JP2505679B2 - 建築物の化粧された面構造体およびその施工方法 - Google Patents

建築物の化粧された面構造体およびその施工方法

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JP2505679B2
JP2505679B2 JP4045664A JP4566492A JP2505679B2 JP 2505679 B2 JP2505679 B2 JP 2505679B2 JP 4045664 A JP4045664 A JP 4045664A JP 4566492 A JP4566492 A JP 4566492A JP 2505679 B2 JP2505679 B2 JP 2505679B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物の外壁および屋
根等の面構造に用いるところの中空セメント系パネルの
表面が化粧された面構造体およびその施工方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物の外壁や屋根等の面構造に
用いられている中空セメント系パネルは、比較的軽量で
強度があり、また防火性さらに遮音性が優れているた
め、建築物の外装材として広く使われている。
【0003】そして、パネルは、その外観を整えるため
に、パネル表面を塗装したり、タイル等の表面材を接着
したりする等して化粧しているが、この表面材として耐
候性に優れる金属板を用いたもの、さらに、金属板を簡
便に取り付けられて添装することができるものは皆無で
ある。
【0004】しかも、塗装等の化粧によるものは、塗料
によってはセメント系パネルの耐久性に好ましくない影
響をおよぼす問題があり、また、外観の意匠に関して、
塗装によるものでは当然のことながら立体的な面構造を
得られず、例えば立体的で連続長尺状である態様の面構
造等については、塗装によるものはもとよりタイルによ
るものでも望めないところであって、その外観意匠が塗
装面とタイル面に限定されていた。
【0005】また、隣り合うパネル間の接続部には、構
造的に隙間が発生するのを避けられないため、この隙間
を適宜目地処理して塞いでいるが、処理方法がパッキン
グやシーリングによる防水処理しかないために、施工性
が甚だ悪いと共に、地震等の振動や経年変化により目地
の防水性が損なわれたり、劣化する等の問題を抱えてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする第1
の課題は、中空セメント系パネルの利点を損なうことな
く、塗装やタイル張りによるもの以外の様々な外観意匠
に自由に選択することができない点であり、第2の課題
は、パネル表面を化粧するための作業に手間がかかり、
施工効率が低いまま改善できないでいる点であり、そし
て第3の課題は、化粧面の機能として雨仕舞能力が優れ
ている形態に自由に設計できるようにすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の面構造体では、
前記の課題を達成するために、中空セメント系パネル
と、保持部材と、パネル表面を化粧する金属板からな
り、パネル表面における金属板の有効幅間隔状に形成し
てある嵌合溝に、この嵌合溝に弾性的に嵌合可能な態様
に形成した保持部材の嵌合部をパネル表面側から弾性的
に嵌合して保持すると共に、この保持部材の係止受け部
に金属板の隣り合う側縁の係止部を係止・保持し、パネ
ルに金属板を保持部材を介して添装したことを特徴とす
る。
【0008】また、本発明におけるパネル表面側の嵌合
溝を、隣り合うパネルの嵌合溝との間に金属板の有効幅
間隔が保たれるように形成して、隣り合うパネルの接続
部を跨いで嵌合溝に金属板の嵌合部を嵌合・保持して、
隣り合うパネルの接続部における表面側を金属板で覆設
した態様であったり、この嵌合溝を、隣り合うパネルと
の間の接続部に渡り形成して、この嵌合溝に金属板の嵌
合部を嵌合・保持した態様であったり、金属板の両側縁
の係止部を互いに係止可能に形成して、隣り合う金属板
の係止部を係止した態様であったりしても良い。
【0009】また、金属板の係止部に、保持部材および
隣り合う金属板の両側縁を覆う態様のキャップを係止・
保持した態様であったり、保持部材に係合受け部を形成
して、保持部材および隣り合う金属板の両側縁を覆う態
様のキャップを前記係合受け部に係合・保持した態様で
あったりしても良い。
【0010】また、本発明では、金属板の係止部を保持
部材の係止受け部に弾性的に係止可能な態様に形成し
て、係止受け部に係止部を弾性的に嵌合した態様とした
り、パネルにおける嵌合溝の開口縁部に沿いガイド部を
表面側に向けて拡開状に形成した態様としたり、パネル
の表面側の嵌合溝間の表面に金属板の裏面を受支する受
支部を形成した態様としても良く、この受支部が隆起状
のものである場合、櫛歯状あるいは肉抜き成型して軽量
化するのも良い。
【0011】本発明における金属板がその有効幅と直交
する長手方向の端部で、同方向の他の金属板と接続され
る場合(長手方向の接続)は、公知の接続手段により行
われる。また、中空セメント系パネルは押出成型品であ
り、金属板としては、カラー塗装鋼板,同ステンレス
板,同アルミニウム板等のプレコート品や、銅板,チタ
ン板等の金属板が挙げられ、耐候性および耐久性に優れ
ている金属素材のものから選択される。また、保持部材
はアルミニウム製の押出成型品やエンジニアリングプラ
スチック等の成型品である。
【0012】そして、本発明の施工方法では、表面側に
嵌合溝を金属板の有効幅間隔状に形成してあるパネルを
並列状に隣り合わせ、次に、パネル表面に金属板をその
側縁の係止部が前記嵌合溝と並ぶように沿接した後に、
金属板の隣り合う両側縁の係止部に保持部材の係止受け
部を係止して保持すると同時に、保持部材の前記嵌合溝
に弾性的に嵌合可能な態様に形成した嵌合部をパネルの
嵌合溝にパネル表面側から弾性的に嵌合して保持し、各
パネルに各金属板を保持部材を介して添装するようにし
たことを特徴とする。
【0013】また、本発明の施工方法では、表面側に嵌
合溝を金属板の有効幅間隔状に形成してあるパネルを並
列状に隣り合わせ、次に、パネル表面に、一方の金属板
をその他側縁の係止部が前記嵌合溝と並ぶように沿接し
た後に、この係止部に保持部材の係止受け部を係止して
保持すると同時に、保持部材の前記嵌合溝に弾性的に嵌
合可能な態様に形成した嵌合部をパネルの嵌合溝にパネ
ル表面側から弾性的に嵌合して保持し、然る後に、他方
の金属板をその一側縁の係止部を前記保持部材の係止受
け部に係止して保持すると共に、他側縁の係止部が前記
嵌合溝と並ぶようにしてパネル表面に沿接し、順次繰り
返して各パネルに各金属板を保持部材を介して添装する
ようにしたことを特徴とする。
【0014】また、本発明における前記の各施工方法に
おいて、パネルにおける表面側の嵌合溝が、隣り合うパ
ネルとの間に金属板の有効幅間隔を保って形成されてい
て、金属板を隣り合わせのパネルの接続部を跨いでパネ
ル側に保持した時点で、隣り合うパネルの接続部におけ
る表面側が金属板で覆われるようにしたことを特徴とす
る。
【0015】
【作用】中空セメント系パネル表面に保持部材を介して
添装された金属板が、同表面を化粧していることによ
り、パネルの耐久性について化粧による影響が出ず、塗
装やタイルでは望めないところの意匠性に優れた化粧面
を得られる。しかも、化粧面である金属板をパネルに添
装するのに保持部材を用いていることにより、金属板形
態を雨仕舞を主眼に適宜設計できて、保持部材を用いな
いものに比べて、形態を雨仕舞という単機能に単純化で
き、金属板の材料費および設備費の軽減、生産性の向上
に寄与できると共に、雨仕舞が優れた化粧面を得ること
ができる。
【0016】パネルに対する金属板の添装手段を、金属
板の隣り合う側縁の係止部を保持部材の係止受け部に係
止・保持すると共に、この保持部材の嵌合部をパネル表
面における金属板の有効幅間隔状に形成してある嵌合溝
パネル表面側から嵌合して、同嵌合溝に弾性的に嵌合
可能な態様に形成してある同嵌合部を弾性的に嵌合させ
ることにより保持し、パネルに金属板を保持部材を介し
て添装しているから、金属板側縁に保持部材を係止・保
持する作業と、この保持部材の嵌合部をパネルの嵌合溝
にパネル表面側から弾性的に嵌め込み嵌合・保持する作
で極めて容易に取り付けられて、施工難度が極めて
低く且つ施工効率が優れていて、施工性が高い。そし
て、保持部材の嵌合部をパネルの嵌合溝に弾性的に嵌合
可能な態様に形成 して、嵌合溝に嵌合部を弾性的に嵌合
しているから、嵌合溝との嵌合精度が比較的ラフでも良
好な嵌合・保持関係を得られる。
【0017】パネルの表面側に嵌合溝を、隣り合うパネ
ルの嵌合溝との間に金属板の有効幅間隔が保たれるよう
に形成し、金属板を隣り合うパネルの接続部に跨がせ
て、この金属板の係止部を保持部材の係止受け部に係止
・保持して、隣り合うパネルの接続部における表面側を
金属板で覆設しているから、各パネルの間の接続部にお
ける表面側が金属板によって覆い隠されて、この接続部
側への雨水等の浸入水を阻止し得る。
【0018】パネルの表面側の嵌合溝を、隣り合うパネ
ルとの間の接続部に渡り形成して、この嵌合溝に金属板
の嵌合部を嵌合・保持しているから、各パネル単位で金
属板を含むメンテナンスが可能である。
【0019】そして、金属板の両側縁の係止部を互いに
係止可能に形成して、隣り合う金属板における係止部を
係止しているものでは、この係止部分を境にして金属板
表面側がパネル側と分断されるため、パネル側への雨水
等の浸入水を阻止し得る。
【0020】金属板の係止部に、保持部材および隣り合
う金属板の両側縁を覆う態様のキャップを係止・保持し
ているから、各金属板の隣接する側縁が保持部材ととも
にキャップで覆われて、この隣接部分からパネル表面側
への雨水等の浸入水を阻止し得ると共に、隣接部分の接
続構造を強化し得る。
【0021】保持部材に係合受け部を形成して、保持部
材および隣り合う金属板の両側縁を覆う態様に形成して
あるキャップを前記係合受け部に係合・保持しているか
ら、各金属板の隣接する側縁が保持部材とともにキャッ
プで覆われて、この隣接部分からパネル表面側への雨水
等の浸入水を阻止し得ると共に、隣接部分の接続構造を
強化し得る。
【0022】金属板の係止部を保持部材の係止受け部に
弾性的に係止可能な態様に形成して、係止受け部に係止
部を弾性的に嵌合しているから、係止受け部との係止精
度が比較的ラフでも良好な係止・保持関係を得られる。
【0023】パネルにおける嵌合溝の開口縁部に沿いガ
イド部を表面側に向けて拡開状に形成しているから、嵌
合溝に対して嵌合部をスムーズに嵌合し得る。
【0024】パネルにおける表面側の嵌合溝間の表面
に、金属板の裏面を受支する受支部を形成しているか
ら、金属板の板面の受圧強度を強化し得る。
【0025】そして、施工方法について、表面側に嵌合
溝を金属板の有効幅間隔状に形成してあるパネルを並列
状に隣り合わせ、次に、パネル表面に金属板をその側縁
の係止部が前記嵌合溝と並ぶように沿接した後に、金属
板の隣り合う両側縁の係止部に保持部材の係止受け部を
係止して保持すると同時に、保持部材の前記嵌合溝に弾
性的に嵌合可能な態様に形成した嵌合部をパネルの嵌合
溝にパネル表面側から弾性的に嵌合して保持し、各パネ
ルに各金属板を保持部材を介して添装するように施工し
ているので、構造的に、パネルの耐久性が保たれてい
て、金属板並びに保持部材によるところの意匠性および
雨仕舞その他に優れた化粧面を有するものを、金属板に
保持部材を係止・保持する作業と、この保持部材の嵌合
部をパネルの嵌合溝にパネル表面側から弾性的に嵌合し
保持する作業を同時進行して極めて容易に施工し得、
その工程の施工難度も極めて低く且つ施工効率も優れて
いて、施工性が高い。しかも、保持部材を用いないもの
に比べて、金属板の加工設備費を軽減できると共に、生
産性を向上することができる。
【0026】また、施工方法について、表面側に嵌合溝
を金属板の有効幅間隔状に形成してあるパネルを並列状
に隣り合わせ、次に、パネル表面に、一方の金属板をそ
の他側縁の係止部が前記嵌合溝と並ぶように沿接した後
に、この係止部に保持部材の係止受け部を係止して保持
すると同時に、保持部材の前記嵌合溝に弾性的に嵌合可
能な態様に形成した嵌合部をパネルの嵌合溝にパネル表
面側から弾性的に嵌合して保持し、然る後に、他方の金
属板をその一側縁の係止部を前記保持部材の係止受け部
に係止して保持すると共に、他側縁の係止部が前記嵌合
溝と並ぶようにしてパネル表面に沿接し、順次繰り返し
て各パネルに各金属板を保持部材を介して添装するよう
に施工しているので、構造的に、パネルの耐久性が保た
れていて、金属板並びに保持部材によるところの意匠性
および雨仕舞その他について優れている化粧面を有する
ものを、金属板に保持部材を係止・保持する作業と、こ
の保持部材の嵌合部をパネルの嵌合溝にパネル表面側か
ら弾性的に嵌合して保持する作業により極めて容易に施
工し得、その工程の施工難度も極めて低く且つ施工効率
も優れていて、施工性が高い。しかも、保持部材を用い
ないものに比べて、金属板の加工設備費を軽減できると
共に、生産性を向上することができる。
【0027】また、施工方法について、パネルにおける
表面側の嵌合溝が、隣り合うパネルとの間に金属板の有
効幅間隔を保って形成されていて、金属板を隣り合わせ
のパネルの接続部を跨いでパネル側に保持した時点で、
隣り合うパネルの接続部における表面側が金属板で覆わ
れるように施工しているので、さらに、構造的に、各パ
ネルの間の接続部への雨水等の浸入水の浸入が阻止され
ている化粧面のものを、金属板を隣り合うパネルの接続
部に跨がせて、パネル側に保持する工程により極めて容
易に施工し得、その工程の施工難度が極めて低く且つ施
工効率が優れていて、施工性が高い。
【0028】
【実施例】図1および図2には本発明の面構造体が屋根
である場合の第1実施例を例示しており、1は押出成型
した長尺状の中空セメント系パネル、2は押出成型或い
は射出成型した長尺乃至短尺状の保持部材、3はプレス
或いはロール成型した長尺状の金属製屋根板で、軒棟方
向に沿い左右並列状の各パネル1表面を、保持部材を介
して同表面に添装した屋根板3で化粧している。
【0029】パネル1は、表面側に嵌合溝4を屋根板3
の有効幅間隔状に形成すると共に、左右両側縁側の嵌合
溝4についても隣り合うパネル1の嵌合溝4との間に屋
根板3の有効幅間隔が保たれるように形成しており、各
嵌合溝4はパネルの長手方向に沿い平行していて、溝内
に保持部材2の嵌合部6を嵌合・保持し、そして、各嵌
合溝4間のパネル表面には平坦状の受支部5を形成し
て、受支部5に屋根板3を受支し且つこの屋根板3の左
右側縁の係止部8,9を保持部材2の左右の係止受け部
7で係止・保持している。
【0030】この嵌合溝4の断面形状は、溝奥部4aに対
して開口縁部4bを一対の顎部4cで狭めて形成すると共
に、顎部4cの表面側を拡開状に形成してガイド部4dを設
けており、この各嵌合溝4には保持部材2の左右の嵌合
部6がガイド部4dに案内されてそれぞれ溝奥部4aまで嵌
合している。
【0031】保持部材2は、左右の鉛直部2aの上端間と
下端間にそれぞれ水平部2bを横架すると共に、両鉛直部
2aの下端に嵌合部6を、同鉛直部2aの上端に係止受け部
7を、それぞれ形成している。この左右の嵌合部6は鉛
直部2aの下端を下側に延ばした後に外側斜め上向きに延
ばして断面大略上向き鉤形状の先部6aを形成しており、
嵌合部6そして先部6aは延長基部を支点として揺動且つ
弾性回復可能で、溝奥部4a内における顎部4cに弾性的に
当接していて、嵌合部6が嵌合溝4内から外れないよう
にしてある。
【0032】左右の係止受け部7は左右の鉛直部2a上端
を外側斜め下向きに延ばした後に内側斜め上向きに延ば
して断面大略上向き鉤形状に形成してあり、この左右の
係止受け部7には左右に隣り合う屋根板3側縁の係止部
8,9をそれぞれ係止・保持している。また、左右の係
止受け部7の下側には同部外側面から続くガイド斜面部
10を形成すると共に、この左右のガイド斜面部10の下端
内側に断面大略門形状の係合受け部11を形成して、後で
説明するキャップ12を係合・保持している。
【0033】各パネル1および隣り合う左右のパネル1
間の接続部13に跨がる受支部5にそれぞれ受支されてい
る屋根板3は、長手方向と交差する幅方向の左右両側縁
端部表面側に係止部8,9をそれぞれ形成している。係
止部8,9は、端部の板先端を表面上に起立させた後に
内側下向きに折り返して断面大略下向き鉤形状に形成し
ており、この係止部8,9は保持部材2の左右の係止受
け部7にそれぞれ係止していて、保持部材2を通じてパ
ネル1に保持されている。
【0034】キャップ12は金属板製の長尺状のもので、
保持部材2および各屋根板3の隣り合う左右側縁を覆い
可能な断面大略門形状に折り曲げ形成しており、その開
口側の両下端には板先端を内側斜め上向きに折り返して
断面大略上向き鉤形状の係合部14を形成している。この
キャップ12は保持部材2における左右のガイド斜面部10
に沿い押し下げて、同ガイド斜面部10と続く係合受け部
11に係合部14を弾性的に係合・保持していて、屋根板3
の隣り合う左右側縁を挟持すると共に保持部材ともども
被覆している。
【0035】これにより、パネル1表面が金属製の屋根
板3で隙間なく覆われているため、パネルの耐久性につ
いて化粧による影響が出ず、しかも、屋根板3は異なる
板面形状や色の組み合わせが自由であるから、従来の塗
装やタイルでは望めないところの意匠性に優れた化粧面
を得ることができ、建築物の多様化に対応可能な化粧自
由性が高い特徴がある。そして、化粧面である屋根板3
をパネル1に添装するのに保持部材2を用いていること
により、屋根板3形態を雨仕舞を主眼に適宜設計でき
て、保持部材を用いないものに比べて、形態を雨仕舞と
いう単機能に単純化でき、屋根板3の材料費および設備
費の軽減、生産性の向上に寄与できると共に、雨仕舞が
優れた化粧面を得ることができる。
【0036】さらに、隣り合う屋根板3の左右側縁が、
係止部8,9と左右の係止受け部7との係止部分によっ
て閉塞されているので、左右の屋根板3の隣接部分から
パネル1側への雨水等の浸入水を阻止でき、隣接部分に
おける雨仕舞を強化できる。その上、屋根板3が左右に
隣り合うパネルの接続部13を跨いでパネル1間を覆って
いるため、接続部13への雨水等の浸入水が阻止されて、
接続部13に対する防水目的の目地処理を省略することが
できて、施工性が向上すると共に、シーリングやメンテ
ナンスの箇所も局部に限定されることになって経済的効
果が大きい。
【0037】また、嵌合溝4に嵌合部6が弾性的に嵌合
しているので、保持部材2と嵌合溝4との嵌合精度を比
較的ラフにすることができると共に、良好な嵌合・保持
状態を得ることができ、しかも、屋根板3の裏面をパネ
ル1表面の受支部5で受支しているので、屋根板3の板
面強度を強化でき、風圧による振動音の発生を阻止でき
ると共に、板面に作業者が乗ること等によって負荷され
る圧力を整然と受け止めて、変形することなく当初の外
観意匠を堅持できる。
【0038】係止部8,9と係止受け部7の係止部分に
よって雨仕舞が強化されている屋根板3の隣接状の左右
側縁を、さらにキャップ12で覆って二重に閉塞している
ので、この隣接部分からパネル1表面側への雨水等の浸
入水を確実に阻止できる。さらに、隣接部分の接続構造
を強化することができ、またキャップ12を押し下げるだ
けの作業で被嵌・接続ができるため、施工性に関しても
極めて優れている。
【0039】パネル1に対する屋根板3の取り付けを、
保持部材2の嵌合部6をガイド部4dから嵌合溝4にスム
ーズに嵌合して行うことができ、そして、この保持部材
2の嵌合作業と、屋根板3の係止部8,9に保持部材2
の左右の係止受け部7をそれぞれ係止させる係止作業と
を、同時進行して極めて容易に施工でき、施工難度が極
めて低く且つ施工効率が優れていて、施工性が高い。
【0040】図3および図4には本発明の面構造体が屋
根である場合の第2実施例を例示しており、この屋根の
パネル1および保持部材2そして屋根板3の構成は、前
記第1実施例の屋根のものと基本的に同構成であるた
め、共通している構成についての説明を除いて説明す
る。
【0041】屋根は、左右並列状の各パネル1表面を、
保持部材2を介して同表面に添装した屋根板3で化粧し
ている。
【0042】各嵌合溝4には保持部材2の嵌合部6を嵌
合・保持し、各パネル1および左右のパネル1間の接続
部13に跨がる受支部5には屋根板3をそれぞれ受支し
て、この屋根板3における隣接状の左右側縁の係止部
8,9を保持部材2の係止受け部7で係止・保持してい
る。
【0043】保持部材2は、水平部2bの左右端部から嵌
合部6を垂設すると共に、同水平部2bの左端部から上方
に係止受け部7を延設している。この左右の嵌合部6
は、水平部2bの左右端部を下側に延ばした後に外側斜め
上向きに延ばして断面大略上向き鉤形状の先部6aをそれ
ぞれ形成しており、嵌合部6そして先部6aは延長基部を
支点として揺動且つ弾性回復可能で、溝奥部4a内におけ
る顎部4cに弾性的に当接していて、嵌合部6が嵌合溝4
内から外れないようにしてある。また、係止受け部7
は、水平部2b左端部を外側斜め上方さらに外側斜め下向
きに延ばした後に内側に水平状に延ばして断面大略鉤形
状に形成しており、この係止受け部7に屋根板3左右側
縁の係止部8,9を係止・保持している。
【0044】屋根板3右側縁端部表面側の係止部9は、
同端部を内側斜め上向きに折り返した後に内側斜め下向
きに折り返して断面大略下向き鉤形状に形成しており、
この係止部9は保持部材2の係止受け部7に係止して保
持されている。また、屋根板3は板面の幅方向のほぼ中
央から左側縁端部の係止部8までの間すなわち左半板部
を斜め上向きに傾斜させて、斜面部3aを形成していて、
この斜面部3a左端部の係止部8は、同端部を下側に折り
返した後に内側に水平状に折り返して断面大略鉤形状に
形成してあり、同係止部8は係止受け部7に係止部9と
もども係止・保持され、且つ係止部8と係止部9は相互
に係止している。
【0045】これにより、キャップ12による作用・効果
の点を除いて、前記第1実施例のものと同様の効果を有
すると共に、施工を、保持部材2の嵌合作業と、屋根板
3の係止部8,9に保持部材2の係止受け部7を係止さ
せる係止作業とにより、極めて容易に施工でき、施工難
度が極めて低く且つ施工効率が優れていて、施工性が高
い。
【0046】図5および図6には本発明の面構造体が外
壁である場合の第3実施例を例示しており、この外壁の
パネル1および外壁板3の構成は、前記第2実施例の屋
根のものと基本的に同構成であるため、共通している構
成についての説明を除いて説明する。
【0047】外壁は、上下平行状の各パネル1表面を、
保持部材2を介して同表面に添装した外壁板3で化粧し
ている。
【0048】各嵌合溝4には保持部材2の嵌合部6を嵌
合・保持し、各パネル1および上下のパネル1間の接続
部13に跨がる受支部5には外壁板3をそれぞれ受支し
て、この外壁板3における隣接状の上下側縁の係止部
8,9を保持部材2の係止受け部7で係止・保持してい
る。
【0049】保持部材2の上下の嵌合部6における先部
6aは、溝奥部4a内における顎部4cに弾性的に当接してい
て、嵌合部6が嵌合溝4内から外れないようにしてあ
る。また、断面大略上向き鉤形状の係止受け部7には、
外壁板3上下側縁の係止部8,9を係止・保持してい
る。
【0050】外壁板3上側縁端部表面側の係止部9は、
同端部を表面側斜め下向きに折り返した後に裏面側斜め
下向きに折り返して断面大略下向き鉤形状に形成してお
り、この係止部9は保持部材2の係止受け部7に係止し
て保持されている。また、外壁板3は板面の幅方向のほ
ぼ中央から下側縁端部の係止部8までの間すなわち下半
板部を末広がりに傾斜させて、斜面部3aを形成してい
て、この斜面部3a下端部の係止部8は、同端部を裏面側
に折り返した後に上側に起立状に折り返して断面大略上
向き鉤形状に形成してあり、同係止部8は係止受け部7
に係止部9ともども係止・保持され、且つ係止部8と係
止部9は相互に係止している。
【0051】これにより、前記第2実施例のものと同様
の効果を有すると共に、さらに斜面部3aが外壁板3表面
を伝って流れ落ちる雨水を液切りするため、外壁板3の
上下側縁間に浸入しようとする浸入水を未然に阻止する
ことができて、雨仕舞良好である。
【0052】図7乃至図10には、本発明の面構造体が屋
根あるいは外壁である場合の他の実施例を例示してお
り、ここでは屋根の態様について説明する。
【0053】図7に例示した第4実施例のものでは、屋
根のパネル1および屋根板3の構成は、前記第1実施例
の屋根のものと基本的に同構成であるため、共通してい
る構成についての説明を除いて説明する。
【0054】屋根は、軒棟方向に沿い左右並列状の各パ
ネル1表面を、保持部材2を介して同表面に添装した屋
根板3で化粧している。
【0055】各嵌合溝4には保持部材2の嵌合部6を嵌
合・保持し、各パネル1の受支部5には屋根板3をそれ
ぞれ受支して、この屋根板3における隣接状の左右側縁
の係止部8,9を保持部材2の係止受け部7で係止・保
持している。
【0056】保持部材2は、左右の嵌合部6における先
部6aを溝奥部4a内における顎部4cに弾性的に当接してい
て、嵌合部6が嵌合溝4内から外れないようにしてあ
る。また、左右の係止受け部7は左右の鉛直部2a上端を
外側斜め下向きに延ばした後に内側斜め上向きに延ばし
て断面大略上向き鉤形状に形成してあり、この左右の係
止受け部7には左右に隣り合う屋根板3側縁の係止部
8,9をそれぞれ係止・保持すると共に、この左右の係
止部8,9には後で説明するキャップ12を係合・保持し
ている。
【0057】キャップ12は、開口側の両下端に断面大略
上向き鉤形状の係合部14を、左右の係止部8,9とそれ
ぞれ係合可能に形成している。このキャップ12は保持部
材2における左右のガイド斜面部10に沿い押し下げて、
左右の係合受け部11にそれぞれ係止・保持されている係
止部8,9に係合部14を弾性的に係合・保持していて、
屋根板3の隣り合う左右側縁を挟持すると共に被覆して
いる。
【0058】これにより、前記第1実施例のものと同様
の効果がある。
【0059】図8に例示した第5実施例のものでは、屋
根のパネル1および保持部材2そして屋根板3の構成
は、前記第1実施例の屋根のものと基本的に同構成であ
るため、共通している構成についての説明を除いて説明
する。
【0060】嵌合溝4は、左右に隣り合うパネル1の間
の接続部13に渡り形成し、この嵌合溝4に保持部材2の
左右の嵌合部6を嵌合・保持している。
【0061】これにより、前記第1実施例のものと同様
の効果があると共に、各パネル1単位で屋根板3を含め
たメンテナンスができる。
【0062】図9に例示した第6実施例のものでは、屋
根のパネル1および保持部材2そして屋根板3の構成
は、前記第2実施例の屋根のものと基本的に同構成であ
るため、共通している構成についての説明を除いて説明
する。
【0063】嵌合溝4は、左右に隣り合うパネル1の間
の接続部13に渡り形成し、この嵌合溝4に保持部材2の
左右の嵌合部6を嵌合・保持している。
【0064】これにより、前記第2実施例のものと同様
の効果があると共に、各パネル1単位で屋根板3を含め
たメンテナンスができる。
【0065】図10に例示した第7実施例のものでは、屋
根のパネル1および保持部材2そして屋根板3の構成
は、前記第2実施例の屋根のものと基本的に同構成であ
るため、共通している構成についての説明を除いて説明
する。
【0066】受支部5は屋根板3における斜面部3a断面
形状と相似形状に形成していて、屋根板3の裏全面を支
持している。
【0067】これにより、前記第2実施例のものと同様
の効果があると共に、さらに、屋根板3の板面強度を強
化でき、風圧による振動音の発生を阻止できると共に、
板面に負荷される圧力を整然と受け止めて、変形するこ
となく当初の外観意匠を堅持できる。
【0068】図11の(A)〜(C)には、パネル1にお
ける受支部5の他の実施例を例示しており、基本的な構
成は前記した第7実施例におけるものと基本的に同構成
であるため、共通している構成についての説明を除いて
説明する。
【0069】図11の(A)に例示したパネル1では、受
支部5を中実状に形成してある。
【0070】図11の(B)に例示したパネル1では、受
支部5を櫛歯状に形成してあり、パネル1の軽量化に有
効である。
【0071】図11の(C)に例示したパネル1では、受
支部5を中空状に形成してあり、パネル1の軽量化に有
効である。
【0072】次に、本発明の施工方法について、前記第
1実施例の屋根と、第3実施例の外壁を例にして説明す
る。
【0073】図1および図2の第1実施例の屋根では、
パネル1を左右に並列状に隣り合わせ、次に、パネル1
表面そしてパネル1間では接続部13を跨いで左右の金属
板3を、、その左右側縁の係止部8,9が前記嵌合溝4
と並ぶように沿接した後に、金属板3の隣り合う左右の
係止部8,9に保持部材2の左右の係止受け部7をそれ
ぞれ係止して保持すると同時に、保持部材2の嵌合部6
をパネル1の嵌合溝4に嵌合して保持する。これを順次
繰り返して、各パネル1に各屋根板2を、受支部4に受
支されていて、保持部材2を介して嵌合溝3に嵌合・保
持された状態に添装する。
【0074】これにより、前記した効果を有する第1実
施例の屋根を、屋根板3の左右係止部8,9に保持部材
2の左右係止受け部7を係止する工程と、この保持部材
2の嵌合部6をパネル1の嵌合溝4に嵌合する工程を、
同時進行して行えることにより、極めて容易に施工する
ことができる。しかも、その工程の施工難度も極めて低
く且つ施工効率も優れていて、施工性が高い施工法上の
特徴がある。しかも、保持部材2を用いないものに比べ
て、屋根板3の加工設備費を軽減できると共に、生産性
を向上することができる。
【0075】図5および図6の第3実施例の外壁では、
パネル1を上下平行状に隣り合わせ、然る後に、この各
パネル1に対して各外壁板3を下側から上側に、そし
て、上下のパネル1間では接続部13を跨いで、順次添装
する。先ず、パネル1表面に、下側の外壁板をその上側
縁の係止部9が嵌合溝4と並ぶように沿接した後に、こ
の係止部9に保持部材2の係止受け部7を係止して保持
すると同時に、保持部材2の嵌合部6をパネル1の嵌合
溝4に嵌合して保持し、然る後に、上側の外壁板3を、
その下側縁の係止部8を保持部材2の係止受け部7に係
止して保持すると共に、上側縁の係止部9が嵌合溝4と
並ぶようにしてパネル1表面に沿接する。これを順次繰
り返して、各パネル1に各外壁板2を、受支部4に受支
されていて、保持部材2を介して嵌合溝3に嵌合・保持
された状態に添装する。
【0076】これにより、前記した効果を有する第3実
施例の外壁を、外壁板3の係止部8,9に保持部材2の
係止受け部7を係止・保持する工程と、この保持部材2
の嵌合部6をパネル1の嵌合溝4に嵌合・保持する工程
により、極めて容易に施工し得、その工程の施工難度も
極めて低く且つ施工効率も優れていて、施工性が高い。
しかも、保持部材2を用いないものに比べて、外壁板3
の加工設備費を軽減できると共に、生産性を向上するこ
とができる
【0077】
【発明の効果】A.請求項1により、中空セメント系パ
ネル表面に保持部材を介して添装された金属板が、同表
面を化粧しているので、パネルの耐久性について化粧に
よる影響が出ず、塗装やタイルでは望めないところの意
匠性に優れた化粧面を得られる。しかも、化粧面である
金属板をパネルに添装するのに保持部材を用いているの
で、金属板形態を雨仕舞を主眼に適宜設計できて、保持
部材を用いないものに比べて、形態を雨仕舞という単機
能に単純化でき、金属板の材料費および設備費の軽減、
生産性の向上に寄与できると共に、雨仕舞が優れた化粧
面を得ることができる。
【0078】B.同項により、金属板の隣り合う側縁の
係止部を保持部材の係止受け部に係止・保持すると共
に、この保持部材の嵌合部をパネル表面における嵌合溝
パネル表面側から弾性的に嵌合して保持して、パネル
に金属板を保持部材を介して添装しているので、金属板
側縁に保持部材を係止・保持する作業と、この保持部材
の嵌合部をパネルの嵌合溝にパネル表面側から弾性的に
嵌め込み嵌合・保持する作業で極めて容易に取り付け
られて、施工難度が極めて低く且つ施工効率が優れてい
て、施工性が高い。そして、保持部材の嵌合部をパネル
の嵌合溝に弾性的に嵌合可能な態様に形成して、嵌合溝
に嵌合部を弾性的に嵌合しているから、嵌合溝との嵌合
精度が比較的ラフでも良好な嵌合・保持関係を得られ
る。
【0079】C.請求項2により、隣り合うパネルの接
続部を跨いで金属板を保持して、隣り合うパネルの接続
部における表面側を金属板で覆設しているので、各パネ
ルの間の接続部への雨水等の浸入水を阻止でき、同接続
部に対する防水目的の目地処理を省略することができ
て、施工性が向上すると共に、シーリングやメンテナン
スの箇所も局部に限定されることになって経済的効果が
大きい。
【0080】.請求項3により、パネルの表面側の嵌
合溝を、隣り合うパネルとの間の接続部に渡り形成し
て、この嵌合溝に保持部材の嵌合部を嵌合しているの
で、各パネル単位で金属板を含めたメンテナンスができ
る。
【0081】.請求項4により、隣り合う金属板の側
縁が、相互に係止した係止部の係止部分を境にしてパネ
ル側と分断されているので、金属板の隣接部分からパネ
ル側への雨水等の浸入水を阻止でき、雨仕舞機能を強化
することができる。
【0082】.請求項5により、金属板の係止部に、
保持部材および隣り合う金属板の両側縁を覆う態様のキ
ャップを係止・保持しているので、各金属板の隣接する
側縁が保持部材とともにキャップで覆われて、この隣接
部分からパネル表面側への雨水等の浸入水を阻止できる
と共に、隣接部分の接続構造を強化することができる。
またキャップを押し下げるだけの作業で被嵌・接続がで
きるため、施工性に関しても優れている。
【0083】G.請求項6により、保持部材に係合受け
部を形成して、保持部材および隣り合う金属板の両側縁
を覆う態様に形成してあるキャップを前記係合受け部に
係合・保持しているので、各金属板の隣接する側縁が保
持部材とともにキャップで覆われて、この隣接部分から
パネル表面側への雨水等の浸入水を阻止できると共に、
隣接部分の接続構造を強化することができる。、またキ
ャップを押し下げるだけの作業で被嵌・接続ができるた
め、施工性に関しても優れている。
【0084】H.請求項7により、保持部材の係止受け
部に金属板の係止部を弾性的に嵌合しているので、係止
受け部との係止精度が比較的ラフでも良好な係止・保持
関係を確保することができる。
【0085】I.請求項により、嵌合溝に対して嵌合
部を、ガイド部を伝いスムーズに嵌合することができる
ので、施工性を向上できる。
【0086】.請求項により、金属板の裏面をパネ
ル表面の受支部で受支しているので、金属板の板面強度
を強化でき、風圧による振動音の発生を阻止できると共
に、板面に負荷される圧力を整然と受け止めて、変形す
ることなく当初の外観意匠を堅持できる。
【0087】.請求項10により、構造的に、パネルの
耐久性が保たれていて、金属板並びに保持部材によると
ころの意匠性および雨仕舞その他に優れた化粧面を有す
るものを、金属板に保持部材を係止・保持する作業と、
この保持部材の嵌合部をパネルの嵌合溝にパネル表面側
から弾性的に嵌合して保持する作業を同時進行して極め
て容易に施工でき、その工程の施工難度も極めて低く且
つ施工効率も優れていて、施工性が高い。しかも、保持
部材を用いないものに比べて、金属板の加工設備費を軽
減できると共に、生産性を向上することができる施工法
上の特徴がある。
【0088】.請求項11により、構造的に、構造的
に、パネルの耐久性が保たれていて、金属板並びに保持
部材によるところの意匠性および雨仕舞その他について
優れている化粧面を有するものを、金属板に保持部材を
係止・保持する作業と、この保持部材の嵌合部をパネル
の嵌合溝にパネル表面側から弾性的に嵌合して保持する
作業により極めて容易に施工でき、その工程の施工難度
も極めて低く且つ施工効率も優れていて、施工性が高
い。しかも、保持部材を用いないものに比べて、金属板
の加工設備費を軽減できると共に、生産性を向上するこ
とができる施工法上の特徴がある。
【0089】.請求項12により、さらに構造的に、各
パネルの間の接続部への雨水等の浸入水の浸入が阻止さ
れている化粧面のものを、金属板を隣り合うパネルの接
続部に跨がせて、パネル側に保持する工程により極めて
容易に施工でき、その工程の施工難度が極めて低く且つ
施工効率が優れていて、施工性が高い施工法上の特徴が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の面構造体が屋根である場合の第1実
施例を例示した断面斜視図。
【図2】 図1の部分拡大断面図。
【図3】 本発明の面構造体が外壁である場合の第2実
施例を例示した断面斜視図。
【図4】 図1の部分拡大断面図。
【図5】 本発明の面構造体が外壁である場合の第3実
施例を例示した断面斜視図。
【図6】 図1の部分拡大断面図。
【図7】 本発明の面構造体が屋根である場合の第4実
施例を例示した部分拡大断面図。
【図8】 本発明の面構造体が屋根である場合の第5実
施例を例示した部分拡大断面図。
【図9】 本発明の面構造体が屋根である場合の第6実
施例を例示した部分拡大断面図。
【図10】 本発明の面構造体が屋根である場合の第7実
施例を例示した部分拡大断面図。
【図11】 (A)〜(C)は本発明の面構造体における
パネルの受支部の他の各実施例を例示した側面図。
【符号の説明】
1 パネル 2 保持部材 2a 保持部材の鉛直部 2b 保持部材の水
平部 3 屋根板、外壁板(金属板) 3a 屋根板または
外壁板の斜面部 4 パネルの嵌合溝 4a 嵌合溝の溝奥
部 4b 嵌合溝の開口縁部 4c 嵌合溝の顎部 4d 嵌合溝のガイド部 5 パネルの受支
部 6 保持部材の嵌合部 6a 嵌合部の先部 7 保持部材の係止受け部 8,9 屋根板ま
たは外壁板の係止部 10 保持部材のガイド斜面部 11 保持部材の係
合受け部 12 キャップ 13 接続部 14 キャップの係合部

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空セメント系パネルと、保持部材と、
    パネル表面を化粧する金属板からなり、パネル表面にお
    ける金属板の有効幅間隔状に形成してある嵌合溝に、こ
    の嵌合溝に弾性的に嵌合可能な態様に形成した保持部材
    の嵌合部をパネル表面側から弾性的に嵌合して保持する
    と共に、この保持部材の係止受け部に金属板の隣り合う
    側縁の係止部を係止・保持し、パネルに金属板を保持部
    材を介して添装したことを特徴とする建築物の化粧され
    た面構造体。
  2. 【請求項2】 パネルは表面側に嵌合溝を、隣り合うパ
    ネルの嵌合溝との間に金属板の有効幅間隔が保たれるよ
    うに形成し、隣り合うパネルの接続部を跨いで保持部材
    の係止受け部に金属板の係止部を係止・保持して、隣り
    合うパネルの接続部における表面側を金属板で覆設した
    ことを特徴とする請求項1記載の建築物の化粧された面
    構造体。
  3. 【請求項3】 パネルは表面側の嵌合溝を、隣り合うパ
    ネルとの間の接続部に渡り形成し、この嵌合溝に保持部
    材の嵌合部を嵌合・保持したことを特徴とする請求項
    1、2のいずれかに記載の建築物の化粧された面構造
    体。
  4. 【請求項4】 金属板は両側縁の係止部を互いに係止可
    能に形成し、隣り合う金属板における係止部を係止した
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の建
    築物の化粧された面構造体。
  5. 【請求項5】 金属板の係止部に、保持部材および隣り
    合う金属板の両側縁を覆う態様のキャップを係止・保持
    したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載
    の建築物の化粧された面構造体。
  6. 【請求項6】 保持部材に係合受け部を形成し、保持部
    材および隣り合う金属板の両側縁を覆う態様のキャップ
    を前記係合受け部に係合・保持したことを特徴とする請
    求項1乃至3のいずれかに記載の建築物の化粧された面
    構造体。
  7. 【請求項7】 金属板の係止部を保持部材の係止受け部
    に弾性的に係止可能な態様に形成し、係止受け部に係止
    部を弾性的に嵌合したことを特徴とする請求項1乃至6
    のいずれかに記載の建築物の化粧された面構造体。
  8. 【請求項8】 パネルにおける嵌合溝の開口縁部に沿い
    ガイド部を表面側に向けて拡開状に形成したことを特徴
    とする請求項2乃至のいずれかに記載の建築物の化粧
    された面構造体。
  9. 【請求項9】 パネルは表面側の嵌合溝間の表面に金属
    板の裏面を受支する受支部を形成したことを特徴とする
    請求項2乃至のいずれかに記載の建築物の化粧された
    面構造体。
  10. 【請求項10】 表面側に嵌合溝を金属板の有効幅間隔
    状に形成してあるパネルを並列状に隣り合わせ、次に、
    パネル表面に金属板をその側縁の係止部が前記嵌合溝と
    並ぶように沿接した後に、金属板の隣り合う両側縁の係
    止部に保持部材の係止受け部を係止して保持すると同時
    に、保持部材の前記嵌合溝に弾性的に嵌合可能な態様に
    形成した嵌合部をパネルの嵌合溝にパネル表面側から弾
    性的に嵌合して保持し、各パネルに各金属板を保持部材
    を介して添装するようにしたことを特徴とする建築物の
    化粧された面構造体の施工方法。
  11. 【請求項11】 表面側に嵌合溝を金属板の有効幅間隔
    状に形成してあるパネルを並列状に隣り合わせ、次に、
    パネル表面に、一方の金属板をその他側縁の係止部が前
    記嵌合溝と並ぶように沿接した後に、この係止部に保持
    部材の係止受け部を係止して保持すると同時に、保持部
    材の前記嵌合溝に弾性的に嵌合可能な態様に形成した
    合部をパネルの嵌合溝にパネル表面側から弾性的に嵌合
    して保持し、然る後に、他方の金属板をその一側縁の係
    止部を前記保持部材の係止受け部に係止して保持すると
    共に、他側縁の係止部が前記嵌合溝と並ぶようにしてパ
    ネル表面に沿接し、順次繰り返して各パネルに各金属板
    を保持部材を介して添装するようにしたことを特徴とす
    る建築物の化粧された面構造体の施工方法。
  12. 【請求項12】 パネルにおける表面側の嵌合溝が、隣
    り合うパネルとの間に金属板の有効幅間隔を保って形成
    されていて、金属板を隣り合わせのパネルの接続部を跨
    いでパネル側に保持した時点で、隣り合うパネルの接続
    部における表面側が金属板で覆われるようにしたことを
    特徴とする請求項10、11のいずれかに記載の建築物の化
    粧された面構造体の施工方法。
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