JP2501774Y2 - V型エンジンの潤滑油リリ―フ装置 - Google Patents

V型エンジンの潤滑油リリ―フ装置

Info

Publication number
JP2501774Y2
JP2501774Y2 JP1990077820U JP7782090U JP2501774Y2 JP 2501774 Y2 JP2501774 Y2 JP 2501774Y2 JP 1990077820 U JP1990077820 U JP 1990077820U JP 7782090 U JP7782090 U JP 7782090U JP 2501774 Y2 JP2501774 Y2 JP 2501774Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lubricating oil
oil
relief
type engine
passage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1990077820U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0437817U (ja
Inventor
一樹 城
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP1990077820U priority Critical patent/JP2501774Y2/ja
Publication of JPH0437817U publication Critical patent/JPH0437817U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2501774Y2 publication Critical patent/JP2501774Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、V型エンジンの潤滑油リリーフ装置に関す
るものである。
〔従来の技術〕
内燃機関の摩擦部や、高温と成る部分に潤滑油を供給
することは、例えば、特開昭62-51711号公報、実開昭63
-141826号公報などによって周知である。
前記潤滑油をシリンダヘッドに供給する潤滑油経路
を、第5図に示すV型エンジンによって説明する。図に
おいて、V型エンジンEのオイルパン1内の潤滑油2
は、オイルポンプ4によってストレーナー6から吸引さ
れ、シリンダブロック8で潤滑油通路10を左・右バンク
に分岐し、シリンダヘッド12に設けたオイルギャラリ16
に供給され、該ギャラリ16から、矢印で示すように各潤
滑部分(図示せず)に供給される。
オイルギャラリ16を出た潤滑油は、図示しない動弁機
構などの各潤滑部を潤滑・冷却したのちシリンダヘッド
12の上面に落下し、矢印で示すように、該ヘッド12の上
面に開口する潤滑油戻り通路18を通ってオイルパン1内
に回収され、再びオイルポンプ4に吸引されて循環使用
される。
オイルポンプ4は、V型エンジンEによって駆動され
るため、機関回転速度が大きくなると油圧が高くなり、
油圧を調整する必要が生じる。この圧力調整をポンプ側
で行うことは、ポンプの機構を複雑にし、しかも、V型
エンジンEの各部の油圧を設定範囲に保持することが困
難であるので、従来から、オイルギャラリ16の端部にリ
リーフ弁20を設け、油圧が設定圧以上となると該リリー
フ弁20が閉弁して各部分の油圧を設定範囲内に保持する
ようにしている。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、第5図においてリリーフ弁20が開弁する
と、リリーフされた潤滑油は、シリンダヘッド12に放出
され、大量の潤滑油が一度に潤滑油戻り通路18に流入す
る。したがって、放出された潤滑油は、シリンダヘッド
12上に一時的に滞留する。しかも、クランク室(図示せ
ず)に吹き出したブローバイガス(白抜き矢印)は、通
常、潤滑油戻り通路18内を上昇してヘッドカバー14内に
導入されるので、潤滑油戻り通路18内を大量の潤滑油が
流下することは困難である。したがって、リリーフ弁20
から潤滑油が大量に放出された場合には、オイルパン1
内に滞留する潤滑油量が激減し、必要循環量が確保でき
ず、摩擦部分に焼き付きを起こし、破損する危険があ
る。
また別の問題として、V型エンジンの場合には、第5
図に示すように、オイルギャラリ16の潤滑油入口側は内
燃機関Eの前方に配置し後方にそれぞれリリーフ弁20を
取付ると、左右バンクのオイルギャラリ16を共通仕様と
することができず、部品点数が多くなるばかりでなく、
左バンク用部品と右バンク用部品とを誤組みする危険が
ある。
したがって、従来から、左・右バンクのシリンダヘッ
ドを共通仕様とする手段とし、例えば、第6図に示すも
のが使用されている。即ち、オイルギャラリ16をシリン
ダヘッド12の中央に、左右対称に配置し、オイルギャラ
リ16の途中にリリーフ弁20を取付け、下流側のオイルギ
ャラリ16の端部にめくら21を施したものである。したが
って、一方のバンクのリリーフ弁20は、矢印で示す潤滑
部分の上流側に配置される。
第6図に示す従来例においては、左右バンクのオイル
ギャラリ16を共通仕様とすることができるが、前記めく
ら21とした側を潤滑油供給通路10側に取付ける誤組みの
危険があり、なお、改善の必要がある。
本考案は、以上の問題に着目して成されたものであ
り、シリンダヘッドの潤滑油供給通路から大量の潤滑油
がリリーフされても、オイルパン内の潤滑油滞留量が不
足する危険がなく、しかも、V型内燃機関のように複数
列型内燃機関の場合には、シリンダヘッドの潤滑油供給
通路を左右バンク共通仕様として誤組みを防止し、しか
も、リリーフ弁を左右バンク共通にすることができるV
型エンジンの潤滑油リリーフ装置を提供することを目的
としている。
〔課題を解決するための手段〕
以上の目的を達成するため、本考案のV型エンジンの
潤滑油リリーフ装置は、V型エンジンの各バンクのシリ
ンダヘッドに設けたオイルギャラリの潤滑油リリーフ装
置であって、オイルパン内の潤滑油をオイルポンプによ
りエンジン各部に圧送する潤滑油供給通路を分岐し、各
バンクに設けたオイルギャラリに潤滑油を供給する潤滑
油供給通路を接続し、各バンクのオイルギャラリのそれ
ぞれに形成した潤滑油リリーフ通路を、シリンダボディ
内で合流させ、この合流点より下流側の潤滑油リリーフ
通路に、油圧が設定圧以上になると潤滑油をオイルパン
に放出するリリーフ弁を取り付けたことを特徴とするも
のである。
前記シリンダヘッドには、オイルギャラリの外、ロッ
カアーム軸,カム軸などに穿設する潤滑油通路など、が
設けられており、またリリーフ弁を取り付け位置は、前
記リリーフ通路が合流する部分の下流であれば潤滑油リ
リーフ通路のいずれの部分に設けてもよい。
本考案のV型エンジンの潤滑油リリーフ装置は、ディ
ーゼルエンジン及びガソリンエンジンのいずれにも適用
することができる。また左右バンクからの潤滑油リリー
フ通路の合流点より下流側にリリーフ弁を取付ける前記
構成は、1個のリリーフ弁で左右バンクの潤滑油のリリ
ーフを行わせることができ、このようにすることによ
り、左右バンクを共通仕様として部品構成数を低減さ
せ、エンジン組立て時の誤組を防止することが可能とな
る。
〔実施例〕
以下、添付の図を対照して一実施例により本考案の内
燃機関の潤滑油リリーフ装置を具体的に説明する。
第1図に示す本実施例の左・右バンクのオイルギャラ
リ16は、第2図に示すように、シリンダヘッド12の中央
部に左右対称に配置し、オイルギャラリ16の一方を、潤
滑油供給通路10に接続し、他方を潤滑油リリーフ通路22
に接続し、左・右各バンクの潤滑油リリーフ通路22を、
シリンダボディ8内部の合流点24で合流させ、シリンダ
ボディ8の図示しないクランク室に開口させている。
そして、リリーフ弁20は、第3図に示すように、ボー
ル26をスプリング28で弁座30に押圧する構造の弁を使用
し、第4図に示すように、合流点24より下流側の潤滑油
リリーフ通路22′に取付けたものである。そして、潤滑
油の供給圧がリリーフ弁20の設定圧を越えると、ボール
26が開弁し開口32から潤滑油が放出される。なお、第3
図の34はスプリング28の調節ねじであり、36は潤滑油リ
リーフ通路22′に螺合するねじ部ある。また、第1図,
第4図の38は、リリーフ潤滑油が飛び散らないようにし
たカバーである。
次に、本実施例の潤滑油リリーフ装置の動作を説明す
る。オイルパン1内の潤滑油は、オイルポンプ4でオイ
ルギャラリ16に供給されたのち、シリンダヘッド12の各
潤滑部に給油され、潤滑油戻り通路18からオイルパン1
に回収される。
そして、V型エンジンEの回転が上昇し、オイルギャ
ラリ16内の油圧がて設定値以上となると、リリーフ弁20
が開弁し、オイルギャラリ16内の余分の潤滑油は、潤滑
油リリーフ通路22,22′を通じてシリンダボディ8の下
端から直接オイルパン1に放出・回収される。
したがって、一度に大量の潤滑油がリリーフされて
も、直接オイルパン1内に回収されるので、潤滑油滞留
量を激減させることがなく、潤滑油戻り通路18を通過す
る戻り潤滑油及びブローバイガスの流通を妨げる危険も
ない。
更に、シリンダヘッド12には、オイルギャラリ16を取
付けるための潤滑油供給通路10と、潤滑油リリーフ通路
22とを、第2図に示すように中央部に設けるようにすれ
ば、左右バンクを共通仕様のオイルギャラリとすること
ができ、しかもリリーフ弁20を1個として部品点数を低
減させ、誤組みの危険が無くすことができる。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案のV型エンジンの潤滑油リ
リーフ装置は、各バンクに設けた潤滑油のリリーフ通路
をシリンダボディ内で合流させた潤滑油リリーフ通路を
形成し、前記合流点より下流側にリリーフ弁を設け、オ
イルパンに向けて潤滑油を放出するようにしたので、次
の効果が得られる。
1個のリリーフ弁で左右バンクのオイルギャラリの油
圧調整を行わせることができる。
エンジンが高速回転してオイルギャラリの油圧が上昇
し、大量の潤滑油が放出されても、オイルパンの油面が
低下し、オイルポンプが圧送する潤滑油量が不足するお
それをなくすことができる。
また、リリーフバルブをシリンダブロックに設けるよ
うにしたので、左右バンクのオイルギャラリの油圧バラ
ツキを低減し、一定に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は一実施例による本考案のV型エンジンの潤滑油
リリーフ装置の透視的に示した斜視図、第2図は第1図
のオイルギャラリ部分の斜視図、第3図は第1図のリリ
ーフ弁取付け部分の斜視図、第4図は、第1図の部分
図、第5図,第6図は従来の潤滑油リリーフ装置の構成
を説明するための斜視図である。 1……オイルパン、2……潤滑油、4……オイルポン
プ、8……シリンダボディ、10……潤滑油供給通路、12
……シリンダヘッド、16……オイルギャラリ、18……潤
滑油戻り通路、20……リリーフ弁、22,22′……潤滑油
リリーフ通路。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】V型エンジンの各バンクのシリンダヘッド
    に設けたオイルギャラリの潤滑油リリーフ装置であっ
    て、オイルパン内の潤滑油をオイルポンプによりエンジ
    ン各部に圧送する潤滑油供給通路を分岐し、各バンクに
    設けたオイルギャラリに潤滑油を供給する潤滑油供給通
    路を接続し、各バンクのオイルギャラリのそれぞれに形
    成した潤滑油リリーフ通路を、シリンダボディ内で合流
    させ、この合流点より下流側の潤滑油リリーフ通路に、
    油圧が設定圧以上になると潤滑油をオイルパンに放出す
    るリリーフ弁を取り付けたことを特徴とするV型エンジ
    ンの潤滑油リリーフ装置。
JP1990077820U 1990-07-24 1990-07-24 V型エンジンの潤滑油リリ―フ装置 Expired - Lifetime JP2501774Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990077820U JP2501774Y2 (ja) 1990-07-24 1990-07-24 V型エンジンの潤滑油リリ―フ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990077820U JP2501774Y2 (ja) 1990-07-24 1990-07-24 V型エンジンの潤滑油リリ―フ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0437817U JPH0437817U (ja) 1992-03-31
JP2501774Y2 true JP2501774Y2 (ja) 1996-06-19

Family

ID=31620552

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1990077820U Expired - Lifetime JP2501774Y2 (ja) 1990-07-24 1990-07-24 V型エンジンの潤滑油リリ―フ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2501774Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07180523A (ja) * 1993-11-10 1995-07-18 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の潤滑装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01148006U (ja) * 1988-03-31 1989-10-13
JP2515605B2 (ja) * 1990-02-15 1996-07-10 株式会社クボタ エンジンの油冷装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0437817U (ja) 1992-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5647315A (en) Lubricating arrangement for engine
US4204487A (en) Internal combustion engines
CA1237956A (en) Lubricating apparatus in internal combustion engine
US5524581A (en) Outboard motor with improved engine lubrication system
US4649873A (en) Oil return system for overhead cam engine
JPH0823286B2 (ja) 2サイクルエンジンの潤滑装置
US5193500A (en) Oiling system for internal combustion engine
JP2501774Y2 (ja) V型エンジンの潤滑油リリ―フ装置
US5778838A (en) Fuel supply device for crankcase chamber supercharged engine
US6460503B2 (en) Oil pump layout structure for internal combustion engine
JPH08246871A (ja) 内燃機関の潤滑システム
JPS58135312A (ja) 内燃機関のオイル供給装置
US7121242B2 (en) Lubricating structure of OHC internal combustion engine
US6647962B2 (en) Outboard motor with internal combustion engine
JPH0218255Y2 (ja)
US5694829A (en) Piston and piston pin arrangement for reciprocating machine
US6807936B1 (en) Oil pressure control valve by sliding camshaft for an internal combustion engine
CN111691945A (zh) 润滑油供给构造
JPH07180523A (ja) 内燃機関の潤滑装置
JPS59196914A (ja) 内燃機関における潤滑装置
JPS6133203Y2 (ja)
JPH0526020A (ja) エンジンのための潤滑油通路構造
JPH06200725A (ja) エンジンの潤滑油供給装置
JPS6033287Y2 (ja) 内燃機関の潤滑装置
JPS6032329Y2 (ja) エンジンの潤滑油冷却装置