JP2501521Y2 - Fm復調回路 - Google Patents

Fm復調回路

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JP2501521Y2
JP2501521Y2 JP1989095059U JP9505989U JP2501521Y2 JP 2501521 Y2 JP2501521 Y2 JP 2501521Y2 JP 1989095059 U JP1989095059 U JP 1989095059U JP 9505989 U JP9505989 U JP 9505989U JP 2501521 Y2 JP2501521 Y2 JP 2501521Y2
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demodulation
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充 田中
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はクォードレイチャ検波方式を利用したFM復調
回路、特にFM中間周波信号の移相信号を得るための移相
回路に関するものである。
〔従来の技術〕
クォードレイチャ検波方式のFM復調回路は、FM中間周
波増幅回路から出力されるFM中間周波信号とこのFM中間
周波信号を移相回路を通して移相した信号とをマルチプ
ライヤに入力し、これら2つの信号の位相差からFM復調
信号を得るものである。
従来の移相回路は、LC回路を用いたものや圧電共振子
を用いたものが一般的であるが、前者の場合にはL成分
が正確に出ず、調整が必要であるという問題があり、後
者の場合には移相特性がLC回路に比べて劣るという問題
があった。
上記のような問題を解決するため、特開昭55−136707
号公報に記載のように、3辺に抵抗が接続され、他の1
辺に圧電共振子が接続されたブリッジ回路よりなり、こ
のブリッジ回路の対向する一方の接続点間にFM中間周波
信号が入力され、他方の接続点間から出力を取り出すよ
うにした移相回路が知られている。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが、上記のブリッジ回路方式の移相回路の場合
には、圧電共振子が圧電セラミック材料を使用している
関係で、その誘電率が温度変化に伴って変動し、復調出
力や歪率が大きく変化するという問題があった。
そこで、本考案の目的は、温度特性を安定化できるFM
復調回路を提供することにある。
また、他の目的は、極めて簡単な構造で温度特性を安
定化できるFM復調回路を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、請求項1に記載の考案は、
クォードレイチャ検波方式を利用したFM復調回路であっ
て、その移相回路は、3辺に抵抗が接続され、他の1辺
に圧電共振子が接続されたブリッジ回路よりなり、該ブ
リッジ回路の対向する一方の接続点間にFM中間周波信号
が入力され、他方の接続点間から出力を取り出すように
したFM復調回路において、上記いずれか1辺の抵抗と並
列に、圧電共振子と同等な温度特性を有するコンデンサ
が設けられ、圧電共振子とコンデンサは同一の圧電セラ
ミック基板上に設けられていることを特徴とするもので
ある。
また、請求項2に記載の考案は、請求項1に記載のFM
復調回路において、一枚の圧電セラミック基板の表裏面
に2組の対向する振動電極が形成され、一方の組の振動
電極には振動ダンピング用の半田盛りが施されているこ
とを特徴とするものである。
〔作用〕 即ち、ブリッジ回路を構成するいずれか1辺の抵抗と
並列に、圧電共振子と同等な温度特性を有するコンデン
サを設けることにより、圧電共振子とコンデンサの誘電
率の温度変化が相殺され、圧電共振子の温度特性の変動
に伴う復調出力および歪率の変化を抑制できる。
また、圧電共振子とコンデンサとを同一圧電セラミッ
ク基板上に設ければ、その誘電率を容易に同一化できる
とともに、回路が簡素化され、部品点数を削減できる。
さらに、2素子型の圧電共振子の一方の素子を構成す
る電極に半田盛りを行うことによって、振動をダンピン
グすれば、分極を除去しなくても、簡単にコンデンサを
構成できる。
〔実施例〕
第1図は本考案にかかるクォードレイチャ検波方式を
利用したFM復調回路の一例を示す。
図において、1はFM復調用集積回路であり、公知のよ
うに入力端にリミッタ増幅器2が設けられ、この増幅器
2から出力されるFM中間周波信号と、このFM中間周波信
号を移相回路3を通して移相した信号とがマルチプライ
ヤ4に入力される。マルチプライヤ4はこれら2つの信
号の位相差を検出し、その出力をローパスフィルタ5に
通すことによってリプル成分が除去され、さらに低周波
増幅器6で増幅されて目的とするFM復調信号が得られ
る。
上記移相回路3は、3辺に抵抗R1,R2,R3が接続さ
れ、1辺に圧電共振子7が接続されたブリッジ回路より
なり、圧電共振子7と隣接する1辺の抵抗R3と並列に、
圧電共振子7と同等な温度特性を有するコンデンサCが
接続されている。上記抵抗R1とR2の接続点にリミッタ増
幅器2からFM中間周波信号が入力され、圧電共振子7と
上記抵抗R3およびコンデンサCとの接続点がアースされ
ている。また、圧電共振子7と上記抵抗R3およびコンデ
ンサCとで構成される直列回路の両端から取り出された
出力は、差動アンプ8に入力され、この差動アンプ8で
一定の極性としてマルチプライヤ4に出力するようにな
っている。
ここで、上記構成のブリッジ回路について、入力電圧
V1と出力電圧V0との関係を求めると、次式のようにな
る。但し、R1=R2=R3=r、圧電共振子7のリアクタン
スをzとする。
なお、ω=2πf0であり、frを共振周波数、faを反共
振周波数とすると、f0≒1/2(fa+fr)である。
ここで、 となるように設定すると、 となり、入力電圧V1が90degだけ移相されて出力電圧V0
となる。
上記(1)式において、第1項および第2項の双方が
温度によって変化するが、温度変化によるV0の変化を打
ち消す方向に作用する。したがって、コンデンサCを追
加することによって、温度特性が安定することがわか
る。
上記圧電共振子7およびコンデンサCは、具体的には
第2図,第3図に示すように1個の圧電セラミック基板
10上に一体に設けられている。即ち、圧電セラミック基
板10の一主面には、入出力電極11,12が設けられてお
り、各電極11,12は円形の振動電極11a,12aと、各振動電
極11a,12aから圧電セラミック基板10の下縁部両端に引
き出された端子電極11b,12bで構成されている。また、
圧電セラミック基板10の他主面には1個の共通電極13が
設けられ、この電極13は上記振動電極11a,12aと対向す
る2個の振動電極13a,13bと、これら振動電極13a,13bか
ら圧電セラミック基板10の下縁部中央に引き出された端
子電極13cで構成されている。上記振動電極11a,12aおよ
び13a,13bのうち、対向する一組の振動電極(図面では1
2a,13b)の上には、振動をダンピングするための半田盛
り14が施されている。これにより、振動電極12a,13bで
挟まれた圧電セラミック基板10部分の分極を除去しなく
ても、半田盛り14によって振動電極12a,13bの不要振動
の発生が抑制され、コンデンサCとして使用できる。
第4図は上記圧電共振子7とコンデンサCの等価回路
である。
このように圧電共振子7とコンデンサCを単一の圧電
セラミック基板10上に設けたので、両者の誘電率が同一
となり、温度特性を簡単に同等化できる。そして、外付
けのコンデンサに比べて回路部品を削減でき、かつ小型
化できる。
第5図は従来のコンデンサCを有しないブリッジ式移
相回路(C=0PF)と、容量が15.6PF,31.2PFの2種類の
コンデンサCを追加したブリッジ式移相回路との位相90
°における周波数変動幅の温度特性を示す。即ち、温度
が−40℃〜90℃まで変化すると、従来のブリッジ式移相
回路(C=0PF)の場合には、位相90℃における周波数
変動幅が−44.0kHz〜+57.0kHzとなる。これに対し、1
5.6PFと31.2PFの2種類のコンデンサCを追加した場
合、位相90°における周波数変動幅が夫々−25.6kHz
+37.0kHz(C=15.6PF)および−5.0kHz〜+18.5kH
z(C=31.2PF)となった。なお、圧電セラミック基板1
0の材料としてチタン酸ジルコン酸鉛を使用した。この
ように、コンデンサCの容量を大きくすると温度特性は
改善されるが、容量を増やし過ぎると、位相カーブの傾
きが小さくなり、検波時の出力が小さくなるので、C=
15PF程度が好ましい。
なお、上記実施例ではコンデンサCを抵抗R3と並列に
設けたが、他のいずれかの抵抗R1,R2と並列に設けて
も、同様な効果を発揮できる。ただし、第2図,第3図
のように共振子とコンデンサを一枚の圧電基板に設けた
場合には、コンデンサCは共振子と隣合う抵抗、即ちR3
又はR1のいずれかと並列に設けることができる。
〔考案の効果〕
以上の説明で明らかなように、本考案によれば、ブリ
ッジ回路を構成する1辺の抵抗と並列に、圧電共振子と
同様な温度特性を有するコンデンサを設けたので、圧電
共振子の誘電率の温度変化がコンデンサによって相殺さ
れ、圧電共振子の温度特性の変動に伴う復調出力および
歪率の変化を抑制できる。
また、圧電共振子とコンデンサを同一の圧電セラミッ
ク基板上に設けたので、両者の誘電率の温度特性を簡単
に同一化できるとともに、回路が簡素化され、部品点数
を削減できる。
さらに、2素子型の圧電共振子の一方の電極に半田盛
りを行えば、容易にコンデンサを得ることができるの
で、一々分極を除去する必要がなく、構造の簡素化、生
産性の向上を達成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかる移相回路を用いたFM復調回路の
回路図、第2図は圧電共振子およびコンデンサを備えた
素子の正面図、第3図は第2図のIII−III線断面図、第
4図はその等価回路図、第5図はブリッジ回路の温度特
性比較図である。 1…FM復調用集積回路、2…リミッタ増幅器、3…移相
回路、4…マルチプライヤ、5…ローパスフィルタ、6
…低周波増幅器、7…圧電共振子、R1〜R3…抵抗、C…
コンデンサ、10…圧電セラミック基板。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】FM中間周波増幅回路から出力されるFM中間
    周波信号とこのFM中間周波信号を移相回路を通して移相
    した信号とがマルチプライヤに入力され、これら2つの
    信号の位相差からFM復調信号を得るようにしたクォード
    レイチャ検波方式を利用したFM復調回路であって、 上記移相回路は、3辺に抵抗が接続され、他の1辺に圧
    電共振子が接続されたブリッジ回路よりなり、該ブリッ
    ジ回路の対向する一方の接続点間にFM中間周波信号が入
    力され、他方の接続点間から出力を取り出すようにした
    FM復調回路において、 上記いずれか1辺の抵抗と並列に、圧電共振子と同等な
    温度特性を有するコンデンサが設けられ、 圧電共振子とコンデンサは同一の圧電セラミック基板上
    に設けられていることを特徴とするFM復調回路。
  2. 【請求項2】請求項(1)に記載のFM復調回路におい
    て、 一枚の圧電セラミック基板の表裏面に2組の対向する振
    動電極が形成され、一方の組の振動電極には振動ダンピ
    ング用の半田盛りが施されていることを特徴とするFM復
    調回路。
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JPS63283215A (ja) * 1987-05-14 1988-11-21 Murata Mfg Co Ltd 圧電部品

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