JP2501883B2 - 内燃機関の気筒識別装置 - Google Patents

内燃機関の気筒識別装置

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JP2501883B2
JP2501883B2 JP63255833A JP25583388A JP2501883B2 JP 2501883 B2 JP2501883 B2 JP 2501883B2 JP 63255833 A JP63255833 A JP 63255833A JP 25583388 A JP25583388 A JP 25583388A JP 2501883 B2 JP2501883 B2 JP 2501883B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は,内燃機関の気筒識別装置,特に回転信号
発生器の1系統の信号から気筒の識別を行ない,気筒識
別系列の結果が正規系列の場合のみ制御に反映させるよ
うにした内燃機関の気筒識別装置に関するものである。
[従来の技術] 内燃機関の点火時期や燃料噴射等を制御するために機
関の回転に同期した信号が用いられる。この信号発生器
は通常機関のカム軸あるいはクランク軸の回転を検出す
る。このような回転信号発生器の一例が第3図および第
4図に示されている。図において,(1)は機関(図示
せず)と同期して回転する回転軸,(2)は回転軸
(1)に取り付けられた回転円板で,所望の検出角度に
対応する場所に窓(3)が設けられている。(4)は発
光ダイオード,(5)は発光ダイオード(4)からの出
力光を受光するフォトダイオード,(6)はフォトダイ
オード(5)と接続され、フォトダイオード(5)の出
力信号を増幅する増幅回路,(7)は増幅回路(6)と
接続され,オープンコレクタの出力トランジスタであ
る。なお,特定の気筒に対応する窓(3′)は,他の気
筒に対応する窓(3)より予め大きくされている。
回転信号発生器からは第5図に示すような信号が出力
され第6図に示すように回転信号発生器(8)の出力信
号はインターフェース回路(9)を経てマイクロコンピ
ュータ(10)に入力され,気筒対応の気筒識別信号の周
期に対する信号のデューティサイクルの大小関係を判別
することにより特定気筒(第5図では,デューティサイ
クルが第4気筒が他の気筒より大きい)のタイミングが
検出し、点火時期や燃料噴射等の制御演算に用いられ
る。
[発明が解決しようとする課題] 上記のような従来の内燃機関の気筒識別装置では,気
筒識別結果から所定サイクル分の系列を読み込み,その
系列が正規系列かどうかを判定し,正規系列であった場
合にはその系列を第2の系列として以後の気筒識別情報
とし,もし万一間違った第2の系列を記憶した場合には
以後の気筒識別情報は全て誤情報となるので,点火時期
や燃料噴射等の演算は誤りとなり機関に損傷を与えると
いう問題点があった。
この発明は,かかる問題点を解決するためになされた
もので,第2の系列の良否を判定し,もし万一第2の系
列に誤系列が記憶された場合でも,その第2の系列を正
規系列に書き換えるようにした内燃機関の気筒識別装置
を得ることを目的とする。
[課題を解決するための手段] この発明に係る内燃機関の気筒識別装置は,機関の回
転に同期した回転信号発生器の出力信号から気筒の識別
を行う気筒識別装置において、各気筒の個々の識別結果
のビットパターンからなる少なくとも1サイクル分の系
列を順次更新しながら読み込み第1の系列として記憶す
るための第1の記憶手段と、第1の系列が正規系列かど
うかを判定する第1の判定手段と、第1の判定手段が第
1の系列を正規系列と判定した後に、正規系列と判定さ
れた第1の系列を順次更新しながら第2の系列として記
憶する第2の記憶手段と、第1の記憶手段の内容と第2
の記憶手段の内容とを比較して第2の系列の良否を判定
する第2の判定手段と、第2の判定手段が第2の系列を
正規系列と判定した場合のみ、第2の系列から得た気筒
識別情報を制御に反映させる識別結果反映手段と、第2
の判定手段が第2の系列を誤系列と判定した場合は、第
1の系列にしたがって第2の系列を正しい系列に書き換
える書換手段とを備えたものである。
[作用] この発明においては,個々の気筒識別結果から少なく
とも1サイクル分のビットパターン系列を読み込み,第
1の系列として記憶し,その系列が正規系列かどうかを
判定し,正規系列であった場合はその系列を記憶し,気
筒識別毎に系列を順次更新し第2の系列とする。それ以
後は第2の系列から得た気筒情報を制御に反映し,もし
万一誤系列が第2の系列に書き込まれた場合は,第2の
系列を正規系列に書き換えるようにする。
[実施例] 第1図はこの発明の一実施例による内燃機関の気筒識
別装置の概略ブロック図である。(11)はレジスタで,
毎回の気筒識別結果を逐次系列情報として取り込み一時
的に格納し,特定気筒を識別した場合は,“1"を格納
し,他の気筒を識別した場合は“0"を格納する。(12)
は1バイトの第1のシフトレジスタ(第1の記憶手段)
で,レジスタ(11)の出力を入力して各気筒の識別毎に
順次更新(回転)しながら逐次左側にシフトし、2サイ
クル分(カム軸の2回転分)のビットパターン(4気筒
の場合は8ビット)を第1の系列として格納する。(1
3)は判定手段で,シフトレジスタ(12)に格納された
第1の系列のビットパターンが正規系列であるかどうか
を判定する。(14)は第2のシフトレジスタで,判定手
段(13)で正規系列と判定された場合はこれを第2の系
列として格納する。(15)は第2の系列の良否判定手段
で,第1のシフトレジスタ(12)に格納されている第1
の系列と第2のシフトレジスタ(14)に格納されている
第2の系列とを比較して第2の系列が第1の系列と等し
いか否かにより第2の系列の良否を判定する。なお,そ
の他のものは第6図と同様である。
第2図はこの発明の制御ルーチンのフローチャートを
示す図である。第2図のフローは、各気筒識別毎(各ビ
ットデータの生成毎)に実行され、公知のように、各気
筒の吸入、圧縮、爆発および排気の動作毎、すなわち、
第5図の各気筒に対応したパルス信号の各立ち上がりタ
イミング毎に実行される。
上記のように構成された内燃機関の気筒識別装置にお
いて,まず、第2図のステップS0で第2の系列の順次更
新(回転)が行われた後、ステップS1で毎回の気筒識別
結果を逐次系列情報としてレジスタ(11)に格納する。
気筒識別結果で,“1"を特定気筒,“0"を他の気筒とす
ると,識別毎にシフトレジスタ(12)に順次矢印のよう
にシフトして,2サイクル分の系列情報を第1の系列とし
て格納する。ここでは、第1の系列(ビットパターン)
の良否を判定するために2サイクル分のビットパターン
の系列情報を参照したが、1サイクル以上であれば、任
意サイクル分のビットパターン系列を読込んでもよいこ
とは言うまでもない。ただし、参照サイクル数が多いほ
ど気筒識別の信頼性は高くなる。次に,ステップS2でこ
の系列が判定済みかどうか判定する。判定済みでない場
合,ステップS3でこの第1の系列=正規系列かどうかを
判定手段(13)で判定し,正規系列と等しい場合は,ス
テップS4でこの第1の系列を第2の系列として第2のシ
フトレジスタ(14)に格納する。これにより、第2の系
列には、正確に識別された正規系列が確実に格納され、
その後、何らかの異常が発生しない限り、第1および第
2の系列は正規系列のまま互いに一致することになる。
このとき、図示しないが、第1の系列の正規判定が完了
したことを示すフラグが立てられ、次の処理ループ実行
時には、ステップS2において判定済み(すなわち、YE
S)と判定される。
以後、リターンに進み、第1の系列と第2の系列とを
同期させて比較するために、第2の系列はサイクル毎に
ステップS0に戻り上述の動作ステップを繰り返し最新の
気筒識別結果を得て,最終的なステップS5(後述する)
でこれを制御に反映する。ステップS2で判定済みの場
合,ステップS6で第1のシフトレジスタ(12)に格納さ
れている第1の系列と第2のシフトレジスタ(14)に格
納されている第2の系列とを第2の系列の良否判定手段
(15)で比較して,第2の系列が第1の系列に等しい場
合はステップS5に進み上述の動作を行う。通常、1サイ
クル分(4ビット)以上のビットパターンを系列情報と
して読込んだ場合、信頼性が高くなるので、第1および
第2の系列が一致している場合は、両者が正規系列であ
ることがほぼ確実である。したがって、第2の系列(確
実な正規系列)に基づいて反映制御が実行される。
一方、第2の系列が第1の系列と異なる場合は,ステ
ップS7で第1の系列が正規系列と等しい否かを判断し,
等しい場合はステップS8に進み,第2の系列書き換えカ
ウンタを1だけインクリメントする。ステップS8のイン
クリメントは、ステップS9でカウンタ値が所定値nに達
したことが判定されるまで、ステップS0にループして繰
り返される。上記第1の系列が正規系列と異なる場合は
ステップS10に進み,第2の系列書き換えカウンタをリ
セットし,ステップS0にループする。すなわち、何らか
の異常により第1および第2の系列が不一致(第1また
は第2の系列が異常)となった場合には、第1の系列が
正規系列であることが確認されて、新規の正規系列が第
2の系列として格納されるまでは、ステップS5に進むこ
とはなく、したがって第2の系列による反映制御は行わ
れないことになる。このとき、正規の制御反映状態に至
るまで、処理ループを繰り返す毎に、第2の系列が回転
(ステップS0)されるので、第1の系列のビットパター
ンとの間にずれが生じることはない。
上述のステップS7による比較動作を行って,ステップ
S8で第2の系列書き換えカウンタをインクリメントを繰
り返し行い,ステップS9で,上記カウンタの値が所定値
nにカウントアップされると,第2の系列は誤系列と
し,ステップS4に進み,第1の系列を第2の系列として
第2のシフトレジスタ(15)に格納し,誤った第2の系
列を正規系列に書き換える。その後、ステップS6で正規
系列と判定されれば、ステップS5において、第2の系列
を制御に反映させることになる。
[発明の効果] この発明は以上説明したとおり,機関の回転に同期し
た回転信号発生器の出力信号から気筒の識別を行う気筒
識別装置において、各気筒の個々の識別結果のビットパ
ターンからなる少なくとも1サイクル分の系列を順次更
新しながら読み込み第1の系列として記憶するための第
1の記憶手段と、第1の系列が正規系列かどうかを判定
する第1の判定手段と、第1の判定手段が第1の系列を
正規系列と判定した後に、正規系列と判定された第1の
系列を順次更新しながら第2の系列として記憶する第2
の記憶手段と、第1の記憶手段の内容と第2の記憶手段
の内容とを比較して第2の系列の良否を判定する第2の
判定手段と、第2の判定手段が第2の系列を正規系列と
判定した場合のみ、第2の系列から得た気筒識別情報を
制御に反映させる識別結果反映手段と、第2の判定手段
が第2の系列を誤系列と判定した場合は、第1の系列に
したがって第2の系列を正しい系列に書き換える書換手
段とを備えているので,万一誤系列が第2の系列に書き
込まれても正規系列に書き換えることが可能である内燃
機関の識別装置を得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例による内燃機関の気筒識別
装置の概略ブロック図,第2図はこの発明の制御ルーチ
ンのフローチャート図,第3図は従来の回転信号発生器
の構造図,第4図は従来の回転信号発生器の信号処理回
路図,第5図は従来の回転信号発生器の信号波形図,第
6図は従来の内燃機関の気筒識別装置の概略ブロック図
である。 図において,(1)……回転軸,(2)……回転板,
(3),(3′)……窓,(4)……発光ダイオード,
(5)……フォトダイオード,(6)……増幅回路,
(7)……出力トランジスタ,(8)……回転信号発生
器,(9)……インターフェース回路,(10)……マイ
クロコンピュータ,(11)……レジスタ,(12)……第
1のシフトレジスタ,(13)……判定手段,(14)……
第2のシフトレジスタ,(15)……第2の系列の良否判
定手段、S1……第1の記憶手段手段、S3……第1の判定
手段、S4……第2の記憶手段、S5……識別結果反映手
段、S6……第2の判定手段、S7〜S9……書換手段であ
る。 なお,各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機関の回転に同期した回転信号発生器の出
    力信号から気筒の識別を行う気筒識別装置において、 前記各気筒の個々の識別結果のビットパターンからなる
    少なくとも1サイクル分の系列を順次更新しながら読み
    込み第1の系列として記憶するための第1の記憶手段
    と、 前記第1の系列が正規系列かどうかを判定する第1の判
    定手段と、 この第1の判定手段が前記第1の系列を正規系列と判定
    した後に、正規系列と判定された前記第1の系列を順次
    更新しながら第2の系列として記憶する第2の記憶手段
    と、 前記第1の記憶手段の内容と前記第2の記憶手段の内容
    とを比較して前記第2の系列の良否を判定する第2の判
    定手段と、 前記第2の判定手段が前記第2の系列を正規系列と判定
    した場合のみ、前記第2の系列から得た気筒識別情報を
    制御に反映させる識別結果反映手段と、 前記第2の判定手段が前記第2の系列を誤系列と判定し
    た場合は、前記第1の系列にしたがって前記第2の系列
    を正しい系列に書き換える書換手段と を備えたことを特徴とする内燃機関の気筒識別装置。
JP63255833A 1988-10-12 1988-10-13 内燃機関の気筒識別装置 Expired - Lifetime JP2501883B2 (ja)

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KR1019890014351A KR930008814B1 (ko) 1988-10-12 1989-10-06 내연기관의 기통 식별장치
DE3933836A DE3933836C3 (de) 1988-10-12 1989-10-10 Vorrichtung zur Zylindererkennung bei einer Brennkraftmaschine
US07/420,067 US4989448A (en) 1988-10-12 1989-10-11 Cylinder recognition apparatus for an internal combustion engine

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