JP2504873Y2 - 耐熱ケ―ブルの分岐接続部 - Google Patents
耐熱ケ―ブルの分岐接続部Info
- Publication number
- JP2504873Y2 JP2504873Y2 JP12119790U JP12119790U JP2504873Y2 JP 2504873 Y2 JP2504873 Y2 JP 2504873Y2 JP 12119790 U JP12119790 U JP 12119790U JP 12119790 U JP12119790 U JP 12119790U JP 2504873 Y2 JP2504873 Y2 JP 2504873Y2
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- JP
- Japan
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- branch
- protective layer
- heat
- branch connection
- line
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- Insulated Conductors (AREA)
- Cable Accessories (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、情報の伝送、制御信号の伝送に用いられる
耐熱ケーブルの分岐接続部の改良に関するものである。
耐熱ケーブルの分岐接続部の改良に関するものである。
この種の耐熱ケーブルは、耐熱絶縁物が被覆された多
心導体から成り、その分岐接続部は、幹線の心線導体と
分岐線導体とを圧着スリーブで接続した導体接続部のま
わりに絶縁処理を施して形成された分岐接続部本体と幹
線及び分岐線とをまとめて被覆処理している。
心導体から成り、その分岐接続部は、幹線の心線導体と
分岐線導体とを圧着スリーブで接続した導体接続部のま
わりに絶縁処理を施して形成された分岐接続部本体と幹
線及び分岐線とをまとめて被覆処理している。
しかし、分岐接続作業は、幹線が多心であるため、作
業時間が長くなる上に熟練を要するので高価となり、ま
た接続作業は、現場作業で行なわれるので、全体の絶縁
被覆は、樹脂の注入工法やテープ巻き工法が主であり、
このため分岐接続部の位置が限定される上に分岐接続部
の信頼性が低い欠点があった。
業時間が長くなる上に熟練を要するので高価となり、ま
た接続作業は、現場作業で行なわれるので、全体の絶縁
被覆は、樹脂の注入工法やテープ巻き工法が主であり、
このため分岐接続部の位置が限定される上に分岐接続部
の信頼性が低い欠点があった。
本考案の目的は、上記の欠点を回避し、接続作業及び
絶縁処理作業を高い作業性と信頼性とで行なうことがで
きるようにした耐熱ケーブルの分岐接続部を提供するこ
とにある。
絶縁処理作業を高い作業性と信頼性とで行なうことがで
きるようにした耐熱ケーブルの分岐接続部を提供するこ
とにある。
本考案は、上記の課題を解決するために、耐熱ケーブ
ルの幹線の心線導体と分岐線導体とを圧着スリーブで接
続した導体接続部のまわりにシリコン系絶縁テープを巻
付けて形成されたクッション性絶縁層とこのクッション
性絶縁層の上に合成ゴム系テープを巻付けて形成された
耐圧保護層とを含む分岐接続部本体と、この分岐接続部
本体と幹線及び分岐線とのまわりにガラス系テープを巻
付けて形成された耐熱保護層と、この耐熱保護層の上に
合成ゴム系テープを巻付けて形成された樹脂侵入保護層
と、この樹脂侵入保護層と幹線及び分岐線のシースとに
跨がって射出成形により形成されたモールド層とから成
る耐熱ケーブルの分岐接続部を提供するものである。
ルの幹線の心線導体と分岐線導体とを圧着スリーブで接
続した導体接続部のまわりにシリコン系絶縁テープを巻
付けて形成されたクッション性絶縁層とこのクッション
性絶縁層の上に合成ゴム系テープを巻付けて形成された
耐圧保護層とを含む分岐接続部本体と、この分岐接続部
本体と幹線及び分岐線とのまわりにガラス系テープを巻
付けて形成された耐熱保護層と、この耐熱保護層の上に
合成ゴム系テープを巻付けて形成された樹脂侵入保護層
と、この樹脂侵入保護層と幹線及び分岐線のシースとに
跨がって射出成形により形成されたモールド層とから成
る耐熱ケーブルの分岐接続部を提供するものである。
このように、幹線と分岐接続部本体とに跨がって施さ
れる絶縁被覆が樹脂の注入やテープ巻きではなく射出成
形によるモールド層から成っていると、分岐接続部の品
質が安定し、またこのモールド層が分岐接続部本体のシ
リコン系テープのクッション性絶縁層と合成ゴム系テー
プの耐圧保護層の上に施されていると、分岐接続部本体
を傷めることなくモールド層を射出成形することがで
き、モールド層の下に合成ゴム系テープの樹脂侵入保護
層があると、モールド層の射出成形時に樹脂が侵入する
ことがなく、幹線と分岐線とのシースを傷めることがな
い。
れる絶縁被覆が樹脂の注入やテープ巻きではなく射出成
形によるモールド層から成っていると、分岐接続部の品
質が安定し、またこのモールド層が分岐接続部本体のシ
リコン系テープのクッション性絶縁層と合成ゴム系テー
プの耐圧保護層の上に施されていると、分岐接続部本体
を傷めることなくモールド層を射出成形することがで
き、モールド層の下に合成ゴム系テープの樹脂侵入保護
層があると、モールド層の射出成形時に樹脂が侵入する
ことがなく、幹線と分岐線とのシースを傷めることがな
い。
本考案の実施例を図面を参照して詳細に説明すると、
第1図乃至第3図は本考案に係る耐熱ケーブルの分岐接
続部10を示し、耐熱ケーブル12は、複数の絶縁心線14の
束である幹線16と分岐線18から成っている。
第1図乃至第3図は本考案に係る耐熱ケーブルの分岐接
続部10を示し、耐熱ケーブル12は、複数の絶縁心線14の
束である幹線16と分岐線18から成っている。
本考案の分岐接続部10は、耐熱ケーブル12の幹線16の
心線導体14aと分岐線導体18aとを圧着スリーブ20で接続
した導体接続部22のまわりにシリコン系絶縁テープを巻
付けて形成されたクッション性絶縁層24と、この絶縁層
24の上に合成ゴム系テープを巻付けて形成された耐圧保
護層26とを含む分岐接続部本体28を備えている(第2図
参照)。
心線導体14aと分岐線導体18aとを圧着スリーブ20で接続
した導体接続部22のまわりにシリコン系絶縁テープを巻
付けて形成されたクッション性絶縁層24と、この絶縁層
24の上に合成ゴム系テープを巻付けて形成された耐圧保
護層26とを含む分岐接続部本体28を備えている(第2図
参照)。
また、分岐接続部10は、分岐接続部本体28と幹線16及
び分岐線18とのまわりにガラス系テープを巻付けて形成
された耐熱保護層30と、この耐熱保護層30の上に合成ゴ
ム系テープを巻付けて形成された樹脂侵入保護層32と、
この樹脂侵入保護層32と幹線16のシース16b及び分岐線1
8のシース18bとに跨がって射出成形により形成されたモ
ールド層34とを更に備えている。モールド層34は、例え
ば、軟質のポリ塩化ビニルのコンパウンド材料から成形
することができる。
び分岐線18とのまわりにガラス系テープを巻付けて形成
された耐熱保護層30と、この耐熱保護層30の上に合成ゴ
ム系テープを巻付けて形成された樹脂侵入保護層32と、
この樹脂侵入保護層32と幹線16のシース16b及び分岐線1
8のシース18bとに跨がって射出成形により形成されたモ
ールド層34とを更に備えている。モールド層34は、例え
ば、軟質のポリ塩化ビニルのコンパウンド材料から成形
することができる。
このように、幹線16と分岐接続部本体28とに跨がって
施される絶縁被覆は、樹脂の注入やテープ巻きではな
く、射出成形によるモールド層34から成っているが、こ
のモールド層34は、分岐接続部本体28のシリコン系テー
プのクッション性絶縁層24と合成ゴム系テープの耐圧保
護層26によって射出成形時の圧力から保護されるので、
分岐接続部本体28を傷めることがなく、またモールド層
34の下には合成ゴム系テープの樹脂侵入保護層32がある
ので、モールド層34の射出成形時に樹脂が侵入すること
がなく、幹線及び分岐線のシースを破壊することがな
い。ガラス系のテープの耐熱保護層30が分岐接続部本体
28と幹線16とに跨がって施されているので、全体的に耐
熱性が付与される。
施される絶縁被覆は、樹脂の注入やテープ巻きではな
く、射出成形によるモールド層34から成っているが、こ
のモールド層34は、分岐接続部本体28のシリコン系テー
プのクッション性絶縁層24と合成ゴム系テープの耐圧保
護層26によって射出成形時の圧力から保護されるので、
分岐接続部本体28を傷めることがなく、またモールド層
34の下には合成ゴム系テープの樹脂侵入保護層32がある
ので、モールド層34の射出成形時に樹脂が侵入すること
がなく、幹線及び分岐線のシースを破壊することがな
い。ガラス系のテープの耐熱保護層30が分岐接続部本体
28と幹線16とに跨がって施されているので、全体的に耐
熱性が付与される。
本考案によれば、上記のように、幹線と分岐接続部本
体とに跨がって施される絶縁被覆が樹脂の注入やテープ
巻きではなく射出成形によるモールド層から成っている
ので、その下の耐熱保護層と共に品質が安定している耐
熱ケーブルの分岐接続部を得ることができ、またこのモ
ールド層は、分岐接続部本体のシリコン系テープのクッ
ション性絶縁層と合成ゴム系テープの耐圧保護層の上に
施されているので、分岐接続部本体を傷めることなくモ
ールド層を射出成形することができ、更にモールド層の
下に合成ゴム系テープの樹脂侵入保護層があるので、モ
ールド層の射出成形時に樹脂が侵入することがなく、幹
線と分岐線とのシースを傷めることがない。また、本考
案によれば、射出成形によって工場内で予め分岐処理す
ることができるので、ケーブルの布設作業を高い作業性
と高い信頼性とで短期間に安定して行なうことができる
実益がある。
体とに跨がって施される絶縁被覆が樹脂の注入やテープ
巻きではなく射出成形によるモールド層から成っている
ので、その下の耐熱保護層と共に品質が安定している耐
熱ケーブルの分岐接続部を得ることができ、またこのモ
ールド層は、分岐接続部本体のシリコン系テープのクッ
ション性絶縁層と合成ゴム系テープの耐圧保護層の上に
施されているので、分岐接続部本体を傷めることなくモ
ールド層を射出成形することができ、更にモールド層の
下に合成ゴム系テープの樹脂侵入保護層があるので、モ
ールド層の射出成形時に樹脂が侵入することがなく、幹
線と分岐線とのシースを傷めることがない。また、本考
案によれば、射出成形によって工場内で予め分岐処理す
ることができるので、ケーブルの布設作業を高い作業性
と高い信頼性とで短期間に安定して行なうことができる
実益がある。
第1図は本考案に係る耐熱ケーブルの分岐接続部の一部
を破断した側面図、第2図は分岐接続部本体の拡大断面
図である。 10……分岐接続部、12……耐熱ケーブル、16……幹線、
18……分岐線、20……圧縮スリーブ、22……導体接続
部、24……クッション性絶縁層、26……耐圧保護層、28
……分岐接続部本体、30……耐熱保護層、32……樹脂侵
入保護層、34……モールド層。
を破断した側面図、第2図は分岐接続部本体の拡大断面
図である。 10……分岐接続部、12……耐熱ケーブル、16……幹線、
18……分岐線、20……圧縮スリーブ、22……導体接続
部、24……クッション性絶縁層、26……耐圧保護層、28
……分岐接続部本体、30……耐熱保護層、32……樹脂侵
入保護層、34……モールド層。
Claims (1)
- 【請求項1】耐熱ケーブルの幹線の心線導体と分岐線導
体とを圧着スリーブで接続した導体接続部のまわりにシ
リコン系絶縁テープを巻付けて形成されたクッション性
絶縁層と前記クッション性絶縁層の上に合成ゴム系テー
プを巻付けて形成された耐圧保護層とを含む分岐接続部
本体と、前記分岐接続部本体と幹線及び分岐線とのまわ
りにガラス系テープを巻付けて形成された耐熱保護層
と、前記耐熱保護層の上に合成ゴム系テープを巻付けて
形成された樹脂侵入保護層と、前記樹脂侵入保護層と幹
線及び分岐線のシースとに跨がって射出成形により形成
されたモールド層とから成る耐熱ケーブルの分岐接続
部。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12119790U JP2504873Y2 (ja) | 1990-11-21 | 1990-11-21 | 耐熱ケ―ブルの分岐接続部 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12119790U JP2504873Y2 (ja) | 1990-11-21 | 1990-11-21 | 耐熱ケ―ブルの分岐接続部 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0480229U JPH0480229U (ja) | 1992-07-13 |
JP2504873Y2 true JP2504873Y2 (ja) | 1996-07-24 |
Family
ID=31869068
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12119790U Expired - Lifetime JP2504873Y2 (ja) | 1990-11-21 | 1990-11-21 | 耐熱ケ―ブルの分岐接続部 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2504873Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5384073B2 (ja) * | 2008-10-01 | 2014-01-08 | 矢崎エナジーシステム株式会社 | 分岐付ケーブル |
-
1990
- 1990-11-21 JP JP12119790U patent/JP2504873Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0480229U (ja) | 1992-07-13 |
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