JP2500908Y2 - 電磁誘導型スピ―カ - Google Patents

電磁誘導型スピ―カ

Info

Publication number
JP2500908Y2
JP2500908Y2 JP1990048545U JP4854590U JP2500908Y2 JP 2500908 Y2 JP2500908 Y2 JP 2500908Y2 JP 1990048545 U JP1990048545 U JP 1990048545U JP 4854590 U JP4854590 U JP 4854590U JP 2500908 Y2 JP2500908 Y2 JP 2500908Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diaphragm
electromagnetic induction
magnetic
magnetic circuit
induction coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1990048545U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02145896U (ja
Inventor
浩行 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP1990048545U priority Critical patent/JP2500908Y2/ja
Publication of JPH02145896U publication Critical patent/JPH02145896U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2500908Y2 publication Critical patent/JP2500908Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、電磁誘導型スピーカに関する。
〔従来の技術〕
従来、直流磁界を発生させる磁気回路部と、直流磁界
中に振動自在に支持された導電材料からなる振動板と、
磁気回路部側に配設される電磁誘導コイルとを備え、電
磁誘導コイルに信号電流を供給して交流磁界を発生させ
るとともに振動板に誘導電流を誘起させるとにより、振
動板を振動させて音響再生を行うようにした電磁誘導型
スピーカが提案されている。
この種の電磁誘導型スピーカとして第6図に示すよう
に構成されたものが知られている。
この第6図に示す電磁誘導型スピーカは、直流磁界を
発生させる磁気回路部1と、直流磁界中に振動自在に支
持された導電材料からなる振動板2と、磁気回路部1側
に配設される電磁誘導コイル3とを備えて構成されてい
る。磁気回路部1は、ヨーク4とこのヨーク4の中心部
に植立する如く配設されたポールピース5とこのポール
ピース5を囲むようにして上記ヨーク4上に配置された
リング状のマグネット6とこのマグネット6上に配置さ
れたリング状のトッププレート7とから構成されてい
る。この磁気回路部1は、トッププレート7とポールピ
ース5間の相対向する空隙をもって直流磁界を発生させ
るリング状の磁気ギャップ8を構成している。そして、
振動板2は、磁気ギャップ8に対応するリング状に形成
され、この磁気ギャップ8内に位置するようにして振動
自在に支持されてなる。すなわち、振動板2は、外周側
周縁をトッププレート7の内周面に粘弾性を有する支持
体9を介して支持させ、内周側周縁をポールピース5の
外周面に粘弾性を有する支持体9を介して支持されるこ
とにより、磁気ギャップ8に振動自在に支持されてな
る。また、振動板2に誘導電流を誘起させる電磁誘導コ
イル3は、振動板2の背面側に位置してこの振動板2に
対向して配置されてなる。
このように構成されてなる電磁誘導型スピーカは、電
導材料で形成されたリング状の振動板2が短絡コイルと
して機能し、電磁誘導コイル3に所定の音響信号に対抗
する信号電流が供給されると、振動板2に誘導電流が誘
起される。この誘導電流は、振動板2の周回り方向に流
れる。そして、誘導電流が磁気ギャップ8内の直流磁界
と作用して振動板2が振動され、再生音響の放射が行わ
れる。
〔考案が解決しようとする課題〕
上述のように構成されてなる電磁誘導型スピーカにあ
っては、電磁誘導コイルが振動板の背面側であって、密
閉された閉空間として構成された磁気回路部内に配置さ
れているため、電磁誘導コイルは、振動板が振動された
ときにこの振動板の背面側である磁気回路部内に生じる
空気流の抵抗体として作用し、再生音響の音圧レベルを
阻害するように機能してしまう。また、電磁誘導コイル
は、振動板の背面側から放射される再生音響の反射体と
もなってしまい、再生音響の音圧周波数特性にピークや
ディップを生じさせ、良好な音響再生を阻害する要因に
なっている。
そこで、本考案は、振動板が振動されたとき、この振
動板と磁気回路部とによって閉空間として構成される振
動板の背面側の磁気回路部内に生ずる空気流の抵抗をで
きるだけ小さくなし、十分な音圧レベルを有する音響再
生を可能となすとともに、良好な音圧周波数特性の音響
再生を可能とする電気誘導型スピーカを提供することを
目的に提案されるものである。
〔課題を達成するための手段〕
本考案に係る電磁誘導型スピーカは、上述の如き目的
を達成するため、ヨークとポールピースとトッププレー
トとマグネットとからなり、リング状の磁気ギャップ内
に直流磁界を発生させる磁気回路部と、導電材料により
リング状に形成されるとともに上記磁気ギャップ内に振
動自在に配置された振動板と、上記磁気回路部と上記振
動板とによって形成された閉空間に上記振動板に近接し
て配置された電磁誘導コイルとを有し、上記ポールピー
スの外周の上記電磁誘導コイルと対向する位置に凹状部
を環状に設けるようにしてなるものである。
〔作用〕
本考案に係る電磁誘導型スピーカは、磁気回路部を構
成するポールピースの外周の駆動コイルと対向する位置
に設けられた凹状部により、磁気回路部と振動板とによ
って閉空間として構成された電磁誘導コイルとポールピ
ース間の間隙が広げられ、振動板が振動されたときにこ
の振動板の背面側である磁気回路部内に生ずる空気流の
抵抗が低下される。
〔実施例〕
以下、本考案の具体的な実施例を図面を参照しながら
説明する。
本考案に係る電磁誘導型スピーカは、第1図に示すよ
うに、直流磁界を発生させる磁界回路部11と、直流磁界
中に振動自在に支持された導電材料からなる振動板12
と、この振動板12を挟んで全面側及び背面側にそれぞれ
近接して配置されてなる第1の電磁誘導コイル13及び第
2の電磁誘導コイル14とを備えている。
磁気回路部11は、磁性材料により形成されたヨーク15
と、このヨーク15の中心部に植立する如く配設された同
じく磁性材料により形成されたポールピース16と、この
ポールピース15を囲むようにしてヨーク15上に配置され
たリング状のマグネット17と、このマグネット17上に配
置されたリング状の磁性材料により形成されたトッププ
レート18とから構成されてなる。この磁気回路部11は、
トッププレート18とポールピース16間の相対向する空隙
をもって直流磁界を発生させるリング状の磁気ギャップ
19を構成している。
そして、振動板12は、アルミニュウム箔等の軽量な良
導電性材料により上記磁気ギャップ19に対応するリング
状に形成されてなるものであって、主面部には同心円状
にコルゲーションが形成されている。この振動板12は、
外周側周縁を支持リング20を介してトッププレート18に
支持させ、内周側周縁を同じく支持リング21を介してポ
ールピース16に支持させることにより、磁気ギャップ19
内に振動自在に支持されてなる。
ところで、この電磁誘導型スピーカにあっては、振動
板12をトッププレート18及びポールピース16上に載置す
る如く配置することによって磁気ギャップ19内に配設す
る構成を備えている。すなわち、トッププレート18及び
ポールピース16の上面側であって、磁気ギャップ19側の
コーナ部には、切欠き段部22,23が形成されている。こ
れら切欠き段部22,23は、第1図に示すように磁気回路
部11の上面外方側に臨んで形成されてなるので、振動板
12は、磁気回路部12の上面側から外周縁側及び内周縁側
を各切欠き段部22,23にそれぞれ載置する如く配置する
ことにより磁気ギャップ19内に配置される。また、振動
板12の外周縁側及び内周縁側をそれぞれ支持する支持リ
ング20,21も磁気回路部12の上面側から配置することに
より切欠き段部22,23に配設される。このように振動板1
2は、トッププレート18及びポールピース16間に亘って
磁気ギャップ19内に配設されてなるので、第1図に示す
ように、振動板12の背面側の磁気回路部11の内部は密閉
された閉空間として構成される。
なお、切欠き段部22,23は、ここに支持される振動板1
2が磁気ギャップ19の略中央に位置し得る深さに形成さ
れてなる。また、各支持リング20,21は、接着剤により
上記切欠き段部22,23に固定されて振動板12を支持す
る。さらに、磁気ギャップ19に臨まされる各支持リング
20,21は、磁束の透過を良好となすため強磁性材料によ
り形成されてなる。
そして、第1の電磁誘導コイル13は、ポールピース16
の外周側に嵌合されるようにしてヨーク15上に配設され
たコイル保持筒24の上端側に支持されて振動板12の背面
に近接するように配設されている。なお、コイル保持筒
24は、ヨーク15に突設した取付け位置規制突部15aに基
端部を嵌合させることにより、水平方向の取付け位置が
規制されてなる。また、第2の電磁誘導コイル14は、ポ
ールピース16の上端面側に配置されたイコライザ25の外
周側に突設されたコイル支持突片26の下面側に支持され
て振動板12の前面に近接するように配設されてなる。コ
イル支持突片26は、イコライザ25の外周側に放射状に複
数、例えば3個が等間隔で設けられる。
ところで、第1及び第2の電磁誘導コイル13,14は、
互いに相対向するように配置されるとともに、振動板12
が振動駆動されたときにこの振動板12に接触し得ない間
隔をもって上記振動板12に対し近接配置されている。ま
た、第1及び第2の電磁誘導コイル13,14は、振動板12
が振動駆動されたときに不要な共振を発生させないよう
になすとともに音響負荷とならないようになすため、断
面形状が略円形となるように巻回されている。
そして、第1及び第2の電磁誘導コイル13,14には、
所定の信号ラインを介して各コイル13,14に同相の交流
磁界が発生するように信号電流が供給される。
また、磁気回路部11を構成するポールピース16の外周
囲であって、第1の電磁誘導コイル13と対向する部分に
は、凹状部27が形成されている。この凹状部27は、振動
板12の背面側の閉空間として構成された磁気回路部11の
内部の第1の電磁誘導コイル13とポールピース16間の間
隙を広げるものであって、振動板12が振動駆動されたと
き、この振動板1に背面側である磁気回路部11内に生ず
る空気流の粘性抵抗を小さくする。
なお、磁気回路部11内には、振動板12の背面側に放射
される再生音響を吸音する吸音材28が配設されている。
上述の如く構成された磁気誘導型スピーカは、第1及
び第2の電磁誘導コイル13,14に同相の交流磁界が発生
するような信号電流が供給されると、交流磁界により短
絡コイルとして機能する振動板12に誘導電流が誘起され
る。この誘導電流は、振動板12の周回り方向に流れ、磁
気ギャップ19内の直流磁界との相互作用により、振動板
12を振動させる。そして、このスピーカは、振動板12の
前面側及び背面側にそれぞれ近接対向して第1及び第2
の電磁誘導コイル13,14が配置されてなるので、振動板1
2が振動して磁気ギャップ19内の位置を可変させた場合
にあっても、この振動板12と第1の電磁誘導コイル13及
び振動板12と第2の電磁誘導コイル14間の距離は常に一
定となる。その結果、振動板12と第1及び第2の電磁誘
導コイル13,14との磁気結合状態も一定となる。さら
に、第1及び第2の電磁誘導コイル13,14には、同相の
交流磁界が発生するような信号電流が供給されてなるの
で、振動板12に供給される信号電流に応じて安定した誘
導電流の誘起が行われ、振動板12を供給される信号電流
に応じて正確に振動させることができる。そして、この
スピーカの音圧周波数特性は、第3図に示す如き特性を
示し、十分に実用に供し得るものとなる。
ところで、振動板12の前面側に配設されるされる第2
の電磁誘導コイル14は、イコラザとして機能するので、
このコイル14の形状や大きさを適宜変更することによ
り、周波数特性や指向特性を調節できる。
また、第5図は、本考案の他の実施例を示すものであ
って、ホーンを設けるとともに、振動板12の前面側に配
設されるされる第2の電磁誘導コイルを分割して構成し
たものである。この第5図に示すスピーカは、振動板12
の防音面側にホーン40を設けるとともに、ポールピース
16上に配置されるイコライザ25に加えてこのイコライザ
25の外周囲にさらに2つのイコライザ41,42を設けてい
る。そして、各イコライザ41,42と一体をなすように分
割された第2の電磁誘導コイル14a,14bが設けられてい
る。すなわち、分割された第2の電磁誘導コイル14a,14
bは、各イコライザ41,42の下端面に配設されている。こ
のスピーカにおいては、振動板12の前面側から放射され
る再生音響は、ホーン40及び各イコライザ25,41,42の間
を通じて上記ホーン40の開口部側から放射される。
そして、第5図に示すように構成されたものにおいて
も、前述の実施例のスピーカと同様の音圧周波数特性が
得られ、十分に実用に供し得るものとなる。
〔考案の効果〕
上述したように、本考案は、磁気回路部を構成するポ
ールピースの外周の駆動コイルと対向する位置に設けら
れた凹状部により、閉空間として構成される磁気回路部
内部の電磁誘導コイルとポールピース間の間隙が広げら
れる。そのため、振動板が振動されたとき、この振動板
の背面側の閉空間として構成された磁気回路部内に生ず
る空気流の抵抗が低下されるので、十分な音圧レベルを
有する音響再生が行われる。
また、電磁誘導コイルとポールピース間の間隙が広げ
られてなるので、振動板の背面側から放射される再生音
響に与える影響が小さくなり、再生音響の音圧周波数特
性にピークやディップが生ずることを抑え、良好な音圧
周波数特性を有する音響再生を可能とする。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る電磁誘導型スピーカの断面図であ
り、第2図はその平面図である。第3図は上記電磁誘導
型スピーカの音圧周波数特性及びインピーダンス特性を
示す特性図であり、第4図は上記スピーカの入力側の回
路構成を示す回路図である。 第5図は本考案に係る電磁誘導型スピーカの他の実施例
を示す断面図である。 第6図は従来の電磁誘導型スピーカの断面図である。 11…磁気回路部 12…振動板 13…第1の電磁誘導コイル 14…第2の電磁誘導コイル 19…磁気ギャップ 22,23…切欠き段部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヨークとポールピースとトッププレートと
    マグネットとからなり、リング状の磁気ギャップ内に直
    流磁界を発生させる磁気回路部と、 導電材料によりリング状に形成されるとともに上記磁気
    ギャップ内に振動自在に配置された振動板と、 上記磁気回路部と上記振動板とによって形成された閉空
    間に上記振動板に近接して配置された電磁誘導コイルと
    を有し、 上記ポールピースの外周の上記電磁誘導コイルと対向す
    る位置に凹状部を環状に設けてなる 電磁誘導型スピーカ。
JP1990048545U 1990-05-11 1990-05-11 電磁誘導型スピ―カ Expired - Lifetime JP2500908Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990048545U JP2500908Y2 (ja) 1990-05-11 1990-05-11 電磁誘導型スピ―カ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990048545U JP2500908Y2 (ja) 1990-05-11 1990-05-11 電磁誘導型スピ―カ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02145896U JPH02145896U (ja) 1990-12-11
JP2500908Y2 true JP2500908Y2 (ja) 1996-06-12

Family

ID=31565448

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1990048545U Expired - Lifetime JP2500908Y2 (ja) 1990-05-11 1990-05-11 電磁誘導型スピ―カ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2500908Y2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5151928A (ja) * 1974-10-31 1976-05-07 Sansui Electric Co Judokyudengatasupiika
JPS583696U (ja) * 1981-06-30 1983-01-11 松下電器産業株式会社 スピ−カ用磁気回路

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02145896U (ja) 1990-12-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100677953B1 (ko) 스피커장치
KR102282417B1 (ko) 에어 갭의 정밀도를 향상시킨 고품질 전자기 스피커
JPH09182188A (ja) スピーカユニット及びスピーカシステム
JPH067396U (ja) スピーカ
JP2010034988A (ja) スピーカ装置
JP2500908Y2 (ja) 電磁誘導型スピ―カ
JPH11187484A (ja) スピーカ
JP3271075B2 (ja) スピーカユニット
JPH0974599A (ja) スピーカ装置
JP3787999B2 (ja) スピーカ
JPH05176395A (ja) 電磁誘導型スピーカ
JP3128022B2 (ja) 同軸スピーカ
JPS6019419Y2 (ja) 複合型スピ−カ
JPS6035350Y2 (ja) 水平無指向性コ−ン形スピ−カ
JP2000138996A (ja) スピーカ装置
JPH0731665Y2 (ja) 電気機械振動変換器
CN218124922U (zh) 一种内磁长方形扬声器
JPH05122792A (ja) スピーカ
KR102296527B1 (ko) 에어 갭의 정밀도를 향상시킨 고품질 전자기 스피커
JP2000069587A (ja) スピーカ
JP2723596B2 (ja) 複合直接放射形スピーカー装置
JPH0727758Y2 (ja) スピーカーユニット
JP2000069586A (ja) スピーカ
JPH07203589A (ja) 双方向輻射スピーカ
JPH0733517Y2 (ja) 電気音響変換器