JP2501003Y2 - 単動型油圧シリンダのクツシヨン装置 - Google Patents
単動型油圧シリンダのクツシヨン装置Info
- Publication number
- JP2501003Y2 JP2501003Y2 JP1990112863U JP11286390U JP2501003Y2 JP 2501003 Y2 JP2501003 Y2 JP 2501003Y2 JP 1990112863 U JP1990112863 U JP 1990112863U JP 11286390 U JP11286390 U JP 11286390U JP 2501003 Y2 JP2501003 Y2 JP 2501003Y2
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- Japan
- Prior art keywords
- piston
- piston rod
- supply
- oil
- oil chamber
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- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は単動型油圧シリンダの伸切時のクッション装
置に関する。
置に関する。
(従来の技術) 従来の単動型油圧シリンダは、伸切時の衝撃を吸収す
るために、第2図のように構成されている。
るために、第2図のように構成されている。
1はシリンダ本体、2はシリンダヘッド、3はピスト
ン、4はピストンロッドで、上下の油室5,6をピストン
ロッド4に形成した連通路7を介して連通する。
ン、4はピストンロッドで、上下の油室5,6をピストン
ロッド4に形成した連通路7を介して連通する。
また、この連通路7と並列にピストン3にチェック弁
8が設けられる。
8が設けられる。
シリンダ本体1には、下部油室6に設けた給排ポート
9から、圧油の供給、排出が行われる。
9から、圧油の供給、排出が行われる。
伸側作動時、ポート9から油室6へ圧油が送り込まれ
ると、ピストンロッド4の断面積に相当する受圧面積差
により、ピストン3が上方へ移動する。
ると、ピストンロッド4の断面積に相当する受圧面積差
により、ピストン3が上方へ移動する。
なお、縮小する上方の油室5からは、連通路7を介し
て下方の油室6へと油が流れ込む。そして、最伸長付近
に達すると、連通路7の油室5に対する連通が、シリン
ダヘッド2により遮断され、油室5がオイルロック状態
となり、ピストンロッド4の伸び出しを防止し、かつわ
ずかにピストン3の摺動間隙から逃げる漏れによりクッ
ション作用を生じる。
て下方の油室6へと油が流れ込む。そして、最伸長付近
に達すると、連通路7の油室5に対する連通が、シリン
ダヘッド2により遮断され、油室5がオイルロック状態
となり、ピストンロッド4の伸び出しを防止し、かつわ
ずかにピストン3の摺動間隙から逃げる漏れによりクッ
ション作用を生じる。
一方、シリンダの収縮作動時は、ポート9をタンクに
連通して低圧とすると、ピストンロッド4の自重あるい
は負荷により下方油室6の油が排出されてピストン3が
下がり始め、同時にオイルロック状態となっていた上方
油室5には、チェック弁8を介して油が吸い込まれる。
連通して低圧とすると、ピストンロッド4の自重あるい
は負荷により下方油室6の油が排出されてピストン3が
下がり始め、同時にオイルロック状態となっていた上方
油室5には、チェック弁8を介して油が吸い込まれる。
(考案が解決しようとする課題) このような従来の装置においては、ピストンロッド4
の伸切時のクッション作用は、ピストン3の摺動間隙及
び、ピストンロッド4の摺動間隙を介して流れ出る抵抗
に依存していたため、製作誤差による摺動間隙のバラツ
キや油温の変化による粘性変化により、クッション特性
が大幅に変動しやすく、また、ピストンロッド4のシー
ル部材10に直接的に過大な高圧が作用し、かつシリンダ
本体1も高圧に耐える構造とする必要があった。
の伸切時のクッション作用は、ピストン3の摺動間隙及
び、ピストンロッド4の摺動間隙を介して流れ出る抵抗
に依存していたため、製作誤差による摺動間隙のバラツ
キや油温の変化による粘性変化により、クッション特性
が大幅に変動しやすく、また、ピストンロッド4のシー
ル部材10に直接的に過大な高圧が作用し、かつシリンダ
本体1も高圧に耐える構造とする必要があった。
本考案は、ピストンロッドの伸切時にオイルロックに
よらずに制動をかけ、上記問題を解決することを目的と
する。
よらずに制動をかけ、上記問題を解決することを目的と
する。
(課題を解決するための手段) 本考案は、シリンダ本体に摺動自由なピストンによ
り、その両面に2つの油室を画成し、かつこれら油室を
常時連通する連通路を形成した単動型油圧シリンダにお
いて、給排通路を介して外部の圧力源またはタンクに選
択的に連通する給排ポートをシリンダのピストンロッド
側油室に面して、ピストンロッドの最伸長位置付近での
伸び作動に伴いピストン側面により閉ざされる位置に形
成するとともに、前記給排通路とピストンロッド側油室
とを該油室から給排通路方向への作動油の流れを許容す
るチェック弁を介して連通する。
り、その両面に2つの油室を画成し、かつこれら油室を
常時連通する連通路を形成した単動型油圧シリンダにお
いて、給排通路を介して外部の圧力源またはタンクに選
択的に連通する給排ポートをシリンダのピストンロッド
側油室に面して、ピストンロッドの最伸長位置付近での
伸び作動に伴いピストン側面により閉ざされる位置に形
成するとともに、前記給排通路とピストンロッド側油室
とを該油室から給排通路方向への作動油の流れを許容す
るチェック弁を介して連通する。
(作用) 上記構成において、ピストンロッド伸縮時のロッド移
動体積分の圧油の増減は給排通路を介して給排作用によ
り補償される。給排通路を圧力源に連通させた伸び作動
時にピストンロッドが最伸長位置付近に達すると、ピス
トン側面により徐々に給排ポートが絞られてピストンロ
ッド側油室への圧油の流れが抑制されるため、ピストン
に制動力が生じてクッション作用が得られる。このよう
に、ピストンロッドの制動力はピストンロッド側油室に
導入される圧油の流れを給排ポートで絞りこむことによ
り生じるので、油室に高圧が生じてシリンダやシール部
の耐久性が損なわれるようなことはない。一方、給排通
路をタンクに連通させて最伸長位置からピストンロッド
が縮もうとするときにはピストンロッド側油室からロッ
ド下降体積分の余剰の圧油がチェック弁を介して外部タ
ンク側へと速やかに流れでることから、ピストンロッド
の圧縮方向への作動開始速度が早く、圧縮作動移行が円
滑に行われる。
動体積分の圧油の増減は給排通路を介して給排作用によ
り補償される。給排通路を圧力源に連通させた伸び作動
時にピストンロッドが最伸長位置付近に達すると、ピス
トン側面により徐々に給排ポートが絞られてピストンロ
ッド側油室への圧油の流れが抑制されるため、ピストン
に制動力が生じてクッション作用が得られる。このよう
に、ピストンロッドの制動力はピストンロッド側油室に
導入される圧油の流れを給排ポートで絞りこむことによ
り生じるので、油室に高圧が生じてシリンダやシール部
の耐久性が損なわれるようなことはない。一方、給排通
路をタンクに連通させて最伸長位置からピストンロッド
が縮もうとするときにはピストンロッド側油室からロッ
ド下降体積分の余剰の圧油がチェック弁を介して外部タ
ンク側へと速やかに流れでることから、ピストンロッド
の圧縮方向への作動開始速度が早く、圧縮作動移行が円
滑に行われる。
(実施例) 第1図に本考案の一実施例を示す。なお第2図と対応
する部分には同一の符号を付して示してある。
する部分には同一の符号を付して示してある。
第1図において、給排通路17を介して外部の圧力源ま
たはタンクに連通する給排ポート9は、上方のロッド側
油室5に連通するように、シリンダ本体1の上部に設け
られる。
たはタンクに連通する給排ポート9は、上方のロッド側
油室5に連通するように、シリンダ本体1の上部に設け
られる。
ピストン3の外周にはピストンリング15が嵌装されて
おり、ピストンロッド4の伸切位置近傍ではこのピスト
ンリング15により前記給排ポート9が直接的に開閉され
る。すなわち、ピストンロッド4の最伸長位置付近では
前記ピストンリング15により給排ポート9が閉ざされ
る。
おり、ピストンロッド4の伸切位置近傍ではこのピスト
ンリング15により前記給排ポート9が直接的に開閉され
る。すなわち、ピストンロッド4の最伸長位置付近では
前記ピストンリング15により給排ポート9が閉ざされ
る。
この給排ポート9に連通する給排通路17とトッド側油
室5とは、該ロッド側油室5から給排通路17方向への圧
油の流れを許容するチェック弁16を介して連通されてい
る。
室5とは、該ロッド側油室5から給排通路17方向への圧
油の流れを許容するチェック弁16を介して連通されてい
る。
シリンダ伸長作動時に、給排通路17から圧油を送り込
むと、ロッド側油室5から下方のピストン側油室6へと
常時連通する連通路7を介して圧油が送られ、ピストン
ロッド4は上方に伸び出す。
むと、ロッド側油室5から下方のピストン側油室6へと
常時連通する連通路7を介して圧油が送られ、ピストン
ロッド4は上方に伸び出す。
最伸長付近に達すると、連通路7を開放状態に保った
またピストンリング15により給排ポート9が絞り込ま
れ、これにより油室5,6への圧油の流入量が減少し、ピ
ストン上昇速度が減少する。
またピストンリング15により給排ポート9が絞り込ま
れ、これにより油室5,6への圧油の流入量が減少し、ピ
ストン上昇速度が減少する。
そして、完全に給排ポート9が閉じられると、ピスト
ン3はそれ以上伸側へ作動しなくなり、最伸位置で止ま
る。
ン3はそれ以上伸側へ作動しなくなり、最伸位置で止ま
る。
したがって、ピストンロッド4が伸切位置で停止する
際に、徐々に圧油が絞り込まれて制動がかけられるので
あり、停止する際も、従来のようにオイルロックするの
ではないため、油室5の圧力があるピーク値をもって急
上昇することもなく、オイルシール部材に衝撃圧力が作
用することもない。
際に、徐々に圧油が絞り込まれて制動がかけられるので
あり、停止する際も、従来のようにオイルロックするの
ではないため、油室5の圧力があるピーク値をもって急
上昇することもなく、オイルシール部材に衝撃圧力が作
用することもない。
なお、ピストン3は、給排ポート9に高圧が作用して
いる間、伸切位置に保持されるのである。
いる間、伸切位置に保持されるのである。
次に、収縮作動時は、給排通路17の圧力をタンク側に
解放する。
解放する。
これによりピストンロッド4の自重などでピストン3
が下がり、油室6の油は油室5へと流れ、さらにピスト
ンロッド4の侵入に伴う余剰分が給排通路17から流出す
る。
が下がり、油室6の油は油室5へと流れ、さらにピスト
ンロッド4の侵入に伴う余剰分が給排通路17から流出す
る。
なお、給排ポート9がピストンリング15で閉じられた
状態からの収縮作動開始時には、ピストンロッド14の下
降体積分の油量がピストンリング15とシリンダ壁面との
隙間からの漏れのみに依存することなく、給排ポート9
が開口するまでのあいだ油室5の油をチャック弁16を介
して速やかにタンクへと排出できるので、ピストンロッ
ド4の収縮開始を速やかかつ円滑にすることができる。
状態からの収縮作動開始時には、ピストンロッド14の下
降体積分の油量がピストンリング15とシリンダ壁面との
隙間からの漏れのみに依存することなく、給排ポート9
が開口するまでのあいだ油室5の油をチャック弁16を介
して速やかにタンクへと排出できるので、ピストンロッ
ド4の収縮開始を速やかかつ円滑にすることができる。
(考案の効果) 以上のように本考案によれば、ピストンロッドの伸切
時に油室に対する圧油の供給を絞り込んで制動をかける
ようにしたので、油温等の影響を受けることなく常に安
定したクッション特性を付与することがきる一方、シー
ル部材の保護やシリンダ耐久強度の引き下げが図れる。
また、最伸長位置からのピストンロッドの圧縮作動時に
はチェック弁を介して油室からの圧油を排出させるよう
にしたので、圧縮作動をスムーズに開始させることがで
きる。
時に油室に対する圧油の供給を絞り込んで制動をかける
ようにしたので、油温等の影響を受けることなく常に安
定したクッション特性を付与することがきる一方、シー
ル部材の保護やシリンダ耐久強度の引き下げが図れる。
また、最伸長位置からのピストンロッドの圧縮作動時に
はチェック弁を介して油室からの圧油を排出させるよう
にしたので、圧縮作動をスムーズに開始させることがで
きる。
第1図は本考案の一実施例の断面図、第2図は従来装置
の断面図である。 1…シリンダ本体、2…シリンダヘッド、3…ピスト
ン、4…ピストンロッド、5,6…油室、7…連通路、9
…給排ポート、15…ピストンリング、17…給排通路。
の断面図である。 1…シリンダ本体、2…シリンダヘッド、3…ピスト
ン、4…ピストンロッド、5,6…油室、7…連通路、9
…給排ポート、15…ピストンリング、17…給排通路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭57−7794(JP,U) 実開 昭58−193104(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】シリンダ本体に摺動自由なピストンによ
り、その両面に2つの油室を画成し、かつこれら油室を
常時連通する連通路を形成した単動型油圧シリンダにお
いて、給排通路を介して外部の圧力源またはタンクに選
択的に連通する給排ポートをシリンダのピストンロッド
側油室に面して、ピストンロッドの最伸長位置付近での
伸び作動に伴いピストン側面により閉ざされる位置に形
成するとともに、前記給排通路とピストンロッド側油室
とを該油室から給排通路方向への作動油の流れを許容す
るチェック弁を介して連通したことを特徴とする単動型
油圧シリンダのクッション装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990112863U JP2501003Y2 (ja) | 1990-10-26 | 1990-10-26 | 単動型油圧シリンダのクツシヨン装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990112863U JP2501003Y2 (ja) | 1990-10-26 | 1990-10-26 | 単動型油圧シリンダのクツシヨン装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0369305U JPH0369305U (ja) | 1991-07-10 |
JP2501003Y2 true JP2501003Y2 (ja) | 1996-06-12 |
Family
ID=31661301
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990112863U Expired - Lifetime JP2501003Y2 (ja) | 1990-10-26 | 1990-10-26 | 単動型油圧シリンダのクツシヨン装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2501003Y2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4671007B2 (ja) * | 2001-03-09 | 2011-04-13 | 株式会社富士通ゼネラル | スプリット型エアコンの室外機 |
JP4598188B2 (ja) * | 2005-04-26 | 2010-12-15 | ホシザキ電機株式会社 | 冷却貯蔵庫 |
KR20080075311A (ko) * | 2007-02-12 | 2008-08-18 | 삼성전자주식회사 | 공기조화기 |
JP2009097727A (ja) * | 2007-10-12 | 2009-05-07 | Daikin Ind Ltd | ファンモータ固定部材ならびに空気調和装置の室外機 |
DE202013003622U1 (de) * | 2013-04-18 | 2014-07-21 | Bümach Engineering International B.V. | Abschnittsgedämpfter Plungerzylinder |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6038636Y2 (ja) * | 1980-06-11 | 1985-11-18 | 豊田工機株式会社 | 油圧昇降リフト |
JPS58193104U (ja) * | 1982-06-18 | 1983-12-22 | 日産自動車株式会社 | 作動シリンダのエンドシヨツク緩和機構 |
-
1990
- 1990-10-26 JP JP1990112863U patent/JP2501003Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0369305U (ja) | 1991-07-10 |
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