JP2504263Y2 - 船外機用ゴムボ―ト - Google Patents

船外機用ゴムボ―ト

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JP2504263Y2
JP2504263Y2 JP792591U JP792591U JP2504263Y2 JP 2504263 Y2 JP2504263 Y2 JP 2504263Y2 JP 792591 U JP792591 U JP 792591U JP 792591 U JP792591 U JP 792591U JP 2504263 Y2 JP2504263 Y2 JP 2504263Y2
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金吉 竹内
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Okamoto Industries Inc
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Okamoto Industries Inc
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、船外機用ゴムボートに
関するものである。
【0002】
【従来の技術背景】一般に、ゴムボートは、ゴム引布な
どで円筒環状に形成した気胴と、同じくゴム引布で形成
され気胴下面に固着する船底とでボート本体を構成し
て、気胴によってその浮力を確保していた。
【0003】ところで、この種のゴムボートにおいて船
外機を取り付けて高速航走するようにした所謂船外機用
ゴムボートにあっては、とりわけ高速航走時の安定性及
び耐衝撃性が要求されるものである。そこで、船内底部
に樹脂製の底板を敷いたり(例えば実公昭53−10074 号
参照)、或いは船底の外側に樹脂製の補強板を設ける
(例えば実公昭51−25278 号参照)等して船底の剛性を
高めて、高速航走時の安定性と船底の耐衝撃性を向上さ
せる工夫がなされてきている。また、航走時の浮力を保
持する気胴が損傷して空気が抜けた場合の安全性を確保
するために、浮力のある材料にて形成した船底を、気胴
の下面に取り付けてボート本体を構成し、且つゴムボー
ト本来の利点、即ち運搬時に船底を折畳んで気胴と共に
持ち運ぶことができる点を損わないように船底を折畳み
可能に形成する(例えば特公昭44−14175 号参照)等の
工夫がなされてきている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし乍ら、上記した
従来のゴムボート特に船底を前後方向、即ち推進方向
に折返し可能に形成したゴムボートの場合、船底を折畳
み可能に形成する各補強板単体においては航走時に受け
る波圧(水圧)等の衝撃に対する剛性はあるものの、各
補強板同の接合は推進方向に対して交差する方向に位
置する(延びる)接合部を接合する蝶番等の接合部材に
よる接合のみであることから、前記波圧(水圧)等の衝
撃により各補強板同士の前記接合部がその折返し方向に
折れ曲がると言ったガタが発生する虞れがある。しか
も、船底は折畳み可能とするために平板状に形成される
ため、特に船外機による高速航走時の直進安定性にも欠
け、従って、従来のゴムボートは船底全体に高速航走
時の安定性があるとは言えず、逆に船底の折れ曲がった
部分(補強板同の接合部)に水の抵抗が多く掛かる結
果となって推進力を低下させるばかりか、転倒する危険
もある。
【0005】本考案は上記した従来事情に鑑みてなされ
たものであり、高速時の船底の耐衝撃性の向上及び船底
それ単体の浮力による安全性は勿論のこと、運搬時に船
底を気胴と共に折畳んで持ち運ぶことができるゴムボー
ト本来の利点を確保しながら、更なる船底全体の耐衝撃
性の向上並びに直進安定性を図って確実な航走安定性を
可能ならしめた船外機用ゴムボートを提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案が講じる技術的手段は、独立気泡構造の発泡体
からなる芯材に繊維強化プラスチック製の外殼を被覆し
て形成した複数の単位同士を前後方向に折返し可能に
連結すると共に、各単位板の底面に夫々凹設形成したア
リ溝に亘ってキールを抜き差し可能に挿着して船底を構
成し、該船底を気胴の下面に一体に固着するようにした
ことである
【0007】
【作用】而して、上記した本考案の技術的手段によれ
ば、前後方向に折返し可能に連結された各単位板は繊維
強化プラスチック製の外殻により剛性が付与されて船底
全体に剛性を保持させ且つ各単位板は独立気泡構造の
発泡体からなる芯材によ浮力が付与されて船底にそれ
単体で浮力を保持させる。そして、各単位アリ溝に
亘って挿着されるキールによる各単位の折込み方向
(船底の前後方向)の連結により、該キールが各単位板
を一体的に繋ぎ止める連結骨となって各単位板間での折
れ曲がりが阻止され、船底のガタの発生が防止されると
同時に、キールによる高速航走時の直進安定性が付与さ
れるまた、各単位板底面のアリ溝からキールを抜き出
せば、各単位板はその底面に何ら突出部分がない単なる
平板状の折畳み可能な船底となる
【0008】
【考案の効果】本考案は叙上の如く構成してなるから、
各単位板のアリ溝に亘って挿着されるキールが、キール
の本来有する高速航走時の直進安定性を保持する機能に
加え、各単位板を一体的に繋ぎ止める連結骨となって各
単位板間の折れ曲がりを阻止した一体型の剛体船底を保
持する機能をも発揮し、船底の折畳みを可能とするため
に単位板からなる平板状の船底を有するゴムボートであ
りながら、極めて簡単な構造で高速航走時の安定性と安
全性との問題を一挙に解決し得た優れた船外機用ゴムボ
ートとすることができるしかも、船底に設けられるキ
ールは各単位板底面に凹設形成したアリ溝に亘って抜き
差し可能に挿着するようにしているため、そのアリ溝か
らキールを抜き出せば、各単位板底面は何ら突出部分が
ない単なる平板状の船底となるので、気胴の空気を抜い
てゴムボートを折畳む際の収納性は何ら損なわれず、収
納形態もコンパクトになし得る
【0009】
【実施例】本考案の実施の一例を図面に基づいて以下説
明する。ボート本体は略U字形の円筒状の気胴1の下面
に船底2を一体に固着すると共に船尾には不図示の船外
機を装備するトランサム3を起立して設けてなり、該船
底2を、前後方向に複数例えば4つに分割せしめた単
4を前後方向に折返し可能に連結して形成し、且つ
気胴1の下面に一体に固着せしめて該気胴1と共に折畳
めるように構成したものである。
【0010】前記単位4は、独立気泡構造の発泡体
例えば極めて比重が小さい硬質発泡ウレタン樹脂からな
る芯材2aに繊維強化プラスチックからなる外殻2bを被覆
して形成する。そして各単位4同は図5に示す如く
接合部の上面間にわたって接着されるゴムテープ5と、
同接合部の各合い面に接着されるゴムテープ6とからな
るヒンジ構造により折返し可能に連結されている。前記
プラスチックの強化繊維にはガラス繊維又は炭素繊維な
どを使用する。
【0011】上記の様な折畳み構造とされた船底2と気
胴1との接合は、両者にまたがってゴムテープ7を接着
することによりなされる。そして、図3及び図4に示す
如く船底2外面にキール8を抜き差し可能に設ける。キ
ール8は、繊維強化プラスチックで船底2の前後方向略
全長に亘る長さに形成されて、船底2の各単位の底
面に亘って一条に形成された挿着用のアリ溝9に挿着さ
れることにより、各単位4を折込み方向(船底2の前
後方向)に連結せしめてより一層の剛性を保持させた一
体型の船底2を作る。即ち、各単位4のアリ溝9
って挿着されるキール8は各単位4に亘り一体的に繋
ぎ止める連結骨となって一体型の船底2を作るものであ
る。そして、ボート本体の折畳み時にはキール8をアリ
溝9から引抜いて取外すことにより、各単位4の前記
折込み方向の一体的な連結を解除せしめて各単位4が
折畳まれる様にしてある。更に取外した際の持ち運び及
び収納に便利なように適宜位置(図では船尾側から数え
て2番目)の単位4の途中にて2つに分割されてい
る。
【0012】前記アリ溝9には図6に示す如くアルミニ
ウム又はステンレス等の耐蝕性を有した金属からなるガ
イドレール10が設けられており、このガイドレール10に
よってアリ溝9の補強がなされ、且つアリ溝9に対する
キール8の抜き差しが容易に行われるものである。とこ
ろで、前記キール8は船底外面の中心線上に1本設ける
とは限らず、図7に示す如く前記中心線をはさんでその
両側に一対に設けても良い。
【0013】ちなみに、この実施例では船外機を着す
るトランサム3を図5に示す如く船底2の船尾側端部に
おける単位4にゴムテープ12を介して取付けて、ボー
ト本体の折畳み時において前記単位4上に折重ねられ
るようになっている。
【0014】而して、以上の様に構成した本実施例のゴ
ムボートは組立状態において、船底2が各単位4にお
ける外殻4bによる高い剛性と同単位4の芯材4aによる
単体の浮力を保持する。そして更に各単位底面
溝9に亘って挿着されるキール8による各単位4の
折込み方向(船底2の前後方向)の連結により、そのキ
ール8が高速航走時の直進安定性を保持すると同時に、
より一層の剛性を船底2に保持させた一体型の船底とな
る。即ち、各単位底面アリ溝9に亘って挿着した
キール8が各単位板4を折返し方向に一体的に繋ぎ止め
る連結骨となって一体型の剛体船底2を作る。従って、
船外機を取り付けて高速航走するために作られた船外機
用ゴムボートの船底2に速度が増すことに増圧する衝撃
力に対する耐衝撃性を付与でき、高速安定性と優れた航
走性を発揮させることができる。
【0015】また、図8に示す如く気胴1をその空気を
抜くことにより収縮させ、且つ船尾側の単位4をトラ
ンサム3と共に船首側へ折返し、更に図9に示す如く船
首側の単位板4を船尾側へ折返して重ねることにより、
気胴1及び船底2が折畳まれて図10に示した様な略直方
体形のコンパクトな折畳み形態となる。この折畳み形態
は船首側から数えて2番目のブロック体4が他の単位
4よりも幅狭で、しかもその幅が前記トランサム3及び
それに連なる2つの単位4を折重ねた高さと等しい寸
法を有していることにより得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案船外機用ゴムボートの一実施例を示す
平面図
【図2】 同底面図
【図3】 図1の III−III 線拡大断面図
【図4】 図3のVI−VI線断面図
【図5】 単位板同志の連結構造を拡大して示す断面図
【図6】 キールの取付構造を拡大して示す断面図
【図7】 キールの取付け形態の他の実施例を示す断面
【図8】 ゴムボートの折畳み手順を示す説明図で船尾
側の単位板を船首側へ折返した状態を示す断面図
【図9】 船首側の単位板を船尾側へ折返して重ねた状
態を示す同断面図
【図10】 折畳んだ状態を示す同断面図
【符号の説明】
1:気胴 2:船底 4:単位板 4a:芯材 4b:外殻 8:キール 9:アリ溝

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 独立気泡構造の発泡体からなる芯材に繊
    維強化プラスチック製の外殼を被覆して形成した複数の
    単位同士を前後方向に折返し可能に連結すると共に、
    各単位板の底面に夫々凹設形成したアリ溝に亘ってキー
    ルを抜き差し可能に挿着して船底を構成し、該船底を気
    胴の下面に一体に固着してなることを特徴とする船外機
    用ゴムボート。
JP792591U 1991-02-21 1991-02-21 船外機用ゴムボ―ト Expired - Lifetime JP2504263Y2 (ja)

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JPH0489493U JPH0489493U (ja) 1992-08-05
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JP4709350B2 (ja) * 2000-05-26 2011-06-22 アキレス株式会社 エアボート
KR20040034339A (ko) * 2003-04-19 2004-04-28 박원일 튜브 교체식 천막형 보트
JP6856192B2 (ja) * 2016-05-10 2021-04-07 浜口ウレタン株式会社 ボート

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