JP2505239B2 - 閉塞鍛造方法 - Google Patents

閉塞鍛造方法

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JP2505239B2 JP63035322A JP3532288A JP2505239B2 JP 2505239 B2 JP2505239 B2 JP 2505239B2 JP 63035322 A JP63035322 A JP 63035322A JP 3532288 A JP3532288 A JP 3532288A JP 2505239 B2 JP2505239 B2 JP 2505239B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、素材よりも大きい平坦面を有するワーク
を閉塞鍛造する場合に用いて好適な閉塞鍛造方法に関す
るものである。
(従来の技術) 上述の如きワークとしては例えば、第4図に示す、ス
ピンドル2を有するとともにそのスピンドル2を支持す
る本体部分3に平坦面3aを有する、自動車の操向用のナ
ックル1があり、かかるナックル1は通常、いわゆるば
り出し鍛造方法により熱間鍛造して形成する。
この鍛造方法は、加熱されたビレットを型鍛造するに
際し、ナックル1の本体部分3およびアーム4,5,6、ボ
ス7等の周囲に、材料の型満たし性を良好ならしめる大
きなばりを発生させるものであり、ナック1は、そのば
りをトリミングすることによって得られる。
ところで、かかる鍛造方法によれば、トリミングによ
って切断除去される大きなばりが材料歩溜りを60%程度
にまで低下させてしまうことから、ナックル1をばりの
発生を伴わない閉塞鍛造方法によって製造し、このこと
にて材料歩留まりを100%にまで向上させる提案がなさ
れている。
ここでこの閉塞鍛造方法は、第5図に示すように、ダ
イス8と、このダイス8に対向して位置するアウターポ
ンチ9と、このアウターポンチ9に貫通して、それに対
して摺動運動を行うインナーポンチ10とを具える鍛造型
において、インナーポンチ10上に、図に仮想線で示すよ
うに配置した、1250℃態度の加熱ビレット11を、そのイ
ンナーポンチ10の、面圧が80kg/mm2程度の押し込み作動
に基づき、上ダイス8とアウターポンチ9との図示のよ
うな型閉め状態で、所要のナックル1に成形するもので
ある。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、上述した閉塞鍛造方法にあっては、スピン
ドル2の形成のためのポンチ10のキャビテイ内に材料を
充分満たすために、本体部分3の平坦面3aよりも外径が
小さい棒状のビレット11を使用し、さらにそのビレット
11の座屈による傷の発生を防止するため、インナーポン
チ10も、平坦面3aより外径が小さく、ビレット11よりは
若干外径が大きいものを使用する必要がある。
しかしながら、閉塞鍛造方法はばり出し鍛造方法に比
して素材の塑性流動が著しく拘束されることになるの
で、上述のように平坦面3aよりも外径が小さいインナー
ポンチ10を使用すると、第6図(a)に示すように、図
では上方へ向うインナーポンチ10の進出過程でアウター
ポンチ9の端縁により素材11に形成された角部11aが、
第6図(b)に示すように、インナーポンチ10の進出限
位置へのさらなる進出により素材11の内部に折込まれ
て、形成したナックル1の本体部分3の平坦面3aに、イ
ンナーポンチ10の押圧方向へ切込む傷12が発生するとい
う問題点があった。
この発明は閉塞鍛造を二工程で行うとともに一工程目
ではポンチの外側に平坦面を形成しないことにより上述
の問題点を有利に解決した方法を提供するものある。
(問題点を解決するための手段) この発明の閉塞鍛造方法は、素材をその長手方向へポ
ンチで押圧して、ポンチで押圧形成される側に前記素材
よりも大きい平坦面を有するワークを閉塞鍛造により形
成するに際し、前記素材をその長手方向へポンチで押圧
して、そのポンチにより押圧形成される面の外側に隣接
するとともにその押圧方向へ向うにつれて外方へ向う傾
斜面を暫定的に形成する荒鍛造工程と、前記傾斜面を前
記荒鍛造工程での押圧方向と同方向へポンチで押圧し
て、前記素材よりも大きい平坦面を形成する仕上げ鍛造
工程と、を順次に行うことを特徴とする。
(作用) かかる方法にあっては、荒鍛造工程では、素材をその
長手方向へポンチで押圧して、ワークの、素材よりも大
きい平坦面のうちで、その工程のポンチで押圧形成され
る面の外側に隣接する部分を、その押圧方向へ向うにつ
れて外方へ向う傾斜面として暫定的に形成するので、素
材のポンチで押圧される部分の外側に隣接する部分の塑
性流動の方向がポンチの押圧方向に近づくため、その部
分の塑性流動が容易になり、しかも、アウターポンチの
内方へ進出して素材を押圧するインナーポンチに隣接す
るアウターポンチの端縁が鈍角となるため、インナーポ
ンチの進出過程でそのアウターポンチの端縁により形成
された素材の角部が前記傾斜面側に滑らかに移動するこ
とになり、それゆえ、荒鍛造工程で素材から形成される
荒地への折込み傷の発生が有効に防止される。
そして仕上げ鍛造工程でも、前記暫定的な傾斜面をポ
ンチで押圧して素材より大きい平坦面を形成するので、
折込み方向の塑性流動が生じないため、前記荒地から形
成されるワークに折込み傷が発生することがない。
従ってこの発明の方法によれば、素材をその長手方向
へポンチで押圧して、ポンチで押圧形成される側に前記
素材よりも大きい平坦面を有するワークを閉塞鍛造によ
り形成するに際し、素材の座屈を防止するために素材よ
り若干外径の大きいポンチを使用する場合でも、ワーク
の素材よりも大きい平坦面への折込み傷の発生を有効に
防止することができる。
(実施例) 以下に、この発明の実施例を図面に基づき詳細に説明
する。
第1図は、この発明の閉塞鍛造方法を第4図に示すナ
ックル1の鍛造に適用した一実施例における荒鍛造工程
を示す断面図であり、この荒鍛造工程では、第1図
(a)に示すように、ダイス13と、このダイス13に対向
して位置するアウターポンチ14と、このアウターポンチ
14に貫通するとともにそれに対して摺動運動を行う、第
5図に示すインナーポンチ10と同様にビレット11より若
干外径が大きいインナーポンチ15とを具える鍛造型の、
そのインナーポンチ15上に加熱ビレット11を配置して、
第1図(b)に示すように型閉め状態下でインナーポン
チ15を上昇させ、そのインナーポンチ15でビレット11を
押圧して、第2図に示す荒地16を形成する。
ここで荒地16には、スピンドル2の形成に寄与するス
ピンドル予備成形部17と、本体部分3の形成に寄与する
本体部分予備成形部18とを設けるとともに、アーム4,5,
6およびボス7の形成に寄与する凸部19,20,21,22等を設
け、さらに、その本体部分予備成形部18に、インナーポ
ンチ15の外径に等しい外径の環状の平坦面18aと、その
平坦面18aを囲撓するとともにインナーポンチ15の押圧
方向(第1図では上方)へ向うにつれて外方へ延びる概
略截頭円錐状の傾斜面18bとを設ける。
第3図は上述の荒鍛造工程に引続いて行う仕上げ鍛造
工程を示す断面図であり、この仕上げ鍛造工程では、第
3図(a)に示すように、ダイス23と、このダイス23に
対向して位置するアウターポンチ24と、このアウターポ
ンチ24に貫通するとともにそれに対して摺動運動を行
う、ナックル1の平坦面3aに対応する形状および寸法の
先端面を有するインナーポンチ25とを具える鍛造型のダ
イス23上に荒地16を配置して、第3図(b)に示すよう
に型締め状態下でインナーポンチ25を上昇させ、そのイ
ンナーポンチ25で荒地16、特にはその本体部分予備成形
部18を押圧して、第4図に示すナックル1を形成する。
ここで、本体部分予備成形部18の傾斜面18bは、イン
ナーポンチ25の先端面により、平坦面18aとともに、荒
鍛造工程でのインナーポンチ15の押圧方向と同方向へ押
圧されて、折込み方向の塑性流動をもたらすことなく、
ナックル1の平坦面3aの形成に寄与する。
かかる方法にあっては、荒鍛造工程では、インナーポ
ンチ15より外側は傾斜面18bとして荒地16を形成するの
で、インナーポンチより外側をそのポンチの押圧方向に
直角な平坦面とする場合に比して、塑性流動の方向がイ
ンナーポンチの押圧方向に近づくためその流動が容易に
なり、さらにアウターポンチ14の、インナーポンチ15に
隣接する端縁14aも鈍角となることから、インナーポン
チ15の進出過程でその端縁14aにより形成された素材の
角部が傾斜面側に滑らかに移動することになり、折込み
傷の発生が有効に防止される。
そして、仕上げ鍛造工程でも上述の如く折込み方向の
塑性流動が生じないので、折込み傷を生ずることなく平
坦面3aが形成される。
従ってこの方法によれば、閉塞鍛造における折込みに
起因する平坦面3aへの傷の発生を有効に防止することが
できる。
以上図示例に基づき説明したが、この発明は、ナック
ル以外の、平坦面を有するワークの製造にも適用し得る
ことはもちろんである。
(発明の効果) かくしてこの発明によれば、閉塞鍛造の工程を二工程
とするとともに一工程目ではポンチの外側に隣接する部
分を傾斜面として形成することにて、折込みに起因す
る、ワークの平坦面への傷の発生を有効に防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a),(b)は、この発明の閉塞鍛造方法の一
実施例における荒鍛造工程を示す断面図、 第2図は上記荒鍛造工程にて形成した荒地を示す斜視
図、 第3図(a),(b)は、上記実施例における仕上げ鍛
造工程を示す断面図、 第4図はワークの一例としてのナックルを示す斜視図、 第5図は従来方法を示す断面図、 第6図は上記従来方法における傷発生過程を示す拡大断
面図である。 1……ナックル、3……本体部分 3a……平坦面、11……ビレット 15,25……インナーポンチ 16……荒地、18a……平坦面 18b……傾斜面

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】素材をその長手方向へポンチで押圧して、
    ポンチで押圧形成される側に前記素材よりも大きい平坦
    面を有するワークを閉塞鍛造により形成するに際し、 前記素材をその長手方向へポンチで押圧して、そのポン
    チにより押圧形成される面の外側に隣接するとともにそ
    の押圧方向へ向うにつれて外方へ向う傾斜面を暫定的に
    形成する荒鍛造工程と、 前記傾斜面を前記荒鍛造工程での押圧方向と同方向へポ
    ンチで押圧して、前記素材よりも大きい平坦面を形成す
    る仕上げ鍛造工程と、 を順次に行うことを特徴とする、閉塞鍛造方法。
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JPS6277143A (ja) * 1985-09-30 1987-04-09 Nissan Motor Co Ltd 鍛造方法

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