JP2504814B2 - 持続性芳香消臭剤 - Google Patents

持続性芳香消臭剤

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JP2504814B2 JP63238573A JP23857388A JP2504814B2 JP 2504814 B2 JP2504814 B2 JP 2504814B2 JP 63238573 A JP63238573 A JP 63238573A JP 23857388 A JP23857388 A JP 23857388A JP 2504814 B2 JP2504814 B2 JP 2504814B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、トイレ、室内、自動車内等の芳香消臭剤と
して従来の用途全般に用いる芳香消臭剤、特に安定した
揮散性及び持続性を有する持続性芳香消臭剤に関する。
〔従来の技術〕
従来の芳香消臭剤は、揮散開口部が容器の上部に位置
している為、有効成分(主として香料)等が揮散するこ
とにより、ゲル状芳香消臭剤(芳香体)が収縮し、容器
側壁部の影響を受けて揮散速度が落ち、これを改善する
為に、既に市販芳香消臭剤として揮散開口部が側面を向
いた芳香消臭剤、または特開昭60−185561号公報、特開
昭61−141370号公報記載のものが提案されている。特
に、前者公報には、容器の天井部にゲル状等の揮発性物
質(芳香体に相当する)を固定し、底部に揮散孔を設け
て形成されたゲルの容器が記載され、また、後者公報に
は、蒸散助剤液とゲルとの組み合わせにより、蒸散助剤
をゲルに徐々に補給するゲル芳香消臭剤が記載されてい
る。
これら各公報記載の芳香消臭剤は、いずれも芳香体の
拡散面を下向に配置し、その揮散面から香料を効率的、
且つ安定的に揮散するように工夫したものである。
〔発明が解決しようとする課題〕 しかし、上記各公報記載の芳香消臭剤は、使用初期の
揮散は安定するもののその揮散量が多く、使用後期には
容積の減少と共に揮散量が漸減し、香りが弱くなってし
まう。また、後者公報の芳香消臭剤は、蒸散助剤液をゲ
ルに補給する為、安定した揮散が得られるものの蒸散助
剤液部が密封されている為、使用後期には内部圧が負圧
となって、蒸散助剤の安定した補給が不可能になり、自
ずと揮散量が減少し、香りが弱くなってしまう。いずれ
にしても、上記各芳香消臭剤は、それぞれの有する欠点
のため、芳香消臭剤としての理想的な持続性が得られな
い等の問題点を有していた。
従って、本発明の目的は、芳香体からの香料等の経時
的な揮散量を安定化あるいは増加させ、芳香をムラなく
持続させることができる持続性芳香消臭剤を提供するこ
とにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、芳香消臭剤容器の形態等について種々
検討した結果、芳香体の重量が減少すると共に、該芳香
体が充填され容器を傾斜させるようにすることによって
上記目的を達成し得ることを知見した。
即ち、本発明は、上記目的を達成すべく、揮散に伴い
重量を減少する薬剤と、該薬剤を充填する容器とを有
し、上記容器に充填された上記薬剤の重量の減少によっ
て該薬剤の重心が変位して水平方向に位置して存する該
薬剤の揮散面が少なくとも90°回転するようになしてあ
ることを特徴とする持続性芳香消臭剤を提供するもので
ある。
〔作用〕
本発明の持続性芳香剤は、使用により香料等が揮散し
て芳香体の重量が減少すると共に芳香体の重心が漸次変
位して芳香体の揮散面を水平方向から漸次傾ける。
〔実施例〕
以下第1図乃至第4図に示す実施例に基づいて本発明
を説明する。
図中、第1図は、本発明の一実施例における芳香体を
充填する前の状態を示す斜視図、第2図(a)、(b)
は本実施例の要部を破断して示す側面図で、同図(a)
は使用初期の状態を示す図、同図(b)は使用末期の状
態を示す図、第3図は本実施例の容器のみを取り出して
示す斜視図、第4図は容器の平面を示す図、第5図は揮
散速度と容器内における芳香体の揮散面の傾斜角度の関
係を示すグラフ、第6図は本実施例において容器が回転
する場合と、容器の回転を強制的に止めて水平に維持し
た場合との総揮散量と経過日数の関係を示すグラフ、第
7図(a)、(b)は、従来の横置きタイプの芳香消臭
剤の揮散速度と器壁高の関係を示すグラフ(a)、及び
器壁高を変化させた場合における総揮散量と経過日数の
関係を示すグラフ(b)である。
本実施例の持続性芳香消臭剤は、第1図及び第2図に
示す如く、揮散に伴い容積を収縮する芳香体1と、該芳
香体1を充填する容器2とを有して構成されている。
上記容器2は、偏平な筒体として形成され、台座3に
立設した1対の支持板4に回転軸5を介して回転自在に
軸支されている。
そして、上記容器2は、それぞれ周面の軸芯方向に沿
わせて相対向する位置に形成された軸孔2A、2Aを有し、
更に、上記容器2には、芳香体1を充填する充填部2Bが
形成され、該充填部2Bは、第2図(a)、(b)に示す
如く、容器2の軸芯に対して傾斜させた楕円空間として
形成されている。そして、芳香体1を充填した状態での
容器2の重心は、容器2の軸芯線上にあり、芳香体1の
揮散面を水平に維持するように構成されている。
容器2の周壁において、充填部2Bの長軸側の周壁部
は、一方の壁厚が厚く、他方の壁厚が薄く形成され、壁
厚の厚い両端面には、第4図に示す如く1対の溝2C、2C
が長軸に対して左右対称に形成され、一方の端面が第2
図(a)、(b)に示す如く底壁2Dによって閉塞されて
いる。
従って、充填部2Bは、第2図(a)に示す如く、その
楕円開口部の中心が容器2の軸芯位置から右側に偏位
し、回転軸5、5のなす軸支線に対して左右非対称に形
成されている。
また、上記容器1の充填部2Bの楕円開口部の短軸側両
側に1対のバランス調整体6、6が立設されており、該
バランス調整体6、6が、芳香体1の揮散に伴ってその
重心が変位する際に、該容器2の回転による傾斜を調整
する役割を果している。
上述の如く構成された容器2の充填部2Bには、第2図
(a)に示す如く、芳香体1が満杯になるように充填さ
れ、芳香体1の揮散面が容器2の楕円開口部端面に一致
している。
而して、上記実施例において、充填部2Bに充填される
芳香体1は、香料等を担体に担持させてなるもので、水
性あるいは油性のゲル状等のゲル体として形成され、揮
散率が50%以上に形成されていることが好ましい。この
ような水性の担体としては、例えば、カラギーナン、カ
ルボキシメチルセルロース、メタクリル酸重合体等が挙
げられ、また油性の担体としては、例えば、金属石鹸、
アシルアミノ酸、ジベンジリデンソルビトール等が挙げ
られる。本実施例の持続性芳香消臭剤に用いた芳香体2
は、具体的には、シトラス系香料等を1、2−ポリブタ
ジエン(日本合成ゴム(株)製)によってゲル化された
もので、これを後述する試験例に用いた。また、芳香体
1の担体としては、上記ゲル体以外にパルプ材等の多孔
質体がある。この場合には、多孔質体に香料等を含浸さ
せて芳香体1とすることができる。
上述した本実施例の持続性芳香消臭剤を用いると、芳
香体1は、その水平方向の揮散面から香料等が揮散して
重量が減少し、徐々に揮散面が底面側へ接近する。これ
によって芳香体1の重心が、第2図(a)における容器
2の軸芯位置から漸次左側に変位して回転軸6、6のな
す軸支線を中心にして容器2を反時計方向に回転させる
回転モーメントが発生し、芳香体1の揮散面を漸次傾斜
させ、芳香体1の揮散が進行するにつれてその傾斜をき
つくする。つまり、本実施例では、芳香体1が揮散して
揮散量が多くなって容器2の楕円開口部端面から芳香体
1の揮散面が下がり、充填部1Bの内壁面が露呈しても、
芳香体1の大気への揮散が内壁面によって阻害されるこ
となく、上述の如く揮散面が漸次傾斜して、内壁面の影
響を緩和し、安定した揮散作用を継続する。
更に、本実施例の持続性芳香消臭剤は、バランス調整
体6、6が作用して、使用末期においては、バランス調
整体6、6の重みによる回転モーメントのため容器2を
第2図(b)に示す如く確実に反転させて容器2の内壁
面の影響を緩和して安定した拡散作用を持続する。
尚、上記バランス調整体6、6がない場合であって
も、持続性芳香消臭剤の使用末期には90°以上回転し
て、充填部1Bの内壁面の影響をなくする状態にすること
が可能である。
しかし、本実施例の如く、上記バランス調整体6、6
を有することによって確実に持続性芳香消臭材の芳香性
を持続させることができる。
また、芳香体1の担体としてパルプ材等の多孔質体を
用いた場合についても、香料等の揮散によって重量が減
少し、上述したと同様に重心位置が変位して容器2が傾
斜して揮散作用を持続することができる。
次に、本実施例の持続性芳香消臭剤における充填部1
の内壁面の高さ、つまり、器壁高の揮散作用に及ぼす影
響及び揮散面の傾斜の揮散作用に及ぼす影響について、
担体にゲル体を用した下記試験例に基づいて説明する。
試験例−1 本試験は、芳香体の揮散速度に対する容器の傾き(揮
散面の傾き)及び器壁高の及ぼす影響を試験したもの
で、その試験結果を示したものが第5図〜第7図であ
る。揮散面を静置面に対して傾斜させるほど第5図に示
す如く揮散速度が上昇し、器壁高の影響がなくなり、ま
た、容器の回転により揮散面が傾斜する場合には、第6
図に示す如く使用末期に至るまで安定した揮散量を持続
していることが判り、また、逆に芳香体1の揮散面を水
平にした従来の横置タイプの芳香剤は、第7図(a)、
(b)に示す如く器壁高が高くなる程揮散速度が低減
し、芳香剤の使用日数の経過に伴う総揮散量が少なくな
っていることが判る。
即ち、芳香消臭剤を持続させるためには、揮散速度の
大きい使用初期には器壁高によって揮散量を抑制し、使
用日数の経過に伴って、揮散速度が低減するに従い揮散
面に傾きを付けて揮散速度を高め、安定した揮散性に持
続性をもたせるようにすればよいことが判る。
〔発明の効果〕
本発明の持続性芳香消臭剤は、芳香体からの香料等の
経時的な揮散量を安定化あるいは増加させ、芳香をムラ
なく持続させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例における芳香体を充填する
前の状態を示す斜視図、第2図(a)、(b)は本発明
実施例の要部を破断して示す側面図で、同図(a)は使
用初期の状態を示す図、同図(b)は使用末期の状態を
示す図、第3図は本実施例の容器のみを取り出して示す
斜視図、第4図は容器の平面を示す図、第5図は揮散速
度と容器の揮散面の傾斜角度の関係を示すグラフ、第6
図は本実施例において容器が回転する場合と、容器の回
転を強制的に止めて水平に維持した場合との総揮散量と
経過日数の関係を示すグラフ、第7図(a)、(b)
は、従来の横置きタイプの芳香消臭剤の揮散速度と器壁
高の関係を示すグラフ(a)、及び器壁高を変化させた
場合における総揮散量と経過日数の関係を示すグラフ
(b)である。 1;芳香体(薬剤)、2;容器 4;支持板、5;回転軸 6;バランス調整体

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】揮散に伴い重量を減少する薬剤と、該薬剤
    を充填する容器とを有し、上記容器に充填された上記薬
    剤の重量の減少によって該薬剤の重心が変位して水平方
    向に位置して存する該薬剤の揮散面が少なくとも90°回
    転するようになしてあることを特徴とする持続性芳香消
    臭剤。
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