JP2505580Y2 - 船尾部シ―ル装置 - Google Patents

船尾部シ―ル装置

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JP2505580Y2
JP2505580Y2 JP1989128727U JP12872789U JP2505580Y2 JP 2505580 Y2 JP2505580 Y2 JP 2505580Y2 JP 1989128727 U JP1989128727 U JP 1989128727U JP 12872789 U JP12872789 U JP 12872789U JP 2505580 Y2 JP2505580 Y2 JP 2505580Y2
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JP
Japan
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seal
stern
small hole
outside
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政利 江田
政治 田中
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、船舶における船尾部シール装置に関し、特
に空気式(無漏洩型)船尾部シール装置における空気供
給系の改良に関する。
〔従来の技術〕
一般に、船舶では船尾隔壁を貫通して後方へ延出する
プロペラ軸を保護しながら水密かつ回転可能に保持する
ためにシールケーシングが設けられており、シールケー
シングの水密構造として空気式のシール構造が採用され
ている。
従来の空気式(無漏洩型)船尾部シール装置の1例を
示した第3図(側断面図)において、船内の圧縮空気が
空気供給ユニット10で圧力調整されかつ空気供給ユニッ
ト10に内蔵の濾器を通して清浄にされてから、パイプ11
および小穴12を経てシールケーシング6に形成された開
口部13に供給される。開口部13にはカーボンセグメント
8が装着されているので、供給された圧縮空気(一般に
吃水部付近の海水圧より0.3〜0.5kg/cm2高く設定されて
いる)はカーボンセグメント8をプロペラ軸1の外周に
嵌着されたシールライナ7に押付けつつ船尾側のシール
リップ9から船外へ気泡21となって排出され、シール装
置としての機能が保持されるよう構成されている。
一方、船内側へ流出した圧縮空気は、船首側のシール
リップ9′の手前で小穴12′およびパイプ11′を通じて
空気抜管15へと導かれる。また空気抜管15と対称の位置
にドレンライン12″が設けられて万一海水がシール装置
内へ流入した場合にこれをドレンライン検知タンク14へ
導くよう構成されている。
なお第3図中の符号2はプロペラ、3は船尾隔壁、4
はスタンフレーム、5は軸受をそれぞれ示している。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、上述のような従来の空気式船尾部シール装
置では、カーボンセグメントに供給される空気中に微細
なごみが混入しないように、空気供給ユニットに数ミク
ロンの濾器を設けている。さらに、スタンフレーム等に
形成された小穴のブラッシングを行なって、空気供給系
のごみを除去している。
しかしごみは完全には除去できず、船舶が航行し始め
ると船体振動等により、管の継手部や小穴の底に溜って
いたごみが供給空気とともにカーボンセグメントに運ば
れ、同カーボンセグメントの異常摩耗を引き起こすおそ
れがあり、カーボンセグメントの異常摩耗が発生すると
供給空気量が過大に多くなり、最悪の場合は海水が浸入
し船舶の航行が不能となる、という問題点がある。
本考案は、このような問題点の解決をはかろうとする
もので、圧縮空気供給系におけるカーボンセグメントの
直前に濾器を設けて圧縮空気供給系中の残存ごみをカー
ボンセグメントの直前で捕えるとともに、上記濾器の船
外からの取替えを可能とした、船尾部シール装置を提供
することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上述の目的を達成するため、本考案の船尾管シール装
置は、船尾部の後部隔壁と同後部隔壁の後側に位置する
スタンフレームとを順次貫通して後方へ延設され後端部
にプロペラを取付けられたプロペラ軸と、同プロペラ軸
の外周部に嵌着されたシールライナと、同シールライナ
を外側から包囲可能に上記スタンフレームの後端面に取
付けられたシールケーシングと、同シールケーシングの
上記シールライナに対向する個所に形成された開口部
と、同開口部に装着されたカーボンセグメントおよび上
記開口部に圧縮空気を供給できる構造を有した船尾部シ
ールにおいて、船外に開口する船外開口部を有するとと
もに上記開口部に圧縮空気を供給可能な空気供給用小穴
をそなえ、濾器が、上記空気供給用小穴内で上記カーボ
ンセグメントの直前の位置に、上記船外開口部を介して
船体外方から取外しおよび取付け可能に装着されている
ことを特徴としている。
〔作用〕
上述の本考案の船尾部シール装置では、パイプや継手
部、特に曲り部等にごみが残っていても、カーボンセグ
メントの直前に設けられた濾器の作用でごみが除去され
るので、ごみが圧縮空気と共にカーボンセグメントに侵
入するのを防止でき、シール装置の信頼性が大幅に向上
する。また、船外開口部を通じて、濾器を船体外方から
取替えることができる。
〔実施例〕
以下、図面により本考案の実施例を説明すると、第1
図は第1実施例としての船尾部シール装置の要部側断面
図、第2図は第2実施例としての船尾部シール装置の要
部側断面図である。なお、第1,第2図中第3図と同じ符
号はほぼ同一の部材を示している。
まず第1実施例において、この実施例の船尾部シール
装置もスタンフレーム4に形成された小穴12をそなえて
いて、この小穴12はその端部が、上述の従来の場合と同
様に、カーボンセグメントを装着された開口部に連通す
るとともに、他端部が空気供給ユニットに連通されてい
る。そして小穴12の途中に、船外に開口する船外開口部
16aをもつ小孔16が形成されて、この小孔16に濾器17が
船外から取付けおよび取外し可能に装着されている。符
号18は船外開口部16a密閉用のボルトを、また符号20は
小孔16の底部に設けられた金属粉捕捉用の磁石を示して
いる。
次に、第2実施例において、この第2実施例の船尾部
シール装置もシールケーシング6に形成された小穴12を
そなえていて、この小穴12はその他端部が上述の従来の
場合と同様に、空気供給ユニットに連通され、この小穴
12の一端部の開口部との連接部に、小孔16が設けられて
いる。そしてこの小孔16に濾器17が船外から取付けおよ
び取外し可能に装着されている。
上述のとおり、両実施例とも濾器17がカーボンセグメ
ントの直前に配設されているので、圧縮空気供給ライン
中の残存ごみの完全な捕捉が行なえるとともに、濾器17
が船外から取外したり取付けたりすることができるの
で、保守作業が容易である。
なお、濾器17として十分な通過面積をもつものを選定
しておけば、濾器による圧縮空気の圧力低下をまねくお
それはない。
〔考案の効果〕
以上詳述したように、本考案の船尾部シール装置によ
れば、次のような効果ないし利点が得られる。
(1)空気式船尾部シール装置の最重要部材であるカー
ボンセグメントの直前に濾器を設けたことにより、供給
空気が運んでくる圧縮空気供給ライン中の残存ごみを完
全に捕えることができ、シール装置の信頼性を大幅に向
上させることができる。
(2)濾器を船外から取付けたり取外したりすることが
できるので、保守作業が容易である。
【図面の簡単な説明】
第1,2図は本考案の実施例を示すもので、第1図は第1
実施例としての船尾部シール装置の要部側断面図、第2
図は第2実施例としての船尾部シール装置の要部側断面
図であり、第3図は従来の船尾部シール装置の側断面図
である。 1……プロペラ軸、2……プロペラ、3……船尾隔壁、
4……スタンフレーム、5……軸受、6……シールケー
シング、7……シールライナ、8……カーボンセグメン
ト、10……空気供給ユニット、11……パイプ、12……小
穴、13……開口部、16……小孔、16a……船外開口部、1
7……濾器、18……ボルト、20……磁石。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】船尾部の後部隔壁と同後部隔壁の後側に位
    置するスタンフレームとを順次貫通して後方へ延設され
    後端部にプロペラを取付けられたプロペラ軸と、同プロ
    ペラ軸の外周部に嵌着されたシールライナと、同シール
    ライナを外側から包囲可能に上記スタンフレームの後端
    面に取付けられたシールケーシングと、同シールケーシ
    ングの上記シールライナに対向する個所に形成された開
    口部と、同開口部に装着されたカーボンセグメントおよ
    び上記開口部に圧縮空気を供給できる構造を有した船尾
    部シールにおいて、船外に開口する船外開口部を有する
    とともに上記開口部に圧縮空気を供給可能な空気供給用
    小穴をそなえ、濾器が、上記空気供給用小穴内で上記カ
    ーボンセグメントの直前の位置に、上記船外開口部を介
    して船体外方から取外しおよび取付け可能に装着されて
    いることを特徴とする、船尾部シール装置。
JP1989128727U 1989-11-02 1989-11-02 船尾部シ―ル装置 Expired - Lifetime JP2505580Y2 (ja)

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JPH0371998U JPH0371998U (ja) 1991-07-19
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0628399Y2 (ja) * 1986-12-26 1994-08-03 イ−グル工業株式会社 船尾管軸封装置
JPH0645438Y2 (ja) * 1987-05-18 1994-11-24 イ−グル工業株式会社 船尾管軸封装置

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JPH0371998U (ja) 1991-07-19

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