JP2505779Y2

JP2505779Y2 - 苗送り装置における苗警報装置

Info

Publication number: JP2505779Y2
Application number: JP1989104737U
Authority: JP
Inventors: 修平平田; 康行栖原; 忠司近藤
Original assignee: Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
Current assignee: Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
Priority date: 1989-09-06
Filing date: 1989-09-06
Publication date: 1996-07-31
Anticipated expiration: 2004-09-06
Also published as: JPH0343919U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本案は苗警報装置、とくにい草移植機に用いられる苗
送り装置における苗警報装置に関するものである。

（従来の技術）従来の苗載台における苗送りの装置の苗警報装置とし
ては、苗縦送りベルト又は縦送りローラの下方にセンサ
ーを設けて苗を検出している。

（考案が解決しようとする課題）以上のような苗送り装置の苗警報装置では、苗縦送り
ベルト又は縦送りローラが苗載台の全面にないので、そ
れらの下方にセンサーを設けることができるが、い草移
植機のように苗載台の全面に苗縦送りベルト又は縦送り
ローラが設けられているとセンサーの取付場所がない。

そこで、本案は苗検出装置が容易にとりつけられる苗
送り装置における苗警報装置をうることを目的とするも
のである。

（課題を解決するための手段）本案は以上のような目的を達成するため、次のような
苗送り装置における苗警報装置を提供するものである。

すなわち、フォークシャッターを苗から引抜く動作
と、苗に向かって差し込む動作とのいわゆるリフト動作
と、フォークシャッターを苗載台の苗取り口に向かって
苗を引き寄せる方向の動作のいわゆるスナップ動作と、
これをフォークシャッターの上昇位置でそのスナップ動
作を戻す動作とを苗取り最終工程と次回苗取り工程との
間で行わしめるフォークシャッターを備えたい草移植機
において、苗載台における左右両側板それぞれの前端部
に苗取り口方向に向かう揺動自在のガイド板を設け、か
つこの揺動自在のガイド板は、その先端側が内方に向か
って附勢されたもので構成されるとともに、その外方揺
動位置に接触時に警報を発する接触式センサーからなる
警報用検知装置を設けた構成のものである。

（作用）苗縦送りベルトで苗を後方より押した場合、苗載台前
端では苗は左右方向に広がろうとするが、内方に附勢さ
れたガイド板で苗を内側に寄せ苗取り口に向かって円滑
な供給がされる。

そして苗がなくなると、苗検知装置としてのセンサー
からガイド板は離れるので警報が発せられる。

（実施例）以下図面に示す実施例について説明する。

先ずい草移植機の作動原理は次のようである。すなわ
ち、第４図において（１）はフォークシャッターであ
り、（２）は苗載台であってこのフォークシャッター
（１）は苗載台（２）と共に苗載台の横移動のストロー
クエンド、すなわち苗取り最終工程まで一体的に移動す
るものであり、苗載台の横移動のストロークエンドに達
すると次のような動作を行うもので、この動作の終了で
再び苗載台を前と逆方向の横移動を行わしめて植付爪で
次回の苗取り作業が順次行われるものである。

第４図（イ）の状態は、苗載台（２）がフォークシャ
ッター（１）と共に横移動のストロークエンドに達した
ところを示すもので、フォークシャッター（１）が苗取
り口に対向していて、苗取りの終わったところを示して
いる。

次に、第４図（ロ）のようにフォークシャッター
（１）が苗載台（２）から引き上げられ、苗からフォー
クシャッター（１）が引き抜かれる。

この場合苗押え板（３）で後続の苗を押えており、フ
ォークシャッター（１）は苗を持ち上げない方向に向か
って引き上げられる。

以上はいわゆるリフト動作の上昇動作である。

次に第４図（ハ）のように、フォークシャッター
（１）が苗と接触しない上方位置で苗を苗取り口に向か
って引き寄せる方向と、逆な方向に戻すいわゆるスナッ
プ動作を戻す動作がおこなわれる。

次に第４図（ニ）のように、苗の中へフォークシャッ
ター（１）を差し込むいわゆるリフトの下降動作が行わ
れる。

次に第４図（ホ）のように、苗を苗取り口に向かって
引き寄せるいわゆるスナップ動作が行われる。

したがって苗取り列に向かって苗を送り、苗を確実に
保持して植付爪による苗取り作業がフォークシャッター
の爪の間で行われる。

以上のようなフォークシャッターの動作により苗取り
列にい草苗を確実に送り保持するため、欠株や植付本数
のバラツキが大巾に減少する。

以上のような動作を行う装置について次に説明する。

第５、６図においてフォークシャッター（１）の櫛状
フォーク爪（５）は下部横杆（６）に取付けられてお
り、これと平行な上部横杆（７）は下部横杆（６）と共
に互いに平行な縦杆（８）と三角形支持板（９）に対し
て回動自在に支持されている。

上部横杆（７）の金具（10b）には第１シリンダー（1
0）のピストンロッド（10a）が取付けられており、金具
（10b）は上部横杆（７）に回動自在に取付けられてい
て、第１シリンダー（10）は苗載台（２）のフレーム
（４）に取付けられている。

横杆（６）（７）は両側に設けられたカムプレート
（11）の互いに平行でないカム孔（12）（13）のそれぞ
れに挿通されていて、ガイドされるようになっており、
第１シリンダー（10）の作動で２つのカム孔（12）（1
3）にガイドされる横杆（６）（７）は、２つのカム孔
方向の合成された方向にフォーク爪（５）を昇降せしめ
るいわゆるリフト動作を行うようになっている。

下部横杆（６）には、又揺動杆（14）の下部が固定さ
れており、この揺動杆（14）の上端に第２シリンダー
（15）のピストンロッド（16）が枢支（17）されてい
る。

そして三角形支持板（９）の上端に突出したステー
（18）に、第２シリンダー（15）の基部が枢支されてい
る。

したがって第２シリンダー（15）が作動すると揺動杆
（14）が回動し、下部横杆（６）を往復回動せしめるの
で、フォーク爪（５）が苗を苗取り口に向かって引き寄
せるスナップ動作と、フォーク爪（５）の上昇終端でス
ナップ動作を戻す動作を行わしめるようになっている。

なお、第５図中（19）は苗載台（２）における苗送り
ベルト、（20）は縦送りカム、（21）は苗載台（２）を
横送り移動せしめる送りネジである。そして、（22）は
植付爪を示す。

以上のようにリンク機構の横杆（６）（７）は両側の
カムプレート（11）の２つのカム孔（12）（13）でカム
誘導されて、第１シリンダー（10）により２つの方向の
合成運動を行ってフォークシャッター（５）のリフト動
作を行わしめ、更に第２シリンダー（15）によりスナッ
プ動作を行わしめるものである。

そして、スナップ動作をもとに戻す動作を苗の中で行
うと、苗の蹴り上げを生ずるので、以上の動作を苗より
外の部分で行うようにリンク機構とカムプレートを組み
合わせる。すると確実な掻き込みが行え良好な植付がえ
られる。

以上のような移植機では苗送りベルト（19）が苗載台
（21）の全体にあるので苗検知装置を苗載台（２）の下
面に設けられない。

そこで、本案では次のように改良したものである。

すなわち、第１図、第２図で苗載台（２）の両側板
（2a）前端部に、苗取り口（2b）方向に向かってガイド
板（23）（23）を設ける。

このガイド板（23）（23）は基端の枢軸（24）を支点
として揺動自在であり、バネ等によって内方に向かって
附勢されている。

そしてそのガイド板（23）（23）の外方にはセンサー
（25）（25）が設けられている。

又、苗取り口（2b）は苗載台（２）の案内レール（2
6）と一体な前板（2c）に設けられている。

このように構成されたい草移植機において、苗を後方
（右方）より押した場合、苗載台（２）の前端部では苗
が左右方向に広がろうとするが、ガイド板（23）（23）
は内方に向かって附勢されているので、苗を内側に寄せ
苗取り口（2b）に対して円滑に供給する。

この場合、ガイド板（23）（23）は苗のため外方に第
３図（イ）のように位置し、センサー（25）に接触して
警報を発しない。

苗がなくなるとガイド板（23）（23）は第３図（ロ）
のように、内方に向かって揺動し、センサー（25）（2
5）よりはなれるので、センサー（25）（25）により苗
がなくなったことを知らせることになる。

（考案の効果）本案のものによれば、縦送りベルトで苗を後方より押
した場合、苗載台の前端部では苗が左右方向に広がろう
とするが、ガイド板は内方に向かって附勢されていて、
苗取り口に向かって傾斜しているので、苗は苗取り口に
向かって円滑に供給され、苗があるときはガイド板によ
りセンサーに接触して検知装置を不作動しておき、苗が
なくなるとガイド板が内方に向かって附勢されていると
ころからセンサーから離れて検知装置を作動せしめて、
苗がないことを直ちに知らせることができるという特徴
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案装置の正面図、第２図は同上平面図、第３図（イ）（ロ）は本案装置の作用を示す説明図第４図（イ）〜（ホ）はい草移植機の作動原理を示す説
明図第５図はい草移植機の正面図第６図はい草移植機の斜視図である。（２）……苗載台（2a）……側板（2b）……苗取り口（2c）……前板（19）……苗送りベルト（23）……ガイド板（25）……センサー（26）……案内レール

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】フォークシャッターを苗から引抜く動作
と、苗に向かって差し込む動作とのいわゆるリフト動作
と、フォークシャッターを苗載台の苗取り口に向かって
苗を引き寄せる方向の動作のいわゆるスナップ動作と、
これをフォークシャッターの上昇位置でそのスナップ動
作を戻す動作とを苗取り最終工程と次回苗取り工程との
間で行わしめるフォークシャッターを備えたい草移植機
において、苗載台における左右両側板それぞれの前端部
に苗取り口方向に向かう揺動自在のガイド板を設け、か
つこの揺動自在のガイド板は、その先端側が内方に向か
って附勢されたもので構成されるとともに、その外方揺
動位置に接触時には警報を発しない接触式センサーから
なる警報用検知装置を設けた苗送り装置における苗警報
装置。