JP2504497B2 - テレビカメラの焦点調整方法及び装置 - Google Patents

テレビカメラの焦点調整方法及び装置

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JP2504497B2
JP2504497B2 JP62316959A JP31695987A JP2504497B2 JP 2504497 B2 JP2504497 B2 JP 2504497B2 JP 62316959 A JP62316959 A JP 62316959A JP 31695987 A JP31695987 A JP 31695987A JP 2504497 B2 JP2504497 B2 JP 2504497B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、テレビカメラの焦点調整方法及び装置に係
り、特に映像信号中の高周波成分により得られる画像の
精細度を検出し、この精細度が最大となるようにテレビ
カメラの撮影光学系の焦点調整を行うようにしたテレビ
カメラの焦点調整方法及び装置に関する。
〔従来の技術〕
近年、高品位テレビジョンシステムが開発され、実用
化段階に入りつつあり、必然的に高精度の焦点合わせが
要求されている。
しかし、従来のテレビカメラにあっては、ビューファ
インダーを覗きながらテレビカメラの撮影光学系のフォ
ーカスレンズを手動操作によって移動させて被写体に焦
点合わせを行っていた。この場合、上記ビューファイン
ダ上の映像の目視による限界解像度は、そのビューファ
インダのサイズにも左右されるが、400〜500TVL程度で
あり、高品位テレビジョンシステムで要求される1000TV
L程度の解像度を十分、満足するように焦点合わせを行
うのが困難である。
そこで、高品位テレビジョンシステムに対応できるよ
うに、これまでは、テレビカメラの撮影光学系の焦点合
わせを行うに際し、少なくとも1000TVL程度の解像度の
画像が得られるように、ビューファインダを覗きながら
焦点合わせ操作をするカメラマンの他に、別に用意され
た大型モニタを監視しながら手動にて焦点合わせを行う
フォーカスマンがおり、その人に微精な焦点合わせ調整
を委ねていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
第4図には、絞り値と焦点深度との関係が解像度をパ
ラメータにして示されている。上述したように、例えば
400TVLの限界解像本数であるビューファインダを覗きな
がら手動操作により焦点合わせを行う場合、第4図にて
曲線A,A′で囲まれた400TVL程度の解像度を領域内に焦
点調整が行われるが、この領域内は、この解像度におけ
る焦点深度内であるための、もはや手動操作者には、そ
の領域内のどの辺に位置するか不明となってしまう。
従って、400TVL程度の解像度を持つ1.5〜7インチ程
度のビューファインダを覗きながらの焦点合わせでは、
高品位テレビジョンシステムにおいて要求される曲線
B、B′で囲まれた1000TVLの解像度の領域内に調整が
困難である。
また放送中においては手動操作に際し最良結像性能が
得られる位置に対して例えば、近距離側から遠距離側
へ、そして遠距離側から再び近距離側へ移動させ上記位
置を選定することが実質的に画像のボケや画像の揺れを
生じ見苦しくなってしまうために不可能である。
このような実情にも拘わらず、因みに1000TVL程度で
の良好な解像度が得られるように焦点調整を行うには、
少なくとも合焦目標値を曲線C、C′で示される1000TV
Lの解像度における焦点深度の1/2の焦点進度範囲内に設
定する必要がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであ
り、目視判断で困難な高域空間周波数成分に対するフォ
ーカスレンズの焦点合わせの微調整を行うことが可能な
テレビカメラの焦点調整方法及び装置を提供することを
目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明のテレビカメラの焦点調整方法では上記目的を
達成するために、被写体への焦点合わせを行うフォーカ
スレンズを含む撮影光学系と、上記撮影光学系により結
像した被写体像を映像信号に変換する撮像手段と、上記
映像信号を所定のフォーマットの映像信号に変換処理す
る信号処理手段と、操作部材の手動操作に基づいて上記
フォーカスレンズを光軸方向に移動させて焦点合わせを
行う手動合焦手段と、上記信号処理手段からの映像信号
から高域空間周波数成分を抽出し、その抽出した高域空
間周波数成分の積分値が極大値となるように上記フォー
カスレンズを光軸方向に移動させて上記手動合焦手段よ
りも高い合焦精度で焦点合わせを行う自動合焦手段と、
を有するテレビカメラの焦点調整方法において、上記自
動合焦手段による焦点合わせを停止させ上記手動合焦手
段による焦点合わせが可能な状態を標準状態とし、上記
手動合焦手段による焦点合わせを停止させ上記自動合焦
手段による焦点合わせを行う微調整モードを設け、上記
標準状態での焦点合わせを行い、上記標準状態での焦点
合わせが終了すると、上記微調整モードによる焦点合わ
せを行い、上記微調整モードによる焦点合わせが終了す
ると、上記標準状態に自動復帰するようにしたことを特
徴とするものである。
〔作用〕
本発明に係るテレビカメラの焦点調整方法では手動操
作もしくは予め設定された合焦位置の記憶値に基づいて
フォーカスレンズの焦点調整を行う手動合焦手段による
フォーカスレンズの焦点調整後に、その手動合焦手段の
合焦動作終了もしくは外部手動操作に基づいて発生する
起動信号を受けて動作する自動合焦手段により目視判断
が困難な高域空間周波数成分に対する前記フォーカスレ
ンズの焦点合わせの微調整が行われる。
また本発明に係るテレビカメラの焦点調整装置では手
動操作等に基づいて焦点調整を行う手動合焦手段により
所要の精度でフォーカスレンズの焦点調整が行われる。
次いでこの手動合焦手段によるフォーカスレンズ駆動
終了もしくは手動操作に基づく起動信号を受けて動作す
る自動合焦手段により上記フォーカスレンズが所定の時
間間隔で複数回、所定移動量だけ移動させられるように
上記駆動手段が制御され且つ夫々の移動位置での焦点量
が演算されると共に、上記フォーカスレンズの最良結像
性能が得られる位置が決定され上記フォーカスレンズは
その位置に移動させられる。この結果、目視判断が困難
な高域空間周波数成分に対するフォーカスレンズの焦点
合わせの微調整が行われる。
このように本発明に係るテレビカメラの焦点調整方法
及び装置によれば、目視判断による精度をはるかに超え
る高精度の焦点調整が可能となる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。第
1図には本発明に係るテレビカメラの焦点調整装置の一
実施例の構成が示されている。同図において、撮影光学
系1はフォーカスレンズ10、ズームレンズ12、マスター
レンズ13、絞り14等から構成されている。フォーカスレ
ンズ10は撮影光学系の焦点合わせを行うレンズである。
フォーカスレンズ10はモータあるいは圧電素子等のア
クチュエータ16により図示してない駆動機構を介して撮
影光学系1光軸100方向に駆動されるようになってい
る。
アクチュエータ16は、駆動回路18により駆動信号が与
えられ、駆動回路18には制御回路50よりD/A変換器20を
介してアクチュエータ16を駆動するための制御信号が出
力される。
ズームレンズ12は撮影光学系1の倍率を変更するレン
ズ系であり、種々のレンズにより構成されている。ズー
ムレンズ12のズーム位置(倍率)は図示してないズーム
リングに連動するポテンショメータ29により検出され、
該検出値はA/D変換器31を介して制御回路50に入力され
るようになっている。
設定される絞り値は絞り14の開口面積を可変する図示
してない絞りリングに連動するポテンショメータ28によ
り検出され、該検出値はA/D変換器30を介して制御回路5
0に入力されるようになっている。
15は色分解光学系であり、この色分解光学系15は絞り
14を介して入射される光をR、G、Bの三原色に分解す
る光学部品であり、例えばダイクロイックプリズム、フ
ィルタ等で構成されている。
38、40、42はそれぞれ色分解光学系15によりR、G、
Bの三原色に分解された光による被写体の光学像を映像
信号に変換する撮像管あるいは固体撮像素子で構成され
た撮像デバイスであり、これらの撮像デバイス38、40、
42により得られた微弱な映像信号はそれぞれプリアンプ
44、46、48により増幅された後、プロセス回路52、54、
56に入力される。
プロセス回路52、54、56はそれぞれ、プリアンプ44、
46、48から出力された映像信号に周波数特性補償、ガン
マ補正、輪郭強調等の各種の信号処理を行い、三原色
R、G、Bの映像信号とする回路である。
カラーエンコーダ58はプロセス回路52、54、56から出
力されたR、G、Bの映像信号を所定のフォーマット、
例えばNTSC方式の複合映像信号とする回路である。
カラーエンコーダ58からの複合映像信号は図示してな
いCRTビューファインダに出力されると共に、アンプ62
を介してハイパスフィルタ64に入力される。ハイパスフ
ィルタ64は映像信号の信号帯域の高域周波数近傍の信号
成分のみを通過させるような周波数特性となっている。
すなわち、ハイパスフィルタ64の遮断周波数は映像信号
の信号帯域の高域周波数近傍に選択される。
ところでテレビカメラの撮像光学系は空間周波数に対
する応答特性を考えた場合に被写体像を示す映像信号に
関してローパスフィルタとして機能するものとして把握
することができる。このように撮影光学系をローパスフ
ィルタとして考えた場合にこのローパスフィルタの周波
数特性はディフォーカス量によって、遮断周波数が大き
く変化する。
一方、映像信号に含まれる高周波成分は被写体像の精
細度を示すので、前記ローパスフィルタの遮断周波数付
近における映像信号の高周波成分の振幅情報をテレビカ
メラの撮影光学系の焦点調整のための情報として使用す
ることができる。このため、ハイパスフィルタ64の遮断
周波数は映像信号の信号帯域の高域周波数近傍に選択さ
れる。
ハイパスフィルタ64により抽出された映像信号の高周
波成分はアンプ66を介してA/D変換器68でA/D変換され、
高周波成分の振幅情報がRAM70に書き込まれるように構
成されている。
60は同期信号発生部であり、複合同期信号をプロセス
回路52、54、56、カラーエンコーダ58、アンプ72並びに
タイミングコントローラ74にそれぞれ出力する。
タイミングコントローラ74はA/D変換器68のA/D変換処
理のタイミング及びRAM70へのデータの書き込み/読出
しを行う際のアドレスデータをアドレスジェネレータ76
から出力するタイミングを定めるタイミング信号を出力
する回路である。
また32はフォーカスレンズ10を手動操作により駆動す
るための操作部材であり、該操作部材32を回すことによ
りこれに連動するポテンショメータ34により操作部材32
の回動量に応じた電圧が検出され、この検出された電圧
値がA/D変換器36を介して制御回路50に入力されるよう
になっている。
33は制御回路50にフォーカスレンズ10の自動焦点調整
を指示するための外部起動信号を発生する外部起動釦で
ある。
また、制御回路50はA/D変換器30、36及びRAM70からの
データを取り込み、各種の演算処理を行い、テレビカメ
ラの撮影光学系を合焦させるようにフォーカスレンズ10
の焦点調整を行うべくアクチュエータ16の駆動制御を行
う。
上記構成からなるテレビカメラの焦点調整装置の動作
を以下に説明する。まずビューファインダ(図示せず)
をのぞきながら被写体にテレビカメラの撮影光学系の焦
点を合わせるべく操作部材32を操作する。操作部材32の
操作量(回動量)に応じた電圧値がポテンショメータ34
により検出され、A/D変換器36を介して制御回路50に入
力される。制御回路50はA/D変換器36のディジタル信号
に基づいてD/A変換器20を介して駆動回路18にアクチュ
エータ16を操作部材32の操作に応じて所定方向に所定量
だけ駆動するための制御信号を出力する。この結果、ア
クチュエータ16は駆動回路18から駆動信号を受けてフォ
ーカスレンズ10を図示してない駆動機構を介して光軸10
0上を移動させる。このように操作部材32の手動操作に
よりテレビカメラの撮影光学系の焦点合わせの調整が行
われる。
さて、上記した操作部材32の手動操作が終了(停止)
すると、その合焦動作終了に基づく起動信号によって自
動的に焦点合わせの微調整が行われる。この微調整は既
述したように撮影光学系をローパスフィルタとして考え
た場合に焦点調整により一定距離の被写体に対して等価
帯域幅が変化するからこのローパスフィルタの遮断周波
数付近の映像信号の高周波成分の振幅が大きく変化する
のでこの振幅変化を検出し、合焦位置において高周波成
分の振幅が最大となることから、この振幅が最大となる
ようにフォーカスレンズ10を移動することにより行われ
る。
フォーカスレンズ10の焦点ずれ量(以下、ディフォー
カス量と記す)に対するハイパスフィルタ64を介して得
られる映像信号の高周波成分の振幅との関係(焦点量曲
線)を第2図に示す。同図において絞り値AVにより焦点
量曲線の傾斜、極大値(ピーク)が異なることが理解で
きる。制御回路50内に設けられたROMには絞り値とフォ
ーカスレンズ10の移動量との関係がテーブルとして記憶
されている。
さて絞りリングに連動するポテンショメータ28からA/
D変換器30を介して絞り値が制御回路50に取り込まれ、
制御回路50は絞り値に基づいてフォーカスレンズ10の移
動量及び移動方向を決定し、D/A変換器20を介して駆動
回路18にアクチュエータ16を微小移動させるための制御
信号を出力する。この制御信号は1フィールド毎に行わ
れ、2フレームでディフォーカス量の異なる4点(その
内の1点は方向判別に利用)の映像信号の高周波成分の
積分値が制御回路50によりハイパスフィルタ64、A/D変
換器68を介してRAM70に書き込まれた前記高周波成分の
振幅情報から演算され、この積分値とディフォーカス量
との関係から焦点量曲線の極大値(ピーク)が得られる
ディフォーカス量の座標値が求められる。この演算処理
の内容を第3図に参照して説明する。
第3図においてフォーカスレンズ10を微小移動し、
a、b、cの3点の映像信号の高周波成分の焦点電圧値
を得る。同図においてxをディフォーカス量、yをハイ
パスフィルタ64を介して得られる映像信号の高周波成分
の焦点電圧値とする。a、b、cの間隔をSとしa点の
x座標を「0」とすると各点の座標は、 a(0,yA) …(1) b(S,yB) …(2) c(2S,yC) …(3) である。
この3点を通る曲線の山頂P(xP,yP)のx座標xP
ラグランジェの補間多項式を用いて求める。
a(x0,y0)、b(x1,y1)、c(x2,y2)の3点を通
る焦点量曲線の式P(x)は次のように表される。
ここで式(1)、(2)、(3)を(5)式に代入する
と、 式(6)、(7)、(8)を式(4)に代入して P(x)の微分式が0のとき極大値をとるので よってa点より合焦位置P点までの距離xpは式(9)で
与えられる。
制御回路50はこの座標値XPを示すデータからフォーカ
スレンズ10の移動量を求め、D/A変換器26を介して駆動
回路18にフォーカスレンズ10を合焦位置まで移動させる
ための制御信号を出力する。この結果、駆動回路18より
アクチェータ16に駆動信号が出力され、フォーカスレン
ズ10は、被写体に対して合焦位置に移動さスレンズ10
は、被写体に対して合焦位置に移動させられ、次の手動
操作等による起動信号が入力されるまでその位置に留ま
る。
しかしながら、これら一連の前述した合焦動作に於い
て、焦点量曲線の極大値が決定されない場合があり得
る。その場合は、被写体に合焦させるための制御信号が
制御回路50よりD/A変換器20、駆動回路18を介してアク
チュエータ16に出力される。その後、再び焦点量曲線の
極大値の座標を求めるための演算処理が行われ、同様の
フォーカスレンズ10の駆動制御の結果、被写体に対しテ
レビカメラの撮影光学系は手動操作では得ることが困難
な高精度での合焦状態となる。
次にフォーカスレンズ10の焦点合わせの微調整を行う
際に制御回路50により実行される処理ルーチンの内容を
第5A図及び第5B図に示す。これらの図において、この処
理ルーチンが起動されると、まず手動操作によるフォー
カスレンズ10の焦点合わせを行うための操作部材32の現
在位置がポテンショメータ34により検出され、A/D変換
器36を介して読み込まれ、制御回路50内の記憶部(RA
M)に書き込まれる(ステップ200)。次いで図示してな
い絞りリングにより設定される絞り14の絞り値がポテン
ショメータ28、A/D変換器30を介して、またズームレン
ズ12のズーム位置(倍率)がポテンショメータ29、A/D
変換器31を介してそれぞれ、読み込まれ制御回路50内の
記憶部に書き込まれる(ステップ201)。
更に操作部材32の現在位置がステップ200で読み込ま
れた位置から変化し且つ操作部材32の操作が停止したか
否か、換言すれば手動操作によるフォーカスレンズ10の
焦点合わせが行われ且つ終了したか否かが判定される
(ステップ202)。手動操作によるフォーカスレンズ10
の焦点合わせが行われ且つ終了した場合にはステップ20
3に移行する。また手動操作によるフォーカスレンズ10
の焦点合わせが行われなかった場合にはステップ208に
移行し、外部起動釦33が操作されたか否かが判定され
る。
ステップ208で外部起動釦33が操作されていないと判
定された場合にはステップ200に戻る。また外部起動釦3
3が操作された場合にはステップ203に移行する。このよ
うにステップ200〜202及びステップ208の処理によって
手動操作によるフォーカスレンズ10の焦点合わせが終了
したか又は外部起動釦33が操作された場合にステップ20
3〜207、ステップ209〜219によるフォーカスレンズ10の
焦点合わせの微調整が行われる。
ステップ203では現時点における絞り14の絞り値、ズ
ームレンズ12のズーム位置に基づいてフォーカスレンズ
10の単位移動量が算出される。次いでハイパスフィルタ
64により抽出された映像信号の高周波成分量(焦点電
圧)がA/D変換器68によりA/D変換され、その変換値Vx
RAM70のメモリエリアxに書き込まれる(ステップ20
4)。
更にステップ205ではフォーカスレンズ10がアクチュ
エータ16によりステップ203で算出された単位移動量だ
け光軸100上をカメラ本体側(手前側であり、至近側)
に移動させられる。この時にハイパスフィルタ64を介し
て得られた映像信号の高周波成分量がA/D変換器68によ
りA/D変換され、その変換値VyはRAM70のメモリエリアy
に書き込まれる(ステップ206)。
次いでステップ207ではRAM70のメモリエリアx、yに
書き込まれた焦点電圧値Vx、Vyの大小比較が行われる。
Vx<Vyであると判定された場合にはステップ218に進
み、フォーカスレンズ10の移動方向をカメラ本体側(手
前側)に指定し、ステップ212に進む。
又Vx≧Vyであると判定された場合にはフォーカスレン
ズ10の移動方向を被写体側であり無限遠側に指定し、フ
ォーカスレンズ10は2単位移動量だけ無限遠側に移動さ
せされる(ステップ209、210)。この時点でハイパスフ
ィルタ64を介して得られた映像信号の高周波成分量がA/
D変換器68によりA/D変換され、その変換値Vy′がRAM70
のメモリエリアyに書き込まれ、更新される(ステップ
211)。
更にフォーカスレンズ10が単位移動量だけステップ20
9又はステップ218で指定された移動方向に移動させら
れ、その時点においてハイパスフィルタ64を介して得ら
れた映像信号の高周波成分量がA/D変換器68によりA/D変
換され、その変換値VzがRAM70のメモリエリアZに書き
込まれる(ステップ212、213)。
次にステップ214ではRAM70のメモリエリアx〜zに書
き込まれた焦点電圧値Vx、Vy、Vz(又はVx、Vy′、Vz
を用いてラグランジェの補間多項式により焦点曲線を示
す関数の極大値及びその極大値が得られる合焦位置を示
す座標が求められる。
更にステップ215ではステップ214において演算された
結果、極大値が存在するか否かが判定され、極大値が存
在する場合には極大値が存在する光軸100上の座標位置
にフォーカスレンズ10がアクチュエータ16により移動さ
せられる(ステップ219)。又ステップ215で極大値が存
在しないと判定された場合にはRAM70のメモリエリアz
に書き込まれている焦点電圧値Vzがメモリエリアxに書
き換えられ、フォーカスレンズ10が単位移動量だけ既に
ステップ209又はステップ218で指定されている方向に移
動させられ、更にステップ211に戻る(ステップ216、21
7)。以後、ステップ211〜217の一連の処理は焦点量曲
線を示す関数の極大値が求まるまで続行される。
以上の処理によりフォーカスレンズ10の焦点合わせの
微調整が行われる。
〔発明の効果〕
以上に説明したように本発明では手動操作もしくは予
め設定された合焦位置の記憶値に基づいてフォーカスレ
ンズの焦点調整を行う手動合焦手段によるフォーカスレ
ンズの焦点調整後に、その手動合成手段の合焦点動作終
了もしくは外部手動操作に基づいて発生する起動信号を
受けて動作する自動合焦手段により前記フォーカスレン
ズの焦点合わせの微調整を行うように構成したので、本
発明によれば目視判断が困難な高域空間周波数成分の焦
点深度領域内においても合焦させることができる。
尚、上記実施例においては、手動操作部材32によって
予め合焦操作を行う例を述べたが、この第1の段階での
合焦動作(手動合焦手段による合焦動作)は、次の合焦
手段によるものであっても良い。つまり、ドラマ撮りの
ときなどに利用される所謂ショットボックス(SHOT BO
X)によって定められた合焦位置の記憶値に基づく合焦
動作、更にはゾーンフォーカス型の自動焦点調整装置等
の自動焦点調整装置の出力信号による合焦動作であって
も良く、これらと本発明による目視判断が困難な高域空
間周波数成分に対する微調整を行う自動合焦手段との組
み合わせによっても同様の作用効果が奏せられるもので
ある。
また、自動合焦手段の起動は、手動合焦手段の動作終
了後のみならず、外部手動操作をトリガーとして行うよ
うにしたものでも良い。
更にハイパスフィルタ64の代わりにバンドパスフィル
タを用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るテレビカメラの焦点調整装置の一
実施例の構成を示すブロック図、第2図は絞り値をパラ
メータにした場合における焦点量曲線を示す特性図、第
3図は焦点量曲線の一例を示し、焦点量曲線の極大値を
求める際の演算内容を説明するための特性図、第4図は
絞り値に対する焦点深度の特性を解像度をパラメータと
して示した特性図、第5A図及び第5B図は第1図における
制御回路により実行される処理ルーチンの内容を示すフ
ローチャートである。 10……フォーカスレンズ、14……絞り、16……駆動用ア
クチュエータ、20……D/A変換器、30、36、68……A/D変
換器、32……操作部材、33……外部起動釦、50……制御
回路、64……ハイパスフィルタ、70……RAM、76……ア
ドレスジェネレータ、74……タイミングコントローラ。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被写体への焦点合わせを行うフォーカスレ
    ンズを含む撮影光学系と、上記撮影光学系により結像し
    た被写体像を映像信号に変換する撮像手段と、上記映像
    信号を所定のフォーマットの映像信号に変換処理する信
    号処理手段と、操作部材の手動操作に基づいて上記フォ
    ーカスレンズを光軸方向に移動させて焦点合わせを行う
    手動合焦手段と、上記信号処理手段からの映像信号から
    高域空間周波数成分を抽出し、その抽出した高域空間周
    波数成分の積分値が極大値となるように上記フォーカス
    レンズを光軸方向に移動させて上記手動合焦手段よりも
    高い合焦精度で焦点合わせを行う自動合焦手段と、を有
    するテレビカメラの焦点調整方法において、 上記自動合焦手段による焦点合わせを停止させ上記手動
    合焦手段による焦点合わせが可能な状態を標準状態と
    し、上記手動合焦手段による焦点合わせを停止させ上記
    自動合焦手段による焦点合わせを行う微調整モードを設
    け、 上記標準状態での焦点合わせを行い、 上記標準状態での焦点合わせが終了すると、上記微調整
    モードによる焦点合わせを行い、 上記微調整モードによる焦点合わせが終了すると、上記
    標準状態に自動復帰するようにしたことを特徴とするテ
    レビカメラの焦点調整方法。
  2. 【請求項2】上記自動合焦手段は、外部起動手段が操作
    されると焦点合わせを行うことを特徴とする特許請求の
    範囲第(1)項記載のテレビカメラの焦点調整方法。
  3. 【請求項3】上記自動合焦手段による焦点合わせ時に、
    フォーカスレンズの移動可能な範囲で極大値が検出され
    ない場合には、フォーカスレンズを所定移動量だけ移動
    させ、その後、再び上記自動合焦手段による焦点合わせ
    を行うことを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載
    のテレビカメラの焦点調整方法。
  4. 【請求項4】被写体への焦点合わせを行うフォーカスレ
    ンズを含む撮影光学系と、 上記撮影光学系により結像した被写体像を映像信号に変
    換する撮像手段と、 上記映像信号を所定フォーマットの映像信号に変換処理
    する信号処理手段と、 操作部材の手動操作に基づいて上記フォーカスレンズを
    光軸方向に移動させて焦点合わせを行う手動合焦手段
    と、 上記信号処理手段からの映像信号から高域空間周波数成
    分を抽出し、その抽出した高域空間周波数成分の積分値
    が極大値となるように上記フォーカスレンズを光軸方向
    に移動させて上記手動合焦手段よりも高い合焦精度で焦
    点合わせを行う自動合焦手段と、 上記自動合焦手段による焦点合わせを停止させ上記手動
    合焦手段による焦点合わせが可能な状態を標準状態と
    し、上記手動合焦手段による焦点合わせを停止させ上記
    自動合焦手段による焦点合わせを行う微調整モードを備
    え、上記標準状態での焦点合わせが行われ上記標準状態
    での焦点合わせが終了すると、上記微調整モードによる
    焦点合わせを行い、上記微調整モードによる焦点合わせ
    が終了すると、上記標準状態に自動復帰するように制御
    する制御手段と、 を有することを特徴とするテレビカメラの焦点調整装
    置。
  5. 【請求項5】上記自動合焦手段は、上記信号処理手段か
    らの映像信号から高域空間周波数成分を抽出するハイパ
    スフィルタと、このハイパスフィルタで抽出された高域
    空間周波数成分を積分して積分値を得る積分手段と、上
    記フォーカスレンズを所定の時間間隔で複数回、所定移
    動量だけ移動させる第1の駆動手段と、この第1の駆動
    手段による夫々の移動位置で上記積分手段から得られる
    積分値に基づいて該積分値が極大となる上記フォーカス
    レンズの移動位置を算出する演算手段と、この演算手段
    によって算出した移動位置に上記フォーカスレンズを移
    動させる第2の駆動手段と、 を有することを特徴とする特許請求の範囲第(4)項記
    載のテレビカメラの焦点調整装置。
  6. 【請求項6】上記制御手段は、外部起動手段が操作され
    ると上記自動合焦手段による焦点合わせを行うことを特
    徴とする特許請求の範囲第(4)項記載のテレビカメラ
    の焦点調整装置。
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