JPH08252072A - 凝固剤として苦汁を用いた絹ごし豆腐の製造装置 - Google Patents

凝固剤として苦汁を用いた絹ごし豆腐の製造装置

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JPH08252072A
JPH08252072A JP7058950A JP5895095A JPH08252072A JP H08252072 A JPH08252072 A JP H08252072A JP 7058950 A JP7058950 A JP 7058950A JP 5895095 A JP5895095 A JP 5895095A JP H08252072 A JPH08252072 A JP H08252072A
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temperature
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soymilk
soybean milk
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Susumu Takahashi
進 高橋
Kiyoshi Takahashi
高橋  清
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TOOFUAA KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 凝固剤として苦汁を用いた絹ごし豆腐の製造
装置。 【構成】 高温豆乳を冷却して中温豆乳タンクに供給す
る豆乳冷却装置と、中温豆乳タンク中の中温豆乳を豆乳
攪拌装置へ供給する中温豆乳供給ポンプととからなる中
温豆乳供給装置と、中温豆乳供給ポンプと連動して凝固
剤溶液を豆乳攪拌装置へ供給する凝固剤供給装置と、基
端が中温豆乳管路の先端に水平回転自在の回転継手を介
して接続され開閉弁を具備した豆乳吐出口となっていて
水平に揺動する揺動管と、揺動管の豆乳吐出口に昇降自
在に外嵌され側面に揺動管の揺動方向に直交するように
攪拌板を取り付けた攪拌ソケットとからなる豆乳攪拌装
置とで構成されるものであって、絹ごし豆腐用煮沸豆乳
を中温に冷却することができ、かつ冷却した中温の豆乳
を凝固箱に注入しながら苦汁を主成分とする凝固剤を混
合し葛湯状に半ヨセすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は凝固剤として苦汁を用い
た絹ごし豆腐の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来製造されている豆腐は、木綿豆腐と
絹ごし豆腐に大別される。木綿豆腐は、ヨセ桶で凝固さ
せた豆乳を、杓で掬い取り、内部に木綿を敷きつめ湯が
流出するように孔を開けた型箱に移し入れて、脱水プレ
スして製造されるもので、表面に布目が付き、断面が不
均一で舌ざわりが粗い豆腐である。
【0003】絹ごし豆腐は、相当に濃厚な豆乳をそのま
ま全部寒天を以て寄せるようにゲル状に固めるものであ
って、孔の開けていない凝固容器に入れて脱水すること
なく凝固剤で固める。絹ごし豆腐は、製品の外観および
舌ざわりが木綿豆腐に比較して滑らかで、断面も卵豆腐
のようにこまかく美しい。
【0004】すなわち、絹ごし豆腐の場合は、呉が煮上
がった時点で加水量を原料大豆の5倍量程度に止めるよ
うにする。原料大豆の5倍量というと、ブリックス糖度
で12.5%程度である。
【0005】豆乳の温度が75℃程度になったところ
で、遅効性の凝固剤である硫酸カルシウムまたはグルコ
ノデルタラクトンで絹ごし豆腐を製造していたが苦汁だ
けでの製造は全く不可能であった。苦汁すなわち塩化マ
グネシウムを主成分とする凝固剤を用い豆腐を製造すれ
ば、最も美味な豆腐になることは業界の常識であるが、
この場合木綿豆腐は出来ても絹ごし豆腐だけは出来なか
った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の絹ご
し豆腐の製造方法においては、凝固剤に速効性の苦汁を
用いると、豆乳が濃厚であるため反応が早過ぎて豆乳を
うまく凝固させることができず、そのため反応が遅く豆
乳全体をゲル状に凝固させるに適した硫酸カルシウムが
用いられる。
【0007】また、凝固剤グルコノデルタラクトンは、
従来の凝固剤に比較して、絹ごし豆腐の製造に非常に適
しており、水に溶けやすく加熱によってグルコン酸に分
解し、豆乳中の大豆蛋白質を凝固する作用を有するもの
で、凝固温度が80〜90℃の高温でも、反応がゆっく
りしているので、でき上がった豆腐の性状は滑らかで、
肌の良いものが得られる。
【0008】しかしながら、従来から凝固剤に苦汁(塩
化マグネシウム)を使用した豆腐が美味であるとされ、
硫酸カルシウムで凝固させた豆腐は味の点で劣るとされ
ている。また、グルコノデルタラクトンは栄養学的には
カルシウム分がないこと、多量に使用すると豆腐が酸味
を帯びて不味くなるという欠点がある。
【0009】また、仮に苦汁を用いて絹ごし豆腐を製造
するにしても、苦汁は凝固力が強烈であるし、絹ごし豆
腐は豆乳の濃度が木綿豆腐のそれよりもはるかに濃いた
め、凝固時の気泡が空気中に抜けずに絹ごし豆腐の中に
残留し市販に供することが無理であった。
【0010】そこで、凝固剤に苦汁を使用するために、
豆乳を一旦25℃以下に冷却して、これに苦汁を混合し
た後、一丁分の大きさ、つまりワンパック大のプラスチ
ック容器に充填し、この容器を密閉し蒸気等で加熱して
豆乳を凝固させる方法が用いられている。これは業界で
は充填豆腐と称されるものであって、ワンパック大の豆
腐しか製造することが出来ず、生産性が悪く非常に手間
が掛かると共に、設備費が嵩むという欠点がある。
【0011】そこで、本発明者等は従来の絹ごし豆腐の
製造方法の前記のごとき問題点を解決するために、近時
のグルメ指向に対応して苦汁を主成分とする凝固剤を用
い、数十丁分の絹ごし豆腐を大きな豆乳凝固箱で製造し
一丁分の大きさにカットする業界でいわゆるカット豆腐
が製造できる新絹ごし豆腐の製造方法であって、かつ従
来の絹ごし豆腐より美味で栄養価の高い絹ごし豆腐の製
造方法を提供することを目的として、先に凝固剤として
苦汁を用いた新絹ごし豆腐の製造方法の発明を出願し
た。
【0012】前記の凝固剤として苦汁を用いた新絹ごし
豆腐の製造方法の発明は、絹ごし豆腐用煮沸豆乳を中温
に冷却する工程と、前記豆乳を凝固箱に注入しながら苦
汁を主成分とする凝固剤を混合し葛湯状に半ヨセする第
1の凝固工程と、前記第1の凝固工程を終了した豆乳を
前記凝固箱に入れた状態のままで熱水中で加熱し完全凝
固させる第2の凝固工程とからなることを要旨とするも
のである。
【0013】しかしながら、前記新絹ごし豆腐の製造方
法をそのまま従来の豆腐の製造装置を用いて行うことに
は、色々と問題点がある。第1に絹ごし豆腐用煮沸豆乳
を中温に冷却する工程に用いる装置に欠けること、第2
に豆乳を凝固箱に注入しながら苦汁を主成分とする凝固
剤を混合し葛湯状に半ヨセする第1の凝固工程に欠ける
ことである。本発明は凝固剤として苦汁を用いた新絹ご
し豆腐の製造方法の発明を実施するに際しての従来の豆
腐製造装置の前記のごとき問題点を解決すべくなされた
ものであって、絹ごし豆腐用煮沸豆乳を中温に冷却する
ことができ、かつ冷却した中温の豆乳を凝固箱に注入し
ながら苦汁を主成分とする凝固剤を混合し葛湯状に半ヨ
セすることのできる凝固剤として苦汁を用いた絹ごし豆
腐の製造装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の凝固剤として苦
汁を用いた絹ごし豆腐の製造装置は、高温豆乳を中温豆
乳タンクに供給する第1の管路と、前記第1の管路の途
中に接続された豆乳流量調整バルブと高温豆乳供給ポン
プと冷却器とからなる豆乳冷却装置と、前記第1の管路
から供給された中温豆乳を貯蔵する中温豆乳タンクと、
前記中温豆乳タンク中の中温豆乳を豆乳攪拌装置へ供給
する第2の管路と、前記第2の管路の途中に接続された
中温豆乳供給ポンプと、前記第2の管路の途中に接続さ
れたチェックバルブとからなる中温豆乳供給装置と、凝
固剤溶液を貯蔵する凝固剤タンクと、前記凝固剤タンク
から前記凝固剤溶液を豆乳攪拌装置へ供給する凝固剤供
給管と、前記凝固剤供給管に接続され前記中温豆乳供給
ポンプと連動する開閉弁と、前記凝固剤供給管に接続さ
れ前記中温豆乳供給ポンプと連動する凝固剤供給ポンプ
と、前記凝固剤供給管に接続された凝固剤流量調整バル
ブとからなる凝固剤供給装置と、基端が前記第2の管路
の先端に水平回転自在の回転継手を介して接続され立ち
上がった後水平に湾曲し適宜長さだけ延長し下方に湾曲
して該湾曲部に前記凝固剤供給管が接続され先端が前記
中温豆乳供給ポンプと連動する開閉弁を具備した豆乳吐
出口となっている揺動管と、前記中温豆乳供給ポンプと
連動する前記揺動管の揺動装置と、前記揺動管の前記豆
乳吐出口に昇降自在に外嵌され側面に前記揺動管の揺動
方向に直交するように攪拌板を取り付けた攪拌ソケット
と、前記攪拌ソケットの昇降装置とからなる豆乳攪拌装
置とで構成されることを要旨とする。
【0015】前記の凝固剤として苦汁を用いた新絹ごし
豆腐の製造方法の発明において中温とは、豆乳凝固の適
温の70℃前後でありこれを常識温と称し、また苦汁を
主成分とする凝固剤を用いた場合豆乳が凝固反応お起こ
さない温度は25℃以下でありこれを低温と称するなら
ば、常識温と低温との中間の温度のことを言い、第1の
凝固工程において、豆乳が葛湯状の半ヨセ状態になる温
度であれば良い。豆乳に苦汁を混合するには豆乳を凝固
箱に注入しながら混合することが好ましく、例えば豆乳
供給管を介して豆乳凝固箱に豆乳を注入すると共に豆乳
供給管内を流れる豆乳に凝固剤である苦汁を注入する等
の方法を用いると良い。
【0016】
【作用】豆乳冷却装置においては、第1の管路に供給さ
れた高温豆乳は、第1の管路の途中に接続された豆乳流
量調整バルブにより流量が調整され高温豆乳供給ポンプ
から冷却器を通って中温豆乳タンクに供給されるが、豆
乳流量調整バルブにより冷却器を通る高温豆乳量が調整
されるので、所望の中温に冷却された中温豆乳が中温豆
乳タンクに供給される。
【0017】中温豆乳供給装置においては、第1の管路
から供給された中温豆乳は、中温豆乳タンクに一旦貯蔵
される。次いで、中温豆乳タンク中の中温豆乳は、中温
豆乳を豆乳攪拌装置へ供給する第2の管路の途中に接続
された中温豆乳供給ポンプの運転によりにより、豆乳攪
拌装置へ供給されるが、中温豆乳供給ポンプが停止した
ときは、第2の管路の途中に接続されたチェックバルブ
により中温豆乳の逆流が防止される。
【0018】凝固剤供給装置の凝固剤タンクには凝固剤
溶液が貯蔵される。凝固剤タンクは豆乳攪拌装置へ凝固
剤溶液を供給する凝固剤供給管により接続され、かつ凝
固剤供給管には中温豆乳供給ポンプと連動する開閉弁
と、中温豆乳供給ポンプと連動する凝固剤供給ポンプと
凝固剤流量調整バルブが接続されているので、中温豆乳
供給装置の中温豆乳供給ポンプが回転して中温豆乳が豆
乳攪拌装置へ送られると同時に開閉弁が開き凝固剤供給
ポンプが回転し、予め凝固剤流量調整バルブで流量の調
整された凝固剤溶液が豆乳攪拌装置へ送られる。また、
中温豆乳供給装置の中温豆乳供給ポンプの回転が停止す
ると、豆乳攪拌装置への中温豆乳の供給が停止されると
同時に、開閉弁が閉じ凝固剤供給ポンプが回転が停止
し、凝固剤溶液の豆乳攪拌装置への供給が停止される。
【0019】豆乳攪拌装置の揺動管の豆乳吐出口の下に
豆乳凝固箱が配置されると、攪拌ソケット昇降装置によ
り攪拌ソケットが豆乳凝固箱の底へ降下される。揺動管
は基端が第2の管路の先端に水平回転自在の回転継手を
介して接続され立ち上がった後水平に湾曲し適宜長さだ
け延長し下方に湾曲して該湾曲部に凝固剤供給管が接続
され先端が中温豆乳供給ポンプと連動する開閉弁を具備
した豆乳吐出口となっているので、中温豆乳供給ポンプ
が始動して中温豆乳が揺動管へ供給されると、同時に豆
乳吐出口に取り付けられた開閉弁が開き、豆乳吐出口か
ら攪拌ソケットを介して中温豆乳が豆乳凝固箱は流入す
る。また、前記したように中温豆乳供給ポンプが回転し
て中温豆乳が豆乳攪拌装置の揺動管へ送られると同時に
凝固剤供給装置の開閉弁が開き凝固剤供給ポンプが回転
し、予め凝固剤流量調整バルブで流量の調整された凝固
剤溶液が揺動管の湾曲部へ注入される。
【0020】さらに、揺動管の揺動装置は中温豆乳供給
ポンプと連動するので、揺動装置は揺動管に回転継手を
中心にして一定角度の水平回転の往復運動を与える。そ
のため、凝固剤が混合されて攪拌ソケットから豆乳凝固
箱へ流入した中温豆乳は、揺動管の豆乳吐出口に外嵌さ
れた攪拌ソケットの側面に揺動管の揺動方向に直交する
ように取り付けられた攪拌板により、豆乳凝固箱への注
入と同時に攪拌され、中温の豆乳を凝固箱に注入しなが
ら苦汁を主成分とする凝固剤を混合し葛湯状に半ヨセす
ることができる。
【0021】豆乳凝固箱に所望量の中温豆乳が注がれた
ら、中温豆乳供給装置の中温豆乳供給ポンプの回転が停
止する。これにより、豆乳攪拌装置への中温豆乳の供給
が停止されると同時に、開閉弁が閉じ凝固剤供給ポンプ
が回転が停止し、凝固剤溶液の豆乳攪拌装置への供給が
停止される。また、中温豆乳の揺動管への供給が停止さ
れると、同時に豆乳吐出管に取り付けられた開閉弁が閉
じる。揺動装置の揺動管の一定角度の水平回転の往復運
動は必要に応じて継続する。
【0022】
【実施例】本発明の好適な一実施例を以下図面に従って
説明する。図1は本発明の一実施例の概略側面図であ
る。先ず図1の右端の豆乳冷却装置10から説明する
と、図示しない豆乳製造装置により製造された絹ごし豆
腐用煮沸豆乳は、中温豆乳タンクに供給する第1の管路
12に供給される。この第1の管路12の途中にには、
豆乳流量調整バルブ14と高温豆乳供給ポンプ16と冷
却器18が順次接続されている。
【0023】次に、中温豆乳供給装置20について説明
すると、第1の管路12から供給された中温豆乳24
は、中温豆乳タンク22へ注入され一旦貯蔵される。次
いで、中温豆乳タンク22中の中温豆乳24は、第2の
管路26により豆乳攪拌装置46へ供給されるが、第2
の管路26には中温豆乳を送る中温豆乳供給ポンプ28
と、この中温豆乳供給ポンプ28が停止したとき中温豆
乳の逆流を防止するチェックバルブ30が接続されてい
る。
【0024】凝固剤供給装置32は、凝固剤溶液34を
貯蔵する凝固剤タンク36と、この凝固剤タンク36か
ら凝固剤溶液34を豆乳攪拌装置へ供給する凝固剤供給
管38と、この凝固剤供給管38に接続された開閉弁4
0、凝固剤供給ポンプ42および凝固剤流量調整バルブ
44とからなる。この凝固剤供給管38に接続された開
閉弁40および凝固剤供給ポンプ42は共に中温豆乳供
給ポンプ28と連動して作動するようになっており、凝
固剤流量調整バルブ44により供給される凝固剤溶液3
4の流量が調整される。
【0025】次に、豆乳攪拌装置46について説明する
と、この豆乳攪拌装置46は揺動管48、揺動シリンダ
50、攪拌ソケット52および攪拌ソケット昇降シリン
ダ54により構成される。揺動管48は基端が第2の管
路26の先端に水平回転自在の回転継手56を介して接
続され立ち上がった後水平に湾曲し適宜長さだけ延長し
下方に湾曲して該湾曲部に凝固剤供給管38が接続され
先端が中温豆乳供給ポンプ28と連動する開閉弁58を
具備した豆乳吐出口となっている。
【0026】揺動シリンダ50は、中温豆乳供給ポンプ
28と連動し揺動管48を水平に揺動する揺動装置であ
って、揺動管48の水平部にリンク60を介して取り付
けられている。また、攪拌ソケット52は揺動管の下端
の豆乳吐出口に昇降自在に外嵌されており、この攪拌ソ
ケット52の側面に揺動管48の揺動方向に直交するよ
うに攪拌板62が取り付けたられている。攪拌装置昇降
シリンダ54は、攪拌ソケット52の昇降装置であっ
て、攪拌ソケット52を昇降する。
【0027】以上の構成からなる本実施例装置の作動に
ついて説明する。豆乳冷却装置10においては、図示し
ない豆乳製造装置により製造された絹ごし豆腐用煮沸豆
乳は、第1の管路12に供給され、第1の管路12の途
中に接続された豆乳流量調整バルブ14により流量が調
整され高温豆乳供給ポンプ16から冷却器18を通って
中温豆乳タンク22に供給されるが、豆乳流量調整バル
ブ14により冷却器18を通る高温豆乳量が調整される
ので、所望の中温に冷却された中温豆乳24が中温豆乳
タンク22に供給される。
【0028】中温豆乳供給装置20においては、第1の
管路12から供給された中温豆乳24は、中温豆乳タン
ク22に一旦貯蔵される。次いで、中温豆乳タンク22
中の中温豆乳24は、中温豆乳24を豆乳攪拌装置46
へ供給する第2の管路26の途中に接続された中温豆乳
供給ポンプ28の運転により、豆乳攪拌装置46へ供給
されるが、中温豆乳供給ポンプ28が停止したときは、
第2の管路26の途中に接続されたチェックバルブ30
により中温豆乳24の逆流が防止される。
【0029】凝固剤供給装置32の凝固剤タンク36に
は凝固剤溶液34が貯蔵される。凝固剤タンク36は豆
乳攪拌装置46へ凝固剤溶液34を供給する凝固剤供給
管38により接続され、かつ凝固剤供給管38には中温
豆乳供給ポンプ28と連動する開閉弁40と、中温豆乳
供給ポンプ28と連動する凝固剤供給ポンプ42と凝固
剤流量調整バルブ44が接続されているので、中温豆乳
供給装置20の中温豆乳供給ポンプ28が回転して中温
豆乳24が豆乳攪拌装置46へ送られると同時に開閉弁
40が開き凝固剤供給ポンプ42が回転し、予め凝固剤
流量調整バルブ44で流量の調整された凝固剤溶液34
が豆乳攪拌装置46へ送られる。また、中温豆乳供給装
置20の中温豆乳供給ポンプ28の回転が停止すると、
豆乳攪拌装置46への中温豆乳24の供給が停止される
と同時に、開閉弁58が閉じ凝固剤供給ポンプ42が回
転が停止し、凝固剤溶液34の豆乳攪拌装置46への供
給が停止される。
【0030】豆乳攪拌装置46の揺動管48の豆乳吐出
口の下に豆乳凝固箱64が配置されると、攪拌ソケット
昇降シリンダ54により攪拌ソケット52が豆乳凝固箱
64の底へ降下される。揺動管48は基端が第2の管路
26の先端に回転継手56を介して接続され立ち上がっ
た後水平に湾曲し適宜長さだけ延長し下方に湾曲して該
湾曲部に凝固剤供給管38が接続され先端が中温豆乳供
給ポンプと28連動する開閉弁58を具備した豆乳吐出
口となっているので、中温豆乳供給ポンプ28が始動し
て中温豆乳24が揺動管48へ供給されると、同時に豆
乳吐出口に取り付けられた開閉弁58が開き、豆乳吐出
口から攪拌ソケット52を介して中温豆乳24が豆乳凝
固箱64へ流入する。また、前記したように中温豆乳供
給ポンプ28が回転して中温豆乳24が豆乳攪拌装置4
6の揺動管48へ送られると同時に凝固剤供給装置32
の開閉弁40が開き凝固剤供給ポンプ42が回転し、予
め凝固剤流量調整バルブ44で流量の調整された凝固剤
溶液34が揺動管48の湾曲部へ注入される。
【0031】さらに、揺動管48の揺動装置である揺動
シリンダ50は中温豆乳供給ポンプ28と連動するの
で、揺動シリンダ50は揺動管48に回転継手56を中
心にして一定角度の水平回転の往復運動を与える。その
ため、凝固剤溶液34が混合されて攪拌ソケット52か
ら豆乳凝固箱64へ流入した中温豆乳24は、揺動管4
8の豆乳吐出口に外嵌された攪拌ソケット52の側面に
揺動管48の揺動方向に直交するように取り付けられた
攪拌板62により、豆乳凝固箱64への注入と同時に攪
拌され、中温豆乳24を凝固箱64に注入しながら苦汁
を主成分とする凝固剤溶液34を混合し葛湯状に半ヨセ
することができる。
【0032】豆乳凝固箱64に所望量の中温豆乳24が
注がれたら、中温豆乳供給装置20の中温豆乳供給ポン
プ28の回転を停止する。これにより、豆乳攪拌装置4
8への中温豆乳24の供給が停止されると同時に、開閉
弁58が閉じ凝固剤供給ポンプ42が回転が停止し同時
に凝固剤の開閉弁40が閉じ、凝固剤溶液34の豆乳攪
拌装置46への供給が停止される。また、中温豆乳24
の揺動管48への供給されると、同時に豆乳吐出口に取
り付けられた開閉弁58が閉じる。なお、中温豆乳の攪
拌がさらに必要な場合は、揺動シリンダ50による揺動
管48の一定角度の水平回転の往復運動は必要に応じて
継続する。
【0033】
【発明の効果】本発明の凝固剤として苦汁を用いた絹ご
し豆腐の製造装置は以上詳述したように、高温豆乳を冷
却して中温豆乳タンクに供給する豆乳冷却装置と、中温
豆乳タンク中の中温豆乳を豆乳攪拌装置へ供給する中温
豆乳供給ポンプととからなる中温豆乳供給装置と、中温
豆乳供給ポンプと連動して凝固剤溶液を豆乳攪拌装置へ
供給する凝固剤供給装置と、基端が中温豆乳管路の先端
に水平回転自在の回転継手を介して接続され開閉弁を具
備した豆乳吐出口となっていて水平に揺動する揺動管
と、揺動管の豆乳吐出口に昇降自在に外嵌され側面に揺
動管の揺動方向に直交するように攪拌板を取り付けた攪
拌ソケットとからなる豆乳攪拌装置とで構成されるもの
であって、絹ごし豆腐用煮沸豆乳を中温に冷却すること
ができ、かつ冷却した中温の豆乳を凝固箱に注入しなが
ら苦汁を主成分とする凝固剤を混合し葛湯状に半ヨセす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の概略側面図である。
【符号の説明】
10・・・・・豆乳冷却装置 12・・・・・第1の管路 14・・・・・豆乳流量調整バルブ 16・・・・・高温豆乳供給ポンプ 18・・・・・冷却器 20・・・・・中温豆乳供給装置 22・・・・・中温豆乳タンク 24・・・・・中温豆乳 26・・・・・第2の管路 28・・・・・中温豆乳供給ポンプ 30・・・・・チェックバルブ 32・・・・・凝固剤供給装置 34・・・・・凝固剤溶液 36・・・・・凝固剤タンク 38・・・・・凝固剤供給管 40・・・・・凝固剤の開閉弁 42・・・・・凝固剤供給ポンプ 44・・・・・凝固剤流量調整バルブ 46・・・・・豆乳攪拌装置 48・・・・・揺動管 50・・・・・揺動シリンダ 52・・・・・攪拌ソケット 54・・・・・攪拌ソケット昇降シリンダ 56・・・・・回転継手 58・・・・・中温豆乳の開閉弁 62・・・・・攪拌板 64・・・・・豆乳凝固箱

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温豆乳を中温豆乳タンクに供給する第
    1の管路と、前記第1の管路の途中に接続された豆乳流
    量調整バルブと高温豆乳供給ポンプと冷却器とからなる
    豆乳冷却装置と、 前記第1の管路から供給された中温豆乳を貯蔵する中温
    豆乳タンクと、前記中温豆乳タンク中の中温豆乳を豆乳
    攪拌装置へ供給する第2の管路と、前記第2の管路の途
    中に接続された中温豆乳供給ポンプと、前記第2の管路
    の途中に接続されたチェックバルブとからなる中温豆乳
    供給装置と、 凝固剤溶液を貯蔵する凝固剤タンクと、前記凝固剤タン
    クから前記凝固剤溶液を豆乳攪拌装置へ供給する凝固剤
    供給管と、前記凝固剤供給管に接続され前記中温豆乳供
    給ポンプと連動する開閉弁と、前記凝固剤供給管に接続
    され前記中温豆乳供給ポンプと連動する凝固剤供給ポン
    プと、前記凝固剤供給管に接続された凝固剤流量調整バ
    ルブとからなる凝固剤供給装置と、 基端が前記第2の管路の先端に水平回転自在の回転継手
    を介して接続され立ち上がった後水平に湾曲し適宜長さ
    だけ延長し下方に湾曲して該湾曲部に前記凝固剤供給管
    が接続され先端が前記中温豆乳供給ポンプと連動する開
    閉弁を具備した豆乳吐出口となっている揺動管と、前記
    中温豆乳供給ポンプと連動し前記揺動管を水平に揺動す
    る揺動装置と、前記揺動管の前記豆乳吐出口に昇降自在
    に外嵌され側面に前記揺動管の揺動方向に直交するよう
    に攪拌板を取り付けた攪拌ソケットと、前記攪拌ソケッ
    トの昇降装置とからなる豆乳攪拌装置とで構成されるこ
    とを特徴とする凝固剤として苦汁を用いた絹ごし豆腐の
    製造装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010119947A (ja) * 2008-11-19 2010-06-03 Tokai Rika Co Ltd 塗料攪拌装置
TWI469757B (zh) * 2014-03-21 2015-01-21 Yung Soon Lih Food Machine Co Ltd 自動化豆腐製造機
CN111357827A (zh) * 2020-03-31 2020-07-03 无锡赫普轻工设备技术有限公司 新型在线式鸡蛋豆腐生产一体化装备系统

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