JP2500833Y2 - 塗工装置 - Google Patents

塗工装置

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JP2500833Y2
JP2500833Y2 JP975890U JP975890U JP2500833Y2 JP 2500833 Y2 JP2500833 Y2 JP 2500833Y2 JP 975890 U JP975890 U JP 975890U JP 975890 U JP975890 U JP 975890U JP 2500833 Y2 JP2500833 Y2 JP 2500833Y2
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繁 中田
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、シート状基材にゾル状の塗工液を塗工する
ナイフコーター、コンマコーター等の塗工装置に関す
る。
〔従来の技術〕 従来より壁紙等の製造においてペーストを壁紙の裏打
紙に塗布するための塗工装置が用いられている。このよ
うな塗工装置はゾル状の塗工液を刃状部材によりシート
状基材に一層にわたり延伸、塗着するものである。
第6図は従来の塗工装置の一例を示す斜視図である。
第6図において、ナイフコーター30はゾル状の塗工液2
をシート状基材1に延伸、塗着するためのドクターナイ
フ32と、シート状基材1を介してドクターナイフ32に対
向するように配設されたバックアップロール34を備えて
いる。また、ドクターナイフ32の搬送方向上流側の側壁
部32aの両端には1対のバンク堰36,37が設けられてお
り、このバンク堰36,37間に塗工液2が保持されてい
る。さらに、このナイフコーター30はシート状基材1を
送り出すための搬送機構(図示せず)を有している。そ
して、この搬送機構の駆動によりドクターナイフ32のナ
イフ表面32bとシート状基材1の未塗工面1aとの間に存
在している塗工液2をドクターナイフ32によりシート状
基材1上に延伸、塗着するものである。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記の従来例ではバンク堰36,37がシ
ート状基材1に対して直角に当接するように配設されて
いるため、バンク堰36,37間に保持されている塗工液
2、特にバンク堰36,37近傍の塗工液2によどみが生
じ、シート状基材1の塗工面に塗工筋等が発生するとい
う問題があった。一方、バンク堰を動力により左右に揺
動させることにより上記の塗工液2のよどみが低減され
塗工筋等の発生が防止できるが、このための設備、動力
が必要となり製造コストが増加するという問題があっ
た。
本考案はこのような事情に鑑み創案されたものであ
り、塗工液のよどみによる塗工面への塗工筋等の発生が
なく、かつ特別の設備、動力等が不要な塗工装置を提供
することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、搬送されるシート状基材にゾル状の塗工液
を刃状部材により延伸、塗着する塗工装置において、前
記刃状部材のシート状基材搬送方向上流側の両端近傍部
と前記シート状基材とに当接する1組のバンク堰を有
し、この1組のバンク堰が前記シート状基材から離れる
につれてバンク堰間隔が徐々に拡大するように前記シー
ト状基材に対してハ字状に傾斜して配設されているよう
な構成とした。
〔作用〕
刃状部材のシート状基材搬送方向上流側の両端近傍部
と前記シート状基材とに当接するように配設された1組
のバンク堰間と前記刃状部材とに保持されるゾル状の塗
工液が、前記刃状部材によりシート状基材に延伸、塗着
され、上記の1組のバンク堰が前記シート状基材から離
れるにつれてバンク堰間隔が徐々に拡大するように前記
シート状基材に対してハ字状に傾斜して配設されている
ために、バンク堰近傍に塗工液のよどみが生じることは
なく、塗工液が均一にシート状基材に供給されて塗工筋
等のない平滑な塗工ができる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例について図面を参照して説明す
る。
第1図は、本考案の塗工装置の一実施例であるナイフ
コーターを示す概略正面図である。また、第2図は第1
図に示されるナイフコーターの搬送方向上流側からの側
面図であり、第3図は斜視図である。第1図乃至第3図
において、塗工装置であるナイフコーター10はゾル状の
塗工液2をシート状基材1に延伸、塗着するためのドク
ターナイフ12と、シート状基材1を介してドクターナイ
フ12に対向するように配設されたバックアップロール14
を備えている。また、ドクターナイフ12の搬送方向上流
側の側壁部12aの両端近傍には1対のバンク堰16,17が設
けられており、このバンク堰16,17間に塗工液2が保持
されている。
ドクターナイフ12は金属、樹脂、セラミックまたはこ
れらの複合体からなるものである。このドクターナイフ
12は、ナイフ表面12bとシート状基材1の未塗工面1aと
の間に所定の間隙が形成されるように配設されており、
塗工液2をシート状基材1上に延伸、塗着するものであ
る。ドクターナイフ12のナイフ表面12bはシート状基材
1に対して91°〜179°、好ましくは120°〜150°の角
度をなしている。
1対のバンク堰16,17は、第2図および第3図に示さ
れるようにシート状基材1とドクターナイフ12の搬送方
向上流側の側壁部12aに当接するように配設されてい
る。そして、シート状基材1に当接するバンク堰の下端
部16a,17aの間隔よりもバンク堰の上端部16b,17bの間隔
が大きくなるようにハ字状に傾斜して配設されている。
バンク堰16,17のシート状基材1に対する傾斜角度θ
(第2図)は91°〜179°、好ましくは95°〜135°程度
である。通常、各バンク堰16,17の傾斜角度θは等しく
設定される。また、バンク堰16,17は金属、樹脂、セラ
ミックまたはこれらの複合体から形成される。このよう
にバンク堰がハ字状に傾斜して配設されていることによ
り、バンク堰16,17近傍においてシート状基材1へ供給
される塗工液2の流れが生じ、よどみの発生が防止され
る。
バックアップロール14は、シート状基材1を搬送する
ための搬送機構(図示せず)の駆動によりシート状基材
1が搬送されると矢印方向に回転し、塗工液2がドクタ
ーナイフ12によりシート状基材1上に延伸、塗着され
る。
第4図は、本考案の塗工装置の他の実施例であるコン
マコーターを示す概略正面図であり、第5図は第4図に
示されるコンマコーターの斜視図である。第4図および
第5図において、塗工装置であるコンマコーター20はゾ
ル状の塗工液2をシート状基材1に延伸、塗着するため
のコンマロール22と、シート状基材1を介してコンマロ
ール22に対向するように配設されたバックアップロール
24を備えている。また、コンマロール22の搬送方向上流
側の壁部22aの両端近傍には上記の実施例と同様に1対
のバンク堰26,27が設けられており、このバンク堰26,27
間に塗工液2が保持される。
コンマロール22は金属、樹脂、セラミックまたはこれ
らの複合体からなるものである。このコンマロール22に
は塗工液2をシート状基材1上に延伸、塗着するための
刃部22bが形成されている。コンマロール22の刃部22bの
先端部はシート状基材1に対して91°〜179°、好まし
くは120°〜150°の角度をなしている。
1対のバンク堰26,27はシート状基材1とコンマロー
ル22の搬送方向上流側の壁部22aに当接するように配設
されている。そして、シート状基材1に当接するバンク
堰の下端部26a,27aの間隔よりもバンク堰の上端部26b,2
7bの間隔が大きくなるようにハ字状に傾斜して配設され
ている。この1対のバンク堰26,27のシート状基材1に
対する傾斜角度θおよびバンク堰26,27の材質は上述の
実施例の場合と同様であるので説明を省略する。このよ
うにバンク堰がハ字状に傾斜して配設されていることに
より、バンク堰26,27近傍においてシート状基材1へ供
給される塗工液2の流れが生じ、よどみの発生が防止さ
れる。
本考案におけるシート状基材1としては、例えば厚さ
6〜1000μmの紙、不織布、ポリエチレンテレフタレー
ト(PET)等の樹脂フィルムが用いられる。
また、塗工液2としては、塩化ビニル樹脂、アクリル
樹脂、酢酸ビニル樹脂等に、フタル酸エステル等の可塑
剤、亜鉛、鉛、スズ、カドミウム等の化合物の安定剤、
ミネラルスピリット等の希釈剤、発泡剤等を添加したプ
ラスチゾル、オルガノゾルや、その他各種のインキ、塗
料が用いられる。このような塗工液2の粘度は1000〜10
000cpsの範囲に保つことが好ましい。そして、塗工液2
の粘度に応じてバンク堰の上流側に液溜用の仕切板を設
けてもよい。また、シート状基材1上への塗工液2の塗
工厚は0〜500μm程度である。
つぎに、上記の2つの実施例による塩化ビニル壁紙の
製造について説明する。
シート状基材として70g/m2の壁紙裏打用難燃紙に下記
組成の塗工液(粘度2000cps)を本考案の塗工装置によ
り延伸、塗着した。
塗工液組成 重量部 樹脂(鐘ヶ淵化学社製、塩化ビニル樹脂PSL-290) …100 充填剤(炭酸カルシウム) …100 可塑剤(ジオクチルフタレート) … 60 安定剤(アデカ・アーガス社製、FL-43) … 2 塗工条件としては、ナイフコーターにおけるドクター
ナイフのナイフ表面とシート状基材との間隙を100μ
m、コンマコーターにおけるコンマロールの刃部先端と
シート状基材との間隙を100μmとし、バンク堰のシー
ト状基材に対する傾斜角度θは100°とした。また、シ
ート状基材の搬送速度は40m/分、塗工幅は970mm、塗工
長さは300mとした。なお、比較として傾斜角度θを90°
とした他は上記と同様の条件で塗工を行った。
その結果、傾斜角度θ=100°の本考案の塗工装置で
は、バンク堰近傍における塗工液のよどみがなく、塗工
液の沈降、乱流によるシート状基材塗工面への塗工筋の
発生が見られなかった。これに対して、傾斜角度θ=90
°とした従来の塗工装置では、シート状基材塗工面に塗
工筋が発生した。
〔考案の効果〕
以上詳述したように、本考案によれば1組のバンク堰
が前記シート状基材から離れるにつれてバンク堰間隔が
徐々に拡大するように前記シート状基材に対してハ字状
に傾斜して配設されているために、バンク堰近傍に塗工
液のよどみが生じることはなく、バンク堰間の保持され
る塗工液の沈降、乱流によるシート状基材塗工面への塗
工筋等の発生がなく均一な塗工が可能となり、かつ装置
の製造コストが低いという効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の塗工装置の一実施例であるナイフコー
ターを示す概略正面図、第2図は第1図に示されるナイ
フコーターの搬送方向上流側の側面図、第3図は第1図
に示されるナイフコーターの斜視図、第4図は本考案の
塗工装置の他の実施例であるコンマコーターを示す概略
正面図、第5図は第4図に示されるコンマコーターの斜
視図、第6図は従来の塗工装置の一例を示す斜視図であ
る。 1……シート状基材、2……塗工液、10……ナイフコー
ター、12……ドクターナイフ、14……バックアップロー
ル、16,17……バンク堰、20……コンマコーター、22…
…コンマロール、24……バックアップロール、26,27…
…バンク堰、θ……傾斜角度。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送されるシート状基材にゾル状の塗工液
    を刃状部材により延伸、塗着する塗工装置において、前
    記刃状部材のシート状基材搬送方向上流側の両端近傍部
    と前記シート状基材とに当接する1組のバンク堰を有
    し、この1組のバンク堰が前記シート状基材から離れる
    につれてバンク堰間隔が徐々に拡大するように前記シー
    ト状基材に対してハ字状に傾斜して配設されていること
    を特徴とする塗工装置。
JP975890U 1990-02-02 1990-02-02 塗工装置 Expired - Lifetime JP2500833Y2 (ja)

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JP975890U JP2500833Y2 (ja) 1990-02-02 1990-02-02 塗工装置

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JPH03102272U JPH03102272U (ja) 1991-10-24
JP2500833Y2 true JP2500833Y2 (ja) 1996-06-12

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