JP2506964B2 - 新規な交互共重合体 - Google Patents
新規な交互共重合体Info
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- JP2506964B2 JP2506964B2 JP18719788A JP18719788A JP2506964B2 JP 2506964 B2 JP2506964 B2 JP 2506964B2 JP 18719788 A JP18719788 A JP 18719788A JP 18719788 A JP18719788 A JP 18719788A JP 2506964 B2 JP2506964 B2 JP 2506964B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- isopentenyl
- formula
- alkyl group
- polymerization
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はイソペンテニル化合物を一構成成分とする交
互共重合体に関するものである。
互共重合体に関するものである。
[従来の技術] イソペンテニル化合物の炭素−炭素二重合結合は反応
性が低く、ラジカル重合によっては単独で重合しないこ
とから、従来、この化合物についての重合の検討はほと
んどなされておらず、わずかにイソペンテニルアルコー
ル又はプレニルアルコールと不飽和カルボン酸又はその
塩との乳化共重合の例が特開昭59−108010号公報および
特開昭59−102496号公報により報告されているにすぎな
い。
性が低く、ラジカル重合によっては単独で重合しないこ
とから、従来、この化合物についての重合の検討はほと
んどなされておらず、わずかにイソペンテニルアルコー
ル又はプレニルアルコールと不飽和カルボン酸又はその
塩との乳化共重合の例が特開昭59−108010号公報および
特開昭59−102496号公報により報告されているにすぎな
い。
[発明が解決しようとする課題] 上記公知の方法によって得られる共重合体はイソペン
テニルアルコール又はプレニルアルコールの組成比が15
〜33モル%であり、交互共重合体とは言い難い。本発明
の目的はイソペンテニル化合物を一構成成分とする新規
な交互共重合体を提供することにある。
テニルアルコール又はプレニルアルコールの組成比が15
〜33モル%であり、交互共重合体とは言い難い。本発明
の目的はイソペンテニル化合物を一構成成分とする新規
な交互共重合体を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは反応性が著しく低いとされているイソペ
ンテニル化合物が特定の不飽和化合物と1対1の割合で
極めて効率よく交互共重合を起こすことを見出し、本発
明に到達した。すなわち本発明によれば、下記一般式
(A) (式中、R1は水素原子、エーテル結合を有していてもよ
いアルキル基、アリール基、シクロアルキル基、アラル
キル基又はアシル基を表わす) で示される構造単位[I]と下記一般式(B)又は
(C) (式中、R2は−CORR4を表わすか又はR3と一緒に−COXCO
−を形成し、ここでR4はアルキル基を、またXはNR5又
はOを表わし、R5は水素原子、アルキル基、フェニル
基、 を 表わす。R3は−COOR6を表わし、ここでR6はアルキル基
を表わす。) (式中、R7はシアノ基又は−COOR9を表わし、ここでR9
はアルキル基を表わす。R8は水素原子、塩素原子、フッ
素原子又はシアノ基を表わす。) で示される構造単位[II]とからなり、これらの構造単
位[I]および[II]が交互に連結してなる下記式
(i)または(ii)で示される反復単位を有する平均分
子量が3,000〜300,000の交互共重合体 (上記式中、R1,R2,R3,R7及びR8は前記定義のとおりで
ある。) が提供される。
ンテニル化合物が特定の不飽和化合物と1対1の割合で
極めて効率よく交互共重合を起こすことを見出し、本発
明に到達した。すなわち本発明によれば、下記一般式
(A) (式中、R1は水素原子、エーテル結合を有していてもよ
いアルキル基、アリール基、シクロアルキル基、アラル
キル基又はアシル基を表わす) で示される構造単位[I]と下記一般式(B)又は
(C) (式中、R2は−CORR4を表わすか又はR3と一緒に−COXCO
−を形成し、ここでR4はアルキル基を、またXはNR5又
はOを表わし、R5は水素原子、アルキル基、フェニル
基、 を 表わす。R3は−COOR6を表わし、ここでR6はアルキル基
を表わす。) (式中、R7はシアノ基又は−COOR9を表わし、ここでR9
はアルキル基を表わす。R8は水素原子、塩素原子、フッ
素原子又はシアノ基を表わす。) で示される構造単位[II]とからなり、これらの構造単
位[I]および[II]が交互に連結してなる下記式
(i)または(ii)で示される反復単位を有する平均分
子量が3,000〜300,000の交互共重合体 (上記式中、R1,R2,R3,R7及びR8は前記定義のとおりで
ある。) が提供される。
上記一般式(A)においてR1は水素原子、エーテル結合
を有していてもよいアルキル基、アリール基、シクロア
ルキル基、アラルキル基又はアシル基を表わす。アルキ
ル基としてはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、ペンチル基、ヘキシル基などが挙げられ、炭素数1
〜6のものが好適である。エーテル結合を有していても
よいアルキル基としてはメトキシメチル基、メトキシエ
チル基、エトキシメチル基、エトキシエチル基、プロポ
キシルメチル基、プロポキシルエチル基、ブトキシメチ
ル基、ブトキシエチル基、ペントキシメチル基、ペント
キシエチル基、イソペンテノキシメチル基、エソペンテ
ノキシエチル基などが挙げられる。アリール基としては
フェニル基、トリル基、キシリル基などが例示される。
シクロアルキル基としてはシクロペンチル基、シクロヘ
キシル基などが例示される。アラルキル基としてはベン
ジル基、1−フェニルエチル基、2−フェニルエチル
基、3−フェニルプロピル基などが例示される。またア
シル基としてはホルミル基、アセチル基、プロピオニル
基、ブチリル基、バレリル基、ヘキサノイル基、2−エ
チルヘキサノイル基、ヘプタノイル基、オクタノイル
基、ノナノイル基、デカノイル基、ウンデカノイル基、
ドデカノイル基、シクロヘキシカルボニル基、メチルシ
クロヘキシカルボニル基などが例示され、炭素数1〜12
のものが好適である。
を有していてもよいアルキル基、アリール基、シクロア
ルキル基、アラルキル基又はアシル基を表わす。アルキ
ル基としてはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、ペンチル基、ヘキシル基などが挙げられ、炭素数1
〜6のものが好適である。エーテル結合を有していても
よいアルキル基としてはメトキシメチル基、メトキシエ
チル基、エトキシメチル基、エトキシエチル基、プロポ
キシルメチル基、プロポキシルエチル基、ブトキシメチ
ル基、ブトキシエチル基、ペントキシメチル基、ペント
キシエチル基、イソペンテノキシメチル基、エソペンテ
ノキシエチル基などが挙げられる。アリール基としては
フェニル基、トリル基、キシリル基などが例示される。
シクロアルキル基としてはシクロペンチル基、シクロヘ
キシル基などが例示される。アラルキル基としてはベン
ジル基、1−フェニルエチル基、2−フェニルエチル
基、3−フェニルプロピル基などが例示される。またア
シル基としてはホルミル基、アセチル基、プロピオニル
基、ブチリル基、バレリル基、ヘキサノイル基、2−エ
チルヘキサノイル基、ヘプタノイル基、オクタノイル
基、ノナノイル基、デカノイル基、ウンデカノイル基、
ドデカノイル基、シクロヘキシカルボニル基、メチルシ
クロヘキシカルボニル基などが例示され、炭素数1〜12
のものが好適である。
一般式(A)で示される構造単位[I]を与えるイソ
ペンテニル化合物の具体例としては、イソペテニルアル
コール;イソペンテニルメチルエーテル、イソペンテニ
ルエチルエーテル、イソペンテニルプロピルエーテル、
イソペンテニルブチルエーテル、イソペンテニルアミル
エーテル、イソペンテニルヘキシルエーテル、イソペン
テニルシクロヘキシルエーテル、イソペンテニルシクロ
ペンチルエーテル、イソペンテニルベンジルエーテル、
イソペンテニルフェニルエーテルなどのイソペンテニル
エーテル;蟻酸イソペンテニル、酢酸イソペンテニル、
プロピオン酸イソペンテニル、酪酸イソペンテニル、吉
草酸イソペンテニル、カプリル酸イソペンテニル、カプ
リン酸イソペンテニル、ペラルゴン酸イソペンテニル、
ウンデシル酸イソペンテニル、ラウリン酸イソペンテニ
ル、安息香酸イソペンテニル、シクロヘキシルカルボン
酸イソペンテニル、フェニル酢酸イソペンテニル、ベン
ジル酢酸イソペンテニルなどのエステル類などが挙げら
れる。
ペンテニル化合物の具体例としては、イソペテニルアル
コール;イソペンテニルメチルエーテル、イソペンテニ
ルエチルエーテル、イソペンテニルプロピルエーテル、
イソペンテニルブチルエーテル、イソペンテニルアミル
エーテル、イソペンテニルヘキシルエーテル、イソペン
テニルシクロヘキシルエーテル、イソペンテニルシクロ
ペンチルエーテル、イソペンテニルベンジルエーテル、
イソペンテニルフェニルエーテルなどのイソペンテニル
エーテル;蟻酸イソペンテニル、酢酸イソペンテニル、
プロピオン酸イソペンテニル、酪酸イソペンテニル、吉
草酸イソペンテニル、カプリル酸イソペンテニル、カプ
リン酸イソペンテニル、ペラルゴン酸イソペンテニル、
ウンデシル酸イソペンテニル、ラウリン酸イソペンテニ
ル、安息香酸イソペンテニル、シクロヘキシルカルボン
酸イソペンテニル、フェニル酢酸イソペンテニル、ベン
ジル酢酸イソペンテニルなどのエステル類などが挙げら
れる。
また、本発明において一般式(B)又は(C)で示さ
れる構造単位[II]を与える不飽和化合物としては、無
水マレイン酸;マレイミド、N−メチルマレイミド、N
−エチルマレイミド、N−フェニルカルボン酸マレイミ
ド、N−プロピルマレイミド、N−ブチルマレイミド、
N−フェニルマレイミド、N−フェニルスルホン酸マレ
イミドなどのマレイミド類;マレイン酸ジメチル、マレ
イン酸ジエチル、マレイン酸ジプロピル、マレイン酸ジ
ブチル、マレイン酸ジヘキシル、マレイン酸ジオクチル
などのマレイン酸ジアルキル類;フマル酸ジメチル、フ
マル酸ジエチル、フマル酸ジプロピル、フマル酸ジブチ
ル、フマル酸ジヘキシル、フマル酸ジオクチルなどのフ
マル酸ジアルキル類;アクリル酸メチル、アクリル酸エ
チル、アクリル酸プロピル、2−クロロアクリル酸メチ
ル、2−フロロアクリル酸メチル、2−フロロアクリル
酸エチルなどのアクリル酸エステル類;アクリロニトリ
ル、2−クロロアクリロニトリル、2−シアノアクリロ
ニトリルなどの不飽和ニトリル類が挙げられる。
れる構造単位[II]を与える不飽和化合物としては、無
水マレイン酸;マレイミド、N−メチルマレイミド、N
−エチルマレイミド、N−フェニルカルボン酸マレイミ
ド、N−プロピルマレイミド、N−ブチルマレイミド、
N−フェニルマレイミド、N−フェニルスルホン酸マレ
イミドなどのマレイミド類;マレイン酸ジメチル、マレ
イン酸ジエチル、マレイン酸ジプロピル、マレイン酸ジ
ブチル、マレイン酸ジヘキシル、マレイン酸ジオクチル
などのマレイン酸ジアルキル類;フマル酸ジメチル、フ
マル酸ジエチル、フマル酸ジプロピル、フマル酸ジブチ
ル、フマル酸ジヘキシル、フマル酸ジオクチルなどのフ
マル酸ジアルキル類;アクリル酸メチル、アクリル酸エ
チル、アクリル酸プロピル、2−クロロアクリル酸メチ
ル、2−フロロアクリル酸メチル、2−フロロアクリル
酸エチルなどのアクリル酸エステル類;アクリロニトリ
ル、2−クロロアクリロニトリル、2−シアノアクリロ
ニトリルなどの不飽和ニトリル類が挙げられる。
本発明の交互共重合体の平均分子量は約3,000〜300,0
00である。
00である。
イソペンテニル化合物と不飽和化合物との共重合反応
は公知の方法にしたがって行うことができる。例えば有
機溶剤中での溶液重合、水中での乳化重合、ケン濁重合
等;あるいは水可溶性有機溶剤と水との混合溶剤中での
溶液重合、ケン濁重合、乳化重合等を挙げることができ
る。またイソペンテニル化合物が単独で重合しない性質
を利用して、このものを単量体兼溶剤として用いる溶液
重合を挙げることができる。反応性、反応操作、反応混
合物の分離操作等の面からはイソペンテニル化合物を溶
剤を兼ねて過剰に用いる方法が好ましい。共重合反応に
際し、重合開始剤としては、有機溶剤中又はイソペンテ
ニル化合物を溶剤とした溶液重合系ではアゾ系化合物や
有機過酸化物等のラジカル開始剤が用いられる。また水
中での重合系に対しては、過硫酸塩、過酸化水素などが
用いられる。水可溶性有機溶剤と水との混合溶剤中での
重合に際しては上記の種々の重合開始剤の組合せの中か
ら適宜選んでいることができる。重合温度については特
に制限はないが、重合開始剤の分解がすみやかに起こる
温度を選ぶことが好ましい。
は公知の方法にしたがって行うことができる。例えば有
機溶剤中での溶液重合、水中での乳化重合、ケン濁重合
等;あるいは水可溶性有機溶剤と水との混合溶剤中での
溶液重合、ケン濁重合、乳化重合等を挙げることができ
る。またイソペンテニル化合物が単独で重合しない性質
を利用して、このものを単量体兼溶剤として用いる溶液
重合を挙げることができる。反応性、反応操作、反応混
合物の分離操作等の面からはイソペンテニル化合物を溶
剤を兼ねて過剰に用いる方法が好ましい。共重合反応に
際し、重合開始剤としては、有機溶剤中又はイソペンテ
ニル化合物を溶剤とした溶液重合系ではアゾ系化合物や
有機過酸化物等のラジカル開始剤が用いられる。また水
中での重合系に対しては、過硫酸塩、過酸化水素などが
用いられる。水可溶性有機溶剤と水との混合溶剤中での
重合に際しては上記の種々の重合開始剤の組合せの中か
ら適宜選んでいることができる。重合温度については特
に制限はないが、重合開始剤の分解がすみやかに起こる
温度を選ぶことが好ましい。
上記反応により1:1交互共重合体が得られることは、
共重合組成が各成分の混合比に依らず1:1であること、
元素分析値、赤外吸収スペクトル、該磁気共鳴スペクト
ル等により確認される。
共重合組成が各成分の混合比に依らず1:1であること、
元素分析値、赤外吸収スペクトル、該磁気共鳴スペクト
ル等により確認される。
本発明の交互共重合体は有機溶媒に可溶であり、また
水酸基、エステル基または酸無水物基等を有しているの
で、2次的な架橋反応のほか単独で、また他の化学薬品
を用いて分子内あるいは分子間の反応を起こさせること
が可能である。特に無水マレイン酸を構造単位として含
む交互共重合体は分子内に反応性の高い酸無水物基を有
するので、水酸基、アミノ基、メルカプト基、エポキシ
基、イソシアナート基等の求該性官能基を有する化合物
と容易に反応して共有結合を形成し、あるいは種々な金
属イオン化合物とイオン結合を形成することができる。
本発明の交互共重合体は一般式(A)で示される構造単
位[I]と一般式(B)又は(C)で示される構造単位
[II]の組合により種々な機能を付与することができる
ので、高分子担体、高分子表面処理材、高吸水性樹脂、
イオン交換樹脂、医用材料、防曇剤、スケール防止剤、
分散剤、接着剤、サイジング剤、分離膜材料、電子材
料、レジスト材料等への応用が可能である。
水酸基、エステル基または酸無水物基等を有しているの
で、2次的な架橋反応のほか単独で、また他の化学薬品
を用いて分子内あるいは分子間の反応を起こさせること
が可能である。特に無水マレイン酸を構造単位として含
む交互共重合体は分子内に反応性の高い酸無水物基を有
するので、水酸基、アミノ基、メルカプト基、エポキシ
基、イソシアナート基等の求該性官能基を有する化合物
と容易に反応して共有結合を形成し、あるいは種々な金
属イオン化合物とイオン結合を形成することができる。
本発明の交互共重合体は一般式(A)で示される構造単
位[I]と一般式(B)又は(C)で示される構造単位
[II]の組合により種々な機能を付与することができる
ので、高分子担体、高分子表面処理材、高吸水性樹脂、
イオン交換樹脂、医用材料、防曇剤、スケール防止剤、
分散剤、接着剤、サイジング剤、分離膜材料、電子材
料、レジスト材料等への応用が可能である。
以下実施例により本発明を更に詳細に説明する。な
お、実施例において分子量を重量平均分子量(w)で
表示した。wとMw/nはポリスチレンを標準物質と
して用いるGPC法に基づく結果から計算で求めたもので
あり、共重合組成比は1H−NMRのデータから計算により
求めたものである。
お、実施例において分子量を重量平均分子量(w)で
表示した。wとMw/nはポリスチレンを標準物質と
して用いるGPC法に基づく結果から計算で求めたもので
あり、共重合組成比は1H−NMRのデータから計算により
求めたものである。
実施例1〜9 酢酸イソペンテニル(IPAc)中に表−1に示すコモノ
マーを溶かし、開始剤としてアゾビスイソブチロニトリ
ル(コモノマーに対し1.5mol%)を用い、60℃で所定時
間重合を行なった。反応終了後重合溶液を再沈溶媒中に
加え、重合体を沈澱させた。得られた結果を表−1に、
またi.r.及びn.m.rの測定結果を表−2に示す。
マーを溶かし、開始剤としてアゾビスイソブチロニトリ
ル(コモノマーに対し1.5mol%)を用い、60℃で所定時
間重合を行なった。反応終了後重合溶液を再沈溶媒中に
加え、重合体を沈澱させた。得られた結果を表−1に、
またi.r.及びn.m.rの測定結果を表−2に示す。
実施例10〜12 表−3に示すカルボン酸イソペンテニル0.055モルと
無水マレイン酸0.05モルとを開始剤としてアゾビスイソ
ブチロニトリル(無水マレイン酸に対し0.6モル%)を
用い、酢酸エチル/第三級ブタノール(75/25)混合溶
媒56.3g中65℃で所定時間重合を行なった。反応終了後
重合溶液を再沈溶媒中に加え、重合体を沈澱させた。得
られた結果を表−3に、又、i.r.及びn.m.r%測定結果
を表−5に示す。実施例10〜12で得られた重合体と実施
例1で得られた重合体の各種溶剤に対する溶解性を室温
条件下で調べた。その結果を表−6に示す。
無水マレイン酸0.05モルとを開始剤としてアゾビスイソ
ブチロニトリル(無水マレイン酸に対し0.6モル%)を
用い、酢酸エチル/第三級ブタノール(75/25)混合溶
媒56.3g中65℃で所定時間重合を行なった。反応終了後
重合溶液を再沈溶媒中に加え、重合体を沈澱させた。得
られた結果を表−3に、又、i.r.及びn.m.r%測定結果
を表−5に示す。実施例10〜12で得られた重合体と実施
例1で得られた重合体の各種溶剤に対する溶解性を室温
条件下で調べた。その結果を表−6に示す。
実施例13 表−4に示す条件でメチルイソペンテニルエーテルと
無水マレイン酸とを開始剤としてアゾビスイソブチロニ
トリル(無水マレイン酸に対し0.06モル%)を用い、65
℃で5時間重合を行なった。反応終了後反応混合物を再
沈溶媒中に加え、重合体を沈澱させた。得られた結果を
表−4及び表−5に示す。
無水マレイン酸とを開始剤としてアゾビスイソブチロニ
トリル(無水マレイン酸に対し0.06モル%)を用い、65
℃で5時間重合を行なった。反応終了後反応混合物を再
沈溶媒中に加え、重合体を沈澱させた。得られた結果を
表−4及び表−5に示す。
実施例14 イソペンテニルアルコール10.62g/83mmol)にN−フ
ェニルマレイミド0.972g(5.7mmol)を溶かし、開始剤
としてアゾビスイソブチロニトリル(N−フェニルマレ
イミドに対し0.05mol%を用い60℃で24時間重合した。
重合終了後、ジメチルホルムアミド20mlを加え、均一溶
液としたのちジエチルエーテル中で沈降させ、重合体1.
34g(ポリマー収率78%)を得た。
ェニルマレイミド0.972g(5.7mmol)を溶かし、開始剤
としてアゾビスイソブチロニトリル(N−フェニルマレ
イミドに対し0.05mol%を用い60℃で24時間重合した。
重合終了後、ジメチルホルムアミド20mlを加え、均一溶
液としたのちジエチルエーテル中で沈降させ、重合体1.
34g(ポリマー収率78%)を得た。
・元素分析値 C:67.89%(69.48) H:6.20%(6.56) N:5.41%(5.40) ()内:1:1交互共重合体としたときの論理値 ・i.r. 3450cm-1(ブロード):O−H伸縮、1700cm-1:C=O伸
縮、1595cm-1:フェニル基骨格振動 ・1H−NMR 7.15〜7.60ppmフェニル、1.2〜1.5ppm ・共重合組成比(イソペンテニルアルコール/N−フェニ
ルマレイミド)=44.2/55.8 ・w 69600 実施例15 ガラスアンプル中にイソペンテニル酢酸12.75g(99.6
mmol)、ビニリデンシアニドのクロルベンゼン溶液20ml
(ビニリデンシアニド3.0g(38.4mmol)含有)及びアゾ
ビスイソブチロニトリル(20mg)を仕込み、60℃の温度
下、24時間静置後、生成した沈澱物をキシレンで洗浄
し、交互共重合物2.5g(収率33.8%)を得た。
縮、1595cm-1:フェニル基骨格振動 ・1H−NMR 7.15〜7.60ppmフェニル、1.2〜1.5ppm ・共重合組成比(イソペンテニルアルコール/N−フェニ
ルマレイミド)=44.2/55.8 ・w 69600 実施例15 ガラスアンプル中にイソペンテニル酢酸12.75g(99.6
mmol)、ビニリデンシアニドのクロルベンゼン溶液20ml
(ビニリデンシアニド3.0g(38.4mmol)含有)及びアゾ
ビスイソブチロニトリル(20mg)を仕込み、60℃の温度
下、24時間静置後、生成した沈澱物をキシレンで洗浄
し、交互共重合物2.5g(収率33.8%)を得た。
・元素分析値: C=63.49% H=6.40% N=15.48% (64.06) (6.84) (15.58) ()内:1:1交互共重合体としたときの理論値 ・i.r.: 1720cm-1:C=O,1225cm-1:C−O ・1H−NMR: ・共重合組成比(イソペンテニル酢酸/ビニリデンシア
ニド)=52.9/47.1 ・w 32000 参考例1 ガラスアンプル中にイソペンテニル酢酸10.5g(8.19
×10-2モル)及び20mgのアゾビスイソブチロニトリルを
仕込み、60℃下48時間静置した後、反応液をシクロヘキ
サン中に加えたが、沈澱物の生成は認められなかった。
ニド)=52.9/47.1 ・w 32000 参考例1 ガラスアンプル中にイソペンテニル酢酸10.5g(8.19
×10-2モル)及び20mgのアゾビスイソブチロニトリルを
仕込み、60℃下48時間静置した後、反応液をシクロヘキ
サン中に加えたが、沈澱物の生成は認められなかった。
実施例16 酢酸イソペンテニル14.08g(0.11モル)及び無水マレ
イン酸9.8g(0.1モル)を酢酸エチル/第三級ブタノー
ル(75/25)混合溶媒112.6gに加え、撹拌しながらこれ
にアゾビスイソブチロニトリル0.1g(無水マレイン酸に
対して0.6モル%)を添加して60〜63℃で5時間反応さ
せた。反応終了時生成ポリマーはブロックを形成してい
た。これをくずした後別・洗浄・乾燥して粉末9.4g
(収率41.6%)を得た。一方液をガスクロマトグラフ
ィ及びアルカリ滴定法で残存モノマーを分析した結果、
酢酸イソペンテニルの転化率は39.5%であり無水マレイ
ン酸の転化率は41.9%であった。また生成ポリマーの元
素分析値はC:57.92%(58.41%)、H:6.17%(61.9%)
であり、交互共重合体としての論理値とよく一致した。
次に生成ポリマー0.5gと水酸化ナトリウム0.18gをメタ
ノール50gに加え3時間加熱還流し、得られた溶液を0.3
N硫酸水溶液に注ぎ中和してポリマーを析出させ別・
洗浄・乾燥した。得られたポリマーを赤外分光光度計で
分析した結果、エステル基及び酸無水物基がそれぞれ水
酸基(ν0-H:3500cm-1)及びカルボキシル基(νC = 0:
1720cm-1)に変化したことが示され、また元素分析値も
よい一致を示した。
イン酸9.8g(0.1モル)を酢酸エチル/第三級ブタノー
ル(75/25)混合溶媒112.6gに加え、撹拌しながらこれ
にアゾビスイソブチロニトリル0.1g(無水マレイン酸に
対して0.6モル%)を添加して60〜63℃で5時間反応さ
せた。反応終了時生成ポリマーはブロックを形成してい
た。これをくずした後別・洗浄・乾燥して粉末9.4g
(収率41.6%)を得た。一方液をガスクロマトグラフ
ィ及びアルカリ滴定法で残存モノマーを分析した結果、
酢酸イソペンテニルの転化率は39.5%であり無水マレイ
ン酸の転化率は41.9%であった。また生成ポリマーの元
素分析値はC:57.92%(58.41%)、H:6.17%(61.9%)
であり、交互共重合体としての論理値とよく一致した。
次に生成ポリマー0.5gと水酸化ナトリウム0.18gをメタ
ノール50gに加え3時間加熱還流し、得られた溶液を0.3
N硫酸水溶液に注ぎ中和してポリマーを析出させ別・
洗浄・乾燥した。得られたポリマーを赤外分光光度計で
分析した結果、エステル基及び酸無水物基がそれぞれ水
酸基(ν0-H:3500cm-1)及びカルボキシル基(νC = 0:
1720cm-1)に変化したことが示され、また元素分析値も
よい一致を示した。
〔発明の効果〕 本発明によれば、イソペンテニル化合物を一構成成分
とする新規な交互共重合体が提供される。
とする新規な交互共重合体が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08F 222/06 MLT C08F 222/06 MLT 222/14 MMH 222/14 MMH 222/32 MNB 222/32 MNB 222/40 MNE 222/40 MNE
Claims (1)
- 【請求項1】下記一般式(A) (式中、R1は水素原子、エーテル結合を有していてもよ
いアルキル基、アリール基、シクロアルキル基、アラル
キル基又はアシル基を表わす) で示される構造単位[I]と下記一般式(B)又は
(C) (式中、R2は−COOR4を表わすか又はR3と一緒に−COXCO
−を形成し、ここでR4はアルキル基を、またXはNR5又
はOを表わし、R5は水素原子、アルキル基、フェニル
基、 を 表わす。R3は−COOR6を表わし、ここでR6はアルキル基
を表わす。) (式中、R7はシアノ基又は−COOR9を表わし、ここでR9
はアルキル基を表わす。R8は水素原子、塩素原子、フッ
素原子又はシアノ基を表わす。) で示される構造単位[II]とからなり、これらの構造単
位[I]および[II]が交互に連結してなる下記式
(i)または(ii)で示される反復単位を有する平均分
子量が3,000〜300,000の交互共重合体。 (上記式中、R1,R2,R3,R7及びR8は前記定義のとおりで
ある。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18719788A JP2506964B2 (ja) | 1987-08-03 | 1988-07-26 | 新規な交互共重合体 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19491887 | 1987-08-03 | ||
JP62-194918 | 1987-08-03 | ||
JP18719788A JP2506964B2 (ja) | 1987-08-03 | 1988-07-26 | 新規な交互共重合体 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16701695A Division JP2629149B2 (ja) | 1987-08-03 | 1995-06-08 | 新規な交互共重合体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01131218A JPH01131218A (ja) | 1989-05-24 |
JP2506964B2 true JP2506964B2 (ja) | 1996-06-12 |
Family
ID=26504206
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18719788A Expired - Lifetime JP2506964B2 (ja) | 1987-08-03 | 1988-07-26 | 新規な交互共重合体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2506964B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2721532B2 (ja) * | 1989-01-18 | 1998-03-04 | 株式会社クラレ | 吸水性樹脂 |
WO2021192900A1 (ja) * | 2020-03-27 | 2021-09-30 | 国立大学法人京都大学 | 撥水材料および積層体 |
-
1988
- 1988-07-26 JP JP18719788A patent/JP2506964B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01131218A (ja) | 1989-05-24 |
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