JP2503699B2 - 圧縮機の吐出管温度制御装置 - Google Patents

圧縮機の吐出管温度制御装置

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JP2503699B2
JP2503699B2 JP1326819A JP32681989A JP2503699B2 JP 2503699 B2 JP2503699 B2 JP 2503699B2 JP 1326819 A JP1326819 A JP 1326819A JP 32681989 A JP32681989 A JP 32681989A JP 2503699 B2 JP2503699 B2 JP 2503699B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、圧縮機の吐出管温度を過上昇しないように
制御する制御装置に関する。(従来の技術) 一般に、冷凍装置において、圧縮機からの吐出ガス温
度が過上昇したときには、圧縮機用の潤滑油が炭化して
その潤滑性能が低下し、圧縮機の焼損等を招くことは知
られている。
このため、本出願人は、前に、特開昭63−297784号公
報において、吐出管温度を検出し、この検出温度を基に
圧縮機の容量の上限値を規制することを繰り返すことに
より、圧縮機における圧縮比の増大に起因して吐出ガス
温度が過上昇しても、それを保護装置が作動する前に検
出して回避するようにし、潤滑油の潤滑性能を確保し、
かつ圧縮機の運転を連続して行い得るようにしたものを
提案している。
(発明が解決しようとする課題) ところで、この提案のものでは、吐出管温度(TD)の
絶対値を検出し、この吐出管温度(TD)が上限値(TD
1)以上に高くなると圧縮機の運転容量を下げるように
制御しており、運転容量の調整制御に伴って変化する吐
出管温度の応答が遅いことから、吐出管温度のサンプリ
ング周期をある程度長くして15分程度とする必要がある
(第5図(a)参照)。尚、同図中、(TD2)は下限値
である。
しかし、このようにサンプリング周期が長い場合、レ
シプロ式の圧縮機ではさほど問題はないが、圧縮機が例
えばスクロール式のものであると、次に示す問題が生じ
る。すなわち、スクロール式圧縮機では、例えば冷凍装
置としてのいわゆるマルチ型空気調和機における室内ユ
ニットの1つの運転停止等により低圧が低下しても、体
積効率は大きく低下しないので、圧縮比が下がらず、吐
出管温度が急激に上昇する特性がある。この特性のた
め、吐出管温度のサンプリング間隔が長いときには、第
5図(b)に示すように、サンプリングの実行前に吐出
管温度(TD)が過上昇することとなり、保護装置が作動
して圧縮機の運転が停止する。従って、圧縮機の連続運
転範囲を拡大するにはさらに改良することが望ましい。
さりとて、第5図(c)に示す如く、サンプリング周
期を短くすると、吐出管温度(TD)の応答が遅いので、
圧縮機の容量が不必要に下げられたり、或いはハンチン
グしたりすることがあり、確実な解決は難しい。尚、同
図の左側部分は吐出管温度(TD)が急激に上昇する場合
であり、右側は緩やかに上昇する場合である。
本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、そ
の目的は、吐出管温度の検出態様を変えることにより、
吐出管温度の上昇をその上昇状態の変化如何に拘らず効
果的に抑えるようにし、圧縮機の不必要な能力ダウンや
ハンチング等を招くことなく、かつ信頼性を損なうこと
なく圧縮機の連続運転範囲を拡大することにある。
(課題を解決するための手段) 上記の目的の達成のため、請求項(1)に係る発明で
は、圧縮機の吐出管温度の絶対値のみならず、その昇降
基調を判断して、サンプリング周期を短縮するようにす
る。
すなわち、この発明では、第1図に示すように、可変
容量型の圧縮機(1)と、熱源側熱交換器(2a),(2
b)と、減圧機構(25a),(25b),(51)と、利用側
熱交換器(5)とを閉回路に接続してなる冷媒回路
(3)を備えた冷凍装置において、上記圧縮機(1)の
吐出管温度(TD)を検出する吐出管温度検出手段(Th
7)と、該吐出管温度検出手段(Th7)の出力を受け、検
出された吐出管温度(TD)が基準値を越えた領域にある
ときに、該吐出管温度(TD)を前回に検出した吐出管温
度(TD′)と比較して吐出管温度(TD)の昇降基調を判
定する判定手段(60)と、上記吐出管温度検出手段(Th
7)により検出された吐出管温度(TD)が基準値を越え
た領域で、該判定手段(60)により吐出管温度(TD)が
上昇基調にあると判定されたときには、所定時間毎に上
記圧縮機(1)の運転容量の上限値を下げる一方、上昇
基調以外にあると判定されたときには、圧縮機(1)の
運転容量の上限値を保持するように制御し、吐出管温度
(TD)が基準値以下の領域では、圧縮機(1)の運転容
量の上限値を制御可能な最大値に設定する制御手段(6
1)とを設ける。
また、請求項(2)に係る発明では、圧縮機(1a)を
スクロール式圧縮機とする。
(作用) 上記の構成により、請求項(1)に係る発明では、圧
縮機(1)の吐出管温度(TD)が吐出管温度検出手段
(Th7)により検出され、この検出された吐出管温度(T
D)が基準値以下の領域では、制御手段(61)により、
圧縮機(1)の運転容量の上限値が制御可能な最大値に
設定される。
これに対し、吐出管温度(TD)が基準値を越えた領域
にあるときに、判定手段(60)において、該吐出管温度
(TD)が前回に検出した吐出管温度(TD′)と比較され
て吐出管温度(TD)の昇降基調が判定される。そして、
吐出管温度(TD)が基準値を越えた領域で上昇基調にあ
ると判定されたときには、制御手段(61)において、所
定時間毎に上記圧縮機(1)の運転容量の上限値が下げ
られる一方、上昇基調以外にあると判定されたときに
は、圧縮機(1)の運転容量の上限値が保持される。こ
のように吐出管温度(TD)の絶対値と昇降基調とを基に
圧縮機(1)の容量上限値を制御するため、圧縮機
(1)の不必要な能力ダウンやハンチングを招来するこ
となく、サンプリング周期を短くすることができ、快適
性を保持しつつ、圧縮機(1)の停止を抑制して連続運
転範囲を拡大することができる。
また、請求項(2)に係る発明では、圧縮機(1a)が
吐出管温度(TD)の急激な上昇を生じ易いスクロール式
であるので、上記効果を有効に得ることができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を第2図以下の図面に基づいて
説明する。
第2図は本発明の実施例に係る冷凍装置としての空気
調和機(X)を示し、この空気調和機(X)は1台の室
外ユニット(A)に対して複数台(図では3台)の室内
ユニット(B),(B),…が並列に接続されてなるマ
ルチ型の空気調和機である。
上記室外ユニット(A)は圧縮機(1)と、熱源側熱
交換器である2台の室外側熱交換器(2a),(2b)とを
備えている。上記圧縮機(1)は、出力周波数を10Hz毎
に複数ステップに可変に切り換えられるインバータ(図
示せず)により容量が調整されるスクロール式の第1圧
縮機(1a)と、パイロット圧の高低で差動するアンロー
ダ(図示せず)により容量がフルロード状態(例えば10
0%)及びアンロード状態(同50%)の2段階に調整さ
れるスクロール式の第2圧縮機(1b)とを逆止弁(1c)
を介して並列に接続してなる容量可変タイプであり、上
記第1圧縮機(1a)の吐出側には圧縮機(1a)から吐出
されるガス中の油を分離してそれを油戻し管(1f)を介
して圧縮機(1a)の吸込側に戻す第1油分離器(1d)
が、また第2圧縮機(1b)の吐出側には同様に圧縮機
(1b)から吐出されるガス中の油を分離して油戻し管
(1g)を介して圧縮機(1b)の吸込側に戻す第2油分離
器(1e)がそれぞれ配設されている。また、第1及び第
2圧縮機(1a),(1b)の各々のドーム内は潤滑油の運
転油面レベル位置にて均油管(1h)によって連通されて
いる。
上記圧縮機(1)の吐出側には冷媒回路(3)の高圧
ガスライン(31)が、また吸込側には低圧ガスライン
(32)がそれぞれ接続されている。また、上記各室外側
熱交換器(2a),(2b)は圧縮機(1)に対して並列に
設けられ、各室外側熱交換器(2a),(2b)の一端はそ
れぞれ四路切換弁(21a),(21b)を配設したガス管
(22a),(22b)を介して上記高圧ガスライン(31)と
低圧ガスライン(32)とに切換可能に接続されている一
方、各室外側熱交換器(2a),(2b)の他端には冷媒回
路(3)における液ライン(33)の液管(33a),(33
b)が接続されている。そして、上記各四路切換弁(21
a),(21b)は、各室外側熱交換器(2a),(2b)が凝
縮器として機能する場合には、ガス管(22a),(22b)
が高圧ガスライン(31)に連通するように図中実線に切
り換わる一方、逆に各室外側熱交換器(2a),(2b)が
蒸発器として機能する場合には、ガス管(22a),(22
b)が低圧ガスライン(32)に連通するように図中破線
に切り換わるものである。また、上記四路切換弁(21
a),(21b)の1つのポートはそれぞれキャピラリ(23
a),(23b)を備えた接続管(24a),(24b)を介して
四路切換弁(21a),(21b)と低圧ガスライン(32)と
の間のガス管(22a),(22b)に接続されている。
さらに、上記高圧ガスライン(31)にはガス管(22
a),(22b)の接続部よりも下流側(室内ユニット
(B)側)に一方向弁(4),(4)が、また低圧ガス
ライン(32)にはガス管(22a),(22b)の接続部より
も下流側(圧縮機(1)側)にアキュムレータ(41)が
それぞれ配設されている。また、ガス管(22a),(22
b)の接続部よりよ上流側の高圧ガスガスライン(31)
と、ガス管(22a),(22b)の接続部よりも下流側でか
つアキュムレータ(41)よりも上流側の低圧ガスライン
(32)との間、換言すると圧縮機(1)の吐出側と吸込
側との間は均圧用バイパス路(42)により接続されてい
る。この均圧用バイパス路(42)には開閉弁(42a)と
流量調節用キャピラリ(42b)とが配設されている。
また、上記液ライン(33)における各液管(33a),
(33b)は各々の液冷媒が互いに合流するようにレシー
バ(43)に接続され、該レシーバ(43)には液ライン
(33)のメイン液管(33c)が接続されている。さら
に、上記各液管(33a),(33b)には熱源側減圧機構で
ある室外電動膨張弁(25a),(25b)がそれぞれ配設さ
れており、この室外電動膨張弁(25a),(25b)は室外
側熱交換器(2a),(2b)が蒸発器として機能する際に
液冷媒を減圧し、凝縮器として機能する際に液冷媒の流
量を調節するものである。
圧縮機(1)の吐出側である高圧ガスライン(31)に
おける一方向弁(4)の下流側と、レシーバ(43)との
間は高圧ガス冷媒である所謂ホットガスをレシーバ(4
3)に導くホットガスバイパスライン(45)により接続
され、該ホットガスバイパスライン(45)にはホットガ
ス開閉弁(45a)とホットガスの流量を調節するキャピ
ラリ(45b)とが配設されている。
一方、上記高圧ガスライン(31)、低圧ガスライン
(32)及びメイン液管(33)の各々は室内側に延長さ
れ、高圧ガスライン(31)は分流器(31a)を介して高
圧分岐管(31b),(31b),…に、また低圧ガスライン
(32)は分流器(32a)を介して低圧分岐管(32b),
(32b),…に、さらにメイン液管(33)は分流器(33
d)を介して液分岐管(33e),(33e),…にそれぞれ
分岐され、これら各分岐管(31b),(32b),(33e)
が各室内ユニット(B),(B),…に接続されてい
る。
上記室内ユニット(B),(B),…は同一に構成さ
れ、各々利用側熱交換器である室内側熱交換器(5)と
利用側減圧機構である室内電動膨張弁(51)とを備えて
いる。該室内電動膨張弁(51)は上記液分岐管(33e)
に配設され、この液分岐管(33e)が上記室内側熱交換
器(5)の一端に接続され、室内側熱交換器(5)の他
端はガス管(5a)を介して上記高圧分岐管(31b)及び
低圧分岐管(32b)に接続されている。そして、高圧分
岐管(31b)及び低圧分岐管(32b)のガス管(5a)側端
部にはそれぞれ開閉弁(52),(53)が配設されてお
り、この両開閉弁(52),(53)を開閉制御して室内側
熱交換器(5)を高圧ガスライン(31)と低圧ガスライ
ン(32)とに切換接続し、室内側熱交換器(5)が蒸発
器として機能する際(冷房時)に低圧側開閉弁(53)
を、凝縮器として機能する際(暖房時)に高圧側開閉弁
(52)をそれぞれ開くように構成されている。
さらに、上記室内ユニット(B)の液分岐管(33e)
と低圧分岐管(32b)における開閉弁(53)の下流側と
の間は低圧バイパス路(54)により接続され、この低圧
バイパス路(54)にはバイパス弁(54a)及びキャピラ
リ(54b)が配設されている。また、低圧バイパス路(5
4)と液分岐管(33e)との間には配管熱交換器(54c)
が形成されていて、暖房時に室内側熱交換器(5)より
流出する液冷媒のフラッシュを防止するように構成され
ている。また、上記高圧分岐管(31b)における開閉弁
(52)の上流側と上記ガス管(5a)との間は流量調節用
のキャピラリ(55a)を備えた高圧バイパス路(55)で
接続されており、冷房時に高圧分岐管(31b)等に溜ま
る凝縮液をバイパスするように構成されている。そし
て、上記開閉弁(52),(53)及び両バイパス路(5
4),(55)はキット(56)内に一体に収納されてお
り、圧縮機(1)、室外側熱交換器(2a),(2b)、室
内側熱交換器(5),(5),…が高圧ガスライン(3
1)、低圧ガスライン(32)及び液ライン(33)によっ
て接続されて冷媒回路(3)が構成されている。
尚、(26)は室外側熱交換器(2a),(2b)に近接配
置された室外ファンであり、(44)は低圧ガスライン
(32)とメイン液管(33c)との間で熱交換させる吸入
熱交換器である。(57)は室内側熱交換器(5)に近接
配置された室内ファンである。
さらに、上記冷媒回路(3)には各種のセンサが配設
されている。すなわち、(Th1)は室内ユニット(B)
の液冷媒温度を検出する液温センサ、(Th2)は室内ユ
ニット(B)のガス冷媒温度を検出するガス温センサ、
(Th3)は室内ファン(57)の吸込空気温度を検出する
室温センサである。(Th4)は室外側熱交換器(2a),
(2b)側の液冷媒温度を検出する液温センサ、(Th5)
は室外側熱交換器(2a),(2b)側の吐出ガス冷媒温度
を検出するガス温センサ、(Th6)は外気温度を検出す
る外気温センサ、(Th7)は圧縮機(1)の吐出管温度
(TD)(吐出ガス冷媒温度)を検出する吐出管温度検出
手段としての吐出管温度センサ、(HPS)は圧縮機
(1)の吐出ガス冷媒圧力を検出する高圧圧力センサ、
(LPS)は圧縮機(1)の吸入ガス冷媒圧力を検出する
低圧圧力センサである。
(6)は以上の冷媒回路(3)における各機器を作動
制御するCPU内蔵の制御装置で、この制御装置(6)に
は上記各センサの出力信号が入力されている。ここで
は、上記インバータの作動制御による第1圧縮機(1a)
の容量制御について限定して説明する。制御装置(6)
において処理される圧縮機(1a)の制御手順は第3図に
示すように行われ、吐出管温度(TD)を基に圧縮機(1
a)の上限周波数(Fmax)を決定し、この上限週波数(F
max)により圧縮機(1a)の容量制御運転を制限するよ
うになっている。すなわち、まず、ステップS1で吐出管
温度センサ(Th7)によって検出された吐出管温度(T
D)が吐出管温度制御を行う基準温度100℃よりも低いか
どうかを判定し、この判定がTD<100℃のYESのときに
は、潤滑油の熱劣化に支承がないので、ステップS17
進み、第1圧縮機(1a)に対する上限周波数(Fmax)を
200Hzに設定し、かつフラグを「0」にクリアした後、
ステップS18に進む。上記フラグは吐出管温度制御の実
行の有無を識別するもので、「1」のときには実行中
を、また「0」のときには停止中をそれぞれ示す。
また、ステップS1での判定がTD≧100℃のNOのときに
は、ステップS2でフラグが「1」か否かを判定し、この
判定がNO、つまり制御中でないときにはステップS3で吐
出管温度(TD)が第1設定温度(TD1=120℃)以上かど
うかを判定する。ここでTD<120℃のNOと判定されたと
きには、上記ステップS17に進むが、TD≧120℃のYESと
判定されると、ステップS4でフラグを「1」にセット
し、ステップS5で圧縮機(1a)の上限周波数(Fmax)を
現在の圧縮機(1a)の運転周波数(Ft)から10Hz下げて
1ステップダウンさせ、ステップS6で上限周波数(Fma
x)を現在の上限周波数(Fmax)と下限周波数30Hzとの
大きい方に設定し、次のステップS7で上記検出した吐出
管温度(TD)を前回サンプリングの吐出管温度(TD′)
としてメモリに記憶させ、ステップS16でタイマを3分
間にセットした後、上記ステップS18に進む。
また、上記ステップS2での判定がYES、つまり吐出管
温度制御中のときには、ステップS8においてタイマがタ
イムアップしたか否かを判定し、未だタイムアップして
いないNOのときには、そのままステップS18に進むが、
タイムアップしたときには、ステップS9に進み、吐出管
温度(TD)が第1設定温度(TD1=120℃)以上かどうか
を判定する。ここでTD≧120℃のYESと判定されたときに
は、ステップS10で今回の新しい吐出管温度(TD)と前
回サンプリングの吐出管温度(TD′)との高低を判定
し、TD<TD′のNO、すなわち「吐出管温度(TD)が上昇
基調にない」ときにはそのまま上記ステップS6に進み、
またTD≧TD′のYES、すなわち「吐出管温度(TD)が上
昇基調にある」ときにはステップS11で圧縮機(1a)の
上限周波数(Fmax)をFmax=Fmax−10Hzに設定した後、
同様にステップS6に進む。
上記ステップS9での判定がTD<120℃のNOのときに
は、ステップS12で吐出管温度(TD)の第2設定温度(T
D2=110℃)との高低を判定し、ここでTD≧110℃のNOと
判定されると、ステップS15で前回サンプリングの吐出
管温度(TD′)をTD′=120℃に設定した後、ステップS
16に進む一方、TD<110℃のYESのときには、ステップS
13で圧縮機(1a)の上限周波数(Fmax)をFmax=Fmax+
10Hzに設定し、次いでステップS14で該上限周波数(Fma
x)を最大周波数200Hzと高低判定する。この判定がFmax
≧200HzのNOのときには上記ステップS17に、またYESの
ときには上記ステップS15にそれぞれ進む。
また、上記ステップS18では圧縮機(1a)の運転周波
数(Ft)を現在の周波数(Ft)と上限周波数(Fmax)と
の小さい方に設定し、その後、ステップS19でタイマを
カウントさせた後、最初のステップS1に戻る。
以上のフローにおいては、吐出管温度(TD)が基準温
度100℃よりも低いときには、吐出管温度制御は行わな
いが、基準温度以上の温度領域にあるときには、さらに
吐出管温度(TD)を第1設定温度TD1=120℃と比較し、
吐出管温度(TD)が第1設定温度(TD1)以上の場合に
は、吐出管温度制御を開始する。まず、タイマにより設
定される3分毎に吐出管温度(TD)をサンプリングする
とともに、そのサンプリングした吐出管温度(TD)と前
回サンプリングの吐出管温度(TD′)との高低を比較し
て吐出管温度(TD)の昇降基調を判定し、上昇基調のと
きには圧縮機(1a)の上限周波数(Fmax)を1ステップ
(10Hz)ずつ下げる一方、上昇基調にないとき(下降基
調のとき)には、上限周波数(Fmax)を前回の値に保持
する。また、こうした制御により吐出管温度(TD)が第
1設定温度(TD1)よりも低くなると、今度は吐出管温
度(TD)と第2設定温度(TD2)との高低を判定し、吐
出管温度(TD)が第2設定温度(TD2)よりも低くなる
と、圧縮機(1a)の上限周波数(Fmax)を1ステップ
(10Hz)ずつ上げるように制御するものである。
したがって、この実施例では、上記制御手順における
ステップS10により、上記吐出管温度センサ(Th7)の出
力を受け、検出された吐出管温度(TD)が基準値(100
℃)を越えた領域にあるときに、該吐出管温度(TD)を
前回に検出した吐出管温度(TD′)と比較して吐出管温
度(TD)の昇降基調を判定する本発明での判定手段(6
0)が構成される。
また、同様に、ステップS6,S11,S17,S18により、吐出
管温度センサ(Th7)により検出された吐出管温度(T
D)が基準値(100℃)を越えた領域で、上記判定手段
(60)で吐出管温度(TD)が上昇基調にあると判定され
たときには、所定時間毎に上記圧縮機(1a)の運転容量
の上限値を下げる一方、上昇基調以外にあると判定され
たときには、圧縮機(1a)の運転容量の上限値を保持す
るように制御し、吐出管温度(TD)が基準値以下の領域
では、圧縮機(1a)の運転容量の上限値を制御可能な最
大値、つまり上限周波数(Fmax)を200Hzに設定する制
御手段(61)が構成されている。
次に、この空気調和機(X)の空調動作について説明
する。
先ず、各室内ユニット(B),(B),…を冷房運転
する場合、室外ユニット(A)の両四路切換弁(21
a),(21b)が第2図実線に切り換えられてガス管(22
a),(22b)が高圧ガスライン(31)に連通する。ま
た、各室内ユニット(B),(B),…では高圧側開閉
弁(52)が閉じ、かつ低圧側開閉弁(53)が開いて、ガ
ス管(5a)が低圧分岐管(32b)に連通される。この状
態においては、圧縮機(1)より吐出した高圧ガス冷媒
は各室外側熱交換器(2a),(2b)に流れて凝縮し、こ
の凝縮した液冷媒は液ライン(33)を通って各室内ユニ
ット(B),(B),…に流れ、室内電動膨張弁(5
1),(51),…で膨張した後、各室内側熱交換器
(5),(5),…で蒸発し、低圧ガスライン(32)を
流れて圧縮機(1)に戻ることになる。
一方、上記各室内ユニット(B),(B),…を暖房
運転する場合、冷媒は冷房時と逆に流れる。つまり、室
外ユニット(A)の四路切換弁(21a),(21b)が第2
図破線に切り換えられ、各室内ユニット(B),
(B),…においては高圧側開閉弁(52)が開き、かつ
低圧側開閉弁(53)が閉じて、高圧ガスライン(31)か
らの冷媒は室内側熱交換器(5)で凝縮した後、液ライ
ン(33)を流れて室外電動膨張弁(25a),(25b)で膨
張し、室外側熱交換器(2a),(2b)で蒸発して圧縮機
(1)に戻ることになる。
そして、上記冷房運転時に、例えば1台の室内ユニッ
ト(B)における両開閉弁(52),(53)の開閉状態を
切り換えると暖房運転になり、また逆に、上記全暖房運
転時に、例えば1台の室内ユニット(B)における両開
閉弁(52),(53)を切り換えると冷房運転になり、こ
のことでいわゆる冷暖同時運転が行われる。その際、例
えば全室内ユニット(B),(B),…のうち2台が暖
房運転で、残り1台が冷房運転で運転されると、暖房運
転の室内ユニット(B),(B)より流出した液冷媒は
液ライン(33)の分流器(33d)で合流した後、冷房運
転の室内ユニット(B)に流れ、蒸発して低圧ガスライ
ン(32)より圧縮機(1)に戻ることになる。
この冷暖同時運転時において、2台の室外側熱交換器
(2a),(2b)は室内負荷に対応して蒸発器或いは凝縮
器として作動し、さらには1台が運転され、他の1台は
運転を停止することになる。
このような空気調和機(X)の運転中、第1圧縮機
(1a)の吐出管温度(TD)が吐出管温度センサ(Th7)
により検出され、この吐出管温度(TD)が基準温度100
℃よりも低いときには、吐出管温度制御が行われない。
一方、吐出管温度(TD)が基準温度以上の領域になった
ときには、さらに該吐出管温度(TD)が第1設定温度TD
1=120℃と比較され、吐出管温度(TD)が第1設定温度
(TD1)以上の場合に、吐出管温度制御が実行される。
まず、タイマにより設定される3分毎に吐出管温度(T
D)がサンプリングされ、この吐出管温度(TD)は前回
サンプリングの吐出管温度(TD′)と高低が比較されて
吐出管温度(TD)の昇降基調が判定される。そして、吐
出管温度(TD)が上昇基調のときには圧縮機(1a)の上
限周波数(Fmax)が1ステップ(10Hz)ずつ下げられる
一方、上昇基調にないとき(一定又は下降基調のとき)
には、上限周波数(Fmax)が前回の値に保持される。こ
うした制御により吐出管温度(TD)が第1設定温度(TD
1)よりも低くなるが、そのときには、吐出管温度(T
D)と第2設定温度(TD2)との高低が比較され、吐出管
温度(TD)が第2設定温度(TD2)よりも低くなると、
圧縮機(1a)の上限周波数(Fmax)が1ステップ(10H
z)ずつ上昇する。このような制御に伴う吐出管温度(T
D)の変化は第4図に示すようになり、図の左側部分は
吐出管温度(TD)が急激に上昇する場合であり、右側は
緩やかに上昇する場合である。
したがって、この実施例では、上記の如く、吐出管温
度(TD)の絶対値と昇降基調とを基に圧縮機(1a)の容
量の上限値を変化させるため、圧縮機(1a)の不必要な
能力ダウンやハンチングを招来することなく、サンプリ
ング周期を短くすることができ、快適性を保持しつつ、
圧縮機(1a)の停止を抑制して連続運転範囲を拡大する
ことができる。
尚、本実施例は室外ユニット(A)と室内ユニット
(B)とを高圧ガスライン(31)と低圧ガスライン(3
2)を液ライン(33)との3本配管で接続したが、ガス
ラインと液ラインとの2本配管で接続するようにしても
よい。
また、室外側熱交換器(2a),(2b)は3台以上設け
てもよく、また、室内ユニット(B)は1台であっても
よい。
(発明の効果) 以上説明したように、請求項(1)に係る発明による
と、圧縮機の吐出管温度を検出し、吐出管温度が上昇し
た領域で圧縮機の運転容量を下げることで吐出管温度の
過上昇を抑制する場合、吐出管温度の絶対値のみならず
昇降基調をも判断し、吐出管温度が上昇基調にあるとき
に圧縮機の運転容量の上限値を下げ、それ以外のときに
は運転容量上限値を保持するようにしたことにより、圧
縮機の不必要な能力ダウンやハンチングを招来すること
なく、サンプリング周期を短くして、快適性を保持しつ
つ、圧縮機の停止を抑制して連続運転範囲を拡大するこ
とができる。
また、請求項(2)に係る発明によれば、圧縮機は吐
出管温度が急激に上昇し易いスクロール式であるので、
特に有効な効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を示す図である。第2図〜第4図
は本発明の実施例を示し、第2図は空気調和機の全体構
成を示す冷媒回路図、第3図は制御装置での処理手順を
示すフローチャート図、第4図は吐出管温度の時間変化
特性を示す特性図である。第5図は従来例を示す第4図
相当図である。 (X)……空気調和機 (A)……室外ユニット (B)……室内ユニット (1),(1a),(1b)……圧縮機 (2a),(2b)……室外側熱交換器(熱源側熱交換器) (3)……冷媒回路 (5)……室内側熱交換器(利用側熱交換器) (6)……制御装置 (21a),(21b)……四路切換弁(切換機構) (25a),(25b)……室外電動膨張弁(熱源側減圧機
構) (51)……室内電動膨張弁(利用側減圧機構) (60)……判定手段 (61)……制御手段 (Th7)……吐出管温度センサ(吐出管温度検出手段) (TD),(TD′)……吐出管温度

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可変容量型の圧縮機(1)、熱源側熱交換
    器(2a),(2b)、減圧機構(25a),(25b),(51)
    及び利用側熱交換器(5)を閉回路に接続してなる冷媒
    回路(3)を備えた冷凍装置において、 上記圧縮機(1)の吐出管温度(TD)を検出する吐出管
    温度検出手段(Th7)と、 上記吐出管温度検出手段(Th7)の出力を受け、検出さ
    れた吐出管温度(TD)が基準値を越えた領域にあるとき
    に、該吐出管温度(TD)を前回に検出した吐出管温度
    (TD′)と比較して吐出管温度(TD)の昇降基調を判定
    する判定手段(60)と、 上記吐出管温度検出手段(Th7)により検出された吐出
    管温度(TD)が基準値を越えた領域で、上記判定手段
    (60)により吐出管温度(TD)が上昇基調にあると判定
    されたときには、所定時間毎に上記圧縮機(1)の運転
    容量の上限値を下げる一方、上昇基調以外にあると判定
    されたときには、圧縮機(1)の運転容量の上限値を保
    持するように制御し、吐出管温度(TD)が基準値以下の
    領域では、圧縮機(1)の運転容量の上限値を制御可能
    な最大値に設定する制御手段(61)とを設けたことを特
    徴とする圧縮機の吐出管温度制御装置。
  2. 【請求項2】圧縮機(1a)はスクロール式圧縮機である
    ことを特徴とする請求項(1)記載の圧縮機の吐出管温
    度制御装置。
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