JP2507445Y2 - 自動販売機の押しボタンスイッチ装置 - Google Patents

自動販売機の押しボタンスイッチ装置

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JP2507445Y2
JP2507445Y2 JP4334490U JP4334490U JP2507445Y2 JP 2507445 Y2 JP2507445 Y2 JP 2507445Y2 JP 4334490 U JP4334490 U JP 4334490U JP 4334490 U JP4334490 U JP 4334490U JP 2507445 Y2 JP2507445 Y2 JP 2507445Y2
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太市 渡辺
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 この考案は、自動販売機の押しボタンスイッチ装置に
関する。
(ロ)従来の技術 自動販売機の押しボタンスイッチは、一般にケース本
体と、このケース本体に対し出没可能に附勢配備された
押しボタン部とから成る。ケース本体内には、スイッチ
部(マイクロSW)と表示素子を備えた回路基板が配備さ
れ、押しボタン部を押すと、押しボタン部のスイッチ操
作軸がスイッチ部を押すことで、スイッチがONする。
この押しボタンスイッチは、自動販売機の操作パネル
面に取付けられている。この取付方式として、従来、次
の2方式が採用されている。
1つは、第9図で示すように、操作パネル面61に予め
設けた複数のスイッチ取付用孔61aに対し、それぞれ単
体の押しボタンスイッチ62、・・・、62(押しボタン
部)を嵌合取付けする方式である。また、他の1つは第
10図で示すように、大きな単一の枠体71(平板状ベー
ス)に、大きな回路基板(図示せず)を配備し、この回
路基板に複数のスイッチ部を設けると共に、このスイッ
チ部に対応する押しボタン部72を、上記枠体71に取付け
た一体構造のものであり、この一体構造の押しボタンス
イッチを操作パネル面に直接取付ける方式である。
(ハ)考案が解決しようとする課題 一般に、自動販売機の操作パネル面には、第5図で示
すように、上部に商品見本部51(ショーケース部)と、
この商品見本部51のすぐ下部に、各商品見本52に対応し
て配置される押しボタンスイッチ53とが配備してある。
商品見本部51には、販売する複数の商品見本52、・・
・、52が横列状に配置されている。これらの商品見本5
2、・・、52には、各種大きさのものがあり、各商品見
本の幅寸法はまちまちである。従って、各商品見本52、
・・、52に対応して配置される各押しボタンスイッチ5
3、・・、53の配置間隔は、対応する商品見本の幅寸法
によってまちまちとなる。しかるに、上記した従来の後
者の押しボタンスイッチ(第10図)は、各押しボタンス
イッチ72の間隔が固定されている。従って、この製品で
は、予め枠体71内に設定された押しボタンスイッチ72の
ピッチ間隔にあった商品見本部にしか対応できない。つ
まり、商品見本の幅によって変化する押しボタンスイッ
チのピッチ間隔に対応し得ない。従って、この押しボタ
ンスイッチを、機種毎に商品見本間隔の異なる自動販売
機に使用するとなると、自動販売機の商品見本部に配置
される商品見本間隔に合わせたものを個別に製作する必
要がある。
また、前者の押しボタンスイッチ(第9図)では、単
体のスイッチ(押しボタン部)62を操作パネル面61のス
イッチ取付用孔61aに、それぞれ嵌着するものであるた
め、後者のような不利はない反面、スイッチ取付用孔に
嵌着した後に、各押しボタンスイッチ間、或いは各押し
ボタンスイッチ62とメインのCPUとをリード線63で接続
しなければならず、この接続作業が極めて手間である等
の不利があった。
この考案は、上記問題点に着目してなされたものであ
って、商品見本間隔の種々異なる自動販売機に常に適合
し得、且つ取付けの容易な自動販売機の押しボタンスイ
ッチ装置を提供することを目的とする。
(ニ)課題を解決するための手段及び作用 この目的を達成させるために、この考案の自動販売機
の押しボタンスイッチ装置では、次のような構成として
いる。
自動販売機の押しボタンスイッチ装置は、複数個の押
しボタンスイッチからなり、各押しボタンスイッチは、
内部にスイッチ部と表示素子を配備した回路部を有する
ケース本体と、このケース本体に対し出没可能に附勢配
備され、適所にスイッチ操作部を備えた押しボタン部と
からなり、且つ各押しボタンスイッチの回路部をフレキ
シブル基板で接続している。
この自動販売機の押しボタンスイッチ装置によれば、
自動販売機の商品見本部に横列状に複数配備される各商
品見本の幅がそれぞれ異なり、この結果、操作パネル面
のスイッチ取付用孔の間隔がそれぞれ違う場合であって
も、フレキシブル基板の長短変位(撓み変位)により汎
用的に使用できる。
例えば、第8図で示すように、隣合う商品見本が大ビ
ン(商品見本の幅が大)であり、隣合うスイッチ取付用
孔間隔が大きい場合には、隣合う押しボタンスイッチ間
のフレキシブル基板を展張した状態とすることで、隣合
う押しボタンスイッチ間隔が広がり、間隔の大きいスイ
ッチ取付用孔に対応できる。逆に、隣合う商品見本が小
ビン(商品見本の幅が小)であり、隣合うスイッチ取付
用孔間隔が小さい場合には、隣合う押しボタンスイッチ
(ケース本体)の端部を接面させる。この時、フレキシ
ブル基板は大きく撓む(「U」字状に屈曲する)。これ
により、各押しボタンスイッチの押しボタン部間隔が最
低状態に接近し、間隔の小さいスイッチ取付用孔に対応
できる。
(ホ)実施例 以下、実施例により、この考案をさらに詳細に説明す
る。
第1図は、この考案の一実施例を示し、押しボタンス
イッチ装置を操作パネル面(スイッチ取付用孔)に、取
付ける状態を示す斜視図である。なお、この実施例は、
押しボタンスイッチ装置が2個の押しボタンスイッチで
構成される場合を示している。第1図において、自動販
売機の操作パネル面1には、商品見本配置位置に対応し
た位置に、スイッチ取付用孔2a、2bを開設している。押
しボタンスイッチ装置3は、2個の押しボタンスイッチ
3A、3Bが、フレキシブル基板4により接続されている。
このフレキシブル基板4の長さは、操作パネル面1に設
けられるスイッチ取付用孔2の最大間隔のものよりやや
長めに設定されている。
押しボタンスイッチ3A、3Bは、押しボタンスイッチ3A
に通信用のICを配備するほかは、通常の押すボタンスイ
ッチと同様の構成のものを使用してよい。ここでは、第
2図に示す押しボタンスイッチを使用している。この押
しボタンスイッチは、スイッチ配備用孔2の外周面に、
開口周端面が接面する筒体31を備えると共に、内部にス
イッチ部33aを配備したケース本体30と、このケース本
体30の筒体31に対し出没可能に附勢配備され、適所にス
イッチ操作軸42bを備えた押しボタン部40と、上記押し
ボタン部40に外嵌し、且つケース本体の筒体31内に嵌着
固定されると共に、前記スイッチ配備用孔2と押しボタ
ンスイッチ40との隙間を埋める位置決め用筒部11を備え
たガイド筒10とから成る。
ケース本体30は、矩形水平板32aと垂直板32bとからな
る断面「コ」字状の枠体32であって、この枠体32の水平
板32aに、水平板32aを貫通する平面形状が略楕円形の上
下開口筒体31を備えたものである。このケース本体30に
は、面内にスイッチ部(マイクロスイッチ)33a、発光
ダイオード33b(第2図参照)を備えた矩形状の回路基
板33が配備されている。回路基板33は、上記垂直板32b
の面内に設けた係止片32cに係合することで取付けられ
る。
前記押しボタン部40は、上記筒体31に対し出没するキ
ャップ状操作筒41と、このキャップ状操作筒41に嵌着す
るゴム製バネ筒42とから成る。キャップ状操作筒41は、
自動販売機体100の操作パネル面1に設けられるスイッ
チ配備用孔(略楕円形孔)2の径に対し、相似形で且つ
小径の下開口筒体(平面形状が略楕円形)で、開口周縁
に外向きの鍔状水平係止片41aが突設してある。このキ
ャップ状操作筒41の筒底部には、「売切れ」文字及び
「販売中」を意味する表示記号を備えた文字プレート41
bが嵌着してある。また、ゴム製バネ筒42は上記キャッ
プ状操作筒41の筒内に緊密嵌着するシリコンゴム製の筒
体(椀状体)で、開口下周縁に鍔板状のフランジ部42a
を外方向へ突設している。このゴム製バネ筒42の筒底面
には、面内中央に上記スイッチ部33aに対応するスイッ
チ操作軸42bが一定長さ突設してある。また、ゴム製バ
ネ筒42の筒内には、上記スイッチ操作軸42bが貫通する
貫通孔を備えた反射用枠体(リフレクトケース)43が嵌
着してある。この反射用枠体43には、面内に上記発光ダ
イオード33bを臨出させる孔部が開口してある。
押しボタンスイッチ3A、3Bとも、基本構造は、第2図
に示したとおりであるが、押しボタンスイッチ3Aは、第
3図(A)で示すように、回路基板33Aに通信用のIC34
が実装されている。押しボタンスイッチ3Aには、本体シ
ステム回路に接続するためにケーブル(ファーネス)が
接続されるコネクタ35を備えている(第1図参照)。コ
ネクタ35は、5個の端子P1、P2、・・、P5を備えている
(第4図参照)。また、押しボタンスイッチ3Aの回路基
板33Aと、第3図(B)に示す押しボタンスイッチ3B
回路基板33Bには、それぞれ端子P11、P12、・・・、
P15、P21、P22、・・、P25が設けられ、これらの両端子
が、第3図(C)に示すパターンのフレキシブル基板4
で接続されている。
第4図は、上記実施例押しボタンスイッチ装置3の内
部回路を示す回路接続図である。同図において、押しボ
タンスイッチ3Aには、上記したように、通信IC34と、コ
ネクタ35を備えている。コネクタ35の端子P1は、IC駆動
用の5V電源用に、端子P2は、LED駆動用の電源8V用に、
端子P3はBUS−用に、端子P4は、BUS+用に、端子P5はGN
D用にそれぞれ配備されている。通信用IC34は、通信デ
ータを入出力するための端子BUS−、端子BUS+、押しボ
タンスイッチ3Aの回路基板33AのスイッチSWAと、押しボ
タンスイッチ3BのスイッチSWBの操作信号を取り込む端
子KEY1、KEY2、押しボタンスイッチ3Aの「販売中」、
「売切れ」の表示を行うLEDA1、LEDA2、及び押しボタン
スイッチ3Bの「販売中」、「売切れ」の表示を行うLED
B1、LEDB2、を駆動する信号を出力する端子LED11、LED
12、LED21、LED22等を備えている。
通信用IC34の端子KEY1とGND間にスイッチSWAが接続さ
れ、A電源と端子LED11間に抵抗R3とLEDA1の直列回路
が、A電源と端子LED12間に、抵抗R4とLEDA2の直列回路
がそれぞれ接続されている。
通信用IC34の端子KEY2は、端子P11、フレキシブル基
板4、端子P21を経て、押しボタンスイッチ3Bの回路基
板33B上のスイッチSWBに接続され、スイッチSWBの他端
は、端子P25、フレキシブル基板4、端子P15を経て、端
子GNDに接続されている。また、A電源と端子LED21、LE
D22間には、フレキシブル基板4を経て、同様に抵抗R5
とLEDB1の直列回路、抵抗R6とLEDB2の直列回路が接続さ
れている。
この実施例押しボタンスイッチ装置を、第5図に示す
自動販売機に装着し、いずれも押しボタンスイッチ3A
3Bに対応する商品が販売中の場合は、本体システム回路
より、通信用IC34に両押しボタンスイッチ3A、3Bの「販
売中」の表示素子LEDA1、LEDB1を点灯するための信号を
送り、LEDA1、LEDB1を点灯する。
利用者が、例えばスイッチSWBをオンすると、その信
号が通信IC34より本体システム回路に送られ、所定の金
額が納入されると、本体システム回路より商品搬出部に
信号が出力され、スイッチSWBに対応する商品が放出さ
れる。やがて、例えば押しボタンスイッチ3Bに対応する
商品が売切れると、本体システム回路より、通信用IC34
に押しボタンスイッチ3Bの「売切れ」情報が伝送され、
回路基板33B上のLEDB2が点灯される。
なお、上記説明では、2個の押しボタンスイッチ3A
3Bをフレキシブル基板4で接続した場合を説明したが、
実際には自動販売機において多数の押しボタンスイッチ
が配備される。この場合には、第1図に示した押しボタ
ンスイッチ装置3が多数並設される。n個の押しボタン
スイッチを配置する場合には、押しボタンスイッチ装置
3がn/2個並設される。この場合のキースイッチ回路の
ブロック図を第6図に示している。通信用IC34に接続さ
れる2個一対の押しボタンスイッチ3A、3Bが合計でn個
の押しボタンスイッチとして配置され、各通信用IC34は
1本のケーブル37でシステム本体回路38に接続されてい
る。この自動販売機における、各押しボタンスイッチの
接続は、第7図に示す態様で行われる。同図において、
押しボタンスイッチ3A1、3A2、・・・は、通信用IC34を
備えており、押しボタンスイッチ3B1、3B2、・・・は、
通信用ICを配備していない。また、押しボタンスイッチ
3A1と3B1、押しボタンスイッチ3A2と3B2・・・は、それ
ぞれフレキシブル基板4-1、4-2、・・・で接続されてい
る。そして、左端の押しボタンスイッチ3A1にのみコネ
クタ35を備え、他の通信用ICを備えた押しボタンスイッ
チ3A2、3A3、・・へはフレキシブル基板5-1、5-2、・・
・によって電源供給及びデータ授受が行われる。
次に、多数の押しボタンスイッチが設置される実施例
押しボタンスイッチ装置の操作パネル面1への装着例を
第8図により説明する。ここでは、操作パネル面1のス
イッチ取付用孔2a、2b、・・・、2eの間隔L、l、
l′、l″が相違する場合を示している。また、第7図
に対応して、押しボタンスイッチ3A1、3A2、3A3には、
通信IC34を内蔵しているが、押しボタンスイッチ3B1、3
B2には、通信用IC34を配備していない。押しボタンスイ
ッチ3A1のコネクタ35からの5本のラインは、フレキシ
ブル基板5-1により押しボタンスイッチ3B1のケース内を
通り、押しボタンスイッチ3A2の回路基板に接続されて
いる。同様に、押しボタンスイッチ3A2に接続されたフ
レキシブル基板5-1のラインは、フレキシブル基板5-2
より押しボタンスイッチ3A2、3B2の本体ケースの内面を
通り、押しボタンスイッチ3A3の回路基板に接続され、
以下同様にして後続の通信用ICを有する押しボタンスイ
ッチにフレキシブル基板により電源電圧の供給及びデー
タの授受が行われるようになっている。
この押しボタンスイッチ装置の各押しボタンスイッチ
を、操作パネル面1のスイッチ取付用孔2a、2b、・・2e
に装着する場合、間隔Lは大なので、フレキシブル基板
4-1、5-1はほぼ一杯に張られる。これに対し、間隔lは
非常に短いので、フレキシブル基板5-1が撓む。また間
隔l′、l″は中間的な長さなので、フレキシブル基板
4-2、5-2がやや撓む。このように、スイッチ取付用孔2
a、2b、・・2eの間隔の大小の如何にかかわらず、これ
に合わせて押しボタンスイッチを各孔に装着することが
できる。
尚、上記実施例では、フレキシブル基板5-1、5-2、5
-3、・・は押しボタンスイッチ3B1、3A2、3B2、3A3、・
・の本体内を通しているが、ケース内を通る部分につい
ては、これに代えて回路基板裏面に印刷配線パターンを
設けてもよい。
(ヘ)考案の効果 この考案によれば、押しボタンスイッチ間をフレキシ
ブル基板で接続するものであるから、操作パネル面のス
イッチ取付用孔の間隔がそれぞれ違う場合であっても、
フレキシブル基板の長短変位により汎用的に、簡易な作
業で装着できる。その上、押しボタンスイッチ装置と本
体システム間の接続ライン数も少なくすることが出来
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の一実施例を示す自動販売機の押し
ボタンスイッチ装置の斜視図、第2図は、同押しボタン
スイッチ装置の押しボタンスイッチの断面図、第3図
(A)、第3図(B)は、同押しボタンスイッチの回路
基板のパターン図、第3図(C)は、同押しボタンスイ
ッチ装置に使用されるフレキシブル基板のパターン図、
第4図は、同押しボタンスイッチ装置の内部回路接続を
示す回路図、第5図は、この考案が実施される自動販売
機の正面図、第6図は、同自動販売機の押しボタンスイ
ッチ入力回路を示す回路ブロック図、第7図は、同回路
に使用される押しボタンスイッチ装置の接続態様を示す
図、第8図は、同上記自動販売機の操作パネル面に押し
ボタンスイッチ装置を装着する例を示す説明図、第9図
及び第10図は、従来の押しボタンスイッチ装置を示す斜
視図である。 3A・3B:押しボタンスイッチ、4・5:フレキシブル基
板、30:ケース本体、33a:スイッチ部、40:押しボタン
部、33b(LEDA1、LEDA2、LEDB1、LEDB2):表示素子。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数個の押しボタンスイッチからなり、各
    押しボタンスイッチは、内部にスイッチ部と表示素子を
    配備した回路部を有するケース本体と、このケース本体
    に対し出没可能に附勢配備され、適所にスイッチ操作部
    を備えた押しボタン部とからなり、かつ各押しボタンス
    イッチの回路部をフレキシブル基板で接続したことを特
    徴とする自動販売機の押しボタンスイッチ装置。
JP4334490U 1990-04-23 1990-04-23 自動販売機の押しボタンスイッチ装置 Expired - Lifetime JP2507445Y2 (ja)

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