JP2507250B2 - 絹ごし豆腐の製造方法 - Google Patents
絹ごし豆腐の製造方法Info
- Publication number
- JP2507250B2 JP2507250B2 JP3322527A JP32252791A JP2507250B2 JP 2507250 B2 JP2507250 B2 JP 2507250B2 JP 3322527 A JP3322527 A JP 3322527A JP 32252791 A JP32252791 A JP 32252791A JP 2507250 B2 JP2507250 B2 JP 2507250B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- soymilk
- soy milk
- coagulant
- tofu
- coagulation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Beans For Foods Or Fodder (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は塩化マグネシウムを主成
分とする凝固剤を用いた絹ごし豆腐の製造方法に関す
る。
分とする凝固剤を用いた絹ごし豆腐の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来製造されている豆腐は、木綿豆腐と
絹ごし豆腐に大別される。木綿豆腐は、ヨセ桶で凝固さ
せた豆乳を、杓で掬い取り、内部に木綿を敷きつめ湯が
流出するように孔を開けた型箱に移し入れて、脱水プレ
スして製造されるもので、表面に布目が付き、断面が不
均一で舌ざわりが粗い豆腐である。
絹ごし豆腐に大別される。木綿豆腐は、ヨセ桶で凝固さ
せた豆乳を、杓で掬い取り、内部に木綿を敷きつめ湯が
流出するように孔を開けた型箱に移し入れて、脱水プレ
スして製造されるもので、表面に布目が付き、断面が不
均一で舌ざわりが粗い豆腐である。
【0003】絹ごし豆腐は、相当に濃厚な豆乳をそのま
ま全部寒天を以て寄せるようにゲル状に固めるものであ
って、孔の開けていない凝固容器に入れて脱水すること
なく凝固剤で固める。絹ごし豆腐は、製品の外観および
舌ざわりが木綿豆腐に比較して滑らかで、断面も卵豆腐
のようにこまかく美しい。
ま全部寒天を以て寄せるようにゲル状に固めるものであ
って、孔の開けていない凝固容器に入れて脱水すること
なく凝固剤で固める。絹ごし豆腐は、製品の外観および
舌ざわりが木綿豆腐に比較して滑らかで、断面も卵豆腐
のようにこまかく美しい。
【0004】すなわち、絹ごし豆腐の場合は、呉が煮上
がった時点で加水量を原料大豆の5倍量程度に止めるよ
うにする。原料大豆の5倍量というと、ブリックス糖度
で12.5%程度である。
がった時点で加水量を原料大豆の5倍量程度に止めるよ
うにする。原料大豆の5倍量というと、ブリックス糖度
で12.5%程度である。
【0005】豆乳の温度が70℃程度になったところ
で、遅効性の凝固剤である硫酸カルシウムまたはグルコ
ノデルタラクトンで絹ごし豆腐を製造していたが苦汁だ
けでの製造は全く不可能であった。塩化マグネシウムを
用い豆腐を製造すれば、最も美味な豆腐になることは業
界の常識であるが、この場合木綿豆腐は出来ても絹ごし
豆腐だけは出来なかった。
で、遅効性の凝固剤である硫酸カルシウムまたはグルコ
ノデルタラクトンで絹ごし豆腐を製造していたが苦汁だ
けでの製造は全く不可能であった。塩化マグネシウムを
用い豆腐を製造すれば、最も美味な豆腐になることは業
界の常識であるが、この場合木綿豆腐は出来ても絹ごし
豆腐だけは出来なかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の絹ご
し豆腐の製造方法においては、凝固剤に速効性の塩化マ
グネシウムを用いると、豆乳が濃厚であるため反応が早
過ぎて豆乳をうまく凝固させることができず、そのため
反応が遅く豆乳全体をゲル状に凝固させるに適した硫酸
カルシウムが用いられる。
し豆腐の製造方法においては、凝固剤に速効性の塩化マ
グネシウムを用いると、豆乳が濃厚であるため反応が早
過ぎて豆乳をうまく凝固させることができず、そのため
反応が遅く豆乳全体をゲル状に凝固させるに適した硫酸
カルシウムが用いられる。
【0007】また、凝固剤グルコノデルタラクトンは、
従来の凝固剤に比較して、絹ごし豆腐の製造に非常に適
しており、水に溶けやすく加熱によってグルコン酸に分
解し、豆乳中の大豆蛋白質を凝固する作用を有するもの
で、凝固温度が80〜90℃の高温でも、反応がゆっく
りしているので、でき上がった豆腐の性状は滑らかで、
肌の良いものが得られる。但し、味の点ではなはだ問題
が残る。
従来の凝固剤に比較して、絹ごし豆腐の製造に非常に適
しており、水に溶けやすく加熱によってグルコン酸に分
解し、豆乳中の大豆蛋白質を凝固する作用を有するもの
で、凝固温度が80〜90℃の高温でも、反応がゆっく
りしているので、でき上がった豆腐の性状は滑らかで、
肌の良いものが得られる。但し、味の点ではなはだ問題
が残る。
【0008】しかしながら、従来から凝固剤に苦汁(塩
化マグネシウム)を使用した豆腐が美味であるとされ、
硫酸カルシウムで凝固させた豆腐は味の点で劣るとされ
ている。また、グルコノデルタラクトンは栄養学的には
カルシウム分がないこと、多量に使用すると豆腐が酸味
を帯びて不味くなるという欠点がある。
化マグネシウム)を使用した豆腐が美味であるとされ、
硫酸カルシウムで凝固させた豆腐は味の点で劣るとされ
ている。また、グルコノデルタラクトンは栄養学的には
カルシウム分がないこと、多量に使用すると豆腐が酸味
を帯びて不味くなるという欠点がある。
【0009】また、仮に塩化マグネシウムを用いて絹ご
し豆腐を製造するにしても、塩化マグネシウムは凝固力
が強烈であるし、絹ごし豆腐は豆乳の濃度が木綿豆腐の
それよりもはるかに濃いため、凝固時の気泡が空気中に
抜けずに絹ごし豆腐の中に残留し市販に供することが無
理であった。
し豆腐を製造するにしても、塩化マグネシウムは凝固力
が強烈であるし、絹ごし豆腐は豆乳の濃度が木綿豆腐の
それよりもはるかに濃いため、凝固時の気泡が空気中に
抜けずに絹ごし豆腐の中に残留し市販に供することが無
理であった。
【0010】そこで、凝固剤に苦汁を使用するために、
豆乳を一旦20℃程度に冷却して、これに苦汁を混合し
た後豆乳凝固箱に注入し、この豆乳凝固箱を蒸気等で加
熱して豆乳を凝固させる方法が用いられている。しかし
ながら、この方法では豆乳を冷却したり、また豆乳を注
入した豆乳凝固箱を加熱したりで非常に手間が掛かると
共に、設備費が嵩むという欠点がある。
豆乳を一旦20℃程度に冷却して、これに苦汁を混合し
た後豆乳凝固箱に注入し、この豆乳凝固箱を蒸気等で加
熱して豆乳を凝固させる方法が用いられている。しかし
ながら、この方法では豆乳を冷却したり、また豆乳を注
入した豆乳凝固箱を加熱したりで非常に手間が掛かると
共に、設備費が嵩むという欠点がある。
【0011】また、前記いずれの凝固剤を用いて絹ごし
豆腐を製造した場合でも、製造された絹ごし豆腐は非常
に柔らかくて崩れ易く、調理したりするのに非常に不便
である。
豆腐を製造した場合でも、製造された絹ごし豆腐は非常
に柔らかくて崩れ易く、調理したりするのに非常に不便
である。
【0012】本発明は従来の絹ごし豆腐の製造方法の前
記のごとき問題点を解決するためになされたものであっ
て、近時のグルメ指向に対応して凝固剤に苦汁を用い、
豆乳を冷やしたり加熱したりする手間を要せずに、従来
の絹ごし豆腐より崩れにくく市販しやすく、美味で栄養
価の高い絹ごし豆腐の製造方法を提供することを目的と
する。
記のごとき問題点を解決するためになされたものであっ
て、近時のグルメ指向に対応して凝固剤に苦汁を用い、
豆乳を冷やしたり加熱したりする手間を要せずに、従来
の絹ごし豆腐より崩れにくく市販しやすく、美味で栄養
価の高い絹ごし豆腐の製造方法を提供することを目的と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】発明者は豆乳との反応が
速い苦汁を用い、いかにして上手く豆乳を凝固させるか
について鋭意研究を重ねた。その結果、豆乳供給管の中
で豆乳に凝固剤を注入することによって凝固が開始する
前に手早く凝固剤を混合できること、および豆乳に苦汁
を添加すると直ちに凝固が開始することから、豆乳を苦
汁と共に豆乳凝固箱に注入したら、直ちに激しく攪拌し
てやると絹ごし豆腐を上手く製造できることを見出して
本発明を完成した。
速い苦汁を用い、いかにして上手く豆乳を凝固させるか
について鋭意研究を重ねた。その結果、豆乳供給管の中
で豆乳に凝固剤を注入することによって凝固が開始する
前に手早く凝固剤を混合できること、および豆乳に苦汁
を添加すると直ちに凝固が開始することから、豆乳を苦
汁と共に豆乳凝固箱に注入したら、直ちに激しく攪拌し
てやると絹ごし豆腐を上手く製造できることを見出して
本発明を完成した。
【0014】本発明の絹ごし豆腐の製造方法は、豆乳供
給管を介して豆乳凝固箱に豆乳を注入すると共に前記豆
乳供給管内を流れる豆乳に塩化マグネシウムを主成分と
する凝固剤溶液を注入し、前記豆乳凝固箱に注入した前
記豆乳を直ちに前記豆乳供給管の先端に昇降可能に取り
付けた攪拌板で攪拌することを要旨とする。
給管を介して豆乳凝固箱に豆乳を注入すると共に前記豆
乳供給管内を流れる豆乳に塩化マグネシウムを主成分と
する凝固剤溶液を注入し、前記豆乳凝固箱に注入した前
記豆乳を直ちに前記豆乳供給管の先端に昇降可能に取り
付けた攪拌板で攪拌することを要旨とする。
【0015】
【作用】本発明の絹ごし豆腐の製造方法は、豆乳供給管
を介して凝固容器に豆乳を注入すると共に豆乳供給管内
を流れる豆乳に塩化マグネシウムを主成分とする凝固剤
溶液が注入されるので、豆乳の凝固が開始する前に手早
く豆乳に凝固剤を混合することができる。そのため、豆
乳の凝固反応が開始される前に豆乳凝固箱に凝固剤の混
入した豆乳を注入することができる。
を介して凝固容器に豆乳を注入すると共に豆乳供給管内
を流れる豆乳に塩化マグネシウムを主成分とする凝固剤
溶液が注入されるので、豆乳の凝固が開始する前に手早
く豆乳に凝固剤を混合することができる。そのため、豆
乳の凝固反応が開始される前に豆乳凝固箱に凝固剤の混
入した豆乳を注入することができる。
【0016】豆乳供給管の先端には攪拌板が上下に昇降
可能に取り付けられており、豆乳が注入される際は下降
して待機しているので、豆乳凝固箱に注入された豆乳は
この攪拌板で直ちに攪拌される。この攪拌板による攪拌
により、豆乳の中に混入した気泡が分離されると共に、
気泡を素早く追い出し、気泡のないきめ細かい市販にか
なった絹ごし豆腐ができる。また、豆乳に適度のショッ
クと攪拌が与えられるので、塩化マグネシウムによる適
度の凝固反応が進行し、美味で肌が美しく壊れにくい丈
夫な絹ごし豆腐ができる。
可能に取り付けられており、豆乳が注入される際は下降
して待機しているので、豆乳凝固箱に注入された豆乳は
この攪拌板で直ちに攪拌される。この攪拌板による攪拌
により、豆乳の中に混入した気泡が分離されると共に、
気泡を素早く追い出し、気泡のないきめ細かい市販にか
なった絹ごし豆腐ができる。また、豆乳に適度のショッ
クと攪拌が与えられるので、塩化マグネシウムによる適
度の凝固反応が進行し、美味で肌が美しく壊れにくい丈
夫な絹ごし豆腐ができる。
【0017】
【実施例】本発明の実施例を図面に従って説明する。図
1は本発明装置の一実施例の概略側面図である。豆乳供
給管10の基端部10aは豆乳供給ポンプ12を介して
豆乳タンク14の底面に接続されている。基端部10a
に続く豆乳供給管10は、立ち上がり部10bとなって
おり、さらにその先は伸縮部10cと吐出部10dとな
っている。
1は本発明装置の一実施例の概略側面図である。豆乳供
給管10の基端部10aは豆乳供給ポンプ12を介して
豆乳タンク14の底面に接続されている。基端部10a
に続く豆乳供給管10は、立ち上がり部10bとなって
おり、さらにその先は伸縮部10cと吐出部10dとな
っている。
【0018】豆乳供給管10の吐出部10dは、後述す
る豆乳攪拌装置32の台車36に垂直に取付けられ、先
端部は豆乳凝固箱44の上に開口している。この吐出部
10dと立ち上がり部10bとは伸縮部10cによって
接続されており、吐出部10dの移動に従って、伸縮部
10cが伸び縮みするようになっている。
る豆乳攪拌装置32の台車36に垂直に取付けられ、先
端部は豆乳凝固箱44の上に開口している。この吐出部
10dと立ち上がり部10bとは伸縮部10cによって
接続されており、吐出部10dの移動に従って、伸縮部
10cが伸び縮みするようになっている。
【0019】立ち上がり部10bにはチェックバルブ1
6が取り付けられ、豆乳供給ポンプ12が停止した時
に、豆乳供給管10内の豆乳が逆流するのを防止してい
る。また、吐出部10dの上部には開閉弁18が取り付
けられ、豆乳供給ポンプ12と連動して豆乳供給ポンプ
12が始動すると開の状態になり、停止すると閉の状態
になる。
6が取り付けられ、豆乳供給ポンプ12が停止した時
に、豆乳供給管10内の豆乳が逆流するのを防止してい
る。また、吐出部10dの上部には開閉弁18が取り付
けられ、豆乳供給ポンプ12と連動して豆乳供給ポンプ
12が始動すると開の状態になり、停止すると閉の状態
になる。
【0020】凝固剤タンク20には、循環ポンプ22を
取り付けた凝固剤循環管24が接続されており、水の中
に懸濁された凝固剤が常時凝固剤循環管24の中を循環
している。
取り付けた凝固剤循環管24が接続されており、水の中
に懸濁された凝固剤が常時凝固剤循環管24の中を循環
している。
【0021】凝固剤注入管26の基端部は、流量調節弁
28および開閉弁30を介して凝固剤循環管24に接続
されており、また先端は豆乳供給管10の吐出部10の
上端に接続されている。なお、この凝固剤注入管26の
先端部は伸縮自在となっており、豆乳供給管10の吐出
部10dの移動に従って自由に伸縮する。
28および開閉弁30を介して凝固剤循環管24に接続
されており、また先端は豆乳供給管10の吐出部10の
上端に接続されている。なお、この凝固剤注入管26の
先端部は伸縮自在となっており、豆乳供給管10の吐出
部10dの移動に従って自由に伸縮する。
【0022】この凝固剤注入管26に取り付けられてい
る開閉弁30は豆乳供給ポンプ12と連動するようにな
っており、豆乳供給ポンプ12が回転すると同時に開閉
弁30が開成され、停止すると同時に閉成される。
る開閉弁30は豆乳供給ポンプ12と連動するようにな
っており、豆乳供給ポンプ12が回転すると同時に開閉
弁30が開成され、停止すると同時に閉成される。
【0023】豆乳攪拌装置32は、水平に固定されたレ
ール34の上を移動する台車36とこの台車36を往復
移動させる往復シリンダ38および台車36に固定され
攪拌板40を昇降する昇降シリンダ42とからなる。台
車36には豆乳供給管10の吐出部10dが固定されて
おり、その先端は豆乳凝固箱44の直上に開口してい
る。
ール34の上を移動する台車36とこの台車36を往復
移動させる往復シリンダ38および台車36に固定され
攪拌板40を昇降する昇降シリンダ42とからなる。台
車36には豆乳供給管10の吐出部10dが固定されて
おり、その先端は豆乳凝固箱44の直上に開口してい
る。
【0024】豆乳攪拌板40は豆乳供給管10の先端部
に遊嵌する大きさの筒体からなるソケット48とこのソ
ケット48の両側に取り付けられた羽根50とからな
り、投入供給管10の先端部に遊嵌され、台車36に固
定した昇降シリンダ42により昇降する。台車36は往
復シリンダ38によりレール34の上を往復移動する。
に遊嵌する大きさの筒体からなるソケット48とこのソ
ケット48の両側に取り付けられた羽根50とからな
り、投入供給管10の先端部に遊嵌され、台車36に固
定した昇降シリンダ42により昇降する。台車36は往
復シリンダ38によりレール34の上を往復移動する。
【0025】本実施例の装置の作動について説明する。
最初、開閉弁18および30は閉の状態にあり、昇降シ
リンダ42によって攪拌板40は上に上昇している。豆
乳凝固箱44が豆乳供給管10の吐出部10dの直下に
位置する定位置にセットされると、昇降シリンダ42が
作動され攪拌板40が豆乳凝固箱44の中に下降する。
最初、開閉弁18および30は閉の状態にあり、昇降シ
リンダ42によって攪拌板40は上に上昇している。豆
乳凝固箱44が豆乳供給管10の吐出部10dの直下に
位置する定位置にセットされると、昇降シリンダ42が
作動され攪拌板40が豆乳凝固箱44の中に下降する。
【0026】次に、豆乳供給ポンプ12を運転すると、
開閉弁18および30がそれに連動して開成され、豆乳
タンク14から豆乳供給管10へ豆乳が供給される。一
方、凝固剤タンク20の中の凝固剤は循環ポンプ22に
より凝固剤循環管24のなかを循環しており、この凝固
剤循環管24には凝固剤注入管26の基端が流量調節弁
28および開閉弁30を介して接続されているので、開
閉弁30の開成により流量調節弁28により適量に調節
された凝固剤が凝固剤注入管内26に流入する。
開閉弁18および30がそれに連動して開成され、豆乳
タンク14から豆乳供給管10へ豆乳が供給される。一
方、凝固剤タンク20の中の凝固剤は循環ポンプ22に
より凝固剤循環管24のなかを循環しており、この凝固
剤循環管24には凝固剤注入管26の基端が流量調節弁
28および開閉弁30を介して接続されているので、開
閉弁30の開成により流量調節弁28により適量に調節
された凝固剤が凝固剤注入管内26に流入する。
【0027】凝固剤が凝固剤注入管26に流入すると、
凝固剤注入管26の先端は豆乳供給管10の吐出部10
dに接続されているので、吐出部10dにおいて、適量
の凝固剤が連続して豆乳に注入される。これにより、豆
乳の凝固が開始する前に手早く豆乳に凝固剤を混合する
ことができるので、豆乳の凝固反応が開始される前に豆
乳凝固箱44に凝固剤の混入した豆乳46を注入するこ
とができる。また、この豆乳46の注入により、攪拌板
40が豆乳46の中に浸漬されることとなる。
凝固剤注入管26の先端は豆乳供給管10の吐出部10
dに接続されているので、吐出部10dにおいて、適量
の凝固剤が連続して豆乳に注入される。これにより、豆
乳の凝固が開始する前に手早く豆乳に凝固剤を混合する
ことができるので、豆乳の凝固反応が開始される前に豆
乳凝固箱44に凝固剤の混入した豆乳46を注入するこ
とができる。また、この豆乳46の注入により、攪拌板
40が豆乳46の中に浸漬されることとなる。
【0028】豆乳凝固箱44に一定量の豆乳46が供給
されたならば、豆乳供給ポンプ12が停止され、豆乳供
給管10からの豆乳の供給が停止される。そのとき、チ
ェックバルブ16により、豆乳供給管10内に残った豆
乳の逆流が防止される。また、豆乳供給ポンプ12の運
転が停止されると、これに連動して開閉弁18および3
0が閉成されるので、豆乳の供給の停止と同時に凝固注
入管26からの凝固剤の注入も停止される。
されたならば、豆乳供給ポンプ12が停止され、豆乳供
給管10からの豆乳の供給が停止される。そのとき、チ
ェックバルブ16により、豆乳供給管10内に残った豆
乳の逆流が防止される。また、豆乳供給ポンプ12の運
転が停止されると、これに連動して開閉弁18および3
0が閉成されるので、豆乳の供給の停止と同時に凝固注
入管26からの凝固剤の注入も停止される。
【0029】豆乳凝固箱44への豆乳46の注入が開始
したら、間髪をいれず往復シリンダ38が作動される。
往復シリンダ38は台車36をレール34の上で左右に
移動させるので、豆乳凝固管10の先端に取り付けられ
た攪拌板40がこれに伴って豆乳凝固箱44の中を左右
に動き、豆乳凝固箱44に注入された豆乳46を攪拌す
る。豆乳46の攪拌が終了したら、昇降シリンダ42に
より、攪拌板42が豆乳46の中から引き上げられる。
豆乳凝固箱44の中の豆乳46は凝固が開始し、絹ごし
豆腐が完成する。
したら、間髪をいれず往復シリンダ38が作動される。
往復シリンダ38は台車36をレール34の上で左右に
移動させるので、豆乳凝固管10の先端に取り付けられ
た攪拌板40がこれに伴って豆乳凝固箱44の中を左右
に動き、豆乳凝固箱44に注入された豆乳46を攪拌す
る。豆乳46の攪拌が終了したら、昇降シリンダ42に
より、攪拌板42が豆乳46の中から引き上げられる。
豆乳凝固箱44の中の豆乳46は凝固が開始し、絹ごし
豆腐が完成する。
【0030】本実施例の装置を使って、凝固剤として塩
化マグネシウムを用い絹ごし豆腐を製造した例を説明す
る。豆乳タンク14に70℃の絹ごし豆腐用の豆乳(ブ
リックス糖度計で約12.5%)を投入すると共に、凝
固剤タンク20には凝固剤として塩化マグネシウムを投
入した。
化マグネシウムを用い絹ごし豆腐を製造した例を説明す
る。豆乳タンク14に70℃の絹ごし豆腐用の豆乳(ブ
リックス糖度計で約12.5%)を投入すると共に、凝
固剤タンク20には凝固剤として塩化マグネシウムを投
入した。
【0031】豆乳供給ポンプ12を作動し、開閉弁18
および30を開いて、豆乳供給管10の吐出部10dの
先端から凝固剤の混入した豆乳46を縦30cm、横4
3cm、深さ12cmの豆乳凝固箱44へ注入した。豆
乳46が注入されたら、豆乳供給ポンプ12を停止する
と共に、直ちに豆乳攪拌装置32を作動し、幅20cm
の攪拌板44で豆乳46を攪拌した。
および30を開いて、豆乳供給管10の吐出部10dの
先端から凝固剤の混入した豆乳46を縦30cm、横4
3cm、深さ12cmの豆乳凝固箱44へ注入した。豆
乳46が注入されたら、豆乳供給ポンプ12を停止する
と共に、直ちに豆乳攪拌装置32を作動し、幅20cm
の攪拌板44で豆乳46を攪拌した。
【0032】豆乳46の攪拌が終了後に攪拌板42を豆
乳46の中から引き上げて、そのまま放置したところ、
豆乳凝固箱44の中の豆乳46は凝固が開始し、約13
分で絹ごし豆腐が完成した。完成した絹ごし豆腐は表面
が極めて滑らかでかつ壊れにくく丈夫であって、また包
丁で切断したところ気泡が全く発見されず光沢のある美
麗な切断面であった。
乳46の中から引き上げて、そのまま放置したところ、
豆乳凝固箱44の中の豆乳46は凝固が開始し、約13
分で絹ごし豆腐が完成した。完成した絹ごし豆腐は表面
が極めて滑らかでかつ壊れにくく丈夫であって、また包
丁で切断したところ気泡が全く発見されず光沢のある美
麗な切断面であった。
【0033】なお、本実施例では凝固剤として塩化マグ
ネシウム100%を使用したが、凝固剤は好みに応じ
て、硫酸カルシウムまたはグルコノデルタラクトンを適
宜の割合で混合しても差し支えない。また、本実施例装
置は絹ごし豆腐の製造のみでなく、木綿豆腐の製造に用
いても良い。
ネシウム100%を使用したが、凝固剤は好みに応じ
て、硫酸カルシウムまたはグルコノデルタラクトンを適
宜の割合で混合しても差し支えない。また、本実施例装
置は絹ごし豆腐の製造のみでなく、木綿豆腐の製造に用
いても良い。
【0034】また、本実施例装置では豆乳供給管10に
伸縮部10cを設け先端の吐出部10dを左右に移動す
るものを示したが、伸縮部10cを設けずに立ち上がり
部10bに垂直面で回動する関節と水平面で回動する関
節を設け、これに連結した吐出部10dを昇降したり左
右に回動させたりする構成のものでも良い。
伸縮部10cを設け先端の吐出部10dを左右に移動す
るものを示したが、伸縮部10cを設けずに立ち上がり
部10bに垂直面で回動する関節と水平面で回動する関
節を設け、これに連結した吐出部10dを昇降したり左
右に回動させたりする構成のものでも良い。
【0035】
【発明の効果】本発明の絹ごし豆腐の製造方法は以上説
明したように、豆乳供給管を介して豆乳凝固箱に豆乳を
注入すると共に前記豆乳供給管内を流れる豆乳に塩化マ
グネシウムを主成分とする凝固剤溶液を注入し、前記豆
乳凝固箱に注入した前記豆乳を直ちに前記豆乳供給管の
先端に昇降可能に取り付けた攪拌板で攪拌するものであ
って、豆乳の凝固が開始する前に手早く豆乳に凝固剤を
混合することができるので、豆乳の凝固反応が開始され
る前に豆乳凝固箱に凝固剤の混入した豆乳を注入するこ
とができる。また、豆乳供給管の先端には攪拌板が昇降
可能に取り付けられており、豆乳凝固箱に注入された豆
乳はこの攪拌板で直ちに攪拌されるので、豆乳の中に混
入した気泡が分離されると共に、豆乳に適度のショック
と攪拌が与えられるので、塩化マグネシウムによる適度
の凝固反応が進行し、美味で肌が美しく壊れにくく丈夫
で市販に適合充分な絹ごし豆腐を製造することができ
る。
明したように、豆乳供給管を介して豆乳凝固箱に豆乳を
注入すると共に前記豆乳供給管内を流れる豆乳に塩化マ
グネシウムを主成分とする凝固剤溶液を注入し、前記豆
乳凝固箱に注入した前記豆乳を直ちに前記豆乳供給管の
先端に昇降可能に取り付けた攪拌板で攪拌するものであ
って、豆乳の凝固が開始する前に手早く豆乳に凝固剤を
混合することができるので、豆乳の凝固反応が開始され
る前に豆乳凝固箱に凝固剤の混入した豆乳を注入するこ
とができる。また、豆乳供給管の先端には攪拌板が昇降
可能に取り付けられており、豆乳凝固箱に注入された豆
乳はこの攪拌板で直ちに攪拌されるので、豆乳の中に混
入した気泡が分離されると共に、豆乳に適度のショック
と攪拌が与えられるので、塩化マグネシウムによる適度
の凝固反応が進行し、美味で肌が美しく壊れにくく丈夫
で市販に適合充分な絹ごし豆腐を製造することができ
る。
【図1】本発明装置の一実施例の概略側面図である。
10 豆乳供給管 12 豆乳供給ポ
ンプ 14 豆乳タンク 18、30 開閉
弁 20 凝固剤タンク 22 循環ポンプ 24 凝固剤循環管 26 凝固剤注入
管 28 流量調節弁 32 豆乳攪拌装
置 34 レール 36 台車 38 往復シリンダ 40 攪拌板 42 昇降シリンダ 44 豆乳凝固箱 46 豆乳
ンプ 14 豆乳タンク 18、30 開閉
弁 20 凝固剤タンク 22 循環ポンプ 24 凝固剤循環管 26 凝固剤注入
管 28 流量調節弁 32 豆乳攪拌装
置 34 レール 36 台車 38 往復シリンダ 40 攪拌板 42 昇降シリンダ 44 豆乳凝固箱 46 豆乳
Claims (1)
- 【請求項1】 豆乳供給管を介して豆乳凝固箱に豆乳を
注入すると共に前記豆乳供給管内を流れる豆乳に塩化マ
グネシウムを主成分とする凝固剤溶液を注入し、前記豆
乳凝固箱に注入した前記豆乳を直ちに前記豆乳供給管の
先端に昇降可能に取り付けた攪拌板で攪拌することを特
徴とする絹ごし豆腐の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3322527A JP2507250B2 (ja) | 1991-11-11 | 1991-11-11 | 絹ごし豆腐の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3322527A JP2507250B2 (ja) | 1991-11-11 | 1991-11-11 | 絹ごし豆腐の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05130846A JPH05130846A (ja) | 1993-05-28 |
JP2507250B2 true JP2507250B2 (ja) | 1996-06-12 |
Family
ID=18144665
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3322527A Expired - Lifetime JP2507250B2 (ja) | 1991-11-11 | 1991-11-11 | 絹ごし豆腐の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2507250B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0723727A (ja) * | 1993-07-13 | 1995-01-27 | Toofuaa:Kk | 豆乳間接加熱による豆腐の製造方法 |
JP3553357B2 (ja) * | 1998-02-10 | 2004-08-11 | キッコーマン株式会社 | 充填豆腐の製造方法 |
-
1991
- 1991-11-11 JP JP3322527A patent/JP2507250B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05130846A (ja) | 1993-05-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2507250B2 (ja) | 絹ごし豆腐の製造方法 | |
JP2511967Y2 (ja) | 絹ごし豆腐の製造装置 | |
JPH09238635A (ja) | 豆腐の製造方法 | |
JPH09238636A (ja) | 豆腐の製造方法 | |
JPH11126A (ja) | 凝固剤として苦汁のみを用いた絹ごし豆腐の製造方法 | |
JPH08252072A (ja) | 凝固剤として苦汁を用いた絹ごし豆腐の製造装置 | |
JP2011155898A (ja) | 豆腐の製造方法及び製造装置 | |
JPH0787918A (ja) | 油揚げの製造法 | |
KR19980087687A (ko) | 두부(豆腐)의 제조방법 | |
JPH08191672A (ja) | 凝固剤として苦汁を用いた新絹ごし豆腐の製造方法 | |
JP3600946B2 (ja) | 高濃度豆乳による油揚げの製造方法 | |
JPH0646785A (ja) | 油揚生地用豆乳の凝固方法 | |
KR102338922B1 (ko) | 전통순두부 제조용 두유 응고 장치 | |
JPH0591848A (ja) | 苦汁100%による絹ごし豆腐の製造方法 | |
KR200361771Y1 (ko) | 두부대량생산용 전자응고장치의 응고제혼합장치 | |
JPH05111363A (ja) | 絹ごし豆腐の製造方法 | |
JPH0723727A (ja) | 豆乳間接加熱による豆腐の製造方法 | |
JP3660884B2 (ja) | 油揚げ用生地の製造装置 | |
JP2004275173A (ja) | 生大豆の微粉末を用いた豆乳の製造法。 | |
KR102441666B1 (ko) | 해양심층수 원수와 속효성 응고제를 사용하는 두부 제조방법 | |
JPH0646921B2 (ja) | 豆腐の製造装置 | |
KR200319780Y1 (ko) | 두부 제조기 | |
JPS62195261A (ja) | 豆腐を製造する方法 | |
JPH0265Y2 (ja) | ||
CN111436497A (zh) | 塑型豆腐的制作方法 |