JP2024500379A - 結晶学的応力が低減した大寸法炭化ケイ素単結晶材料 - Google Patents

結晶学的応力が低減した大寸法炭化ケイ素単結晶材料 Download PDF

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Abstract

結晶学的応力が低減した大寸法SiCウエハを提供する、SiCウエハ及びSiCブールを含む炭化ケイ素(SiC)材料並びに関連する方法が、開示される。SiC材料に関する成長条件は、SiC結晶の略凸型成長表面を維持すること、成長するSiC結晶の正面から背面までの熱プロファイルの差を調節すること、十分な供給源フラックスを供給してSiC結晶に関する商業的に実現可能な成長速度を可能にすること、並びにSiC供給源材料及び対応するSiC結晶における汚染物質又は非SiC粒子の包含を低減させることを含む。より低い結晶学的応力を示す、より大きい寸法のSiC結晶を形成することにより、原子の消失面又は追加面に伴う全体的な転位密度は低減し、それによって結晶品質及び使用可能なSiC結晶成長高さが改善し得る。

Description

本開示は、結晶材料に関し、より詳細には、結晶学的応力が低減した大寸法炭化ケイ素単結晶材料に関する。
炭化ケイ素(SiC)は、多くの魅力ある電気的及び熱物理学的性質を示す。SiCは、その物理的強度及び化学的侵襲に対する高い耐性、並びに放射線耐性、高い破壊電界、比較的広いバンドギャップ、高い飽和電子ドリフト速度、高温動作、並びにスペクトルの青、紫、及び紫外線の範囲における高エネルギー光子の吸収及び放出の様々な電子的性質起因して、特に有用である。ケイ素及びサファイアを含む従来のウエハ又は基板材料と比較して、SiCのそのような性質は、パワーエレクトロニクス、無線周波数、及びオプトエレクトロニクスデバイスなどの高電力密度固相デバイス用のウエハ又は基板を製作するのにさらに適切になる。SiCは、ポリタイプと呼ばれる多くの種々の結晶構造で生じ、ある特定の一般的なポリタイプ(例えば、4H-SiC及び6H-SiC)は六角形の結晶構造を有している。
SiCは優れた材料の性質を示すが、SiCを成長させるのに必要な結晶成長技法は、その他の結晶材料に関する従来の成長プロセスとは非常に異なっており、さらに著しく難題である。ケイ素及びサファイアなどの半導体製造で利用される従来の結晶材料は、著しく低い融点を有し、溶融した供給源材料からの直接結晶成長技法を可能にし、大直径結晶材料の製作を可能にする。対照的に、バルク結晶SiCは、高温でのシード昇華成長プロセスによってしばしば生成され、その様々な難題には、とりわけ不純物の組込み、熱及び結晶学的応力に関連した構造欠陥、並びに意図しないポリタイプの形成が含まれる。典型的なSiC成長技法では、基板及び供給源材料が共に反応坩堝の内側に配置される。坩堝が加熱されたときに創出される熱勾配は、供給源材料から基板への材料の気相移動を促進させ、その後、基板上で凝縮され、バルク結晶成長がもたらされる。不純物は、ドーパントとしてSiCに導入される可能性があること、及びこれらのドーパントがある特定の性質を規制する可能性があることが、公知である。SiCの昇華成長では、ドーパントが様々な手法でチャンバーに導入される可能性があり、したがってドーパントは、そのプロセスから生成されたSiC結晶中に存在するようになる。プロセスは、特定の適用例に向けてドーパントの適切な濃度を供するように制御される。バルク結晶成長の後、SiCの個々のウエハが、SiCのバルク結晶インゴット又はブールをスライスすることによって得られてもよく、個々のウエハは、ラッピング又は研磨などの追加のプロセスに引き続き供されてもよい。
SiCウエハの独自の性質は、高電力及び/又は高周波数半導体デバイスのアレイの設計及び製作を可能にする。連続的な開発は、益々拡がる商業的適用例に向けてそのような半導体デバイスを製造させる、SiCウエハの製作の成熟レベルに至った。半導体デバイス産業が成熟し続けるにつれ、より大きい使用可能な直径を有するSiCウエハが望まれる。SiCウエハの使用可能な直径は、SiCの材料組成のある特定の構造欠陥及びある特定のウエハ形状特性により、限定される可能性がある。材料組成の構造欠陥は、とりわけ転位(例えば、マイクロパイプ、貫通エッジ、貫通ネジ、及び/又は基底面転位)、六角形の空隙、及び積層欠陥を含み得る。SiCに関連したウエハ形状特性は、ウエハの平坦さに関係する可能性がある反り、屈曲、及び厚さ変動を含み得る。これらの様々な構造欠陥及びウエハ形状特性は、従来のSiCウエハ上に引き続き形成される半導体デバイスの製作及び適正な動作に有害となり得る結晶学的応力に、寄与する可能性がある。そのような結晶学的応力は、一般に、ウエハの半径の二乗に比例し、その結果、高品質の、より大きい直径のSiC半導体ウエハを製作することが経済的に難しい。
当技術は、従来のSiCウエハに関連した難題を克服しつつ、より大きい寸法の改善されたSiCウエハと、関連する固相デバイスとを求め続ける。
結晶学的応力が低減した大寸法SiCウエハを提供する、SiCウエハ及びSiCブールを含む炭化ケイ素(SiC)材料並びに関連する方法が、開示される。SiC材料に関する成長条件は、SiC結晶の略凸型成長表面を維持すること、成長するSiC結晶の正面から背面までの熱プロファイルの差を調節すること、十分な供給源フラックスを供給してSiC結晶に関する商業的に実現可能な成長速度を可能にすること、並びにSiC供給源材料及び対応するSiC結晶における汚染物質又は非SiC粒子の包含を低減させることを含む。より低い結晶学的応力を示す、より大きい寸法のSiC結晶を形成することにより、原子の消失面又は追加面に伴う全体的な転位密度は低減し、それによって結晶品質及び使用可能なSiC結晶成長高さが改善し得る。
一態様では、SiCウエハは、少なくとも195ミリメートル(mm)の寸法と、SiCウエハの中心からの、SiCウエハのウエハ半径の少なくとも50%を占める半径によって境界を画する第1の領域に関して立方センチメートル当たり1000センチメートル(cm/cm)未満である、結晶面の

族から5度以内に並んだ基底面転位の全線密度とを含む。ある特定の実施例では、寸法は、195mmから205mmの範囲にあり又は195mmから455mmの範囲にあり、又は195mmから305mmの範囲にある。ある特定の実施例では、結晶面の

族から5度以内に並んだ基底面転位の全線密度は、0cm/cmから1000cm/cm未満の範囲に、又は20cm/cmから1000cm/cm未満の範囲にある。ある特定の実施例では、第1の領域における結晶面の

族から5度以内に並んだ基底面転位の全線密度は、200cm/cm未満であり、又は100cm/cm未満である。ある特定の実施例では、第1の領域に結合する半径は、SiCウエハのウエハ半径の少なくとも90%、又はSiCウエハのウエハ半径の少なくとも95%を含む。ある特定の実施例では、SiCウエハはさらに、SiCウエハの第1の領域と周縁との間に画定された第2の領域を含み、この第2の領域は、第1の領域よりも高い結晶面の

族から5度以内に並んだ基底面転位の全線密度を含む。ある特定の実施例では、第2の領域における結晶面の

族から5度以内に並んだ基底面転位の全線密度は、1000cm/cm未満である。ある特定の実施例では、SiCウエハは、4H-SiCウエハ又は半絶縁SiC又はn型SiCを含む。
別の態様では、SiCブールは、195mmから305mmの範囲の幅と、50mmから300mmの範囲のブール高さを含む。ある特定の実施例では、幅は、195mmから205mmの範囲又は100mmから300mmの範囲にある。ある特定の実施例では、ブール高さの少なくとも50%は複数のSiCウエハを提供するように構成され、複数のSiCウエハの各SiCウエハは、SiCウエハの中心からの、SiCウエハのウエハ半径の少なくとも50%を占める半径によって境界を画する第1の領域に関して1000cm/cm未満である、結晶面の

族から5度以内に並んだ基底面転位の全線密度を含む。ある特定の実施例では、半径は、ウエハ半径の少なくとも90%である。ある特定の実施例では、第1の領域の結晶面の

族から5度以内に並んだ基底面転位の全線密度が、200cm/cm未満又は100cm/cm未満である。ある特定の実施例では、ブール高さの少なくとも75%は、複数のSiCウエハを提供するように構成され、複数のSiCウエハの各SiCウエハは、SiCウエハの中心からの、SiCウエハのウエハ半径の少なくとも50%を占める半径によって境界を画する第1の領域に関して1000cm/cm未満である、結晶面の

族から5度以内に並んだ基底面転位の全線密度を含む。ある特定の実施例では、半径は、ウエハ半径の少なくとも90%である。ある特定の実施例では、第1の領域における結晶面の

族から5度以内に並んだ基底面転位の全線密度は、200cm/cm未満又は100cm/cm未満である。ある特定の実施例では、SiCブールはA面SiCブール、又はM面SiCブール、又は

面SiCブールである。
別の態様では、結晶成長のためにSiC供給源材料を提供するための方法は:SiC結晶材料から複数のミリング媒体を形成すること;及び、複数のミリング媒体でSiC供給源粉末をミリングすることによって、SiC供給源粉末の密度を増大させることを含む。ある特定の実施例では、方法はさらに、複数のミリング媒体から表面汚染を除去し、その後、SiC供給源粉末の粒度を低減させることを含む。ある特定の実施例では、表面汚染を除去することは、SiC供給源粉末の粒度を低減させる前にミリングプロセスを使用することを含む。ある特定の実施例では、表面汚染を除去することは、さらに、複数のミリング媒体に化学エッチングを適用することを含む。ある特定の実施例では、SiC結晶材料は、SiC結晶ブールを含む。ある特定の実施例では、複数のミリング媒体を形成することは、SiC結晶ブールをワイヤー切断することを含む。ある特定の実施例では、SiC供給源粉末の密度は、複数のミリング媒体でミリングした後に立方センチメートル当たり1.5グラム(g/cm)から3.2g/cmの範囲、又は1.5g/cmから2.5g/cmの範囲にある。
別の態様では、SiC単結晶材料を形成するための方法は:195mmから305mmの範囲の幅及び50mmから300mmの範囲のブール高さを持つSiCブールを成長させることを含む。ある特定の実施例では、方法はさらに、複数のSiCウエハをSiCブールから分離することを含み、複数のSiCウエハのそれぞれは、195mmから305mmの範囲の幅を有する。ある特定の実施例では、SiCブールは、(0001)結晶面に沿って成長する。ある特定の実施例では、SiCブールは、SiCブールのM面に沿って成長する。ある特定の実施例では、方法はさらに、SiCブールの(0001)結晶面に沿って又はSiCブールの(0001)結晶面から4度以内に、SiCブールから複数のSiCウエハを分離することを含む。ある特定の実施例では、方法はさらに、SiCブールの結晶面の

族の1つに沿って複数のSiCウエハをSiCブールから分離することを含む。ある特定の実施例では、SiCブールは、SiCブールのA面に沿って成長する。ある特定の実施例では、方法はさらに、SiCブールの(0001)結晶面に沿って複数のSiCウエハをSiCブールから分離することを含む。ある特定の実施例では、方法はさらに、SiCブールの結晶面の

族の1つに沿って、複数のSiCウエハをSiCブールから分離することを含む。ある特定の実施例では、SiCブールは、SiCブールの結晶面の

族の1つに沿って成長する。ある特定の実施例では、方法はさらに、SiCブールの(0001)結晶面に沿って複数のSiCウエハをSiCブールから分離することを含む。ある特定の実施例では、方法はさらに、SiCブールの結晶面の

族の1つに沿って複数のSiCウエハをSiCブールから分離することを含む。ある特定の実施例では、SiCブールを成長させることは、SiC供給源材料に、0.9g/cmから3.2g/cmの範囲又は0.9g/cmから2.5g/cmの範囲又は1.5g/cmから3.2g/cmの範囲又は1.5g/cmから2.5g/cmの範囲の供給源密度を提供することを含む。ある特定の実施例では、SiCブールを成長させることは、SiC供給源粉末に、0.9g/cmから3.2g/cmの範囲又は1.5g/cmから2.5g/cmの範囲のタップ密度を提供することを含む。
別の態様では、前述の態様のいずれかは個々に又は一緒に、及び/又は本明細書に記述される様々な別々の態様及び特徴は、追加の利点のために組み合わされてもよい。本明細書に開示される様々な特徴及び要素は、本明細書に反対の内容が示されない限り、1つ又は複数のその他の開示された特徴及び要素と組み合わされてもよい。
当業者なら、添付図面の図に関連した好ましい実施例の以下の詳細な説明を読んだ後に、本発明の開示の範囲を理解し且つそれらの追加の態様を実現するであろう。
本明細書に組み込まれ且つ本明細書の一部を形成する添付図面の図は、本開示のいくつかの態様を例示し、且つ本発明の記述と一緒に、本開示の原理を説明する働きをする。
4H炭化ケイ素(SiC)ウエハの1cm×1cm部分のx線トポグラフィ画像であり、結晶学的平面の
族に緊密に並んだ基底面転位が目に見える状態を示す。
図1Aの画像と同じ4H-SiCウエハの1cm×1cm部分のx線トポグラフィ画像であり、結晶学的平面の
族に緊密に並んだ、基底面転位が顕著に低減した領域に関する状態を示す。
図1Aの画像と同じ4H-SiCの、ウエハの中心からウエハの周辺まで拡がるさらに大きい部分のx線トポグラフィ画像であり、4H-SiCウエハの半分より多くが、結晶学的平面の
族に緊密に並んだ、基底面転位が顕著に低減された状態を示す。
消失原子面に伴う基底面転位が低減したさらに大きい領域を示す、異なる4H-SiCウエハであること以外図1Cの画像に類似する、x線トポグラフィ画像である。 ウエハの中心からの半径によって境界を画する第1の領域と、第1の領域及びウエハ周辺の間に画定された第2の領域とを示す、例示的なSiCウエハの正面図である。 大幅又は大口径のブール及び対応するウエハを生成するための、結晶学的応力の低減した結晶成長条件を提供するのに使用し得る、坩堝、供給源材料、及び坩堝の蓋を含むSiC成長システムの断面図である。 大幅又は大口径のブール及び対応するウエハを生成するための、結晶学的応力の低減した結晶成長条件を提供し得る、別のSiC成長システムの断面図である。 密度レベルが増大し、汚染の低減したSiC粉末のミリングで後に使用するために、SiC結晶をミリング媒体に形成するための、一般化されたプロセスを示す。
以下に述べる実施例は、当業者が実施例を実施し且つ実施例を実施する最良の形態を例示できるようにするのに必要な情報を表す。添付図面の図に照らして以下の記述を読むことにより、当業者は、本開示の概念を理解し且つ本明細書で特に対処されないこれらの概念の適用例を認識するであろう。これらの概念及び適用例は、本開示及び添付される特許請求の範囲内に包含されることを理解すべきである。
第1、第2などの用語は様々な要素を記述するのに本明細書で使用され得るが、これらの要素はこれらの用語によって限定されないべきであることが理解されよう。これらの用語は、1つの要素を別の要素と区別するのに使用されるだけである。例えば、本開示の範囲から逸脱することなく、第1の要素を第2の要素と称することができ、同様に第2の要素を第1の要素と称することができる。本明細書で使用される「及び/又は」という用語は、関連ある列挙された項目の1つ又は複数のいずれか又は全ての組合せを含む。
層、領域、又は基板などの要素が別の要素の「上に(on)」ある又は別の要素の「上まで(onto)」延びると言うとき、他の要素の上に直接あり若しくは他の要素の上まで直接延びることができ、又は介在する要素が存在していてもよいことが、理解されよう。対照的に、要素が別の要素の「上に直接」あり又は別の要素の「上まで直接」延びると言うとき、介在する要素が存在しない。同様に、層、領域、又は基板などの要素が別の要素の「上方(over)」にあり又は別の要素の「上方(over)」に延びると言うとき、他の要素の上方に直接あり若しくは他の要素の上方に直接延びることができ、又は介在する要素が存在していてもよいことが理解されよう。対照的に、要素が別の要素の「上方に直接」あり又は別の要素の「上方まで直接」延びると言うとき、介在する要素は存在しない。要素が別の要素に「接続され」ている又は「連結され」ていると言うとき、他の要素に直接接続若しくは連結することができ、又は介在する要素が存在し得ることも理解されよう。対照的に、要素が別の要素に「直接接続され」ている又は「直接連結され」ていると言うとき、介在する要素は存在しない。
「下方」若しくは「上方」又は「より上」若しくは「より下」又は「水平」若しくは「垂直」などの相対的な用語は、本明細書では、図例示される、1つの要素、層、又は領域の、別の要素、層、又は領域に対する関係を記述するのに使用されてもよい。これらの用語及び上記にて論じられたものは、図に示される向きに加えてデバイスの種々の向きを包含するものであることが理解されよう。
本明細書で使用される用語は、単に特定の実施例について記述する目的のためであり、本開示に限定することを意図しない。本明細書で使用される単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈がその他のことを明示しない限り、複数形態も同様に含むものとする。「含む(comprise)」、「含んでいる(comprising)」、「含む(include)」、及び/又は「含んでいる(including)」という用語は、本明細書で使用されるとき、言及される特徴、整数、ステップ、操作、要素、及び/又は構成成分の存在を指定するが、1つ又は複数のその他の特徴、整数、ステップ、操作、要素、構成成分、及び/又はこれらの群の存在又は付加を除外しないことが、さらに理解されよう。
他に定義しない限り、本明細書で使用される全ての用語(技術的及び科学的用語を含む)は、本開示が属する分野の当業者に一般に理解されるものと同じ意味を有する。本明細書で使用される用語は、本明細書及び関連技術の文脈におけるそれらの意味と矛盾しない意味を有すると解釈されるべきであり、本明細書でそのように明らかに定義されない限り、理想化された又は過度に形式的な意味で解釈されるものではないことが、理解されよう。
実施例は、本開示の実施例の概略的例示を参照しながら本明細書に記述される。したがって、層及び要素の実際の寸法は異ならせることができ、例えば製造技法及び/又は許容度の結果として例示される形状からのばらつきが、予測される。例えば、正方形又は長方形として例示され又は記述される領域は、丸みの付いた又は湾曲した特徴を有することができ、直線として示される領域はいくらか不規則性を有していてもよい。したがって図に例示される領域は概略的であり、それらの形状は、デバイスの領域の精密な形状を示すものではなく、本開示の範囲を限定するものではない。図同士で共通する要素は、共通する要素の番号で本明細書では示されてもよく、後に再度記述されない。
結晶学的応力が低減した大寸法SiCウエハを提供する、SiCウエハ及びSiCブールを含む炭化ケイ素(SiC)材料並びに関連する方法が、開示される。SiC材料に関する成長条件は、SiC結晶の略凸型成長表面を維持すること、成長するSiC結晶の正面から背面までの熱プロファイルの差を調節すること、十分な供給源フラックスを供給してSiC結晶に関する商業的に実現可能な成長速度を可能にすること、並びにSiC供給源材料及び対応するSiC結晶における汚染物質又は非SiC粒子の包含を低減させることを含む。より低い結晶学的応力を示す、より大きい寸法のSiC結晶を形成することにより、原子の消失面又は追加面に伴う全体的な転位密度は低減し、それによって結晶品質及び使用可能なSiC結晶成長高さ又は長さが改善し得る。本明細書で使用されるように、原子の消失面及び追加面は、圧縮又は引張り状態のいずれかにおける結晶中の応力状態を記述するのに同義で使用してもよい。
SiCは、常圧で液体状態を持たず、代わりに固体から気体に及び元の固体に直接変換されるので、成長するのが非常に難しい結晶材料の可能性がある。このことは、液相成長が利用できないという理由で、ほとんどの材料とは異なることになる。SiC結晶成長に関する別の主な難題は、SiCで観察される、非常に低い積層欠陥エネルギーであり、原子の追加面及びそれらの関連ある欠陥構造を結晶格子に導入するのを非常に容易にする。SiCの従来の物理的蒸気輸送成長で用いられる非常に高い温度と組み合わされた、この低い積層欠陥エネルギーは、局所応力場から利用可能なエネルギーが、積層欠陥を創出するのに必要なエネルギーよりも低いレジームでの成長を維持するのを難しくする。SiCにおける結晶学的応力は、多くの因子によって制御することができる。結晶高さ及び結晶直径は、応力が結晶高さに及び結晶直径の平方べきに比例的に増大する可能性があるので、重要な役割を演じることができる。従来のSiC成長技法は、100及び150ミリメートル(mm)の直径のSiC結晶を実現した。そのようなSiC結晶の寸法は、典型的には、誘発された結晶応力が、高密度の転位が形成されるSiC結晶の臨界分解剪断応力を超えないように制限される。本明細書に開示される、より大きい直径のSiC結晶(例えば、150mmを超える)の場合、直径が増大する量は、結晶応力を不均衡に増大させる可能性があり、それによって、成長中に、より短い使用可能な結晶高さが生成される。特に、結晶における応力レベルは一般に、結晶の直径の平方が増大するにつれて増大する。例えば、200mmのSiC結晶における概略的な応力レベルは、150mmのSiC結晶と同じ条件に従い成長した場合、150mmのSiC結晶の応力の約1.78倍を有することが予測できる。さらに応力は、成長した結晶の高さ又は長さと共に一般に増大することが公知であり、それによって、より大きい直径の結晶が、より短い成長高さ又は長さに限定されて、臨界分解剪断応力を超えなくなる。
さらに、誘発された成長応力及び臨界分解剪断応力は、種々の結晶方向で種々の大きさを有する可能性がある。これに関し、最適な低応力条件は、誘発された成長応力及び臨界分解剪断応力の両方が最小になる方向に該当する。SiCの場合、このことは、成長方向に垂直に配置構成された基底面又は(0001)面を有することに該当する。基底面が成長方向に対して非垂直である成長方向の場合、より高い、関連ある応力を、基底面上で分解することができる。このように、SiC結晶は、低減した応力条件に関し、成長方向に垂直に基底面に対して成長し、その後、軸外SiCウエハが好まれるデバイス適用例に関し、軸外の度数でカットされる。成長方向に実質的に垂直な方向でウエハをカットしないことにより、成長した結晶の上端又は下端部分は、SiCウエハを幾何学的に形成することができず、これらの使用できない結晶部分が直径に対応する。例として、150mmの直径の結晶から4度軸外ウエハをカットすることにより、約10.5mmの高さ又は長さの使用できない結晶をもたらし得る。これを200mmの直径の結晶まで規模を拡大することにより、約14mmの使用できない結晶がもたらされる可能性がある。さらに、より大きい直径のウエハは、後続のデバイス製作プロセスに適した剛性を保持するために、増大した厚さを必要とする可能性があり、それによってさらに、所与の結晶成長高さから得られるウエハの枚数が減少する。
これに関し、150mm及びそれよりも小さいSiC結晶に使用される従来の結晶成長技法は、必ずしも、より大きい直径のSiC結晶を実際に得るために規模を拡大縮小できるわけではない。本開示の原理に従い、より低い結晶学的応力を示す技法が提供され、それによって、増大した使用可能な結晶高さを持つ、より大きい直径のSiC結晶(例えば、200mm及びそれよりも大きい)が可能になる。本明細書で使用される、結晶材料の高さ又は長さは、表面にSiC結晶が成長する種から垂直な方向で測定されたSiC結晶の寸法を指すのに、同義で使用され得る用語である。以下にさらに詳述されるように、そのような技法は、SiC結晶の略凸型成長表面を維持すること、十分な供給源フラックスを供給してSiC結晶に関する商業的に実現可能な成長速度を可能にすること、並びにSiC供給源材料及び対応するSiC結晶中の汚染物質又は非SiC粒子の包含を低減させることを含む。
SiCに関するシード昇華成長プロセスの一般的な態様は、十分確立されている。したがって結晶成長の分野の当業者、特にSiC成長及び関連ある系の分野の当業者なら、所与の技法又はプロセスの特定の詳細は、多くの関連ある状況、加工条件、及び設備構成に応じて様々にすることができることが理解されよう。したがって本明細書に示される記述は、過度な実験なしに提供される開示に基づいて、本明細書に開示される様々な実施例を当業者が実現し使用できるであろうという認識で、全般的な及び概略的な意味でほとんどが適切に与えられる。さらに当業者なら、本明細書に記述されるタイプのSiC昇華システムは、様々な標準的な構成で市販されていることが、理解されよう。或いは、昇華システムは、必要な又は適切な場合、カスタム構成に設計され実装されてもよい。したがって、本明細書に記述される実施例は、昇華システムの特定の下位集合又は任意の特定のシステム構成に限定されない。むしろ、昇華システムの多くの種々のタイプ及び構成を使用して、本明細書に開示される実施例による結晶SiC材料を成長させてもよい。
本明細書で使用される「基板」は、バルク結晶材料から形成され得る単結晶半導体材料などの結晶材料を指す。バルク結晶材料は、バルク結晶及び結晶ブールを指してもよい。本明細書で使用される「バルク結晶」という用語は、「ブール」という用語と同義で使用され得る。ある特定の実施例では、基板は、(i)1つ又は複数の半導体材料層のエピタキシャル堆積を支持するため表面加工(例えば、ラップ及び研磨)されるように、及び任意選択で(ii)硬質担体から分離された場合及び分離したときに自立するように、十分な厚さを有していてもよい。ある特定の実施例では、「基板」及び「ウエハ」という用語は、ウエハが典型的には、表面に形成され得る半導体デバイスの基板として使用されるので、同義で使用されてもよい。したがって基板又はウエハは、より大きい又はバルク結晶材料又は基板から分離された、自立結晶材料を指してもよい。ある特定の実施例では、SiCウエハは、ほぼ円筒形又は円形を有していてもよく、及び/又は以下の厚さ:100ミクロン(μm)、200μm、300μm、350μm、500μm、750μm、1mm、2mm、3mm、5mm、1センチメートル(cm)、2cm、5cm、10cm、20cm、30cm又はそれよりも大きい少なくとも約1つ若しくは複数の厚さを有していてもよい。ある特定の実施例では、厚さは、上記列挙された値の種々の組合せを含む、任意の数の範囲を含んでいてもよい。例えば、厚さは、200μmから300μm、又は200μmから350μm、又は200μmから500μm、又は200μmから750μm、又は200μmから1mm、及び同様に続くものを含む範囲で提供されてもよい。この点に関し、上記列挙される各値から開始し且つ上記列挙される全ての可能性あるさらに高い値で終わる、種々の厚さの範囲を供し得る。さらなる実施例では、SiCウエハは、上述の寸法のいずれかを持つ正方形又は長方形などの非円形を有していてもよい。本開示の原理は、円形ウエハ形状の文脈において提供され得る。しかしながら、提供されるウエハ直径値のいずれかは、ウエハ形状とは無関係に、寸法又はウエハの最長寸法と呼んでもよい。
ある特定の実施例では、ウエハは、2枚のより薄いウエハに分割可能な、より厚いウエハを含んでいてもよい。ある特定の実施例では、ウエハは、複数の電気的に動作可能なデバイスと共にデバイスウエハの部分として表面に配置構成された1つ又は複数のエピタキシャル層を有する(任意選択で、1つ又は複数の金属コンタクトと併せて)さらに厚いウエハの部分であってもよい。デバイスウエハは、より薄いデバイスウエハ及び第2のさらに薄いウエハであって表面に1つ又は複数のエピタキシャル層(任意選択で、1つ又は複数の金属コンタクトと併せて)が引き続き形成され得るウエハが得られるように、分割されてもよい。
ある特定の実施例では、ウエハは、凡そ200mm若しくはそれよりも大きい、又は凡そ300mm若しくはそれよりも大きい、又は凡そ450mm若しくはそれよりも大きい、又は凡そ200mmから凡そ450mmを含む範囲の、又は凡そ200mmから凡そ300mmを含む範囲の直径を含んでいてもよい。相対的な寸法に関し、「凡そ」又は「約」という用語は、直径寸法からプラスマイナス5mmなど、ある特定の許容範囲内にある呼び寸法を意味すると定義される。そのような許容度を説明するために、「200mm」の直径を持つ本明細書に記述されるウエハは、195mmから205mmを含む直径範囲を包含していてもよく、「300mm」の直径を持つウエハは、295mmから305mmを含む直径範囲を包含していてもよく、「450mm」の直径を持つウエハは、445mmから455mmを含む直径範囲を包含していてもよい。他の実施例では、そのような許容度は、プラスマイナス1mm又はプラスマイナス0.25mmなど、より小さくてもよい。非円形のウエハでは、上述の直径値のいずれかは、非円形を有するウエハの最長寸法を指してもよい。
本明細書に開示される方法は、単結晶及び多結晶両方の多種の様々な結晶材料の基板又はウエハに適用してもよい。ある特定の実施例では、本明細書に開示される方法は、立方晶、六方晶、及びその他の結晶構造を利用してもよく、軸上及び軸外の結晶学的配向を有する結晶材料を対象としてもよい。ある特定の実施例では、本明細書に開示される方法は、半導体材料及び/又は広いバンドギャップ材料に適用されてもよい。例示的な材料には、限定するものではないが炭化ケイ素(SiC)、ケイ素(Si)、ヒ化ガリウム(GaAs)、サファイア、及びダイヤモンドが含まれる。ある特定の実施例では、そのような方法は、4H-SiC、6H-SiC、又は第III族窒化物材料(例えば、窒化ガリウム(GaN)、窒化アルミニウム(AlN)、窒化インジウム(InN)、窒化インジウムガリウム(InGaN)、窒化アルミニウムガリウム(AlGaNI)、又は窒化アルミニウムインジウムガリウム(AlInGaN))などの六方晶構造を有する単結晶半導体材料を利用してもよい。ある特定の実施例では、基板又はウエハは、凡そ200mm、又は300mm又はそれよりも大きい直径と、100μmから1000μmの範囲、又は100μmから800μmの範囲、又は100μmから600μmの範囲、又は150μmから500μmの範囲、又は150μmから400μmの範囲、又は200μmから500μmの範囲の厚さ、又は任意のその他の厚さ範囲を持つ、又は上記指定された値のいずれかに決定された端点を有する、4H-SiCを含んでいてもよい。これに関し、種々の厚さ範囲は、上記にて列挙された各値から開始し且つ上記列挙された全ての可能性あるさらに高い値で終わるものが提供されてもよい。
以下に記述される様々な例示的な実施例は、SiCについて一般的に又は4H-SiCについて特に述べるが、その他の適切な結晶材料が使用され得ることを理解されたい。様々なSiCポリタイプの中で、4H-SiCポリタイプは、その高い熱伝導度、広いバンドギャップ、及び等方性電子移動度に起因して、パワーエレクトロニクスデバイスに特に魅力的である。本明細書に開示される実施例は、軸上SiC(即ち、そのc面からの意図される角偏位がない)又は軸外SiC(即ち、典型的にはc軸などの成長軸から非ゼロ角だけ離れ、典型的には0.5°から10°の範囲、又は2°から6°などのそれらの下位範囲、又は別の下位範囲だけ離れる)に適用され得る。本明細書に開示される、ある特定の実施例は、1°から10°、又は2°から6°を含む範囲、又は約2°、4°、6°、又は8°を含むオフカットを有する軸上4H-SiC又はビシナル(軸外)4H-SiCを利用してもよい。本明細書に開示される実施例は、多数のポリタイプ(例えば、共通のSiCウエハ内に4H及び6Hポリタイプ)を有するSiCウエハに適用され得る。
本明細書に開示される実施例は、ドープされた結晶半導体材料(例えば、N型ドープ伝導性SiC及び/又はP型ドープSiC)、共ドープ型及び/又は非ドープ型結晶半導体材料(例えば、半絶縁SiC又は高抵抗率SiC)の両方に適用されてもよい。ある特定の実施例では、SiCブール及びSiCウエハを含むSiC結晶材料は、とりわけ1×1017cm-3から1×1021cm-3を含む範囲、又は1×1017cm-3から3×1018cm-3を含む範囲、又は1×1018cm-3から1×1019cm-3の範囲、又は1×1018cm-3から3×1018cm-3の範囲の濃度でN型ドープ(窒素(N)などの意図される及び意図されないドーパントを含む)を含んでいてもよい。
ある特定の実施例では、N型ドープSiC結晶材料は、0.001オーム・cmから0.05オーム・cmを含む範囲、又は0.001オーム・cmから0.03オーム・cmを含む範囲、又は0.005オーム・cmから0.05オーム・cmの範囲、又は0.005オーム・cmから0.03オーム・cmの範囲の抵抗率を有していてもよい。他の実施例では、半絶縁SiCブール及び半絶縁SiCウエハを含む、より高い抵抗率のSiC結晶材料は、少なくとも1500オーム・cm、又は少なくとも5000オーム・cm、又は少なくとも50,000オーム・cm、又は少なくとも1×10オーム・cm、又は少なくとも1×10オーム・cm、又は少なくとも1×10オーム・cm、又は少なくとも1×1011オーム・cm、又は1500オーム・cmから1×1011オーム・cmを含む範囲、又は1×10オーム・cmから1×10オーム・cmを含む範囲、又は1×10オーム・cmから1×1011オーム・cmを含む範囲の抵抗率を持つ、意図せずドープされた又は非ドープ型のSiCを含んでいてもよい。半絶縁SiCウエハには、ホウ素(B)、バナジウム(V)、アルミニウム(Al)、又はこれらの組合せがドープされてもよい。共ドープされたSiCウエハは、実施例に応じてとりわけN、Al、B、及びVなど、2種又はそれよりも多くのドーパントの組合せを含んでいてもよい。
結晶SiCは、とりわけ転位(例えば、とりわけ貫通エッジ、貫通ネジ、基底面、及び/又はスーパースクリュー転位、又はマイクロパイプ)、六方空隙、及び積層欠陥を含む、様々な結晶欠陥を含む可能性がある。混合型転位は、互いに交差し又は互いに終端する種々の転位(例えば、貫通エッジ、貫通ネジ、基底面、及び/又はスーパースクリュー転位、又はマイクロパイプ)の1つ又は複数の組合せを含む可能性がある。例えば、混合型転位は、互いに交差し又は終端する貫通ネジ転位及び基底面転位を含んでいてもよい。上述の様々な結晶欠陥は、結晶成長中及び/又は成長後の加熱若しくは冷却中に形成されてもよく、1つ又は複数の転位が、結晶SiCの材料格子構造に形成される。そのような結晶欠陥は、後でSiCウエハ上に形成される半導体デバイスの製作、適正な動作、デバイス収率、及び信頼性に、有害である可能性がある。特に、原子の消失角柱面に伴う欠陥は、実際のウエハ直径及び結晶成長長さを制限する可能性のある著しい結晶学的応力を引き起こす可能性がある。原子のこれらの消失角柱面は、様々な転位によって結合される可能性があり、例えば結合基底面転位は、対応するウエハの平面内を移動する可能性があり、結合貫通エッジは、ウエハの平面に対して垂直な向きに移動する可能性がある。原子の消失角柱面は定量するのが難しい可能性があるが、そのような原子の消失角柱面に伴う基底面転位は、x線トポグラフィを含むウエハ撮像により容易に検出可能になり得る。例として、六方結晶構造を持つSiCウエハでは、消失原子面に伴う基底面転位は、結晶学的平面の

族と、例えば平面の

族のいずれかから5度以内で緊密に並ぶことになる。x線トポグラフィ画像によれば、これらの基底面転位は、平面の

族に対応する線として出現することになり、それによって、消失角柱原子面に伴わない他の基底面転位と容易に区別可能になる。
図1Aは、4H-SiCウエハ12の1cm×1cmの部分のx線トポグラフィ画像10であり、結晶学的平面の

族と緊密に並んだ基底面転位が見える。SiCウエハ12は凡そ200mmの直径を有し、画像10は、ウエハ12の中心よりもウエハ12の周辺に近い領域から撮影される。画像10を得るため、x線トポグラフィ撮像を、

透過を使用する透過モードで行って、結晶面の

族に並び得る欠陥を強調した。例示の目的で、画像10に対する結晶面の

族の向きを示す3つの矢印14-1から14-3を画像10の右に提供する。図示されるように、これらの矢印14-1から14-3の1つ又は複数に対して緊密に位置合わせされた多数の線が画像10に見える。これらの線は、消失原子面に伴う基底面転位を示す。不整合な又は結晶面の

族から5度よりも大きく離れた線が存在した場合、そのような線は、他の欠陥メカニズム、例えば結晶構造内の原子の消失基底面配向平面に伴う基底面転位を示す可能性がある。画像10において、多数の線は、14-1又は14-3の矢印のいずれかによって示される向きで緊密に並んでいる。このように、消失原子面に伴う基底面転位は、画像10において対角クロスハッチパターンを形成する。これら消失原子面が結晶構造全体を通して非常に広く存在するとき、関連ある結晶学的応力は、実際の結晶成長高さ及び結晶直径を制限する可能性がある。消失原子面に伴う基底面転位を定量するために、結晶面の

族から5度以内に並んだ基底面転位の全線長さは、手作業で又は自動撮像分析で測定され得る。例えば図1Aでは、そのような基底面転位の全線長さが、平方センチメートル当たり約170センチメートル(cm/cm)である。試料の厚さ、図1Aの実例では0.048cmについて説明するとき、結晶面の

族から5度以内に並んだ基底面転位の全線密度は、立方センチメートル当たり3500センチメートル(cm/cm)と表すことができる。ウエハ全体に関する消失原子面に伴う基底面転位を定量するために、図1Aの画像10のような多数の画像を獲得し分析してもよい。
図1Bは、図1Aの画像10と同じ4H-SiCウエハの1cm×1cmの部分のx線トポグラフィ画像16であって、結晶学的平面の

族に緊密に並んだ、基底面転位が顕著に低減した領域に関する。特に、重ね合わされた破線ボックス18が画像16に設けられて、矢印14-1の向きと並んだ単一基底面転位線の場所を強調している。これに関し、結晶面の

族から5度以内に並んだ基底面転位の全線長さは、1cm/cm未満である。SiCウエハ12に関する0.048cmの厚さに関して説明するとき、結晶面の

族から5度以内に並んだ基底面転位の全線密度は20cm/cm未満であり、消失原子面を形成するのに必要なレベルよりも低く成長中に結晶学的応力が低減される、SiCウエハ12の領域を示している。別の言い方をすれば、結晶歪みは、臨界分解剪断応力に関するレベルに近く又はそれよりも低い。
図1Cは、ウエハ中心12からウエハ周辺12に跨る、図1Aの画像10と同じ4H-SiCウエハ12のより広い部分のx線トポグラフィ画像20である。上述のように、SiCウエハ12は凡そ200mmの直径を有し、したがって画像20は、ウエハ中心12からウエハ周辺12までの凡そ100mmの半径に跨る。重ね合わされた垂直破線は、結晶面の

族から5度以内に並んだ基底面転位のより低い密度を有するウエハ12の第1の領域12’を、結晶面の

族から5度以内に並んだ基底面転位のより高い密度を有する第2の領域12”から分離して設けられる。特に、重ね合わされた垂直破線は、ウエハ中心12からほぼ半径に設けられ、結晶面の

族から5度以内に並んだ基底面転位の全線密度は、第1の領域12’に関して2000cm/cm未満であり、第2の領域12”に関して2000cm/cmよりも大きい。図示されるように、第1の領域12’は、ウエハ中心12からウエハ12の半径の半分よりも長く跨り、それによって、応力で誘発された消失原子面の高い密度がウエハ12の周辺に限定される。さらに、第1の領域12’の広い部分、特にウエハ中心12付近の部分は、100cm/cm未満である基底面転位のような全線密度を有する。2つの大きいマイクロパイプ22の存在が画像20では認められ、対応する基底面転位線は、マイクロパイプ22から様々な方向に伝搬することが示される。マイクロパイプ22に関連した基底面転位は、上述の消失原子面に伴っていなくてもよく、画像20の

面に並んだそのような基底面転位の量は、分析全体に影響を及ぼすほど有意に十分ではない。そのようなマイクロパイプ22のより多くが存在した場合、消失原子面に伴う基底面転位のみカウントするのに注意することが必要になり得る。
図2は、消失原子面に伴う基底面転位が低減したさらに広い領域を示す、異なる4H-SiCウエハ26を別にすれば、図1Cの画像20に類似するx線トポグラフィ画像24である。SiCウエハ26は、凡そ200mmの直径を有し、したがって画像24は、ウエハ中心26からウエハ周辺26までの凡そ100mmの半径に跨る。SiCウエハ26の厚さは、図1CのSiCウエハ12と同じである。重ね合わされた垂直破線は、結晶面の

族から5度以内に並んだ基底面転位のより低い密度を有するウエハ26の第1の領域26’を、結晶面の

族から5度以内に並んだ基底面転位のより高い密度を有する第2の領域26”から分離して設けられる。図示されるように、第1の領域26’は、ウエハ26の半径の少なくとも95%に跨り、それによって応力で誘発された消失原子面の高密度が、ウエハ26のまさに周辺の第2の領域26”に制限される。より暗いフィーチャーの増大した量が、第1の領域26’内に延びて、ウエハ周辺26から見え、これらのより暗いフィーチャーのほとんどは、原子の消失角柱面に関連しない。例えば、ウエハ周辺26から得られる1cm×1cm部分の分解図が、より詳細な検査のために提供される。図示されるように、分解図の右側及び右下の隅は、結晶面の

族に並んだ多数の対角線を示し、第2の領域26”内に見当合わせされる。分解図の左下の隅は、第1の領域26’に見当合わせされたそのような対角線のいくつかを示す。分解図の残りのさらに暗いフィーチャーは、結晶面の

族と並んでおらず、したがって原子の消失角柱面を定量する目的に適わない。このように、消失原子面に伴う基底面転位の全線密度は、分解図で250cm/cm未満であり、第1の領域26’の一部分と第2の領域26”全体との両方に跨る。消失原子面に伴わない、ある特定のさらに暗い画像フィーチャーは、ウエハ中心26にある又はその付近にある画像24の領域で見えることに留意されたい。これらのさらに暗いフィーチャーのパターンは、ウエハ分離中及び/又はその後のウエハ加工中に形成されるウエハ成形アーチファクトを示す。このように、成長後プロセスに容易に起因する画像フィーチャーは、消失原子面に伴う基底面転位を定量するとき、除外することができる。そのようなフィーチャーが不注意でカウントされた場合であっても、全長が依然としてウエハ中心26付近で12cm/cm未満になり得るので、分析を著しく変化させるようには見えない。
後でさらに詳細に記述されるように、図1A~1Cの例示的なSiCウエハ12及び図2の例示的なSiCウエハ26のように、結晶学的応力が低減した大面積のSiCウエハを供する成長条件及び技法が、開示される。上述のx線トポグラフィを持つSiCウエハを特徴付けることにより、SiCウエハに関する全体的な結晶学的応力及び消失原子面は、単位体積当たり、対応する基底面転位の線密度に関して定量され得る。図3は、ウエハ中心28からの半径28’によって境界を画する第1の領域28’と、第1の領域28’とウエハ周辺28との間に画定された第2の領域28”とを示す、例示的なSiCウエハ28の正面図である。上述のx線トポグラフィに基づいて、結晶面の

族から5度以内に並んだ基底面転位の全線密度は、第1の領域28’よりも第2の領域28”で大きくなり得る。本開示の実施例によれば、第1の領域28’におけるそのような基底面転位の全線密度は、1000cm/cm未満、又は200cm/cm未満、又は100cm/cm未満、又は0cm/cm若しくは20cm/cmから開始して上記値のいずれかまでのいずれかの範囲であってもよく、これらは消失原子面の低密度に相当するものである。さらなる実施例では、第2の領域28’におけるそのような基底面転位の全線密度は、1000cm/cm未満、又は200cm/cm未満、又は100cm/cm未満、又は0cm/cm若しくは20cm/cmから開始して上記値のいずれかまでのいずれかの範囲であってもよい。より大きい直径のSiCウエハでは、第1の領域28’と境界をとる半径28’は、ウエハ周辺28で測定されるように、全ウエハ半径28の少なくとも50%、又は少なくとも75%、又は少なくとも90%、又は少なくとも95%、又は100%を構成していてもよい。例として、SiCウエハ28が、ウエハ半径28が100mmの200mmウエハである場合、第1の領域28’を画定する半径28’は、少なくとも50mm(例えば、図1A~1CのSiCウエハ12)又は少なくとも75mm又は少なくとも90mm又は少なくとも95mm(例えば、図2のSiCのウエハ26)又は100mmを含んでいてもよい。半径28’がウエハ半径28に等しいSiCウエハでは、第1の領域28’は、全SiCウエハ28にわたって拡がり得る。
図4は、SiC結晶38を形成するのに使用され得る坩堝32、供給源材料34、及び坩堝の蓋36を含む、SiC成長システム30の断面図である。これに関し、SiC成長システム30は、大幅又は大口径のブール及び対応するウエハを生成するため、結晶学的応力が低減した結晶成長条件を供するために使用し得る。図示しないが、種、例えば結晶SiC材料は、成長中にSiC結晶38を形成するために坩堝の蓋36付近に配置され得ることが理解される。供給源材料34及び種は一般に、坩堝32に含有され、供給源材料34は、種の上方、下方、又は隣接して位置決めされ得る。坩堝32は、Si及びCを含有する気体に対して比較的安定な材料を含んでいてもよい。ある特定の実施例では、坩堝32は、とりわけ黒鉛、炭化タンタル(TaC)及び/又は炭化ニオブ(NbC)でコーティングされた黒鉛、並びに固体TaC及びNbCの1種又は複数を含んでいてもよい。ある特定の実施例では、坩堝32は、気体が逃げるのを防止するため封止していてもよく又は坩堝32からいくらか気体を流出するように部分的に開放していてもよい。ある特定の実施例では、坩堝32は、加熱が誘導されるように導電性であってもよいが、他の実施例では、放射加熱を使用してもよく、さらに他の実施例では、誘導及び放射加熱の組合せを使用してもよい。ある特定の実施例では、坩堝32の温度プロファイルは、システムへの熱の入力が考慮されるように且つ熱流を制御するのに絶縁バッフルが使用されるように、制御されてもよい。ある特定の実施例では、供給源材料34は、温度勾配が坩堝32内で創出されるように、坩堝の蓋36よりもより高い温度で保ってもよい。この温度勾配は、Si及びCを含有する気体種を含有する蒸気フラックス40の、供給源材料34からSiC結晶38への輸送をもたらすのを助ける。供給源材料34が昇華し凝縮してSiC結晶38を形成するにつれ、蒸気フラックス40を、供給源材料34からSiC結晶38へと気体流によって推進してもよい。ある特定の実施例では、気体供給源は、気体から構成部分へのクラッキングが可能になるように高温領域を経て推進してもよく、又は様々な気体種をSiC結晶38と直接相互作用させることができる。ある特定の実施例では、1種又は複数の高周波電界を使用して、気体のクラッキングプロセスを支援する。
SiC結晶38に関する成長条件は、典型的には、Si及びCの堆積用の蒸気フラックス40の供給によって実施されてもよい。これを達成する手法は多く、本明細書に記述される実施例は、SiC結晶成長のある特定の態様を変えて、対応するSiC結晶及び得られるSiCウエハにおける消失原子面を含む結晶欠陥を低減させるために提供される。蒸気フラックス40は、多結晶SiC;単結晶SiC;Si及びCのポリマー;SiとC粉末との混合物であって、SiとCとの比が1:1であり又は1:1の比の20%の許容範囲内にあるもの;SiC、Si、及びC粉末の混合物であって、SiとCとの比が1:1であり又は1:1の比の20%の許容範囲内にあるもの;非晶質又は結晶SiC(例えば、多結晶又は単結晶)のパック又は塊;及びSiCの多孔質メッシュの1種又は複数を含み得る供給源材料34の加熱を通して、SiC、SiC、SiC、及びSi気体の1種又は複数を発生させることにより、供し得る。適用例に応じ、供給源材料は、Si及びCを超えた追加の材料、例えばドーパント供給源材料を含んでいてもよい。ある特定の実施例では、上述の供給源材料34とは別に又はこの供給源材料34に加えて、蒸気フラックス40を供給するのに気状供給源を使用してもよい。そのような気体供給源は、SiH、Si、SiCl、SiClH、SiCl、CH、C、及びSi(CHなどの1種又は複数の化学種を含んでいてもよい。気状及び固体供給源の組合せを含む実施例では、固体供給源におけるSiとCとの比は、Si又はCの供給の一部が気体によって供されるので、1:1から変化してもよい。
ある特定の実施例では、これらの供給源は、主として純粋なSiCを含んでいてもよく、しかし結晶の意図的なドーピング、表面エネルギーの修正、点欠陥の意図的な発生、及び格子サイズの修正を実現するために、不純物がしばしば添加され得る。これらの不純物は、周期表のほぼいずれかの元素、しばしばホウ素(B)などの第III族の元素を含んでp型ドープを誘発させ、又はNを含んでn型ドープを誘発させることができ、Ge及びSn、V、及びいくつかのランタニドを含むさらに大きい原子半径の原子が、表面エネルギーを修正するのに、及び得られる結晶格子パラメーターサイズを変化させるのに、又は深いレベルの電気欠陥を導入するのに含んでもよい。
ある特定の実施例では、改善されたポリタイプ制御及び成長速度は、成長するSiC結晶38の略凸型成長表面を維持するよう、成長条件を制御することによって得てもよい。このことは、中心領域にさらに高い成長速度を供するために、SiC結晶38の中心領域が周辺部分よりも冷たくなるように、放射状熱プロファイルを管理することによって実現してもよい。そのような熱プロファイルは大き過ぎ、結晶学的応力は増大し得る。供給源材料34とSiC結晶38との間の距離42は、供給源材料34とSiC結晶38との間の熱勾配に、部分的に寄与する。より高い熱勾配は、成長中の増大する結晶応力に関連し、一方、より低い熱勾配は、より低い成長速度に関連し得る。これに関し、結晶応力を回避するために熱勾配を単に低下させることは、SiC結晶38の生産規模の量を提供するには実用的ではないさらに低い成長速度をもたらし得る。さらに、距離42が短過ぎる場合、成長するSiC結晶38の実現可能なブール高さ又は長さは、制限される可能性がある。
凸型成長表面を供することは、ポリタイプ制御及びある特定の結晶学的欠陥の形成低減に重要となり得るが、消失原子面を導入せずに放射状熱プロファイルを制御することは、特により大口径のSiC結晶にとって難題となり得る。特に、放射状熱プロファイルの、SiC結晶38の正面又は成長面からSiC結晶38の背面までの、種及び坩堝の蓋36にさらに近い任意の偏りは、結晶内剪断応力及び消失原子面を誘発させる可能性がある。本開示の態様によれば、成長するSiC結晶38の放射状熱プロファイルにおける正面から背面への偏りも低減させながら、凸型成長表面を促進させる、様々な結晶成長技法が記述される。ある特定の実施例では、シャドーマスクを、成長しているSiC結晶38の正面に用いて、背面の熱プロファイルにさらに高い勾配を供する必要なしに凸型成長表面を促進させてもよい。シャドーマスクが存在するときにSiC結晶38に関してさらに大きいブール高さを可能にするため、SiC結晶38を、供給源材料34から離してゆっくり移動させて、SiC結晶38の成長のためのさらなる物理的空間を可能にし、それと共に凸面成長表面に関する条件を維持してもよい。さらに、SiC結晶38をゆっくりと供給源材料34から離して移動させることは、成長するSiC結晶38の表面から供給源材料34までの一貫した距離を供してもよい。上記効果は、供給源材料34を、成長する結晶38から離してゆっくり移動させることによって実現してもよい。
図5は、大幅又は大口径ブール及び対応するウエハの生成のために、結晶学的応力が低減した結晶成長条件を供し得る、SiC成長システム44の断面図である。ある特定の実施例では、SiC成長システム44は、坩堝の蓋36の中心での追加の熱放散を促進させる配置構成を含む。絶縁層46は、坩堝32及び坩堝の蓋36を取り囲むものが例示される。絶縁層46は、坩堝の蓋36及びSiC結晶38の中心に見当合わせされた開口48を形成する。このようにして、熱50は、開口48でより容易に放散され、それによって、凸型成長表面を形成するためにSiC結晶38の中心部がより低温の、放射状熱プロファイルを供し得る。ある特定の実施例では、開口48のサイズ及び場所は、凸型成長表面を促進させ且つ消失原子面の形成を低減させるよう正面から背面までの熱プロファイルを一致させるために構成してもよい。開口48は、絶縁層46の全厚を貫いて全体的に形成されているとして図示されるが、開口48は、絶縁層46が開口48で厚さが低減するような部分開口を体現してもよい。他の実施例では、SiC結晶38の背面熱プロファイルは、成長の開始時に有益となり得る熱プロファイルにおけるさらに高い勾配が、後半の成長段階中に低減することができるように、成長中に動的に調製されてもよい。例えば、坩堝32に対する絶縁層46及び開口48(又は部分開口)の位置は、成長中に移動してもよい。或いは、絶縁層46に対するSiC結晶38の位置は、成長中にシフトしてもよい。さらに他の実例では、開口48は、SiC結晶38がより長く成長するにつれ、正面から背面までの熱プロファイルのいかなる変化も補うように、成長中に閉じていてもよく、開放していてもよく、及び/又は再度サイズ決めがなされてもよい。活性加熱要素は、坩堝32の周辺の周りに設けてもよく、及び/又は成長中に動的に調節され得る坩堝32の中心に見当合わせしてもよい。
ある特定の実施例では、炭化ケイ素成長システム44は、凸型成長表面を促進させるためにSiC結晶38の中心への増大した蒸気フラックス40を供する坩堝32のデザインを含んでいてもよい。例えば、坩堝32の1つ又は複数の内部側壁32’は、SiC結晶38の直径よりも小さい、坩堝32内部の蒸気フラックス40用のオリフィス又は通路を供する1つ又は複数の側壁フィーチャーと共に形成されてもよい。内部側壁32’上の様々な側壁フィーチャーは、坩堝32又は坩堝32に取着される別の構成要素と一体化されてもよい。側壁フィーチャーは、オリフィス又は通路が画定されるように、内部側壁32’から離れて坩堝32の中心に向かって延びる1つ又は複数の突起を含んでいてもよい。実施例に応じて、得られたオリフィス又は通路は、円形、長方形、及び六角形を含む任意の数の形状で形成されてもよい。六角形のオリフィス又は通路は、[1120]及び/又は

結晶方向の1つ又は複数との位置合わせをもたらしてもよい。ある特定の実施例では、オリフィス又は通路は、坩堝内32にスリットを形成してもよく、又は突起は、1つ又は複数の開口を具体化してもよい。様々な側壁フィーチャーの表面は、坩堝32に沿ったSiC成長のために核化部位を管理するために、種々の粗さレベルに機械加工してもよい。さらに他の実施例では、内部側壁32’の側壁フィーチャーが、坩堝32にリセス部を含んでいてもよく、又は均等な領域は、蒸気フラックス40が坩堝32から廃棄され得る部分であった。このように、蒸気フラックス40は、SiC結晶38の中心に向かって自由に伝搬させ、一方、SiC結晶の周辺の蒸気フラックス40は、内部側壁32’に沿って配置構成された側壁フィーチャーによって少なくとも部分的に妨げられ又は除去される。したがって、SiC結晶38の中心部分のさらに高い成長速度は、SiC結晶38でさらに大きい放射状熱プロファイルを必要とすることなく達成し、それによって、結晶学的応力及び消失原子面が低減された凸型成長表面を促進し得る。蒸気フラックス40を優先的にSiC結晶38に向かって効果的に案内するために、側壁フィーチャーは、SiC結晶38からそれほど遠くない場所に位置決めすることが必要となり得る。例えば、側壁フィーチャーは、蒸気フラックス40がSiC結晶38の中心に優先的に送達されるのを確実にするため、SiC結晶38の直径の半分未満の距離で内部側壁32’に設けてもよい。さらなる実施例では、坩堝32は、所望の手法で蒸気フラックス40を案内するため、坩堝32の内部側壁32’の種々の垂直部分に位置付けられた種々の側壁フィーチャーを有していてもよい。側壁フィーチャーが存在する、ある特定の実施例では、成長するSiC結晶38は、より大きいブール高さが可能になるように、側壁フィーチャーから離れる方向に徐々に移動してもよい。ある特定の実施例では、側壁フィーチャーは、SiC結晶38の中心に優先的に蒸気フラックス40を供給する供給源チューブを、代わりに具体化してもよい。さらなる実施例では、絶縁層46が、坩堝32の内部側壁32’の任意の側壁フィーチャーと組み合わせて、又は本明細書に開示される本開示のその他の原理のいずれかと組み合わせて、開口48を形成してもよい。
ある特定の実施例では、SiC成長システム44は、成長中に存在し得る境界層の形成を説明するデザインを含んでいてもよい。SiCに関する成長温度で、供給源材料34によって供される蒸気フラックス40は、C種よりも多くのSi種を供し得るが、成長するSiC結晶38は一般に、それぞれ等しい量を受け取る。これに関し、蒸気フラックス40の過剰な化学種は、成長するSiC結晶38の表面に沿って坩堝32内で境界層を形成するのに拒絶され得る。境界層は、C種及びSi種の両方を含むことができる。境界層の形成後、次に後続の蒸気フラックス40は、SiC結晶38の表面に到達するために境界層を通過しなければならない。したがって境界層は、SiC結晶38の成長速度を制限し得る。境界層について説明し且つさらに制御された手法で蒸気フラックス40をSiC結晶38に到達させるために、境界層に破壊的気体流を供するよう構成されたチューブを坩堝32内に設けてもよい。例えば、チューブを通して且つ境界層の中心に向かって不活性ガスを供してもよく、それによってSiC結晶38の中心に沿って、境界層の厚さが中断され又は低減される。このように、SiC結晶38の成長速度は、通常なら結晶学的応力を促進させるさらに大きい放射状熱プロファイルを必要とすることなく、中心で増大してもよい。ある特定の実施例では、チューブは、黒鉛、TaC、NbC、TaC及びNbCの1種又は複数でコーティングされた黒鉛、並びにこれらの組合せを含んでいてもよい。不活性ガスは、アルゴン(Ar)を含んでいてもよく、パルス状態で又は定流で、蒸気フラックス40の改善された送達を促進させる量で境界層に供してもよい。チューブは、坩堝32の底部から又は坩堝32の内部側壁32’に沿ったその他の場所に設けられて、境界層の制御された破壊がもたらされてもよい。境界層を破壊するその他の手法は、坩堝32内で気体圧力を周期的に低減し及び再構築すること、成長するSiC結晶38及び/又は境界層に超音波又は低周波パルスを加えること、一定の又は可変の速度で成長中にSiC結晶38を回転させること、及び気体流パターンを管理する特定の排気通路を配置構成することの、1つ又は複数の組合せを含む。さらなる実施例では、境界層を説明する上述の原理のいずれかは、単独で又は絶縁層46及び開口48のいずれかと組み合わせて、及び/又は坩堝32の側壁フィーチャーと組み合わせて、又は本明細書に開示される本発明の開示のその他の原理のいずれかと組み合わせて、使用してもよい。
例えば200mm及びそれよりも大きい、より大幅又は大口径のSiCブールを成長させるため、SiC結晶38の全面にわたって蒸気フラックス40からのSi及びCを含有する化学種を適切な化学量論比で維持することは、益々さらに難しくなる。例えば、Si/C比は、成長するSiC結晶38の縁部よりも成長面の中心で、より高くなる可能性がある。このことは、ステップバンチング及びテラス形成を、結晶38においてさらに広範に引き起こす可能性があり、それによって、得られる結晶に欠陥が誘発される。成長するSiC結晶38での半径方向での相対的なSi/C比を調節し又は調整する、或いは広い表面テラスの創出を低減させるために表面及びステップ自由エネルギーを変更する、いくつかの機構が設けられる。SiC結晶38は、相対的なSi/C比が高過ぎるか低過ぎる場合、種々の欠陥を示す可能性があり、したがってSi/C比の調節は、成長条件の特定の組に必要とされ得ることに留意すべきである。適切なSi/C比の範囲は、中心から縁部まで、成長するSiC結晶38の半径に沿ってSi/C比に大き過ぎるばらつきがある場合、効果的に低減される可能性があり、したがってさらに大きい直径の成長条件に適切なSi/C比を維持することが、さらに相当に難題になる。上述のように、成長するSiC結晶38の全体にわたり蒸気フラックス40でSi/C比を実現するための様々な手法は、絶縁材料46に開口48の1つ又は複数を供すること、坩堝32の内部側壁32’に様々な側壁フィーチャーを供すること、及び境界層を破壊する様々な技法を含んでいてもよい。
ある特定の実施例では、様々なパラメーターは相応に、成長するSiC結晶38の結晶表面温度を変化させること、及び流入する気体又は蒸気フラックス40の組成を変化させることを含む。ある特定の実施例では、成長技法は、蒸気フラックス40での、Si及びCを含有する化学種の大きさの調節を含んでいてもよい。さらに、蒸気フラックス40は、気相中にその他の原子種、例えばN、Ar、He、B、及び/又はその他の金属種を含んでいてもよい。その他の原子種の存在は、SiC結晶38の成長を通して、又は坩堝32内での成長のある特定の部分、及び/又はSiC結晶38の成長表面で供してもよい。例えば、その他の原子種は、成長の開始時、中間、及び/又は終わりに向かって、蒸気フラックス40内での1つ又は複数のバーストとして供してもよい。その他の実施例では、その他の原子種を、SiC結晶38の成長の種々の部分で異なる可変量で供してもよい。さらに他の実施例では、その他の原子種の1種又は複数を、1つ又は複数のバーストとして供してもよく、一方、1種又は複数の原子種のその他は、成長の1つ又は複数の部分の間に連続的な手法で供される。
ある特定の実施例では、SiC結晶38と供給源材料34との間の電界、及び/又は到達する放射線のエネルギースペクトルは、成長条件を制御するのに利用してもよい。ある特定の実施例では、成長に使用される種内での貫通エッジ及び貫通ネジの転位の存在及び/又は分布は、大きい直径の成長のために調整してもよい。蒸気フラックス40の1つ又は複数の中断は、SiC結晶38の結晶表面の再構築が可能になるように成長中になし得る。ある特定の実施例では、熱勾配又は組み込まれた転位の網状構造に起因する、SiC結晶38に存在する歪みは、平面内格子定数の変化をさせる可能性があり、それによって表面エネルギーパラメーターが変化する。ある特定の実施例では、成長するSiC結晶38のドープレベルを調節してもよく、それによって示差的な放射線吸収がもたらされ、SiC結晶38の表面付近での軸方向の熱勾配が異なる。
本開示の原理は、実施例に応じて及び成長表面のいずれかの極性(例えば、C面又はSi面)のため、軸外で0度から数度までの対応する成長面の結晶学的配向を持つSiC結晶38の成長に利用してもよい。さらに他の実施例では、SiC結晶38に関する主結晶成長面の選択は、その他の基底面、例えば六方結晶学的構造のM面族

若しくはM面、六方結晶学的構造のA面族

若しくはA面から、又は六方結晶学的構造の

結晶面に沿って、対応する種の選択により、選択されてもよい。これに関し、SiC結晶ブールは、本開示の原理のいずれかに従い、M面、A面に沿って、又は

結晶面に沿って、成長し得る。このように、そのようなSiC結晶は、M面SiC結晶若しくはM面SiCブール、又はA面SiC結晶若しくはA面SiCブール、又は

面SiC結晶若しくは

面SiC結晶ブールと称されてもよい。次いで成長後、そのようなSiC結晶ブールは、(0001)結晶面(又はC面若しくはC平面)に沿って、又は(0001)結晶面から軸外に数度離れて(例えば、約10°まで)、SiCウエハにカットしてもよい。或いは、そのようなSiC結晶ブールは、M面、A面に沿って、又はそれらが成長した

結晶面に沿ってカットしてもよい。ある特定の実施例では、対応するM面及び/又はA面ウエハは、円形又は非円形、例えば長方形を構成していてもよい。
適切に低い結晶学的応力を持つSiC結晶に関して、特に大きい直径の結晶に関して実現可能なブール高さを増大させるためのその他の成長技法は、供給源材料の改善を含む。SiC結晶成長では、ブール高さ、収率、及びコストが、坩堝内に配置され得る供給源材料の重量に左右され得る。このように、供給源材料の密度を増大させることは、坩堝内の供給源材料の重量を増大させることを可能にし、それによって、より高いブール高さ及び収率が、削減されたコストで提供される。供給源材料は、とりわけSiCの形態の中で、多結晶SiC、単結晶SiC、Si及びCのポリマー、Si、C、及び/又はSiCの粉末、非晶質又は結晶SiCのパック又は塊、SiCの固体ブロック又はその他の固体形態、並びにSiCの多孔質メッシュの1種又は複数を含んでいてもよい。ある特定の態様では、SiC成長の供給源材料は、立方センチメートル当たり約0.9から1.3グラム(g/cm)のタップ密度を持つSiC粉末を含んでいてもよい。本明細書で使用されるタップ密度(tap density又はtapped density)は、粉末の質量を、適切な長さの時間及び/又は適切な数のタップ(例えば、1200タップ)に関してタッププロセスが用いられた後の、粉末の最終体積で割った値を指す。本開示の態様によればSiC粉末の粒度分布は、少なくとも1.5g/cm、又は少なくとも1.8g/cm、又は少なくとも2.0g/cm、又は少なくとも2.5g/cm、又は1.5g/cmから2.5g/cmの範囲、又は1.8g/cmから2.5g/cmの範囲、又は2.0g/cmから2.5g/cmの範囲、又は1.8g/cmから3.2g/cmの範囲、又は2.0g/cmから2.5g/cmの範囲のタップ密度を、低減した汚染と共に供するよう構成されてもよい。ある特定の態様では、上述のタップ密度のいずれかを持つSiC粉末は、加圧されて、0.9g/cmから3.2g/cmの範囲、又は1.3g/cmから3.2g/cmの範囲、又は1.5g/cmから3.2g/cmの範囲、又は1.8g/cmから3.2g/cmの範囲、又は1.8g/cmから2.5g/cmの範囲、又は2.0g/cmから2.5g/cmの範囲の供給源密度を持つ固体SiC供給源材料を形成してもよい。供給源材料のSiC粉末に対するそのような改善により、実現可能なブール高さは従来の供給源材料と比較して2倍、3倍、又はさらに何倍にもなり得る。
供給源材料に使用される従来のSiC粉末の粒度分布及び対応する密度は、粉末生成中に導入される汚染に起因して制限されている。例えば、従来のミリング媒体は、SiC粉末を形成するのに使用してもよく、典型的には10-1から10百万分率(ppm)程度の汚染レベルを示し得る。そのような汚染レベルは、粉末における粒度分布を、より大きい値まで制限し、それによって、より低い密度(例えば、1.3g/cm)が供される。本開示の態様によれば、改善されたミリング媒体は、従来のミリング媒体と比較して、より高い純度レベルを有するSiC結晶によって供してもよい。これに関し、SiCブールは、著しく低減された汚染物質レベルを持つミリング媒体を形成するように、分割し加工してもよい。
図6は、密度レベルが増大し、汚染が低減したSiC粉末のミリングに後で使用するために、SiC結晶54をミリング媒体54’に形成するための、一般化プロセス52を示す。SiC結晶54は、任意の固体SiC結晶材料、例えば従来の結晶成長技法又は本開示の結晶成長技法のいずれかに従い成長させたSiCブールを具体化してもよい。ある特定の実施例では、SiC結晶54は、とりわけドープレベル及び結晶学的欠陥を含む生成目標を、必ずしも達成しなくてもよい。SiC結晶54をスクラップするのではなく、ミリング媒体54’を形成するのに使用してもよい。他の実施例では、SiC結晶54は、生成スクラップ材料と見なされない。ミリング媒体54’を形成するために、SiC結晶54は、5mm×5mmから15mm×15mmに及ぶ寸法を持つ、さらに小さい立方体部分へのワイヤー切断によって分離してもよく、しかしその他の寸法を供してもよい。SiC結晶54をさらに小さいミリング媒体54’に分離した後、任意の残留表面汚染は、ミリング媒体54’を1つ又は複数の初期粉末ミリング操作に供して、ミリング媒体54’を有効に研磨することによって、除去してもよい。さらに、残留表面汚染は、ミリング媒体54’を化学エッチングに供することによって除去されてもよい。ある特定の実施例では、表面汚染の除去は、初期粉末ミリング操作若しくは化学エッチングによって個々に、又は初期粉末ミリング操作及び化学エッチングの組合せによって、実現してもよい。上述の表面汚染除去ステップに加え、その他の清浄化技法も、本開示の原理から逸脱することなく企図され得る。
表面汚染の適切な除去の後、ミリング媒体54’を使用して、汚染が低減した高密度SiC粉末供給源材料を形成するために、粒度が低減し、粒度分布が適切なSiC粉末をミリングしてもよい。ミリング媒体54’は立方形態で示されるが、ミリング媒体54’は、丸い又は楕円形のボールなどのその他の形状で供してもよい。さらに、ミリング媒体54’は、SiC供給源粉末を超えてその他の材料をミリングするのに使用してもよい。さらに他の実施例では、ミリング媒体54’でミリングされたSiC粉末は、セラミック形成技法に供されて、SiC粉末を、様々なサイズ及び形状の追加のミリング媒体に形成してもよい。
本明細書に開示される態様によれば、図4~5に関して記述された上述の改善された結晶成長技法の1つ又は複数と、図6に関して記述された供給源材料の改善は、単独で又は互いとの様々な組合せで、結晶学的応力が低減し、ブール高さがさらに大きい大口径のSiC結晶を供し得る。ある特定の実施例では、凡そ200mmの直径を持つSiC結晶は、50mmよりも大きい、又は100mmよりも大きい、又は200mmよりも大きい、又は50mmから300mmの範囲の、又は100mmから300mmの範囲の、又は上記列挙された値の種々の組合せを含む範囲の任意の数の、ブール高さで形成してもよい。そのようなブール高さでは、ブール高さの少なくとも50%、又は少なくとも60%、又は少なくとも75%、又は少なくとも90%、又は50%から90%の範囲、又は60%から90%の範囲、又は50%から75%の範囲、又は60%から75%の範囲、又は上記値のいずれかにより境界がなされる任意のその他の範囲は、複数のSiCウエハを供するように構成してもよく、複数のSiCウエハの各SiCウエハは、低減した結晶学的応力及び消失原子面を含む。即ち、ブール高さの少なくとも上記パーセンテージは、全ウエハ半径の少なくとも50%、又は少なくとも90%、又は少なくとも95%である半径によって境界を画する領域に関し、1000cm/cm未満、又は200cm/cm未満、又は100cm/cm未満、又は0cm/cm若しくは20cm/cmから開始して上記値のいずれかに至る任意の範囲の、結晶面の

族から5度以内に並んだ基底面転位の全線密度を有する、SiCウエハを生成することが可能であってもよい。さらに、上記ブール高さ及び対応するパーセンテージのいずれかは、本開示の原理に従い、M面、A面に沿って、又は

結晶面に沿って成長したSiCブールに等しく適用され得る。既に記述されたように、成長技法及び供給源材料のどの組合せが利用できるかの選択は、特定の昇華システムのそれぞれに関する詳細に依存する可能性がある。この点に関し、結晶成長の分野の当業者、特にSiC成長及び関係するシステムの分野の当業者は、所与の技法、プロセス、供給源材料の選択、及びこれらの組合せの特定の詳細が、特定の結晶成長構成のそれぞれに関する特定の状況及び加工条件に関して選択され得ることが理解されよう。
前述の態様、及び/又は本明細書に記述される様々な個別の態様、及び特徴のいずれかは、追加の利点のために組み合わせてもよいことが企図される。本明細書に開示される様々な実施例のいずれかは、本明細書で反対の内容が示されない限り、1つ又は複数のその他の開示される実施例と組み合わせてもよい。
当業者なら、本開示の好ましい実施例に対する改善及び修正が理解されよう。そのような改善及び修正の全ては、本明細書に開示される概念及び以下の特許請求の範囲内にあると見なされる。

Claims (55)

  1. 少なくとも195ミリメートル(mm)の寸法と、SiCウエハの中心からの、前記SiCウエハのウエハ半径の少なくとも50%を占める半径によって境界を画する第1の領域に関して立方センチメートル当たり1000センチメートル(cm/cm)未満である、結晶面の

    族から5度以内に並んだ基底面転位の全線密度とを含む、炭化ケイ素(SiC)ウエハ。
  2. 前記寸法が、195mmから205mmの範囲にある、請求項1に記載のSiCウエハ。
  3. 前記寸法が、195mmから455mmの範囲にある、請求項1に記載のSiCウエハ。
  4. 前記寸法が、195mmから305mmの範囲にある、請求項1に記載のSiCウエハ。
  5. 0cm/cmから1000cm/cm未満の範囲にある、結晶面の

    族から5度以内に並んだ基底面転位の前記全線密度である、請求項1に記載のSiCウエハ。
  6. 20cm/cmから1000cm/cm未満の範囲にある、結晶面の

    族から5度以内に並んだ基底面転位の前記全線密度である、請求項1に記載のSiCウエハ。
  7. 前記第1の領域の結晶面の

    族から5度以内に並んだ基底面転位の前記全線密度が、200cm/cm未満である、請求項1に記載のSiCウエハ。
  8. 前記第1の領域の結晶面の

    族から5度以内に並んだ基底面転位の前記全線密度が、100cm/cm未満である、請求項1に記載のSiCウエハ。
  9. 前記第1の領域の境界を画する前記半径が、前記SiCウエハの前記ウエハ半径の少なくとも90%を含む、請求項1に記載のSiCウエハ。
  10. 前記第1の領域の境界を画する前記半径が、前記SiCウエハの前記ウエハ半径の少なくとも95%を含む、請求項1に記載のSiCウエハ。
  11. 前記第1の領域と、前記SiCウエハの周縁との間に画定された第2の領域をさらに含み、前記第2の領域は、前記第1の領域よりも高い、結晶面の

    族から5度以内に並んだ基底面転位の全線密度を含む、請求項1に記載のSiCウエハ。
  12. 前記第2の領域における結晶面の

    族から5度以内に並んだ基底面転位の前記全線密度が、1000cm/cm未満である、請求項11に記載のSiCウエハ。
  13. 前記SiCウエハが4H-SiCウエハを含む、請求項1に記載のSiCウエハ。
  14. 前記SiCウエハが半絶縁SiCを含む、請求項1に記載のSiCウエハ。
  15. 前記SiCウエハがn型SiCを含む、請求項1に記載のSiCウエハ。
  16. 195ミリメートル(mm)から305mmの範囲の幅と、50mmから300mmの範囲のブール高さとを含む、炭化ケイ素(SiC)ブール。
  17. 前記幅が、195mmから205mmの範囲にある、請求項16に記載のSiCブール。
  18. 前記ブール高さが、100mmから300mmの範囲にある、請求項16に記載のSiCブール。
  19. 前記ブール高さの少なくとも50%が、複数のSiCウエハを供するように構成され、前記複数のSiCウエハの各SiCウエハが、前記SiCウエハの中心からの、前記SiCウエハのウエハ半径の少なくとも50%を占める半径によって境界を画する第1の領域に関して立方センチメートル当たり1000センチメートル(cm/cm)未満である、結晶面の

    族から5度以内に並んだ基底面転位の全線密度とを含む、請求項16に記載のSiCブール。
  20. 前記半径が、前記ウエハ半径の少なくとも90%である、請求項19に記載のSiCブール。
  21. 前記第1の領域における結晶面の

    族から5度以内に並んだ基底面転位の前記全線密度が、200cm/cm未満である、請求項19に記載のSiCブール。
  22. 前記第1の領域における結晶面の

    族から5度以内に並んだ基底面転位の前記全線密度が、100cm/cm未満である、請求項19に記載のSiCウエハ。
  23. 前記ブール高さの少なくとも75%が、複数のSiCウエハを供するように構成され、前記複数のSiCウエハの各SiCウエハが、前記SiCウエハの中心からの、前記SiCウエハのウエハ半径の少なくとも50%を占める半径によって境界を画する第1の領域に関して立方センチメートル当たり1000センチメートル(cm/cm)未満である、結晶面の

    族から5度以内に並んだ基底面転位の全線密度とを含む、請求項16に記載のSiCブール。
  24. 前記半径が、前記ウエハ半径の少なくとも90%である、請求項23に記載のSiCブール。
  25. 前記第1の領域における結晶面の

    族から5度以内に並んだ基底面転位の前記全線密度が、200cm/cm未満である、請求項23に記載のSiCブール。
  26. 前記第1の領域における結晶面の

    族から5度以内に並んだ基底面転位の前記全線密度が、100cm/cm未満である、請求項23に記載のSiCブール。
  27. 前記SiCブールが、A面SiCブールである、請求項16に記載のSiCブール。
  28. 前記SiCブールが、M面SiCブールである、請求項16に記載のSiCブール。
  29. 前記SiCブールが、

    面SiCブールである、請求項16に記載のSiCブール。
  30. 複数のミリング媒体を、SiC結晶材料から形成すること、及び
    前記複数のミリング媒体でSiC供給源粉末をミリングすることにより、前記SiC供給源粉末の密度を増大させること
    を含む、結晶成長用の炭化ケイ素(SiC)供給源材料を供するための方法。
  31. 前記SiC供給源粉末の粒度を低減させる前に、前記複数のミリング媒体から表面汚染を除去することをさらに含む、請求項30に記載の方法。
  32. 前記表面汚染を除去することが、前記SiC供給源粉末の前記粒度を低減させる前にミリングプロセスを使用することを含む、請求項31に記載の方法。
  33. 前記表面汚染を除去することが、前記複数のミリング媒体に化学エッチングを適用することをさらに含む、請求項32に記載の方法。
  34. 前記SiC結晶材料が、SiC結晶ブールを含む、請求項30に記載の方法。
  35. 前記複数のミリング媒体を形成することが、前記SiC結晶ブールをワイヤー切断することを含む、請求項34に記載の方法。
  36. 前記SiC供給源粉末の密度が、前記複数のミリング媒体でのミリング後に、立方センチメートル当たり1.5グラム(g/cm)から3.2g/cmの範囲にある、請求項30に記載の方法。
  37. 前記SiC供給源粉末の前記密度が、前記複数のミリング媒体でのミリング後に、1.5g/cmから2.5g/cmの範囲にある、請求項30に記載の方法。
  38. 195ミリメートル(mm)から305mmの範囲の幅と、50mmから300mmの範囲のブール高さとを持つSiCブールを成長させること
    を含む、炭化ケイ素(SiC)単結晶材料を形成するための方法。
  39. 前記SiCブールから複数のSiCウエハを分離することをさらに含み、前記複数のSiCウエハのそれぞれは、195mmから305mmの範囲の幅を有する、請求項38に記載の方法。
  40. 前記SiCブールが、(0001)結晶面に沿って成長する、請求項38に記載の方法。
  41. 前記SiCブールが、SiCブールのM面に沿って成長する、請求項38に記載の方法。
  42. 前記SiCブールの(0001)結晶面に沿って、又は前記SiCブールの(0001)結晶面から4度以内で、前記SiCブールから複数のSiCウエハを分離することをさらに含む、請求項41に記載の方法。
  43. 前記SiCブールの結晶面の

    族の1つに沿って、前記SiCブールから複数のSiCウエハを分離することをさらに含む、請求項41に記載の方法。
  44. 前記SiCブールが、SiCブールのA面に沿って成長する、請求項38に記載の方法。
  45. 前記SiCブールの(0001)結晶面に沿って、前記SiCブールから複数のSiCウエハを分離することをさらに含む、請求項44に記載の方法。
  46. 前記SiCブールの結晶面の

    族の1つに沿って、前記SiCブールから複数のSiCウエハを分離することをさらに含む、請求項44に記載の方法。
  47. 前記SiCブールの結晶面の

    族の1つに沿って、前記SiCブールが成長する、請求項38に記載の方法。
  48. 前記SiCブールの(0001)結晶面に沿って、前記SiCブールから複数のSiCウエハを分離することをさらに含む、請求項47に記載の方法。
  49. 前記SiCブールの結晶面の

    族の1つに沿って、前記SiCブールから複数のSiCウエハを分離することをさらに含む、請求項47に記載の方法。
  50. 前記SiCブールを成長させることが、0.9g/cmから3.2g/cmの範囲の供給源密度を有するSiC供給源材料を供することを含む、請求項38に記載の方法。
  51. 前記SiCブールを成長させることが、0.9g/cmから2.5g/cmの範囲の供給源密度を有するSiC供給源材料を供することを含む、請求項38に記載の方法。
  52. 前記SiCブールを成長させることが、1.5g/cmから3.2g/cmの範囲の供給源密度を有するSiC供給源材料を供することを含む、請求項38に記載の方法。
  53. 前記SiCブールを成長させることが、1.5g/cmから2.5g/cmの範囲の供給源密度を有するSiC供給源材料を供することを含む、請求項38に記載の方法。
  54. 前記SiCブールを成長させることが、0.9g/cmから3.2g/cmの範囲のタップ密度を有するSiC供給源粉末を供することを含む、請求項38に記載の方法。
  55. 前記SiCブールを成長させることが、1.5g/cmから2.5g/cmの範囲の供給源密度を有するSiC供給源粉末を供することを含む、請求項38に記載の方法。
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