JP2500356Y2 - 店舗用カウンタ - Google Patents

店舗用カウンタ

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JP2500356Y2
JP2500356Y2 JP1989126753U JP12675389U JP2500356Y2 JP 2500356 Y2 JP2500356 Y2 JP 2500356Y2 JP 1989126753 U JP1989126753 U JP 1989126753U JP 12675389 U JP12675389 U JP 12675389U JP 2500356 Y2 JP2500356 Y2 JP 2500356Y2
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piece
bracket
hook
claw
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志信 辻
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Kokuyo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、各種店舗の店頭に設置して使用される店舗
用カウンタに関するものである。
[従来の技術] 従来、カウンタとして、店員が専有する使用面側に開
口部を有した本体と、この本体上に固設した天板とを具
備してなるものが知られている。
このものは、その本体内に、棚板を複数段に配設し、
それら各棚板上に各種サイズの包装紙やパンフレットな
ど、販売に必要なものを載置しておくことができるよう
になっている。
[考案が解決しようとする課題] ところで、従来の棚板は、本体に固設されているか、
又は、上下方向にのみ、その架設位置を変更できるよう
になっている。
ところが、単にこれだけのものでは、多数枚の棚板を
比較的小さなピッチで配設したような場合には、棚板上
の空間が狭小なものになるため、棚板上に載置したもの
を取り出し難くなる場合がある。店舗においては、顧客
への迅速な応対が要求されるため、棚板上の包装紙等を
適切に選択して容易に取り出せないようでは、業務に支
障をきたすこともある得る。
本考案は、かかる課題を解消することを目的としてい
る。
また、この種のカウンタには、ラベル等の小物類を収
容するための引出しが設けてあるが、従来の引出しは、
定められた位置に配設され、その位置を容易に変更する
ことはできない。大規模な店舗においては、客足の流れ
等を勘案して配置転換を行うことが多いが、このような
配置転換を行うと、初期選定時には適切であった引出し
の位置が、新しい配置にはマッチしないことも起こり得
る。
請求項5記載の考案は、かかる不具合をも解消するこ
とを目的としている。
[課題を解決するための手段] 本考案は、このような目的を達成するために、次のよ
うな手段を講じたものである。
すなわち、本考案にかかる店舗用カウンタは、本体内
にブラケットを介して棚板を架設してなるものであっ
て、本体は、対向する起立面に複数のフック孔を上下方
向に間隔をあけて穿設してなるものであり、ブラケット
は、水平部及びこの水平部の先端から斜め上方に起立す
る起立部を有し起立部の上端をフック孔に挿入して起立
面の背面に添接させると同時に水平部をフック孔の開口
縁に係合させることにより該フック孔に掛止可能な爪
と、前後方向に延びる略水平な受片と、下面に抜止用の
突起を有し前記爪が係合するフック孔よりも下段のフッ
ク孔に挿入される切起片とを具備してなるものであり、
前記棚板は、同一高さ位置に掛止させた左右のブラケッ
トの受片上に、左右両側縁を前後摺動可能に支持させて
なるものであり、開口させた本体の使用面側へ棚板を引
出すことができるようにしていることを特徴としてい
る。
途中まで引出した棚板が、手前側へ転落するのを有効
に防止するには、棚板の下面に、前記受片の下面に摺接
する摺動片を固設しておくのが望ましい。
かかる摺動片を設けても、棚板をブラケットから自由
に取り外すことができるようにするには、受片の反使用
面側の端部近傍に、前記摺動片の通過を許容する切欠部
を設けておくのがよい。
棚板の引き出し位置を簡単な構成により確実に規制す
るには、受片の下面中間位置に、前記摺動片を係止する
ストッパを固設しておくのが好ましい。
前記棚板と略同様な態様で引出しを位置変更可能に配
設するには、レール部材を、水平部及びこの水平部の先
端から斜め上方に起立する起立部を有し起立部の上端を
フック孔に挿入して起立面の背面に添接させると同時に
水平部をフック孔の開口縁に係合させることにより該フ
ック孔に掛止可能な爪と、下面に抜止用の突起を有し前
記爪が係合するフック孔よりも下段のフック孔に挿入さ
れる切起片とを具備してなるものにし、左右のレール部
材間に引出しをスライド可能に保持させておくのがよ
い。
[作用] このような構成のものであれば、棚板を、使用面側へ
引き出すことが可能となる。そのため、棚板間に手を挿
入するスペースがない程に棚板を小さなピッチで架設し
ているような場合であっても、その棚板を引き出すこと
によって、その上に十分なスペースを形成することが可
能となる。したがって、その棚板上に載置した包装紙等
を容易に取り出すことができる。また、この棚板上に載
置物を補充する場合も、その操作が同様に簡単なものと
なる。また、予め、多数の棚板を、その突出量を異なら
せて引き出しておけば、各棚板上の載置物が一目瞭然と
なり、取り出し時の選定が容易になる。しかも、前記ブ
ラケットは、フック孔に係合する爪だけでなく、その爪
よりも下段のフック孔に係合する切起片を備えており、
その切起片の下面には抜止用の突起が形成してあるた
め、爪をフック孔に係合させた後にその切起片を下段の
フック孔に挿入すると、前記突起がフック孔の下縁に係
合してブラケットが確実に本体に保持されることにな
り、多少の外力が作用しても揺動したり外れるようなこ
とがなくなる。そのため、棚板を架設する際等にブラケ
ットが揺動して作業に手間取ったり、ブラケットが簡単
に外れてしまうようなことがなくなる。また、このよう
な構成であれば、受片に作用する荷重を爪と切起片とで
分担して支持することができる。
その上、本考案のような爪形状であると、簡単な加工
でブラケットの取付状態を確実にすることができ、同時
に脱落防止も図れるものとなる。すなわち、仮に爪が、
水平部の先端から垂直に起立部が連続しているような形
状のものであると、起立部を確実にフック孔が設けられ
ている起立面の背面に添接させるためには、水平部の長
さを起立面の肉厚相当分に止どめなければならないな
ど、各部に寸法精度が要求され、加工も難しいものにな
る。特に、水平部においては形状が曖昧になり易く、水
平精度が狂って水平部が開口縁から滑落するなどの不具
合が生じ易いものとなる。これに対して、このものは水
平部を十分に長く形成しても、起立部の先端を起立面の
背面に添接させておくことができるため、水平部の水平
精度を確実に出してブラケットの取付状態を確実ならし
めることができる。また、起立部の上端をフック孔を介
して起立面に添接させ、その状態で、下段側のフック孔
に切起片を挿入して該フック孔に抜止用の突起を係合さ
せるため、切起片を操作する際に起立部の上端を足場に
して爪全体が弾性変形するように設定すれば、切起片を
下段側のフック孔に挿通し、手を放した状態で、突起を
フック孔に弾性偏倚させておくことができる。そのた
め、取付状態のガタつきを無くすと同時に、取付強度の
向上を図ることができるという効果を奏する。さらに、
このような取付構造は各部に厳密な寸法精度を要求しな
いため、加工が簡略化されるにも拘らず適正な取付状態
を実現することが容易になる。なお、このものは当初ブ
ラケットを傾けた状態で爪を付け根までフック孔に挿入
し、その状態でブラケットを受片が水平になる位置まで
回動させてから切起片を下段側のフック孔に挿入するも
のであるため、その逆の操作をしない限り、ブラケット
が起立面から外れることがない。したがって、万一何ら
かの理由で切起片が下段側のフック孔から外れるような
ことがあっても、ブラケットは爪をフック孔に残したま
ま受片を略水平に保って起立面に勾留されることにな
る。
また、引出しを保持するレール部材をも、棚板を保持
するブラケットと共通のフック孔に掛止させ得るように
しておけば、工具などを使用することなしに、引出しの
位置を、比較的自由に変更することが可能となる。
[実施例] 以下、本考案の一実施例を第1図〜第25図を参照して
説明する。
この実施例の店舗用カウンタは、第1図及び第2図に
示すように、3台のベース1と、これら各ベース1上に
載設した第1、第2、第3の本体21、22、23と、これら
各本体21、22、23の上に配設した第1、第2、第3の天
板31、32、33とを具備してなる。
各ベース1は、枠状のもので、その四隅部にアジャス
タ4を有している。アジャスタ4は、第3図に示すよう
に、ベース1に固設したナット41と、このナット41に螺
合させた調整ボルト42と、この調整ボルト42の下端に回
転可能に設けた円板状の接地部43とを具備してなる通常
のもので、その調整ボルト42の上端42aをベースの上面
に表出させている。調整ボルト42の上端42aには、図示
しない工具を係合させるための係合凹部が設けてあり、
ベース1の上面側からその調整ボルト42を正逆回転させ
ることによって、ベース1の高さを調整し得るようにし
てある。これら各ベース1の上面には、側板位置決め用
のピン11が突設してある。
本体21、22、23は、第1図に示すように、左右の側板
21の下縁間を下横桟22により、上縁間を上横桟23によ
り、それぞれ剛結してなるもので、側板21の前縁近傍部
間には、インナーパネル24を固設している。側板21は、
板金製のもので、前縁部21a、後縁部21b、下縁部21c、
及び、上縁部21dをそれぞれ外方に折り曲げて構成され
たもので、その下縁部21cには、前記ベース1のピン11
が係合する位置決め孔(図示せず)が穿設してある。前
縁部21a及び後縁部21bは、部材をパイプ状に屈曲成形し
てなる支柱形態をなしており、透孔21eを有している。
そして、その透孔21eに挿通させた連結ボルト25によ
り、隣接する本体の側板21同士を接合するようにしてい
る。具体的には、第4図に示すように、接続すべき側板
21の一方の内面21h側から連結ボルト25を挿入するとと
もに、他方の内面21h側から連結ナット26を挿入し、こ
れら連結ボルト25と、連結ナット26とを相互に螺合させ
て緊締するようにしている。天板31〜33は、前記上横桟
23に、図示しないボルトを用いて取着されている。ま
た、レジスタPを載置するための中間天板24は、左右の
側板21に固設されている。
これら各本体21〜23の対向する起立面、すなわち、左
右の側板21の内面21hおよび仕切板27の両面27hに、前後
対をなすスリット状のフック孔21fを、上下方向に所定
のピッチで多数穿設している。そして、これらのフック
孔21fを利用して、棚板7および引出し8を、第5図あ
るいは第6図に示すような種々の態様で、配設し得るよ
うにしている。
詳述すれば、棚板7は、第7図〜第11図に示すよう
に、内方端に起立壁7aを有した平板状のもので、前記フ
ック孔21fに掛止させたブラケット71間に架設してあ
る。ブラケット71は、前記フック孔21fに係合可能な爪7
2を有する鉛直片73と、この鉛直片73の下縁に連続させ
て設けた水平な受片74とを具備してなる板金製のもの
で、前記鉛直片73と受片74との境界部分には、前記爪72
が係合するフック孔21fよりも下段のフック孔21fに挿入
される切起片75を設けてある。切起片75には、抜止め用
の突起75aが一体に突設してあり、この突起75aをフック
孔21fの下縁に係合させ得るようになっている。この突
起75aは、図示のものに限らず、例えば、先端方向に漸
次突出量が減少するくさび形状のものであってもよい。
爪72は、水平部72aと、この水平部72aの先端から斜め上
方に起立する起立部72bとからなるもので、水平部72aが
フック孔21fの開口縁に係合するようになっている。す
なわち、このブラケット71は、第12図から第16図に示す
順序で、側板21および仕切板27のフック孔21fに掛止さ
せることができるようにしてある。ブラケット71の受片
74の上面前端部には、合成樹脂製のスライダ76が設けて
あり、このスライダ76で、棚板7の下面をスライド可能
に当接支持するようにしている。棚板7の下面後端部に
は、前記受片74の下面に摺接する摺動片77を固設してお
り、この摺動片77によって、途中まで引き出した棚板7
が転落するのを防止するようにしている。また、受片74
の反使用面側の端部近傍には、前記摺動片77の通過を許
容する切欠部78を設けている。しかして、棚板7を最も
奥に押し込んだ状態で、該棚板7を上方に持ち上げるこ
とによって、その摺動片77が前記切欠部78を通過するこ
とになり、該棚板7をブラケット71から取り外すことが
できるようになっている。受片74の下面中間位置には、
前記摺動片77を係止する板状のストッパ79が固設してあ
り、このストッパ79によって、棚板7の引き出し量を規
制するようにしている。
一方、引出し8は、第17図〜第20図に示すように、鏡
板8aと、側板8bと、底板8cと、後板8dとを具備してなる
筐形のもので、その側板8bの外面に前後に延びる突条8e
を設けている。突条8eの奥端部には、合成樹脂製のスラ
イダ8fが装着してあり、また、突条8eの下面には、その
スライダ8fよりも若干手前に位置させて、係止突起8gが
一体に設けてある。この引出し8は、前記フック孔21f
に掛止させたレール部材81間に保持されている。レール
部材81は、前記フック孔21fに掛止可能な爪82を有した
基片83と、この基片83に添接固定した案内片84とを具備
してなる。基片83は、前記ブラケット71の鉛直片73と受
片74とを展開してなる形状のもので、該ブラケット71と
同一の打抜き板金素材により作られている。しかして、
この基片83の上縁には、水平部82aと起立部82bとを有し
てなる爪82が設けてあり、第21図から第25図に示す順序
で側板21および仕切板27のフック孔21fに掛止させるこ
とができるようになっている。なお、この爪82の下方に
位置する切起片85は、水平に切り起こされており、この
切起片85に抜止用の突起85aを設けている。案内片84
は、この基片83に、溶接等により剛着されたもので、使
用面側の端部には、支持ローラ86が軸着してあり、この
支持ローラ86によって前記引出し8の突条8eを下面側か
ら転接支持している。また、案内片84の前端部以外の部
位には、平行な上片部84aおよび下片部84bが設けてあ
り、これら上片部84aと下片部84bとの間に前記突条8eに
設けたスライダ8fを摺接させている。第19図は前記支持
ローラにより突条8eを支持している部分の断面を示して
おり、第20図は支持ローラ86とスライダ8fの中間位置の
断面を示している。案内片84には、ストッパ84cが突設
してあり、このストッパ84cで引出し8の係止突起8gを
係止し得るようにしてある。しかして、係止突起8gが前
記ストッパ84cに当接した段階で、引出し8の手前を上
方に持ち上げることによって、該引出し8を、レール部
材81から取り外すことができるようになっている。
各側板21の前端間には、フロントパネル6が着脱可能
に装着してあり、このフロントパネル6と前記インナー
パネル24との間に配線用の空間Sを形成している。29は
着脱可能に設けた底板である。
この実施例では、最端の本体21、23における側板21の
外面に、エンドパネル28を装着している。エンドパネル
28の固定は、第4図に示すように、該エンドパネル28に
固設したナット28aに、側板21の内側面から透孔21eに挿
入した連結ボルト25を螺着することにより行っている。
なお、第5図および第6図において、9はレターケー
ス、10はくず入れである。
このような構成のものであれば、棚板7を、本体21
23の使用面2a側へ引き出すことが可能となる。そのた
め、棚板7間に手を挿入するスペースがない程に複数の
側板7を小さなピッチで架設しているような場合であっ
ても、その棚板7を引き出すことによって、その上に十
分なスペースを確保することが可能となる。したがっ
て、その棚板7上に載置した包装紙等を容易に取り出す
ことができる。また、この棚板7上に、載置物を補充す
る場合も同様に簡単な操作で済むことになる。また、予
め、多数の側板7を、その突出量を異ならせて、引き出
しておけば、各棚板7上の載置物が一目瞭然となり、選
定が容易になる。
しかも、前記ブラケット71は、フック孔21fに係合す
る爪72だけでなく、その爪72よりも下段のフック孔21f
に係合する切起片75を備えており、その切起片75の下面
には抜止用の突起75aが形成してあるため、爪72をフッ
ク孔21fに係合させた後にその切起片75を下段のフック
孔21fに挿入すると、前記突起75aがフック孔21fの下縁
に係合してブラケット71が確実に側板21に保持されるこ
とになり、多少の外力が作用しても揺動したり外れるよ
うなことがなくなる。そのため、側板7を架設する際等
にブラケット71が揺動して作業に手間取ったり、ブラケ
ット71が簡単に外れてしまうようなことがなくなる。ま
た、このような構成であれば、受片74に作用する荷重を
爪72と切起片75とで分担して支持することができる。
その上、本実施例のような爪形状であると、簡単な加
工でブラケット71の取付状態を確実にすることができ、
同時に脱落防止も図れるものとなる。すなわち、仮に爪
が、水平部の先端から垂直に起立部が連続しているよう
な形状のものであると、起立部を確実にフック孔が設け
られている起立面の背面に添接させるためには、水平部
の長さを起立面の肉厚相当分に止どめなければならない
など、各部に寸法精度が要求され、加工も難しいものに
なる。特に、水平部においては形状が曖昧になり易く、
水平精度が狂って水平部がフック孔の開口縁から滑落す
るなどの不具合が生じ易いものとなる。これに対して、
このものは水平部72aを十分に長く形成しても、起立部7
2bの先端を側板21の背面に添接させておくことができる
ため、水平部72aの水平精度を確実に出してブラケット7
1の取付状態を確実ならしめることができる。また、起
立部72bの上端をフック孔21fを介して側板21の背面に添
接させ、その状態で、下段側のフック孔21fに切起片75
を挿入して該フック孔21fに抜止用の突起75aを係合させ
るため、切起片75を操作する際に起立部72bの上端を足
場にして爪72全体が弾性変形するように設定すれば、切
起片75を下段側のフック孔21fに挿通し、手を放した状
態で、突起75aをフック孔21fに弾性偏倚させておくこと
ができる。そのため、ブラケット71の取付状態にガタつ
きを無くすと同時に、取付強度の向上を図ることができ
る。さらに、このような取付構造は各部に厳密な寸法精
度を要求しないため、加工が簡略化されるにも拘らず適
正な取付状態を実現することが容易になる。なお、この
ものは当初ブラケット71を傾けた状態で爪72を付け根ま
でフック孔21fに挿入し、その状態でブラケット71を受
片74が水平になる位置まで回動させてから切起片75を下
段側のフック孔21fに挿入するものであるため、その逆
の操作をしない限り、ブラケット71が側板21から外れる
ことがない。したがって、万一何らかの理由で切起片75
が下段側のフック孔21fから外れるようなことがあって
も、ブラケット71は爪72をフック孔21fに残したままで
受片74を略水平に保って側板21に勾留されることにな
り、側板7を頻繁に出し入れ操作してもブラケット71が
都度脱落する不具合を確実に解消することができる。
また、引出し8を保持するレール部材81を、棚板7を
保持するブラケット71と共通のフック孔21fに掛止させ
得るようにしておけば、工具などを使用することなし
に、引出し8の位置を、比較的自由に変更することが可
能となる。
なお、棚板を支持するブラケットの形態は、以上説明
した実施例に限定されないのは勿論であり、例えば、第
26図に示すようなものにしてもよい。すなわち、第26図
に示すブラケット171は、上縁部全体に、側板21から離
れる方向に膨出する膨出部171aを連続させて設け、その
膨出部171aの先端縁から爪172を突出させている。この
ようにすれば、比較的大きな曲率で板金素材を屈曲成形
しても、そのブラケット171の鉛直片173を側板21に正確
に密着させることができる。しかして、このものは鉛直
片173を側板21に密着させるために、その鉛直片と爪と
の境界部分を鋭く直角に屈曲させるものに比べて材料に
無理が生じることがなくなる。しかも、このような膨出
部171aは、リブとしての役割をも担うため、ブラケット
171全体の剛性をも無理なく向上させることができる。
このような構造は、レール部材の基片と爪との間にも適
用することが可能である。
また、ベース、本体、及び、天板の連設台数は、図示
実施例のものに限定されないのは勿論である。
[考案の効果] 本考案は、以上のような構成であるから、棚板を使用
面側に適宜引き出すことが可能となる。そのため、棚板
をどのようなピッチで配設している場合でも、その棚板
上の載置物を容易に取り出したり、その棚板上に載置物
を補充することができる。したがって、店員が店頭での
作業を迅速かつ適切に行うことができるものとなる。ま
た、本考案では、ブラケットを、爪と切起片とを異なっ
たフック孔に係合させることによって本体に保持させる
ようにし、その切起片にフック孔の下縁に係合して抜止
を行う突起を設けているので、ブラケットを確実に本体
に保持することが可能となり、多少の外力が作用しても
揺動したり外れるようなことがなくなる。そのため、棚
板を架設する際等にブラケットが揺動して作業に手間取
ったり、ブラケットが簡単に外れてしまうようなことが
なくなり、組立作業や、棚板の高さ変更作業を迅速かつ
確実に行うことが可能となる。また、このような構成で
あれば、受片に作用する荷重を爪と切起片とで分担して
支持することができるため、棚板に大きな荷重が作用し
ても、爪やフック孔の開口縁が変形するのを効果的に防
止又は抑制することができる。
その上、本考案のような爪形状であると、簡単な加工
でブラケットの取付状態を確実にすることができ、同時
に脱落防止も図れるものとなる。すなわち、このものは
水平部を十分に長くとって水平精度を高めることが容易
であるため、爪がフック孔から滑落することを防止して
ブラケットの取付状態を確実ならしめることができる。
また、切起片を操作する際に起立部の上端を足場にして
爪全体が弾性変形するように設定すれば、切起片を下段
側のフック孔に挿通し、手を放した状態で、突起をフッ
ク孔に弾性偏倚させておくことができる。そのため、ブ
ラケットの取付状態のガタつきを無くすと同時に、取付
強度の向上を図ることができ、さらに多少の加工誤差等
があってもそれを吸収して適正な取付状態を実現するこ
とが容易になる。なお、この爪は挿入時と逆方向にブラ
ケット全体を回動操作しない限りフック孔から外れるこ
とがなく、万一何らかの理由で切起片が下段側のフック
孔から外れてもブラケットは爪をフック孔に残したまま
受片を略水平に保って起立面に勾留されるため、棚板の
出し入れが頻繁に行われるこの種のカウンタにおいてブ
ラケットの脱落が多発する不具合も好適に解消できるも
のとなる。
以上において、棚板の下面に、前記受片の下面に摺接
する摺動片を固設しておけば、途中まで引出した棚板
が、手前側へ転落するのを有効に防止することができ、
使い勝手を向上させることができる。
また、受片の反使用面側の端部近傍に、前記摺動片の
通過を許容する切欠部を設けておけば、かかる摺動片を
設けても、棚板を自由にブラケット上から取り外すこと
が可能となる。
さらに、受片の下面中間位置に、前記摺動片を係止す
るストッパを固設しておけば、棚板の引き出し位置を簡
単な構成により確実に規制することができ、棚板を安心
して手前に引き出すことができるものとなる。
また、前記ブラケットを掛止するためのフック孔を利
用して本体に同様の取付構造により装脱し得るように構
成されたレール部材を設け、左右のレール部材間に引出
しをスライド可能に保持させるようにすれば、引出しの
配設位置を、前記棚板と略同様な自由度で変更すること
ができるようになる。そのため、配置転換等に伴って、
引出しの位置が不適切なものとなっても、工具等を一切
使用することなしに、その位置を修正することができ、
新たな売り場にマッチさせることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第25図は本考案の一実施例を示し、第1図は分
解斜視図、第2図は全体斜視図、第3図はベースの概略
側断面図、第4図は本体の概略平断面図、第5図及び第
6図は本体の使用面側を示す正面図、第7図はブラケッ
トを示す斜視図、第8図は第7図におけるA−A線に対
応する部分を示す正断面図、第9図は第7図におけるB
−B線に対応する部分を示す正断面図、第10図は第7図
におけるC−C線に対応する部分を示す正断面図、第11
図は第7図におけるD−D線に対応する部分を示す正断
面図、第12図〜第16図はブラケットをフック孔に装着す
る過程を順に示す断面図、第17図はレール部材を示す斜
視図、第18図は引出しの側部を示す斜視図、第19図は第
17図におけるE−E線に対応する部分付近を示す正断面
図、第20図は第17図におけるG−G線に対応する部分を
示す正断面図、第21図〜第25図はレール部材をフック孔
に装着する過程を順に示す断面図である。第26図は本考
案の他の実施例を示す断面図である。 1……ベース 21〜23……本体 2a……使用面 31〜33……天板 7……棚板 8……引出し 21……側板 21f……フック孔 21h……起立面(内面) 27h……起立面(両面) 71……ブラケット 72……爪 72a……水平部 72b……起立部 74……受片 75……切起片 75a……突起 77……摺動片 78……切欠部 79……ストッパ 81……レール部材 82……爪 171……ブラケット 172……爪

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体内にブラケットを介して棚板を架設し
    てなる店舗用カウンタであって、本体は、対向する起立
    面に複数のフック孔を上下方向に間隔をあけて穿設して
    なるものであり、 ブラケットは、水平部及びこの水平部の先端から斜め上
    方に起立する起立部を有し起立部の上端をフック孔に挿
    入して起立面の背面に添接させると同時に水平部をフッ
    ク孔の開口縁に係合させることにより該フック孔に掛止
    可能な爪と、前後方向に延びる略水平な受片と、下面に
    抜止用の突起を有し前記爪が係合するフック孔よりも下
    段のフック孔に挿入される切起片とを具備してなるもの
    であり、 前記棚板は、同一高さ位置に掛止させた左右のブラケッ
    トの受片上に、左右両側縁を前後摺動可能に支持させて
    なるものであり、 開口させた本体の使用面側へ棚板を引出すことができる
    ようにしていることを特徴とする店舗用カウンタ。
  2. 【請求項2】棚板の下面に、前記受片の下面に摺接する
    摺動片を固設していることを特徴とする請求項1記載の
    店舗用カウンタ。
  3. 【請求項3】受片の反使用面側の端部近傍に、前記摺動
    片の通過を許容する切欠部を設けていることを特徴とす
    る請求項2記載の店舗用カウンタ。
  4. 【請求項4】受片の下面中間位置に、前記摺動片を係止
    するストッパを固設していることを特徴とする請求項2
    又は3記載の店舗用カウンタ。
  5. 【請求項5】本体内にブラケットを介して棚板を架設す
    るとともに、レール部材を介して引出しを配設してなる
    店舗用カウンタであって、 本体は、対向する起立面に複数のフック孔を上下方向に
    間隔をあけて穿設してなるものであり、 ブラケットは、水平部及びこの水平部の先端から斜め上
    方に起立する起立部を有し起立部の上端をフック孔に挿
    入して起立面の背面に添接させると同時に水平部をフッ
    ク孔の開口縁に係合させることにより該フック孔に掛止
    可能な爪と、前後方向に延びる略水平な受片と、下面に
    抜止用の突起を有し前記爪が係合するフック孔よりも下
    段のフック孔に挿入される切起片とを具備してなるもの
    であり、 前記棚板は、同一高さ位置に掛止させた左右のブラケッ
    トの受片上に、左右両側縁を前後摺動可能に支持させて
    なるもので、開口させた本体の使用面側へ引出すことが
    できるようにしてあり、 レール部材は、水平部及びこの水平部の先端から斜め上
    方に起立する起立部を有し起立部の上端をフック孔に挿
    入して起立面の背面に添接させると同時に水平部をフッ
    ク孔の開口縁に係合させることにより該フック孔に掛止
    可能な爪と、下面に抜止用の突起を有し前記爪が係合す
    るフック孔よりも下段のフック孔に挿入される切起片と
    を具備してなるものであり、 左右のレール部材間に引出しをスライド可能に保持させ
    ていることを特徴とする店舗用カウンタ。
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