JP2502224B2 - 空気作動弁 - Google Patents

空気作動弁

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JP2502224B2
JP2502224B2 JP3239895A JP23989591A JP2502224B2 JP 2502224 B2 JP2502224 B2 JP 2502224B2 JP 3239895 A JP3239895 A JP 3239895A JP 23989591 A JP23989591 A JP 23989591A JP 2502224 B2 JP2502224 B2 JP 2502224B2
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reactor
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  • Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、沸騰水型原子炉の原子
炉格納容器内に設置される空気作動弁に係り、とくに原
子路格納容器内に圧力の影響を受けることなく安定した
作動特性を得るのに好適な空気作動弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の沸騰水型原子炉の原子炉格納容器
内に設置される空気作動弁は、たとえば第8図に示すよ
うに、弁3を駆動させる空気シリンダ4により弁を開閉
させている。この空気シリンダ4を駆動させる空気源は
原子炉格納容器2外から駆動用供給ライン12により供
給されており、アキュムレータ6を介し駆動空気切替回
路5をへて空気シリンダ4へ接続されている。また、空
気シリンダ4からの空気の排出にも、同様に駆動空気切
替回路5を介し原子炉格納容器2内に排出されている。
駆動空気切替回路5は電磁弁等で構成されており、原子
路格納容器2外の作動信号14により作動し、弁の開閉
を制御している。
【0003】しかるに上記従来技術では、原子炉格納容
器2内の圧力が駆動切換回路5の背圧として作用するた
め、従来技術の原子炉格納容器2の内圧が過大に上回る
条件に対しては、駆動空気回路5が作動遅れまたは作動
不良を発生し、空気作動弁3の動的機能が達成できない
可能性があった。この点についてさらに詳述するとつぎ
のとおりである。
【0004】今原子炉格納容器内に設置される工学的安
全上重要な空気作動弁として主蒸気隔離弁(以下MSI
Vと略す)および主蒸気逃がし安全弁(以下SRVと略
す)を用いた場合の動作はつぎのとおりである。
【0005】図15は沸騰水型原子炉の炉心冷却・除熱
システムの概略図であるが、同図には原子炉格納容器2
内にMSIV20とSRV21が示されている。また、
図10はMSIVの駆動空気切換回路を示し、図13は
SRVの機能作動状態を示し、図14は自動減圧系機能
作動状態を示す。上記図10に示すMSIV20の駆動
空気切換回路は2個の常時励磁のメインコントロール用
電磁弁24、25により開になっており、2個のメイン
コントロール用電磁弁24、25が無励磁になることに
より第1切換弁26、第3切換弁29および第切換弁3
0が作動し、空気シリンダ4の上部に駆動空気を供給
し、空気シリンダ4の下部の空気を原子炉格納容器内に
排出することにより上記MSIV20を急閉作動させ
る。一方図13に示すSRVの駆動空気回路は、該SR
V21の機能が要求される場合であり、SRV21の機
能用電磁弁35が励磁し、駆動空気を空気シリンダ4の
下部に供給する。同時に、空気シリンダ4上部の空気は
原子炉格納容器内に排出され、SRV21は開となり、
原子炉を減圧する。上記自動減圧系(以下ADSと略
す)の機能が要求される場合は図14に示すように、A
DS機能用電磁弁37が励磁し同様に空気シリンダ4が
作動する。
【0006】そのため、MSIV20およびSRV21
の駆動空気回路は原子炉格納容器2の内圧を背圧として
受けるので、原子炉格納容器2の圧力上昇にともない、
MSIV20、SRV21は動的作動不良を発生する。
そこでMSIV20,SRV21が原子炉格納容器2内
の圧力が高条件で動的作動要求に対応するため、従来実
施している炉心冷却と保熱システムを考慮した方法はつ
ぎのとおりである。
【0007】原子炉は、常用の炉心冷却・除熱サイクル
としてタービン系を有しており、図15に示す如く原子
炉より発生した蒸気はタービン38に導かれ仕事をし、
復水器39にて循環水ポンプ40からの海水で除熱され
冷却水となり、復水ポンプ41、低圧給水加熱器42、
給水ポンプ43、高圧給水加熱器44を介し、原子炉へ
給水されるシステムである。ただし、この常用系は原子
炉隔離信号によりMSIV20が閉となるため原子炉よ
り隔離される。この場合、炉心冷却としては図15に示
す原子炉隔離時冷却系(以下RCICと略す。)が作動
し、原子炉蒸気により駆動するRCICタービン45に
よりRCICポンプ46が駆動し、復水貯蔵タンク47
(以下CSTと略す。)水、又はサプレッションプール
9(以下S/Pと略す。)水を原子炉圧力容器1へ注入
し、RCICタービン排気はS/P9へ導かれている。
また、原子炉圧力を減圧するためSRV21の逃がし弁
機能が作動する。逃がし弁機能は、設定された原子炉圧
力に到達するとSRV21を開作動させる機能で、SR
V排気管はS/P9へ導かれており原子炉蒸気を凝縮さ
せる。
【0008】以上より、原子炉隔離時には原子炉の冷却
後、崩壊熱は徐々にSRV21によりS/P9へ移行す
る。この場合、残留熱除去系(以下RHRと略す。)の
S/P冷却モードにより、S/P水の崩壊熱を残留熱除
去ポンプ48により残留熱除去熱交換器49を介し冷却
する。残留熱除熱交換器49は、残留熱除去中間冷却ポ
ンプ50により冷却され、崩壊熱は残留熱除却海水熱交
換器51を介し海水へ導かれる。残留熱除去海水熱交換
器51への海水は、残留熱除却海水ポンプ52により供
給される。そして、このRHRシステムはA系、B系2
系統で構成されている。
【0009】なお、この種の装置として関連するものに
は、たとえば特開昭59−46596号公報および特開
昭58−117496号公報が挙げられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、炉心
冷却・除熱システムにおいても、原子炉格納容器では、
RHRによる崩壊熱除去の機能を要求される時点を超え
ると、S/P9水の温度が上昇し、図15に示す原子炉
格納容器(ウエットウェル)7の圧力が上昇し、真空破
壊弁8が作動し原子炉格納容器(ドライウェル)13の
圧力が同様に上昇するため、従来装置の原子炉格納容器
内の空気作動弁は排圧の影響を受けるので、動的な作動
が困難となる。この場合、この条件下におけるMSIV
20、SRV21の動的作動要求としては、原子炉隔離
解除後であればMSIV20を開作動させ、タービン系
を崩壊熱除去の機能で使用すること、またSRV21の
逃がし弁機能及びADS機能によりS/P9へ崩壊熱を
移行することが困難となる。図16に仮想的に崩壊熱除
去の作動を遅らした条件での原子炉格納器内圧力の時間
変化と、MSIV、SRVの動的作動不良の関係を示
す。MSIVの場合は、T1 からT2 間では原子炉格納
容器内圧の影響で作動時間が遅れ、T2 以降では原子炉
格納容器内圧が弁駆動空気圧以上となるため作動不良を
発生する。SRVでは、T2以降では逃がし弁機能用の
駆動空気圧力に原子炉格納器内圧が到達するため逃がし
弁機能が作動不良となる。同様に、T3 以降ではADS
機能が作動不良となる。そのため、圧力上昇条件下の原
子炉格納容器内に従来の装置であるMSIV,SRVを
設置した場合、原子炉隔離時等において原子炉格納容器
内の圧力が上昇すれば、空気作動弁の背圧として影響
し、その状態で動的作動要求のあるシステムの空気作動
弁であれば動的作動不良となり、空気作動弁の関連シス
テムも同様に機能を達成できない可能性があった。
【0011】本発明の目的は、原子炉格納容器内の圧力
上昇による背圧の影響を受けることなく常に安定した作
動特性を可能とする空気作動弁を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1の発明は、沸騰水型原子炉の原子炉格納容器内に
設置し、供給側を駆動空気供給ラインを介して外部に設
置した空気供給源に接続するとともに、排出側を上記原
子炉格納容器内に開口する駆動空気切換回路と該駆動空
気切換回路に接続する空気シリンダによって駆動される
空気作動弁において、前記駆動空気切換回路の排出側に
一端部が接続し、他端部が前記原子炉格納容器外に開口
する空気排出ラインを設けたものである。
【0013】また、上記目的を達成するために、第2の
発明は、沸騰水型原子炉の原子炉格納容器内に設置し、
供給側を駆動空気供給ラインを介して外部に設置した空
気供給源に接続するとともに、排出側を上記原子炉格納
容器内に開口する駆動空気切換回路と該駆動空気切換回
路に接続する空気シリンダによって駆動される空気作動
弁において、前記駆動空気切換回路の排出側に一端部が
接続し、他端部が前記原子炉格納容器外に開口する空気
排出ラインを設け、かつ上記空気排出ラインに、上記原
子炉格納容器内の圧力に応じて、上記駆動空気切換回路
からの排出空気を上記空気排出ラインを通って上記原子
炉格納容器外に排出するかもしくは上記排出ラインより
分岐して上記原子炉格納容器内に排出するかを切換える
切換手段を設けたものである。
【0014】また、第3の発明の、前記切換手段は、前
記空気排出ラインの前記原子炉格納容器内に設置した三
方弁と、上記原子炉格納容器外に設置した止め弁を設
け、かつ上記三方弁には、先端部を上記原子炉格納容器
内に開口する検出路に圧力計とインターロックを設ける
とともに、該三方弁の一方端部には先端部を上記原子炉
格納容器内に開口する空気排出路に空気排出絞り弁を設
け、かつ上記止め弁には先端部を上記検出路に接続する
検出バイパス路を設けたものである。
【0015】また第4の発明の前記空気排出路は、逃し
弁を設けたものである。
【0016】
【作用】第1の発明によれば、空気作動弁を駆動する駆
動空気切換回路の排出側に一端部が接続し、他端部が原
子炉格納容器外に開口する空気排出ラインを設けたの
で、空気作動弁は、上記原子炉格納容器内の圧力に影響
されることなく常に安定した作動特性で作動することが
できる。また原子炉格納容器内の圧力が上昇条件下で動
的作業が要求されるMSIV,SRVについては、動的
作動の要求を満足することができ、MSIV,SRVの
関連システムについても機能を維持することができる。
【0017】第2の発明によれば、空気排出ラインに原
子炉格納容器内の圧力に応じて駆動空気切換回路からの
排出空気を上記空気排出ラインを通って上記原子炉格納
容器外に排出するかもしくは上記空気排出ラインより分
岐して上記原子炉格納容器内に排出するかを切換える切
換手段を設けたので、空気作動弁の定期試験時には駆動
空気源の窒素を原子炉格納容器内に排出することができ
る。
【0018】また第3の発明によれば切換手段は、前記
空気排出ラインの前記原子炉格納容器内に設置した三方
弁と、上記原子炉格納容器外に設置した止め弁を設け、
かつ上記三方弁には、先端部を上記原子炉格納容器内に
開口する検出通路に圧力計とインターロックを設けると
ともに、該三方弁の一方端部には先端部を上記原子炉格
納容器内に開口する空気排出路に空気排出絞り弁を設
け、かつ上記止め弁には先端部を上記検出路に接続する
検出バイパス路を設けたので、原子炉格納容器内に圧力
に応じて三方弁が切換えられ、駆動空気切換回路の排出
側から排出空気を原子炉格納容器外もしくは内に排出す
ることができ、かつ空気排出絞り弁によって原子炉格納
容器内に排出される作動抵抗を原子炉格納容器外に排出
されるときと等しくすることができる。
【0019】また、第4の発明によれば、空気排出路に
逃がし弁を設けたので、空気排出絞り弁の開け忘れを防
止することができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を示す図1乃至図1
2について説明する。
【0021】図1に示すように、原子炉格納容器2内の
空気作動弁3は駆動空気切換回路5の原子炉格納容器2
内への駆動空気原子炉建屋内の排出出口から原子炉格納
容器2外への大気開放状態へと導く排気ライン17に設
置している。
【0022】また、排気ライン17は原子炉格納容器2
を貫通した下流に止め弁16を設置している。
【0023】さらに、原子炉格納容器2が通常状態では
駆動空気が窒素ガスであるため、原子炉格納容器2内に
排出し、原子炉格納容器2の圧力が上昇した場合、原子
炉格納容器の圧力計11からの圧力信号にてインタロッ
ク59を介して排出ライン17を、原子炉格納容器2外
へ切り替える。そのために、排出ライン17の原子炉格
納容器2内側は三方弁15を設置する。
【0024】そして、排気ライン17の接続が原子炉格
納容器2内または外であっても空気作動弁3の作動特性
を等しくするため、排気絞り弁18を設置している。排
気ライン17の設置については、作動抵抗を少なくする
ため、極力短いラインとし、空気作動弁3の空気シリン
ダ4の容量に合わせライン口径を選定する。また、排気
絞り弁18の閉め忘れによる作動不良を防止する目的
で、逃がし弁19を設置したものである。
【0025】つぎに図2〜図12に示す実施例は、本発
明をMSIVに適用したものである。MSIVの閉動作
時には、駆動空気切換回路の急速閉回路とテスト閉(9
0%閉)回路を有している。MSIVの駆動空気切換回
路の急速弁閉状態を図10に示す。同図に示すように、
急速閉回路は、メインコントロール用電磁弁(1)24
及び(2)25を無励磁にすることにより、作動供給空
気源よりの窒素ガスが遮断され、空気切換弁(1)26
及び空気切換弁(4)30へ供給した窒素ガスも排出さ
れる。そのため、空気切換弁(1)26が切り換えられ
空気シリンダ4下部の窒素ガスは排出される。同様に、
空気切換弁(4)30が切り換えられ空気シリンダ4上
部に窒素ガスがアキュムレータ6より供給される。ま
た、空気切換弁(4)30が切り換えられると空気切換
弁(3)29が切り換わり、空気シリンダ4下部への窒
素ガスの供給を遮断し、逆に空気シリンダ4下部の窒素
ガスを排出する。つぎにテスト閉状態を示す。テスト閉
回路は、テストコントロール用電磁弁23を励磁させる
ことにより、空気切換弁(2)27が切り換わり空気シ
リンダ4下部の窒素ガスはニードル弁(1)32を通り
排気される。ニードル弁(1)32により絞られるた
め、微速閉作動となる。
【0026】そして、MSIVの弁開状態を第9図に示
す。開作動時には、メインコントロール用電磁弁(1)
24又は(2)25が励磁することにより空気切換弁
(1)26及び空気切換弁(4)30へ窒素ガスが供給
される。空気切換弁(4)30が切り換えられ空気シリ
ンダ4上部の窒素ガスはニードル弁(2)33を通り排
気される。ニードル弁(2)33により絞られるため、
開作動時間が制御される。また、空気切換弁(1)26
が切り換えられ空気シリンダ4下部の排出ラインは遮断
され、空気切換弁(4)30が切り換えられたことによ
り空気切換弁(5)29が切り換わり、アキュムレータ
6より窒素ガスが空気シリンダ4下部へ供給されたMS
IVは開作動する。
【0027】以上の駆動空気切換回路のうちテスト閉
(90%閉)回路を除き原子炉格納容器圧力上昇時に作
動を要求されるため、及びに示すごとく原子炉格納容器
内に空気切換回路より窒素ガスを排出する出口には、排
気ライン17を設置する。第2図は閉作動時、第3図は
開作動時を示す。この排気ライン17は、原子炉格納容
器2内に三方弁53、54を2個原子炉格納容器2外に
止め弁55、56を2個、並列に設置し、排気ライン1
7は原子炉格納容器2外へ原子炉建屋内に開放される。
三方弁53、54は、第7図に示すごとく、原子炉格納
容器2の圧力計11より圧力高信号を受けた場合のみ原
子炉格納容器2外へ接続され、それ以外は原子炉格納容
器2内へ排出ラインとなる。止め弁55、56は、原子
炉格納容器2の圧力計11より原子炉格納容器圧力高信
号を受けた場合のみ開となり、原子炉建屋内に開放す
る。この原子炉格納容器2の圧力高信号による三方弁5
3、54と止め弁55、56のインタロックを図17に
示す、この制御は図17に示すように、スイッチ60を
通常入に設定し、原子炉格納容器2内の圧力高にて停止
して三方弁53、54、止め弁55、56が無励磁とな
り、原子炉格納容器2内もしくは容器外へと排出とな
る。また運転員がスイッチ60を切とすれば、強制的に
排気ライン17を原子炉格納容器2の外方に接続でき、
三方弁53、54、止め弁55、56の作動もテストで
きる。そして、三方弁53、54は、通常時には原子炉
格納容器2内の排気ライン17に接続されており、この
原子炉格納容器2内の排気ラインは、原子炉格納容器2
外への排気ラインと作動抵抗を等しくする目的で排気絞
り弁18を設置する。そして、排気絞り弁18の開け忘
れを防止する目的で、逃がし弁19を設置する。次に、
三方弁53、54及び止め弁55、56の電源について
は、工学的安全施設に関連するので三方弁53と54、
止め弁55と56のうち、三方弁53と止め弁55につ
いては非常用区分I、三方弁54と止め弁56について
は非常用区分IIより受電する。
【0028】また、MSIVの閉鎖時間はオイルシリン
ダ22のニードル弁(3)34にて、閉鎖時間を調整で
きるため、排気ライン17を接続後には排気ライン17
の作動抵抗により閉鎖時間が長くなるため、ニードル弁
(3)34を調整し適切な閉鎖時間に設定する。
【0029】したがって、上記の場合には、通常時、排
気ライン17は図7に示すごとく、三方弁53、54に
より原子炉格納容器内に駆動用の窒素ガスを排出する。
【0030】つぎに他の実施例を示す図13および図1
4について説明する。本実施例は本発明をSRVに適用
した場合を示す。SRVの開作動時には駆動切換回路は
逃がし弁機能用とADS機能用を持っている。逃がし弁
機能用としてSRVが作動する場合は、図13に示すご
とく、逃がし弁機能用電磁弁35が励磁し駆動用の窒素
ガスがアキュムレータ6より空気シリンダ4の下部へ供
給され、空気シリンダ4上部の窒素ガスは原子炉格納容
器内に排出される。つぎに、ADS機能用としてSRV
が作動する場合は、図14に示すごとく、ADS機能用
電磁弁(1)36またはADS機能用電磁弁(2)37
を励磁し駆動用の窒素ガスがアキュムレータ6より空気
シリンダ4の下部へ供給され、空気シリンダ4上部の窒
素ガスは原子炉格納容器内に排出される。
【0031】SRVの閉作動時には、駆動切換回路は図
12に示すごとく、逃がし弁機能用電磁弁35、ADS
機能用電磁弁(1)36及びADS機能用電磁弁(2)
37は無励磁となり、空気シリンダ4下部の窒素ガスは
原子炉格納容器内へ排出され、空気シリンダ4はバネ5
7の力によりピストン58を下部へ移動させる。
【0032】以上の駆動空気切換回路において図4〜図
6に示すように、原子炉格納容器への排出口並びに空気
シリンダ4上部出口に排気ライン17を設定する。図4
は逃がし弁機能説明図、図5はADS機能作動時、およ
び図6は閉作動時を示す。この排気ライン17は、原子
炉格納容器2内に三方弁53、54を2個、原子炉格納
容器2外に止め弁55、56を2個、並列に設置し、排
気ライン17は原子炉格納容器2外の原子炉建屋内に開
放される。この三方弁53、54と止め弁55、56
は、実施例1のMSIVと同様の構成、機能を有する。
【0033】この実施例2によれば、通常時には排気ラ
イン17は第7図に示すごとく、三方弁53、54によ
り原子炉格納容器内に駆動用の窒素ガスを排出する。つ
ぎに、原子炉格納容器の圧力が上昇した時点で図7に示
すごとく圧力計11より原子炉格納容器圧力高信号が発
生し、SRVの排気ライン17は原子炉格納容器外に切
り替えられるため、原子炉格納容器内圧による排圧は除
外される。よって、SRVは通常時の作動特性を有し原
子炉格納容器圧力高条件下で通常時と同等の機能を有す
る効果が期待できる。
【0034】
【発明の効果】第1の発明によれば、空気作動弁を駆動
する駆動空気切換回路の排出側に一端部が接続し、他端
部が原子炉格納容器外に開口する空気排出ラインを設け
たので、空気作動弁は、上記原子炉格納容器内の圧力に
影響されることなく常に安定した作動特性で作動するこ
とができる。また原子炉格納容器内の圧力が上昇条件下
で動的作業が要求されるMSIV、SRVについては、
動的作動の要求を満足することができ、MSIV、SR
Vの関連システムについても機能を維持することができ
る。
【0035】第2の発明によれば、空気排出ラインに原
子炉格納容器内の圧力に応じて駆動空気切換回路からの
排出空気を上記空気排出ラインを通って上記原子炉格納
容器外に排出するか、もしくは上記空気排出ラインより
分岐して上記原子路格納容器内に排出するかを切換える
切換手段を設けたので、空気作動弁の定期試験時には駆
動空気源の窒素を原子路格納容器内に排出することがで
きる。
【0036】また第3の発明によれば切換手段は、前記
空気排出ラインの前記原子炉格納容器内に設置した三方
弁と、上記原子炉格納容器外に設置した止め弁を設け、
かつ上記三方弁には、先端部を上記原子炉格納容器内に
開口する検出通路に圧力計とインターロックを設けると
ともに、該三方弁の一方端部には先端部を上記原子炉格
納容器内に開口する空気排出路に空気排出絞り弁を設
け、かつ上記止め弁には先端部を上記検出路に接続する
検出バイパス路を設けたので、原子炉格納容器内に圧力
に応じて三方弁が切換えられ、駆動空気切換回路の排出
側から排出空気を原子炉格納容器外もしくは内に排出す
ることができ、かつ空気排出絞り弁によって原子炉格納
容器内に排出される作動抵抗を原子炉格納容器外に排出
されるときと等しくすることができる。
【0037】また、第4の発明によれば、空気排出路に
逃がし弁を設けたので、空気排出絞り弁の開け忘れを防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による原子炉格納容器内の空気作動弁を
示す説明図
【図2】本発明の一実施例であるMSIVの閉作動時の
駆動空気切換回路図
【図3】図2に示すMSIVの開作動時の駆動空気切換
回路図
【図4】本発明の他の一実施例であるSRVの逃がし弁
機能における開作動時の駆動空気切換回路図
【図5】図4に示すSRVのADS機能における開作動
時の駆動空気切換回路図
【図6】図4に示すSRVの閉作動時の駆動空気切換回
路図
【図7】三方弁および止め弁の作動説明図
【図8】従来例による原子炉格納容器内の空気作動弁を
示す説明図
【図9】従来例のMSIVの開作動時の駆動空気切換回
路図
【図10】従来例のMSIVの閉作動時の駆動空気切換
回路図
【図11】従来例のMSIVのテスト閉時の駆動空気切
換回路図
【図12】従来例のSRVの閉作動時の空気切換回路図
【図13】従来例のSRVの逃がし弁機能における開作
動時の空気切換回路図
【図14】従来例のSRVのADS機能における開作動
時の空気切換回路図
【図15】沸騰水型原子力発電所の炉心冷却・除熱シス
テムの概略図
【図16】仮想的な崩壊熱除去機能作動遅延時の原子炉
格納容器圧力曲線図
【図17】排気ライン制御インタロックを示すブロック
【符号の説明】
1…原子炉圧力容器、2…原子炉格納容器、3…空気作
動弁、4…空気シリンダ、5…駆動空気切換回路、15
…三方弁、16…止め弁、17…排気ライン、59…イ
ンタロック。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−46596(JP,A) 特開 昭58−117496(JP,A) 特開 平2−170098(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 沸騰水型原子炉の原子炉格納容器内に設
    置し、供給側を駆動空気供給ラインを介して外部に設置
    した空気供給源に接続するとともに、排出側を上記原子
    炉格納容器内に開口する駆動空気切換回路と、該駆動空
    気切換回路に接続する空気シリンダによって駆動される
    空気作動弁において、前記駆動空気切換回路の排出側に
    一端部が接続し、他端部が前記原子炉格納容器外に開口
    する空気排出ラインを設けたことを特徴とする空気作動
    弁。
  2. 【請求項2】 沸騰水型原子炉の原子炉格納容器内に設
    置し、供給側を駆動空気供給ラインを介して外部に設置
    した空気供給源に接続するとともに、排出側を上記原子
    炉格納容器内に開口する駆動空気切換回路と、該駆動空
    気切換回路に接続する空気シリンダによって駆動される
    空気作動弁において、前記駆動空気切換回路の排出側に
    一端部が接続し、他端部が前記原子炉格納容器外に開口
    する空気排出ラインを設け、かつ上記空気排出ライン
    に、上記原子炉格納容器内の圧力に応じて上記駆動空気
    切換回路からの排出空気を上記空気排出ラインを通って
    上記原子炉格納容器外に排出するかもしくは上記排出ラ
    インより分岐して上記原子炉格納容器内に排出するかを
    切換える切換手段を設けたことを特徴とする空気作動
    弁。
  3. 【請求項3】 前記切換手段は、前記空気排出ラインの
    前記原子炉格納容器内に設置した三方弁と、上記原子炉
    格納容器外に設置した止め弁を設け、かつ上記三方弁に
    は、先端部を上記原子炉格納容器内に開口する検出路に
    圧力計とインターロックを設けるとともに、該三方弁の
    一方端部には先端部を上記原子炉格納容器内に開口する
    空気排出路に空気排出絞り弁を設け、かつ上記止め弁に
    は先端部を上記検出路に接続する検出バイパス路を設け
    たことを特徴とする請求項2記載の空気作動弁。
  4. 【請求項4】 前記空気排出路は逃がし弁を設けたこと
    を特徴とする請求項3記載の空気作動弁。
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