JP2024517643A - 可逆電磁弁 - Google Patents

Abstract

弁口（１１）を有する弁座（１０）、弁座（１０）に摺動可能に接続されるスライダ（２０）、及び駆動部材（３０）を含み、駆動部材（３０）は、スライダ（２０）の密封面（２２）で弁口（１１）を選択的に封止するように、スライダ（２０）を駆動して、弁座（１０）に密着させて移動させることができる、可逆電磁弁（１００）。スライダ（２０）の密封面（２２）は密封ポイント（２１）を有し、密封ポイント（２１）は、スライダ（２０）が密封ポイント（２１）と共に弁口（１１）を跨ぐ際に、スライダ（２０）の密封面（２２）が弁口（１１）を封止することができるように、弁座（１０）の弁口（１１）の縁の限界位置に対応して設けられ、スライダ（２０）は、差圧の作用により、スライダ（２０）の密封ポイント（２１）が位置する位置が、弁口（１１）の縁が位置する平面以上となる。この可逆電磁弁は、スライダ（２０）の密封ポイント（２１）が位置する位置と弁座（１０）の弁口の縁（１２）とが干渉することを防止し、更には、スライダ（２０）が弁を閉じる際の、弁座（１０）の弁口（１１）に対する有効な密封を確保することができる。【選択図】図４

Description

関連出願
本出願は、２０２１年５月２０日に出願された、出願番号が２０２１１０５５３７２２．Ｘであり、発明の名称が「可逆電磁弁」である中国特許出願の優先権を主張しており、その全ての内容は参照により本出願に組み込まれる。

本出願は二方電磁弁の技術分野に関し、特に、可逆電磁弁に関する。

現在、関連技術における可逆電磁弁において、弁座及びスライダの組み立て構成模式図は、図１に示す通りである。弁座１の弁口２は円形であり、スライダ３は、弁口２の密封面を封止するために用いられ、且つ円形構造とされているため、スライダ３が弁座１上を移動して弁を閉じる際に、スライダ３は、弁座１の弁口２の開口の縁と交差して、２つの支持ポイントを形成し、差圧の作用によりスライダに対する作用力Ｆが発生し、この作用力Ｆにより、スライダ３は、２つの支持ポイントによって構成される接続線に沿って回転し、傾くようになる。回転した後に傾きが発生する構成図は、図２に示す通りである。作用力Ｆがスライダ３に作用することによって、弁を閉じる方向Ｓに沿って弁口２を閉じる過程で、スライダ３は、移動方向の先端に沿って弁口２に嵌まるようになり、スライダ３の嵌まる深さの値はσで表され、スライダ３は、傾いた状態で弁口２の縁に衝突してから、外力の作用により、弁口２から強制的に滑り出て、弁口２を封止する。これによりスライダ３は、弁を閉じる過程で、弁座１の弁口２の縁との間で一定量の干渉が発生するため、この可逆電磁弁が弁を閉じる際に、スライダ３の密封面と弁座１の弁口２の端部との間に一定の衝突が存在し、このままでは、スライダ３の密封面が摩耗して、弁座１の弁口２に対する効果的な密封を実現することができず、この可逆電磁弁の製品の信頼性が低下するようになる。

本出願の様々な実施例によれば、可逆電磁弁を提供する。

可逆電磁弁は、弁口を有する弁座、弁座に摺動可能に接続されるスライダ、及び駆動部材を含み、駆動部材は、スライダの密封面で弁口を選択的に封止するように、スライダを駆動して、弁座に密着させて移動させることができ、スライダの密封面は密封ポイントを有し、密封ポイントは、スライダが密封ポイントと共に弁口を跨ぐ際に、スライダの密封面が弁口を封止することができるように、弁座の弁口の縁の限界位置に対応して設けられ、スライダは、差圧の作用により、スライダの密封ポイントが位置する位置が、弁口の縁が位置する平面以上となる。

一実施例では、密封ポイントは、密封面の弁口の縁に向いた側のフレームライン上に設けられる。

一実施例では、密封面の密封ポイントを有するフレームラインは、スライダが弁座上で移動する方向に垂直な直線部分として設定される。

一実施例では、密封面は矩形形状をなす。

一実施例では、密封面の弁口の縁に向いた側の端部には弓形の凹溝が穿設され、密封ポイントは、弓形の凹溝の溝底の位置に設けられる。

一実施例では、弓形の凹溝は、接続された２つの弓形の溝を含み、２つの弓形の溝は、スライダの中心線に対して対称的に設けられ、２つの弓形の溝の接続ポイントが密封ポイントとして設定される。

一実施例では、弓形の凹溝の数は１つであり、弓形の凹溝は、スライダの中心線に対して対称的であり、弓形の凹溝の溝底の中心点が密封ポイントとして設定される。

一実施例では、密封ポイントは、密封面の内部に設けられる。

一実施例では、密封面は、円形の主面、及び円形の主面に設けられるストリップ状の凸面を含み、密封ポイントは、円形の主面とストリップ状の凸面とが接続される接続線の中心位置に設けられる。

一実施例では、密封面が弁口を封止する際の密封幅の２倍と弁口の口径の和は、密封面の外径よりも小さい。

本出願の１つ以上の実施例の詳細を、以下の図面及び記述において提示する。本出願の他の特徴、目的及び利点は、明細書、図面及び特許請求の範囲により明らかになるであろう。

ここに開示されているこれらの出願の実施例及び／又は例示をよりよく記述及び説明するために、１つ以上の図面を参照することができる。図面を説明するために用いられる追加の詳細又は例示は、開示された出願、ここで説明する実施例及び／又は例示、並びにここで理解されるこれらの出願の最適な形態のうちのいずれかの範囲を制限するものとしてみなされるべきではない。

関連技術における可逆電磁弁のスライダ及び弁座の組み立て構成模式図である。 関連技術における可逆電磁弁のスライダが傾いた場合の状態の模式図である。 １つ以上の実施例による可逆電磁弁の構成模式図である。 １つ以上の実施例による可逆電磁弁の弁座及びスライダの組み立て構成模式図である。 １つ以上の実施例による可逆電磁弁の弁座及びスライダの別の視点の組み立て構成模式図である。 １つ以上の実施例による可逆電磁弁の第２の場合におけるスライダ及び弁座の組み立て構成模式図である。 １つ以上の実施例による可逆電磁弁の弁座及びスライダの組み立て構成模式図である。 １つ以上の実施例による可逆電磁弁の弁座及びスライダの別の視点の組み立て構成模式図である。 １つ以上の実施例による可逆電磁弁の弁座及びスライダの組み立て構成模式図である。 １つ以上の実施例による可逆電磁弁の弁座及びスライダの組み立て構成模式図である。 １つ以上の実施例による可逆電磁弁のスライダの密封面の構成模式図である。 １つ以上の実施例による可逆電磁弁の弁座及びスライダの組み立て構成模式図である。

図面において、各符号の意味は以下の通りである。
１００ 可逆電磁弁、１０ 弁座、１１ 弁口、１２ 弁口の縁、１３ 支持ポイント、２０ スライダ、２０１ 円形の主面、２０２ ストリップ状の凸面、２１ 密封ポイント、２１０ 弓形の凹溝、２２ 密封面、２３ フレームライン、３０ 駆動部材、４０ 弁体、４１ 弁室、４１１ 第１室、４１２ 第２室、４１３ 第３室、４２ 第１エンドカバー、４３ 第２エンドカバー、４４ 中間エンドカバー、４５ 第１孔、４５１ 第１毛細管、４６ 第２孔、４６１ 第２毛細管、５０ 弁芯アセンブリ、５１ ピストン。

以下、本出願の実施例における図面を参照して本出願の実施例における技術態様について明確且つ完全に説明するが、説明される実施例は本出願の一部の実施例にすぎず、全ての実施例ではないことは明らかである。本出願における実施例に基づいて、当業者が創造的な労力なしに得られる全ての他の実施例は、いずれも本出願の保護の範囲に属する。

特に定義しない限り、本出願で使用される全ての技術及び科学用語は、本出願の当業者によって一般に理解される意味と同じである。本出願の明細書に使用される用語は、具体的な実施例を説明することのみを目的としており、本出願を制限する意図のものではない。

図３を参照すると、本出願によって提供される可逆電磁弁１００は、弁体４０、弁芯アセンブリ５０及び駆動部材３０を含み、弁体４０は弁室４１を有し、弁芯アセンブリ５０は弁室４１内を移動することができる。弁室４１内には中間エンドカバー４４が設けられ、弁体４０の両端には第１エンドカバー４２及び第２エンドカバー４３がそれぞれ設けられ、弁室４１は、第１室４１１、第２室４１２及び第３室４１３を含み、第１エンドカバー４２、弁体４０及び弁芯アセンブリ５０は連携して第１室４１１を形成し、弁芯アセンブリ５０、中間エンドカバー４４及び弁体４０は第２室４１２を形成し、弁芯アセンブリ５０、弁体４０及び第２エンドカバー４３は第３室４１３を形成する。

弁体４０には第１孔４５及び第２孔４６が穿設され、第１孔４５は第２室４１２に連通され、第２孔４６は第３室４１３に連通される。第１孔４５内には第１毛細管４５１が設けられ、第２孔４６内には第２毛細管４６１が設けられ、第１毛細管４５１及び第２毛細管４６１は、弁芯アセンブリ５０の両側に差圧を形成して、弁芯アセンブリ５０を動かして移動させるように、駆動部材３０に接続される。

弁芯アセンブリ５０は、スライダ２０及びピストン５１を含み、スライダ２０は第１室４１１内に位置し、ピストン５１は、第２室４１２と第３室４１３とを密封して隔離し、第２室４１２は、ピストン５１の第１室４１１に近接した側に位置し、第３室４１３は、ピストン５１の第２エンドカバー４３に近接した側に位置し、第２室４１２及び第３室４１３は、ピストン５１を動かして移動させるように、差圧を形成することができる。

図４を参照すると、可逆電磁弁１００は、弁口１１を有する弁座１０、及び駆動部材３０を含み、弁芯アセンブリはスライダ２０を更に含む。弁座１０は弁体４０内に設けられ、駆動部材３０は弁体４０外に設けられ、スライダ２０は、ピストン５１に接続され、且つピストン５１の駆動により弁座１０内を摺動する。

ここで、駆動部材３０は、スライダ２０の密封面２２で弁口１１を選択的に封止するように、スライダ２０を駆動して、弁座１０に密着させて移動させることができることによって、この可逆電磁弁１００が作動する際に、弁座１０の弁口１１に対する開閉制御を実現する。説明すべきこととして、本出願のスライダ２０の密封面２２は、具体的には、スライダ２０の弁座１０に密着した側の端面を指す。

図１から図６に示すように、本出願において、本出願のスライダ２０の密封面２２は密封ポイント２１を有し、密封ポイント２１は、スライダ２０が密封ポイント２１と共に弁口１１を跨ぐ際に、スライダ２０の密封面２２が弁口１１を封止することができるように、弁座１０の弁口の縁１２の限界位置に対応して設けられ、スライダ２０は、差圧の作用により、スライダ２０の密封ポイント２１が位置する位置が、弁口の縁１２が位置する平面以上となる。上記の合理的な構造設定によって、この可逆電磁弁１００は、スライダ２０を駆動して弁を閉じる際に、スライダ２０が差圧の作用を受けた後に、スライダ２０の密封ポイント２１が位置する部位と弁座１０の弁口の縁１２とが干渉することを防止することができ、これにより、スライダ２０の密封ポイント２１が位置する部位と弁座１０の弁口の縁１２とが衝突することを回避し、更には、このスライダ２０の密封面２２が弁座１０の弁口１１を封止する際の、弁口１１に対する密封効果を確保し、この可逆電磁弁１００の製品の信頼性を向上させる役割を果たす。

本出願の可逆電磁弁１００は、スライダ２０の密封面２２を駆動して弁座１０の弁口１１を封止する際に、スライダ２０が密封面２２を動かしてちょうど弁口１１を封止した後にも、引き続き一定距離を移動してから停止し、即ち、本実施形態の可逆電磁弁１００は、スライダ２０で弁座１０の弁口１１を封止する際に、スライダ２０の密封面２２の密封ポイント２１と弁口の縁１２との最短垂直距離がこのスライダ２０の密封幅Ｄであることが理解できる。従って、このスライダ２０の密封ポイント２１は、弁座１０の弁口の縁１２の限界位置に対応して設けられ、この限界位置は、スライダ２０が弁口１１を封止する境界位置に位置する際に、このスライダ２０の密封ポイント２１が、弁座１０の弁口の縁１２の最後に封止される部位に対応する位置となる第１の場合と、スライダ２０が最後に停止する際に、このスライダ２０の密封ポイント２１が、弁座１０の弁口の縁１２の最後に封止される部位に対応する位置となる第２の場合と、を含む。

ここで、図４から図９に示すように、密封ポイント２１は第１の場合に属する。具体的には、スライダ２０の密封ポイント２１を密封面２２の弁口の縁１２に向いた側のフレームライン２３に設けることができる。スライダ２０は、差圧の作用により、このスライダ２０の密封面２２のフレームライン２３と弁口の縁１２とが交差する２つの支持ポイント１３が接続される接続線周りに回転して傾くことしかできず、密封ポイント２１をこのフレームライン２３に設けて、スライダ２０が弁を閉じる際に、差圧により弁座１０上で回転して傾くことを確保すると、このスライダ２０の密封ポイント２１が位置する位置は、常に弁座１０の弁口の縁１２が位置する平面に設けられるようになり、即ち、スライダ２０の密封ポイント２１は、スライダ２０が回転することによって弁口１１内に嵌まることはない。これにより、スライダ２０の密封ポイント２１が位置する位置と弁座１０の弁口の縁１２とが干渉することを防止し、更には、このスライダ２０が弁を閉じる際の、弁座１０の弁口１１に対する有効な密封を確保する。

図４から図６を参照すると、本出願の第１実施例によって提供される可逆電磁弁１００は、本実施例の密封面２２の密封ポイント２１を有するフレームライン２３が、スライダ２０が弁座１０上で移動する方向に垂直な直線部分として設定される。本実施形態のスライダ２０の密封ポイント２１が設けられたフレームライン２３は、このスライダ２０の密封面２２の構造が簡素化されて、スライダ２０の製造が容易になり、スライダ２０の製造コストを削減する役割を果たす。具体的には、本実施形態のスライダ２０の密封面２２は、このスライダ２０の構造を更に簡素化するように、矩形形状をなす。説明すべきこととして、スライダ２０の密封面２２は、図示されたものに限定されるものではなく、当業者にとって、このスライダ２０の密封ポイント２１を有するフレームライン２３は、他の任意の形状とすることが可能であり、フレームライン２３と弁口の縁１２とが交差する２つの支持ポイント１３と密封ポイント２１とが同一直線上に位置することを満たし、このスライダ２０の密封面２２がこの弁座１０の弁口１１上に置かれる際に、弁口１１に対する封止の役割を実現することができればよいことは言うまでもない。

図７、図８を参照すると、本出願の第２実施例によって提供される可逆電磁弁１００は、本実施例のスライダ２０の密封面２２の、弁口の縁１２に向いた側の端部に弓形の凹溝２１０が穿設され、密封ポイント２１は、弓形の凹溝２１０の溝底の位置に設けられる。上記の構造とすることによって、このスライダ２０の、弁口１１を密封するための密封面２２は他の構造とされ、これにより、このスライダ２０の構造の多様性が実現され、このスライダ２０を異なる用途に応じて、対応して設けることができる。ここで、上記の弓形の凹溝２１０は、接続された２つの弓形の溝を含み、２つの弓形の溝は、スライダ２０の中心線に対して対称的に設けられ、このスライダ２０の密封ポイント２１は、２つの弓形の溝の接続ポイントに設けられる。密封面２２と弁口の縁１２とが交差する２つの支持ポイント１３と密封ポイント２１とが同一直線上に設けられると、このスライダの密封ポイント２１が、常に弁座１０の弁口の縁１２が位置する平面に設けられることを確保する上に、このスライダ２０の構造の多様性を実現する。説明すべきこととして、上記の弓形の溝は図示されたものに限定されず、当業者にとって、弓形の溝は、他の任意の形状とすることが可能であり、密封面２２と弁口の縁１２とが交差する２つの支持ポイント１３と密封ポイント２１とが同一直線上に設けられることを確保し、この密封ポイント２１が、常にこのスライダ２０の密封面２２のフレームライン２３上に位置すればよいことは言うまでもなく、ここでは説明を省略する。

図９を参照すると、本出願の第３実施例によって提供される可逆電磁弁１００は、本実施例のスライダ２０の構造が本出願の第２実施例のスライダ２０の構造に概ね似ており、本実施形態のスライダ２０の密封面２２の、弁口の縁１２に向いた側の端部にも弓形の凹溝２１０が１つ穿設され、この弓形の凹溝２１０は、スライダ２０の中心線に対して対称的であり、このスライダ２０の密封ポイント２１は、この弓形の凹溝２１０の溝底の中心点に設けられる。このスライダ２０が弁を閉じる際に、本実施例では、スライダ２０の密封ポイント２１は、スライダ２０の密封面２２と弁口の縁１２とが交差する２つの支持ポイント１３の内側に設けられて、スライダ２０が差圧の作用により２つの支持ポイント１３が接続された接続線周りに回転して傾いた場合、このスライダ２０の密封ポイント２１が、弁座１０の弁口の縁１２が位置する平面よりも高く設けられるようになり、これにより、スライダ２０の密封ポイント２１が位置する位置と弁座１０の弁口の縁１２とが干渉することを防止し、更には、このスライダ２０が弁を閉じる際の、弁座１０の弁口１１に対する有効な密封を確保する。説明すべきこととして、本実施例のスライダ２０の弓形の凹溝２１０の構造は図示されたものに限定されず、当業者にとって、上記の条件を満たすことを基礎として、弓形の凹溝２１０を他の異なる形状の構造とすることができるが、ここでは説明を省略する。

なお、図１０から図１２に示すように、密封ポイント２１は第２の場合に属する。密封ポイント２１を密封面２２のフレームライン２３に設ける以外に、スライダ２０の密封ポイント２１を密封面２２の内部に設けてもよく、これにより、このスライダ２０の密封面２２の構造の多様性が実現され、このスライダ２０を異なる用途に応じて、対応して設けることができる。図１０、図１１を参照すると、本出願の第４実施例によって提供される可逆電磁弁１００は、このスライダ２０の密封面２２が、円形の主面２０１、及び円形の主面２０１に設けられるストリップ状の凸面２０２を含み、密封ポイント２１が、円形の主面２０１とストリップ状の凸面２０２とが接続される接続線の中心位置に設けられる。これにより、このスライダ２０が弁座１０の弁口１１を封止する際に、ストリップ状の凸面２０２の外縁が先に弁口の縁１２に干渉し、このスライダ２０の密封ポイント２１が位置する位置と弁座１０の弁口の縁１２とが干渉することを防止し、更には、このスライダ２０が弁を閉じる際の、弁座１０の弁口１１に対する有効な密封を確保する。図１２を参照すると、本出願の第５実施例によって提供される可逆電磁弁１００は、このスライダ２０の形状が円盤状であり、密封ポイント２１がスライダ２０の密封面２２内に位置し、本実施形態の密封面２２が弁口１１を封止する際の密封幅Ｄの２倍と弁口１１の口径の和が密封面２２の外径よりも小さく、これにより、本実施形態のスライダ２０は、スライダ２０の外径が十分な大きさに設定され、スライダ２０の外縁が先に弁口の縁１２に干渉して、このスライダ２０の密封ポイントが位置する位置と弁座１０の弁口の縁１２とが干渉することを防止し、更には、このスライダ２０が弁を閉じる際の、弁座１０の弁口１１に対する有効な密封を確保する。

なお、説明すべきこととして、本出願の可逆電磁弁１００の弁座１０の弁口は、通常、一般の円形構造であるが、一部の実施例における可逆電磁弁１００に関しては、弁座１０の弁口を多角形構造とすることができるが、ここでは説明を省略する。

上述した実施例の各技術特徴は、任意の組み合わせが可能であり、説明を簡潔にするために、上記の実施例における各技術特徴の可能な組み合わせについては全て説明されていないが、これらの技術特徴の組み合わせに矛盾がない限り、いずれも本明細書に記載された範囲とみなされるべきである。

上述した実施例は、本出願のいくつかの実施例を示すものにすぎず、その説明が比較的に具体的且つ詳細ではあるが、それ故に本出願の特許請求の範囲を制限するものとして理解されるべきではない。当業者にとって、本出願の趣旨を逸脱しないことを前提に、いくつかの変形及び改善を行なうこともできるが、いずれも本出願の保護範囲に含まれることを指摘しておかなければならない。従って、本出願の特許の保護範囲は、添付の特許請求の範囲に準ずるものとする。

Claims (15)

1. 弁口を有する弁座、前記弁座に摺動可能に接続されるスライダ、及び駆動部材を含み、前記駆動部材は、前記スライダの密封面で前記弁口を選択的に封止するように、前記スライダを駆動して、前記弁座に密着させて移動させることができ、
   前記スライダの密封面は密封ポイントを有し、前記密封ポイントは、前記スライダが前記密封ポイントと共に前記弁口を跨ぐ際に、前記スライダの密封面が前記弁口を封止することができるように、前記弁座の弁口の縁の限界位置に対応して設けられ、前記スライダは、差圧の作用により、前記スライダの前記密封ポイントが位置する位置が、前記弁口の縁が位置する平面以上となる、可逆電磁弁。
2. 前記密封ポイントは、前記密封面の前記弁口の縁に向いた側のフレームライン上に設けられる、請求項１に記載の可逆電磁弁。
3. 前記密封面の前記密封ポイントを有するフレームラインは、前記スライダが前記弁座上で移動する方向に垂直な直線部分として設定される、請求項２に記載の可逆電磁弁。
4. 前記密封面は矩形形状をなす、請求項３に記載の可逆電磁弁。
5. 前記密封面の前記弁口の縁に向いた側の端部には弓形の凹溝が穿設され、前記密封ポイントは、前記弓形の凹溝の溝底の位置に設けられる、請求項４に記載の可逆電磁弁。
6. 前記弓形の凹溝は、接続された２つの弓形の溝を含み、２つの前記弓形の溝は、前記スライダの中心線に対して対称的に設けられ、２つの前記弓形の溝の接続ポイントが前記密封ポイントとして設定される、請求項５に記載の可逆電磁弁。
7. 前記スライダの前記密封面と前記弁口の縁とが交差する２つの支持ポイントと前記密封ポイントとは同一直線上に設けられる、請求項５に記載の可逆電磁弁。
8. 前記弓形の凹溝の数は１つであり、前記弓形の凹溝は、前記スライダの中心線に対して対称的であり、前記弓形の凹溝の溝底の中心点が前記密封ポイントとして設定される、請求項５に記載の可逆電磁弁。
9. 前記スライダの前記密封ポイントは、前記密封面と前記弁口の縁とが交差する２つの支持ポイントの接続線の内側に設けられる、請求項８に記載の可逆電磁弁。
10. 前記密封ポイントは、前記密封面の内部に設けられる、請求項１に記載の可逆電磁弁。
11. 前記密封面は、円形の主面、及び前記円形の主面に設けられるストリップ状の凸面を含み、前記密封ポイントは、前記円形の主面と前記ストリップ状の凸面とが接続される接続線の中心位置に設けられる、請求項１０に記載の可逆電磁弁。
12. 前記密封面が前記弁口を封止する際の密封幅の２倍と前記弁口の口径の和は、前記密封面の外径よりも小さく、前記密封幅は、前記密封ポイントと前記弁口の縁との最短垂直距離である、請求項１０に記載の可逆電磁弁。
13. 前記密封面は、前記スライダの前記弁座に密着した側の端面である、請求項１に記載の可逆電磁弁。
14. 弁体及び弁芯アセンブリを含み、前記弁芯アセンブリは前記スライダ及びピストンを含み、前記弁体は弁室を有し、前記弁芯アセンブリは前記弁室内を移動することができ、前記弁室内には中間エンドカバーが設けられ、前記弁体の両端には第１エンドカバー及び第２エンドカバーがそれぞれ設けられ、前記弁室は、第１室、第２室及び第３室を含み、前記第１エンドカバー、前記弁体及び前記弁芯アセンブリは連携して前記第１室を形成し、前記弁芯アセンブリ、前記中間エンドカバー及び前記弁体は前記第２室を形成し、前記弁芯アセンブリ、前記弁体及び前記第２エンドカバーは前記第３室を形成する、請求項１に記載の可逆電磁弁。
15. 前記弁体には第１孔及び第２孔が穿設され、前記第１孔は前記第２室に連通され、前記第２孔は前記第３室に連通され、前記第１孔内には第１毛細管が設けられ、前記第２孔内には第２毛細管が設けられ、前記第１毛細管及び前記第２毛細管は、前記弁芯アセンブリの両側に差圧を形成して、前記弁芯アセンブリを動かして移動させるように、前記駆動部材に接続される、請求項１４に記載の可逆電磁弁。
    

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