JP2024506367A - Fgf活性を調節するための化合物、組成物及び方法 - Google Patents

Fgf活性を調節するための化合物、組成物及び方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、例えば、FGF-2とその受容体(例えば、FGF-R1)間の結合を増強することによりFGF活性を調節する化合物を特徴とする。また、1つ以上の前記化合物を含む医薬組成物、損傷又は疾患(例えば、脳卒中、先天性低ゴナドトロピン性性腺機能低下症、及びウイルス感染)の治療方法、前記医薬組成物を用いて精子形成を増加させる方法を特徴とする。【選択図】なし

Description

連邦政府の後援による研究に関する声明
本発明は、国立衛生研究所からの認可番号2R44 NS095381-02に基づく政府の支援を受けてなされたものであり、政府は本発明に対して一定の権利を有している。
脳卒中は、血液供給の不足又は脳への出血によって引き起こされる病状である。脳卒中は米国の主な死因であり、年間約80万人が罹患している。脳卒中生存者は脳卒中後平均7年生存し、生存者の約40%は重度の運動障害を抱えている。脳卒中に対する効果的な治療法や、脳卒中生存者の回復を改善する方法は不足している。
線維芽細胞成長因子(FGF)などのいくつかの成長因子は、脳卒中回復のプロセスを刺激すると考えられている。特に、FGFポリペプチドファミリーのメンバーであるFGF-2は、脳内の多種多様なニューロンの生存と成長をサポートする。これまでの動物実験では、内因性FGF-2とその受容体(FGF-R1など)が脳卒中後に上方制御され、外因的に投与されたFGF-2は、おそらく脳卒中周囲及び脳の反対側のインタクトな脳組織におけるニューロンの発芽と新しいシナプス形成の増加を通じて、脳卒中後の自然回復を促進する可能性があることが示されている(Kawamata et al.,Proc Natl Acad Sci.94:8179-84,1997)。追加のメカニズムは、脳における前駆細胞の増殖、遊走、分化の刺激である可能性がある(Wada et al.,Stroke.34:2722-2728,2003)。しかし、FGF-2は、約18kDaの155アミノ酸のポリペプチドであるため、このポリペプチドを脳卒中やその他の脳損傷及び脳疾患の治療法として使用するのは困難である。
FGF-2シグナル伝達活性を向上させ、FGF-2とその受容体(例えば、FGF-R1)との間の結合を強化するための新しい化合物及び治療法を開発する必要性が存在する。このような化合物及び治療法は、脳卒中、並びに外傷性脳損傷(TBI)などの他の脳損傷及び疾患の治療方法に有用である。
本発明は、例えばFGF活性によって調節される様々な疾患、損傷、及び障害を治療し、他の望ましい結果をもたらすための化合物、医薬組成物、及び方法を提供する。特に、本発明の化合物は脳卒中(例えば、急性脳卒中及び/又は回復期の脳卒中)、先天性低ゴナドトロピン性性腺機能低下症(例えば、カルマン症候群)、脳出血、外傷性脳損傷(TBI)、脊髄損傷(SCI)、末梢血管疾患(PVD)、創傷(即ち、創傷治癒のため)、骨又は軟骨の損傷、難聴、うつ病、不安、神経衰弱、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、薬物乱用、末梢神経損傷、造血障害、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、アルツハイマー病、パーキンソン病、心臓病、非動脈炎性虚血性視神経障害(NAION)、網膜動脈閉塞、気管支肺異形成、筋ジストロフィー、嗅覚障害、老化、記憶障害又はウイルス感染の治療に使用することができる。
一態様では、本発明は、式(I)の構造を有する化合物又はその薬学的に許容される塩を特徴とする。

式中、Rは、H、置換されていてもよいC-C20シクロアルキル基、置換されていてもよいC-C20シクロアルケニル基、置換されていてもよいC-C15ヘテロシクリル基、又は置換されていてもよいC-C16アリール基であり、Rは、置換されていてもよいC-C20シクロアルキル基、置換されていてもよいC-C20シクロアルケニル基、置換されていてもよいC-C15ヘテロシクリル基、又は置換されていてもよいC-C16アリール基であり、Qは、置換されていてもよい少なくとも1つの窒素原子を含む4~6員ヘテロシクリレン基であり、Qは、置換されていてもよい少なくとも1つの窒素原子を含む5~7員ヘテロシクリル基、Qは、置換されていてもよいC-C15ヘテロシクリル基、置換されていてもよいC-C16アリール基、置換されていてもよいC-C20シクロアルキル基、又は置換されていてもよいC-C20シクロアルケニル基であり、ここで、Qは、Qに融合されている。
いくつかの実施形態において、Qは、

であり、ここで、L及びLは、それぞれ独立して置換されていてもよいC-Cアルキレン基である。例えば、Qは、

である。
いくつかの実施形態において、Qは、

であり、ここで、L及びLは、それぞれ独立して存在しないか、又は置換されていてもよいメチレン基であり、

は、それぞれ独立して単結合又は二重結合であり、

が二重結合である場合、X及びXは、それぞれ独立してOであり、

が単結合である場合、X及びXは、それぞれ独立してHである。例えば、Qは、

である。
いくつかの実施形態において、Qは、置換されていてもよいフェニル又は置換されていてもよい少なくとも1つのN原子を含む6員芳香族ヘテロシクリル基である。
いくつかの実施形態において、Qは、

であり、ここで、mは、0-2であり、各Xは、それぞれ独立してハロ、CN、NO、置換されていてもよいC-Cアルキル基、OR(ここで、Rは、H又は置換されていてもよいC-Cアルキル基である)、置換されていてもよいC-Cシクロアルキル基、又はNR(ここで、R及びRは、それぞれ独立してH若しくは置換されていてもよいC-Cアルキル基であり、又はR及びRは、それらに結合したN原子と一緒になって置換されていてもよい3~7員ヘテロシクリル基を構成する)である。例えば、Qは、

である。
いくつかの実施形態において、Qは、

であり、ここで、Z、Z、Z及びZは、それぞれN又はCRであり、かつZ、Z、Z及びZのうち最大2つ(例えば、1つ又は2つ)は、Nであり、ここで、各Rは、それぞれH、ハロ、CN、NO、置換されていてもよいC-Cアルキル基、OR(ここで、Rは、H又は置換されていてもよいC-Cアルキル基である)、置換されていてもよいC-Cシクロアルキル基、又はNR(ここで、R及びRは、それぞれ独立してH若しくは置換されていてもよいC-Cアルキル基であり、又はR及びRは、それらに結合したN原子と一緒になって置換されていてもよい3~7員ヘテロシクリル基を構成する)である。例えば、Qは、

である。
いくつかの実施形態において、前記化合物は、下記の式(II)の構造を有する。

ここで、L及びLは、それぞれ独立して-C(X-又は-(C(X-であり、ここで、各Xは、それぞれ独立してH、ハロ、CN、NO若しくはC-Cアルキル基であり、又はLにおけるXとLにおけるXとが結合してC-Cアルキレン基を構成し、L及びLは、それぞれ独立して存在しないか、又は-C(X-であり、ここで、Xは、独立してH、ハロ、CN、NO又はC-Cアルキル基であり、

は、それぞれ独立して単結合又は二重結合であり、

が二重結合である場合、X及びXは、それぞれ独立してOであり、

が単結合である場合、X及びXは、それぞれ独立してHである。
いくつかの実施形態において、前記化合物は、下記の式(IIA)の構造を有する。

ここで、Y、Y、Y及びYは、それぞれ独立してN又はCRであり、かつY、Y、Y及びYのうちの少なくとも1つは、CRであり、ここで、各Rは、それぞれ独立してH、ハロ、CN、NO、置換されていてもよいC-Cアルキル基、置換されていてもよいC-Cアルケニル基、置換されていてもよいC-Cアルキニル基、置換されていてもよいC-Cシクロアルキル基、置換されていてもよいC-Cシクロアルケニル基、置換されていてもよいC-C15ヘテロシクリル基、置換されていてもよいC-C16アリール基、OR、SR、NR又はC(O)NR(ここで、R及びRは、それぞれ独立してH、置換されていてもよいC-Cアルキル基、置換されていてもよいC-Cアルケニル基、置換されていてもよいC-Cアルキニル基、置換されていてもよいC-Cシクロアルキル基、置換されていてもよいC-Cシクロアルケニル基、置換されていてもよいC-C16アリール基、又は置換されていてもよいC-C15ヘテロシクリル基である)である。
いくつかの実施形態において、Y、Y、Y及びYは、それぞれCRである。特定の好ましい実施形態において、Y、Y及びYは、それぞれCHであり、Yは、CRである。他の好ましい実施形態において、Y、Y及びYは、CHであり、Yは、CRである。
いくつかの実施形態において、Rは、NRであり、例えば、R及びRは、それぞれH又は置換されていてもよいC-Cアルキル基である。例えば、Rは、

である。
いくつかの実施形態において、Rは、置換されていてもよいC-C15ヘテロシクリル基である。例えば、Rは、

である。
いくつかの実施形態において、Rは、ハロ、OCH、OCF、OH、CN又はNOである。
いくつかの実施形態において、Y、Y及びYは、それぞれCRであり、Yは、Nであり、ここで、各Rは、例えば、それぞれ独立してH又は置換されていてもよいC-Cアルキル基、例えば、Hである。
いくつかの実施形態において、Y、Y及びYは、CRであり、Yは、Nであり、ここで、各Rは、例えば、それぞれ独立してH又は置換されていてもよいC-Cアルキル基であり、例えば、いずれもHである。
いくつかの実施形態において、Qは、置換されていてもよいC-Cヘテロシクリル基である。例えば、Qは、置換されていてもよいチオフェン、置換されていてもよいピロール、置換されていてもよいフラン、置換されていてもよいチアゾール、置換されていてもよいオキサゾール、置換されていてもよいイソチアゾール、置換されていてもよいイソオキサゾール、置換されていてもよいジアゾール、置換されていてもよいオキサジアゾール、置換されていてもよいチアジアゾール、又は置換されていてもよいトリアゾールである。
上記の態様のいずれかのいくつかの実施形態(例えば、式(II)及び(IIA)の化合物)において、L及びLは、それぞれ-(CH-である。
上記の態様のいずれかのいくつかの実施形態(例えば、式(II)及び(IIA)の化合物)において、L及びLは、それぞれ-CH-である。
上記の態様のいずれかのいくつかの実施形態(例えば、式(II)及び(IIA)の化合物)において、Lは、-CHCF-であり、Lは、is-(CH-である。
上記の態様のいずれかのいくつかの実施形態(例えば、式(II)及び(IIA)の化合物)において、LにおけるXとLにおけるXとが結合してC-Cアルキレン基を構成する。
上記の態様のいずれかのいくつかの実施形態(例えば、式(II)及び(IIA)の化合物)において、Xは、Oであり、Xは、Hである。
上記の態様のいずれかのいくつかの実施形態(例えば、式(II)及び(IIA)の化合物)において、Xは、Hであり、Xは、Oである。
上記の態様のいずれかのいくつかの実施形態(例えば、式(I)、(II)及び(IIA)の化合物)において、R及びRは、それぞれ置換されていてもよいC-C16アリール基である。いくつかの実施形態において、R及びRは、それぞれ置換されていてもよいフェニル基、好ましくは、フェニル基又は4-フルオロフェニル基である。いくつかの実施形態において、Rは、Hであり、Rは、置換されていてもよいC-C16アリール基、好ましくは、置換されていてもよいフェニル基、より好ましくはフェニル基又は4-フルオロフェニル基である。
いくつかの実施形態において、前記化合物は、表1の化合物又はその薬学的に許容される塩である。
いくつかの実施形態において、前記化合物は、化合物2又はその薬学的に許容される塩である。
いくつかの実施形態において、前記化合物は、化合物4又はその薬学的に許容される塩である。
いくつかの実施形態において、前記化合物は、化合物7又はその薬学的に許容される塩である。
いくつかの実施形態において、前記化合物は、化合物43又はその薬学的に許容される塩である。
いくつかの実施形態において、前記化合物は、化合物85又はその薬学的に許容される塩である。
別の態様では、本発明は、本発明の化合物(例えば、式(I)、(II)及び(IIA)のいずれかの化合物又は表1のいずれかの化合物)又はその薬学的に許容される塩、及び薬学的に許容される賦形剤を含む医薬組成物を特徴とする。
別の態様では、本発明は、疾患及び損傷を有する対象を治療する方法を特徴とする。前記方法は、前記対象に治療有効量の本発明の化合物(例えば、式(I)、(II)及び(IIA)のいずれかの化合物又は表1のいずれかの化合物)若しくはその薬学的に許容される塩、又は本発明の医薬組成物を投与することを含む。
いくつかの実施形態において、前記疾患又は損傷は、脳卒中(例えば、急性脳卒中及び/又は回復期の脳卒中)、先天性低ゴナドトロピン性性腺機能低下症(例えば、カルマン症候群)、脳出血、外傷性脳損傷(TBI)、脊髄損傷(SCI)、末梢血管疾患(PVD)、創傷(即ち、創傷治癒のため)、骨又は軟骨の損傷、難聴、うつ病、不安、神経衰弱、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、薬物乱用、末梢神経損傷、造血障害、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、アルツハイマー病、パーキンソン病、心臓病、非動脈炎性虚血性視神経障害(NAION)、網膜動脈閉塞、気管支肺異形成、筋ジストロフィー、嗅覚障害、老化、記憶障害又はウイルス感染である。特定の実施形態において、前記疾患又は損傷は、脳卒中、例えば、急性脳卒中及び/又は回復期の脳卒中である。別の実施形態において、前記疾患又は損傷は、先天性低ゴナドトロピン性性腺機能低下症、例えば、カルマン症候群である。別の実施形態において、前記疾患又は損傷は、ウイルス感染である。
別の態様では、本発明は、対象の精子形成を向上させる方法を特徴とする。前記方法は、前記対象に有効量の本発明の化合物(例えば、式(I)、(II)及び(IIA)のいずれかの化合物又は表1のいずれかの化合物)若しくはその薬学的に許容される塩、又は本発明の医薬組成物を投与することを含む。
定義
本発明の理解を容易にするために、いくつかの用語を以下に定義する。本明細書で定義される用語は、本発明に関連する分野の当業者によって一般的に理解される意味を有する。「a」、「an」、及び「the」などの用語は、単一のエンティティのみを指すことを意図したものではなく、説明のために特定の例が使用される一般的なクラスを含む。本明細書で使用される用語は、本発明の特定の実施形態を説明するために使用されるが、その使用は、特許請求の範囲に概説される場合を除き、本発明を限定するものではない。
本明細書で使用される場合、用語「約」は、記載されている値の上下10%以内の値を指す。
本明細書で使用される場合、値の範囲内で提供される任意の値には、上限と下限の両方、及び上限と下限内に含まれる任意の値が含まれる。
本明細書で使用される場合、用語「薬学的に許容される塩」は、上述した化合物の塩であって、健全な医学的判断の範囲内で、過度の毒性、刺激、アレルギー反応などを生じることなく人間や動物の組織と接触して使用するのに適しており、合理的なベネフィット/リスク比に見合ったものである。薬学的に許容される塩は、当該技術分野でよく知られている。例えば、薬学的に許容される塩は、Berge et al.,J.Pharmaceutical Sciences66:1-19,1977、Handbook of Pharmaceutical Salts:Properties,Selection,and Use(Eds.P.H.Stahl and C.G.Wermuth),Wiley-VCH,2008に記載されている。これらの塩は、無機酸又は有機酸を含む酸付加塩であってもよい。これらの塩は、本明細書に記載の化合物の最終的な単離及び精製中にその場で、及び遊離塩基を適切な酸と反応させることによって別々に調製することができる。適切な塩を調製するための方法は、当該技術分野において十分に確立されている。代表的な酸付加塩としては、アセテート、アジペート、アルギネート、アスコルベート、アスパテート、ベンゼンスルホネート、ベンゾエート、重硫酸塩、ホウ酸塩、臭化物、ブチレート、カンフォレート、カンファースルホネート、塩化物、シトレート、シクロペンタンプロピオネート、ジグルコネート、ドデシルサウルフェート、エタンスルホネート、フマレート、グルコヘプトネート、グリセロフォスフェイト、ヘミサルフェート、ヘプトネート、ヘキサネート、ヒドロブロミド、ヒドロクロリド、ヒドロイオディド、2-ヒドロキシ-エタンスルホネート、ラクトビオネート、ラクテート、ラウレート、ラウリルサルフェート、マレート、マレエート、マロネート、メタンスルホネート、2-ナフタレンスルホネート、ニコチネート、ニトレート、オレエート、オキサレート、パルミテート、パモエート、ペクチネート、パーサルフェート、3-フェニルプロピオネート、ホスフェート、ピクレート、ピバレート、プロピオネート、ステアレート、サクシネート、サルフェート、ターレート、チオシアネート、トルエンスルホネート、ウンデカノエート、及びバレラート塩などを含む。
本明細書で使用される場合、用語「治療有効量」とは、臨床結果などの有益な又は望ましい結果をもたらすのに十分な量を指す。「治療有効量」は、それが適用される状況によって異なる。例えば、式(I)の化合物(例えば、化合物1-106のいずれか1つ)を投与して対象の脳卒中若しくはTBIを治療し又は対象の回復を促進する場合、化合物の治療有効量は、例えば、脳卒中又はTBIの影響を軽減又は逆転させるのに十分な量である。例えば、前記対象は、脳卒中又はTBIにより失われた運動機能を取り戻す可能性がある。
本明細書で使用され、当技術分野でよく理解されているように、病状を「治療する」こと、又はさまざまな疾患及び障害の「治療」は、臨床結果などの有益な又は望ましい結果を得るためのアプローチである。有益な又は望ましい結果には、検出可能か検出不能かにかかわらず、1つ又は複数の症状又は病状の緩和;疾患、障害、病状の程度の軽減;疾患、障害又は病状状態の安定(つまり、悪化させないこと);疾患、障害又は病状の進行の遅延;疾患、障害又は病状の改善又は緩和;及び寛解(部分的又は完全)が含まれるが、これらに限定されない。疾患、障害又は病状を「緩和する」とは、治療がない場合の程度又は時間経過と比較して、疾患、障害又は病状の程度及び/又は望ましくない臨床症状が軽減されること、及び/又は進行の時間経過が遅くなるか又は延長されることを意味する。
本明細書で使用される「対象」という用語は、ヒト、非ヒト霊長類、又は他の哺乳動物、例えば、イヌ、ネコ、ウマ、ウシ、ブタ、ヤギ、サル、ラット、マウス及びヒツジなど(これらに限定されない)であり得る。
本明細書で使用される場合、用語「医薬組成物」は、1つ以上の薬学的に許容される賦形剤と一緒に製剤化された活性化合物を指す。いくつかの実施形態において、本発明の化合物(例えば、化合物1-106のいずれか1つ)は、は、関連する集団に投与された場合に所定の治療効果を達成する統計的に有意な確率を示す、治療計画における投与に適切な単位用量で存在する。特定の実施形態において、医薬組成物は、固体又は液体の形態で投与するために特別に製剤化することができる。例えば、経口投与、例えば、水剤(水性又は非水性の溶液又は懸濁液)、錠剤、例えば、口腔、舌下、全身吸収用の製剤、ボーラス、粉末、顆粒、舌に適用するペースト;非経口投与、例えば、皮下、筋肉内、静脈内又は硬膜外注射、例えば、滅菌溶液、懸濁液又は徐放性製剤;局所投与、例えば、クリーム、軟膏、又は皮膚、肺、口腔に施用される放出制御パッチ若しくはスプレー;膣内又は直腸内、例えば、ペッサリー、クリーム又はフォーム;舌下;眼;経皮;又は鼻、肺、その他の粘膜表面への投与が挙げられる。
本明細書で使用される「薬学的に許容される賦形剤」という用語は、対象において非毒性かつ非炎症性である特性を有する任意の不活性成分(例えば、活性化合物を懸濁又は溶解できるビヒクル)を指す。代表的な賦形剤の例には、付着防止剤、酸化防止剤、バインダー、コーティング、圧縮補助剤、崩壊剤、染料、皮膚軟化剤、乳化剤、希釈剤、フィルム形成剤若しくはコーティング、フレーバー、フレグランス、流動促進剤、潤滑剤、防腐剤、印刷インキ、吸着剤、懸濁剤若しくは分散剤、甘味料、又は水分補給水が含まれる。賦形剤の例には、butylated 置換されていてもよいヒドロキシトルエン(例えば、BHT)、炭酸カルシウム、第二リン酸カルシウム、ステアリン酸カルシウム、クロスカルメロース、架橋ポリビニルピロリドン、クエン酸、クロスポビドン、システイン、エチルセルロース、ゼラチン、置換されていてもよいヒドロキシプロピルセルロース、置換されていてもよいヒドロキシプロピルメチルセルロース、乳糖、ステアリン酸マグネシウム、マルチトール、マンニトール、メチオニン、メチルセルロース、メチルパラベン、微結晶セルロース、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、ポビドン、アルファ化デンプン、プロピルパラベン、パルミチン酸レチニル、シェラック、二酸化ケイ素、カルボキシメチルセルロースナトリウム、クエン酸ナトリウム、デンプングリコール酸ナトリウム、ソルビトール、デンプン、ステアリン酸、ステアリン酸、スクロース、タルク、二酸化チタン、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンC、キシリトールが含まれるが、これらに限定されない。当業者は、賦形剤として有用なさまざまな薬剤及び材料に精通している。
本明細書で使用される「アルキル」という用語は、非置換の場合にC及びHのみを含む分枝鎖又は直鎖の一価飽和脂肪族ラジカルを指す。アルキル基の一価には、アルキル基上の任意の置換基は含まれない。例えば、アルキル基が化合物に結合している場合、アルキル基の一価とは、その化合物への結合を指し、アルキル基に存在する可能性のある追加の置換基が含まれない。いくつかの実施形態において、アルキル基は、例えば、1-20、1-18、1-16、1-14、1-12、1-10、1-8、1-6、1-4、又は1-2炭素原子(例えば、C-C20、C-C18、C-C16、C-C14、C-C12、C-C10、C-C、C-C、C-C又はC-C)を含んでもよい。アルキル基の例には、メチル、エチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチルが含まれるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される「アルキレン」という用語は、アルキル基の炭素原子から水素原子を除去することによって得られる二価のラジカルを指す。アルキレン基の二価には、アルキレン基上の任意の置換基は含まれない。アルキレン基の例には、メチレン基、エチレン基、n-プロピレン基が含まれるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される用語「アルケニル」は、少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を含み、炭素-炭素三重結合を含まず、非置換の場合にはC及びHのみを含む分枝鎖又は直鎖の一価不飽和脂肪族ラジカルを指す。アルケニル基の一価には、アルケニル基上の任意の置換基は含まれない。例えば、アルケニル基が化合物に結合している場合、アルケニル基の一価とは、その化合物への結合を指し、アルケニル基に存在する可能性のある追加の置換基が含まれない。いくつかの実施形態において、アルケニル基は、例えば、2-20、2-18、2-16、2-14、2-12、2-10、2-8、2-6又は2-4炭素原子(例えば、C-C20、C-C18、C-C16、C-C14、C-C12、C-C10、C-C、C-C又はC-C)を含んでもよい。アルケニル基の例には、エテニル、1-プロペニル、2-プロペニル、1-メチルエテニル、1-ブテニル、2-ブテニル及び3-ブテニルなどが含まれるが、これらに限定されない。
本明細書で使用する「アルキニル」という用語は、少なくとも1つの炭素-炭素三重結合を含むとともに、非置換の場合にはC及びHのみを含む分枝鎖又は直鎖の一価不飽和脂肪族ラジカルを指す。アルキニル基の一価には、アルキニル基上の任意の置換基が含まれない。例えば、アルキニル基が化合物に結合している場合、アルキニル基の一価とは、その化合物への結合を指し、アルキニル基上に存在する可能性のある追加の置換基は含まれない。いくつかの実施形態において、アルキニル基は、例えば、2-20、2-18、2-16、2-14、2-12、2-10、2-8、2-6又は2-4炭素原子(例えば、C-C20、C-C18、C-C16、C-C14、C-C12、C-C10、C-C、C-C又はC-C)を含んでもよい。アルキニル基の例には、エチニル、1-プロピニル、3-ブチニルが含まれるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される「アリール基」という用語は、環内に炭素原子のみを含む任意の単環式又は縮合環二環式又は多環式系を指し、環系全体にわたる電子分布の点で芳香族性の特徴を有する(例えば、フェニル基、ナフチル基、又はフェナントリル基)。アリール基は、例えば、6~16個の炭素(例えば、6個の炭素、10個の炭素、13個の炭素、14個の炭素、又は16個の炭素)を有し得る。
本明細書で使用される「シクロアルキル」という用語は、置換されていない場合にC及びHのみを含む一価の飽和環状基を表す。シクロアルキル基は、例えば、3-20個の炭素(例えば、C-C、C-C、C-C、C-C10、C-C11、C-C12、C-C14、C-C16、C-C18又はC-C20シクロアルキル基)を有し得る。シクロアルキル基の例には、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基が含まれるが、これらに限定されない。「シクロアルキル」という用語には、1つ又は複数の炭素が単環の2つの隣接しないメンバーに架橋している架橋多環構造を有する環式基、例えば、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル基及びアダマンチル基も含まれる。「シクロアルキル」という用語は、二環式、三環式、及び四環式縮合環構造、例えばデカリン及びスピロ環式化合物も含む。
本明細書で使用される用語「シクロアルケニル」は、少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を含むとともに、非置換の場合にC及びHのみを含む一価の不飽和炭素環基(完全芳香族ではない)を指す。シクロアルケニル基は、例えば、4-20個の炭素(例えば、C-C、C-C、C-C、C-C10、C-C11、C-C12、C-C13、C-C14、C-C16、C-C18、又はC-C20シクロアルケニル基)を有し得る。シクロアルケニル基の例には、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基、シクロヘプテニル基が含まれるが、これらに限定されない。「シクロアルケニル基」という用語には、1つ又は複数の炭素が単環の2つの隣接しないメンバーを架橋した架橋多環構造を有する環状基(例えば、ビシクロ[2.2.2]オクト-2-エン)も含まれる。「シクロアルケニル基」という用語には、1つ以上の二重結合を含む縮合二環式及び多環式非芳香族炭素環系(例えば、フルオレン)も含まれる。
本明細書で使用される「ハロ」という用語は、フッ素(フルオロ)、塩素(クロロ)、臭素(ブロモ)、又はヨウ素(ヨード)ラジカルを指す。
本明細書で使用される「ヘテロシクリル基」という用語は、環原子として少なくとも1つのヘテロ原子を有する単環式又は縮合環の二環式又は多環式系を指す。例えば、ヘテロシクリル環は、例えば、1~15個の炭素環原子(例えば、C-C、C-C、C-C、C-C、C-C、C-C、C-C、C-C、C-C10、C-C11、C-C12、C-C13、C-C14又はC-C15ヘテロシクリル基)と、窒素、酸素、及び硫黄からなる群から独立して選択される1つ又は複数(例えば、1,2,3,4,5)の環ヘテロ原子とを有し得る。ヘテロシクリル基には、芳香環が含まれていても含まれていなくてもよい。本発明の好ましい実施形態において、ヘテロシクリル基は、3-8員環、3-6員環、4-6員環、最も好ましくは5員環又は6員環、である。例示的な5員ヘテロシクリル基は、0-2個の二重結合を含み、例示的な6員ヘテロシクリル基は、0-3個の二重結合を含み得る。例示的な5員基には、例えば、置換されていてもよいピロール基、置換されていてもよいピラゾール基、置換されていてもよいオキサゾール基、置換されていてもよいピロリジン基、置換されていてもよいイミダゾール基、置換されていてもよいチアゾール基、置換されていてもよいチオフェン基、置換されていてもよいチオラン基、置換されていてもよいフラン基、置換されていてもよいテトラヒドロフラン基、置換されていてもよいジアゾール基、置換されていてもよいトリアゾール基、置換されていてもよいテトラゾール基、置換されていてもよいオキサゾール基、置換されていてもよい1,3,4-オキサジアゾール基、置換されていてもよい1,3,4-チアジアゾール基、置換されていてもよい1,2,3,4-オクサトリアゾール基、及び置換されていてもよい1,2,3,4-チアトリアゾール基が含まれる。例示的な6員ヘテロシクリル基には、例えば、置換されていてもよいピリジン基、置換されていてもよいピペリジン基、置換されていてもよいピペラジン基、置換されていてもよいピリミジン基、置換されていてもよいピラジン基、置換されていてもよいピリダジン基、置換されていてもよいトリアジン基、置換されていてもよい2H-ピラン基、置換されていてもよい4H-ピラン基及び置換されていてもよいテトラヒドロピラン基が含まれる。例示的な7員ヘテロシクリル基には、置換されていてもよいアゼピン基、置換されていてもよい1,4-ジアゼピン基、置換されていてもよいチエピン基及び置換されていてもよい1,4-チアゼピン基が含まれる。
本明細書で使用される「ヘテロシクリレン基」という用語は、ヘテロシクリル基の環原子から水素を除去することによって得られる二価のラジカルを指す。ヘテロシクリレン基の二価には、ヘテロシクリレン基上の任意の置換基は含まれない。
本明細書で使用される用語「オキソ」は、構造=Oで表される二価の酸素原子を指す。
本明細書で使用される用語「置換されていてもよいX」とは、「X(Xが置換されていてもよい)」(例えば、「アルキル基(アルキルが置換されていてもよい」)と同等であることを意図している。特徴「X」(例えば、アルキル基)自体が任意であることを意味するものではありません。本明細書で使用される「置換されていてもよい」という用語とは、0個、1個、又はそれ以上の置換基(例えば、0-25、0-20、0-10又は0-5個の置換基)を有することを指す。
アルキル基、アルキレン基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、アリール基、ヘテロシクリル基、及びヘテロシクリレン基は、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、アリール基、ヘテロシクリル基、ハロ、OR(ここで、Rは、H、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、アリール基、又はヘテロシクリル基である)、SR(Rは、ここで定義されているとおりである)、CN、NO、N、NR(ここで、R及びRは、それぞれ独立してH、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、アリール基、又はヘテロシクリル基である)、SO(ここで、Rは、H、アルキル基、又はアリール基である)、SONR(ここで、R及びRは、それぞれH、アルキル基、又はアリール基である)、SOR(ここで、Rは、H、アルキル基又はアリール基である)、又はSiR(ここで、R及びRは、それぞれ独立してH又はアルキル基である)で置換されていてもよい。アリール基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、ヘテロアリール基、及びヘテロシクリル基は、アルキル基、アルケニル基又はアルキニル基で置換されていてもよい。アルキル基、アルキレン基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、ヘテロシクリル基、及びヘテロシクリレン基は、オキソ又は=NR(ここで、Rは、H又はアルキル基である)で置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、置換基は、本明細書に記載のようにさらに置換される。例えば、Cアルキル基、即ち、メチルは、はオキソで置換されてホルミル基を構成し、さらに-OH又は-NHで置換されてカルボキシル基又はアミド基を構成してもよい。
化合物2を添加した場合と添加しない場合の精製FGF-2.FGFR1複合体の熱安定性アッセイ(TSA)データを示すグラフである(点線:化合物2なし、実線:10μM化合物2)。
細胞ベースシステムにおける漸増濃度の化合物2の存在下でのFGFR1のリン酸化を示すグラフである。
中大脳動脈閉塞(MCAO)前及びMCAO後(化合物2又はビヒクルで処理)の前肢置き試験におけるラットの行動スコアを示すグラフである。
MCAO前及びMCAO後(化合物2又はビヒクルで処理)の後肢置き試験におけるラットの行動スコアを示すグラフである。
MCAO前及びMCAO後(化合物2又はビヒクルで処置)のボディスイング試験におけるラットの右スイング%を示すグラフである。
MCAO前及びMCAO後(化合物2又はビヒクルで処理)のラットの体重を示すグラフである。
本発明は、化合物、組成物、並びに様々な式(I)の化合物(例えば、化合物1-106のいずれか1つ)を対象に投与することにより、疾患、障害及び医学的病状(例えば、脳卒中(例えば、急性脳卒中及び/又は回復期の脳卒中)、先天性低ゴナドトロピン性性腺機能低下症(例えば、カルマン症候群)、脳出血、外傷性脳損傷(TBI)、脊髄損傷(SCI)、末梢血管疾患(PVD)、創傷(即ち、創傷治癒のため)、骨又は軟骨の損傷、難聴、うつ病、不安、神経衰弱、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、薬物乱用、末梢神経損傷、造血障害、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、アルツハイマー病、パーキンソン病、心臓病、非動脈炎性虚血性視神経障害(NAION)、網膜動脈閉塞、気管支肺異形成、筋ジストロフィー、嗅覚障害、老化、記憶障害又はウイルス感染)を治療するための方法を特徴とする。理論に束縛されるものではないが、これらの化合物は、例えば、FGF-2とその受容体、例えばFGF-R1との間の結合を増強することによって、FGF活性を調節すると考えられている。好ましくは、本発明の方法は、脳血管疾患、例えば脳卒中(脳卒中回復など)及び外傷性脳損傷などの脳損傷及び脳疾患からの対象の回復を促進することを目的とする。
化合物
本明細書で提供される化合物は、下記の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を含む。

ここで、Rは、H、置換されていてもよいC-C20シクロアルキル基、置換されていてもよいC-C20シクロアルケニル基、置換されていてもよいC-C15ヘテロシクリル基、又は置換されていてもよいC-C16アリール基である。Rは、置換されていてもよいC-C20シクロアルキル基、置換されていてもよいC-C20シクロアルケニル基、置換されていてもよいC-C15ヘテロシクリル基、又は置換されていてもよいC-C16アリール基である。Qは、置換されていてもよい少なくとも1つの窒素原子を含む4~6員ヘテロシクリレン基である。Qは、置換されていてもよい少なくとも1つの窒素原子を含む5~7員ヘテロシクリル基である。Qは、置換されていてもよいC-C15ヘテロシクリル基、置換されていてもよいC-C16アリール基、置換されていてもよいC-C20シクロアルキル基、又は置換されていてもよいC-C20シクロアルケニル基である。ここで、Qは、Qに融合しされている。
いくつかの実施形態において、前記化合物は、式(II)の構造又はその薬学的に許容される塩を有する。

ここで、L及びLは、それぞれ独立して-C(X-又は-(C(X-であり、各Xは、それぞれ独立してH、ハロ、CN、NO又はC-Cアルキル基であるか、又はLにおけるXとLにおけるXとが結合してC-Cアルキレン基を構成する。L及びLは、それぞれ独立して存在しないか又は-C(X-である。各Xは、それぞれ独立してH、ハロ、CN、NO又はC-Cアルキル基である。

は、それぞれ独立して単結合又は二重結合であり、

が二重結合である場合、X及びXは、それぞれ独立してOであり、

が単結合である場合、X及びXは、それぞれ独立してHである。
本発明の例示的な化合物は、上記の表1に示される。
医薬組成物
本発明の医薬組成物は、1以上の式(I)の化合物(例えば、化合物1-106)を治療化合物として含む。治療有効量の化合物に加えて、前記医薬組成物は、当業者に知られている方法によって調製できる薬学的に許容される賦形剤をさらに含む。いくつかの実施形態において、本発明の医薬組成物は、1つ以上の式(I)の化合物(例えば、化合物1-106のいずれか1つ)、1つ以上の外因性リガンド(例えば、外因性FGF-2)を含む。式(I)の化合物(例えば、化合物1-106のいずれか1つ)は、特定の病状のために他の治療薬の併用又は併用なしに投与することができる。
式(I)の化合物(例えば、化合物1-106のいずれか1つ)は、遊離塩基の形態、又は塩、溶媒和物の形態、及びプロドラッグの形態として使用することができる。全ての形態は、いずれも本発明の範囲に含まれる。
医薬組成物(又は組成物の化合物)の例示的な投与経路には、経口、舌下、頬側、経皮、皮内、筋肉内、非経口、静脈内、動脈内、頭蓋内、皮下、眼窩内、脳室内、脊髄内、腹腔内、鼻腔内、吸入、局所投与が含まれる。
経口投与用製剤
本発明の医薬組成物には、経口投与用に製剤化されたもの(「経口剤形」)が含まれる。経口剤形は、例えば、錠剤、カプセル、液体溶液もしくは懸濁液、粉末、又は液体もしくは固体結晶の形態であり得、これらは、非毒性の薬学的に許容される賦形剤との混合物中に活性成分を含有する。これらの賦形剤は、例えば、不活性希釈剤又は充填剤(例えば、クロース、ソルビトール、砂糖、マンニトール、微結晶セルロース、ジャガイモデンプンを含むデンプン、炭酸カルシウム、塩化ナトリウム、乳糖、リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、又はリン酸ナトリウム)、造粒剤及び崩壊剤(例えば、微結晶セルロースを含むセルロース誘導体、ジャガイモデンプンを含むデンプン、クロスカルメロースナトリウム、アルギン酸塩、又はアルギン酸)、結合剤(例えば、スクロース、グルコース、ソルビトール、アカシア、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、ゼラチン、デンプン、α化デンプン、微結晶セルロース、ケイ酸マグネシウムアルミニウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、エチルセルロース、ポリビニルピロリドン、又はポリエチレングリコール)、潤滑剤、流動促進剤、及び癒着防止剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸、シリカ、硬化植物油、又はタルク)であり得る。他の薬学的に許容される賦形剤は、着色剤、香料、可塑剤、保湿剤、緩衝剤などであり得る。
経口投与用の医薬組成物は、チュアブル錠、効成分が不活性固体希釈剤(例えば、ジャガイモデンプン、乳糖、微結晶セルロース、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム又はカオリン)と混合された硬質ゼラチンカプセル、有効成分を水又は油媒体と混合した軟質ゼラチンカプセル(例えば、ピーナッツ油、流動パラフィン、又はオリーブ油)として提供することができる。粉末、顆粒及びペレットは、錠剤及びカプセルについて説明した上記の成分を使用して、例えばミキサー、流動床装置又は噴霧乾燥装置を使用する従来の方法で調製することができる。
経口使用のための放出制御組成物は、活性薬剤物質の溶解及び/又は拡散を制御することによって活性薬剤を放出するように構築することができる。放出制御及び目標血漿濃度対時間プロファイルを得るために、多くの戦略のいずれかを実行することができる。一例では、放出制御は、様々な製剤パラメータ及び成分(例えば、さまざまなタイプの放出制御組成物及びコーティング)を適切に選択することによって実現される。例としては、単一又は複数単位の錠剤又はカプセル組成物、油溶液、懸濁液、乳濁液、マイクロカプセル、ミクロスフェア、ナノ粒子、パッチ、及びリポソームが挙げられる。いくつかの実施形態において、組成物には、生分解性、pH、及び/又は温度に敏感なポリマーコーティングが含まれる。
溶解又は拡散放出制御は、化合物の錠剤、カプセル、ペレット、又は顆粒製剤の適切なコーティングによって、又は化合物を適切なマトリックスに組み込むことによって達成することができる。放出制御コーティングは、上記のコーティング物質のうちの1つ以上、及び/又は、例えば、シェラック、ミツロウ、グリコワックス、キャスターワックス、カルナバワックス、ステアリルアルコール、モノステアリン酸グリセリン、ジステアリン酸グリセリン、パルミトステアリン酸グリセリン、エチルセルロース、アクリル樹脂、dl-ポリ乳酸、セルロースアセテートブチレート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ビニルピロリドン、ポリエチレン、ポリメタクリレート、メチルメタクリレート、2-ヒドロキシメタクリレート、メタクリル酸ハイドロゲル、1,3ブチレングリコール、エチレングリコールメタクリレート、及び/又はポリエチレングリコールを含み得る。放出制御マトリックス製剤では、マトリックス材料は、例えば、水和メチルセルロース、カルナバワックス、ステアリルアルコール、カーボポール934、シリコーン、トリステアリン酸グリセリル、アクリル酸メチル・メタクリル酸メチル、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、及び/又はハロゲン化フルオロカーボンも含み得る。
本発明の化合物及び組成物を経口投与のために組み込むことができる液体形態には、水溶液、適切に風味付けされたシロップ、水性又は油性懸濁液、及び食用油を含む風味付けされたエマルション、例えば、綿実油、ゴマ油、ココナッツ油、又はピーナッツ油、エリキシル剤及び類似の医薬品ビヒクルが含まれる。
非経口投与用製剤
本発明の医薬組成物は、本明細書に記載の薬学的に許容される非経口(例えば、静脈内、筋肉内、皮下など)製剤で投与することができる。医薬組成物は、従来の非毒性の薬学的に許容される担体及びアジュバントを含む剤形又は製剤として非経口的に投与することもできる。特に、非経口投与に適した製剤には、抗酸化剤、緩衝剤、静菌剤、製剤を対象者の血液と等張にする溶質を含み得る水性及び非水性の滅菌注射液、並びに懸濁剤及び増粘剤を含み得る水性及び非水性の滅菌懸濁液が含まれる。例えば、このような組成物を調製するには、本発明の化合物を非経口的に許容される液体ビヒクルに溶解又は懸濁することができる。使用可能な許容されるビヒクル及び溶媒には、水;適切な量の塩酸、水酸化ナトリウム、又は適切な緩衝液を添加することによって適切なpHに調整された水;1,3-ブタンジオール;リンゲル液;及び等張塩化ナトリウム溶液が含まれる。水性製剤は、1つ以上の防腐剤、例えば、p-ヒドロキシ安息香酸メチル、エチル、又はn-プロピルをさらに含んでもよい。非経口製剤に関するさらなる情報は、例えば、その全体が参照により本明細書に組み込まれる米国薬局方全国処方集(USP-NF)に見出すことができる。
非経口製剤は、USP-NFによって非経口投与に適していると特定された5つの一般的なタイプの製剤のいずれかであってもよい。
(1)「薬物注射剤」:原薬(例えば、本発明の化合物)又はその溶液である液体製剤;
(2)「注射用薬物」:薬物注射剤として非経口投与するための適切な無菌ビヒクルと混合される乾燥固体としての原薬(例えば、本発明の化合物);
(3)「薬物注射用エマルション」:適切なエマルション媒体中に溶解又は分散された原薬(例えば、本発明の化合物)の液体製剤;
(4)「薬物注射用懸濁液」:適切な液体媒体中に懸濁された原薬(例えば、本発明の化合物)の液体調製物;
(5)「注射用懸濁液用薬物」:薬物注射用懸濁液として非経口投与するための適切な無菌ビヒクルと混合される乾燥固体としての原薬(例えば、本発明の化合物)。
非経口投与のための例示的な製剤には、界面活性剤、例えばヒドロキシプロピルセルロースと適切に混合された水中で調製された化合物の溶液が含まれる。分散液は、グリセロール、液体ポリエチレングリコール、DMSO、及びアルコールを含む又は含まないそれらの混合物、及び油中で調製することもできる。通常の保存及び使用条件下では、これらの製剤には、微生物の増殖を防ぐための防腐剤が含まれる場合がある。適切な配合物の選択及び調製のための従来の手順及び成分は、たとえば、Remington:The Science and Practice of Pharmacy,23rd Ed.,Adejare,Ed.,Academic Press(2020)及びThe United States Pharmacopeia and National Formulary(USP 43 NF38)(2019)に記載されている。
非経口投与用の製剤は、例えば、滅菌水、生理食塩水、ポリアルキレングリコール(例えば、ポリエチレングリコール)、植物由来の油、又は水素化ナフタレンを含み得る。生体適合性、生分解性のラクチドポリマー、ラクチド/グリコリドコポリマー、又はポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレンコポリマーを使用して、化合物の放出を制御することができる。化合物の他の潜在的に有用な非経口送達システムには、エチレン酢酸ビニル共重合体粒子、浸透圧ポンプ、移植可能な注入システム、及びリポソームが含まれる。吸入用製剤は、例えば乳糖を含むことができ、又は例えばポリオキシエチレン-9-ラウリルエーテル、グリココール酸塩及びデオキシコール酸塩を含む水溶液であることができ、又は点鼻薬の形態又はゲルとして投与するための油性溶液であることができる。
非経口製剤は、化合物の即時放出又は持続/延長放出のために製剤化することができる。化合物の非経口放出のための例示的な製剤には、水溶液、再構成用粉末、共溶媒溶液、油/水エマルション、懸濁液、油ベースの溶液、リポソーム、ミクロスフェア、及びポリマーゲルが含まれる。
治療方法
式(I)の化合物、例えば、化合物1-106は、一般に、例えば、FGF活性の調節が所望される任意の治療用途に適している。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物、例えば、化合物1-106は、FGF活性の増加から恩恵を受ける可能性のあるあらゆる疾患又は障害(例えば、脳卒中(例えば、急性脳卒中及び/又は回復期の脳卒中)、先天性低ゴナドトロピン性性腺機能低下症(例えば、カルマン症候群)、脳出血、外傷性脳損傷(TBI)、脊髄損傷(SCI)、末梢血管疾患(PVD)、創傷(即ち、創傷治癒のため)、骨又は軟骨の損傷、難聴、うつ病、不安、神経衰弱、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、薬物乱用、末梢神経損傷、造血障害、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、アルツハイマー病、パーキンソン病、心臓病、非動脈炎性虚血性視神経障害(NAION)、網膜動脈閉塞、気管支肺異形成、筋ジストロフィー、嗅覚障害、老化、記憶障害又はウイルス感染)の治療に使用できる。
FGF(FGF-2など)の活性の増加は、脳卒中(Wada et al.Stroke 2003;34:2724;Kawamata et al.Proc.Natl.Acad.Sci.USA1997;94:8179)及びTBI(Dietrich et al.Journal of Neurotrauma 1996;13:309;McDermott et al.Journal of Neurotrauma 1997;14:191)後の機能回復の促進など、心血管疾患、脳血管疾患、末梢血管疾患に有益な効果をもたらします。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物、例えば、化合物1-106は、脳損傷及び脳疾患、好ましくは脳血管疾患、例えば脳卒中、TBI、及びそれらに関連する症状(例えば、TBIに伴う嗅覚障害)を治療又はそれらからの被験者の回復を促進するために使用することができる。
特に、本発明の化合物、医薬組成物、及び方法は、脳損傷又は脳疾患、例えば、脳卒中又はTBIを患った対象の回復を促進するために使用することができる。いくつかの実施形態において、脳卒中は、急性脳卒中である可能性がある。いくつかの実施形態において、脳卒中は急性虚血性脳卒中である可能性がある。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物、例えば、化合物1-106を脳卒中後1日以内に脳卒中対象に投与することにより、急性脳卒中を治療するために使用することができる。別の実施形態において、式(I)の化合物、例えば、化合物1-106を脳卒中から1日を超えた(例えば、数日から数年)後に脳卒中対象に投与することによって、脳卒中後の機能回復、すなわち回復期の脳卒中を治療及び/又は増強するために使用することができる。
FGFは、その神経保護特性と神経細胞の増殖に対する効果により、神経疾患の治療に使用することができる(例えば、Katsouri et al.Neurobiol.Aging.2015;36(2):821-31;Kiyota et al.Proc.Natl.Acad.Sci.2011;108(49):E1339-48;Ma et al.Curr.Pharm.Des.2007;13(15):1607-16;及びWoodbury et al.J.Neuroimmune Pharmacol.2014;9(2):92-101をご参照)。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物、例えば、化合物1-106は、アルツハイマー病、パーキンソン病、ALSなどの神経疾患の治療や回復促進に使用することができる。他の実施形態において、式(I)の化合物、例えば、化合物1-106は、記憶障害に関連する疾患、障害又は医学的症状を治療したり、その回復を促進したりするために使用することができる。
FGFは神経保護作用があり、難聴を治療することが示されている(例えば、D'Sa et al.Eur J Neurosci.2007;26:666-80;Zhang et al.Lin Chuang Er Bi Yan Hou Ke Za Zhi.2002;16:603-4;Zhai et al.Acta Otolaryngol.2004;124:124-9;Wimmer et al.Otol Neurotol.2004;25:33-40;Sekiya et al.Neurosurgery.2003;52:900-7;Smith et al.Hear Res.2002;169:1-12;Zhai et al.Zhonghua Er Bi Yan Hou Ke Za Zhi.199;32:354-6をご参照)。したがって、式(I)の化合物、例えば、化合物21-106は、難聴の治療又は予防に使用することができる。
FGFは感情障害及び依存性障害を調節することが示されている(Turner et al.Neuron 2012;76:160;Turner et al.Brain Res.2008;1224:63-68)。いくつかの好ましい実施形態において、式(I)の化合物、例えば、化合物1-106は、PTSD、不安、うつ病に関連する疾患、障害又は医学的症状を治療したり、それらからの回復を促進したりするために使用することができる。他の好ましい実施形態において、式(I)の化合物、例えば、化合物1-106は、薬物乱用に関連する疾患、障害又は医学的症状を治療したり、それらからの回復を促進したりするために使用することができる。
FGFは前駆細胞と幹細胞の増殖を誘導し(Wada et al.Stroke 2003;34:2724)、軸索の再生を促進する(Haenzi et al.Neural Plasticity.2017:2740768)ことが示されている。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物、例えば、化合物1-106は、脳などで幹細胞の増殖と分化を誘導するために使用することができる。式(I)の化合物、例えば、化合物1-106は、幹細胞の増殖及び分化、好ましくは脳における幹細胞の増殖及び分化を誘導するために使用することもできる。同様に、いくつかの実施形態において、式(I)の化合物、例えば、化合物1-106は、末梢神経損傷若しくは病変及び心臓病の治療又は回復の促進に使用することができる。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物、例えば、化合物1-106は、脳出血若しくは脊髄損傷の治療又は回復の促進に使用することができる。
FGFは骨と軟骨の形成と修復を誘導することが示されている(Aspenberg et al.Acta Orthop Scand.1989;60:473-6;Chuma et al.Osteoarthritis Cartilage.2004;12:834-42)。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物、例えば、化合物1-106は、骨及び軟骨の形成に関連する疾患及び障害の治療又は回復の促進、或いは骨及び軟骨の形成の補助に使用することができる。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物、例えば、化合物1-106は、創傷治癒を誘導するために使用することができる。
FGF-2は、マウス筋ジストロフィーのインビボ筋肉再生を促進することが示されている(Lefaucheur et al.Neuroscience Letters.1995;202:121-124)。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物、例えば、化合物1-106は、対象の筋ジストロフィーを治療するために使用することができる。
FGFは造血を促進することも示されている(Zhao et al.Blood.2012;120:1831)。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物、例えば、化合物1-106は、造血を誘導するために使用することができる。造血には、脳及び骨髄における造血が含まれるが、これらに限定されない。式(I)の化合物、例えば、化合物1-106は、造血、例えば、脳及び骨髄における造血を誘導するために使用することもできる。
機能の損失又は低下を引き起こす FGFR1 の変異は、低性腺刺激性性腺機能低下症や性腺機能低下症などのいくつかの症状(例えば、カルマン症候群、嗅覚脱失、正常型特発性性腺刺激性低下性性腺機能低下症;例えば、Valdes-Socin et al.Front.Endocrinol.2014;5:109及びMiraoui et al.,Mol.Cell.Endocrinol.2011;346(1-2):37-43).に関与していると考えられている。このような変異は、チロシンキナーゼ活性、細胞表面発現の低下、及び/又は FGF に対する親和性の低下をもたらす(Pitteloud et al.Proc.Natl.Acad.Sci.USA 2006;103:6281-67286;Raivio et al.J Clin.Endocrinol.Metab.2009,94:4380-4390)。したがって、FGFR1を介したシグナル伝達の増加は、低性腺刺激性性腺機能低下症(例えば、カルマン症候群、及び正常性特発性性腺刺激性低下性性腺機能低下症)及びそれに関連する症状(例えば、嗅覚障害)を治療することができる。式(I)の化合物、例えば、化合物1-106は、FGFR1のシグナル伝達活性を高め、FGFR1とそのリガンド間の結合を強化することによって低性腺刺激性性腺機能低下症(例えば、カルマン症候群、及び正常性特発性性腺刺激性低下性性腺機能低下症)及びそれに関連する症状(例えば、嗅覚障害)を治療することができる。
FGFは虚血誘発性網膜損傷に対する保護効果をもたらす(Unoki et al.Invest Ophthalomol.Vis.Sci.1994;35:907-915)。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物、例えば、化合物1-106は、眼動脈閉塞性疾患(例えば、非動脈炎性前部虚血性視神経症(NAION)又は網膜動脈閉塞)の治療又は回復促進に使用することができる。
肺胞形成の障害は気管支肺異形成の顕著な特徴であり、FGFシグナル伝達は肺胞形成に重要である(Bourbon et al.,Pediatr.Res.2005;57:38-46)。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物、例えば、化合物1-106は、FGFシグナル伝達を増強することによって気管支肺異形成を治療するために使用することができる。
老化プロセスは、細胞の老化、体性幹細胞数の減少、複数の組織内での自己複製と関連している(Coutu et al.Aging.2011;3:920-933)。FGF及びFGFRは、さまざまな種類の幹細胞における老化と自己再生の両方の重要な制御因子である。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物、例えば、化合物1-106は、FGFシグナル伝達を調節して老化の影響を打ち消すために使用することができる。
FGFは、出生前発育中の脊椎動物嗅上皮(OE)の発達とOE神経新生の維持に重要であることが示されており(Kawauchi et al.Development.2006;132(23):5211-23)、嗅覚ニューロンの再生を促進することにより、マウスの神経嗅覚障害の回復に影響を与えることも示されている(Nota et al.JAMA Otolaryngol.Head Neck Surg.2013;139:398)。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物、例えば、化合物1-106は、嗅覚障害(例えば、嗅覚ニューロンの発達又は再生の障害、嗅覚ニューロンの変性、又は嗅覚ニューロンの死滅に関連する嗅覚障害)の治療に使用することができる。
FGFはウイルスの複製を阻害することが示されている(van Asten et al.J.Virol.2018;92:e00260-18)。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物、例えば、化合物1-106は、ウイルス感染の治療に使用することができる。
FGFシグナル伝達は精子形成を増加させることが示されている(Cotton et al.J.Cell.Sci.20016;119:75-84;Saucedo et al.J Cell Physiol.2018;233(12):9640-9651)。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物、例えば、化合物1-106は、対象の精子形成を増加させるために使用することができる。
本発明の医薬組成物の投与量は、投与経路、治療対象の疾患、及び対象の身体的特徴、例えば、年齢、体重、及び一般的な健康状態を含む要因に依存する。典型的には、単回用量内に含まれる式(I)の化合物、例えば化合物1-106のいずれか1つの量は、重大な毒性を誘発することなく疾患を効果的に治療する量であり得る。本発明の医薬組成物は、0.001から500mg/kg/日、より具体的な実施形態において約0.1から約100mg/kg/日、さらに具体的な実施形態において、約0.3から約30mg/kg/日の範囲の、式(I)の化合物、例えば、化合物1-106のいずれか1つの用量を含み得る。投与量は、疾患の程度や被験者の異なるパラメーターなどの従来の要因に従って臨床医によって調整され得る。典型的には、本発明の医薬組成物は、式(I)の化合物、例えば、化合物1-106のいずれか1つを約0.001mgから約500mg/kg/日(例えば、0.05、0.01、0.1、0.2、0.3、0.5、0.7、0.8、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、10mg、15mg、20mg、30mg、50mg、100mg、250mg又は500mg)の量で投与することができる。
式(I)の化合物、例えば、化合物1-106のいずれか1つを含む本発明の医薬組成物は、必要とする対象(例:脳卒中やTBIなどの脳損傷又は疾患を患った対象)に、毎日、毎週、毎月、半年、毎年ごと、又は医学的に必要に応じて1回以上(例えば、1-10回以上)投与することができる。好ましくは、式(I)の化合物、例えば、化合物1-106は、少なくとも2日間連続して、例えば、少なくとも3日間連続して投与することができる。複数日に分けて投与すると、脳卒中の回復に特に有益となる可能性がある。好ましくは、対象には、疾患又は損傷、例えば、脳卒中又はTBIの発症後最初の1ヶ月以内(例えば、30、25、20、15、10、5又は1日以内)に治療有効量の本発明の式(I)の化合物(例えば、化合物1-106のいずれか1つ)又は医薬組成物を投与することができる。投与間隔は、病状が改善するにつれて短くなり、対象の健康状態が悪化するにつれて長くなる。
実施例
実施例1:化合物の調製
化合物を合成するために使用される一般的な手順は、反応スキーム1-14に記載され、以下の実施例に示される。以下の実施例は、当業者に本発明の製造及び使用方法の完全な開示及び説明を提供するために提示され、本発明の範囲を限定することを意図したものではなく、また、以下の実験が実施されたこと、又はそれらが実施される可能性のある実験のすべてであることを表すことも意図したものではない。現在形で書かれた例示的な説明は必ずしも実行されたわけではなく、むしろその説明は、そこに記述された性質のデータなどを生成するために実行され得ることを理解されたい。合成された化合物に対して、以下の機器を使用して分析及び特性評価を行った。液体クロマトグラフィー-質量スペクトル(LC/MS)は、Agilent LC/MSD G1946D又はAgilent 1100シリーズLC/MSD Trap G1311A又はG2435Aを使用して取得された。定量は、Cary 50 Bio紫外可視分光光度計で得られた。H、13C及び19F核磁気共鳴(NMR)スペクトルは、Varian INOVA NMR分光計を使用して、それぞれ400、100及び376 MHzで取得された。高速液体クロマトグラフィー(HPLC)分析分離は、Agilent 1100又はAgilent 1200 HPLC分析システムで実行され、その後、UVmax@210nm又はその付近に設定したAgilent Technologies G1315Bダイオードアレイ検出器で実行された。HPLC分取分離は、Gilson分取HPLCシステム又はAgilent 1100分取HPLCシステムで実行され、その後、UVmax@210nm又はその付近に設定したAgilent Technologies G1315Bダイオードアレイ検出器を使用して実行された。分析キラルHPLC分離は、Agilent 1100分析システムで実行し、続いてUVmax@210nm又はその付近に設定したAgilent Technologies G1315Bダイオードアレイ検出器で実行した。分離は、Gemini 3μm又は5μm C18 50×2.5mm又は250×4.6mm固相カラムを使用して、酢酸-メタノール-水のグラジエント又は酢酸アンモニウム-アセトニトリル-水のグラジエントで溶離して達成された。フラッシュクロマトグラフィーは、RediSep Silicaカラムを使用するCombiFlash NextGen 300+を使用して実行された。HPLC及び1H NMR分光法により、すべての最終化合物は満足のいく純度(≧95%)を示した。薄層クロマトグラフィー(TLC)分析は、Uniplate 250μmシリカゲルプレート(Analtech,Inc.カタログ番号02521)で実行され、通常、50vol%濃硫酸を含む水スプレー、ヨウ素染色又はハネシアン染色を使用して、UV/Visによる視覚化のために発色した。
略語
本発明を説明する際、化学元素は元素の周期表に従って特定される。本明細書で使用される略語及び記号は、化学分野の当業者によるそのような略語及び記号の一般的な使用法に従っている。本明細書において、下記の略語が使用される。
ACN:アセトニトリル
AcOEt:酢酸エチル
AcOH:酢酸
APCI:大気圧化学イオン化
Boc:tert-ブチルオキシカルボニル
DCE:1,2-ジクロロエタン
DCM:ジクロロメタン
DIPEA:ジイソプロピルアミン
DMAP:4-ジメチルアミノピリジン
DMSO-d6:重水素化ジメチルスルホキシド
DMSO:ジメチルスルホキシド
EtOH:エタノール
EtNH:ジエチルアミン
g:グラム
Hep:ヘプタン
Hex:ヘキサン
h:時間
O:水
HOAC:酢酸
HPLC:高圧液体クロマトグラフィー
:ヨウ素
i-PrOH:イソプロパノール
MeOH:メタノール
MgSO:硫酸マグネシウム
min:分間
mg:ミリグラム
mmol:ミリモル
mol:モル
:窒素
NaCl:塩化ナトリウム
NaHCO:重炭酸ナトリウム
NaSO:硫酸ナトリウム
NaOBu:ナトリウムtert-ブトキシド
NaBH(OAc):トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム
NMR:核磁気共鳴分光法
Pd(dba):トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)
:保持率
RT:室温
Rt:保持時間
RuPhos:2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2',6'-ジイソプロポキシビフェニル
TEA:トリエチルアミン
TFA:トリフルオロ酢酸
THF:テトラヒドロフラン
スキーム1:2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-N,N-ジエチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-6-アミン(化合物2)の合成

試薬と条件:(a)6-ブロモ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン、NaBH(OAc)、メタノール、16h、室温;(b)TFA、DCM、16h、室温;(c)α-ブロモジフェニルメタン、KCO、ACN、40℃、16h;(d)Pd(dba)、RuPhos、NaOBu、EtNH、トルエン、90℃、4h。
ステップa:tert-ブチル4-(6-ブロモ-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製

1-Boc-4-ピペリジノン(Chem Impex,2.82g,14.1mmol)と6-ブロモ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(Matrix Scientific,2.50g,11.8mmol)のメタノール(30mL)混合物に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,6.20g,29.5mmol)を加えた。反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。次いで、前記反応混合物を酢酸エチル(200mL)とHO(200mL)で分配した。相を分離し、有機相HO(100mL)で再度分配した後、ブライン(150mL)で分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗黄色固体を得た。前記黄色固体に酢酸エチルを加えて粉砕し、濾過した後、保存した。濾液をCombiFlash NextGen300+精製システムでフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製した。40gのRediSep Gold Rfフラッシュシリカカートリッジを通してヘキサン中の10-100%酢酸エチルで溶出させて標題化合物を黄色油状物として得た(2.16g,収率46%)。R0.18(1:1v/vヘキサン-酢酸エチル)(I染色);H-NMR(400MHz;CDCl)δ7.23(m,2H),6.89(d,1H,J=7.8Hz),4.19(bs,2H),3.77(s,2H),2.89(m,4H),2.76-2.70(m,4H),1.8-1.9(m,1H),1.82(m,1H),1.82(m,1H),1.45(s,9H);MS(APCI)m/z396.15(M+1).
ステップb:6-ブロモ-2-(ピペリジン-4-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリンの調製

tert-ブチル4-(6-ブロモ-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.94g,4.91mmol)のジクロロメタン溶液(50mL)にTFA(5.59g,49.1mmol)を加えた。反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。次に、混合物を減圧下で濃縮し、トルエン(2×100mL)で洗浄した。粗残留物をCombiFlash NextGen300+精製システムでフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製した。40gのRediSep Gold Rfフラッシュシリカカートリッジを通してDCM中の20%MeOHで溶出させて標題化合物を白色固体として得た(1.67g,定量的収量)。R0.05(1:1v/vヘキサン-酢酸エチル)(I2染色);MS(APCI)m/z295.10,297.10(M+1).
ステップc:2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-6-ブロモ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリンの調製
(化合物1)

6-ブロモ-2-(ピペリジン-4-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(1.44g,4.91mmol)のACN溶液(50mL)にKCO(VWR,1.42g,10.3mmol)を加えた後、α-ブロモジフェニルメタン(TCI,1.27g,5.16mmol)を加えた。反応混合物をN雰囲気下、40℃で一晩撹拌した。反応が完了したら室温まで冷却した。次に、粗反応混合物に残った白色固体をフリット漏斗で濾過し、過剰なACN(100mL)及び酢酸エチル(100mL)でリンスした。濾過した固体を保存し、濾液をHO(150mL)で分配した。相を分離した後、有機相をブライン(100mL)で分配した。有機層を分離し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗固体を酢酸エチル/ヘプタン(30/70混合物,30mL)中で再結晶して標題化合物を白色固体として得た(0.940g,41%)。R0.73(1:1v/vヘキサン-酢酸エチル)(I2染色);H-NMR(400MHz;CDCl)δ7.39(br d,4H,J=7.4Hz),7.26(br t,6H,J=7.4Hz),7.1-7.2(m,2H),6.99(br d,1H,J=8.2Hz),4.26(s,1H),3.29(s,1H),2.82(br d,2H,J=10.5Hz),2.60-2.80(m,4H),2.2-2.40(m,2H),1.82(br t,2H,J=11.3Hz),1.72(br d,2H,J=10.9Hz),1.52-1.65(m,2H);MS(APCI)m/z461.1,463.1(M+1).HPLC UV純度,Rt=12.495min,95.18%.
ステップd:2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-N,N-ジエチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-6-アミン(化合物2)の調製

化合物1(0.940g,2.0mmol)の無水トルエン溶液(50mL)にPd(dba)(Strem,0.185g,0.203mmol)及びRuPhos(CombiBlocks,0.189g,0.406mmol)を含む事前に溶解したトルエン溶液(10mL)を加えた。次に、ジエチルアミン(Alfa Aesar,3mL,30.5mmol)を加えた後、NaOBu(AK Scientific,0.292g,3.05mmol)を追加した。反応混合物をN雰囲気、90℃で一晩撹拌した後、酢酸エチル(200mL)とHO(200mL)で分配した。相を分離し、有機相をHO(150mL)で再度分配した後、ブライン(150mL)で分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して粗製の橙色固体を得た。粗固体をCombiFlash NextGen300+精製システムでフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製した。40gのRediSep Gold Rfフラッシュシリカカートリッジを通してヘキサン中の5-100%酢酸エチルで溶出させ、標題化合物を放置すると固化する黄色油状物として得た(0.195g,収率21%)。R0.35(1:1v/vヘキサン-酢酸エチル)(I2染色);H-NMR(400MHz;CDCl)δ7.39(br d,4H,J=7.4Hz),7.26(br t,4H,J=7.4Hz),7.1-7.2(m,2H),6.78(br d,1H,J=8.6Hz),6.43(br d,1H,J=8.6Hz),6.32(br s,1H),4.26(s,1H),3.30(s,1H),3.2-3.3(m,4H),2.81(br d,2H,J=10.9Hz),2.65(s,4H),2.30(m,1H),1.7-1.9(m,4H),1.4-1.6(m,2H),1.01(br t,6H,J=6.8Hz);MS(APCI)m/z454.30(M+1);HPLC UV純度,Rt=10.450min,94.29%;融点=90.2-92.7℃.
スキーム2:2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン誘導体(化合物3及び5-20)及び2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン(化合物4)を合成するための一般的方法

試薬と条件:(a)a-s,NaBH(OAc),(THF/メタノール/1,2-DCE),(TEA/酢酸/両者),4-72h,Rtから75℃。a=6-カルボニトリル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン;b=1,2,3,4,-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン塩酸塩;c=6-クロロ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン;d=6-フルオロ-1,2,3,4,-テトラヒドロイソキノリン;e=5-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン;f=7-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン;g=8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン;h=6-(トリフルオロメトキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン塩酸塩;i=5-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン;j=6-(トリフルオロメチル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン;k=5,7-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン;l=5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン;m=4-ブロモ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン;n=3-フルオロ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン;o=5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン;p=3-フルオロ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン;q=1,2,3,4-テトラヒドロ-2,6-ナフチリジン;r=7-(トリフルオロメチル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,6-ナフチリジン;s=4,4-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン。
2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-6-カルボニトリル(化合物3)の調製

1-ベンズヒドリルピペリジン-4-オン(BLDpharm,0.300g,0.99mmol)と6-カルボニトリル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(AmBeed,0.231g,1.19mmol)とのTHF(20mL)中の混合物に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,0.315g,7.85mmol)を加えた。反応混合物をN雰囲気下、35℃で一晩撹拌した。反応が完了したら反応混合物を酢酸エチル(200mL)とHO(200mL)で分配した。相を分離し、有機相をHO(100mL)で再度分配した後、ブライン(150mL)で分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をCombiFlash NextGen300+精製システムでフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製した。120gのRediSep Gold Rfフラッシュシリカカートリッジを通してヘキサン中の0-50%酢酸エチルにより精製して標題化合物を灰白色固体として得た(0.023g,収率6%)。R0.14(20:80v/vヘキサン-酢酸エチル)(UV);H-NMR(400MHz;CDCl)δ7.38-7.42(m,4H),7.27-7.30(m,5H),7.19-7.21(m,2H),7.12(d,1H,J=8.2Hz),4.28(s,1H),3.83(s,2H),3.68(s,1H),3.00(br d,2H,J=10.9Hz),2.8-2.9(m,4H),2.4-2.5(m,1H),1.81-1.9(m,5H),1.50-1.74(m,3H);MS(APCI)m/z408.20(M+1);HPLC UV純度,Rt=9.844min,97.69%;融点=132-134℃.
2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン(化合物4)の調製

1-ベンズヒドリルピペリジン-4-オン(BLDpharm,0.301g,0.99mmol)と1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン塩酸塩(Combi-Blocks,0.203g,1.19mmol)とのTHF(20mL)中の混合物にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,0.315g,1.49mmol)を加えた。反応混合物をN雰囲気下、35℃で一晩撹拌した。反応が完了したら反応混合物を酢酸エチル(200mL)とHO(200mL)で分配した。相を分離し、有機相をHO(100mL)で再度分配した後、ブライン(150mL)で分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をCombiFlash NextGen300+精製システムでフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製した。4gのRediSep Gold Rfフラッシュシリカカートリッジを通してジクロロメタン中の0-9%メタノールで溶出させて標題化合物を橙色油状物として得た(0.045g,収率12%);R0.50(10:90v/vメタノール-ジクロロメタン)(UV);H-NMR
(400MHz;CDCl)δ8.2-8.4(m,2H),7.4-7.5(m,4H),7.2-7.3(m,3H),7.1-7.2(m,2H),7.05(d,1H,J=5.1Hz),4.31(s,1H),3.81(s,2H),3.03(br d,2H,J=9.8Hz),2.8-2.9(m,4H),2.5-2.6(m,1H),1.65-1.9(m,5H);MS(APCI)m/z384.24(M+1);HPLC UV純度,Rt=7.118 min,89.53%;融点=110-112℃.
化合物4の代替調製
1-ベンズヒドリルピペリジン-4-オン(1.26g,4.7mmol)と1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン塩酸塩(Combi-Blocks,1.0g,5.8mmol)との1,2-ジクロロエタン(25mL)中の混合物にトリエチルアミン(0.5mL)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次いで、酢酸(0.5mL)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,0.890g,7.05mmol)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。反応混合物に40mLの飽和重炭酸ナトリウム溶液を加えてクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分離し、有機層をジクロロメタン(40mL)及び酢酸エチル(3x30mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をCombiFlash NextGen300+精製システムでフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製した。40gのRediSep Gold Rfフラッシュシリカカートリッジを通してヘプタン/TEA(0.5%)混合物中の20-100%酢酸エチルで溶出させて標題化合物を灰白色泡沫状固体として得た(0.910g,51%収率)。R0.50(10:90v/vメタノール-ジクロロメタン)(UV);H-NMR(400MHz;DMSO-d)δ8.23(s,1H),8.20(d,1H,J=5.0Hz)7.38(d,4H,J=7.8Hz),7.25(t,4H,J=7.6Hz),7.1-7.2(m,2H),7.05(d,1H,J=5.0Hz),4.25(s,1H),3.81(s,2H),2.81(br d,2H,J=11.0Hz),2.71(br s,4H),2.3-2.4(m,1H),1.81(br t,2H,J=11.2Hz),1.71(br d,2H,J=11.5Hz),1.5-1.6(m,2H);MS(APCI)m/z384.20(M+1);HPLC UV純度,Rt=8.383min,98.2%;融点=110-112℃.
2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-6-クロロ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(化合物5)の調製

1-ベンズヒドリルピペリジン-4-オン(BLDpharm,0.301g,0.99mmol)と6-クロロ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(Combi-Blocks,0.201g,1.19mmol)とのTHF(20mL)中の混合物にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,0.315g,1.49mmol)を加えた。反応混合物をN雰囲気下、35℃で一晩撹拌した。反応が完了したら反応混合物を酢酸エチル(200mL)とHO(200mL)で分配した。相を分離し、有機相をHO(100mL)で再度分配した後、ブライン(150mL)で分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をCombiFlash NextGen300+精製システムでフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製した。24gのRediSep Gold Rfフラッシュシリカカートリッジを通してヘキサン中の0-40%酢酸エチルで溶出させて標題化合物を灰白色固体として得た(0.061g,収率15%)。R0.21(30:70v/vヘキサン-酢酸エチル)(UV);H-NMR(400MHz;CDCl)δ7.40(br d,4H,J=7.4Hz),7.2-7.3(m,5H),7.1-7.2(m,2H),7.08(s,1H),7.06(d,1H,J=7.4Hz),6.94(d,1H,J=8.6Hz),4.26(s,1H),3.74(s,2H),2.98(br d,2H,J=11.3Hz),2.8-2.9(m,4H),2.4-2.5(m,1H),1.65-1.9(m,5H);MS(APCI)m/z417.20(M+1);HPLC UV純度,Rt=10.653min,97.69%;融点=158.5-160.0℃.
2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(化合物6)の調製

1-ベンズヒドリルピペリジン-4-オン(BLDpharm,0.080g,0.30mmol)と6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(Enamine,0.054g,0.36mmol)とのTHF(1mL)中の混合物にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,0.95g,0.45mmol)を加えた。反応混合物をN雰囲気下、35℃で一晩撹拌した。反応が完了したら反応混合物を酢酸エチル(50mL)とHO(40mL)で分配した。相を分離し、有機相をHO(40mL)で再度分配した後、ブライン(50mL)で分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をCombiFlash NextGen300+精製システムでフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製した。24gのRediSep Gold Rfフラッシュシリカカートリッジを通してヘキサン中の0-50%酢酸エチルで溶出させて標題化合物を灰白色固体として得た(0.079g,66%収率)。R0.57(50:50v/vヘキサン-酢酸エチル)(UV);H-NMR(400MHz;CDCl)δ7.40(br d,4H,J=7.4Hz),7.2-7.3(m,5H),7.1-7.2(m,2H),6.96(dd,1H,J=5.5,8.2Hz),6.7-6.8(m,2H),4.26(s,1H),3.75(s,2H),2.98(br d,2H,J=11.3Hz),2.86(br dd,4H,J=4.7,12.5Hz),2.4-2.5(m,1H),1.7-1.9(m,5H);19F-NMR(400MHz;CDCl)-117.8ppm;MS(APCI)m/z401.20(M+1);HPLC UV純度,Rt=10.103min,94.99%;融点=119.0-121.0℃.
2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-5-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(化合物7)の調製

1-ベンズヒドリルピペリジン-4-オン(BLDpharm,0.081g,0.305mmol)と5-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(Enamine,0.0554g,0.366mmol)とのTHF(1mL)中の混合物にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,0.97g,0.45mmol)を加えた。反応混合物をN雰囲気下、35℃で2時間撹拌した。反応が完了したら反応混合物を酢酸エチル(30mL)とHO(40mL)で分配した。相を分離し、有機相をHO(40mL)で再度分配した後、ブライン(50mL)で分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をCombiFlash NextGen300+精製システムでフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製した。24gのRediSep Gold Rfフラッシュシリカカートリッジを通してヘキサン中の0-30%酢酸エチルで溶出させて標題化合物を灰白色固体として得た(0.071g,58%収率)。R0.67(50:50v/vヘキサン-酢酸エチル)(UV);H-NMR(400MHz;CDCl)δ7.41(br d,4H,J=7.4Hz),7.2-7.3(m,5H),7.1-7.2(m,2H),7.07(dt,1H,J=5.7,7.9Hz),6.8-6.9(m,2H),4.26(s,1H),3.78(s,2H),2.98(br d,2H,J=11.7Hz),2.85(s,4H),2.49(br t,1H,J=11.1Hz),1.8-1.9(m,5H);19F-NMR(400MHz;CDCl)-119.59ppm;MS(APCI)m/z401.20(M+1);HPLC UV純度,Rt=10.083min,94.76%;融点=114.0-115.4℃.
化合物7の代替調製
1-ベンズヒドリルピペリジン-4-オン(0.533g,1.77mmol)と5-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(Enamine,0.418g,2.77mmol)との1,2-ジクロロエタン(30mL)中の混合物にトリエチルアミン(1.5mL)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。酢酸(0.3mL)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,0.732g,3.45mmol)を加え、反応混合物をN2雰囲気下、室温で72時間撹拌した。反応混合物を40mLの飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分離し、有機層をジクロロメタン(40mL)及び酢酸エチル(3x30mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をCombiFlash NextGen300+精製システムでフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製した。24gのRediSep Rfフラッシュシリカカートリッジを通してヘプタン中の0-100%酢酸エチルで溶出させて標題化合物を白色固体として得た(0.560g,収率79%)。R0.67(50:50v/vヘキサン-酢酸エチル)(UV);H-NMR(400MHz;DMSO-d)δ7.42(d,4H,J=7.8Hz),7.28(t,4H,J=7.6Hz),7.1-7.2(m,2H),7.12(df,1H,J=6.4,7.8Hz),6.9-7.0(m,2H),4.29(s,1H),3.69(s,2H),2.84(br d,2H,J=11.5Hz),2.76(t,2H,J=5.5Hz),2.40(tt,1H,J=3.8,11.1Hz),1.84(br t,2H,J=11.0Hz),1.75(br d,2H,J=11.0Hz),1.5-1.58(m,2H);19F-NMR(400MHz;CDCl)-119.59ppm;MS(APCI)m/z401.30(M+1);HPLC UV純度,Rt=10.174min,95.64%;融点=114.0-115.4℃.
2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-7-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(化合物8)の調製

1-ベンズヒドリルピペリジン-4-オン(0.068g,0.26mmol)と7-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(Enamine,0.047g,0.31mmol)とのTHF(1mL)中の混合物にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,0.081g,0.38mmol)を加えた。反応混合物をN雰囲気下、35℃で2時間撹拌した。反応が完了したら反応混合物を酢酸エチル(40mL)とHO(40mL)で分配した。相を分離し、有機相をHO(40mL)で再度分配した後、ブライン(50mL)で分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をCombiFlash NextGen300+精製システムでフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製した。24gのRediSep Gold Rfフラッシュシリカカートリッジを通してヘキサン中の0-50%酢酸エチルで溶出させて標題化合物を灰白色固体として得た(0.061g,収率59%)。R0.60(50:50v/vヘキサン-酢酸エチル)(UV);H-NMR(400MHz;CDCl)δ7.40(br d,4H,J=7.0Hz),7.2-7.3(m,5H),7.1-7.2(m,2H),7.03(dd,1H,J=5.7,8.4Hz),6.82(dt,1H,J=2.7,8.6Hz),6.72(dd,1H,J=2.7,9.4Hz),4.26(s,1H),3.78(s,2H),2.98(br d,2H,J=11.3Hz),2.85(s,4H),2.49(m,1H),1.7-1.9(m,5H);19F-NMR(400MHz;CDCl)-117.86ppm;MS(APCI)m/z401.20(M+1);HPLC UV純度,Rt=10.136min,95.54%;融点=103.5-105℃.
2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(化合物9)の調製

1-ベンズヒドリルピペリジン-4-オン(BLDpharm,0.059g,0.22mmol)と8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(Enamine,0.048g,0.26mmol)とのTHF(20mL)中の混合物にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,0.070g,0.33mmol)を加えた。反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。反応が完了したら反応混合物を酢酸エチル(50mL)と飽和重炭酸ナトリウム溶液(40mL)で分配した。相を分離し、有機相をNaHCO(40mL)で再度分配した後、ブライン(50mL)で分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をCombiFlash NextGen300+精製システムでフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製した。24gのRediSep Gold Rfフラッシュシリカカートリッジを通してヘキサン中の0-40%酢酸エチルで溶出させて標題化合物を無色油状物として得た(0.022g,収率25%)。R0.15(80:20v/vヘキサン-酢酸エチル)(UV);MS(APCI)m/z401.20(M+1);HPLC UV純度,Rt=10.159min,83.82%.
2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-6-(トリフルオロメトキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(化合物10)の調製

1-ベンズヒドリルピペリジン-4-オン(BLDpharm,1.2モル当量)と6-(トリフルオロメトキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン塩酸塩(Enamine,1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-5-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン(化合物11)の調製

1-ベンズヒドリルピペリジン-4-オン(BLDpharm,1.2モル当量)と5-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン(Anichem,1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-6-(トリフルオロメチル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン(化合物12)の調製

1-ベンズヒドリルピペリジン-4-オン(BLDpharm,1.2モル当量)と6-(トリフルオロメチル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン(Anichem,1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物に40mLの飽和重炭酸ナトリウム溶液を添加してクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-5,7-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(化合物13)の調製

1-ベンズヒドリルピペリジン-4-オン(BLDpharm,1.2モル当量)と5,7-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(Enamine,1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
7-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン(化合物14)の調製

1-ベンズヒドリルピペリジン-4-オン(BLDpharm,1.2モル当量)と5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン(Enamine,1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量) を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
7-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-4-ブロモ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン(化合物15)の調製

1-ベンズヒドリルピペリジン-4-オン(BLDpharm,1.2モル当量)と4-ブロモ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン(Enamine,1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
7-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-3-フルオロ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン(化合物16)の調製

1-ベンズヒドリルピペリジン-4-オン(BLDpharm,1.2モル当量)と3-フルオロ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン(Ambeed,1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
6-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(化合物17)の調製

1-ベンズヒドリルピペリジン-4-オン(BLDpharm,1.2モル当量)と5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(Matrix Scientific,1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
6-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-3-フルオロ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(化合物18)の調製

1-ベンズヒドリルピペリジン-4-オン(BLDpharm,1.2モル当量)と3-フルオロ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(Anichem,1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,6-ナフチリジン(化合物19)の調製

1-ベンズヒドリルピペリジン-4-オン(BLDpharm,1.2モル当量)と1,2,3,4-テトラヒドロ-2,6-ナフチリジン(Aldrich,1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,6-ナフチリジン(化合物20)の調製

1-ベンズヒドリルピペリジン-4-オン(BLDpharm,1.2モル当量)と7-(トリフルオロメチル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,6-ナフチリジン(Matrix Scientific,1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-4,4-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(化合物21)の調製

1-ベンズヒドリルピペリジン-4-オン(BLDpharm,1.2モル当量)と4,4-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(Enamine,1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
スキーム3:2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-6-ブロモ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(化合物3)から2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-6-アミン誘導体(化合物22-33)を合成するための一般的方法

試薬と条件:(a)Pd(dba),a-l,RuPhos,NaOBu,トルエン,90℃,16h。a=ジメチルアミン;b=モルホリン;c=ピペリジン;d=ジ-n-プロピルアミン;e=ジイソプロピルアミン;f=メチルアミン;g=エチルアミン;h=イソプロピルアミン;i=1-プロピルアミン;j=イソブチルアミン;k=ジイソブチルアミン;l=ピロリジン。
2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-N,N-ジメチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-6-アミン(化合物22)の調製

化合物1(1.0モル当量)の無水トルエン溶液に、トルエン中にPd(dba)(Strem,0.10モル当量)及びRuPhos(CombiBlocks,0.20モル当量)を含む予め溶解した溶液を加えた。次に、ジメチルアミン(Alfa Aesar,15モル当量)を加えた後、NaOBu(AK Scientific,1.5モル当量)を加えた。反応混合物をN雰囲気下、90℃で一晩撹拌した。反応が完了したらRtまで冷却し、反応混合物を酢酸エチルとHOで分配した。相を分離し、有機相をHOで再度分配した後、ブラインで分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
4-(2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-6-イル)モルホリン(化合物23)の調製

化合物1(1.0モル当量)の無水トルエン溶液に、トルエン中にPd(dba)(Strem,0.10モル当量)及びRuPhos(CombiBlocks,0.20モル当量)を含む予め溶解した溶液を加えた。次に、モルホリン(Alfa Aesar,15モル当量)を添加した後、NaOBu(AK Scientific,1.5モル当量)を添加した。反応混合物をN雰囲気下、90℃で一晩撹拌した。反応が完了したらRtまで冷却し、反応混合物を酢酸エチルとHOで分配した。相を分離し、有機相をHOで再度分配した後、ブラインで分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-6-(ピペリジン-1-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(化合物24)の調製

化合物1(1.0モル当量)の無水トルエン溶液に、トルエン中にPd(dba)(Strem,0.10モル当量)及びRuPhos(CombiBlocks,0.20モル当量)を含む予め溶解した溶液を加えた。次に、ピペリジン(Alfa Aesar,15モル当量)を添加した後、NaOBu(AK Scientific,1.5モル当量)を添加した。反応混合物をN雰囲気下、90℃で一晩撹拌した。反応が完了したらRtまで冷却し、反応混合物を酢酸エチルとHOで分配した。相を分離し、有機相をHOで再度分配した後、ブラインで分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-N,N-ジプロピル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-6-アミン(化合物25)の調製

化合物1(1.0モル当量)の無水トルエン溶液に、トルエン中にPd(dba)(Strem,0.10モル当量)及びRuPhos(CombiBlocks,0.20モル当量)を含む予め溶解した溶液を加えた。次に、ジ-n-プロピルアミン(Alfa Aesar,15モル当量)を添加した後、NaOBu(AK Scientific,1.5モル当量)を添加した。反応混合物をN雰囲気下、90℃で一晩撹拌した。反応が完了したらRtまで冷却し、反応混合物を酢酸エチルとHOで分配した。相を分離し、有機相をHOで再度分配した後、ブラインで分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-N,N-ジイソプロピル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-6-アミン(化合物26)の調製

化合物1(1.0モル当量)の無水トルエン溶液に、トルエン中にPd(dba)(Strem,0.10モル当量)及びRuPhos(CombiBlocks,0.20モル当量)を含む予め溶解した溶液を加えた。次に、ジイソプロピルアミン(Alfa Aesar,15モル当量)を添加した後、NaOBu(AK Scientific,1.5モル当量)を添加した。反応混合物をN雰囲気下、90℃で一晩撹拌した。反応が完了したらRtまで冷却し、反応混合物を酢酸エチルとHOで分配した。相を分離し、有機相をHOで再度分配した後、ブラインで分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-N-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-6-アミン(化合物27)の調製

化合物1(1.0モル当量)の無水トルエン溶液に、トルエン中にPd(dba)(Strem,0.10モル当量)及びRuPhos(CombiBlocks,0.20モル当量)を含む予め溶解した溶液を加えた。次に、メチルアミン(Alfa Aesar,15モル当量)を添加した後、NaOBu(AK Scientific,1.5モル当量)を添加した。反応混合物をN雰囲気下、90℃で一晩撹拌した。反応が完了したらRtまで冷却し、反応混合物を酢酸エチルとHOで分配した。相を分離し、有機相をHOで再度分配した後、ブラインで分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-N-エチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-6-アミン(化合物28)の調製

化合物1(1.0モル当量)の無水トルエン溶液に、トルエン中にPd(dba)(Strem,0.10モル当量)及びRuPhos(CombiBlocks,0.20モル当量)を含む予め溶解した溶液を加えた。次に、エチルアミン(Alfa Aesar,15モル当量)を添加した後、NaOBu(AK Scientific,1.5モル当量)を添加した。反応混合物をN雰囲気下、90℃で一晩撹拌した。反応が完了したらRtまで冷却し、反応混合物を酢酸エチルとHOで分配した。相を分離し、有機相をHOで再度分配した後、ブラインで分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-N-イソプロピル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-6-アミン(化合物29)の調製

化合物1(1.0モル当量)の無水トルエン溶液に、トルエン中にPd(dba)(Strem,0.10モル当量)及びRuPhos(CombiBlocks,0.20モル当量)を含む予め溶解した溶液を加えた。次に、イソプロピルアミン(Alfa Aesar,15モル当量)を添加した後、NaOBu(AK Scientific,1.5モル当量)を添加した。反応混合物をN雰囲気下、90℃で一晩撹拌した。反応が完了したらRtまで冷却し、反応混合物を酢酸エチルとHOで分配した。相を分離し、有機相をHOで再度分配した後、ブラインで分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-N-プロピル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-6-アミン(化合物30)の調製

化合物1(1.0モル当量)の無水トルエン溶液に、トルエン中にPd(dba)(Strem,0.10モル当量)及びRuPhos(CombiBlocks,0.20モル当量)を含む予め溶解した溶液を加えた。次に、1-プロピルアミン(Alfa Aesar,15モル当量)を添加した後、NaOBu(AK Scientific,1.5モル当量)を添加した。反応混合物をN雰囲気下、90℃で一晩撹拌した。反応が完了したらRtまで冷却し、反応混合物を酢酸エチルとHOで分配した。相を分離し、有機相をHOで再度分配した後、ブラインで分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-N-イソブチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-6-アミン(化合物31)の調製

化合物1(1.0モル当量)の無水トルエン溶液に、トルエン中にPd(dba)(Strem,0.10モル当量)及びRuPhos(CombiBlocks,0.20モル当量)を含む予め溶解した溶液を加えた。次に、イソブチルアミン(Alfa Aesar,15モル当量)を添加した後、NaOBu(AK Scientific,1.5モル当量)を添加した。反応混合物をN雰囲気下、90℃で一晩撹拌した。反応が完了したらRtまで冷却し、反応混合物を酢酸エチルとHOで分配した。相を分離し、有機相をHOで再度分配した後、ブラインで分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-N,N-ジイソブチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-6-アミン(化合物32)の調製

化合物1(1.0モル当量)の無水トルエン溶液に、トルエン中にPd(dba)(Strem,0.10モル当量)及びRuPhos(CombiBlocks,0.20モル当量)を含む予め溶解した溶液を加えた。次に、ジイソブチルアミン(Alfa Aesar,15モル当量)を添加した後、NaOBu(AK Scientific,1.5モル当量)を添加した。反応混合物をN雰囲気下、90℃で一晩撹拌した。反応が完了したらRtまで冷却し、反応混合物を酢酸エチルとHOで分配した。相を分離し、有機相をHOで再度分配した後、ブラインで分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-6-(ピロリジン-1-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(化合物33)の調製

化合物1(1.0モル当量)の無水トルエン溶液に、トルエン中にPd(dba)(Strem,0.10モル当量)及びRuPhos(CombiBlocks,0.20モル当量)を含む予め溶解した溶液を加えた。次に、ピロリジン(Alfa Aesar,15モル当量)を添加した後、NaOBu(AK Scientific,1.5モル当量)を添加した。反応混合物をN雰囲気下、90℃で一晩撹拌した。反応が完了したらRtまで冷却し、反応混合物を酢酸エチルとHOで分配した。相を分離し、有機相をHOで再度分配した後、ブラインで分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
スキーム4:2-(1-ベンズヒドリルアゼチジン-3-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン誘導体(化合物34、36-43)及び2-(1-ベンズヒドリルアゼチジン-3-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,6-ナフチリジン(化合物35)を合成するための一般的方法

試薬と条件:(a)a-j,NaBH(OAc),(THF/メタノール/1,2-DCE),(TEA/酢酸/両者),4-72h,Rtから75℃。a=1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-6-カルボニトリル塩酸塩;b=1,2,3,4-テトラヒドロ-2,6-ナフチリジン塩酸塩;c=6-クロロ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン;d=6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン;e=5-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン;f=7-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン;g=8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン;h=6-(トリフルオロメトキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン塩酸塩;i=1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン;j=6-ブロモ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン。
2-(1-ベンズヒドリルアゼチジン-3-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-6-カルボニトリル(化合物34)の調製

1-(1,1-ジフェニルメチル)アゼチジン-3-オン(Combi-Blocks,1.2モル当量)と1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-6-カルボニトリル塩酸塩(Aldrich, 1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルアゼチジン-3-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,6-ナフチリジン(化合物35)の調製

1-(1,1-ジフェニルメチル)アゼチジン-3-オン(Combi-Blocks,1.2モル当量)と1,2,3,4-テトラヒドロ-2,6-ナフチリジン塩酸塩(Combi-Blocks,1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルアゼチジン-3-イル)-6-クロロ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(化合物36)の調製

1-(1,1-ジフェニルメチル)アゼチジン-3-オン(Combi-Blocks,1.2モル当量)と6-クロロ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(Combi-Blocks,1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルアゼチジン-3-イル)-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(化合物37)の調製

1-(1,1-ジフェニルメチル)アゼチジン-3-オン(Combi-Blocks,1.2モル当量)と6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(Enamine,1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルアゼチジン-3-イル)-5-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(化合物38)の調製

1-(1,1-ジフェニルメチル)アゼチジン-3-オン(Combi-Blocks,1.2モル当量)と、5-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(Enamine,1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルアゼチジン-3-イル)-7-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(化合物39)の調製

1-(1,1-ジフェニルメチル)アゼチジン-3-オン(Combi-Blocks,1.2モル当量)と7-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(Enamine,1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルアゼチジン-3-イル)-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(化合物40)の調製

1-(1,1-ジフェニルメチル)アゼチジン-3-オン(Combi-Blocks,1.2モル当量)と8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(Enamine,1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルアゼチジン-3-イル)-6-(トリフルオロメトキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(化合物41)の調製

1-(1,1-ジフェニルメチル)アゼチジン-3-オン(Combi-Blocks,1.2モル当量)と6-(トリフルオロメトキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン塩酸塩(Enamine,1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルアゼチジン-3-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン(化合物42)の調製

1-(1,1-ジフェニルメチル)アゼチジン-3-オン(Combi-Blocks,1.2モル当量)と、1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン塩酸塩(Enamine,1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルアゼチジン-3-イル)-6-ブロモ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(化合物43)の調製

1-(1,1-ジフェニルメチル)アゼチジン-3-オン(Combi-Blocks,0.475g,2.00mmol)と6-ブロモ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(Matrix Scientific,0.212g,1.00mmol)との1,2-ジクロロエタン(15mL)中の混合物にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,0.511g,4.00mmol)を加えた。反応混合物をN2雰囲気下、室温で4時間撹拌した。反応が完了したら反応混合物に2mlの10%NaOH溶液を加えてクエンチした。反応混合物をさらに10分間撹拌した後、20mLの飽和NaHCOを加えた。混合物を分液漏斗に注いで有機層を分離した。水層をDCM(2×25mL)で抽出し、合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をCombiFlash NextGen300+精製システムでフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製した。24gのRediSep Gold Rfフラッシュシリカカートリッジを通してジクロロメタン中の0-10%メタノールで溶出させて標題化合物を放置すると固化する黄色油状物として得た(0.433g,87%)。R0.58(95:5v/vジクロロメタン-メタノール)(UV);MS(APCI)m/z433.1,435.1(M+1).HPLC UV純度,Rt=8.752 min,98.76%.
スキーム5:2-(1-ベンズヒドリルアゼチジン-3-イル)-6-ブロモ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(化合物31)から2-(1-ベンズヒドリルアゼチジン-3-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-6-アミン誘導体(化合物 32-44)を合成するための一般的方法

試薬と条件:(a)Pd(dba),a-m,RuPhos,NaOBu,トルエン,90℃,16h。a=ジメチルアミン;b=モルホリン;c=ピペリジン;d=ジ-n-プロピルアミン;e=ジイソプロピルアミン;f=メチルアミン;g=エチルアミン;h=イソプロピルアミン;i=1-プロピルアミン;j=イソブチルアミン;k=ジイソブチルアミン;l=ピロリジン;m=ジエチルアミン。
2-(1-ベンズヒドリルアゼチジン-3-イル)-N,N-ジメチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-6-アミン(化合物44)の調製

化合物43(1.0モル当量)の無水トルエン溶液にPd(dba)(Strem、0.10モル当量)及びRuPhos(CombiBlocks、0.20モル当量)を含むトルエン中の予め溶解した溶液を加えた。次に、ジメチルアミン(Alfa Aesar,15モル当量)を加えた後、NaOBu(AK Scientific,1.5モル当量)を加えた後。反応混合物をN雰囲気下、90℃で一晩撹拌した。反応が完了したらRtまで冷却し、反応混合物を酢酸エチルとHOで分配した。相を分離し、有機相をHOで再度分配した後、ブラインで分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
4-(2-(1-ベンズヒドリルアゼチジン-3-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-6-イル)モルホリン(化合物45)の調製

化合物43(1.0モル当量)の無水トルエン溶液にPd(dba)(Strem、0.10モル当量)及びRuPhos(CombiBlocks、0.20モル当量)を含むトルエン中の予め溶解した溶液を加えた。次に、モルホリン(Alfa Aesar,15モル当量)を添加した後、NaOBu(AK Scientific,1.5モル当量)を添加した。反応混合物をN雰囲気下、90℃で一晩撹拌した。反応が完了したらRtまで冷却し、反応混合物を酢酸エチルとHOで分配した。相を分離し、有機相をHOで再度分配した後、ブラインで分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルアゼチジン-3-イル)-6-(ピペリジン-1-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(化合物46)の調製

化合物43(1.0モル当量)の無水トルエン溶液にPd(dba)(Strem、0.10モル当量)及びRuPhos(CombiBlocks、0.20モル当量)を含むトルエン中の予め溶解した溶液を加えた。次に、ピペリジン(Alfa Aesar,15モル当量)を添加した後、NaOBu(AK Scientific,1.5モル当量)を添加した。。反応混合物をN雰囲気下、90℃で一晩撹拌した。反応が完了したらRtまで冷却し、反応混合物を酢酸エチルとHOで分配した。相を分離し、有機相をHOで再度分配した後、ブラインで分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルアゼチジン-3-イル)-N,N-ジプロピル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-6-アミン(化合物47)の調製

化合物43(1.0モル当量)の無水トルエン溶液にPd(dba)(Strem、0.10モル当量)及びRuPhos(CombiBlocks、0.20モル当量)を含むトルエン中の予め溶解した溶液を加えた。次に、ジ-n-プロピルアミン(Alfa Aesar,15モル当量)を添加した後、NaOBu(AK Scientific,1.5モル当量)を添加した。反応混合物をN雰囲気下、90℃で一晩撹拌した。反応が完了したらRtまで冷却し、反応混合物を酢酸エチルとHOで分配した。相を分離し、有機相をHOで再度分配した後、ブラインで分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルアゼチジン-3-イル)-N,N-ジイソプロピル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-6-アミン(化合物48)の調製

化合物43(1.0モル当量)の無水トルエン溶液にPd(dba)(Strem、0.10モル当量)及びRuPhos(CombiBlocks、0.20モル当量)を含むトルエン中の予め溶解した溶液を加えた。次に、ジイソプロピルアミン(Alfa Aesar,15モル当量)を添加した後、NaOBu(AK Scientific,1.5モル当量)を添加した。反応混合物をN雰囲気下、90℃で一晩撹拌した。反応が完了したらRtまで冷却し、反応混合物を酢酸エチルとHOで分配した。相を分離し、有機相をHOで再度分配した後、ブラインで分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルアゼチジン-3-イル)-N-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-6-アミン(化合物49)の調製

化合物43(1.0モル当量)の無水トルエン溶液にPd(dba)(Strem、0.10モル当量)及びRuPhos(CombiBlocks、0.20モル当量)を含むトルエン中の予め溶解した溶液を加えた。次に、メチルアミン(Alfa Aesar,15モル当量)を添加した後、NaOBu(AK Scientific,1.5モル当量)を添加した。反応混合物をN雰囲気下、90℃で一晩撹拌した。反応が完了したらRtまで冷却し、反応混合物を酢酸エチルとHOで分配した。相を分離し、有機相をHOで再度分配した後、ブラインで分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルアゼチジン-3-イル)-N-エチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-6-アミン(化合物50)の調製

化合物43(1.0モル当量)の無水トルエン溶液にPd(dba)(Strem、0.10モル当量)及びRuPhos(CombiBlocks、0.20モル当量)を含むトルエン中の予め溶解した溶液を加えた。次に、エチルアミン(Alfa Aesar,15モル当量)を添加した後、NaOBu(AK Scientific,1.5モル当量)を添加した。反応混合物をN雰囲気下、90℃で一晩撹拌した。反応が完了したらRtまで冷却し、反応混合物を酢酸エチルとHOで分配した。相を分離し、有機相をHOで再度分配した後、ブラインで分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルアゼチジン-3-イル)-N-イソプロピル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-6-アミン(化合物51)の調製

化合物43(1.0モル当量)の無水トルエン溶液にPd(dba)(Strem、0.10モル当量)及びRuPhos(CombiBlocks、0.20モル当量)を含むトルエン中の予め溶解した溶液を加えた。次に、イソプロピルアミン(Alfa Aesar,15モル当量)を添加した後、NaOBu(AK Scientific,1.5モル当量)を添加した。反応混合物をN雰囲気下、90℃で一晩撹拌した。反応が完了したらRtまで冷却し、反応混合物を酢酸エチルとHOで分配した。相を分離し、有機相をHOで再度分配した後、ブラインで分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルアゼチジン-3-イル)-N-プロピル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-6-アミン(化合物52)の調製

化合物43(1.0モル当量)の無水トルエン溶液にPd(dba)(Strem、0.10モル当量)及びRuPhos(CombiBlocks、0.20モル当量)を含むトルエン中の予め溶解した溶液を加えた。次に、1-プロピルアミン(Alfa Aesar,15モル当量)を添加した後、NaOBu(AK Scientific,1.5モル当量)を添加した。反応混合物をN雰囲気下、90℃で一晩撹拌した。反応が完了したらRtまで冷却し、反応混合物を酢酸エチルとHOで分配した。相を分離し、有機相をHOで再度分配した後、ブラインで分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルアゼチジン-3-イル)-N-イソブチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-6-アミン(化合物53)の調製

化合物43(1.0モル当量)の無水トルエン溶液にPd(dba)(Strem、0.10モル当量)及びRuPhos(CombiBlocks、0.20モル当量)を含むトルエン中の予め溶解した溶液を加えた。次に、イソブチルアミン(Alfa Aesar,15モル当量)を添加した後、NaOBu(AK Scientific,1.5モル当量)を添加した。反応混合物をN雰囲気下、90℃で一晩撹拌した。反応が完了したらRtまで冷却し、反応混合物を酢酸エチルとHOで分配した。相を分離し、有機相をHOで再度分配した後、ブラインで分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルアゼチジン-3-イル)-N,N-ジイソブチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-6-アミン(化合物54)の調製

化合物43(1.0モル当量)の無水トルエン溶液にPd(dba)(Strem、0.10モル当量)及びRuPhos(CombiBlocks、0.20モル当量)を含むトルエン中の予め溶解した溶液を加えた。次に、ジイソブチルアミン(Alfa Aesar,15モル当量)を添加した後、NaOBu(AK Scientific,1.5モル当量)を添加した。反応混合物をN雰囲気下、90℃で一晩撹拌した。反応が完了したらRtまで冷却し、反応混合物を酢酸エチルとHOで分配した。相を分離し、有機相をHOで再度分配した後、ブラインで分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルアゼチジン-3-イル)-6-(ピロリジン-1-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(化合物55)の調製

化合物43(1.0モル当量)の無水トルエン溶液にPd(dba)(Strem、0.10モル当量)及びRuPhos(CombiBlocks、0.20モル当量)を含むトルエン中の予め溶解した溶液を加えた。次に、ピロリジン(Alfa Aesar,15モル当量)を添加した後、NaOBu(AK Scientific,1.5モル当量)を添加した。反応混合物をN雰囲気下、90℃で一晩撹拌した。反応が完了したらRtまで冷却し、反応混合物を酢酸エチルとHOで分配した。相を分離し、有機相をHOで再度分配した後、ブラインで分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルアゼチジン-3-イル)-N,N-ジエチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-6-アミン(化合物56)の調製

化合物31(0.433g,1.0mmol)の無水トルエン溶液(60mL)に、Pd2(dba)3(Strem、0.183g、0.20mmol)及びRuPhos(CombiBlocks、0.186g、0.40mmol)を含むトルエン(10mL)中の予め溶解した溶液を加えた。次に、ジエチルアミン(Alfa Aesar,2mL,20mmol)を加えた後、NaOBu(AK Scientific,0.144g,1.5mmol)を加えた。反応混合物をN2雰囲気下、120℃で5時間撹拌した。反応が完了したらRTに冷却し、反応混合物を酢酸エチル(200mL)とHO(200mL)で分配した。相を分離し、有機相HO(150mL)で再度分配した後、ブライン(150mL)で分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をCombiFlash NextGen300+精製システムでフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製した。24gのRediSep Gold Rfフラッシュシリカカートリッジを通してジクロロメタン中の0-10%メタノールで溶出させて標題化合物を放置すると固化する橙色油状物として得た(0.433g,87%)。R0.60(50:50v/vヘキサン-酢酸エチル)(UV);H-NMR(400MHz;CDCl)δ7.4-7.5(m,4H,),7.3-7.4(m,1H),7.1-7.2(m,2H),7.03(dd,1H,J=5.7,8.4Hz),6.82(dt,1H,J=2.7,8.6Hz),6.72(dd,1H,J=2.7,9.4Hz),4.26(s,1H),3.78(s,2H),2.98(br d,2H,J=11.3Hz),2.85(s,4H),2.49(m,1H),1.7-1.9(m,5H);MS(APCI)m/z424.20(M+1).HPLC UV純度,Rt=9.022min,98.95%;融点=54-56℃.
スキーム6:3-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン誘導体(化合物57-64)及び7-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ピリド[3,4-d]アゼピン(化合物65)を合成するための一般的方法

試薬と条件:(a)a-i,NaBH(OAc),(THF/メタノール/1,2-DCE),(TEA/酢酸/両者),4-72h,Rtから75℃。a=2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンザゼピン;b=7-メトキシ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンザゼピン;c=2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンザゼピン-7-オール;d=7-ニトロ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン;e=7-フルオロ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンザゼピン;f=7-クロロ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンザゼピン;g=7-ブロモ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンザゼピン;h=7-シアノ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンザゼピン;i=6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ピリド[3,4-d]アゼピン。
3-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン(化合物57)の調製

1-ベンズヒドリルピペリジン-4-オン(BLDpharm,1.2モル当量)と2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン(Enamine,1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
3-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-7-メトキシ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン(化合物58)の調製

1-ベンズヒドリルピペリジン-4-オン(BLDpharm,1.2モル当量)と7-メトキシ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンザゼピン(Enamine,1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
3-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-benzo[d]azepin-7-オール(化合物59)の調製

1-ベンズヒドリルピペリジン-4-オン(BLDpharm,1.2モル当量)と2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンザゼピン-7-オール(Enamine,1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
3-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-7-ニトロ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン(化合物60)の調製

1-ベンズヒドリルピペリジン-4-オン(BLDpharm,1.2モル当量)と7-ニトロ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン(Enamine,1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
3-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-7-フルオロ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン(化合物61)の調製

1-ベンズヒドリルピペリジン-4-オン(BLDpharm,1.2モル当量)と7-フルオロ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンザゼピン(Matrix,1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
3-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-7-クロロ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン(化合物62)の調製

1-ベンズヒドリルピペリジン-4-オン(BLDpharm,1.2モル当量)と7-クロロ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンザゼピン(Enamine,1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN2雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
3-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-7-ブロモ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン(化合物63)の調製

1-ベンズヒドリルピペリジン-4-オン(BLDpharm,1.2モル当量)と7-ブロモ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンザゼピン(Enamine,1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
3-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン-7-カルボニトリル(化合物64)の調製

1-ベンズヒドリルピペリジン-4-オン(BLDpharm,1.2モル当量)と7-シアノ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンザゼピン(AbaChemScene,1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
7-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ピリド[3,4-d]アゼピン(化合物65)の調製

1-ベンズヒドリルピペリジン-4-オン(BLDpharm,1.2モル当量)と6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ピリド[3,4-d]アゼピン(A Chem Block,1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
スキーム7:2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)イソインドリン誘導体(化合物66-73及び75-76)及び7-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ピリド[3,4-d]アゼピン(化合物74)を合成するための一般的方法

試薬と条件:(a)a-k,NaBH(OAc),(THF/メタノール/1,2-DCE),(TEA/酢酸/両者),4-72h,Rtから75℃。a=イソインドリン;b=5-メトキシイソインドリン;c=2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-5-オール;d=2,3-ジヒドロ-5-ニトロ-1H-イソインドール;e=5-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール;f=5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール;g=5-ブロモ-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール;h=5-シアノ-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール;i=1H,2H,3H-ピロロ[3,4-c]ピリジン;j=N,N-ジエチル-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-5-アミン;k=4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール。
2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)イソインドリン(化合物66)の調製

1-ベンズヒドリルピペリジン-4-オン(BLDpharm,1.2モル当量)とイソインドリン(Aldrich,1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-5-メトキシイソインドリン(化合物67)の調製

1-ベンズヒドリルピペリジン-4-オン(BLDpharm,1.2モル当量)と5-メトキシイソインドリン(Enamine,1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)イソインドリン-5-オール(化合物68)の調製

1-ベンズヒドリルピペリジン-4-オン(BLDpharm,1.2モル当量)と2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-5-オール(Matrix,1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-5-ニトロイソインドリン(化合物69)の調製

1-ベンズヒドリルピペリジン-4-オン(BLDpharm,1.2モル当量)と2,3-ジヒドロ-5-ニトロ-1H-イソインドール(Enamine,1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-5-フルオロイソインドリン(化合物70)の調製

1-ベンズヒドリルピペリジン-4-オン(BLDpharm,1.2モル当量)と、5-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール(Enamine,1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-5-クロロイソインドリン(化合物71)の調製

1-ベンズヒドリルピペリジン-4-オン(BLDpharm,1.2モル当量)と5-クロロ-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール(Enamine,1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-5-ブロモイソインドリン(化合物72)の調製

1-ベンズヒドリルピペリジン-4-オン(BLDpharm,1.2モル当量)と5-ブロモ-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール(Enamine,1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)イソインドリン-5-カルボニトリル(化合物73)の調製

1-ベンズヒドリルピペリジン-4-オン(BLDpharm,1.2モル当量)と5-シアノ-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール(Enamine,1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-ピロロ[3,4-c]ピリジン(化合物74)の調製

1-ベンズヒドリルピペリジン-4-オン(BLDpharm,1.2モル当量)と1H,2H,3H-ピロロ[3,4-c]ピリジン(Enamine,1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-N,N-ジエチルイソインドリン-5-アミン(化合物75)の調製

1-ベンズヒドリルピペリジン-4-オン(BLDpharm,1.2モル当量)とN,N-ジエチル-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-5-アミン(Aurora Fine Chemicals, 1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-4-フルオロイソインドリン(化合物76)の調製

1-ベンズヒドリルピペリジン-4-オン(BLDpharm,1.2モル当量)と4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール(Enamine,1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
スキーム8:2-(1-ベンズヒドリル-3,3-ジフルオロピペリジン-4-イル)-N,N-ジエチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-6-アミン(化合物78)の合成

試薬と条件:(a)NaBH(OAc)、DCE、TEA、AcOH、16h、室温;(b)TFA、DCM、16h、室温;(c)α-ブロモジフェニルメタン、KCO、ACN、40℃、16h;(d)Pd(dba)、RuPhos、NaOBu、EtNH、トルエン、90℃、16h。
ステップa:の調製tert-ブチル4-(6-ブロモ-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-カルボキシレート

3,3-ジフルオロ-4-ピペリジノン塩酸塩(AChemBlock, 1.2モル当量)と6-ブロモ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(Matrix Scientific,1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
ステップb:6-ブロモ-2-(3,3-ジフルオロピペリジン-4-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリンの調製

tert-ブチル4-(6-ブロモ-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-カルボキシレート(1.0モル当量)のDCM溶液にTFA(10.0モル当量)を加えた。反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。反応混合物が完了に達したら、粗溶液をトルエンの存在下で減圧下で濃縮した。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
ステップc:2-(1-ベンズヒドリル-3,3-ジフルオロピペリジン-4-イル)-6-ブロモ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(化合物77)の調製

6-ブロモ-2-(3,3-ジフルオロピペリジン-4-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(1.0モル当量)のACN溶液にKCO(VWR,2.1モル当量)を加えた後、α-ブロモジフェニルメタン(TCI,1.05モル当量)を加えた。反応混合物をN雰囲気下、40℃で一晩撹拌した。反応混合物が完了に達したら、RTに冷却した。次に、粗反応混合物をHOで分配した。相を分離し、有機相をブラインで分配した。有機層を分離し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
ステップd:2-(1-ベンズヒドリル-3,3-ジフルオロピペリジン-4-イル)-N,N-ジエチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-6-アミン(化合物78)の調製

化合物77(1.0モル当量)の無水トルエン溶液にPd(dba)(Strem、0.10モル当量)及びRuPhos(CombiBlocks、0.20モル当量)を含むトルエン中の予め溶解した溶液を加えた。次に、ジエチルアミン(Alfa Aesar,15モル当量)を添加した後、NaOBu(AK Scientific,1.5モル当量)を添加した。反応混合物をN雰囲気下、90℃で一晩撹拌した。反応が完了したらRtまで冷却し、反応混合物を酢酸エチルとHOで分配した。相を分離し、有機相をHOで再度分配した後、ブラインで分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
スキーム9:2-(1-ベンズヒドリル-3,3-ジフルオロピペリジン-4-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン(化合物79)の合成

試薬と条件:(a)1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン、NaBH(OAc)、メタノール、16h、室温;(b)TFA、DCM、16h、室温;(c)α-ブロモジフェニルメタン、KCO、ACN、40℃、16h。
ステップa:tert-ブチル4-(3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-カルボキシレートの調製

3,3-ジフルオロ-4-ピペリジノン塩酸塩(AChemBlock,1.2モル当量)と1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン(Matrix Scientific,1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
ステップb:2-(3,3-ジフルオロピペリジン-4-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジンの調製

tert-ブチル4-(3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-カルボキシレート(1.0モル当量)のDCM溶液にTFA(10.0モル当量)を加えた。反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。反応混合物が完了に達したら、粗溶液をトルエンの存在下で減圧下で濃縮した。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
ステップc:2-(1-ベンズヒドリル-3,3-ジフルオロピペリジン-4-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン(化合物79)の調製

2-(3,3-ジフルオロピペリジン-4-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン(1.0モル当量)のACN溶液にKCO(VWR,2.1モル当量)を加えた後、α-ブロモジフェニルメタン(TCI,1.05モル当量)を加えた。反応混合物をN雰囲気下、40℃で一晩撹拌した。反応が完了したら、RTまで冷却した。次に、粗反応混合物をH2Oで分配した。相を分離し、有機相をブラインで分配した。有機層を分離し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
スキーム10:ベンズヒドリル頭部基の代替類似体(化合物80-95)の合成

試薬と条件:(a)NaBH(Oac)、a-c、1,2-DCE、TEA、AcOH、16h、rt;(b)TFA、DCM、16h、室温;(c)d-g、KCO、ACN、40℃、16h;(d)Pd(dba)、RuPhos、NaOBu、EtNH、トルエン、90℃、16h。a=6-ブロモ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン;b=5-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン;c=1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン;d=臭化ベンジル;e=1-(ブロモメチル)-4-フルオロベンゼン;f=1-[ブロモ(4-フルオロフェニル基)メチル]-4-フルオロベンゼン;g=1-(ブロモメチル)-3-フルオロベンゼン.
2-(1-ベンジルピペリジン-4-イル)-6-ブロモ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(化合物80)の調製
ステップa:tert-ブチル4-(6-ブロモ-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製

1-Boc-4-ピペリジノン(Chem Impex,1.2モル当量)と6-ブロモ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(Matrix Scientific,1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
ステップb:6-ブロモ-2-(ピペリジン-4-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリンの調製

tert-ブチル4-(6-ブロモ-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.0モル当量)のDCM中の混合物にTFA(10.0モル当量)を加えた。反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。反応混合物が完了に達したら、粗溶液をトルエンの存在下で減圧下で濃縮した。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
ステップc:2-(1-ベンジルピペリジン-4-イル)-6-ブロモ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(化合物80)の調製

6-ブロモ-2-(ピペリジン-4-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(1.0モル当量)のACN溶液にKCO(VWR,2.1モル当量)を加えた後、臭化ベンジル(TCI,1.05モル当量)を加えた。反応混合物をN雰囲気下、40℃で一晩撹拌した。反応が完了したら、RTまで冷却した。次に、粗反応混合物をHOで分配した。相を分離し、有機相をブラインで分配した。有機層を分離し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
6-ブロモ-2-(1-(4-フルオロベンジル)ピペリジン-4-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(化合物81)の調製

6-ブロモ-2-(ピペリジン-4-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(0.435g,2.00mmol)のACN(50mL)溶液にトリエチルアミン(VWR,0.4mL,2.40mmol)を加えた後、1-(ブロモメチル)-4-フルオロベンゼン塩酸塩(Aldrich,0.500g,2.00mmol)及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,0.500g,4.00mmol)を加えた。反応混合物をN2雰囲気下、室温で3時間撹拌した。反応が完了したら反応混合物に10%NaOH(1.5mL)を加えてクエンチした。次に、反応混合物を酢酸エチル(15mL)と飽和NaHCO溶液(15mL)で分配した。相を分離し、水相をジクロロメタン(2x20mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をCombiFlash NextGen300+精製システムでフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製した。24gのRediSep Gold Rfフラッシュシリカカートリッジを通して1:99%(メタノール中の10%TEA):ジクロロメタンで溶出させて標題化合物を透明な黄色油状物として得た(0.447g,55%収率)。R0.57(10:90v/vメタノール-ジクロロメタン)(UV);H-NMR(400MHz;CDCl)δ7.3-7.4(m,2H),7.2-7.3(m,2H),6.89(d,1H,J=8.2Hz),3.72(s,2H),3.54(br s,2H),3.00(br d,2H,J=10.9Hz),2.86(br d,2H,J=5.1Hz),2.83(d,2H,J=4.7Hz),2.5-2.6(m,1H),2.0-2.2(m,2H),1.7-1.9(m,4H);MS(APCI)m/z403.10(M+1);HPLC UV純度,Rt=7.050min,98.53%.
2-(1-(ビス(4-フルオロフェニル基)メチル)ピペリジン-4-イル)-6-ブロモ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(化合物82)の調製

6-ブロモ-2-(ピペリジン-4-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(1.0モル当量)のACN溶液にKCO(VWR,2.1モル当量)を加えた後、1-[ブロモ(4-フルオロフェニル基)メチル]-4-フルオロベンゼン(CombiBlocks,1.05モル当量)を加えた。反応混合物をN雰囲気下、40℃で一晩撹拌した。反応が完了したら、RTまで冷却した。次に、粗反応混合物をHOで分配した。相を分離し、有機相をブラインで分配した。有機層を分離し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
6-ブロモ-2-(1-(3-フルオロベンジル)ピペリジン-4-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(化合物83)の調製

6-ブロモ-2-(ピペリジン-4-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(1.0モル当量)のACN溶液にKCO(VWR,2.1モル当量)を加えた後、1-(ブロモメチル)-3-フルオロベンゼン(Aldrich,1.05モル当量)を加えた。反応混合物をN雰囲気下、40℃で一晩撹拌した。反応が完了したら、RTまで冷却した。次に、粗反応混合物をHOで分配した。相を分離し、有機相をブラインで分配した。有機層を分離し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンジルピペリジン-4-イル)-N,N-ジエチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-6-アミン(化合物84)の調製

化合物80(1.0モル当量)の無水トルエン溶液にPd(dba)(Strem、0.10モル当量)及びRuPhos(CombiBlocks、0.20モル当量)を含むトルエン中の予め溶解した溶液を加えた。次に、ジエチルアミン(Alfa Aesar,15モル当量)を添加した後、NaOBu(AK Scientific,1.5モル当量)を添加した。反応混合物をN雰囲気下、90℃で一晩撹拌した。反応が完了したらRtまで冷却し、反応混合物を酢酸エチルとHOで分配した。相を分離し、有機相をHOで再度分配した後、ブラインで分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
N,N-ジエチル-2-(1-(4-フルオロベンジル)ピペリジン-4-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-6-アミン(化合物85)の調製

化合物81(0.410g,1.0mmol)の無水トルエン(60mL)溶液にPd2(dba)3(Strem、0.185g、0.203mmol)及びRuPhos(CombiBlocks、0.189g、0.406mmol)を含むトルエン(3mL)溶液を加えた。次に、ジエチルアミン(Alfa Aesar,3mL,30mmol)を加えた後、NaOBu(AK Scientific,0.144g,1.50mmol)を加えた。反応混合物をN2雰囲気下、120℃で5時間撹拌した。反応が完了したら、Rtまで冷却し、その後、反応混合物を減圧下で濃縮した。粗固体をCombiFlash NextGen300+精製システムでフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーによって精製した。24gのRediSep Gold Rfフラッシュシリカカートリッジを通してジクロロメタン中の1-10%メタノールで溶出させて標題化合物を黄色蝋状固体を得た(0.085g,収率21%)。R0.43(10:90v/vメタノール-ジクロロメタン)(UV);H-NMR(400MHz;DMSO-d)δ7.34(br t,2H,J=6.8Hz),7.15(t,2H,J=8.8Hz),6.86(br d,1H,J=8.6Hz),6.49(br d,1H,J=9.0Hz),6.39(br s,1H),3.2-3.3(m,7H),2.7-2.9(m,5H),1.8-2.1(m,4H),1.6-1.7(m,2H),1.04(t,6H,J=6.8Hz);MS(APCI)m/z396.3(M+1);HPLC UV純度,Rt=6.742min,96.11%;融点=106-108℃.
2-(1-(ビス(4-フルオロフェニル基)メチル)ピペリジン-4-イル)-N,N-ジエチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-6-アミン(化合物86)の調製

化合物82(1.0モル当量)の無水トルエン溶液にPd(dba)(Strem、0.10モル当量)及びRuPhos(CombiBlocks、0.20モル当量)を含むトルエン中の予め溶解した溶液を加えた。次に、ジエチルアミン(Alfa Aesar,15モル当量)を添加した後、NaOBu(AK Scientific,1.5モル当量)を添加した。反応混合物をN雰囲気下、90℃で一晩撹拌した。反応が完了したらRtまで冷却し、反応混合物を酢酸エチルとHOで分配した。相を分離し、有機相をHOで再度分配した後、ブラインで分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
N,N-ジエチル-2-(1-(3-フルオロベンジル)ピペリジン-4-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-6-アミン(化合物87)の調製

化合物83(1.0モル当量)の無水トルエン溶液にPd(dba)(Strem、0.10モル当量)及びRuPhos(CombiBlocks、0.20モル当量)を含むトルエン中の予め溶解した溶液を加えた。次に、ジエチルアミン(Alfa Aesar,15モル当量)を添加した後、NaOBu(AK Scientific,1.5モル当量)を添加した。反応混合物をN雰囲気下、90℃で一晩撹拌した。反応が完了したらRtまで冷却し、反応混合物を酢酸エチルとHOで分配した。相を分離し、有機相をHOで再度分配した後、ブラインで分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンジルピペリジン-4-イル)-5-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(化合物88)の調製
ステップa:tert-ブチル4-(5-フルオロ-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製

1-Boc-4-ピペリジノン(Chem Impex,1.2モル当量)と5-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(Matrix Scientific,1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
ステップb:5-フルオロ-2-(ピペリジン-4-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリンの調製

tert-ブチル4-(5-フルオロ-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.0モル当量)のDCM溶液にTFA(10.0モル当量)を加えた。反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。反応混合物が完了に達したら、粗溶液をトルエンの存在下で減圧下で濃縮した。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
ステップc:2-(1-ベンジルピペリジン-4-イル)-5-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリンテトラヒドロイソキノリン(化合物88)の調製

5-フルオロ-2-(ピペリジン-4-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(1.0モル当量)のACN溶液にKCO(VWR,2.1モル当量)を加えた後、臭化ベンジル(Aldrich,1.05モル当量)を加えた。反応混合物をN雰囲気下、40℃で一晩撹拌した。反応が完了したら、RTまで冷却した。次に、粗反応混合物をHOで分配した。相を分離し、有機相をブラインで分配した。有機層を分離し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
5-フルオロ-2-(1-(4-フルオロベンジル)ピペリジン-4-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(化合物89)の調製

5-フルオロ-2-(ピペリジン-4-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(1.0モル当量)のACN溶液にKCO(VWR,2.1モル当量)を加えた後、1-(ブロモメチル)-4-フルオロベンゼン(Aldrich,1.05モル当量)を加えた。反応混合物をN雰囲気下、40℃で一晩撹拌した。反応が完了したら、RTまで冷却した。次に、粗反応混合物をHOで分配した。相を分離し、有機相をブラインで分配した。有機層を分離し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-(ビス(4-フルオロフェニル基)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(化合物90)の調製

5-フルオロ-2-(ピペリジン-4-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(1.0モル当量)のACN溶液にKCO(VWR,2.1モル当量)を加えた後、1-[ブロモ(4-フルオロフェニル基)メチル]-4-フルオロベンゼン(CombiBlocks,1.05モル当量)を加えた。反応混合物をN雰囲気下、40℃で一晩撹拌した。反応が完了したら、RTまで冷却した。次に、粗反応混合物をHOで分配した。相を分離し、有機相をブラインで分配した。有機層を分離し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
5-フルオロ-2-(1-(3-フルオロベンジル)ピペリジン-4-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(化合物91)の調製

5-フルオロ-2-(ピペリジン-4-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(1.0モル当量)のACN溶液にKCO(VWR,2.1モル当量)を加えた後、1-(ブロモメチル)-3-フルオロベンゼン(Aldrich,1.05モル当量)を加えた。反応混合物をN雰囲気下、40℃で一晩撹拌した。反応が完了したら、RTまで冷却した。次に、粗反応混合物をHOで分配した。相を分離し、有機相をブラインで分配した。有機層を分離し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンジルピペリジン-4-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン(化合物92)の調製
ステップa:tert-ブチル4-(3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製

1-Boc-4-ピペリジノン(Chem Impex,1.2モル当量)と1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン(Matrix Scientific,1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量) を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
ステップb:2-(ピペリジン-4-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジンの調製

tert-ブチル4-(3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.0モル当量)のDCM溶液にTFA(10.0モル当量)を加えた。反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。反応混合物が完了に達したら、粗溶液をトルエンの存在下で減圧下で濃縮した。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
ステップc:2-(1-ベンジルピペリジン-4-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン(化合物92)の調製

2-(ピペリジン-4-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン(1.0モル当量)のACN溶液にKCO(VWR,2.1モル当量)を加えた後、臭化ベンジル(Aldrich,1.05モル当量)を加えた。反応混合物をN雰囲気下、40℃で一晩撹拌した。反応が完了したら、RTまで冷却した。次に、粗反応混合物をHOで分配した。相を分離し、有機相をブラインで分配した。有機層を分離し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-(4-フルオロベンジル)ピペリジン-4-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン(化合物93)の調製

2-(ピペリジン-4-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン(1.0モル当量)のACN溶にKCO(VWR,2.1モル当量)を加えた後、1-(ブロモメチル)-4-フルオロベンゼン(Aldrich,1.05モル当量)を加えた。反応混合物をN雰囲気下、40℃で一晩撹拌した。反応が完了したら、RTまで冷却した。次に、粗反応混合物をHOで分配した。相を分離し、有機相をブラインで分配した。有機層を分離し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-(ビス(4-フルオロフェニル基)メチル)ピペリジン-4-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン(化合物94)の調製

2-(ピペリジン-4-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン(1.0モル当量)のACN溶液にKCO(VWR,2.1モル当量)を加えた後、1-[ブロモ(4-フルオロフェニル基)メチル]-4-フルオロベンゼン(CombiBlocks,1.05モル当量)を加えた。反応混合物をN雰囲気下、40℃で一晩撹拌した。反応が完了したら、RTまで冷却した。次に、粗反応混合物をHOで分配した。相を分離し、有機相をブラインで分配した。有機層を分離し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-(3-フルオロベンジル)ピペリジン-4-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン(化合物95)の調製

2-(ピペリジン-4-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン(1.0モル当量)のACN溶液にKCO(VWR,2.1モル当量)を加えた後、1-(ブロモメチル)-3-フルオロベンゼン(Aldrich,1.05モル当量)を加えた。反応混合物をN雰囲気下、40℃で一晩撹拌した。反応が完了したら、RTまで冷却した。次に、粗反応混合物をHOで分配した。相を分離し、有機相をブラインで分配した。有機層を分離し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
スキーム11:4-フルオロベンジル-アゼチジン誘導体の一般的合成

試薬と条件:(a)NaBH(OAc)、a-c、1,2-DCE、TEA、AcOH、16h、室温;(b)TFA、DCM、16h、室温;(c)d、KCO、ACN、40℃、16h;(d)化合物96、Pd(dba)、RuPhos、NaOBu、EtNH、トルエン、90℃、16h。a=6-ブロモ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン;b=5-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン;c=1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン;d=1-(ブロモメチル)-4-フルオロベンゼン。
6-ブロモ-2-(1-(4-フルオロベンジル)アゼチジン-3-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(化合物96)の調製
ステップa:tert-ブチル3-(6-ブロモ-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)アゼチジン-1-カルボキシレートの調製

1-Boc-3-アゼチジノン(Aldrich,1.2モル当量)と6-ブロモ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(Matrix Scientific,1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
ステップb:2-(アゼチジン-3-イル)-6-ブロモ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリンの調製

tert-ブチル3-(6-ブロモ-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)アゼチジン-1-カルボキシレート(1.0モル当量)のDCM溶液にTFA(10.0モル当量)を加えた。反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。反応混合物が完了に達したら、粗溶液をトルエンの存在下で減圧下で濃縮した。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
ステップc:6-ブロモ-2-(1-(4-フルオロベンジル)アゼチジン-3-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(化合物96)の調製

2-(アゼチジン-3-イル)-6-ブロモ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(1.0モル当量)のACN溶液にKCO(VWR,2.1モル当量)を加えた後、1-(ブロモメチル)-4-フルオロベンゼン(Aldrich,1.05モル当量)を加えた後、反応混合物をN雰囲気下、40℃で一晩撹拌した。反応が完了したら、RTまで冷却した。次に、粗反応混合物をHOで分配した。相を分離し、有機相をブラインで分配した。有機層を分離し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
N,N-ジエチル-2-(1-(4-フルオロベンジル)アゼチジン-3-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-6-アミン(化合物97)の調製

化合物96(1.0モル当量)の無水トルエンにPd2(dba)3(Strem、0.10モル当量)及びRuPhos(CombiBlocks、0.20モル当量)を含むトルエン中の予め溶解した溶液を加えた。次に、ジエチルアミン(Alfa Aesar,15モル当量)を添加した後、NaOBu(AK Scientific,1.5モル当量)を添加した。反応混合物をN雰囲気下、90℃で一晩撹拌した。反応が完了したらRtまで冷却し、反応混合物を酢酸エチルとHOで分配した。相を分離し、有機相をHOで再度分配した後、ブラインで分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
5-フルオロ-2-(1-(4-フルオロベンジル)アゼチジン-3-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(化合物98)の調製
ステップa:tert-ブチル3-(5-フルオロ-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)アゼチジン-1-カルボキシレートの調製

1-Boc-3-アゼチジノン(Aldrich, 1.2モル当量)と5-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(Combi-Blocks,1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
ステップb:2-(アゼチジン-3-イル)-5-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリンの調製

tert-ブチル3-(5-フルオロ-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)アゼチジン-1-カルボキシレート(1.0モル当量)のDCM溶液にTFA(10.0モル当量)を加えた。反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。反応混合物が完了に達したら、粗溶液をトルエンの存在下で減圧下で濃縮した。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
ステップc:5-フルオロ-2-(1-(4-フルオロベンジル)アゼチジン-3-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(化合物98)の調製

2-(アゼチジン-3-イル)-5-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(1.0モル当量)のACN溶液にKCO(VWR,2.1モル当量)を加えた後、1-(ブロモメチル)-4-フルオロベンゼン(Aldrich,1.05モル当量)を加えた。反応混合物をN雰囲気下、40℃で一晩撹拌した。反応が完了したら、RTまで冷却した。次に、粗反応混合物をHOで分配した。相を分離し、有機相をブラインで分配した。有機層を分離し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-(4-フルオロベンジル)アゼチジン-3-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン(化合物99)の調製
ステップa:tert-ブチル3-(3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)アゼチジン-1-カルボキシレートの調製

1-Boc-3-アゼチジノン(Aldrich,1.2モル当量)と1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン(Combi-Blocks,1.0モル当量)との1,2-ジクロロエタン中の混合物にトリエチルアミン(0.75モル当量)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、酢酸(1.75モル当量)を加え、溶液をさらに30分間撹拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Arctom Chemicals,1.5モル当量)を加え、反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。反応混合物を分液漏斗で分液し、有機層をジクロロメタン及び酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
ステップb:2-(アゼチジン-3-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジンの調製

tert-ブチル3-(3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)アゼチジン-1-カルボキシレート(1.0モル当量)のDCM溶液にTFA(10.0モル当量)を加えた。反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。反応混合物が完了に達したら、粗溶液をトルエンの存在下で減圧下で濃縮した。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
ステップc:2-(1-(4-フルオロベンジル)アゼチジン-3-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン(化合物99)の調製

2-(アゼチジン-3-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン(1.0モル当量)のACN溶液にKCO(VWR,2.1モル当量)を加えた後、1-(ブロモメチル)-4-フルオロベンゼン(Aldrich,1.05モル当量)を加えた。反応混合物をN雰囲気下、40℃で一晩撹拌した。反応が完了したら、RTまで冷却した。次に、粗反応混合物をHOで分配した。相を分離し、有機相をブラインで分配した。有機層を分離し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
スキーム12:イソインドリノン誘導体(化合物100-102)の一般的合成

試薬と条件:(a)a又はb、4-アミノ-1-Boc-ピペリジン、DIPEA、MeOH、18h、65℃;(b)TFA、DCM、16h、室温;(c)α-ブロモジフェニルメタン、KCO、ACN、40℃、16h;(d)化合物100、Pd(dba)、RuPhos、NaOBu、EtNH、トルエン、90℃、16h。
2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-5-ブロモイソインドリン-1-オン(化合物100)の調製
ステップa:tert-ブチル4-(5-ブロモ-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製

メチル4-ブロモ-2-(ブロモメチル)ベンゾエート(Aldrich,1.0モル当量)mL)、4-アミノ-1-Boc-ピペリジン(Aldrich,1.5モル当量)とジイソプロピルアミン(Aldrich,2.5モル当量)とのメタノール中の混合物をN雰囲気下、65℃で一晩加熱した。反応が完了したら、室温まで冷却します。次に、粗反応混合物をDCMと1N HClで分配した。相を分離し、有機相をブラインで分配した。有機層を分離し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
ステップb:5-ブロモ-2-(ピペリジン-4-イル)イソインドリン-1-オンの調製

tert-ブチル4-(5-ブロモ-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.0モル当量)のDCM溶液にTFA(10.0モル当量)を加えた。反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。反応混合物が完了に達したら、粗溶液をトルエンの存在下で減圧下で濃縮した。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
ステップc:2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-5-ブロモイソインドリン-1-オン(化合物100)の調製

5-ブロモ-2-(ピペリジン-4-イル)イソインドリン-1-オン(1.0モル当量)のACN溶液にKCO(VWR,2.1モル当量)を加えた後、α-ブロモジフェニルメタン(TCI,1.05モル当量)を加えた。反応混合物をN雰囲気下、40℃で一晩撹拌した。反応が完了したら、RTまで冷却した。次に、粗反応混合物をHOで分配した。相を分離し、有機相をブラインで分配した。有機層を分離し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-5-(ジエチルアミノ)イソインドリン-1-オン(化合物101)の調製

化合物100(1.0モル当量)の無水トルエン溶液にPd(dba)(Strem、0.10モル当量)及びRuPhos(CombiBlocks、0.20モル当量)を含むトルエン中の予め溶解した溶液を加えた。次に、ジエチルアミン(Alfa Aesar,15モル当量)を添加した後、NaOBu(AK Scientific,1.5モル当量)を添加した。反応混合物をN雰囲気下、90℃で一晩撹拌した。反応が完了したらRtまで冷却し、反応混合物を酢酸エチルとHOで分配した。相を分離し、有機相をHOで再度分配した後、ブラインで分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-5-フルオロイソインドリン-1-オン(化合物102)の調製
ステップa:tert-ブチル4-(5-フルオロ-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製

メチル2-(ブロモメチル)-4-フルオロベンゾエート(Enamine,1.0モル当量)mL)、4-アミノ-1-boc-ピペリジン(Aldrich,1.5モル当量)及びジイソプロピルアミン(Aldrich,2.5モル当量)のメタノール中の混合物をN雰囲気下、65℃で一晩加熱した。反応が完了したら、室温まで冷却した。次に、粗反応混合物をDCMと1N HClで分配した。相を分離し、有機相をブラインで分配した。有機層を分離し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
ステップb:5-フルオロ-2-(ピペリジン-4-イル)イソインドリン-1-オンの調製

tert-ブチル4-(5-フルオロ-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.0モル当量)のDCM溶液にTFA(10.0モル当量)を加えた。反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。反応混合物が完了に達したら、粗溶液をトルエンの存在下で減圧下で濃縮した。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
ステップc:2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-5-ブロモイソインドリン-1-オン(化合物102)の調製

5-フルオロ-2-(ピペリジン-4-イル)イソインドリン-1-オン(1.0モル当量)のACN溶液にKCO(VWR,2.1モル当量)を加えた後、α-ブロモジフェニルメタン(TCI,1.05モル当量)を加えた。反応混合物をN雰囲気下、40℃で一晩撹拌した。反応が完了したら、RTまで冷却した。次に、粗反応混合物をHOで分配した。相を分離し、有機相をブラインで分配した。有機層を分離し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
スキーム13:2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-1,4-ジヒドロイソキノリン-3(2H)-オン(化合物103)の合成

試薬と条件:(a)a、4-アミノ-1-Boc-ピペリジン、KCO、ACN、1h、還流、次にトルエン、AcOH、2h、還流;(b)TFA、DCM、16h、室温;(c)α-ブロモジフェニルメタン、KCO、ACN、16h、40℃。
ステップa:tert-ブチル4-(3-オキソ-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製

炭酸カリウム(Aldrich,2.1モル当量)を2-(2-(クロロメチル)フェニル)酢酸(Aldrich,1.0モル当量)のACN溶液に加えた。次に、4-アミノ-1-Boc-ピペリジン(Aldrich,1.20モル当量)を加え、反応混合物をN2雰囲気下で1時間加熱還流した。反応が完了した後、室温まで冷却し、次いでセライトベッドで濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。次に、粗反応残留物をトルエンで希釈し、酢酸(5.5モル当量)を加えた。反応混合物を2時間加熱還流した。反応が完了した後、室温まで冷却し、次いで減圧下で濃縮した。応残留物を酢酸エチルで処理した。混合物を重炭酸ナトリウム水溶液、1N HCl及びブラインで連続的に洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
ステップb:2-(ピペリジン-4-イル)-1,4-ジヒドロイソキノリン-3(2H)-オンの調製

tert-ブチル4-(3-オキソ-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.0モル当量)のDCM溶液にTFA(10.0モル当量)を加えた。反応混合物をN雰囲気下、室温で一晩撹拌した。反応混合物が完了に達したら、粗溶液をトルエンの存在下で減圧下で濃縮した。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
ステップc:2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-1,4-ジヒドロイソキノリン-3(2H)-オン(化合物103)の調製

2-(ピペリジン-4-イル)-1,4-ジヒドロイソキノリン-3(2H)-オン(1.0モル当量)のACN溶液にKCO(VWR,2.05モル当量)を加えた後、α-ブロモジフェニルメタン(TCI,1.05モル当量)を加えた。反応混合物をN雰囲気下、40℃で一晩撹拌した。反応が完了したら、RTまで冷却した。次に、粗反応混合物をHOで分配した。相を分離し、有機相をブラインで分配した。有機層を分離し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-1(2H)-オン(化合物104)の調製

化合物104は、上記の化合物103と同様の手順により調製された。2-(ピペリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-1(2H)-オン(1.0モル当量)のACN溶液にKCO(VWR,2.05モル当量)を加えた後、α-ブロモジフェニルメタン(TCI,1.05モル当量)を加えた。反応混合物をN雰囲気下、40℃で一晩撹拌した。反応が完了したら、RTまで冷却した。次に、粗反応混合物をHOで分配した。相を分離し、有機相をブラインで分配した。有機層を分離し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
スキーム14:ジヒドロイソキノリノン-1(2H)-オン誘導体(化合物105及び106)の一般的合成

試薬と条件:(a)α-ブロモジフェニルメタン、KCO、ACN、40℃、16h;(b)Pd(dba)、RuPhos、NaOBu、EtNH、トルエン、90℃、16h。
2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-6-ブロモ-3,4-ジヒドロイソキノリン-1(2H)-オン(化合物105)の調製

6-ブロモ-2-(ピペリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-1(2H)-オン(Aurora Fine Chemicals,1.0モル当量)のACN溶液にKCO(VWR,2.05モル当量)を加えた後、α-ブロモジフェニルメタン(TCI,1.05モル当量)を加えた。反応混合物をN雰囲気下、40℃で一晩撹拌した。反応が完了したら、RTまで冷却した。次に、粗反応混合物をHOで分配した。相を分離し、有機相をブラインで分配した。有機層を分離し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-6-(ジエチルアミノ)-3,4-ジヒドロイソキノリン-1(2H)-オン(化合物106)の調製

化合物104(1.0モル当量)の無水トルエン溶液にPd(dba)(Strem、0.10モル当量)及びRuPhos(CombiBlocks、0.20モル当量)を含むトルエン中の予め溶解した溶液(10mL)を加えた。次に、ジエチルアミン(Alfa Aesar,15モル当量)を添加した後、NaOBu(AK Scientific,1.5モル当量)を添加した。反応混合物をN雰囲気下、90℃で一晩撹拌した。反応が完了したらRtまで冷却し、反応混合物を酢酸エチルとHOで分配した。相を分離し、有機相をHOで再度分配した後、ブラインで分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。
実施例2:サーマルシフトアッセイ(TSA)
TSAを用いて化合物の存在下又は非存在下で組換えヒトFGFR1/FGF2複合体を生物物理学的に特徴付けた。このアッセイは、温度勾配にわたるタンパク質の変性によって機能する。タンパク質のアンフォールディング中、露出した疎水性領域が色素と結合し、溶媒緩和効果により蛍光を発する。各化合物の存在下でのタンパク質複合体の融解温度の変化を監視し、この方法により化合物をスクリーニング/ランク付けした。
FGFR1タンパク質の発現と精製
One Shot BL21(DE3)Star Escherichia大腸菌コンピテントセル(Thermo Fisher)を適切なFGFR1プラスミドで形質転換し、アンピシリンルリアブロス/寒天プレートに接種した。テリフィックブロススターター培養物の200ミリリットル部分を使用して、9Lの培養物に100μg/mLの濃度のアンピシリンを接種した。培養物を37℃でO.D.600が1.0近くになるまで増殖させ、イソプロピルβ-D-1-チオガラクトピラノシド(IPTG)を用いて37℃で5時間誘導した。次いで、Sorvall Lynx 6000遠心分離機(Thermo Scientific)において、F9-6x1000 LEXローターを使用し、6000rpmで10分間、4℃で遠心分離することによって細胞を回収した。細菌ペレットは使用するまで-80℃で保存された。
細胞ペレットを解凍し、ペレット 9 g あたり 100 mL の FGFR1 溶解バッファーに再懸濁した。
(20mm Tris-HCl pH8.0、500mm NaCl、1mMジチオスレイトール)を4℃で1時間撹拌した。細胞を超音波処理により4℃、各3分間オン/オフの3サイクルで溶解し、その後4℃、ローターF20、16,000RPMで30分間遠心分離し、その後上清を廃棄した。次に、このプロセスを2回繰り返した。ペレットを150mLのFGFR1可溶化緩衝液(8M尿素、20mm Tris-HCL pH8.0、150mm NaCl、1mMジチオスレイトール)に4℃で1時間撹拌して再懸濁し、この溶液を4℃、ローターF20、16,000RPMで30分間遠心分離した。ペレットを廃棄し、上清を0.45μMポリエーテルシルホン(PES)フィルターで濾過した。濾過後、上清をガラスカラムを用いて1LのFGFR1リフォールディングバッファー(20mm Tris-HCl pH8.0、150mmのNaCl、0.5MのL-アルギニン、25mMのMgCl)に滴下した。タンパク質を接線流により1Lから100mLに濃縮し、1LのFGFR1透析緩衝液(20mm Tris-HCl pH8.0、150mm NaCl、25mM MgCl)に対して4℃で2時間透析し、透析ステップを新鮮な緩衝液を用いて4℃でさらに2時間繰り返した。次いで、このようにして得られた物質をエッペンドルフ卓上遠心分離機で4000RPMで5分間遠心分離し、2×5mLヘパリンカラムにロードした。カラムをFGFR1ヘパリンバッファーA(20mm Tris-HCl pH8.0、150mm NaCl、25mM MgCl)を使用して十分に洗浄し(20CV)、その後FGFR1ヘパリンバッファーB(20mm Tris-HCl pH8.0,1.5M NaCl,25mM MgCl)を使用して溶出した。SDS-PAGE分析ゲルにより>95%の純度である大きなピークが回収された(予想分子量:25KDa)。タンパク質を収集し、NaCl濃度が150mmになるように20mmのTris-HCl pH8.0、25mMのMgCl緩衝液で希釈した。得られたFGFR1を濃縮し、-80℃で保存した。
FGF2タンパク質の発現と精製
One Shot BL21(DE3)Star Escherichia大腸菌コンピテントセル(Thermo Fisher)を適切なFGF2プラスミドで形質転換し、アンピシリンルリアブロス/寒天プレートに接種した。テリフィックブロススターター培養物の200ミリリットル部分を使用して、9Lの培養物に100μg/mLの濃度のアンピシリンを接種した。培養物を37℃でO.D.600が1.0近くになるまで増殖させ、IPTGを用いて18℃で一晩誘導した。ローター6000を用いて7000RPM、4℃で細胞を5分間収集し-80℃で保存した。細菌ペレットを25mMのHepes-NaOH、pH7.5、250mm NaClに再懸濁し、超音波処理により4℃で各3分間のオン/オフを3サイクルで溶解した。4℃、16,000RPMで30分間遠心分離した後、単離されたペレットを廃棄し、100mLスーパーループを使用して0.45μMのPESフィルターを通して上清を濾過した。5mLのSカラムを用い、5CVの溶解緩衝液でカラムを洗浄し、その後20CVで250mmから1MのNaClまでの勾配で溶出することで溶解物を精製した。FGF2を含む画分をSDS-PAGEゲル(予想分子量:15.2KDa)により同定した。タンパク質を収集し、NaCl濃度が150mmになるように20mmのTris-HCl pH8.0、25mMのMgCl緩衝液で希釈した。精製したFGF2を濃縮し、-80℃で保存した。
FGFR1/FGF-2複合体の形成とTSAプロトコル
精製したFGF2(1.0mg/mL)及びFGFR1(1.6mg/mL)タンパク質の解凍アリコートを1:1モル比(64μM:64μM)で氷上、4℃、30分間混合し、サーマルシフトアッセイ(TSA)の前にプレーティングした。
複合体形成材料をサイズ排除カラム(superdex10 300GL S200)にロードし、FGF2/FGFR1複合体(~40kDa)に対応する単分散ピークを観察することによって複合体形成を検証した。本発明の化合物を、FGF2/FGFR1複合体を用いた用量反応フォーマット(0~100μM)でトリプリケイトでスクリーニングした。FGF2/FGFR1/化合物複合体をSypro Orange色素(Sigma-Aldrich)と1000:1の比率で混合した。サンプルは、Bio-Rad CFX C96 Touch定量的ポリメラーゼ連鎖反応を使用して処理され、FRETアッセイ設定を使用して4℃から100℃までのサイクルで0.3℃/秒の加熱ランプを使用して実行された。データ分析は、Bio-Rad CFX Managerソフトウェア(バージョン3.1、Bio-Rad)により実行され、各化合物の存在下での複合体の融解温度(Tm)の変化をモニタリングした。結果を以下の表2、表3及び図1(化合物2)に示す。
図1は、化合物2を含む場合と含まない場合の、精製されたFGF-2/FGFR1複合体の熱安定性アッセイ(TSA)を示す。複合体単独の曲線(点線)は2つの正のピークを示し、1つはFGF-2(左)、もう1つはFGFR1(右)に対応する。10μMの化合物2(実線)の存在下では、TSAは融解曲線のシフトを示し、実際にはピークを互いに近づける。これは、化合物2の結合と複合体の安定性の増加を示している。
表2:化合物1,2のTSA結果
表3:本発明の選択された化合物のTSA結果
実施例3:FGFR1のリン酸化に対する化合物2の効果
FGFR1を発現する細胞を、最大下濃度のFGF-2の存在下で増加する濃度の化合物2に曝露した。次に、細胞を溶解し、非リン酸化及びリン酸化FGFR1に対する抗体を使用してFGFR1の相対的なリン酸化を評価した。結果を図2に示す。図2は、漸増濃度の化合物2の存在下でのFGFR1のリン酸化を示すグラフである。曲線上の変曲点は、FGFR1リン酸化を増加させる化合物2の濃度を示す。このデータは、化合物2がFGF-2の効果を増強したことを示している。
実施例4:インビボでの脳卒中回復(脳卒中後の1日目、2日目、及び3日目に化合物2を投与)
化合物2(2-(1-ベンズヒドリルピペリジン-4-イル)-N,N-ジエチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-6-アミン)に対して、脳卒中回復のげっ歯類モデルを用いてその有効性を試験した。この実験には、体重300-400gの雄Sprague Dawleyラット(Charles River Laboratories)を20匹使用した。まず、2-3%イソフルランを含むNO:O(2:1)を使用して導入チャンバー内に麻酔を導入し、フェイスマスクを介して1-1.5%イソフルランで維持した。後肢のピンチに対する後退の欠如及び瞬目反射の喪失によって適切な麻酔の深さを評価した。麻酔をかけたら、動物にセファゾリンナトリウム(40mg/kg、腹腔内)及びブプレノルフィンSR(0.9~1mg/kg、皮下)を投与した。セファゾリンを予防用抗生物質として使用した。動物用眼軟膏(塩化ナトリウム高張眼軟膏(ムロ128無菌眼科用5%軟膏))を眼に施用した。
中大脳動脈閉塞(MCAO)により、脳の表面(大脳皮質)の右側に小さな限局性脳卒中(梗塞)を作った。MCAO後の24時間以内に、脳卒中のサイズと位置が固定される。脳卒中により、対側(左)肢の感覚運動機能が障害され、時間の経過とともにゆっくりと不完全に回復する。
脳卒中の手術のために、電気バリカンで頭の右側を剃った(目と耳の間の約3cm×5cmのパッチ)。この部位をヒビクレンズとアルコールで注意深く清拭した。無菌技術を使用して目と鼓膜管の間の中央を切開した。側頭筋を分離し、二等分し、折り返した。ドリルと鉗子(側頭下頭蓋切除術)を介して骨の小さな窓を除去し、MCAを露出させた。手術後に動物の咀嚼能力を損なう可能性があるため、頬骨弓を除去したり、顔面神経を切断したりしないように注意を払った。解剖顕微鏡を使用して硬膜を切開し、微小双極電気焼灼を使用して、MCAを嗅索のすぐ近位から下大脳静脈まで(この静脈を破断しないように注意しながら)電気凝固した。次いで、MCAを切断した。次いで、側頭筋を再配置し、切開部を皮下で縫合糸で閉じた。皮膚切開部を外科用ステープルで閉じた(2~3本必要)。処置の間中、直腸温度計に接続された自己調節加熱パッドを使用して、体温を37.0℃±1℃に維持した。手術後、動物を麻酔から目覚めるまで温熱パッドの上に置いた。それらを清潔なホームケージに戻した。重度の攻撃性が示されたり、ケージの仲間が死亡したりしない限り、手術の前後に動物をケージ当たり2匹ずつ飼育した。それらをMCAO手術当日(0日目)に頻繁に観察し、その後は少なくとも1日1回観察した。
ラットを10匹/群で2群にランダムに分けた。各群に対して、MCAO後の1、2及び3日目に、2ml/kgの10mg/kgの化合物2又はビヒクル(18%クレモフォールRH40及び10%DMSOを含む5%ブドウ糖溶液(D5W))を静脈内(i.v.)注射した。Day0はMCAOの日であり、MCAOの後の日は連続した番号が付けられる(Day1、Day2、Day3など)。D-preはMCAOの前日を表す。
感覚運動機能の行動評価は、治療割り当てを知らされていない研究者によって行われた。四肢配置試験は、前日(MCAO手術の1日前)、1日目、3日目、4日目、7日目、14日目、及び21日目に実施された。四肢配置試験を前肢試験と後肢試験に分けた。前肢置き試験では、試験官は、ラットを机の上に近づけて、前肢を机の上に置き、ひげ、視覚、触覚又は固有受容刺激に応じてラットの能力を採点した。同様に、後肢置き試験では、試験官は、後肢を卓上に置き、触覚刺激と固有受容刺激に応じてラットの能力を評価した。感覚入力のモードごとに個別のサブスコアを取得し、加算して合計スコアを得た(前肢置き試験:0=正常、12=最大の障害;後肢置き試験:0=正常、6=最大の障害)。スコアは、0.5点単位で与えられた(下記を参照)。
前肢置き試験(0-12)
ひげ置き(0-2)
視覚性置き(前方(0-2)、横方向(0-2))
触覚性置き(背部(0-2)、側部(0-2))
固有受容性置き(0-2)
後肢置き試験(0-6)
触覚性置き(背部(0-2)、側部(0-2))
固有受容性置き(0-2)
各サブテストについて、動物は次のように採点される。
0.0=即時反応
0.5=2秒内反応
1.0=2-3秒の間で応答
1.5=3秒後反応
2.0=反応なし
四肢置き試験、ボディスイング試験、及びMCAO前後の体重の結果を図3~6に示す。
通常、最初の急速な上昇の後、脳卒中後の最初の3週間に、感覚運動機能(前肢及び後肢置き試験とボディスイング試験で測定)のゆっくりとした安定した部分的な改善が継続する。このモデルを使用した以前の研究では、この時点で回復が頭打ちになり、その後は変化しないことが示されている。化合物2で治療した動物は、ビヒクル処置動物と比較して、3つの測定値すべてにおいて感覚運動回復の明確かつ有意な増加を示した(二元配置反復測定ANOVAによりp<0.001)。手術後の通常の体重増加は、化合物2による治療の影響を受けなかった。
化合物2による治療は、脳卒中の1日後、梗塞の大きさ及び位置が固定された時点で開始した。これは、化合物2が梗塞サイズの縮小によって回復を促進するのではなく、別の回復促進メカニズムを通じて促進することを示している。
他の実施形態
本発明の記載された組成物、方法、及び使用の様々な修正及び変形は、本発明の範囲及び精神から逸脱することなく当業者には明らかであろう。本発明を特定の実施形態に関連して説明してきたが、請求される本発明はそのような特定の実施形態に不当に限定されるべきではないことを理解されたい。実際、当業者にとって明らかな、本発明を実施するための記載されたモードの様々な修正は、本発明の範囲内にあることが意図されている。
他の実施形態は特許請求の範囲に記載されている。

Claims (59)

  1. 式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。

    (式中、Rは、H、置換されていてもよいC-C20シクロアルキル基、置換されていてもよいC-C20シクロアルケニル基、置換されていてもよいC-C15ヘテロシクリル基、又は置換されていてもよいC-C16アリール基であり、
    は、置換されていてもよいC-C20シクロアルキル基、置換されていてもよいC-C20シクロアルケニル基、置換されていてもよいC-C15ヘテロシクリル基、又は置換されていてもよいC-C16アリール基であり、
    は、置換されていてもよい少なくとも1つの窒素原子を含む4~6員ヘテロシクリレン基であり、
    は、置換されていてもよい少なくとも1つの窒素原子を含む5~7員ヘテロシクリル基であり、
    は、置換されていてもよいC-C15ヘテロシクリル基、置換されていてもよいC-C16アリール基、置換されていてもよいC-C20シクロアルキル基、又は置換されていてもよいC-C20シクロアルケニル基であり、ここで、Qは、Qに融合されている。)
  2. は、

    であり、ここで、L及びLは、それぞれ独立して置換されていてもよいC-Cアルキレン基である、請求項1に記載の化合物。
  3. は、

    である、請求項1又は2に記載の化合物。
  4. は、

    であり、ここで、L及びLは、それぞれ独立して存在しないか、又は置換されていてもよいメチレン基であり、

    は、それぞれ独立して単結合又は二重結合であり、

    が二重結合である場合、X及びXは、それぞれ独立してOであり、

    が単結合である場合、X及びXは、それぞれ独立してHである、請求項1から3のいずれか1項に記載の化合物。
  5. は、

    である、請求項4に記載の化合物。
  6. は、置換されていてもよいフェニル基、又は置換されていてもよい少なくとも1つのN原子を含む6員芳香族ヘテロシクリル基である、請求項1から5のいずれか1項に記載の化合物。
  7. は、

    ここで、mは、0-2であり、各Xは、それぞれ独立してハロ、CN、NO、置換されていてもよいC-Cアルキル基、OR(Rは、H又は置換されていてもよいC-Cアルキル基である)、置換されていてもよいC-Cシクロアルキル基、又はNR(R及びRは、それぞれ独立してH又は置換されていてもよいC-Cアルキル基であり、又はR及びRは、それらに結合したN原子と一緒になって置換されていてもよい3~7員ヘテロシクリル基を構成する)である、請求項6に記載の化合物。
  8. は、

    である、請求項7に記載の化合物。
  9. は、

    であり、ここで、Z、Z、Z及びZは、それぞれ独立してN又はCRであり、かつZ、Z、Z及びZのうち最大2つは、Nであり、各Rは、それぞれ独立してH、ハロ、CN、NO、置換されていてもよいC-Cアルキル基、OR(Rは、H又は置換されていてもよいC-Cアルキル基である)、置換されていてもよいC-Cシクロアルキル基、又はNR(ここで、R及びRは、それぞれ独立してH若しくは置換されていてもよいC-Cアルキル基であり、又はR及びRは、それらに結合したN原子と一緒になって置換されていてもよい3~7員ヘテロシクリル基を構成する)である、請求項6に記載の化合物。
  10. は、

    である、請求項9に記載の化合物。
  11. 前記化合物は、下記の式(II)で表される化合物である、請求項1に記載の化合物。

    (式中、L及びLは、それぞれ独立して-C(X-又は-(C(X-であり、各Xは、それぞれ独立してH、ハロ、CN、NO若しくはC-Cアルキル基であり、又はLにおけるXとLにおけるXとが結合してC-Cアルキレン基を構成し、
    及びLは、それぞれ独立して存在しないか、又は-C(X-であり、ここで、Xは、独立してH、ハロ、CN、NO又はC-Cアルキル基であり、

    は、それぞれ独立して単結合又は二重結合であり、

    が二重結合である場合、X及びXは、それぞれ独立してOであり、

    が単結合である場合、X及びXは、それぞれ独立してHである。)
  12. 前記化合物は、下記の式(IIA)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩である、請求項11に記載の化合物。

    (式中、Y、Y、Y及びYは、それぞれ独立してN又はCRであり、かつY、Y、Y及びYのうちの少なくとも1つは、CRであり、ここで、各Rは、それぞれ独立してH、ハロ、CN、NO、置換されていてもよいC-Cアルキル基、置換されていてもよいC-Cアルケニル基、置換されていてもよいC-Cアルキニル基、置換されていてもよいC-Cシクロアルキル基、置換されていてもよいC-Cシクロアルケニル基、置換されていてもよいC-C15ヘテロシクリル基、置換されていてもよいC-C16アリール基、OR、SR、NR又はC(O)NR(ここで、R及びRは、それぞれ独立してH、置換されていてもよいC-Cアルキル基、置換されていてもよいC-Cアルケニル基、置換されていてもよいC-Cアルキニル基、置換されていてもよいC-Cシクロアルキル基、置換されていてもよいC-Cシクロアルケニル基、置換されていてもよいC-C16アリール基、又は置換されていてもよいC-C15ヘテロシクリル基である)である。)
  13. Y1、Y2、Y3及びY4は、それぞれ独立してCR3である、請求項12に記載の化合物。
  14. 、Y及びYは、それぞれ独立してCHであり、Yは、CRである、請求項13に記載の化合物。
  15. 、Y及びYは、それぞれ独立してCHであり、Yは、CRである、請求項13に記載の化合物。
  16. は、NRである、請求項14又は15に記載の化合物。
  17. 及びRは、それぞれ独立してH又は置換されていてもよいC-Cアルキル基である、請求項16に記載の化合物。
  18. は、

    である、請求項17に記載の化合物。
  19. は、置換されていてもよいC-C15ヘテロシクリル基である、請求項14又は15に記載の化合物。
  20. は、

    である、請求項19に記載の化合物。
  21. は、ハロである、請求項14又は15に記載の化合物。
  22. は、OCH、OCF、OH、CN又はNOである、請求項14又は15に記載の化合物。
  23. 、Y及びYは、それぞれ独立してCRであり、Yは、Nである、請求項12に記載の化合物。
  24. 、Y及びYは、CRであり、Yは、Nである、請求項12に記載の化合物。
  25. 各Rは、それぞれ独立してH又は置換されていてもよいC-Cアルキル基である、請求項23又は24に記載の化合物。
  26. 各Rは、Hである、請求項25に記載の化合物。
  27. は、置換されていてもよいC-Cヘテロシクリル基である、請求項11に記載の化合物。
  28. は、置換されていてもよいチオフェン基、置換されていてもよいピロール基、置換されていてもよいフラン基、置換されていてもよいチアゾール基、置換されていてもよいオキサゾール基、置換されていてもよいイソチアゾール基、置換されていてもよいイソオキサゾール基、置換されていてもよいジアゾール基、置換されていてもよいオキサジアゾール基、置換されていてもよいチアジアゾール基、又は置換されていてもよいトリアゾール基である、請求項27に記載の化合物。
  29. 及びLは、それぞれ独立して-(CH-である、請求項11から28のいずれか1項に記載の化合物。
  30. 及びLは、それぞれ独立して-CH-である、請求項11から28のいずれか1項に記載の化合物。
  31. は、-CHCF-であり、Lは、-(CH-である、請求項11から28のいずれか1項に記載の化合物。
  32. におけるXとLにおけるXとが結合してC-Cアルキレン基を構成する、請求項11から28のいずれか1項に記載の化合物。
  33. は、Oであり、Xは、Hである、請求項11から32のいずれか1項に記載の化合物。
  34. は、Hであり、Xは、Oである、請求項11から32のいずれか1項に記載の化合物。
  35. 及びRは、それぞれ独立して置換されていてもよいC-C16アリール基である、請求項1から34のいずれか1項に記載の化合物。
  36. 及びRは、それぞれ独立して置換されていてもよいフェニル基である、請求項35に記載の化合物。
  37. 及びRは、それぞれ独立してフェニル基である、請求項36に記載の化合物。
  38. 及びRは、それぞれ独立して4-フルオロフェニル基である、請求項36に記載の化合物。
  39. は、Hであり、Rは、置換されていてもよいC-C16アリール基である、請求項1から34のいずれか1項に記載の化合物。
  40. は、置換されていてもよいフェニル基である、請求項39に記載の化合物。
  41. は、フェニル基である、請求項40に記載の化合物。
  42. は、4-フルオロフェニル基である、請求項40に記載の化合物。
  43. は、3-フルオロフェニル基である、請求項40に記載の化合物。
  44. 前記化合物は、表1の化合物又はその薬学的に許容される塩である、請求項1に記載の化合物。
  45. 前記化合物は、化合物2:

    又はその薬学的に許容される塩である、請求項44に記載の化合物。
  46. 前記化合物は、化合物4:

    又はその薬学的に許容される塩である、請求項44に記載の化合物。
  47. 前記化合物は、化合物7:

    又は薬学的に許容される塩である、請求項44に記載の化合物。
  48. 前記化合物は、化合物43:

    又は薬学的に許容される塩である、請求項44に記載の化合物。
  49. 前記化合物は、化合物85:

    又は薬学的に許容される塩である、請求項44に記載の化合物。
  50. 請求項1から49のいずれか1項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される賦形剤とを含む医薬組成物。
  51. 疾患又は損傷を有する対象を治療する方法であって、前記対象に治療有効量の請求項50に記載の医薬組成物を投与することを含む、方法。
  52. 前記疾患又は損傷は、脳卒中、先天性低ゴナドトロピン性性腺機能低下症、脳出血、外傷性脳損傷(TBI)、脊髄損傷(SCI)、末梢血管疾患(PVD)、創傷、骨又は軟骨の損傷、難聴、うつ病、不安、神経衰弱、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、薬物乱用、末梢神経損傷、造血障害、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、アルツハイマー病、パーキンソン病、心臓病、非動脈炎性虚血性視神経障害(NAION)、網膜動脈閉塞、気管支肺異形成、筋ジストロフィー、嗅覚障害、老化、記憶障害又はウイルス感染である、請求項51に記載の方法。
  53. 前記疾患又は損傷は、脳卒中である、請求項52に記載の方法。
  54. 前記脳卒中は、急性脳卒中である、請求項53に記載の方法。
  55. 前記脳卒中は、回復期の脳卒中である、請求項53に記載の方法。
  56. 前記疾患又は損傷は、先天性低ゴナドトロピン性性腺機能低下症である、請求項52に記載の方法。
  57. 前記先天性低ゴナドトロピン性性腺機能低下症は、カルマン症候群である、請求項56に記載の方法。
  58. 前記疾患又は損傷は、ウイルス感染である、請求項52に記載の方法。
  59. 対象の精子形成を増加させる方法であって、前記対象に有効量の請求項50に記載の医薬組成物を投与することを含む、方法。
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