JP2024120118A - ステントグラフト - Google Patents

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Abstract

Figure 2024120118000001
【課題】縮径状態におけるステントの外径をより小さくすることが可能な構造のステントを提供する。
【解決手段】ステントグラフト100は、筒状体10と、グラフト110と、を備え、筒状体10とグラフト110と結紮している複数の結紮部80を備え、筒状体10は、第1傾斜部16及び第2傾斜部17を有するV字構造15を含み、複数の結紮部80には、第1傾斜部16をグラフト110に対して結紮している第1結紮部81と、第2傾斜部17をグラフト110に対して結紮している第2結紮部84と、が含まれ、第1結紮部81には、第1特定結紮部82が含まれ、第2結紮部84には、仮想の基準線Bを基準として、第1特定結紮部82に対する対称位置の最も近くに位置する第2特定結紮部85が含まれ、基準線Bを基準として、第1特定結紮部82と第2特定結紮部85とが互いに非対称な配置となっている。
【選択図】図2

Description

本発明は、ステントグラフトに関する。
デリバリー装置(不図示)等によって生体内の所望の部位に搬送されるとともに、当該所望の部位に留置して用いられるステントグラフトとしては、例えば、特許文献1に記載のものがある。特許文献1のステントグラフト(同文献には、ステントと記載)は、その全体が、ワイヤを平織りして編むことによって構成されている。
一般に、ステントグラフトは、縮径した状態(縮径状態)でデリバリー装置が有するシースに収容され、その収容状態で所望の部位に搬送される。
特開2003-079742号公報
ところで、低侵襲性を実現する観点から、より細径のシースに収容可能なステントグラフトが求められている。
本願発明者の検討によれば、引用文献1のステントグラフトは、縮径状態におけるステントグラフトの細径化について、改善の余地がある。
本発明によれば、ワイヤにより構成されている筒状体と、
前記筒状体と同軸に配置されているグラフトと、
を備えるステントグラフトであって、
前記筒状体と前記グラフトとを複数箇所でそれぞれ結紮している複数の結紮部を備え、
前記筒状体は、前記筒状体の軸方向に対する傾斜方向にそれぞれ延在する第1傾斜部及び第2傾斜部を有するV字構造を含み、
前記複数の結紮部には、一の前記V字構造の前記第1傾斜部を前記グラフトに対して結紮している第1結紮部と、前記一のV字構造の前記第2傾斜部を前記グラフトに対して結紮している第2結紮部と、が含まれ、
前記第1結紮部には、第1特定結紮部が含まれ、
前記第2結紮部には、前記軸方向に対して平行であるとともに前記一のV字構造の頂点を通過する仮想の基準線を基準として、前記第1特定結紮部に対する対称位置の最も近くに位置する第2特定結紮部が含まれ、
前記基準線を基準として、前記第1特定結紮部と前記第2特定結紮部とが互いに非対称な配置となっているステントグラフトが提供される。
本発明によれば、縮径状態におけるステントの外径をより小さくすることが可能な構造のステントグラフトを実現することができる。
第1実施形態に係るステントグラフトの模式的な平面図であり、ステントグラフトにおける一端側の部分を示している。 図1のA部の拡大図であり、ステントグラフトを平坦に展開した状態を示す。 第1実施形態の一のV字構造を平坦に展開した状態を示す。 第1実施形態の結紮部を示しており、個々の結紮部が、1本の糸部材の全体を用いて結紮することによって形成されている例を示している。 第1実施形態の変形例に係る結紮部を示しており、第1結紮部と第2結紮部とが共通の糸部材の一部分ずつにより構成されている。 第2実施形態に係るステントグラフトの模式的な平面図であり、ステントグラフトにおける一端側の部分を示している。 図7(a)、図7(b)及び図7(c)はステントグラフトを平坦に展開した状態を示し、このうち図7(a)は図6のD部の拡大図、図7(b)は図6のE部の拡大図、図7(c)は図6のF部の拡大図である。
以下、本発明の実施形態について、図1から図7を用いて説明する。
なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
〔第1実施形態〕
先ず、図1から図4を用いて第1実施形態を説明する。なお、ステントグラフト100の軸方向(筒状体10の軸方向)は、図1における上下方向である。また、図2は、図1に示すA部(一点鎖線で囲まれている部分)の拡大図であり、ステントグラフト100を平坦に展開した状態を示す。このため、図2における左右方向は、ステントグラフト100の周方向と対応している。また、図1及び図2において、グラフト110を等間隔に配列されている複数のドットの網掛けで表している。また、図3では、図2に示されている複数のV字構造15のうちの1つを選択的に示している。
図1から図4に示すように、本実施形態に係るステントグラフト100は、ワイヤ21により構成されている筒状体10と、筒状体10と同軸に配置されているグラフト110と、を備える。
ステントグラフト100は、筒状体10とグラフト110とを複数箇所でそれぞれ結紮している複数の結紮部80を備え、筒状体10は、筒状体10の軸方向に対する傾斜方向にそれぞれ延在する第1傾斜部16及び第2傾斜部17を有するV字構造15を含み、複数の結紮部80には、一のV字構造15の第1傾斜部16をグラフト110に対して結紮している第1結紮部81と、一のV字構造15の第2傾斜部17をグラフト110に対して結紮している第2結紮部84と、が含まれる。
第1結紮部81には、第1特定結紮部82が含まれ、第2結紮部84には、上記軸方向に対して平行であるとともに一のV字構造15の頂点を通過する仮想の基準線B(図3参照)を基準として、第1特定結紮部82に対する対称位置の最も近くに位置する第2特定結紮部85が含まれ、基準線Bを基準として、第1特定結紮部82と第2特定結紮部85とが互いに非対称な配置となっている。
なお、ここでいう第1特定結紮部82と第2特定結紮部85とが互いに非対称な配置となっているとは、基準線Bの延在方向において互いにずれた位置に配置されている(互いに重複していない)ことを意味している。
また、ここでいう結紮とは、糸部材801b(図4参照)を用いて筒状体10をグラフト110に対して縫着することを意味しており、結紮部80は、糸部材801bにより形成されている縫着部である。
ステントグラフト100は、デリバリー装置(不図示)のシース(不図示)に収容されている間は、当該ステントグラフト100の外径及び内径が相対的に小さい縮径状態となっている。ステントグラフト100を収容しているシースを生体の所望の部位に到達させ、シースからステントグラフト100を離脱させると、ステントグラフト100は縮径状態から拡径状態へと弾性復元する。こうして、ステントグラフト100を当該所望の部位に搬送及び留置することができる。
なお、ステントグラフト100の縮径状態とは、ステントグラフト100がシース内に存在しうる程度に径方向に圧縮されている状態を意味している。また、ステントグラフト100の拡径状態とは、少なくとも縮径状態よりも拡径した状態を意味しており、例えば、ステントグラフト100の自然状態である。
本実施形態によれば、基準線Bを基準として、第1特定結紮部82と第2特定結紮部85とが互いに非対称な位置に配置されており、したがって第1特定結紮部82と第2特定結紮部85とが、基準線Bの延在方向において互いにずれた位置に配置されている。これにより、ステントグラフト100が縮径する際に、第1特定結紮部82と第2特定結紮部85とが互いに干渉してしまうことが抑制される。
よって、ステントグラフト100をデリバリー装置のシースに収容させる際に、ステントグラフト100を十分に縮径させることができ、縮径状態におけるステントグラフト100の外径をより小さくすることができる。このため、ステントグラフト100を、より低侵襲に生体内の所望の部位に搬送することができる。
以下の説明において、筒状体10の周方向を単に周方向と称し、筒状体10の軸方向を単に軸方向と称する場合がある。また、便宜的に、軸方向における一方側(一端側)を上方(図1における上方向)、軸方向における他方側(他端側)を下方(図1における下方向)と称する場合がある。
また、ステントグラフト100の各部の位置関係及び形状は、特に断りが無い限り、ステントグラフト100の拡径状態での位置関係及び形状を説明したものである。
ここで、図4は、結紮部80の構造の例を示す図である。
図4においては、結紮部80を構成する糸部材801bを実線で示しており、ワイヤ21を二点鎖線で示している。なお、図4においては、V字構造15の角部と、V字構造15の第1傾斜部16の両端間の中間部分と、をそれぞれ結紮部80によりグラフト110(図4ではグラフト110は不図示)に対して結紮している例を示す。
本実施形態の場合、個々の結紮部80は、1本の糸部材801bを用いて結紮することによって形成されており、ワイヤ21をグラフト110に対して縫着している巻回部801dと、1つの結び目801aと、を含んでいる。ただし、本実施形態の場合、1本の糸部材801bによって構成された複数の結び目801aが互いに隣接及び接触している場合は、その集合体を1つの結び目801aとみなす。
図4に示す結紮部80は、例えば、ワイヤ21をグラフト110に対して縫い付けるように、糸部材801bをワイヤ21に対して1回又は複数回巻き付けて巻回部801dを形成することによって、糸部材801bの一端部と他端部とを互いに結び合わせて結び目801aを形成することによって得られる。図4には、結び目801aからそれぞれ突出している糸部材801bの一対の端部801cも示されている。
ここで、本実施形態の場合、個々の結紮部80どうしが互いに非対称である(基準線Bを基準として互いに非対称である)とは、少なくともステントグラフト100の縮径状態(デリバリー装置に収容されている状態)において、個々の結紮部80が有する結び目801aを包含(内包)する最小の円(図4に示す仮想円C2)どうしが、基準線Bの延在方向において互いに重複していない(完全にずれている)ことを意味する。
好ましくは、ステントグラフト100の縮径状態において、個々の結紮部80が有する結び目801aと巻回部801dとを包含(内包)する最小の円(図4に示す仮想円C1)どうしが、基準線Bの延在方向において互いに重複していない(完全にずれている)。
このようにすることにより、ステントグラフト100をデリバリー装置に収納する際に、個々の結紮部80が有する巻回部801dどうしが互いに干渉してしまうことを抑制できる。
更に好ましくは、ステントグラフト100の自然状態(拡径状態)において、個々の結紮部80が有する結び目801aを包含(内包)する最小の円(仮想円C2)どうしが、基準線Bの延在方向において互いに重複していない(完全にずれている)。
このようにすることにより、ステントグラフト100の縮径状態において、当該仮想円C2どうしが、基準線Bの延在方向において互いに重複していない構成をより確実に実現することができる。更には、ステントグラフト100をデリバリー装置に収容する前の段階であっても、自然状態における仮想円C2どうしの位置が基準線Bの延在方向において互いに重複していないことを確認することにより、縮径状態においても、当該仮想円C2どうしが基準線Bの延在方向において互いに重複していない構成となることを容易に確認できる。
一層好ましくは、ステントグラフト100の自然状態(拡径状態)において、個々の結紮部80が有する結び目801aと巻回部801dとを包含(内包)する最小の円(仮想円C1)どうしが、基準線Bの延在方向において互いに重複していない(完全にずれている)。
このようにすることにより、ステントグラフト100の縮径状態において、当該仮想円C1どうしが、基準線Bの延在方向において互いに重複していない構成をより確実に実現することができる。更には、ステントグラフト100をデリバリー装置に収容する前の段階であっても、自然状態における仮想円C1どうしの位置が基準線Bの延在方向において互いに重複していないことを確認することにより、縮径状態においても、当該仮想円C1どうしが基準線Bの延在方向において互いに重複していない構成となることを容易に確認できる。
ただし、本発明において、少なくともステントグラフト100の縮径状態において、仮想円C2どうしが、基準線Bの延在方向において互いに重複していなければよく(完全にずれていればよく)、ステントグラフト100の自然状態(拡径状態)においては、仮想円C2の一部分どうし又は仮想円C1の一部分どうしが、基準線Bの延在方向において互いに重複していてもよい。
結紮部80の結び目801aの態様としては、特に限定されず、例えば、半結び、男結び、女結び、外科結び等を挙げることができる。
また、結紮の手法としては、特に限定されず、例えば、本結び、両手結び、片手結び、機械結び、深部結紮等を挙げることができる。
なお、図1、図2及び図3においては、個々の結紮部80を、上記の仮想円C2に相当する大きさの円で模式的に表している。
なお、図4に示すように、第1特定結紮部82と対応する仮想円C2と、第2特定結紮部85と対応する仮想円C2とは、周方向において互いに重複していないことが好ましい。これにより、ステントグラフト100を縮径させる際に、第1特定結紮部82と第2特定結紮部85とが互いに干渉してしまうことを、更に抑制できる。
より好ましくは、第1特定結紮部82と対応する仮想円C1と、第2特定結紮部85と対応する仮想円C1とは、周方向において互いに重複していない。これにより、ステントグラフト100を縮径させる際に、第1特定結紮部82と第2特定結紮部85とが互いに干渉してしまうことを、より一層抑制することができる。
本実施形態の場合、V字構造15の各第1傾斜部16は、例えば、第1傾斜方向(図2における右下がり方向)に延在しており、V字構造15の各第2傾斜部17は、例えば、第1傾斜方向とは逆向きの第2傾斜方向(図2における右上がり方向)に延在している。
本実施形態の場合、個々のV字構造15において、各第1傾斜部16の長さ寸法(第1傾斜部16の延在方向における寸法)と、各第2傾斜部17の長さ寸法(第2傾斜部17の延在方向における寸法)とは、例えば、互いに同等の長さ寸法に設定されている。
また、各V字構造15の第1傾斜部16どうしは、互いに同等の長さ寸法に設定されており、各V字構造15の第2傾斜部17どうしも、互いに同等の長さ寸法に設定されている。
また、各V字構造15において、基準線Bに対する第1傾斜部16の傾斜角度と、基準線Bに対する第2傾斜部17の傾斜角度とは、互いに同等の寸法に設定されている。
V字構造15において、第1傾斜部16と第2傾斜部17との境界部は、一方側又は他方側に向けて凸の形状となっている角部(後述する角部18、19)を構成している。また、以下の説明においてV字構造15の第1傾斜部16の各端部のうち当該角部を構成している端部を、一端部と称し、当該一端部の反対側の端部を他端部と称する。また、V字構造15の第2傾斜部17の各端部のうち当該角部を構成している端部を、一端部と称し、当該一端部の反対側の端部を他端部と称する。
本実施形態の場合、筒状体10は、例えば、周方向に互いに連なって配置されている複数のV字構造15を有する。より詳細には、筒状体10は、例えば、周方向に相互に連接されている複数のV字構造15によってジグザグ状の形状に構成されているジグザグ延在部25を含む。そして、図1に示すように、一例として、筒状体10は、1つのジグザグ延在部25を含み、当該ジグザグ延在部25によって構成されているジグザグ状のリング形状に形成されている。
ジグザグ延在部25は、例えば、V字構造15の第1傾斜部16と同様に第1傾斜方向に延在する第1延在部28と、V字構造15の第2傾斜部17と同様に第2傾斜方向に延在する第2延在部29と、が交互に繰り返し連なった形状である。
本実施形態の場合、ジグザグ延在部25において、各第1延在部28の長さ寸法(第1延在部28の延在方向における寸法)と、各第2延在部29の長さ寸法(第2延在部29の延在方向における寸法)とは、例えば、互いに同等の長さ寸法に設定されている。
また、ジグザグ延在部25の第1延在部28どうしは、互いに同等の長さ寸法に設定されており、各ジグザグ延在部25の第2延在部29どうしも、互いに同等の長さ寸法に設定されている。
また、ジグザグ延在部25において、筒状体10の軸心に対する第1延在部28の傾斜角度と、当該軸心に対する第2延在部29の傾斜角度とは、互いに同等の寸法に設定されている。
ここで、ジグザグ延在部25において、第1延在部28と第2延在部29との境界の角部が図6における上方に向けて凸の形状となっている部分を山部26と称し、第1延在部28と第2延在部29との境界の角部が図6における下方に向けて凸の形状となっている部分を谷部27と称する。
ここで、本実施形態の場合、一のV字構造15の第1傾斜部16の一端部と、隣接している別のV字構造15の第2傾斜部17の一端部とは、互いに連接されており、一のV字構造15の第1傾斜部16の一端部と隣接している別のV字構造15の第2傾斜部17の一端部との境界は、軸方向における一方側又は他方側のいずれか一方に向けて凸の角部を形成している。
更に、上述のように、筒状体10は、例えば、周方向に相互に連接されている複数のV字構造15によってジグザグ状の形状に構成されているジグザグ延在部25を含む。換言すると、ジグザグ延在部25は、例えば、周方向に相互に連接されている複数のV字構造15によってジグザグ状の形状に構成されている。
より詳細には、ジグザグ延在部25の第1延在部28は、例えば、V字構造15の第1傾斜部16によって構成されており、ジグザグ延在部25の第2延在部29は、例えば、V字構造15の第2傾斜部17によって構成されている。また、ジグザグ延在部25の各山部26は、第1傾斜部16の一端部と第2傾斜部17の一端部とによって構成されており、ジグザグ延在部25の各谷部27は、第1傾斜部16の他端部と第2傾斜部17の他端部とによって構成されている。
本実施形態の場合、ステントグラフト100は、軸方向において相互に離間して配置されている複数の筒状体10を備えており、複数の筒状体10のうち2つ以上の筒状体10の各々のいずれかのV字構造15について、それぞれ第1特定結紮部82と第2特定結紮部85とが互いに非対称な配置となっている。
これにより、ステントグラフト100の軸方向における複数箇所において、ステントグラフト100を縮径させる際に、第1特定結紮部82と第2特定結紮部85とが互いに干渉してしまうことを抑制できる。
複数の筒状体10は、例えば、互いに同一形状及び同一サイズに設定されている。
本実施形態の場合、個々の筒状体10を構成しているワイヤ21の数は、例えば、1である。すなわち、個々の筒状体10は、例えば、単数のワイヤ21により構成されている。ただし、筒状体10は、複数のワイヤによって構成されていてもよい。
ワイヤ21の材料は、特に限定されず、金属材料であってもよいし、樹脂材料であってもよい。
ワイヤ21の線径(外径)は、特に限定されないが、例えば、0.05mm以上0.55mm以下であることが好ましい。
ここで、複数の筒状体10のうち、軸方向において当該ステントグラフト100の端部に位置する端部筒状体(以下、第1筒状体11)は、例えば、いずれかのV字構造15について、第1特定結紮部82と第2特定結紮部85とが互いに非対称な配置となっている。
これにより、ステントグラフト100の一端部又は他端部のいずれか一方において、ステントグラフト100を縮径させる際に、第1特定結紮部82と第2特定結紮部85とが互いに干渉してしまうことが抑制される。
なお、好ましくは、第1筒状体11(端部筒状体)の上記端部に位置する複数のV字構造15について、それぞれ第1特定結紮部82と第2特定結紮部85とが互いに非対称な配置となっており、更に好ましくは、第1筒状体11(端部筒状体)のすべてのV字構造15について、第1特定結紮部82と第2特定結紮部85とが互いに非対称な配置となっている。
本実施形態の場合、一例として、第1筒状体11は、ステントグラフト100の一端部に位置している。
より詳細には、複数の筒状体10は、例えば、上述の第1筒状体11と、第1筒状体11を構成しているワイヤとは別部材のワイヤによってそれぞれ構成されている複数の第2筒状体90と、第1ワイヤ及び第2ワイヤとは別部材のワイヤ(以下、第3ワイヤ(不図示))によって構成されている第3筒状体(不図示)と、を更に含む。第1筒状体11、複数の第2筒状体90、及び、第3筒状体が、軸方向において上からこの順に配置されている。すなわち、ステントグラフト100の軸方向における一端部が第1筒状体11によって構成されており、ステントグラフト100の軸方向における中央部が複数の第2筒状体によって構成されており、ステントグラフト100の軸方向における他端部が第3筒状体によって構成されている。
第1筒状体11、複数の第2筒状体90及び第3筒状体は、例えば、それぞれ円筒状に形成されている。第1筒状体11、複数の第2筒状体90及び第3筒状体は、互いに同径に形成されており、互いに同軸に配置されており、且つ、軸方向において互いに離間して配置されている。
本実施形態の場合、第1筒状体11と同様に、第3筒状体の上記端部に位置する複数のV字構造15について、それぞれ第1特定結紮部82と第2特定結紮部85とが互いに非対称な配置となっており、更に好ましくは、第3筒状体(端部筒状体)のすべてのV字構造15について、第1特定結紮部82と第2特定結紮部85とが互いに非対称な配置となっている。
このようにすることにより、ステントグラフト100の他端部において、ステントグラフト100を縮径させる際に、第1特定結紮部82と第2特定結紮部85とが互いに干渉してしまうことが抑制される。
なお、ステントグラフト100が備える筒状体10の数は、上記の例に限らず、ステントグラフト100の所望の長さ寸法(軸方向における長さ寸法)に応じて適宜変更することができる。
また、筒状体10が備えるジグザグ延在部25の数は、上記の例に限らず、ステントグラフト100の所望の長さ寸法(軸方向における長さ寸法)に応じて適宜変更することができる。
また、ステントグラフト100が備える結紮部80の数は、特に限定されず、ステントグラフト100の所望の直径に応じて適宜変更することができる。ただし、少なくとも第1特定結紮部82と第2特定結紮部85とが、基準線Bを基準として、互いに非対称な配置となっていることが好ましい。
また、第1筒状体11及び第3筒状体が備える結紮部80の数は、特に限定されず、ステントグラフト100の所望の直径に応じて適宜変更することができる。
また、第3筒状体は、必ずしも第1筒状体11と同様の構成である必要はなく、第3筒状体は、第1筒状体11とは異なる数の結紮部80を備えて構成されていてもよい。
ステントグラフト100は、例えば、X線不透過性の複数のマーカー(不図示)を備えていてもよい。各マーカーは、例えば、金などの細線をコイル状に巻回することにより構成されており、筒状体10を構成するワイヤに外挿されている。
複数のマーカーは、例えば、筒状体10に設けられている第1マーカーと、第3筒状体に設けられている第2マーカーと、を含んでいる。生体内において、各マーカーによって、筒状体10及び第3筒状体の位置、すなわちステントグラフト100の一端部及び他端部の位置をそれぞれ認識することができる。
グラフト110は、例えば、円筒状に形成されている。また、グラフト110は、ステントグラフト100の縮径に伴って収縮することができるように構成されているとともに、ステントグラフト100の拡張に伴って膨張することができるように構成されている。
また、グラフト110は、例えば、ステントグラフト100の外面(外側)に固定されている。ただし、グラフト110は、ステントグラフト100の内面(内側)に固定されていてもよく、また、ステントグラフト100はグラフト110を2つ備えており、2つのグラフト110のうち一方がステントグラフト100の内面に固定されており、他方が外面に固定されていてもよい。
グラフト110を構成する材料は、血流を透過させないものであればよく、例えば、セルロース繊維、綿、リンター、カポック、亜麻、大麻、ラミー、絹、羊毛等の天然繊維、ナイロン(ポリアミド)、テトロン、レーヨン、キュプラ、アセテート、ビニロン、アクリル、ポリエチレンテレフタレート(ポリエステル)、ポリプロピレン等の化学繊維、またはこれら天然および化学繊維のうちの2以上の組み合わせ(混紡等)等が挙げられる。
<第1実施形態の変形例>
次に、図5を用いて第1実施形態の変形例を説明する。
本変形例に係るステントグラフト100は、以下に説明する点で、上記の第1実施形態に係るステントグラフト100と相違しており、その他の点では上記の第1実施形態に係るステントグラフト100と同様に構成されている。
上記においては、個々の結紮部80が、1本の糸部材801bの全体によって構成されている例を説明した。ただし、本変形例では、図5に示すように、2つの結紮部80が、1本の糸部材801bの一部分ずつによって構成されている例を説明する。より詳細には、一例として、第1結紮部81と第2結紮部84とが共通の糸部材801bの一部分ずつにより構成されている。更に詳細には、共通の糸部材801bの一部分ずつにより構成されている第1結紮部81及び第2結紮部84は、例えば、糸部材801bの一端側に結び目801aを形成した後、ワイヤ21をグラフト110に対して縫い付けるようにして、糸部材801bをワイヤ21に対して1回又は複数回巻き付けて巻回部801dを形成することによって、糸部材801bの他端側に別の結び目801aを形成することによって得られる。そして、本変形例の場合、一端側の結び目801aが第1結紮部81を構成しており、他端側の結び目801aが第2結紮部84を構成している。すなわち、一端側の結び目801a(第1結紮部81)は、一のV字構造15の第1傾斜部16をグラフト110に対して結紮しており、一端側の結び目801a(第2結紮部84)は、一のV字構造15の第2傾斜部17をグラフト110に対して結紮している。また、第1結紮部81と第2結紮部84とは、共通の巻回部801dを有している。
ここで、本変形例の場合、一端側の結び目801aは、第1特定結紮部82であり、他端側の結び目801aは、第2特定結紮部85である。すなわち、基準線Bを基準として、一端側の結び目801a(第1特定結紮部82)と他端側の結び目801a(第2特定結紮部85)とが互いに非対称な配置となっている。
そして、本変形例の場合、第1特定結紮部82と第2特定結紮部85とが互いに非対称である(基準線Bを基準として互いに非対称である)とは、少なくともステントグラフト100の自然状態(拡径状態)において、一端側の結び目801aを包含(内包)する最小の円と他端側の結び目801aを包含(内包)する最小の円どうし(図5に示す仮想円C2どうし)が、基準線Bの延在方向において互いに重複していない(完全にずれている)ことを意味する。
好ましくは、ステントグラフト100の縮径状態において、一端側の結び目801aを包含(内包)する最小の円と他端側の結び目801aを包含(内包)する最小の円どうし(仮想円C2どうし)が、基準線Bの延在方向において互いに重複していない(完全にずれている)。
また、本変形例の場合、第1結紮部81及び第2結紮部84を構成するすべての結び目801aと巻回部801dとを包含(内包)する最小の一つの円(図5に示す仮想円C1)に2つの仮想円C2が含まれる。
〔第2実施形態〕
次に、図6、図7(a)、図7(b)及び図7(c)を用いて第2実施形態を説明する。
本実施形態に係るステントグラフト100は、以下に説明する点で、上記の第1実施形態に係るステントグラフト100と相違しており、その他の点では上記の第1実施形態に係るステントグラフト100と同様に構成されている。
第1実施形態においては、筒状体10が、1つのジグザグ延在部25によって構成されているジグザグ状のリング形状に形成されている例を説明したが、本実施形態の場合、筒状体10は、例えば、斜格子状の網目構造10aを含んでいる。
より詳細には、図6に示すように、筒状体10は、例えば、斜格子状の網目構造10aを含み、網目構造10aは、軸方向に対して平行な対称軸を基準とする対称形状の複数の格子70によって構成されており、格子70がV字構造15を含む。
これにより、網目構造10aを構成している格子70において、第1特定結紮部82と第2特定結紮部85とが、基準線Bの延在方向において互いにずれた位置に配置される。
網目構造10aは、例えば、軸方向において互いに反転した配置の一対のV字構造15を含む格子70を有する。
本実施形態の場合、格子70は、上下一対のV字構造15、すなわち一方側(上側)に配置されている一方側V字構造15aと、他方側(下側)に配置されている他方側V字構造15bと、を有する。
一方側V字構造15aにおいて、第1傾斜部16と第2傾斜部17との境界部は、一方側に向けて凸の形状となっている角部18を構成している。また、以下の説明において、一方側V字構造15aの第1傾斜部16の各端部のうち当該角部18を構成している端部を、一端部と称し、当該一端部の反対側の端部を他端部と称する。また、一方側V字構造15aの第2傾斜部17の各端部のうち当該角部18を構成している端部を、一端部と称し、当該一端部の反対側の端部を他端部と称する。
同様に、他方側V字構造15bにおいて、第1傾斜部16と第2傾斜部17との境界部は、他方側に向けて凸の形状となっている角部19を構成している。また、以下の説明において、他方側V字構造15bの第1傾斜部16の各端部のうち当該角部19を構成している端部を、他端部と称し、当該他端部の反対側の端部を一端部と称する。また、他方側V字構造15bの第2傾斜部17の各端部のうち当該角部19を構成している端部を、他端部と称し、当該他端部の反対側の端部を一端部と称する。
図7(a)に示すように、平坦に展開した状態での格子70は、例えば、互いに直交する2本の対角線のうち一方の対角線が軸方向(基準線Bの延在方向)に沿って配置されている略菱形状に形成されている。
格子70の各辺は、例えば、一方側V字構造15aが有する第1傾斜部16及び第2傾斜部17の各々と、他方側V字構造15bが有する第1傾斜部16及び第2傾斜部17の各々と、によってそれぞれ構成されている。より詳細には、一方側V字構造15aが有する第1傾斜部16と、他方側V字構造15bが有する第1傾斜部16とは、上記第2傾斜方向において互いに対向して配置されている。また、一方側V字構造15aが有する第2傾斜部17と、他方側V字構造15bが有する第2傾斜部17とは、上記第1傾斜方向にいて、互いに対向して配置されている。
また、一方側V字構造15aが有する角部18と他方側V字構造15bが有する角部19は、軸方向において互いに並んで配置されている。
軸方向における格子70の一方側の角部は、一方側V字構造15aの角部18によって構成されており、軸方向における格子70の他方側の角部は、他方側V字構造15bの角部19によって構成されている。また、周方向における格子70の一方側(右側)の角部は、一方側V字構造15aの第1傾斜部16の他端部と、他方側V字構造15bの第2傾斜部17の一端部とが、互いに交差することによって形成されている。同様に、周方向における格子70の他方側(左側)の角部は、一方側V字構造15aの第2傾斜部17の他端部と、他方側V字構造15bの第1傾斜部16の一端部とが、互いに交差することによって形成されている。なお、一方側V字構造15aの第2傾斜部17の他端部と、他方側V字構造15bの第1傾斜部16の一端部とが互いに交差しているとは、筒状体10の径方向に見た場合において交差していることを意味している。
また、図6及び図7(a)に示すように、網目構造10aは、例えば、周方向に互いに連なって配置されている複数のV字構造15を有する。より詳細には、網目構造10aは、周方向に互いに連なって配置されている複数の一方側V字構造15aと、周方向に互いに連なって配置されている複数の他方側V字構造15bと、を有する。
そして、網目構造10aは、各一方側V字構造15aと、対応する各他方側V字構造15bとによって構成されている複数の格子70を有する格子群71を含む。
格子群71において、一方側V字構造15aの各角部18は、例えば、周方向に間欠的に並んで配置されている。また、他方側V字構造15bの各角部19は、例えば、周方向に間欠的に並んで配置されている。本実施形態の場合、一方側V字構造15aの各角部18どうしは、互いに等間隔に配置されており、他方側V字構造15bの各角部19どうしも、互いに等間隔に配置されている。
複数の結紮部80には、例えば、網目構造10aの一の格子70をグラフト110に対して複数箇所でそれぞれ結紮している複数の格子結紮部80aが含まれ、軸方向において、一の格子70と対応する複数の格子結紮部80aの位置がすべて異なっていることが好ましい。
このようにすることにより、ステントグラフト100を縮径させる際に、複数の格子結紮部80aどうしが互いに干渉してしまうことを抑制できる。
図7(b)に示す格子70の例では、一方側V字構造15aを結紮している2つの第1特定結紮部82と2つの第2特定結紮部85と、他方側V字構造15bを結紮している2つの第1特定結紮部82と2つの第2特定結紮部85と、の8つの結紮部80の位置がすべて異なっている。
より詳細には、格子結紮部80aは、一例として、一方側V字構造15aの第1傾斜部16をグラフト110に対して結紮している2つの第1特定結紮部82a、82bと、一方側V字構造15aの第2傾斜部17をグラフト110に対して結紮している2つの第2特定結紮部85a、85bと、他方側V字構造15bの第1傾斜部16をグラフト110に対して結紮している2つの第1特定結紮部82c、82dと、他方側V字構造15bの第2傾斜部17をグラフト110に対して結紮している2つの第2特定結紮部85c、85dと、を含む。
一方側V字構造15aにおいて、2つの第1特定結紮部82a、82bと2つの第2特定結紮部85a、85bとは、軸方向並びに周方向において互いにずれた位置に配置されている。
同様に、他方側V字構造15bにおいて、第1特定結紮部82c、82dと、第2特定結紮部85c、85dとは、軸方向並びに周方向において互いにずれた位置に配置されている。
これにより、ステントグラフト100を縮径させる際に、一方側V字構造15aにおいて、第1特定結紮部82a、82bと第2特定結紮部85a、85bとが互いに干渉してしまうことを抑制できるとともに、他方側V字構造15bにおいて、第1特定結紮部82c、82dと、第2特定結紮部85c、85dとが互いに干渉してしまうことを抑制できる。
また、図6に示すように、網目構造10aは、例えば、周方向に互いに連なって配置されている複数のV字構造15を有する。より詳細には、網目構造10aは、周方向に互いに連なって配置されている複数の一方側V字構造15aと、周方向に互いに連なって配置されている複数の他方側V字構造15bと、を有する。
そして、網目構造10aは、各一方側V字構造15aと、対応する各他方側V字構造15bとによって構成されている複数の格子70を有する格子群71を含む。
格子群71において、一方側V字構造15aの各角部18は、例えば、周方向に間欠的に並んで配置されている。また、他方側V字構造15bの各角部19は、例えば、周方向に間欠的に並んで配置されている。本実施形態の場合、一方側V字構造15aの各角部18どうしは、互いに等間隔に配置されており、他方側V字構造15bの各角部19どうしも、互いに等間隔に配置されている。
ここで、図6に示すように、本実施形態の場合、ステントグラフト100が有する筒状体10の数は一つであり、当該筒状体10は、複数のジグザグ延在部25を含む。
より詳細には、筒状体10の網目構造10aは、ワイヤ21が、グラフト110の一端部と他端部との間に亘って、順次に段を変えつつ複数周回延在することによって形成されている。そして、網目構造10aの各段は、ジグザグに振れつつ筒状体10の周方向に1周回分延在しており、各ジグザグ延在部25をそれぞれ構成している。各ジグザグ延在部25は、周方向に延在した先で網目構造10aにおける隣の段のジグザグ延在部25に連なっている。より詳細には、例えば、ジグザグ延在部25の周回方向における最初の第2延在部29は、当該ジグザグ延在部25の前の段のジグザグ延在部25の周回方向における最後の第2延在部29の延長上に配置されており、当該第2延在部29と接続されている。このようにして、筒状体10は、例えば、グラフト110の一端部と他端部との間に亘って一連に形成されている。
各ジグザグ延在部25は、例えば、互いに同一形状及び同一寸法に形成されている。
なお、筒状体10が有するジグザグ延在部25の数は特に限定されず、ステントグラフト100の使用用途や留置部位に応じて適宜設定することができる。本実施形態の場合、一例として、筒状体10が有するジグザグ延在部25の数は、n(>3)(4つ以上)である。
ここで、ステントグラフト100は、軸方向において互いに隣り合っている一対のジグザグ延在部25が互いに係合することにより形成された複数のフック部30を有している。より詳細には、網目構造10aにおいて、各ジグザグ延在部25は、ジグザグに振れた先で隣の段のジグザグ延在部25と互いに係合してフック部30を形成している。
更に詳細には、当該一対のジグザグ延在部25のうち一方のジグザグ延在部25の各谷部27と、他方のジグザグ延在部25の各山部26とが互いに係合することによって、複数のフック部30が形成されている。すなわち、各谷部27と、対応する各山部26とが、互いのループをくぐり、且つ、延在する向きが反転していることによって、フック部30が形成されている。フック部30によって、軸方向において互いに隣り合っている一対のジグザグ延在部25どうしが相互に連結されている。
上記一方のジグザグ延在部25の各第1延在部28と上記他方のジグザグ延在部25の各第1延在部28とは、フック部30を介して互いに延長上に配置されている。また、上記一方のジグザグ延在部25の各第2延在部29と上記他方のジグザグ延在部25の各第2延在部29とは、フック部30を介して互いに延長上に配置されている。
ただし、本実施形態の場合、複数のジグザグ延在部25のうち、グラフト110の軸方向における一端部に配置されているジグザグ延在部25(複数のジグザグ延在部25のうち最も一方側に配置されているジグザグ延在部25)の各山部26は、例えば、一方側における筒状体10の端部に位置しているとともに、フック部30を形成していない非係合部となっている。
また、複数のジグザグ延在部25のうち、グラフト110の軸方向における他端部に配置されているジグザグ延在部25(複数のジグザグ延在部25のうち最も他方側に配置されているジグザグ延在部25)の各谷部27は、例えば、それぞれ他方側における第1筒状体11の端部に位置しているとともに、フック部30を形成していない非係合部となっている。
そして、本実施形態の場合、軸方向において互いに隣り合っている一対のジグザグ延在部25が互いに係合することにより、複数の格子70を有する格子群71が形成されている。
より詳細には、本実施形態の場合も、第1実施形態と同様に、ジグザグ延在部25の第1延在部28は、例えば、V字構造15の第1傾斜部16によって構成されており、ジグザグ延在部25の第2延在部29は、例えば、V字構造15の第2傾斜部17によって構成されている。また、ジグザグ延在部25の各山部26は、第1傾斜部16の一端部と第2傾斜部17の一端部とによって構成されており、ジグザグ延在部25の各谷部27は、第1傾斜部16の他端部と第2傾斜部17の他端部とによって構成されている。
したがって、一対のジグザグ延在部25のうちの一方は、格子群71を構成している複数の一方側V字構造15aによって構成されており、一対のジグザグ延在部25のうちの他方は、格子群71を構成している複数の他方側V字構造15bによって構成されている。そして、複数の一方側V字構造15aと複数の他方側V字構造15bとは、複数のフック部30を介して互いに係合し、複数の格子70を含む格子群71を構成している。軸方向における格子70の一方側の角部19は、一対のジグザグ延在部25のうちの一方の山部26によって構成されており、軸方向における格子70の他方側の角部19は、一対のジグザグ延在部25のうちの他方の谷部27によって構成されている。
そして、上述のように、本実施形態の場合、筒状体10が有するジグザグ延在部25の数は、n(>3)である。よって、網目構造10aは、複数の格子群71を含んでいる。
ここで、本実施形態の場合、図7(a)に示すように、第1特定結紮部82は、例えば、一の格子70が有するV字構造15の第1傾斜部16の両端間の中間部分を結紮しているとともに、第2特定結紮部85は、一の格子70の軸方向における一の頂点を結紮しているという構成があってもよい。
なお、ここでいうV字構造15の第1傾斜部16の中間部とは、第1傾斜部16において一端部及び他端部を除いた部分である。
これにより、第1特定結紮部82と第2特定結紮部85とが、軸方向並びに周方向において互いに十分にずれた位置に配置される。よって、ステントグラフト100を縮径させる際に、第1特定結紮部82と第2特定結紮部85とが互いに干渉してしまうことを、より確実に抑制できる。
より詳細には、図6及び図7(a)に示すように、本実施形態の場合、一例として、複数の格子群71のうち、軸方向におけるグラフト110の一端部に配置されている格子群71(複数の格子群71のうち最も一方側に配置されている格子群71)において、第1特定結紮部82が、一の格子70が有するV字構造15の第1傾斜部16の両端間の中間部分を結紮しており、第2特定結紮部85が、一の格子70の軸方向における一の頂点を結紮していることが好ましい。更に詳細には、第2特定結紮部85は、一方側における筒状体10の端部に位置しているジグザグ延在部25の各山部(フック部30を形成していない非係合部)の頂点を結紮していることが好ましい。
同様に、複数の格子群71のうち、軸方向におけるグラフト110の他端部に配置されている格子群71(複数の格子群71のうち最も他方側に配置されている格子群71)において、第1特定結紮部82が、一の格子70が有するV字構造15の第1傾斜部16の両端間の中間部分を結紮しており、第2特定結紮部85が、一の格子70の軸方向における一の頂点を結紮していることが好ましい。更に詳細には、第2特定結紮部85は、他方側における筒状体10の端部に位置しているジグザグ延在部25の各谷部(フック部30を形成していない非係合部)の頂点を結紮していることが好ましい。
より詳細には、上述のように、格子70の軸方向における一方側の角部は、一方側V字構造15aの角部18によって構成されている。したがって、一方側V字構造15aと対応する第2特定結紮部85は、当該一方側V字構造15aの角部18の頂点、すなわち一方側V字構造15aの第1傾斜部16及び第2傾斜部17の各々をグラフト110に対して結紮している。また、一方側V字構造15aと対応する第1特定結紮部82は、一方側V字構造15aの第1傾斜部16の中間部を結紮している。
同様に、格子70の軸方向における他方側の角部は、他方側V字構造15bの角部19によって構成されている。したがって、他方側V字構造15bと対応する第2特定結紮部85は、当該他方側V字構造15bの角部19の頂点、すなわち他方側V字構造15bの第1傾斜部16及び第2傾斜部17の各々を結紮している。また、他方側V字構造15bと対応する第1特定結紮部82は、他方側V字構造15bの第1傾斜部16の中間部を結紮している。
上述の構成によれば、格子70において、一方側V字構造15aをそれぞれ結紮している第1特定結紮部82と第2特定結紮部85とが、軸方向並びに周方向において互いに十分にずれた位置に配置されているとともに、他方側V字構造15bをそれぞれ結紮している第1特定結紮部82と第2特定結紮部85とが、軸方向並びに周方向において互いに十分にずれた位置に配置されている構造となる。したがって、ステントグラフト100を、より良好に縮径させることができる。
更に、上述のように、一方側V字構造15aが有する第1傾斜部16と、他方側V字構造15bが有する第2傾斜部17とは、上記第2傾斜方向において互いに対向して配置されている。よって、一方側V字構造15aを結紮している第1特定結紮部82と、他方側V字構造15bを結紮している第1特定結紮部82とは、軸方向(基準線Bの延在方向)並びに周方向において互いにずれた位置に配置されている。これにより、ステントグラフト100を縮径させる際に、一方側V字構造15aを結紮している第1特定結紮部82と、他方側V字構造15bを結紮している第1特定結紮部82とが、互いに干渉してしまうことを抑制できるので、ステントグラフト100を、より良好に縮径させることができる。
更に、本実施形態の場合、図7(b)に示すように、複数の結紮部80の各々は、複数のフック部30を避けた位置において筒状体10とグラフト110とを結紮していることが好ましい。
このようにすることにより、ステントグラフト100が縮径する際に、結紮部80とフック部30とが互いに干渉してしまうことが抑制される。よって、ステントグラフト100をデリバリー装置のシースに収容させる際に、ステントグラフト100を十分に縮径させることができ、縮径状態におけるステントグラフト100の外径をより小さくすることができる。このため、ステントグラフト100を、より低侵襲に生体内の所望の部位に搬送することができる。更には、フック部30の近傍におけるステントグラフト100の変形の自由度が高まるので、ステントグラフト100は、スムーズに縮径又は拡径することができる。
より詳細には、複数の結紮部80の各々は、軸方向において互いに隣り合っている一対のジグザグ延在部25のうち一方のジグザグ延在部25の各谷部27の頂点と、他方のジグザグ延在部25の各山部26の頂点と、を避けた位置において筒状体10とグラフト110とを結紮している。ただし、上述のように、一方側における筒状体10の端部に位置しているジグザグ延在部25の各山部26(フック部30を形成していない非係合部)の頂点は、第2特定結紮部85によって結紮されている。同様に、一方側における筒状体10の端部に位置しているジグザグ延在部25の各山部26(フック部30を形成していない非係合部)の頂点は、第2特定結紮部85によって結紮されている。
なお、本実施形態の場合、必ずしも網目構造10aが含むすべての格子70において、複数の結紮部80が形成されていなくてもよい。すなわち、一の格子70において、結紮部80が一つだけ形成されていてもよいし、結紮部80が一つも形成されていなくてもよい。また、図7(a)及び図7(c)に示すように、一の格子70が有する一対のV字構造15のうち、いずれか一方のV字構造15に選択的に結紮部80が形成されていてもよいし、図7(b)に示すように、一対のV字構造15のうちの双方のV字構造15に結紮部80が形成されていてもよい。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
例えば、第1実施形態においては、個々の筒状体10が、1つのジグザグ延在部25によってリング状に構成されている例を説明した。ただし、本発明において、各筒状体10は、例えば、図6に示す筒状体10の最も短い構成からなる。より詳細には、斜格子状の網目構造10aは、軸方向において互いに隣り合っているとともに互いにフックしている一対のジグザグ延在部25により構成されており、一対のV字構造15を含む複数の格子70を有する格子群71を含んでいてもよい。この場合、各筒状体10において、一対のジグザグ延在部25のうちの一方の谷部27と、一対のジグザグ延在部のうちの他方の山部26と、が互いに係合してフック部30を形成している。
一方、一対のジグザグ延在部25のうちの一方の山部26は、フック部30を形成していない非係合部となっており、一対のジグザグ延在部25のうちの他方の各谷部27は、フック部30を形成していない非係合部となっている。
この場合も、各格子70の一方側V字構造15aの第1傾斜部16は、一対のジグザグ延在部25のうちの一方の第1延在部28によって構成されており、各格子70の一方側V字構造15aの第2傾斜部17は、一対のジグザグ延在部25のうちの一方の第2延在部29によって構成されている。また、各格子70の他方側V字構造15bの第1傾斜部16は、一対のジグザグ延在部25のうちの他方の第1延在部28によって構成されており、各格子70の他方側V字構造15bの第2傾斜部17は、一対のジグザグ延在部25のうちの他方の第2延在部29によって構成されている。
また、この場合も、各筒状体10においては、複数の結紮部80には、格子結紮部80aが含まれ、軸方向において、一の格子70と対応する複数の格子結紮部80aの位置がすべて異なっている。
より詳細には、格子結紮部80aは、一例として、一方側V字構造15aの第1傾斜部16をグラフト110に対して結紮している2つの第1特定結紮部82a、82bと、一方側V字構造15aの第2傾斜部17をグラフト110に対して結紮している2つの第2特定結紮部85a、85bと、他方側V字構造15bの第1傾斜部16をグラフト110に対して結紮している2つの第1特定結紮部82c、82dと、他方側V字構造15bの第2傾斜部17をグラフト110に対して結紮している2つの第2特定結紮部85c、85dと、を含む。
一方側V字構造15aにおいて、2つの第1特定結紮部82a、82bと2つの第2特定結紮部85a、85bとは、軸方向並びに周方向において互いにずれた位置に配置されている。
同様に、他方側V字構造15bにおいて、第1特定結紮部82c、82dと、第2特定結紮部85c、85dとは、軸方向並びに周方向において互いにずれた位置に配置されている。
これにより、ステントグラフト100を縮径させる際に、一方側V字構造15aにおいて、第1特定結紮部82a、82bと第2特定結紮部85a、85bとが互いに干渉してしまうことを抑制できるとともに、他方側V字構造15bにおいて、第1特定結紮部82c、82dと、第2特定結紮部85c、85dとが互いに干渉してしまうことを抑制できる。
また、上記においては、一方側V字構造15aと他方側V字構造15bとの両方において、基準線Bを基準として、第1特定結紮部82と第2特定結紮部86とが互いに非対称な配置となっている例を説明したが、例えば、一方側V字構造15aと他方側V字構造15bとのどちらか一方において、基準線Bを基準として、第1特定結紮部82と第2特定結紮部86とが互いに非対称な配置となっていてもよい。
本実施形態は以下の技術思想を包含する。
(1)ワイヤにより構成されている筒状体と、
前記筒状体と同軸に配置されているグラフトと、
を備えるステントグラフトであって、
前記筒状体と前記グラフトとを複数箇所でそれぞれ結紮している複数の結紮部を備え、
前記筒状体は、前記筒状体の軸方向に対する傾斜方向にそれぞれ延在する第1傾斜部及び第2傾斜部を有するV字構造を含み、
前記複数の結紮部には、一の前記V字構造の前記第1傾斜部を前記グラフトに対して結紮している第1結紮部と、前記一のV字構造の前記第2傾斜部を前記グラフトに対して結紮している第2結紮部と、が含まれ、
前記第1結紮部には、第1特定結紮部が含まれ、
前記第2結紮部には、前記軸方向に対して平行であるとともに前記一のV字構造の頂点を通過する仮想の基準線を基準として、前記第1特定結紮部に対する対称位置の最も近くに位置する第2特定結紮部が含まれ、
前記基準線を基準として、前記第1特定結紮部と前記第2特定結紮部とが互いに非対称な配置となっているステントグラフト。
(2)前記第1結紮部と前記第2結紮部とが共通の糸部材の一部分ずつにより構成されている(1)に記載のステントグラフト。
(3)前記筒状体は、斜格子状の網目構造を含み、
前記網目構造は、前記軸方向に対して平行な対称軸を基準とする対称形状の複数の格子によって構成されており、
前記格子が前記V字構造を含む(1)又は(2)に記載のステントグラフト。
(4)前記筒状体は、斜格子状の網目構造を含み、
前記網目構造は、前記軸方向において互いに反転した配置の一対の前記V字構造を含む格子を有する(1)から(3)のいずれか一項に記載のステントグラフト。
(5)前記複数の結紮部には、前記網目構造の一の格子を前記グラフトに対して複数箇所でそれぞれ結紮している複数の格子結紮部が含まれ、
前記軸方向において、前記一の格子と対応する前記複数の格子結紮部の位置がすべて異なっている(3)又は(4)に記載のステントグラフト。
(6)前記第1特定結紮部は、前記一の格子が有する前記V字構造の前記第1傾斜部の両端間の中間部分を結紮しており、
前記第2特定結紮部は、前記一の格子の前記軸方向における一の頂点を結紮している(5)に記載のステントグラフト。
(7)前記筒状体は、周方向に相互に連接されている複数の前記V字構造によってジグザグ状の形状に構成されているジグザグ延在部を含む(1)から(6)のいずれか一項に記載のステントグラフト。
(8)軸方向において互いに隣り合っている一対の前記ジグザグ延在部が互いに係合することにより形成された複数のフック部を有し、
前記複数の結紮部の各々は、前記複数のフック部を避けた位置において前記筒状体と前記グラフトとを結紮している(7)に記載のステントグラフト。
(9)前記軸方向において相互に離間して配置されている複数の前記筒状体を備えており、
前記複数の筒状体のうち2つ以上の筒状体の各々のいずれかの前記V字構造について、それぞれ前記第1特定結紮部と前記第2特定結紮部とが互いに非対称な配置となっている(1)から(8)のいずれか一項に記載のステントグラフト。
(10)前記複数の筒状体のうち、前記軸方向において当該ステントグラフトの端部に位置する端部筒状体は、斜格子状の網目構造を含み、
前記端部筒状体のいずれかの前記V字構造について、前記第1特定結紮部と前記第2特定結紮部とが互いに非対称な配置となっている(1)から(9)のいずれか一項に記載のステントグラフト。
10 筒状体
10a 網目構造
11 端部筒状体(第1筒状体)
11a 第1網目構造
15 V字構造
16 第1延在部
17 第2延在部
18、19 角部
21 ワイヤ
22 第1ワイヤ
25 ジグザグ延在部
26 山部
27 谷部
28 第1延在部
29 第2延在部
30 フック部
70 格子
71 格子群
80 結紮部
801a 結び目
801b 糸部材
801c 端部
801d 巻回部
80a 格子結紮部
81 第1結紮部
82 第1特定結紮部
84 第2結紮部
85 第2特定結紮部
90 第2筒状体
100 ステントグラフト
110 グラフト
111 端部

Claims (10)

  1. ワイヤにより構成されている筒状体と、
    前記筒状体と同軸に配置されているグラフトと、
    を備えるステントグラフトであって、
    前記筒状体と前記グラフトとを複数箇所でそれぞれ結紮している複数の結紮部を備え、
    前記筒状体は、前記筒状体の軸方向に対する傾斜方向にそれぞれ延在する第1傾斜部及び第2傾斜部を有するV字構造を含み、
    前記複数の結紮部には、一の前記V字構造の前記第1傾斜部を前記グラフトに対して結紮している第1結紮部と、前記一のV字構造の前記第2傾斜部を前記グラフトに対して結紮している第2結紮部と、が含まれ、
    前記第1結紮部には、第1特定結紮部が含まれ、
    前記第2結紮部には、前記軸方向に対して平行であるとともに前記一のV字構造の頂点を通過する仮想の基準線を基準として、前記第1特定結紮部に対する対称位置の最も近くに位置する第2特定結紮部が含まれ、
    前記基準線を基準として、前記第1特定結紮部と前記第2特定結紮部とが互いに非対称な配置となっているステントグラフト。
  2. 前記第1結紮部と前記第2結紮部とが共通の糸部材の一部分ずつにより構成されている請求項1に記載のステントグラフト。
  3. 前記筒状体は、斜格子状の網目構造を含み、
    前記網目構造は、前記軸方向に対して平行な対称軸を基準とする対称形状の複数の格子によって構成されており、
    前記格子が前記V字構造を含む請求項1又は2に記載のステントグラフト。
  4. 前記筒状体は、斜格子状の網目構造を含み、
    前記網目構造は、前記軸方向において互いに反転した配置の一対の前記V字構造を含む格子を有する請求項1から3のいずれか一項に記載のステントグラフト。
  5. 前記複数の結紮部には、前記網目構造の一の格子を前記グラフトに対して複数箇所でそれぞれ結紮している複数の格子結紮部が含まれ、
    前記軸方向において、前記一の格子と対応する前記複数の格子結紮部の位置がすべて異なっている請求項3又は4に記載のステントグラフト。
  6. 前記第1特定結紮部は、前記一の格子が有する前記V字構造の前記第1傾斜部の両端間の中間部分を結紮しており、
    前記第2特定結紮部は、前記一の格子の前記軸方向における一の頂点を結紮している請求項5に記載のステントグラフト。
  7. 前記筒状体は、周方向に相互に連接されている複数の前記V字構造によってジグザグ状の形状に構成されているジグザグ延在部を含む請求項1から6のいずれか一項に記載のステントグラフト。
  8. 軸方向において互いに隣り合っている一対の前記ジグザグ延在部が互いに係合することにより形成された複数のフック部を有し、
    前記複数の結紮部の各々は、前記複数のフック部を避けた位置において前記筒状体と前記グラフトとを結紮している請求項7に記載のステントグラフト。
  9. 前記軸方向において相互に離間して配置されている複数の前記筒状体を備えており、
    前記複数の筒状体のうち2つ以上の筒状体の各々のいずれかの前記V字構造について、それぞれ前記第1特定結紮部と前記第2特定結紮部とが互いに非対称な配置となっている請求項1から8のいずれか一項に記載のステントグラフト。
  10. 前記複数の筒状体のうち、前記軸方向において当該ステントグラフトの端部に位置する端部筒状体は、斜格子状の網目構造を含み、
    前記端部筒状体のいずれかの前記V字構造について、前記第1特定結紮部と前記第2特定結紮部とが互いに非対称な配置となっている請求項1から9のいずれか一項に記載のステントグラフト。
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