JP2024094631A - 基板処理装置、および、基板処理方法 - Google Patents

基板処理装置、および、基板処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2024094631A
JP2024094631A JP2022211299A JP2022211299A JP2024094631A JP 2024094631 A JP2024094631 A JP 2024094631A JP 2022211299 A JP2022211299 A JP 2022211299A JP 2022211299 A JP2022211299 A JP 2022211299A JP 2024094631 A JP2024094631 A JP 2024094631A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processing
liquid
substrate
substrate processing
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022211299A
Other languages
English (en)
Inventor
通矩 岩尾
翔太 岩畑
宏章 加門
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Screen Holdings Co Ltd
Original Assignee
Screen Holdings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Screen Holdings Co Ltd filed Critical Screen Holdings Co Ltd
Priority to JP2022211299A priority Critical patent/JP2024094631A/ja
Priority to PCT/JP2023/036848 priority patent/WO2024142539A1/ja
Publication of JP2024094631A publication Critical patent/JP2024094631A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/027Making masks on semiconductor bodies for further photolithographic processing not provided for in group H01L21/18 or H01L21/34
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/04Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer
    • H01L21/18Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer the devices having semiconductor bodies comprising elements of Group IV of the Periodic Table or AIIIBV compounds with or without impurities, e.g. doping materials
    • H01L21/30Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26
    • H01L21/302Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26 to change their surface-physical characteristics or shape, e.g. etching, polishing, cutting
    • H01L21/304Mechanical treatment, e.g. grinding, polishing, cutting

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

【課題】電解硫酸の酸化力の低下を抑制しつつ基板処理を行う。【解決手段】基板処理装置は、電解硫酸を含む処理液を用いて基板を処理するための基板処理部と、基板処理部へ供給する処理液を貯留するための供給タンクと、基板処理部において、供給タンクから供給された処理液に付与水を混合することによって処理液を昇温させるための昇温部と、電気分解によって処理液を生成し、生成された処理液を供給タンクへ供給するための生成部と、基板処理部で使用された処理液である処理後液を回収して、生成部へ供給するための回収部とを備える。【選択図】図1

Description

本願明細書に開示される技術は、基板処理技術に関するものである。処理対象となる基板には、たとえば、半導体ウエハ、液晶表示装置用ガラス基板、有機EL(electroluminescence)表示装置などのflat panel display(FPD)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用ガラス基板、セラミック基板、電界放出ディスプレイ(field emission display、すなわち、FED)用基板、または、太陽電池用基板などが含まれる。
従来から、基板処理には硫酸と過酸化水素水との混合溶液(SPM)などが処理液として用いられている(たとえば、特許文献1を参照)。SPMは、硫酸に過酸化水素水を混合させることによって酸化力を生じさせる処理液であり、主に、基板の上面に形成されたレジストの除去などの基板処理に用いられている。
特開2018-163977号公報
一方で、多量の排液が生じるSPMを処理液として用いる代わりに、電解硫酸を基板処理の処理液として用いることができる。
しかしながら、基板処理に用いるために電解硫酸を高温に維持する時間が長くなると、自己分解によって電解硫酸の酸化力が低下してしまうという問題がある。
本願明細書に開示される技術は、以上に記載されたような問題を鑑みてなされたものであり、電解硫酸の酸化力の低下を抑制しつつ基板処理を行うための技術である。
本願明細書に開示される技術の第1の態様である基板処理装置は、電解硫酸を含む処理液を用いて基板を処理するための基板処理部と、前記基板処理部へ供給する前記処理液を貯留するための供給タンクと、前記基板処理部において、前記供給タンクから供給された前記処理液に付与水を混合することによって前記処理液を昇温させるための昇温部と、電気分解によって前記処理液を生成し、生成された前記処理液を前記供給タンクへ供給するための生成部と、前記基板処理部で使用された前記処理液である処理後液を回収して、前記生成部へ供給するための回収部とを備える。
本願明細書に開示される技術の第2の態様である基板処理装置は、第1の態様である基板処理装置に関連し、前記供給タンクから供給される前記処理液を前記供給タンクへ戻すための第1の循環経路をさらに備え、前記基板処理部が、前記第1の循環経路から分岐して供給される前記処理液を前記基板へ吐出するための吐出ノズルを備え、前記吐出ノズルが、供給される前記処理液を前記基板へ吐出するための吐出経路と、前記吐出経路から分岐して前記処理液を前記供給タンクへ戻す第2の循環経路とを備え、前記昇温部が、前記吐出経路における前記第2の循環経路との分岐点よりも下流で、前記処理液に前記付与水を混合する。
本願明細書に開示される技術の第3の態様である基板処理装置は、第2の態様である基板処理装置に関連し、前記第1の循環経路において、電気分解によって前記処理液を生成するための温度である電解温度に前記処理液の温度を調整するための第2の温度調整部をさらに備える。
本願明細書に開示される技術の第4の態様である基板処理装置は、第1から3のうちのいずれか1つの態様である基板処理装置に関連し、前記生成部が、電気分解によって前記処理液を生成するための第1の電解部および第2の電解部を備え、前記第1の電解部が前記供給タンクへ前記処理液を供給する間に、前記第2の電解部が前記回収部によって回収される前記処理後液を電気分解して前記処理液を生成する。
本願明細書に開示される技術の第5の態様である基板処理装置は、第1から4のうちのいずれか1つの態様である基板処理装置に関連し、前記生成部が、電気分解によって前記処理液を生成するための温度である電解温度に、前記処理後液の温度および生成された前記処理液の温度を調整するための第1の温度調整部を備える。
本願明細書に開示される技術の第6の態様である基板処理装置は、第1から5のうちのいずれか1つの態様である基板処理装置に関連し、前記生成部が、電気分解される前記処理液に前記付与水を補充するための第1の補充部と、電気分解される前記処理液に硫酸を補充するための第2の補充部とを備える。
本願明細書に開示される技術の第7の態様である基板処理方法は、電解硫酸を含む処理液を用いて基板を処理するための基板処理方法であり、供給タンクに、基板処理部へ供給する前記処理液を貯留する工程と、前記基板処理部において、前記供給タンクから供給された前記処理液に付与水を混合することによって前記処理液を昇温させる工程と、前記基板処理部において、前記付与水が混合された前記処理液を用いて前記基板を処理する工程と、前記基板処理部で処理に使用された前記処理液である処理後液を回収して生成部へ供給する工程と、前記生成部において電気分解によって前記処理後液を含む液から前記処理液を生成し、生成された前記処理液を前記供給タンクへ供給する工程とを備える。
本願明細書に開示される技術の少なくとも第1、7の態様によれば、処理液に含まれる電解硫酸を基板処理部において基板処理に用いられる直前で昇温させることによって、電解硫酸の酸化力の低下を抑制しつつ基板処理を行うことができる。
また、本願明細書に開示される技術に関連する目的と、特徴と、局面と、利点とは、以下に示される詳細な説明と添付図面とによって、さらに明白となる。
実施の形態に関する基板処理装置の構成の例を示す図である。 図1に例が示された制御部の構成の例を概念的に示す図である。 実施の形態に関する基板処理装置における、処理ユニットおよび関連する構成の例を概略的に示す図である。 吐出ノズルの内部構造の例を示す断面図である。 吐出ノズルの循環状態における基板処理装置の構成の例を示す図である。 吐出ノズルの吐出状態における基板処理装置の構成の例を示す図である。
以下、添付される図面を参照しながら実施の形態について説明する。以下の実施の形態では、技術の説明のために詳細な特徴なども示されるが、それらは例示であり、実施の形態が実施可能となるために、それらのすべてが必ずしも必須の特徴ではない。
なお、図面は概略的に示されるものであり、説明の便宜のため、適宜、構成の省略、または、構成の簡略化などが図面においてなされる。また、異なる図面にそれぞれ示される構成などの大きさおよび位置の相互関係は、必ずしも正確に記載されるものではなく、適宜変更され得るものである。また、断面図ではない平面図などの図面においても、実施の形態の内容を理解することを容易にするために、ハッチングが付される場合がある。
また、以下に示される説明では、同様の構成要素には同じ符号を付して図示し、それらの名称と機能とについても同様のものとする。したがって、それらについての詳細な説明を、重複を避けるために省略する場合がある。
また、本願明細書に記載される説明において、ある構成要素を「備える」、「含む」または「有する」などと記載される場合、特に断らない限りは、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
また、本願明細書に記載される説明において、「第1の」または「第2の」などの序数が使われる場合があっても、これらの用語は、実施の形態の内容を理解することを容易にするために便宜上使われるものであり、実施の形態の内容はこれらの序数によって生じ得る順序などに限定されるものではない。
また、本願明細書に記載される説明において、「上」、「下」、「左」、「右」、「側」、「底」、「表」または「裏」などの特定の位置または方向を意味する用語が使われる場合があっても、これらの用語は、実施の形態の内容を理解することを容易にするために便宜上使われるものであり、実施の形態が実際に実施される際の位置または方向とは関係しないものである。
また、本願明細書に記載される説明において、「…の上面」または「…の下面」などと記載される場合、対象となる構成要素の上面自体または下面自体に加えて、対象となる構成要素の上面または下面に他の構成要素が形成された状態も含むものとする。すなわち、たとえば、「Aの上面に設けられるB」と記載される場合、AとBとの間に別の構成要素「C」が介在することを妨げるものではない。
<実施の形態>
以下、本実施の形態に関する基板処理装置、および、基板処理方法について説明する。
<基板処理装置の構成について>
図1は、本実施の形態に関する基板処理装置の構成の例を示す図である。図1に例が示されるように、基板処理装置1は、複数の処理ユニット600と、供給タンク10と、生成タンク20Aおよび生成タンク20Bと、電解セル21Aおよび電解セル21Bと、回収タンク30と、処理液などを排液する排液タンク40と、制御部90とを備える。
処理ユニット600は、供給された処理液を用いて基板を処理する。処理ユニット600の詳細な構成については、後述する。なお、処理ユニット600の個数は図1に示される個数に限られるものではない。
供給タンク10は、供給配管100を介して生成タンク20Aまたは生成タンク20Bから供給される処理液を貯留する。そして、供給タンク10は、当該処理液を処理ユニット600へ供給する。また、供給タンク10には、純水供給源12から純水(DIW)、過酸化水素水またはオゾン水が供給される。純水供給源12から供給される純水などの流量は、バルブ12Aを制御部90で制御することによって調整可能である。なお、純水供給源12は備えられていなくてもよい。
供給タンク10から処理液を供給するための配管には、供給タンク10に接続され、かつ、供給タンク10を介して処理液を循環させる循環配管102と、循環配管102から分岐して供給タンク10へ処理液を戻す計測配管104と、循環配管102から分岐してそれぞれの処理ユニット600へ処理液を供給する供給配管106と、それぞれの供給配管106の下流側の端部で分岐して供給タンク10側へ処理液を戻すリターン配管108と、それぞれのリターン配管108から合流する処理液を供給タンク10へ戻す循環配管110とが含まれる。
循環配管102の、計測配管104で分岐する位置よりも上流側には、処理液の流量を計測する流量計112と、処理液を流すポンプ114と、処理液を加熱するヒーター116と、処理液の温度を計測する温度計117と、処理液を電気分解する電解セル118とが設けられる。なお、電解セル118は、処理液の自己分解が十分に抑えられている場合には設けられていなくてもよい。また、ヒーターは冷却を含め温度調整可能な機構に置き換えられてもよく、加熱する場合に限られるものではない。以下に示されるヒーターでも同様である。
計測配管104には、計測配管104に流れる処理液の濃度を計測するための濃度計120が設けられる。濃度計120によって計測される処理液の濃度が所望の濃度よりも高い場合、制御部90の制御によって、純水供給源12から純水などが供給タンク10へ供給されることで、処理液の濃度を低下させることができる。また、濃度計120によって計測される処理液の濃度が所望の濃度よりも低い場合、制御部90の制御によって、電解セル118で処理液を電気分解し、その際に同時に水を電気分解することで、処理液の濃度を上昇させることができる。なお、電気分解によって生じた水を、付与水として流用することも可能である。
循環配管102の、計測配管104で分岐する位置よりも下流側には、処理液内のパーティクルなどを除去するフィルター119と、循環配管102で循環する処理液の流量を制御部90で制御することで調整可能なバルブ102Aとが設けられる。
供給配管106には、供給配管106に流れる処理液の流量を制御部90で制御することで調整可能なバルブ106Aが設けられる。供給配管106には、循環配管102を流れる処理液の一部の流量が流れる。
リターン配管108には、リターン配管108に流れる処理液の流量を制御部90で制御することで調整可能なバルブ108Aが設けられる。
また、供給配管106からリターン配管108が分岐する箇所は、処理ユニット600における吐出ノズル106B内に設けられ、吐出ノズル106Bにはさらに、純水(DIW)、過酸化水素水またはオゾン水である付与水を供給配管106内の処理液に混合する混合配管200が接続される。混合配管200には、混合配管200内を流れる付与水の流量を制御部90で制御することで調整可能なバルブ200Aが設けられる。
なお、混合配管200に供給される付与水は、純水供給源12から供給されるものであってもよいし、別途用意される供給源から供給されるものであってもよい。
処理ユニット600から処理液を回収するための配管には、それぞれの処理ユニット600に接続され、基板処理に使われた処理液(処理後液)を排液する排液配管122と、それぞれの排液配管122から合流する処理後液を回収タンク30へ供給する回収配管124と、回収タンク30に接続され、生成タンク20Aまたは生成タンク20Bへ処理後液を供給する回収配管126と、生成タンク20Aと電解セル21Aとの間で処理液を循環させる循環配管128と、生成タンク20Bと電解セル21Bとの間で処理液を循環させる循環配管130と、生成タンク20Aから供給配管100へ処理液を合流させる供給配管132と、生成タンク20Bから供給配管100へ処理液を合流させる供給配管134とが含まれる。排液配管122には、処理ユニット600からの排液の流量を制御部90で制御することで調整するバルブ122Aが設けられる。
ここで、回収タンク30は、複数が並列に設けられていてもよい。すなわち、回収配管124からの処理後液が複数の回収タンクに選択的に供給され、回収タンクから生成タンクへ処理後液が供給されるまでの時間を長くすることも可能である。
回収配管126には、回収タンク30に貯留されている処理後液を生成タンク20Aまたは生成タンク20Bへ送液するためのポンプ136と、生成タンク20Aへ送液される処理後液の流量を制御部90で制御することで調整可能なバルブ126Aと、生成タンク20Bへ送液される処理後液の流量を制御部90で制御することで調整可能なバルブ126Bとが設けられる。
循環配管128には、循環配管128に流れる処理液の流量を制御部90で制御することで調整するためのバルブ128Aと、循環配管128に流れる処理液の濃度を計測するための濃度計138と、循環配管128に流れる処理液を送液するためのポンプ140と、処理液を加熱するヒーター142と、処理液内のパーティクルなどを除去するフィルター144とが設けられる。
循環配管130には、循環配管130に流れる処理液の流量を制御部90で制御することで調整するためのバルブ130Aと、循環配管130に流れる処理液の濃度を計測するための濃度計146と、循環配管130に流れる処理液を送液するためのポンプ148と、処理液を加熱するヒーター150と、処理液内のパーティクルなどを除去するフィルター152とが設けられる。
供給配管132には、供給配管132に流れる処理液の流量を制御部90で制御することで調整可能なバルブ132Aが設けられる。
供給配管134には、供給配管134に流れる処理液の流量を制御部90で制御することで調整可能なバルブ134Aが設けられる。
供給配管100には、供給配管100に流れる処理液を送液するためのポンプ154と、処理液を加熱するヒーター156と、処理液内のパーティクルなどを除去するフィルター158と、供給配管100に流れる処理液の流量を制御部90で制御することで調整するためのバルブ100Aとが設けられる。
また、生成タンク20Aおよび生成タンク20Bには、純水供給源14から純水(DIW)、過酸化水素水またはオゾン水が供給される。純水供給源14から生成タンク20Aに供給される純水などの流量は、バルブ14Aを制御部90で制御することによって調整可能である。また、純水供給源14から生成タンク20Bに供給される純水などの流量は、バルブ14Bを制御部90で制御することによって調整可能である。なお、純水供給源14は備えられていなくてもよい。
また、生成タンク20Aおよび生成タンク20Bには、硫酸供給源16から硫酸(HSO)が供給される。硫酸供給源16から生成タンク20Aに供給される硫酸の流量は、バルブ16Aを制御部90で制御することによって調整可能である。また、硫酸供給源16から生成タンク20Bに供給される硫酸の流量は、バルブ16Bを制御部90で制御することによって調整可能である。なお、硫酸供給源16は備えられていなくてもよい。
処理液および処理後液を排液するための配管には、それぞれの処理ユニット600から排液タンク40へ処理後液を排液するための排液配管160と、供給タンク10から排液タンク40へ処理液を排液するための排液配管162と、生成タンク20A、生成タンク20Bおよび回収タンク30から排液タンク40へ処理液または処理後液を排液するための排液配管164とが含まれる。排液配管160には、処理ユニット600からの排液の流量を制御部90の制御で調整するバルブ160Aが設けられる。排液配管162には、供給タンク10からの排液の流量を制御部90の制御で調整するバルブ162Aが設けられる。排液配管164には、生成タンク20Aからの排液の流量を制御部90の制御で調整するバルブ164Aと、生成タンク20Bからの排液の流量を制御部90の制御で調整するバルブ164Bと、回収タンク30からの排液の流量を制御部90の制御で調整するバルブ164Cとが設けられる。
図2は、図1に例が示された制御部90の構成の例を概念的に示す図である。制御部90は、電気回路を有する一般的なコンピュータによって構成されていてよい。具体的には、制御部90は、中央演算処理装置(central processing unit、すなわち、CPU)91、リードオンリーメモリ(read only memory、すなわち、ROM)92、ランダムアクセスメモリ(random access memory、すなわち、RAM)93、記憶装置94、入力部96、表示部97および通信部98と、これらを相互に接続するバスライン95とを備える。
ROM92は基本プログラムを格納している。RAM93は、CPU91が所定の処理を行う際の作業領域として用いられる。記憶装置94は、フラッシュメモリまたはハードディスク装置などの不揮発性記憶装置によって構成されている。入力部96は、各種スイッチまたはタッチパネルなどによって構成されており、オペレータから処理レシピなどの入力設定指示を受ける。表示部97は、たとえば、液晶表示装置およびランプなどによって構成されており、CPU91の制御の下、各種の情報を表示する。通信部98は、local area network(LAN)などを介してのデータ通信機能を有する。
記憶装置94には、図1の基板処理装置1におけるそれぞれの構成の制御についての複数のモードがあらかじめ設定されている。CPU91が処理プログラム94Pを実行することによって、上記の複数のモードのうちの1つのモードが選択され、当該モードでそれぞれの構成が制御される。なお、処理プログラム94Pは、記録媒体に記憶されていてもよい。この記録媒体を用いれば、制御部90に処理プログラム94Pをインストールすることができる。また、制御部90が実行する機能の一部または全部は、必ずしもソフトウェアによって実現される必要はなく、専用の論理回路などのハードウェアによって実現されてもよい。
図3は、本実施の形態に関する基板処理装置における、処理ユニット600および関連する構成の例を概略的に示す図である。なお、図3では、図1におけるある1つの供給配管106の下流に配置される処理ユニット600の構成の例が示されているが、他の供給配管106の下流に配置される処理ユニット600の構成も、図3に例が示される場合と同様である。
図3に例が示されるように、処理ユニット600は、内部空間を有する箱形のチャンバ80と、チャンバ80内で1枚の基板Wを水平姿勢で保持しつつ基板Wの中央部を通る鉛直な回転軸線Z1まわりに基板Wを回転させるスピンチャック251と、基板Wの回転軸線Z1まわりにスピンチャック251を取り囲む筒状の処理カップ511とを備える。
チャンバ80は、箱状の壁250Aによって囲まれている。壁250Aには、チャンバ80内に基板Wを搬出入するための開口部250Bが形成されている。
開口部250Bは、シャッタ250Cによって開閉される。シャッタ250Cは、シャッタ昇降機構(ここでは、図示しない)によって、開口部250Bを覆う閉位置(図3において二点鎖線で示される)と、開口部250Bを開放する開位置(図3において実線で示される)との間で昇降させられる。
図3に例が示されるように、スピンチャック251は、水平姿勢の基板Wに対向して設けられる円板状のスピンベース251Aと、スピンベース251Aの上面外周部から上方に突出し、かつ、基板Wの周縁部を挟持する複数のチャックピン251Bと、スピンベース251Aの中央部から下方に延びる回転軸251Cと、回転軸251Cを回転させることによって、スピンベース251Aに吸着されている基板Wを回転させるスピンモータ251Dとを備える。
なお、スピンチャック251は、図3に例が示された挟持式のチャックである場合に限られず、たとえば、基板Wの下面を真空吸着するスピンベースを備える、真空吸着式のチャックであってもよい。
処理ユニット600には、他の用途の液を吐出するためのノズル(たとえば、他の薬液を吐出するノズル、または、リンス液を吐出するノズルなど)が接続されていてもよい。
また、図3に例が示されるように、処理ユニット600に接続されている供給配管106の先端には、処理液を吐出する吐出ノズル106Bが接続されている。吐出ノズル106Bは、チャンバ80の内側の所定部位(たとえば、スピンベース251A)に向けて処理液を吐出する。
処理カップ511は、スピンチャック251の周囲を取り囲むように設けられており、図示しない昇降機構(モータまたはシリンダーなど)によって、鉛直方向に昇降する。処理カップ511の上部は、その上端がスピンベース251Aに保持された基板Wよりも上側となる上位置と、当該基板Wよりも下側になる下位置との間で昇降する。
基板Wの上面から外側に飛散した処理液は、処理カップ511の内側面に受け止められる。そして、処理カップ511に受け止められた処理液は、チャンバ80の底部で、かつ、処理カップ511の内側に設けられた排液配管122、排液配管160を介して、チャンバ80の外部に適宜排液される。また、図示しないカップ排気機構によって処理カップ511内の雰囲気が排気される。
また、チャンバ80の側部には、排気口515が設けられている。排気口515を通じて、チャンバ80内の雰囲気がチャンバ80外に適宜排出される。
図4は、吐出ノズル106Bの内部構造の例を示す断面図である。
吐出ノズル106Bは、処理液を導く流路35が形成された本体36と、流路35を開閉する弁体37と、弁体37を軸方向X1に進退させて流路35を開閉させる空圧アクチュエータ38と、流路35における弁体37よりも下流の位置(流路35c)に合流する混合配管200と、吐出口31とを備える。
本体36は、空圧アクチュエータ38を構成するシリンダ39と、弁体37を進退させる弁室40Aと、供給配管106と連通して弁室40Aに至る流路35aと、流路35aの弁室40Aよりも上流の位置で流路35aに接続された、リターン配管108と連通する流路35bと、弁室40Aから吐出口31に至る流路35cとを備える。
シリンダ39と弁室40Aとは、軸方向X1に並んでいる。シリンダ39と弁室40Aとの間は、隔壁41によって隔てられている。流路35aおよび流路35cは、供給タンク10から供給される処理液を、吐出口31に向けて案内する供給配管106の一部に該当する。また、流路35bは、処理液を供給タンク10に戻すリターン配管108の一部に該当する。
空圧アクチュエータ38は、シリンダ39、ピストン42、バネ43およびロッド44を備える。シリンダ39は、ピストン42によって、隔壁41側の前室と、当該ピストン42を挟んで軸方向X1の反対側の後室とに隔てられている。本体36には、シリンダ39の前室および後室にそれぞれ別個に空気圧を伝達するチューブを接続するためのジョイント47が、それぞれ接続されている。ピストン42は、チューブおよびジョイント47を介して、シリンダ39の前室または後室のいずれ一方に空気圧を伝達することによって、シリンダ39内を、軸方向X1に沿って進退される。
バネ43は、シリンダ39の後室側において、ピストン42と本体36との間に介挿されて、ピストン42を、隔壁41の方向に押圧している。
ロッド44は、基部がピストン42に連結され、先端部が、隔壁41を貫通して弁室40Aに突出されている。弁室40Aに突出されたロッド44の先端部には、弁体37が連結されている。弁体37は円板状に形成され、ロッド44の先端部に、径方向を軸方向X1と直交させて連結されている。弁体37は、シリンダ39内で、ピストン42が軸方向X1に沿って進退されると、ロッド44を介して、弁室40A内で、軸方向X1に沿って進退される。
弁室40Aは、隔壁41と対向し、軸方向X1と直交する円環状の弁座面46を含み、弁座面46の中心位置に、流路35aが同心状に開口されている。流路35cは、弁室40Aの、弁体37の進退方向(軸方向X1)の側方に開口されている。
本体36は、先端に吐出口31が形成され、ノズルヘッド26の下面から下方へ突出される筒部49を含む。また、筒部49の側方から混合配管200が挿入され、弁室40Aよりも下流の位置の流路35cに混合配管200が接続される。
シリンダ39の前室および後室のいずれにも空気圧を作用させず、空圧アクチュエータ38を作動させない状態では、ピストン42が、バネ43によって、シリンダ39内で前進位置、つまり、図4に例が示されるように、隔壁41側に近接した位置に押圧され、それによって弁室40A内で、弁体37が弁座面46に接触されて、流路35aの開口が閉鎖される。
そのため、流路35aと流路35cとの間が閉じられて、供給タンク10から供給配管106と流路35aとを通して供給される処理液は、流路35bとリターン配管108とを通して供給タンク10に戻される(循環状態)。
この循環状態において、シリンダ39の前室に空気圧を伝達して、ピストン42を、バネ43の押圧力に抗して、シリンダ39の後室方向に後退させると、弁室40A内で、弁体37が弁座面46から離れて、流路35aの開口が弁室40Aに解放される。そのため、流路35aと流路35cとが、弁室40Aを介して繋がれて、供給タンク10から供給配管106と流路35aとを通して供給される処理液が、流路35cを通して、吐出口31から吐出される(吐出状態)。
この吐出状態において、シリンダ39の前室への空気圧の伝達を停止し、代わって、シリンダ39の後室に空気圧を伝達して、ピストン42を、バネ43の押圧力とともに、シリンダ39の前室方向、すなわち、隔壁41に近接する方向に前進させると、弁室40A内で、弁体37が弁座面46に接触されて、流路35aの開口が閉鎖される。そのため、流路35aと流路35cとの間が閉じられて、供給タンク10から供給配管106と流路35aとを通して供給される処理液が、流路35bとリターン配管108とを通して供給タンク10に戻される循環状態に復帰する。
上記の吐出状態において、バルブ200Aが開いて混合配管200から付与水が処理液に混合されると、反応熱によって電解硫酸を含む処理液の温度が上昇する。具体的には、処理液の温度が、基板処理に用いられる際の温度(処理温度)まで上昇する。
<基板処理装置の動作について>
次に、基板処理装置の動作について説明する。本実施の形態に関する基板処理装置による基板処理方法は、処理ユニット600へ搬送された基板Wに対し処理液を吐出して基板処理を行う工程と、基板処理が行われた基板Wを洗浄する工程と、洗浄された基板Wを回転させて乾燥させる工程と、乾燥された基板Wを処理ユニット600から搬出する工程とを備える。
以下では、上記の基板処理装置の動作に含まれる基板処理について、図5および図6を参照しつつ説明する。ここで、図5は、吐出ノズル106Bの循環状態における基板処理装置の構成の例を示す図である。また、図6は、吐出ノズル106Bの吐出状態における基板処理装置の構成の例を示す図である。図5および図6においては、開状態であるバルブが黒色で示されている。なお、以下に示される動作は、制御部90によって基板処理装置1におけるそれぞれの構成(ポンプ、ヒーター、バルブ、または、スピンモータなど)の動作が制御されることによって行われる。
まず、循環配管128を介して生成タンク20Aと電解セル21Aとの間で硫酸(HSO)を循環させて、電解硫酸を含む処理液を生成する。ここで、電解硫酸とは、硫酸を電気分解することで生成される過硫酸(ペルオキソ二硫酸。すなわち、H)を指す。過硫酸は、同温度でのカロ酸(HSO)よりも強い酸化力を有する。
生成タンク20Aには、制御部90によるバルブ16Aの制御で硫酸供給源16から硫酸が適宜供給される。また、制御部90によるバルブ14Aの制御で純水供給源14から純水(DIW)などが適宜供給される。また、後述のように、生成タンク20Aには、制御部90によるバルブ126Aの制御で回収タンク30から処理後液が供給される。
生成タンク20Aに貯留されている処理液は、バルブ128Aが開状態で、循環配管128におけるヒーター142でたとえば60℃以下に温度調整され、フィルター144で適宜パーティクルなどが除去されて、ポンプ140で電解セル21Aへ送液される。処理液を60℃以下(電解温度)に温度調整することで、硫酸を電気分解した場合の電解硫酸の生成率が増加する。また、処理液を60℃以下に温度調整することで、電解硫酸がカロ酸(HSO)とOHラジカルとに自己分解することが抑制される。
そして、電解セル21Aで温度調整された硫酸が電気分解されることによって、電解硫酸と硫酸とを含む処理液が生成される。ここで、硫酸が電気分解される際、処理液中の水分子も電気分解されるため、電気分解するほどに処理液の濃度は上昇する。電解硫酸を含む処理液の濃度は濃度計138で計測され、制御部90が、計測された当該濃度に基づいて電解セル21Aに送液する処理液の流量を制御する(すなわち、バルブ128Aの開閉を制御することで、計測された濃度が低い場合には処理液の流量を増加させ、計測された濃度が高い場合には処理液の流量を低下させる)。なお、電解硫酸の濃度を低くすると、過硫酸の生成効率が上昇する。
上記の生成タンク20Aは生成タンク20Bと冗長構成となっている。よって、生成タンク20Aの場合と同様に、循環配管130を介して生成タンク20Bと電解セル21Bとの間で硫酸(HSO)を循環させて、電解硫酸を含む処理液を生成する。
生成タンク20Bには、制御部90によるバルブ16Bの制御で硫酸供給源16から硫酸が適宜供給される。また、制御部90によるバルブ14Bの制御で純水供給源14から純水(DIW)などが適宜供給される。また、後述のように、生成タンク20Bには、制御部90によるバルブ126Bの制御で回収タンク30から処理後液が供給される。
生成タンク20Bに貯留されている処理液は、バルブ130Aが開状態で、循環配管130におけるヒーター150で電解温度(たとえば60℃以下)に温度調整され、フィルター152で適宜パーティクルなどが除去されて、ポンプ148で電解セル21Bへ送液される。
そして、電解セル21Bで温度調整された硫酸が電気分解されることによって、電解硫酸と硫酸とを含む処理液が生成される。電解硫酸を含む処理液の濃度は濃度計146で計測され、制御部90が、計測された当該濃度に基づいて電解セル21Bに送液する処理液の流量をバルブ130Aの開閉を制御することで調整する。
生成タンク20Aと生成タンク20Bとは、切り替え可能に供給タンク10へ処理液を供給可能である。たとえば、図5に例が示されるように、バルブ128Aを開いて循環配管128で処理液を循環させつつ、バルブ132Aを開いて生成タンク20Aから供給タンク10へ処理液を供給し、その間に、バルブ130Aおよびバルブ134Aを閉じて、回収タンク30から処理後液を生成タンク20Bに貯めておくこともできる。または、生成タンク20Aに貯留されている電解硫酸の濃度が所望の濃度に達していない場合、バルブ128Aを開きつつバルブ132Aを閉じて循環配管128で処理液の循環を継続して硫酸の電気分解によって処理液の濃度を上昇させながら、バルブ130Aおよびバルブ134Aを開いて、循環配管130で循環する所望の濃度に達している処理液を生成タンク20Bから供給タンク10へ供給することができる。すなわち、一方の生成タンク(電解セル)において処理液を生成中であっても、他方の生成タンクから連続的に処理液を供給することができる。
いずれかの(または双方の)生成タンクから供給される処理液は、供給配管100におけるヒーター156でたとえば60℃以下に温度調整され、フィルター158で適宜パーティクルなどが除去されて、開状態のバルブ100Aを介してポンプ154で供給タンク10へ送液される。
供給タンク10には、供給配管100を介して生成タンクから供給された処理液が貯留される。また、供給タンク10には、純水供給源12から純水(DIW)などが適宜供給され、処理液の濃度が調整される。
供給タンク10から循環配管102を介して送液される処理液は、循環配管102における温度計117で計測される温度がたとえば60℃以下になるようにヒーター116で温度調整され、フィルター119で適宜パーティクルなどが除去されて、ポンプ114で再び供給タンク10に戻るように送液される。制御部90は、処理レシピを参照して処理ユニット600で行われる基板処理を把握し、流量計112で計測される処理液の流量が当該基板処理に十分な流量となるように、循環配管102で循環する処理液の流量をバルブ102Aの開閉などによって調整する。
循環配管102から分岐する計測配管104には、流量を制御部90の制御で調整するバルブ104Aと、濃度計120とが設けられる。制御部90は、濃度計120で計測される処理液の濃度を参照し、バルブ12Aを開いて純水供給源12から純水などが供給タンク10へ供給する、または、電解セル118で処理液を電気分解して処理液の濃度を上昇させるなどの制御を行う。
循環配管102の下流側では、それぞれの処理ユニット600に分岐する供給配管106が設けられ、制御部90の制御によって対応するバルブ106Aを開くことによって、処理ユニット600へ適宜処理液を供給することができる。
吐出ノズル106Bの循環状態(図4の弁体37が弁座面46に接触している状態)では、バルブ106Aおよびバルブ108Aが開かれ、循環配管102から供給配管106、さらにはリターン配管108に供給された処理液が循環配管110に合流して、供給タンク10に戻される。このように、処理液が供給配管106における吐出ノズル106B内まで流れて循環することによって、処理液を吐出して基板処理を行う際に、配管と処理液との温度差に起因する処理液の温度変化を抑制することができる。なお、循環状態においてリターン配管108を介して供給される処理液は、配管の温度維持のための最低限の流量に抑えられることが望ましい。
吐出ノズル106Bの吐出状態(図4の弁体37が弁座面46から離れている状態)では、バルブ106Aが開かれる一方でバルブ108Aが閉じられ、吐出ノズル106Bの吐出口31から処理液が基板Wの上面に向けて吐出される。そして、基板処理が行われる。
ここで、処理液が吐出口31から吐出される直前に、流路35cにおける処理液に対し、バルブ200Aが開状態である混合配管200から付与水が混合される。電解硫酸を含む処理液に純水などの付与水が混合されると反応熱によって処理液の温度が上昇し、たとえば、90℃程度に達する。
電解硫酸が付与水で昇温することによって電解硫酸の酸化力が高まり、ヒーターなどで昇温しなくても、処理液を用いて基板処理(たとえば、レジスト剥離処理)を高効率で行うことができる。また、付与水としてオゾン水を電解硫酸に混合した場合、オゾン水自体の酸化力も加わり、より酸化力が強い処理液となる可能性がある。
また、電解硫酸には過硫酸とカロ酸とがともに含まれるため、同じ温度でのカロ酸単独での基板処理に比べて、処理液が高い酸化力を発揮することができる。
基板Wに吐出され、基板処理に使われた処理液は処理後液として、開状態のバルブ122Aを介して排液配管122へ流れ込む。処理後液は、硫酸イオン(SO 2-)を含む。そして処理後液は、回収配管124に合流して回収タンク30に回収される。
電解硫酸は、回収して再度電気分解することによって再び基板処理に用いることができる。そのため、電解硫酸を含む処理液を用いて基板処理を行うことによって、基板処理に伴う排液を減少させることができる。
回収タンク30に貯留されている処理後液は、回収配管126を介して、バルブ126Aを開くことで生成タンク20Aへ、バルブ126Bを開くことで生成タンク20Bへ、ポンプ136によって選択的に(すなわち、一方または双方へ)送液可能である。
<以上に記載された実施の形態によって生じる効果について>
次に、以上に記載された実施の形態によって生じる効果の例を示す。なお、以下の説明においては、以上に記載された実施の形態に例が示された具体的な構成に基づいて当該効果が記載されるが、同様の効果が生じる範囲で、本願明細書に例が示される他の具体的な構成と置き換えられてもよい。すなわち、以下では便宜上、対応づけられる具体的な構成のうちのいずれか1つのみが代表して記載される場合があるが、代表して記載された具体的な構成が対応づけられる他の具体的な構成に置き換えられてもよい。
以上に記載された実施の形態によれば、基板処理装置は、基板処理部と、供給タンク10と、昇温部と、生成部と、回収部とを備える。ここで、基板処理部は、たとえば、吐出ノズル106Bを含む処理ユニット600などに対応するものである。また、昇温部は、たとえば、付与水を混合させる混合配管200などに対応するものである。また、生成部は、たとえば、電解セルと接続される生成タンク20A(または生成タンク20B)に対応するものである。また、回収部は、たとえば、回収タンク30へ接続される回収配管124などに対応するものである。基板処理部は、電解硫酸を含む処理液を用いて基板Wを処理する。供給タンク10は、基板処理部へ供給する処理液を貯留する。混合配管200は、基板処理部において、供給タンク10から供給された処理液に付与水を混合する。そうすることによって混合配管200は、処理液を昇温させる。生成部は、電解セルで電気分解によって処理液を生成する。そして生成部は、生成された処理液を生成タンクから供給タンク10へ供給する。回収配管124は、基板処理部で使用された処理液である処理後液を回収して、生成部へ供給する。
このような構成によれば、処理液に含まれる電解硫酸を処理ユニット600において基板処理に用いられる直前で昇温させることによって、電解硫酸の酸化力の低下を抑制しつつ基板処理を行うことができる。
なお、上記の構成に本願明細書に例が示された他の構成を適宜追加した場合、すなわち、上記の構成としては言及されなかった本願明細書中の他の構成が適宜追加された場合であっても、同様の効果を生じさせることができる。
また、以上に記載された実施の形態によれば、基板処理装置は、供給タンク10から供給される処理液を供給タンク10へ戻すための第1の循環経路を備える。ここで、第1の循環経路は、たとえば、循環配管102などに対応するものである。そして、基板処理部は、循環配管102から分岐して供給される処理液を基板Wへ吐出するための吐出ノズル106Bを備える。吐出ノズル106Bは、供給される処理液を基板Wへ吐出するための吐出経路と、吐出経路から分岐して処理液を供給タンク10へ戻す第2の循環経路とを備える。ここで、吐出経路は、たとえば、吐出ノズル106Bにおいて供給配管106の一部に該当する流路35aおよび流路35cなどに対応するものである。また、第2の循環経路は、たとえば、吐出ノズル106Bにおいてリターン配管108の一部に該当する流路35bなどに対応するものである。そして、混合配管200は、吐出経路における第2の循環経路との分岐点(たとえば、図4における弁室40A)よりも下流で、処理液に付与水を混合する。このような構成によれば、電解硫酸を吐出ノズル106B内の弁室40Aよりも下流で昇温させることによって、電解硫酸を60℃以下で維持する時間を長くして、電解硫酸の酸化力の低下を抑制しつつ基板処理を行うことができる。
また、以上に記載された実施の形態によれば、循環配管102において、電気分解によって処理液を生成するための温度である電解温度(たとえば、60℃以下)に処理液の温度を調整するための第2の温度調整部を備える。ここで、第2の温度調整部は、たとえば、ヒーター116などに対応するものである。このような構成によれば、供給タンク10において処理液を電解温度(60℃以下)に温度調整することで、電解硫酸が自己分解することを抑制することができる。
また、以上に記載された実施の形態によれば、生成部が、電気分解によって処理液を生成するための第1の電解部および第2の電解部を備える。ここで、第1の電解部は、たとえば、電解セル21Aに対応するものである。また、第2の電解部は、たとえば、電解セル21Bに対応するものである。そして、電解セル21Aが供給タンク10へ処理液を供給する間に、電解セル21Bが回収配管124によって回収される処理後液を電気分解して処理液を生成する。このような構成によれば、一方の生成タンク(電解セル)において処理液を生成中であっても、他方の生成タンクから連続的に処理液を供給することができる。
また、以上に記載された実施の形態によれば、生成部が、電気分解によって処理液を生成するための温度である電解温度(たとえば、60℃以下)に、処理後液の温度および生成された処理液の温度を調整するための第1の温度調整部を備える。ここで、第1の温度調整部は、たとえば、ヒーター142またはヒーター150などに対応するものである。このような構成によれば、生成タンクおよび電解セルにおいて処理液を電解温度(60℃以下)に温度調整することで、硫酸を電気分解した場合の電解硫酸の生成率を増加させることができる。また、電解硫酸が自己分解することを抑制することができる。
また、以上に記載された実施の形態によれば、生成部が、電気分解される処理液に付与水を補充するための第1の補充部と、電気分解される処理液に硫酸を補充するための第2の補充部とを備える。ここで、第1の補充部は、たとえば、純水供給源14などに対応するものである。また、第2の補充部は、たとえば、硫酸供給源16などに対応するものである。このような構成によれば、電解硫酸の濃度が所望の濃度よりも高くなった場合に純水などを追加して濃度を下げることができ、また、電解硫酸の濃度が所望の濃度よりも低くなった場合に硫酸を追加して濃度を上げることができる。
以上に記載された実施の形態によれば、基板処理方法において、供給タンク10に、基板処理部へ供給する処理液を貯留する。そして、基板処理部において、供給タンク10から供給された処理液に付与水を混合することによって処理液を昇温させる。そして、処理液を用いて基板Wを処理する。そして、基板処理部で使用された処理液である処理後液を回収して生成部へ供給する。そして、生成部において電気分解によって処理後液を含む液から処理液を生成し、生成された処理液を供給タンク10へ供給する。
このような構成によれば、処理液に含まれる電解硫酸を処理ユニット600において基板処理に用いられる直前で昇温させることによって、電解硫酸の酸化力の低下を抑制しつつ基板処理を行うことができる。
なお、特段の制限がない場合には、それぞれの処理が行われる順序は変更することができる。
また、上記の構成に本願明細書に例が示された他の構成を適宜追加した場合、すなわち、上記の構成としては言及されなかった本願明細書中の他の構成が適宜追加された場合であっても、同様の効果を生じさせることができる。
<以上に記載された実施の形態の変形例について>
以上に記載された実施の形態では、それぞれの構成要素の材質、材料、寸法、形状、相対的配置関係または実施の条件などについても記載する場合があるが、これらはすべての局面においてひとつの例であって、限定的なものではない。
したがって、例が示されていない無数の変形例と均等物とが、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。たとえば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合が含まれるものとする。
また、以上に記載された少なくとも1つの実施の形態において、特に指定されずに材料名などが記載された場合は、矛盾が生じない限り、当該材料に他の添加物が含まれた、たとえば、合金などが含まれるものとする。
1 基板処理装置
10 供給タンク
106B 吐出ノズル

Claims (7)

  1. 電解硫酸を含む処理液を用いて基板を処理するための基板処理部と、
    前記基板処理部へ供給する前記処理液を貯留するための供給タンクと、
    前記基板処理部において、前記供給タンクから供給された前記処理液に付与水を混合することによって前記処理液を昇温させるための昇温部と、
    電気分解によって前記処理液を生成し、生成された前記処理液を前記供給タンクへ供給するための生成部と、
    前記基板処理部で使用された前記処理液である処理後液を回収して、前記生成部へ供給するための回収部とを備える、
    基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置であり、
    前記供給タンクから供給される前記処理液を前記供給タンクへ戻すための第1の循環経路をさらに備え、
    前記基板処理部が、前記第1の循環経路から分岐して供給される前記処理液を前記基板へ吐出するための吐出ノズルを備え、
    前記吐出ノズルが、供給される前記処理液を前記基板へ吐出するための吐出経路と、前記吐出経路から分岐して前記処理液を前記供給タンクへ戻す第2の循環経路とを備え、
    前記昇温部が、前記吐出経路における前記第2の循環経路との分岐点よりも下流で、前記処理液に前記付与水を混合する、
    基板処理装置。
  3. 請求項2に記載の基板処理装置であり、
    前記第1の循環経路において、電気分解によって前記処理液を生成するための温度である電解温度に前記処理液の温度を調整するための第2の温度調整部をさらに備える、
    基板処理装置。
  4. 請求項1または2に記載の基板処理装置であり、
    前記生成部が、電気分解によって前記処理液を生成するための第1の電解部および第2の電解部を備え、
    前記第1の電解部が前記供給タンクへ前記処理液を供給する間に、前記第2の電解部が前記回収部によって回収される前記処理後液を電気分解して前記処理液を生成する、
    基板処理装置。
  5. 請求項1または2に記載の基板処理装置であり、
    前記生成部が、電気分解によって前記処理液を生成するための温度である電解温度に、前記処理後液の温度および生成された前記処理液の温度を調整するための第1の温度調整部を備える、
    基板処理装置。
  6. 請求項1または2に記載の基板処理装置であり、
    前記生成部が、
    電気分解される前記処理液に前記付与水を補充するための第1の補充部と、
    電気分解される前記処理液に硫酸を補充するための第2の補充部とを備える、
    基板処理装置。
  7. 電解硫酸を含む処理液を用いて基板を処理するための基板処理方法であり、
    供給タンクに、基板処理部へ供給する前記処理液を貯留する工程と、
    前記基板処理部において、前記供給タンクから供給された前記処理液に付与水を混合することによって前記処理液を昇温させる工程と、
    前記基板処理部において、前記付与水が混合された前記処理液を用いて前記基板を処理する工程と、
    前記基板処理部で処理に使用された前記処理液である処理後液を回収して生成部へ供給する工程と、
    前記生成部において電気分解によって前記処理後液を含む液から前記処理液を生成し、生成された前記処理液を前記供給タンクへ供給する工程とを備える、
    基板処理方法。
JP2022211299A 2022-12-28 2022-12-28 基板処理装置、および、基板処理方法 Pending JP2024094631A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022211299A JP2024094631A (ja) 2022-12-28 2022-12-28 基板処理装置、および、基板処理方法
PCT/JP2023/036848 WO2024142539A1 (ja) 2022-12-28 2023-10-11 基板処理装置、および、基板処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022211299A JP2024094631A (ja) 2022-12-28 2022-12-28 基板処理装置、および、基板処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024094631A true JP2024094631A (ja) 2024-07-10

Family

ID=91717300

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022211299A Pending JP2024094631A (ja) 2022-12-28 2022-12-28 基板処理装置、および、基板処理方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2024094631A (ja)
WO (1) WO2024142539A1 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5148889B2 (ja) * 2007-02-09 2013-02-20 株式会社東芝 洗浄方法及び電子デバイスの製造方法
JP2011192779A (ja) * 2010-03-15 2011-09-29 Kurita Water Ind Ltd 電子材料の洗浄方法および洗浄システム
JP2012195524A (ja) * 2011-03-18 2012-10-11 Kurita Water Ind Ltd 電子材料洗浄方法および洗浄装置
JP6168271B2 (ja) * 2012-08-08 2017-07-26 株式会社Screenホールディングス 基板処理装置および基板処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2024142539A1 (ja) 2024-07-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6168271B2 (ja) 基板処理装置および基板処理方法
CN110364431B (zh) 基板处理方法及基板处理装置
KR101046804B1 (ko) 기판처리장치 및 기판처리방법
KR20180022738A (ko) 기판 처리 방법 및 기판 처리 장치
CN107430987B (zh) 基板处理方法和基板处理装置
JP5787098B2 (ja) 半導体基板の洗浄方法および洗浄システム
JP2004107747A (ja) 無電解メッキ装置、および無電解メッキ方法
WO2012102097A1 (ja) めっき処理装置、めっき処理方法および記憶媒体
WO2024142539A1 (ja) 基板処理装置、および、基板処理方法
WO2024154418A1 (ja) 基板処理装置、および、基板処理方法
WO2024161747A1 (ja) 基板処理装置、および、基板処理方法
WO2024161748A1 (ja) 基板処理装置、および、基板処理方法
JP2024102797A (ja) 基板処理装置、および、基板処理方法
TW202431398A (zh) 基板處理裝置及基板處理方法
TW202427659A (zh) 基板處理裝置及基板處理方法
JP7353212B2 (ja) 基板処理装置
WO2024171869A1 (ja) 基板処理装置、および、基板処理方法
WO2024171818A1 (ja) 基板処理装置、および、基板処理方法
JP7504679B2 (ja) 基板処理装置、および、基板処理方法
TW202433633A (zh) 基板處理裝置及基板處理方法
WO2024075808A1 (ja) 基板処理装置
KR20240115176A (ko) 기판 처리 장치 및 기판 처리 방법
KR20240115180A (ko) 기판 처리 시스템 및 세정 방법
JP2022146181A (ja) 基板処理装置
JP2022145165A (ja) 基板処理方法、および、基板処理装置