JP2500166B2 - 電気二重層コンデンサの製造方法 - Google Patents

電気二重層コンデンサの製造方法

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JP2500166B2
JP2500166B2 JP3349613A JP34961391A JP2500166B2 JP 2500166 B2 JP2500166 B2 JP 2500166B2 JP 3349613 A JP3349613 A JP 3349613A JP 34961391 A JP34961391 A JP 34961391A JP 2500166 B2 JP2500166 B2 JP 2500166B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電解液中に対向させて
配した分極性電極対と、各分極性電極に接続した導電性
電極とを備える電気二重層コンデンサの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電気二重層コンデンサとしては、
特公平2−5007号公報に開示されたものがあり、こ
の種の電気二重層コンデンサは、電解液中に対向させた
一対の分極性電極と、各分極性電極の外面に接続した一
対の導電性電極(集電極)とを備えている。ここで、導
電性電極としては、ステンレススチール、アルミニウ
ム、チタン等の金属材が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電気二
重層コンデンサでは、電気化学的変質が生じない電圧範
囲でのみ使用可能であることから、従来のものでは、耐
電圧を高く設定できないという問題点があり、その耐電
圧は、3ボルト程度が限界であった。即ち、電気二重層
コンデンサは、内部に電解液を有し、分極性電極間に電
圧を印加したときに、分極性電極の表面に発生する電気
二重層を利用する。ここで、電解液として水溶液系電解
液を用いた場合の耐電圧は、水の電気分解電位によって
規定され、この電位Ewは、図5に示すように、1.7
ボルト程度である。一方、電解液として有機系電解液
(有機溶媒系電解液)を用いた場合の耐電圧は、導電性
電極に用いた金属材の電解液中への溶解電位Edによっ
て規定され、たとえば、導電性電極にアルミニウムを用
いた場合の溶解電位Edは、2.3ボルト程度、導電性
電極にチタンを用いた場合の溶解電位Edは、2.9ボ
ルト程度である。このため、電気二重層コンデンサをメ
モリのバックアップ等に用いるには、出力電圧が低いた
め、複数の電気二重層コンデンサを直列接続する必要が
ある。
【0004】ここに、本願発明者は、電解液不透過性炭
素材により成形した導電性電極を用いるとともに、導電
性電極と分極性電極とを一体に形成することを提案する
ものである。
【0005】また、本願発明者は、導電性電極と分極性
電極とを一体に形成するにあたって、耐電圧やこれらの
電極間の接続抵抗を損なうことなく一体化することを提
案するものである。
【0006】すなわち、本発明の課題は、導電性電極と
分極性電極とを一体化することにより組立を容易にする
とともに、耐電圧が高く、接続抵抗が小さな電気二重層
コンデンサの製造方法を実現することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、以下の手段を講じてある。
【0008】まず、図1に示すように、電解液Cを介し
て対向する分極性電極対と、各分極性電極に接続する導
電性電極とを備えるコンデンサ素子を有する電気二重層
コンデンサを構成するにあたって、導電性電極2p、2
nを、高密度等方性炭素又はガラス状炭素等の難黒鉛化
性炭素を用いた電解液不透過性炭素材Mにより形成す
る。
【0009】また、図7に示すように、電解液を介して
対向する分極性電極対と、各分極性電極に接続する導電
性電極とを備えるコンデンサ素子を2以上積層した電気
二重層コンデンサにおいて、導電性電極2p、2n、2
cは、電解液不透過性炭素材により構成され、積層した
コンデンサ素子1x、1yのうち、重なり合うコンデン
サ素子1x、1y間では、導電性電極2cが一体、すな
わち、コンデンサ素子1x、1yが導電性電極2cを共
有する場合もある。
【0010】 いずれの構造の場合であっても、本発明
においては、図1または図2に示すように、導電性電極
2p、2nに分極性電極3p、3nを一体形成してなる
電極ユニット5p、5nを用いることができ、この電極
ユニット5p、5nは、電解液不透過性炭素材Mにより
成形した導電性電極2p、2nに、少なくとも熱硬化性
樹脂、たとえばフェノール系樹脂を含有する活性炭素繊
維などの活性炭素材を重ねて熱圧着成形したものに炭化
処理を施して得ることができる。
【0011】
【作用】本発明に係る電気二重層コンデンサ1は、導電
性電極2p、2nに電解液不透過性炭素材Mを用いるた
め、その耐電圧は、金属材を用いた場合における有機系
電解液により金属材の溶解電位Edに依存しない。従っ
て、耐電圧は、図5に示すように、有機系電解液の分解
電位Ecまたは炭素材電極のアノード酸化電位Emに依
存することになり、これらの電位Ec及びEmは、通
常、5ボルト程度と高い。
【0012】 ここで、導電性電極2p、2nは、金属
材ではなく、電解液不透過性炭素材Mで構成してあるた
め、その表面に被膜が形成されないので、コンデンサ素
子を積層して高耐電圧化を図った場合でも、コンデンサ
素子間の接触抵抗が小さい。
【0013】 また、本発明において、コンデンサ素子
1x、1yを積層するにあたって、重なり合うコンデン
サ素子1x、1y間で導電性電極2cを共有させた場合
には、構成要素を削減できるので、電気二重層コンデン
サ1の薄形化及び低コスト化に有利である。
【0014】 さらに、予め、導電性電極2p、2nに
分極性電極3p、3nを一体形成して電極ユニット5
p、5nにしたものを用いるため、電気二重層コンデン
サ1の組立工程において、導電性電極2p、2nと分極
性電極3p、3nとを接合するための加圧処理を行う必
要がないので、生産性が向上する。しかも、電極ユニッ
ト5p、5nは、電解液不透過性炭素材Mにより成形し
た導電性電極2p、2nに、少なくとも熱硬化性樹脂、
たとえばフェノール系樹脂を含有する活性炭素繊維など
の活性炭素材を重ねて熱圧着成形したものに炭化処理を
施す方法で形成する。このようすると、熱硬化性樹脂
は、いわゆるC/Cコンポジットを構成し、導電性電極
2pと分極性電極3pとの境界部分でも電極の一部にな
ってしまうので、耐電圧を低下させることがなく、ま
た、導電性電極2pと分極性電極3pとの間における接
触抵抗が小さい。
【0015】
【実施例】〔実施例1〕 次に、図面を参照して、本発明の実施例1に係る電気二
重層コンデンサを説明する。
【0016】 図1は、本発明の実施例1に係る電気二
重層コンデンサの縦断面図、図2は、それに用いた電極
ユニットの構成を示す斜視図である。
【0017】 これらの図において、電気二重層コンデ
ンサ1は、電解液Cを介して対向する分極性電極対(分
極性電極3p、3n)と、各分極性電極3p、3nの外
面側にに接続する導電性電極2p、2nとを備えるコン
デンサ素子を有する。これらの分極性電極3p、3nと
導電性電極2p、2nとは、一体に形成されて、電極ユ
ニット5p、5nになっている。
【0018】 本例では、導電性電極2p、2nとし
て、電解液不透過性炭素材Mを用いてあり、この電解液
不透過性炭素材Mとしては、たとえば、セルロース、フ
リフリルアルコール系樹脂、フェノールアルデヒド系樹
脂等の熱硬化性樹脂を用いた難黒鉛化炭素に属する高密
度等方性炭素又はガラス状炭素等である。
【0019】 このため、本例の電気二重層コンデンサ
1の耐電圧は、図5を用いて先に説明したとおり、有機
系電解液の分解電位Ecまたは炭素材電極のアノード酸
化電位Emに依存することになり、5ボルト程度と高
い。
【0020】 このような構成の電気二重層コンデンサ
1の製造方法を、図3に示す製造工程図も参照して説明
する。
【0021】 まず、セルロース、フリフリルアルコー
ル系樹脂、フェノールアルデヒド系樹脂等の熱硬化性樹
脂を用いた難黒鉛化炭素に属する高密度等方性炭素又は
ガラス状炭素等の電解液不透過性炭素材Mから、薄板状
の導電性電極2pを成形する(工程11)。
【0022】 次に、活性炭素繊維(又は、活性炭素繊
維と他の素材、たとえば、レーヨン、ポリアクリロニト
リル、ピッチ等を原料とする繊維やパルプの混合材)に
フェノール系樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸し(工程1
2)、これによって得た熱硬化性樹脂を含有する活性炭
素繊維を、工程11より得た導電性電極2pに重ねて熱
圧着成形する(工程13)。
【0023】 その結果、図2に示すように、熱硬化性
樹脂を含有する活性炭素繊維は、薄板状の分極側成形体
3pmとして成形され、その大きさは、導電性電極2p
よりも小さい。よって、分極側成形体3pmが導電性電
極2pの上に一体に重なると共に、導電性電極2pの周
縁部が分極性成形体3pmよりも外方に所定幅だけはみ
出した二層の中間成形体4pfを得る。
【0024】 次に、工程13より得た中間成形体4p
fを、電極機能を損なわない程度の温度下で加熱する炭
化処理を行う。これにより、活性炭素繊維中の熱硬化性
樹脂が炭化されて、いわゆるC/Cコンポジットが形成
され、この部分が分極性電極3pになる(工程14)。
【0025】このようにして、導電性電極2pに分極性
電極3pを一体形成した電極ユニット5pを得ることが
できる(工程15)、この電極ユニット5pでは、熱硬
化性樹脂は、C/Cコンポジットを構成しているので、
導電性電極2pと分極性電極3pとの間の接触抵抗(内
部抵抗)が低減され、かつ、有機系電解液との組み合わ
せにより高い耐電圧を得ることができる。
【0026】 次に、電極ユニット5pおよびこれと同
形の電極ユニット5nとを用いて、電気二重層コンデン
サ1を組み立てる(工程16)。
【0027】 この組立工程においては、電極ユニット
5p、5nがそれぞれアノード側とカソード側になるよ
うに、分極性電極3p、3nを相対向させて平行に配置
すると共に、両者間には絶縁ブリッジ7を配置する。こ
れらの絶縁ブリッジ7は、電極ユニット5p、5nを僅
かな隙間をもって離間させた状態に位置決めすることに
よって絶縁機能を発揮する。ここで、絶縁ブリッジ7と
分極性電極3p、3nとの接触面積を可能な限り小さく
する方が、内部抵抗を小さくする観点からみて望まし
い。
【0028】 また、8は、ケーシングであり、ケーシ
ング8は、絶縁性素材で形成した側板部8kと、側板部
8kの両端をそれぞれ覆う導電性素材で形成した端板部
8p、8nとを備える。ここで、各電極ユニット5p、
5nにおける導電性電極2p、2nは、側板部8kにお
ける内周面の一端と他端に形成した切欠部9p、9nに
それぞれ嵌合させて組み付ける一方、側板部8kの両端
開口は、端板部8p、8nにより閉塞する。その結果、
各電極ユニット5p、5nは、ケーシング8によって位
置決めされ、かつ、支持される。
【0029】 このようにして、側板部8kと端板部8
p、8nによって全体を密閉すると共に、導電性電極2
p、2nの外面を導電性素材で形成した端板部8p、8
nの内面に接触させ、各端板部8p、8nを、外部回路
と接続するための電極端子面とする。以上により、本例
の電気二重層コンデンサ1を得る。なお、この組付時に
は、電極ユニット5p、5nの間に有機系電解液Cを注
入する。その結果、電気二重層コンデンサ1は、図4に
原理的構成を示すように、有機系電解液Cが分極性電極
3p、3nの内部に浸透した状態にある。
【0030】 なお、電極ユニット5p、5nは、ケー
シング8により所定の状態に保持されるため、絶縁ブリ
ッジ7・・・を省略することができ、絶縁ブリッジ7・
・・を省略した場合には、分極性電極3p、3n間に有
機系電解液Cのみが介在する構造の電気二重層コンデン
サを構成できる。
【0031】〔実施例2〕 図6を参照して、実施例2に係る電気二重層コンデンサ
を説明する。本例の電気二重層コンデンサおよび後述す
る実施例3の電気二重層コンデンサは、基本的な構成が
実施例1に係る電気二重層コンデンサと同様であって、
電極ユニットの構成のみが相違するため、以下の説明に
おいては、共通する部分には同符号を付してそれらの説
明を省略する。
【0032】 本例の電気二重層コンデンサも、電解液
Cを介して対向する分極性電極3p、3nと、各分極性
電極3p、3nの外面側に接続する電解液不透過性炭素
材からなる導電性電極2p、2nとを有し、これらの分
極性電極3p、3nと導電性電極2p、2nとは、一体
に形成されて、電極ユニット5p、5nを構成してい
る。
【0033】 これらの電極ユニット5p、5nを形成
するにあたって、本例では、まず、電解液不透過性炭素
材Mにより、薄板状の導電性電極2pを成形する(工程
21)。
【0034】 次に、活性炭素繊維(又は、活性炭素繊
維と、レーヨン、ポリアクリロニトリル、ピッチ等の素
材からなる繊維やパルプとの混合材)にフェノール系樹
脂等の熱硬化性樹脂を含浸した後に、熱圧して、分極性
電極3p(C/Cコンポジット)を得るための薄板状の
分極側成形体3pmを成形する(工程22)。
【0035】 本例では、工程21より得た導電性電極
2pと、工程22より得た分極側成形体3pmとをフェ
ノール系樹脂等の熱硬化性樹脂を用いた貼着材Bにより
貼着する。これにより、図2に示すように、導電性電極
2pと分極側成形体3pとを貼り合わせた中間成形体4
psを得る(工程23)。
【0036】次に、工程23より得た中間成形体4ps
を、電極機能が劣化しない程度の温度下で加熱する炭化
処理を行う。これにより、活性炭素繊維中の熱硬化性樹
脂及び貼着材Bの双方が炭化し、いわゆるC/Cコンポ
ジットが形成されることにより、この部分が分極性電極
3pになる。その結果、実施例1と同様に、導電性電極
2pに分極性電極3pを一体形成した電極ユニット5p
を得ることができる。しかも、熱硬化性樹脂は、炭化処
理によってC/Cコンポジットを構成し、電極の一部に
なってしまうので、有機系電解液と組み合わせたときの
耐電圧を低下させることがなく、また、導電性電極2p
と分極性電極3pとの間における接触抵抗が小さい(工
程24、25)。それ故、電気二重層コンデンサ1の組
立工程(工程16)では、導電性電極2pと分極性電極
3pと接合するための加圧処理を行う必要がないので、
組立工程を簡略化しながら、電気二重層コンデンサ1の
電気的特性を向上することもできる。
【0037】〔実施例3〕 本例では、実施例2の電気二重層コンデンサの製造工程
のうち、工程22で得た分極側成形体3pmに対して、
工程24と同様な炭化処理を行うことにより、貼着前
に、分極性電極3pを製作しておき、この分極性電極3
pと、工程21で得た導電性電極2pを貼着材Bにより
貼着する。しかる後に、貼着材Bに対する炭化処理を行
う。
【0038】本例の場合には、分極側成形体3pmに対
する炭化処理と、貼着材Bに対する炭化処理を別工程で
行う必要があるが、それぞれの材料に応じた条件で炭化
処理を行えるという利点がある。しかも、実施例1、2
と同様、導電性電極2pと分極性電極3pとの間におけ
る接触抵抗が小さく、かつ、有機系電解液との組み合わ
せにより耐電圧が高いという利点もある。
【0039】〔実施例4〕 図7は、本発明の実施例4に係る電気二重層コンデンサ
の縦断面図である。
【0040】 本例の電気二重層コンデンサ1は、図1
に示した電気二重層コンデンサを積層したものに相当
し、ケーシング8の内部に2つのコンデンサ素子1x、
1yを設けてあることに特徴を有する。その他の構成
は、実施例1ないし実施例3の電気二重層コンデンサと
同様な構成を有するため、共通する部分には同符号を付
して、それらの説明を省略する。
【0041】 この電気二重層コンデンサ1では、積層
したコンデンサ素子1x、1yの間に、両面に分極性電
極が形成された導電性電極2cを有し、この導電性電極
2cは、コンデンサ素子1x、1yに共通な導電性電極
として機能する。なお、両側の導電性電極2p、2n
は、図1に示した電気二重層コンデンサと同様に、一方
の面側にのみ分極性電極が形成されている。
【0042】 このため、本例の電気二重層コンデンサ
1では、導電性電極2p、2nが電気二重層コンデンサ
1のアノード側およびカソード側になるのに対して、導
電性電極2cは、たとえば、コンデンサ素子1yのアノ
ード側になる一方、コンデンサ素子1xのカソード側と
して機能する。
【0043】 このような構成の電気二重層コンデンサ
1では、2つのコンデンサ素子1x、1yが直列接続し
ているため、耐電圧が2倍である。しかも、中央の導電
性電極2cを2つのコンデンサ素子1x、1yが兼用す
る構造になっているので、構成要素を削減でき、電気二
重層コンデンサ1の薄形化及び低コスト化に有利であ
る。しかも、コンデンサ素子1x、1y間の接触抵抗が
ない。
【0044】 なお、本例では、2つのコンデンサ素子
1x、1yを積層してあるが、積層すべきコンデンサ素
子の数は、電気二重層コンデンサ1の定格電圧および定
格容量によって適正な数に設計されるべき性質のもので
あって、限定がなく、たとえば、3以上のコンデンサ素
子を積層してもよい。
【0045】 以上、各実施例について詳細に説明した
が、本発明は、このような実施例に限定されるものでは
なく、細部の構成、材料等については、本発明の要旨を
逸脱しない範囲で任意に変更できる。
【0046】
【発明の効果】以上のとおり、本発明においては、電解
液を介して対向する分極性電極に接続する導電性電極
に、高密度等方性炭素又はガラス状炭素等の難黒鉛化性
炭素を用いた電解不透過性炭素材を用い、かつ、フェノ
ール系樹脂などの熱硬化性樹脂によって分極性電極と導
電性電極とを電極ユニットとして一体に形成することに
特徴を有する。従って、本発明によれば、電気二重層コ
ンデンサの耐電圧は、有機系電解液の分解電位あるいは
炭素材電極のアノード酸化電位に規定され、5ボルト程
度にまで向上できるという効果を奏する。また、フェノ
ール系樹脂などの熱硬化性樹脂によって分極性電極と導
電性電極とを電極ユニットとして一体に形成するので、
電気二重層コンデンサの組立が容易である。この場合で
も、熱硬化性樹脂は、炭化処理によってC/Cコンポジ
ットを構成し、電極の一部になってしまうので、耐電圧
を低下させることがなく、また、分極性電極と導電性電
極との間における接触抵抗が小さい。
【0047】 また、コンデンサ素子を積層してその耐
電圧を向上するにあたって、重なり合うコンデンサ素子
間で導電性電極を兼用させた場合には、構成要素を削減
できるので、電気二重層コンデンサの薄形化及び低コス
ト化を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る電気二重層コンデンサ
の構成を示す縦断面図である。
【図2】図1に示す電気二重層コンデンサに用いた電極
ユニットの構成を示す斜視図である。
【図3】図1に示す電気二重層コンデンサの製造方法の
一部を示す縦断面図である。
【図4】図1に示す電気二重層コンデンサの内部の状態
を説明するための原理構成図である。
【図5】図1に示す電気二重層コンデンサの作用を説明
するための作用説明図である。
【図6】本発明の実施例2に係る電気二重層コンデンサ
の製造方法の一部を示す製造工程図である。
【図7】本発明の実施例4に係る電気二重層コンデンサ
の縦断面図である。
【符号の説明】
1・・・電気二重層コンデンサ 1x、1y・・・コンデンサ素子 2p、2n・・・導電性電極 3p、3n・・・分極性電極 3pm・・・分極側成形体 5p、5n・・・電極ユニット B・・・貼着材 M・・・電解液不透過性炭素材 C・・・電解液

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解液を介して対向する分極性電極対
    と、該分極性電極に接続する導電性電極とを備えるコン
    デンサ素子を有する電気二重層コンデンサの製造方法に
    おいて、電解液不透過性炭素材により成形した前記導電
    性電極の少なくとも一方の面に、少なくとも熱硬化性樹
    脂を含有する活性炭素材を重ねて熱圧着成形した後に、
    炭化処理を施すことにより前記導電性電極に前記分極性
    電極を一体に形成することを特徴とする電気二重層コン
    デンサの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記導電性電極の両
    面に前記分極性電極を一体に形成した後、前記導電性電
    極および前記分極性電極からなる電極ユニットを2以上
    積層することを特徴とする電気二重層コンデンサの製造
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記電解液
    不透過性炭素材は、高密度等方性炭素又はガラス状炭素
    のいずれかの難黒鉛化性炭素からなることを特徴とする
    電気二重層コンデンサの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかの項におい
    、前記熱硬化性樹脂として、フェノール系樹脂を用い
    ることを特徴とする電気二重層コンデンサの製造方法。
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