JP2500050B2 - リム型の位相シフト・マスクの形成方法 - Google Patents

リム型の位相シフト・マスクの形成方法

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JP2500050B2 JP20650493A JP20650493A JP2500050B2 JP 2500050 B2 JP2500050 B2 JP 2500050B2 JP 20650493 A JP20650493 A JP 20650493A JP 20650493 A JP20650493 A JP 20650493A JP 2500050 B2 JP2500050 B2 JP 2500050B2
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    • H01L21/0274Photolithographic processes
    • H01L21/0275Photolithographic processes using lasers

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、位相シフト・リソグラ
フィに関する。更に具体的に言うならば、本発明は、リ
ム(rim)型の位相・シフト・リソグラフィ・マスク
を形成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光学的なフォトリソグラフィは、集積回
路(IC)チップにおける種々なレンジの構造の形成に
関連して、半導体製造業において広く用いられてきた。
ICチップ上の装置の密度が増大するにつれて、装置を
構成する構造の寸法は、光学的なフォト・リソグラフィ
・プロセスの光の波長(約0.5ミクロン・メータ)に
近づいてきた。構造の寸法及び入力光の波長のこの一致
は、回折、干渉及び光の発散現象と相まって光学的フォ
ト・リソグラフィの解像度に悪影響を与え、そして将来
予期されるIC装置における密度の増大は、新たに代わ
りとなるリソグラフィ技術の開発なしには達成不可能で
ある。
【0003】光学的なフォト・リソグラフィにおけるこ
れらの制限の結果として、X線リソグラフィが開発され
た。X線リソグラフィにおいて使用される軟X線の波長
が短いことに基づき、約0.1乃至1.0ナノメータの
解像度が達成される。解像度が増大すると、ICチップ
上の装置の密度及びチップの歩留りを増大することが可
能となる。X線リソグラフィは、このX線リソグラフィ
で使用されるシンクロトロン及び他の装置のコストが比
較的高いために、半導体製造業においてまだ広く使用さ
れてはいない。
【0004】位相シフト・リソグラフィが、標準型の光
学的フォト・リソグラフィのレンジを改良するために開
発されてきた。位相シフト・リソグラフィは、入力光の
波長の反対位相の弱め合う干渉に基づいている。入力光
ウエイブの一つの領域の位相をこの入力光ウエイブの隣
接する領域に対して180°シフトすることにより、位
相シフト・マスクの下側で鮮明に区切られたダーク・ゾ
ーンが生ぜられる。これは2つの光波の弱め合う干渉に
より生じる。このゾーンは、光とダーク・ゾーンとの間
の境界を規定し、即ち,位相シフトマスクの下側のレジ
スト層の露光された部分及び露光されない部分の境界を
規定する。
【0005】幾つかの異なる位相シフト・リソグラフィ
技術が開発されてきた。初期に開発された技術の一つ
は、IEEE Transaction on Ele
ctron Devices、Vol.ED−29、
No.12、1982年12月、 18−36頁のLe
venson等による論文"Improved Res
olution in Photolithograp
hy with a Phase Shifting
Mask"であり、これは、透過マスク内に周期的なパ
ターン配列を使用することを示している。この技術は非
常に鮮明なイメージ・コントラストを与えるが、この技
術のための位相シフト・マスクを製造するのが比較的に
困難である。このような製造上の困難は、マスクの開口
が、印刷に必要とされる所望のデザイン・レイアウトに
正確に一致しないような周期で配列されねばならないか
らである。
【0006】上記Levensonの技術における比較
的複雑なマスクの製造の必要性をなくするために、他の
位相シフト・リソグラフィが開発された。この位相シフ
ト・リソグラフィ・プロセスは、セルフ・アラインド・
位相シフト・リソグラフィ若しくはリム(rim)型位
相シフト・リソグラフィとして知られており、Micr
oelectronic Engineering、N
o.13、1991年、131−134頁のTodok
oro等による論文"Self−aligned Ph
ase Shifting Mask for Con
tact Hole Fabrication"、及び
Proceedings of SPIE、1991
年、Vol.1463、423−433頁のIshiw
ata等による論文"Fabrication of
Phase−Shifting Mask"によって報
告されている。
【0007】図1に示されるように、リム型の位相シフ
ト・リソグラフィは、この位相シフト・リソグラフィ・
プロセスで用いられる入力電磁放射14が伝搬する材料
から作られた基板12を有するマスク10を使用する。
基板12は、メサ17により分離されている複数個のく
ぼみ部分16を有する。側壁18は、くぼみ部分16及
びメサ17の間の境界を規定する。メサ17の上面の部
分は、例えばクロム層のようなブロック層20で覆われ
ており、そしてこのブロック層を電磁放射14は透過で
きない。ブロック層20は、これのエッジ22が側壁1
8から幾分水平方向に後退するように形成されており、
これにより基板12の上面の部分24を露出する。
【0008】基板12の背面に当たってこの基板12の
部分26(図1)を通って伝搬して表面24に出る電磁
放射14が、この基板12の同じく背面に当たってこの
基板の部分28を通って伝搬してそして側壁18に隣接
するくぼみ部分16の底から出る電磁放射に対して18
0°位相がずれるように、側壁18の高さ、即ち表面部
分24及びくぼみ部分16の底の間の距離が選択され
る。この位相シフトは、次の理由により生じる。即ち、
基板12が、これを通過する電磁放射の位相を、この基
板12の屈折率及び厚さの関数として変化する量だけ変
化させるからである。かくして、基板12が、これを通
過する電磁放射をどの位変化させるかが判れば、くぼみ
部分16の深さは、上述のように電磁放射14の180
°の位相シフトを生じさせるに十分な値に形成されるこ
とができる。基板の部分26を通過する電磁放射14と
基板部分28を通過する電磁放射14との間の弱め合う
干渉に基づき、マスク10を通過する電磁放射の強度の
境界がほぼ垂直に形成されて、そしてこれが側壁18の
平面の延長線上に延びる。図1のうち基板12の上側に
描かれているグラフは、マスク10を通過する電磁放射
14の強度を示し、ここでほぼ垂直な線30は、側壁1
8の平面延長部に沿って延びる鮮明な明暗の境界を示
す。
【0009】ブロック層20が側壁18から離される距
離が正確に制御されねば成らないことに注目されたい。
図2の(a)に示すように、ブロック層20の側壁から
の後退が十分でないならば、比較的小さな表面部分24
だけが露出され、従って通過する電磁放射の弱め合う干
渉は殆ど生じない。そして、下側のレジスト層40に当
たる放射の強度は、側壁18の面の延長部に対して緩や
かに降下する。従って、レジスト層40のうち活性化さ
れるパターンは、所望のものよりも大きくなる。これと
対照的に、図2の(b)に示すように、もしもブロック
層20が側壁18からあまりにも大きく後退されて、従
って比較的大きな表面部分24を生じると、メサ17を
通って伝搬する電磁放射の幾らかは、隣のくぼみ部分1
6を通過する電磁放射と弱め合う干渉を行わない。従っ
て、図2の(b)に示すように、比較的高い強度の電磁
放射を示す2つの領域42がレジスト層40に生じる。
これらの高い強度の領域42は、活性化したくないレジ
スト層40の部分をも活性化し、その結果、後続の処理
ステップの間に、下側のウエハに望ましくない構造が形
成されうる。
【0010】図2の(a)及び(b)に示した上述の望
ましくない効果をなくするほどにブロック層20の側壁
18からの後退の程度を制御して、位相シフト・マスク
を形成するプロセスが無かったために、リム型の位相シ
フト・リソグラフィの実用化は、制限を受けてきた。例
えば、上述のIshiwata等により開示された型の
リム型の位相シフト・マスクを形成するプロセスにおい
ては、ブロック層20は側壁18から水平方向のエッチ
ングにより後退されるが、このプロセスは制御が困難で
ある。更に具体的に述べると、図3の(a)乃至(d)
を参照すると、Ishiwata等によるプロセスの初
期ステップは、図3の(a)に示す構造を生じる。図1
を参照して述べたように、図3の(a)に示されている
構造は、石英の基板12を含み、そしてここには側壁1
8により規定されている複数個のくぼみ部分16が形成
されている。基板12の上面は、クロムのブロック層2
0で覆われている。図3の(a)に示されているプロセ
スステップはくぼみ部分16及びブロック層20ポジテ
ィブ・フォトレジストの層50でを覆うことを含む。次
いで、基板12の背面が光に露出され、そしてこの光
は、石英の基板12を通過してレジスト層50に入射
し、そしてこのような光のレジスト層への通過は、クロ
ム層20によりブロックされる。
【0011】次に、図3の(b)に示されるように、光
52により活性化されたレジスト層50の部分は、現像
されそして除去される。この背面の露光及びレジスト層
のうち活性化された部分の除去の結果、レジスト層のう
ち活性化されない部分はクロムのブロック層20の上面
に残る。これらの活性化されない部分はほぼ垂直な側壁
を有し、そしてこれは、クロムのブロック層20の垂直
な側壁及びくぼみ部分16の側壁とほぼ同一面にある。
【0012】図3の(c)を参照すると、側壁18の面
に隣接するクロムのブロック層20の部分を除去して、
基板12の上面の部分24を露出するに十分な時間だけ
マスクが、等方性の(即ち非方向性の)プラズマ・エッ
チング・プロセスを受ける。ブロック層20がレジスト
層50で覆われているために、ブロック層はほぼ垂直方
向にのみエッチされる。従って、図3の(a)乃至
(d)に示されているプロセスは、水平方向のエッチン
グ・プロセスとして特徴づけられる。層20が除去され
る水平方向の距離は、図3の(c)及び(d)において
プル・バック距離"Y"として示されている。
【0013】最後に、図3の(d)に示すように、レジ
スト層50の残存部分が除去される。
【0014】上述のIshiwata等のプロセスで
は、ブロック層20がわずかに残るまで若しくは除去さ
れるまで、層20の部分は時間に対してほぼ直線的に除
去されるので、側壁18に対するブロック層20の後退
即ちプル・バックを制御するのが困難である。従って、
もしもクロムのブロック層20のプラズマ・エッチング
が、所望の時間よりわずかに長いか若しくは短いなら
ば,層20のプル・バック距離"Y"は、図2の(a)及
び(b)に関して説明したような望ましくない効果を与
えるマスクを生じるほどまで変動しうる。更に、エッチ
ングプロセス中のプラズマの分布の変動により、マスク
表面を横切るクロム・ブロック層20のプル・バック距
離が、到底受け入れられないほどまで変動する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従って、図1及び図3
の(d)に示す型のリム型の位相シフト・マスクを形成
する方法に対しては、マスク表面上のブロック層20の
プル・バックの進行の程度が許容されうる範囲内になる
ように、十分に制御可能とする必要があった。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、位相シフト型
のリソグラフィ・プロセスにおいて使用するために設計
されたリム型の位相シフト・マスクを形成する方法に関
する。この方法は、出発材料として、互いに反対側にあ
る第1表面及び第2表面を有する基板を使用し、そして
第1表面は、位相シフト・マスク・リソグラフィ・プロ
セスで使用される電磁放射(例えば、248ナノ・メー
タの波長を有する電磁放射)の透過を殆んどブロックす
る材料例えばCrの第1層で覆われる。基板は、予定の
周波数レンジの電磁放射が透過できる材料で作られる。
【0017】本発明に従う、位相シフト・リソグラフィ
・プロセスにおいて使用するリム型の位相シフト・マス
クの形成方法は、 (a)予定の周波数レンジの電磁放射を透過させる材料
で形成され、上記電磁放射の透過を遮断する材料の第1
層により覆われている第1表面及び該第1表面と反対側
の第2表面を有する基板を作成する工程と、 (b)上記基板の表面部分を露出するように上記第1層
を貫通する複数個の開口を形成する工程と、 (c)上記露出された基板の表面部分のそれぞれにくぼ
み部分を形成する工程と、 (d)上記くぼみ部分のそれぞれ及び上記第1層を覆っ
てレジスト層を付着する工程と、 (e)上記レジスト層のうち、(イ)上記くぼみ部分内
及び該くぼみ部分の上方の第1レジスト層部分と、
(ロ)上記開口のエッジから延びる第1上方延長線と、
該第1上方延長線から上記第1層の表面に沿って所定の
距離だけ離されそして上記基板の第1表面に垂直な第2
上方延長線とにより囲まれた第2レジスト層部分とを活
性化する時間の間、上記基板の第2表面の側から上記電
磁放射を照射する工程と、 (f)上記電磁放射により活性化された上記第1レジス
ト層部分及び上記第2レジスト層部分を現像により除去
して、上記第1層の上に上記レジスト層の残存部分を生
じさせる工程と、 (g)上記レジスト層の残存部分が覆っていない上記第
1層の部分を除去する工程と、 (h)上記レジスト層の残存部分を除去する工程とを含
む。
【0018】本発明に従う、位相シフト・リソグラフィ
・プロセスにおいて使用するリム型の位相シフト・マス
クの形成方法は、 (a)予定の周波数レンジの電磁放射を透過させる材料
で形成され、上記電磁放射の透過を遮断する材料の第1
層により覆われている第1表面及び該第1表面と反対側
の第2表面を有する基板を作成する工程と、 (b)上記基板の表面部分を露出するように上記第1層
を貫通する複数個の開口を形成する工程と、 (c)上記複数個の開口内及び上記第1層上にレジスト
層を付着する工程と、 (d)上記レジスト層のうち、(イ)上記開口内及び該
開口の上方の第1レジスト層部分と、(ロ)上記開口の
エッジから延びる第1上方延長線と、該第1上方延長線
から上記第1層の表面に沿って所定の距離だけ離されそ
して上記基板の第1表面に垂直な第2上方延長線とによ
り囲まれた第2レジスト層部分とを活性化する時間の
間、上記基板の第2表面の側から上記電磁放射を照射す
る工程と、 (e)上記電磁放射により活性化された上記第1レジス
ト層部分及び上記第2レジスト層部分を現像により除去
して、上記第1層の上に上記レジスト層の残存部分を生
じさせる工程と、 (f)上記第1層の上記複数個の開口により露出されて
いる上記基板の表面部分のそれぞれにくぼみ部分を形成
する工程と、 (g)上記レジスト層の残存部分が覆っていない上記第
1層の部分を除去する工程と、 (h)上記レジスト層の残存部分を除去する工程とを含
む。
【0019】そして、上記所定の距離は、少なくとも
0.05ミクロンであることを特徴とする。そして、上
記所定の距離は、0.05ミクロン乃至0.5ミクロン
であることを特徴とする。
【0020】そして、上記くぼみ部分を形成する工程
は、該くぼみ部分を規定する上記基板内の側壁が該基板
の上記第1表面に略垂直に延びるように行われることを
特徴とする。そして、上記レジストはポジティブ・フォ
ト・レジストであることを特徴とする。
【0021】そして、上記くぼみ部分の深さは、位相シ
フト・リソグラフィ・プロセスにおいて使用される上記
電磁放射の波長及び上記基板の屈折率の関数として選択
されることを特徴とする。
【0022】このように、プロセス・シーケンスで何時
くぼみが形成されるかに依存して、レジスト層は、第1
の電磁放射ブロック層及び(1)基板の表面の露出され
た部分若しくは(2)基板に形成されたくぼみ内の両方
に付着される。レジスト層は、第2表面から基板を通っ
て伝達される電磁放射に対して、基板の露出された表面
上に若しくは基板内のくぼみ内に付着されたレジスト層
部分を活性化させるに必要な時間よりも長い時間の間、
露出即ちさらされる。上述のように、この過露出は、第
1層の周囲エッジから少なくとも約0.05ミクロンの
距離だけ内側に向かって延びるレジスト層の部分を活性
化する。
【0023】
【実施例】図4の(a)乃至(f)を参照すると、リム
型の位相シフト・リソグラフィ・マスク140(図4の
(f))を形成する本発明の方法が示されている。この
方法の第1のステップとして、図4の(a)に示すよう
に,上面114及び底面115を有するマスク基板11
2が用意される。表面114及び115はほぼ平坦であ
り、そして互いに平行に延びている。基板112は、位
相シフト・リソグラフィで使用される波長の電磁放射即
ち200ナノメータ乃至400ナノメータのレンジの波
長を有する電磁放射(本明細書では単に位相シフト放射
と呼ぶ)を通過させる材料で作られる。基板112の材
料としては石英が良好な材料であるが、適切な屈折率及
び他の特性を有する他の材料が使用されうる。基板11
2の厚さは、既知の設計事項に基づいて変えられること
ができる。しかしながら、本発明の一実施例では基板1
12の厚さは約2mm乃至7mmである。
【0024】上面114は、位相シフト放射が通過でき
ない材料のブロック層120で覆われている。ブロック
層120に適する材料は、クロム、モリブデン、アルミ
ニウム、タングステン及びチタニウムである。ブロック
層120に適する材料はクロムである。その理由は、こ
れが、位相シフト・リソグラフィ・プロセスで使用する
化学物質に対して耐久性があること、そして実績のある
高性能なクロム・マスクの修理用のツールが存在するこ
とである。ブロック層120の厚さは、位相シフト放射
の透過を遮断する層として用いられる材料の能力の関数
として変えられることができる。しかしながら、ブロッ
ク層120がクロムで作られる場合には、この層は1ナ
ノメータなイし1000ナノメータのレンジの厚さを有
することが望ましく、特に約100ナノメータの厚さを
有することが望ましい。
【0025】次に、図4の(b)に示すように、ブロッ
ク層120の一部分は、基板112の上面部分114a
を露出するように、既知のマスキング及びエッチング技
法(例えば塩素及び酸素雰囲気中での反応性のイオン・
エッチング)を用いて除去される。ブロック層120の
一部分に除去により形成されたパターンの構成は、本発
明にしたがって製造されるマスクを用いて露光されるレ
ジスト層の部分の構造に対応する。ブロック層120の
一部分の除去により形成される開口の寸法は、レジスト
層上で活性化される対応する構造の寸法の1乃至5倍の
大きさである。即ち、ブロック層120の残存部分の寸
法は、基板112を透過する光の弱め合う干渉パターン
の形成に応答するリム構造を生じる目的のプロセスのこ
のステージでは、減少されない。
【0026】図4の(c)に示すように、次いで、くぼ
み部分116が基板112に形成され、そしてメサ11
7がくぼみ部分相互間に残存する。くぼみ部分116
は、例えばCHF3、CF4若しくはFの雰囲気のような
適切な雰囲気内での異方性の反応性イオン・エッチング
(RIE)を使用して形成されるのが望ましい。RIE
エッチング・プロセスの異方的な性質の結果として、く
ぼみ部分116のエッジを規定する側壁118はほぼ垂
直になる。即ち、側壁は上面114に対してほぼ垂直に
延びる。くぼみ部分116の形成時には、ブロック層1
20の残存部分はマスクとして働く。ブロック層120
の残存部分はこのマスク層としてのみ働くことができる
が、ブロック層のこのような残存部分の表面の少なくと
も一部分若しくは全てが、くぼみ部分116の形成の前
に、レジスト層で覆われることが望ましい。
【0027】図1に関して説明したように、くぼみ部分
116の深さは、入射する位相シフト放射の弱め合う干
渉を得るために正確に制御されねばならない。標準的な
RIEプロセスは、所望の弱め合う干渉を達成するのに
必要な正確な深さを有するくぼみ部分116を得るのに
必要な程に容易に制御可能である。くぼみ部分116の
絶対的な深さは、基板として用いられる材料の屈折率及
び基板の厚さの関数として変化する。基板112が、
1.6の屈折率の有するほぼ純粋な石英から作られ、そ
して位相シフト放射が365ナノメータの波長を有する
本発明の一実施例においては、くぼみ部分116の深さ
は約385ナノメータである。
【0028】くぼみ部分116の形成の間に基板112
に欠陥が生じるのを防止するために、基板112のエッ
チングは、既知のVoting技術を用いるマルチプル
・エッチ/ウォッシュ・ステップで達成されうる。もし
も所望されるならば、くぼみ部分116の深さは、基板
112の残存する下側の部分の厚さを測定して、次いで
このような測定の結果に基づいてくぼみ部分116の深
さが所望の深さになるまで、更にRIEプロセスを行う
ことにより決められることができる。
【0029】後述のように、本発明の代替的なプロセス
・シーケンスは、図4の(e)に示すプロセス・ステッ
プの完了の後にくぼみ部分116を形成することを含
む。図4の(b)及び(c)に関して上述したように、
ブロック層120の部分を除去した直後にくぼみ部分1
16を形成するか、若しくは後述するように、くぼみ部
分をプロセス・シーケンスの後半の部分で形成するかに
かかわらず、次のステップでは、ブロック層120の残
存部分の上にレジスト層130を形成する。更に述べる
と、(a)レジスト層130は、図4の(c)に示すよ
うに、ブロック層120の選択された部分の除去の直後
にくぼみ部分116が形成された後に、これらくぼみ部
分116を少なくとも部分的に充填してもよく、若しく
は(b)レジスト層130は、もしもくぼみ部分116
が後に形成される場合には、基板112のまだ平坦のま
まである露出表面114aの上を覆ってもよい。レジス
ト層130は、比較的高いコントラストを有する標準的
なポジティブ・フォト・レジストである。このようなレ
ジスト材料は、半導体製造業で広く用いられているもの
でよく、そして遠紫外線及び他のフォト・リソグラフィ
・プロセスで用いられている非常に高いコントラスト特
性を有する必要はない。相手方の形に従うレジスト層1
30の性質は、図4の(d)において幾らか誇張されて
示されている。
【0030】図4の(d)に示す次のステップで、レジ
スト層130は、基板112を透過する電磁放射にさら
される。図4の(d)において矢印132により示され
ているこの電磁放射は、底面115に対して一面露光と
して当てられる。電磁放射は基板112内を通過して伝
搬し、そしてブロック層120の残存部分を覆わないレ
ジスト層の部分を活性化する。即ち、くぼみ部分116
がプロセス・シーケンスのどの時点で形成されるかに依
存して、電磁放射は、表面部分114aを覆うレジスト
層の部分、若しくはくぼみ部分116内に付着されてい
るレジスト層の部分を活性化する。レジスト層130の
活性化とは次のことを意味する。即ち、レジスト層13
0が、これの化学的構造を変化するに十分な強度の光に
十分な時間さらされて、この結果適切な現像液につけら
れた時に上記の露光された部分が完全に除去され、そし
て未露光の部分は除去されないことを意味する。
【0031】基板112は、表面部分114aの上のレ
ジスト層130の部分若しくはくぼみ部分116内のレ
ジスト層130の部分を活性化するに必要な時間よりも
長い時間だけ背面からの電磁放射132にさらされる。
この過露光は、レジスト層130の部分134(図4の
(d))が活性化されるように注意ぶかく制御される。
図4の(d)に示すように、部分134は、ブロック層
120の残存部分の周囲エッジ122の垂直延長線(想
像線で示されている)から内側に距離Xだけ離れた、上
記周囲エッジ122の垂直想像線に平行(若しくは略平
行)な垂直想像線に至る部分である。背面からの露光に
より生じるレジスト層の露光部分134及び未露光の部
分の間の境界は、ほぼ垂直即ち基板112の上面114
に対してほぼ垂直である。このようなレジスト層の活性
化を生じるメカニズムは完全には解明されていない。し
かしながら、電磁放射の近距離回折がブロック層120
の露光済みのコーナで生じ、そしてこの回折により、電
磁放射がコーナの回りで曲がりそしてレジスト層部分1
34を活性化すると考えられる。
【0032】図4の(e)を参照すると、このプロセス
の次のステップとして、この分野で周知の適切な現像プ
ロセスによりレジスト層130の活性化された部分が除
去される。この現像が終わると、ブロック層120の上
面のみにレジスト層130が残っている。図4の(e)
に示すように、このようなレジスト層130の残存部分
の垂直側壁は、これが乗っているブロック層120の垂
直エッジ122から、この上面114に平行に延びる軸
に沿う距離Xだけエッジ122から遠ざかる方向に離さ
れている。
【0033】上述のように、或る場合には、プロセスの
この時点まで即ち図4の(e)に示すプロセス・ステッ
プの完了まで、くぼみ部分116の形成を遅らせること
が望ましいことがある。くぼみ部分116がプロセス・
シーケンスの初期の部分で形成される場合には、ブロッ
ク層120の残存部分は、このくぼみ部分116が形成
されない基板112の部分をマスクしている。図4の
(c)に関して説明したように、この時点で、くぼみ部
分116が形成される。レジスト層130のプル・バッ
ク(即ちエッジ122からの後退)の距離は、くぼみ部
分116の形成によって影響されないが、このレジスト
層の高さが若干減少されることがある。
【0034】最後に図4の(f)に示すように、レジス
ト層130の残存部分により覆われていないブロック層
120の部分が、例えば通常のドライ異方性(即ち方向
性)プロセスを使用して除去される。更に具体的に述べ
ると、このようなブロック層120の部分は、主に垂直
方向(即ち上面114に垂直な方向)にエッチングをす
るRIEプロセスを用いて除去されるのが望ましい。従
って、レジスト層130の残存部分のマスキング機能に
基づき、このレジスト層130の残存部分の下側のブロ
ック層120は、エッチングされずに残る。かくして、
図4の(f)に示すように、ブロック層120の残存部
分がこれに隣接する側壁118からプル・バック即ち後
退される距離"Y"は、レジスト層の残存部分が側壁11
8からプル・バックされる距離"X"に等しい。主に垂直
方向にブロック層120の露光部分を除去する異方性の
ドライ・エッチング・プロセスが望ましいけれども、も
しも所望のプル・バック距離Yを生じるように十分に制
御可能ならば、ウエット若しくはドライの等方性のエッ
チング・プロセスを用いて上記の部分を除去することも
可能である。この最終的なブロック層120のエッチン
グの後に残っている如何なるレジスト層の部分も既知の
プロセスを用いて除去される。プロセスのこの最終ステ
ップが完了すると、位相シフト現象に適する所望のリム
構造が、メサ117の上面の周囲エッジに形成される。
【0035】マスクの背面が位相シフト放射にさらされ
た時、プル・バックの距離X即ちレジスト層130の過
露光の期間は、マスク140の下側に作り出される光パ
ターンの2つの特性を最適化するように選択される。図
1及び図4の(d)を参照すると、これらの特性のうち
の第1は、明るい領域及び暗い領域の間の境界を、側壁
118のプレーナ延長部に関して基板112の下側に置
くことである。図1で30で表されているこのような境
界即ちインターフェイスの夫々は、最適状態では各側壁
118と一致する。即ち、明るい領域及び暗い領域の境
界は、垂直に延びそして側壁118にほぼ整列されるこ
とが望ましい。第2の特性は、メサ117の下側の、即
ち或る所定のメサを規定する一対の側壁118のプレー
ナ突出部により境界づけられる基板112の領域の下側
の放射の強度である。図1のバンプ42により表されて
いる2つのわずかに高い強度の領域が、所定のメサ11
7の下側に恐らく存在するが、このような高い強度の領
域の振幅は、背面からの光132の過露光の程度を制御
することにより従ってプル・バック距離Xを最適化する
ことにより最小にされることができる。ある程度まで、
第1の特性の最適化は第2の特性の劣化を生じ、そして
これの逆も又成り立つ。かくして、背面からの位相シフ
ト放射132の過露光の程度従ってプル・バック距離X
の大きさは、本発明にしたがって形成されるマスクの下
側に作り出される光パターンのこれら第1及び第2の特
性の間の妥協に基づいて決定されることができる。
【0036】図4の(a)乃至(f)を参照して説明し
たレジスト層の過露光を含むプロセスを使用するリム型
位相シフト・マスク上へのリム構造の形成は、図3の
(a)乃至(d)に示されそしてクロム・ブロック層の
水平方向のエッチングを含む従来のプロセスよりも固有
的にはるかに制御が容易である。この本発明のプロセス
の利点は、図5においてグラフ的に示されている。図3
の(a)乃至(d)に示した従来技術における時間の経
過とともに除去されるブロック層の量従って時間の経過
とともに増大するプル・バック距離Yは、図5では線2
00により示されている。線200が示すように、従来
のオーバー・エッチング・プロセスにより除去されるク
ロムのブロック層の量は、ほぼ全てのブロック層が除去
されるまで、時間とともに直線的に増大する。
【0037】図5の曲線202は、本発明の現像プロセ
スを使用した場合の、時間とともに生じるレジスト層1
30の活性化された部分134のプル・バックの量(即
ち、プル・バック距離X)を表す。現像プロセスの初期
においては、レジスト層130の活性化された部分は急
速に除去される。しかしながら、レジスト層の活性化さ
れた部分のほぼ全てが除去された後に現像プロセスの或
る点に到達し、ここでは時間の経過とともに、非常にわ
ずかな量のレジスト層の除去が生じる。レジスト層のプ
ル・バックの目標の量が水平な点線204で示されると
仮定すると、本発明の現像プロセスは、垂直な点線20
6で示されている時間に達するまで行われるのが望まし
い。現像プロセスを曲線202の平坦部分に沿って継続
しても、線204が示す所望のプル・バック距離Xを維
持する或る程度のオーバー現像若しくはアンダー現像が
許容されうる。
【0038】これに対して、図3の(a)乃至(d)に
示されている従来技術のオーバー・エッチング・プロセ
スは,ほぼ一定の直線的な増加率でクロム・ブロック層
を除去するので、もしもオーバー・エッチング・プロセ
スが余りにも早い時間に終了され若しくは余りにも長い
時間継続されると、ブロック層のプル・バックの量は水
平線204で示されている目標距離Xから大きく変動即
ち逸脱する。図3の(a)乃至(d)に示した従来のプ
ロセスではブロック層のこのようなプル・バックの変動
が生じるので、このプロセスはリム型の位相シフト・リ
ソグラフィ・マスクを形成する技法として半導体の製造
の現場で使用するのに適さない。
【0039】本発明の方法では、レジスト層130のプ
ル・バックの距離X従ってブロック層120のプル・バ
ック距離Yは、約0.05ミクロン乃至0.5ミクロン
のレンジであり、そして約0.3ミクロンのプル・バッ
ク距離Xが望ましい。しかしながら,十分な過露光によ
り0.5ミクロンより大きいプル・バック距離Xが達成
されうる。ここで重要なことは、本発明によると、プル
・バック距離Xは、約±0.02ミクロン内に制御され
うることである。所望の位相シフト効果を達成するに十
分な寸法のリム構造をマスク上に作りだすには、通常約
0.05ミクロンの最小プル・バック距離Xが要求され
る。
【0040】マスク140が、今まで説明した以外の他
の構造を含んでもよいことは、当業者において明らかで
ある。例えば、マスクの周囲を囲んでリムが形成される
こともでき、そしてマスクと間隔をおいて薄膜が位置づ
けられることもできる。
【0041】 図4の(a)乃至(f)を参照して説明した上述のプロ
セスを使用して、リム型の位相シフト・マスクが形成さ
れた。このマスクは、遠紫外線(248ナノ・メータの
波長)位相シフト放射に使用することを目的としてい
る。このプロセスの第1のステップとして、1.62の
屈折率を有する石英の基板112が用意された。この基
板112の厚さは2.25mmであり、そしてこれの上
面114は、約100ナノ・メータの厚さのクロム層1
20で覆われた。次に、既知のマスク・プロセス及びC
HF3雰囲気内での等方性のRIEプロセスを使用して
クロム層の一部分を除去することにより、クロム層にパ
ターンを形成して基板の上面部分114aを露出した。
【0042】次いで、既知のマスキング及び現像プロセ
スを使用して、クロム層の残存部分がポジティブ・フォ
ト・レジストで覆われた。次に、くぼみ部分116の側
壁118がほぼ垂直になるようそして約242ナノ・メ
ータの高さを有するように、異方性のRIEプロセスを
使用して、くぼみ部分116が基板112に形成され
た。
【0043】次のステップとして、図4の(d)に示す
ように、Novalakポジティブ・フォト・レジスト
(IBM TNS 4200)が、クロム層120の残
存部分の上に、そしてくぼみ部分116内に付着され
た。次いで、基板112の背面115の全面に、広帯域
の紫外線(200−400ナノ・メータ)の電磁放射が
約15秒間当てられた。この背面からの電磁放射は基板
112を通過しそしてくぼみ部分116内に付着されて
いるレジスト層の部分に入り、これを活性化する。背面
からの露光を続けると、クロム層120の残存部分の周
囲エッジから内側に約0.3ミクロンの距離だけ入り込
んだレジスト層の部分が活性化された。このような部分
は図4の(d)では、参照番号134により示されてい
る。
【0044】この後、レジスト層の活性化された部分
は、0.23NのKOH現像液を使用して除去され、こ
の結果クロム層120の上面にレジスト部分が残る。こ
れらレジストの残存部分は、クロム層120の周囲エッ
ジから約0.3ミクロンだけプル・バックされた。この
現像プロセスは、図5の現像曲線202の平坦部に入る
に十分な時間である約200秒の間行われた。
【0045】最終ステップとして、レジスト層の残存部
分及びクロム層の露出された部分が、Cl2+O2雰囲気
中での異方性のRIEプロセスをうけ、これによって、
レジスト層の残存部分により覆われていないクロム層の
部分が除去された。このRIEプロセスで、クロム層の
残存部分の垂直エッジはほぼ垂直な形状となり、そして
この隣接する側壁118から約0.3ミクロンだけプル
・バックされた。
【0046】上述のごとく、本発明は、レジスト層にプ
ル・バック距離Xを生じるように、ブロック層120の
周囲部分の上に重なるレジスト層130の部分を除去す
ることを含む。しかしながら、プル・バック距離Xが、
メサ117の幅(即ち図4の(a)乃至(f)における
水平方向の寸法)の半分よりも大きいならば、このメサ
を覆う全てのレジスト層が背面からの露光により活性化
されるであろう。そして、この後のこのブロック層の露
出部分のエッチングにより、ブロック層全体が除去され
てしまう。この現象は、メサ117の幅が比較的小さ
い、例えば0.3ミクロン乃至0.8ミクロンの時だけ
生じる。代表的には、このような狭いメサ部分は広いメ
サ部分にとりつけられ、そしてこの上のレジスト層の周
囲エッジが距離Xだけプル・バックされた後でもレジス
トの部分が残存する。
【0047】上述のように、本発明は、リム型の位相シ
フト・マスクを形成するプロセスに関する。しかしなが
ら、本発明にしたがって形成されたリム構造は、位相シ
フト・マスク以外の目的に使用されることができる。例
えば、本発明は、マイクロ・メカニカル構造を形成する
ために使用されることができる。
【0048】本発明の精神から逸脱することなく、上記
の実施例の変更及び修正が可能であることは当業者にお
いて明らかである。
【0049】
【発明の効果】本発明の方法は、リム型の位相シフト・
マスクを形成するに際して、マスク表面上のブロック層
20のプル・バックの距離Xを正確に制御することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の標準型のリム型の位相シフト・マスクの
断面及びこのマスクを透過する光のグラフ表示を示す図
である。
【図2】ブロック層が隣接する基板の側壁から十分な量
だけプル・バックされていない従来のリム型の位相シフ
ト・マスクの断面及びこのマスク部分を通過する光の強
度と、ブロック層が隣接する側壁から非常に大きな距離
だけプル・バックされている従来のリム型の位相シフト
・マスクの断面及びこのマスクを通過する光の強度を示
す図である。
【図3】リム型の位相シフト・マスクを形成するための
従来のプロセスを示す図である。
【図4】位相シフト・リソグラフィ・マスク基板及びこ
の基板を覆う光ブロック層の断面、ブロック層の一部分
が除去された上記基板の断面、ブロック層に覆われてい
ない基板の部分にくぼみ部分が形成された上記基板の断
面、基板の上面及びブロック層の上面にレジスト層が付
着され背面から電磁放射が当てられる上記基板の断面、
上記電磁放射により活性化されたレジスト層の部分が除
去された上記基板の断面、並びにレジスト層及びこのレ
ジスト層の下側のブロック層が除去された上記基板の断
面を示す図である。
【図5】本発明及び従来技術のプロセスにおける時間と
ともに生じるブロック層のプル・バックの程度を示すグ
ラフ図である。
【符号の説明】
112・・・マスク基板 114・・・上面 115・・・底面 116・・・くぼみ部分 117・・・メサ 118・・・エッジ 120・・・ブロック層 130・・・レジスト層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ディビット・シャウン・オグラディ アメリカ合衆国 バーモント州 ジェリ コ プレインズ・ロード (番地な し)) (72)発明者 エドワード・ティクル・スミス アメリカ合衆国 マサツセッツ州 サマ ービル ディミック・ストリート エ ー・ピーティ1 26 (56)参考文献 特開 平4−31858(JP,A) 特開 平4−298745(JP,A) 特開 平3−282467(JP,A) 特開 平4−43355(JP,A) 特開 平4−66944(JP,A)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)予定の周波数レンジの電磁放射を透
    過させる材料で形成され、上記電磁放射の透過を遮断す
    る材料の第1層により覆われている第1表面及び該第1
    表面と反対側の第2表面を有する基板を作成する工程
    と、 (b)上記基板の表面部分を露出するように上記第1層
    を貫通する複数個の開口を形成する工程と、 (c)上記露出された基板の表面部分のそれぞれにくぼ
    み部分を形成する工程と、 (d)上記くぼみ部分のそれぞれ及び上記第1層を覆っ
    てレジスト層を付着する工程と、 (e)上記レジスト層のうち、(イ)上記くぼみ部分内
    及び該くぼみ部分の上方の第1レジスト層部分と、
    (ロ)上記開口のエッジから延びる第1上方延長線と、
    該第1上方延長線から上記第1層の表面に沿って所定の
    距離だけ離されそして上記基板の第1表面に垂直な第2
    上方延長線とにより囲まれた第2レジスト層部分とを活
    性化する時間の間、上記基板の第2表面の側から上記電
    磁放射を照射する工程と、 (f)上記電磁放射により活性化された上記第1レジス
    ト層部分及び上記第2レジスト層部分を現像により除去
    して、上記第1層の上に上記レジスト層の残存部分を生
    じさせる工程と、 (g)上記レジスト層の残存部分が覆っていない上記第
    1層の部分を除去する工程と、 (h)上記レジスト層の残存部分を除去する工程とを含
    む、位相シフト・リソグラフィ・プロセスにおいて使用
    するリム型の位相シフト・マスクの形成方法。
  2. 【請求項2】(a)予定の周波数レンジの電磁放射を透
    過させる材料で形成され、上記電磁放射の透過を遮断す
    る材料の第1層により覆われている第1表面及び該第1
    表面と反対側の第2表面を有する基板を作成する工程
    と、 (b)上記基板の表面部分を露出するように上記第1層
    を貫通する複数個の開口を形成する工程と、 (c)上記複数個の開口内及び上記第1層上にレジスト
    層を付着する工程と、 (d)上記レジスト層のうち、(イ)上記開口内及び該
    開口の上方の第1レジスト層部分と、(ロ)上記開口の
    エッジから延びる第1上方延長線と、該第1上方延長線
    から上記第1層の表面に沿って所定の距離だけ離されそ
    して上記基板の第1表面に垂直な第2上方延長線とによ
    り囲まれた第2レジスト層部分とを活性化する時間の
    間、上記基板の第2表面の側から上記電磁放射を照射す
    る工程と、 (e)上記電磁放射により活性化された上記第1レジス
    ト層部分及び上記第2レジスト層部分を現像により除去
    して、上記第1層の上に上記レジスト層の残存部分を生
    じさせる工程と、 (f)上記第1層の上記複数個の開口により露出されて
    いる上記基板の表面部分のそれぞれにくぼみ部分を形成
    する工程と、 (g)上記レジスト層の残存部分が覆っていない上記第
    1層の部分を除去する工程と、 (h)上記レジスト層の残存部分を除去する工程とを含
    む、位相シフト・リソグラフィ・プロセスにおいて使用
    するリム型の位相シフト・マスクの形成方法。
  3. 【請求項3】上記所定の距離は、少なくとも0.05ミ
    クロンであることを特徴とする請求項1又は請求項2記
    載のリム型の位相シフト・マスクの形成方法。
  4. 【請求項4】上記所定の距離は、0.05ミクロン乃至
    0.5ミクロンであることを特徴とする請求項1、請求
    項2又は請求項3記載のリム型の位相シフト・マスクの
    形成方法。
  5. 【請求項5】上記くぼみ部分を形成する工程は、該くぼ
    み部分を規定する上記基板内の側壁が該基板の上記第1
    表面に略垂直に延びるように行われることを特徴とする
    請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4記載のリム
    型の位相シフト・マスクの形成方法。
  6. 【請求項6】上記レジストはポジティブ・フォト・レジ
    ストであることを特徴とする請求項1、請求項2、請求
    項3、請求項4又は請求項5記載のリム型の位相シフト
    ・マスクの形成方法。
  7. 【請求項7】上記くぼみ部分の深さは、位相シフト・リ
    ソグラフィ・プロセスにおいて使用される上記電磁放射
    の波長及び上記基板の屈折率の関数として選択されるこ
    とを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    4、請求項5又は請求項6記載のリム型の位相シフト・
    マスクの形成方法。
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