JP2507841Y2 - ロッカ―用錠 - Google Patents

ロッカ―用錠

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JP2507841Y2
JP2507841Y2 JP1989148567U JP14856789U JP2507841Y2 JP 2507841 Y2 JP2507841 Y2 JP 2507841Y2 JP 1989148567 U JP1989148567 U JP 1989148567U JP 14856789 U JP14856789 U JP 14856789U JP 2507841 Y2 JP2507841 Y2 JP 2507841Y2
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lock case
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、扉の締め忘れを防止する為、閉扉により自
動的に施錠されるロッカー用錠に関するものである。
〔従来の技術〕
従来のロッカー用錠には、シリンダ錠に挿入したキー
を回動操作してロッカー扉を施錠又は解錠するものや、
或いは、押しボタン操作により暗証番号を投入して解錠
する電気錠がある。
電気錠の従来技術としては特開昭60-175673号公報記
載の技術などがある。
この技術は、扉の表面に枢着されたハンドルにより施
錠杆を回動操作して扉の端面から出没させ、閉扉時にの
みソレノイドが作動して扉が施錠されるようになってい
る。
このソレノイドは、閉扉の検知信号によってのみ作動
するので、開扉状態でハンドル操作しても施錠出来ない
ようになっている。
〔考案が解決しようとする課題〕
従って、開扉状態でデッドボルトが施錠状態になる虞
はないが、閉扉した後にうっかり施錠杆の操作を忘れる
と施錠されないので物品を収納したロッカーが何時でも
開扉される危険があり、又、ロッカー扉を開閉するため
には、施錠杆をハンドルで回動操作する手間が常に必要
であるので煩雑であるので、ロッカー錠は自動施錠型の
方が便利である。又、施錠された扉を強引にこじ開ける
悪質な犯罪を防止するために、自動施錠型のロッカー錠
にこじ開けを防止する安全装置を設けることが望まし
い。
本考案は、かかる課題を解決することを目的としたも
のである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案のロッカー用錠
は、扉に内設された錠ケースと、該錠ケースに枢着され
た把手と、先端部に傾斜面を有し上記錠ケースより突出
する方向に付勢され、閉扉時に框側の受け孔に係入し上
記把手の回動により上記錠ケース内に没入するデッドボ
ルトと、該デッドボルの上記受け孔への係入を感知する
センサと、該センサの感知により作動するソレノイド
と、該ソレノイドの作動により上記把手の回動を阻止す
る位置に移動するストッパプレートとを有するロッカー
用錠において、 上記デッドボルトに枢着され、上記デッドボルトが突
出したときに上記錠ケースに屈曲形成されたガイドに当
接して回動するタングと、該タングに枢着され、先端が
上記框に当接したときに後端が上記センサに当接するセ
ンサプレートとを備えた。
上記タングは、先端に鉤形状に屈曲形成された係止部
が形成され、上記タングが上記ガイドに当接して回動し
たときに上記係止部が上記受け孔に係合する方向に案内
されるように構成するとよい。
或いは、本考案のロッカー錠装置は、扉に内設される
錠ケースと、該錠ケースに枢着された把手と、先端部に
傾斜面を有し上記錠ケースより突出する方向に付勢さ
れ、閉扉時に框側の受け孔に係入し、上記把手の回動に
より上記錠ケース内に没入するデッドボルトと、該デッ
ドボルの上記受け孔への係入を感知するセンサと、該セ
ンサの感知により作動するソレノイドと、該ソレノイド
の作動により上記把手の回動を阻止する位置に移動する
ストッパプレートとを有するロッカー用錠において、 上記デッドボルトに枢着され、先端が鉤形状に形成さ
れた係止部を有するタングと、上記錠ケースに屈曲形成
されたガイドとを備え、上記デッドボルトが突出したと
きに上記ガイドがタングの係止部を上記受け孔に係合す
る方向に案内するように構成した。
〔作用〕
上記のように構成されたロッカー用錠の作用は次のよ
うになる。
(開扉状態より閉扉動作) 開扉状態においては、ソレノイドは作動していないの
で、ストッパプレートの先端部は把手より離隔した位置
にあり、把手は回動可能である。
従って、デッドボルトは出没可能である。
かかる開扉状態にあるロッカーの扉を閉じると、先
ず、デッドボルトの先端部の傾斜面が框に当たり扉内に
没入し、框側の受け孔に重なったときにデッドボルトが
突出して受け孔に係入すると共に、デッドボルトが突出
すると、ガイドに当接したタングが回動して鉤形状の係
止部が受け孔に係合するので、扉をこじ開ける犯罪が防
止できる。
タングが回動したときに框に当たったセンサプレート
が回動して後端がセンサに当たり、このセンサの感知に
よりソレノイドが作動してプランジャがストッパプレー
トを押動し、ストッパプレートが把手の回動阻止位置に
移動するので、閉扉と同時に把手が回動不能になる。デ
ッドボルトが受け孔に係入した状態に保持され、扉が施
錠状態となる。
(解錠操作) 暗証番号の投入によりソレノイドに解錠信号が送ら
れ、ソレノイドの作動によりストッパプレートの先端部
が把手より離隔した位置に移動し、把手が回動可能とな
る。
把手を開扉方向に引くと、デッドボルトが扉内に没入
すると共に、タングが回動して係止部と受け孔の係合が
解除され、タングもデッドボルトと共に扉内に没入する
ので、把手を開扉方向に引く力によりそのまま開扉され
る。
〔実施例〕
本考案の実施例について図面を参照しながら説明す
る。
第1図はカバーを除去したロッカー用錠Aの正面図、
第2図は第1図の要部破断側面図、第3図は第1図のX
−X断面図を示す。
同図において、扉に取付けられる錠ケース1は、扉表
面側に把手用の凹部2が設けられ(第2図及び第3図参
照)、凹部2の両側壁2a,2bに孔3が貫通し、孔3に嵌
着された軸4の両端に抜け止め用のEリング5が取付け
られ、軸4の中間部には把手6が枢着される。
把手6は、長手方向に沿って手掛け部6aが形成され、
手掛け部6aにほぼ直角に垂直壁6bが形成され、長手方向
のほぼ中央に垂直壁6bとほぼ平行に突出し、凹部2の底
壁に設けられた孔7より突出する突起部6cが設けられ、
把手6の両端に側壁6dが設けられる(第2図および第9
図参照)。
軸4に巻回されたばね8の一端8aが錠ケース1の外面
に刻設された凹部1bの内面に係止され、他端8bが錠ケー
ス1の円弧状孔9を介して把手6に係止される。
従って、把手6は、垂直壁6bの頂部が凹部2の底壁に
当接する方向に付勢され、突起部6cが錠ケース1の上面
1aにほぼ直角に突出する(第3図参照)。
錠ケース1の上面1aには、断面形状がコの字形を成し
両端が外方に屈曲したベースブラケット10が間隔片11を
介してねじ12で締結され、ベースブラケット10の裏面に
ほぼ同形状のガイドプレート13がねじ14で締結され、ベ
ースブラケット10とガイドプレート13の間にデッドボル
ト15で収容する空間が形成される(第2図参照)。
デッドボルト15は、コの字形に形成されたデッドプレ
ート16の中に先端に垂直面17aと傾斜面17bを有するデッ
ドブロック17が固着され、デッドプレート16とデッドブ
ロック17との間に挿入されるタング18(第8図参照)
が、デッドプレート16に樹設されたピン19に枢着され、
ピン19に巻回されたばね20の一端20aがデッドブロック1
7に形成された凹部の底に、他端20bがタング18の下縁部
に係止される。
タング18は、先端に鉤状の係止部18aが屈曲形成さ
れ、上部に肩部18bが形成され、ばね20により第3図及
び第8図に示す矢印F方向に付勢され、タング18がデッ
ドボルト15と共に突出したときに、ベースブラケット10
の先端部に屈曲形成されたガイド41に肩部18bが案内さ
れて係止部18aが矢印Fの反対方向に傾動するようにな
っている。
タング18に樹設されたピン21がデッドプレート16に設
けられた縦長孔16a(第8図参照)を貫通してデッドプ
レート16の外方に突出し、ピン21にセンサプレート22が
枢着され、ピン21に巻回されたばね23に一端23aがデッ
ドプレート16に他端23bがセンサプレート22に係止され
る。
従って、センサプレート22の先端22aが第8図におい
て矢印Fの反対方向に付勢されているがデッドボルト15
が突出し、タング18がガイド41に当たって矢印Fの反対
方向に傾動したときに、センサプレート22の先端22aが
受け孔40に当たって矢印Fに回動し、後端22bが、ベー
スブラケット10に固着されたマイクロスイッチ型のセン
サ24の可動子24aに当接し、センサ24より閉扉信号が発
せられる。
デッドプレート16の後端部に屈曲して起立したばね支
持部25と、ベースブラケット10に樹設されたピン26とに
ばね27が張架され(第1図及び第4図参照)、デッドボ
ルト15は錠ケース1より突出する方向に付勢される。
デッドプレート16の下面にはピン28が樹設され、把手
6を矢印H方向に回動すると、突起部6cがピン28を押動
してデッドボルト15がばね27に抗して錠ケース1内に没
入する(第3図及び第7図参照)。
錠ケース1の上面に樹設された支軸29にストッパプレ
ート30が回動可能に枢着され、第9図の矢印G方向に回
動したときに先端部30aが把手6の側壁6dの上端縁に近
接して把手6の回動を阻止するようになっている(第9
図参照)。
ストッパプレート30には、先端部30aの反対側に起立
した被押動部30bが設けられる。
錠ケース1に固着されたシリンダ錠31のロータ32に円
板状のキーレバー33が固着される。
キーレバー33は、下方に屈曲する押動部34と外周に形
成された切欠部35とを有し、シリンダ錠31が解錠方向に
回動したときに押動部34が被押動部30bを押動し、スト
ッパプレート30が矢印Gの反対方向に回動し、先端部30
aが第9図の鎖線位置に移動し把手6より離隔する。
錠ケース1の固着されたマイクロスイッチ36の可動子
36aは、シリンダ錠31の施錠時にキーレバー33の外周に
当接しているが、シリンダ錠33の解錠時に切欠部35に位
置する。
錠ケース1の上面にソレノイド37が固着され、ソレノ
イド37のプランジャ38の先端がストッパプレート30に枢
着される。
次に、以上述べたように構成されたロッカー用錠Aの
作用を説明する。
(開扉状態) 開扉状態においては、ソレノイド37には閉扉信号が送
られていないので、プランジャ38がソレノイド37内に没
入した後退位置にあり、ストッパプレート30の先端部30
aは、第5図に示すように、把手6より離隔した位置に
ある。
従って、把手6は回動可能であり、デッドボルト15は
出没可能である。
デッドボルト15は、ばね27に付勢されてベースブラケ
ット10から突出し、センサプレート22はばね23により第
6図においてピン21を支点として時計方向に付勢され、
後端22bはベースブラケット10の下面に当接し、センサ2
4から離れている。
(閉扉動作〕 開扉状態にあるロッカーの扉Dを閉じると、デッドボ
ルト15の先端部の傾斜面17bが框Eの突起部39に当たっ
て後退するが、閉扉時にデッドボルト15が突起部39に設
けられた受け孔40(第7図参照)に重なったときにデッ
ドボルト15が突出して垂直面17aが受け孔40に係合する
と共に、デッドボルト15と共に突出するタング18がガイ
ド41に案内されてピン19を支点として係止部18aが下方
に傾動し、係止部18aが突起部39の受け孔40に係合す
る。
タング18の先端部のピン21に枢着されたセンサプレー
ト22は、タング18の先端部と共に下降するときに受け孔
40に当接して第6図において反時計方向に回動し、セン
サプレート22の後端22bがセンサ24の可動子24aを押動
し、センサ24が発した閉扉信号により、ソレノイドが作
動してプランジャ38が突出し、ストッパプレート30が第
9図において矢印G方向に回動して先端部30aが把手6
の側壁6dの上に近接する(第4図参照)。
閉扉されて、タング18が框の受け孔40に係合した状態
が確認されたときに把手6が回動不能になり、デッドボ
ルト15が受け孔40に係入した状態に保持され、扉Dが自
動施錠される。
又、タング18の係止部18aが突起部39に係合している
ので、ロッカーの無理なこじ開けを防止することが出来
る。
(電気的解錠) 暗証番号の投入によりソレノイド37に解錠信号が送ら
れ、プランジャ38が後退し、ストッパプレート30が第9
図において矢印Gの反対方向に回動し、先端部30aが把
手6より離隔した位置に移動し、把手6が回動可能とな
る。
把手6を開扉方向に引くと、把手6が第7図において
矢印H方向に回動し、突起部6cがピン28を押動し、デッ
ドボルト15がばね27に抗してベースブラケット10内に没
入し、把手6を開扉方向に引く力によりそのまま開扉さ
れる。
(機械的解錠) シリンダ錠31に挿入したキーを解錠方向に回動する
と、シリンダ錠31のロータ32に固着されたキーレバー33
を回動し、押動部34がストッパプレート30の被押動部30
bを押動してストッパープレート30が第9図において矢
印Gの反対方向に回動し、先端部30aが把手6より離隔
した位置に移動するので把手6が回動可能となると共
に、マイクロスイッチ36の可動子36aがキーレバー33の
切欠部35に入りロッカー用錠Aが解錠されたことを外部
に伝える。
〔考案の効果〕
本考案は、以上説明したように構成されているので、
以下に示すような効果を奏する。
(1)従来のロッカー扉は、開閉の都度ハンドルを回動
して施錠杆を係脱する手間が必要であったが、本考案の
ロッカー用錠においてはその手間が不要であり便利にな
った。
(2)ロッカー用錠には、悪質なこじ開けを防止する安
全装置がついており、安全装置が確実にセットされたと
きに閉扉信号を発して施錠するので、安心してロッカー
を使用することが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第9図は本考案の実施例を示し、 第1図はカバーを除去したロッカー用錠Aの正面図、 第2図は第1図の要部破断側面図、 第3図は第1図のX−X断面図、 第4図は施錠されたロッカー用錠の要部正面図、 第5図は解錠されたロッカー用錠の要部正面図、 第6図は開扉状態のロッカー用錠の平面図、 第7図は開扉操作時のロッカー用錠の平面図、 第8図はデッドボルトの斜視図、 第9図はストッパプレート及びその周辺部品の斜視図で
ある。 A……ロッカー用錠、1……錠ケース、4……軸、6…
…把手、6a……手掛け部、6c……突起部、6d……側壁、
8……ばね、10……ベースブラケット、13……ガイドプ
レート、15……デッドボルト、17b……傾斜面、17……
デッドブロック、18……タング、18a……係止部、19,21
……ピン、20……ばね、24……センサ、26,28……ピ
ン、27……ばね、29……支軸、30……ストッパプレー
ト、30a……先端部、31……シリンダ錠、32……ロー
タ、33……キーレバー、34……押動部、35……切欠部、
37……ソレノイド、38……プランジャ、40……受け孔、
41……ガイド。

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】扉に内設される錠ケースと、該錠ケースに
    枢着された把手と、先端部に傾斜面を有し上記錠ケース
    より突出する方向に付勢され、閉扉時に框側の受け孔に
    係入し、上記把手の回動により上記錠ケース内に没入す
    るデッドボルトと、該デッドボルの上記受け孔への係入
    を感知するセンサと、該センサの感知により作動するソ
    レノイドと、該ソレノイドの作動により上記把手の回動
    を阻止する位置に移動するストッパプレートとを有する
    ロッカー用錠において、 上記デッドボルトに枢着され、上記デッドボルトが突出
    したときに上記錠ケースに屈曲形成されたガイドに当接
    して回動するタングと、該タングに枢着され、先端が上
    記框に当接したときに後端が上記センサに当接するセン
    サプレートとを備えたことを特徴とするロッカー用錠。
  2. 【請求項2】上記タングは、先端に鉤形状に屈曲形成さ
    れた係止部が形成され、上記タングが上記ガイドに当接
    して回動したときに上記係止部が上記受け孔に係合する
    方向に案内されることを特徴とする請求項1記載のロッ
    カー用錠。
  3. 【請求項3】扉に内設される錠ケースと、該錠ケースに
    枢着された把手と、先端部に傾斜面を有し上記錠ケース
    より突出する方向に付勢され、閉扉時に框側の受け孔に
    係入し、上記把手の回動により上記錠ケース内に没入す
    るデッドボルトと、該デッドボルトの上記受け孔への係
    入を感知するセンサと、該センサの感知により作動する
    ソレノイドと、該ソレノイドの作動により上記把手の回
    動を阻止する位置に移動するストッパプレートとを有す
    るロッカー用錠において、 上記デッドボルトに枢着され、先端が鉤形状に形成され
    た係止部を有するタングと、上記錠ケースに屈曲形成さ
    れたガイドとを備え、上記デッドボルトが突出したとき
    に上記ガイドがタングの係止部を上記受け孔に係合する
    方向に案内することを特徴とするロッカー用錠。
JP1989148567U 1989-12-26 1989-12-26 ロッカ―用錠 Expired - Lifetime JP2507841Y2 (ja)

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