JP2506738Y2 - 貯湯容器用浄水器 - Google Patents

貯湯容器用浄水器

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JP2506738Y2
JP2506738Y2 JP1961293U JP1961293U JP2506738Y2 JP 2506738 Y2 JP2506738 Y2 JP 2506738Y2 JP 1961293 U JP1961293 U JP 1961293U JP 1961293 U JP1961293 U JP 1961293U JP 2506738 Y2 JP2506738 Y2 JP 2506738Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願考案は、電気湯沸器等に収容
された湯を浄水するために使用される貯湯容器用浄水器
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、特願平3ー137964号の明
細書および図面に開示されているように、最近の貯湯容
器では、貯湯液中の異臭(2MIB:メチルイソボルネオ
ール)や残留塩素、有機物、トリハロメタン(クロロホル
ム)などを効果的に除去する目的で、活性炭を耐熱性容
器内に収容した浄水器を付設する構成が採用されるよう
になってきている。
【0003】上記先願明細書記載の構成では、例えばモ
ータによって駆動される注湯ポンプを備えた電動給湯式
の貯湯容器を前提として、その容器本体内底部の注出通
路入口から容器本体内上部に至る内容液循環路を形成
し、該内容液循環路の途中あるいは出口部に前記構成の
浄水器を設け、貯湯液を注湯ポンプのポンプ作用によっ
て循環させることにより浄水器を通して浄化するように
している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記構成の
貯湯容器の場合、注湯ポンプの駆動力を利用して内容液
を循環させなければ浄水器に内容液を通すことができな
いこととなっている。従って、上記のような構成は、注
湯ポンプを有しない手動加圧式注湯タイプの貯湯容器な
どには適用できないという問題がある。
【0005】また、上記構成を採用する場合、注出通路
とは別系統の内容液循環路を設ける必要があるところか
ら、通路構成が複雑化したり、注出通路から内容液循環
路を分岐させる場合には分岐部に切換弁を設けなければ
ならないこととなり、コストアップを招くこととなると
いう問題がある。
【0006】本願考案は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、どのようなタイプの貯湯容器にも容易に着脱可能
で、しかも高い耐熱性(例えば、空炊き時の高熱にも耐
えられる耐熱性)を保持し、しかも高い浄水性を発揮し
得るようにすることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の考案では、上
記課題を解決するための手段として、底面に設けられた
電気ヒータ6により内容液を加熱し得るように構成され
た容器本体1を有する貯湯容器Bの浄水用として用いら
れる貯湯容器用浄水器において、浄水器本体11を、上
部通水用通路14が形成されているキャップ18を有し
且つ底部に下部通水用通路15が形成されている金属製
の熱遮断容器12と、該熱遮断容器12内に空間部Sを
介在させた状態で配設され、合成樹脂製のケース22内
に耐熱性活性炭25を充填してなる浄水ユニット13と
によって構成するとともに、該浄水器本体11に、該浄
水器本体11を前記容器本体1の内底部に着脱可能に取
り付けるための取付手段16を設けるようにしている。
【0008】請求項2の考案では、上記課題を解決する
ための手段として、前記請求項1記載の貯湯容器用浄水
器において、前記キャップ18を合成樹脂製となすよう
にしている。
【0009】請求項3の考案では、上記課題を解決する
ための手段として、前記請求項1あるいは2記載の貯湯
容器用浄水器において、前記取付手段16を、前記容器
本体1内底部に開口する液体注出通路入口7aに対して
拡開付勢力を保持した状態で嵌挿されるスプリング部材
により構成するようにしている。
【0010】
【作用】請求項1あるいは2の考案では、上記手段によ
って次のような作用が得られる。
【0011】即ち、電気ヒータ6の加熱作用により内容
液に対流現象が生じ、該対流現象によって浄水器本体1
1内を内容液が循環流通するに際して浄水(即ち、メチ
ルイソボルネオール、トリハロメタン等の除去)せしめ
られることとなるとともに、たとえ空炊き状態となった
としても、浄水ユニット13が熱遮断容器12内に収納
されているため浄水ユニット13への熱影響(例えば、
熱変形等)が防止されることとなる。また、熱遮断容器
12と浄水ユニット13との間に空間部Sを介在せしめ
ているため、浄水ユニット13への熱遮断効果が向上す
るとともに、浄水器本体11内を流通する内容液の流動
性が向上し、しかも熱遮断容器12内への浄水ユニット
13の組付も容易となる。
【0012】請求項2の考案では、上記手段によって次
のような作用が得られる。
【0013】即ち、キャップ18を合成樹脂製として
も、キャップ18と電気ヒータ6との距離が比較的はな
れているため、空炊き時の熱影響がキャップ18にまで
及ぶことがないところから、熱変形等が起こるおそれは
ない。
【0014】請求項3の考案では、上記手段によって次
のような作用が得られる。
【0015】即ち、スプリング部材16を容器本体1の
内底部に開口する液体注出通路入口7aに嵌挿するとい
うワンタッチ操作で浄水器Aの容器本体1内底部への取
付が完了するとともに、浄水器取り外し時においてはス
プリング部材16を付勢力に抗して引っ張るだけで取り
外しができることとなる。
【0016】
【考案の効果】請求項1の考案によれば、底面に設けら
れた電気ヒータ6により内容液を加熱し得るように構成
された容器本体1を有する貯湯容器Bの浄水用として用
いられる貯湯容器用浄水器において、浄水器本体11
を、上部通水用通路14が形成されているキャップ18
を有し且つ底部に下部通水用通路15が形成されている
金属製の熱遮断容器12と、該熱遮断容器12内に空間
部Sを介在させた状態で配設され、合成樹脂製のケース
22内に耐熱性活性炭25を充填してなる浄水ユニット
13とによって構成するとともに、該浄水器本体11
に、該浄水器本体11を前記容器本体1の内底部に着脱
可能に取り付けるための取付手段16を設けて、浄水器
Aを容器本体1内底部に取り付けた場合に、電気ヒータ
6の加熱作用により生じる内容液の対流現象を利用して
浄水器本体11内を内容液が循環流通するようにしたの
で、内容液の浄水(即ち、メチルイソボルネオール、ト
リハロメタン等の除去)が、内容液循環のための動力を
必要とすることなく極めて効率的に行えるという実用的
な効果がある。
【0017】また、合成樹脂製のケース22内に耐熱性
活性炭25を充填してなる浄水ユニット13を熱遮断容
器12内に配設するようにしたので、たとえ容器本体1
が空炊き状態となったとしても、浄水ユニット13への
熱影響(例えば、熱変形等)が防止されることとなり、耐
久性の向上を図ることができるという実用的な効果があ
る。
【0018】さらに、浄水器本体11を、熱遮断容器1
2内に空間部Sを介在させた状態で浄水ユニット13を
配設して構成するようにしているので、浄水ユニット1
3への熱遮断効果が向上するとともに、浄水器本体11
内を流通する内容液の流動性が向上し、しかも熱遮断容
器12内への浄水ユニット13の組付も容易となるとい
う実用的な効果がある。
【0019】請求項2の考案によれば、請求項1記載の
貯湯容器用浄水器において、電気ヒータ6から比較的離
れているキャップ18を合成樹脂製となしたので、空炊
き時における熱変形を回避しつつ、低コスト化を図るこ
とができるという実用的な効果がある。
【0020】請求項3の考案によれば、請求項1記載の
貯湯容器用浄水器において、取付手段16を、容器本体
1内底部に開口する液体注出通路入口7aに対して拡開
付勢力を保持した状態で嵌挿されるスプリング部材によ
り構成したので、スプリング部材16を液体注出通路入
口7aに嵌挿するというワンタッチ操作で浄水器Aの容
器本体1内底部への取付が完了するとともに、スプリン
グ部材16を付勢力に抗して引っ張るだけで取り外しが
できることとなり、容器本体1から残液排出時において
も浄水器が落下するようなことがないとともに、取り替
え時における浄水器Aの交換がワンタッチ操作で行える
という実用的な効果がある。
【0021】
【実施例】以下、添付の図面を参照して、本願考案の幾
つかの好適な実施例を説明する。
【0022】実施例1 図1および図2には、本願考案の実施例1にかかる貯湯
容器用浄水器が示されている。本実施例は、請求項1お
よび3の考案に対応するものである。
【0023】本実施例は、本願考案の対象である浄水器
Aをベローズ式エアポンプ(図示省略)を備えた貯湯容器
Bにおける内容液浄水用として用いたものである。
【0024】前記貯湯容器Bは、図2に示すように、容
器本体1と該容器本体1の上部に開閉自在に枢支された
蓋体2とからなっている。
【0025】前記容器本体1は、外周面を形成する円筒
状の板金製外装ケース3と、内周面を形成するステンレ
ス製内容器4とを備えており、前記外装ケース3の底面
は、有底円筒状の合成樹脂製底部材5により覆蓋されて
いる。
【0026】前記内容器4の底面中央部には上向きに凸
状の円盤部4aが形成されており、該円盤部4aの下面に
は、該内容器4内に収容された内容液を加熱するための
電気ヒータ6が付設されている。
【0027】また、この内容器4の底面において周縁寄
りの位置(即ち、前記円盤部4aの外周部)には、内容液
を外部へ注出するための液体注出通路7の入口7aが開
口せしめられている。該液体注出通路7は、容器本体1
の上部一側に設けられた注出口8に連通せしめられてい
る。符号9は電気回路収納ボックス、10は遮熱板であ
る。
【0028】一方、前記蓋体2には、図示省略されてい
るが、内容器4内へ加圧空気を圧送するためのベローズ
式のエアポンプが内蔵されている。
【0029】つまり、本実施例における貯湯容器Bおい
ては、内容器4内に収容された内容液を電気ヒータ6に
より加熱して沸騰させた後、保温状態で保持するととも
に、必要に応じてエアポンプを作動させることによっ
て、該エアポンプから圧送される加圧空気により内容液
(即ち、湯)が液体注出通路7を介して注出口8から外部
へ注出されることとなっているのである。
【0030】しかして、本実施例の場合、前記浄水器A
は、容器本体1(具体的には、内容器4)の内底部に開口
せしめられている液体注出通路入口7aに対して取付手
段(後に詳述する)を介して着脱可能に取り付けられるこ
ととなっており、図1に示すように、上下に通水用通路
14,15を有する耐熱性の熱遮断容器12内に浄水ユ
ニット13を配設してなる浄水器本体11と、該浄水器
本体11を前記容器本体1の内底部に着脱可能に取り付
けるための取付手段16とを備えて構成されている。
【0031】前記熱遮断容器12は、有底円筒状のステ
ンレス製本体17からなっており、該本体17の上部開
口17aはキャップ18によって覆蓋されている。該キ
ャップ18は、前記本体17の上部開口17aに対して
スペーサ19を介して当接される合成樹脂製のリング2
0と該リング20の外周側を被覆するステンレス製のカ
バー21とによって構成されており、該カバー21に
は、前述の上部通水用通路14,14・・が設けられて
いる。また、前記本体17の底部には、前述の下部通水
通路15,15・・が設けられている。なお、該下部通
水通路15,15・・のうちの一つは本体17の底部中
央に形成されており、後述するように前記取付手段16
の導出部を兼用することとなっている。
【0032】一方、前記浄水ユニット13は、合成樹脂
製の円筒状のケース22の上下端部にメッシュ部材2
3,24を配設固定し、該メッシュ部材23,24間の空
間部に耐熱性の活性炭25を充填して構成されている。
ここで、耐熱性活性炭25としては、ベークライトを焼
成して得られる合成樹脂製活性炭が用いられる。
【0033】前記浄水ユニット13は、前記熱遮断容器
12内に次のようにして配設支持される。
【0034】即ち、前記熱遮断容器12の本体17側面
中段部位には、内側に突出する環状突部26が一体に形
成される一方、前記浄水ユニット13における円筒ケー
ス22の外周には、上下一対の凸状リブ27,27が一
体に形成されており、前記環状突部26を前記凸状リブ
27,27の間に嵌挿せしめ、この状態においてキャッ
プ18を本体17の上部開口17aに覆蓋せしめること
により熱遮断容器12内において浄水ユニット13が支
持固定されることとなっている。従って、浄水ユニット
13の外周と熱遮断容器12との間には空間部Sが介在
せしめられることとなっているのである。このような構
成としたことにより、浄水ユニット13への熱遮断効果
が向上するとともに、浄水器本体11内を流通する内容
液の流動性が向上し、しかも熱遮断容器12内への浄水
ユニット13の組付も容易となるのである。
【0035】さらに、前記浄水ユニット13における円
筒ケース22の下端部には、通孔28,28・・を有す
る支持板29が固定されており、該支持板29に対して
後述するように取付手段16が支持されることとなって
いる。
【0036】該取付手段16は、下端につる巻き部16
aを有する略U字状のスプリング部材とされており、そ
の上端には、前記支持板29に対して固定される水平な
固定部16b,16bが形成されている。そして、このス
プリング部材16は、容器本体1内底部に開口する液体
注出通路入口7aに対して拡開付勢力を保持した状態で
嵌挿され、その拡開付勢力によって支持されることとな
っている。このような取付構造としたことにより、液体
注出通路入口7a内には2本の鋼材からなるスプリング
部材16が存在するだけとなり、液体注出時の抵抗が増
大することを心配することもない。
【0037】上記のように構成したことにより、電気ヒ
ータ6の加熱作用により生じる内容液の対流現象を利用
して浄水器A内を内容液が循環流通することとなり、内
容液の浄水(即ち、メチルイソボルネオール、トリハロ
メタン等の除去)が、内容液循環のための動力を必要と
することなく極めて効率的に行える。
【0038】また、上記したように、浄水器Aを液体注
出通路入口7aに対して取り付けるようにすると、液体
注出通路入口7aが内容器4の内底部における周縁側に
位置せしめられていることから、内容器4内に収容され
ている内容液を電気ヒータ6で加熱する際に生ずる対流
現象を利用して浄水器A内に内容液を流通せしめるに最
適となる。
【0039】さらに、上記のような取付構造とすると、
浄水器Aが電気ヒータ6の直上方に位置することとな
り、空炊き時において高温にさらされることとなるが、
浄水ユニット13が熱遮断容器12内に収納配設されて
いるため、浄水ユニット13への熱影響(例えば、熱変
形等)が防止されることとなり、耐久性の向上を図るこ
とができる。
【0040】さらにまた、本実施例の場合、スプリング
部材16を液体注出通路入口7aに嵌挿するというワン
タッチ操作で浄水器Aの容器本体1内底部への取付が完
了するとともに、スプリング部材16を付勢力に抗して
引っ張るだけで取り外しができることとなり、容器本体
1から残液排出時においても浄水器Aが落下するような
ことがないとともに、取り替え時における浄水器Aの交
換がワンタッチ操作で行えるのである。
【0041】なお、請求項1の考案においては、取付手
段16としては、容器本体1の内底部に着脱自在なもの
であれば、各種構成のものを採用できることは勿論であ
る。
【0042】実施例2 図3には、本願考案の実施例2にかかる貯湯容器用浄水
器が示されている。本実施例は、請求項1〜3の発明に
対応するものである。
【0043】本実施例の場合、キャップ18に、該キャ
ップ18に形成された上部通水用通路14からの湯の流
通量を制御する熱応動タイプの流量調整機構30が付設
されている。該流量調整機構30は、前記キャップ18
の中心において上下動自在に嵌挿された中心軸31aを
有し、前記キャップ18の直上方に位置して前記通水用
通路14を覆う円盤状の流通抵抗部材31と、流通抵抗
部材30を下方に付勢するリターンスプリング32と、
所定温度(例えば、60℃)以上の湯に浸漬された場合に
前記流通抵抗部材31を前記リターンスプリング32の
付勢力に抗して上動させる形状記憶合金製のスプリング
33とによって構成されている。符号34はキャップ1
8の中心に設けられた軸受、35は中心軸31aの下端
に設けられたバネ受である。その他の構成は実施例1と
同様なので重複を避けて説明を省略する。
【0044】上記のように構成したことにより、本実施
例では、次のような作用効果が期待できる。
【0045】浄水ユニット13における活性炭25によ
る残留塩素除去は、活性炭25の触媒反応によることは
良く知られている事実であり、当該触媒反応は温度が高
い程高効率となることも良く知られている。従って、本
実施例の場合、内容液(即ち、湯)の温度が所定温度(例
えば、60℃)になるまでは、スプリング33が縮小状
態にあるため、流通抵抗部材31がリターンスプリング
32の付勢力により実線図示の位置に位置せしめられる
こととなり、流通抵抗が増大されて浄水ユニット13を
循環する内容液の流量が制限されることとなる。つま
り、低温状態のもとでは活性炭25の触媒反応が小さい
のに見合うような内容液循環量となるのである。
【0046】一方、内容液の温度が所定温度(例えば、
60℃)を超えると、スプリング33がリターンスプリ
ング32の付勢力に抗して伸張し、流量抵抗部材31が
鎖線図示の位置まで上動せしめられることとなり、流通
抵抗が低減されて浄水ユニット13を循環する内容液の
流通が増大されることとなる。つまり、高温状態のもと
では活性炭25の触媒反応が大きいのに見合う内容液循
環量となるのである。
【0047】従って、本実施例の場合、活性炭25の触
媒反応の大小に見合うように、浄水ユニット13を循環
する内容液の流量が調整されることとなっているため、
極めて効率のよい残留塩素除去が行えるのである。その
他の作用効果は実施例1と同様なので重複を避けて説明
を省略する。
【0048】実施例3 図4には、本願考案の実施例3にかかる貯湯容器用浄水
器が示されている。本実施例は、請求項1〜3の考案に
対応するものである。
【0049】本実施例の場合、熱遮断容器12は、浄水
ユニット13が固定される上部容器12aと取付手段で
あるスプリング部材16が固定される下部容器12bと
に分割構成されており、該上下容器12a,12bは、ロ
ック機構34を介して係脱自在とされている。
【0050】前記ロック機構34は、前記上部容器12
aの下部に形成された相対向する係合穴35,35に対し
て互いに近接あるいは離隔する方向に作動せしめられ、
離隔作動時に前記下部容器12bに形成された下部通水
用通路15,15の口縁に対して係止する一対のロック
片36,36と、これらのロック片36,36を離隔方向
(換言すれば、係止方向)に付勢する付勢手段37とによ
って構成されている。なお、本実施例の場合、スプリン
グ部材16は熱遮断容器12の下部容器12b底面に固
定されている。その他の構成は実施例1と同様なので重
複を避けて説明を省略する。
【0051】上記のように構成したことにより、本実施
例では、次のような作用効果を期待することができる。
【0052】即ち、ロック機構34によるロックを解除
するという極めて簡易な操作によって、上部容器12a
と下部容器12bとが分離されることとなり、ユーザサ
イドで浄水ユニット13の交換が行えるとともに、浄水
ユニット13の交換の度に取付手段であるスプリング部
材16を液体注出通路入口7aから離脱させるという操
作が不要となり、液体注出通路入口7aへのダメージも
少なくなる。
【0053】その他の作用効果は実施例1と同様なので
重複を避けて説明を省略する。
【0054】実施例4 図5には、本願考案の実施例4にかかる貯湯容器用浄水
器が示されている。本実施例は、請求項1〜3の発明に
対応するものである。
【0055】本実施例の場合、浄水器Aにおけるキャッ
プ18は合成樹脂製とされ、浄水ユニット13と一体的
に構成されており、該キャップ18を本体17の上部開
口17aに対して嵌着せしめることにより浄水器Aが組
み立てられることとなっている。このように構成する
と、低コスト化が図れるとともに、浄水器Aを廃棄処分
する際に、金属製部分(即ち、熱遮断容器12)と合成樹
脂製部分(即ち、浄水ユニット13)とを分解して別々に
処分することが可能となる。
【0056】また、本実施例の場合、取付手段であるス
プリング部材16は、上部において交差され、固定部1
6b,16bは熱遮断容器12の底面に固着されることと
なっている。
【0057】さらに、本実施例の場合、下部通水用通路
15は、熱遮断容器12底部の一部を切り起こすことに
より形成されており、切り起こし片38の上端は浄水ユ
ニット13を構成するケース22の下端縁に係合せしめ
られることとなっている。このように構成したことによ
り、浄水ユニット13が切り起こし片38によって位置
決めされることとなるのである。
【0058】その他の構成および作用効果は実施例1と
同様なので重複を避けて説明を省略する。
【0059】実施例5 図6には、本願考案の実施例5にかかる貯湯容器用浄水
器が示されている。本実施例は、請求項1〜3の考案に
対応するものである。
【0060】本実施例の場合、浄水ユニット13におけ
る下部メッシュ部材24をケース22の下端に固定する
ためのリング39に、下向きの環状リブ40を一体に突
設し、該環状リブ40の下端が熱遮断容器12の内底面
に当接されるようにしている。なお、本実施例の場合、
下部通水用通路15,15・・は前記環状リブ40の内
方に設けられる。このように構成したことにより、浄水
器Aを循環する内容液は、熱遮断容器12と浄水ユニッ
ト13との周側空間に流れ込むことなく、浄水ユニット
13を全部が流通することとなり、浄水効果が向上する
こととなる。
【0061】その他の構成および作用効果は実施例1と
同様なので重複を避けて説明を省略する。
【0062】本願考案は、上記各実施例の構成に限定さ
れるものではなく、考案の要旨を逸脱しない範囲におい
て適宜設計変更可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願考案の実施例1にかかる貯湯容器用浄水器
の取付状態における縦断面図である。
【図2】本願考案の実施例1にかかる浄水器を備えた貯
湯容器の一部を断面とした側面図である。
【図3】本願考案の実施例2にかかる貯湯容器用浄水器
の縦断面図である。
【図4】本願考案の実施例3にかかる貯湯容器用浄水器
の縦断面図である。
【図5】本願考案の実施例4にかかる貯湯容器用浄水器
の縦断面図である。
【図6】本願考案の実施例5にかかる貯湯容器用浄水器
の縦断面図である。
【符号の説明】
1は容器本体、4は内容器、6は電気ヒータ、7は液体
注出通路、7aは入口、11は浄水器本体、12は熱遮
断容器、13は浄水ユニット、14は上部通水通路、1
5は下部通水通路、16は取付手段(スプリング部材)、
18はキャップ、22はケース、25は耐熱性活性炭、
Aは浄水器、Bは貯湯容器、Sは空間部。

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底面に設けられた電気ヒータ(6)により
    内容液を加熱し得るように構成された容器本体(1)を有
    する貯湯容器(B)の内容液浄水用として用いられるもの
    であって、浄水器本体(11)を、上部通水用通路(14)
    が形成されているキャップ(18)を有し且つ底部に下部
    通水用通路(15)が形成されている金属製の熱遮断容器
    (12)と、該熱遮断容器(12)内に空間部(S)を介在さ
    せた状態で配設され、合成樹脂製のケース(22)内に耐
    熱性の活性炭(25)を充填してなる浄水ユニット(13)
    とによって構成するとともに、該浄水器本体(11)に
    は、該浄水器本体(11)を前記容器本体(1)の内底部に
    着脱可能に取り付けるための取付手段(16)を設けたこ
    とを特徴とする貯湯容器用浄水器。
  2. 【請求項2】 前記キャップ(18)を合成樹脂製とした
    ことを特徴とする前記請求項1記載の貯湯容器用浄水
    器。
  3. 【請求項3】 前記取付手段(16)は、前記容器本体
    (1)内底部に開口する液体注出通路入口(7a)に対して
    拡開付勢力を保持した状態で嵌挿されるスプリング部材
    により構成されていることを特徴とする前記請求項1あ
    るいは2記載の貯湯容器用浄水器。
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