JP2507766B2 - 複合シ―ト - Google Patents

複合シ―ト

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JP2507766B2
JP2507766B2 JP62316485A JP31648587A JP2507766B2 JP 2507766 B2 JP2507766 B2 JP 2507766B2 JP 62316485 A JP62316485 A JP 62316485A JP 31648587 A JP31648587 A JP 31648587A JP 2507766 B2 JP2507766 B2 JP 2507766B2
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sheet
composite sheet
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ptfe
sheets
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寛二 川上
隆 田郷
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Nitto Denko Corp
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Nitto Denko Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はポリテトラフルオロエチレン(以下、PTFEと
称す)多孔質シートを主材とする複合シートに関する。
(従来の技術) 半導体製造等の各種薬品を使用する作業に従事する際
の着衣には、(a)風合が良いこと、(b)軽量である
こと、(c)洗濯に耐えること(耐洗濯性)、(d)耐
薬品性(薬品に侵されないことおよび薬品が浸透しない
こと)を有することが要求される。
従来、かかる着衣(作業服、保護着、前掛け等)とし
てはエチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(以
下、ETFEと称す)やテトラフルオロエチレン−ヘキサフ
ルオロプロピレン共重合体から成るシート(非多孔質)
の片面を接着処理し、この処理面上に基布を積層した複
合シートを縫製したものが知られていた。
(発明が解決しようとする問題点) この従来品はフッ素樹脂シートを用いているので、
(d)の耐薬品性は満足し得るものの、(a)、(b)
および(c)については、その改善が望まれていた。
(問題点を解決するための手段) 本発明者は従来品の有する問題を解決すべく、鋭意検
討の結果、PTFE多孔質シートを主材として用い、該シー
ト2枚を特定の材料を介して積層せしめると共に、多孔
質シートの一方に補強布を積層せしめることにより、所
期の目的を達成できることを知り、本発明を完成するに
至った。
即ち、本発明に係る複合シートは、第1のPTFE多孔質
シートの片面に、フッ素系エラストマー層を介して第2
のPTFE多孔質シートが積層されると共に、前記第1のPT
FE多孔質シートの他面に補強布が積層されて成るもので
ある。
以下、図面を参照しながら本発明の実例を説明する。
図面において、1は第1のPTFE多孔質シート、2は第2
のPTFE多孔質シートである。このPTFE多孔質シートは特
公昭42−13560号公報、特公昭51−18991号公報、特公昭
58−25332号公報等に記載された延伸法、或いは発泡法
等により得ることができ、その厚さ、気孔率および孔径
は、通常、約10〜200μm、40〜95%および0.1〜30μm
である。
そして、これら両多孔質シート1および2は、厚さが
通常約5〜30μmのフッ素系エラストマー層3を介して
積層一体化されている。このエラストマー層は薄層状態
で両多孔質シートを積層せしめるための充分な接着機能
を発揮すると共に、該シートの外部から薬品等の異物が
浸透した場合、異物のそれ以上の浸透を阻止するバリャ
ー層としても機能し、更に、複合シートに柔らかな風合
をもたらす。
上記フッ素系エラストマーの具体例としては、フッ化
ビニリデン系、フルオロシリコーン系、テトラフルオロ
エチレン−プロピレン系、テトラフルオロエチレン−パ
ーフルオロビニルエーテル系、フルオロフォスフアゼン
系のエラストマーを挙げることができ、これらは一液
性、2液性、溶剤タイプ、エマルジョンタイプ等いずれ
であってもよい。
4は第1のPTFE多孔質シート1の片面に接着剤層5に
より積層された補強布であり、織布、編布、不織布等の
布状体から成る。多孔質シート1と補強布4との積層を
接着により行なう場合は、軽量化、風合の点から接着剤
を点状、筋状、網目状等に配置し、両者を部分接着せし
めるのが好ましいが、全面接着とすることもできる。
なお、本発明においては、PTFE多孔質シート或いは補
強布の少なくとも一方に導電性付与品を用いることもで
きる。
(実施例) 以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。
実施例 ポリエステル製導電性織布とPTFE多孔質シート(厚さ
25μm、気孔率85%、平均孔径0.6μm)をゴム系感圧
性接着剤により点状に部分接着する。なお、接着に際し
ては2kg/cm2の圧力を作用せしめた。また、接着密度は3
2ポイント/インチ、接着面積は35%、接着剤層の厚さ
は20μmである。
次に、前記PTFE多孔質シートの表面にフッ化ビニリデ
ン系エラストマー液(エマルジョンタイプ、2液性、ダ
イキン工業社製、商品名ダイエルラテックス)を塗布
し、この塗布液上に上記と同じPTFE多孔質シートを配置
し、温度150℃、圧力3kg/cm2の条件で2分間加熱加圧
し、エラストマー層の厚さが30μmである図面と同構造
の複合シート(試料1)を得た。
一方、これとは別に、エラストマー濃度が25重量%お
よび15重量%となるように水で希釈して用いる以外は上
記と同様に作業し、2種の複合シート(試料2および
3)を得た。
比較例 片面にコロナ放電処理を施した厚さ25μmのETFEフィ
ルムの該処理面に実施例1で用いたのと同じ導電性織布
を実施例1と同条件で接着し、複合シート(試料4)を
得た。
上記実施例および比較例によって得られた複合シート
について、下記の方法による試験を行ない、得られた結
果を第1表に示す。
〔耐薬品性〕
複合シートのPTFE多孔質フィルムもしくはFTFEフィル
ム面上に、硝酸(65重量%)、フッ化水素酸(48重量
%)およびNaoH水溶液(50重量%)を5cc滴下し、24時
間後に補強布側への浸透を目視により判定する。第1表
中の「○」は補強布側への浸透がなかったことを示して
いる。
〔耐洗濯性〕
複合シートを縦、横の寸法が各20cmになるように切断
し、この切断片2枚の一端縁を重ね合わせ、該重合部を
60番手のポリエステル糸を用いてミシンにより縫製加工
する。
次いで、この縫製加工品を洗濯機(日立社製、商品名
青空PF2350型)により、洗い12分、すすぎ15分、脱水6
分を1サイクルとして50サイクル繰り返す。
その後、PTFE多孔質フィルムもしくはETFEフィルムの
針孔貫通部において、針孔の拡大や針孔を端緒とする亀
裂の発生等の異常の有無を目視により判定する。第1表
中の「○」および「×」は、「異常無し」および「異常
有り」を示している。
〔軽量化〕
複合シートの単位面積当りの重量を測定した。
(発明の効果) 本発明は上記のように構成されており、実施例および
比較例にも示されているように、風合、軽量、耐洗濯性
および耐薬品性を兼備する複合シートを提供できる特徴
がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係る複合シートの実例を示す正面図であ
る。 1、2…PTFE多孔質シート、3…フッ素系エラストマー
層、4…補強布

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1のポリテトラフルオロエチレン多孔質
    シートの片面に、フッ素系エラストマー層を介して第2
    のポリテトラフルオロエチレン多孔質シートが積層され
    ると共に、前記第1のポリテトラフルオロエチレン多孔
    質シートの他面に補強布が積層されて成る複合シート。
JP62316485A 1987-12-15 1987-12-15 複合シ―ト Expired - Lifetime JP2507766B2 (ja)

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