JP2024508560A - 形状パラメータの反復変動による構造の物理的及び/又は幾何学的特性の最適化 - Google Patents

形状パラメータの反復変動による構造の物理的及び/又は幾何学的特性の最適化 Download PDF

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Abstract

本方法は、S個の空間によって分離され、各々が材料の少なくとも1つの層を含むP個のサブ構造を含む構造を、当該構造が選択された電磁励起に対して選択された応答を有するように最適化する。この方法は、空間及びサブ構造の第1の設計変数の第1のシーケンス変動及び第2の設計変数の第2のシーケンス変動に対する選択された応答の感度を表す性能指数を計算し、次いで、性能指数の勾配を計算し、その後、性能指数を改善するために、当該勾配に応じて、第1及び第2のシーケンスのうちの少なくとも1つの第1又は第2の設計変数を修正し、性能指数が設定された目標を表しておらず、かつ/又は選択された値よりも低い限り、最適化ステップを繰り返すことを含む最適化ステップ(110~230)を含み、第1のシーケンスのP+S個の第1の設計変数及び第2のシーケンスのP+S個の第2の設計変数が、三次元空間の3つの異なる方向のうちの1つにおいて画定される、サブ構造(3p)又はサブ構造(3p)間の空間(4s)の幅である。【選択図】図4

Description

本発明は、空間によって互いに分離されたサブ構造を含む構造の物理的及び/又は幾何学的特性の最適化に関する。
例えば、光学、フォトニクス、及びプラズモニクスなどの特定の技術分野では、S個の空間によって互いに分離され、各々が材料の少なくとも1つの層を含むP個のサブ構造(P≧2及びS≧1である)を含む構造が使用される。これらの構造は、各々、少なくとも1つの電磁源によって選択された電磁励起に対して選択された応答を有するように意図されている。例えば、そのような構造は、所定の偏向角で光を回折するように帯電された小型回折格子(若しくはメタ格子)、又は入射平面波を集束点に向かって集束させるための小型レンズ(若しくはメタレンズ)であってもよい。
特定の応答を提供する構造を生成するために、逆設計の方法を実装することが提案されている。所与の解決策を考慮すると、このタイプの方法の目的は、特定の方法論に従うことによって、この解決策に関連する問題、好ましくは単一の問題を見つけることからなる。
逆設計を伴う最適化方法の中で、いわゆる随伴ベース(adjoint-based)の方法又は技
法に基づく最適化方法が非常に効果的であることが証明されている。これらの方法は、2つのシミュレーションを実行することからなる:1つは直接法と呼ばれ、もう1つは随伴(又は相反)法と呼ばれる。
数学的観点から、このタイプの位相幾何学的最適化方法では、一般に設計パラメータと呼ばれる変数のシーケンスによってパラメータ化された一組の方程式を考慮し、この目的は、これらの設計パラメータ及びこれらの方程式の解に応じて、性能指数(電磁励起に対する構造の応答の効率を表す)と呼ばれる関数を計算することである。例えば、フォトニクスでは、空間の特定の方向に従って伝送される電磁パワーを最大化することが解又は目的として与えられてもよく(特定の境界条件を有するマクスウェルの方程式から得られる解)、考慮される波長未満の幅の選択された数のサブ構造を含み、この目的を達成することを可能にする構造を見つけることが可能である。また、反射又は透過において、パワーフローを所定の点に集中させることを可能にする構造を見つけることも可能である。
実際には、性能指数の知識は既に非常に有用であるが、性能指数の勾配gを知ることは更に有用であることが分かる。これは、この勾配が、最適化されている構造の応答が設計パラメータに対してどの程度敏感であるかを表すためである。したがって、この勾配は、性能指数を増加させ(又は改善し)、したがって、最小限のコストで設定された目標を達成するために研究が実行されるべき方向を示す。しかしながら、設計パラメータの数が非常に多いことが判明する場合があり、したがって、最適化プロセスによって、特に性能指数の勾配gの評価中に、必要とされる計算時間が過度に長くなる可能性がある。
「随伴ベース」の最適化方法は、計算時間に関して低コストで性能指数の勾配gを推定することを可能にする。これらの方法は、しばしば、反復法である下降勾配法又は上昇勾配法に結合される。したがって、最終的な結果は初期条件(開始点)に依存する。最近の研究は、開始点として設計変数の連続関数を使用する位相幾何学的随伴ベースの最適化方法の有効性を実証している。それらは、構造の電磁特性を記述する連続的な初期プロファ
イルと、このプロファイルをボクセルのシーケンスによってピクセルに変換することと、各反復で設計ドメインの各ボクセルにおける性能指数の勾配gを計算することと、からなる。勾配gは、性能指数を改善するために、各ボクセルでの設計パラメータの値を修正するために使用される。各反復中、連続プロファイルは、「ぼかし(blurring)」手順及び「二値化(binarization)」手順を適用することによって、離散(最終)プロファイルに向かって収束する。ぼかしは、プロファイルを徐々に平滑化するために低いフィルタを適用することからなり、一方、二値化手順は、最適化中に、連続プロファイルを不連続プロファイルに向かって徐々に押し進めることからなる。勾配gの計算は、2段階で実行される。
第1の段階(「フォワードシミュレーション」と呼ばれる)では、最適化されている構造は、特定の励起(例えば、偏光平面波又は双極子型の点源(point source)又はソース線(source line)であり得る)によって、一方向に照射される。これは、特定の励起の
存在下で、特定の幾何学的構成についてマクスウェルの方程式を解くことに相当する。
第2の段階(「随伴シミュレーション」と呼ばれる)では、マクスウェルの方程式が、以前と同じ幾何学的構成に対して解かれるが、透過で動作する構造については第1の段階で使用された励起の伝搬方向とは反対の伝搬方向に、又は反射で動作する構造については同じ方向に最適化されている構造を照明する励起の存在下で解かれる。例えば、電磁波によって伝達される電力を最適化することが望まれる方向又は地点(場所)から構造を背面照明することが可能である。
例えば、偏向器の構造設計が、入射エネルギーの最大部分を所与の方向に向ける機能を有する場合、フォワードシミュレーションは、所与の入射方向に沿って最適化されている構造を照明し、透過で動作する構造の透過係数、又は反射で動作する構造の反射係数を計算することからなる。
随伴シミュレーションは、最適化方向に構造を励起するためにフォワードシミュレーションによって計算された、シナリオに応じた透過係数又は反射係数を再使用して、逆行して(又は逆方向に)、構造を励起することすることからなる。透過で動作するレンズの最適化の場合、フォワードシミュレーションは、最適化される構造を所与の入射方向に沿って照射することからなり、随伴問題では、入射電磁力が集束される点に配置された点源を使用して、構造が逆行して(逆方向に)励起される。
上記の方法の主な欠点は、最終的な構造が高性能を提供するように多数のボクセルの使用を必要とするという事実にある。典型的には、少なくとも2ボクセルが、メタネットワークタイプの1次元(1D)構造を最適化するために必要とされ、構造の寸法が大きいほど、必要とされるボクセルの数が多くなる。更に、構造の次元数(2D又は3D)が大きいほど、必要とされるボクセル数も大きくなる。言い換えれば、構造が大きく及び/又は複雑であるほど、上記の方法はその最適化に好適ではない。
上記の方法の別の欠点は、それらが、目的関数の連続的な極小値を探索することからなるいわゆる「勾配降下」技法を実装しているという事実にある。しかしながら、保持される最後の極小値(又は最終結果)は、勾配降下技術の開始時に使用される開始点に大きく依存し、許容される結果が見つかる前にいくつかの初期開始点を無作為に試験することによって多数の計算を行うことを必要とする。更に、設計パラメータの関数としての勾配gの変動は、実量である。しかし、この量gは、性能指数を改善するために設計変数を修正するために使用されるので、設計変数が複素数である(したがって、実数部及び虚数部を有する)場合、現在存在する方法は適用できない。これは、例えば、損失性又は金属性の誘電体構造の場合である。いずれの場合も、設計変数は、複素数である誘電率関数の値で
ある。
したがって、本発明の目的は、特に、形状パラメータであり、したがって、その値が常に実数である設計パラメータを介して設計変数に作用することによって、前述の欠点の全て又は一部を改善することである。
この目的のために、本発明は、S個の空間によって互いに分離され、各々が材料の少なくとも1つの層を含むP個のサブ構造(P≧2及びS≧1である)を含む構造を、その生成のために、構造が少なくとも1つの電磁源によって選択された電磁励起に対して選択された応答を有するように最適化することを意図した方法を提案する。
この方法は、最適化ステップを含むことを特徴とし、最適化ステップが、空間及びサブ構造の第1の設計変数における第1のシーケンス変動及び第2の設計変数における第2のシーケンス変動に対する選択された応答の感度を表す性能指数を計算し、次いで、計算された性能指数の勾配を計算し、その後、性能指数を改善するために、計算された勾配に応じて、第1及び第2のシーケンスのうちの少なくとも1つの第1又は第2の設計変数を(例えば、関係するシーケンスの最も感度の高い変数から開始して)修正し、性能指数が設定された目標(set objective)を表していない限り、かつ/又は性能指数が選択された
値未満である限り、修正された設計変数の第1及び第2のシーケンスを用いて最適化ステップを繰り返すことを含む。
これらの第1のシーケンスのP+S個の第1の設計変数及び第2のシーケンスのP+S個の第2の設計変数は、三次元空間の3つの異なる方向のうちの1つにおいて画定されたサブ構造3又はサブ構造間の空間の幅であり得る。
したがって、構造の電磁特性を記述する連続的な初期プロファイルを使用し、設計ドメインの各ボクセル位置においてこのプロファイルを連続的に修正する代わりに、構造の要素(サブ構造及び空間)の幅は、それらの境界を変更することによって、直接、徐々に、反復的に変更される。本発明による方法によって修正が得られる設計パラメータを構成する境界は、性能指数によって保持される目的を達成することを可能にする。変数-境界はボクセルよりも数がはるかに少ないので、本発明による方法は、従来技術の方法よりもはるかに効率的で、はるかに速い。したがって、ここでは、非周期的回析メタ格子又はメタ表面を含む、より大きい及び/又はより複雑な構造を最適化することが可能である。
本発明による方法は、別個に又は組み合わせて採用することができる他の特徴を含むことができ、特に以下の特徴を含むことができる:
-初期のシーケンスと称され、各々がP+S個の設計変数を含む設計変数の第1及び第2のシーケンスが生成される初期化ステップを含んでもよい。この場合、第1の最適化ステップにおいて、これらの初期の第1及び第2の設計変数シーケンスが、それぞれP+S個の第3の設計変数の第3のシーケンス及びP+S個の第4の設計変数の第4のシーケンスに変換され、次いで、性能指数が、これらの第3のシーケンスのP+S個の第3の設計変数及び第4のシーケンスのP+S個の第4の設計変数から計算され、次いで、最適化ステップ(第1のステップに続く)の各反復において、性能指数が、前の最適化ステップ中に決定されたP+S個の第1の設計変数の第1のシーケンス及び先行する最適化ステップ中に決定された新しいP+S個の第4の設計変数の第4のシーケンスの変換から導出された新しいP+S個の設計変数の第3のシーケンスから計算され、第3のシーケンスの当該第3の設計変数及び第4のシーケンスのP+S個の第4の設計変数の各々が、原点に対する、かつ幅が画定される三次元空間の方向に沿った、サブ構造の位置又はサブ構造間の空間を表し、各位置が、前の位置と対応する第1又は第2の設計変数との間の合計に等しい

-各最適化ステップにおいて、最大P+S個のサブ反復を最適化するサブステップでは、性能指数の勾配にそれぞれ依存する最大P+S個の感度パラメータのシーケンスを計算することが可能であり、次いで、P+S個のサブ反復の各々で、第5の変数のペアを、それぞれ第3のシーケンスのP+S個の第3の設計変数、対応するP+S個の感度パラメータ、及び少なくとも1つの選択された制約から、第3のシーケンスにおける最も強い感度を有する第3の設計変数(つまり、勾配値(g)が最も高い設計変数)から始まり、最も低い感度を有する第3の設計変数で終わるまで、反復計算することが可能であり、次いで、選択された基準に従って、現在の反復(t)の検討されるサブ反復中に計算された第5の変数のペア及び第5の変数が計算される第3の設計変数を含むトリプレットの中から、これらの2つの第5の変数及びこの第3の設計変数の最良のものを決定することが可能であり、次いで、選択された基準に従って、これらの2つの第5の変数及び第3の設計変数の最良のもの並びに最大P+S-1個の残りの第3の設計変数のシーケンスの残りから構成される最大P+S個の第3の設計変数の新しい第3のシーケンスを更新することが可能であり、次いで、新しい第4のシーケンスを、更新された第3のシーケンスで構成することが可能であり、次いで、新しいP+S個の第2の設計変数の新しい第2のシーケンスを、第4の設計変数の新しい第4のシーケンスから計算することが可能であり、次いで、新しいP+S個の第1の設計変数の新しい第1のシーケンスを、それぞれ新しい第2のシーケンスの新しいP+S個の第2の設計変数及びP+S個の対応するノイズパラメータから生成することが可能であり、次いで、新しいP+S個の第3の設計変数の新しい第3のシーケンスを、新しい第1のシーケンスの新しいP+S個の第1の設計変数から計算することが可能である。
-各制約は、例えば、最小幅及び最大幅を含む群から選択され得る。
-各最適化ステップでは、対応する第3の設計変数を使用して、フォワードシミュレーション及び随伴シミュレーションから、並びに第1の最適化ステップ中に対応する第4の設計変数を使用して、フォワードシミュレーション又は先行する最適化ステップ中に生成された対応する新しい第4の設計変数のいずれかから、性能指数を計算することができる。
-各フォワードシミュレーション及び各随伴シミュレーションでは、双極子若しくはソース線若しくは平面波(偏波若しくは非偏波)又は導波路の導波モードを構成する電磁源を使用することができる。
-構造は、三次元空間の3つの異なる方向のうちの少なくとも1つに周期性を有する幾何学的形状を有し得る。例えば、構造は、少なくとも1つの別個の基本設計を形成し、線、長方形、円柱、球、平行六面体、環、及び一組の同心環又は偏心環を含む群から選択される正準形を有するサブ構造とサブ構造間の空間との(ランダム又は制御された)配置からなる幾何学的形状を有してもよい。
-代替的に、構造は、三次元空間において周期性のない幾何学的形状を有し得る。
-第1のシーケンスのP+S個の第1の設計変数及び第2のシーケンスのP+S個の第2の設計変数は、最初にランダムに生成され得る。
-電磁源は、構造の外側又は内側に位置し得る。
-第1のシーケンスの第1の設計変数及び第2のシーケンスの第2の設計変数の各々は、電磁源によって生成される電磁場の波長に依存し得る(又は依存しなくてもよい)。
-電磁源は、少なくとも1つの空間変数の関数である電磁場を生成し得る。
本発明はまた、一組の命令を含むコンピュータプログラム製品を提案し、命令が、処理手段によって実行されたとき、S個の空間によって互いに分離され、各々が材料の少なくとも1つの層を含むP個のサブ構造(P≧2及びS≧1である)を含む構造を、この構造が少なくとも1つの電磁源によって選択された電磁励起に対して選択された応答を有するように最適化するために、上に提示したタイプの方法を実装することができる。
本発明はまた、S個の空間によって互いに分離され、各々が材料の少なくとも1つの層を含むP個のサブ構造(P≧2及びS≧1である)を含む構造を、その生成のために、この構造が少なくとも1つの電磁源によって選択された電磁励起に対して選択された応答を有するように最適化するデバイスを提案する。
このデバイスは、最適化操作を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのメモリと、を含むことを特徴し、最適化操作が、空間及びサブ構造の第1の設計変数における第1のシーケンス変動及び第2の設計変数における第2のシーケンス変動に対する選択された応答の感度を表す性能指数を計算し、次いで、計算された性能指数の勾配を計算し、その後、性能指数を改善するために、計算された勾配に応じて、第1及び第2のシーケンスのうちの少なくとも1つの第1又は第2の設計変数を修正し(例えば、関係するシーケンスの最も感度の高い変数から開始して)、性能指数が設定された目標を表していない限り、かつ/又は性能指数が選択された値未満である限り、修正された設計変数の第1及び第2のシーケンスを用いて最適化ステップを繰り返すことからなる。
本発明はまた、上に提示したタイプのデバイスを含む電子装置を提案する。
本発明の他の特徴及び利点は、以下の詳細な説明及び添付の図面を検討することによって明らかになるであろう。
平面波を1Dメタ格子の前面に垂直な角度θだけ偏向させる1Dメタ格子を画定する構造の一例を概略的に示す。 メタレンズの前面に垂直な平面波を集束させるメタレンズを画定する例示的な構造を概略的に示す。 本発明による最適化デバイスを含むコンピュータの実施形態を概略的かつ機能的に示す。 本発明による最適化方法を実装するアルゴリズムの一例を概略的に示す。 構造の例の一部を、そのサブ構造及び空間の幅、並びにこれらのサブ構造のエッジの位置の表現とともに概略的に示す。 本発明による最適化方法の最適化ステップの反復中に構造のサブ構造のエッジの位置を更新する例の一部を概略的に示す。 最適化されている構造の例を概略的に示しており、左側には、フォワードシミュレーションのための電気双極子型の電磁源が示されており、右側には随伴シミュレーションのための平面波型の平面波電磁源が示されている。 本発明による最適化デバイスの機能ブロックへの例示的な分解を概略的に示す。
本発明の1つの目的は、特に、物理的及び/又は幾何学的(位相幾何学的)パラメータを最適化するための方法、より明確には、そのような最適化ステップを含む構造を生成する方法(100~230)、並びに、空間4(又は4)によって互いに分離され、かつ各々が少なくとも1つの電磁源9又は10によって選択された電磁励起に対して選択された応答を有するサブ構造3(又は3)の各々を含む構造2の決定を可能にする(特に最適化を可能にする)関連デバイス1を提案することである。
以下では、非限定的な例として、本発明による最適化の対象である構造2は、フォトニクスの分野におけるデバイス又は機器の一部を形成することが意図されていると仮定する。これらの構造は、例えば、(図1に非限定的な様式で示されるように)所定の偏向角で光を回折するように帯電された小型格子(若しくはメタ格子)、又は(図2に非限定的な
様式で示されるように)入射平面波を所定の集束点に向かって集束させる役割を果たす小型レンズ(若しくはメタレンズ)を画定する。しかしながら、本発明は、フォトニクスの分野における構造2に限定されない。実際、本発明は、他の技術分野に関し、特に光学及びプラズモニクスの技術分野に関する。より一般的には、本発明は、S個の空間4(又は4)によって互いに分離され、各々が材料の少なくとも1つの層を含むP個のサブ構造3(又は3)(P≧2及びS≧1である)を含み、少なくとも1つの電磁源9又は10によって選択された電磁励起に対して選択された応答を有する必要がある任意のタイプの構造2に関する。構造2の両端に位置するサブ構造3は、計算において任意選択的に考慮され得る追加の空間によって先行され得る(又は囲まれ得る)ことに留意されたい。
上で示したように、本発明は、特に、前の段落で画定されたタイプの構造2の最適化を可能にするように意図された方法(100~230)を提案する。このような最適化方法(100~230)は、本発明による最適化デバイス1によって実装され得、図3に非限定的な様式で示されるように、デバイスが、少なくとも1つのプロセッサ6(例えば、デジタルシグナルプロセッサ(DSP))と、少なくとも1つのメモリ7と、を含む。
このプロセッサ6及びこのメモリ7は、図3に非限定的な様式で示されるように、コンピュータ8の一部を形成することが好ましい。このコンピュータ8は、電気若しくは電子回路又はコンポーネントとソフトウェアモジュールとの組み合わせの形態で作製することができる。このコンピュータ8は、電子装置であり得るか、又は例えば、コンピュータ(デスクトップ又はラップトップ)などの電子装置の一部であり得ることに留意されたい。
メモリ7は、プロセッサ6が下記の実施形態(100~230)の最適化方法の少なくとも一部を実装する(したがって、その機能を確保する)ための命令を記憶するためにランダムである。
プロセッサ6は、有線又は無線接続によって接続された集積回路(若しくはプリント回路)又はいくつかの集積回路(若しくはプリント回路)を含み得る。集積回路(又はプリント回路)は、少なくとも1つの電気的又は電子的動作を実行することができる任意のタイプのデバイスである。
本発明による方法(100~230)は、図1、図2、及び図5~図7に示されるように、S個の空間4(s=1~S)によって互いに分離されたP個のサブ構造3(p=1~P)を含む構造2(P≧2及びS≧1である)を画定することが望まれるたびに実装される。2つの隣接するサブ構造3と3p+1との間に空間4があることが理解されるであろう。加えて、各サブ構造3は、材料の少なくとも1つの層を含む。図1、図2、及び図5~図7の各々において、サブ構造3は、単一の層の材料のみを含むが、少なくとも2つの層の材料を含むことができる。更に、パラメータの最適化が完了すると、構造2は、少なくとも1つの電磁源9又は10によって選択された電磁励起に対して選択された応答を有する必要がある。
最適化される構造2は、三次元空間の3つの異なる方向(X、Y、Z)のうちの少なくとも1つにおいて周期性を有する幾何学的形状を有することができることに留意されたい。
最適化される構造2は、サブ構造3及びサブ構造3間の空間4のランダム又は制御された配置からなる幾何学的形状を有することができ、幾何学的形状が、少なくとも1つの別個の基本設計を形成し、例えば、線、長方形、円柱、球、平行六面体、環、及び一組の同心環又は偏心環を含む群から選択される正準形を有することにも留意されたい。図1及び図2に非限定的な様式で示される例では、サブ構造3は、平面XZにおいて長方
形の断面を有する線である。
しかしながら、代替的に、最適化される構造2は、三次元空間(X、Y、Z)において周期性のない幾何学的形状を有してもよい。
図4に非限定的な様式で示されるように、本発明による(100~230)は、最適化ステップ110~230を含み、(デバイス1)は、構造2について、性能指数(又は品質)FMを計算することによって開始する。FMは、空間4及びサブ構造3の第1の設計変数
Figure 2024508560000002
(又は
Figure 2024508560000003
)における第1のシーケンス変動及び第2の設計変数
Figure 2024508560000004
(又は
Figure 2024508560000005
)の第2のシーケンスに対するこの構造2の選択された応答の感度を表す。
例えば、図5に非限定的な様式で示されるように、第1の設計変数
Figure 2024508560000006
(又は
Figure 2024508560000007
)及び第2の設計変数
Figure 2024508560000008
(又は
Figure 2024508560000009
)は、それぞれサブ構造3及び空間4の古い幅及び新しい幅を表すことができる。図5では、方向Xは、各サブ構造3又は空間4の幅eが決定される方向であり、xは、サブ構造3のエッジ(又は境界)の位置を表し、εは、サブ構造3の誘電率を表す。ここで、指数kは、1~N-1の値をとり、式中、N=P+Sである。
一般に、構造2の設計変数は、サブ構造3又は空間4の幾何学的(又は寸法的)変数、又はサブ構造3の物理的変数であり得る(例えば、材料の層の作成、又は誘電率、又は屈折率、又は導電率、又はリアルタイムで調整可能な材料の導電率を制御する化学ポテンシャルなど)。
本方法の最適化ステップ110~230は、計算したばかりの性能指数FM(g(x)=∇FM(x))の勾配g(t)(x)の(デバイス1による)計算に続く。
次いで、本方法の最適化ステップ110~230は、FMの性能指数を改善するために、計算したばかりのこの勾配g(t)(x)に応じて、第1及び第2のシーケンスのうちの少なくとも1つの第1の設計変数
Figure 2024508560000010
(若しくは
Figure 2024508560000011
)又は第2の設計変数
Figure 2024508560000012
(若しくは
Figure 2024508560000013
)の(デバイス1による)修正が続く。次いで、性能指数FMが設定された目標を表していない限り、かつ/又は性能指数FMが選択された値未満である限り、設計変数の第1及び第2のシーケンスを修正して、最適化ステップ110~230が(デバイス1によって)繰り返される。
後で分かるように、記載される詳細な実施例では、第1の設計変数
Figure 2024508560000014
(又は
Figure 2024508560000015
)は、各最適化ステップ110~230(第1の最適化ステップを含む)中に、計算したばかりの勾配g(t)(x)に応じて修正される。第1の最適化ステップ110~230全体中に、初期の第2の設計変数
Figure 2024508560000016
(又は
Figure 2024508560000017
)が修正され、次いで、次の最適化ステップ110~230中に、計算したばかりの勾配g(t)(x)に応じて、第4の設計変数
Figure 2024508560000018
(又は
Figure 2024508560000019
)が修正される。
最適化ステップ110~230の各反復中に、設計ドメインIの任意の点xで、性能指数FMによって保持される目的関数の勾配g(t)(x)を一度に計算することが可能である。これを行うために、例えば、「随伴ベース」の方法を使用することが可能である。勾配g(t)の計算のために、例えば、図6に示ように、検討される構造2が「old(古い)」状態(a)から「new(新しい)」状態(n)に変化するときにダミー電流が誘導されると考えることが可能である。この切り替えは、構造2の少なくとも1つの幾何学的又は物理的パラメータの変化によるものであり得る。
E(r)が、点r’に位置する少なくとも1つの電磁源9又は10によって生成される観測点rでの電気ベクトル場である場合、性能指数FMの勾配は、以下の関係:
Figure 2024508560000020
によって画定することができ、
二次の項を無視すると、
Figure 2024508560000021
のように示され、
式中、記号「.」は、2つのベクトルのスカラー積を示し、上線は、共役複素数を示す。加えて、ソース点r’での物理的特性の局所変動が観測点での電気ベクトル場E(r)において変動δE(r)を引き起こし得ると仮定すると、StrattonとChuの積分公式を使用して、以下のように示すことが可能である:
Figure 2024508560000022
式中、kは、波数であり、ωは、計算ドメインを囲む領域を示す。曲面(surface)ω
を、以下のように基本曲面(elementary surface)ωに細分することによって、以下:
Figure 2024508560000023
のようになり、
前述の関係は、以下:
Figure 2024508560000024
のように書き換えることができ、
これは、
Figure 2024508560000025
観測点rで計算された放射電界E(r)での各基本曲面ω上の各要素r’の寄与として現れる。
Figure 2024508560000026
Green関数の相反特性及びその勾配を使用して、
Figure 2024508560000027
のように示すことができる。
「随伴(adjoint)」場、Eadj(r’,r)は、rからr’に配置されたソー
スによって放射される場として現れる。ここで、ソース関数S(r’)は、誘導場
Figure 2024508560000028
、次いで:
Figure 2024508560000029
の変動に比例する。
したがって、性能指数の変動は、以下のように近似することができる:
Figure 2024508560000030
ここで、
Figure 2024508560000031
である。
言い換えれば、性能指数FMの設計ドメインの点r’の周りの局所変動は、電気誘導
Figure 2024508560000032
に随伴場を掛けたものの変動に比例する。
設計Iの場では、誘電率ε(x)は、不連続であり、区分定数(piecewise constant)関数によって記述することができる。したがって、設計ドメインIの分割(partition)
は、各々I=[xk-1,x]によって画定される小区間(sub-interval){I,1≦k≦N}において画定され得る。ここで、誘電率ε(x)は一定である。
各反復tは、各小区間Iが感度パラメータ
Figure 2024508560000033
に関連付けられ得ることに留意されたい。感度パラメータは、例えば、g(t)から画定され得、ここで、
Figure 2024508560000034
である。
この感度パラメータ
Figure 2024508560000035
は、フィットネスパラメータ
Figure 2024508560000036
に関連付けられる。このフィットネスパラメータ
Figure 2024508560000037
の有用性は、後で理解されるであろう。
従来技術の位相幾何学的最適化方法の場合のように、構造2の電磁特性を記述する連続的な初期プロファイルを使用して、設計ドメインの各ボクセル位置においてこのプロファイルを連続的に修正する代わりに、本方法では、構造2の離散要素(サブ構造3及び空間4)の幅に対して、直接的かつ徐々に、連続的にアクションがとられる。これは、はるかに効率的かつはるかに高速であることを証明し、したがって、それらが非周期的な回析メタ格子又はメタ表面である場合を含めて、より大きい及び/又はより複雑な構造2を最適化することを可能にする。
図4に非限定的な様式で示されるように、本方法(100~230)は、第1の最適化ステップ110~230全体の前に、初期化ステップ100を含み得ることに留意されたい。この初期化ステップ100では、P+S個の第1の設計変数
Figure 2024508560000038
(又は
Figure 2024508560000039
)の第1のシーケンス及びP+S個の第2の設計変数
Figure 2024508560000040
(又は
Figure 2024508560000041
)の第2のシーケンスが、(デバイス1によって)生成される。これらの設計変数の第1及び第2のシーケンスは、初期シーケンスと呼ばれる。
例えば、これらのP+S個の第1の設計変数
Figure 2024508560000042
(又は
Figure 2024508560000043
)及びP+S個の第2の設計変数
Figure 2024508560000044
(又は
Figure 2024508560000045
)は、最初に、デバイス1によって初期化ステップ100中にランダムに生成され得る。しかし、これは必須ではない。実際、最適化を監督する人は、初期のP+S個の第1の設計変数
Figure 2024508560000046
(又は
Figure 2024508560000047
)及びP+S個の第2の設計変数
Figure 2024508560000048
(又は
Figure 2024508560000049
)を画定する人であることが想定され得る。
区間[emin,emax](式中、eminは、サブ構造3又は空間4の初期化ステップで許される最小幅であり、emaxは、サブ構造3又は空間4の初期化ステップで許される最大幅である)で、P+S個の第1の設計変数
Figure 2024508560000050
(又は
Figure 2024508560000051
)は、第1の(P+S)タプル
Figure 2024508560000052
(又は第1のシーケンス)を形成し、P+S個の第2の設計変数
Figure 2024508560000053
(又は
Figure 2024508560000054
)は、第2の(P+S)タプル
Figure 2024508560000055
(又は第2のシーケンス)を形成する。例えば、これらの確率変数(random variable
)に対して、以下の関係:
Figure 2024508560000056
(式中、
Figure 2024508560000057
は、
Figure 2024508560000058
に属する確率変数の集合である)を使用することができる。
周期構造の場合の周期、又はより一般的には計算ドメインの(ここでは幅の方向Xに沿った)寸法を表す所与のパラメータdに対して、
Figure 2024508560000059
は、
Figure 2024508560000060
を満たさなければならならず、
Figure 2024508560000061
は、
Figure 2024508560000062
を満たさなければならない。したがって
Figure 2024508560000063
は、以下のように正規化され:
Figure 2024508560000064
Figure 2024508560000065
は、以下のように正規化される:
Figure 2024508560000066
この初期化ステップ100の後、第1の最適化ステップ110~230が開始され、初期の設計変数の第1及び第2のシーケンスが、それぞれ初期のP+S個の第3の設計変数
Figure 2024508560000067
(又は
Figure 2024508560000068
)の第3のシーケンス及び初期のP+S個の第4の設計変数
Figure 2024508560000069
(又は
Figure 2024508560000070
)の第4シーケンスに(デバイス1によって)変換される。
例えば、図5及び図6に示されるように、P+S個の第3の設計変数
Figure 2024508560000071
(又は
Figure 2024508560000072
)及びP+S個の第4の設計変数
Figure 2024508560000073
(又は
Figure 2024508560000074
)は、三次元空間(X、Y、Z)の原点に対して、かつX方向に沿ったサブ構造の位置3又はサブ構造3間の空間4を表すことができ、それに従って、幅eが画定される。この場合、幅eは、サブ構造3及び空間4の位置を固定することによって、構造2の設計段階の空間を制限する隣接変数である。例えば、表された位置は、サブ構造3又は空間4のエッジ(若しくは境界)又は中心であってもよい。
例えば、エッジ(又は境界)の各位置
Figure 2024508560000075
は、先行する位置
Figure 2024508560000076
と対応する第1の設計変数
Figure 2024508560000077
又は第2の設計変数
Figure 2024508560000078
との間の合計に等しくあり得る。この場合、得られる関係は、
Figure 2024508560000079
(式中、
Figure 2024508560000080
である。
これらの新しい変数xは、最適化段階中に、厚さeとサブ構造3の位置との間の近い一致を得ることを容易にする。
第1の最適化ステップ110~230全体において、(デバイス1が)性能指数FMを、新しいP+S個の第3の設計変数
Figure 2024508560000081
(又は
Figure 2024508560000082
)の第3のシーケンス及びP+S個の第4の設計変数
Figure 2024508560000083
(又は
Figure 2024508560000084
)の第4のシーケンスから計算することが可能である。次いで、最適化ステップ110~230の各反復において、(デバイス1が)先行する最適化ステップ110~230中に決定された第1の設計変数
Figure 2024508560000085
(又は
Figure 2024508560000086
)の変換から導出された新しいP+S個の第3の設計変数
Figure 2024508560000087
(又は
Figure 2024508560000088
)の第3のシーケンス、及び先行する最適化ステップ110~230中に決定された新しい第4の設計変数
Figure 2024508560000089
(又は
Figure 2024508560000090
)の第4のシーケンスから、性能指数を計算することが可能である。
上述のように、各最適化ステップ110~230において、(デバイス1が)P+S個の感度パラメータ
Figure 2024508560000091
を計算することが可能であることに留意されたい。感度パラメータは、それぞれ性能指数FMの勾配g(t)のP+S個の成分g(t)(x)に依存する。次いで、この場合、(デバイス1について)各最適化ステップにおいて、最大P+S回のサブ反復を実行することが可能であり、サブ反復の各々において、(デバイス1が)第5の変数のペア
Figure 2024508560000092
を、それぞれP+S個の第3の設計変数
Figure 2024508560000093
(又は
Figure 2024508560000094
)の第3のシーケンス、対応するP+S個の感度パラメータ
Figure 2024508560000095
、及び少なくとも1つの選択された制約から、好ましくは最も感度の高い第3のシーケンスの第3の設計変数(つまり、
Figure 2024508560000096
の値が最も高い感度を有する変数)から始めて、最も感度の低い設計変数で終わるまで、繰り返し計算することが可能である。例えば、各制約は、最小幅emin及び最大幅emaxを含む群から選択され得る。
各シーケンスにおける設計変数のそれらの感度による分類は、性能指数FMの勾配関数の値に基づく。
第5の変数
Figure 2024508560000097
のP+S個のペアの各々の計算の最良の結果に収束する確率を増加させるために、最適化ステップ110~230の各反復(t)の各サブ反復で、感度パラメータ
Figure 2024508560000098
のシーケンスによってとられた値は、降順(又は昇順)で分類され、各エッジ位置変数(又は境界)xの位置を探索するために使用され得、性能指数FMを改善することが可能になる。
例えば、シーケンスの各第5の変数
Figure 2024508560000099
は、以下の関係:
Figure 2024508560000100
によって与えられ得、
シーケンスの各第5の変数
Figure 2024508560000101
は、以下の関係:
Figure 2024508560000102
によって与えられ得る。
最後の2つの関係において、
Figure 2024508560000103
は、感度パラメータ
Figure 2024508560000104
から計算される形状パラメータ:
Figure 2024508560000105
であり、
式中、α(t)は、各反復tの開始時に計算され、反復回数が増加すると0に減少するパラメータである。例えば、この減少するパラメータは、以下の関係:
Figure 2024508560000106
によって画定することができ、
式中、tmaxは、最適化ステップ110-230の最大反復回数tを表し、aは、最適化ステップ110-230の最初の反復に付随する数値制御パラメータである。
次いで、反復tの各サブ反復において、(デバイス1が)計算された第5の変数
Figure 2024508560000107
並びに第3の設計変数
Figure 2024508560000108
の各ペアから、選択された基準に基づいて、これら2つの変数
Figure 2024508560000109
並びに第3の設計変数
Figure 2024508560000110
の最良のものを決定することが可能である。
したがって、感度パラメータ
Figure 2024508560000111
から計算された各フィットネスパラメータ
Figure 2024508560000112
は、少なくとも1つの最小幅制約cminに対応するエッジ(又は境界)位置変数
Figure 2024508560000113
の現在の値を破壊するために各サブ反復で使用される。この最小幅制約は、この破壊された値の可能な変動(増加又は減少)を引き起こす可能性がある。性能指数FM(これは前述の選択された基準である)の最良の改善をもたらす変動のみが、問題のエッジ(又は境界)位置変数
Figure 2024508560000114
の新しい値を後で画定するために保持される。性能指数FMの最良の改善をもたらす各変動の決定は、シミュレーションによって実行することができる。
なお、最小幅cminは、eminと異なっていてもよい。これは、emin及びemaxが初期条件の生成中の開始時に使用されるのに対して、cminは、eminの値とは無関係に最適化中に課され考慮される最小制約であるためである。
次いで、反復tの各サブ反復中に、第3の変数の第3のシーケンスが、この第3のシーケンスにおいて2つの第5の変数
Figure 2024508560000115
並びにそれらを計算するために使用される第3のシーケンスの要素
Figure 2024508560000116
(又は
Figure 2024508560000117
)の中で最良であると考えられる要素を(デバイス1によって)置換することによって更新される。
次いで、反復tの最大P+S-1回のサブ反復の終了時に、(デバイス1が)完全に更新された第3のシーケンスで新しい第4のシーケンスを構成することが可能である。各新しい第4の設計変数
Figure 2024508560000118
(又は
Figure 2024508560000119
)は、以下の関係:
Figure 2024508560000120
によって与えられる。
次いで、(デバイス1が)P+S個の第2の設計変数
Figure 2024508560000121
(又は
Figure 2024508560000122
)の新しい第2のシーケンスを、各々、P+S個の第4の設計変数
Figure 2024508560000123
(又は
Figure 2024508560000124
)及び
Figure 2024508560000125
(又は
Figure 2024508560000126
)の新しい第4のシーケンスの2つの要素から計算(更新)することが可能である。言い換えれば、新しい設計変数
Figure 2024508560000127
(又は
Figure 2024508560000128
)の最良のセットが決定されると、サブ構造の幅3及び空間4の新しいシーケンスが計算される。これを行うために、上述の関係:
Figure 2024508560000129
が使用される。
次いで、(デバイス1が)新しいP+S個の第1の設計変数
Figure 2024508560000130
を、それぞれ対応する新しいP+S個の第2の設計変数
Figure 2024508560000131
(又は
Figure 2024508560000132
)及び対応するP+S個のノイズパラメータ
Figure 2024508560000133
から生成することが可能である。これを行うために、例えば、ランダム収縮又は拡張のメカニズムによって、新しい第2の設計変数
Figure 2024508560000134
の最良のセットにランダム振動を適用することが可能である。この目的のために、例えば、以下の関係:
Figure 2024508560000135
を使用することが可能である。
βは、誘導された破壊によって
Figure 2024508560000136
の値が過度に修正されないように、サブ構造3及びサブ構造3間の空間4の幅
Figure 2024508560000137
を微調整するためのパラメータである。例えば、以下:
Figure 2024508560000138
を選択することが可能であり、
式中、ρは、調整可能な数値パラメータであり、例えば、10に等しい。
[rk]=2rand(N,1)-1は、区間
Figure 2024508560000139
における確率変数のベクトルであり、
これは、電流ベクトル
Figure 2024508560000140
の振動モードにおける不確実性をシミュレーションする。
Figure 2024508560000141
は、最適化ステップ110~230の反復回数とともに減少するパラメータである。例えば、以下:
Figure 2024508560000142
を選択することが可能である。
最後に、デバイス1は、P+Sの新しい第1のシーケンスの新しいP+S個の第1の設計変数から、新しいP+S個の第3の設計変数の新しい第3のシーケンスを計算して、次の反復(t+1)中にそれを使用することができる。
好ましくは、第1の最適化ステップ110~230の後の各最適化ステップ110~230において、最大P+S個の第4の設計変数
Figure 2024508560000143
(又は
Figure 2024508560000144
)として機能するように、先行する最適化ステップ110~230中に生成された最大P+S個の新しい第4の変数
Figure 2024508560000145
(又は
Figure 2024508560000146
)が、(デバイス1によって)使用される。加えて、最大P+S個の第3の設計変数
Figure 2024508560000147
(又は
Figure 2024508560000148
)として機能するように、先行する最適化ステップ110~230中に生成されたP+S個の新しい第1の設計変数
Figure 2024508560000149
の変換からそれぞれ導出された最大P+S個の新しい第3の変数は、性能指数FMが設定された目標を表していない限り、かつ/又は性能指数FMが選択された値未満である限り、(デバイス1によって)使用される。言い換えれば、以前の構造2が更新され、次いで、最適な最終構造2に収束しておらず、かつ最適化ステップ110~230の最大反復回数にまだ達していない限り、新しい反復が実行される。
各最適化ステップ110~230において、(デバイス1が)対応する第3の設計変数
Figure 2024508560000150
(又は
Figure 2024508560000151
)を使用するフォワードシミュレーション及び随伴シミュレーションから、並びに第1の最適化ステップ110~230中に対応する第4の設計変数
Figure 2024508560000152
(又は
Figure 2024508560000153
)を使用するフォワードシミュレーション又は先行する最適化ステップ110~230における対応する新しい第4の設計変数
Figure 2024508560000154
(又は
Figure 2024508560000155
)のいずれかから、性能指数FMを計算することが可能であることに留意されたい。
フォワードシミュレーション及び随伴シミュレーションは、当業者に周知であるので、以下では説明しない。各フォワードシミュレーション及び各随伴シミュレーションにおいて、双極子、ソース線、平面波、又は導波路の導波モードを構成する電磁源を使用することができることを簡単に述べることができる。例として、各フォワードシミュレーションでは、デバイス1は、例えば、(図7の左部分に概略的に示されているように)双極子を構成する電磁源9を使用してもよく、各随伴シミュレーションでは、(デバイス1が)例えば、(図7の右部分に概略的に示されているように)平面波を生成する電磁源10を使用することが可能である。
双極子型又はソース線型の電磁源9又は10は、構造2の外側又は内側に位置し得ることに留意されたい。
また、第1のシーケンスの第1の設計変数
Figure 2024508560000156
及び第2のシーケンスの第2の設計変数
Figure 2024508560000157
の各々は、電磁源によって生成される電磁場の波長に依存し得ることにも留意されたい
。しかし、代替的に、第1の設計変数
Figure 2024508560000158
及び第2の設計変数
Figure 2024508560000159
は、電磁源によって生成される電磁場の波長とは無関係であってもよい。
電磁源9又は10は、少なくとも1つの空間変数に依存する電磁場を生成することができることにも留意されたい。しかし、これは必須ではない。
一例として、図1に示されるものと同様の1D回折メタ格子を構成し、3.6082に等しい屈折率、650nmに等しい(Zに沿った)高さを有し、1.45に等しい屈折率を有し、50nmに等しい最小幅(cmin)に関する製造制約を有するS基板上に堆積されたシリコン製の線形サブ構造3(バー)を含む構造2を最適化することが可能である。この構造2は、0.9μmに等しい波長を有する電磁波を、40°に等しい偏向角θで偏向させることが意図されている。区間[emin,emax]において、25個の第1のP+Sタプル
Figure 2024508560000160
及び25個の第2のP+Sタプル
Figure 2024508560000161
が最初に生成され、25ペアの各々について、最適化ステップ110~230の最大反復回数が100
Figure 2024508560000162
に設定されている。更に、P+S(=N)の3つの値、すなわち、P+S=5(3つのサブ構造3(p=1~3)及び2つの空間4(s=1及び2))、P+S=7(4つのサブ構造3(p=1~4)及び3つの空間4(s=1~3))、P+S=9(5つのサブ構造3(p=1~5)及び4つの空間4(s=1~4))が試験される。P+S(=N)の値がどのようなものであっても、最終構造2は、高い性能を有する(したがって、最初に選択された応答に非常に近い応答を提供する)。ただし、P+S(=N)の値が大きいほど、性能が高くなる。しかし、実際には、P+S(=N)の値が大きいほど、最終構造2の製造コストが高くなり、したがって、P+Sの最大値(ここでは9に等しい)を有する構造との性能の差が非常に少ない(典型的には0.5%未満)ので、P+Sの最小値(ここでは5に等しい)を有する構造2を製造することを選択することが可能である。例えば、本発明による方法を実装して、選択されたコンピュータを用いて最終的な最適構造2に向かって収束させるための計算時間が、P+S=5に対して3996.5秒、P+S=7に対して4861.5秒、P+S=9に対して5821.7秒に等
しい場合、この選択された同じコンピュータを用いるが、2ボクセルによって画定される連続初期プロファイル関数を使用する従来技術の位相幾何学的最適化方法を実装すると、最終的な最適構造に向かって集束させるための計算時間は67247秒に等しい。全ての場合において、本発明による計算時間と従来技術による計算時間との間に11倍以上の差があることに留意されたい。
本発明による方法(100~230)を実装するアルゴリズムの例を、以下に記載し、図4に示す。
このアルゴリズムは、任意選択的な初期化ステップ100を含み、P+S個の設計変数
Figure 2024508560000163
(又は
Figure 2024508560000164
)の初期の第1のシーケンス及びP+S個の第2の設計変数
Figure 2024508560000165
(又は
Figure 2024508560000166
)の初期の第2のシーケンスが生成される。
次いで、第1の最適化ステップ110~230が開始される。後者は、サブステップ110及び120で始まり、設計変数の初期の第1及び第2のシーケンスが、それぞれP+S個の第3の設計変数
Figure 2024508560000167
(又は
Figure 2024508560000168
)の初期の第3のシーケンス及びP+S個の第4の設計変数
Figure 2024508560000169
(又は
Figure 2024508560000170
)の初期の第4のシーケンスに変換される。
次いで、サブステップ130及び140において、現在の設計変数及び対応する第3の設計変数
Figure 2024508560000171
(又は
Figure 2024508560000172
)を使用するフォワードシミュレーション及び随伴シミュレーション、並びに現在の設計変数及び対応する第4の設計変数
Figure 2024508560000173
(又は
Figure 2024508560000174
)を使用するフォワードシミュレーションが、性能指数FMを計算するためにそれぞれ実行される。
次いで、サブステップ150において、性能指数FMの勾配g(t)(x)が計算される。
次いで、サブステップ160において、P+S個の感度パラメータ
Figure 2024508560000175
が計算され、これらは、それぞれ性能指数FMの勾配g(t)のP+S個の成分g(t)(x)の関数である。
次いで、サブステップ170において、最大P+S回のサブ反復が実行され、その各々において、第5の変数のペア
Figure 2024508560000176
が、それぞれP+S個の第3の設計変数
Figure 2024508560000177
(又は
Figure 2024508560000178
)の第3のシーケンスから、対応するP+S個の感度パラメータ
Figure 2024508560000179
及び少なくとも1つの選択された制約から反復計算される。
次いで、サブステップ180において、反復tの各サブ反復において、第5の変数の各ペア
Figure 2024508560000180
並びにそれらが計算される第3の設計変数
Figure 2024508560000181
から決定され、これは、選択された基準に基づいて、これらの2つの変数
Figure 2024508560000182
並びに第3の設計変数
Figure 2024508560000183
の最良のものである。その基準は、性能指数FMの最良の改善をもたらす各変動から構成され得る。
次いで、サブステップ190において、反復tの各サブ反復において、第3の変数の第3のシーケンスは、この第3のシーケンスにおいて、2つの第5の変数
Figure 2024508560000184
並びに第3のシーケンスの要素
Figure 2024508560000185
(又は
Figure 2024508560000186
)の中で最良と考えられる要素を置き換えることによって更新される。
次いで、反復tの最大P+S-1回のサブ反復の終了時に実行されるサブステップ200において、更新された第3のシーケンスを用いて新しい第4のシーケンスが形成される。
次いで、サブステップ210において、P+S個の第2の設計変数
Figure 2024508560000187
(又は
Figure 2024508560000188
)の新しい第2のシーケンスが、各々、P+S個の第4の設計変数
Figure 2024508560000189
(又は
Figure 2024508560000190
)及び
Figure 2024508560000191
(又は
Figure 2024508560000192
)の新しい第4のシーケンスの2つの要素から計算(更新)される。
次いで、サブステップ220において、P+S個のノイズパラメータ
Figure 2024508560000193
が、計算されたばかりのP+S個の新しい第2の設計変数
Figure 2024508560000194
に対応して、それぞれ決定される。
次いで、サブステップ230において、P+S個の新しい第1の設計変数
Figure 2024508560000195
は、それぞれ対応する新しいP+S個の第2の設計変数
Figure 2024508560000196
(又は
Figure 2024508560000197
)及び対応するP+S個のノイズパラメータ
Figure 2024508560000198
から生成される。
次いで、最適な最終構造2に収束しておらず、最適化ステップ110~230の最大反復回数にまだ達していない限り、最適化ステップ110~230は、修正された設計変数を用いて繰り返され、より正確には、ここでは、そのサブステップ110において、(最後のサブステップ230で決定される)P+S個の新しい第1の設計変数
Figure 2024508560000199
を使用することによって繰り返されて、P+S個の新しい第3の設計変数
Figure 2024508560000200
(又は
Figure 2024508560000201
)、及びそのサブステップ140において、(最後のサブステップ200で決定される)P+S個の新しい第4の設計変数
Figure 2024508560000202
(又は
Figure 2024508560000203
)が得られる。
本方法(100~230)の各最適化ステップ110~230及び/又は初期化ステップ100の1つ以上のサブステップは、異なる成分によって実行され得ることに留意されたい。したがって、本方法(100~230)は、複数のデジタルシグナルプロセッサ、ランダムアクセスメモリ、大容量メモリ、入力インターフェース、出力インターフェースによって実装され得る。
本発明は、例えばプロセッサ6などの電子回路(又はハードウェア)タイプの処理手段によって実行されたとき場合、上記の方法(100~230)を実装することができる一組の命令を含むコンピュータプログラム製品(又はコンピュータプログラム)も提案することにも留意されたい。
また、図8に非限定的な様式で示されるように、デバイス1は5つの機能ブロックに分解され得ることにも留意されたい。
第1の機能ブロック10は、初期化ステップ100(オプション)を確実にする。
第2の機能ブロック11は、各最適化ステップ110~230中に、P+S個の第1の設計変数
Figure 2024508560000204
(又は
Figure 2024508560000205
)のそれぞれP+S個の第3の設計変数
Figure 2024508560000206
(又は
Figure 2024508560000207
)への変換を確実にし、第1の最適化ステップ110~230全体中に、P+S個の初期の第2の設計変数
Figure 2024508560000208
(又は
Figure 2024508560000209
)のそれぞれP+S個の第4の設計変数
Figure 2024508560000210
(又は
Figure 2024508560000211
)への変換を確実にする。
第3の機能ブロック12は、各最適化ステップ110~230中に全てのフォワードシミュレーション及び随伴シミュレーションを実行する役割を果たす。
第4の機能ブロック13は、各最適化ステップ110~230中に、性能指数FM、フィットネスパラメータ
Figure 2024508560000212
、並びに第5の変数
Figure 2024508560000213
の勾配計算g(t)(x)を実行する役割を果たす。
第5の機能ブロック14は、各最適化ステップ110~230中に、新しい第4の設計変数
Figure 2024508560000214
(又は
Figure 2024508560000215
)、新しい第2の設計変数
Figure 2024508560000216
、ノイズパラメータ
Figure 2024508560000217
、及び新しい第1の設計変数
Figure 2024508560000218
を決定する役割を果たす。
マクスウェル方程式を解くために、少なくとも2つのタイプのモード法、すなわち、Fourierモデル法(FMM)、厳密結合波解析(RCWA)法、及び多項式モーダル法(PMM)を使用することができることも留意されたい。Fourierモーダル法(FMM)は、1D、2D、又は3D周期構造に特によく適している。非周期構造の場合、非周期フーリエモデル法(AFMM)を使用することが可能であり、これは、複素座標の変化によって、周期系のソルバーを完全整合層(又はPML)と組み合わせる。これは、フーリエ基底、複素座標におけるMaxwell方程式、及びStrattonとChuの積分形式を組み合わせるハイブリッド法を導入することによって、入射平面波(入力場)及び非周期回折場を同じ形式で記述することを必要とする。しかしながら、金属構造又は高屈折率コントラストを有する構造の場合、多項式モード法(PMM)又は非周期的多項式モーダル法(APMM)を使用することが好ましい。
図2に非限定的な様式で示されるように、コンピュータ8は、デバイス1(ランダムアクセスメモリ7及びプロセッサ6)に加えて、大容量メモリ15も含むことができることも留意されたい。更に、このコンピュータ8は、任意選択的に、デジタルシグナルプロセッサ17によってそれ自体既知の様式で整形及び/又は復調及び/又は増幅された後、計算又は処理に使用するための命令及びデータを受信するための入力インターフェース16も含むことができる。加えて、このコンピュータ8は、特にメッセージ及び各最適化の結果を配信するために、出力インターフェース18も含むことができる。

Claims (16)

  1. S個の空間(4)によって互いに分離され、各々が材料の少なくとも1つの層を含むP個のサブ構造(3)(P≧2及びS≧1である)を含む構造(2)を、前記構造(2)が少なくとも1つの電磁源によって選択された電磁励起に対して選択された応答を有するように生成するための方法(100~230)であって、最適化ステップ(110~230)を含むことを特徴とし、前記最適化ステップ(110~230)が、前記空間(4)及びサブ構造(3)の第1の設計変数の第1のシーケンス変動及び第2の設計変数の第2のシーケンス変動に対する選択された応答の感度を表す性能指数を計算し、次いで、計算された前記性能指数の勾配を計算し、その後、前記性能指数を改善するために、計算された前記勾配に応じて、第1及び第2のシーケンスのうちの少なくとも1つの第1又は第2の設計変数を修正し、前記性能指数が設定された目標を表していない限り、かつ/又は前記性能指数が選択された値未満である限り、前記最適化ステップ(110~230)を繰り返すことを含み、前記第1のシーケンスのP+S個の前記第1の設計変数及び前記第2のシーケンスのP+S個の前記第2の設計変数が、三次元空間の3つの異なる方向のうちの1つにおいて画定される、サブ構造(3)又はサブ構造(3)間の空間(4)の幅である、方法(100~230)。
  2. 初期化ステップ(100)であって、初期のシーケンスと称され、各々がP+S個の設計変数を含む、第1及び第2の設計変数シーケンスが生成される、初期化ステップ(100)、を含むことを特徴とし、また、第1の最適化ステップ(110~230)において、これらの初期の第1及び第2の設計変数シーケンスが、それぞれP+S個の第3の設計変数の初期の第3のシーケンス及びP+S個の第4の設計変数の初期の第4のシーケンスに変換され、次いで、前記性能指数が、これらの前記第3のシーケンスのP+S個の第3の設計変数及び前記第4のシーケンスのP+S個の第4の設計変数から計算され、次いで、前記最適化ステップ(110~230)の各反復において、前記性能指数が、前の最適化ステップ(110~230)中に決定されたP+S個の第1の設計変数の前記第1のシーケンス及び前記先行する最適化ステップ(110~230)中に決定された新しいP+S個の第4の設計変数の前記第4のシーケンスの変換から導出された新しいP+S個の設計変数の前記第3のシーケンスから計算されることを特徴とし、前記第3のシーケンスの前記第3の設計変数及び前記第4のシーケンスのP+S個の第4の設計変数の各々が、原点に対する、かつ前記幅が画定される三次元空間の方向に沿った、サブ構造の位置(3)又はサブ構造(3)間の空間(4)を表し、各位置が、前の位置と対応する第1又は第2の設計変数との間の合計に等しい、請求項1に記載の方法。
  3. 各最適化ステップ(110~230)において、最大P+S個のサブ反復を最適化するサブステップでは、前記性能指数の前記勾配にそれぞれ依存する最大P+S個の感度パラメータのシーケンスが計算され、次いで、前記P+S個のサブ反復の各々で、第5の変数のペアが、それぞれ前記第3のシーケンスのP+S個の前記第3の設計変数、前記対応するP+S個の感度パラメータ、及び少なくとも1つの選択された制約から、前記第3のシーケンスにおける最も強い感度を有する前記第3の設計変数から始まり、最も低い感度を有する前記第3の設計変数で終わるまで、反復計算され、次いで、選択された基準に従って、現在の反復の検討されるサブ反復中に計算された前記第5の変数のペア及び前記第5の変数が計算される前記第3の設計変数を含むトリプレットから、これらの2つの第5の変数及びこの第3の設計変数の最良のものが決定され、次いで、選択された基準に従って、これらの2つの第5の変数及び第3の設計変数の最良のもの並びに最大P+S-1個の残りの第3の設計変数のシーケンスの残りから構成される最大P+S個の第3の設計変数の新しい第3のシーケンスが更新され、次いで、新しい第4のシーケンスが、更新された前記第3のシーケンスで構成され、次いで、新しいP+S個の第2の設計変数の新しい第2のシーケンスが、第4の設計変数の前記新しい第4のシーケンスから計算され、次いで
    、新しいP+S個の第1の設計変数の新しい第1のシーケンスが、それぞれ前記新しい第2のシーケンスの前記新しいP+S個の第2の設計変数及びP+S個の対応するノイズパラメータから生成され、次いで、新しいP+S個の第3の設計変数の新しい第3のシーケンスが、前記新しいP+S個の第1のシーケンスの前記新しいP+S個の第1の設計変数から計算されることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
  4. 各制約が、最小幅及び最大幅を含む群から選択されることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
  5. 各最適化ステップ(110~230)において、前記性能指数が、対応する前記第3の設計変数を使用するフォワードシミュレーション及び随伴シミュレーションから、並びに前記第1の最適化ステップ(110~230)中の対応する前記第4の設計変数を使用するフォワードシミュレーション又は前記先行する最適化ステップ(110~230)中に生成された対応する新しい前記第4の設計変数のいずれかから計算されることを特徴とする、請求項2~4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 各フォワードシミュレーション及び各随伴シミュレーションにおいて、双極子、ソース線、平面波、又は導波路の導波モードを構成する電磁源を使用することを特徴とする、請求項5に記載の方法。
  7. 前記構造(2)が、三次元空間の3つの異なる方向のうちの少なくとも1つにおいて周期性を有する幾何学的形状を有することを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記構造(2)が、サブ構造(3)及びサブ構造(3)間の空間(4)の配置からなる幾何学的形状を有し、少なくとも1つの別個の基本設計を形成し、前記幾何学的形状が、例えば、線、長方形、円柱、球、平行六面体、環、及び一組の同心環又は偏心環を含む群から選択される正準形を有する、請求項7に記載の方法。
  9. 前記構造(2)が、三次元空間において周期性のない幾何学的形状を有することを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記第1のシーケンスのP+S個の前記第1の設計変数及び前記第2のシーケンスのP+S個の第2の設計変数が、最初にランダムに生成されることを特徴とする、請求項1~9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記電磁源が、前記構造(2)の外側又は前記構造(2)の内側に位置することを特徴とする、請求項1~10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記第1のシーケンスの前記第1の設計変数及び前記第2のシーケンスの第2の設計変数の各々が、前記電磁源によって生成される電磁場の波長の関数であることを特徴とする、請求項1~11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記電磁源が、少なくとも1つの空間変数に基づいて電磁場を生成することを特徴とする、請求項1~12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 一組の命令を含むコンピュータプログラム製品であって、前記命令が、処理手段によって実行されたとき、S個の空間(4)によって互いに分離され、各々が材料の少なくとも1つの層を含むP個のサブ構造(3)(P≧2かつS≧1である)を含む構造(2)を最適化し、この構造(2)が少なくとも1つの電磁源によって選択された電磁励起に対
    して選択された応答を有するようにする、請求項1~13のいずれか一項に記載の方法を実装することができる、コンピュータプログラム製品。
  15. S個の空間(4)によって互いに分離され、各々が材料の少なくとも1つの層を含むP個のサブ構造(3)(P≧2及びS≧1である)を含む構造(2)を、前記構造(2)が少なくとも1つの電磁源によって選択された電磁励起に対して選択された応答を有するように生成するためのデバイス(1)であって、最適化操作を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサ(6)と、少なくとも1つのメモリ(7)と、を含むことを特徴とし、前記最適化操作が、空間(4)及びサブ構造(3)の第1の設計変数における第1のシーケンス変動及び第2の設計変数における第2のシーケンス変動に対する選択された応答の感度を表す性能指数を計算し、次いで、計算された前記性能指数の勾配を計算し、その後、前記性能指数を改善するために、計算された前記勾配に応じて、前記第1及び第2のシーケンスのうちの少なくとも1つの第1又は第2の設計変数を修正し、前記性能指数が設定された目標を表していない限り、かつ/又は前記性能指数が選択された値未満である限り、前記最適化操作を繰り返すことからなる、デバイス(1)。
  16. 請求項15に記載のデバイス(1)を含むことを特徴とする、電子装置(8)。
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