JP2024500094A - ホップ抽出物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、液体ホップ抽出物の懸濁液又は液体ホップ抽出物の製造方法であって、(a)ホップ、乾燥ホップ、ペレット状ホップ及びこれらの組合せから選択されるホップ原料を準備する工程;(b)100重量部の水性液体と1~20重量部のホップ原料とを混合して、ホップ懸濁液を調製する工程、ここで、前記水性液体は少なくとも95重量%の水を含有する;(c)ホップ懸濁液を8~40℃で少なくとも1時間維持して、液体ホップ抽出物の懸濁液を調製する工程;(d)液体ホップ抽出物の懸濁液を固液分離して、液体ホップ抽出物とホップ残渣を調製する工程、を含む方法を提供する。本発明は、上記方法によって得られる液体ホップ抽出物の懸濁液又は液体ホップ抽出物も提供する。充填された炭酸入り低アルコールビールの製造方法であって、アルコール含量が0~1.5%ABVであるビールを本発明の液体ホップ抽出物の懸濁液又は液体ホップ抽出物と混合することを含む方法も更に提供する。低アルコールビールへの本発明のホップ抽出物の添加は、ビールの味をより複雑にすることによって、及び良好なフレーバーノート、例えば香りがよく、ホップが強く、トロピカルなフレーバーノートを導入することによって、ビールの味を著しく改善する。

Description

本発明は、温和な温度での水抽出を含む方法によって調製される液体ホップ抽出物に関する。
本発明は、充填された炭酸入り低アルコールビールの製造方法であって、アルコール含量が0~1.5%ABVであるビールへの上記液体ホップ抽出物の添加、炭酸化及び充填を含む方法を更に提供する。
ビールは、世界中で消費される広く人気のある飲料である。ビールは、一般に、以下の基本工程:
- 穀物と水の混合物をマッシングして、マッシュを調製する工程;
- マッシュを麦汁及びビール粕に分離する工程;
- ホップの存在下で麦汁を煮沸して、煮沸麦汁を生成する工程;
- 煮沸麦汁を生の酵母で発酵させて、発酵麦汁を生成する工程;
- 発酵麦汁に1つ以上の更なる処理(例.熟成及びろ過)を行い、ビールを製造する工程;並びに
- ビールを密封容器、例えば瓶、缶又は樽に充填する工程
を含む方法によって製造される。
ホップは、ホップ植物であるフムルス ルプルス(Humulus lupulus)の花である。ホップは、主に苦味料、フレーバー剤及び安定剤として用いられる。苦味に加えて、ホップは、フローラル、フルーティー又はシトラスのフレーバー及びアロマを付与する。
ドライホッピングは、麦汁を冷却した後にいくらかのホップを添加する技術である。揮発性油は煮沸除去されないため、ドライホッピングは、フローラルなホップエッセンス及びホップが強いビール、例えばペールエール及びIPAに望ましい非常に強いフレーバーを提供する。ドライホッピングによってビールに加えられないものは、十分な苦味である。煮沸は、ホップのアルファ酸をイソアルファ酸に変換して、苦味を作り出すために必要である。
近年、ビール市場ではノンアルコールビールの消費が著しく増加している。この増加は、健康に関する関心が引き金となって生じ、ノンアルコールビールの品質を実質的に改善してきた技術革新によって加速されている。
ノンアルコールビールを含む低アルコールビールは、伝統的な醸造方法と、その後の例えば真空蒸留、逆浸透、透析又は蒸発によるアルコールの除去(「脱アルコール」)によって製造できる。
ビールの脱アルコールは、通常の醸造ビールに対して行われ、エタノールは除去するが、他のフレーバー成分をできるだけ除去しないように設計される。脱アルコールは、通常のビールの例えば精留、逆浸透又は透析によって達成されてもよい。しかし、ビールの脱アルコールの際のフレーバーの喪失を防ぐことは困難である。その結果、脱アルコールビールの欠点はフレーバーが単調なことであり、これはフレーバー(味及び匂い)化合物の添加によって修正できる。しかし、フレーバーの添加は、コストがかかり、少なくとも1つの追加の装置と操作を必要とする。さらに、飲料のフレーバーは、飲料の成分、とりわけ、さまざまな糖、エステル、アルデヒドの量及び種類、並びにアルコール、特にエタノールの量の複雑で微妙なバランスの結果であることから、脱アルコール後のフレーバーの添加によって望ましい味を得ることは決して容易ではない。アルコール、特にエタノールの存在により、抑制される味の属性もあれば、増強されるものもある。
低アルコールビールは、エタノールの形成の制限を伴う発酵によって製造してもよい。冷温接触発酵は、このような方法の例である。発酵中のエタノールの産生は、適用する発酵条件でエタノールの産生が比較的少量の酵母株(例.クラブトリー陰性株)を使用することによって、又はエタノールを消費する酵母株(例.サッカロミセス ルキシー(Saccharomyces rouxii))を含めることによって最小化されてもよい。
米国特許第5,384,135号は、
・ラガー型のアルコール含有ペールビールの製造、
・高真空下での蒸発による前記アルコール含有ペールビールの脱アルコール、
・水による少なくとも1回の希釈であって、前記水が、脱酸素及び脱塩水であり、総硬度が1.8°dH未満である、希釈
を含む、アルコールを含まないペールビールの製造方法を記載している。
この米国特許の実施例1は、脱アルコールビールの濃縮物(14~18%乾物)を木炭で処理すること、次いで
・糖溶液の希釈及び添加、
・フレーバーの添加、
・事前に異性化され、フレーバー付与されたホップ抽出物の添加、
・炭酸化、
・ろ過、並びに
・瓶詰め
が続く方法を記載している。
Liguoriら(Impact of Osmotic Distillation on the Sensory Properties and Quality of Low Alcohol Beer, Journal of Food Quality, vol. 2018, 2018, pages 1-11)は、低アルコールビールの感覚特性に対する浸透蒸留の影響を調査した研究を報告している。この論文は、100mL中各々2mLの濃度でホップ(フムルス ルプルス(Humulus lupulus)、カスケード品種;6.8%のアルファ酸)抽出物及びペクチン溶液を、5Lの脱アルコールビールに添加し、炭酸化したことを記載している。脱アルコールビールは、ホッピング及び清澄化した麦汁を発酵させ、浸透蒸留することによって製造された。ホップ抽出物についての情報は提供されていない。
Kowalczykら(The phenolic content and antioxidant activity of the aqueous and hydroalcoholic extracts of hops and their pellets, J Inst. Brew. (2013), 119: 103-110)は、3種の異なる抽出液(水、50%メタノール及び50%エタノール)が、ホップ及びそのペレットから調製した抽出物のフェノール性物質の収率及び抗酸化能にどのように影響を与えるのかを調査した研究を報告している。ハイドロアルコール抽出物の総フェノール及び総フラボノイド含有量、並びに抗酸化活性は、水性抽出物のものより著しく高いことが見いだされた。水性ホップ抽出物は、40℃で1時間の振とう水浴上で、粉砕ホップ生成物(1gを3回)を30mLの水で3回抽出することによって調製された。
米国特許出願公開第2007/254063号は、エタノール対水の比(v/v)が20:1より低く1:10より高い水性エタノール溶媒によるホップ原料の抽出を含む、ポリフェノールに富む醸造添加物の生成方法を記載している。
国際公開第2020/016412号は、アロマ抽出物の生成方法であって、
a)植物又はその部位と液体の混合物及び正のガス流圧を含有する容器を提供すること、
b)前記液体中で植物をせん断し、それにより植物スラリーを形成すること、
c)植物スラリーを流体力学的キャビテーション装置に通し、それにより植物アロマを抽出すること、
d)任意に、工程(b)及び/又は(c)を複数回繰り返し、それにより植物アロマ抽出物を生成すること
を含む方法を記載している。
本発明は、液体ホップ抽出物の懸濁液又は液体ホップ抽出物の製造方法であって、前記方法が、
(a)ホップ、乾燥ホップ、ペレット状ホップ及びこれらの組合せから選択されるホップ原料を準備する工程;
(b)100重量部の水性液体と1~20重量部のホップ原料とを混合して、ホップ懸濁液を調製する工程、ここで、前記水性液体は少なくとも95重量%の水を含有する;
(c)ホップ懸濁液を15~35℃で少なくとも3時間維持して、液体ホップ抽出物の懸濁液を調製する工程;
(d)液体ホップ抽出物の懸濁液を固液分離して、液体ホップ抽出物とホップ残渣を調製する工程
を含む方法を提供する。
本発明は、上記方法によって得られる液体ホップ抽出物の懸濁液又は液体ホップ抽出物であって、前記懸濁液又は抽出物は、エタノール含量が1体積%以下であり、
a.フムロン、コフムロン、アドフムロン、プレフムロン、ポストフムロン及びこれらの組合せから選択される3~300mg/Lのアルファ酸;
b.イソフムロン、イソコフムロン、イソアドフムロン及びこれらの組合せから選択される0.5~20mg/Lのイソアルファ酸
c.500~20,000μg/Lのミルセン;
d.100~4,000μg/Lのβ-リナロール;
e.50~2,000μg/Lのゲラニオール;
f.10~400μg/Lのフムレン;
g.12~500μg/Lのリモネン
を含む、液体ホップ抽出物の懸濁液又は液体ホップ抽出物も提供する。
アルコール含量が0~1.0%アルコール度数(ABV)である充填された炭酸入りビールの製造方法であって、前記方法が
・アルコール含量が0~1.5%ABVであるビールを準備する工程;
・アルコール含量が0~1.5%ABVであるビールを、本発明の液体ホップ抽出物の懸濁液又は液体ホップ抽出物と混合して、風味の強い(zesty)ビールを製造する工程;
・風味の強いビールに炭酸を加えて、溶解二酸化炭素が少なくとも2g/Lである炭酸入りビールを製造する工程;及び
・炭酸入りビールを密封容器に充填する工程
を含む方法が更に提供される。
最後に、本発明は、後者の方法によって得られる低アルコールビールを提供する。
本発明者等は、本発明のホップ抽出物を低アルコールビールに添加することで、ビールの味が複雑になり、心地よいフレーバーノート(例.芳香なホップ様で、トロピカルなフレーバーノート)が導入されて、ビールの味が著しく改善されることを見いだした。
本発明のホップ抽出物の添加は、抽出が、中性のpHで、連続撹拌しながらほぼ周囲温度で実施できるので、ドライホッピングと比較して、フレーバーがホップ原料からより効率的に抽出されるという利点がある。
発明の詳細な説明
本発明の第1の側面は、液体ホップ抽出物の懸濁液又は液体ホップ抽出物の製造方法であって、前記方法が、
(a)ホップ、乾燥ホップ、ペレット状ホップ及びこれらの組合せから選択されるホップ原料を準備する工程;
(b)100重量部の水性液体と1~20重量部のホップ原料とを混合して、ホップ懸濁液を調製する工程、ここで、前記水性液体は少なくとも95重量%の水を含有する;
(c)ホップ懸濁液を15~25℃で少なくとも3時間維持して、液体ホップ抽出物の懸濁液を調製する工程;
(d)液体ホップ抽出物の懸濁液を固液分離して、液体ホップ抽出物とホップ残渣を調製する工程
を含む方法に関する。
本明細書では用語「1つの(a又はan)」は、別段の明確な定めがある場合を除き、「少なくとも1つの」として定義される。単数形の名詞(例.化合物(a compound)、添加物(an additive)等)では、複数形が含まれることが意図される。したがって、特定の部分、例えば「テルペン」では、これは、別段の定めがある場合を除き、テルペンの「少なくとも1つ」、例えば「少なくとも1つのテルペンを意味する。本明細書では用語「又は」は、「及び/又は」として理解されるべきである。
幾つかの異性体(例.D及びL鏡像異性体)が存在する化合物では、別段の定めがある場合を除き、化合物は、当該化合物の全ての鏡像異性体、ジアステレオマー及びシス/トランス異性体を含む。
本明細書では用語「アルコール」は、別段の定めがある場合を除き、「エタノール」と同義である。
本明細書では用語「低アルコール」は、別段の定めがある場合を除き、アルコール含量が0~1.0%アルコール度数(ABV)であることを意味する。
本発明の抽出方法で利用するホップ原料は、好ましくは、乾燥ホップ、ペレット状ホップ及びこれらの組合せから選択する。
利用する水性液体は、好ましくは、少なくとも98重量%の水を含有する。
液体ホップ抽出物の懸濁液又は液体ホップ抽出物を製造する本発明の方法は、好ましくは、100重量部の水性液体を1~10重量部のホップ原料と混合して、ホップ懸濁液を調製することを含む。より好ましくは、100重量部の水性液体を2~6重量部のホップ原料と混合して、ホップ懸濁液を調製することを含む。
抽出方法の特に好ましい態様によれば、工程(b)で、水性液体は、ホップ懸濁液を調製するために酵母と更に組み合わせる。利用する酵母は、乾燥酵母又は湿潤酵母であってもよい。好ましくは、酵母は生きた酵母である。驚くべきことに、ホップ懸濁液中の酵母の存在が、より強く、より望ましいフレーバーを有する抽出物をもたらすことが見いだされた。理論に拘束されることを望むものではないが、酵母は、ホップ原料からの親油性成分の抽出を補助する表面活性物質を有していてもよいと考える。さらに、酵母の代謝によって、ホップ原料に由来するフレーバー物質を補う物質が得られてもよい。
本発明の方法の好ましい態様では、工程(b)で、100重量部の水性液体は、0.005~1.0重量部の乾燥酵母と混合する。より好ましくは、100重量部の水性液体は、0.01~0.2重量部の乾燥酵母と混合する。この明細書では、用語「乾燥酵母」は、酵母を含む乾燥物を指す。
本発明の方法の工程(c)では、ホップ懸濁液は、好ましくは、15~35℃で4~200時間維持される。
好ましくは、工程(c)の間、ホップ懸濁液を連続して撹拌する。
好ましい態様によれば、工程(c)における抽出は、酸素の少ない雰囲気(例.窒素及び/又は二酸化炭素雰囲気)で行う。最も好ましくは、抽出工程は、二酸化炭素雰囲気で行う。
水性液体中又はホップ懸濁液中に存在する酸素は、窒素及び/若しくは二酸化炭素を通気することによって、又は真空とすることによって、工程(c)の開始時に除去してもよい。
抽出工程(c)の開始時のホップ懸濁液のpHは、好ましくは6.0~8.5、より好ましくは6.2~8.0である。
本発明の方法のある態様では、液体ホップ抽出物の懸濁液を固液分離工程(d)にかける。この分離工程は、当技術分野で周知の固液分離技術、例えばろ過、遠心分離、デカンテーション及び液体サイクロンによって行うことができる。最も好ましくは、液体ホップ抽出物の懸濁液をろ過して、液体ホップ抽出物を調製する。
本発明の別の側面は、上記抽出方法によって得られる液体ホップ抽出物の懸濁液又は液体ホップ抽出物であって、前記懸濁液又は抽出物は、エタノール含量が1体積%以下であり、
a.フムロン、コフムロン、アドフムロン、プレフムロン、ポストフムロン及びこれらの組合せから選択される3~300mg/Lのアルファ酸;
b.イソフムロン、イソコフムロン、イソアドフムロン及びこれらの組合せから選択される0.5~20mg/Lのイソアルファ酸
c.500~20,000μg/Lのミルセン;
d.100~4,000μg/Lのβ-リナロール;
e.50~2,000μg/Lのゲラニオール;
f.10~400μg/Lのフムレン;
g.12~500μg/Lのリモネン
を含む、液体ホップ抽出物の懸濁液又は液体ホップ抽出物に関する。
本発明の方法で利用する特別な抽出条件により、独特の組成を有する液体ホップ抽出物の懸濁液又は液体ホップ抽出物が得られる。
好ましい態様において、液体ホップ抽出物の懸濁液は、含水量が少なくとも90重量%、より好ましくは少なくとも95重量%である。
液体ホップ抽出物の懸濁液のエタノール含量は、好ましくは、0.5体積%以下、最も好ましくは0.05~0.3体積%である。
別の好ましい態様では、液体ホップ抽出物は、含水量が少なくとも93重量%、より好ましくは少なくとも97重量%である。液体ホップ抽出物のエタノール含量は、好ましくは1体積%以下、より好ましくは0.5体積%以下、最も好ましくは0.05~0.3体積%である。
本発明の液体ホップ抽出物の懸濁液と液体ホップ抽出物の両者は、水を選択的に除去することによって濃縮形態で提供できる。これは、例えば逆浸透によって達成してもよい。
液体ホップ抽出物の懸濁液又は液体ホップ抽出物は、好ましくは、フムロン、コフムロン、アドフムロン、プレフムロン、ポストフムロン及びこれらの組合せから選択されるアルファ酸を5~200mg/L、より好ましくは10~100mg/L含有する。
イソアルファ酸は、好ましくは、1.0~15μg/L、より好ましくは1.2~12μg/Lの濃度で液体ホップ抽出物の懸濁液又は液体ホップ抽出物中に存在する。
液体ホップ抽出物の懸濁液又は液体ホップ抽出物のミルセン含有量は、好ましくは1,000~15,000μg/L、より好ましくは1,200~12,000μg/Lである。
液体ホップ抽出物の懸濁液又は液体ホップ抽出物のβ-リナロール含有量は、好ましくは150~3,000μg/L、より好ましくは220~2,200μg/Lである。
液体ホップ抽出物の懸濁液又は液体ホップ抽出物のゲラニオール含有量は、好ましくは80~1,500μg/L、より好ましくは120~1,200μg/Lである。
液体ホップ抽出物の懸濁液又は液体ホップ抽出物のフムレン含有量は、好ましくは20~300μg/L、より好ましくは25~250μg/Lである。
液体ホップ抽出物の懸濁液又は液体ホップ抽出物のリモネン含有量は、好ましくは30~450μg/L、より好ましくは40~400μg/Lである。
別の好ましい態様によれば、液体ホップ抽出物の懸濁液又は液体ホップ抽出物は、0.5~30μg/L、より好ましくは1~20μg/L、最も好ましくは1.5~15μg/Lのメチルメルカプタンを含む。
ミルセン及びβ-リナロールは、好ましくは、1:1~12:1、より好ましくは2:1~8:1の重量比で液体ホップ抽出物の懸濁液又は液体ホップ抽出物中に含まれる。
ゲラニオール及びリモネンは、好ましくは、1:1~12:1、より好ましくは2:1~8:1の重量比で液体ホップ抽出物の懸濁液又は液体ホップ抽出物に含まれる。
液体ホップ抽出物の懸濁液又は液体ホップ抽出物の総ポリフェノール含有量は、好ましくは100~4,000mg/L、より好ましくは150~3,000mg/L、最も好ましくは200~2,00mg/Lである。総ポリフェノール含有量は、好適にはMEBAK WBBM 2.16.1に従って決定できる。
本発明の更なる側面は、アルコール含量が0~1.0%アルコール度数(ABV)である充填された炭酸入りビールの製造方法であって、前記方法が
・アルコール含量が0~1.5%ABVであるビールを準備する工程;
・アルコール含量が0~1.5%ABVであるビールを、本発明の液体ホップ抽出物の懸濁液又は液体ホップ抽出物と混合して、風味の強いビールを製造する工程;
・風味の強いビールに炭酸を加えて、溶解二酸化炭素が少なくとも2g/Lである炭酸入りビールを製造する工程;及び
・炭酸入りビールを密封容器に充填する工程
を含む方法に関する。
好ましい態様において、ビールは、液体ホップ抽出物の懸濁液を添加した後であって充填の前にろ過する。
本発明の方法は、好ましくは、低アルコールビールの工場規模での生産に用いられる。したがって、好ましい態様において、このビールは、液体ホップ抽出物の懸濁液を添加した後でホップ抽出物を充填する前にろ過されたビールと混合して、少なくとも10hl、より好ましくは少なくとも50hl、最も好ましくは300~10,000hlの風味の強いビールを製造する。
本発明の方法の液体ホップ抽出物の懸濁液又は液体ホップ抽出物と混合する低アルコールビールは、好ましくは、アルコール含量が0~1.0%ABV、より好ましくは0~0.5%ABVである。
充填された炭酸入りビールは、好ましくは、アルコール含量が0~0.8%ABV、より好ましくは0~0.4%ABVである。
アルコール含量が0~1.5%ABVであるビールは、好適には、以下の工程:
・穀物と水の混合物をマッシングして、マッシュを調製する工程;
・マッシュを麦汁及びビール粕に分離する工程;
・麦汁を煮沸する工程;
・煮沸した麦汁を生の酵母で発酵してビールを調製する工程
を含む方法によって製造できる。
上記方法は、好ましくは、麦汁を煮沸する前、又は、麦汁を煮沸する間に、ホップ及び/又はホップ抽出物を麦汁に添加することを含む。
煮沸した麦汁の発酵によってアルコールを含むビールを調製してもよく、このアルコールを含むビールは、その後、アルコール含量を0~1.5%ABVに低下させるために脱アルコールする。あるいは、例えば冷温接触発酵を利用することによって、エタノールの形成を制限しながら発酵させる。
本発明の方法の好ましい態様によれば、アルコール含量が0~1.5%ABVであるビールは、アルコール含量が1.8~12%ABVであるビールの脱アルコールによって調製される。脱アルコール工程を行うビールのアルコール含量は、好ましくは、2~8%ABV、より好ましくは2.5~8%ABV、更により好ましくは3~7.5%ABV、一層より好ましくは4~7%ABV、最も好ましくは4.5~6%ABVである。
特に好ましい態様によれば、煮沸した麦汁は、アルコール含量が1.8~12%ABVであるビールを調製するために生の酵母で発酵させ、このビールは、アルコール含量が0~1.5%ABVである低アルコールビールを調製するために脱アルコールされる。
本発明の方法において、アルコールを含むビール中に存在する、好ましくは少なくとも50%、より好ましくは少なくとも70%、最も好ましくは少なくとも80%のアルコールは、脱アルコール工程で除去される。
ある態様において、脱アルコール工程を行うアルコールを含むビールはラガーである。あるいは、脱アルコール工程を行うアルコールを含むビールはエール、より好ましくはIPA(インディアペールエール)である。
ラガービールは、通常、下面発酵酵母、例えばS.ユーバヤヌス(S. eubayanus)、C.カールスベルゲンシス(C. carlsbergensis)又はC.パステウリアナム(C. pasteurianum)を用いて製造され、エールは、通常、上面発酵酵母、例えばS.セレビシエ(S. cerevisiae)を用いて製造される。
脱アルコールは、当技術分野で公知の技術、例えば逆浸透、透析又は蒸発により行うことができる(一般的な方法については、Mangindaan et al., Trends in Food Science and Technology 71 (2018), 36-45及びBranyik et al, J. Food Eng. 108 (2012), 493-506を参照)。
好ましい態様において、脱アルコールは、蒸留、より好ましくは真空蒸留による。真空蒸留は当技術分野で周知の技術である。
当業者は、共通の一般知識及びこの明細書で開示する情報に基づき、蒸留のための好適な条件を決定できる。
ある態様では、蒸留は10~100℃、より好ましくは20~65℃、最も好ましくは30~50℃で行う。
蒸留は、減圧、例えば0.01~500mbar、好ましくは1~200mbar、最も好ましくは10~150mbarの圧力で行ってもよい。
真空蒸留は、
・例えば熱交換器内でのアルコール含有モルト飲料の予熱
・真空脱ガス装置内でのアルコール含有モルト飲料の脱気
・1つ以上の真空カラム、例えば充填層カラム内でのアルコール含有モルト飲料からのエタノールの分離
・冷却及び任意に炭酸化
の工程の1つ以上を含んでいてもよい。
本発明の好ましい態様において、アルコール含量が0~1.5%ABVであるビール100部と、液体ホップ抽出物の懸濁液又は液体ホップ抽出物10~60重量部とを混合する。より好ましくは、100部のビールと、15~45重量部の液体ホップ抽出物の懸濁液又は液体ホップ抽出物とを混合する。
本発明の方法でビールと混合する液体ホップ抽出物の懸濁液又は液体ホップ抽出物の量は、好ましくは、1hL当たり200~2,000gの乾燥ホップ、より好ましくは1hL当たり300~1,500gの乾燥ホップに等しい。
本発明の方法で得られる炭酸入りビールは、好ましくは、濁度(EBC、90°、0℃、650nm)が10未満、より好ましくは8未満、最も好ましくは7未満である。
本発明の方法の最後に、炭酸入りビールは、密封容器に充填される。好適な容器の例としては、瓶、缶、樽及びタンクが挙げられる。
本発明の別の側面は、これまでに説明した方法によって得られる充填された低アルコールビールに関する。
本発明は、以下の非限定的な実施例によって例示される。
実施例1
7.2%アルコールABV(15.8°P)のラガービールを、大麦モルトと水の混合物をマッシングして、マッシュを調製すること;マッシュを麦汁及びビール粕に分離すること;ホップの存在下で麦汁を煮沸して、煮沸麦汁を調製すること;煮沸麦汁を生の酵母で発酵させて、発酵麦汁を調製すること;並びに発酵麦汁を熟成及びろ過すること、によって調製した。その後、ビールを真空蒸留(Schmidt-Bretten、Bretten、ドイツ)によって脱アルコールした。このようにして得られた脱アルコールビールは、抽出物が6.3°Pであり、アルコール含量が0.03%ABVであった。
水性ホップ抽出物を以下のように調製した。まず、10hLの脱気水を撹拌容器に入れ、次に、ペレット状ホップのブレンド(1/5 citra cryo、2/5 mosaic及び2/5 simcoe-2.5kg/hL)及び乾燥酵母(30g/hL)を容器に入れた。ホップ及び酵母の懸濁液に二酸化炭素を通気して酸素を除去し、その後容器を閉じ、二酸化炭素雰囲気下で保持した。ホップ及び酵母の懸濁液を20℃で72時間保持し、当該期間中連続撹拌した。
次に、懸濁液をろ過して、清澄なホップ抽出物を生成した。ホップ抽出物の組成を分析した。結果を表1に示す。
脱アルコールラガービール(30.8hL)を、水性ホップ抽出物(9.2hl)と混合し、ろ過し、炭酸を加えて約5.5g/L COとし、低温殺菌し、瓶に充填した。
最終的なビールはpHが4.6であり、濁度が4.5EBC(90°、0℃、650nm)であった。
実施例2
この実施例では水性ホップ抽出物に代えて、同量のろ過していない液体ホップ抽出物の懸濁液を脱アルコールラガービールに添加したことを除いては、実施例1を繰り返した。この場合も、濁度の低いビールが得られた。
実施例3
実施例1及び2のビールの製造の2週間後に、これらのビールと、実施例1の脱アルコールビールを、584g/hLの実施例1と同じホップブレンドを用い、2℃で72時間ドライホッピングすることによって2週間前に同様に製造したビールと比較した。
このようにして得られた3種の低アルコールビールについて、味覚パネルによるブラインド評価を行う。パネルは、実施例1及び2の低アルコールビールを明らかに好む。
このようにして得られた3種の低アルコールビールについて、味覚パネルによるブラインド評価を行う。パネルは、実施例1及び2の低アルコールビールを明らかに好む。
以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 液体ホップ抽出物の懸濁液又は液体ホップ抽出物の製造方法であって、前記方法は、
(a)ホップ、乾燥ホップ、ペレット状ホップ及びこれらの組合せから選択されるホップ原料を準備する工程;
(b)100重量部の水性液体と1~20重量部の前記ホップ原料とを混合して、ホップ懸濁液を調製する工程、ここで、前記水性液体は少なくとも95重量%の水を含有する;
(c)前記ホップ懸濁液を15~35℃で少なくとも3時間維持して、液体ホップ抽出物の懸濁液を調製する工程;
(d)場合によっては、前記液体ホップ抽出物の懸濁液を固液分離して、液体ホップ抽出物とホップ残渣を調製する工程;
を含む方法。
[2] 前記水性液体を酵母と更に混合してホップ懸濁液を調製する、[1]に記載の方法。
[3] 前記酵母100重量部の水性液体を0.005~1.0重量部の乾燥酵母と混合する、[2]に記載の方法。
[4] 前記ホップ懸濁液を15~35℃で少なくとも5時間維持して、液体ホップ抽出物の懸濁液を調製する、[1]~[3]のいずれか一つに記載の方法。
[5] 前記ホップ懸濁液のpHが6.0~8.5である、[1]~[4]のいずれか一つに記載の方法。
[6] [1]~[5]のいずれか一つに記載の方法によって得られる液体ホップ抽出物の懸濁液又は液体ホップ抽出物であって、前記懸濁液又は抽出物は、エタノール含量が1体積%以下であり、
a.フムロン、コフムロン、アドフムロン、プレフムロン、ポストフムロン及びこれらの組合せから選択される3~300mg/Lのアルファ酸;
b.イソフムロン、イソコフムロン、イソアドフムロン及びこれらの組合せから選択される0.5~20mg/Lのイソアルファ酸;
c.500~20,000μg/Lのミルセン;
d.100~4,000μg/Lのβ-リナロール;
e.50~2,000μg/Lのゲラニオール;
f.10~400μg/Lのフムレン;
g.12~500μg/Lのリモネン;
を含む、液体ホップ抽出物の懸濁液又は液体ホップ抽出物。
[7] 前記液体ホップ抽出物の懸濁液又は液体ホップ抽出物中に、ミルセン及びβ-リナロールが、1:1~12:1の重量比で含まれる、[6]に記載の液体ホップ抽出物の懸濁液又は液体ホップ抽出物。
[8] 0.5~30μg/Lのメチルメルカプタンを含む、[6]又は[7]に記載の液体ホップ抽出物の懸濁液又は液体ホップ抽出物。
[9] アルコール含量が0~1.0%アルコール度数(ABV)である充填された炭酸入りビールの製造方法であって、前記方法は、
・アルコール含量が0~1.5%ABVであるビールを準備する工程;
・前記アルコール含量が0~1.5%ABVであるビールを、[6]~[8]のいずれか一つに記載の液体ホップ抽出物の懸濁液又は液体ホップ抽出物と混合して、風味の強いビールを製造する工程;
・前記風味の強いビールに炭酸を加えて、溶解二酸化炭素が少なくとも2g/Lである炭酸入りビールを製造する工程;及び
・前記炭酸入りビールを密封容器に充填する工程;
を含む方法。
[10] 前記液体ホップ抽出物の懸濁液を添加した後であって前記充填の前に、前記ビールをろ過する、[9]に記載の方法。
[11] 100部の前記アルコール含量が0~1.5%ABVであるビールと、10~60重量部の前記液体ホップ抽出物とを混合する、[10]に記載の方法。
[12] 前記アルコール含量が0~1.5%ABVであるビールは、アルコール含量が1.8~12%ABVであるビールの脱アルコールによって調製する、[9]~[11]のいずれか一つに記載の方法。
[13] 前記アルコール含量が0~1.5%ABVであるビールは、
・穀物と水の混合物をマッシングして、マッシュを調製する工程;
・前記マッシュを麦汁及びビール粕に分離する工程;
・前記麦汁を煮沸する工程;
・前記煮沸した麦汁を生の酵母で発酵してビールを調製する工程
を含む方法によって調製する、[9]~[12]のいずれか一つに記載の方法。
[14] 前記煮沸した麦汁を生の酵母で発酵してアルコール含量が1.8~12%ABVであるビールを調製し、前記アルコール含量が1.8~12%ABVであるビールを脱アルコールして、アルコール含量が0~1.5%ABVである低アルコールビールを調製する、[13]に記載の方法。
[15] [9]~[14]のいずれか一つに記載の方法によって得られる充填された低アルコールビール。

Claims (15)

  1. 液体ホップ抽出物の懸濁液又は液体ホップ抽出物の製造方法であって、前記方法は、
    (a)ホップ、乾燥ホップ、ペレット状ホップ及びこれらの組合せから選択されるホップ原料を準備する工程;
    (b)100重量部の水性液体と1~20重量部の前記ホップ原料とを混合して、ホップ懸濁液を調製する工程、ここで、前記水性液体は少なくとも95重量%の水を含有する;
    (c)前記ホップ懸濁液を15~35℃で少なくとも3時間維持して、液体ホップ抽出物の懸濁液を調製する工程;
    (d)場合によっては、前記液体ホップ抽出物の懸濁液を固液分離して、液体ホップ抽出物とホップ残渣を調製する工程;
    を含む方法。
  2. 前記水性液体を酵母と更に混合してホップ懸濁液を調製する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記酵母100重量部の水性液体を0.005~1.0重量部の乾燥酵母と混合する、請求項2に記載の方法。
  4. 前記ホップ懸濁液を15~35℃で少なくとも5時間維持して、液体ホップ抽出物の懸濁液を調製する、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記ホップ懸濁液のpHが6.0~8.5である、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 請求項1~5のいずれか一項に記載の方法によって得られる液体ホップ抽出物の懸濁液又は液体ホップ抽出物であって、前記懸濁液又は抽出物は、エタノール含量が1体積%以下であり、
    a.フムロン、コフムロン、アドフムロン、プレフムロン、ポストフムロン及びこれらの組合せから選択される3~300mg/Lのアルファ酸;
    b.イソフムロン、イソコフムロン、イソアドフムロン及びこれらの組合せから選択される0.5~20mg/Lのイソアルファ酸;
    c.500~20,000μg/Lのミルセン;
    d.100~4,000μg/Lのβ-リナロール;
    e.50~2,000μg/Lのゲラニオール;
    f.10~400μg/Lのフムレン;
    g.12~500μg/Lのリモネン;
    を含む、液体ホップ抽出物の懸濁液又は液体ホップ抽出物。
  7. 前記液体ホップ抽出物の懸濁液又は液体ホップ抽出物中に、ミルセン及びβ-リナロールが、1:1~12:1の重量比で含まれる、請求項6に記載の液体ホップ抽出物の懸濁液又は液体ホップ抽出物。
  8. 0.5~30μg/Lのメチルメルカプタンを含む、請求項6又は7に記載の液体ホップ抽出物の懸濁液又は液体ホップ抽出物。
  9. アルコール含量が0~1.0%アルコール度数(ABV)である充填された炭酸入りビールの製造方法であって、前記方法は、
    ・アルコール含量が0~1.5%ABVであるビールを準備する工程;
    ・前記アルコール含量が0~1.5%ABVであるビールを、請求項6~8のいずれか一項に記載の液体ホップ抽出物の懸濁液又は液体ホップ抽出物と混合して、風味の強いビールを製造する工程;
    ・前記風味の強いビールに炭酸を加えて、溶解二酸化炭素が少なくとも2g/Lである炭酸入りビールを製造する工程;及び
    ・前記炭酸入りビールを密封容器に充填する工程;
    を含む方法。
  10. 前記液体ホップ抽出物の懸濁液を添加した後であって前記充填の前に、前記ビールをろ過する、請求項9に記載の方法。
  11. 100部の前記アルコール含量が0~1.5%ABVであるビールと、10~60重量部の前記液体ホップ抽出物とを混合する、請求項10に記載の方法。
  12. 前記アルコール含量が0~1.5%ABVであるビールは、アルコール含量が1.8~12%ABVであるビールの脱アルコールによって調製する、請求項9~11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記アルコール含量が0~1.5%ABVであるビールは、
    ・穀物と水の混合物をマッシングして、マッシュを調製する工程;
    ・前記マッシュを麦汁及びビール粕に分離する工程;
    ・前記麦汁を煮沸する工程;
    ・前記煮沸した麦汁を生の酵母で発酵してビールを調製する工程
    を含む方法によって調製する、請求項9~12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記煮沸した麦汁を生の酵母で発酵してアルコール含量が1.8~12%ABVであるビールを調製し、前記アルコール含量が1.8~12%ABVであるビールを脱アルコールして、アルコール含量が0~1.5%ABVである低アルコールビールを調製する、請求項13に記載の方法。
  15. 請求項9~14のいずれか一項に記載の方法によって得られる充填された低アルコールビール。
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