JP2505418B2 - 溶剤精製回収法 - Google Patents

溶剤精製回収法

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JP2505418B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は溶剤精製回収法に関する。
〔従来の技術〕
従来、廃溶剤からの溶剤回収は蒸留法によつて行なわ
れており、共沸混合物を有する系においては共沸蒸留が
行なわれている。この従来行なわれている蒸留法を第2
図、第3図に示すが蒸留は、液と蒸気の成分濃度の差を
利用して分離精製を行う方法である。
水と共沸混合物を作らない溶剤の水溶液については、
第2図に示す処理フローで溶剤の完全脱水が可能であ
る。溶剤水溶液(以下原液という)1は脱水蒸留塔5の
中段にフイードされリボイラ4にボイラ蒸気2が投入さ
れて塔底より加熱される。溶剤成分は通常水よりも揮発
度が高いため、蒸留塔5の上段へ行くに従つて溶剤成分
が濃縮されていく。塔項より出た溶剤蒸気は、コンデン
サ6で凝縮され、一部は蒸留塔5へリターン(還流とい
う)されて塔底より上昇する蒸気と気液接触することに
よつて精度の良い分離が可能となる。完全脱水された精
製溶剤9は再利用先へ送られ、塔底からは溶剤成分をほ
とんど含まない排水8が排出される。なお、第2図中、
3は蒸気ドレン、7は冷却水である。
又、水と共沸混合物を作る溶剤の水溶液から完全脱水
した溶剤を回収するためには第3図に示すように2ステ
ツプで蒸留処理を行う必要がある。脱水蒸留塔15で処理
することによつて共沸組成近くまで溶剤を濃縮し、その
後、この濃縮溶剤19を共沸蒸留塔23へ送り、エントレー
ナ30(共沸剤)を添加することによつて水の揮発度を高
めて塔項より水の混合物が留出する共沸蒸留を行う。塔
項より出てきた混合溶剤蒸気はコンデンサ24で凝縮冷却
された後、デカンダ26で比重分離され、エントレーナ30
を含む分離溶剤27は塔項にリターン(還流)され、分離
水28は多少溶剤成分が溶解しているため、脱水蒸留塔15
のフイードライン(※で示す)にリターンされて溶剤成
分が回収される。
水成分は排水18に含まれて排出される。原液11に含ま
れる溶剤は完全脱水され、精製溶剤29として回収され
る。
エントレーナ30は第3図のフロー内からほとんど系外
に排出されないため微量補給するのみで安定した運転が
可能である。なお、第3図中12,20はボイラ蒸気、13,21
は蒸気ドレン、14,22はリボイラ、16はコンデンサ、17,
25は冷却水、18は排水を示している。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来行なわれている蒸留法は前記したように多量のエ
ネルギを要し、省エネ性に乏しく、特に共沸点を有する
系(例えばエタノール水系、イソプロパノール水系等)
では共沸蒸留を行う必要があり操作及び装置の複雑化を
まねいている。
本発明は上記の問題点を解消しうる溶剤精製回収法を
提供しようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、共沸点を有する溶剤−水系からの溶剤の回
収において、無機多孔質膜を使用することにより、共沸
蒸留を行うことなく溶剤の精製回収を可能にした点を新
規とするものである。
すなわち、本発明は廃溶剤を加熱蒸発させ、無機多孔
質膜モジュールにより溶剤と水蒸気に分離させ、分離さ
れた水蒸気をコンプレッサーで圧縮加熱して廃溶剤の加
熱蒸発の熱源とすることを特徴とする溶剤精製回収法で
ある。
本発明法の特徴は従来法(蒸留法)に比べて省エネル
ギー性が高く、又、共沸蒸留が不用なことより処理設備
が縮小され、建設費が低減されることである。
〔作用〕
無機多孔質膜法では蒸留法のような共沸点が問題にな
らない故、共沸混合物系を無機多孔質膜法で処理するこ
とにより、従来行つていた共沸蒸留を回避することがで
きる。
〔実施例〕
第1図に示すように原液(例えばイソプロパノール−
水系)101は、蒸発器102により混合ガス104(イソプロ
パノール、水の混合ガス)に気化後、シリカ・アルミナ
ゲルのような無機多孔質膜モジュール105に送られる。
こゝで使用した無機多孔質膜は細孔に富んだ素焼管の表
面にシリカ・アルミナゲル膜を担持させたものである。
無機多孔質膜は透過側を減圧にすることにより混合ガ
ス中より水蒸気のみを選択的に透過させることが可能な
ものであり、この膜により混合ガスはほぼ純粋な溶剤蒸
気106(イソプロパノール)に濃縮器109により液化され
ることにより、精製溶剤111として回収される。一方、
無機多孔質膜モジュール105を透過した水蒸気107はコン
プレツサー108により圧縮加熱され蒸発器102の熱源とし
て利用される。なお、第1図において、103は加熱蒸
気、110は冷却水である。
第1図のフローに従い、無機多孔質膜としてシリカア
ルミナゲル膜によるイソプロパノール−水の混合物の成
分分離についての無機多孔質膜モジュール105前後の条
件を下表に示す。
濃縮器109は、無機多孔質膜モジュール105にて濃縮し
た溶剤蒸気106を冷却水により、30℃まで凝縮及び冷却
するものである。
コンプレツサ108は、無機多孔質膜モジュール105の透
過側を17mmHgまで、減圧吸引し、透過した水蒸気107を
0.2kg/cm2Gまで昇圧するもので、これは、蒸発器102の
加熱源として利用する。
この結果、従来法と本発明の方法で溶剤−水系(共沸
混合物)を処理した場合のコストの概略比較を次表に示
す。
〔発明の効果〕 溶剤の精製に本発明の方法(無機多孔質膜法)を使用
することにより従来法(蒸留法)に比べイニシヤルコス
トを約1/3にランニングコストを1/2にすることが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例としての溶剤精製回収法のフ
ロー部、第2図及び第3図は従来例の蒸留法を説明する
フロー図である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】廃溶剤を加熱蒸発させ、無機多孔質膜モジ
    ュールにより溶剤と水蒸気に分離させ、分離された水蒸
    気をコンプレッサーで圧縮加熱して廃溶剤の加熱蒸発の
    熱源とすることを特徴とする溶剤精製回収法。
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