JP2500720B2 - 室温硬化性組成物及びその硬化物 - Google Patents

室温硬化性組成物及びその硬化物

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JP2500720B2 JP35525891A JP35525891A JP2500720B2 JP 2500720 B2 JP2500720 B2 JP 2500720B2 JP 35525891 A JP35525891 A JP 35525891A JP 35525891 A JP35525891 A JP 35525891A JP 2500720 B2 JP2500720 B2 JP 2500720B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、室温下で空気中の湿分
により容易に硬化する室温硬化性組成物に関し、特にゴ
ム強度が強く、かつ耐薬品性に優れた硬化物を与える室
温硬化性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
密閉下では流動性を有するまま安定に保存され、大気中
においては湿気の作用により室温で硬化してゴム弾性体
となる室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物が知ら
れている。この室温硬化性組成物は、例えばシーリング
材、コーティング材、接着剤等として建築産業分野、機
械産業分野、電気産業分野などで広く使用されている。
【0003】しかしながら、上述した従来の室温硬化性
オルガノポリシロキサン組成物はその硬化物のゴム強度
が弱く、また酸性化合物、塩基性化合物に対する耐久性
に劣るという欠点を有しており、これら欠点の改善が望
まれていた。
【0004】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
ゴム強度が高く、かつ耐薬品性に優れた硬化物を与える
ことができる室温硬化性組成物及びその硬化物を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は上記
目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、下記一般式
(1)で示されるオルガノポリシルアルキレンシロキサ
ンと、一分子中に2個以上の加水分解性基を有するオル
ガノシラン又はオルガノシロキサンとを併用した場合、
十分満足できる高いゴム強度を有し、しかも酸性化合
物、塩基性化合物に晒されても物性がほとんど低下しな
い耐薬品性に優れた硬化物を与えることができる室温硬
化性オルガノポリシロキサン組成物が得られることを知
見し、本発明をなすに至った。
【0006】
【化2】 (但し、式中R1,R2,R3,R4はそれぞれ炭素原子数
1〜8の同一又は異種の非置換又は置換の1価炭化水素
基であり、mは4〜16の整数、nは2以上の整数であ
る。)
【0007】従って、本発明は、(1)上記一般式
(1)で示されるオルガノポリシルアルキレンシロキサ
ン (2)一分子中に2個以上の加水分解性基を有するオル
ガノシラン又はオルガノシロキサンを含有してなること
を特徴とする室温硬化性組成物、及び、上記室温硬化性
組成物を硬化させることにより得られる硬化物を提供す
る。
【0008】以下、本発明につき更に詳細に説明する
と、本発明の室温硬化性組成物の第一必須成分は下記一
般式(1)で示されるオルガノポリシルアルキレンシロ
キサンである。
【0009】
【化3】 (但し、式中R1,R2,R3,R4はそれぞれ炭素原子数
1〜8の同一又は異種の非置換又は置換の1価炭化水素
基であり、mは4〜16の整数、nは2以上の整数であ
る。)
【0010】ここで、上記式(1)中のR1,R2
3,R4はそれぞれ炭素原子数1〜8の非置換又は置換
の1価炭化水素基であり、例えばメチル基,エチル基,
プロピル基等の低級アルキル基、シクロヘキシル基等の
シクロアルキル基、ビニル基,アリル基,イソプロペノ
キシ基等のアルケニル基、フェニル基,トリル基,ナフ
チル基等のアリール基や、3,3,3−トリフルオロプ
ロピル基,6,6,6,5,5,4,4,3,3−ノナ
フルオロヘキシル基,クロロメチル基,3−クロロプロ
ピル基等の前記の基の水素原子の一部又は全部がハロゲ
ン原子などで置換された基などである。なお、R1
2,R3,R4はそれぞれ同一の基でも異種の基であっ
てもよい。
【0011】また、mは4〜16、好ましくは4〜10
の整数であり、mが4未満であるとこのオルガノポリシ
ルアルキレンシロキサンをジエン化合物とヒドロシラン
との付加反応により合成することが困難であり、16を
超えると前記反応で生成するポリマーが固体となるため
本発明の目的とするゴム組成物を得ることができない。
更に、nは2以上、好ましくは10以上の整数であり、
このnの値に関連して上記式(1)のオルガノポリシル
アルキレンシロキサンは25℃における粘度が25〜5
00000cst(センチストークス)、特に1000
〜100000cstの範囲にあることが好ましい。
【0012】このような第一必須成分のオルガノポリシ
ルアルキレンシロキサンとして具体的には、下記構造の
ものを例示することができる。なお、下記式においてP
hはフェニル基を示す(以下同様)。
【0013】
【化4】
【0014】上記式(1)のオルガノポリシルアルキレ
ンシロキサンは、例えば下記反応式のようにジエン化合
物とヒドロシランとの付加反応により合成することがで
きる。
【0015】
【化5】
【0016】また、第二必須成分の一分子中に2個以上
の加水分解性基を有するオルガノシラン又はオルガノシ
ロキサンは架橋剤として働くもので、このオルガノシラ
ン又はオルガノシロキサンの加水分解性基が反応活性点
となって上記式(1)のオルガノポリシルアルキレンシ
ロキサンの分子鎖両端の水酸基との間で架橋反応が生じ
るものである。
【0017】ここで、加水分解性基としては、例えばメ
トキシ基,エトキシ基,プロポキシ基,ブトキシ基,メ
トキシエトキシ基,エトキシエトキシ基等のアルコキシ
基、アセトキシ基,プロピオノキシ基,ブチロキシ基等
のアシロキシ基、プロペニルオキシ基,イソブテニルオ
キシ基等のアルケニルオキシ基、ジメチルケトオキシム
基,メチルエチルケトオキシム基,シクロペンタノオキ
シム基,シクロヘキサノオキシム基等のイミノキシ基、
N−ブチルアミノ基、N,N−ジエチルアミノ基等のア
ミノ基、N−メチルアセトアミド基,N−エチルアセト
アミド基等のアミド基、N,N−ジメチルアミノオキシ
基,N,N−ジエチルアミノオキシ基等のアミノオキシ
基等を例示することができる。
【0018】このようなオルガノシランとしては、例え
ばメチルトリメトキシシラン,ビニルトリエトキシシラ
ン,フェニルトリメトキシシラン,3,3,3−トリフ
ルオロプロピルトリメトキシシラン,テトラエトキシシ
ラン,テトラエトキシシランの部分加水分解物等のアル
コキシシラン、メチルトリス(メチルエチルケトオキシ
モ)シラン,ビニルトリス(メチルエチルケトオキシ
モ)シラン等のトリオキシモシラン、メチルトリアセト
キシシラン,エチルトリアセトキシシラン,フェニルト
リアセトキシシラン,6,6,6,5,5,4,4,
3,3−ノナフルオロヘキシルトリアセトキシシラン,
テトラアセトキシシラン等のアセトキシシラン、メチル
トリイソプロペノキシシラン,ビニルトリイソプロペノ
キシシラン,フェニルトリイソプロペノキシシラン,
6,6,6,5,5,4,4,3,3−ノナフルオロヘ
キシルトリイソプロペノキシシラン,テトライソプロペ
ノキシシラン等のイソプロペノキシシラン、メチルトリ
ス(ジエチルアミノ)シラン,ビニルトリス(ジシクロ
ヘキシルアミノ)シラン等のトリアミノシラン、メチル
トリエチルアセトアミドシラン,フェニルトリメチルア
セトアミドシラン,ビニルジエチルアセトアミドシラン
等のアミドシラン、メチルトリス(2,2,2−トリフ
ルオロエトキシ)シラン,ビニルトリス(2,2,2−
トリフルオロエトキシ)シラン,テトラキス(2,2,
2−トリフルオロエトキシ)シラン等のトリフルオロエ
トキシシランなどを挙げることができる。
【0019】また、オルガノシロキサンとしては、例え
ば1,3,5,7−テトラメチル−1,3−ジプロピル
−5,7−ビス(ジエチルアミノキシ)シクロテトラシ
ロキサン,1,3,5,7−テトラメチル−1−プロピ
ル−3,5,7−トリス(ジエチルアミノキシ)シクロ
テトラシロキサン等のアミノキシシロキサンなどを挙げ
ることができる。
【0020】なお、本発明においては、上記したオルガ
ノシラン又はオルガノシロキサンの中でも特にビニルト
リエトキシシラン,テトラエトキシシランの部分加水分
解物,メチルトリス(メチルエチルケトオキシモ)シラ
ン,メチルトリアセトキシシラン,ビニルトリイソプロ
ペノキシシラン,1,3,5,7−テトラメチル−1−
プロピル−3,5,7−トリス(ジエチルアミノキシ)
シクロテトラシロキサンが好適に使用される。
【0021】これらのオルガノシラン又はオルガノシロ
キサンは1種を単独で使用しても2種以上を組み合わせ
て使用してもよいが、その配合量は式(1)のオルガノ
ポリシルアルキレンシロキサン100部(重量部、以下
同様)に対して0.5〜25部、特に1〜10部とする
ことが好ましい。配合量が0.5部に満たないと組成物
を製造時又は保存時にゲル化が生じたり、得られる弾性
体がゴム強度や耐薬品性に劣る場合があり、25部を超
えると組成物の硬化時における収縮率が大きくなり、硬
化物の弾性も低下する場合がある。
【0022】本発明組成物には、水分の存在下における
室温での硬化が有効に行われる為に硬化触媒を配合する
ことが好適である。硬化触媒としては、縮合硬化型オル
ガノポリシロキサン組成物に従来から使用されているも
のを使用することができ、例えばジブチル錫ジアセテー
ト,ジブチル錫オクトテート,ジブチル錫ジメトキシ
ド,錫ジオクテート等の有機錫化合物、テトライソプロ
ポキシチタネート等のチタン化合物、テトラメチルグア
ニジルプロピルトリメトキシシラン等のグアニジル基含
有シランなどを挙げることができる。
【0023】この硬化触媒の配合量は特に制限されない
が、一般的には式(1)のオルガノポリシルアルキレン
シロキサン100部に対して5部以下、特に0.1〜1
部の割合とすることが望ましく、5部を超えると組成物
の皮膜形成時間が数秒間と極めて短くなって作業性か低
下するばかりか、加熱時に変色を生じるなどの不都合が
発生する場合がある。
【0024】本発明の組成物には、硬化ゴム強度の向上
などの本発明の目的が損なわれない範囲で上記成分以外
にこの種の組成物に従来から使用されている添加剤を配
合することができる。
【0025】この添加剤として具体的には、煙霧質シリ
カ,沈降性シリカ,カーボン粉末,二酸化チタン,酸化
アルミニウム,石英粉末,タルク,セリサイト,ベント
ナイト等の補強材、アスベスト,ガラス繊維,有機繊維
等の繊維質充填剤、メタクリル酸カリウム等の耐油性向
上剤、着色剤、ベンガラ,酸化セリウム等の耐熱性向上
剤、耐寒性向上剤、ポリエーテル等のチクソトロピー
剤、脱水剤、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン等
の接着向上剤、白金化合物等の難燃性向上剤、ヒンダー
ドフェノール等の酸化防止剤、ベンゾトリアゾール等の
紫外線吸収剤などが例示され、これらは必要に応じて適
宜配合することができる。
【0026】本発明組成物は、上述した各成分を乾燥雰
囲気中で均一に混合することによって一液型の室温硬化
性組成物として、あるいは式(1)のオルガノポリシル
アルキレンシロキサンと一分子中に2個以上の加水分解
性基を有するオルガノシラン又はオルガノシロキサンと
を別包装とし、使用時にこれらを混合して利用する二液
型の室温硬化性組成物として調製することができる。
【0027】本発明の室温硬化性組成物は、これを空気
中に暴露すると空気中の湿分によって架橋反応が進行し
て硬化し、ゴム強度が強く耐薬品性にも優れたゴム弾性
体となるものである。なお、架橋反応条件は特に限定さ
れないが、通常0〜50℃で0.05〜10時間とする
ことができる。
【0028】
【発明の効果】本発明の室温硬化性組成物は、ゴム強度
が高く、かつ耐薬品性に優れた硬化物を与えるもので、
建築、土木産業におけるシーリング材、コーティング材
として、更には電気・電子部品の接着剤、シール剤、自
動車産業におけるFIPG材料、酸素富化膜に代表され
る気体分離膜等として広範囲に使用することができる。
【0029】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示して本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるも
のではない。なお、各例中の部はいずれも重量部であ
り、粘度は25℃での測定値である。
【0030】〔実施例1〜3〕下記式で示されるシルア
ルキレンシロキサンポリマー(粘度2500cst、比
重0.895、nD251.4514)100部にエチル
ポリシリケート−40(Si(OC254の部分加水
分解物,有効分40%,多摩化学工業(株)製)を2.
5部、(C492Sn(OCOC112320.5部を
混合して室温硬化性組成物Iを調製した。
【0031】
【化6】
【0032】また、上記エチルポリシリケート−40に
代えてメチルポリシリケート−51(Si(OC 34
の部分加水分解物,有効分51%,多摩化学工業(株)
製)を2.0部、テトライソプロペノキシシラン3.0
部をそれぞれ配合し、上記と同様に室温硬化性組成物I
I、IIIを調製した。
【0033】これら組成物をそれぞれ真空脱泡した後、
内寸10×10×0.20cmの金型に注入し、室温下
での硬化性を調べたところ、いずれも室温に放置して1
6時間後には透明な弾性体に硬化した。
【0034】これらを更に室温2日間で熟成硬化させ、
硬化物の物性をJIS K−6301に準拠して測定し
た。測定結果を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】〔実施例4、比較例1〕下記式で示される
シルアルキレンシロキサンポリマー(粘度5750cs
t、比重0.894、nD251.4516)100部に
エチルポリシリケート−40を2.0部、(C492
Sn(OCOC112320.5部を混合して室温硬化
性組成物IVを調製した。
【0037】
【化7】
【0038】また比較のため、上記シルアルキレンシロ
キサンポリマーに代えて粘度5000cstの両末端シ
ラノールのジメチルポリシロキサンを用いて同様に室温
硬化性組成物Vを調製した。
【0039】これら組成物をそれぞれ真空脱泡した後、
内寸12×12×0.10cmの金型に注入し、室温下
で硬化させた。なお、組成物IVのポットライフは約6
0分であり、16時間後には透明な弾性体に硬化した。
【0040】これらを更に室温6日間で熟成硬化させ、
JIS K−6301に準拠して硬化物の物性を測定し
た。測定結果を表2に示す。
【0041】
【表2】
【0042】表2の結果より、シルアルキレンシロキサ
ンポリマーを配合した室温硬化性組成物の硬化物(実施
例4)は、ジメチルポリシロキサン配合の組成物の硬化
物(比較例1)に比較して高い強度を有していることが
わかった。
【0043】〔実施例5、比較例2〕実施例4で使用し
たシルアルキレンシロキサンポリマー100部にエチル
ポリシリケート−40を2.0部、珪藻土粉末20部、
炭酸カルシウム粉末10部を混合し、最後に3本ロール
ミルで均一に混練した。この混練物の粘度は15500
cstであった。
【0044】次に、この混練物100部に(C492
Sn(OCOC11232を主成分とするこれと水との
エマルジョン触媒(キャタリストRM,信越化学工業
(株)社製)0.5部を添加し、均一に混合して真空下
で脱泡し、室温硬化性組成物VIを調製した。
【0045】また比較のため、上記シルアルキレンシロ
キサンポリマーに代えて粘度5000cstの両末端シ
ラノールのジメチルポリシロキサンを用いて同様に室温
硬化性組成物VIIを調製した。
【0046】これら組成物をそれぞれ内寸14×17×
0.20cmの金型に注入し、室温下で硬化させた。な
お、組成物VIは流動性(セルフレベリング性)がよ
く、ポットライフは約40分であり、16時間後には弾
性体に硬化した。
【0047】これらを更に室温2日間で熟成硬化させ、
硬化物の物性をJIS K−6301に準拠して測定し
た。測定結果を表3に示す。
【0048】
【表3】
【0049】更に、上記室温硬化性組成物VIの硬化シ
ート(2cm×2cm)をトルエン溶剤に室温下で3日
間浸漬したところ、体積膨潤率は260%であった。ま
た膨潤シートを室温で24時間、更に105℃で1時間
の条件で保存して溶剤を揮散させたところ、重量変化は
−1.0%であり、良好に硬化していることが判明し
た。なお、室温硬化性組成物VIIについて同様の試験
を行ったところ、体積膨潤率は280%であり、重量変
化は−1.5%であった。
【0050】〔実施例6〕下記式で示される粘度202
0cstのシルアルキレンシロキサンポリマー100
部、表面をヘキサメチルシラザンで処理したヒュームド
シリカ(比表面積150m2/g)12部を混合し、3
本ロールに1回通した。
【0051】
【化8】
【0052】その後、これにメチルトリイソプロペノキ
シシラン6部、下記式で示されるグアニジル基含有シラ
ン0.5部を無水の条件で脱泡混合し、室温硬化性組成
物VIIIを調製した。
【0053】
【化9】
【0054】この組成物VIIIを調製直後及び密封状
態の室温下で6ヶ月保存後に厚さ2mmのシートに成形
し、温度20℃、相対湿度55%の雰囲気下で7日間放
置したところ、このシートは硬化してゴム弾性体となっ
た。なお、この組成物VIIIは密封状態の室温下で保
存すると6ヶ月以上安定であった。
【0055】これら調製初期及び6ヶ月保存後の組成物
VIIIのゴム弾性体のゴム物性をJIS C−213
3に準拠して測定したところ、表4に示すような結果が
得られた。
【0056】
【表4】
【0057】更に、調製初期の組成物VIIIから得ら
れたゴム弾性体を濃硫酸又は20%水酸化ナトリウム水
溶液に20℃で72時間浸漬した後、それぞれのゴム物
性をJIS C−2133に準拠して測定したところ、
表5に示す結果が得られた。
【0058】
【表5】
【0059】表5の結果より、本発明の室温硬化性組成
物の硬化物は耐薬品性に優れていることが確認された。
【0060】〔実施例7〕下記式で示される粘度487
0cstのシルアルキレンシロキサンポリマー100
部、セリサイト15部を混合し、3本ロールに1回通し
た後、更にエチルポリシリケート0.1部、ジブチル錫
ジオクテート0.1部を脱泡混合して室温硬化性組成物
IXを調製した。
【0061】
【化10】
【0062】この組成物IXを厚さ2mmのシートに形
成し、温度20℃、相対湿度55%の雰囲気下で3日間
放置したところ、このシートは硬化してゴム弾性体とな
った。このゴム弾性体のゴム物性をJIS C−213
3に準拠して測定したところ、表6に示す結果が得られ
た。
【0063】
【表6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 伸一 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社 シリコーン電 子材料技術研究所内 (72)発明者 松田 高至 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社 シリコーン電 子材料技術研究所内 (56)参考文献 特開 平4−359062(JP,A) 特開 平4−89867(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)下記一般式(1)で示されるオル
    ガノポリシルアルキレンシロキサン 【化1】 (但し、式中R1,R2,R3,R4はそれぞれ炭素原子数
    1〜8の同一又は異種の非置換又は置換の1価炭化水素
    基であり、mは4〜16の整数、nは2以上の整数であ
    る。) (2)一分子中に2個以上の加水分解性基を有するオル
    ガノシラン又はオルガノシロキサンを含有してなること
    を特徴とする室温硬化性組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の室温硬化性組成物を硬化
    させることにより得られる硬化物。
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