JP2505786B2 - 円筒状物の寸法測定装置 - Google Patents

円筒状物の寸法測定装置

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JP2505786B2
JP2505786B2 JP943887A JP943887A JP2505786B2 JP 2505786 B2 JP2505786 B2 JP 2505786B2 JP 943887 A JP943887 A JP 943887A JP 943887 A JP943887 A JP 943887A JP 2505786 B2 JP2505786 B2 JP 2505786B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、円筒状物の寸法、とりわけ内径寸法およ
び肉厚寸法を同時に測定できるように改良した筒状物の
寸法測定装置に関する。
[従来の技術] 従来より円筒状物、例えば自動車部品である軸受等に
使用する軸受ブッシュの加工寸法はミクロン単位の精度
に内外径寸法および肉厚寸法等を精度に測定することが
要求されている。このため円筒状物の内外径寸法などの
測定時には、市販の肉厚用と外径用のマイクロメータと
内径シリンダ形のダイヤルゲージなどを用いて一個一個
注意深く測定する必要がある。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、ブッシュは極度に薄い肉厚で円筒状を
成していることもあって測定し難く、時間がかかり作業
性が非能率であるとともに、測定の熟練度によっては測
定値の判定に判定誤差が生じる不都合がある。
[発明の目的] この発明は上記の問題をなくそうとしてなされたもの
で、その目的は筒状物の測定時、熟練度には関係なく測
定値の判定に判別誤差が生ずることもなく内径寸法、外
径寸法、肉厚寸法や真円度を同時に簡単な操作で迅速に
測定できる円筒状物の寸法測定装置を提供することにあ
る。
[問題点を解決するための手段] この発明は、第1のアーム(16)に並列状態に配置さ
れ該第1のアームに対して両端部が交互に離接方向に揺
動変位するように支軸により枢支された第2のアーム
(54)と、これら第1のアームおよび第2のアームの前
記支軸に近接する側の端部に互いに対向するように設け
られた接触子と、これら第1のアームおよび第2のアー
ムを全体的に揺動可能に枢支する枢支機構と、前記第1
のアームの接触子および第2のアームの接触子の各先端
部にそれぞれ回転可能に設けられ、測定時に被測定物と
しての円筒状物内に挿入され、その内周面に内接するロ
ーラ(39、40)と、前記第1のアームおよび第2のアー
ムの前記支軸から遠い側の端部間の距離変位を、前記被
測定物の回転に伴い測定する第1の測定具と、前記第1
のアームと第2のアームとの全体的な揺動変位を前記第
1のアーム側で測定する第2の測定具とを備えている。
[作用] この発明によれば、肉厚寸法、内径寸法および外径寸
法の測定時には円筒状物内に接触子のローラを内接状態
に挿入するだけの簡単な操作で済むようになる。
[発明の効果] この発明によれば、肉厚寸法、内径および外径寸法の
各測定時には円筒状物内に接触子のローラを内接状態に
挿入するだけの簡単な操作で済むようになり、慣れ不慣
れといった熟練度に関係なく作業能率が大幅に向上する
といった優れた効果を有する測定装置を提供できる。
[実施例] 以下この発明の一実施例を図面を参照して説明する。
最初に、この発明の基礎となる原理から述べる。第1a図
に示すように、設置面に立設された支軸100にはシーソ
式の第1アーム101が揺動可能に支持されている。この
第1アーム101には支持板102が一体に形成されており、
支持板102にはピン103を介して第2アーム104が揺動可
能に支持されている。これら第1および第2アーム10
1、104は互いに略並列状態に配置され、支軸100および
ピン103寄りの一端部には接触子101a、104aが取り付け
られている。そして図示はしないが、接触子101a、104a
どうしは調節機構により近接したり離れたりする方向に
調節移動できるようになっている。また、第1アーム10
1の右端部にはダイヤルゲージ105が固定され、その測定
子105aが第2アーム104に当接している。さらに、もう
一台のダイヤルゲージ106が設置面に固定され、その測
定子106aは第1アーム101に当接している。そして、ブ
ッシュなどの円筒状の部品の内径および肉厚寸法を測定
するにあたっては、先ず、これら内径および肉厚寸法が
正確に測定された、いわば雛型となる部品を一対のロー
ラ107、108に跨るように載置する。この状態で接触子10
4a、101aを雛型となる円筒状の部品内に挿入して内周面
に当接させる。この位置でダイヤルゲージ105、106の目
盛を零に合わせる。ついで、雛型となる円筒状の部品を
測定すべきブッシュと取り代える。そして、このブッシ
ュ内に接触子101a、104aを上記と同様にセットして、ロ
ーラ107、108を介してブッシュを回転させる。すると、
ブッシュの内周面の状態に応じて第1アーム101が双頭
の矢印Xで示すように、支軸100を中心に微小回動する
とともに、第2アーム104が同様の矢印Yのように揺動
する。これによりダイヤルゲージ105、106の測定子105a
106aが変位し、ダイヤルゲージ105の指示する目盛を読
むことによりブッシュの内径寸法が分り、その目盛が変
動する場合には、最大および最小目盛を読むことにより
最大および最小内径寸法が測定される。また、ダイヤル
ゲージ105の指示する目盛の変動状態に応じて内径の真
円度が得られるほか、任意の位置での内径寸法が測定さ
れる。
さらに、あらかじめ雛型のブッシュの肉厚寸法が正確
に知られていることから、ダイヤルゲージ106の指示す
る目盛を読むことによりブッシュの肉厚寸法が分り、そ
の目盛が変動する場合には、最大および最小目盛を読む
ことにより最大および最小肉厚寸法が測定される。ま
た、ダイヤルゲージ106の指示する目盛の変動状態に応
じて肉厚寸法の偏り状態が得られるほか、任意の位置で
の肉厚寸法が測定される。この場合、ダイヤルゲージ10
5、106の読み目盛はアームの長さに応じて何倍かに拡大
されて表示されるので、読み取り易くなり測定精度が向
上する。
このような発明原理を踏まえた上でこの発明の一実施
例につき述べる。
先ず第1図において、1は水平状態に設置された定
盤、2は定盤1上にブロック3を介してボルト4により
締結された支持板、この支持板2の左方に食み出た部分
には、水平板5がラジアルおよびスラスト両軸受6、7
によりボルト7aを中心にして水平面内で回動できるよう
に設置されている。この水平板5をローラ8、9が上下
面部に当接しながらサンドイッチ状態に挟むようにして
設けられている。このローラ9は、ボルト9a、9bにより
支持板2に固定された支持部10に回転可能に支持され、
支持部10は縦形の細長な連結板11に連結されている。こ
の連結板11に対して略直交状態に2本のボルト12、13が
掛け渡され、中央部で連結板11がダブルナットにより固
定されている。これらボルト12、13の両端部には縦方向
に細長い板ばね14、15がダブルナットにより固定され、
これら板ばね14、15の下端部は水平板5の両端部を弾性
力を加えながら挟んでいる。したがって、水平板5が水
平方向に揺動したとき、ローラ8、9により水平方向以
外の変位成分がなくなり揺動状態が円滑になるととも
に、板ばね14、15の作用により水平板5が元の位置に復
帰する方向に付勢される。そして、水平板5は右端部に
て第1のアーム16に水平板5の揺動が伝達され得るよう
に一体的により連結されている。この第1のアーム16の
右端に対応する定盤1の上面には、第4図にも示すよう
に、ボルト18が垂直に設けられ、これには水平な板ばね
19がダブルナットにより固定されている。この板ばね19
上には、その両端部にスペーサsを介してボルト20、21
により支持板22が設けられている。この支持板22からは
回転可能に支持されたローラ23が外周側部を第1のアー
ム16の下面に当接させている。これにより水平板5の揺
動が第1のアーム16に伝達されて揺動するとき、揺動状
態が円滑になるとともに、正確な揺動量が得られる。こ
の第1のアーム16には鍵穴状の開口部200を有する取付
部材201が固定され、この取付部材201には開口部200を
介して第1の測定具としてのダイヤルゲージ202の筒状
部が挿入され、三個のボルト203を締つけることにより
開口部を径小にしてダイヤルゲージ202を取付部材201に
固定している。そして、ダイヤルゲージ202の筒状部か
らは測定子202aが後述する第2のアーム(可動アーム5
4)に当接する状態に位置している。
さて、24、25は水平板5の左辺部を上下から挟むよう
に配置された挟持板、26は挟持板24、25間に配置された
細長な調節板で、これは第2図で挟持板24、25を上下に
貫通する支軸27により水平面内に回動可能に枢支されて
いる。この調節板26の右端部には、ボルト28が水平板5
にまたがって貫通されナット28aにより締め付けられて
いる。このボルト28には、調節板26と水平板5との間に
位置するコイルスプリング30および調節用の頭部29が装
着されており、頭部29をコイルスプリング30を介して水
平板5に対し螺進退方向に移動させることにより調節板
26が第2図の支軸27を中心に矢印AおよびBの方向に回
動調節される。31はストップボルトで、これは挟持板2
4、25を貫通するとともに、この貫通の途次で調節板26
に形成した長孔h内に挿入され、ナット31aにより締め
付けることで調節板26を所定の回動位置に固定する。32
ないし34は細長な板状に形成された三本の接触子で、こ
れらのうち接触子33は一端部を挟持板24、25の間に位置
させ二本のボルト41、42により調節板26の左端部に締結
させている。また、接触子32、34は、各一端部を挟持板
24、25の外側から二本づつのボルト35、36およびボルト
35a、36aによりそれぞれ締結している。これら接触子32
ないし34の他端部は互いに揃えられてローラ38ないし40
を一部が外部にそれぞれ突出する状態で回転可能に枢支
している。そして、接触子32ないし34の揃えられた端部
側には、ボルト37を締め付けることにより互いに圧接状
態されている。このとき、接触子33にはボルト37の挿入
を許す長孔33aが形成されており、ボルト35、36および
ボルト35a、36aならびにボルト41、42の締め付け前にあ
っては、ボルト37を一時的に緩めることにより接触子33
を他の接触子32、34に対して相対移動させ、もってロー
ラ38ないし40が任意の円に内接できるようにしている。
これら接触子32ないし34は調節板26に固定されているこ
とから調節用の頭部29の操作時に調節板26とともに支軸
27を中心に矢印A方向および矢印B方向に回動する。ま
た、これら接触子32ないし34は寸法の相違するものが用
意され、測定物の大きさに応じて適宜交換できるように
なっている。
さて、44はL字状の梃腕で、これは挟持板24、25間に
第5図ないし第7図に示す枢支機構45により水平面内の
矢印C方向および矢印D方向に回動可能に取り付けられ
ている。この枢支機構45は挟持板24、25および梃腕44を
貫通する第5図に示す溝付きボルト204と、このボルト2
04の両端に締結されたナット205、206を有し、ボルト20
4と梃腕44との間には軸受207が設けられている。また、
挟持板24、25からは梃腕44に指向するねじ穴208、209が
明けられ、これらのねじ穴208、209にはボール210、211
を介して溝付きボルト212、213がそれぞれ締結され、ナ
ット214、215を螺着している。したがって、溝付きボル
ト212、213の締め付け度合によって梃腕44に対するボー
ル210、211の圧接力を調節できるようにしている。これ
により梃腕44がボルト204を中心に揺動するとき、梃腕4
4がボール210、212を摺動するので、その揺動状態が円
滑になる。
しかして、この梃腕44の左端部にはL字状の移動板46
がボルト47、48により締結されている。そして、これら
ボルト47、48を緩めるることにより移動板46を移動調節
でき、また、移動板46が矢印EおよびFで示すように、
測定物に対して僅かな量ではあるが、番号45を中心軸と
して正逆方向にそれぞれ回転できるようになっている。
この移動板46の他辺部は接触子32ないし34に沿ってお
り、その先端部には、第6図に示すようにリング状の保
持部46a、46bが測定物に対して若干突出し、左右に対向
状態となるように形成されている。49は第2の接触子
で、これは接触子32ないし34に左右方向に沿うように配
置されている。この接触子49は第4a図ないし第4d図に見
られるように、略中央部に鍵穴状の透孔を有する環状部
49aを保持部46aに挟まれるように形成し、先端部には蒲
鉾状に外方に隆起する半円形の当接部49bを設けてい
る。この当接部の外周には溝49cが形成され、溝49c内に
円盤状のローラ40が軸40aにより回転可能に支持されて
いる。この状態では、ローラ40の一部は溝49cから外部
に若干突出している。そして、接触子49の環状部49aと
移動板46の保持部46a内にはピンが装着されることによ
り接触子49が移動板46に取り付けられるとともに、該接
触子49が第2図の矢印Gおよび反矢印G方向にピン216
を中心に往復回動できるようになっている。また、接触
子49の環状部49aにはボルト52が螺着され、ボルト52の
締め緩め操作により環状部49aが拡縮径変形して、ピン2
16に対する環状部49aの締め付け強さの度合を変更でき
る。さらには、移動板46の左辺部においては、通し穴21
7およびねじ穴218が左から右に向かって順に形成され、
第4b図の接触子49の右辺部のねじ穴49dに第2図のボル
ト51bが螺着し、通し穴217を挿通して、ナット219によ
り移動板46と49が押圧状態に接し、また、移動板46のね
じ穴218に螺着する溝付きねじ51aのねじ部の長さは、ね
じ穴218の深さ以上にねじ込み可能の長さになってい
る。
この場合、第4a図に示すボルト52を緩めた状態でナッ
ト219を緩めて、ねじ51aをねじ穴218の深さ以上までね
じ込むと、接触子49はピン216を中心に矢印G方向に回
動し、上記とは逆に、ねじ51aを緩めて戻しナット219を
締め込むと、接触子49が矢印Gとは反対方向に回動す
る。
これにより接触子49の微量回動調節が行われ、他の接
触子32ないし34に対して接離方向の距離寸法が調節され
ることから測定物の内径に合致させるように調節でき
る。また、この接触子49は他の接触子32ないし34と同様
に寸法が大小異なるものが用意されており、測定物の大
きさに応じて適宜交換できるものである。なお、移動板
46のリング状の保持部46aには、ねじ53が螺着されてお
り、このねじ53をピン216に対して締め付けることによ
り接触子49の固定状態が強固になる。
さて、梃腕44の右辺部においては、第2図に示すよう
に水平板5に設けたと同様な機構が設置されている。こ
の機構は水平板5のところで述べたと同様に、第3図に
示す如く梃腕44を上下からサンドイッチ状に挟むローラ
59a、58aを有しており、ローラ59aは支持板2に回転可
能に設けられ、ローラ58aは梃腕44の上方を横切る細長
な板220に回転可能に支持されている。この板220は支持
板2にスペーサpを介してボルト58、59により架設状態
に取り付けられている。この板220には中央部から上方
に指向する細長な連結板221が一体に形成され、該連結
板221には上下に一本ずつのボルト222、223がそれぞれ
直交状態にダブルナットにより締結されている。これら
のボルト222、223の各両端部には縦に細長いスプリング
板56、57がダブルナットによりそれぞれ締め付けられ、
スプリング板56、57は梃腕44の両端部を弾性的に挟んで
いる。この構成により梃腕44が水平方向に揺動したと
き、梃腕44がローラ58a、59aに沿って移動するので、円
滑な揺動状態が得られるとともに、梃腕44がスプリング
板56、57に挟まれていることから不必要な変位成分が吸
収され正確な揺動変位成分のみが取り出される。さら
に、梃腕44の右端部には水平な可動アーム54を含む第1
のアーム16と並列する状態にボルトといった適宜の取付
手段により連結されている。この場合、第1のアーム16
とこれの可動アーム54との対向する各側端部には、フラ
ンジ16aおよび54aが折曲形成されている。このフランジ
16aにはボルト63の一端部がダブルナットにより固定さ
れ、他端部は第2図に示す如くフランジ54aに形成され
た穴224内に挿通されている。そして、ボルト63の穴224
通過部分にはボルトの頭部となる部分65があり、ボルト
63のフランジ16aとフランジ54aとの間に存する部分には
二個のナット62、64がダブルナットにより固定されてい
る。したがって、可動アーム54の揺動許容範囲は番号64
で示す部分と番号65で示す部分との間の距離範囲とな
り、番号62、64で示される部分の固定位置を変更するこ
とにより部分65と部分64との間隔が大小変化し、可動ア
ーム54の揺動許容範囲が適宜に調節されるようになって
いる。
つぎに、第4図の250は定盤1と同一平面上に位置す
る基盤で、これの上にはクランク状に積まれたブロック
251を介して取付部材252が形成されている。この取付部
材252には内部が鍵穴状を成す有端環状部が存し、この
環状部内には第2の測定具としてのダイヤルゲージ253
の筒状部が挿入されている。この状態で環状部をボルト
254により縮径方向に締め付けることにより、筒状部が
固定されダイヤルゲージ253が装着される。このダイヤ
ルゲージ253の筒状部からは測定子253aが突出し、その
先端は第1のアーム16のフランジ16aに当接している。
さて、第8図は測定物載置装置で、この装置において
水平面に対して所定の角度だけ傾斜した基盤255には一
対のローラ256、257が所定の距離だけ離れて配置されて
いる。258、258aは基盤255上に水平状態に設置された取
付定盤で、これの上には、形状多種である円筒状測定物
を測定するに最適の条件を有した高さ寸法、形状、広さ
の第1図に定盤1があり、本装置が取り付く。さらに、
番号258、258aで示す部分の上には、スタンド259を介し
てダイヤルゲージ260が設置され、このダイヤルゲージ2
60の測定子261は水平に指向している。262は第8図に見
られる如く折曲点Tで回動可能に設けられたL字状の梃
で、これは垂直部262aを測定子261に当接させ、水平部2
62bに接触子263をローラ257、256間に位置するように形
成している。
さて、円筒状の測定物、例えば、自動車部品であるブ
ッシュの外径寸法、内径寸法および肉厚寸法の測定につ
いて述べる。この測定に先立って、予め外径寸法、内径
寸法および肉厚寸法などが測定基準となる正確な測定値
に製作した雛型ブッシュを第8図のローラ256、257に外
接する状態に載置する。このとき、ローラ256、257間の
距離は所定に設定してあるので、ローラ256の中心、ブ
ッシュの中心および接触子263を結ぶ線は一直線とな
り、ローラ257の中心およびブッシュの中心を結ぶ直線
は水平線と合致する。この状態で雛型ブッシュ内に接触
子32ないし34ならびに第2の接触子49が位置するように
配置する。この状態では、基盤255が傾斜していること
からローラ257の中心、接触子33のローラ39の中心およ
び第2の接触子49のローラ40の中心を結ぶ線は水平線に
合致する。
このときには、接触子32ないし34は第1図の調節板26
に対する取り付ける前にボルト37を緩めることにより接
触子33を他の接触子32、34に対して相対移動させ、ロー
ラ38ないし40がブッシュの内周面に仮りに内接するよう
な関係に設定しておく。しかる後、ストップボルト31を
緩めて調節用の頭部29を所定方向に回動することにより
調節板26とともに、接触子32ないし34が、番号27で示す
部分を中心軸として矢印B方向に僅かに回動し接触子33
のローラ39がブッシュの内周面に正確に内接する。そし
て、第6図のボルト52およびねじ53を緩めた状態で第2
図のボルト51bをナット219を緩めるにより螺進するよう
に締め付け、ねじ51aを締め付けて先端を接触子49の右
辺部に当接させる。これにより第2の接触子49が第6図
のピン216を中心にして矢印G方向に微回動してローラ4
0がブッシュの内周面に正確に内接する。この操作の後
に、ボルト52およびねじ53を締め付けて第2の接触子49
を上記の状態に位置保持する。この状態でダイヤルゲー
ジ202およびダイヤルゲージ253の名指示針が零目盛を示
すように調節する。このとき、第8図の接触子263はブ
ッシュの外周面に外接状態にあることからダイヤルゲー
ジ260も上記と同様に零目盛調節する。
この操作の終了に伴い第2図のストップボルト31緩め
て調節用の頭部29を回動することにより接触子32ないし
34を番号27で示す部分を中心に矢印A方向に僅かに回動
し、ローラ38ないし40をブッシュの内周面から離す。こ
れと同時に、第6図のボルト52およびねじ53を緩めた状
態で第2図のねじ51aを螺退させるとともに、ナット219
の操作によりボルト51bを螺退させる。これにより第2
の接触子49が矢印G方向とは反対方向に微小回動しロー
ラ40がブッシュの内周面から離れる。この状態にて雛型
のブッシュを接触子32ないし34ならびに第2の接触子49
から抜き出して測定すべきブッシュ300(以後測定ブッ
シュと称す)と取り換える。この状態で上記と同様な手
順により測定ブッシュ300内に接触子32ないし34ならび
に第2の接触子49のローラ38および二個のローラ39を測
定ブッシュ300に内接させるように配置する。この状態
にてローラ256、257を回動させることにより測定ブッシ
ュ300が回転力を受けて回転する。このとき、測定ブッ
シュ300が雛型ブッシュの寸法と相違する場合は、測定
ブッシュ300の内面状態に応じて接触子32ないし34と第
2の接触子49とが接離方向に僅かながら変位することか
ら可動アーム54を含む第2のアーム54xが45を中心軸と
して矢印Cあるいは矢印Dで示すように、第1のアーム
に対して接離したりする方向に相対的に微小揺動する。
これとともに、第1および第2のアームが全体的にボル
ト1aを中心にして第2図の矢印Hおよび矢印I方向に微
小揺動する。第1のアーム16の揺動により第2図右下の
測定子202aを介してダイヤルゲージ202の指示針が正あ
るいは負に変位し、この状態のまま静止した場合には、
この値を加算して測定ブッシュ300の内径寸法とする。
また、ダイヤルゲージ202の指示針が正と負との間に
跨って揺動する場合には、最大の揺動量および最小の揺
動量を読み取ることにより測定ブッシュ300の最大およ
び最小内径寸法がそれぞれ得られ、許容寸法範囲内にあ
るかどうかも確認できる。また、ローラ39、40は測定ブ
ッシュ300の内周面に常に内接していることから測定ブ
ッシュ300の任意の位置での内径寸法が得られる。この
ように、任意の位置での内径寸法が分かることから測定
ブッシュ300の内周面における真円度も測定することが
できる。
さらには、特に第1図の接触子33のローラ39が測定ブ
ッシュ300の内周面に内接する状態にあるので、第1お
よび第2アームの全体がボルト1aを中心にして矢印H方
向および矢印I方向に揺動変位することに伴い、ダイヤ
ルゲージ253の測定子253aが進退方向に変位し、指示針
が正あるいは負の位置で静止する場合には、その値を雛
型ブッシュの肉厚寸法に加算することにより肉厚寸法を
算出することができる。
そして、ダイヤルゲージ253の指示針が正から負にか
けて揺動する場合には、その最大および最小値を求める
ことにより測定ブッシュ300の最大および最小の肉厚寸
法が得られる。これに伴い測定ブッシュ300の肉厚寸法
が許容寸法範囲内にあるかどうかが確認できる。さらに
は、接触子33のローラ39は測定ブッシュ300の内周面に
常に接触していることから任意の位置の肉厚寸法を測定
できる。
また、上記実施例では、特に第8図に示すようにダイ
ヤルゲージ260を設けて、その接触子263を測定ブッシュ
300の外周面に外接させたので、上記で述べたと同様に
してダイヤルゲージ260の指示針の揺動変位量を読み取
ることにより測定ブッシュ300における外径寸法、外周
面の真円度および外径寸法の最大、最小値がそれぞれ得
られる。
上記の測定ブッシュ300の測定時には、ダイヤルゲー
ジの読みはアームの長さに応じた倍率に拡大されるの
で、ダイヤルゲージの目盛を読み取り易くなり、測定精
度が向上する。しかも、とりわけ上記実施例では、ダイ
ヤルゲージ202とダイヤルゲージ253との距離を第2アー
ムの揺動中心軸である45と第1および第2アーム双方の
揺動中心であるボルト1aとの距離に等しくなるように設
定したので、測定ブッシュ300の内径および肉厚寸法の
測定時にダイヤルゲージの202、253指示針は同一の倍率
で目盛を示すようになり、内径および肉厚寸法を算出す
るうえで好都合である。
このように、上記構成によれば、測定ブッシュ300の
内径および肉厚寸法が同時に測定できるとともに、この
測定には単に接触子32ないし34ならびに第2の接触子49
を測定ブッシュ300内に挿入するだけの比較的簡単な操
作で済み、作業能率が著しく向上すると共に、熟練度の
多少に関係なく迅速な測定が可能となる。したがって、
ブッシュといった軸受などに使用する自動車部品のよう
に、大量なものを早急に測定処理する必要のある場合に
は、充分に対処することができ好都合である。
さらには、本実施例では、とりわけ第2の接触子49を
断面半月状に形成したので、ブッシュの内面にキー溝R
や油穴Qといった穴部が形成されている場合にも、接触
子49のローラ40が穴部に落ち込んでしまうことがない
し、接触子33は接触子32、34によりサンドイッチ状に挟
持されているので、ローラ39がキー溝や油穴といった穴
部に嵌り込んでしまうことがないといった便宜が得られ
る。
すなわち、第8図は内面にキー溝Rや油穴Qといった
穴部が形成されたブッシュの内外径寸法、真円度および
肉厚寸法の4項目を同時に測定する状態を示し、その効
果は測定場所が同時であるため被測定物である円筒上の
360度全周の4項目を読んだ個所の位置が決っている関
係にあり、現場の製作にたずさわる品質管理者が機械、
治具、刃具などの不具合から発生する製品寸法精度の異
常変化の原因個所を発見し易くし寸法精度の微調節を速
くできる。さらには、この4項目の寸法を後に知るため
には、例えばレコーダにより自動記録しておけばよい。
なお、上記実施例では、第2の接触子49および接触子
32ないし34を都合四本用いて構成したが、接触子の本数
は上記のみに限定されず、要は第2の接触子と接触子と
が互いに離接方向に変位する構成であればよい。
また、枢支機構45から第1のアーム16の端部までの距
離は、長くなるに従い倍率が大となり、より精密な測定
が要されるといった測定の精密度合に応じて短長所望に
設定できる。
その他、具体的な実施にあたっては、発明の要旨を逸
脱しない範囲で種々変更できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は側面図、第1a図は作用を説明するための模式
図、第2図は上面図、第3図は緩衝機構の側面図、第1A
図は第2図におけるA−A′の矢視図、第1B図は第2図
における矢印Nからの矢視図、第1C図は第1のM−M′
に沿う縦断面図、第4図は側面図、第4a図ないし第4d図
は要部の側面図、第5図は枢支機構の詳細図、第6図は
側面図、第7図は枢支機構を第5図とは異なる面から見
た詳細図、第8図は円筒状物載置用のローラである。 図中、1……定盤、16……第1のアーム、54……可動ア
ーム、32ないし34……接触子、38ないし40……ローラ、
49……第2の接触子、202……ダイヤルゲージ(第1の
測定具)、253……ダイヤルゲージ(第2の測定具)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1のアーム(16)に並列状態に配置され
    該第1のアームに対して両端部が交互に離接方向に揺動
    変位するように支軸により枢支された第2のアーム(5
    4)と、 これら第1のアームおよび第2のアームの前記支軸に近
    接する側の端部に互いに対向するように設けられた接触
    子と、 これら第1のアームおよび第2のアームを全体的に揺動
    可能に枢支する枢支機構と、 前記第1のアームの接触子および第2のアームの接触子
    の各先端部にそれぞれ回転可能に設けられ、測定時に被
    測定物としての円筒状物内に挿入され、その内周面に内
    接するローラ(39、40)と、 前記第1のアームおよび第2のアームの前記支軸から遠
    い側の端部間の距離変位を、前記被測定物の回転に伴い
    測定する第1の測定具と、 前記第1のアームと第2のアームとの全体的な揺動変位
    を前記第1のアーム側で測定する第2の測定具とを備え
    た円筒状物の寸法測定装置。
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