JP2504674Y2 - 動力舵取装置 - Google Patents

動力舵取装置

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JP2504674Y2
JP2504674Y2 JP3071190U JP3071190U JP2504674Y2 JP 2504674 Y2 JP2504674 Y2 JP 2504674Y2 JP 3071190 U JP3071190 U JP 3071190U JP 3071190 U JP3071190 U JP 3071190U JP 2504674 Y2 JP2504674 Y2 JP 2504674Y2
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信明 板谷
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自動車機器株式会社
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は動力舵取装置に係り、特に反力機構を備えた
動力舵取装置に関するものである。
〔従来の技術〕
第7図は従来のインテグラル型動力舵取装置の縦断面
図、第8図は反力機構部の横断面図であり、ギアハウジ
ング(2)内のシリンダ部(4)内には、ピストン
(6)が摺動自在に嵌合され、このピストン(6)によ
ってシリンダ(4)内は2つの圧力室(8),(10)に
区画されている。ピストン(6)の側面(第7図におけ
る下面)にはラック(12)が形成されており、このラッ
ク(12)に、図示しない操向車輪に連動するセクタギア
(14)が噛合わされ、ピストン(6)の往復動に伴なっ
て正逆回動するようになっている。
上記ピストン(6)の軸心部の孔(16)にはボールね
じ溝(18)が螺設され、溝(18)内の多数のボール(1
9)を介してウォーム軸(出力軸)(20)が螺合されて
いる。ギアハウジング(2)の一端には、バルブハウジ
ング(22)の円筒部(22a)が嵌合され、ボルト(24)
によって固定されている。このバルブハウジング(22)
内には上記ウォーム軸(20)と軸線を一致させてスタブ
軸(入力軸)(26)が配設されている。ウォーム軸(2
0)のスタブ軸(26)側端部には、大径の筒部(20a)が
形成され、この筒部(20a)内に、スタブ軸(26)の先
端部がベアリング(28)介して嵌合している。これら両
軸(20),(26)は、それらの軸心の孔内に挿通された
トーションバー(30)によって連結されている。また、
ウォーム軸(20)の内面とスタブ軸(26)の外面には、
両軸(20),(26)の所定量の相対回転を許容するとと
もに、それ以上の回転は規制するようにフェイルセーフ
(32)が形成されている。なお、スタブ軸(26)は図示
しない舵取ハンドルに連結されて回転される。
スタブ軸(26)の中央部外周面には直接弁ロータ(内
側弁部材)(34)が形成され、その外周に弁スリーブ
(外側弁部材)(36)が嵌合されている。この弁スリー
ブ(36)は、ピン(38)を介してウォーム軸(20)に連
結され一体的に回転するようになっており、これら弁ロ
ータ(34)および弁スリーブ(36)によってロータリタ
イプのコントロールバルブ(40)が構成されている。
コントロールバルブ(40)は、バルブハウジング(2
2)に形成された供給口(42)を介してオイルポンプ
に、そして還流口(44)を介してタンクに連通してお
り、舵取ハンドルの操作によってこのコントロールバル
ブ(40)が切換作動されると、オイルポンプから吐出さ
れた圧油は、圧力室(8),(10)の一方に供給される
とともに、他方の圧力室がタンクに連通されて両室間に
圧力差が生じ、この圧力差でピストン(6)を作動させ
て操舵方向に補助力を付与するようになっている。
ウォーム軸(20)の大径筒部(20a)のスタブ軸(2
6)側端部は、弁スリーブ(36)の外周に嵌合するとと
もに、ウォーム軸(20)およびスタブ軸(26)の両者を
バルブハウジング(22)に対して回転自在に支持するボ
ールベアリング(46)のインナーレース(46a)を構成
している。このボールベアリング(46)のアウターレー
ス(46b)は、ウォーム軸(20)の筒部(20a)外周面と
バルブハウジング(22)の円筒部(22a)との間に挿入
されねじ部(48)により固定されたアジャスティングプ
ラグ(50)によってバルブハウジング(22)の底部に保
持されている。
ウォーム軸(20)とスタブ軸(26)とが嵌合している
部分のシリンダ寄りには反力機構(51)が設けられてお
り、この反力機構(51)について説明する。ウォーム軸
(20)の大径筒部(20a)に円周方向等間隔で複数個
(本実施例では3個)の半径方向に貫通する円孔(52)
が形成されている。これら各円孔(52)内にはそれぞれ
反力プランジャ(54)が摺動可能に密嵌している。反力
プランジャ(54)の内部側の端面には円弧状の凹部が形
成され、この凹部内にボール(56)が保持されている。
一方、スタブ軸(26)の外周には、環状の大径部(26
a)が設けられ、この大径部(26a)に円周方向等間隔で
3個所の、2つの対称な傾斜面から成るV字状の溝(5
7)が形成されている。そして、円孔(52)内の反力プ
ランジャ(54)の外部側空間(油圧反力室)に導入され
た油圧によって、反力プランジャ(54)を介してボール
(56)をスタブ軸(26)のV溝(57)に圧接させて操舵
反力を発生させるようになっている。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記構成の反力機構を備えた動力舵取装置では、コン
トロールバルブに設けられたバルブ溝を加工誤差等によ
り、油圧の中心と反力機構の中立位置とを一致させるこ
とが困難であった。
本考案は上記欠点を除くためになされたもので、コン
トロールバルブの油圧中心と反力機構の中立位置とのセ
ンタリング(調芯)を行うことができ、しかも、その調
芯された状態を保持することができる反力機構を備えた
動力舵取装置を提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案に係る動力舵取装置は、入出力軸の一方に形成
された半径方向穴と、この穴内に摺動自在に嵌合された
反力プランジャと、この反力プランジャの内部側端面
に、その外径の中心から偏心して設けられた凹部内に保
持されたボールと、他方の軸の外面に形成され、上記反
力プランジャに作用する油圧によって上記ボールが押し
付けられる軸方向溝とから成る反力機構を備えており、
さらに、内面に係合部を有する筒状のストッパの外面
を、上記半径方向穴の外周側開口部に圧入するととも
に、反力プランジャの外部側端部に上記ストッパの係合
部に係合して回転を規制する係合突部を形成し、かつこ
の係合突部の上面に反力プランジャを回転操作するため
の溝を設けたものである。
〔作用〕
本考案に係る動力舵取装置では、反力プランジャの係
合突部に設けられた溝に工具を挿入して回転操作するこ
とにより、反力機構の中立と油圧中心とを一致させた後
ストッパを圧入固定すると、反力プランジャの回転が規
制されて調芯状態が維持され、また、ストッパに当たる
ことによって反力プランジャの抜け出しが防止される。
〔実施例〕
以下、図示実施例により本考案を説明する。第1図は
本考案の一実施例に係る反力機構の平面図、第2図は第
1図のII-II線に沿う断面図である。ウォーム軸(120)
には半径方向の円孔(152)が形成され、この円孔(15
2)内に反力プランジャ(154)が摺動自在に嵌合してい
る。反力プランジャ(154)の内部側端面(第2図下
方)には凹部(154a)が形成されており、この凹部(15
4a)はその中に保持されているボール(156)の径より
も大きい径の円弧から成っている。しかもこの凹部(15
4a)は、第3図に示すように、その中心(01)が反力プ
ランジャ(154)の軸線(02)からずれた位置に設けら
れている。そして、ボール(156)はスタブ軸(126)の
外面に形成された軸方向のV字溝(157)内に嵌合して
いる。反力プランジャ(154)の外部側には、6角形の
係合突部(154b)が形成され、さらに、この突部(154
b)の2辺を横断する溝(154c)が設けられている。
一方、円孔(152)の外周側開口部には、6角形の有
底筒状をなすストッパ(160)が、その外面側の6個所
の突起部において円孔(152)の内周面に圧入されてい
る。ストッパ(160)の筒状部(160a)の内面側は、上
記反力プランジャ(154)の突部(154b)の外面より僅
かに大きい6角形状をしており、、突部(154b)の外面
に対して僅かの間隙を有している。また、ストッパ(16
0)の筒状部(160a)の端面(160b)と反力プランジャ
(154)の突部(154b)の周囲の面(154d)との間、お
よびストッパ(160)の底面(160c)と反力プランジャ
(154)の突部(154b)の上端面(154e)との間にそれ
ぞれ間隙があり、しかも、底部外面(160d)がウォーム
軸(120)の外周面から突出しないように、このストッ
パ(160)は円孔(152)内に固定されている。さらに、
ストッパ(160)の底部には、上記反力プランジャ(15
4)の突部(154b)の溝(154c)とほぼ等しい幅の長穴
(160e)が形成されている。
上記構成に係る反力機構の組付け時に、コントロール
バルブの中立位置において第3図のように反力機構の中
立が得られていない場合には、ストッパ(160)の長穴
(160e)を貫通させたドライバー(162)等の工具の先
端を反力プランジャ(154)の溝(154c)内に挿入し、
反力プランジャ(154)を押しながら回転させる。反力
プランジャ(154)がV溝(157)内のボール(156)に
対して回転し、最も下方に落ち込んだ位置で調芯(反力
機構の中立位置が油圧中心に一致)される。その状態で
ストッパ(160)を上記第2図の位置迄圧入する。この
ように調芯し、ストッパ(160)を固定した後はプラン
ジャ(154)が回転してしまうことがなく調芯した状態
を保持することができる。また、円孔(152)の入口側
にストッパ(160)があるため、反力プランジャ(154)
が円孔(152)から抜け出してハウジング側に当たって
しまうおそれがない。
なお、ストッパの形状は上記のような6角形状に限ら
れるものではなく、その他の多角形等、外面が円孔内に
固定され、内面は反力プランジャの回転を規制しうるも
のであるば良い。例えば、第4図に示すように、複数の
凹凸を有する曲面から成るストッパ(260)とこのスト
ッパ(260)よりも一回り小さい係合突部(254b)有す
る反力プランジャ(254)との組合せでも同様の効果を
奏することができる。また、上記実施例では、突部(15
4b)の溝(154c)を使って反力プランジャ(154)を回
転させたが、このプランジャ(154)は外側から押し込
むだけで回転するので、溝がない場合でも調芯が可能で
ある。
また、第5図および第6図に示すように、底部のない
6角形の筒状部だけから成るストッパ(360)でも良
い。この例では、反力プランジャ(354)の係合突部(3
54b)の周囲の面(354d)と、ストッパ(360)の内部側
端面(360b)とがストッパ面となり、反力プランジャ
(354)が抜け出すことを防止する。また、反力プンラ
ンジャ(354)の係合突部(354b)の上端面を破線
(a)の如くウォーム軸(320)の外周面と同一の円弧
状にすれば、ハウジング側との干渉を避けることができ
る。
なお、上記各実施例は、いずれもストッパの筒状部の
内面と外面が反力プランジャの係合突部と同一形状をし
ているが、内面だけを係合突部と同一の形状にすれば、
外面側は円形等その他の形状にして円孔内に圧入固定す
るようにしても良い。また、ストッパの材質は、金属に
限らず、合成樹脂やゴム等の素材を用いることもでき
る。
〔考案の効果〕
以上述べたように本考案によれば、反力機構の中立位
置とコントールバルブの油圧中心とを一致させた後ずれ
てしまうおそれがなく、しかも反力プランジャの抜け出
しを防止することもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本考案の一実施例に係る動力舵取
装置の反力機構の平面図および第1図のII-II線に沿う
断面図、第3図は上記実施例の調芯の過程を示す断面
図、第4図は第2の実施例の平面図、第5図および第6
図は第3の実施例の平面図および断面図、第7図は従来
のインテグラル型動力舵取装置の縦断面図、第8図はそ
の反力機構部の横断面図である。 (152)……半径方向穴、(154)……反力プランジャ、
(154a)……反力プランジャの凹部、(154b)……反力
プランジャの係合突部、(154c)……反力プランジャの
溝、(156)……ボール、(157)……軸方向溝、(16
0)……ストッパ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】舵取ハンドルによって回転される入力軸
    と、この入力軸と同一軸線上に配置され、相対回転可能
    な出力軸と、これら両軸にそれぞれ一体回転可能に設け
    られた弁部材から成るコントロールバルブと、上記両軸
    間に設けられた反力機構とを備え、この反力機構が、上
    記両軸の一方に形成された半径方向穴と、この穴内に摺
    動自在に嵌合された反力プランジャと、この反力プラン
    ジャの内部側端面に、その外径の中心から偏心して設け
    られた凹部内に保持されたボールと、他方の軸の外面に
    形成され、上記反力プランジャに作用する油圧によって
    上記ボールが押し付けられる軸方向溝とから成る動力舵
    取装置において、内面に係合部を有する筒状のストッパ
    の外面を、上記半径方向穴の外周側開口部に圧入すると
    ともに、反力プランジャの外部側端部に上記ストッパの
    係合部に係合して回転を規制する係合突部を形成したこ
    とを特徴とする動力舵取装置。
JP3071190U 1989-12-28 1990-03-26 動力舵取装置 Expired - Lifetime JP2504674Y2 (ja)

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KR1019900022241A KR940009853B1 (ko) 1989-12-28 1990-12-28 동력조향장치

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JPH03121179U JPH03121179U (ja) 1991-12-11
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