JP2501717B2 - 騒音制御装置 - Google Patents

騒音制御装置

Info

Publication number
JP2501717B2
JP2501717B2 JP4133734A JP13373492A JP2501717B2 JP 2501717 B2 JP2501717 B2 JP 2501717B2 JP 4133734 A JP4133734 A JP 4133734A JP 13373492 A JP13373492 A JP 13373492A JP 2501717 B2 JP2501717 B2 JP 2501717B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coefficient
delay
noise
constant
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4133734A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06295186A (ja
Inventor
正明 永海
和也 佐古
正博 馬場崎
和広 崎山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Ten Ltd filed Critical Denso Ten Ltd
Priority to JP4133734A priority Critical patent/JP2501717B2/ja
Publication of JPH06295186A publication Critical patent/JPH06295186A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2501717B2 publication Critical patent/JP2501717B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は騒音と逆相等音圧の信号
をスピーカから出力することにより騒音を消去する騒音
制御装置に関し、特に本発明では騒音制御装置に使用さ
れている適応型フィルタリング手段の応答速度を早め、
適応特性を向上することを目的とする。
【0002】
【従来の技術】従来内燃機関等から発生する騒音を低減
するためにはマフラ等の受動的な消音装置が使用されて
きたが、サイズ、消音特性等の観点から改善がなされて
いた。これに対し、音源から発生された騒音と逆位相・
等音圧の補償音をスピーカから出力し、騒音を相殺する
能動型の騒音制御装置が提案されている。ところで、こ
の能動型の騒音制御装置自体の周波数特性あるいは安定
性等が十分でなく実用化が遅れていた。しかし、近年デ
ィジタル回路を使用した信号処理技術が発展し取り扱う
周波数範囲も拡大した結果、実用的な騒音制御装置が多
数提案されている(例えば特開昭63−311396号
公報)。
【0003】これはダクト上流に設置した騒音源用のマ
イクロフォンで騒音を検出し信号処理回路により騒音と
逆相・等音圧の信号をダクト下流に設置したスピーカか
ら出力し、消音された結果を消音点用のマイクロフォン
で検出してフィードバックするフィードバック系と、フ
ィードフォワード系と組み合わせたいわゆる2マイクロ
フォン・1スピーカ型の能動型の騒音制御装置である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、騒音制御装
置には、適応型フィルタが使用されるが、消音特性をさ
らに改善するためには、応答性を向上することが望まれ
ている。したがって本発明は上記課題に鑑みて適応型フ
ィルタの演算速度の収束時間を短縮できる騒音制御装置
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記問題点を解
決するために、騒音源からの騒音と逆相等音圧の音波を
出力する消音信号を形成するために、入力データを逐次
遅延する第1の複数の遅延手段と、各該第1の複数の遅
延手段の出力データにフィルタ係数を乗算する第1の複
数の乗算手段を具備する適応型フィルタを有する騒音制
御装置に、伝達特性模擬手段、係数更新用定数記憶手
段、第2の複数の乗算手段と、第2の複数の遅延手段、
第3の複数の乗算手段及び複数の更新手段を設ける。
【0006】前記伝達特性模擬手段は、前記適応型フィ
ルタの出力から前記騒音と消音信号による音波との前記
誤差データとして戻るまでの伝達特性を模擬する。前記
係数更新定数記憶手段は、各前記第1の複数の乗算手段
に対応してフィルタ係数を更新するためのものであっ
て、各該第1の複数の遅延手段の遅延時間に対応し前記
経路により予め最終値を予測された複数の係数更新定数
を記憶する。前記第2の複数の乗算手段は、該係数更新
定数記憶手段の複数の係数更新定数と前記誤差データと
を乗算する。
【0007】前記第2の複数の遅延手段は、前記伝達特
性模擬手段を経た騒音の入力データを逐次遅延する。前
記第3の複数の乗算手段は、該第2の複数の遅延手段の
出力データと前記第2の複数の乗算手段の出力データを
乗算する複数の乗算手段である。前記複数の更新手段
は、前記第3の複数の乗算手段からのデータと前回フィ
ルタ係数データとを加算して前記フィルタ係数を更新す
る。
【0008】
【作用】本発明の騒音制御装置によれば、前記伝達特性
模擬手段によって、前記適応型フィルタの出力から前記
騒音と消音信号による音波との前記誤差データとして戻
るまでの伝達特性が模擬される。前記係数更新用定数記
憶手段によって、各前記第1の複数の乗算手段に対応し
てフィルタ係数が更新されるための定数が記憶される。
前記第2の複数の乗算手段によって、該係数更新定数記
憶手段の定数と前記誤差データとが乗算される。前記第
2の複数の遅延手段によって、前記伝達特性模擬手段を
経た騒音の入力データが逐次遅延される。前記第3の複
数の乗算手段によって、該第2の複数の遅延手段の出力
データと前記第2の複数の乗算手段の出力データが乗算
される。複数の更新手段によって、前記第3の複数の乗
算手段1523からのデータと前回フィルタ係数データ
とが加算されて前記フィルタ係数が更新される。よって
フィルタ係数の値を前記第1の複数の乗算手段に対応し
て変えることができるようになり、このためフィルタ係
数を最初から最終値を予測して本発明のようにウエイト
αをかけておくことにより適応する時間を速めることが
可能になる。前記最終値は、騒音源から消音点までの経
路による伝達特性で種々変換するので上記構成により柔
軟に対応できるようになった。
【0009】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照して
説明する。図1は本発明の第1の実施例の前提となる騒
音制御装置を示す図である。本図の騒音制御装置は、自
動車等のエンジン、モータ等の騒音源1から騒音がある
伝達特性で伝達する経路2のある消音すべき場所に設置
されたスピーカ3と、該スピーカ3を駆動する電力増幅
器4と、アナログ信号の高周波成分を除去する低域通過
フィルタ5と、該低域通過フィルタ5に対してディジタ
ル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器6(Digit
al to Analog Converter) と、前記スピーカ3の近傍に
設置されて誤差信号を検出するマイクロフォン7と、該
マイクロフォン7の電気信号を増幅する増幅器8と、該
増幅器8の増幅信号の高周波成分を除去する低域通過フ
ィルタ9と、該低域通過フィルタ9のアナログ信号をデ
ィジタル信号に変換するA/D変換器10(Analog to
Digital Converter)と、前記騒音源1の近傍に設置され
て騒音信号を検出するマイクロフォン11と、該マイク
ロフォン11の電気信号を増幅する増幅器12と、該増
幅器12の増幅信号の高周波成分を除去する低域通過フ
ィルタ13と、該低域通過フィルタ13のアナログ信号
をディジタル信号に変換するA/D変換器14と、該A
/D変換器14からの騒音信号に基づき、前記A/D変
換器10から消音点での誤差信号が最小になるように前
記D/A変換器6に騒音を消去するための補償信号を形
成するディジタル信号処理装置15(Digital Signal P
rocessor) と、該ディジタル信号処理装置13のプログ
ラムを格納するRAM16(Random Access Memory)と、
該RAM16にROM18(Read Only Memory)からプロ
グラムを転送させたり、そのためにプログラムをRAM
19に一時保管させたりする中央演算処理装置17とを
備える。
【0010】図2は図1のディジタル信号処理装置の構
成を示す図である。本図に示すディジタル信号処理装置
15は、FIR(Finite Impulse Response)型のフィル
タであって、後述のようにフィルタ係数を自動的に変化
させ、騒音と逆相等音圧の信号を形成する適応型フィル
タ151(Adaptive Filter)と、フィルタ係数の更新の
ために適応型フィルタ151の入力信号を、該適応型フ
ィルタ151の出力からマイクロフォン7を介して係数
更新手段152にまでの伝達特性Hd1とマイクロフォン
7からの誤差信号Sm として適応型フィルタ151の係
数を形成し前記誤差信号Sm を最小にするように係数を
更新する係数更新手段152と、適応型フィルタ151
の入力信号を前記伝達特性Hd1で模擬した信号を形成す
る伝達特性模擬手段153とを含む。
【0011】図3は適応型フィルタの構成を示す図であ
る。本図に示す適応型フィルタ151は、A/D変換器
14からの入力データを遅延時間τでそれぞれ遅延する
複数の遅延手段1511−1、1511−2、1511
−3、…、1511−(k−1)と、入力データ、各該
遅延手段1511による遅延データに後述するフィルタ
係数を乗算する乗算手段1512−1、1512−2、
1512−3、1512−4、…、1512−kと、各
該乗算手段1512の出力データをそれぞれ加算する加
算手段1513−1、1513−2、1513−3、
…、1513−(k−1)とを含むFIR型フィルタで
ある。
【0012】図4は図2の係数更新手段の構成を示す図
である。本図に示す係数更新手段152は、各前記遅延
手段1511に対応して、伝達特性模擬手段153から
の入力データを遅延時間τでそれぞれ遅延する複数の遅
延手段1521−1、1521−2、1521−3、1
521−4、…、1521−(k−1)と、各前記乗算
手段1512に対応して、A/D変換器10からの入力
データを一方のデータとして乗算する乗算手段1522
−1、1522−2、1522−3、1522−4、
…、1522−(k−1)と、各該乗算手段1522の
他方の乗算データとして後述する定数を供給する係数更
新定数記憶手段1526と、入力データ、各遅延手段1
521での遅延データと各該乗算手段1522の出力デ
ータを乗算する乗算手段1523−1、1523−2、
1523−3、1523−4、…、1523−(k−
1)と、各乗算手段1523のデータを一方のデータと
して加算してそれぞれ各前記乗算手段1512に出力す
る加算手段1524−1、1524−2、1524−
3、1524−4、…、1524−kと、該加算手段1
524の出力データをτだけ遅延し加算手段1524の
他方のデータとして入力する複数の遅延器1525−
1、1525−2、1525−3、1525−4、…、
1525−kとを含む。
【0013】以上の構成により、次のように、乗算手段
1512へのフィルタ係数が形成される。図3におい
て、A/D変換器14から適応型フィルタ151への入
力データをq(n) とすると、各遅延手段1511の出力
データはq(n-1) 、q(n-2) 、q(n-3) 、…、q(n-k+
1) となる。ここで、各乗算手段1512に設定される
フィルタ係数がC0(n) 、C1(n) 、C2(n) 、C3(n) 、…、
Ck(n) であるとすると、適応型フィルタ151の出力デ
ータSc(n)は下記のようになる。
【0014】 Sc(n)=C0(n) ・q(n) +C1(n) ・q(n-1) +C2(n) ・q(n-2) +C3(n) ・q(n-3) +、…、+Ck(n) ・q(n-k+1) …(1) 次に図4において、A/D変換器10から各乗算手段1
522への一方の入力データをSm(n)とし、係数更新定
数記憶手段1526から各乗算手段1522への他方デ
ータとしての後述する係数更新定数をα0 、α1 、α2
、α3 、…、αk とし、伝達特性模擬手段153から
遅延手段1521への入力データをq1(n) とし、各遅
延手段1521の出力データはq1(n-1) 、q1(n-2)
、q1(n-3) 、…、q1(n-k+1) となる。このため、
各加算手段1524からの出力データは、図3に示すよ
うに、各遅延手段1511のフィルタ係数Ck(n) として
次のようになる。
【0015】 C0(n) =C0(n-1) +(Sm(n)・α0 )・q(n) C1(n) =C1(n-1) +(Sm(n)・α1 )・q(n-1) C2(n) =C2(n-1) +(Sm(n)・α2 )・q(n-2) C3(n) =C3(n-1) +(Sm(n)・α3 )・q(n-3) …、 Ck(n) =Ck(n-1) +(Sm(n)・αk )・q(n+k-1) …(2) 上記(2)式に示すように、各乗算手段1523は各乗
算手段1522の出力データと伝達特性模擬手段153
からの入力データと各遅延手段1521からの出力デー
タを乗算する処理を行う。
【0016】通常係数更新定数はその値が単に大きいだ
けだと反応が速くなるが最適値を見つけにくくなる。こ
の値を遅延手段1511の遅延時間に対応してこの値を
変えることにより、適応型フィルタ151の適応特性を
変えることができる。このフィルタ係数の繰り返し計算
により一定となる最終値は、経路2によって決まる。し
たがってフィルタ係数を最初から最終値を予測して本発
明のようにウエイトαをかけておくことにより適応する
時間を速めることが可能になる。
【0017】図5は係数更新定数αk を説明する図であ
る。本図に示す係数更新定数αk は遅延手段1511の
遅延時間に対応して、遅延時間が小さいときには、係数
更新定数を大きくし、遅延時間が大きくなるにしたっが
って係数更新定数を徐々に小さくする。この場合、経路
2による影響が小さい場合には新しいデータに重心を置
き、古いデータにはあまり重きを置かないことにより収
束時間を短縮できる例である。
【0018】図6は別の係数更新定数αk を説明する図
である。本図に示す係数更新定数αk は遅延時間mτで
ピークを有するがこれを初期値として与えることによ
り、従来のように一つの定数でフィルタ係数を最初から
繰り返して得るのに要する長期の収束時間を短縮でき
る。図7は図6の係数更新定数αk の設定を簡単化する
例を示す図である。本図に示すように、遅延時間mτで
のピーク値付近をαを「1」とし、他領域のαを「0.
5」として、係数更新定数記憶手段1526が記憶すべ
きα数を低減しその記憶容量を低減するようにしてもよ
い。
【0019】以上のようにして得られたフィルタ係数を
用いた騒音消音の一連の動作を説明する。騒音源1から
マイクロフォン7までの伝達特性をHNOISE 、ディジタ
ル信号処理装置15の適応型フィルタ151からマイク
ロフォン7までの伝達係数をHd 、マイクロフォン7か
らディジタル信号処理装置15の係数更新手段152ま
での伝達特性をHm 、適応型フィルタ151から係数更
新手段152までの伝達特性をHd1とすると、 Hd1=Hd ・Hm …(3) であり、マイクロフォン7で検出される信号Sm0は次の
ようになる。
【0020】 Sm0=Sn ・HNOISE +Sc ・Hd …(4) であり、ここに、マイクロフォン7の出力信号をSm0と
して増幅器8から係数更新手段152にまでの伝達特性
をHm とすると、係数更新手段152の入力信号Sm
は、 Sm =Hm ・Sm0 …(5) となる。適応型フィルタ151のフィルタ係数を変更す
るための制御信号Sm として、前記と同様にA/D変換
器10の出力が与えられる。適応型フィルタ151は、
この制御が零となるようにフィルタ係数を変更するもの
であり、Sm =Hm ・Sm0であるため、Sm =0のとき
Sm0=0となる。したがって適応型フィルタ151は、
Sm =0となるように補償信号Sc を、 Sc ≒−Sn ・HNOISE /Hd …(6) として出力する。
【0021】以上は、消音された結果を消音点用のマイ
クロフォンで検出してフィードバックするフィードバッ
ク系と、フィードフォワード系と組み合わせたいわゆる
2マイクロフォン・1スピーカ型の能動型の騒音制御装
置であったが、次に消音された結果を消音点用のマイク
ロフォンで検出してフィードバックするフィードバック
系についての1マイクロフォン・1スピーカ型の能動型
の騒音制御装置を説明する。
【0022】図8は第2の実施例の前提となる騒音制御
装置を示す図である。本図の第2の実施例の構成におい
て、第1の実施例と異なるものは、マイクロフォン11
からA/D変換器14までのフィードバック系を除去し
たことである。このためディジタル信号処理装置15の
構成が異なる。図9は図8のディジタル信号装置の構成
を示す図である。本図に示すディジタル信号処理装置1
5は、FIR型のフィルタであって、前述のようにフィ
ルタ係数が自動的に変化できる適応型フィルタ151
(Adaptive Filter)、フィルタ係数の更新のために適応
型フィルタ151の入力信号を、該適応型フィルタ15
1の出力からマイクロフォン7を介して係数更新手段1
52にまでの伝達特性Hd1とマイクロフォン7からの誤
差信号Sm として適応型フィルタ151の係数を形成し
前記誤差信号Sm を最小にするように係数を更新する係
数更新手段152と、適応型フィルタ151の入力信号
を前記伝達特性Hd1で模擬した信号を形成する伝達特性
模擬手段153と、該伝達特性模擬手段153と同様の
構成であって、適応型フィルタ151の出力側に設けら
れた伝達模擬手段154と、該伝達模擬手段154の出
力と該A/D変換器10の出力との差信号をとり騒音信
号と同一の騒音再現信号を形成して適応型フィルタ15
1に入力させる差信号演算手段155とを含む。ここで
適応型フィルタ151及び係数更新手段152の構成は
図2に示すものと同一である。
【0023】ところで、適応型フィルタ151の入力信
号である騒音再現信号は上記構成により、次のようにし
て得られる。騒音源1からマイクロフォン7までの伝達
特性をHNOISE 、ディジタル信号処理装置15の適応型
フィルタ151からマイクロフォン7までの伝達係数を
Hd、マイクロフォン7からディジタル信号処理装置1
5の差信号演算手段155までの伝達特性をHm 、適応
型フィルタ151から差信号演算手段155までの伝達
特性をHd1とすると、 Hd1=Hd ・Hm …(7) であり、さらに差信号演算手段155の出力信号をSe
とすると、マイクロフォン7で検出される信号Sm0は次
のようになる。
【0024】Sm0=Sn ・HNOISE +Sc ・Hd であり、差信号演算手段155における演算結果である
差信号Se は、 Se =Sm0・Hm −SC ・Hd1 =(Sn ・HNOISE +Sc ・Hd )・Hm −SC ・Hd ・Hm =(Sn ・HNOISE +Sc ・Hd −SC ・Hd )・Hm =Sn ・HNOISE ・Hm …(8) また適応型フィルタ151のフィルタ係数を変更するた
めの制御信号としては、前記と同様にA/D変換器10
の出力Sm が与えられる。適応型フィルタ151は、こ
の制御が零となるようにフィルタ係数を変更するもので
あり、Sm =Hm ・Sm0であるため、Sm =0のときS
m0=0となる。したがって差信号演算手段155からの
差信号Se を被制御信号として適応型フィルタ151に
入力し、制御信号としてA/D変換器10の出力を入力
することによって、適応型フィルタ151は、Sm =0
となるようるに補償信号Sc を出力する。
【0025】本第2の実施例によっても前記第1の実施
例のものと同様の作用効果が得られる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、騒
音と消音信号による音波との誤差データとフィルタ係数
毎に更新するための定数とが乗算され、この乗算データ
が模擬伝達で補正された入力データで乗算され、今回の
データと前回とのデータとが加算されて前記フィルタ係
数が更新されようにしたので、フィルタ係数を最初から
最終値を予測してウエイトをかけておくことにより適応
する時間を速めることが可能になる。前記最終値は、騒
音源から消音点までの経路による伝達特性で種々変換す
るので上記構成により柔軟に対応できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の前提となる騒音制御装
置を示す図である。
【図2】図1のディジタル信号処理装置の構成を示す図
である。
【図3】適応型フィルタの構成を示す図である。
【図4】図2の係数更新手段の構成を示す図である。
【図5】係数更新定数αk を説明する図である。
【図6】別の係数更新定数αk を説明する図である。
【図7】図6の係数更新定数αk の設定を簡単化する例
を示す図である。
【図8】第2の実施例の前提となる騒音制御装置を示す
図である。
【図9】図8のディジタル信号装置の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…騒音源 2…経路 3…スピーカ 7、11…マイクロフォン 15…ディジタル信号処理装置 151…適応型フィルタ 152…係数更新手段 153、154…伝達特性模擬手段 155…差信号演算手段 1511、1522、1525、…遅延手段 1512、1522…乗算手段 1513、1524…加算手段 1523…乗算手段 1526…係数更新定数記憶手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 崎山 和広 兵庫県神戸市兵庫区御所通1丁目2番28 号 富士通テン株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−88685(JP,A) 特開 平5−35282(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 騒音源(1)から一定の経路を通過した
    騒音と逆相等音圧の音波を出力する消音信号を形成する
    ために、入力データを逐次遅延する第1の複数の遅延手
    段(1511)と、各該第1の複数の遅延手段(151
    1)の出力データにフィルタ係数を乗算する第1の複数
    の乗算手段(1512)を具備する適応型フィルタ(1
    51)を有する騒音制御装置において、 前記適応型フィルタ(151)の出力から前記騒音と消
    音信号による音波との誤差データとして戻るまでの伝達
    特性を模擬する伝達特性模擬手段(153)と、 各前記第1の複数の乗算手段(1512)に対応してフ
    ィルタ係数を更新するためのものであって、各該第1の
    複数の遅延手段(1511)の遅延時間に対応し前記経
    路により予め最終値を予測された複数の係数更新定数を
    記憶する係数更新定数記憶手段(1526)と、 該係数更新定数記憶手段(1522)の複数の係数更新
    定数と前記誤差データとを乗算する第2の複数の乗算手
    段(1522)と、 前記伝達特性模擬手段(153)を経た騒音の入力デー
    タを逐次遅延する第2の複数の遅延手段(1521)
    と、 該第2の複数の遅延手段(1521)の出力データと前
    記第2の複数の乗算手段(1522)の出力データを乗
    算する第3の複数の乗算手段(1523)と、 前記第3の複数の乗算手段(1523)からのデータと
    前回のフィルタ係数データとを加算して前記フィルタ係
    数を更新する複数の更新手段(1524、1525)と
    を備えることを特徴とする騒音制御装置。
  2. 【請求項2】 前記係数更新定数記憶手段(1526)
    は、記憶される係数更新定数を各該第1の複数の遅延手
    段(1511)の遅延時間が小さいときには大きくし、
    遅延時間が大きくなるにしたがって係数更新定数を徐々
    に小さくすることを特徴とする、請求項1に記載の騒音
    制御装置。
  3. 【請求項3】 前記係数更新定数記憶手段(1526)
    は、記憶される係数更新定数に、各該第1の複数の遅延
    手段(1511)のある遅延時間で、ピークを持たせる
    ことを特徴とする、請求項1に記載の騒音制御装置。
  4. 【請求項4】 前記係数更新定数記憶手段(1526)
    は、前記ピーク領域で大きな前記係数更新定数とその他
    の領域で小さな前記係数更新定数を有することを特徴と
    する、請求項3に記載の騒音制御装置。
JP4133734A 1992-05-26 1992-05-26 騒音制御装置 Expired - Fee Related JP2501717B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4133734A JP2501717B2 (ja) 1992-05-26 1992-05-26 騒音制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4133734A JP2501717B2 (ja) 1992-05-26 1992-05-26 騒音制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06295186A JPH06295186A (ja) 1994-10-21
JP2501717B2 true JP2501717B2 (ja) 1996-05-29

Family

ID=15111670

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4133734A Expired - Fee Related JP2501717B2 (ja) 1992-05-26 1992-05-26 騒音制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2501717B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112188340A (zh) * 2020-09-22 2021-01-05 泰凌微电子(上海)有限公司 主动降噪方法、主动降噪装置和耳机

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3397245B2 (ja) * 1991-09-30 2003-04-14 日立プラント建設株式会社 電子消音システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112188340A (zh) * 2020-09-22 2021-01-05 泰凌微电子(上海)有限公司 主动降噪方法、主动降噪装置和耳机

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06295186A (ja) 1994-10-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2924496B2 (ja) 騒音制御装置
EP0555585B1 (en) Correlated active attenuation system with error and correction signal input
JPH06332474A (ja) 騒音消去装置
JP2501717B2 (ja) 騒音制御装置
JPH11168792A (ja) 音場制御装置
Klemd et al. A flexible multi-channel feedback FXLMS architecture for FPGA platforms
JPH05313672A (ja) 騒音制御装置
JP2535476B2 (ja) 騒音制御装置
JP2935592B2 (ja) 騒音制御装置
US5307417A (en) Sound system with howling-prevention function
JPH0540485A (ja) 騒音制御装置
JP3444611B2 (ja) 騒音制御装置
JPH08194489A (ja) 能動消音システムおよびこのシステムを搭載した装置
JP2989379B2 (ja) 適応型iirディジタルフィルタを用いた能動制御装置
JP2996770B2 (ja) 適応制御装置および適応形能動消音装置
JP2501715B2 (ja) 騒音制御装置
JPH08123437A (ja) 騒音制御装置
CN114520643B (zh) 一种基于FPGA的高速Delay-FxLMS滤波器设计方法
WO1992022054A1 (fr) Dispositif d'attenuation des bruits
CN117353706A (zh) 一种基于FPGA的改进Delay-FxLMS滤波器
JP3358275B2 (ja) 消音装置
JP2941098B2 (ja) 騒音制御装置
JP2604516B2 (ja) 騒音制御装置
JP3281121B2 (ja) 車両の振動低減装置
JP2928967B2 (ja) 騒音制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19960116

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees