JP2500838B2 - 濾過槽 - Google Patents

濾過槽

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JP2500838B2
JP2500838B2 JP976493A JP976493A JP2500838B2 JP 2500838 B2 JP2500838 B2 JP 2500838B2 JP 976493 A JP976493 A JP 976493A JP 976493 A JP976493 A JP 976493A JP 2500838 B2 JP2500838 B2 JP 2500838B2
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tank
filtration
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裕之 磯
宏行 宮嶋
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TOKYO KYUEI KK
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TOKYO KYUEI KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は濾過装置に関するもので
ある。近時、水産施設などのように取水量が小さく、濾
過海水を使用している施設では、取水管内の生物付着の
防止や陸上に設置する濾過槽を省略するために、取水方
式として浸透取水や取水口に濾過装置をつけた方式を望
む傾向がある。
【0002】浸透取水方式は従来より、河川水等の取水
に利用されていたが、この方式の場合、浸透管の設置場
所の流速や地質条件により設置可能な場所に限られ、ま
た、目詰まりが生じた場合にも逆洗ができない等の問題
があった。
【0003】この浸透取水方式の欠点を補う意味で、取
水口に濾過装置を取り付けた方式が提案されている。
【0004】
【従来の技術】図5に濾過槽の従来例を示す。この従来
例において、濾過槽17は、取水管2の先端部をコンク
リートや鋼等で形成される枠9により覆い、枠9の中に
濾過砂等を充填して濾過層1が形成される。
【0005】この従来例において、濾過水を得る場合に
は取水管2を経由して着水槽(図示せず)へ引水し、ま
た、濾過層1が目詰まりをした場合には、逆洗水槽(図
示せず)から水を取水管2先端側に逆流させて洗浄す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
例における濾過槽17は、上方に開放された形状とされ
ているため以下のような欠点があった。
【0007】すなわち、海底上面での流れが小さい海域
に設置した場合、逆洗を実施しても、逆洗流とともに懸
濁粒子が一旦、上方に吹き上げられるのみであり、再び
濾過層1上に堆積するおそれがある。
【0008】また、波浪等が大きい海域に設置した場
合、濾過砂が流出したり、逆に、周囲の砂が濾過槽内に
堆積して濾過層1が所望の濾過性能を発揮することがで
きなくなってしまう点である。
【0009】本発明は、以上の欠点を解消すべくなされ
たものであって、海底の環境に影響されずに、効率的な
濾過取水が可能な濾過槽を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決しようとするための手段】本発明によれ
ば、上記目的は、実施例に対応する図1に示すように、
濾過層1と取水管2とを収容する本体部3と、本体部3
の上部に設けられるガイド壁面4と、本体部3の上端開
口5の上方に配置されるキャップ部材6とを有し、ガイ
ド壁面4は、上方に向かって徐々に縮径するように形成
され、かつ、キャップ部材6は、本体部3の上端開口5
から適宜の間隙dを隔てて配置する濾過槽を提供するこ
とにより達成される。
【0011】
【作用】本発明において、海水は、本体部3内に設けら
れた濾過層1を経て取水管2に導かれる。本体部3の上
部に設けられるガイド壁面4は、上方に向かって徐々に
縮径されており、本体部3内の濾過層1の外部への流出
を防止している。
【0012】また、逆洗流は、ガイド壁面4により中央
部に寄せられた後、キャップ部材6に衝突し、外方への
流れとなる。この結果、懸濁粒子は、流れに乗って濾過
槽外の方向に送出され、再び濾過層1上に堆積すること
が防止される。
【0013】
【実施例】本発明の実施例を添付図面に基づいて詳細に
説明する。先ず、本発明に係る濾過槽17を含む濾過装
置Sを図4に示す。
【0014】この実施例において、濾過装置Sは海底に
設置される濾過槽17と、地上に設置される逆洗水槽1
0、着水槽11とから構成される。濾過槽17、逆洗水
槽10、着水槽11は取水管2によって連結されてお
り、配管には、取水、および逆洗を選択するための仕切
弁12a、12bが装着される。
【0015】以上の構成の下、取水操作は、第1の仕切
弁12aを開放し、第2の仕切弁12bを閉めて、図4
において矢印Aで示すように、着水槽11に濾過水を導
入することにより行われる。
【0016】また、濾過層1に目詰まりが生じた時に
は、第1の仕切弁12aを閉め、第2の仕切弁12bを
開放して逆洗水槽10と着水槽11を連通させ、図4に
おいて矢印Bで示すように、該逆洗水槽10から濾過槽
17側に水を逆流させる、いわゆる逆洗が行われる。
【0017】次に、濾過槽17の詳細を図1に示す。濾
過槽17は、本体部3とキャップ部材6から構成され
る。本体部3は、上方が開口された筒状の形状をなし、
その内部には、取水管2の先端部と濾過層1が収納され
る。
【0018】取水管2は図2に示すように、先端部から
側方に突設する複数の枝管13、13・・・を有してお
り、各枝管13には、取水管2内に濾過水を導入した
り、あるいは逆洗水を噴出させるための複数の取水孔1
4、14・・・が穿孔される。
【0019】濾過層1は取水管2の上方に所望の濾過性
能を発揮することのできる濾過砂または網等を積層して
形成される。しかして、海水は、矢印Cに向かい、濾過
層1において濾過された後、取水管2に導入され、着水
槽11に取り込まれる(図3(a)参照)。一方、濾過
砂等で形成された濾過層1に懸濁粒子が詰まっている場
合、濾過層1から懸濁粒子を取り除くために逆洗が行わ
れる。
【0020】逆洗は、上述したように、第1の仕切弁1
2aを閉じ、第2の仕切弁12bを開放し逆洗水槽10
に貯水された水を流すことによって行われ、逆洗水槽1
0内の水は逆洗水となって、取水孔14から取水と逆の
方向へ流れて逆洗流を発生させ、複数の取水孔14から
上方に噴出して、濾過層1の目詰まりを洗浄する。
【0021】ここで、逆洗流の流れを良くし、かつ、濾
過砂の流出を防止するために、本体部3の上部には、ガ
イド壁面4が形成される。ガイド壁面4は、図3(b)
において矢印Dで示すように、逆洗流を上方に向かうに
したがって中央部に集中させるために中央部上方に向か
ってつぼめた形状に形成されている。
【0022】また、ガイド壁面4の傾斜角度は、逆洗流
が屈曲部において滞留することなく、スムーズに上方に
向かわせるために重要な要素であり、本体部3の内径、
あるいは、逆洗流の流速等を考慮して適宜決定され、通
常30°程度に設定することが望ましい。
【0023】さらに、逆洗流の流速を平均化させるため
に本体部3の内径と上端開口5の内径との比は適宜選択
されるもので、本体部3の内径と上端開口5の内径との
比率は約1:3とするのが望ましい。
【0024】また、逆洗流が層流となって本体部3の上
方に流動するように、ガイド壁面4の上端に筒部8を形
成してもよい。一方、本体部3の上端開口5には、外側
に向かうフランジ7が設けられ、該フランジ7の上方
で、かつ平面視において上端開口5と重合する位置に
は、支持杆16により支持される薄板円盤状のキャップ
部材6が配置される。
【0025】なお、フランジ7は、後述するように、キ
ャップ部材6と共働して逆洗流の側方へのガイドを形成
するために有効であるが、逆洗流の状態等によっては省
略することが可能である。
【0026】このキャップ部材6は、図3(b)におい
て矢印Eで示すように、本体部3から放出した逆洗流を
外方向に方向転換させるもので、逆洗流に乗って搬送さ
れた懸濁粒子は、フランジ7とキャップ部材6との間隙
dから本体部3外方に排出される。
【0027】なお、方向転換流が発生するように上端開
口5との間の間隙dは逆洗流の流速等を考慮して適宜選
択される。さらに、逆洗流の方向転換を確実にするため
にキャップ部材6の裏面中央に整流突起を設けてもよ
い。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ガ
イド壁面を本体上方に向かって徐々に縮径させることに
より、逆洗時において効率良く懸濁粒子を吐き出すとと
もに、濾過層の流出を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す断面図である。
【図2】図1の横断面図である。
【図3】取水、逆洗の状態を示す図で、(a)は取水状
態、(b)は逆洗状態を示す。
【図4】濾過装置の全体を示す図である。
【図5】従来例を示す図である。
【符号の説明】
1 濾過層 2 取水管 3 本体部 4 ガイド壁面 5 上端開口 6 キャップ部材 7 フランジ 8 筒部 d 間隙

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】濾過層(1)と取水管(2)とを収容する
    本体部(3)と、 本体部(3)の上部に設けられるガイド壁面(4)と、 本体部(3)の上端開口(5)の上方に配置されるキャ
    ップ部材(6)とを有し、 前記ガイド壁面(4)は、上方に向かって徐々に縮径す
    るように形成され、 かつ、キャップ部材(6)は、本体部(3)の上端開口
    (5)から適宜の間隙(d)を隔てて配置されることを
    特徴とする濾過槽。
  2. 【請求項2】前記本体部(3)の上端には、先端に外向
    きフランジ(7)を有する筒部(8)が設けられる請求
    項1記載の濾過槽。
JP976493A 1993-01-25 1993-01-25 濾過槽 Expired - Lifetime JP2500838B2 (ja)

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