JP2506269B2 - 電動式パワ―ステアリング装置 - Google Patents

電動式パワ―ステアリング装置

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JP2506269B2
JP2506269B2 JP6255104A JP25510494A JP2506269B2 JP 2506269 B2 JP2506269 B2 JP 2506269B2 JP 6255104 A JP6255104 A JP 6255104A JP 25510494 A JP25510494 A JP 25510494A JP 2506269 B2 JP2506269 B2 JP 2506269B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電動機の動力をステア
リング系に作用させ、操舵力の軽減を図る電動式パワー
ステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開昭61―254829号公報に開示
されているように、従来の電動式パワーステアリング装
置は、トルク入力無し、右旋回トルクおよび左旋回トル
クを検出する操舵トルク検出手段と、補助トルクを発生
する電動機の出力無し、右旋回出力および左旋回出力を
検出する手段(以下、電動機出力検出手段と呼称する)
と、両検出手段からの信号に基づいて電源の供給、停止
を行うリレーを制御するリレー駆動論理回路とを備え、
操舵トルク検出手段からのそれぞれの出力が電動機の出
力と予め設定された条件を満たさない場合には装置が異
常と判定し、リレーを遮断して電動機への電源を停止す
るよう構成されている。
【0003】また、従来の電動式パワーステアリング装
置は、操舵トルク検出手段の出力論理と電動機出力検出
手段の出力論理に基づいて装置の異常を判定するリレー
駆動論理回路を備えたので、操舵トルク検出手段と電動
機出力検出手段のいずれか一方、または双方に異常が発
生した場合にも異常を判定し、リレーを遮断して電動機
への電源を停止するよう構成される。
【0004】このように、従来の電動式パワーステアリ
ング装置は、操舵トルク検出手段および電動機出力検出
手段が正常でも何等かの原因で検出出力が異常な場合、
あるいは操舵トルク検出手段および電動機出力検出手段
の一方または双方に異常がある場合にも異常状態と判定
し、電動機への電源供給を停止することにより装置が保
護される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の電動式パワース
テアリング装置は、トルク検出器、電動機駆動回路、リ
レー駆動論理回路およびステアリング装置全体の動作を
制御する制御回路に印加される電源(バッテリ)が車両
キーをオンした時に所定時間メークするスイッチ接点と
並列接続されたリレー接点を介して一系統の電源ライン
で供給される構成のため、ステアリング装置の動作中に
リレー接点がオフして電源供給が一旦停止されると、制
御回路およびリレー駆動論理回路の動作が停止してステ
アリング装置の状態を監視できなくなる課題がある。
【0006】また、電源(バッテリ)の極性が逆に接続
された状態でスイッチ接点がオンにされた場合には、電
動機駆動回路を構成する4個のスイッチング素子(トラ
ンジスタ)にそれぞれ並列に逆方向接続されたダイオー
ド(フライバックダイオード)を介して電源が短絡さ
れ、スイッチ接点のオン期間中だけ大きな電流が流れて
しまいステアリング装置を損傷する場合がある。
【0007】この発明はこのような課題を解決するため
なされたもので、その目的は異常現象から装置を確実に
保護できる、信頼性の高い電動式パワーステアリング装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
この発明に係る電動式パワーステアリング装置は、電動
機制御信号発生手段と電動機駆動手段への電源ラインを
所定の分岐点で分岐し、この分岐点と電動機駆動手段の
間に、ノーマルオープン接点構成のリレーを備えたリレ
ー回路を設けたことを特徴とする。
【0009】また、この発明に係る電動式パワーステア
リング装置は、電動機駆動手段のPWM信号を監視し、
装置の異常を判定して異常信号を発生する故障検出手段
を備え、異常信号に基づいてリレー回路を遮断し、電動
機駆動手段への電源供給を停止することを特徴とする。
【0010】
【作用】この発明に係る電動パワーステアリング装置
は、分岐点と電動機駆動手段の間に、ノーマルオープン
接点構成のリレーを備えたので、異常現象に対して制御
系で監視しながら電動機駆動手段への電源供給を停止す
ることができる。
【0011】また、この発明に係る電動パワーステアリ
ング装置は、電動機駆動手段のPWM信号を監視し、装
置の異常を判定して異常信号を発生する故障検出手段を
備え、異常信号に基づいてリレー回路を遮断し、電動機
駆動手段への電源供給を停止するので、PWM信号に影
響を及ぼすあらゆる異常から装置を保護することができ
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1はこの発明に係る電動式パワーステアリ
ング装置の概略平面図である。図1において、2はステ
アリングホイール、3は入力軸、4は出力軸であり、こ
れら入力軸3と出力軸4は互いに同軸上に配設され、こ
れらの内端がトーションバーにより連結されており、さ
らに出力軸4の他端側が図示しない等速継手、ラックア
ンド・ピニオンに連結され、ステアリングホイール2の
回転がラックの直線的変化として変換して伝達される。
【0013】また、入力軸3の周囲には操舵回転センサ
7が設けられ、入力軸3と出力軸4の係合部には操舵ト
ルクセンサ10が設けられ、さらに出力軸4の周囲には
電動機11および図示しない減速装置が設けられてお
り、各センサ7、10からの検出信号に基づいて電動機
11を制御する制御装置12およびその電源13を備え
ている。
【0014】操舵回転センサ7は、直流発電機8と、こ
れに軸着された歯付きプーリおよび入力軸3に一体的に
軸着された歯付きプーリと、これらの間に懸け渡され入
力軸3の回転に伴って直流発電機8を回転させるタイミ
ングベルト9により構成されている。なお、操舵回転セ
ンサ7は、出力軸4側(電動機11)に設けてもよい。
【0015】操舵トルクセンサ10は、入力軸3と出力
軸4の相対回転に伴って軸方向に変位する可動鉄芯と、
この可動鉄芯の外周に空隙をもって配設され、一次巻線
および二次巻線よりなる差動変圧器とから構成され、入
力軸3と出力軸4の角度差が差動変圧器の二次コイルか
ら電気信号に変換され出力される。
【0016】電動機11は出力軸4に沿って配設され、
その回転軸には歯付きプーリが軸着され、この歯付きプ
ーリと出力軸4に軸着された歯付きプーリとの間にはタ
イミングベルト14が懸け渡されている。また、出力軸
4に軸着された歯付きプーリが大径に形成され、電動機
11の回転を減速して出力軸4に伝達するよう、双方の
歯付きプーリおよびタイミングベルト14により減速装
置が構成されている。
【0017】なお、入力軸3、出力軸4、操舵回転セン
サ7の直流発電機8、操舵トルクセンサ10の差動変圧
器および電動機11は、入力軸3および出力軸4の周囲
を覆う図示しないステアリングコラムに支持されてい
る。
【0018】図2はこの発明に係る電動式パワーステア
リング装置の制御装置のブロック構成図である。図2に
おいて、20はマイクロコンピュータ・ユニットであ
り、マイクロコンピュータ・ユニット20には、操舵ト
ルク検出手段22と操舵回転検出手段23とからなる操
舵状態検出手段24および直流増幅回路38からの各種
検出信号S1〜S3がA/Dコンバータ21を介してマイ
クロコンピュータ・ユニット20の命令に従って入力さ
れ、これらの検出信号S1〜S3に基づいて回転方向信号
3、トルク信号T4とからなる電動機制御信号が決定
されて出力される。なお、電動機制御信号T3、T4を決
定して出力する電動機制御信号発生手段はマイクロコン
ピュータ・ユニット20により構成されている。
【0019】操舵トルク検出手段22は、操舵トルクセ
ンサ10と、マイクロコンピュータ・ユニット20の基
準クロックパルスを分周し、交流信号に変換して差動変
圧器の一次巻線に供給するとともに、差動変圧器の二次
巻線からの出力を整流・平滑化する操舵トルク・インタ
フェース回路26とからなり、操舵トルクの作用方向と
その大きさを示す操舵トルク検出信号S1を出力する。
【0020】操舵回転検出手段23は、操舵回転センサ
7と、この操舵回転センサ7の直流発電機8からの出力
を極性に応じて各々絶対値変換して増幅する操舵回転・
インタフェース回路27とからなり、ステアリング系の
操舵回転方向と操舵速度を示す操舵回転検出信号S2
出力する。
【0021】直流増幅回路38は、路面負荷に対応した
電機子電流を検出して増幅し、その出力S3 がA/Dコ
ンバータを通じてマイクロコンピュータ・ユニット20
に入力される。
【0022】マイクロコンピュータ・ユニット20は、
I/Oポート、メモリ、演算部、制御部、各レジスタお
よびクロックジェネレータ等により構成され、クロック
パルスに基づき作動する。
【0023】電源回路29は、車載のバッテリ13の+
端子にヒューズ回路30、イグニッションキーのキース
イッチ31を介して電源ラインの分岐点Pの一方に接続
されるリレー回路32と、分岐点Pのもう一方に接続さ
れる定電圧回路33とから構成され、リレー回路32の
出力側のB端子から後述する電動機駆動手段34に電源
を供給し、定電圧回路33の出力端子であるA端子から
はマイクロコンピュータ・ユニット20、各検出手段2
2、23およびその他のインタフェース回路26、2
7、故障検出回路40等に安定化した定電圧電源を供給
する。
【0024】また、図2の構成から明らかなように、電
源回路29は、分岐点Pからリレー回路32を介してバ
ッテリ13の電源を電動機駆動回路35に供給するとと
もに、定電圧回路33を介して安定化した電源を電動機
駆動回路35を除く回路に供給するよう構成したので、
異常を検出して電動機駆動回路35への電源供給を停止
しても、定電圧回路33からの電源供給を可能にして故
障検出回路40等を動作状態に維持できるので、装置の
異常を常に監視することができる。
【0025】従って、キースイッチ31がオンされる
と、マイクロコンピュータ・ユニット20は命令に基づ
き、各種検出信号S1〜S3をA/Dコンバータ21でデ
ィジタル変換し、メモリに書込まれたプログラムに従っ
て処理し、電動機を駆動する電動機制御信号T3、T4
電動機駆動手段34に出力し、電動機11を駆動制御す
る。
【0026】また、マイクロコンピュータ・ユニット2
0は図2から明らかなように、異常指令信号T5 をリレ
ー回路32に送り、リレー回路32を遮断して電動機駆
動手段34への電源供給を停止するよう制御する。
【0027】電動機駆動手段34は、図3の(a)また
は(b)図に示すように、ブリッジ回路を構成するFE
T(電界効果トランジスタ)Q1、Q2、Q3、Q4からな
る電動機駆動回路35と、マイクロコンピュータ・ユニ
ット20からの電動機制御信号T3、T4により電動機駆
動回路35を駆動するインタフェース回路36とにより
構成されている。
【0028】図3にこの発明に係る電動式パワーステア
リング装置の電動機駆動回路図を示す。図3において、
電動機駆動回路35はFETQ1とQ4の各々のドレイン
端子がリレー回路32のB端子に接続される一方、これ
らのソース端子が他方のFETQ2とQ3のドレイン端子
に各々接続されている。また、FETQ2とQ3のソース
端子は各々抵抗Rを介してコモン側に接続され、バッテ
リ13の−端子へ接続されている。
【0029】FETQ1、Q2、Q3、Q4の各々のゲート
端子はインタフェース回路36の各出力端子G1〜G4
接続され、電動機駆動回路35の出力側となるFETQ
1 のソース端子とFETQ4 のソース端子が電動機11
の電機子巻線に接続されている。
【0030】また、インタフェース回路36は、マイク
ロコンピュータ・ユニット20からの電動機制御信号T
3に基づくゲート信号G1を出力してFETQ1 をオン駆
動すると同時にFETQ3を駆動可能状態にし、電動機
制御信号T4に基づいてPWM信号からなるゲート信号
3を出力してFETQ3をドライブするか、または電動
機制御信号T3に基づくゲート信号G4を出力してFET
Q4をオン駆動すると同時にFETQ2を駆動可能状態に
し、電動機制御信号T4に基づいてPWM信号からなる
ゲート信号G2を出力してFETQ2をドライブする。
【0031】従って、電動機駆動回路35においては、
一方のFETQ1 のオン駆動とFETQ3のPWM駆
動、または他方のFETQ4のオン駆動とFETQ2
PWM駆動により、電動機制御信号T3、T4に応じて回
転方向とその動力(回転数とトルク)が制御される。
【0032】また、電動機駆動回路35には故障検出回
路(故障検出手段)40が接続されている。図4にこの
発明に係る電動式パワーステアリング装置の故障検出回
路図を示す。図4において、故障検出回路(故障検出手
段)40は、OR回路41、カウンタ回路42、発振回
路43、R−Sフリップフロップ回路44および電源投
入時リセット回路45から構成されている。
【0033】OR回路41は、その入力端子が電源駆動
回路35のFETQ2とQ3のゲート端子から取出された
端子G5、G6に各々接続され、その出力端子がカウンタ
回路42のリセット端子Rに接続されており、FETQ
2またはQ3のゲート端子にPWM信号が入力されると、
それに対応したパルス信号がカウンタ回路42のリセッ
ト端子Rに入力される。この場合、カウンタ回路42は
入力されるパルス信号の立下り時にリセットされる。
【0034】カウンタ回路42のクロック入力端子CP
には所定周波数のクロックパルスを出力する発振回路4
3が接続され、カウンタ回路42の出力端子OFはR−
Sフリップフロップ回路44のセット端子Sに接続され
ている。このカウンタ回路42においては、PWM信号
の入力時にクロックパルスを計数し、計数されたクロッ
クパルスが所定値を超えた時に、PWM信号が異常であ
るとして出力端子OFからオーバーフロー信号が出力さ
れ、この信号によりR−Sフリップフロップ回路44は
セットされ、出力端子Qから電源回路29のリレー回路
32に異常信号T6 を出力してリレー回路32を駆動
し、電動機駆動手段34への電源供給が停止される。
【0035】なお、本実施例では、リレー回路32にマ
イクロコンピュータ・ユニット20からの異常信号T5
も入力されている。また、R−Sフリップフロップ回路
44のリセット端子Rには電源投入時リセット回路45
が接続され、R−Sフリップフロップ回路44のリセッ
ト動作は、イグニッションキーのキースイッチ31によ
りリセットされる。
【0036】図5にこの発明に係る電動式パワーステア
リング装置の一実施例リレー回路図を示す。図5におい
て、リレー回路32は、二組のリレー46、47が直列
接続され、一方のリレー46のリレーコイル46aには
エッミタ接地のトランジスタQ5 を介してNOR回路4
8が接続され、他方のリレー47のリレーコイル47a
には同様にエッミタ接地のトランジスタQ6 を介してN
OR回路49が接続されており、信頼性を高めるために
リレー駆動が二段構造となっている。
【0037】また、リレー回路32はノーマルオープン
接点構成のリレー46、47を備え、リレー回路32に
電源が印加されない状態、または電源が印加されても印
加される電圧が所定値(感動値または保持値)以下の場
合にはリレー接点を開放状態に保つ。なお、逆極性の電
源が印加された状態にもリレー46、47のリレー接点
を開放状態に保つので、図2から明らかなように、誤っ
て電源(バッテリ)13の極性を逆に接続しても電動機
駆動回路35の図示しないダイオード(フライバックダ
イオード)を介しての電源短絡を防止する。
【0038】二組のNOR回路48と49の入力端子は
並列接続され、一方の入力端子にはマイクロコンピュー
タ・ユニット20からの異常指令信号T5 が入力され、
他方の入力端子には故障検出回路40からの異常信号T
6が入力される。従って、マイクロコンピュータ・ユニ
ット20からの異常指令信号T5 あるいは故障検出回路
40からの異常信号T6が入力されると、双方のトラン
ジスタQ5、Q6のベース電位が「L」レベルとなり、ト
ランジスタQ5、Q6 がオフとなる。これに伴い、双方
のリレーコイル46a、47aの電流が流れなくなり、
リレー46、47が各々オフとなり、電源回路29のB
端子からの電動機駆動手段34への電源の供給が停止さ
れる。
【0039】次に、作用を説明する。イグニッションキ
ーのキースイッチ31がオン状態になると、マイクロコ
ンピュータ・ユニット20や他の回路に電源が供給され
て制御が開始され、マイクロコンピュータ・ユニット2
0においては各検出信号S1〜S3を読み込み、これらの
検出信号S1〜S3に基づいて回転制御方向および電動機
制御デューティを決定し、インタフェース回路36に電
動機制御信号T3、T4(T3 :回転方向信号、T4:ト
ルク信号)が出力される。
【0040】この電動機制御信号T3、T4に基づいてイ
ンタフェース回路36から電動機駆動回路35の各FE
TQ1、Q2、Q3、Q4のゲートにはゲート信号G1
2、G3、G4が出力され、各FETQ1、Q2、Q3、Q
4を駆動して電動機11の制御が行われる。例えば、ス
テアリング系の往き操作時には、FETQ1をゲート入
力G1によりオンにし、かつFETQ3にゲート入力G3
により電動機制御デューティを付与するか、またはFE
TQ4をゲート入力G4によりオンにし、かつFETQ2
をゲート入力G2により電動機制御デューティを付与し
て電動機11をPMW駆動する。
【0041】また、ステアリング系の戻り操作時には、
FETQ1にゲート入力G1により電動機制御デューティ
のうち操舵回転数に対応する成分を付与し、かつFET
3にゲート入力G3により電動機制御デューティのう
ち操舵トルクの絶対値に対応した成分を与えるか、また
はFETQ4とQ2に同様の信号を付与することにより、
電動機11が駆動制御される。
【0042】この場合、駆動されるFETは、マイクロ
コンピュータ・ユニット20で決定された回転制御方向
により、例えばFETQ1とQ3、FETQ2とQ4に決定
され、電動機11により発生するトルクがタイミングベ
ルト14を介して出力軸4に伝達され、操舵力の軽減が
図られる。
【0043】次に、故障検出回路40の動作について説
明する。まず、電動機駆動回路35から電動機11に駆
動信号が出力されていない状態には、各FETQ1
2、Q3、Q4のゲート入力G1〜G4は「L」レベルに
あり、故障検出回路35のOR回路41に入力される検
出信号G5、G6も「L」レベルにある。そのため、OR
回路41の出力も「L」レベルにあり、カウンタ回路4
2のリセット端子Rも「L」レベルとなり、カウンタ回
路42は不動作状態にあり、出力端子OFがリッセット
されて「L」レベルにある。
【0044】このため、R−Sフリップフロップ回路4
4からリレー回路32に入力される異常信号T6
「L」レベルとなり、リレー回路32のNOR回路4
8、49の出力が「H」レベルとなってトランジスタQ
5、Q6がオン状態となる。従って、双方のリレー46、
47のリレーコイル46a、47aには電流が流れ、リ
レー46、47が共に導通状態を維持し、電動機駆動回
路35への電源供給が行われる。
【0045】続いて、電動機11が駆動制御されている
場合について説明する。電動機11が一方の方向、例え
ば右回転方向に回転駆動される場合には、FETQ1
オンにし、FETQ3にPWM信号が付与される。その
ため、一方の検出信号G5は「L」レベルで、他方の検
出信号G6はPWM信号として検出される。
【0046】そして、故障検出回路40のOR回路41
の出力はPWM信号に対応した出力信号となり、この出
力信号が「H]レベルにあるときには、発振回路43か
らのクロックパルスをカウントアップし、この出力信号
が「L」レベルにあるときには、カウンタ回路42をリ
セットする。つまり、カウンタ回路42によりクロック
パルスを計数し、計数値が所定値以下の場合には出力信
号が「L」レベルに維持されてR−Sフリップフロップ
回路44はセットされず、したがって故障検出回路40
からは異常信号T6 が出力されず、リレー回路32が導
通状態を維持し、電動機駆動回路35への電源供給が行
われる。
【0047】これに対し、クロックパルスの計数値が所
定数を超える場合には、カウンタ回路42からオーバー
フローを示す「H」レベル信号がセット信号としてR−
Sフリップフロップ回路44に出力される。R−Sフリ
ップフロップ回路44においては、このセット信号によ
りホールドされ、その出力端子Qから「H」レベルの異
常信号T6 がリレー回路32に出力される。従って、こ
の場合にはリレー回路32の各トレンジスタQ5、Q6
オフとなり、各リレー46と47は非導通状態となり、
電動機駆動回路35への電源供給が停止される。
【0048】反対に、電動機11が反対方向、例えば左
回転方向に回転駆動される場合には、FETQ4をオン
にし、FETQ2にPWM信号を付与すると、故障検出
回路40のOR回路41に入力される検出信号G6
「L」レベルにあり、検出信号G5はPWM信号に対応
したものとなる。そして、先の説明と同様に、異常信号
6 が出力されない場合にはリレー回路32が導通状態
を維持し、異常信号T6 が出力された場合にはリレー回
路32が非導通状態となる。
【0049】また、マイクロコンピュータ・ユニット2
0において異常が検出され、異常指令信号T5 がリレー
回路32に出力された場合にも、同様にリレー回路32
が非導通状態となり、電源の供給が停止される。
【0050】つまり、電動式パワーステアリング装置
の、例えばマイクロコンピュータ・ユニット20やイン
タフェース回路36が故障した場合には、ゲート入力G
2、G3が「L」レベルとなる場合と、ゲート入力G2
3が「H」レベルとなる場合が考えられ、一般にこれ
らのレベルは持続する。ゲート入力G2、G3が「L」レ
ベルになった場合には、リレー回路32が導通状態を維
持して電源の供給も維持されるが、電動機11が駆動さ
れないので問題とはならない。
【0051】これに対し、ゲート入力G2、G3が「H」
レベルになった場合には、故障検出回路40のカウンタ
回路42の出力信号は「H」レベルとなってR−Sフリ
ップフロップ回路44からリレー回路32へ「H」レベ
ルの異常信号T6 が出力されることになり、したがっ
て、リレー回路32の各リレー46、47は非導通状態
となり、電動機駆動回路35への電源供給が停止され、
電動式パワーステアリング装置の駆動を停めてマニュア
ルステアリングにより操舵されることになる。
【0052】また、一旦、電動式パワーステアリング装
置の制御が停止されると、イグニッションキーのキース
イッチ31を投入したり、また別回路により正常である
ことが検知された場合には、リセット回路45によりR
−Sフリップフロップ回路44がリセットされ、これに
伴って電動式パワーステアリング装置が復帰することに
なる。
【0053】なお、PWM信号の検出は図3の(a)図
に示す電動機駆動回路35に限らず、(b)図の電動機
駆動回路37のように構成することもできる。すなわ
ち、電動機駆動回路37のブリッジ回路の出力側、例え
ば電動機11が接続される出力側に、それぞれインバー
タ回路51、52を介して故障検出回路40を接続した
ものである。このような回路では、FETQ2またはQ3
がオフ状態では、インバータ回路51または52の出力
は「L」レベルにあるため、故障検出回路40のカウン
タ回路42はリセットされている。
【0054】また、FETQ3 がPWM駆動されている
時は、インバータ回路52の出力はPWM信号に対応し
たものとなり、他のインバータ回路51の出力は FE
TQ2がオフ状態であるから、「L」レベルにある。し
たがって、カウンタ回路42のリセット端子にはPWM
信号が入力され、PWM信号の「H」レベル時に先の実
施例と同様にクロックパルスをカウントアップし、クロ
ックパルスの計数値が所定値にあるときにはPWM信号
の「L」レベルでカウンタ回路がリセットされる。ま
た、FETQ2、Q3がオン状態の故障、またはマイクロ
コンピュータ・ユニット20、インタフェース回路36
が故障した場合にもリレー回路32に異常信号T6が出
力され、電源の供給が停止される。
【0055】例えば、マイクロコンピュータ・ユニット
20やインタフェース回路36の故障により、FETQ
3がオン駆動されている場合には、異常信号G6は「H」
レベルを持続するので、カウンタ回路42でカウントア
ップしてクロックパルスの計数値が所定値を超えると、
「H」レベルの出力信号を出力し、R−Sフリップフロ
ップ回路44から異常信号T6がリレー回路32に出力
されることになる。また、FETQ2またはQ3が故障し
てオン状態を持続した時も同様に異常信号T6 が出力さ
れることになり、電動式パワーステアリング装置の駆動
が停止されることになる。
【0056】このように、故障検出回路40が、PWM
信号のデューティオン時間が所定値を超えるかどうかの
診断をして故障を検出する構成であるため、他の回路、
例えば、A/Dコンバータ21、マイクロコンピュータ
・ユニット20、インタフェース回路36等の個別の故
障検出を行わなくとも、PWM信号に影響を及ぼすあら
ゆる異常を検出することが可能となる。なお、本実施例
では故障検出回路40をディジタル回路で構成したが、
アナログ回路で構成することもできる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明に係る電動
式パワーステアリング装置は、分岐点と電動機駆動手段
の間に、ノーマルオープン接点構成のリレーを備え、異
常現象に対して制御系で監視しながら電動機駆動手段へ
の電源供給を停止することができるとともに、逆極性の
電源が印加されてもリレーを開放状態に保ち電源の短絡
を防止することができるので、異常から装置を確実に保
護することができる。
【0058】また、この発明に係る電動パワーステアリ
ング装置は、電動機駆動手段のPWM信号を監視し、装
置の異常を判定して異常信号を発生する故障検出手段を
備え、異常信号に基づいてリレー回路を遮断して電動機
駆動手段への電源供給を停止し、PWM信号に影響を及
ぼすあらゆる異常から装置を保護することができるの
で、信頼性の高い異常検出を実現することができる。
【0059】よって、装置の異常を確実に検出できる、
信頼性の高い電動式パワーステアリング装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る電動式パワーステアリング装置
の概略平面図
【図2】この発明に係る電動式パワーステアリング装置
の制御装置のブロック構成図
【図3】この発明に係る電動式パワーステアリング装置
の電動機駆動手段回路図
【図4】この発明に係る電動式パワーステアリング装置
の故障検出回路図
【図5】この発明に係る電動式パワーステアリング装置
の一実施例リレー回路図
【符号の説明】
1…電動式パワーステアリング装置、2…ステアリング
ホイール、3…入力軸、4…出力軸、7…操舵回転セン
サ、8…直流発電機、9,14…タイミングベルト、1
0…操舵トルクセンサ、11…電動機、12…制御装
置、13…電源(バッテリ)、20…マイクロコンピュ
ータ・ユニット、24…操舵状態検出手段、29…電源
回路、31…キースイッチ、32…リレー回路、34…
電動機駆動手段、35…電動機駆動回路、36…インタ
フェース回路、40…故障検出手段。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリング系に補助トルクを付加する
    電動機と、この電動機の駆動を制御する電動機制御信号
    を発生する電動機制御信号発生手段と、それぞれダイオ
    ードを逆方向に並列接続したスイッチング素子からなる
    ブリッジ回路で構成し、前記電動機制御信号に基づいて
    前記電動機をPWM駆動する電動機駆動手段とを備え、
    前記電動機制御信号発生手段と前記電動機駆動手段にバ
    ッテリからの電源供給を所定の分岐点で分岐して行う電
    動式パワーステアリング装置において、 前記分岐点と前記電動機駆動手段の間に、ノーマルオー
    プン接点構成のリレーを備えたリレー回路を設けたこと
    を特徴とする電動式パワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 前記電動機駆動手段のPWM信号を監視
    し、装置の異常を判定して異常信号を発生する故障検出
    手段を備え、前記異常信号に基づいて前記リレー回路を
    遮断し、前記電動機駆動手段への電源供給を停止するこ
    とを特徴とする請求項1記載の電動式パワーステアリン
    グ装置。
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