JP2503229Y2 - 圧力制御弁 - Google Patents

圧力制御弁

Info

Publication number
JP2503229Y2
JP2503229Y2 JP6760790U JP6760790U JP2503229Y2 JP 2503229 Y2 JP2503229 Y2 JP 2503229Y2 JP 6760790 U JP6760790 U JP 6760790U JP 6760790 U JP6760790 U JP 6760790U JP 2503229 Y2 JP2503229 Y2 JP 2503229Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve body
pressure
spring
main
chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6760790U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0425078U (ja
Inventor
渉 大津
良純 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP6760790U priority Critical patent/JP2503229Y2/ja
Publication of JPH0425078U publication Critical patent/JPH0425078U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2503229Y2 publication Critical patent/JP2503229Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えば建設機械等の慣性体駆動用油圧回路
にクロスオーバリリーフ弁として好適に用いられる圧力
制御弁に関し、特に、サージ圧が頻発したり、油圧が急
上昇したりするのを緩和できるようにした圧力制御弁に
関する。
〔従来の技術〕
一般に、油圧ショベルの走行系や旋回系等、慣性体駆
動用油圧回路では、油圧モータ等の油圧アクチュエータ
を油圧ポンプおよびタンクと一対の主管路によって接続
し、該各主管路の途中には、油圧ポンプおよびタンク側
寄りに方向切換弁を設け、油圧アクチュエータ側寄りに
ブレーキ弁を設け、該ブレーキ弁にはカウンタバランス
弁と、圧力制御弁としての一対のクロスオーバリリーフ
弁とを設けるようにしている。
以下、従来技術による圧力制御弁を、慣性体駆動用油
圧回路のクロスオーバリリーフ弁として用いた場合を例
に挙げ、第2図ないし第4図により説明する。
まず、第1図において、1は慣性体を回転駆動する油
圧アクチュエータとしての油圧モータを示し該油圧モー
タ1の各給排ポートは油圧ポンプ2およびタンク3と一
対の主管路4A,4Bを介して接続され、該油圧モータ1は
油圧ポンプ2からの圧油によって回転されるようになっ
ている。5は油圧ポンプ2,タンク3側寄りに位置して、
主管路4A,4Bの途中に設けられた方向切換弁を示し、該
方向切換弁5は運転者の手動操作等によって中立位置
(イ)から切換位置(ロ)または(ハ)に切換えられ、
油圧モータ1を一方向または他方向に回転させるように
なっている。
6は油圧モータ1側よりに位置して、主管路4A,4Bの
途中に設けられたブレーキ弁を示し、該ブレーキ弁6
は、パイロット管路7A,7Bに導かれるパイロット圧によ
り、方向切換弁5にほぼ連動して中立位置(イ)から切
換位置(ロ),(ハ)に切換えられるカウンタバランス
弁7と、主管路4A,4B間をそれぞれ連通させる分岐管路8
A,8Bの途中に設けられた圧力制御弁としてのクロスオー
バリリーフ弁9,10とからなり、該クロスオーバリリーフ
弁9,10は後述の如く構成されている。そして、該ブレー
キ弁6は方向切換弁5を中立位置(イ)に戻したとき
に、カウンタバランス弁7が中立位置(イ)に復帰する
と、クロスオーバリリーフ弁9,10のいずれかが開弁し
て、油圧モータ1の慣性回転による主管路4Aまたは4B内
の圧力を低圧側にリリーフし、油圧モータ1に制動力を
与えるようになっている。
次に、圧力制御弁としてのクロスオーバリリーフ弁9
について第3図を参照して詳述する。なお、クロスオー
バリリーフ弁10はクロスオーバリリーフ弁9とほぼ同様
に構成されているから、その説明を省略するものとす
る。
図中、11はクロスオーバリリーフ弁9の弁ケーシング
を構成するカートリッジ式の弁本体を示し、該弁本体11
は段付の筒状体からなり、その軸方向中間部に形成され
た主弁体摺動穴11Aを挟んで一側は主管路4A側に突出さ
れ、他側は後述するガイド部材15との間に大径のばね室
12を形成している。そして、該弁本体11の一側には主弁
座を構成すると共に内部が分岐管路8Aとなる油穴を有す
る筒状の弁座部材13が設けられ、しかも該弁座部材13を
介して一次側の主管路4Aを二次側の主管路4Bと連通させ
る油穴11Bが径方向に穿設されている。
14は弁本体11の他側に位置して、該弁本体11に外部か
ら螺着され、後述の圧力設定用ばね17の設定荷重を調整
するプラグ、15は弁本体11の他側に嵌合され、該プラグ
14によって抜止めされたガイド部材を示し、該ガイド部
材15は、ばね室12内を軸方向に延びる小径筒部15Aと、
該小径筒部15Aの基端側に位置し、弁本体11の他側を閉
塞した大径の環状部15Bとからなり、該環状部15Bは後述
する圧力設定用ばね17のばね座を兼ねるようになってい
る。そして、該ガイド部材15の小径筒部15Aは後述の副
弁体18およびピストン20を軸方向に摺動可能にガイドす
るようになっている。
16は弁本体11の主弁体摺動穴11Aに摺動可能に挿嵌さ
れた主弁体を示し、該主弁体16はばね室12内に配設され
た圧力設定用ばね17によって常時弁座部材13側へと付勢
され、該弁座部材13に受圧面積S1をもって離着座するよ
うになっている。そして、該主弁体16は分岐管路8A側の
圧力により圧力設定用ばね17に抗して開弁したとき、主
管路4A(一次側)の圧油を主管路4B(二次側)へと油穴
11Bを介して流通させるようになっている。ここで、該
主弁体16は有蓋筒状のポペット弁体として形成され、そ
の開口側端面には副弁体18が離着座する弁座16Aが形成
されている。
18は主弁体16の弁座16Aに離着座するように弁本体11
のばね室12側に設けられた副弁体を示し、該副弁体18
は、主弁体16とガイド部材15の小径筒部15Aとの間に位
置し、略円錐形状に形成された弁部18Aと、該弁部18Aの
先端側に設けられ、主弁体16内に挿入された円柱状の頭
部18Bと、弁部18Aの基端側から軸方向に延び、小径筒部
15A内に摺動可能に挿嵌された筒状の摺動部18Cと、後述
の第2の絞り通路25を介して第2の圧力室21と連通する
油通路18Dと、小径筒部15Aの先端に当接することにより
リフト量を規制すべく、弁部18Aに隣接して形成された
鍔状ストッパ部18Eとから構成されている。
19は副弁体18の頭部18Bが主弁体16内に挿入されるこ
とにより、該主弁体16内に画成された第1の圧力室で、
該圧力室19内の圧力は主弁体16および副弁体18に受圧面
積S2(S2<S1)をもって作用するようになっている。
20はガイド部材15の小径筒部15A内に摺動可能に挿嵌
されたピストンを示し、該ピストン20は副弁体18との間
で小径筒部15A内に第2の圧力室21を画成し、該圧力室2
1内の圧力は副弁体18およびピストン20に受圧面積S3(S
2<S3<S1)をもって作用するようになっている。22は
前記小径筒部15Aの奥部に位置してピストン20との間に
画成されたばね収容室、23は該ばね収容室22内に配設さ
れた補助ばねを示す。
24は弁座部材13側から主弁体16に作用する一次側の圧
力を第1の圧力室19内に導くように主弁体16に穿設され
た第1の絞り油路、25は第1の圧力室19内の圧力を第2
の圧力室21内に導くように副弁体18の頭部18Bに穿設さ
れた第2の絞り油路を示し、該絞り油路25は第1の絞り
油路24よりも小なる流路面積をもって形成され、第1の
圧力室19内に一次側圧力が導入された後に、該圧力室19
と第2の圧力室21とが等圧となるのを所定時間遅らせる
ようになっている。
26はばね収容室22をばね室12内と連通すべく、小径筒
部15Aの基端側に穿設された油路、さらに、27はばね室1
2内を二次側となる主管路4Bと連通すべく、弁本体11に
穿設された軽方向のドレン油路を示し、該ドレン油路27
は副弁体18の開弁時に第1の圧力室19内からばね室12内
へと流入してくる油液およびピストン21の摺動時にばね
収容室22から油路26を介してばね室12内へと流入してく
る油液を主管路4B側へと所定の絞り作用をもて排出させ
るようになっている。
従来技術は上述の如き構成を有するもので、次に方向
切換弁5を中立位置(イ)から切換位置(ロ)に切換え
て、油圧モータ1を起動する場合を例に挙げてその作動
について説明する。
まず、油圧ポンプ2からの圧油は切換位置(ロ)に切
換えられた方向切換弁5を介して主管路4A側に流通し、
パイロット管路7Aからのパイロット圧によりカウンタバ
ランス弁7を切換位置(ロ)に切換えさせると共に、主
管路4Aおよび分岐管路8Aに一次側圧力P1を発生させ、油
圧モータ1を起動するようになる。この場合、該油圧モ
ータ1は停止状態にある慣性体を起動させる必要がある
ため、一次側圧力P1はピーク圧となって急激に上昇しよ
うとする。
しかし、一次側圧力P1に急激な圧力上昇があった場
合、副弁体18が主弁体16から離れ、第1の圧力室19内の
圧力P2を低下させ、一時的に低圧でリリーフする機能を
有するもので、低圧でリリーフしている時間は補助ばね
23に抗してピストン20が第4図の状態となるまでの時間
で決定されるものである。
即ち、一次側圧力P1は主弁体16の第1の絞り油路24を
介して第1の圧力室19内に導入されるから、該圧力室19
内には圧力P2(P2<P1)が発生し、前述したピーク圧の
発生前に、副弁体18を開弁させる。ここで、圧力設定用
ばね17のばね荷重をF1、補助ばね23のばね荷重をF2
し、第2の圧力室21内の圧力をP3とすると、この場合、
圧力P3は最初タンク圧状態となっているから、 P2×S2>P3×S3 ……(1) となって、副弁体18は開弁する。
そして、該副弁体18が開弁すると、第2の圧力室19は
ばね室12と連通するから、該圧力室19内の圧力P2は一時
的にタンク圧と等しくなり、主弁体16に第3図中の右向
きに作用する力(P1×S1)と左向きに作用する力(P2×
S2+F1)とのバランスが一次側圧力P1の上昇と共にくず
れ、該主弁体16は P1×S1>P2×S2+F1 ……(2) となって、弁座16Aが副弁体18の弁部18Aに近接または接
触する位置まで開弁する。この状態で、第2の圧力室19
内の圧力P2は再び上昇するようになり、この圧力P2は副
弁体18の絞り油路25を介して第3の圧力室21内に導入さ
れ、該圧力室21内の圧力P3を徐々に上昇させると共に、
主弁体16の開弁により一次側圧力P1は油穴11Bを介して
主管路4B(二次側)へとリリーフされているから、一次
側圧力P1は緩やかに上昇する。
この場合、第3の圧力室21内の圧力P3の上昇により、
この圧力P3が補助ばね23のばね力F2との関係で、 P3×S3>F2 ……(3) となると、ピストン20は小径筒部15A内を補助ばね23に
抗して徐々に右方に摺動し、第3の圧力室21を拡大させ
ることによって圧力P3が第2の圧力室19の圧力P2まで上
昇するのを所望時間だけ遅らせる。そして、ピストン21
が第4図の状態となって、第3の圧力室21の圧力P3が絞
り油路25を介して第2の圧力室19内の圧力P2と等圧にな
るまで徐々に上昇すると、副弁体18に作用する力の関係
は、 P2×S2<P3×S3 ……(4) 但し、P2=P3,S2<S3となって、副弁体18は主弁体16
の弁座16Aに再び着座するようになる。
そして、副弁体18が弁座16Aに着座すると、第2の圧
力室19内の圧力P2は第3の圧力室21内の圧力P3と共に一
次側圧力P1と等圧になるまで上昇し、主弁体16には第3
図中の右向きに力(P1×S1)が作用し、左向きに圧力設
定用ばね17のばね荷重F1と副弁体18を介して力(P3×
S3)とが作用し、 P1×S1<P3×S3+F1 ……(5) 但し、P1=P3,S1>S3となって、主弁体16は弁座部材
13に着座し、再び閉弁する。この間、圧力P3が一次側圧
力P1まで上昇するにつれて、主弁体16の弁開度は漸次小
さくなるから、一次側圧力P1も漸次上昇する。
従って、クロスオーバリリーフ弁9によって主管路4A
の一次側圧力P1を徐々に上昇させるように制御でき、油
圧モータ1の起動時にピーク圧が発生して、管路4Aや油
圧モータ1等が振動したり、故障、損傷したりするのを
防止でき、油圧モータ1を円滑に起動することができ
る。また、方向切換弁5を中立位置(イ)から切換位置
(ハ)に切換えたときには、クロスオーバリリーフ弁10
によって同様の作用を得ることができる。
一方、方向切換弁5を切換位置(ロ)から中立位置
(イ)に戻して、油圧モータ1を停止させる場合には、
カウンタバランス弁7が中立位置(イ)に復帰した後
に、クロスオーバリリーフ弁10を前記とほぼ同様に作動
させることができ、この場合には、油圧モータ1の慣性
回転による主管路4B内の圧力を、副弁体18の開弁後に主
弁体16を開弁させて、低圧側となる主管路4A側へと分岐
管路8Bを介してリリーフでき、油圧モータ1に制動力を
与えることができると共に、ピーク圧の発生も防止でき
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、従来技術によるクロスオーバリリーフ弁9,
10はピストン20が第4図の状態にあるときには主弁体16
に対する副弁体18のシール作用は(4)式に基づく副弁
体18前後の受圧面積と圧力差によって行なわれるもので
あり、また圧力が発生している場合には副弁体18にはシ
ール力は生じない。
また、第2の圧力室19内の圧力P2は、第1の絞り油路
24から流れ込む流量に対して、主弁体16の弁座16Aと副
弁体18の弁部18Aとからなるシール部分から流出する流
量、第2の絞り油路25から流出する流量によって決定さ
れる構成となっている。
然るに、従来技術による形式のものは、一次側圧力P1
が充分に高い圧力であれば、主弁体16と副弁体18のシー
ト部分から流出する流量があったとしても、ピストン20
が第4図の状態まで移動してしまえば、第1の圧力室19
に高い圧力P2が発生し、第2の圧力室21にも圧力P3が発
生し、(4)式によって副弁体18を主弁体16に押付けよ
うとするシート力が発生し、両者間のシール作用は良好
となる。
しかし、一次側圧力P1が低い場合には、ピストン20が
右方に移動終了し、第4図の状態となっても、第1,第2
の圧力室19,21内の圧力P2,P3が低く、副弁体18を主弁
体16に押付けようとする力、即ち充分なシート力を得る
ことができない。この結果、第4図中の矢印Aに示すよ
うな第1の圧力室19からばね室12への油の流出(リー
ク)を抑えることができず、第1の圧力室19内は長時間
にわたって一次側圧力P1と同圧とならず、シート力を高
めることができないという問題点がある。
このような状態となると、クロスオーバリリーフ弁9,
10は低圧時のシート性能を確保することができず、低圧
リークが発生してしまう。この結果、前述した低圧リー
クが発生すると、この状態で油圧モータ1に取付けられ
た慣性体に軽い外力が加わり、当該外力により油圧モー
タ1の前後に低圧の圧力が発生すると、慣性体が不用意
に作動ないし回転してしまうという問題点がある。特
に、慣性体が油圧ショベル、油圧クレーン等の上部旋回
体であり、傾斜地で停車している場合には、非常に危険
である。
本考案は前述した従来技術の問題点に鑑みなされたも
ので、一次側圧力が低圧時においても、主弁体と副弁体
の間のシート部分から低圧リークが発生するのを防止し
うるようにした圧力制御弁を提供することを目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案に係る圧力制御弁
が採用する構成の特徴は、ガイド部材と副弁体との間に
は、該副弁体を主弁体に向け着座するように付勢する閉
弁助力用ばねを設けたことにある。
〔作用〕
このように構成することにより、副弁体は閉弁助力用
ばねによって常に主弁体に押付けられ、両者間のシート
部分でのシール性能が確保され、一次側圧力が低圧状態
となっても、第2の圧力室は第1の圧力室と同圧とな
り、第2の圧力室内の自己圧によりシール力を高め、低
圧リークの発生を防止する。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を第1図を参照しつつ詳細に述
べる。なお、前述した従来技術と同一構成要素には同一
符号を付しその説明を省略する。
第1図において、31は本実施例に用いられる圧縮ばね
からなる閉弁助力用ばねで、該ばね31はガイド部材15の
小径筒部15A先端側の全外周を縮径することによって形
成された縮径部32の外周に沿うように配設され、該ばね
31の一端は縮径部32の奥所段部32Aを一側の座面とし、
その他端は副弁体18の鍔状ストッパ部18Eを他側の座面
として、これらの間に弾設されている。
本実施例はこのように構成されるが、クロスオーバリ
リーフ弁としての基本的作用は従来技術のものと格別変
わるところがない。
然るに、本実施例ではガイド部材15と副弁体18との間
に閉弁助力用ばね31を設け、該副弁体18の弁部18Aを主
弁体16の弁座16Aに向け常時押圧し、これらの間のシー
ト性能の確保を図っている。
この結果、一次側圧力P1が低圧な場合においても、主
弁体16と副弁体18との間のシート部分を介して第1の圧
力室19からばね室12に低圧リークとして油が流出するの
を防止することができる。従って、第2の絞り通路25,
油通路18Dを介して第1の圧力室19の圧力P2と第2の圧
力室21の圧力P2との間を早期に同圧にすることができ
る。これにより、第1,第2の圧力室19,21の圧力が低い
場合においても、S2<S3となっているから、第2の圧力
室21内の圧力P2を自己圧として(4)式によるシート力
を増大させ、極めて短時間でシート性能の確保を図り、
低圧リークの発生を防止することができる。
かくして、本実施例によれば、低圧リークの発生を防
止することができるから、慣性体に外力が加わっても、
該慣性体が不用意に回転してしまう事態を防止し、建設
機械等の安全性を高めることができる。
なお、実施例では閉弁助力用ばねとしてコイルばねを
例示したが、皿ばね、ばね座金等を用いてもよいもので
ある。
〔考案の効果〕
本考案に係る圧力制御弁は以上詳細に述べた如くであ
って、ガイド部材と副弁体との間に該副弁体を主弁体側
に付勢する閉弁助力用ばねを設ける構成としたから、該
ばねによって副弁体を主弁体に押付けるようなシート力
を与えることができ、一次側圧が低圧な場合においても
第1の圧力室からばね室への油の流出を防止でき、第1
の圧力室と第2の圧力室とを早期に同圧とし、該第2の
圧力室内の圧力を自己圧としてシート性能を高め、建設
機械の慣性体に外力が作用しても、当該慣性体が不用意
に作動してしまう事態を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例によるクロスオーバリリーフ弁
を示す縦断面図、第2図ないし第4図は従来技術に係
り、第2図はクロスオーバリリーフ弁が適用される油圧
回路図、第3図は従来技術によるクロスオーバリリーフ
弁を示す縦断面図、第4図はピストンが変位した状態を
示す第3図と同様の縦断面図である。 9,10……クロスオーバリリーフ弁(圧力制御弁)、11…
…弁本体、11A……主弁体摺動穴、12……ばね室、13…
…弁座部材(主弁座)、15……ガイド部材、15A……小
径筒部、16……主弁体、17……圧力設定用ばね、18……
副弁体、19……第1の圧力室、20……ピストン、21……
第2の圧力室、24……第1の絞り油路、25……第2の絞
り油路、27……ドレン油路、31……閉弁助力用ばね、32
……縮径部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状体からなり、軸方向中間部に形成され
    た主弁体摺動穴を挟んで一側が主弁座となり他側がばね
    室となった弁本体と、該弁本体の主弁体摺動穴に摺動可
    能に挿嵌された主弁体と、前記弁本体のばね室内に配設
    され、該主弁体を前記主弁座に着座するように付勢する
    圧力設定用ばねと、前記弁本体のばね室側に設けられた
    筒状のガイド部材と、前記主弁体に離着座するように前
    記弁本体のばね室側に設けられ、一側が主弁体内に第1
    の圧力室を画成し、他側が該ガイド部材に摺動可能に挿
    嵌されて該第1の圧力室よりも大なる受圧面積を有する
    第2の圧力室を画成した副弁体と、該副弁体で画成され
    た第2の圧力室を拡大させるために、該第2の圧力室内
    に位置して前記ガイド部材に摺動可能に設けられたピス
    トンと、前記主弁体に作用する一次側圧力を第1の圧力
    室に導くように、該主弁体に穿設された第1の絞り油路
    と、前記第1の圧力室内の圧力を第2の圧力室に導くよ
    うに、前記副弁体に穿設され、該第1の絞り油路よりも
    小なる流路面積を有する第2の絞り油路と、前記弁本体
    のばね室を二次側に連通させるべく、該弁本体に穿設さ
    れたドレン油路とを備えた圧力制御弁において、前記ガ
    イド部材と副弁体との間には該副弁体を前記主弁体に向
    け着座するように付勢する閉弁助力用ばねを設けたこと
    を特徴とする圧力制御弁。
JP6760790U 1990-06-26 1990-06-26 圧力制御弁 Expired - Lifetime JP2503229Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6760790U JP2503229Y2 (ja) 1990-06-26 1990-06-26 圧力制御弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6760790U JP2503229Y2 (ja) 1990-06-26 1990-06-26 圧力制御弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0425078U JPH0425078U (ja) 1992-02-28
JP2503229Y2 true JP2503229Y2 (ja) 1996-06-26

Family

ID=31601325

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6760790U Expired - Lifetime JP2503229Y2 (ja) 1990-06-26 1990-06-26 圧力制御弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2503229Y2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109751291B (zh) * 2019-01-28 2024-01-02 日照海卓液压有限公司 一种换向工作联内具有能量唤醒系统的多路阀
CN112576565B (zh) * 2020-11-27 2023-08-22 北京天玛智控科技股份有限公司 充气式安全阀
CN114233905B (zh) * 2021-12-28 2022-11-22 哈尔滨工业大学 具有多种稳态液动力补偿机制的高精度电液比例溢流阀

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0425078U (ja) 1992-02-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5873561A (en) Two-port cartridge seat valve
JP4602335B2 (ja) 圧力供給弁
JP2001055968A (ja) 可変容量型液圧回転機の容量制御弁
US4244276A (en) Hydraulic circuit
JPS621506Y2 (ja)
JP2503229Y2 (ja) 圧力制御弁
JP3820273B2 (ja) 油圧ポンプの流量制御弁
JP3336181B2 (ja) アキュムレータ付きリリーフ弁
JP2000230586A (ja) 自動車の液圧式の消費機のための液圧弁
JPH0451264Y2 (ja)
JP3162841B2 (ja) リリーフ弁
US4294160A (en) Oil pressure booster
JP2577225B2 (ja) 流量制御弁
JPS63246579A (ja) 油圧モ−タのリリ−フ弁
US4611699A (en) Control valve for a hydraulic clutch
JP3666975B2 (ja) リリーフバルブ
JPH05321906A (ja) 慣性体反転防止弁
JPS6217663Y2 (ja)
JPH0614114Y2 (ja) 車両用油圧伝動装置の油圧制御装置
JPS6128530Y2 (ja)
JPH0519653Y2 (ja)
JP4917882B2 (ja) 無限可変方向切換弁
JP3046384B2 (ja) 圧力制御弁
JPS6237551A (ja) 自動変速機の制御圧力用制動機構をもつ圧力調整装置
JPH0418020Y2 (ja)