JP2506847Z - - Google Patents

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JP2506847Z
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Asahi Kakoshi Co Ltd
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Asahi Kakoshi Co Ltd
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【考案の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】 本考案は取引書類、特に受取書その他の取引伝票を荷物に貼着して用いる荷物
貼着用取引書類に関する。 【0002】 【従来の技術】 現在、デパートなどの商店、宅配便などの運送会社は、商品の包装などの品物
の送り先(荷札)、引渡確認の受取書、依頼主(荷主)控、取扱店控などの伝票 を複数枚重ね、これらをカーボンあるいはノーカーボーンを介してコンピュータ
ー又は手書によって印字できるものを荷物貼着用取引書類として用いている。 【0003】 したがって、これらの取引書類Bは2葉以上の複写式になっており、伝票の中
でも表面を印刷51した受取書50は受領印がサインをもらって荷主の方へ返送
することになっている。受取書50や表面に印刷52した送り状54等の複数葉
の取引伝票はミシン目を介して左とじに纏めて接着剤53によって貼合されてお
り、これらは最下層にある離型紙(図示せず)を引き剥がし粘着剤55によって
、商品包装Gの表面に貼着して用いられる。 【0004】 【考案が解決しようとする課題】 しかし、上記従来形式の取引伝票では受取書50と納品書や送り状54などそ
の他の取引伝票(図示せず)を各葉に積層していたので、それぞれの伝票ごとに
切断し、印刷して綴らねばならず、かつその裏面にカーボン56又はノーカーボ
ン処理したものを用いているために、工数が掛って費用が嵩む他に、印字に要す
る手間が掛るという問題があった。また、各葉の取引伝票ごとに左とじに纏めて
貼合しているために、輸送中に伝票が紛失してしまうという不測の事故があった
。 【0005】 本考案は、上記欠点を解消したものであり、その目的とするところは輸送中の
伝票の紛失を防止し、一枚に二以上の取引伝票を同時に印字でき、しかも伝票の
引き剥しにより品物の包装などを傷めることのないようにした荷物貼着用取引書
類を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】 本考案は、上記目的に鑑みてなされたものであり、その要旨は品物に貼着して
送り先へ届けてその受取りを持ち帰える受取書を備えた取引書類であって、剥離
処理した離型紙と、この離型紙を外した取引伝票を前記品物に貼着するための粘
着剤と、被覆フィルムと、この被覆フィルムと剥離可能に擬似接着した延伸の小 さいフィルムと、この延伸の小さいフィルムと接合した表面に送り先のサインま
たは受領印を押印する記載欄を設けた受取書及びその他の取引伝票からなる印刷
シートと、を順に積層し、前記離型紙を除去して前記粘着剤で取引書類を貼着し
、かつ前記受取書をその他の取引伝票から前記被覆フィルムの手前までのハーフ
カットを介して前記被覆フィルムより分離可能にしたことを特徴とする荷物貼着
用取引書類にある。 【0007】 上記その他の用紙には、切目線を介して送り状または納品書などが考えられ、
これらと上記受領書をハーフカットの切目を介して分けられて、離型紙を取り去
ってから取引書類の裏面を品物に貼ることもできる。 【0008】 また、上記被覆フィルムは、印刷紙(この印刷紙を裏印刷、またはアルミ蒸着
等に裏側を透視できないようにしたものを包む)と次のような方法で擬似接着で
きる。例えば、擬似接着の方法としては、印刷紙側に薄いシリコーン加工してこ
れに溶融樹脂をコーテイングするか、あるいはフィルムの融点以下軟化点以上の
温度範囲で印刷紙とラミネートするか、または印刷紙と被覆フィルム間に被覆フ
ィルムとは相溶性のない異種のフィルム(擬似接合フィルム)を介し、これを印
刷紙と完全接着したもの等が考えられる。 【0009】 さらに、本考案では上記印刷紙が擬似接合フィルム側に延伸の小さいフィルム
を積層するか、擬似接合フィルムを延伸の小さいフィルムの性質をもたらせるこ
とにより、印刷紙を被覆フィルムから引き剥す際に生じた受領書や納品書の巻き
込みぐせを防止することにより、運搬や伝票の整理を便利にすることもできる。 【0010】 さらにまた、上記の切目線の両側において、前記被覆フィルム側の印刷紙また
は擬似接合フィルムの面に剥離処理層としてのシリコーン層を微少幅設けて、切
目線から上記受取書を被覆フィルムから印刷紙を容易に剥離可能にすると便利で
ある。 【0011】 【作用】 本考案の荷物貼着用取引書類では、同じ印刷シートに受領書と送り状などのそ
の他の取引伝票を印刷し、これら受取書とその他の取引伝票の間には、切目によ
って粘着剤により荷物に貼着した取引書類から引き剥すようにした。 【0012】 すなわち、その他の取引書類としての送り状はそのまま品物に固着して宛先へ
残し、押印やサイン後の受領書は品物から引き剥して持ち帰り荷主などに送り返
えすものである。そして、上記受領書や納品書を品物から容易に引き剥がすこと
ができるように、下から順にセパレータとしての離型紙と被覆フィルムと、この
被覆フィルムと擬似接着した印刷シート又は被覆フィルム側にこれとは相溶性の
ないフィルムを直接又は接着剤によって接合した印刷シートを積層したものに、
上記受領書とその他の取引伝票間に被覆フィルムの手前までのハーフカットを施
している。 また、本考案が既に延伸した延伸の小さいフィルムを印刷紙に接合することで
その後この印刷紙および延伸の小さいフィルムを被覆フィルムより剥離したと
き、受取書などの印刷紙または印刷シートと接合した擬似接合フィルムの引き剥
がし側の面(下面)が他面(上面)に較べて延びず、丸まってしまうということ
が生じない。 【0013】 【実施例】 以下に本考案の荷物貼着用取引書類の代表的な実施例を添付図面に基づいて説
明する。 【0014】 図1は本考案の一実施例を示す一部破断平面図であり、図2は図1のX−X縦
断面図である。荷物貼着用取引書類Aは、左部と右部に送り状11と受取書12
の枠組と文字送り状や受付年月日、及びお問い合せ番号などを印刷9し、ミシン
目13を介して縦列に繰り返えしている印刷シートとしての印刷フィルムまたは
印刷紙1と、印刷紙1と擬似接着4した被覆フィルムとなる透明フィルム5と、 品物に貼着する粘着剤6と、プリンターのスプロケット孔10を左右に設けたシ
リコーン処理した離型紙7と、を上から順に積層したものを主要構成とする。 【0015】 また、上記送り状11と受領書12との境目に切目線を上記透明フィルム5の
手前までハーフカット8し、ここから送り先で受取書に押印してもらった後に引
き剥がし、送り先に品物を渡して受領書12を持ち帰るようにできている。なお
、印刷紙1の裏面におけるハーフカット8に沿った両側には、受取書12をめく
れ易くするために微少幅で剥離処理層3を設ける。このハーフカットの両側の剥
離幅は、剥離側である受取書の方を広幅にする。 【0016】 さらに、取引書類Aは一定間隔で全積層に及ぶミシン目が設けられており、こ
こから送り状11と受取書とを一組とする荷物貼着用取引書類を得ることができ
る。この場合、送り状11の印刷紙1と透明フィルム5間に接着剤などでプライ
マー層2を設けることによって、送り状11を品物Gにより強固に接合しておく
こともできる。 【0017】 図3は、図2における取引書類Aの使用状態図であり、同図はハーフカット8
から手指を入れて、受取書12を擬似接着層4から剥離しているところを示す。 【0018】 図4は、図3においてプライマー処理を施こさないで送り状11から受取書1
2を剥離しているものである。 【0019】 図5は、図4と同じ構成を有するものであるが、同図との違いは送り状11に
代えて納品書14に印刷している点にあり、この場合の納品書14は受取書12
と同様に擬似接着層4から剥離して送り先にて保管する。 【0020】 図6の取引書類Aは、上記した印刷紙1と透明フィルム間の擬似接着構造とは
異なり、印刷紙1の方にコーテイング又はラミネートによって完全接着させた擬
似接合フィルム15に、このフィルムとは相溶性のない異種フィルムをコーティ ング又はラミネートした透明フィルム5をすることにより、両フィルム間を擬似
・接着層4としたものである。この場合にも、上記図3と同様、擬似接合フィル
ム15と透明フィルム5間にプラマー層(図示せず)を設けることにより、送り
状を品物Gから完全に固定することができる。 【0021】 図7は、上記図6における送り状11に代えて納品書14にし、しかも擬似接
合フィルム15を接着剤18により印刷紙1に接合したものである。この場合に
は、受取書12の方を運送会社の方か、また納品書14の方を送り先である受取
人の方を引き剥がしてファイルする。 【0022】 図8の荷物貼着用取引書類Aは、上述した図2のものに、既に二軸(縦横)に
延伸した延伸の小さいフィルム17を印刷紙1に接着剤16によって接合し、こ
のフィルム17と透明フィルム5とを擬似接着したものである。この場合、従来
印刷紙1を擬似接着層4より剥離したとき、印刷紙1または擬似接合フィルム1
5の引き剥し側の面(下面)が他面(上面)に較べて延びることによって、引き
剥がされたものが丸まってしまい平坦にファイルすることが難しくなっていたも
のを、引き剥がし面に既に延伸したものを用いれば、上記引き剥がし側の面が延
びず引き剥がした受取書12や納品書11などを平坦に保つことができるという
メリットがある。 【0023】 【考案の効果】 本考案では、同一印刷シートに受取書とその他の取引伝票を同時に印刷し、取
引書類の全面を品物(包装)に貼着して、これらの間にハーフカット部分を設け
ることにより、受取書または/および納品書を擬似接合層4より引き剥がすこと
ができるので、従来の受取書が品物(包袋)の一部にのみ接合されていたときに
較べて受取書を紛失するといった不慮の事故を防止し、受領書の宛先等の印字と
送り状や納品書などの取引伝票の印字をも同時に行うことができるので宛先の印
字時間を短くして作業能率を向上させることができる。 【0024】 また、従来受取書などと品物との間にはミシン目があるものの接着剤で接合し
ていたので、受取書などを無理に剥がすと包装紙(箱)を傷めるといった不都合
があったが、本考案によれば擬似接着剤より、被覆フィルムを残して美麗に受取
書などを取り外すこともできる。 【0025】 さらに、本考案では引き剥がす側の面に延伸の小さいフィルムを積層すること
により、引き剥がした受取書などを丸く巻き込むといったクセをなくし、書類整
理に有効であるといった従来品にない効果を期待することもできる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本考案である荷物貼着用取引書類の平面図である。 【図2】 図1のX−X′縦断面図である。 【図3】 図2の使用状態説明図である。 【図4】 図2とは別の実施例の使用状態説明図である。 【図5】 図4の送り状を納品書とした場合の使用状態説明図である。 【図6】 図4の印刷紙と透明フィルム間の擬似接着に代えて、印刷紙に接合した擬似接
合フィルムと透明フィルム間を擬似接着した実施例の使用状態説明図である。 【図7】 図6の印刷紙と擬似接合フィルムを接合剤によって接合し、図6の送り状を納
品書に代えたものとしての実施例の使用状態説明図である。 【図8】 図2の実施例の印刷紙の裏面に接着剤によって延伸の小さいフィルムを積層し
、これらと透明フィルムとを擬似接着した別の実施例を示す縦断面図である。 【図9】 受取書とその他取引伝票との積層構造を示す断面図である。 【符号の説明】 A 本考案の取引書類 B 従来の取引書類 1 印刷紙 3 剥離処理層 4 擬似接着層 5 透明フィルム(被覆フィルム) 6 粘着剤 7 離型紙 8 ハーフカット 9 印刷 11 送り状 12 受取書 14 納品書 15 擬似接合フィルム 17 延伸の小さいフィルム

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】品物に貼着して送り先へ届けてその受取りを持ち帰える受取書を
    備えた取引書類であって、剥離処理した離型紙と、この離型紙を外した取引伝票
    を前記品物に貼着するための粘着剤と、被覆フィルムと、この被覆フィルムと剥
    離可能に擬似接着した延伸の小さいフィルムと、この延伸の小さいフィルムと接
    合した表面に送り先のサインまたは受領印を押印する記載欄を設けた受取書及び
    その他の取引伝票からなる印刷シートと、を順に積層し、前記離型紙を除去して
    前記粘着剤で取引書類を貼着し、かつ前記受取書をその他の取引伝票から前記被
    覆フィルムの手前までのハーフカットを介して前記被覆フィルムより分離可能に
    したことを特徴とする荷物貼着用取引書類。 【請求項2】前記印刷シートに前記被覆フィルムと擬似接着した擬似接合フィ
    ルムを積層し、この擬似接合フィルムに延伸の小さい性質をもたらしたものであ
    ることを特徴とする請求項1記載の荷物貼着用取引書類。 【請求項3】前記ハーフカットした切目線の両側において、印刷シートに接合
    した延伸の小さいフィルムまたは前記延伸の小さい性質をもたらした擬似接合フ
    ィルムに微小幅の剥離処理層を設けたことを特徴する請求項1乃至2のいずれか
    に記載の荷物貼着用取引書類。 2.訂正事項2 本件明細書の段落番号【0006】の「本考案は・・・にある。」の記載を次
    のように訂正するものである。 「本考案は、上記目的に鑑みてなされたものであり、その要旨は品物に貼着して
    送り先へ届けてその受取りを持ち帰える受取書を備えた取引書類であって、剥離
    処理した離型紙と、この離型紙を外した取引伝票を前記品物に貼着するための粘
    着剤と、被覆フィルムと、この被覆フィルムと剥離可能に擬似接着した延伸の小
    さいフィルムと、この延伸の小さいフィルムと接合した表面に送り先のサインま
    たは受領印を押印する記載欄を設けた受取書及びその他の取引伝票からなる印刷
    シートと、を順に積層し、前記離型紙を除去して前記粘着剤で取引書類を貼着し
    、かつ前記受取書をその他の取引伝票から前記被覆フィルムの手前までのハーフ
    カットを介して前記被覆フィルムより分離可能にしたことを特徴とする荷物貼着
    用取引書類にある。」 3.訂正事項3 本件明細書の段落番号【0012】の「すなわち・・・施している。」の記載
    の末尾の次に、次の記載を挿入する訂正である。 「また、本考案が既に延伸した延伸の小さいフィルムを印刷紙に接合することで
    、その後この印刷紙および延伸の小さいフィルムを被覆フィルムより剥離したと
    き、受取書などの印刷紙または印刷シートと接合した擬似接合フィルムの引き剥
    がし側の面(下面)が他面(上面)に較べて延びず、丸まってしまうということ
    が生じない。」 4.訂正事項4 本件明細書の段落番号【0009】の「・・・巻き込みぐぜ・・・」の記載を
    「・・・巻き込みぐせ・・・」と訂正するものである。 5.訂正事項5 本件明細書の段落番号【0022】の「・・・延の小さいフィルム17・・・
    」の記載を「・・・延伸の小さいフィルム17・・・」と訂正するものである。 (54)【考案の名称】 荷物貼着用取引書類 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 品物に貼着して送り先へ届けてその受取りを持ち帰える受取書
    を備えた取引書類であって、 剥離処理した離型紙と、この離型紙を外した取引伝票を前記品物に貼着するた
    めの粘着剤と、被覆フィルムと、この被覆フィルムと剥離可能に擬似接着した延
    伸の小さいフイルムと、この延伸の小さいフィルムと接合した表面に送り先のサ
    インまたは受領印を押印する記載欄を設けた受取書及びその他の取引伝票からな
    る印刷シートと、を順に積層し、前記離型紙を除去して前記粘着剤で取引書類を
    貼着し、かつ前記受取書をその他の取引伝票から前記被覆フィルムの手前までの
    ハーフカットを介して前記被覆フィルムより分離可能にしたことを特徴とする荷
    物貼着用取引書類。 【請求項前記印刷シートに前記被覆フィルムと擬似接着した擬似接合フ
    ィルムを積層し、この擬似接合フィルムに延伸の小さい性質をもたらしたもので
    あることを特徴とする請求項1記載の荷物貼着用取引書類。 【請求項】 前記ハーフカットした切目線の両側において、印刷シートに接
    合した延伸の小さいフィルムまたは前記延伸の小さい性質をもたらした擬似接合
    フィルムに微小幅の剥離処理層を設けたことを特徴とする請求項1乃至のいず
    れかに記載の荷物貼着用取引書類。

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