JP2728244B2 - 群遅延イコライザ - Google Patents
群遅延イコライザInfo
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Description
【発明の詳細な説明】
<産業上の利用分野>
本発明は、群遅延特性が中間部で凹となり両側で凸状
となる双峰状となるフィルタと組み合わせて用いられる
群遅延イコライザに関し、セラミック共振子として、圧
電セラミック基板の板厚方向の両面に一対の分割電極及
び共通電極を形成し、分割電極の一方と共通電極とを接
続させた構造のものを使用することにより、セラミック
フィルタと略同じような構造で、複数の共振周波数及び
反共振周波数を持ち、共周波数間または反共振周波数間
で上に凸状となる単峰状特性が得られ、群遅延特性が中
間部で凹となり両側で凸状となる双峰状となるフィルタ
と組み合わせた場合に平坦な群遅延特性が得られるよう
にしたものである。 <従来の技術> 例えば、FMチューナのIF段等においては、FMチューナ
等の無調整化、高安定化を図るために、セラミックフィ
ルタを用いることがある。第26図は従来のこの種のセラ
ミックフィルタの構造を示す図、第28図はその等価回路
図である。第27図において、1は圧電セラミック基板、
2及び3は圧電セラミック基板1の板厚方向の一面側に
分割して形成された一対の分割電極、4は圧電セラミッ
ク基板1の他面側に分割電極2、3と対向するように形
成された共通電極である。 上記のセラミックフィルタは、分割電極2、3及び共
通電極4に端子a〜dを接続し、四端子回路として使用
した場合、対称モード(イ)と斜対称モード(ロ)とを
持つ多重振動モードで動作する。 第29図は上述したセラミックフィルタの群遅延及びゲ
イン特性図である。第29図の特性図は第30図に示した回
路構成で得られたものである。第29図のA1は群遅延特
性、B1は減衰特性であり、右縦軸に群遅延(μs)をと
り、左縦軸に減衰量(dB)をとり、横軸に周波数(MH
z)をとってある。 <発明が解決しようとする問題点> しかしながら、第27図に示した従来のセラミックフィ
ルタの特性は、第29図に示したように、群遅延特性A1が
中間部で凹となり、両側で凸状となる双峰状となること
から、歪を発生することがあった。歪をなくして、直線
性を上げるため、従来は、LC共振回路からなる群遅延イ
コライザを使用していた。しかし、LC共振回路からなる
群遅延イコライザは、所定の特性を得るための調整が必
要であり、しかも、安定性が良くない。このため、FMチ
ューナ等の無調整化、高安定化を図るためにセラミック
フィルタを用いても、成果が上がらないという問題点が
あった。 <問題点を解決するための手段> 上述した従来の問題点を解決するため、本発明に係る
群遅延イコライザは、群遅延特性が中間部で凹となり両
側で凸状となる双峰状となるフィルタと組み合わせて用
いられることを前提とし、次の構成のセラミック共振子
を回路素子として、四端子型となるように構成される。 即ち、前記セラミック共振子は、圧電セラミック基板
の両面に対の分割電極と共通電極とをそれぞれ対向配置
し、前記対の分割電極の一方と前記共通電極とが、導
体、コンデンサまたは抵抗の何れかを介して接続され、
2つの共振周波数と2つの反共振周波数とを有してい
る。前記セラミック共振子は、更に、前記分割電極の他
方が前記四端子を構成する一対の入力端子の一方に導か
れ、前記導体、前記コンデンサまたは前記抵抗の何れか
と、前記分割電極の一方との接続点が前記四端子を構成
する一対の出力端子の一方に導かれ、前記共通電極は前
記導体、コンデンサまたは抵抗の何れかにのみ接続され
ている。前記入力端子の他方は前記出力端子の他方と導
体によって接続されている。 前記一対の入力端子間に入力された信号に関し、前記
一対の出力端子間から前記2つの反共振周波数の間で上
に凸状となる群遅延時間−周波数特性が得られる。 もう1つの態様として、上記構成のセラミック共振子
を用いることは同様であるが、前記セラミック共振子
は、前記分割電極の他方が前記四端子を構成する一対の
入力端子の一方に導かれ、前記導体、前記コンデンサま
たは前記抵抗の何れかと、前記分割電極の一方との接続
点が前記一対の入力端子の他方に導かれる。前記入力端
子の一方が前記出力端子の一方と接続され、前記入力端
子の他方が前記出力端子の他方と接続されている。そし
て、前記一対の入力端子間に入力された信号に関し、前
記一対の出力端子間から前記2つの共振周波数の間で上
に凸状となる群遅延時間−周波数特性を得る。前記群遅
延時間−周波数特性は、前記フィルタの前記双峰状の前
記群遅延特性と組み合わされたとき、平坦化された群遅
延特性を生じるようなものである。 もう1つの態様は、2つ以上のセラミック共振子を回
路素子として有する四端子型の群遅延イコライザに係
る。前記セラミック共振子のそれぞれは、圧電セラミッ
ク基板の両面に対の分割電極と共通電極とをそれぞれ対
向配置し、前記対の分割電極の一方と前記共通電極と
が、導体、コンデンサ、または抵抗の何れかを介して接
続され、2つの共振周波数と2つの反共振周波数とを有
している。前記セラミック共振子の一方は、前記分割電
極の他方が前記四端子を構成する一対の入力端子の一方
に導かれる。前記セラミック共振子の他方は、前記分割
電極の他方が前記四端子を構成する一対の出力端子の一
方に導かれる。前記セラミック共振子の両者は、前記導
体、前記コンデンサまたは前記抵抗の何れかと前記分割
電極の一方との接続点が、互いに接続されており、 前記入力端子の他方は、前記出力端子の他方と導体に
よって接続されている。 そして、前記一対の入力端子間に入力された信号に関
し、前記一対の出力端子間から上に凸状となる群遅延時
間−周波数特性を得る。 2つ以上のセラミック共振子を回路素子として有する
四端子型の群遅延イコライザの他の態様は、次のような
ものである。 前記セラミック共振子のそれぞれは、圧電セラミック
基板の両面に対の分割電極と共通電極とをそれぞれ対向
配置し、前記対の分割電極の一方と前記共通電極とが、
導体、コンデンサまたは抵抗の何れかを介して接続さ
れ、2つの共振周波数と2つの反共振周波数とを有して
いる。前記セラミック共振子の一方は、前記分割電極の
他方が前記四端子を構成する一対の入力端子の一方に導
かれている。前記セラミック共振子の他方は、前記分割
電極の他方が前記四端子を構成する一対の出力端の一方
に導かれている。また、前記セラミック共振子の両者
は、前記導体、前記コンデンサまたは前記抵抗の何れか
と、前記分割電極の一方との接続点が互いに接続され、
更に、前記入力端子の他方に接続されている。 更に、前記入力端子の一方が前記出力端子の一方と接
続され、前記入力端子の他方が前記出力端子の他方と導
体によって接続されている。そして、前記一対の入力端
子間に入力された信号に関し、前記一対の出力端子間か
ら上に凸状となる群遅延時間−周波数特性が得られる。 <作用> 本発明に係る群遅延イコライザでは、セラミック共振
子が、対の分割電極の一方と共通電極とを接続させたも
のでなるので、複数の共振周波数及び複数の反共振周波
数を持たせることができ、共振周波数間または反共振周
波数間で、上に凸状となる群遅延特性が得られる。群遅
延時間−周波数特性は、フィルタの双峰状の群遅延特性
と組み合わされたとき、平坦化された群遅延特性を生じ
るようなものである。このため、本発明に係る群遅延イ
コライザを、双峰状特性を持つ従来のセラミックフィル
タと組合せて用いた場合、直線性の良好な歪の少ない群
遅延特性を得ることができる。 しかも、セラミックフィルタと略同じようなセラミッ
ク共振子を使用でき、FMチューナ等の無調整化、高安定
化を図ることができる。 <実施例> 第1図は本発明に係る群遅延イコライザのシンボル図
である。図において、5及び6は入力端子、7及び8は
出力端子であり、四端子伝送回路となっている。9はセ
ラミック共振子である。セラミック共振子9は、第2図
にも示すように、圧電セラミック基板91の板厚方向にお
ける片面に分割電極92、93を設けると供に、他面側に共
通電極94を設け、分割電極93を導線10により共通電極94
と直接に接続してある。このセラミック共振子9は、分
割電極92を入力端子5に接続すると共に、分割電極93と
共通電極94とを出力端子7に共通に接続することによ
り、伝送路に対して直列に挿入接続してある。 第3図は第2図に示したセラミック共振子の等価回路
図、第4図は位相及びインピーダンスの周波数特性図で
ある。第4図においては、横軸に周波数(MHz)をと
り、左縦軸にインピーダンス(Ω)をとり、右縦軸に位
相(deg)を取ってある。曲線A2はインピーダンス特
性、曲線B2は位相特性である。第4図に示すように、第
2図に示したセラミック共振子は、周波数Frsと周波数F
raの2つの共振周波数、及び、周波数Fasと周波数Faaの
2つの反共振周波数を持つ。共振周波数Frs及びFraは、
第3図の等価回路を使用して、次の式で表現される。 また、反共振周波数Fas及びFaaは次の式で表現され
る。 ただし a=−La.Ls.Ca.Cs(Cin+C1) b=Cin(Ls.Cs+La.Ca)+Cs.Ca(La+Ls) c=−Ca−Cs−Cin−C1 第5図は本発明に係る群遅延イコライザの減衰特性及
び群遅延特性を示す図であり、横軸に周波数(MHz)を
とり、左縦軸に減衰量(dB)をとり、右縦軸に群遅延
(μs)を取ってある。曲線A3は群遅延特性、B3は減衰
特性である。第5図に示す特性図は第6図の回路図によ
って得られたものである。 第5図の特性図に示すように、本発明に係る群遅延イ
コライザは、反共振周波数FasとFaaとの間で、上に凸状
になる群遅延特性が得られる。従って、第27図に示した
セラミックフィルタとの組合せた場合、第29図に示した
下に凹となる群遅延特性A1と、第5図の上に凸状となる
本発明に係る群遅延特性A3とが合成されて、平坦な群遅
延特性が得られ、歪のない直線性の良好な特性が得られ
る。 第7図はセラミック共振子9の具体的な構造を示す平
面図、第8図は同じくその側面図、第9図は底面図であ
る。この実施例では、矩形平板状に形成された圧電セラ
ミック基板91の板厚方向の一面側に、一対の分割電極9
2、93を、ギャップg1を隔てて対向配置すると共に、他
面側には、分割電極92、93と対向する共通電極94を設
け、分割電極93から延長されたリード電極931と、共通
電極94から延長されたリード電極941とを、導線10によ
って導通接続させてある。分割電極92から延長されたリ
ード電極921には、入力端子5に接続するリード端子922
を接続させてあり、また共通電極94のリード電極941と
導線10によって接続されている分割電極93のリード電極
931には、出力端子7に接続するリード端子932を接続さ
せてある。 第10図は別の実施例におけるシンボル図である。この
実施例では、セラミック共振子9は、ハ分割電極93及び
共通電極94を、コンデンサCを介して接続したものでな
り、分割電極92を入力端子5に接続すると共に、分割電
極93とコンデンサCの接続点を出力端子7に接続した回
路となっている。この実施例の場合にも、反共振周波数
Fas−Faa間で上に凸状となる群遅延特性が得られる。 第11図は第10図に示した群遅延イコライザに使用され
ているセラミック共振子の具体的な構造を示す平面図、
第12図は同じくその底面図で、分割電極93から延長され
たリード電極931と、共通電極94から延長されたリード
電極941とを対向させ、その重なり面積によって、コン
デンサCを発生させてある。図示はしないが、コンデン
サCの代りに抵抗を挿入してもよい。そして、分割電極
92のリード電極921に入力端子5に接続されるリード端
子922を接続し、分割電極93から延長されたリード電極9
31にリード端子923を接続してある。 上記実施例では、セラミック共振子9を伝送路に対し
て直列に接続したものを示したが、第13図及び第14図に
示すように、入力端子5−6間または出力端子7−8間
に接続し、伝送路に並列に入るようにしてもよい。伝送
路に対して並列に接続した場合には、共振周波数Frs−F
ra間で上に凸状となる単峰状の群遅延特性が得られる。 更に、複数個のセラミック共振子を多段に接続しても
よい。第15図〜第26図にその実施例を示してある。 まず、第15図のシンボル図においては、2つのセラミ
ック共振子9A、9Bを多段接続し、これを伝送路に対して
直列に挿入接続した回路構成となっている。セラミック
共振子9Aは、圧電セラミック基板91Aの一面側に一対の
分割電極92A、93Aを形成すると共に、他面側に分割電極
92A、93Aと対向する共通電極94Aを設けたものでなり、
また、セラミック共振子9Bも、圧電セラミック基板91B
の一面側に一対の分割電極92B、93Bを形成すると共に、
他面側に分割電極92B、93Bと対向する共通電極94Bを設
けたものでなる。そして、セラミック共振子9A、9Bの分
割電極93A、93Bを、共通電極94A、94Bに共通に接続した
構成となっている。セラミック共振子9Aの分割電極92A
は入力端子5に接続してあり、またセラミック共振子9B
の分割電極92Bは出力端子7に接続させてある。 第15図のシンボル図に示すような群遅延イコライザを
得るには、第1図に示したような構成の群遅延イコライ
ザを2個組合せてもよいが、第16図及び第17図に示すよ
うに、同一の圧電セラミック基板91を利用して、セラミ
ック共振子9A、9Bを形成するのが、素子の小型化、低コ
スト化及び使い易さ等の面で有利である。第16図及び第
17図では、矩形平板状に形成された圧電セラミック基板
91を利用して、その一端寄りにセラミック共振子9Aを構
成する一対の分割電極92A、93A及び共通電極94Aを設け
ると共に、このセラミック共振子9Aの部分から適当な間
隔をおいて、セラミック共振子9Bを構成する分割電極92
B、93B及び共通電極94Bを設けた構造となっている。セ
ラミック共振子9Aの分割電極92Aとセラミック共振子9B
の分割電極93Bとをリード電極933によって共通に接続す
ると共に、共通電極94A、94Bをリード電極943によって
共通に接続し、リード電極933とリード電極943とを、例
えば導線10等によって導通接続させてある。そして、セ
ラミック共振子9Aの分割電極92から延長されたリード電
極921Aにリード端子922Aを接続し、セラミック共振子9B
の分割電極92Bから延長されたリード電極921Bにリード
端子922Bを接続させてある。 次に第18図のシンボル図では、2つのセラミック共振
子9A、9Bを組合せる点では、第15図の場合と同様である
が、分割電極92A、93Bを共通電極94A、94Bに接続する場
合に、コンデンサCを介して接続した点が異なる。 第19図及び第20図は第18図に示した多段接続のセラミ
ック共振子を、同一の圧電セラミック基板91を利用して
形成した具体例を示している。第19図及び第20図の実施
例において、第16図及び第17図と同一の参照符号は同一
性ある構成部分を示している。コンデンサCは分割電極
92A及び93Bから延長されたリード電極933と、共通電極9
4A及び94Bから延長されたリード電極943の重なり面積に
よって発生させてある。 第21図〜第26図の実施例では、多段接続でなるセラミ
ック共振子を、伝送路に対して並列的に接続したものを
示している。まず、第21図のシンボル図においては、セ
ラミック共振子9Aは、圧電セラミック基板91Aの一面側
に一対の分割電極92A、93Aを形成すると共に、他面側に
分割電極92A、93Aと対向する共通電極94Aを設けたもの
でなり、また、セラミック共振子9Bも、圧電セラミック
基板91Bの一面側に一対の分割電極92B、93Bを形成する
と共に、他面側に分割電極92B、93Bと対向する共通電極
94Bを設け、セラミック共振子9A、9Bの分割電極93A、93
Bを、共通電極94A、94Bに共通に接続した構成となって
いる。セラミック共振子9Aの分割電極92Aは入力端子5
に接続し、セラミック共振子9Bの分割電極92Bは出力端
子7に接続し、更に分割電極93A、93B及び共通電極94
A、94Bは、端子6−8間の伝送路に共通に接続させてあ
る。 第22図及び第23図は第21図に示した多段接続のセラミ
ック共振子を、同一の圧電セラミック基板91を利用して
形成した具体例を示している。構造的には、共通電極94
A、94Bのリード電極943に接続するリード端子934を有す
る点を除いて、第15図〜第17図に示したものと同様であ
る。リード端子934は伝送路6−8間に接続される。 第24図のシンボル図でも、2つのセラミック共振子9
A、9Bを組合せる点では、第21図の場合と同様である
が、分割電極92A、93Bを共通電極94A、94Bに接続する場
合に、コンデンサCを介して接続した点が異なる。 第25図及び第26図は第24図に示した多段接続のセラミ
ック共振子を、同一の圧電セラミック基板91を利用して
形成した具体例を示している。第25図及び第26図の実施
例において、第22図及び第23図と同一の参照符号は同一
性ある構成部分を示している。コンデンサCは分割電極
92A及び93Bから延長されたリード電極933と、共通電極9
4A及び94Bから延長されたリード電極943の重なり面積に
よって発生させてある。そして、リード電極943にリー
ド端子944を接続してある。 <発明の効果> 以上述べたように、本発明によれば、次のような効果
が得られる。 (a)複数の共振周波数及び反共振周波数を持ち、共振
周波数間または反共振周波数間で上に凸状となる単峰状
特性が得られる。このため、本発明に係る群遅延イコラ
イザを、双峰状特性を持つ従来のセラミックフィルタと
組合せることにより、平坦な群遅延特性が得られ、歪を
なくして、直線性を上げることができる。 (b)実施例でも示したように、セラミックフィルタと
略同じようなセラミック共振子を使用でき、FMチューナ
等の無調整化、高安定化を図ることができる。 もう1つの態様として、上記構成のセラミック共振子
を用い、セラミック共振子は、分割電極の他方が四端子
を構成する一対の入力端子の一方に導かれ、導体、コン
デンサまたは抵抗の何れかと、分割電極の一方との接続
点が一対の入力端子の他方に導かれる。入力端子の一方
が前記出力端子の一方と接続され、前記入力端子の他方
が出力端子の他方と接続されている。そして、一対の入
力端子間に入力された信号に関し、一対の出力端子間か
ら前記2つの共振周波数の間で上に凸状となる群遅延時
間−周波数特性を得る。この場合も上述した作用効果を
得ることができる。 更に、上述の2つの態様を基本とし、2つ以上のセラ
ミック共振子を縦続接続することにより、同様の作用効
果を得ることができる。
となる双峰状となるフィルタと組み合わせて用いられる
群遅延イコライザに関し、セラミック共振子として、圧
電セラミック基板の板厚方向の両面に一対の分割電極及
び共通電極を形成し、分割電極の一方と共通電極とを接
続させた構造のものを使用することにより、セラミック
フィルタと略同じような構造で、複数の共振周波数及び
反共振周波数を持ち、共周波数間または反共振周波数間
で上に凸状となる単峰状特性が得られ、群遅延特性が中
間部で凹となり両側で凸状となる双峰状となるフィルタ
と組み合わせた場合に平坦な群遅延特性が得られるよう
にしたものである。 <従来の技術> 例えば、FMチューナのIF段等においては、FMチューナ
等の無調整化、高安定化を図るために、セラミックフィ
ルタを用いることがある。第26図は従来のこの種のセラ
ミックフィルタの構造を示す図、第28図はその等価回路
図である。第27図において、1は圧電セラミック基板、
2及び3は圧電セラミック基板1の板厚方向の一面側に
分割して形成された一対の分割電極、4は圧電セラミッ
ク基板1の他面側に分割電極2、3と対向するように形
成された共通電極である。 上記のセラミックフィルタは、分割電極2、3及び共
通電極4に端子a〜dを接続し、四端子回路として使用
した場合、対称モード(イ)と斜対称モード(ロ)とを
持つ多重振動モードで動作する。 第29図は上述したセラミックフィルタの群遅延及びゲ
イン特性図である。第29図の特性図は第30図に示した回
路構成で得られたものである。第29図のA1は群遅延特
性、B1は減衰特性であり、右縦軸に群遅延(μs)をと
り、左縦軸に減衰量(dB)をとり、横軸に周波数(MH
z)をとってある。 <発明が解決しようとする問題点> しかしながら、第27図に示した従来のセラミックフィ
ルタの特性は、第29図に示したように、群遅延特性A1が
中間部で凹となり、両側で凸状となる双峰状となること
から、歪を発生することがあった。歪をなくして、直線
性を上げるため、従来は、LC共振回路からなる群遅延イ
コライザを使用していた。しかし、LC共振回路からなる
群遅延イコライザは、所定の特性を得るための調整が必
要であり、しかも、安定性が良くない。このため、FMチ
ューナ等の無調整化、高安定化を図るためにセラミック
フィルタを用いても、成果が上がらないという問題点が
あった。 <問題点を解決するための手段> 上述した従来の問題点を解決するため、本発明に係る
群遅延イコライザは、群遅延特性が中間部で凹となり両
側で凸状となる双峰状となるフィルタと組み合わせて用
いられることを前提とし、次の構成のセラミック共振子
を回路素子として、四端子型となるように構成される。 即ち、前記セラミック共振子は、圧電セラミック基板
の両面に対の分割電極と共通電極とをそれぞれ対向配置
し、前記対の分割電極の一方と前記共通電極とが、導
体、コンデンサまたは抵抗の何れかを介して接続され、
2つの共振周波数と2つの反共振周波数とを有してい
る。前記セラミック共振子は、更に、前記分割電極の他
方が前記四端子を構成する一対の入力端子の一方に導か
れ、前記導体、前記コンデンサまたは前記抵抗の何れか
と、前記分割電極の一方との接続点が前記四端子を構成
する一対の出力端子の一方に導かれ、前記共通電極は前
記導体、コンデンサまたは抵抗の何れかにのみ接続され
ている。前記入力端子の他方は前記出力端子の他方と導
体によって接続されている。 前記一対の入力端子間に入力された信号に関し、前記
一対の出力端子間から前記2つの反共振周波数の間で上
に凸状となる群遅延時間−周波数特性が得られる。 もう1つの態様として、上記構成のセラミック共振子
を用いることは同様であるが、前記セラミック共振子
は、前記分割電極の他方が前記四端子を構成する一対の
入力端子の一方に導かれ、前記導体、前記コンデンサま
たは前記抵抗の何れかと、前記分割電極の一方との接続
点が前記一対の入力端子の他方に導かれる。前記入力端
子の一方が前記出力端子の一方と接続され、前記入力端
子の他方が前記出力端子の他方と接続されている。そし
て、前記一対の入力端子間に入力された信号に関し、前
記一対の出力端子間から前記2つの共振周波数の間で上
に凸状となる群遅延時間−周波数特性を得る。前記群遅
延時間−周波数特性は、前記フィルタの前記双峰状の前
記群遅延特性と組み合わされたとき、平坦化された群遅
延特性を生じるようなものである。 もう1つの態様は、2つ以上のセラミック共振子を回
路素子として有する四端子型の群遅延イコライザに係
る。前記セラミック共振子のそれぞれは、圧電セラミッ
ク基板の両面に対の分割電極と共通電極とをそれぞれ対
向配置し、前記対の分割電極の一方と前記共通電極と
が、導体、コンデンサ、または抵抗の何れかを介して接
続され、2つの共振周波数と2つの反共振周波数とを有
している。前記セラミック共振子の一方は、前記分割電
極の他方が前記四端子を構成する一対の入力端子の一方
に導かれる。前記セラミック共振子の他方は、前記分割
電極の他方が前記四端子を構成する一対の出力端子の一
方に導かれる。前記セラミック共振子の両者は、前記導
体、前記コンデンサまたは前記抵抗の何れかと前記分割
電極の一方との接続点が、互いに接続されており、 前記入力端子の他方は、前記出力端子の他方と導体に
よって接続されている。 そして、前記一対の入力端子間に入力された信号に関
し、前記一対の出力端子間から上に凸状となる群遅延時
間−周波数特性を得る。 2つ以上のセラミック共振子を回路素子として有する
四端子型の群遅延イコライザの他の態様は、次のような
ものである。 前記セラミック共振子のそれぞれは、圧電セラミック
基板の両面に対の分割電極と共通電極とをそれぞれ対向
配置し、前記対の分割電極の一方と前記共通電極とが、
導体、コンデンサまたは抵抗の何れかを介して接続さ
れ、2つの共振周波数と2つの反共振周波数とを有して
いる。前記セラミック共振子の一方は、前記分割電極の
他方が前記四端子を構成する一対の入力端子の一方に導
かれている。前記セラミック共振子の他方は、前記分割
電極の他方が前記四端子を構成する一対の出力端の一方
に導かれている。また、前記セラミック共振子の両者
は、前記導体、前記コンデンサまたは前記抵抗の何れか
と、前記分割電極の一方との接続点が互いに接続され、
更に、前記入力端子の他方に接続されている。 更に、前記入力端子の一方が前記出力端子の一方と接
続され、前記入力端子の他方が前記出力端子の他方と導
体によって接続されている。そして、前記一対の入力端
子間に入力された信号に関し、前記一対の出力端子間か
ら上に凸状となる群遅延時間−周波数特性が得られる。 <作用> 本発明に係る群遅延イコライザでは、セラミック共振
子が、対の分割電極の一方と共通電極とを接続させたも
のでなるので、複数の共振周波数及び複数の反共振周波
数を持たせることができ、共振周波数間または反共振周
波数間で、上に凸状となる群遅延特性が得られる。群遅
延時間−周波数特性は、フィルタの双峰状の群遅延特性
と組み合わされたとき、平坦化された群遅延特性を生じ
るようなものである。このため、本発明に係る群遅延イ
コライザを、双峰状特性を持つ従来のセラミックフィル
タと組合せて用いた場合、直線性の良好な歪の少ない群
遅延特性を得ることができる。 しかも、セラミックフィルタと略同じようなセラミッ
ク共振子を使用でき、FMチューナ等の無調整化、高安定
化を図ることができる。 <実施例> 第1図は本発明に係る群遅延イコライザのシンボル図
である。図において、5及び6は入力端子、7及び8は
出力端子であり、四端子伝送回路となっている。9はセ
ラミック共振子である。セラミック共振子9は、第2図
にも示すように、圧電セラミック基板91の板厚方向にお
ける片面に分割電極92、93を設けると供に、他面側に共
通電極94を設け、分割電極93を導線10により共通電極94
と直接に接続してある。このセラミック共振子9は、分
割電極92を入力端子5に接続すると共に、分割電極93と
共通電極94とを出力端子7に共通に接続することによ
り、伝送路に対して直列に挿入接続してある。 第3図は第2図に示したセラミック共振子の等価回路
図、第4図は位相及びインピーダンスの周波数特性図で
ある。第4図においては、横軸に周波数(MHz)をと
り、左縦軸にインピーダンス(Ω)をとり、右縦軸に位
相(deg)を取ってある。曲線A2はインピーダンス特
性、曲線B2は位相特性である。第4図に示すように、第
2図に示したセラミック共振子は、周波数Frsと周波数F
raの2つの共振周波数、及び、周波数Fasと周波数Faaの
2つの反共振周波数を持つ。共振周波数Frs及びFraは、
第3図の等価回路を使用して、次の式で表現される。 また、反共振周波数Fas及びFaaは次の式で表現され
る。 ただし a=−La.Ls.Ca.Cs(Cin+C1) b=Cin(Ls.Cs+La.Ca)+Cs.Ca(La+Ls) c=−Ca−Cs−Cin−C1 第5図は本発明に係る群遅延イコライザの減衰特性及
び群遅延特性を示す図であり、横軸に周波数(MHz)を
とり、左縦軸に減衰量(dB)をとり、右縦軸に群遅延
(μs)を取ってある。曲線A3は群遅延特性、B3は減衰
特性である。第5図に示す特性図は第6図の回路図によ
って得られたものである。 第5図の特性図に示すように、本発明に係る群遅延イ
コライザは、反共振周波数FasとFaaとの間で、上に凸状
になる群遅延特性が得られる。従って、第27図に示した
セラミックフィルタとの組合せた場合、第29図に示した
下に凹となる群遅延特性A1と、第5図の上に凸状となる
本発明に係る群遅延特性A3とが合成されて、平坦な群遅
延特性が得られ、歪のない直線性の良好な特性が得られ
る。 第7図はセラミック共振子9の具体的な構造を示す平
面図、第8図は同じくその側面図、第9図は底面図であ
る。この実施例では、矩形平板状に形成された圧電セラ
ミック基板91の板厚方向の一面側に、一対の分割電極9
2、93を、ギャップg1を隔てて対向配置すると共に、他
面側には、分割電極92、93と対向する共通電極94を設
け、分割電極93から延長されたリード電極931と、共通
電極94から延長されたリード電極941とを、導線10によ
って導通接続させてある。分割電極92から延長されたリ
ード電極921には、入力端子5に接続するリード端子922
を接続させてあり、また共通電極94のリード電極941と
導線10によって接続されている分割電極93のリード電極
931には、出力端子7に接続するリード端子932を接続さ
せてある。 第10図は別の実施例におけるシンボル図である。この
実施例では、セラミック共振子9は、ハ分割電極93及び
共通電極94を、コンデンサCを介して接続したものでな
り、分割電極92を入力端子5に接続すると共に、分割電
極93とコンデンサCの接続点を出力端子7に接続した回
路となっている。この実施例の場合にも、反共振周波数
Fas−Faa間で上に凸状となる群遅延特性が得られる。 第11図は第10図に示した群遅延イコライザに使用され
ているセラミック共振子の具体的な構造を示す平面図、
第12図は同じくその底面図で、分割電極93から延長され
たリード電極931と、共通電極94から延長されたリード
電極941とを対向させ、その重なり面積によって、コン
デンサCを発生させてある。図示はしないが、コンデン
サCの代りに抵抗を挿入してもよい。そして、分割電極
92のリード電極921に入力端子5に接続されるリード端
子922を接続し、分割電極93から延長されたリード電極9
31にリード端子923を接続してある。 上記実施例では、セラミック共振子9を伝送路に対し
て直列に接続したものを示したが、第13図及び第14図に
示すように、入力端子5−6間または出力端子7−8間
に接続し、伝送路に並列に入るようにしてもよい。伝送
路に対して並列に接続した場合には、共振周波数Frs−F
ra間で上に凸状となる単峰状の群遅延特性が得られる。 更に、複数個のセラミック共振子を多段に接続しても
よい。第15図〜第26図にその実施例を示してある。 まず、第15図のシンボル図においては、2つのセラミ
ック共振子9A、9Bを多段接続し、これを伝送路に対して
直列に挿入接続した回路構成となっている。セラミック
共振子9Aは、圧電セラミック基板91Aの一面側に一対の
分割電極92A、93Aを形成すると共に、他面側に分割電極
92A、93Aと対向する共通電極94Aを設けたものでなり、
また、セラミック共振子9Bも、圧電セラミック基板91B
の一面側に一対の分割電極92B、93Bを形成すると共に、
他面側に分割電極92B、93Bと対向する共通電極94Bを設
けたものでなる。そして、セラミック共振子9A、9Bの分
割電極93A、93Bを、共通電極94A、94Bに共通に接続した
構成となっている。セラミック共振子9Aの分割電極92A
は入力端子5に接続してあり、またセラミック共振子9B
の分割電極92Bは出力端子7に接続させてある。 第15図のシンボル図に示すような群遅延イコライザを
得るには、第1図に示したような構成の群遅延イコライ
ザを2個組合せてもよいが、第16図及び第17図に示すよ
うに、同一の圧電セラミック基板91を利用して、セラミ
ック共振子9A、9Bを形成するのが、素子の小型化、低コ
スト化及び使い易さ等の面で有利である。第16図及び第
17図では、矩形平板状に形成された圧電セラミック基板
91を利用して、その一端寄りにセラミック共振子9Aを構
成する一対の分割電極92A、93A及び共通電極94Aを設け
ると共に、このセラミック共振子9Aの部分から適当な間
隔をおいて、セラミック共振子9Bを構成する分割電極92
B、93B及び共通電極94Bを設けた構造となっている。セ
ラミック共振子9Aの分割電極92Aとセラミック共振子9B
の分割電極93Bとをリード電極933によって共通に接続す
ると共に、共通電極94A、94Bをリード電極943によって
共通に接続し、リード電極933とリード電極943とを、例
えば導線10等によって導通接続させてある。そして、セ
ラミック共振子9Aの分割電極92から延長されたリード電
極921Aにリード端子922Aを接続し、セラミック共振子9B
の分割電極92Bから延長されたリード電極921Bにリード
端子922Bを接続させてある。 次に第18図のシンボル図では、2つのセラミック共振
子9A、9Bを組合せる点では、第15図の場合と同様である
が、分割電極92A、93Bを共通電極94A、94Bに接続する場
合に、コンデンサCを介して接続した点が異なる。 第19図及び第20図は第18図に示した多段接続のセラミ
ック共振子を、同一の圧電セラミック基板91を利用して
形成した具体例を示している。第19図及び第20図の実施
例において、第16図及び第17図と同一の参照符号は同一
性ある構成部分を示している。コンデンサCは分割電極
92A及び93Bから延長されたリード電極933と、共通電極9
4A及び94Bから延長されたリード電極943の重なり面積に
よって発生させてある。 第21図〜第26図の実施例では、多段接続でなるセラミ
ック共振子を、伝送路に対して並列的に接続したものを
示している。まず、第21図のシンボル図においては、セ
ラミック共振子9Aは、圧電セラミック基板91Aの一面側
に一対の分割電極92A、93Aを形成すると共に、他面側に
分割電極92A、93Aと対向する共通電極94Aを設けたもの
でなり、また、セラミック共振子9Bも、圧電セラミック
基板91Bの一面側に一対の分割電極92B、93Bを形成する
と共に、他面側に分割電極92B、93Bと対向する共通電極
94Bを設け、セラミック共振子9A、9Bの分割電極93A、93
Bを、共通電極94A、94Bに共通に接続した構成となって
いる。セラミック共振子9Aの分割電極92Aは入力端子5
に接続し、セラミック共振子9Bの分割電極92Bは出力端
子7に接続し、更に分割電極93A、93B及び共通電極94
A、94Bは、端子6−8間の伝送路に共通に接続させてあ
る。 第22図及び第23図は第21図に示した多段接続のセラミ
ック共振子を、同一の圧電セラミック基板91を利用して
形成した具体例を示している。構造的には、共通電極94
A、94Bのリード電極943に接続するリード端子934を有す
る点を除いて、第15図〜第17図に示したものと同様であ
る。リード端子934は伝送路6−8間に接続される。 第24図のシンボル図でも、2つのセラミック共振子9
A、9Bを組合せる点では、第21図の場合と同様である
が、分割電極92A、93Bを共通電極94A、94Bに接続する場
合に、コンデンサCを介して接続した点が異なる。 第25図及び第26図は第24図に示した多段接続のセラミ
ック共振子を、同一の圧電セラミック基板91を利用して
形成した具体例を示している。第25図及び第26図の実施
例において、第22図及び第23図と同一の参照符号は同一
性ある構成部分を示している。コンデンサCは分割電極
92A及び93Bから延長されたリード電極933と、共通電極9
4A及び94Bから延長されたリード電極943の重なり面積に
よって発生させてある。そして、リード電極943にリー
ド端子944を接続してある。 <発明の効果> 以上述べたように、本発明によれば、次のような効果
が得られる。 (a)複数の共振周波数及び反共振周波数を持ち、共振
周波数間または反共振周波数間で上に凸状となる単峰状
特性が得られる。このため、本発明に係る群遅延イコラ
イザを、双峰状特性を持つ従来のセラミックフィルタと
組合せることにより、平坦な群遅延特性が得られ、歪を
なくして、直線性を上げることができる。 (b)実施例でも示したように、セラミックフィルタと
略同じようなセラミック共振子を使用でき、FMチューナ
等の無調整化、高安定化を図ることができる。 もう1つの態様として、上記構成のセラミック共振子
を用い、セラミック共振子は、分割電極の他方が四端子
を構成する一対の入力端子の一方に導かれ、導体、コン
デンサまたは抵抗の何れかと、分割電極の一方との接続
点が一対の入力端子の他方に導かれる。入力端子の一方
が前記出力端子の一方と接続され、前記入力端子の他方
が出力端子の他方と接続されている。そして、一対の入
力端子間に入力された信号に関し、一対の出力端子間か
ら前記2つの共振周波数の間で上に凸状となる群遅延時
間−周波数特性を得る。この場合も上述した作用効果を
得ることができる。 更に、上述の2つの態様を基本とし、2つ以上のセラ
ミック共振子を縦続接続することにより、同様の作用効
果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る群遅延イコライザのシンボル図、
第2図は第1図に示した群遅延イコライザに用いられる
セラミック共振子のシンボル図、第3図は同じくその等
価回路図、第4図は位相及びインピーダンスの周波数特
性図、第5図は本発明に係る群遅延イコライザの減衰特
性及び群遅延特性を示す図、第6図は第5図の特性を得
るために使用された回路図、第7図はセラミック共振子
の具体的な構造を示す平面図、第8図は同じくその側面
図、第9図は底面図、第10図は本発明に係る群遅延イコ
ライザの別の実施例におけるシンボル図、第11図は第10
図に示した群遅延イコライザに使用されているセラミッ
ク共振子の具体的な構造を示す平面図、第12図は同じく
その底面図、第13図及び第14図は本発明に係る群遅延イ
コライザの別の実施例における各シンボル図、第15図は
本発明に係る群遅延イコライザの別の実施例におけるシ
ンボル図、第16図は第15図に示した群遅延イコライザに
使用されているセラミック共振子の平面図、第17図は同
じくその底面図、第18図は本発明に係る群遅延イコライ
ザの別の実施例におけるシンボル図、第19図は第18図に
示した群遅延イコライザに使用されているセラミック共
振子の平面図、第20図は同じくその底面図、第21図は本
発明に係る群遅延イコライザの別の実施例におけるシン
ボル図、第22図は第21図に示した群遅延イコライザに使
用されているセラミック共振子の平面図、第23図は同じ
くその底面図、第24図は本発明に係る群遅延イコライザ
の別の実施例におけるシンボル図、第25図は第24図に示
した群遅延イコライザに使用されているセラミック共振
子の平面図、第26図は同じくその底面図、第27図は従来
のセラミックフィルタの構造を示す図、第28図はその等
価回路図、第29図は上述したセラミックフィルタの群遅
延及びゲイン特性図、第30図は第29図の特性を得るため
に使用された回路図である。 5〜8……端子 9……セラミック共振子 91……圧電セラミック基板 92、93、92A、92B……分割電極 94、94A、94B……共通電極
第2図は第1図に示した群遅延イコライザに用いられる
セラミック共振子のシンボル図、第3図は同じくその等
価回路図、第4図は位相及びインピーダンスの周波数特
性図、第5図は本発明に係る群遅延イコライザの減衰特
性及び群遅延特性を示す図、第6図は第5図の特性を得
るために使用された回路図、第7図はセラミック共振子
の具体的な構造を示す平面図、第8図は同じくその側面
図、第9図は底面図、第10図は本発明に係る群遅延イコ
ライザの別の実施例におけるシンボル図、第11図は第10
図に示した群遅延イコライザに使用されているセラミッ
ク共振子の具体的な構造を示す平面図、第12図は同じく
その底面図、第13図及び第14図は本発明に係る群遅延イ
コライザの別の実施例における各シンボル図、第15図は
本発明に係る群遅延イコライザの別の実施例におけるシ
ンボル図、第16図は第15図に示した群遅延イコライザに
使用されているセラミック共振子の平面図、第17図は同
じくその底面図、第18図は本発明に係る群遅延イコライ
ザの別の実施例におけるシンボル図、第19図は第18図に
示した群遅延イコライザに使用されているセラミック共
振子の平面図、第20図は同じくその底面図、第21図は本
発明に係る群遅延イコライザの別の実施例におけるシン
ボル図、第22図は第21図に示した群遅延イコライザに使
用されているセラミック共振子の平面図、第23図は同じ
くその底面図、第24図は本発明に係る群遅延イコライザ
の別の実施例におけるシンボル図、第25図は第24図に示
した群遅延イコライザに使用されているセラミック共振
子の平面図、第26図は同じくその底面図、第27図は従来
のセラミックフィルタの構造を示す図、第28図はその等
価回路図、第29図は上述したセラミックフィルタの群遅
延及びゲイン特性図、第30図は第29図の特性を得るため
に使用された回路図である。 5〜8……端子 9……セラミック共振子 91……圧電セラミック基板 92、93、92A、92B……分割電極 94、94A、94B……共通電極
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フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭60−264113(JP,A)
特開 昭60−12811(JP,A)
特開 昭54−96952(JP,A)
特開 昭54−136256(JP,A)
特開 昭54−136257(JP,A)
実開 昭56−160024(JP,U)
実開 昭54−54247(JP,U)
特公 昭49−41944(JP,B1)
特公 昭60−38895(JP,B2)
実公 昭48−32581(JP,Y1)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.群遅延特性が中間部で凹状で、両側で凸状の双峰状
となるフィルタと組み合わせて用いられる四端子型の群
遅延イコライザであって、 セラミック共振子(9)を回路素子として有しており、 前記セラミック共振子(9)は、圧電セラミック基板
(91)の両面に対の分割電極(92)、(93)と共通電極
(94)とをそれぞれ対向配置し、前記対の分割電極(9
2)、(93)の一方(93)と前記共通電極(94)とが、
導体(10)、コンデンサ(C)、または抵抗の何れかを
介して接続され、2つの共振周波数と2つの反共振周波
数とを有しており、 前記セラミック共振子(9)は、更に、前記分割電極
(92)、(93)の他方(92)が前記四端子を構成する一
対の入力端子(5)、(6)の一方(5)に導かれ、前
記導体(10)、前記コンデンサ(C)または前記抵抗の
何れかと、前記分割電極(92)、(93)の一方(93)と
の接続点が前記四端子を構成する一対の出力端子
(7)、(8)の一方(7)に導かれ、前記共通電極
(94)は前記導体(10)、コンデンサ(C)または抵抗
の何れかにのみ接続されており、 前記入力端子(5)、(6)の他方(6)は前記出力端
子(7)、(8)の他方(8)と導体によって接続され
ており、 前記一対の入力端子(5)、(6)間に入力された信号
に関し、前記一対の出力端子(7)、(8)間から前記
2つの反共振周波数の間で上に凸状となる群遅延時間−
周波数特性が得られ、 前記群遅延時間−周波数特性は、前記フィルタの前記双
峰状の前記群遅延特性と組み合わされたとき、平坦化さ
れた群遅延特性を生じるものである 群遅延イコライザ。 2.群遅延特性が中間部で凹状で両側で凸状の双峰状と
なるフィルタと組み合わせて用いられる四端子型の群遅
延イコライザであって、 セラミック共振子(9)を回路素子として有しており、 前記セラミック共振子(9)は、圧電セラミック基板
(91)の両面に対の分割電極(92)、(93)と共通電極
(94)とをそれぞれ対向配置し、前記対の分割電極(9
2)、(93)の一方(93)と前記共通電極(94)とが、
導体(10)、コンデンサ(C)または抵抗の何れかを介
して接続され、2つの共振周波数と2つの反共振周波数
とを有しており、 前記セラミック共振子(9)は、更に、前記分割電極
(92)、(93)の他方(92)が前記四端子を構成する一
対の入力端子(5)、(6)の一方(5)に導かれ、前
記導体(10)、前記コンデンサ(C)または前記抵抗の
何れかと、前記分割電極(92)、(93)の一方(93)に
接続された前記共通電極(94)との接続点が前記一対の
入力端子(5)、(6)の他方(6)に導かれており、 前記入力端子(5)、(6)の一方(5)が前記四端子
を構成する出力端子(7)、(8)の一方(7)と接続
され、前記入力端子(5)、(6)の他方(6)が前記
出力端子(7)、(8)の他方(8)と接続されてお
り、 前記一対の入力端子(5)、(6)間に入力された信号
に関し、前記一対の出力端子(7)、(8)間から前記
2つの共振周波数の間で上に凸状となる群遅延時間−周
波数特性が得られ、 前記群遅延時間−周波数特性は、前記フィルタの前記双
峰状の前記群遅延特性と組み合わされたとき、平坦化さ
れた群遅延特性を生じるものである 群遅延イコライザ。 3.群遅延特性が中間部で凹状で両側で凸状の双峰状と
なるフィルタと組み合わせて用いられる四端子型の群遅
延イコライザであって、 2つ以上のセラミック共振子(9A)、(9B)を回路素子
として有しており、 前記セラミック共振子(9A)、(9B)のそれぞれは、圧
電セラミック基板(91または91Aもしくは91B)の両面に
対の分割電極(92A,93Aまたは92B、93B)と共通電極(9
4Aまたは94B)とをそれぞれ対向配置し、前記対の分割
電極(92A、93Aまたは92B、93B)の一方(93Aまたは93
B)と前記共通電極(94Aまたは94B)とが、導体、コン
デンサ(C)、または抵抗の何れかを介して接続され、
2つの共振周波数と2つの反共振周波数とを有してお
り、 前記セラミック共振子(9A)、(9B)の一方(9A)は、
前記分割電極(92A)、(93A)の他方(92A)が前記四
端子を構成する一対の入力端子(5)、(6)の一方
(5)に導かれており、 前記セラミック共振子(9A)、(9B)の他方(9B)は、
前記分割電極(92B)、(93B)の他方(92B)が前記四
端子を構成する一対の出力端子(7)、(8)の一方
(7)に導かれており、 前記セラミック共振子(9A)、(9B)の両者は、前記導
体、前記コンデンサまたは前記抵抗の何れかと前記分割
電極(92A、93Aまたは92B、93B)の一方(93Aまたは93
B)との接続点が互いに接続され、前記共通電極(94A)
及び共通電極(94B)が互いにのみ接続されており、 前記入力端子(5)、(6)の他方(6)は、前記出力
端子(7)、(8)の他方(8)と導体によって接続さ
れており、 前記一対の入力端子(5)、(6)間に入力された信号
に関し、前記一対の出力端子(7)、(8)間から上に
凸状となる群遅延時間−周波数特性が得られ、 前記群遅延時間−周波数特性は、前記フィルタの前記双
峰状の前記群遅延特性と組み合わされたとき、平坦化さ
れた群遅延特性を生じるものである 群遅延イコライザ。 4.群遅延特性が中間部で凹状で、両側で凸状の双峰状
となるフィルタと組み合わせて用いられる四端子型の群
遅延イコライザであって、 2つ以上のセラミック共振子(9A)、(9B)を回路素子
として有しており、 前記セラミック共振子(9A)、(9B)のそれぞれは、圧
電セラミック基板(91Aまたは91B)の両面に対の分割電
極(92A、93Aまたは92B、93B)と共通電極(94Aまたは9
4B)とをそれぞれ対向配置し、前記対の分割電極(92
A、93Aまたは92B、93B)の一方(93Aまたは93B)と前記
共通電極(94Aまたは94B)とが、導体、コンデンサまた
は抵抗の何れかを介して接続され、2つの共振周波数と
2つの反共振周波数とを有しており、 前記セラミック共振子(9A)、(9B)の一方(9A)は、
前記分割電極(92A)、(93A)の他方(92A)が前記四
端子を構成する一対の入力端子(5)、(6)の一方
(5)に導かれており、 前記セラミック共振子(9A)、(9B)の他方(9B)は、
前記分割電極(92B)、(93B)の他方(92B)が前記四
端子を構成する一対の出力端子(7)、(8)の一方
(7)に導かれており、 前記セラミック共振子(9A)、(9B)の両者は、前記導
体、前記コンデンサまたは前記抵抗の何れかと、前記分
割電極(92A、93Aまたは92B、93B)の一方(93Aまたは9
3B)との接続点が互いに接続され、更に、前記入力端子
(5)、(6)の他方(6)に接続されており、 前記入力端子(5)、(6)の一方(5)が前記出力端
子(7)、(8)の一方(7)と接続され、前記入力端
子(5)、(6)の他方(6)が前記出力端子(7)、
(8)の他方(8)と導体によって接続されており、 前記一対の入力端子(5)、(6)間に入力された信号
に関し、前記一対の出力端子(7)、(8)間から上に
凸状となる群遅延時間−周波数特性が得られ、 前記群遅延時間−周波数特性は、前記フィルタの前記双
峰状の前記群遅延特性と組み合わされたとき、平坦化さ
れた群遅延特性を生じるものである 群遅延イコライザ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61070228A JP2728244B2 (ja) | 1986-03-28 | 1986-03-28 | 群遅延イコライザ |
US07/028,086 US4818959A (en) | 1986-03-28 | 1987-03-19 | Phase equalizer |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61070228A JP2728244B2 (ja) | 1986-03-28 | 1986-03-28 | 群遅延イコライザ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62227208A JPS62227208A (ja) | 1987-10-06 |
JP2728244B2 true JP2728244B2 (ja) | 1998-03-18 |
Family
ID=13425490
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61070228A Expired - Fee Related JP2728244B2 (ja) | 1986-03-28 | 1986-03-28 | 群遅延イコライザ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JPS5210521B2 (ja) * | 1972-08-29 | 1977-03-24 | ||
JPS5454247U (ja) * | 1977-09-20 | 1979-04-14 | ||
JPS5496952A (en) * | 1978-01-17 | 1979-07-31 | Seikosha Kk | Oscillator |
JPS54136256A (en) * | 1978-04-14 | 1979-10-23 | Noto Denshi Kogyo Kk | Filter circuit |
JPS54136257A (en) * | 1978-04-14 | 1979-10-23 | Noto Denshi Kogyo Kk | Piezooelectric porcelain phase eoualizer |
JPS56160024U (ja) * | 1980-04-26 | 1981-11-28 | ||
JPS6012811A (ja) * | 1983-07-02 | 1985-01-23 | Murata Mfg Co Ltd | 圧電振動部品 |
JPS6038895A (ja) * | 1983-08-12 | 1985-02-28 | 株式会社日立製作所 | 高密度平行配線のパタ−ン形状 |
JPH0656941B2 (ja) * | 1984-06-12 | 1994-07-27 | 株式会社村田製作所 | 群遅延特性改善ラダー型圧電フィルタ |
-
1986
- 1986-03-28 JP JP61070228A patent/JP2728244B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62227208A (ja) | 1987-10-06 |
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