JP2507530Y2 - 衣服用鉤ホック送り装置 - Google Patents

衣服用鉤ホック送り装置

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JP2507530Y2
JP2507530Y2 JP1989057573U JP5757389U JP2507530Y2 JP 2507530 Y2 JP2507530 Y2 JP 2507530Y2 JP 1989057573 U JP1989057573 U JP 1989057573U JP 5757389 U JP5757389 U JP 5757389U JP 2507530 Y2 JP2507530 Y2 JP 2507530Y2
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三郎 上田
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水沼金属株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、衣服用鉤ホックを所定位置へ送るための衣
服用鉤ホック送り装置に関するものである。
〔従来の技術〕
近年、ズボン等の衣服に鉤ホックを取付ける作業の自
動化が進められており、そのための自動取付装置が数々
提供されている。このような装置では、多数の鉤ホック
が収納されたホッパから1個ずつ鉤ホックを所定位置ま
で送る鉤ホック送り装置が備えられている。
この送り装置は、例えば実公昭55-28733号公報や実公
昭56-36893号公報に示されるように、上記鉤ホックを所
定位置まで案内するための案内通路を一般に備え、この
案内通路内の鉤ホックを1個ずつ所定の供給位置まで送
り出し、この位置からホック押出し体等でホック取付位
置へ供給するようになっている。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記装置において、衣服に取付ける鉤ホックの種類を
途中で変更する場合には、ホッパ内の鉤ホックおよび送
り装置内の鉤ホックを全て取除き、新しい鉤ホックをセ
ットする作業が必要であるが、その際、ホッパ内に収納
された鉤ホックは容易に交換できるのに対し、案内通路
内に収納されている鉤ホックは外部から直接手で取出す
ことは難しく、1個ずつ所定の供給位置まで送り出し、
この位置で取出さなければならない。従って、鉤ホック
の交換作業は非常に面倒であり、その作業性の向上が課
題とされている。
本考案は、このような事情に鑑み、案内通路内に収納
された鉤ホックを容易に取出すことができる衣服用鉤ホ
ック送り装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、上方にある衣服用鉤ホックを下方の所定位
置まで案内する案内溝をもつスライダと、このスライダ
において上記案内溝の上に設けられたガイド部材と、上
記スライダに取付けられ、案内溝にある鉤ホックを係止
しながら1個ずつ下方に落す係止部材とを備えるととも
に、上記ガイド部材を上記案内溝を上から覆ってこの案
内溝とともに案内通路を形成する正規位置とこの正規位
置から上記スライダの面に沿う方向に外れて上記案内溝
を開放する開放位置との間でスライダ面上を移動可能と
なるようにスライダに取付け、このガイド部材を上記正
規位置に保持する保持手段を備えたものである(請求項
1)。
さらに、上記ガイド部材にこのガイド部材が上記開放
位置にある状態で上記案内溝から落下する鉤ホックを上
記案内溝から外れた所定方向に案内する案内部材を固定
すれば、後述のようなより優れた効果が得られる(請求
項2)。
〔作用〕
請求項1記載の装置によれば、通常の状態では保持手
段によってガイド部材が正規位置に保持されるので、こ
のガイド部材と案内溝によってスライダに案内通路が形
成され、この案内通路を通って鉤ホックが所定位置まで
良好に送り出される。
この状態から保持手段の保持力に抗して上記ガイド部
材を正規位置から開放位置までスライダの面に沿って移
動させると、上記案内溝が上方に開放され、この案内溝
内に係止部材によって支持されていた鉤ホックが順にス
ライダ外部に離脱する。
さらに、請求項2記載の装置によれば、上記ガイド部
材を保持手段の保持力に抗して開放位置まで強制移動さ
せた状態で、案内溝内の鉤ホックは案内部材に案内され
て上記案内溝から外れた所定方向へ落下することとな
る。
〔実施例〕
本考案の第1実施例を第1図〜第13図に基づいて説明
する。
第1図に示される鉤ホック取付装置は、基台10、鉤ホ
ック収納ホッパ11、鉤ホック送り装置12、鉤ホック取付
シリンダ13、鉤ホック座金供給装置14、エア供給装置1
6、鉤ホック取付台17、およびペダル18を備え、このペ
ダル18の踏込み操作によって上記エア供給装置16が作動
し、その供給エアによって各装置が作動するように構成
されている。
第2図は、この装置により衣服に取付けられる鉤ホッ
クおよび鉤ホック座金の一例を示したものである。図に
示される鉤ホック20は、取付部201およびホック部202か
らなり、両者の間には段部203が形成されている。ま
た、上記取付部201の左右両側部には、下方に突出する
一対の針部204が形成されている。
これに対し、鉤ホック座金21は、他の部分よりも一段
突出した取付部211を有し、この取付部211の左右両側部
に一対の取付用切欠212が形成されている。そして、上
記鉤ホック20の針部204が衣服の布地22および上記切欠2
12を貫通した状態で鉤ホック座金21の裏側で内側に折曲
げられることにより、鉤ホック20が衣服に取付けられる
ようになっている。
第3図は、比較的上方の位置にある前記収納用ホッパ
11から下方の鉤ホック供給位置Pまで鉤ホック20を送る
ための鉤ホック送り装置12を示したものである。
この装置12は、上記スライダ24、中央スライダ25、お
よび下部スライダ26を備えている。上部スライダ24は、
上側部材241および下側部材242からなり、両者の間に、
上記鉤ホック座金20を案内する案内通路243が形成され
ている。
中央スライダ25は、その本体中央に上下方向に延びる
案内溝(図示せず)を有し、この案内溝を上から覆うよ
うにガイド板251が取付けられており、両者の間に上記
鉤ホック20(詳しくは鉤ホック20の取付部201)を下方
に案内する案内通路が形成されている。
下部スライダ26は、第4図(a)(b)に示されるよ
うに、斜め下方に延びる傾斜部261と、この傾斜部261の
下端部に形成された水平部262とからなり、両部261,262
に亘って案内溝28が形成されている。第5図にも示され
るように、この案内溝28はその周縁にスライダ26の本体
表面よりも一段低い段部30を有し、この段部30内に鉤ホ
ック20の取付部201が収納され、案内溝28内に針部204が
収納された状態で、鉤ホック20が下方の供給位置Pまで
案内されるようになっている。
一方、この案内溝28の直ぐ上方には、傾斜部261と平
行にガイド板(ガイド部材)32が取付けられている。こ
のガイド板32には、左右方向に延びる長孔321が上下に
設けられ、この長孔321を貫通する状態でピン34が傾斜
部261に固定されており、ガイド板32は、第4図(a)
(b)および第5図に実線で示されるように上記案内溝
28を上から覆う正規位置と、同図(b)および第5図に
二点鎖線に示されるように上記正規位置から右方向に退
避する開放位置との間を移動可能となっている。そし
て、このガイド板32が正規位置にある状態で、同ガイド
板32と案内溝28とにより鉤ホック20の案内通路29(第5
図)が形成され、上記ガイド板32によって鉤ホック20が
上から覆われるようになっている。
さらに、傾斜部261の表面には、上記ガイド板32を上
から覆う規制板35が固定されている。これに対し、傾斜
部261内には、上記規制板35とともに本考案の保持手段
を構成する圧縮ばね36およびボール37が圧入され、上記
ボール37が上記圧縮ばね36の弾発力でガイド板32の裏面
に押付けられることにより、このガイド板32が上記規制
板35の裏面に押付けられ、これによってガイド板32が容
易にスライドすることが防がれている。また、上記規制
板35には左右方向に延びる長孔351が貫設され、この長
孔351を貫通する状態でピン33がガイド板32に固定され
ており、このピン33を把持することにより上記ガイド板
32をスライド操作できるようになっている。
一方、上記傾斜部261内には、上記案内溝28内に臨む
位置に爪部材(係止部材)38が取付けられている。この
爪部材38は、略円形状の本体381と、この本体381から下
部スライダ26の外部へ突出する被当接部382とからな
り、上記本体381の一部が矩形状に切欠かれることによ
り、上下一対の爪391,392が形成されている。そして、
上記本体381の中心部に、スライダ26の本体側面から側
方に挿入したピン40を貫通させることによって、このピ
ン40を中心に爪部材38が回動可能に取付けられている。
この回動によって、上記案内通路29内の鉤ホック20が爪
部材38に係止されながら1個ずつ下方の供給位置Pに送
られることになるが、その詳細は後に記す。
さらに、この爪部材38とスライダ26本体との間には引
張ばね42が介設されており、この引張ばね42によって爪
部材38は第4図(a)の反時計回り方向に付勢されてい
る。また、水平部262において上記案内溝28の直近傍の
部分には前後方向を貫く通過溝43が設けられている。な
お、第4図(b)において44は、供給位置Pまで滑降し
てきた鉤ホック20を一旦停止させるための規制片であ
る。
次に、鉤ホック座金供給装置14を第6図〜第8図を主
にして説明する。
この装置14の本体ブロック46は、第1図に示される基
台10上に設置され、その上面には3枚の上板47,48,49が
固定されている。このうち、座金供給方向下流側(以
下、前側と称す)に設けられた左右の上板48,49の相互
対向する縁部には、第8図に示されるような断面形状を
もつ段部481,491が上記供給方向に沿って形成されてお
り、これらの段部481,491と本体ブロック46の上面とに
より、鉤ホック座金21の供給通路50が形成されている。
この供給通路50の上には、第6図に示されるような上
下方向に延びる断面略コ字状の座金ホルダ51が立設され
ている。この座金ホルダ51内には多数枚の鉤ホック座金
21が積層され、その上にウェイト52が載置されており、
このウェイト52の自重によって座金ホルダ51内の鉤ホッ
ク座金21が強制的に1枚ずつ供給通路50内に供給される
ようになっている。なお、図において521は上記ウェイ
ト52に設けられた操作用のつまみである。
一方、本体ブロック46の上面には、上記供給通路50に
臨む位置に第8図にも示されるような摺動溝461が形成
され、この摺動溝461内に座金押出し棒53が摺動可能に
収納されている。この座金押出し棒53は、上記鉤ホック
座金21の1枚分の厚さだけ本体ブロック46の上面から突
出しており、本体ブロック46側面の長孔462を貫通する
ブラケット54を介して、図外の駆動用エアシリンダに連
結されている。そして、この座金押出し棒53が前方向
(第6図の右下方向)に駆動されることにより、この座
金押出し棒53によって座金ホルダ51内の鉤ホック座金21
が下から1枚ずつ押出されるようになっている。
この本体ブロック46の前側上部には突出部463が形成
され、この突出部463の下方に取付ブロック56が固定さ
れており、この取付ブロック56に回動ブロック58が取付
けられている。
取付ブロック56は、その前側下部に略円弧状の摺動面
561を有し、その左右方向中央部には前方および下方に
開口する取付溝562が設けられている。この取付溝562よ
りも第6図の手前側の部分にはボルト挿入孔(バカ孔)
563が左右方向に貫設され、奥側部分には上記ボルト挿
入孔562と同軸にねじ孔564が設けられている。
これに対し、回動ブロック58の後部には、上記取付溝
561に挿入可能な取付部581が突設されており、この取付
部581にボルト挿入孔(バカ孔)582が左右方向に貫設さ
れている。そして、上記取付ブロック56のボルト挿入孔
561および回動ブロック58のボルト挿入孔582にボルト61
を通した状態で同ボルト61の先端部を取付ブロック56の
ねじ孔564に螺合することにより、取付ブロック56に対
する回動ブロック58の取付が行われている。従って、第
9,11図に示されるように、回動ブロック58は上記ボルト
61を中心として取付ブロック56の摺動面561と接しなが
ら回動できるようになっている。
また、回動ブロック58の上面には、上記上板48,49と
同等の断面形状をもつ上板59,60が固定されるととも
に、上記本体ブロック46の摺動溝461と同等の摺動溝583
が形成されている。
一方、第9,11図に示されるように、基台10には、上記
エア供給装置16に接続されたエアシリンダ63が上向きに
固定されており、そのプランジャ631が上方に突出する
ことにより回動ブロック58が同図反時計回り方向に回動
し、その結果、本体ブロック46の摺動溝461と回動ブロ
ック58の摺動溝583、および上板48,49と上板59,60とが
各々合致して本体ブロック46から鉤ホック取付台17に至
る通路が形成されるようになっている(第11図の状
態)。また、逆にプランジャ631がシリンダ本体内に没
することにより、回動ブロック46が下方に回動し、上記
鉤ホック取付台17から離れるようになっている(第9図
の状態)。
前記鉤ホック取付台17は、この回動ブロック58の直前
方に設置されている。この鉤ホック取付台17は、第7図
に示されるように、装置の左右方向に延びるアーム62を
有し、このアーム62に、ばね鋼等で形成された受け部材
64が片持ちばりの状態で支持されており、この受け部材
64の自由側端部に、後方に開放された座金収納用の凹部
641が形成されている。
さらに、この装置には同図に示されるような鉤ホック
押出し装置66が設置されている。この鉤ホック押出し装
置66は、上記下部スライダ26の下方に設けられ、その供
給位置Pにある鉤ホック20を、第9,11図に示される周知
構造の鉤ホック取付シリンダ13まで送り出すものであ
る。このホック押出し装置66は、図外のシリンダで前後
方向に駆動される断面矩形状の被駆動部材68を備え、こ
の被駆動部材68の端部に、鉤ホック押出し板70および座
金規制部材72がボルト74で連結されている。
鉤ホック押出し板70は、第9,11図に示されるように、
上記被駆動部材68の駆動によって上記下部ブロック26に
形成された通過溝43を通過し、かつ爪部材38の被当接部
382に当接する位置に固定されている。座金規制部材72
は、本体721から上方に延設された被取付部722、および
下方に延設された下延部723を有し、被取付部722がボル
ト74によって被駆動部材68側に固定されている。そし
て、上記下延部723の前端下面に突条724が形成されてお
り、被駆動部材68が前方に極限まで移動した状態(第11
図の状態)で、上記突条724が凹部641の直前方に位置す
るようになっている。
次に、この装置の作用を第10図および第12図〜第13図
(a)(b)も併せて参照しながら説明する。
まず、第9図に示されるように、ペダル18を踏む前の
通常状態では、被駆動部材68は後方(同図の左方)に引
かれており、その端部に固定された鉤ホック押出し板70
の後端部が爪部材38の被当接部382に当接することによ
り、この被当接部382が引張ばね42の付勢力に抗して同
図の時計回り方向に押し上げられている。
このとき、下部スライダ26の供給位置Pおよび鉤ホッ
ク取付シリンダ13に各々1個ずつ鉤ホック20が支持され
るとともに、上部スライダ24および中央スライダ25を経
て案内されてきた鉤ホック20は、第10図に示されるよう
にその針部204が爪部材38の上側の爪391に係止された状
態となっている。また、鉤ホック取付台17の受け部材64
の凹部641には1個の鉤ホック座金21がセットされてい
る。
一方、基台10に固定されたエアシリンダ63のプランジ
ャ631はシリンダ本体内に没した状態にあり、回動ブロ
ック58は下向きに回動して鉤ホック取付台17のアーム62
から離れた位置に存在している。
この状態で、第9図に示されるように、上記アーム62
に衣服における袋状の布地22を側方から通すようにして
受け部材64上に被せ、ペダル18を踏む。これによって、
エア供給装置16が作動し、その供給エアによって、まず
鉤ホック取付シリンダ13が布地22上に急速に落下するこ
とにより、この布地22の表面に鉤ホック20が、裏面に鉤
ホック座金21が各々取付けられ、鉤ホック取付シリンダ
13は再び元の上方位置に復帰する。
そして、装置内蔵のタイマー等によって、作業者が上
記アーム62から布地22を外す時間が確保された後、エア
シリンダ63が作動してそのプランジャ631が突出するこ
とにより、第11図に示されるように本体ブロック46から
アーム62に至る通路を形成する。
さらに、被駆動部材68および座金押出し棒53の駆動が
同時に開始され、両者が前方(第9図では左方)に向か
って同時にスタートする。このとき、鉤フック押出し板
70が下部スライダ26の通過溝43を通過することにより、
供給位置Pに支持されていた鉤ホック20が前方に押出さ
れ、第11図に示されるように鉤ホック取付シリンダ13内
に収納されるとともに、この鉤ホック押出し板70による
被当接部382の押し上げが開放されることにより、爪部
材38が第9,11図の反時計回り方向に回動する。これによ
って、第10図に示されるように上側の爪391に係止され
ていた鉤ホック20が一段落下し、第12図に示されるよう
に下側の爪392に係止される状態となる。
一方、座金押出し棒53が前方に駆動されることによ
り、この座金押出し棒53の上端によって座金ホルダ51の
最下端の鉤ホック座金20が本体スライダ46および回動ス
ライダ58の上面を滑るようにしながら前方に押出され、
鉤ホック取付台17における受け部材64の凹部641に挿入
される。このとき、被駆動部材68に固定された座金規制
部材70は座金押出し棒53の前端よりも前側に先行して移
動しているので、その下延部723に形成された突条724は
既に凹部724の直前方の位置にあり、この突条724によっ
て、鉤ホック座金21が凹部641から前方に飛出すること
が防がれる(第11図の状態)。
この状態から、再び被駆動部材68が駆動されて後方の
位置に復帰することにより、鉤ホック押出し板70の後端
部が爪部材38の被当接部382を再び押し上げ、爪部材38
が引張ばね42の付勢力に抗して第11図の時計回り方向に
回動し、第10図の状態に復帰する。これによって、下側
の爪392に係止されていた鉤ホック20が開放されて下方
の供給位置Pまで滑り落ちるとともに、次の鉤ホック20
が上側の爪391に係止されることになる。さらに、エア
シリンダ63のプランジャ631が再び没入することによ
り、装置全体が前記第9図の状態に復帰する。このよう
な作業を繰返すことにより、衣服の布地22に対する鉤ホ
ック20の取付作業を迅速に行うことができる。
ところで、このような装置において、衣服に取付ける
鉤ホック20の種類を途中で変更したい場合には、鉤ホッ
ク収納用ホッパ11および鉤ホック送り装置12に収納され
た鉤ホック20を全て入替える必要がある。このとき、下
部スライダ26のガイド板32を、圧縮ばね36およびボール
37の押付け力に抗して第4図(b)実線の正規位置から
同図二点鎖線の開放位置までスライドさせることによ
り、鉤ホック20の上側の規制が外れ、案内溝28が外方に
露出する状態となり、第13図に示されるように、上側の
爪391に係止されていた鉤ホック20が同爪391につまづく
ようにして下方に転げ落ち、それに続いて上方の鉤ホッ
ク20が順次に落されていく。
従って、この送り装置12によれば、ガイド板32をスラ
イドさせるだけの簡単な作業で、送り装置12内の全ての
鉤ホック20を一度に取除くことができ、これによって鉤
ホック20の入換え作業を迅速に行うことができる。
次に、第2実施例を第14図(a)(b)に基づいて説
明する。
ここでは、ガイド板32がピン80を中心として回動可能
に傾斜部261に取付けられ、その回動によって、案内溝2
8を上から覆う正規位置(第10図(b)実線参照)と、
案内溝28を露出させる開放位置(同図二点鎖線参照)と
の間を移動するように構成されている。また、ガイド板
32には上記ピン80を中心とする円弧状の長孔322が設け
られ、この長孔322を貫通した状態でピン82が傾斜部261
に固定されており、ガイド板32の上部には操作用のつま
み84が固定されている。
一方、ガイド板32の裏面には、傾斜部261に設けられ
た回動溝(図示せず)内に挿入されるピン86が突設され
ており、傾斜部261内には、上記ピン86を第14図(b)
の左方向に付勢する圧縮ばね(保持手段)88が埋設され
ている。
さらに、ガイド板32の表面には、このガイド板32に対
して斜め方向に延びる案内部材90が固定されている。
このような構造においても、圧縮ばね88の付勢力に抗
してガイド板32を正規位置から開放位置まで回動させる
ことにより、鉤ホック20の規制が外れ、鉤ホック20を連
続して容易に取出すことができる。しかも、ガイド板32
には案内部材90が固定されているので、この案内部材90
によって、取出した鉤ホック20を所望の方向(この実施
例では第14図(b)の左下方向)に落すことができる利
点がある。
なお、本考案では鉤ホックや案内通路の具体的な形状
は問わず、上方にある鉤ホックを下方の所定位置まで送
るための種々の送り装置について適用することができ
る。
〔考案の効果〕
以上のように本考案は、スライダの案内溝の上にガイ
ド部材を設けるとともに、このガイド部材を、同ガイド
部材が上記案内溝を覆って鉤ホックの案内通路を形成す
る正規位置と、この正規位置からスライダの面に沿って
外れて上記案内溝を開放する開放位置との間で移動可能
となるように構成し、このガイド部材を上記正規位置に
保持する保持手段を備えたものであるので、このガイド
部材を保持手段の保持力に抗して開放位置へ移動させる
だけの簡単な作業で、送り装置内の鉤ホックを容易に取
出すことができる効果がある。
特に、請求項2記載の装置では、上記ガイド部材を上
記開放位置へ移動させた状態で、このガイド部材に固定
された案内部材の案内により、案内溝内の鉤ホックを自
動的に所望の方向へ落下させることができる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例における鉤ホック取付装置
の全体斜視図、第2図は同取付装置により衣服に取付け
られる鉤ホックおよび鉤ホック座金の一例を示す斜視
図、第3図は同取付装置に設けられた鉤ホック送り装置
の全体斜視図、第4図(a)は同図(b)のA−A線断
面図、同図(b)は上記鉤ホック送り装置における下部
スライダの正面図、第5図は同スライダの案内溝および
ガイド板と鉤ホックとの関係を示す断面図、第6図は上
記鉤ホック取付装置における鉤ホック座金供給装置の斜
視図、第7図は同取付装置における鉤ホック押出し装置
および鉤ホック取付台の要部を示す斜視図、第8図は第
6図のVIII-VIII線断面図、第9図は鉤ホック取付時に
おける上記取付装置の要部を示す側面図、第10図は鉤ホ
ック取付時における同取付装置の爪部材と鉤ホックとの
関係を示す断面図、第11図は鉤ホック供給時の同取付装
置の要部を示す側面図、第12図は鉤ホック供給時におけ
る同取付装置の爪部材と鉤ホックとの関係を示す断面
図、第13図は同取付装置においてガイド板を開放位置へ
移動させた時の爪部材と鉤ホックとの関係を示す断面
図、第14図(a)は第2実施例における下部スライダの
側面図、同図(b)は同スライダの正面図である。 12……鉤ホック送り装置、20……鉤ホック、26……下部
スライダ、28……案内溝、29……案内通路、30……段
部、32……ガイド板(ガイド部材)、35……規制板(保
持手段)、36……圧縮ばね(保持手段)、37……ボール
(保持手段)、40……爪部材(係止部材)、90……案内
部材、P……供給位置(下方の所定位置)。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上方にある衣服用鉤ホックを下方の所定位
    置まで案内する案内溝をもつスライダと、このスライダ
    において上記案内溝の上に設けられたガイド部材と、上
    記スライダに取付けられ、案内溝にある鉤ホックを係止
    しながら1個ずつ下方に落す係止部材とを備えるととも
    に、上記ガイド部材を上記案内溝を上から覆ってこの案
    内溝とともに案内通路を形成する正規位置とこの正規位
    置から上記スライダの面に沿う方向に外れて上記案内溝
    を開放する開放位置との間でスライダ面上置を移動可能
    となるようにスライダに取付け、このガイド部材を上記
    正規位置に保持する保持手段を備えたことを特徴とする
    衣服用鉤ホック送り装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の衣服用鉤ホック送り装置に
    おいて、上記ガイド部材にこのガイド部材が上記開放位
    置にある状態で上記案内溝から落下する鉤ホックを上記
    案内溝から外れた所定方向に案内する案内部材を固定し
    たことを特徴とする衣服用鉤ホック送り装置。
JP1989057573U 1989-05-18 1989-05-18 衣服用鉤ホック送り装置 Expired - Lifetime JP2507530Y2 (ja)

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JPS5636893U (ja) * 1979-08-31 1981-04-08
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