JP2504226Y2 - 水田作業機 - Google Patents

水田作業機

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JP2504226Y2 JP1988039252U JP3925288U JP2504226Y2 JP 2504226 Y2 JP2504226 Y2 JP 2504226Y2 JP 1988039252 U JP1988039252 U JP 1988039252U JP 3925288 U JP3925288 U JP 3925288U JP 2504226 Y2 JP2504226 Y2 JP 2504226Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、作溝器によって形成された粉粒体供給溝を
粉粒体供給後に埋め戻す覆土具を設けてある水田作業機
に関する。
〔従来の技術〕
従来、作溝器によって形成された粉粒体供給溝を埋め
戻すに当たっては、次の[1]〜[3]に示す技術が知
られている。
[1] 接地フロートの側方に作溝器を設け、その作溝
器で形成された溝を跨ぐ状態に覆土板を配置して、溝両
側の上部を崩してその泥土を溝内の押し込むように作用
させることで埋め戻しを行うもの(例えば、実開昭61-6
4231号公報参照)。
[2] 接地フロートの後端に作溝器を設け、その作溝
器で形成された溝に対して、接地フロート側から延出し
た覆土板を溝を横切る状態で配置して、この覆土板より
溝周辺の泥を掻き寄せて横側位置の溝側へ送るととも
に、溝上部および前記周辺の泥土を溝内に押し込むよう
に作用させることで埋め戻しを行うもの(例えば、実開
昭59-29112号公報参照)。
[3] 接地フロートの側方に作溝器を設け、その作溝
器で形成された溝に向けて、接地フロートの底面に位置
する泥土を斜め横側方に寄せて、溝に対して側方から泥
土を落し込むことにより埋め戻しを行うように構成した
もの(例えば、実開昭57-161318号公報参照)。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記[1]に記載の従来構造のものでは、泥面上方か
ら泥面内に前記覆土作用部が位置して覆土を行うので、
その覆土作用部が軟らかい表土部分を作溝内に埋め戻す
ものであるが、覆土作用部の左右幅が狭いと、溝内に充
分な量の泥土を埋め込むことができないため、覆土作用
部の左右幅をかなり広く設定する必要がある。そうする
と、機体進行に伴って前記の広い覆土作用部が泥水なら
びに泥土を横側方に押し広げることになり、これが、隣
接する既植苗に作用して、隣接既植苗を押し倒すことが
あった。
また、溝の両側の角部を押し潰して埋戻すようになっ
ている為、両方から崩れてきた泥土同士が衝突して溝の
内部に空洞が形成される場合があり、その空洞に通じる
孔が空くと肥料が溶け出して消失したり、漏れ出して水
面に広がり、それが苗に直接触れて薬害を生じるなどの
不都合が生じることがある。
前記[2]に記載の従来構造のものでは、接地フロー
ト側から延出した覆土板を溝を横切る状態で配置してい
るので、溝内に充分な量の泥土を送り込み易いものでは
あるが、その覆土板によって横側方に掻き寄せられる泥
土や泥水が、溝位置にとどまらず、溝を通り越して隣接
既植苗にも作用する傾向があり、これが既植苗の押し倒
しにつながることがあった。また、多量の泥土が横側方
へ掻き寄せられる際に、溝自体が部分的に横側方へ移動
させられて、施肥位置が変化してしまう虞もあった。
前記[3]に記載の従来構造のものでは、接地フロー
トの底面側の泥土を横側方へ向けて掻き寄せ、その泥土
を作溝の横一側方から落し込む状態で供給するものであ
るから、掻き寄せた泥土が溝位置を越えて隣接既植苗に
作用する可能性は少ないが、単なる泥土の落し込みであ
るために、溝の底部近くに空洞が生じ易くなる傾向があ
り、前述の供給肥料の消失や薬害の問題が残されてい
る。また、泥土を横側方へ掻き寄せる形式のものである
ため、その掻き寄せ作用に伴って溝自体が部分的に横側
方へ移動させられる可能性についても避け得ないもので
ある。
本考案の目的は覆土具の作用姿勢を合理的に設定し
て、泥押しが少なく、また、空洞が形成され難い覆土作
用が行なえるようにする点ある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために講じた本考案の技術手段
は、作溝器によって形成された粉粒体供給溝を粉粒体供
給後に埋め戻す覆土具を設けてある水田作業機であっ
て、前記覆土具は、接地フロートの底面側で、その接地
フロートの後端よりも前方箇所に設けられているととも
に、前記接地フロートの泥面設置状態で覆土具の前方側
における接地フロートの底面が接する泥面よりも下方に
位置して泥面を押さえる埋め戻し用の下向き押圧面と、
接地フロート進行方向での前方側位置する泥土を前記下
向き押圧面の下側に案内するように後下がりに傾斜させ
た傾斜押圧面とを備えて形成され、さらに、この覆土具
は、その下向き押圧面の上側に相当する箇所も前記接地
フロートの泥面設置状態で泥面より下方に位置させるよ
うに板状に形成してあり、かつ、接地フロート中央側か
ら横側外方側への突出端位置を、前記作溝器によって形
成された粉粒体供給溝の幅方向中間に位置する程度に設
定してあることである。
〔作用〕
上記技術手段を講じたことによる作用は次の通りであ
る。
覆土具は、接地フロートの底面側で、泥面よりも下方
に位置する埋め戻し用の下向き押圧面と、接地フロート
進行方向での前方側位置する泥土を下向き押圧面の下側
に案内するように後下がりに傾斜させた傾斜押圧面とを
備えて形成され、かつ、前記下向き押圧面の上側に相当
する箇所も泥面よりも下方に位置させるように板状に形
成してあり、さらに、接地フロート中央側から横側外方
側への突出端位置を、前記作溝器によって形成された粉
粒体供給溝の幅方向中間に位置する程度に設定してある
ので、横側方への泥押しが少ない状態で、作溝内への泥
土供給が可能となる。
つまり、覆土具は、板状で横側方への押圧作用面を有
していず、また、傾斜押圧面で案内した泥土を下向き押
圧面の下側へ案内し、その下向き押圧面の下側に作溝器
による溝が形成されているので、泥土に対する横側方へ
の押し出し作用そのものがあまり生じ難いものである。
そして、前記傾斜案内面などで、横側方への或程度の
泥土の押し出しがあっても、その泥土は覆土具によって
は崩されない側の溝側壁との衝突によってそれ以上の横
移動を阻止される結果、既植苗に対する悪影響は避け易
い。
また、作溝器によって形成された溝に対して埋め戻し
用の泥土を横側方から押し付けるように運ぶのではな
く、上側から押え込んで供給するものであるから、溝内
に空洞部分が残ることを供給泥土の押え込みにより避け
易いものであるとともに、横側方への泥の移動で溝の位
置が変化してしまうようなこともなく、施肥位置を安定
状態に維持し易い。
しかも、接地フロートに対する覆土具の位置は、接地
フロートの後端よりも前方箇所であるから、覆土具によ
る泥土の押え込み作用が、埋め戻しの後にただちに終了
するのではなく、埋め戻し後も或程度押え込み状態を維
持してから解除されることになり、埋め戻し泥土の位置
を安定させた覆土状態とし易い。
さらに、この覆土具は、その下向き押圧面の上面側に
相当する箇所も前記接地フロートの泥面設置状態で泥面
より下方に位置させるように板状に形成してあるので、
傾斜押圧面で押された泥水や軟弱な表層土が前記上面側
に廻り込むこを許し、その泥水や軟弱な表層土が横側方
へ多量に押し出されるによる既植苗への悪影響を避ける
上でも有用である。
〔考案の効果〕
このように、覆土具をその横端部が溝上にある状態で
泥面下に位置させて、溝の他側面を堰留め用の壁として
有効に利用しながら、溝の一側面側より覆土作用を行な
わせるという、合理的な作用形態を得て、泥水や泥土の
既植苗側への押し出しを極力避けながら、溝内への泥の
押し込みを確実に行え、施肥箇所が位置ずれしたり、溝
の内部に空洞が形成される、というような不都合な事態
を生じる虞れの少ない良好な覆土作業を、既植苗への影
響少なく行うことができる。
〔実施例〕
乗用型田植機に施肥装置を併設した水田作業機につい
て説明する。
走行本機(図外)に対して苗植付装置(A)を昇降リ
ンク機構(7)を介して上下動自在に取付けるととも
に、この苗植付装置(A)を、植付伝動ケース(1)に
軸支され回転式植付アームケース(2)と、この回転式
植付アームケース(2)に取付けられた植付アーム
(3),(3)と、植付作業の進行に伴って摺動レール
(4)上を左右横摺動する苗のせ台(5)と、植付伝動
ケース(1)に取付けられる接地フロート(6)とで構
成する。
又、この苗植付装置(A)に対して施肥装置(B)を
併設してある。この施肥装置(B)は、肥料貯留ホッパ
ー(8)と、繰出し機構を収納した繰出しケース(9)
と、繰出しケース(9)のロート部につながる流下ホー
ス(14)と、溝切板(15)を介して接地フロート(6)
に取付けてある作溝器(16)とからなり、繰出し機構に
対する駆動アーム(11)と回転式植付アームケース
(2)側回転アーム(12)とを連結ロッド(13)で連結
して植付側より動力供給を受ける構成になっている。
前記作溝器(16)は、第2図及び第3図に示すよう
に、接地フロート(6)の長手方向中程左右両側部に、
その接地フロート(6)の下面に接当する状態で溝切板
(15)をボルト連結するとともに、この溝切板(15)の
後面に取付けてある。
次に、覆土具(17)について説明する。
第1図及び第2図に示すように、前記作溝器(16)よ
り後方で接地フロート(6)の後端よりも前方箇所に位
置する接地フロート(6)に、両側方に向けて付き出す
突設部を設けて、この突設部を覆土具(17)に兼用する
構成を採っている。
この覆土具兼用の突設部は接地フロート(6)の側面
より張り出す薄肉状のもので、その底面で構成される下
向き押圧面(17a)を接地フロート(6)中央部底面と
一致させてあり、その下向き押圧面(17a)の前部に
は、接地フロート(6)進行方向での前方側位置する泥
土を前記下向き押圧面(17a)の下側に案内するように
の後下がりに傾斜させた傾斜押圧面(17b)が形成され
ている。
さらに、この覆土具(17)は、前記下向き押圧面(17
a)の上側に相当する箇所も前記接地フロート(6)の
泥面設置状態で泥面より下方に位置させるように板状に
形成してあり、かつ、接地フロート(6)の中央側から
横側外方側への突出端位置、つまり、横外側端を作溝器
(16)によって形成された粉粒体供給溝(a)の横幅方
向の中間に位置する程度に設定してある。したがって、
作業時には接地フロート(6)が泥面接地状態で下半分
が沈下するので、覆土具兼用突設部はその上面を泥面内
に位置させる状態で沈下し、その上方を表層土が流動す
るのを許す構成となっている。そして、覆土具(17)は
作溝器(16)で形成された粉粒体供給溝(a)の一側方
の上方に位置し、表層土より流動性の低い硬い泥土を上
方側から溝内に押し込んで作溝内の投下肥料を覆土す
る。
〔別実施例〕
上記実施例のものは施肥装置ではなく直播専用機にも
適用できる。
尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便
利にする為に符号を記すが、該記入により本考案は添付
図面に構造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係る水田作業機の実施例を示し、第1図
は覆土具を含む接地フロートの縦断面図、第2図は接地
フロートの底面図、第3図は苗植付装置及び施肥装置を
示す側面図である。 (6)……接地フロート、(16)……作溝器、(17)…
…覆土具、(a)……粉粒体供給溝。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】作溝器(16)によって形成された粉粒体供
    給溝(a)を粉粒体供給後に埋め戻す覆土具(17)を設
    けてある水田作業機であって、 前記覆土具(17)は、接地フロート(6)の底面側で、
    その接地フロート(6)の後端よりも前方箇所に設けら
    れているとともに、前記接地フロート(6)の泥面設置
    状態で覆土具(17)の前方側における接地フロート
    (6)の底面(6a)が接する泥面よりも下方に位置して
    泥面を押さえる埋め戻し用の下向き押圧面(17a)と、
    接地フロート(6)進行方向での前方側位置する泥土を
    前記下向き押圧面(17a)の下側に案内するように後下
    がりに傾斜させた傾斜押圧面(17b)とを備えて形成さ
    れ、 さらに、この覆土具(17)は、その下向き押圧面(17
    a)の上側に相当する箇所も前記接地フロート(6)の
    泥面設置状態で泥面より下方に位置させるように板状に
    形成してあり、かつ、接地フロート(6)中央側から横
    側外方側への突出端位置を、前記作溝器(16)によって
    形成された粉粒体供給溝(a)の幅方向中間に位置する
    程度に設定してある水田作業機。
JP1988039252U 1988-03-24 1988-03-24 水田作業機 Expired - Lifetime JP2504226Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS57161318U (ja) * 1981-04-07 1982-10-09
JPS58158622U (ja) * 1982-04-16 1983-10-22 井関農機株式会社 施肥装置付田植機
JPS5929112U (ja) * 1982-08-19 1984-02-23 ヤンマー農機株式会社 湛水土壌複合作業機における各作業装置配設構造
JPS5934508U (ja) * 1982-08-30 1984-03-03 株式会社クボタ 施肥装置付田植機

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