JP2024090161A - 金型装置 - Google Patents

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広樹 赤塚
健四郎 阿部
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Figure 2024090161000001
【課題】回転金型を用いて1次成形品を作製し、2次成形用のキャビティに1次成形品を移動させて2次成形品を製造する装置において、信頼性、歩留まり、製造速度などを高める技術が求められていた。
【解決手段】固定側金型と可動側金型が型閉めした際に、第1成形品を成形する第1キャビティ、第2成形品を成形する第3キャビティ、第1成形品と第2成形品を接合する第2キャビティが画成され、ホットランナーから各キャビティに溶融樹脂が射出される。型開きした際に、固定側回転駒が回転して第3キャビティで成形された第2成形品を第2キャビティに搬送し、可動側回転駒が回転して第1キャビティで成形された第1成形品を第2キャビティに搬送し、第1成形品と第2成形品が接合された樹脂成形品を保持する駒のエジェクタピンを突出させて樹脂成形品を離型させる、ことを特徴とする金型装置である。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の成形品を金型の中に配置し、溶融樹脂を注入して成形品どうしを接合する金型装置に関する。
同一の装置により、複数の部品の射出成形と複数の部品どうしの接合を、同時かつ連続的に行う方法が知られている。
特許文献1には、第1分割成形品を射出成形するためのキャビティと、第2分割成形品を射出成形するためのキャビティと、第1分割成形品と第2分割成形品を射出成形で接合するためのキャビティと、を備えた装置が記載されている。
特開平10-175230号公報
特許文献1には、固定盤と可動盤の対向面の両方に、2つの成形凹部を並設した回転金型を備える装置が記載されている。第1分割成形品を射出成形するためのキャビティと、第2分割成形品を射出成形するためのキャビティに樹脂を射出して、第1分割成形品と第2分割成形品を成形した後、2つの回転金型を回転させて第1分割成形品と第2分割成形品を中央のキャビティに移動させて接合する方法が記載されている。すなわち、固定盤と可動盤の各々に回転金型を配置し、両側のキャビティで第1分割成形品と第2分割成形品を1次成形した後、回転金型を回転させて分割成形品を中央のキャビティに移動させて2次成形(結合)するという装置コンセプトが、特許文献1には開示されている。
しかしながら、実際に装置を稼働させて成形品を連続的に量産しようとする場合には、特許文献1に開示された事項では不十分であり、樹脂の注入、最終成形品の取り出し、金型の温度管理などについての問題が発生し得た。また、第1分割成形品と第2分割成形品を接合して中空の成形品を作製する場合には、特許文献1に開示された事項のみでは高い歩留まりが得られない場合があり得た。
そこで、回転金型を用いて1次成形品を作製し、2次成形用のキャビティに1次成形品を移動させて2次成形品を製造する装置において、信頼性、歩留まり、製造速度などを高める技術が求められていた。
本発明の一つの態様は、第1成形品を成形する第1キャビティと、第2成形品を成形する第3キャビティと、前記第1成形品と前記第2成形品とを接合する接合部を成形する第2キャビティと、を画成可能な固定側金型と可動側金型とを備え、前記固定側金型は、前記第1キャビティを画成する位置に固定された固定側コア駒と、第1キャビティ駒および第2キャビティ駒が装着された回転可能な固定側回転駒と、を備え、前記可動側金型は、前記第3キャビティを画成する位置に固定された可動側コア駒と、第3キャビティ駒および第4キャビティ駒が装着された回転可能な可動側回転駒と、前記第3キャビティ駒および前記第4キャビティ駒の各々に設けられたエジェクタピンと、を備え、前記固定側金型と前記可動側金型が型閉めした際に、前記固定側コア駒と、前記第3キャビティ駒および前記第4キャビティ駒の一方により、前記第1成形品を成形する前記第1キャビティが画成され、前記固定側金型に設けられた第1ホットランナーから前記第1キャビティに溶融樹脂が射出され、前記可動側コア駒と、前記第1キャビティ駒および前記第2キャビティ駒の一方により、前記第2成形品を成形する前記第3キャビティが画成され、前記固定側金型に設けられた第3ホットランナーから前記第3キャビティに溶融樹脂が射出され、前記第3キャビティ駒および前記第4キャビティ駒の他方と、前記第1キャビティ駒および前記第2キャビティ駒の他方により、前記第1成形品と前記第2成形品を接合する接合部を成形する前記第2キャビティが画成され、前記固定側金型に設けられた第2ホットランナーから前記第2キャビティに溶融樹脂が射出され、前記固定側金型と前記可動側金型が型開きした際に、前記固定側回転駒は、前記第1キャビティ駒と前記第2キャビティ駒の位置が、前記第2キャビティと前記第3キャビティの間で互いに入れ替わるように回転して、前記第3キャビティで成形された前記第2成形品を前記第2キャビティに搬送し、前記可動側回転駒は、前記第3キャビティ駒と前記第4キャビティ駒の位置が、前記第1キャビティと前記第2キャビティの間で互いに入れ替わるように回転して、前記第1キャビティで成形された前記第1成形品を前記第2キャビティに搬送し、前記第3キャビティ駒および前記第4キャビティ駒のうち、前記第1成形品と前記第2成形品とが接合された樹脂成形品を保持する駒の前記エジェクタピンを突出させて、前記樹脂成形品を離型させる、ことを特徴とする金型装置である。
本発明によれば、回転金型を用いて1次成形品を作製し、2次成形用のキャビティに1次成形品を移動させて2次成形品を製造する装置において、信頼性、歩留まり、製造速度などを高めることができる。
実施形態1に係る金型装置1が型開きした状態を示す模式図。 実施形態1に係る金型装置1が型閉めした状態を示す模式図。 樹脂成形品21Cをキャビティ駒から離型させる状態を示す模式図。 型閉めした状態におけるキャビティ近傍部分を抽出して示す部分断面図。 固定側金型部2の側からキャビティ近傍部分を見た模式的な平面図。 (a)接合樹脂を注入するための空間部を示す拡大図。(b)接合樹脂が注入された状態を示す拡大図。 (a)回転駒22における冷媒の流路を示す模式的断面図。(b)図7(a)中の点線で囲まれた部分を拡大した拡大図。 樹脂成形品を連続的に製造する手順を示すフローチャート。 ステップS117における第1の処理方法を示すタイミングチャート。 ステップS117における第2の処理方法を示すタイミングチャート。 実施形態2に係る金型装置100において、樹脂成形品21Cをキャビティ駒から離型させる状態を示す模式図。 実施形態2に係る金型装置100において、樹脂成形品を連続的に製造する手順を示すフローチャート。 実施形態3に係る金型装置の固定側金型の一部を抽出した図面。
図面を参照して、本発明の実施形態である金型や射出成形装置について説明する。以下に示す実施形態は例示であり、例えば細部の構成については本発明の趣旨を逸脱しない範囲において当業者が適宜変更して実施をすることができる。
尚、以下の実施形態及び実施例の説明において参照する図面では、特に但し書きがない限り、同一の参照番号を付して示す要素は、同様の機能を有するものとする。図中において、同一の要素が複数個配置されている場合には、符号の付与及びその説明が省略される場合がある。また、図示および説明の便宜のために図面を模式的に表現する場合があるため、図面に記載された要素の形状、大きさ、配置などは、現実の物と厳密に一致しているとは限らない場合があるものとする。
また、以下の説明において、例えばXプラス方向と記す場合には、図示の座標系におけるX軸矢印が指すのと同じ方向を指し、Xマイナス方向と記す場合には、図示の座標系におけるX軸矢印が指すのと180度反対の方向を指すものとする。また、単にX方向と記す場合には、図示のX軸矢印が指す向きとの異同は関係なく、X軸と平行な方向であることを指すものとする。X以外の方向についても、同様とする。
以下の説明では、樹脂を注入する空間(キャビティ)を画成するための駒のうち、凸部を有する雄型を「コア駒」と呼び、凹部を有する雌型を「キャビティ駒」と呼ぶ場合がある。
[実施形態1]
(装置構成)
図1は、実施形態1に係る金型装置1が型開きした状態を示す模式図であり、図2は、型閉めした状態を示す模式図である。金型装置1は、固定側金型部2と可動側金型部3を備え、可動側金型部3が固定側金型部2に対してXプラス方向に相対移動することにより型閉めされ、Xマイナス方向に相対移動することにより型開きされる。
金型装置1は、図6(b)に断面を示す樹脂成形品21Cを連続的に製造することができる。ただし、図6(b)は例示であり、実施形態の金型装置によれば、任意の成形面形状の駒を用いて任意の形状の樹脂成形品を製造可能なことは言うまでもない。
図6(b)に例示される樹脂成形品21C(2次成形品)は、1次成形品である部分成形品21Aと部分成形品21Bが、接合樹脂24aおよび接合樹脂24bにより接合された成形品であり、樹脂が充填されていない内部空間SPを有する中空の物品である。中空の樹脂成形品の品質を担保するためには、部分成形品どうしが接合樹脂により十分な強度で接合されているとともに、内部空間SPや製品の外面に接合樹脂が漏出固化する等の形状不良が発生しないことが重要である。この点については、後に詳しく述べる。
金型装置1は、型閉めした時に、部分成形品21Aを形成するためのキャビティ(空間)と、部分成形品21Bを形成するためのキャビティ(空間)と、部分成形品21Aと部分成形品21Bを接合するためのキャビティ(空間)を画成可能である。
図4は、型閉めした状態におけるキャビティ近傍部分を抽出して示す部分断面図である。また、図5は、固定側金型部2の側からキャビティ近傍部分を見た模式的な平面図である。尚、図4は、図5のA-A線(一点鎖線)に沿って切断した断面図である。
部分成形品21A(第1成形品)を形成するためのキャビティC1(第1キャビティ)は、固定側金型部2が備えるコア駒2C1(固定側コア駒)と、可動側金型部3が備えるキャビティ駒3C1(第3キャビティ駒)により画成される。部分成形品21B(第2成形品)を成形するためのキャビティC3(第3キャビティ)は、固定側金型部2が備えるキャビティ駒2C3(第2キャビティ駒)と、可動側金型部3が備えるコア駒3C3(可動側コア駒)により画成される。部分成形品21Aと部分成形品21Bを接合樹脂24aおよび接合樹脂24bにより接合するためのキャビティC2(第2キャビティ)は、固定側金型部2が備えるキャビティ駒2C2(第1キャビティ駒)と、可動側金型部3が備えるキャビティ駒3C2(第4キャビティ駒)により画成されている。
固定側金型部2において、コア駒2C1は固定側型板20に固定されているが、キャビティ駒2C2とキャビティ駒2C3は、回転軸21を中心に回転可能な回転駒22(固定側回転駒)に入れ子としてセットされている。回転駒22を180度回転させることにより、キャビティ駒2C2とキャビティ駒2C3は相互に位置を入れ替えることが可能である。すなわち、キャビティ駒2C2とキャビティ駒2C3は、キャビティC3を画成する位置とキャビティC2を画成する位置とで入れ替わることができる。
可動側金型部3において、コア駒3C3は可動側型板30に固定されているが、キャビティ駒3C1とキャビティ駒3C2は、回転軸31を中心に回転可能な回転駒32(可動側回転駒)に入れ子としてセットされている。回転駒32を180度回転させることにより、キャビティ駒3C1とキャビティ駒3C2は相互に位置を入れ替えることが可能である。すなわち、キャビティ駒3C1とキャビティ駒3C2は、キャビティC1を画成する位置とキャビティC2を画成する位置とで入れ替わることができる。
固定側金型部2は、各キャビティに溶融樹脂を射出するためのホットランナー機構を備えている。図5には、各キャビティとホットランナーの位置関係が示されている。尚、図5のA-A線に沿った断面である図4には、A-A線上に配置されたホットランナーのみが示されている。また、図1~図3は、図示の便宜のため、一部のホットランナーのみが見えるように切断した断面を示しており、図5のA-A線ではなく、不図示の折れ線に沿った断面であることを付言しておく。
コア駒2C1には、キャビティC1に溶融樹脂を射出するためのホットランナーボディ32aを挿抜可能な挿入路37aが設けられている。キャビティ駒2C2には、キャビティC2に溶融樹脂を射出するためのホットランナーボディ32cを挿抜可能な挿入路37cおよびホットランナーボディ32dを挿抜可能な挿入路37dが設けられている。さらに、キャビティ駒2C2には、キャビティC3を画成する位置に配置が入れ替わったときに、ホットランナーボディ32b2を挿抜可能な挿入路37b2が設けられている。キャビティ駒2C3には、キャビティC3に溶融樹脂を射出するためのホットランナーボディ32bを挿抜可能な挿入路37bが設けられている。さらに、キャビティ駒2C3には、キャビティC2を画成する位置に配置が入れ替わったときに、ホットランナーボディ32cを挿抜可能な挿入部37c2およびホットランナーボディ32dを挿抜可能な挿入部37d2が設けられている。
各キャビティに溶融樹脂を射出するためのホットランナーは、溶融樹脂の流路となるホットランナーボディと、射出ゲート(射出口)を開閉するためのバルブピンと、バルブピンを駆動するためのエアシリンダを備えている。例えば、図1、図2では、キャビティC1に溶融樹脂を供給するためのホットランナーボディ32a、バルブピン35a、エアシリンダ36a、およびキャビティC3に溶融樹脂を供給するためのホットランナーボディ32b、バルブピン35b、エアシリンダ36bが示されている。また、キャビティC2に溶融樹脂を供給するためのホットランナーも、同様にホットランナーボディ、バルブピン、エアシリンダにより構成されている。
各ホットランナーには、1次射出装置101からホットランナープレートHPに設置されたマニホールドを介して溶融樹脂が供給される。各キャビティに溶融樹脂を射出するタイミングは、各ホットランナーのエアシリンダを駆動するタイミングにより制御することができる。型開きする際には、図1に示すように各ホットランナーボディの射出口はバルブピンにより閉鎖され、ホットランナーボディは挿入路から抜かれる。型閉めする際には、図2に示すように、ホットランナーボディは挿入路に挿入される。型閉め、あるいは型開きの際に、マニホールドやホットランナーボディ内の溶融樹脂が固化したり、射出に適さない温度(および粘度)になるのを防止するため、ホットランナーボディやマニホールドの周囲には、不図示のヒータや温度センサが設けられており、溶融樹脂の温度が管理される。
固定側金型部2が備える回転駒22は、回転軸21により回動可能に支持されており、回転駆動装置2R(図1)により回転される。回転駆動装置2Rは、型開きしている間に回転駒22を回転させ、キャビティ駒2C2とキャビティ駒2C3を、キャビティC2とキャビティC3を画成する位置に位置合わせする。
可動側金型部3が備える回転駒32は、回転軸31により回動可能に支持されており、回転駆動装置3R(図1)により回転される。回転駆動装置3Rは、型開きしている間に回転駒32を回転させ、キャビティ駒3C1とキャビティ駒3C2を、キャビティC1とキャビティC2を画成する位置に位置合わせする。
固定側金型部2および可動側金型部3には、金型各部の温度を調整するため冷媒(例えば水)を流す冷却管CPが配置されている。尚、図1~図2では、図示の便宜のため冷却管の配管の一部だけを円で図示している。回転駒22および回転駒32に装着されたキャビティ駒を冷却するための冷却管は、回転軸21および回転軸31の軸内に設けられた冷媒流路と、ロータリージョイントを介して接続されている。
図7(a)は、回転駒22における冷媒の流路を示す模式的断面図で、図7(b)は、図7(a)中の点線で囲まれた部分を拡大した部分拡大図である。両図では、冷媒(例えば水)の流れる方向を矢印で示している。
固定側型板20には、金型の各部に冷媒を供給する幹線流路である供給路71と、金型の各部から冷媒を帰還させるための幹線流路である排出路72が設けられている。回転駒22の回転軸21には、軸中心側に内側管路ITが設けられ、内側管路ITの外側を囲むように筒状の外側管路OTが設けられている。内側管路ITは供給路71と接続され、外側管路OTは排出路72と接続されている。
図7(b)に示すように、接続部の近傍には、冷媒の漏出を防止するため、スラスト方向にOリングORTが、ラジアル方向にXリングXRが設けられている。OリングORTおよびXリングXRと当接する部分は、錆防止のためSUS製の部材SUSが用いられている。
回転軸21の内側管路ITおよび外側管路OTは、図7(a)に示すように、ロータリージョイントRJを介して回転駒22の流路と接続され、回転駒22の流路は、入れ子としてセットされているキャビティ駒2C2およびキャビティ駒2C3の冷却管CPに接続されている。係る構成を備えた本実施形態によれば、回転軸21を中心に回転可能に構成されたキャビティ駒2C2およびキャビティ駒2C3の各部を、適正な温度に冷却することができる。固定側金型部2が備える回転駒22の冷却機構について説明したが、可動側金型部3が備える回転駒32にも同様の冷却機構が設けられている。
図1、図2に戻り、可動側金型部3は、キャビティC2に対応する位置にエジェクタロッドERを備えている。回転駒32に入れ子としてセットされているキャビティ駒3C1とキャビティ駒3C2は、それぞれエジェクタピンEPを備えている。エジェクタロッドERは、キャビティ駒3C1とキャビティ駒3C2のうち、キャビティC2に配置されているキャビティ駒のエジェクタピンEPを駆動する。すなわち、図3に示すように、樹脂成形が完了して型開きをしたタイミングにおいて、キャビティC2に配置されているキャビティ駒のエジェクタピンEPを突出させて、樹脂成形品21Cを離型させる。
本実施形態によれば、回転駒32に入れ子としてセットされているキャビティ駒3C1とキャビティ駒3C2の各々にエジェクタピンEPを設けておき、射出成形後にキャビティC2に配置されているキャビティ駒のエジェクタピンEPを突出させる。この機構を備えることにより、自動的、確実かつ高速に樹脂成形品21Cを金型装置1から取り出すことができる。
(成形方法)
本実施形態に係る金型装置1を用いて、樹脂成形品21Cを連続的に製造する方法について説明する。図8は、樹脂成形品を連続的に製造する手順を示すフローチャートである。
成形が開始されると、ステップS110において、固定側金型部2と可動側金型部3が型閉めされる。固定側金型部2と可動側金型部3は、図2に示した配置となるが、図2とは異なり、この段階では各キャビティには樹脂成形品は形成されていない。
次に、ステップS111において、キャビティC1とキャビティC3に溶融樹脂が射出される。エアシリンダ36aによりバルブピン35aが駆動されて射出ゲートが開かれ、ホットランナーボディ32a(第1ホットランナー)からキャビティC1に樹脂が注入される。エアシリンダ36bによりバルブピン35bが駆動されて射出ゲートが開かれ、ホットランナーボディ32b(第3ホットランナー)からキャビティC3に樹脂が注入される。キャビティへの溶融樹脂の注入が完了したら、各々のエアシリンダによりバルブピンが駆動されて射出ゲートが閉じられる。
次に、ステップS112において、キャビティC1とキャビティC3に注入された樹脂が冷却されて固化し、1次成形品である部分成形品21Aと部分成形品21Bが生成される。
次に、ステップS113において、固定側金型部2と可動側金型部3が型開きされる。その際に、部分成形品21Aは、可動側金型部3のキャビティ駒3C1に保持され、部分成形品21Bは、固定側金型部2のキャビティ駒2C3に保持される。固定側金型部2と可動側金型部3は、図1に示した配置となるが、図1とは異なり、この段階ではキャビティC2には樹脂成形品21Cは成形されていない。
次に、ステップS114において、回転駆動装置2Rと回転駆動装置3Rを用いて、回転駒22と回転駒32を、回転軸を中心にそれぞれ180度回転させる。すなわち、各回転駒に装着されているキャビティ駒の位置を入れ替える。
次に、ステップS115において、固定側金型部2と可動側金型部3が型閉めされる。固定側金型部2と可動側金型部3は、図2に示した配置となるが、図2とは異なり、この段階ではキャビティC1とキャビティC3には樹脂成形品は形成されておらず、キャビティC2内において未接合の部分成形品21Aと部分成形品21Bが組み合わされる。すなわち、キャビティC2内には、図6(a)に示した状態で、部分成形品21Aと部分成形品21Bが組み合わされる。部分成形品21Aと部分成形品21Bを位置決めして組み合わせることにより、接合用の溶融樹脂が注入される空間部23aと空間部23bが画成される。空間部23aと空間部23bは、部分成形品21Aと部分成形品21Bとが当接する部位により内部空間SPと分離されている。空間部23aに接合用の溶融樹脂を注入する注入口23aiと、空間部23bに接合用の溶融樹脂を注入する注入口23biは、キャビティC2に接合用の溶融樹脂を注入するためのホットランナー(第3ホットランナー)のゲートに対応する位置に配置される。
次に、ステップS116において、キャビティC1、キャビティC2、キャビティC3に溶融樹脂が射出される。キャビティC2においては、図6(b)に示すように、接合樹脂24aおよび接合樹脂24bが注入された状態となる。本実施形態では、接合用の溶融樹脂が空間部23aあるいは空間部23bを超えて漏出しないようにするため、キャビティに樹脂が射出されるタイミングと射出圧力を制御するが、これについては後述する。
次に、ステップS117において、キャビティC1、キャビティC2、キャビティC3に注入された樹脂が冷却されて固化し、1次成形品である部分成形品21Aと部分成形品21B、および2次成形品である樹脂成形品21Cが成形される。冷却が完了した段階で、金型装置1は図2に示した状態になる。
次に、ステップS118において、固定側金型部2と可動側金型部3が型開きされ、図1に示した状態となる。その際に、部分成形品21Aは、可動側金型部3のキャビティ駒3C1に保持され、部分成形品21Bは、固定側金型部2のキャビティ駒2C3に保持され、樹脂成形品21Cは可動側金型部3のキャビティ駒3C2に保持される。
次に、ステップS119において、図3に示すように、エジェクタロッドERを駆動してエジェクタピンEPを突き出して樹脂成形品21Cをキャビティ駒3C2から離型させて金型装置1の外に取り出す。
次に、ステップS120において、エジェクタロッドERを駆動してエジェクタピンEPを後退させ、エジェクタピンEPをスタンバイ位置に戻す。
以後、所望の個数の樹脂成形品21Cが製造されるまで、ステップS114~ステップS120が繰り返し実行される。
以上、樹脂成形品21Cを連続的に製造するための一連の動作手順を説明したが、ステップS117における各キャビティへの溶融樹脂の注入方法について、更に詳しく説明する。前述したように、本実施形態の金型装置1では、各ホットランナーのバルブピンを動作させるエアシリンダを独立に制御できるため、ホットランナー毎に(キャビティ毎に)溶融樹脂の射出タイミングを制御することができる。また、キャビティに充填する際の溶融樹脂の射出速度と射出圧力は、1次射出装置101により制御することができる。例えば、溶融樹脂を攪拌させるためのスクリューを備える1次射出装置101であれば、スクリューを前進させる速度により射出速度を制御可能で、スクリューを前進させる際の押力により射出圧力を制御することが可能である。
一般に、部分成形品21Aと部分成形品21Bの形状精度を担保するためには、金属製の金型の成形面形状を忠実に転写できるようにするため、射出時や保圧時(冷却時)の圧力を、ある程度高く維持するのが望ましい。
他方、図6(a)を参照して説明したように、接合樹脂を注入するための空間部23aや空間部23bは、金属製の金型よりも強度が小さな樹脂製の部分成形品21Aと部分成形品21Bにより画成された空間である。しかも、空間部23aあるいは空間部23bを画成する隔壁の反対側には、中空部となるべき内部空間SPがあるため、接合樹脂が注入された際に圧力差で隔壁が変形しやすい。このため、接合樹脂を注入する際に急激に射出圧力を加えたり、射出圧力を過度に大きくすると、部分成形品21Aと部分成形品21Bの当接部に隙間が生じて接合用の溶融樹脂が沁みだすなどして、空間部23aや空間部23bから外に漏出する可能性がある。接合用樹脂が、2次成形品の内部空間SPや外面に漏出してしまうと、2次成形品である樹脂成形品の形状が劣化し、品質や歩留まりが低下してしまう。
また、一般的に接合用樹脂が注入される空間部23aや空間部23bの容積は、部分成形品21Aや部分成形品21Bを成形するキャビティの容積よりも小さい。このため、接合用樹脂を注入する際の射出速度を、部分成形品21Aや部分成形品21Bを成形する際の射出速度より小さくしても時間的なロスは少ない。
係る事由を考慮し、本実施形態に係る金型装置では、上述したフローチャートのステップS117において、図9あるいは図10に示す方法で、各キャビティに溶融樹脂を注入する。図9および図10において、上部に示すグラフは射出圧力(実線)と射出速度(点線)の時間推移であり、下部に示すのは各キャビティのホットランナーのゲートが開いているタイミングである。以下に説明するように、ホットランナーからキャビティC2に溶融樹脂を射出する射出速度の最大値が、キャビティC1に溶融樹脂を射出する射出速度の最大値およびキャビティC3に溶融樹脂を射出する射出速度の最大値のいずれよりも小さくなるように制御する。また、キャビティC2に溶融樹脂を射出する射出圧力の最大値が、キャビティC1に溶融樹脂を射出する射出圧力の最大値およびキャビティC3に溶融樹脂を射出する射出圧力の最大値のいずれよりも小さくなるように制御する。
まず、図9に示す方法では、タイミングT10において、容積が相対的に大きなキャビティC1に注入を開始し、大きな射出速度を維持しながら射出圧力を高めてゆく。タイミングT11付近において、キャビティC2にも注入を開始し、高い射出圧力を維持しながら部分成形品21Aおよび部分成形品21Bを成形するための樹脂を注入してゆく。タイミングT12付近において、キャビティC1およびキャビティC2の大部分に溶融樹脂が充填されたら、射出圧力と射出速度を低下させる。射出圧力と射出速度が安定したタイミングT13にてキャビティC3への注入を開始する。タイミングT14にて、各ホットランナーのゲートを閉じて、キャビティC1、キャビティC2、キャビティC3への注入を停止する。そして、タイミングT15において射出圧力と射出速度をゼロにして、ステップS118の型開きが可能な状態にする。
この方法によれば、射出圧力と射出速度が低レベルで安定したタイミングT13にキャビティC3に注入を開始するため、空間部23aや空間部23bに衝撃的に溶融樹脂が流入することが防止され、高い歩留まりで接合部を形成することができる。また、複数のキャビティに並列的に充填するため、充填に要する時間を短縮でき、製造サイクルを高めることができる。
一方、図10に示す方法では、タイミングT0において、キャビティC3への注入を開始するが、射出速度を低いレベルに制御しながら射出圧力を徐々に高めてゆく。タイミングT1付近において、キャビティC3の空間部23aおよび空間部23bの大部分に溶融樹脂が充填されたら、容積が相対的に大きなキャビティC1に注入を開始する。タイミングT2において、キャビティC3のホットランナーゲートを閉鎖し、射出速度および射出圧力を高める。キャビティC1への注入を継続しながら、タイミングT3においてキャビティC2への注入を開始する。タイミングT4において、キャビティC1およびキャビティC2への充填が完了したら、射出圧力を下げてキャビティC1およびキャビティC2を保圧し、部分成形品21Aおよび部分成形品21Bが収縮変形しないようにして冷却する。タイミングT5において、キャビティC1およびキャビティC2のホットランナーゲートを閉鎖し、タイミングT6において射出圧力をゼロにして、ステップS118の型開きが可能な状態にする。
この方法によれば、射出圧力と射出速度が低いレベルでキャビティC3に注入を開始するため、空間部23aや空間部23bに衝撃的に溶融樹脂が流入することが防止され、高い歩留まりで接合部を形成することができる。また、複数のキャビティに並列的に充填するため、充填に要する時間を短縮でき、製造サイクルを高めることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、回転金型を用いて1次成形品を作製し、2次成形用のキャビティに1次成形品を移動させて2次成形品を製造する装置において、信頼性、歩留まり、製造速度などを高めることができる。
[実施形態2]
実施形態2に係る金型装置100について、図11および図12を参照して説明する。実施形態1と共通する事項については、説明を簡略化ないし省略する。図11は、本実施形態に係る金型装置100が成形を完了して型開きをし、樹脂成形品21Cをキャビティ駒から離型させる状態を示している。図12は、本実施形態に係る金型装置100が樹脂成形品を連続的に製造する手順を示すフローチャートである。
実施形態1に係る金型装置1では、可動側金型部3の回転駒32に入れ子としてセットされているキャビティ駒3C1とキャビティ駒3C2が、それぞれエジェクタピンEPを備え、キャビティC2に対応する位置にエジェクタロッドERを備えていた。
これに対して、本実施形態は図11に示すように、キャビティ駒3C1とキャビティ駒3C2がエジェクタピンEPを備えている点は共通するが、エジェクタロッドERはキャビティC1に対応する位置に設けられている。
また実施形態1に係る金型装置1の成形手順では、図8に示したように樹脂の射出を完了して型開きをしたら(ステップS118)、キャビティC2において成形された樹脂成形品21Cをその位置で離型させ(ステップS119~ステップS120)、その後で回転駒32を回転させてキャビティ駒3C1とキャビティ駒3C2の位置を入れ替えていた(ステップS114)。
これに対して、本実施形態の成形手順では、図12に示すように、ステップS110からステップS118までは実施形態1と同様であるが、型開きをしたらステップS134にて回転駒32を回転させてキャビティ駒3C1とキャビティ駒3C2の位置を入れ替える。すなわち、樹脂成形品21CをキャビティC1の位置に搬送させる。そして、ステップS135にて、キャビティC1に対応して設けられたエジェクタロッドERを動作させて図11に示すように樹脂成形品21Cをその位置で離型させる。そして、ステップS136でエジェクタロッドERを後退してエジェクタピンをスタンバイ位置に戻した後、ステップS115に戻り型閉めを行い、以後は必要な数の樹脂成形品21Cを成形するまでステップS115~ステップS136を繰り返す。
本実施形態によれば、初回の射出成形と2回目以降の射出成形の型閉め(ステップS115)以降の動作を共通化できるため、金型装置の制御プログラムの作成(例えば、ラダー図)を簡素化できる利点がある。また、金型の中心からずれた位置で離型させるため、金型装置からの2次成形品の取り出し作業が容易になるという利点がある。
[実施形態3]
実施形態3に係る金型装置について、図13を参照して説明する。実施形態1と共通する事項については、説明を簡略化ないし省略する。図13は、本実施形態に係る金型装置の固定側金型の一部を抽出した図面である。
すでに説明したように、部分成形品21Aと部分成形品21Bを接合するために接合用の溶融樹脂を空間部23aと空間部23bに注入する際には、これら所定の空間部の外に漏出しないようにすることが重要である。実施形態1では、単一の1次射出装置101を用い、射出圧力と射出速度を制御しながら、各キャビティのホットランナーのゲート開閉タイミングを図9あるいは図10に示す方法で制御した。
本実施形態では、実施形態1と同様に1次成形品(部分成形品21Aと部分成形品21B)を成形するキャビティC1とキャビティC3には、1次射出装置101(第1射出装置)からホットランナーシステム104を介して樹脂を注入するが、樹脂接合部を成形するキャビティC2には、別の射出装置102(第2射出装置)からホットランナーシステム105を介して接合用の溶融樹脂を注入する。1次射出装置101およびホットランナーシステム104と、射出装置102およびホットランナーシステム105とを、別々の系統で構成することにより、樹脂接合部を成形する際の樹脂の材料種、粘度(温度)、射出圧力、射出速度を1次成形品の射出条件から独立して設定することができる。
例えば、接合に適した樹脂材料を選択して射出装置102から射出することで、高い接合強度の2次成形品を製造することができる。また、例えば、1次成形品とは色彩が異なる樹脂材料を射出することで、接合部が識別可能に2色成形された2次成形品を製造することができる。また、不図示の温度制御手段により、ホットランナーシステム105の温度をホットランナーシステム104とは独立に制御可能に構成することにより、空間部23aと空間部23bに注入する樹脂を、接合用に適した最適な温度、粘度に調整することができる。例えば、ホットランナーシステム105の温度をホットランナーシステム104よりも高くして接合用樹脂の粘度を小さくして流動性を高め、低い射出圧力で射出するように制御してもよい。接合用の樹脂が所定の空間の外に漏出しないように、射出装置102の射出圧力、射出速度を最適な条件に設定することができる。
[他の実施形態]
なお、本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で多くの変形が可能である。例えば、上述した異なる実施形態を組合わせて実施しても差し支えない。
例えば、キャビティC1、キャビティC2、キャビティC3の各々に対して、溶融樹脂を射出するための射出装置やホットランナーシステムを個別に設けてもよい。
コア駒とキャビティ駒の形状や設定温度は、型開きした際に成形品がキャビティ駒側に保持されるように、適宜設定することができる。
本明細書は、少なくとも以下の事項を開示している。
[事項1]
第1成形品を成形する第1キャビティと、第2成形品を成形する第3キャビティと、前記第1成形品と前記第2成形品とを接合する接合部を成形する第2キャビティと、を画成可能な固定側金型と可動側金型とを備え、
前記固定側金型は、前記第1キャビティを画成する位置に固定された固定側コア駒と、第1キャビティ駒および第2キャビティ駒が装着された回転可能な固定側回転駒と、を備え、
前記可動側金型は、前記第3キャビティを画成する位置に固定された可動側コア駒と、第3キャビティ駒および第4キャビティ駒が装着された回転可能な可動側回転駒と、前記第3キャビティ駒および前記第4キャビティ駒の各々に設けられたエジェクタピンと、を備え、
前記固定側金型と前記可動側金型が型閉めした際に、
前記固定側コア駒と、前記第3キャビティ駒および前記第4キャビティ駒の一方により、前記第1成形品を成形する前記第1キャビティが画成され、前記固定側金型に設けられた第1ホットランナーから前記第1キャビティに溶融樹脂が射出され、
前記可動側コア駒と、前記第1キャビティ駒および前記第2キャビティ駒の一方により、前記第2成形品を成形する前記第3キャビティが画成され、前記固定側金型に設けられた第3ホットランナーから前記第3キャビティに溶融樹脂が射出され、
前記第3キャビティ駒および前記第4キャビティ駒の他方と、前記第1キャビティ駒および前記第2キャビティ駒の他方により、前記第1成形品と前記第2成形品を接合する接合部を成形する前記第2キャビティが画成され、前記固定側金型に設けられた第2ホットランナーから前記第2キャビティに溶融樹脂が射出され、
前記固定側金型と前記可動側金型が型開きした際に、
前記固定側回転駒は、前記第1キャビティ駒と前記第2キャビティ駒の位置が、前記第2キャビティと前記第3キャビティの間で互いに入れ替わるように回転して、前記第3キャビティで成形された前記第2成形品を前記第2キャビティに搬送し、
前記可動側回転駒は、前記第3キャビティ駒と前記第4キャビティ駒の位置が、前記第1キャビティと前記第2キャビティの間で互いに入れ替わるように回転して、前記第1キャビティで成形された前記第1成形品を前記第2キャビティに搬送し、
前記第3キャビティ駒および前記第4キャビティ駒のうち、前記第1成形品と前記第2成形品とが接合された樹脂成形品を保持する駒の前記エジェクタピンを突出させて、前記樹脂成形品を離型させる、
ことを特徴とする金型装置。
[事項2]
前記固定側コア駒、前記第1キャビティ駒、前記第2キャビティ駒の各々は、前記固定側金型と前記可動側金型の型閉めまたは型開きに応じてホットランナーを挿抜可能な挿入路を備えている、
ことを特徴とする事項1に記載の金型装置。
[事項3]
前記第2ホットランナーから前記第2キャビティに溶融樹脂を射出する射出速度の最大値は、前記第1ホットランナーから前記第1キャビティに溶融樹脂を射出する射出速度の最大値および前記第3ホットランナーから前記第3キャビティに溶融樹脂を射出する射出速度の最大値のいずれよりも小さい、
ことを特徴とする事項1または2に記載の金型装置。
[事項4]
前記第2ホットランナーから前記第2キャビティに溶融樹脂を射出する射出圧力の最大値は、前記第1ホットランナーから前記第1キャビティに溶融樹脂を射出する射出圧力の最大値および前記第3ホットランナーから前記第3キャビティに溶融樹脂を射出する射出圧力の最大値のいずれよりも小さい、
ことを特徴とする事項1乃至3のいずれか1項に記載の金型装置。
[事項5]
前記固定側金型と前記可動側金型が型閉めした際に、前記第1ホットランナーと前記第3ホットランナーから溶融樹脂の射出を開始した後に、前記第2ホットランナーから溶融樹脂の射出を開始する、
ことを特徴とする事項1乃至4のいずれか1項に記載の金型装置。
[事項6]
前記固定側金型と前記可動側金型が型閉めした際に、前記第2ホットランナーから溶融樹脂の射出を開始した後に、前記第1ホットランナーと前記第3ホットランナーから溶融樹脂の射出を開始する、
ことを特徴とする事項1乃至4のいずれか1項に記載の金型装置。
[事項7]
前記可動側金型は、前記第3キャビティ駒および前記第4キャビティ駒のうち、前記第2キャビティに位置する駒の前記エジェクタピンを駆動するエジェクタロッドを備えており、
前記固定側金型と前記可動側金型が型開きした際に、前記エジェクタロッドを駆動して前記樹脂成形品を離型させた後に、前記可動側回転駒を回転させる、
ことを特徴とする事項1乃至6のいずれか1項に記載の金型装置。
[事項8]
前記可動側金型は、前記第3キャビティ駒および前記第4キャビティ駒のうち、前記第1キャビティに位置する駒の前記エジェクタピンを駆動するエジェクタロッドを備えており、
前記固定側金型と前記可動側金型が型開きした際に、前記可動側回転駒を回転させた後に、前記エジェクタロッドを駆動して前記樹脂成形品を離型させる、
ことを特徴とする事項1乃至6のいずれか1項に記載の金型装置。
[事項9]
前記固定側回転駒の回転軸は冷媒を供給するための配管を備え、前記固定側回転駒は前記第1キャビティ駒および前記第2キャビティ駒を冷却するための冷媒の流路を備え、前記配管と前記流路はロータリージョイントを介して接続されている、
ことを特徴とする事項1乃至8のいずれか1項に記載の金型装置。
[事項10]
前記可動側回転駒の回転軸は冷媒を供給するための配管を備え、前記可動側回転駒は前記第3キャビティ駒および前記第4キャビティ駒を冷却するための冷媒の流路を備え、前記配管と前記流路はロータリージョイントを介して接続されている、
ことを特徴とする事項1乃至9のいずれか1項に記載の金型装置。
[事項11]
射出圧力および射出速度を制御可能で、マニホールドを介して前記第1ホットランナー、前記第2ホットランナー、および前記第3ホットランナーに溶融樹脂を供給する射出装置を備える、
ことを特徴とする事項1乃至10のいずれか1項に記載の金型装置。
[事項12]
前記第1ホットランナーおよび前記第3ホットランナーにマニホールドを介して溶融樹脂を射出する第1射出装置と、前記第2ホットランナーに溶融樹脂を射出する第2射出装置を備える、
ことを特徴とする事項1乃至10のいずれか1項に記載の金型装置。
[事項13]
前記第2ホットランナーの温度が、前記第1ホットランナーの温度および前記第3ホットランナーの温度よりも高くなるように制御される、
ことを特徴とする事項1乃至12のいずれか1項に記載の金型装置。
1・・・金型装置/2・・・固定側金型部/2C1・・・コア駒/2C2・・・キャビティ駒/2C3・・・キャビティ駒/2R・・・回転駆動装置/3・・・可動側金型部/3C1・・・キャビティ駒/3C2・・・キャビティ駒/3C3・・・コア駒/3R・・・回転駆動装置/21・・・回転軸/21A・・・部分成形品/21B・・・部分成形品/21C・・・樹脂成形品/22・・・回転駒/31・・・回転軸/32a~32d・・・ホットランナーボディ/32・・・回転駒/101・・・1次射出装置/102・・・射出装置/C1・・・キャビティ/C2・・・キャビティ/C3・・・キャビティ/CP・・・冷却管/EP・・・エジェクタピン/ER・・・エジェクタロッド/HP・・・ホットランナープレート/RJ・・・ロータリージョイント/SP・・・内部空間

Claims (13)

  1. 第1成形品を成形する第1キャビティと、第2成形品を成形する第3キャビティと、前記第1成形品と前記第2成形品とを接合する接合部を成形する第2キャビティと、を画成可能な固定側金型と可動側金型とを備え、
    前記固定側金型は、前記第1キャビティを画成する位置に固定された固定側コア駒と、第1キャビティ駒および第2キャビティ駒が装着された回転可能な固定側回転駒と、を備え、
    前記可動側金型は、前記第3キャビティを画成する位置に固定された可動側コア駒と、第3キャビティ駒および第4キャビティ駒が装着された回転可能な可動側回転駒と、前記第3キャビティ駒および前記第4キャビティ駒の各々に設けられたエジェクタピンと、を備え、
    前記固定側金型と前記可動側金型が型閉めした際に、
    前記固定側コア駒と、前記第3キャビティ駒および前記第4キャビティ駒の一方により、前記第1成形品を成形する前記第1キャビティが画成され、前記固定側金型に設けられた第1ホットランナーから前記第1キャビティに溶融樹脂が射出され、
    前記可動側コア駒と、前記第1キャビティ駒および前記第2キャビティ駒の一方により、前記第2成形品を成形する前記第3キャビティが画成され、前記固定側金型に設けられた第3ホットランナーから前記第3キャビティに溶融樹脂が射出され、
    前記第3キャビティ駒および前記第4キャビティ駒の他方と、前記第1キャビティ駒および前記第2キャビティ駒の他方により、前記第1成形品と前記第2成形品を接合する接合部を成形する前記第2キャビティが画成され、前記固定側金型に設けられた第2ホットランナーから前記第2キャビティに溶融樹脂が射出され、
    前記固定側金型と前記可動側金型が型開きした際に、
    前記固定側回転駒は、前記第1キャビティ駒と前記第2キャビティ駒の位置が、前記第2キャビティと前記第3キャビティの間で互いに入れ替わるように回転して、前記第3キャビティで成形された前記第2成形品を前記第2キャビティに搬送し、
    前記可動側回転駒は、前記第3キャビティ駒と前記第4キャビティ駒の位置が、前記第1キャビティと前記第2キャビティの間で互いに入れ替わるように回転して、前記第1キャビティで成形された前記第1成形品を前記第2キャビティに搬送し、
    前記第3キャビティ駒および前記第4キャビティ駒のうち、前記第1成形品と前記第2成形品とが接合された樹脂成形品を保持する駒の前記エジェクタピンを突出させて、前記樹脂成形品を離型させる、
    ことを特徴とする金型装置。
  2. 前記固定側コア駒、前記第1キャビティ駒、前記第2キャビティ駒の各々は、前記固定側金型と前記可動側金型の型閉めまたは型開きに応じてホットランナーを挿抜可能な挿入路を備えている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の金型装置。
  3. 前記第2ホットランナーから前記第2キャビティに溶融樹脂を射出する射出速度の最大値は、前記第1ホットランナーから前記第1キャビティに溶融樹脂を射出する射出速度の最大値および前記第3ホットランナーから前記第3キャビティに溶融樹脂を射出する射出速度の最大値のいずれよりも小さい、
    ことを特徴とする請求項1に記載の金型装置。
  4. 前記第2ホットランナーから前記第2キャビティに溶融樹脂を射出する射出圧力の最大値は、前記第1ホットランナーから前記第1キャビティに溶融樹脂を射出する射出圧力の最大値および前記第3ホットランナーから前記第3キャビティに溶融樹脂を射出する射出圧力の最大値のいずれよりも小さい、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の金型装置。
  5. 前記固定側金型と前記可動側金型が型閉めした際に、前記第1ホットランナーと前記第3ホットランナーから溶融樹脂の射出を開始した後に、前記第2ホットランナーから溶融樹脂の射出を開始する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の金型装置。
  6. 前記固定側金型と前記可動側金型が型閉めした際に、前記第2ホットランナーから溶融樹脂の射出を開始した後に、前記第1ホットランナーと前記第3ホットランナーから溶融樹脂の射出を開始する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の金型装置。
  7. 前記可動側金型は、前記第3キャビティ駒および前記第4キャビティ駒のうち、前記第2キャビティに位置する駒の前記エジェクタピンを駆動するエジェクタロッドを備えており、
    前記固定側金型と前記可動側金型が型開きした際に、前記エジェクタロッドを駆動して前記樹脂成形品を離型させた後に、前記可動側回転駒を回転させる、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の金型装置。
  8. 前記可動側金型は、前記第3キャビティ駒および前記第4キャビティ駒のうち、前記第1キャビティに位置する駒の前記エジェクタピンを駆動するエジェクタロッドを備えており、
    前記固定側金型と前記可動側金型が型開きした際に、前記可動側回転駒を回転させた後に、前記エジェクタロッドを駆動して前記樹脂成形品を離型させる、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の金型装置。
  9. 前記固定側回転駒の回転軸は冷媒を供給するための配管を備え、前記固定側回転駒は前記第1キャビティ駒および前記第2キャビティ駒を冷却するための冷媒の流路を備え、前記配管と前記流路はロータリージョイントを介して接続されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の金型装置。
  10. 前記可動側回転駒の回転軸は冷媒を供給するための配管を備え、前記可動側回転駒は前記第3キャビティ駒および前記第4キャビティ駒を冷却するための冷媒の流路を備え、前記配管と前記流路はロータリージョイントを介して接続されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の金型装置。
  11. 射出圧力および射出速度を制御可能で、マニホールドを介して前記第1ホットランナー、前記第2ホットランナー、および前記第3ホットランナーに溶融樹脂を供給する射出装置を備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の金型装置。
  12. 前記第1ホットランナーおよび前記第3ホットランナーにマニホールドを介して溶融樹脂を射出する第1射出装置と、前記第2ホットランナーに溶融樹脂を射出する第2射出装置を備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の金型装置。
  13. 前記第2ホットランナーの温度が、前記第1ホットランナーの温度および前記第3ホットランナーの温度よりも高くなるように制御される、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の金型装置。
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