JP2024089668A - cGAS阻害剤 - Google Patents

cGAS阻害剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2024089668A
JP2024089668A JP2023215890A JP2023215890A JP2024089668A JP 2024089668 A JP2024089668 A JP 2024089668A JP 2023215890 A JP2023215890 A JP 2023215890A JP 2023215890 A JP2023215890 A JP 2023215890A JP 2024089668 A JP2024089668 A JP 2024089668A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
dichloro
mmol
indol
methyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2023215890A
Other languages
English (en)
Inventor
アーメッド,アデル
Ahmed Adel
ダブリュー ルーガー,チャールズ
W Lugar Charles
アン カーソン,シェリル
Ann Carson Cheryl
チャールズ フォートナー,ケビン
Charles Fortner Kevin
ブロコウ,クリスティーナ マルティネス
Martinez Brokaw Christina
エル ガーナート,ダグラス
L Gernert Douglas
ナガラジャン,シャンティ
Nagarajan Shanthi
フランソワ ヴァラン,ティボー
Francois Varin Thibault
マリムトゥ,ジョティラジャ
Marimuthu Jothirajah
オノブン,エマニュエル
Onobun Emmanuel
ロバート カミング,グレアム
Robert Cumming Graham
ハビエル アヘハス-チチャロ,フランシスコ
Javier Agejas Chicharro Francisco
ユージーン コナー,スコット
Eugene Conner Scott
ジェイ グリーン,スティーブン
J Green Steven
ジョージ トロミチャック,エリック
George Tromiczak Eric
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eli Lilly and Co
Original Assignee
Eli Lilly and Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eli Lilly and Co filed Critical Eli Lilly and Co
Publication of JP2024089668A publication Critical patent/JP2024089668A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D487/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00
    • C07D487/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D487/04Ortho-condensed systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/55Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having seven-membered rings, e.g. azelastine, pentylenetetrazole
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders
    • A61P37/02Immunomodulators
    • A61P37/06Immunosuppressants, e.g. drugs for graft rejection
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D487/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00
    • C07D487/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D487/06Peri-condensed systems

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Transplantation (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、新規cGAS阻害剤化合物、その化合物を含む薬学的組成物、並びにその化合物及び組成物を使用して、免疫介在性疾患などのある特定の病理学的状態を治療する方法を提供する。【解決手段】以下の式を有するcGAS阻害剤化合物である。TIFF2024089668000491.tif31128【選択図】なし

Description

本発明は、新規cGAS阻害剤化合物、その化合物を含む薬学的組成物、並びにその化合物及び組成物を使用して、免疫介在性疾患などのある特定の病理学的状態を治療する方法に関する。
環状GAMP-AMPシンターゼ(Cyclic GAMP-AMP synthase、cGAS)は、インターフェロン遺伝子の刺激因子(Stimulator of interferon gene、STING)に結合して、下流のシグナル伝達をトリガし、炎症誘発性サイトカイン及びI型インターフェロンの産生をもたらす、セカンドメッセンジャである、2’3’-環状GMP-AMP(2’3’-Cyclic GMP-AMP、cGAMP)の形成を触媒する、重要なサイトゾルDNAセンサである(Ablasser,A.et al.Nature,2013,498,380-384、Sun,L.et al.Science,2013,339,786-791)。cGASは、dsDNA及びレトロウイルスDNA中間体(Gao,D.et al.Science,2013,341,903-906)を非配列特異的な様態で認識し、二量体化して、そのヌクレオチジルトランスフェラーゼ機能を活性化し(Civril,F.et al.Nature,2013,498,332-337)、I型インターフェロンによって誘導されるインターフェロンシグネチャ遺伝子を通じて、強力な抗ウイルスエフェクタ機能をトリガする。細胞ストレスからのサイトゾルDNA及びミトコンドリアDNA漏出の分解の失敗は、エカルディ-グティエール症候群(Gray,E.E.et al.J Immunol,2015,195,1939-1943)、及び全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus、SLE)(Caielli,S.et al.Cell,2021,184,4464-4479)などの疾患における病原性cGAS活性化にも関与している。cGAS欠乏は、サイトゾルにDNAを蓄積するTREX1ノックアウトマウスの自己免疫表現型及び致死性を救済し、エカルディ-グティエール症候群の特徴を模倣する(Xiao,N.et al.J Autoimmun,2019,100,84-94)。SLEは、抗dsDNA抗体及び高インターフェロン遺伝子シグネチャなどの核抗原の耐性の広範囲の損失を特徴とする不均一疾患である。臨床試験におけるインターフェロン遺伝子シグネチャの低減は、症状の改善に相関しており、インターフェロンシグネチャ遺伝子パネルは、SLE臨床試験において、バイオマーカー及び薬力学的マーカーの両方として使用されている(Furie,R,et al.,J Clin Invest,2019,129,1359-1371、Smith,M.A.,et al.,Sci Rep,2020,10,4462、Tanaka,T.et al.,Mod Rheumatol,2022,00,1-11)。皮膚のUV光曝露は、cGASを活性化することが示されており(Skopelja-Gardner,S.et al.Sci Rep,2020,10,7908)、cGAMPの上昇は、SLEにおいて上昇することが報告されている(An,J.et al.Arthritis Rheumatol,2017,69,800-807)。加えて、SLEにおけるミトコンドリア機能障害もまた、cGAS活性化を促進する(Caielli,S.et al.Cell,2021,184,4464-4479)。
国際公開第2019/153002号は、自己炎症性疾患を治療するためのcGASの2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ピリド[4,3-b]インドール阻害剤を開示している。国際公開第2022/137085号は、cGAS関連疾患を治療するための2-ヘテロアリール-1H-インドール化合物を開示している。しかしながら、様々な前臨床足場は、乏しい細胞活性、不十分な効力、及び/又は好ましくない薬物動態特性などの障壁に直面していることが示されている。現在、FDA承認薬として承認されているcGAS阻害剤は市販されていない。Ventus Therapeuticsは、2023年1月に、cGAS阻害剤開発候補であるVENT-03を発表した。これにもかかわらず、VENT-03はこの時点でまだ臨床段階(clinic)に入っていないようである。したがって、SLEのcGAS介在性態様などのcGAS介在性免疫障害を含む免疫介在性疾患の治療のための、新規の、経口の、選択的な、及び/又は強力なcGAS阻害剤の必要性が依然として存在する。本発明は、そのような疾患の治療に使用するための新規cGAS阻害剤及びその組成物を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、式IIaの化合物であって、
式中、
X及びRが、独立して、ハロであり、
、R、R、及びRが、独立して、Rであり、
が、H若しくはFであり、
が、-NH-Rbb-OR、-NHC(O)-Rbb-OR、-NHC(O)-C(O)-NH、-NH-R、-NH-C(O)-R
-O-R、-O-Rbb-C(O)NH、-O-Rbb-OR、-O-Rbb-O-C(O)-R、-O-Rbb-H、-O-Rbb-CN、-NH-Rbb-H、-Rbb-OH、-Rbb-CN、-NH-R、-NH-CH-R、又は各々2若しくは3個のヘテロ原子を有する5員若しくは6員ヘテロアリールであり、ヘテロアリールが、-NH、-Rbb-H、若しくは-Rbb-OHで任意選択的に置換されており、
が、H、-RbbH、-RbbC(O)OR、-RbbC(O)N(R、-RbbN(R、-RbbN(R)(RbbCF)、-RbbOR、若しくは
であるか、
又は、R及びRが、それらと結合した原子と一緒になって、5員複素環を形成し、
の各出現が、独立して、H若しくは-RbbHであり、
bbの各出現が、独立して、フルオロ若しくはメチルで任意選択的に置換されたC1~3アルキレンであり、
の各出現が、ヒドロキシ置換されたC4~6炭素環若しくは酸素の4~6員複素環であり、
の各出現が、
である、化合物、
又はその薬学的に許容される塩を提供する。
いくつかの実施形態において、本明細書には、本明細書に開示される化合物又はその薬学的に許容される塩を、1つ以上の薬学的に許容される担体、希釈剤、又は賦形剤とともに含む、薬学的組成物が提供される。
いくつかの実施形態において、本明細書には、全身性エリテマトーデス、ループス腎炎、皮膚筋炎、及びエカルディ-グティエール症候群などの患者における免疫介在性疾患を治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、有効量の本明細書に開示される化合物、若しくはその薬学的に許容される塩、又はその薬学的組成物を投与することを含む、方法が提供される。
いくつかの実施形態において、本明細書には、療法における使用のための、本明細書に開示される化合物、又はその薬学的に許容される塩が提供される。
いくつかの実施形態において、本発明は、式IIaの化合物であって、
式中、
X及びRが、独立して、ハロであり、
、R、R、及びRが、独立して、Rであり、
が、H若しくはFであり、
が、-NH-Rbb-OR、-NHC(O)-Rbb-OR、-NHC(O)-C(O)-NH、-NH-R、-NH-C(O)-R
-O-R、-O-Rbb-C(O)NH、-O-Rbb-OR、-O-Rbb-O-C(O)-R、-O-Rbb-H、-O-Rbb-CN、-NH-Rbb-H、-Rbb-OH、-Rbb-CN、-NH-R、-NH-CH-R、又は各々2若しくは3個のヘテロ原子を有する5員若しくは6員ヘテロアリールであり、ヘテロアリールが、-NH、-Rbb-H、若しくは-Rbb-OHで任意選択的に置換されており、
が、H、-RbbH、-RbbC(O)OR、-RbbC(O)N(R、-RbbN(R、-RbbN(R)(RbbCF)、-RbbOR、若しくは
であるか、
又は、R及びRが、それらと結合した原子と一緒になって、5員複素環を形成し、
の各出現が、独立して、H若しくは-RbbHであり、
bbの各出現が、独立して、フルオロ若しくはメチルで任意選択的に置換されたC1~3アルキレンであり、
の各出現が、ヒドロキシ置換されたC4~6炭素環若しくは酸素の4~6員複素環であり、
の各出現が、Nを含む5員ヘテロアリールである、化合物、
又はその薬学的に許容される塩を提供する。
いくつかの実施形態において、Rは、
である。
いくつかの実施形態において、本発明は、式IIbの化合物、
又はその薬学的に許容される塩を提供し、式中、各変数は、上記の式IIaについて定義されたものに従う。
いくつかの実施形態において、Rは、H、-RbbH、-RbbC(O)OR、-RbbC(O)N(R、-RbbN(R
-RbbN(R)(RbbCF)、-Rbb-OR、又は
である。
いくつかの実施形態において、Rは、H、-CH、-CHCH、-CHCHCH
である。
いくつかの実施形態において、Rは、-RbbH、-RbbC(O)OR、-RbbC(O)N(R、-RbbN(R
-RbbN(R)(RbbCF)、-Rbb-OR、又は
であり、
である。
いくつかの実施形態において、Rは、-RbbH、-RbbC(O)OR、-RbbC(O)N(R、-RbbN(R
-RbbN(R)(RbbCF)、-Rbb-OR、又は
であり、
である。
いくつかの実施形態において、本発明は、式IVaの化合物を提供する。
いくつかの実施形態において、Rは、Hである。
いくつかの実施形態において、Rは、Hである。
いくつかの実施形態において、Rは、-RbbHであり、
である。
いくつかの実施形態において、Rは、-RbbHであり、
である。
いくつかの実施形態において、本発明は、式IVbの化合物を提供する。
いくつかの実施形態において、Rは、メチルである。
いくつかの実施形態において、Rは、-NH-Rbb-OR、-NHC(O)-Rbb-OR、-NHC(O)-C(O)-NH、-O-Rbb-C(O)NH、-O-Rbb-OR、-O-Rbb-O-C(O)-R、-O-Rbb-H、-O-Rbb-CN、-NH-Rbb-H、-Rbb-OH、又は-Rbb-CNである。
いくつかの実施形態において、Rは、-NH-R、-NH-C(O)-R、又は-O-Rである。
いくつかの実施形態において、Rは、
から選択される。
いくつかの実施形態において、Rは、-NH-(CH22-OH、-NH-(CH-O(CH)、
-NH-(CH)((CH)(CH))-OH、-NHC(O)-CH-OH、-NHC(O)-CH-O(CH)、
-NHC(O)-CH(CH)-OH、-NH-(CH)(CF)(CH)-OH、-NH-(CH)-CHF
-NH-(CH-CHF、-O-CH-C(O)NH、-O-(CH)(CH(CH))-OH、-O(CH-OH、
-O(CH-O(CH)、-O-(CH)(CF)(CH)-OH、-NH-(CH)(CF)(CH)-OH、-O(CH)CHF、-O(CHCHF、-O-CH-CN、-NH(CH、-(CHOH、及び-CH-CNから選択される。
いくつかの実施形態において、Rは、Hである。
いくつかの実施形態において、Rは、メチルである。
いくつかの実施形態において、Rは、Hである。
いくつかの実施形態において、Rは、メチルである。
いくつかの実施形態において、Rは、1つ以上のフルオロで置換されたC1~3アルキルである。
いくつかの実施形態において、Rは、トリフルオロエチルである。
いくつかの実施形態において、Rは、-CHCFである。
いくつかの実施形態において、化合物は、式IIcを有し、
式中、
が、H、-CH、若しくは-CHFであり、
が、H、-CH、CHCH、若しくは-CHCHCHであり、
が、H、-CH、CHCH、若しくは-CHCHCHであり、
は、-NH-(CH-OH、-NH-(CH-O(CH)、-NH-(CH)((CH)(CH))-OH、
-NHC(O)-CH-OH、-NHC(O)-CH-O(CH)、-NHC(O)-CH(CH)-OH、
-NH-(CH)(CF)(CH)-OH、-NH-(CH)-CHF、-NH-(CH-CHF、-O-CH-C(O)NH
-O-(CH)(CH(CH))-OH、-O(CH-OH、-O(CH-O(CH)、
-O-(CH)(CF)(CH)-OH、-NH-(CH)(CF)(CH)-OH、-O(CH)CHF、
-O(CHCHF、-O-CH-CN、-NH(CH、-(CHOH、-CH-CN、
である。
いくつかの実施形態において、化合物は、式IIdを有し、
式中、R、R、及びRが、各々独立して、H又は-CHFであり、Rが、-NHC(O)-CH-OH、
-O-(CH-O-(CH)、-NH-C(O)-CH(CH)-OH、又は
である。
いくつかの実施形態において、化合物は、以下からなる群から選択される:
いくつかの実施形態において、化合物は、以下からなる群から選択される:
いくつかの実施形態において、化合物は、
から選択される。
いくつかの実施形態において、本明細書には、本明細書に開示される化合物又はその薬学的に許容される塩を、1つ以上の薬学的に許容される担体、希釈剤、又は賦形剤とともに含む、薬学的組成物が提供される。
いくつかの実施形態において、本明細書には、患者における免疫介在性疾患を治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、有効量の本明細書に開示される化合物若しくはその薬学的に許容される塩、又はその薬学的組成物を投与することを含む、方法が提供される。
いくつかの実施形態において、免疫介在性疾患は、全身性エリテマトーデス、ループス腎炎、皮膚筋炎、及びエカルディ-グティエール症候群から選択される。
いくつかの実施形態において、本明細書には、患者におけるcGAS活性化に関連する疾患を治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、有効量の本明細書に開示される化合物若しくはその薬学的に許容される塩、又はその薬学的組成物を投与することを含む、方法が提供される。
いくつかの実施形態において、本明細書には、療法における使用のための、本明細書に開示される化合物、又はその薬学的に許容される塩が提供される。
いくつかの実施形態において、本明細書には、全身性エリテマトーデス、ループス腎炎、皮膚筋炎、及びエカルディ-グティエール症候群から選択される疾患の治療に使用するための、本明細書に開示される化合物、又はその薬学的に許容される塩が提供される。
いくつかの実施形態において、本発明は、式Iaの化合物であって、
式中、
X及びRが、各々独立して、ハロであり、
及びRが、各々独立して、Rであり、
が、-NH-Rbb-OH、-NHC(O)-Rbb-OH、-O-Rbb-C(O)NH、-O-Rbb-OH、-O-Rbb-O-C(O)-R、-O-Rbb-H、-O-Rbb-CN、-NH-Rbb-H、-Rbb-CN、又は2若しくは3個のヘテロ原子を有する5員ヘテロアリールであり、5員ヘテロアリールが、-Rbb-H若しくは-Rbb-OHで任意選択的に置換されており、
が、H、-RbbC(O)Q、若しくは-RbbOHであり、
が、O若しくはNRであり、
の各出現が、独立して、H若しくは-RbbHであり、
bbの各出現が、独立して、置換若しくは非置換C1~3アルキレンである、化合物、
又はその薬学的に許容される塩を提供する。
いくつかの実施形態において、式Iaの化合物のXは、クロロである。
いくつかの実施形態において、上記のいずれかの実施形態の化合物のRは、クロロである。
いくつかの実施形態において、上記のいずれかの実施形態の化合物のRは、Hであり、但し、Rは、-O-Rbb-CNではない。いくつかの実施形態において、上記のいずれかの実施形態の化合物のRはメチルであり、化合物のRは-O-Rbb-CNである。
いくつかの実施形態において、上記のいずれかの実施形態の化合物のR、RはHであり、但し、Rは、5員ヘテロアリールではない。
いくつかの実施形態において、上記のいずれかの実施形態の化合物のRは、-CHC(O)NHCH、-CHC(O)N(CH、-CHC(O)OCHCH、又は-CHC(O)OHである。
いくつかの実施形態において、上記のいずれかの実施形態の化合物のRは、-CHCHOHである。
いくつかの実施形態において、上記のいずれかの実施形態の化合物のRは、5員ヘテロアリールである。
いくつかの実施形態において、上記のいずれかの実施形態の化合物のRは、3個のヘテロ原子を有する5員ヘテロアリールである。
いくつかの実施形態において、上記のいずれかの実施形態の化合物のRは、
から選択される。
いくつかの実施形態において、上記のいずれかの実施形態の化合物のRは、-NH-Rbb-OH、-NHC(O)-Rbb-OH、-O-Rbb-C(O)NH、-O-Rbb-OH、-O-Rbb-O-C(O)-R、-O-Rbb-H、-O-Rbb-CN、-NH-Rbb-H、及び-Rbb-CNから選択される。いくつかの実施形態において、上記のいずれかの実施形態の化合物のRは、-NHC(O)-Rbb-OH、-O-Rbb-C(O)NH、及び-O-Rbb-Hから選択される。
いくつかの実施形態において、上記のいずれかの実施形態の化合物のRbbは、CHである。
いくつかの実施形態において、式Iaの化合物は、
からなる群から選択されるか、
又はその薬学的に許容される塩であり、式中、各置換基は、式Iaに関して上で定義されている通りであり、nは、0、1、又は2である。
いくつかの実施形態において、式Iaの化合物は、
からなる群から選択されるか、
又はその薬学的に許容される塩である。
いくつかの実施形態において、本発明は、以下の式Ibの化合物、
又はその薬学的に許容される塩を提供し、式中、各変数は、式Iaに関して上で定義されている通りである。
いくつかの実施形態において、式Iaの化合物は、
からなる群から選択されるか、
又はその薬学的に許容される塩である。
いくつかの実施形態において、式Iaの化合物は、式Ia-1のものである。
いくつかの実施形態において、式Iaの化合物は、式Ia-2のものである。
いくつかの実施形態において、本明細書で提供される化合物は、
からなる群から選択されるか、
又はその薬学的に許容される塩である。
いくつかの実施形態において、本明細書において、上記の実施形態のうちのいずれか1つの化合物又はその薬学的に許容される塩を、1つ以上の薬学的に許容される担体、希釈剤、又は賦形剤とともに含む、薬学的組成物が提供される。
いくつかの実施形態において、本明細書において、患者における免疫介在性疾患を治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、有効量の上記の実施形態のうちのいずれか1つに記載の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、又は上記の薬学的組成物を投与することを含む、方法が提供される。
いくつかの実施形態において、本明細書において、患者における全身性エリテマトーデスを治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、有効量の上記の実施形態のうちのいずれか1つに記載の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、又は上記の薬学的組成物を投与することを含む、方法が提供される。
いくつかの実施形態において、本明細書において、患者におけるループス腎炎を治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、有効量の上記の実施形態のうちのいずれか1つに記載の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、又は上記の薬学的組成物を投与することを含む、方法が提供される。
いくつかの実施形態において、本明細書において、患者における皮膚筋炎を治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、有効量の上記の実施形態のうちのいずれか1つに記載の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、又はその薬学的組成物を投与することを含む、方法が提供される。
いくつかの実施形態において、本明細書において、患者におけるエカルディ-グティエール症候群を治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、有効量の上記の実施形態のうちのいずれか1つに記載の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、又は上記の薬学的組成物を投与することを含む、方法が提供される。
いくつかの実施形態において、本明細書において、患者におけるcGAS活性化に関連する疾患を治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、有効量の上記の実施形態のうちのいずれか1つに記載の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、又は上記の薬学的組成物を投与することを含む、方法が提供される。
いくつかの実施形態において、本明細書において、療法における使用のための、上記の実施形態のうちのいずれか1つに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩が提供される。
いくつかの実施形態において、本明細書において、療法における使用のための、
からなる群から選択される化合物、
又はその薬学的に許容される塩が提供される。
いくつかの実施形態において、本明細書において、免疫介在性疾患の治療に使用するための、上記の実施形態のうちのいずれか1つに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩が提供される。いくつかの実施形態において、免疫介在性疾患は、全身性エリテマトーデス、ループス腎炎、皮膚筋炎、及びエカルディ-グティエール症候群からなる群から選択される。
いくつかの実施形態において、本明細書において、免疫介在性疾患の治療に使用するための、
からなる群から選択される化合物、
又はその薬学的に許容される塩が提供される。いくつかの実施形態において、免疫介在性疾患は、全身性エリテマトーデス、ループス腎炎、皮膚筋炎、及びエカルディ-グティエール症候群からなる群から選択される。
いくつかの実施形態において、本明細書において、全身性エリテマトーデスの治療に使用するための、上記の実施形態のうちのいずれか1つに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩が提供される。
いくつかの実施形態において、本明細書において、ループス腎炎の治療に使用するための、上記の実施形態のうちのいずれか1つに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩が提供される。
いくつかの実施形態において、本明細書において、皮膚筋炎の治療に使用するための、上記の実施形態のうちのいずれか1つに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩が提供される。
いくつかの実施形態において、本明細書において、エカルディ-グティエール症候群の治療に使用するための、上記の実施形態のうちのいずれか1つに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩が提供される。
いくつかの実施形態において、本明細書において、患者におけるcGAS活性化に関連する疾患を治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、有効量の本明細書に提供される化合物若しくはその薬学的に許容される塩、又は上記の実施形態のうちのいずれかに記載の薬学的組成物を投与することを含む、方法が提供される。
本出願は、以下の追加の実施形態を更に提供する。
実施形態1.式IIIaの化合物であって、
式中、
X及びRが、独立して、ハロであり、
、R、R、及びRが、独立して、Rであり、
が、H若しくはFであり、
が、-NH-Rbb-OR、-NHC(O)-Rbb-OR、-NHC(O)-C(O)-NH、-NH-R
-NH-C(O)-R、-O-R、-O-Rbb-C(O)NH、-O-Rbb-OR、-O-Rbb-O-C(O)-R、-O-Rbb-H、
-O-Rbb-CN、-NH-Rbb-H、-Rbb-OH、-Rbb-CN、-NH-R、-NH-CH-R、又は各々2若しくは3個のヘテロ原子を有する5員若しくは6員ヘテロアリールであり、ヘテロアリールが、-NH、-Rbb-H、若しくは
-Rbb-OHで任意選択的に置換されており、
が、H、-RbbH、-RbbC(O)OR、-RbbC(O)N(R、-RbbN(R、-RbbN(R)(RbbCF)、
-RbbOR、若しくは
であるか、
又は、R及びRが、それらと結合した原子と一緒になって、5員複素環を形成し、
の各出現が、独立して、H若しくは-RbbHであり、
bbの各出現が、独立して、フルオロ若しくはメチルで任意選択的に置換されたC1~3アルキレンであり、
の各出現が、ヒドロキシ置換されたC4~6炭素環若しくは酸素の4~6員複素環であり、
の各出現が、
である、化合物、
又はその薬学的に許容される塩。
実施形態2.式IIIbの化合物であって、
式中、
X及びRが、独立して、ハロであり、
、R、R、及びRが、独立して、Rであり、
が、-NH-Rbb-OR、-NHC(O)-Rbb-OR、-NHC(O)-C(O)-NH、-NH-R
-NH-C(O)-R、-O-R、-O-Rbb-C(O)NH、-O-Rbb-OR、-O-Rbb-O-C(O)-R、-O-Rbb-H、
-O-Rbb-CN、-NH-Rbb-H、-Rbb-OH、-Rbb-CN、-NH-R、-NH-CH-R、又は各々2若しくは3個のヘテロ原子を有する5員若しくは6員ヘテロアリールであり、ヘテロアリールが、-NH、-Rbb-H、若しくは
-Rbb-OHで任意選択的に置換されており、
が、H、-RbbH、-RbbC(O)OR、-RbbC(O)N(R、-RbbN(R、-RbbN(R)(RbbCF)、
-RbbOR、若しくは
であるか、
又は、R及びRが、それらと結合した原子と一緒になって、5員複素環を形成し、
の各出現が、独立して、H若しくは-RbbHであり、
bbの各出現が、独立して、フルオロ若しくはメチルで任意選択的に置換されたC1~3アルキレンであり、
の各出現が、ヒドロキシ置換されたC4~6炭素環若しくは酸素の4~6員複素環であり、
の各出現が、
である、化合物、
又はその薬学的に許容される塩。
実施形態3.Xが、Clである、実施形態1若しくは2に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態4.Rが、Clである、実施形態1~3のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態5.式IIIcの化合物であって、
式中、
、R、R、及びRが、独立して、Rであり、
が、-NH-Rbb-OR、-NHC(O)-Rbb-OR、-NHC(O)-C(O)-NH、-NH-R、-NH-C(O)-R
-O-R、-O-Rbb-C(O)NH、-O-Rbb-OR、-O-Rbb-O-C(O)-R、-O-Rbb-H、-O-Rbb-CN、
-NH-Rbb-H、-Rbb-OH、-Rbb-CN、-NH-R、-NH-CH-R、又は各々2若しくは3個のヘテロ原子を有する5員若しくは6員ヘテロアリールであり、ヘテロアリールが、-NH、-Rbb-H、若しくは-Rbb-OHで任意選択的に置換されており、
が、H、-RbbH、-RbbC(O)OR、-RbbC(O)N(R、-RbbN(R、-RbbN(R)(RbbCF)、
-RbbOR、若しくは
であるか、
又は、R及びRが、それらと結合した原子と一緒になって、5員複素環を形成し、
の各出現が、独立して、H若しくは-RbbHであり、
bbの各出現が、独立して、フルオロ若しくはメチルで任意選択的に置換されたC1~3アルキレンであり、
の各出現が、ヒドロキシ置換されたC4~6炭素環若しくは酸素の4~6員複素環であり、
の各出現が、
である、化合物、
又はその薬学的に許容される塩。
実施形態6.Rが、H若しくはメチルである、実施形態1~5のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態7.Rが、メチルである、実施形態6に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態8.式IIIdの化合物であって、
式中、
、R、及びRが、独立して、Rであり、
が、-NH-Rbb-OR、-NHC(O)-Rbb-OR、-NHC(O)-C(O)-NH、-NH-R、-NH-C(O)-R
-O-R、-O-Rbb-C(O)NH、-O-Rbb-OR、-O-Rbb-O-C(O)-R、-O-Rbb-H、-O-Rbb-CN、
-NH-Rbb-H、-Rbb-OH、-Rbb-CN、-NH-R、-NH-CH-R、又は各々2若しくは3個のヘテロ原子を有する5員若しくは6員ヘテロアリールであり、ヘテロアリールが、-NH、-Rbb-H、若しくは-Rbb-OHで任意選択的に置換されており、
が、H、-RbbH、-RbbC(O)OR、-RbbC(O)N(R、-RbbN(R、-RbbN(R)(RbbCF)、
-RbbOR、若しくは
であるか、
又は、R及びRが、それらと結合した原子と一緒になって、5員複素環を形成し、
の各出現が、独立して、H若しくは-RbbHであり、
bbの各出現が、独立して、フルオロ若しくはメチルで任意選択的に置換されたC1~3アルキレンであり、
の各出現が、ヒドロキシ置換されたC4~6炭素環若しくは酸素の4~6員複素環であり、
の各出現が、
である、化合物、
又はその薬学的に許容される塩。
実施形態9.Rが、H、
-RbbH、-RbbC(O)OR
-RbbC(O)N(R、-RbbN(R、-RbbN(R)(RbbCF)、-Rbb-OR、若しくは
である、実施形態1~8のいずれかに記載の化合物、
又はその薬学的に許容される塩。
実施形態10.Rが、H、
-CH、-CHCH、-CHCHCH
である、実施形態1~8のいずれかに記載の化合物、
又はその薬学的に許容される塩。
実施形態11.Rが、H、メチル、エチル、n-プロピル、若しくはイソプロピルである、実施形態9に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態12.Rが、H以外であり、
である、実施形態1~11のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態13.Rは、Hである、実施形態11に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態14.R及びRが、それらに結合した原子と一緒になって、5員複素環を形成する、実施形態1~8のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態15.
である、実施形態1~8のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態16.Rが、Hである、実施形態1~15のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態17.Rが、-RbbHであり、
である、実施形態1~14のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態18.Rが、メチル、エチル、若しくはプロピルである、実施形態1~14及び17のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態19.Rが、メチルである、実施形態17に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態20.Rが、
-NH-Rbb-ORである、実施形態1~19のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態21.Rが、
-NHC(O)-Rbb-ORである、実施形態1~19のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態22.Rが、
-NHC(O)-C(O)-NHである、実施形態1~19のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態23.Rが、
-NH-Rである、実施形態1~19のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態24.Rが、
-NH-C(O)-Rである、実施形態1~19のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態25.Rが、
-O-Rである、実施形態1~19のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態26.Rが、酸素の4員若しくは5員複素環である、実施形態23~25のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態27.Rが、ヒドロキシ置換されたC4~6炭素環である、実施形態23~25のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態28.Rが、
である、実施形態1~19のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態29.Rが、
である、実施形態1~19のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態30.Rが、
である、実施形態1~19のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態31.Rが、-O-Rbb-ORである、実施形態1~19のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態32.Rが、-O-Rbb-O-C(O)-Rである、実施形態1~19のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態33.Rが、
-O-Rbb-Hである、実施形態1~19のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態34.Rが、
-O-Rbb-CNである、実施形態1~19のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態35.Rが、
-NH-Rbb-Hである、実施形態1~19のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態36.Rが、
-Rbb-OHである、実施形態1~19のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態37.Rが、
-Rbb-CNである、実施形態1~19のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態38.Rが、
-NH-Rである、実施形態1~19のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態39.Rが、
-NH-CH-Rである、実施形態1~19のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態40.Rが、-NHで任意選択的に置換された2若しくは3個のヘテロ原子を有する5員ヘテロアリールである、実施形態1~19のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態41.Rが、-Rbb-Hで任意選択的に置換された2若しくは3個のヘテロ原子を有する5員ヘテロアリールである、実施形態1~19のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態42.Rが、-Rbb-OHで任意選択的に置換された2若しくは3個のヘテロ原子を有する5員ヘテロアリールである、実施形態1~19のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態43.Rが、
から選択される、実施形態1~19のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態44.Rが、2若しくは3個のヘテロ原子を有する6員ヘテロアリールである、実施形態1~19のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態45.Rが、
である、実施形態1~19のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態46.Rが、
から選択される、実施形態1~19のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態47.Rが、-NH-Rbb-OH、-NHC(O)-Rbb-OH、-O-Rbb-C(O)NH、-O-Rbb-OH、
-O-Rbb-O-C(O)-R、-O-Rbb-H、-O-Rbb-CN、-NH-Rbb-H、及び-Rbb-CNから選択される、実施形態1~19のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態48.Rが、O-Rbb-C(O)NHである、実施形態47に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態49.Rが、-NH-(CH-OH、-NH-(CH-O(CH)、-NH-(CH)(CH(CH))-OH、
-NHC(O)-CH-OH、-NHC(O)-CH-O(CH)、-NHC(O)-CH(CH)-OH、
-NH-(CH)(CF)(CH)-OH、-NH-(CH)-CHF、-NH-(CH-CHF、-O-CH-C(O)NH
-O-(CH)(CH(CH))-OH、-O(CH-OH、-O(CH-O(CH)、
-O-(CH)(CF)(CH)-OH、-NH-(CH)(CF)(CH)-OH、-O(CH)CHF、-O(CHCHF、
-O-CH-CN、-NH(CH、-(CHOH、及び-CH-CNから選択される、実施形態1~19のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態49A.Rが、
-NH-CO-CH(CH)-OHである、実施形態1~19のいずれかに記載の化合物。いくつかの実施形態において、Rは、
である。
実施形態50.Rが、Hである、実施形態1~49のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態51.Rが、メチルである、実施形態1~49のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態52.Rが、Hである、実施形態1~51のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態53.Rが、メチルである、実施形態1~51のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態54.Rが、-CHFである、実施形態1~51のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態55.式IIIeの化合物であって、
式中、
が、H、-CH、若しくは-CHFであり、
が、H、-CH、CHCH、若しくは-CHCHCHであり、
が、H、-CH、CHCH、若しくは-CHCHCHであり、
は、-NH-(CH-OH、-NH-(CH-O(CH)、-NH-(CH)((CH)(CH))-OH、
-NHC(O)-CH-OH、-NHC(O)-CH-O(CH)、-NHC(O)-CH(CH)-OH、
-NH-(CH)(CF)(CH)-OH、-NH-(CH)-CHF、-NH-(CH-CHF、-O-CH-C(O)NH
-O-(CH)(CH(CH))-OH、-O(CH-OH、-O(CH-O(CH)、-O-(CH)(CF)(CH)-OH、
-NH-(CH)(CF)(CH)-OH、-O(CH)CHF、-O(CHCHF、-O-CH-CN、-NH(CH
-(CHOH、-CH-CN、
である、化合物、
又はその薬学的に許容される塩。
実施形態56.式IIIfの化合物であって、
式中、R、R、及びRが、各々独立して、H又は-CHFであり、Rが、-NHC(O)-CH-OH、
-O-(CH-O-(CH)、-NH-C(O)-CH(CH)-OH、若しくは
である、化合物、
又はその薬学的に許容される塩。
実施形態57.化合物が、
からなる群から選択される、実施形態1に記載の化合物、
又はその薬学的に許容される塩。
実施形態58.化合物が、
からなる群から選択される、実施形態1に記載の化合物、
又はその薬学的に許容される塩。
実施形態59.
から選択される、化合物。
実施形態60.実施形態1~59のいずれか1つに記載の化合物、又はその薬学的に許容可能な塩を、1つ以上の薬学的に許容可能な担体、希釈剤、又は賦形剤とともに含む、薬学的組成物。
実施形態61.患者における免疫介在性疾患を治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、有効量の実施形態1~59のいずれか1つに記載の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、又は実施形態60に記載の薬学的組成物を投与することを含む、方法。
実施形態62.患者における全身性エリテマトーデスを治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、有効量の実施形態1~59のいずれか1つに記載の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、又は実施形態60に記載の薬学的組成物を投与することを含む、方法。
実施形態63.患者におけるループス腎炎を治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、有効量の実施形態1~59のいずれか1つに記載の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、又は実施形態60に記載の薬学的組成物を投与することを含む、方法。
実施形態64.患者における皮膚筋炎を治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、有効量の実施形態1~59のいずれか1つに記載の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、又は実施形態60に記載の薬学的組成物を投与することを含む、方法。
実施形態65.患者におけるエカルディ-グティエール症候群を治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、有効量の実施形態1~59のいずれか1つに記載の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、又は実施形態60に記載の薬学的組成物を投与することを含む、方法。
実施形態66.患者におけるcGAS活性化に関連する疾患を治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、有効量の実施形態1~59のいずれか1つに記載の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、又は実施形態60に記載の薬学的組成物を投与することを含む、方法。
実施形態67.療法における使用のための、実施形態1~59のいずれか1つに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態68.免疫介在性疾患の治療に使用するための、実施形態1~59のいずれか1つに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態69.全身性エリテマトーデスの治療に使用するための、実施形態1~59のいずれか1つに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態70.ループス腎炎の治療に使用するための、実施形態1~59のいずれか1つに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態71.皮膚筋炎の治療に使用するための、実施形態1~59のいずれか1つに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態72.エカルディ-グティエール症候群の治療に使用するための、実施形態1~59のいずれか1つに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態73.免疫介在性疾患の治療を必要とする患者においてそれを行うための医薬を製造するための、実施形態1~59のいずれか1つに記載の化合物の使用。
実施形態74.全身性エリテマトーデスの治療を必要とする患者においてそれを行うための医薬を製造するための、実施形態1~59のいずれか1つに記載の化合物の使用。
実施形態75.ループス腎炎の治療を必要とする患者においてそれを行うための医薬を製造するための、実施形態1~59のいずれか1つに記載の化合物の使用。
実施形態76.皮膚筋炎の治療を必要とする患者においてそれを行うための医薬を製造するための、実施形態1~59のいずれか1つに記載の化合物の使用。
実施形態77.エカルディ-グティエール症候群の治療を必要とする患者においてそれを行うための医薬を製造するための、実施形態1~59のいずれか1つに記載の化合物の使用。
実施形態78.免疫介在性疾患の治療を必要とする患者における免疫介在性疾患の治療に使用するための、実施形態1~59のいずれか1つに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩を含む、薬学的組成物。
実施形態79.全身性エリテマトーデスの治療を必要とする患者における全身性エリテマトーデスの治療に使用するための、実施形態1~59のいずれか1つに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩を含む、薬学的組成物。
実施形態80.ループス腎炎の治療を必要とする患者におけるループス腎炎の治療に使用するための、実施形態1~59のいずれか1つに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩を含む、薬学的組成物。
実施形態81.皮膚筋炎の治療を必要とする患者における皮膚筋炎の治療に使用するための、実施形態1~59のいずれか1つに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩を含む、薬学的組成物。
実施形態82.エカルディ-グティエール症候群の治療を必要とする患者におけるエカルディ-グティエール症候群の治療に使用するための、実施形態1~59のいずれか1つに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩を含む、薬学的組成物。
実施形態A1.以下の式の化合物であって、
式中、
X及びRが、独立して、ハロであり、
及びRが、独立して、Rであり、
が、-NH-Rbb-OH、-NHC(O)-Rbb-OH、-O-Rbb-C(O)NH、-O-Rbb-OH、-O-Rbb-O-C(O)-R、-O-Rbb-H、-O-Rbb-CN、-NH-Rbb-H、-Rbb-CN、又は2若しくは3個のヘテロ原子を有する5員ヘテロアリールであり、5員ヘテロアリールが、-Rbb-H若しくは-Rbb-OHで任意選択的に置換されており、
が、H、-RbbC(O)Q、若しくは-RbbOHであり、
が、O若しくはNRであり、
の各出現が、独立して、H若しくは-RbbHであり、
bbの各出現が、独立して、置換若しくは非置換C1~3アルキレンである、化合物、
又はその薬学的に許容される塩。
実施形態A2.Xが、クロロである、実施形態A1に記載の化合物。
実施形態A3.Rが、クロロである、実施形態A1又はA2に記載の化合物。
実施形態A4.Rが、Hであり、但し、Rが、-O-Rbb-CNではない、先行する実施形態A1~A3のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態A5.Rが、メチルであり、Rが、-O-Rbb-CNである、実施形態A1に記載の化合物。
実施形態A6.Rが、Hであり、但し、Rが、5員ヘテロアリールではない、先行する実施形態A1~A5のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態A7.Rが、-CHC(O)NHCH、-CHC(O)N(CH、-CHC(O)OCHCH、又は-CHC(O)OHである、先行する実施形態A1~A6のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態A8.Rが、-CHCHOHである、実施形態A1~A6のいずれかに記載の化合物。
実施形態A9.Rが、5員ヘテロアリールである、先行する実施形態A1~A8のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態A10.Rが、
から選択される、先行する実施形態A1~A9のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態A11.Rが、-NH-Rbb-OH、-NHC(O)-Rbb-OH、-O-Rbb-C(O)NH、-O-Rbb-OH、-O-Rbb-O-C(O)-R、-O-Rbb-H、-O-Rbb-CN、-NH-Rbb-H、及び-Rbb-CNから選択される、先行する実施形態A1~A10のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態A12.化合物が、
からなる群から選択される、実施形態A1に記載の化合物、
又はその薬学的に許容される塩。
実施形態A13.化合物が、
からなる群から選択される、実施形態A1に記載の化合物、
又はその薬学的に許容される塩。
実施形態A14.実施形態A1~A13のいずれか1つに記載の化合物、又はその薬学的に許容可能な塩を、1つ以上の薬学的に許容可能な担体、希釈剤、又は賦形剤とともに含む、薬学的組成物。
実施形態A15.患者における免疫介在性疾患を治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、有効量の実施形態A1~A13のいずれか1つに記載の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、又は実施形態A14に記載の薬学的組成物を投与することを含む、方法。
実施形態A16.患者における全身性エリテマトーデスを治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、有効量の実施形態A1~A13のいずれか1つに記載の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、又は実施形態A14に記載の薬学的組成物を投与することを含む、方法。
実施形態A17.患者におけるループス腎炎を治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、有効量の実施形態A1~A13のいずれか1つに記載の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、又は実施形態A14に記載の薬学的組成物を投与することを含む、方法。
実施形態A18.患者における皮膚筋炎を治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、有効量の実施形態A1~A13のいずれか1つに記載の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、又は実施形態A14に記載の薬学的組成物を投与することを含む、方法。
実施形態A19.患者におけるエカルディ-グティエール症候群を治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、有効量の実施形態A1~A13のいずれか1つに記載の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、又は実施形態A14に記載の薬学的組成物を投与することを含む、方法。
実施形態A20.患者におけるcGAS活性化に関連する疾患を治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、有効量の実施形態A1~A13のいずれか1つに記載の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、又は実施形態A14に記載の薬学的組成物を投与することを含む、方法。
実施形態A21.療法における使用のための、実施形態A1~A13のいずれか1つに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態A22.免疫介在性疾患の治療に使用するための、実施形態A1~A13のいずれか1つに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態A23.全身性エリテマトーデスの治療に使用するための、実施形態A1~A13のいずれか1つに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態A24.ループス腎炎の治療に使用するための、実施形態A1~A13のいずれか1つに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態A25.皮膚筋炎の治療に使用するための、実施形態A1~A13のいずれか1つに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態A26.エカルディ-グティエール症候群の治療に使用するための、実施形態A1~A13のいずれか1つに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態B1.式IVaの化合物であって、
式中、
X及びRが、独立して、ハロであり、
、R、R、及びRが、独立して、Rであり、
が、H若しくはFであり、
が、-NH-Rbb-OR、-NHC(O)-Rbb-OR、-NHC(O)-C(O)-NH、-NH-R
-NH-C(O)-R、-O-R、-O-CH-R、-O-Rbb-C(O)NH、-O-Rbb-OR、-O-Rbb-O-C(O)-R、-O-Rbb-H、
-O-Rbb-CN、-NH-Rbb-H、-Rbb-OH、-Rbb-CN、-NH-R、-O-CH-R、-NH-CH-R、又は各々2若しくは3個のヘテロ原子を有する5員若しくは6員ヘテロアリールであり、ヘテロアリールが、-NH、-Rbb-H、若しくは
-Rbb-OHで任意選択的に置換されており、
が、H、-RbbH、-RbbC(O)OR、-RbbC(O)N(R、-RbbN(R、-RbbN(R)(RbbCF)、
-RbbOR、若しくは
であるか、
又は、R及びRが、それらと結合した原子と一緒になって、5員複素環を形成し、
の各出現が、独立して、H若しくは-RbbHであり、
bbの各出現が、独立して、フルオロ若しくはメチルで任意選択的に置換されたC1~3アルキレンであり、
の各出現が、ヒドロキシ置換されたC4~6炭素環若しくは酸素の4~6員複素環であり、
の各出現が、
である、化合物、
又はその薬学的に許容される塩。
実施形態B2.式IVbの化合物であって、
式中、
X及びRが、独立して、ハロであり、
、R、R、及びRが、独立して、Rであり、
が、-NH-Rbb-OR、-NHC(O)-Rbb-OR、-NHC(O)-C(O)-NH、-NH-R
-NH-C(O)-R、-O-R、-O-CH-R、-O-Rbb-C(O)NH、-O-Rbb-OR、-O-Rbb-O-C(O)-R、-O-Rbb-H、
-O-Rbb-CN、-NH-Rbb-H、-Rbb-OH、-Rbb-CN、-O-CH-R、-NH-R、-NH-CH-R、又は各々2若しくは3個のヘテロ原子を有する5員若しくは6員ヘテロアリールであり、ヘテロアリールが、-NH、-Rbb-H、若しくは-Rbb-OHで任意選択的に置換されており、
が、H、-RbbH、-RbbC(O)OR、-RbbC(O)N(R、-RbbN(R、-RbbN(R)(RbbCF)、
-RbbOR、若しくは
であるか、
又は、R及びRが、それらと結合した原子と一緒になって、5員複素環を形成し、
の各出現が、独立して、H若しくは-RbbHであり、
bbの各出現が、独立して、フルオロ若しくはメチルで任意選択的に置換されたC1~3アルキレンであり、
の各出現が、ヒドロキシ置換されたC4~6炭素環若しくは酸素の4~6員複素環であり、
の各出現が、
である、化合物、
又はその薬学的に許容される塩。
実施形態B5.式IVcの化合物であって、
式中、
、R、R、及びRが、独立して、Rであり、
が、-NH-Rbb-OR、-NHC(O)-Rbb-OR、-NHC(O)-C(O)-NH、-NH-R、-NH-C(O)-R
-O-R、-O-CH-R、-O-Rbb-C(O)NH、-O-Rbb-OR、-O-Rbb-O-C(O)-R、-O-Rbb-H、-O-Rbb-CN、
-NH-Rbb-H、-Rbb-OH、-Rbb-CN、-O-CH-R、-NH-R、-NH-CH-R、又は各々2若しくは3個のヘテロ原子を有する5員若しくは6員ヘテロアリールであり、ヘテロアリールが、-NH、-Rbb-H、若しくは-Rbb-OHで任意選択的に置換されており、
が、H、-RbbH、-RbbC(O)OR、-RbbC(O)N(R、-RbbN(R、-RbbN(R)(RbbCF)、
-RbbOR、若しくは
であるか、
又は、R及びRが、それらと結合した原子と一緒になって、5員複素環を形成し、
の各出現が、独立して、H若しくは-RbbHであり、
bbの各出現が、独立して、フルオロ若しくはメチルで任意選択的に置換されたC1~3アルキレンであり、
の各出現が、ヒドロキシ置換されたC4~6炭素環若しくは酸素の4~6員複素環であり、
の各出現が、
である、化合物、
又はその薬学的に許容される塩。
実施形態B8.式IVdの化合物であって、
式中、
、R、及びRが、独立して、Rであり、
が、-NH-Rbb-OR、-NHC(O)-Rbb-OR、-NHC(O)-C(O)-NH、-NH-R、-NH-C(O)-R
-O-R、-O-CH-R、-O-Rbb-C(O)NH、-O-Rbb-OR、-O-Rbb-O-C(O)-R、-O-Rbb-H、-O-Rbb-CN、
-NH-Rbb-H、-Rbb-OH、-Rbb-CN、-O-CH-R、-NH-R、-NH-CH-R、又は各々2若しくは3個のヘテロ原子を有する5員若しくは6員ヘテロアリールであり、ヘテロアリールが、-NH、-Rbb-H、若しくは-Rbb-OHで任意選択的に置換されており、
が、H、-RbbH、-RbbC(O)OR、-RbbC(O)N(R、-RbbN(R、-RbbN(R)(RbbCF)、
-RbbOR、若しくは
であるか、
又は、R及びRが、それらと結合した原子と一緒になって、5員複素環を形成し、
の各出現が、独立して、H若しくは-RbbHであり、
bbの各出現が、独立して、フルオロ若しくはメチルで任意選択的に置換されたC1~3アルキレンであり、
の各出現が、ヒドロキシ置換されたC4~6炭素環若しくは酸素の4~6員複素環であり、
の各出現が、
である、化合物、
又はその薬学的に許容される塩。
実施形態B3、B4、B6、B7、及びB9~B19は、実施形態1、2、5、及び8への言及がそれぞれ実施形態B1、B2、B5、及びB8への言及に置き換えられることを除いて、上記の実施形態3、4、6、7、及び9~19にそれぞれ従う。
実施形態B20.Rが、
である、実施形態B1~B19のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態B21.Rが、
-O-CH-Rである、実施形態B1~B19のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態B22.Rが、
である、実施形態B1~B19のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態B23.Rが、-O-(CH-OCHである、実施形態B1~B19のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態B24.Rが、-O-CH-Rから選択される、実施形態B1~B19のいずれかに記載の化合物。
実施形態B25.Rが、
である、実施形態B1~B19のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態B26.Rが、-NH-CO-CH(CH)-OHである、実施形態B1~B19のいずれかに記載の化合物。
実施形態B27.Rが、
である、実施形態B1~B19のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態B28.Rが、Hである、実施形態B1~B27のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態B29.Rが、メチルである、実施形態B1~B27のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態B30.Rが、Hである、実施形態1~B29のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態B31.Rが、メチルである、実施形態1~B29のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態B32.Rが、1つ以上のフルオロで置換されたC1~3アルキルである、実施形態1~B29のいずれかに記載の化合物。
実施形態B33.Rが、-CHFである、実施形態1~B29のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
実施形態B34.Rが、トリフルオロエチルである、実施形態1~B29のいずれかに記載の化合物。
実施形態B35.Rが、-CHCFである、実施形態1~B29のいずれかに記載の化合物。
実施形態B36.式IVeの化合物であって、
式中、
が、H、若しくは1つ以上のフルオロで任意選択的に置換されたC1~3アルキルであり、
が、H、-CH、CHCH、若しくは-CHCHCHであり、
が、H、-CH、CHCH、若しくは-CHCHCHであり、
が、-NH-(CH-OH、-NH-(CH-O(CH)、-NH-(CH)((CH)(CH))-OH、
-NHC(O)-CH-OH、-NHC(O)-CH-O(CH)、-NHC(O)-CH(CH)-OH、
-NH-(CH)(CF)(CH)-OH、-NH-(CH)-CHF、-NH-(CH-CHF、-O-CH-C(O)NH
-O-(CH)(CH(CH))-OH、-O(CH-OH、-O(CH-O(CH)、-O-(CH)(CF)(CH)-OH、
-NH-(CH)(CF)(CH)-OH、-O(CH)CHF、-O(CHCHF、-O-CH-CN、-NH(CH
-(CHOH、-CH-CN、
である、化合物、
又はその薬学的に許容される塩。
実施形態B37.式IVfの化合物であって、
式中、R、R、及びRが、各々独立して、H、-CHCF、若しくは-CHFであり、Rが、
-NHC(O)-CH-OH、-O-(CH-O-(CH)、-NH-C(O)-CH(CH)-OH、若しくは
である、化合物、
又はその薬学的に許容される塩。
実施形態B38.化合物が、
から選択される、実施形態B1に記載の化合物、
又はその薬学的に許容される塩。
実施形態B39.
から選択される化合物、
又はその薬学的に許容される塩。
実施形態B40.実施形態B1~B39のいずれか1つに記載の化合物、又はその薬学的に許容可能な塩を、1つ以上の薬学的に許容可能な担体、希釈剤、又は賦形剤とともに含む、薬学的組成物。
実施形態B41~B59は、省略される。実施形態B61~B82は、実施形態1~59への言及が実施形態B1~B39への言及に置き換えられ、実施形態60への言及が実施形態B40への言及に置き換えられることを除いて、それぞれ実施形態60~82に従う。
本明細書で使用される場合、単独で又はより大きな部分の一部として使用される「アルキル」という用語は、1つ以上の炭素原子を含む飽和、直鎖又は分岐鎖炭化水素基を指す。アルキルは、概して一価である。例えば、「エチル」はCHCH・と表すことができ、ドットは、ラジカル又はダングリングボンドを表す。「アルキレン」という用語は、末端原子を除去することによってアルキルから誘導されるとみなすことができる二価の飽和、直鎖又は分岐鎖炭化水素基を指す。例えば、「エチレン」は・CHCH・と表すことができ、かつエチル基の末端から水素原子を除去することによってエチルから誘導されるとみなすことができる。本明細書で使用される場合、「プロピル」という用語は、n-プロピル及びイソプロピルを含む。同様に、「プロピレン」という用語は、n-プロピレン(・CHCHCH・)及びイソプロピレン(・CHCH(CH)・)を含む。
「アルキル」及び「アルキレン」という用語は、その部分の主炭素鎖中の炭素原子の数の指定で始まる場合がある。例えば、「C1~3アルキル」は、主鎖中に1~3個の炭素原子を有するアルキルを指す。更に、「C1~3アルキレン」は、2つのラジカル又はダングリングボンドの間の主鎖上に1~3個の炭素原子を有するアルキレンを指す。すなわち、炭素原子数の指定は、置換基を考慮しない。したがって、「置換」C1~3アルキレンは、置換がアルキルである場合、より多くの炭素原子を含み得る。例えば、メチル置換されたCアルキレンのR基は、R基中に合計4個の炭素原子を含む。
本明細書で使用される場合、「ハロ」という用語は、置換基としてのハロゲン、具体的にはクロロ、フルオロ、ブロモ、又はヨードを指す。
本明細書で使用される場合、「ヘテロアリール」という用語は、別途指定されない限り、5~10個の環原子、好ましくは5、6、9、又は10個の環原子を有し、環状配列で共有される6、10、又は14個のπ電子を有し、ヘテロ原子を有する基を指す。「ヘテロ原子」という用語は、窒素、酸素、又は硫黄を指し、窒素又は硫黄の酸化型、及び塩基性窒素の四級化型を含む。
本明細書で使用される場合、「複素環式環」又は「複素環」という用語は、少なくとも2個の炭素原子及び少なくとも1個のヘテロ原子を含有する、任意に置換された飽和環系を指す。例示的なヘテロ原子は、酸素、窒素及び硫黄である。例示的な複素環式環又は複素環としては、オキシラン、アジリジン、オキセタン、オキソラン、ピロリジン、ピペリジン及びモルホリンが挙げられる。本明細書で使用される場合、ヘテロ原子の名称に続く「~の複素環」という語句は、その特定のヘテロ原子のみを含み、他のヘテロ原子を含まない複素環をいう。言い換えれば、環系は、炭素原子及び少なくとも1個の特定のヘテロ原子を含有するが、他の環原子を含有しない。例えば、「酸素の複素環」は、とりわけ、オキシラン、オキソラン、ジオキソランを包含するが、オキサチオラン、モルホリン、チオモルホリンなどは包含しない。
本明細書で使用される場合、「溶媒和物」という用語は、非共有結合性分子間力によって結合された溶媒分子を含む化合物のタイプを指す。溶媒和物は、開示された化合物の溶媒和物又はその薬学的に許容される塩の溶媒和物であり得る。溶媒和物は、溶媒分子が水である場合、「水和物」である。溶媒和物は、化学量論的又は非化学量論的であってもよい。薬学的に許容される溶媒和物は、1~約10個、又は1~2個、3個若しくは4個の溶媒分子を含み得る。
本明細書で使用される場合、「立体異性体」という用語は、同じ結合によって結合された同じ原子で構成されているが、3次元空間において異なる交換不可能な構造を有する異性体を指す。立体異性体という用語は、互いに鏡像であり、互いに重ね合わせることができない2つの立体異性体を指す「エナンチオマー」を含む。一対のエナンチオマーの1対1の混合物は、「ラセミ」混合物と呼ばれる。立体異性体の用語はまた、少なくとも2個の不斉原子を有するが、互いに鏡像ではない2つの立体異性体を指す「ジアステレオ異性体」(又は「ジアステレオマー」)を含む。立体異性体の絶対立体化学は、Cahn-Ingold Prelog R Sシステムに従って指定することができ、各キラル中心での立体化学はR又はSのいずれかとして指定される。立体異性体が分解されているが、その絶対配置が未知である場合、それらの立体中心は、ナトリウムD線の波長で偏光面を回転させる方向(右旋性又は左旋性)に応じて(+)又は(-)と指定される。構造図では、実線
は、ほぼ図面の平面内の結合を示す。平面より上の原子への結合は、太字のくさび形
で示され、くさび形の狭い端にある図面の平面における原子から始まる。平面より下の原子への結合は、短い平行線のハッシュのくさび形
で示され、ハッシュのくさび形の狭い端にある図面の平面における原子から始まる。立体中心に接続されている全ての結合が構造的に実線
で表されている立体中心を有する化合物、又は化合物が立体異性体の指定のない化学命名法で表されている場合、別途特に明記されてない限り、それらは、可能性のある立体異性体のうちのいずれか、そのラセミ混合物、又は他に対して豊富な1つ以上の立体異性体を有する混合物を意味すると解釈されるものとする。換言すれば、接続されている全ての結合が実線で示されている立体中心を含む本明細書に開示される任意の化合物について、本開示は、そのあらゆる可能性のある立体異性体、及びそれらの立体異性体の任意の混合物を企図する。
立体異性体という用語にはまた、「シス-トランス異性体」などの「幾何異性体」も含まれる。同じ分子式にもかかわらず、二重結合又は環の周囲の基の配置が互いに異なる異性体である。立体異性体の用語には、単結合の回転が妨げられたことにより生じる立体異性体として定義される「回転異性体(rotational isomer)」又は「回転異性体(rotamer)」が更に含まれ得る。簡単にするために、「立体異性体」という用語は、本明細書では「異性体」という用語と交換可能に使用される。別途特に明記されない限り(指定された分離条件の保持時間に言及するなど)、「異性体1」は、規定の分離条件下で分離中(例えば、ラセミ混合物のキラル分離又はシス-トランス異性体の対の分離)にカラムから最初に溶出する立体異性体を指す。「異性体2」は、同じ分離中に2番目に溶出する立体異性体を指す。アスタリスク()は、「異性体1」及び「異性体2」の構造におけるキラル中心(立体中心)を示すために使用される。更に、太字のくさび形
又はハッシュのくさび形
もまた結合している立体中心で、アスタリスクが使用される場合、実線のくさび形及びハッシュのくさび形は、相対的な立体化学のみを表しており、絶対的な立体化学を表すものではない。そのような表示は、その示された立体中心における絶対立体化学が未知であること、又はその示された立体中心に基づく鏡像異性体の対が分離されていない(すなわち、エナンチオマーのラセミ混合物を表す)ことを伝えるために使用することができる。
本明細書で使用される場合、「患者」という用語はヒトを指す。
本明細書で使用される場合、「治療すること(treating)」という用語は、既存の症状又は障害の進行又は重症度を制限、減速、停止、又は反転させることを含む。
本明細書で使用される場合、「有効量」という用語は、患者に単回又は複数回投与すると、診断中又は治療中の患者に所望の効果を提供する、本発明の化合物又はその薬学的に許容される塩の量又は投与量を指す。有効量は、既知の技法を使用して当業者によって決定され得る。患者の有効量を決定する際に、限定はしないが、患者の種を含むいくつかの要因が考慮される。そのサイズ、年齢、及び全般的健康状態;関与する特定の疾患又は障害、疾患又は障害の程度又は関与又は重症度;個々の患者の応答、投与される特定の化合物、投与様式、投与される製剤のバイオアベイラビリティ特徴、選択される投与レジメン、併用薬の使用;並びに他の関連する状況が挙げられるが、これらに限定されない。本発明の化合物は、概して、幅広い投薬量範囲にわたって有効である。例えば、1日当たりの投薬量は、通常、約0.1~約15mg/kg体重の範囲内である。
本明細書で使用される場合、「免疫介在性疾患」という用語は、免疫経路が重要な病因的及び/又は病原性の役割を果たす自己免疫又は炎症性障害の群を包含する。そのような疾患は、時折、細胞恒常性の変化を特徴とする。免疫介在性疾患は、環境因子、食習慣、感染因子、及び遺伝的素因によって引き起こされ得る。いくつかの免疫介在性疾患は、cGAS活性化に関連し得る。免疫介在性疾患には、例えば、全身性エリテマトーデス、ループス腎炎、皮膚筋炎、及びエカルディ-グティエール症候群が含まれる。免疫介在性疾患はまた、インターフェロノパチーを含み得る。
本発明の化合物は、好ましくは、経口経路及び経皮経路を含む、化合物を生物学的に利用可能にする任意の経路によって投与される薬学的組成物として製剤化される。より好ましくは、そのような組成物は、経口投与用である。そのような薬学的組成物及びそれを調製するためのプロセスは、当技術分野で周知である(例えば、Remington:The Science and Practice of Pharmacy,A.Adejare,Editor,23rd Edition,Elsevier Academic Press,2020を参照されたい)。
本発明の化合物又はその薬学的に許容される塩は、当該技術分野において周知でありかつ理解される方法による以下の調製及び実施例に従って調製され得る。これらの調製及び実施例の工程に対する好適な反応条件は、当該技術分野において周知であり、溶媒及び共試薬の適切な置換は、当該技術分野の技術の範囲内である。同様に、当業者であれば、合成中間体が必要に応じて又は所望どおりに様々な周知の技法によって単離及び/又は精製され得、かつ多くの場合、様々な中間体をほとんど又は全く精製することなくその後の合成工程で直接使用することが可能であることを理解するであろう。例として、調製及び実施例の化合物は、例えば、シリカゲル精製によって単離することができ、濾過又は結晶化によって直接単離することができる。更に、当業者であれば、いくつかの状況下で、部分(moieties)が導入される順序が重要ではないことを理解するであろう。本発明の化合物を製造するのに必要なステップの特定の順序は、合成される特定の化合物、出発化合物、及び置換部分の相対的な不利益に依存し、熟練の化学者に十分に理解されている。全ての置換基は、別段示されない限り、以前に定義される通りであり、全ての試薬は、当該技術分野において周知でありかつ理解されている。本開示を通して使用される略語は、一般的に理解されない限り、以下の表1に提供される。
Figure 2024089668000118
スキーム1.ボロン酸ピナコールエステル2の調製のための一般的スキーム
スキーム1は、ボロン酸ピナコールエステルの合成のための一般的なスキームを示す。ボロン酸ピナコールエステル化合物2の合成は、好適な条件(例えば、溶媒として1,4-ジオキサン、塩基として酢酸カリウム)下で、ビス(ピナコラト)ジボロンとアリールブロモ化合物1の触媒(例えば触媒としてPd(dppf)Clを使用する)クロスカップリング反応を介して行われる。次いで、反応が完了するまで、混合物を好適な温度(例えば、60~105℃)で数分間撹拌する。反応の進行は、例えば、薄層クロマトグラフィー(TLC)又は他の好適な方法でモニターすることができる。反応混合物を濃縮し、精製して(例えばシリカゲルクロマトグラフィーにより)、ピナコールエステル化合物2を得る。
スキーム2.化合物4を調製するための一般的スキーム
スキーム2は、中間体化合物4の合成のためのスキームを示す。4の合成は、1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-オン(3)を、好適な溶媒(例えば、THF)中、低温でLDAなどの塩基で処理し、得られた中間体(例えば、エノラート)を好適な試薬(例えば、ブロモ酢酸エチル)と反応させることによって開始する。次いで、反応が完了するまで、混合物を数分間撹拌する。反応の進行は、例えば、薄層クロマトグラフィー(TLC)又は他の好適な方法でモニターすることができる。反応混合物を濃縮し、精製して(例えばシリカゲルクロマトグラフィーにより)、中間体化合物4を得る。
スキーム3.式1sの化合物の合成のための一般的スキーム
スキーム3は、式1sの化合物及びその中間体の合成のための一般的スキームを示す。工程1において、フッ素含有化合物5を、中間体化合物6を得るのに十分な条件下でヒドラジンと接触させる。例えば、好適な溶媒(例えば、DMSO)中のN下の化合物5の溶液を、反応が完了するまで、ヒドラジン水和物とともに好適な温度(例えば、70~80℃)で数時間加熱する。反応物を(例えば、水で)クエンチし、好適な溶媒(例えば、EtOAc)で抽出し、(例えば、無水硫酸ナトリウム上で)乾燥させ、減圧下で濃縮し、(例えば、シリカゲルクロマトグラフィーによって)精製して、中間体化合物6を得る。
工程2において、化合物6を1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-オンと、化合物7を得るのに十分な条件下で接触させる。例えば、好適な溶媒(例えば、トルエン)中の化合物6の溶液及び好適な触媒(例えば、塩化亜鉛)を、好適な温度(例えば、110~130℃)に数時間加熱し、次いで周囲温度に冷却する。反応物を、好適な溶媒(例えば、EtOAc)で抽出し、(例えば、無水硫酸ナトリウム上で)乾燥させ、減圧下で濃縮し、(例えば、シリカゲルクロマトグラフィーによって)精製して、化合物7を得る。
工程3において、化合物7を、化合物8を得るのに十分な条件下で変換する。例えば、化合物7を好適な溶媒(例えば、アセトン)に溶解し、適切な酸(例えば、TFA)で処理し、反応が完了するまで、好適な温度(例えば、60~80℃)で数時間加熱する。反応混合物を、好適な溶媒(例えば、MTBE/EtOAc)から粉砕し、減圧下で濃縮して、中間体化合物8を得る。
工程4において、化合物8を、化合物9を得るのに十分な条件(例えばシュミット反応条件)下でアジド化合物と接触させる。例えば、化合物8を冷却し、好適な溶媒(例えば、メタンスルホン酸)に溶解し、アジド(例えば、アジ化ナトリウム)で処理し、周囲温度に数分間温める。反応混合物を好適な水性塩基(例えば、水性重炭酸ナトリウム)に添加することによって、反応混合物をクエンチした。固体を吸引濾過によって収集し、洗浄し、乾燥させ、(例えば、シリカゲルクロマトグラフィーによって)精製して、化合物9を得る。あるいは、クエンチした反応物を、好適な溶媒(例えば、EtOAc)で抽出し、(例えば、無水硫酸ナトリウム上で)乾燥させ、減圧下で濃縮し、(例えば、シリカゲルクロマトグラフィーによって)精製して、化合物9を得る。
工程5において、化合物9を十分な反応条件下で変換して、ボロン酸ピナコールエステル化合物9aを得る。例えば、アリールブロミド化合物9を、好適な条件下でビス(ピナコラト)ジボロンと反応させ(例えば、Pd(dppf)Cl触媒、1,4-ジオキサン又はDMFなどの溶媒、及び酢酸カリウムなどの好適な塩基)、好適な温度下で(例えば、60~105℃)数時間加熱して、中間化合物9aを得る。
工程6において、化合物9aを、化合物9bを得るのに十分な条件下で、保護されたトリアゾール化合物と接触させる。例えば、化合物9aを、3-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-1,2,4-トリアゾールとともに、好適な溶媒(1,4-ジオキサン及び水など)中、Pd(dppf)Cl及び適切な塩基(炭酸カリウム又は炭酸ナトリウムなど)の存在下、好適な温度(例えば、60~105℃)で、完了まで数時間加熱する。反応混合物を周囲温度に冷却し、濾過し、シリカを通してすすぐ。濾液を減圧下で濃縮し、(例えば、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって)精製して、中間体化合物9bを得る。
工程7において、化合物9bを、式1sの化合物を得るのに十分な条件下で(例えば、周囲温度でDCMなどの溶媒中でTFAなどの酸を使用して)脱保護する。
スキーム3’.式9’の化合物の合成のための一般的スキーム
スキーム3’は、式9’の化合物及びその中間体の合成のための一般的スキームを示す。工程2aにおいて、化合物6を、化合物7’を得るのに十分な条件下で、化合物3b、R及び/又はRで置換された1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-オンと接触させる。例えば、好適な溶媒(例えば、トルエン又はキシレン)中の化合物6の溶液及び好適な触媒(例えば、塩化亜鉛)を、好適な温度(例えば、110~130℃)に数時間加熱し、次いで周囲温度に冷却する。反応物を、好適な溶媒(例えば、EtOAc)で抽出し、(例えば、無水硫酸ナトリウム上で)乾燥させ、減圧下で濃縮し、(例えば、シリカゲルクロマトグラフィーによって)精製して、化合物7’を得る。工程3a及び工程4aを上記スキーム3に従って実施して、式9’の化合物を得る。
スキーム3’a.式8の化合物の合成のための一般的スキーム
スキーム3’aは、式8の化合物及びその中間体の合成のための一般的スキームを示す。工程2bにおいて、化合物6を、化合物3b、Rで置換された1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-オン及びアルキルカルボキシレートと、化合物7b’を得るのに十分な条件下で接触させる。例えば、好適な溶媒(例えば、MeOH)中の化合物6の溶液及び酢酸を数時間加熱還流して、ヒドラゾン化合物を得る。次いで、ヒドラゾン化合物を、好適な触媒(塩化亜鉛)と接触させて化合物7b’を得る。工程3bにおいて、化合物7b’を、水酸化ナトリウムの存在下などの十分な条件下で加水分解し、続いて酸性化して、カルボン酸化合物を形成する。カルボン酸化合物を、化合物8を得るのに十分な条件下で好適な酸(例えば、酢酸)と接触させ、加熱した。
スキーム3’’.式1s’の化合物の合成のための一般的スキーム
スキーム3’’は、式1s’の化合物及びその中間体の合成のための一般的スキームを示す。工程1において、化合物9’を十分な反応条件下で変換して、ボロン酸ピナコールエステル化合物9a’を得る。例えば、アリールブロミドを、好適な条件下でビス(ピナコラト)ジボロンと反応させ(例えば、Pd(dppf)Cl触媒、1,4-ジオキサンなどの溶媒、及び酢酸カリウムなどの適切な塩基)、好適な温度下で(例えば、60~105℃)数時間加熱して、ピナコールエステル9a’を形成する。
工程2において、スズキ反応が示され、化合物9a’を、化合物9b’を得るのに十分な条件下で、保護されたトリアゾール化合物と接触させる。例えば、化合物9a’を、3-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-1,2,4-トリアゾールとともに、好適な溶媒(例えば、1,4-ジオキサン及び水)中、Pd(dppf)Cl及び適切な塩基(例えば、炭酸カリウム又は炭酸ナトリウム)の存在下、好適な温度(例えば、60~105℃)で、完了まで数時間加熱する。反応混合物を周囲温度に冷却し、濾過し、シリカを通してすすぐ。濾液を減圧下で濃縮し、(例えば、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって)精製して、中間体化合物9b’を得る。
工程3において、化合物9b’を、式1s’の化合物を得るのに十分な条件下で(例えば、周囲温度でDCMなどの溶媒中でTFAなどの酸を使用して)脱保護する。
スキーム4.式1b~式1dの化合物の合成のための一般的スキーム
スキーム4は、式1a、式1b、式1c及び式1dの化合物の合成のための一般的スキームを示す。
工程1において、式1aの化合物を、式1cの化合物を得るのに十分な条件下で加水分解する。例えば、好適な溶媒(例えば、THFとMeOHの混合物)中の式1aの化合物の溶液を、適切な塩基(例えば、NaOH)で処理する。混合物を周囲温度で撹拌し、適切な酸(例えばHCl)を添加する。反応混合物を適切な溶媒で希釈し、有機層を抽出する。有機層を(例えば、硫酸ナトリウム上で)乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮する。残留物を溶媒(例えば、DCM)に溶解し、減圧下で乾燥させて、式1cの化合物を得る。
工程2において、式1cの化合物を、式1dの化合物を得るのに十分な条件下で好適なアミンと接触させる。例えば、式1cの化合物を好適な溶媒(例えば、DMF)中で、アミドカップリング試薬(例えば、EtOAc中2,4,6-トリイソプロピル-1,3,5,2,4,6-トリオキサトリホスホリナン-2,4,6-トリオキシド)、及びアミン(例えば、メチルアミン又はジ-メチルアミン)と混合し、周囲温度で数時間撹拌する。反応混合物を飽和水性重炭酸ナトリウムで希釈し、層を分離する。有機層を水、次いで飽和NaCl水溶液で洗浄し、(例えば無水硫酸ナトリウム上で)乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、(例えばシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより)精製して、式1dの化合物を得る。
又は、工程1aにおいて、式1aの化合物の溶液を好適な還元剤と接触させて、式1bの化合物を得る。例えば、式1aの化合物を適切な溶媒(例えば、DCM)中で冷却する。還元剤(例えば、DIBAL-H)を添加し、反応混合物を周囲温度に温める。次いで、混合物を冷却し、好適な溶媒(例えば、EtOAc)でクエンチする。混合物を周囲温度に温め、好適な溶媒で希釈する。層を分離し、水層を好適な溶媒(例えば、DCM)で抽出し、合わせた有機層を(例えば、無水硫酸ナトリウム上で)乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、(例えば、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより)精製して、式1bの化合物を得る。
スキーム4’.式1a、式1b、式1b-i、式1c、式1c-i、式1c-ii、式1c-iii、及び式1dの化合物の合成のための一般的スキーム
スキーム4’は、R12及びR18が各々メチル又はHである、式1b-i、式1c-i、式1c-ii、式1c-iiiの化合物の合成のための一般的スキームを示す。
工程1及び工程2は、上記スキーム4に従って実施される。工程3は、式1cの化合物を、HATUなどのカップリング試薬、DMFなどの溶媒、及びDIPEAなどの塩基の存在下、約25℃などの好適な温度で、N,O-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩と反応させて、式1c-iの化合物を得る、ワインレブアミド形成反応を示す。
工程4は、式1c-iの化合物をMeMgBrなどの有機マグネシウムと、THFなどの溶媒の存在下、好適な温度で反応させて、式1c-iiの化合物を得る、ワインレブケトン合成反応を示す。
工程5は、式1c-iiの化合物を、MeOHなどの溶媒の存在下、約20℃などの好適な温度でNaBHと反応させて、式1c-iiiの化合物を得る、ケトン還元反応を示す。
工程1aは、上記スキーム4に従って実施することができる。工程1bは、式1b-iの化合物を得るための光延反応における式1bの環化を示す。この反応は、ジイソプロピルアゾジカルボキシレートなどの試薬、トリフェニルホスフィンなどの触媒の存在下、THFなどの溶媒の存在下、好適な温度、好ましくは0℃で行われる。
スキーム5.化合物12及び式1eの化合物の合成のための一般的スキーム
スキーム5は、化合物12及び式1eの化合物、並びにそれらの中間体の合成のための一般的スキームを示す。
工程1において、化合物9を、化合物10を得るのに十分な条件下でNBS又はNISと接触させる。例えば、好適な溶媒(例えば、DMF)中の化合物9の溶液を、適切な塩基(例えば、炭酸セシウム)で処理する。次いで、混合物を冷却し、NBS又はNISを添加し、反応物を周囲温度まで温める。反応混合物を(例えば、LiCl水溶液で)クエンチし、濾過し、水で洗浄して、化合物10を得る。
工程2において、化合物10を、化合物11を得るのに十分な条件下で好適なグリニャール試薬と接触させる。例えば、化合物10を好適な溶媒(例えば、THF)中で臭化アルキルマグネシウムで処理する。反応混合物を水及び適切な酸(例えばHCl)でクエンチする。反応物を、好適な溶媒(例えば、EtOAc)で抽出し、(例えば、硫酸マグネシウム上で)乾燥させ、減圧下で濃縮し、(例えば、シリカゲルクロマトグラフィーにより)精製して、化合物11を得る。
工程3において、式1eの化合物を得るのに十分な条件下で、化合物11を2-ヒドロキシアセトアミドと接触させる。例えば、好適な溶媒(例えば、1,4-ジオキサン)中の化合物11の溶液を、好適な触媒(例えば、Pd(dba))及び配位子(キサントホス)の存在下で、適切な塩基(例えば、炭酸セシウム)及び2-ヒドロキシアセトアミドで処理する。混合物を数分間加熱還流し、周囲温度に冷却し、水とEtOAcとの間で分配する。合わせた有機層を(例えば、硫酸ナトリウム上で)乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、(例えば、シリカゲルクロマトグラフィーにより)精製して、式1eの化合物を得る。
又は、工程3aにおいて、化合物11を、十分な条件下で化合物12に変換する。例えば、化合物11を適切な溶媒に溶解し、次いで塩基(例えば、ナトリウムtert-ブトキシド)及び触媒(例えば、tert-BuBrettPhos-Pd-G3)を添加する。反応混合物を、約65℃などの好適な温度に数時間加熱し、周囲温度まで冷却し、適切な酸(例えば、HCl)でクエンチする。反応物を、次いで好適な溶媒(例えば、EtOAc)で抽出し、(例えば、硫酸マグネシウム上で)乾燥させ、減圧下で濃縮し、(例えば、シリカゲルクロマトグラフィーにより)精製して、化合物12を得る。
スキーム5’.式1e及び1e-iの化合物の合成のための一般的スキーム
スキーム5’は、化合物12’、式1e’の化合物、及び式1e-iの化合物、並びにそれらの中間体の合成のための一般的スキームを示す。工程1、2及び3aは、化合物9’から上記スキーム5に従って実施される。いくつかの実施形態において、工程2で使用される臭化アルキルマグネシウムは、臭化メチルマグネシウムである。
工程3において、式1eの化合物を得るのに十分な条件下で、化合物11を2-ヒドロキシアセトアミドと接触させる。例えば、好適な溶媒(例えば、1,4-ジオキサン)中の化合物11’の溶液を、好適な触媒(例えば、Pd(dba))と配位子(キサントホス)又はtert-BuBrettPhos-Pd-G)の存在下で、適切な塩基(例えば、炭酸セシウム)及び2-ヒドロキシアセトアミドで処理する。混合物を数分間加熱還流し、周囲温度に冷却し、水とEtOAcとの間で分配する。合わせた有機層を(例えば、硫酸ナトリウム上で)乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、(例えば、シリカゲルクロマトグラフィーにより)精製して、式1e’の化合物を得る。当業者は、この変換を実施するために使用され得る多くの触媒、配位子、塩基、及び溶媒の組み合わせがあることを認識するであろう。
あるいは、工程3aにおいて、化合物11’を、ヒドロキシル化反応によって十分な条件下で化合物12’に変換する。例えば、化合物11’を適切な溶媒(例えば、1,4-ジオキサン及び水)に溶解し、次いで塩基(例えば、ナトリウムtert-ブトキシド)及び触媒(例えば、tert-BuBrettPhos-Pd-G3)を添加する。反応混合物を、約65℃などの好適な温度に数時間加熱し、周囲温度まで冷却し、適切な酸(例えば、HCl)でクエンチする。反応物を、次いで好適な溶媒(例えば、EtOAc)で抽出し、(例えば、硫酸マグネシウム上で)乾燥させ、減圧下で濃縮し、(例えば、シリカゲルクロマトグラフィーにより)精製して、化合物12’を得る。当業者は、この変換を実施するために使用され得る多くの触媒、配位子、塩基、及び溶媒の組み合わせがあることを認識するであろう。
工程3bにおいて、炭酸カリウムなどの塩基及びDMFなどの溶媒の存在下、好適な温度、例えば周囲温度で、化合物12’をクロロアセトニトリル又はブロモアセトニトリルなどのアルキル化試薬と反応させることにより、化合物12’中のフェノールをアルキル化して、式1e-iを得る。
スキーム5A.式1e-iiの化合物の合成のための一般的スキーム
スキーム5Aは、中間体12aを介した化合物式1e-iiの合成を示す。
工程1において、化合物11’を、Pd(dba)などの触媒、及び4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテンなどの配位子、1,4-ジオキサンなどの溶媒、及び炭酸セシウムなどの塩基の存在中、好適な温度、例えば約100~115℃で、2-(tert-ブチルジメチルシロキシ)エタンアミンと反応させて、化合物12aを得る。
工程2において、化合物12aを、ACNなどの溶媒の存在中、周囲温度で、1-フルオロ-2,4,6-トリメチルピリジニウムテトラフルオロボレートと反応させることによってフッ素化する。HClを反応物に添加すると、tert-ブチルジメチルシリルの脱保護が可能となり、式1e-iiのフッ素化化合物を得る。
スキーム6.式1f、式1g、式1h及び式1iの化合物の合成のための一般的スキーム
スキーム6は、式1f、式1g、式1h、式1iの化合物並びにそれらの中間体の合成のための一般的スキームを示す。PGは適当な保護基であり、Rはメチル又はエチルである。
工程1において、化合物12を、化合物14を得るのに十分な条件下で臭化アルキルと接触させる。例えば、化合物12を好適な溶媒(例えば、DMF)に溶解し、続いて適切な塩基(例えば、KCO)及びアルキルブロミド(例えば、3-ブロモプロピルアセテート又は2-(2-ブロモエトキシ)テトラヒドロ-2H-ピラン)を添加する。次いで、混合物を周囲温度で撹拌し、次いで、適切な触媒(例えば、NaI)を添加する。撹拌を数時間続ける。反応物を周囲温度に冷却し、適切な溶媒(例えばEtOAc)で希釈する。珪藻土を添加し、続いて濾過し、次いでEtOAcですすぐ。濾液を(例えば、飽和重炭酸ナトリウム水溶液及び飽和NaCl水溶液で)洗浄し、(例えば、無水硫酸ナトリウム上で)乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、(例えば、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって)精製して、化合物14を得る。
工程2において、化合物14を、式1gの化合物を得るのに十分な条件下で、例えば、酸(HClなど)及び適切な溶媒(1,4-ジオキサンなど)、又は溶媒(MeOHなど)中の塩基(LiOHなど)を使用して脱保護する。
あるいは、工程1aにおいて、化合物12をハロアセトニトリル試薬と接触させて、式1hの化合物を得る。例えば、化合物12を好適な溶媒(例えば、DMF)に溶解し、0℃に冷却する。好適な塩基(例えば、炭酸カリウム)を添加し、続いてブロモアセトニトリルを添加し、反応物を周囲温度で撹拌する。混合物を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液に注ぎ入れ、EtOAcで抽出する。有機層を、(例えば、飽和NaCl水溶液で)洗浄し、(例えば無水硫酸ナトリウム上で)乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、(例えばシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより)精製して、式1hの化合物を得る。
工程2aにおいて、式1hの化合物は、式1iの化合物を得るのに十分な条件下で加水分解される。例えば、式1hの化合物を、適切な溶媒(例えば、DMSO)に溶解する。H及び塩基(例えば、炭酸カリウム)を添加する。反応物を適切な時間撹拌し、チオ硫酸ナトリウム水溶液でクエンチし、次いで水及びEtOAcを添加する。有機層を、(例えば、飽和NaCl水溶液で)洗浄し、(例えば無水硫酸ナトリウム上で)乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、(例えばシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより)精製して、式1iの化合物を得る。
更に又は、工程1bにおいて、化合物12を、式1fの化合物を得るのに十分な条件下で好適なアルキル化剤と接触させる。例えば、化合物12及び適切な塩基(炭酸カリウムなど)を適切な溶媒(例えば、DMSO)中で撹拌する。アルキルハライド(例えば、ヨードエタン又はヨードメタン)を添加し、適切な温度(例えば、約50℃)で撹拌する。次いで、反応物を周囲温度に冷却し、(例えば、飽和NaCl水溶液で)洗浄し、(例えば、無水硫酸マグネシウム上で)乾燥させ、濾過し、珪藻土上に濃縮し、(例えば、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより)精製して、式1fの化合物を得る。
スキーム6’.式1f’、式1g’、式1h’及び式1i’の化合物の合成のための一般的スキーム
スキーム6’は、式1f’、式1g’、式1h’、式1i’の化合物並びにそれらの中間体の合成のための一般的スキームを示す。PGは、好適な保護基である。Rは、メチル又はエチルである。
工程1において、化合物12’を、化合物14’を得るのに十分な条件下で試薬と接触させる。例えば、化合物12を好適な溶媒(例えば、DMF)に溶解し、続いて適切な塩基(例えば、KCO)及びアルキルハライド(例えば、3-ブロモプロピルアセテート又は2-(2-ブロモエトキシ)テトラヒドロ-2H-ピラン)を添加する。次いで、混合物を周囲温度で撹拌し、次いで、適切な触媒(例えば、NaI)を添加する。撹拌を数時間続ける。反応物を周囲温度に冷却し、適切な溶媒(例えばEtOAc)で希釈する。珪藻土を添加し、続いて濾過し、次いでEtOAcですすぐ。濾液を(例えば、飽和重炭酸ナトリウム水溶液及び飽和NaCl水溶液で)洗浄し、(例えば、無水硫酸ナトリウム上で)乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、(例えば、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって)精製して、化合物14’を得る。工程1、工程1a、工程1b、工程2及び工程2aを上記スキーム6に従って実施して、式1f’、式1g’、式1h’及び式1i’の化合物を得る。
スキーム7.式1j及び1kの化合物の合成のための一般的スキーム
スキーム7は、式1j、式1kの化合物並びにそれらの中間体の合成のための一般的スキームを示す。工程1において、化合物9を好適な試薬と接触させて、インドール窒素が保護された化合物15を得る。例えば、化合物9を、THFなどの適切な溶媒に溶解する。SEM-Clなどの保護基試薬及び塩基(水素化ナトリウムなど)を添加し、好適な温度で数時間撹拌する。反応物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液でクエンチし、洗浄し(例えば、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で、及びEtOAc中に抽出し)、(例えば、無水硫酸ナトリウム上で)乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、(例えば、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより)精製して、化合物15を得る。
工程2において、化合物15を、化合物16を形成するのに十分な条件下で水性塩基と接触させる。例えば、化合物15を、1,4-ジオキサン及び水などの溶媒に溶解させる。塩基(t-BuONaなど)及び触媒(tert-BuBrettPhos-Pd-Gなど)を添加し、混合物を適切な温度に加熱する。混合物を周囲温度に冷却し、酸(HCl水溶液など)を添加する。反応混合物をEtOAcで希釈し、(例えば、飽和NaCl水溶液で)洗浄し、(例えば、無水硫酸ナトリウム上で)乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、(例えば、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより)精製して、化合物16を得る。
工程3において、化合物16を、化合物17を得るのに十分な条件下で臭化アルキルと接触させる。例えば、化合物16を、好適な溶媒(例えば、DMF)に溶解し、0℃に冷却する。好適な塩基(例えば、炭酸カリウム)を添加し、続いてブロモアセトニトリルを添加し、完了まで反応物を周囲温度で撹拌する。混合物を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液に注ぎ入れ、EtOAcで抽出する。有機層を、(例えば、飽和NaCl水溶液で)洗浄し、(例えば無水硫酸ナトリウム上で)乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、(例えばシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより)精製して、化合物17を得る。
工程4において、化合物17を、化合物18を得るのに十分な条件下で脱保護する。例えば、化合物17を、DCMなどの適切な溶媒に溶解し、TFAなどの適切な酸を添加する。混合物を濃縮し、THFなどの適切な溶媒で希釈し、水性アンモニアで希釈し、周囲温度で数時間撹拌する。反応物をEtOAcで希釈し、(例えば、飽和NaCl水溶液で)洗浄し、(例えば、無水硫酸ナトリウム上で)乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、(例えば、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより)精製して、化合物18を得る。
工程5において、化合物18を十分な条件下でインドールアルキル化して、式1jの化合物を得る。例えば、化合物18及び塩基(例えば、炭酸セシウム)を、適切な溶媒(例えば、DMF)中で撹拌する。ハロアルカン(例えば、ヨードメタン又はヨードエタン)を添加し、混合物を好適な温度で数時間撹拌する。混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出し、減圧下で濃縮し、(例えば、分取HPLCによって)精製して、式1jの化合物を得る。
又は、工程4aにおいて、化合物17を、十分な条件下で化合物19に変換する。例えば、化合物17を、適切な溶媒(例えば、DMSO)に溶解し、次いでH及び塩基(例えば炭酸カリウム)を添加する。反応物を十分な時間撹拌し、次いで、適切な溶媒(例えば、EtOAc)で希釈し、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮する。次いで、反応物をACNなどの適切な溶媒で粉砕して、中間体19を得る。
工程5aにおいて、化合物19を、式1kを得るのに十分な条件下で脱保護する。例えば、化合物19を、DCMなどの適切な溶媒に溶解する。適切な酸(TFAなど)を添加し、完了まで混合物を周囲温度で数時間撹拌する。次いで、混合物をTHFなどの好適な溶媒で濃縮し、水性アンモニアで希釈し、適切な温度で数時間撹拌する。反応物をEtOAcで希釈し、(例えば、飽和NaCl水溶液で)洗浄し、(例えば、無水硫酸ナトリウム上で)乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、(例えば、分取HPLCにより)精製して、式1kの化合物を得る。
スキーム7’.式1j’及び式1k’の化合物の合成のための一般的スキーム
スキーム7’は、式1j’、式1k’の化合物並びにそれらの中間体の合成のための一般的スキームを示す。工程1、工程2、工程3、工程4及び工程5を、上記スキーム7に従って、好適な出発物質を用いて実施して、式1j’の化合物を得る。工程4aにおいて、化合物17’を、十分な条件下で化合物19’に変換する。例えば、化合物17’を、適切な溶媒(例えば、DMSO)に溶解し、次いでH及び塩基(例えば炭酸カリウム)を添加する。反応物を撹拌し、次いで、適切な溶媒(例えば、EtOAc)で希釈し、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮する。次いで、反応物をACNなどの適切な溶媒で粉砕して、中間体19’を得る。工程5aにおいて、化合物19’を、式1k’を得るのに十分な条件下で脱保護する。例えば、化合物19’を、DCMなどの適切な溶媒に溶解する。適切な酸(TFAなど)を添加し、完了まで混合物を周囲温度で数時間撹拌する。次いで、混合物をTHFなどの好適な溶媒で濃縮し、水性アンモニアで希釈し、適切な温度で数時間撹拌する。反応物をEtOAcで希釈し、(例えば、飽和NaCl水溶液で)洗浄し、(例えば、無水硫酸ナトリウム上で)乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、(例えば、分取HPLCにより)精製して、式1k’の化合物を得る。
スキーム8.式1lの合成のための一般的スキーム
スキーム8は、式1lの化合物及びその中間体の合成を示す。工程1において、ハロゲン化物含有化合物9を、化合物20を得るのに十分な条件下でtert-ブチルルバメート化合物と接触させる。例えば、化合物9を、適切な溶媒(1,4-ジオキサンなど)に溶解し、適切な塩基(炭酸セシウムなど)を添加する。次いで、tert-ブチルカルバメートを触媒(キサントホス-Pd-Gなど)とともに添加する。完了まで混合物を適切な温度で数時間撹拌する。反応物を減圧下で濃縮し、(例えば、シリカゲルフラッシュクロマトグラフにより)精製して、化合物20を得る。
工程2において、化合物20を、化合物21を得るのに十分な条件下で脱保護する。例えば、化合物20を、酸(EtOH中のHClなど)と接触させ、次いで減圧下で濃縮し、EtOAcなどの溶媒で粉砕して、化合物21を得る。
工程3において、化合物21を、十分な条件下(例えば、還元的アミノ化条件)で、好適なアルデヒドと接触させて、化合物22を得る。例えば、化合物21を、DIPEAなどの塩基とともに、MeOHなどの適切な溶媒及び酢酸に溶解する。アルデヒド(3-[tertブチル(ジメチル)シリル]オキシプロパナールなど)及び還元剤(シアノ水素化ホウ素ナトリウムなど)を溶液に添加する。完了まで、混合物を適切な温度(周囲温度など)で数時間撹拌する。反応物を、適切な溶媒(水など)でクエンチし、EtOAcで抽出する。有機物を、(例えば、無水硫酸ナトリウム上で)乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、(例えば、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより)精製して、化合物22を得る。
工程4において、化合物22を、式1lの化合物を得るのに十分な条件下で酸と接触させる。例えば、化合物22を、適切な温度でHCl/MeOHなどの酸及び溶媒系に懸濁させ、撹拌する。完了時に、反応混合物を減圧下で濃縮し、(例えば、分取HPLCによって)精製し、凍結乾燥させて、式1lの化合物を得る。
スキーム8’.式1l’の合成のための一般的スキーム
スキーム8’は、式1l’の化合物及びその中間体の合成を示す。工程1、工程2、工程3及び工程4は、式9’の化合物から上記スキーム8に従って実施される。
スキーム9.式1m及び式1nの化合物の合成のための一般的スキーム
スキーム9は、式1m、式1nの化合物及びそれらの中間体の合成を示す。工程1において、化合物21を、化合物23を得るのに十分な条件下でアセトキシアセチルクロリドと接触させる。例えば、化合物21を、適切な溶媒(DCMなど)中、適切な塩基(EtNなど)の存在下、周囲温度でアセトキシアセチルと反応させる。次いで、適切な溶媒を使用して反応をクエンチし、(例えば、無水硫酸ナトリウム上で)乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、化合物23を得る。
工程2において、化合物23を塩基と接触させて、式1mの化合物を得る。例えば、化合物23を、適切な溶媒(THF及び水など)に溶解し、塩基(水酸化リチウム一水和物など)を添加する。反応が完了するまで、混合物を好適な温度で数分間撹拌する。次いで、反応物を水で希釈し、抽出し、(例えば、無水硫酸ナトリウム上で)乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、(例えば、分取HPLCにより)精製して、式1mの化合物を得る。
又は、工程1aにおいて、化合物21を、式1nの化合物を得るのに十分な条件下でアルデヒドと接触させる。例えば、化合物21を、適切な溶媒(MeOHなど)に溶解し、酸(酢酸など)を添加してpHを調整する。アセトアルデヒドを還元剤(シアノ水素化ホウ素ナトリウムなど)とともに添加する。混合物を、周囲温度で数時間撹拌する。次いで、反応物を希釈し、(例えば、飽和重炭酸ナトリウム水溶液及び飽和NaCl水溶液で)洗浄し、(例えば、硫酸ナトリウム上で)乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、(例えば、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー及び分取HPLCにより)精製して、式1nの化合物を得る。
スキーム9’.式1m’及び式1n’の化合物の合成のための一般的スキーム
スキーム9’は、式1m’、式1n’の化合物及びそれらの中間体の合成を示す。工程1、工程2、工程3及び工程4は、式21’の化合物から上記スキーム9に従って実施される。
スキーム10.式1o及び1pの化合物の合成のための一般的スキーム
スキーム10は、式1o、式1pの化合物、及びその中間体の合成を示す。工程1において、ハロゲン化物含有化合物9を、十分な条件下で変換して(例えば、パラジウム触媒カルボニル化反応)、エステル含有化合物24を得る。例えば、化合物9を、MeOH及びDMFなどの好適な溶媒中に、好適な触媒(Pd(dppf)Clなど)及び塩基(EtNなど)とともに懸濁させる。反応物をCOでスパージし、CO雰囲気下、適切な温度及び圧力で数時間撹拌し、次いで溶媒(EtOAcなど)で希釈する。反応物を、水及び飽和NaCl水溶液で順次洗浄し、(例えば、硫酸ナトリウム上で)乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、(例えば、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより)精製して、化合物24を得る。
工程2において、化合物24を、カルボン酸化合物25を得るのに十分な条件下で加水分解する。例えば、化合物24を、好適な有機溶媒(例えば、THF、水又はそれらの混合物)に取り、塩基(例えば、水酸化リチウム一水和物)で処理し、完了まで周囲温度で数時間撹拌する。溶液のpHを約4に調整し、得られた固体を濾過し、(例えば、水で)洗浄して、化合物25を得る。
工程3において、化合物25を、化合物26を得るのに十分な条件下でN’-ヒドロキシアセトイミドアミドと接触させる。例えば、化合物25を、塩基(DIPEAなど)を含む溶媒(DMFなど)中でカップリング剤(TBTUなど)とともに懸濁させる。N’-ヒドロキシアセトイミドアミド及び触媒DMAPを混合物に添加し、完了まで適切な温度で数時間撹拌する。次いで、反応物をEtOAcで希釈し、水及び飽和NaCl水溶液で連続的に洗浄し、(例えば、硫酸ナトリウム上で)乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、中間体化合物26を得る。
工程4において、化合物26を、式1oの化合物を得るのに十分な条件下(例えば、閉環条件)でフッ化物源と接触させる。例えば、化合物26を、適切な溶媒(1,4-ジオキサンなど)に溶解し、KFを添加する。反応が完了するまで、混合物を、好適な温度(例えば、100~120℃)で数時間Nでスパージして撹拌した。次いで、反応物を周囲温度に冷却し、沈殿物を濾過し、粉砕して、式1oの化合物を得る。
又は、工程3aにおいて、化合物25を、化合物27を得るのに十分な条件下(例えば、アミドカップリング条件)で、エチル(N’-ヒドロキシカルバムイミドイル)ホルメートと接触させる。カップリングプロセスは、工程3について上記したプロセスに類似している。
工程4aにおいて、化合物27を、化合物28を得るのに十分な条件下(例えば、閉環条件)で、例えば、工程4について上記したプロセスと類似のプロセスで、フッ化物源と接触させる。
工程5aにおいて、化合物28を、式1pの化合物を得るのに十分な条件下で還元剤と接触させる。例えば、化合物28を、適切な溶媒(THFなど)に溶解し、水素化ホウ素リチウムを添加する。混合物を、数分間撹拌し、次いで飽和NHCl水溶液でクエンチし、DCM及び水で希釈する。有機層を(例えば、硫酸ナトリウム上で)乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、(例えば、分取HPLCによって)精製して、式1pの化合物を得る。
スキーム10’.式1o’及び式1p’の化合物の合成のための一般的スキーム
スキーム10’は、式1o’、式1p’の化合物及びそれらの中間体の合成を示す。工程1、工程2、工程3、工程4、工程3a、工程4a、及び工程5aは、式9’の化合物の出発物質から上記スキーム10に従って実施される。
スキーム11.式1qの合成のための一般的スキーム
スキーム11は、式1qの化合物及びその中間体の合成を示す。工程1において、臭化アリール化合物9を、化合物29を得るのに十分な条件下でビニルトリフルオロホウ酸塩と接触させる(例えば、パラジウム触媒クロスカップリング反応)。例えば、化合物9を、溶媒(1,4-ジオキサン及び水など)中、塩基(炭酸ナトリウムなど)の存在下、ビニルトリフルオロホウ酸カリウム及びPd(dppf)Cl触媒とともに懸濁させる。混合物をNでスパージし、完了するまで好適な温度(例えば、90℃)で数時間撹拌する。混合物を濾過し、溶媒(1,4-ジオキサンなど)で洗浄し、減圧下で濃縮し、(例えば、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより)精製して、中間体化合物29を得る。
工程2において、化合物29を、ジオール化合物30を得るのに十分な条件下で好適なジヒドロキシル化試薬と接触させる。例えば、化合物29を酸化剤(NMOなど)とともに溶媒(THF及び水など)に溶解する。オスミウム酸カリウム二水和物などのジヒドロキシル化触媒を添加し、反応が完了するまで混合物を数時間撹拌する。反応物をEtOAcで希釈し、(例えば、飽和重炭酸ナトリウム水溶液及び飽和NaCl水溶液で)洗浄し、(例えば、硫酸ナトリウム上で)乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、中間体化合物30を得る。
工程3において、化合物30を、中間体化合物31を得るのに十分な条件下(例えば、酸化的開裂条件)で酸化剤と接触させる。例えば、化合物30を、過ヨウ素酸ナトリウムとともに適切な溶媒(水及びアセトンなど)に懸濁させる。反応が完了するまで、混合物を周囲温度で撹拌する。反応混合物を、次いで濾過し、減圧下で濃縮して、化合物31を得る。
工程4において、化合物31を、式1qの化合物を得るのに十分な条件下でTosMICと接触させる。例えば、化合物31を、塩基(炭酸カリウムなど)とともに適切な溶媒(MeOHなど)に溶解する。TosMICを添加し、混合物を好適な温度(例えば、65~80℃)で完了まで数時間撹拌する。次いで、反応物を周囲温度に冷却し、EtOAcで希釈し、(例えば、飽和NaCl水溶液で)洗浄し、(例えば、硫酸ナトリウム上で)乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、(例えば、分取HPLCによって)精製して、式1qの化合物を得る。
スキーム11’.式1q’の合成のための一般的スキーム
スキーム11’は、式1q’の化合物及びその中間体の合成を示す。工程1、工程2、工程3、及び工程4は、式9’の化合物の出発物質から上記スキーム11に従って実施される。
スキーム12.式1rの合成のための一般的スキーム
スキーム12は、式1rの化合物及びその中間体の合成を示す。工程1において、化合物9を、化合物32を得るのに十分な条件下(例えば、スズキ反応条件)で4-イソオキサゾールボロン酸ピナコールエステルと接触させる。例えば、4-イソオキサゾールボロン酸ピナコールエステルを、適切な溶媒(DMSO及び水など)中で適切な塩基(KFなど)及びPd(dppf)Cl触媒とともに化合物9に添加する。混合物をNでスパージし、好適な温度(例えば、100~130℃)で数時間撹拌する。反応物を水で希釈し、EtOAcで抽出し、(例えば、無水硫酸ナトリウム上で)乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、(例えば、シリカゲルクロマトグラフィーにより)精製して、化合物32(又はその開環異性体)を得る。
工程2において、化合物32を、式1rの化合物を得るのに十分な条件下でフッ化物源と接触させる。化合物32を、KFとともに適切な溶媒系(DMF及び水など)に溶解し、反応完了まで好適な温度(例えば、100~120℃)で数時間撹拌する。反応物を減圧下で濃縮して水を除去し、(例えば、分取HPLCによって)精製して、式1rの化合物を得る。
スキーム12’.式1r’の合成のための一般的スキーム
スキーム12’は、式1r’の化合物及び中間体32’(又はその開環異性体)の合成を示す。工程1及び工程2は、化合物9’の出発物質から、上記スキーム12に従って実施される。
スキーム13.式1s-aの化合物の合成のための一般的スキーム
スキーム13は、中間体33及び中間体34を介した式1tの化合物の合成を示す。
工程1において、((1H-ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール-1-イル)オキシ)トリ(ピロリジン-1-イル)ホスホニウムなどのカップリング剤、4-メチルモルホリンなどの塩基、及びDMFなどの溶媒の存在下、好適な温度、例えば周囲温度で、化合物25をtert-ブチルN-カルバムイミドイルカルバメートと反応させて、化合物33を得る。
工程2において、化合物33を、DMFなどの溶媒の存在下、周囲温度で、(ジアセトキシヨード)ベンゼンと反応させて、分子内環化させ、化合物34を得る。
工程3において、化合物34を、TFAなどの酸、DCMなどの溶媒の存在下、周囲温度でBoc脱保護して、式1tの化合物を得る。
スキーム14.式1uの化合物の合成のための一般的スキーム
スキーム14は、式1u及び式1vの化合物並びにその中間体の合成を示す。
工程1は、化合物11’を、エチル-2-ブロモ-2,2-ジフルオロアセテートなどのジフルオロメチル化試薬と、水素化ナトリウムなどの塩基、DMFなどの溶媒の存在下、好適な温度、例えば60℃で反応させて化合物35’を得ることによるインドールのジフルオロメチル化を示す。
工程2は、化合物35’を、適切なカップリングパートナー(一級アミド又はアミン)、例えば2-メトキシエタン-1-アミンとの、Pd(dba)及びキサントホスなどの好適な触媒、1,4-ジオキサンなどの溶媒、及び炭酸セシウムなどの塩基を使用するバックワルドアミノ化又はアミド化反応によって、式1uの化合物に変換することを示す。反応は不活性雰囲気下、高温で(RT還流)実行してもよい。
工程1aは、炭酸セシウムなどの塩基及びDMFなどの溶媒の存在下、好適な温度、例えば周囲温度で、化合物11’をMeIなどのメチル化試薬と反応させることによって、化合物11中のインドールをメチル化して、化合物37を得ることを示す。
工程2aにおいて、化合物37’を、化合物38’を形成するのに十分な条件下で塩基と接触させる。例えば、化合物37’を、1,4-ジオキサン及び水などの溶媒に溶解させる。塩基(t-BuONaなど)及び触媒(tert-BuBrettPhos-Pd-Gなど)を添加し、混合物を適切な温度に加熱する。混合物を周囲温度に冷却し、酸(HCl水溶液など)を添加する。反応混合物をEtOAcで希釈し、(例えば、飽和NaCl水溶液で)洗浄し、(例えば、無水硫酸ナトリウム上で)乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、(例えば、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより)精製して、化合物38’を得る。
ステップ3aでは、化合物38’を、化合物式1vを得るのに十分な条件下で、ハロアセトニトリル試薬と接触させる。例えば、化合物38’を好適な溶媒(例えば、DMF)に溶解し、0℃に冷却する。好適な塩基(例えば、炭酸カリウム)を添加し、続いてブロモアセトニトリルを添加し、完了まで反応物を周囲温度で撹拌する。混合物を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液に注ぎ入れ、EtOAcで抽出する。有機層を、(例えば、飽和NaCl水溶液で)洗浄し、(例えば無水硫酸ナトリウム上で)乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、(例えばシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより)精製して、化合物式1vを得る。
スキーム14’.式1xの化合物の合成のための一般的スキーム
スキーム14’は、式1xの化合物及びその中間体の合成を示す。Rは、-C(O)-Rbb-OR又は-CH-Rbb-ORであり得、式中、Rbb及びRは、実施形態1に関して上で定義されている通りである。
工程1は、上記スキーム14に従って実施される。工程2は、化合物35’を、適切なカップリングパートナー(一級アミド又はアミン)、例えば2-メトキシエタン-1-アミンとの、Pd(dba)及びキサントホスなどの好適な触媒、1,4-ジオキサンなどの溶媒、及び炭酸セシウムなどの塩基を使用するバックワルドアミノ化又はアミド化反応によって、式1xの化合物に変換することを示す。反応は不活性雰囲気下、高温で(RT還流)実行してもよい。
スキーム15.式1wの合成のための一般的スキーム
スキーム15は、式1wの化合物の合成を示す。化合物11’を、式1wの化合物を得るのに十分な条件(例えば、スズキ反応条件)下で、ボロン酸ピナコールエステル2と接触させる。例えば、ボロン酸ピナコールエステル2を、適切な溶媒(1,4-ジオキサン及び水など)中で、適切な塩基(炭酸ナトリウム又は炭酸カリウムなど)及びPd(dppf)Cl触媒とともに化合物11’に添加する。混合物をNでスパージし、好適な温度(例えば、90~120℃)で数時間撹拌する。反応物を水で希釈し、EtOAcで抽出し、(例えば、無水硫酸ナトリウム上で)乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、(例えば、シリカゲルクロマトグラフィーにより)精製して、式1wの化合物を得る。
スキーム15’.式1w’の合成のための一般的スキーム
スキーム15は、式1w’の化合物及びその中間体の合成を示す。工程1において、化合物11’を十分な反応条件下で変換して、ボロン酸ピナコールエステル化合物39を得る。例えば、アリールブロミド化合物11’を、好適な条件下でビス(ピナコラト)ジボロンと反応させ(例えば、Pd(dppf)Cl触媒、1,4ジオキサン及びTHFなどの溶媒、酢酸カリウムなどの適切な塩基)、好適な温度下で(例えば、90℃)下で数時間加熱して、粗ボロン酸ピナコールエステル中間体39を形成する。
ステップ2では、スズキ反応が示され、化合物39を、式1w’の化合物を得るのに十分な条件下で、適切なアリールブロミド又はアリールヨージドと接触させる。例えば、粗製化合物39を、適切なアリールブロミドとともに、好適な溶媒(例えば、1,4ジオキサン)中、Pd(dppf)Cl及び適切な塩基(例えば、酢酸カリウム又は炭酸ナトリウム)の存在下、好適な温度(例えば、60~105℃)で、完了まで数時間加熱する。反応混合物を周囲温度に冷却し、濾過し、シリカを通してすすぐ。濾液を減圧下で濃縮し、(例えば、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって)精製して、式1w’の化合物を得る。
本開示は、ラセミ混合物として、又は単一のエナンチオマーとして調製され得る化合物を提供する。単一のエナンチオマーは、超臨界流体クロマトグラフィーによって分離してもよい。例示的な分離条件は、以下の通りである。
カラム:Chiralpak AD-H、21×150mm;
移動相:30%MeOH:70%CO、又は25%MeOH:75%CO
流量:80mL/分;
カラム温度:40℃;
検出:225nM。
これらの分離条件は、当業者が適切であると考えるような任意の好適な改変を伴って、特定の分離条件が以下に提供されていない場合であっても、エナンチオマーをそれらのそれぞれのラセミ混合物から分離するために適用され得る。
以下の開示は、例示化合物についての調製方法及びそれらの試験結果を提供する。明確にするために、立体中心を含むが特定の立体異性体の指定がない以下の具体例は、関連する立体異性体のラセミ混合物として解釈されるものとする。
中間体1
(5-ブロモ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)ヒドラジン
ヒドラジン水和物(4.85g、48.44mmol、50質量%)を、5-ブロモ-1-クロロ-2,3-ジフルオロ-ベンゼン(10g、44mmol)のDMSO(50mL)溶液に窒素下で添加した。75℃で4時間撹拌した。反応混合物を氷冷水に注ぎ入れ、周囲温度で15分間撹拌した。EtOAcで希釈して層を分離した。有機層を飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、(5-ブロモ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)ヒドラジン(8.0g、76%)をオフホワイト固体として得た。H NMR(DMSO-d6):7.38(br s,1H),7.21(dd,J=7.2,2.4Hz,1H),6.86(dd,J=5.7,2.4Hz,1H),4.22(d,J=1.6Hz,2H).
中間体2
5-ブロモ-7-クロロ-8-フルオロ-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン]
(5-ブロモ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)ヒドラジン(8.0g、33.2mmol)、1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-オン(5.62g、36.05mmol)、及びトルエン(160mL)を合わせた。3時間撹拌しながら120℃に加熱した。次いで、周囲温度に冷却した。塩化亜鉛(5.9g、42.2mmol)を添加し、3日間撹拌しながら120℃に加熱した。減圧下で濃縮した。EtOAcで希釈し、水、次いで飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。ヘキサン/EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、5-ブロモ-7-クロロ-8-フルオロ-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン](5.5g、45%)をオフホワイト固体として得た。H NMR(DMSO-d6):11.84(s,1H),7.23(d,J=5.9Hz,1H),4.02-3.91(m,4H),3.12(s,2H),2.81(t,J=6.4Hz,2H),1.93(t,J=6.4Hz,2H).
中間体3
5-ブロモ-7-クロロ-8-フルオロ-1,2,4,9-テトラヒドロ-3H-カルバゾール-3-オン
5-ブロモ-7-クロロ-8-フルオロ-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン](8.0g、22.3mmol)及びACN(80mL)の混合物を0℃に冷却した。0℃でTFA(8.0mL)を添加した。70℃で16時間撹拌した。減圧下で濃縮した。1:1のEtOAc/MTBEから粉砕し、固体を吸引濾過により回収し、MTBEで2回洗浄し、減圧下で乾燥させて、5-ブロモ-7-クロロ-8-フルオロ-1,2,4,9-テトラヒドロ-3H-カルバゾール-3-オン(4.5g、64%)を淡褐色固体として得た。H NMR(DMSO-d6):12.06(s,1H),7.27(d,J=6.0Hz,1H),3.78(s,2H),3.09(t,J=7.2Hz,2H),2.70(t,J=7.2Hz,2H).
中間体4
10-ブロモ-8-クロロ-7-フルオロ-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
メタンスルホン酸(28.0mL)中の5-ブロモ-7-クロロ-8-フルオロ-1,2,4,9-テトラヒドロ-3H-カルバゾール-3-オン(5.7g、18.0mmol)の混合物を-15℃に冷却した。アジ化ナトリウム(1.4g、21.6mmol)を添加し、周囲温度に温め、30分間撹拌した。反応混合物を氷冷水に注ぎ入れ、更なる水で希釈し、周囲温度で15分間撹拌した。混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液にゆっくり添加した。周囲温度で20分間撹拌した。吸引濾過により固体を回収し、水で洗浄し、減圧下で乾燥させた。DCM/MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、10-ブロモ-8-クロロ-7-フルオロ-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(0.98g、16%)を褐色固体として得た。ES/MS(m/z):328.8/330.8/332.8(M-H).H NMR(DMSO-d6):11.99(br s,1H),7.74(t,J=6.3Hz,1H),7.29(d,J=6.0Hz,1H),4.14(s,2H),3.58-3.48(m,2H),2.95-2.86(m,2H).
実施例1
8-クロロ-7-フルオロ-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
4-ブロモ-2-メチル-トリアゾール(145mg、0.909mmol)、1,4-ジオキサン(10mL)、ビス(ピナコラト)ジボロン(307mg、1.21mmol)、酢酸カリウム(118mg、1.21mmol)を合わせ、アルゴンで5分間パージした。Pd(dppf)Cl・DCM(9.9mg、0.0121mmol)を添加し、アルゴンで再びパージした。60℃に30分間加熱した。10-ブロモ-8-クロロ-7-フルオロ-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(200mg、0.606mmol)を添加し、100℃で16時間加熱した。周囲温度に冷却し、珪藻土を通して濾過し、EtOAcですすいだ。濾液を水、次いで飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。逆相クロマトグラフィー、続いてSFCクロマトグラフィーにより精製して、8-クロロ-7-フルオロ-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(50mg、0.15mmol、26%)をオフホワイト固体として得た。ES/MS(m/z):333.8/335.8(M+H).H NMR(DMSO-d6):11.83(br s,1H),7.93(s,1H),7.67(t,J=6.4Hz,1H),7.03(d,J=6.5Hz,1H),4.23(s,3H),3.54-3.46(m,2H),2.96-2.88(m,2H).
中間体5
(5-ブロモ-2,3-ジクロロフェニル)ヒドラジン
ヒドラジン水和物(13.0mL、135mmol、51質量%)を、N下で、5-ブロモ-1,2-ジクロロ-3-フルオロ-ベンゼン(16.5g、64.3mmol)のDMSO(64mL)溶液に添加した。75℃で3時間撹拌した。周囲温度に冷却し、約150mLの水を添加した。周囲温度で30分間撹拌し、200mLの水に注ぎ入れた。固体を回収し、水で3回洗浄し、減圧下60℃で乾燥させて、(5-ブロモ-2,3-ジクロロフェニル)ヒドラジン(16.73g、99+%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):252.6/254.6/256.6(M-H).
中間体6
5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン]
(5-ブロモ-2,3-ジクロロフェニル)ヒドラジン(5.00g、19.5mmol)、1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-オン(3.15g、19.6mmol、97質量%)、及びトルエン(126mL)を合わせた。30分間還流し、周囲温度に冷却した。塩化亜鉛(3.20g、23.5mmol)を添加した。3日間還流した。塩化亜鉛(3.20g、23.5mmol)を添加し、2日間還流した。周囲温度に冷却し、EtOAc及び1N水酸化ナトリウム水溶液で希釈した。層を分離した。5N HCl水溶液を、水層にpH7まで添加した。水層をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を熱EtOAcに溶解し、周囲温度にゆっくり冷却した。固体を吸引濾過により回収し、EtOAcで2回洗浄して、5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン](3.56g、8.97mmol、95質量%、収率46%)を褐色固体として得た。
濾液を濃縮し、ヘキサン/EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって残留物を精製し、減圧下で乾燥させて、追加の5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン](950mg、13%)を淡黄色固体として得た。ES/MS(m/z):376.0/378.0/380.0(M+H).
中間体7
5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,2,4,9-テトラヒドロ-3H-カルバゾール-3-オン
5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン](2.22g、5.77mmol、98質量%)及びアセトン(29mL)を合わせた。Nでパージし、TFA(0.92mL、12mmol)を添加した。還流下で4日間撹拌した。周囲温度に冷却し、濃縮し、減圧下で乾燥させた。残留物及びアセトン(29mL)を合わせた。Nでパージし、TFA(0.92mL、12mmol)を添加した。還流下で20時間撹拌した。周囲温度に冷却し、減圧下で濃縮した。残留物をEtOに懸濁させ、一晩放置した。固体を吸引濾過により回収し、EtOで2回洗浄して、5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,2,4,9-テトラヒドロ-3H-カルバゾール-3-オン(1.32g、65%)を黄色固体として得た。
濾液を濃縮し、残留物をEtOに懸濁させ、一晩放置した。固体を回収し、EtOで2回洗浄して、追加の5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,2,4,9-テトラヒドロ-3H-カルバゾール-3-オン(109mg、5%)を淡褐色固体として得た。ES/MS(m/z):329.8/331.8/333.8(M-H).
中間体8
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
メタンスルホン酸(25mL)中の5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,2,4,9-テトラヒドロ-3H-カルバゾール-3-オン(1.32g、3.77mmol、95質量%)の懸濁液を、溶媒がほぼ凍結するまで氷水浴中で冷却した。アジ化ナトリウム(321mg、4.89mmol)をゆっくり添加し、0℃で撹拌した。一晩撹拌しながら、反応物を周囲温度までゆっくりと温めた。反応混合物を、氷と2M炭酸カリウム水溶液との撹拌混合物に滴下添加した。固体を回収し、水で2回洗浄した。固体をEtOAcで粉砕した。固体を回収し、EtOAcで2回洗浄した。濾液を濃縮し、DCM/MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより、残留物を精製する。純粋な画分を、EtOAcでの粉砕からの固体と合わせた。生成物をDCMに溶解し、減圧下で濃縮した。減圧下で乾燥させて、10-ブロモ-7,8-ジクロロ-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(601mg、44%)を褐色固体として得た。ES/MS(m/z):344.8/346.8/348.8(M-H).
実施例2
7,8-ジクロロ-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
4-ブロモ-2-メチル-トリアゾール(205mg、1.20mmol、95質量%)、ビス(ピナコラト)ジボロン(374mg、1.44mmol)、酢酸カリウム(238mg、2.40mmol)、Pd(dppf)Cl(72mg、0.096mmol)及びDMF(6.0mL)をN下で合わせた。Nでパージし、100℃まで5時間加熱する。周囲温度に冷却し、EtOAcで希釈した。水、次いで飽和NaCl水溶液で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCMに溶解し、減圧下で2回濃縮する。ヘキサン/EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、不純な2-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2H-1,2,3-トリアゾールを得た。N下で、10-ブロモ-7,8-ジクロロ-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(50mg、0.14mmol、97質量%)、炭酸ナトリウム(44mg、0.42mmol)、Pd(dppf)Cl(16mg、0.021mmol)、1,4-ジオキサン(1.0mL)及び水(0.2mL)と合わせた。Nでパージし、100℃まで2時間加熱した。周囲温度に冷却し、Pd(dppf)Cl(16mg、0.021mmol)を添加した。Nでパージし、100℃まで1.5時間加熱し、次いで、周囲温度に冷却した。シリカゲルのプラグを通して濾過し、9:1のDCM/MeOHでシリカを通してすすいだ。濾液を減圧下で濃縮した。DCM/MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。HPLCにより更に精製して、7,8-ジクロロ-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(10mg、20%)をオフホワイト固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)350.0/352.0(M+H).H NMR(DMSO-d6):11.63(s,1H),7.97(s,1H),7.67(t,J=6.4Hz,1H),7.16(s,1H),4.24(s,3H),3.55-3.46(m,2H),2.99-2.91(m,2H).
実施例3
7,8-ジクロロ-10-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
下で、10-ブロモ-7,8-ジクロロ-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(150mg、0.418mmol、97質量%)、1-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピラゾール(155mg、0.730mmol、98質量%)、炭酸ナトリウム(133mg、1.25mmol)、Pd(dppf)Cl(47mg、0.063mmol)、1,4-ジオキサン(2.8mL)及び水(0.56mL)を合わせた。Nでパージし、120℃に2時間加熱した。周囲温度に冷却し、反応混合物をEtOAcで希釈した。水、次いで飽和NaCl水溶液で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM/MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、減圧下、60℃で乾燥させて、7,8-ジクロロ-10-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(62mg、42%)を淡褐色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)348.6/350.6(M+H).H NMR(DMSO-d6):11.49(s,1H),7.80(d,J=2.2Hz,1H),7.62(t,J=6.3Hz,1H),7.08(s,1H),6.42(d,J=2.2Hz,1H),3.92(s,3H),3.54-3.47(m,2H),3.43(s,2H),2.96-2.90(m,2H).
中間体9
2-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2H-1,2,3-トリアゾール
下で、4-ブロモ-2-メチル-トリアゾール(400mg、2.40mmol、97質量%)、ビス(ピナコラト)ジボロン(683mg、2.64mmol、98質量%)、酢酸カリウム(712mg、7.18mmol)、Pd(dppf)Cl(197mg、0.264mmol)、及び1,4-ジオキサン(12.0mL)を合わせた。Nでパージし、100℃まで1.5時間加熱し、次いで、周囲温度に冷却した。反応を同一スケールで2回繰り返し、3つの反応混合物を全て合わせた。混合物をシリカゲルのプラグを通して濾過し、EtOAcでシリカを通してすすいだ。濾液を減圧下で濃縮した。ヘキサン/EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。生成物をDCMに溶解し、濃縮し、減圧下で乾燥させて、2-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2H-1,2,3-トリアゾール(1.22g、80%)を淡褐色固体として得た。ES/MS(m/z):209.8(M+H).H NMR(CDCl):7.89(s,1H),4.25(s,3H),1.36(s,12H).
中間体10
エチル2-(8-オキソ-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-7-イル)アセテート
1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-オン(7.00g、43.5mmol、97質量%)をTHF(145mL)に溶解し、-78℃に冷却した。LDA(25mL、50mmol、THF/ヘプタン/エチルベンゼン中2.0M)を20分かけて滴下添加した。溶液を-78℃で30分間撹拌した。ブロモ酢酸エチル(5.66mL、50.0mmol、98質量%)を10分間かけて滴下添加した。溶液を-78℃で1時間撹拌し、周囲温度に温め、1時間撹拌した。飽和NHCl水溶液でクエンチした。EtOAc及び水で希釈し、層を分離した。有機層を飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。THF(100mL)中の1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-オン(4.90g、30.4mmol、97質量%)、LDA(17mL、34mmol、THF/ヘプタン/エチルベンゼン中2.0M)、及びブロモ酢酸エチル(3.96mL、35.0mmol、98質量%)を使用すること以外は同一の手順を使用して反応を繰り返し、次いで粗生成物を合わせた。ヘキサン/EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより、粗生成物の約半分を精製した。混合した画分を、粗生成物の残りの半分と合わせ、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(DCM/EtOAc)により精製した。各クロマトグラフィー実行からのほとんど純粋な画分を合わせ、減圧下で濃縮し、EtOAc/ヘキサンから残留物を結晶化した。固体を回収し、ヘキサンで3回洗浄し、減圧下で乾燥させて、ラセミエチル2-(8-オキソ-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-7-イル)アセテート(4.81g、収率26%)を白色固体として得た。
結晶化からの濾液を濃縮し、減圧下で濃縮した。DCM/EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。ほとんど純粋な画分を合わせ、減圧下で濃縮し、残留物をEtOAc/ヘキサンから結晶化させた。固体を回収し、ヘキサンで3回洗浄し、減圧下で乾燥させて、追加のラセミエチル2-(8-オキソ-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-7-イル)アセテート(1.00g、5%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):243.0(M+H).H NMR(CDCl):4.18-4.08(m,2H),4.08-3.98(m,4H),3.20(sextet,J=6.5Hz,1H),2.77-2.66(m,2H),2.40(ddd,J=14.4,5.0,2.8Hz,1H),2.19(dd,J=6.1,16.6Hz,1H),2.15-1.93(m,3H),1.81(t,J=13.3Hz,1H),1.25(t,J=7.1Hz,3H).
中間体11
エチル2-(5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン]-1-イル)アセテート
(5-ブロモ-2,3-ジクロロフェニル)ヒドラジン(4.93g、18.9mmol、98質量%)、ラセミエチル2-(8-オキソ-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-7-イル)アセテート(4.81g、18.9mmol)及びトルエン(126mL)を合わせた。22時間還流し、周囲温度まで冷却して、粗製ヒドラゾン溶液を生成する。別のフラスコに塩化亜鉛(3.09g、22.7mmol)を入れ、塩化亜鉛が自由流動固体になるまで内容物を減圧下で加熱した。周囲温度に冷却して、ヒドラゾン溶液を含有するフラスコの内容物を添加し、Nでパージした。6日間還流し、周囲温度に冷却した。EtOAc及び飽和重炭酸ナトリウム水溶液で希釈した。5NのHCl水溶液をpH7になるまで添加した。層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。ヘキサン/EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、減圧下で乾燥させて、ラセミエチル2-(5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン]-1-イル)アセテート(1.82g、21%)を得た。ES/MS(m/z):462.0/464.0/466.0(M+H).
中間体12
エチル2-(5-ブロモ-7,8-ジクロロ-3-オキソ-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-カルバゾール-1-イル)アセテート
エチル2-(5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン]-1-イル)アセテート(1.82g、3.89mmol、99質量%)及びアセトン(19.4mL)を合わせた。Nでパージし、TFA(0.62mL、8.2mmol)を添加した。混合物を85℃まで4時間加熱する。周囲温度に冷却し、濃縮し、減圧下で乾燥させた。残留物及びアセトン(19.4mL)を合わせた。Nでパージし、TFA(0.62mL)を添加した。混合物を85℃に20時間加熱し、周囲温度に冷却し、減圧下で濃縮した。残留物をEtOに懸濁させ、一晩放置した。固体を吸引濾過により回収し、EtOで2回洗浄して、ラセミエチル2-(5-ブロモ-7,8-ジクロロ-3-オキソ-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-カルバゾール-1-イル)アセテート(1.19g、69%)を淡黄色固体として得た。ES/MS(m/z):417.8/419.8/421.8(M+H).
中間体13
エチル2-(10-ブロモ-7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)アセテート
メタンスルホン酸(18mL)中のエチル2-(5-ブロモ-7,8-ジクロロ-3-オキソ-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-カルバゾール-1-イル)アセテート(1.19g、2.70mmol、95質量%)の懸濁液を、溶媒がほぼ凍結するまで氷水浴中で冷却した。アジ化ナトリウム(230mg、3.50mmol)をゆっくり添加し、0℃で4時間撹拌した。一晩撹拌しながら、反応物を周囲温度まで温めた。反応混合物を、氷と2M炭酸カリウム水溶液との撹拌混合物に滴下添加した。EtOAcで希釈し、層を分離した。有機層を飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM、次いでEtOAcで粉砕した。濾液を濃縮し、残留物を、DCM/EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、減圧下で乾燥させて、ラセミエチル2-(10-ブロモ-7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)アセテート(442mg、0.927mmol、91質量%、収率34%)を淡黄色固体として得た。
混合した画分を、DCMでの粉砕からの固体と合わせた。濾液を濃縮し、DCM/EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより、残留物を精製する。生成物をDCMに溶解し、減圧下で濃縮した。残留物を逆相クロマトグラフィーで精製して、追加のラセミエチル2-(10-ブロモ-7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)アセテート(94mg、8%)をオフホワイト固体として得た。ES/MS(m/z):433.0/435.0/437.0(M+H).H NMR(DMSO-d6):11.74(s,1H),7.86-7.78(m,1H),7.43(s,1H),4.23(d,J=15.7Hz,1H),4.19-4.06(m,2H),4.06(d,J=15.7Hz,1H),3.73-3.62(m,1H),3.48-3.38(m,2H),2.93(dd,J=17.1,1.5Hz,1H),2.64(dd,J=17.1,10.1Hz,1H),1.22(t,J=7.1Hz,3H).
実施例4
エチル2-(7,8-ジクロロ-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)アセテート
下で、エチル2-(10-ブロモ-7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)アセテート(242mg、0.507mmol、91質量%)、2-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2H-1,2,3-トリアゾール(166mg、0.762mmol、96質量%)、炭酸ナトリウム(161mg、1.52mmol)、Pd(dppf)Cl(57mg、0.076mmol)、1,4-ジオキサン(3.4mL)及び水(0.68mL)を合わせた。Nでパージし、100℃に2.5時間加熱した。周囲温度に冷却し、反応混合物をEtOAcで希釈した。溶液をシリカゲルのプラグを通して濾過し、9:1 EtOAc/MeOHでシリカを通してすすいだ。濾液を減圧下で濃縮した。EtOAc/MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。生成物をDCMに溶解し、濃縮し、減圧下、60℃で乾燥させて、ラセミエチル2-(7,8-ジクロロ-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)アセテート(176mg、76%)をクリーム色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)436.0/438.0(M+H).H NMR(DMSO-d6):11.62(s,1H),7.96(s,1H),7.78-7.75(m,1H),7.17(s,1H),4.24(s,3H),4.20-4.06(m,2H),3.69-3.60(m,1H),3.43(d,J=15.8Hz,1H),3.49-3.37(m,2H),3.24(d,J=15.8Hz,1H),2.99(dd,J=17.2,1.8Hz,1H),2.61(dd,J=17.2,10.4Hz,1H),1.22(t,J=7.1Hz,3H).
実施例5
2-(7,8-ジクロロ-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)酢酸
エチル2-(7,8-ジクロロ-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)アセテート(124mg、0.276mmol、97質量%)、THF(1.4mL)、MeOH(1.4mL)及び5N NaOH水溶液(0.11mL)を合わせた。周囲温度で6時間撹拌した。5N HCl水溶液をpH2まで添加した。EtOAc及び飽和NaCl水溶液で希釈した。層を分離し、水層をEtOAcで抽出した(5回)。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮し、減圧下、70℃で乾燥させて、ラセミ2-(7,8-ジクロロ-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)酢酸(71mg、61%)をクリーム色固体として得た。水層を9:1 DCM/iPrOHで抽出した(3回)。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮し、減圧下、70℃で乾燥させた。残留物をDCMに溶解し、濃縮し(2回)、減圧下70℃で乾燥させて、ラセミ2-(7,8-ジクロロ-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)酢酸の第2の収穫物(6mg、5%)をオフホワイト固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)408.0/410.0(M+H).H NMR(DMSO-d6):12.37(s,1H),11.62(s,1H),7.96(s,1H),7.78(t,J=6.3Hz,1H),7.16(s,1H),4.24(s,3H),3.70-3.60(m,1H),3.43(d,J=15.8Hz,1H),3.47-3.37(m,2H),3.24(d,J=15.8Hz,1H),2.92(d,J=18.3Hz,1H),2.53(dd,J=17.6,10.1Hz,1H).
実施例6
2-(7,8-ジクロロ-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)-N-メチルアセトアミド
2-(7,8-ジクロロ-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)酢酸(30mg、0.071mmol)、DMF(0.7mL)、メチルアミン(0.18mL、0.36mmol、THF中2.0M)及び2,4,6-トリイソプロピル-1,3,5,2,4,6-トリオキサトリホスホリナン-2,4,6-トリオキシド(86μL、EtOAc中50%)を合わせた。周囲温度で3時間撹拌した。メチルアミン(0.18mL、0.36mmol、THF中2.0M)及び2,4,6-トリイソプロピル-1,3,5,2,4,6-トリオキサトリホスホリナン-2,4,6-トリオキシド(86μL、EtOAc中50%)を添加し、周囲温度で1.5時間撹拌した。EtOAc、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、水及び飽和NaCl水溶液で希釈した。層を分離し、水層をEtOAc(3回)及び9:1 DCM/iPrOH(3回)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM/MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。生成物をDCMに溶解し、次いで濃縮し、減圧下、70℃で乾燥させ、2-(7,8-ジクロロ-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)-N-メチルアセトアミド(16mg、51%)をオフホワイト固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)421.0/423.0(M+H).H NMR(DMSO-d6):11.68(s,1H),7.97(s,1H),7.89(q,J=4.5Hz,1H),7.71(t,J=6.3Hz,1H),7.16(s,1H),4.24(s,3H),3.63-3.54(m,1H),3.48-3.33(m,2H),3.39(d,J=16.1Hz,1H),3.28(d,J=16.1Hz,1H),2.77(dd,J=15.3,3.7Hz,1H),2.64(d,J=4.5Hz,3H),2.38(dd,J=15.3,9.7Hz,1H).
実施例7
2-(7,8-ジクロロ-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)-N,N-ジメチルアセトアミド
2-(7,8-ジクロロ-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)酢酸(30mg、0.071mmol)、DMF(0.7mL)ジメチルアミン(0.18mL、0.36mmol、THF中2.0M)及び2,4,6-トリイソプロピル-1,3,5,2,4,6-トリオキサトリホスホリナン-2,4,6-トリオキシド(86μL、EtOAc中50%)を合わせた。周囲温度で3時間撹拌した。EtOAc及び飽和重炭酸ナトリウム水溶液で希釈し、層を分離した。有機層を水及び次いで飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM/MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。生成物をDCMに溶解し、次いで濃縮し、減圧下、70℃で乾燥させて、2-(7,8-ジクロロ-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)-N,N-ジメチルアセトアミド(18mg、57%)をクリーム色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)435.0/437.0(M+H).H NMR(DMSO-d6):11.58(s,1H),7.96(s,1H),7.72(t,J=6.4Hz,1H),7.16(s,1H),4.24(s,3H),3.66(ddd,J=14.5,6.4,2.9Hz,1H),3.55-3.47(m,1H),3.47(d,J=15.9Hz,1H),3.36(dt,J=14.5,6.4Hz,1H),3.22(d,J=15.9Hz,1H),2.97(s,3H),2.90(s,3H),2.82(dd,J=16.9,3.2Hz,1H),2.67(dd,J=16.9,9.5Hz,1H).
実施例8
7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシエチル)-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
DCM(1.9mL)中のエチル2-(7,8-ジクロロ-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)アセテート(60mg、0.13mmol)の溶液をN下で-78℃に冷却した。DIBAL-H(0.54mL、0.65mmol、トルエン中1.2M)を滴下添加した。反応混合物を周囲温度に温め、10分間撹拌し、-78℃に冷却し、EtOAcでクエンチした。周囲温度に温め、DCM及び飽和酒石酸カリウムナトリウム水溶液で希釈した。15分間撹拌し、層を分離した。水層をDCMで2回抽出する。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM/MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。減圧下、70℃で乾燥させて、7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシエチル)-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(19mg、0.047mmol、36%)をオフホワイト固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)394.0/396.0(M+H).H NMR(DMSO-d6):11.55(s,1H),7.96(s,1H),7.69(t,J=6.4Hz,1H),7.15(s,1H),4.66(t,J=4.7Hz,1H),4.24(s,3H),3.65-3.55(m,3H),3.41(d,J=15.9Hz,1H),3.43-3.35(m,1H),3.24(d,J=15.9Hz,1H),3.16-3.08(m,1H),2.10-1.99(m,1H),1.78-1.67(m,1H).
実施例8A
(R)-7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシエチル)-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(S)-7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシエチル)-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体1)
及び
実施例8B
(R)-7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシエチル)-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(S)-7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシエチル)-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体2)
ラセミ7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシエチル)-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(67mg、0.17mmol)を超臨界流体クロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(異性体1-Rt=1.31分(97%ee)、28mg、41%;異性体2-Rt=2.40分(97%ee)、24mg、36%)。カラム:Chiralpak AD-H、21×150mm移動相:30%MeOH:70%CO;流量:80mL/分;カラム温度:40℃;検出:225nM。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)394.0/396.0(M+H).H NMR(DMSO-d6):11.55(s,1H),7.96(s,1H),7.69(t,J=6.4Hz,1H),7.15(s,1H),4.66(t,J=4.7Hz,1H),4.24(s,3H),3.65-3.55(m,3H),3.41(d,J=15.9Hz,1H),3.43-3.35(m,1H),3.24(d,J=15.9Hz,1H),3.16-3.08(m,1H),2.10-1.99(m,1H),1.78-1.67(m,1H).
中間体14
1-(10-ブロモ-7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-1-イル)ピロリジン-2,5-ジオン
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(1.72g、4.94mmol)をDMF(50mL)に溶解し、炭酸セシウム(2g、6mmol)を添加した。0℃に冷却した。NBS(1.8g、10mmol)を添加し、18時間かけて周囲温度に温めた。10%LiCl水溶液でクエンチし、30分間撹拌した。反応物を濾過し、固体を水で洗浄して、1-(10-ブロモ-7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-1-イル)ピロリジン-2,5-ジオンを褐色固体として得た。(1.45g、66%)。ES/MS(m/z):344.8/347.0/348.8(M+H-スクシンイミド).
中間体15
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
EtO中の3Mメチルマグネシウムブロミドの溶液(6mL、18mmol)をTHF(20mL)に溶解し、0℃に冷却した。THF(10mL)中の1-(10-ブロモ-7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-1-イル)ピロリジン-2,5-ジオン(1.45g、3.26mmol)の溶液を滴下添加した。添加完了後、反応物を水及び1N HClでクエンチした。EtOAcで抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をDCM/MeOHで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オンを黄褐色固体として得た。(800mg、68%)。ES/MS(m/z):360.8/363.0/364.8(M+H).
中間体16
7,8-ジクロロ-10-ヒドロキシ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(521mg、1.44mmol)を1,4-ジオキサン(30mL)に溶解し、窒素で5分間スパージした。tert-BuBrettPhos-Pd-G3(61mg、0.071mmol)、ナトリウムt-ブトキシド(346mg、3.6mmol)及び水(6mL)を添加した。65℃に2時間加熱した。周囲温度に冷却し、1N HClでクエンチした。EtOAcで抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM/MeOHで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、7,8-ジクロロ-10-ヒドロキシ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オンを褐色粉末(246mg、57%)として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)299.0/301.0(M+H).
中間体17
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-エチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
EtO中の3Mエチルマグネシウムブロミド溶液(0.75mL、2.3mmol)をTHF(4mL)に溶解し、0℃に冷却した。THF(2mL)中の1-(10-ブロモ-7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-1-イル)ピロリジン-2,5-ジオン(200mg、0.449mmol)の溶液を滴下添加した。添加完了後、反応物を水及び1N HClでクエンチした。EtOAcで抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をMeOH/DCMで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-エチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オンを黄色固体として得た。(138.1mg、82%)。ES/MS(m/z):374.8/376.8/378.8(M+H).
実施例9
7,8-ジクロロ-1-メチル-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(180mg、0.398mmol)、2-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2H-1,2,3-トリアゾール(366mg、0.875mmol)、Pd(dppf)Cl(53mg、0.072mmol)及び炭酸ナトリウム(170mg、1.60mmol)を1,4-ジオキサン(6mL)及び水(1.5mL)に溶解した。Nでスパージし、90℃で一晩撹拌した。減圧下で濃縮し、DCM/MeOHで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。分取HPLCによって精製して、7,8-ジクロロ-1-メチル-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(29mg、20%)を黄色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)364.2/366.2(M+H).H NMR(DMSO-d6):11.57(s,1H),7.95(s,1H),7.67(t,J=5.7Hz,1H),7.08(s,1H),4.24(s,3H),3.69-3.61(m,2H),3.25(m,1H),3.08-2.88(m,2H),1.19(d,J=7.5Hz,3H).
実施例10
7,8-ジクロロ-10-メトキシ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
7,8-ジクロロ-10-ヒドロキシ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(25mg、84μmol)をDMSO(1mL)に溶解し、炭酸カリウム(35mg、0.25mmol)、続いてヨードメタン(23mg、0.16mmol)を添加した。窒素下で50℃に1時間加熱した。冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチした。EtOAcで抽出し、有機物を無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。逆相フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、7,8-ジクロロ-10-メトキシ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(14mg、55%)を得た。ES-MS(m/z):(35Cl/37Cl)313.2/315.2(M+H).1H NMR(DMSO-d6):11.28(s,1H),7.72-7.68(m,1H),6.68(s,1H),4.29-4.26(q,J=7.5Hz,1H),3.89(s,3H),3.69-3.61(m,1H),3.29-3.24(m,1H),2.97-2.93(m,1H),2.87-2.78(m,1H),1.49(d,J=7.5Hz,3H).
実施例11
N-(7,8-ジクロロ-1-エチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミド
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-エチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(50mg、0.133mmol)を1,4-ジオキサン(1.5mL)に溶解した。炭酸セシウム(130mg、0.4mmol)及び2-ヒドロキシアセトアミド(30mg、0.4mmol)を添加し、Nで5分間スパージした。Pd(dba)(12mg、0.013mmol)及びキサントホス(15mg、0.026mmol)を添加し、90分間加熱還流した。周囲温度に冷却し、水とEtOAcとの間で分配した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル逆相クロマトグラフィーにより精製して、N-(7,8-ジクロロ-1-エチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミドを黄色固体として得た。(7mg、14%)。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)370.0/372.0(M+H).H NMR(DMSO-d6):11.45(br s,1H),9.01(br s,1H),7.74(t,J=6.0Hz,1H),7.40(s,1H),6.05(br s,1H),4.09-4.00(m,2H),3.95(dd,J=5.8,11.2Hz,1H),3.74-3.62(m,1H),3.28-3.20(m,1H),3.01(d,J=17.7Hz,1H),2.91-2.82(m,1H),1.94-1.80(m,2H),1.02(t,J=7.3Hz,3H).
実施例12
N-(7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミド
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(370mg、1.02mmol)を1,4-ジオキサン(5mL)に溶解した。炭酸セシウム(1g、3mmol)及び2-ヒドロキシアセトアミド(230mg、3.06mmol)を添加し、Nで5分間スパージした。Pd(dba)(94mg、0.103mmol)及びキサントホス(120mg、0.207mmol)を添加し、90℃に90分間加熱した。反応物を周囲温度に冷却し、水とEtOAcとに分配した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をDCM/MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、N-(7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミドを黄色固体として得た。(38.2mg、収率10%)。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)355.9/357.8(M+H).
実施例12A
(S)-N-(7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミド又は(R)-N-(7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミド(異性体1)
及び
実施例12B
(S)-N-(7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミド又は(R)-N-(7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミド(異性体2)
N-(7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミド(38mg、0.107mmol)をキラルクロマトグラフィー(Chiralpak AD-H、20×150、25%MeOH/CO、流量:80mL/分、カラム温度:40℃)により分離して、N-(7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミドを分離したエナンチオマーとして得た。(異性体1:8.7mg、23%、Rt:1.92分、98%ee;異性体2:7.5mg、20%、Rt:2.38分、96%ee)。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)355.9/357.8(M+H).
実施例13
3-((7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)プロピルアセテート
7,8-ジクロロ-10-ヒドロキシ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(100mg、0.33mmol)をDMF(4.0mL)に溶解した。KCO(50mg、0.36mmol)を撹拌しながら添加した。0℃に冷却し、酢酸3-ブロモプロピル(47μL、0.37mmol)を添加した。周囲温度で撹拌を続けた。NaI(5.0mg、0.033mmol)を添加し、60℃で24時間撹拌した。周囲温度に冷却し、EtOAcで希釈した。珪藻土を添加し、濾過し、珪藻土をEtOAcですすいだ(3回)。合わせたEtOAcを飽和重炭酸ナトリウム水溶液及び飽和NaCl水溶液で洗浄した。有機物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM/MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、3-((7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)プロピルアセテートをラセミ混合物(65mg、49%)として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)398.8/400.8(M+H).H NMR(DMSO-d6):11.28(s,1H),7.72(t,J=5.8Hz,1H),6.69(s,1H),4.30-4.23(m,5H),3.30(s,2H),2.98-2.92(m,1H),2.88-2.78(m,1H).2.11(m,2H),2.04(s,3H),1.51(d,J=7.4Hz,3H).
実施例14
7,8-ジクロロ-10-(3-ヒドロキシプロポキシ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(ラセミ)
3-((7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)プロピルアセテート(55mg、0.14mmol)、1,4-ジオキサン(1.4mL)、水酸化リチウム(0.21g、0.092mmol、HO中1.0M)及びMeOH(1.0mL)を周囲温度で添加し、30分間撹拌した。5N HCl(55μL、0.28mmol)を添加し、EtOAcで希釈した。1:1の水/飽和NaCl水溶液に注ぎ入れた。有機層を抽出し、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。減圧下、40℃で一晩乾燥させて、7,8-ジクロロ-10-(3-ヒドロキシプロポキシ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(48mg、98%)を得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)356.8/358.8(M+H).
実施例14A
(S)-7,8-ジクロロ-10-(3-ヒドロキシプロポキシ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(R)-7,8-ジクロロ-10-(3-ヒドロキシプロポキシ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体1)
及び
実施例14B
(S)-7,8-ジクロロ-10-(3-ヒドロキシプロポキシ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(R)-7,8-ジクロロ-10-(3-ヒドロキシプロポキシ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体2)
7,8-ジクロロ-10-(3-ヒドロキシプロポキシ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(0.046g、0.13mmol)を超臨界流体クロマトグラフィーにより精製して、7,8-ジクロロ-10-(3-ヒドロキシプロポキシ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オンを分離されたエナンチオマーとして得た(異性体1:11mg、24%、Rt=1.62分、96%ee;異性体2:15mg、33%、Rt=2.35分、96%ee)。カラム:Chiralpak AD-H、21×150mm;移動相:30%EtOH:70%CO;流量:80mL/分;カラム温度:40℃;ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)356.8/358.8(M+H).H NMR(DMSO-d6):11.26(s,1H),7.71(t,J=5.7Hz,1H),6.66(s,1H),4.62(t,J=5.2Hz,1H),4.32-4.26(m,1H),4.15-4.10(m,2H),3.63(m,3H),3.30-3.32(m,1H),2.95(m,1H),2.87-2.79(m,1H),1.96-1.90(m,2H),1.51(d,J=7.4Hz,3H).
実施例15
7,8-ジクロロ-10-エトキシ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
7,8-ジクロロ-10-ヒドロキシ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロ-1H-アゼピノ[4,5-b]インドール-2-オン(77mg、0.26mmol)及び炭酸カリウム(76mg、0.77mmol)をDMSO(2.5mL、35mmol)に溶解した。ヨードエタン(80μL、0.51mmol)を添加し、50℃で1時間撹拌した。反応物を周囲温度に冷却し、EtOAcで希釈した。水及び飽和NaCl水溶液で洗浄した。無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、珪藻土上で濃縮した。DCM/MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、7,8-ジクロロ-10-エトキシ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(43mg、51%)を得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)327.0/329.0(M+H).
実施例15A
(S)-7,8-ジクロロ-10-エトキシ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(R)-7,8-ジクロロ-10-エトキシ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体1)
及び
実施例15B
(S)-7,8-ジクロロ-10-エトキシ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(R)-7,8-ジクロロ-10-エトキシ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体2)
7,8-ジクロロ-10-エトキシ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(0.043g、0.13mmol)を超臨界流体クロマトグラフィーにより精製して、8-ジクロロ-10-エトキシ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オンを分離されたエナンチオマーとして得た(異性体1-Rt=1.52分(97%ee)、13.9mg、32%;異性体2-Rt=2.20分(97%ee)、14.4mg、34%)。カラム:Chiralpak AD-H、21×150mm;移動相:30%EtOH:70%CO;流量:80mL/分;カラム温度:40℃。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)327.0/329.0(M+H).H NMR(DMSO-d6):11.25(s,1H),7.72-7.69(m,1H),6.66(s,1H),4.33-4.27(m,2H),4.19-4.10(m,2H),3.69-3.64(m,1H),3.30(s,0H),2.97-2.82(m,2H),1.51(d,J=7.4Hz,3H),1.40(t,J=7.0Hz,3H).
実施例16
2-((7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル
7,8-ジクロロ-10-ヒドロキシ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(322mg、1.076mmol)をDMF(11mL)に溶解し、0℃に冷却した。炭酸カリウム(71mg、0.51mmol)、続いてブロモアセトニトリル(90μL、1.29mmol)を添加した。反応物を撹拌し、周囲温度にゆっくり温めた。飽和重炭酸ナトリウム水溶液に注ぎ入れ、EtOAcで抽出した(3回)。合わせた有機層を飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。1:1 THF:DCM/MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、2-((7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル(210mg、58%)を得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)338.0/340.0(M+H).
実施例16A
(S)-2-((7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル又は(R)-2-((7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル(異性体1)
及び
実施例16B
(S)-2-((7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル又は(R)-2-((7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル(異性体2)
2-((7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル(0.210g、0.62mmol)を超臨界流体クロマトグラフィーにより精製して、2-((7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリルを分離されたエナンチオマーとして得た(異性体1-Rt=1.35分(98%ee)、43mg、20%;異性体2-Rt=2.29(98%ee)、53mg、25%)。カラム:Chiralpak AD-H、21×150mm;移動相:30%MeOH:70%CO;流量:80mL/分;カラム温度:40℃。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)338.0/340.0(M+H).H NMR(アセトン):10.52(s,1H),7.12-6.96(m,1H),6.92(s,1H),5.35(s,2H),3.93-3.84(m,1H),3.54-3.47(m,2H),3.12-3.02(m,2H),1.65-1.62(m,3H).
実施例17
2-((7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトアミド
2-[(7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-3,4,5,6-テトラヒドロ-1H-アゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ]アセトニトリル(49mg、0.145mmol)及び炭酸カリウム(36mg、0.26mmol)をDMSO(1.0mL)に溶解した。H(水中30質量%)(68μL、0.67mmol)を滴下添加し、2.5時間撹拌した。飽和チオ硫酸ナトリウム、水でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を飽和NaCl水溶液で洗浄し(2回)、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、2-((7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトアミド(52mg、99+%)を得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)356.2/358.2(M+H).
実施例17A
(S)-2-((7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトアミド又は(R)-2-((7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトアミド(異性体1)
及び
実施例17B
(S)-2-((7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトアミド又は(R)-2-((7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトアミド(異性体2)
2-((7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトアミド(0.200g、0.561mmol)を超臨界流体クロマトグラフィーにより精製して、2-((7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトアミドを分離されたエナンチオマーとして得た(異性体1-Rt=2.15分(98%ee)、52mg、26%;異性体2-Rt=2.84分(94%ee)、55mg、27%)。カラム:Chiralpak AD-H、21×150mm;移動相:25%MeOH:75%CO;流量:80mL/分;カラム温度:40℃。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)356.0/358.0(M+H).H NMR(DMSO-d6):11.30(s,1H),7.72-7.69(m,1H),7.40-7.36(m,2H),6.57(s,1H),4.64-4.56(m,2H),4.36-4.29(m,2H),3.70-3.66(m,1H),3.00-2.84(m,2H),1.53(d,J=7.4Hz,3H).
中間体21
7,8-ジクロロ-1-メチル-10-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
7,8-ジクロロ-10-ヒドロキシ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(50mg、0.167mmol)をDMF(2.0mL)に溶解し、次いで炭酸カリウム(25mg、0.18mmol)を添加した。0℃に冷却し、次いで2-(2-ブロモエトキシ)テトラヒドロ-2H-ピラン(27μL、0.19mmol)を添加した。周囲温度で撹拌した。ヨウ化ナトリウム(5.0mg、0.033mmol)を添加し、60℃で6時間撹拌した。周囲温度に冷却し、EtOAcで希釈した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液で抽出した(2回)。物質を濾過し、濾液を飽和NaCl水溶液で洗浄した。有機物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM/MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、7,8-ジクロロ-1-メチル-10-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(8.0mg、11%)を得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)448.8.8/450.8(M+Na).
実施例18
7,8-ジクロロ-10-(2-ヒドロキシエトキシ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
7,8-ジクロロ-1-メチル-10-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(8.0mg、0.019mmol)をMeOH(1.0mL)に溶解した。塩酸(1,4-ジオキサン中4N)(1.0mL、4.0mmol)を周囲温度で添加し、1時間撹拌した。反応物をN流下で乾燥させ、粗物質をEtOAcで希釈した。水(2回)及び飽和NaCl水溶液で洗浄した。無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、7,8-ジクロロ-10-(2-ヒドロキシエトキシ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(6.5mg、91%)を得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)342.8/344.8(M+H).H NMR(DMSO-d6):11.25(s,1H),7.70-7.65(m,1H),6.68(s,1H),4.86(t,J=5.1Hz,1H),4.35-4.30(m,2H),4.15-4.06(m,2H),3.79(q,J=5.1Hz,2H),3.73-3.71(m,1H),2.97-2.85(m,2H),1.52(d,J=7.4Hz,3H).
実施例19
7,8-ジクロロ-10-(1H-ピラゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(50mg、0.14mmol)、1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール(63mg、0.22mmol)、Pd(dppf)Cl(12mg、0.014mmol)、及び炭酸ナトリウム(30mg、0.287mmol)を一緒に添加した。1.4-ジオキサン(2.0mL)及び水(0.2mL)を添加した。反応混合物をNで10分間フラッシュし、90℃で1時間撹拌した。反応物を周囲温度に冷却し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残留物をDCM(1.5mL)に溶解し、TFA(1.5mL)を添加した。周囲温度で2時間撹拌し、減圧下で濃縮した。シリカゲル逆相クロマトグラフィーにより精製して、7,8-ジクロロ-10-(1H-ピラゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(21mg、44%)を得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)335.0/337.0(M+H).H NMR(DMSO-d6):13.12-13.10(m,1H),11.47(s,1H),7.98-7.93(m,1H),7.66-7.61(m,2H),6.97(s,1H),3.53-3.46(m,4H),2.94-2.92(m,2H).
中間体22
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-6-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(3.00g、7.76mmol)をTHF(50mL)に溶解した。水素化ナトリウム(750mg、18.6mmol、鉱油中60%)を0℃で少しずつ添加し、1時間撹拌した。SEM-Cl(2.80mL、16.0mmol)を0℃で滴下添加し、3時間撹拌した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液でクエンチした。EtOAcを添加し、水及び飽和NaCl水溶液で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc)により精製して、10-ブロモ-7,8-ジクロロ-6-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(3.30g、76%)を黄色固体として得た。ES/MS(m/z):476.9/478.8/480.8(M+H).
中間体23
7,8-ジクロロ-10-ヒドロキシ-6-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-6-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(1.00g、1.78mmol)、tert-BuBrettPhos-Pd-G(175mg、0.200mmol)及びt-BuONa(585mg、5.97mmol)を1,4-ジオキサン(12.0mL)及び水(3.0mL)に溶解した。Nでスパージし、65℃で5時間加熱した。周囲温度に冷却し、1NのHCl水溶液で酸性化し、EtOAcで希釈し、飽和NaCl水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM/MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、7,8-ジクロロ-10-ヒドロキシ-6-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(700mg、66%)を褐色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)415.1/417.1(M+H).
中間体24
2-((7,8-ジクロロ-2-オキソ-6-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-6-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(250mg、0.421mmol)及び炭酸カリウム(175mg、1.27mmol)をDMF(3mL)に懸濁させた。ブロモアセトニトリル(160mg、1.29mmol)を0℃で添加し、周囲温度で5時間撹拌した。EtOAcで希釈し、飽和NaCl水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM/MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、2-((7,8-ジクロロ-2-オキソ-6-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル(220mg、86%)を黄色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)454.1/456.0(M+H).
中間体25
2-((7,8-ジクロロ-2-オキソ-6-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトアミド
2-((7,8-ジクロロ-2-オキソ-6-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル(220mg、0.363mmol)及び炭酸カリウム(300mg、2.17mmol)をDMSO(3mL)に懸濁させた。35%H水溶液(510mg、4.49mmol)を0℃で滴下添加し、周囲温度で2時間撹拌した。EtOAcで希釈し、飽和NaCl水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。ACN(2mL)で粉砕して、2-((7,8-ジクロロ-2-オキソ-6-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトアミド(150mg、78%)を淡黄色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)472.1/474.0(M+H).
実施例20
2-((7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトアミド
2-((7,8-ジクロロ-2-オキソ-6-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトアミド(130mg、0.248mmol)をDCM(2mL)に溶解し、TFA(1mL)を0℃で添加し、次いで周囲温度で2時間撹拌した。濃縮し、THF(3mL)で希釈し、28%NH・HO水溶液(1mL)を添加し、周囲温度で1時間撹拌した。水で希釈し、EtOAcで抽出し、有機層を飽和水性NaClで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。分取HPLCによって精製して、2-((7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトアミド(20.51mg、24%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)342.2/344.2(M+H).H NMR(DMSO-d6):11.43-11.41(m,1H),7.73-7.70(m,1H),7.48-7.47(m,2H),6.61-6.55(m,1H),4.63-4.55(m,2H),4.04-4.02(m,2H),3.00-2.98(m,2H)
中間体26
2-((7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル
2-((7,8-ジクロロ-2-オキソ-6-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル(65mg、0.14mmol)をDCM(2mL)に溶解した。TFA(1mL)を添加し、周囲温度で2時間撹拌した。濃縮し、THF(3mL)で希釈し、次いで28%NH・HO水溶液(1mL)を添加した。周囲温度で1.5時間撹拌した。水(25mL)で希釈し、EtOAcで抽出し、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。分取HPLCによって精製して、2-((7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル(30mg、64%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)324.2/326.2(M+H).
実施例21
2-((7,8-ジクロロ-6-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル
炭酸セシウム(74mg、0.23mmol)及びヨードメタン(32mg、0.23mmol)を、DMF(1mL)中の2-((7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル(25mg、0.076mmol)に添加した。周囲温度で2時間撹拌した。水(20mL)で希釈し、EtOAcで抽出し、有機物を減圧下で濃縮した。分取HPLCによって精製して、2-((7,8-ジクロロ-6-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル(6.7mg、26%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)338.2/340.2(M+H).H NMR(DMSO-d6):7.72(t,J=6.3Hz,1H),6.95(s,1H),5.34(s,2H),3.98(s,2H),3.94(s,3H),3.58-3.53(m,2H),2.89-2.86(m,2H).
中間体27
tert-ブチル(7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)カルバメート
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(500mg、1.36mmol)を1,4-ジオキサン(9mL)に溶解した。炭酸セシウム(1g、3mmol)、キサントホス-Pd-G(140mg、0.141mmol)及びtert-ブチルカルバメート(330mg、2.76mmol)を周囲温度で添加した。Nでスパージし、100℃で一晩撹拌した。減圧下で濃縮し、石油エーテル/EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、tert-ブチル(7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)カルバメート(290mg、33%)を褐色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)328.0/329.9(M+H-tBu)及び384.0/386.0(M+H).
中間体28
10-アミノ-7,8-ジクロロ-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オンハイドロクロライド
4N HCl/EtOH(4mL)中のtert-ブチル(7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)カルバメート(290mg、0.457mmol、61%純度)、及び10-アミノ-7,8-ジクロロ-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オンハイドロクロライド(290mg、0.232mmol、23%純度)の混合物を溶解し、周囲温度で1時間撹拌した。減圧下で濃縮し、EtOAcで粉砕して、10-アミノ-7,8-ジクロロ-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オンハイドロクロライド(246mg、0.621mmol、90%)を黄色油として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)284.0/286.0(M+H).
中間体29
10-(3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)プロピル)アミノ)-7,8-ジクロロ-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
10-アミノ-7,8-ジクロロ-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オンハイドロクロライド(100mg、0.285mmol)をMeOH(3mL)に溶解した。DIPEAを添加してpH8に調整した。周囲温度で30分間撹拌した。酢酸(40mg、0.67mmol)を混合物に添加し、周囲温度で30分間撹拌した。3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシプロパナール(140mg、0.743mmol)を混合物に添加し、周囲温度で30分間撹拌した。シアノ水素化ホウ素ナトリウム(60mg、0.91mmol)を添加し、周囲温度で一晩撹拌した。水でクエンチし、EtOAcで抽出し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM/MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、10-((3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)プロピル)アミノ)-7,8-ジクロロ-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(160mg、99%)を黄色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)456.0/458.0(M+H)
実施例22
7,8-ジクロロ-10-((3-ヒドロキシプロピル)アミノ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
10-((3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)プロピル)アミノ)-7,8-ジクロロ-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(160mg、0.283mmol)をMeOH中4N HCl(4mL)に懸濁させ、周囲温度で1時間撹拌した。減圧下で濃縮し、分取HPLCによって精製した。凍結乾燥させて、7,8-ジクロロ-10-((3-ヒドロキシプロピル)アミノ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(20mg、20%)を灰色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)342.2/344.2(M+H).H NMR(DMSO-d6):11.07-11.05(m,1H),7.73-7.68(m,1H),6.21(s,1H),5.47-5.43(m,1H),4.70(t,J=4.9Hz,1H),3.94-3.90(m,2H),3.63-3.61(m,2H),3.51-3.45(m,2H),3.18-3.15(m,2H),2.92-2.90(m,2H),1.83-1.77(m,2H).
中間体30
10-(3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)プロポキシ)-7,8-ジクロロ-6-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
7,8-ジクロロ-10-ヒドロキシ-6-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(50mg、0.11mmol)をDMF(2mL)に溶解した。炭酸カリウム(20mg、0.14mmol)及び3-ブロモプロポキシ-tert-ブチル-ジメチル-シラン(55mg、0.22mmol)を0℃で添加した。周囲温度に温め、2時間撹拌した。水でクエンチし、EtOAcで抽出し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、10-(3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)プロポキシ)-7,8-ジクロロ-6-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(80mg、75%)を黄色ガム状物として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)587.2/589.2(M+H).
実施例23
7,8-ジクロロ-10-(3-ヒドロキシプロポキシ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
10-(3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)プロポキシ)-7,8-ジクロロ-6-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(80mg、0.081mmol)をDCM(2mL)に溶解した。TFA(2mL)を添加し、次いで周囲温度で1.5時間撹拌した。濃縮し、THF(1mL)に溶解した。2NのLiOH水溶液(1mL)を添加した。周囲温度で1時間撹拌した。水でクエンチし、EtOAcで抽出し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。分取HPLCによって精製して、7,8-ジクロロ-10-(3-ヒドロキシプロポキシ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(7.7mg、26%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)343.2/345.2(M+H).H NMR(DMSO-d6):11.32(s,1H),7.66(t,J=6.2Hz,1H),6.67(s,1H),4.62(t,J=5.1Hz,1H),4.12(t,J=6.0Hz,2H),3.96(s,2H),3.64-3.60(m,2H),3.56-3.50(m,2H),2.91-2.86(m,2H),1.93(quintet,J=6.0Hz,2H).
中間体31
2-((7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アミノ)-2-オキソエチルアセテート
10-アミノ-7,8-ジクロロ-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オンハイドロクロライド(200mg、0.498mmol)をDCM(4mL)に溶解し、次いでEtN(0.5mL、4mmol)を添加し、周囲温度で0.5時間撹拌した。アセトキシアセチルクロリド(270mg、1.98mmol)を添加し、周囲温度で一晩撹拌した。水でクエンチし、EtOAcで抽出し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、2-((7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アミノ)-2-オキソエチルアセテート(157mg、37%)を黄色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)383.9/385.9(M+H).
実施例24
N-(7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミド
2-((7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アミノ)-2-オキソエチルアセテート(176mg、0.206mmol)をTHF(5mL)及び水(1mL)に溶解した。水酸化リチウム一水和物(100mg、2.38mmol)を添加し、周囲温度で1時間撹拌した。水で希釈し、EtOAcで抽出し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。分取HPLCによって精製して、N-(7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミド(27mg、38%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)342.2/344.1(M+H).H NMR(DMSO-d6):11.07-11.05(m,1H),7.73-7.68(m,1H),6.21(s,1H),5.47-5.43(m,1H),4.70(t,J=4.9Hz,1H),3.94-3.90(m,2H),3.63-3.61(m,2H),3.51-3.45(m,2H),3.18-3.15(m,2H),2.92-2.90(m,2H),1.83-1.77(m,2H).
中間体32
メチル7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-カルボキシレート
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(1.00g、2.73mmol)、Pd(dppf)Cl(303mg、0.410mmol)及びEtN(1.20mL、8.60mmol)をMeOH(9mL)及びDMF(3mL)に懸濁させた。COでスパージした後、CO(50psi)下、70℃で一晩撹拌した。EtOAcで希釈し、水及び飽和NaCl水溶液で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM/MeOHで溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、メチル7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-カルボキシレート(567mg、57%)を褐色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)327.0/329.0(M+H).
中間体33
7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-カルボン酸
メチル7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-カルボキシレート(642mg、1.77mmol)をTHF(4mL)及び水(2mL)に溶解した。水酸化リチウム一水和物(408mg、9.72mmol)を添加し、周囲温度で1時間撹拌した。1N HCl水溶液を添加してpH=4とし、濾過して、7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-カルボン酸(680mg、98%)を褐色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)313.2/315.2(M+H).
中間体34
7,8-ジクロロ-N-(1-(ヒドロキシイミノ)エチル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-カルボキサミド
7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-カルボン酸(200mg、0.511mmol)、N’-ヒドロキシアセトイミドアミド(40mg、0.51mmol)、TBTU(185mg、0.565mmol)及びDIPEA(0.27mL、1.50mmol)をDMF(2mL)に懸濁させた。20℃で45分間撹拌した。N’-ヒドロキシアセトイミドアミド(40mg、0.51mmol)及びDMAP(7mg、0.06mmol)を添加した。20℃で一晩撹拌した。EtOAcで希釈し、水及び飽和NaCl水溶液で順次洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、7,8-ジクロロ-N-(1-(ヒドロキシイミノ)エチル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-カルボキサミド(227mg、99%)を褐色油として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)369.0/371.0(M+H).
実施例25
7,8-ジクロロ-10-(3-メチル-1.2,4-オキサジアゾール-5-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
7,8-ジクロロ-N-(1-(ヒドロキシイミノ)エチル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-カルボキサミド(227mg、0.504mmol)を1,4-ジオキサン(3mL)に懸濁させた。KF(86mg、1.5mmol)を添加し、110℃で5日間撹拌した。濾過し、減圧下で濃縮した。分取HPLCによって精製して、7,8-ジクロロ-10-(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(14.88mg、8%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)351.2/353.2(M+H).H NMR(DMSO-d6):12.03(s,1H),7.77-7.72(m,1H),7.65(s,1H),3.58-3.53(m,4H),3.01-2.98(m,2H),2.48(s,3H).
中間体35
エチル2-(((7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-カルボニル)オキシ)アミノ)-2-イミノアセテート
7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-カルボン酸(488mg、1.29mmol)をDMF(4mL)に溶解した。TBTU(470mg、1.43mmol)及びDIEA(0.700mL、4.00mmol)を添加した。周囲温度で0.75時間撹拌し、次いで、エチル(N’-ヒドロキシカルバムイミドイル)ホルメート(200mg、1.44mmol)及びDMAP(16mg、0.13mmol)を添加した。周囲温度で3時間撹拌した。濾過し、沈殿物をACN(10mL)で周囲温度にて1時間粉砕した。エチル2-(((7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-カルボニル)オキシ)アミノ)-2-イミノアセテート(360mg、61%)を褐色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)427.0/429.0(M+H).
中間体36
エチル5-(7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキシレート
エチル2-(((7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-カルボニル)オキシ)アミノ)-2-イミノアセテート(360mg、0.800mmol)を1,4-ジオキサン(9mL)に溶解した。KF(470mg、8.08mmol)を添加し、Nでスパージし、115℃で一晩撹拌した。KF(700mg、12.0mmol)を添加し、Nでスパージし、再び115℃で一晩撹拌した。KF(690mg、11.9mmol)を添加し、Nでスパージし、反応が完了するまで115℃で5時間撹拌した。周囲温度に冷却し、反応混合物を水(30mL)に注ぎ入れた。沈殿物を濾過し、ACNで粉砕して、エチル5-(7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキシレート(230mg、69%)をオフホワイト固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)408.8/410.8(M+H).
実施例26
7,8-ジクロロ-10-(3-(ヒドロキシメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
エチル5-(7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキシレート(185mg、0.445mmol)をTHF(8mL)に溶解した。水素化ホウ素リチウム(30mg、1.4mmol)を0℃で添加し、30分間撹拌した。飽和NHCl水溶液(10mL)でクエンチし、DCM(50mL)及び水(40mL)で希釈した。固体を濾過により除去し、濾液をDCMで抽出した。有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。分取HPLCによって精製して、7,8-ジクロロ-10-(3-(ヒドロキシメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(35mg、21%)を白色固体として得た。ES-MS(m/z):(35Cl/37Cl)367.2/369.2(M+H).H NMR(DMSO):12.08-12.07(m,1H),7.75(t,J=6.5Hz,1H),7.67(s,1H),5.83(t,J=6.2Hz,1H),4.69(d,J=6.3Hz,2H),3.58-3.54(m,4H),3.01-2.99(m,2H).
中間体37
7,8-ジクロロ-10-ビニル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(500mg、1.39mmol)、カリウムビニルトリフルオロホウ酸塩(290mg、2.10mmol)、Pd(dppf)Cl(105mg、0.142mmol)及び炭酸ナトリウム(445mg、4.20mmol)を1,4-ジオキサン(4mL)及び水(1mL)に懸濁させた。Nでスパージし、90℃で一晩撹拌した。濾過し、固体を1,4-ジオキサンで洗浄し、次いで濾液を減圧下で濃縮した。DCM/MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、7,8-ジクロロ-10-ビニル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(275mg、62%)を黄色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)295.0/297.0(M+H).
中間体38
7,8-ジクロロ-10-(1.2-ジヒドロキシエチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
7,8-ジクロロ-10-ビニル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(275mg、0.866mmol)及びNMO(314mg、2.60mmol)をTHF(4mL)及び水(1mL)に溶解した。オスミウム酸カリウム二水和物(87mg、0.26mmol)を添加し、周囲温度で一晩撹拌した。EtOAcで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液及び飽和NaCl水溶液で順次洗浄した。有機物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、7,8-ジクロロ-10-(1,2-ジヒドロキシエチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(153mg、27%)を暗緑色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)310.9.0/312.9(M+H,-HO).
中間体39
7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-カルバルデヒド
7,8-ジクロロ-10-(1,2-ジヒドロキシエチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(153mg、0.237mmol)及び過ヨウ素酸ナトリウム(103mg、0.481mmol)をアセトン(3mL)及び水(1.5mL)に懸濁させた。反応が完了するまで周囲温度で1時間撹拌した。濾過し、減圧下で濃縮して、7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-カルバルデヒド(120mg、粗製物)を黄色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)297.0/299.0(M+H).
実施例27
7,8-ジクロロ-10-(オキサゾール-5-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-カルバルデヒド(120mg、0.263mmol)をMeOH(3mL)に懸濁させた。TosMIC(63mg、0.32mmol)及び炭酸カリウム(73mg、0.53mmol)を添加し、70℃で2時間撹拌した。周囲温度に冷却し、EtOAcで希釈し、飽和NaCl水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。分取HPLCによって精製して、7,8-ジクロロ-10-(オキサゾール-5-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(15mg、16%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)336.2/338.2(M+H).H NMR(DMSO-d6):11.79(s,1H),8.53(s,1H),7.70(t,J=6.3Hz,1H),7.45(s,1H),7.26(s,1H),3.38-3.35(m,2H),2.97-2.94(m,2H).
中間体40
7,8-ジクロロ-10-(イソオキサゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(100mg、0.260mmol)、4-イソオキサゾールボロン酸ピナコールエステル(60mg、0.30mmol)、フッ化カリウム(45mg、0.78mmol)及びPd(dppf)Cl(20mg、0.030mmol)をDMSO(8mL)及び水(2mL)に懸濁させた。Nでスパージし、次いで130℃で2時間撹拌した。濾過し、減圧下で濃縮して、7,8-ジクロロ-10-(イソオキサゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は開環異性体(80mg、粗製物)を褐色ガム状物として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)335.8/337.8(M+H).
実施例28
2-(7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル
7,8-ジクロロ-10-(イソオキサゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(80mg、0.21mmol)及びフッ化カリウム(80mg、1.38mmol)をDMF(3mL)及び水(3mL)に溶解した。100℃で一晩撹拌した。濾過し、減圧下で濃縮した。分取HPLCによって精製して、2-(7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル(20mg、30%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)308.2/310.2(M+H).H NMR(DMSO-d6):11.66-11.64(m,1H),7.79(t,J=6.2Hz,1H),7.18(s,1H),4.35(s,2H),3.87(s,2H),3.56-3.48(m,2H),2.97-2.93(m,2H).
中間体41
7,8-ジクロロ-10-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(600mg、1.67mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(900mg、3.37mmol)、酢酸カリウム(500mg、5.04mmol)及びPd(dppf)Cl(100mg、0.135mmol)を1,4-ジオキサン(10mL)及びTHF(5mL)に懸濁させた。Nでスパージし、90℃で一晩加熱した。室温に冷却し、その後の変換に直接使用した(粗製物回収:3.30g、およそ20質量%)。
中間体42
7,8-ジクロロ-10-(1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
7,8-ジクロロ-10-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(2.20g、粗製物)、3-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-1,2,4-トリアゾール(CAS 1260599-41-4、400mg、1.15mmol)、Pd(dppf)Cl(85mg、0.12mmol)及びKCO(500mg、3.44mmol)を1,4-ジオキサン(16mL)及び水(4mL)に懸濁させた。Nでスパージし、100℃で一晩撹拌した。周囲温度に冷却し、減圧下で濃縮した。DCM/MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、7,8-ジクロロ-10-(1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(220mg、24%)を褐色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)465.8/467.9(M+H).
実施例29
7,8-ジクロロ-10-(4H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
7,8-ジクロロ-10-(1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(200mg、0.240mmol)をDCM(4mL)に溶解し、TFA(2mL)を添加した。周囲温度で2時間撹拌し、減圧下で濃縮した。分取HPLCによって精製して、7,8-ジクロロ-10-(4H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(48mg、58%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)336.2/338.2(M+H).H NMR(DMSO-d6):14.35-14.28(m,1H),11.67(d,J=70.5Hz,1H),8.72-8.13(m,1H),7.69-7.61(m,1H),7.31(d,J=12.1Hz,1H),3.51(s,4H),2.96(s,2H).
実施例30
7,8-ジクロロ-10-(エチルアミノ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
10-アミノ-7,8-ジクロロ-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オンハイドロクロライド(150mg、0.459mmol)をMeOH(15mL)に溶解し、酢酸を加えてpH5に調整した。周囲温度で30分間撹拌した。アセトアルデヒド(30mg、0.68mmol)を添加し、周囲温度で30分間撹拌した。シアノ水素化ホウ素ナトリウム(91mg、1.38mmol)を添加し、周囲温度で5時間撹拌した。EtOAcで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液及び飽和NaCl水溶液で順次洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM/MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー、次いで分取HPLCにより精製して、7,8-ジクロロ-10-(エチルアミノ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(18mg、12%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)312.2/314.2(M+H).H NMR(DMSO-d6):11.07-11.05(m,1H),7.74-7.70(m,1H),6.21(s,1H),5.36-5.21(m,1H),3.93(s,2H),3.51-3.49(m,2H),3.14-3.10(m,2H),2.90-2.88(m,2H),1.24-1.20(m,3H).
中間体43
7,8-ジクロロ-10-(イソオキサゾール-4-イル)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
7,8-ジクロロ-10-ヒドロキシ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(200mg、0.359mmol)、4-イソオキサゾールボロン酸ピナコールエステル(150mg、0.754mmol)、KF(150mg、2.58mmol)、及びPd(dppf)Cl(50mg、0.068mmol)をDMSO(5mL)及び水(1.25mL)に溶解した。Nでパージし、100℃で1時間撹拌した。水(20mL)で希釈し、EtOAcで抽出し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM/MeOHで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、7,8-ジクロロ-10-(イソオキサゾール-4-イル)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(130mg、68%)を褐色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)349.8/351.8(M+H).
実施例31
2-(7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル
7,8-ジクロロ-10-(イソオキサゾール-4-イル)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(130mg、0.245mmol)、KF(120mg、2.07mmol)をDMF(3mL)及び水(3mL)に溶解した。100℃で一晩撹拌した。減圧下で濃縮して、水を除去した。分取HPLCによって精製して、2-(7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル(26mg、32%)を黄色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)322.2/324.2(M+H).H NMR(DMSO-d6):11.60(s,1H),7.83-7.79(m,1H),7.21(s,1H),4.35-4.23(m,2H),4.05-4.00(m,1H),3.75-3.73(m,1H),3.28-3.25(m,1H),3.07-2.92(m,2H),1.58(d,J=7.5Hz,3H).
実施例32
-(7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキサルアミド
10-アミノ-7,8-ジクロロ-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(100mg、0.282mmol、80質量%)、オキサミン酸(76mg、0.853mmol)及びDIPEA(0.25mL、0.853mmol)をDMF(3mL)中で合わせた。1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロリン酸(220mg、0.567mmol)を添加した。20℃で2時間撹拌した。水(30mL)でクエンチし、EtOAcで抽出した(20mL、3回)。合わせた有機層を飽和NaCl水溶液(50mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、減圧下で濃縮した。残留物を分取HPLCによって更に精製して、N-(7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキサルアミド(12mg、11%)を黄色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)355.0/356.9(M+H).
中間体44
tert-ブチルN-[N-(7,8-ジクロロ-2-オキソ-3,4,5,6-テトラヒドロ-1H-アゼピノ[4,5-b]インドール-10-カルボニル)カルバムイミドイル]カルバメート
7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-カルボン酸(400mg、0.894mmol、70質量%)、((1H-ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール-1-イル)オキシ)トリ(ピロリジン-1-イル)ホスホニウム(560mg、1.076mmol)及び4-メチルモルホリン(460mg、4.50mmol)をDMF(10mL)中で合わせた。周囲温度で15分間撹拌した。tert-ブチルN-カルバムイミドイルカルバメート(285mg、1.79mmol)を添加した。周囲温度で一晩撹拌した。水(20mL)でクエンチし、EtOAc(30mL)で抽出した。有機層を水(10mL×5)及び飽和NaCl水溶液(20mL×2)で順次洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、tert-ブチルN-[N-(7,8-ジクロロ-2-オキソ-3,4,5,6-テトラヒドロ-1H-アゼピノ[4,5-b]インドール-10-カルボニル)カルバムイミドイル]カルバメート(400mg、82質量%、81%)を黄色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)453.8/455.8(M+H).
中間体45
tert-ブチル(5-(7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)カルバメート
tert-ブチルN-[N-(7,8-ジクロロ-2-オキソ-3,4,5,6-テトラヒドロ-1H-アゼピノ[4,5-b]インドール-10-カルボニル)カルバムイミドイル]カルバメート(200mg、0.361mmol、82質量%)をDMF(5mL)に溶解した。(ジアセトキシヨード)ベンゼンを0℃で添加した。周囲温度で一晩撹拌した。反応混合物を水(10mL)で希釈し、EtOAc(10mL)で抽出した(3回)。飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)で有機層を洗浄した。有機層を無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、tert-ブチル(5-(7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)カルバメート(140mg、53%)を黄色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)452.1/454.0(M+H)及び396.0/397.9(M+H-tBu).
実施例33
10-(3-アミノ-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-7,8-ジクロロ-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
TFA(1mL、12.9mmol)を、DCM(3mL)中のtert-ブチル(5-(7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)カルバメート(140mg、0.192mmol、62質量%)に添加した。周囲温度で1時間撹拌した。減圧下で濃縮し、分取HPLCによって精製して、10-(3-アミノ-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-7,8-ジクロロ-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(32mg、47%)を黄色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)352.0/354.0(M+H).
実施例34
10-(6-アミノピラジン-2-イル)-7,8-ジクロロ-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
7,8-ジクロロ-10-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(350mg、0.656mmol、74質量%)、6-ブロモピラジン-2-アミン(116mg、0.656mmol)、Pd(dppf)Cl(49mg、0.066mmol)及びNaCO(175mg、1.64mmolを1,4-ジオキサン(4mL)及びHO(1mL)中で合わせた。N雰囲気下、90℃で3時間撹拌した。減圧下で濃縮し、残留物を水で希釈し、EtOAcで抽出した(3回)。有機層を合わせ、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。減圧下で濃縮し、ACNで粉砕し、20℃で1時間撹拌して、10-(6-アミノピラジン-2-イル)-7,8-ジクロロ-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(54.76mg、22%)を白色固体として得た。ES-MS(m/z):(35Cl/37Cl)362.0/364.0(M+H).
中間体46
7,8-ジクロロ-1-エチル-10-ヒドロキシ-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-エチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(500mg、0.651mmol、49質量%)、水酸化セシウム一水和物(115mg、0.651mmol)、tert-BuBrettPhos-Pd-G(59mg、0.065mmol)を1,4-ジオキサン(10mL)及びHO(2.5mL)中で合わせた。脱気し、Nで3回パージした。N雰囲気下、65℃で2時間撹拌し、加熱した。周囲温度に冷却した。減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、減圧下で濃縮して、7,8-ジクロロ-1-エチル-10-ヒドロキシ-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(200mg、66%)を淡黄色油として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)312.9/314.8(M+H).
中間体47
2-((7,8-ジクロロ-1-エチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル
7,8-ジクロロ-1-エチル-10-ヒドロキシ-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(200mg、0.428mmol、67質量%)及びKCO(91mg、0.64mmol)をDMF(5mL)中で合わせ、2-クロロアセトニトリル(66mg、0.86mmol)を添加した。周囲温度で16時間撹拌した。水で希釈し、EtOAcで抽出した(2回)。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し(2回)、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。PE中のEtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、減圧下で濃縮して、ラセミ2-((7,8-ジクロロ-1-エチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル(65mg、32%)を淡黄色油として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)351.8/353.8(M+H).
実施例35
(R)-2-((7,8-ジクロロ-1-エチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル又は(S)-2-((7,8-ジクロロ-1-エチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル(異性体1)
及び
実施例36
(R)-2-((7,8-ジクロロ-1-エチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル又は(S)-2-((7,8-ジクロロ-1-エチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル(異性体2)
SFCにより、ラセミ2-((7,8-ジクロロ-1-エチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル(65mg、0.14mmol、75質量%)を精製して、表題化合物を得た(異性体1-Rt=1.572分(100%ee)、16mg、オフホワイト固体として32%;異性体2-Rt=1.718分(99.6%ee)、15mg、オフホワイト固体として32%)。移動相:40%EtOH(0.1%NHO):60%CO;カラム:DAICEL CHIRALCEL OJ(30×250mm、10μm);流量:80mL/分。ES/MS(m/z)(35Cl/37Cl):352.1/354.0(M+H).
実施例37
(R)-7,8-ジクロロ-1-メチル-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(S)-7,8-ジクロロ-1-メチル-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体1)
及び
実施例38
(R)-7,8-ジクロロ-1-メチル-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(S)-7,8-ジクロロ-1-メチル-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体2)
SFCにより、ラセミ7,8-ジクロロ-1-メチル-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(26.5mg、0.073mmol)を精製して、表題化合物を得た(異性体1-Rt=1.61分(100%ee)、9.9mg、37%;異性体2-Rt=2.22分(94%ee)、9.6mg、36%)。カラム:Chiralpak AD-H、21×150mm;移動相:25%MeOH:75%CO;流量:80mL/分;カラム温度:40℃;検出:225nM。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)364.0/366.0(M+H).
実施例39
N-(7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-メトキシアセトアミド
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(150mg、0.302mmol、73質量%)、2-メトキシアセトアミド(59mg、0.67mmol)、Pd(dba)(28mg、0.030mmol)、キサントホス(35mg、0.061mmol)及び炭酸セシウム(345mg、1.06mmol)の1,4-ジオキサン(10mL)及びTHF(1mL)中で合わせた。Nで脱気及びパージした(3回)。N雰囲気下、110℃で16時間撹拌した。濾過し、濾液に水を添加し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、減圧下で濃縮し、更に分取HPLCにより精製して、N-(7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-メトキシアセトアミド(55.37mg、48%)を黄色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)370.0/371.9(M+H).
実施例40
(R)-N-(7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-メトキシアセトアミド又は(S)-N-(7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-メトキシアセトアミド(異性体1)
及び
実施例41
(R)-N-(7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-メトキシアセトアミド又は(S)-N-(7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-メトキシアセトアミド(異性体2)
SFCにより、ラセミN-(7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-メトキシアセトアミド(151.6mg、0.409mmol)を精製して、表題化合物を得た(異性体1-Rt=1.29分(98%ee)、55.2mg、36%;異性体2-Rt=2.38分(100%ee)、49.0mg、32%)。カラム:Chiralpak AD-H、21×150mm;移動相:25%EtOHと0.5%DMEA:75%CO;流量:80mL/分;カラム温度:40℃;検出:254nM。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)370.2/372.2(M+H).
実施例42
(S)-N-((R-7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシプロパンアミド又は(S)-N-((S-7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシプロパンアミド(異性体1)
及び
実施例43
(S)-N-((R-7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシプロパンアミド又は(S)-N-((S-7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシプロパンアミド(異性体2)
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(270mg、0.664mmol、89質量%)、(S)-2-ヒドロキシプロパンアミド(124mg、1.33mmol)、キサントホス-Pd-G(62mg、0.066mmol)及び炭酸セシウム(683mg、1.99mmol)を1,4-ジオキサン(10mL)及びTHF(1mL)中で合わせた。Nで脱気及びパージした(3回)。N雰囲気下、80℃で2時間撹拌した。周囲温度に冷却した。水で希釈し、EtOAcで抽出した(2回)。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し(2回)、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、減圧下で濃縮した。次いで、分取HPLCによって更に精製して、表題化合物を得た(異性体1-Rt=1.475分(98%de)、68mg、白色固体として27%;異性体2-Rt=1.547分(97.3%de)、33mg、白色固体として13%)。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)370.0/372.0(M+H).
中間体47A
10-アミノ-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(240mg、663μmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(60.7mg、66.3μmol)、4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン(76.7mg、133μmol)、tert-ブチルカルバメート(155mg、1.33mmol)を合わせ、次いで1,4-ジオキサン(5mL)を添加した。N中で5分間バブリングした。炭酸セシウム(756mg、2.32mmol)を添加し、N中で更に2分間バブリングし、次いで密封し、100℃まで一晩加熱した。周囲温度に冷却し、EtOAcを添加し、水で洗浄した。飽和重炭酸ナトリウム、飽和NaCl水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。DCM(3mL)に再溶解した。2滴のアニソール(50mg、50μL、0.46mmol)を添加し、次いで、TFA(1.5g、1.0mL、13mmol)を添加した。周囲温度で1時間撹拌した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液でクエンチし、EtOAcを添加した。抽出し、次いで飽和重炭酸ナトリウム水溶液、飽和NaCl水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、DCM中のMeOHで溶出する順相シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、10-アミノ-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(0.13g、66%)を橙色泡状物として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)297.8/299.8(M+H).
実施例44
N-(7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキセタン-2-カルボキサミド
10-アミノ-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(50mg、0.17mmol)をDMF(2mL)に溶解し、DIPEA(73μL、0.42mmol)及びrac-オキセタン-2-カルボン酸(26mg、0.25mmol)を添加した。プロピルホスホン酸無水物(DMF中50%)(0.12mL、0.20mmol)を添加し、次いで周囲温度で一晩撹拌した。追加のDIPEA(73μL、0.42mmol)、続いてプロピルホスホン酸無水物(DMF中50%)(0.15g、0.14mL、0.25mmol)を添加した。EtOAcで希釈し、0.1N HCl、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2回)及び飽和NaCl水溶液で洗浄した。有機物をNaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、N-(7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキセタン-2-カルボキサミド(35mg、55%)を得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)381.9/383.9(M+H).
実施例45
7,8-ジクロロ-1-メチル-10-(プロピルアミノ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(120mg、0.298mmol、90質量%)、プロパン-1-アミン(93mg、1.5mmol)、Pd(dba)(37mg、0.039mmol)、キサントホス(45mg、0.075mmol)及び炭酸セシウム(245mg、0.746mmol)を、1,4-ジオキサン(4mL)及びTHF(0.2mL)中で合わせた。N雰囲気下、105℃で16時間撹拌した。減圧下で濃縮し、水で希釈し、EtOAcで抽出した(3回)。有機層を合わせ、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出する分取TLCによって精製し、次いで分取HPLCによって更に精製した。減圧下で濃縮し、凍結乾燥させて、7,8-ジクロロ-1-メチル-10-(プロピルアミノ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(33mg、32%)を灰色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)340.0/342.0(M+H).
実施例46
7,8-ジクロロ-10-((2-メトキシエチル)アミノ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
1,4-ジオキサン(2mL)中の10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(80mg、0.22mmol)、2-メトキシエタン-1-アミン(33mg、0.44mmol)、キサントホス-Pd-G2(39mg、0.044mmol)、リン酸カリウム三塩基性一水和物(0.20g、0.88mmol)を窒素下でスクリューキャップバイアルに添加した。密封し、100℃で一晩加熱した。0.5mLの飽和NaCl水溶液を添加した。EtOAc 1mLで抽出した。有機層を分離し、珪藻土カートリッジで乾燥させ、追加のEtOAcで洗浄した。有機層をN流下で濃縮して、ラセミ7,8-ジクロロ-10-((2-メトキシエチル)アミノ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(30mg、37%)を得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)356.0/358.0(M+H).
実施例47
(R)-7,8-ジクロロ-10-((2-メトキシエチル)アミノ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(S)-7,8-ジクロロ-10-((2-メトキシエチル)アミノ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体1)
及び
実施例48
(R)-7,8-ジクロロ-10-((2-メトキシエチル)アミノ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(S)-7,8-ジクロロ-10-((2-メトキシエチル)アミノ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体2)
SFCにより、ラセミ7,8-ジクロロ-10-((2-メトキシエチル)アミノ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(32.9mg、0.092mmol)を精製して、表題化合物を得た(異性体1-Rt=0.95分(100%ee),14.8mg、45%;異性体2-Rt=2.18分(100%ee)、16.2mg、49%)。カラム:Chiralpak AS-H、21×150mm;移動相:30%MeOHと0.5%DMEA:70%CO;流量:80mL/分;カラム温度:40℃;検出:225nM。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)355.8/357.8(M+H).
中間体48
10-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)アミノ)-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
1,4-ジオキサン(20mL)及びTHF(1mL)溶液中で10-ブロム-7,8-ジクロル-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(100mg、0.1851mmol、67質量%)、2-(tert-ブチルジメチルシロキシ)エタンアミン(80mg、0.407mmol)、Pd(dba)(20mg、0.0185mmol)、4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン(25mg、0.0370mmol)及び炭酸セシウム(210mg、0.644mmol)を合わせた。Nでパージし、110℃まで一晩加熱した。周囲温度に冷却した。0.5倍のスケールで反応を繰り返し、粗生成物を合わせた。減圧下で濃縮した。PE中のEtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、ラセミ10-((2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)アミノ)-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(150mg、71質量%、83%)を黄色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)455.9/457.9(M+H).
中間体49
(R)-10-((2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)アミノ)-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(S)-10-((2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)アミノ)-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体1)
及び
中間体50
(R)-10-((2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)アミノ)-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(S)-10-((2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)アミノ)-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体2)
SFCによりラセミ10-((2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)アミノ)-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(1.40g、87質量%、2.67mmol)を精製して、表題化合物を得た(異性体1-Rt=2.3分(98%ee)、546mg、44%;異性体2-Rt=2.6分(>98%ee)、564mg、60%質量、44%)。カラム:Chiralpak IG、20×250mm、5μm;移動相:30%MeOH(0.5%DMEA):70%CO;流量:80mL/分;カラム温度:40℃;出口圧:100bar;検出:220nm。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)456.2/458.2(M+H).
実施例49
7,8-ジクロロ-10-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
10-((2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)アミノ)-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(90mg、0.140mmol、71質量%)をTHF(2mL)に溶解した。TBAF(THF中1.0M)(0.6mL)を添加し、2時間撹拌した。反応物をEtOAc(50mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液(30mL、3回)で洗浄した。有機層を、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。分取HPLCによって精製して、ラセミ7,8-ジクロロ-10-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(22.82mg、46%)を灰色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)342.1/344.0(M+H).
実施例50
7,8-ジクロロ-10-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体1)
10-((2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)アミノ)-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体1、400mg、876μmol)の単一異性体及びTHF(9mL)を撹拌しながら合わせた。窒素で5分間スパージし、次いでTBAF(THF中1M)(3.50mL、3.50mmol)を添加した。窒素雰囲気下、周囲温度で2時間撹拌した。濾過により固体を回収し、THF(1mL、2回)で洗浄した。固体を水(10mL)とEtOAc(15mL)との間で分配し、相を分離し、水相をEtOAc(5mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下50℃で濃縮して、白色固体を得た。固体を10mbar、40℃で16時間乾燥させた。固体を水(25mL)中で再度スラリー化し、次いで濾過し、水(2×5mL)で洗浄した。固体を10mbar、40℃で16時間乾燥させて、7,8-ジクロロ-10-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体1)(199mg(異性体1として>98%ee)、97質量%、64%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)456.2/458.2(M+H).
実施例51
7,8-ジクロロ-10-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-1,6-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H-オン(異性体1)
単一異性体10-((2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)アミノ)-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体1、50mg、0.11mmol)、炭酸セシウム(61mg、0.19mmol)及びDMF(1mL)を撹拌しながら合わせた。ヨウ化メチル(7.5μL、0.12mmol)を添加し、蓋をし、周囲温度で66時間撹拌した。更なるヨウ化メチル(1.0μL、16μmol)を添加し、周囲温度で2時間撹拌した。テトラ-n-ブチルアンモニウムフルオリド(THF中1M、0.55mL、0.55mmol)を添加し、周囲温度で1時間撹拌した。水(6mL)で希釈し、EtOAcで抽出した(4×3mL)。有機相を合わせ、窒素流下、40℃で濃縮した。残留物を1:1のDCM:EtOAcに溶解し、試験反応(44μmolスケール)からの更なる物質と一緒に添加し、EtOAc中のEtOHを使用するシリカ上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。表題化合物を含有する画分を減圧下で濃縮し、残留物を10mbar、50℃で20時間乾燥させて、7,8-ジクロロ-10-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-1,6-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体1)(38mg、99+%)を得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)356.0/358.0(M+H).
実施例52
7,8-ジクロロ-9-フルオロ-10-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
1-フルオロ-2,4,6-トリメチルピリジニウムテトラフルオロボレート(156mg、687μmol)を、ACN(12.5mL)中のラセミ10-((2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)アミノ)-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(300mg、624μmol)の懸濁液に窒素ガス雰囲気下で添加した。周囲温度で一晩撹拌した。1-フルオロ-2,4,6-トリメチルピリジニウムテトラフルオロボレート(156mg、687μmol)を添加し、一晩撹拌した。揮発性物質を除去し、HCl(1M)を添加し、固体を濾過し、水で洗浄した。SCXカートリッジに通し、MeOH、次いで2M MeOH/NHで溶出した。塩基性画分を減圧下で濃縮乾固した。DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、減圧下で乾燥させて、不純化合物を得た。SFC(カラム:Luna Hilic、5μm 30×150mm:移動相:20~40%CO/MeOH(10mM NHHCO、pH8);流量:100mL/分)により精製して、ラセミ7,8-ジクロロ-9-フルオロ-10-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(11mg、5%)を得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)360.0/362.0(M+H).
中間体51
10-(3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)プロピル)アミノ)-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(220mg、0.492mmol、81質量%)、3-(tert-ブチルジメチルシリルオキシプロパン-1-アミン(210mg、1.087mmol)、Pd(dba)(50mg、0.053mmol)、キサントホス(60mg、0.104mmol)及び炭酸セシウム(560mg、1.72mmol)を、1,4-ジオキサン(40mL)及びTHF(2mL)中で合わせた。脱気し、Nでパージし(3回)、110℃で14~18時間撹拌した。反応を0.136倍のスケールで繰り返し、粗生成物を合わせた。減圧下で濃縮した。PE中のEtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、ラセミ10-((3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)プロピル)アミノ)-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(200mg、62%)を黄色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)470.0/471.9(M+H).
実施例53
(R)-7,8-ジクロロ-10-((3-ヒドロキシプロピル)アミノ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン、又は(S)-7,8-ジクロロ-10-((3-ヒドロキシプロピル)アミノ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体1)
及び
実施例54
(R)-7,8-ジクロロ-10-((3-ヒドロキシプロピル)アミノ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン、又は(S)-7,8-ジクロロ-10-((3-ヒドロキシプロピル)アミノ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体2)
ラセミ10-((3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)プロピル)アミノ)-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(200mg、0.344mmol)をTHF(4mL)に溶解した。TBAF(THF中1M)(1.4mL、1.4mmol)を周囲温度で添加した。2時間撹拌した。EtOAcで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液(2回)及び飽和NaCl水溶液で洗浄した。有機層を無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。ACNで粉砕し、SFCによって精製して、表題化合物を得た(異性体1-Rt=1.55分(99%ee)、21mg、16%、異性体2-Rt=1.95分(>99%ee)、48mg、37%。カラム:DAICEL CHIRALCEL OD(250×30mm、10μm);移動相:40%EtOH(0.1%NHO);60%CO;流量:80mL/分。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)356.0/357.9(M+H).
中間体52
7,8-ジクロロ-10-((R)-2-ヒドロキシプロピル)アミノ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
ラセミ10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(100mg、71質量%、196μmol)、(2R)-(-)-1-アミノプロパン-2-オール(29mg、0.39mmol)、キサントホス-Pd-G2(26mg、27μmol)、リン酸三カリウム(162mg、763μmol)及び1,4-ジオキサン(4.0mL)をガラスチューブ中で撹拌しながら合わせた。窒素で5分間スパージし、次いで、設定点100℃(ブロック)で加熱を開始した。5分後にスパージ針を取り外した。加熱を約17時間続けた。熱から外し、水(15mL)で希釈し、10%塩酸水溶液を用いてpH1に調整した。SCX-2カートリッジにロードし、水、MeOH及びMeOH中2Nアンモニア(各3×ベッド体積)で連続的に溶出した。塩基性画分を減圧下50℃で濃縮し、残留物を2つの同様の反応からの物質と合わせた。逆相カラムクロマトグラフィーにより精製して、7,8-ジクロロ-10-(((R-2-ヒドロキシプロピル)アミノ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(86mg、37%)をベージュ色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)356.0/358.0(M+H).
実施例55
7,8-ジクロロ-10-(((R)-2-ヒドロキシプロピル)アミノ)-1-(R)-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H-オン又は7,8-ジクロロ-10-(((R)-2-ヒドロキシプロピル)アミノ)-1-(S)-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体1)
及び
実施例56
7,8-ジクロロ-10-(((R)-2-ヒドロキシプロピル)アミノ)-1-(R)-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は7,8-ジクロロ-10-(((R)-2-ヒドロキシプロピル)アミノ)-1-(S)-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体2)
7,8-ジクロロ-10-(((R)-2-ヒドロキシプロピル)アミノ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(86mg、0.22mmol)をSFCによってジアステレオマーの混合物として精製して、表題化合物を淡褐色固体として得た(異性体1-Rt=2.19分(>98%de),31.8mg、41%;異性体2-Rt=4.03分(>98%de)、35.4mg、45%)。カラム:Chiralpak AD、20×250mm、5μm;移動相:35%MeOH(0.5%DMEA):65%CO;流量:80mL/分;カラム温度:40℃;検出:220nm。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)356.0/358.0(M+H).
実施例57
7,8-ジクロロ-1-メチル-10-((オキサゾール-4-イルメチル)アミノ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
1,4-ジオキサン(15mL)及びTHF(1.5mL)中で、10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(150mg、0.414mmol)、オキサゾール-4-イルメタンアミンハイドロクロライド(176mg、1.24mmol)、Pd(dba)(38mg、0.041mmol)、キサントホス(49mg、0.083mmol)及び炭酸セシウム(473mg、1.45mmol)を合わせた。Nで脱気及びパージした(3回)。N雰囲気下、110℃で16時間撹拌した。減圧下で濃縮し、DCM中のMeOHで溶出するフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、分取HPLCによって更に精製した。減圧下で濃縮し、凍結乾燥させて、7,8-ジクロロ-1-メチル-10-((オキサゾール-4-イルメチル)アミノ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(74mg、47%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)379.1/381.1(M+H).
実施例58
(S)-7,8-ジクロロ-1-メチル-10-((オキサゾール-4-イルメチル)アミノ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(R)-7,8-ジクロロ-1-メチル-10-((オキサゾール-4-イルメチル)アミノ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体1)
及び
実施例59
(S)-7,8-ジクロロ-1-メチル-10-((オキサゾール-4-イルメチル)アミノ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(R)-7,8-ジクロロ-1-メチル-10-((オキサゾール-4-イルメチル)アミノ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体2)
SFCによりラセミ7,8-ジクロロ-1-メチル-10-((オキサゾール-4-イルメチル)アミノ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(60mg、0.16mmol)を精製して、表題化合物を得た(異性体1-Rt=0.735分(100%ee)、27mg、45%;異性体2-Rt=1.739分(100%ee)、27mg、45%)。カラム:Chiralpak AS-H、21×150mm、5μm;移動相:40%MeOH:60%CO;流量:80mL/分。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)379.0/381.0(M+H).
実施例60
7,8-ジクロロ-1-メチル-10-(オキセタン-3-イルアミノ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
1,4-ジオキサン(20mL)及びTHF(1mL)中で、10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(100mg、0.185mmol、67質量%)、3-オキセタンアミン(30mg、0.407mmol)Pd(dba)(20mg、0.0185mmol)、キサントホス(22mg、0.0370mmol)及び炭酸セシウム(215mg、0.660mmol)を合わせた。Nでパージし、110℃で一晩撹拌した。0.3倍のスケールで反応を繰り返し、粗生成物を合わせた。減圧下で濃縮した。残留物を、DCM中のMeOHで溶出するフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、ラセミ7,8-ジクロロ-1-メチル-10-(オキセタン-3-イルアミノ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(23mg、25%)を黄色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)354.0/355.8(M+H).
実施例61
7,8-ジクロロ-1-メチル-10-(((S)-テトラヒドロフラン-3-イル)アミノ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
1,4-ジオキサン(10mL)及びTHF(1mL)中で、10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(200mg、0.403mmol、73質量%)、(S)-テトラヒドロフラン-3-アミン(77mg、0.887mmol)、Pd(dba)(37mg、0.040mmol)、キサントホス(47mg、0.081mmol)及び炭酸セシウム(460mg、1.41mmol)を合わせた。Nで脱気及びパージした(3回)。N雰囲気下、110℃で16時間撹拌した。周囲温度に冷却し、濾過し、濾液に水を添加し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、減圧下で濃縮した。分取HPLCにより更に精製して、ジアステレオマーの混合物7,8-ジクロロ-1-メチル-10-(((S)-テトラヒドロフラン-3-イル)アミノ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(58mg、39%)を褐色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)368.1/370.0(M+H).
実施例62
(S)-7,8-ジクロロ-1-メチル-10-(((S)-テトラヒドロフラン-3-イル)アミノ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(R)-7,8-ジクロロ-1-メチル-10-(((S)-テトラヒドロフラン-3-イル)アミノ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体1)
及び
実施例63
(S)-7,8-ジクロロ-1-メチル-10-(((S)-テトラヒドロフラン-3-イル)アミノ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(R)-7,8-ジクロロ-1-メチル-10-(((S)-テトラヒドロフラン-3-イル)アミノ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体2)
SFCにより、(S)-7,8-ジクロロ-1-メチル-10-(((S)-テトラヒドロフラン-3-イル)アミノ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン及び(R)-7,8-ジクロロ-1-メチル-10-(((S)-テトラヒドロフラン-3-イル)アミノ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オンの混合物(55mg、0.15mmol)を精製して、表題化合物を得た(異性体1-RT=0.88分(100%de)、26mg、47%;異性体2-RT=2.97分(100%de)、17mg、31%)。カラム:Chiralpak AS-H、21×150mm;移動相:35%MeOH(0.5%DMEA):65%CO;流量:80mL/分;カラム温度:40℃;検出:225nM。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)368.0/370.0(M+H).
中間体53
7,8-ジクロロ-1-メチル-10-(((R)-テトラヒドロフラン-3-イル)アミノ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(500mg、1.38mmol)、(3R)-オキソラン-3-アミン(241mg、2.76mmol)、キサントホス-Pd-G2(123mg、138μmol)、キサントホス(79.9mg、138μmol)、リン酸三カリウム一水和物(1.27g、5.52mmol)及び1,4-ジオキサン(10mL)を合わせた。密封し、100℃に18時間加熱した。(3R-オキソラン-3-アミン(241mg、2.76mmol)、キサントホス-Pd-G2(123mg、138μmol)、及びキサントホス(79.9mg、138μmol)を添加した。密封し、100℃に一晩加熱した。反応物を周囲温度に冷却した。反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を、DCM中MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、7,8-ジクロロ-1-メチル-10-(((R)-テトラヒドロフラン-3-イル)アミノ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オンを褐色固体(229.7mg、45%)として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)368.0/370.0(M+H).
実施例64
(R)-7,8-ジクロロ-1-メチル-10-((R-テトラヒドロフラン-3-イル)アミノ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(S)-7,8-ジクロロ-1-メチル-10-(((R-テトラヒドロフラン-3-イル)アミノ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
及び
実施例65
(R)-7,8-ジクロロ-1-メチル-10-((R-テトラヒドロフラン-3-イル)アミノ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(S)-7,8-ジクロロ-1-メチル-10-(((R-テトラヒドロフラン-3-イル)アミノ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
SFCにより、ジアステレオマーの混合物7,8-ジクロロ-1-メチル-10-(((R)-テトラヒドロフラン-3-イル)アミノ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(229.7mg、0.624mmol)を精製して、表題化合物を得た(異性体1-Rt=1.16分(100%de)、42.9mg、19%;異性体2-Rt=2.34分(100%de)、47.4mg、21%)。カラム:Chiralpak AS-H、21×150mm;移動相:30%MeOHと0.5%DMEA:70%CO;流量:80mL/分;カラム温度:40℃;検出:225nM。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)368.2/370.2(M+H).
実施例66
7,8-ジクロロ-1-メチル-10-(((R)-テトラヒドロフラン-3-イル)アミノ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
1,4-ジオキサン(2mL)中の10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(80mg、0.22mmol)、(R)-テトラヒドロフラン-3-アミン(0.44mmol)、キサントホス-Pd-G2(39mg、0.044mmol)、リン酸カリウム三塩基性一水和物(0.20g、0.88mmol)をN下でスクリューキャップバイアルに添加した。密封し、100℃で一晩加熱した。0.5mLの飽和NaCl溶液を添加した。EtOAc 1mLで抽出した。有機層を分離し、珪藻土カートリッジで乾燥させ、追加のEtOAcで洗浄した。有機層をN流下で濃縮して、7,8-ジクロロ-1-メチル-10-(((R)-テトラヒドロフラン-3-イル)アミノ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(1.7mg、2%)を得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)368.2/370.0(M+H).
中間体54
4-メチルイソオキサゾール-3-アミン
MeOH(70mL)中のメタクリロニトリル(5.00g、74.5mmol)の溶液に臭素(14.3g、4.61mL、89.4mmol)を0℃で添加した。35℃で2時間撹拌した。次いで、NaOH(8.94g、224mmol)及びヒドロキシ尿素(7.37g、96.9mmol)のHO(12mL)中溶液を上記反応混合物に0℃で添加した。90℃で4時間撹拌した。減圧下で濃縮してMeOHを除去し、水で希釈し、DCMで抽出した。有機層を合わせ、水、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。PE中EtOAcで溶出するフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、減圧下で濃縮して、4-メチルイソオキサゾール-3-アミン(1.40g、17%)を黄色固体として得た。H NMR(DMSO-d6):8.08(s,1H),5.42(br s,2H),1.81(s,3H).
実施例67
7,8-ジクロロ-1-メチル-10-((4-メチルイソオキサゾール-3-イル)アミノ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(300mg、0.704mmol、85質量%)、4-メチルイソオキサゾール-3-アミン(230mg、2.11mmol、90質量%)、(t-BuP)Pd(72mg、0.14mmol)、及び炭酸セシウム(803mg、2.47mmol)を、1,4-ジオキサン(10mL)及びTHF(1mL)中で合わせた。Nで脱気及びパージした(3回)。N雰囲気下、110℃で16時間撹拌した。減圧下で濃縮し、DCM中のMeOHで溶出するフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、分取HPLC及びSFC分離によって更に精製した。カラム:DAICEL CHIRALPAK IC、30×250mm、10μm;移動相:30%EtOH(0.1%NH3.O);70%CO;流量:80mL/分。減圧下で濃縮し、凍結乾燥させて、7,8-ジクロロ-1-メチル-10-((4-メチルイソオキサゾール-3-イルル)アミノ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(14mg、5%)を黄色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)379.1/381.0(M+H).
中間体55
7,8-ジクロロ-10-((2,2-ジフルオロ-3-ヒドロキシプロピル)アミノ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
1,4-ジオキサン(5mL)及びDMF(0.25mL)中で、10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(150mg、0.365mmol、88質量%)、3-アミノ-2,2-ジフルオロプロパン-1-オール(128mg、1.09mmol)、Pd(dba)(34mg、0.037mmol)、キサントホス(43mg、0.073mmol)及び炭酸セシウム(420mg、1.28mmol)を合わせた。Nで脱気及びパージした(3回)。110℃で16時間撹拌した。減圧下で濃縮し、DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、次いで、分取HPLCによって更に精製した。減圧下で濃縮し、凍結乾燥させて、ラセミ7,8-ジクロロ-10-((2,2-ジフルオロ-3-ヒドロキシプロピル)アミノ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(54mg、34%)を得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)392.0/393.9(M+H).
実施例68
(R)-7,8-ジクロロ-10-((2.2-ジフルオロ-3-ヒドロキシプロピル)アミノ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン、又は(S)-7,8-ジクロロ-10-((2.2-ジフルオロ-3-ヒドロキシプロピル)アミノ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体1)
及び
実施例69
(R)-7,8-ジクロロ-10-((2.2-ジフルオロ-3-ヒドロキシプロピル)アミノ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン、又は(S)-7,8-ジクロロ-10-((2.2-ジフルオロ-3-ヒドロキシプロピル)アミノ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体2)
SFCにより、ラセミ7,8-ジクロロ-10-((2,2-ジフルオロ-3-ヒドロキシプロピル)アミノ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(54mg、0.12mmol)を精製して、異性体1-Rt=1.94分(97.4%ee)、20.10mg、オフホワイト固体として40%)を得た。第2のピークをACNで粉砕することにより精製して、異性体2-Rt=2.28分(95.9%ee)、16.12mg、白色固体として32%を)得た。カラム:DAICEL CHIRALPAK AD、30×250mm、10μm;移動相:40%MeOH:60%CO;流量:80mL/分;カラム温度:40℃。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)392.0/394.0(M+H).
実施例70
7,8-ジクロロ-10-((2.2-ジフルオロエチル)アミノ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(150mg、0.367mmol、89質量%)、2,2-ジフルオロエタン-1-アミン(94mg、1.1mmol)、Pd(dba)(34mg、0.037mmol)、キサントホス(43mg、0.074mmol)及び炭酸セシウム(299mg、0.919mmol)を、1,4-ジオキサン(2mL)及びTHF(0.17mL)中で合わせた。N雰囲気下、100℃で12時間撹拌した。減圧下で濃縮し、PE中のEtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、分取HPLCによって更に精製した。減圧下で濃縮し、凍結乾燥させて、7,8-ジクロロ-10-((2,2-ジフルオロエチル)アミノ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(44.08mg、33%)を褐色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)362.1/364.1(M+H).
実施例71
7,8-ジクロロ-10-((3.3-ジフルオロプロピル)アミノ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
1,4-ジオキサン(5mL)及びTHF(0.25mL)中で、10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(100mg、0.243mmol、88質量%)、3,3-ジフルオロプロパン-1-アミン塩酸塩(96mg、0.73mmol)、Pd(dba)(23mg、0.024mmol)、キサントホス(28mg、0.049mmol)及び炭酸セシウム(400mg、1.22mmol)を合わせた。Nで脱気及びパージした(3回)。120℃で2時間撹拌した減圧下で濃縮し、DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、分取HPLCによって更に精製した。減圧下で濃縮し、凍結乾燥させて、7,8-ジクロロ-10-((3,3-ジフルオロプロピル)アミノ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(40.64mg、44%)を黄色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)375.9/378.0(M+H).
中間体56
3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2,2-ジフルオロプロパン-1-オール
2,2-ジフルオロプロパン-1,3-ジオール(1.00g、8.92mmol)及びイミダゾール(911mg、13.4mmol)をDCM(15mL)中で0℃で合わせた。0℃で0.5時間撹拌した。tert-ブチルジメチルシリルクロリド(1.34g、8.92mmol)を0℃で添加した。周囲温度で2時間撹拌した。水で希釈し、EtOAcで抽出した。飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。PE中のEtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、減圧下で濃縮して、3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2,2-ジフルオロプロパン-1-オール(550mg、22%)を得た。H NMR(DMSO-d6):5.44(t,J=6.0Hz,1H),3.81(t,J=13.2Hz,2H),3.61(td,J=13.6,6.0Hz,2H),0.87(s,9H),0.07(s,6H).
中間体57
3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2,2-ジフルオロプロピルトリフルオロメタンスルホネート
DCM(10mL)中で、3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2,2-ジフルオロプロパン-1-オール(500mg、1.77mmol80質量%)、ピリジン(280mg、3.53mmol)を合わせた。0℃でトリフルオロメタンスルホン酸無水物(748mg、2.65mmol)を添加した。周囲温度で2時間撹拌した。水で希釈し、DCMで抽出した。飽和NaCl水溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。PE中のEtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、減圧下で濃縮して、3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2,2-ジフルオロプロピルトリフルオロメタンスルホネート(450mg、64%)を得た。H NMR(DMSO-d6):5.08(t,J=13.6Hz,2H),3.97(t,J=13.0Hz,2H),0.87(s,9H),0.09(s,6H).
中間体58
10-(3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2,2-ジフルオロプロポキシ)-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
DMF(3mL)中で、7,8-ジクロロ-10-ヒドロキシ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(140mg、0.328mmol、70質量%)及びKCO(136mg、0.983mmol)を合わせた。3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2,2-ジフルオロプロピルトリフルオロメタンスルホネート(391mg、0.983mmol90質量%)を添加した。50℃で16時間撹拌した。水で希釈し、EtOAcで抽出した。飽和NaCl水溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、10-(3-((tert(ブチルジメチルシリル)オキシ)-2,2-ジフルオロプロポキシ)-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(180mg、65%)を得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)507.0/509.0(M+H).
実施例72
7,8-ジクロロ-10-(2,2-ジフルオロ-3-ヒドロキシプロポキシ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
2M HCl水溶液(1mL)を、THF(4mL)中の10-(3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2,2-ジフルオロプロポキシ)-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(180mg、0.213mmol、60質量%)に添加した。周囲温度で2時間撹拌した。水で希釈し、EtOAcで抽出した。飽和NaCl水溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。分取HPLCによって精製して、7,8-ジクロロ-10-(2,2-ジフルオロ-3-ヒドロキシプロポキシ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(51.76mg、61%)をピンク色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)393.0/395.0(M+H).
実施例73
(S)-7,8-ジクロロ-10-(2,2-ジフルオロ-3-ヒドロキシプロポキシ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(R)-7,8-ジクロロ-10-(2,2-ジフルオロ-3-ヒドロキシプロポキシ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体1)
及び
実施例74
(S)-7,8-ジクロロ-10-(2,2-ジフルオロ-3-ヒドロキシプロポキシ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(R)-7,8-ジクロロ-10-(2,2-ジフルオロ-3-ヒドロキシプロポキシ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体2)
SFCにより、ラセミ7,8-ジクロロ-10-(2,2-ジフルオロ-3-ヒドロキシプロポキシ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H-オン(49mg、0.12mmol)を精製して、表題化合物を得た(異性体1-RT=0.74分(100%ee)、17mg、35%;異性体2-RT=3.35分(100%ee)、18mg、36%)。カラム:Chiralpak AS-H、21×150mm;移動相:30%MeOH:70%CO;流量:80mL/分;カラム温度:40℃;検出:225nM。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)393.0/395.0(M+H).
実施例75
7,8-ジクロロ-10-(2-フルオロエトキシ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
7,8-ジクロロ-10-ヒドロキシ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(200mg、0.468mmol、70質量%)、1-ブロモ-2-フルオロ-エタン(1.78g、14.0mmol)及びKCO(194mg、1.40mmol)をACN(4mL)中で合わせた。Nで脱気及びパージした(3回)。N雰囲気下、周囲温度で64時間撹拌した。水で希釈し、EtOAcで抽出し、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、減圧下で濃縮し、分取HPLCにより更に精製して、7,8-ジクロロ-10-(2-フルオロエトキシ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(55.31mg、34%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)345.0/346.9(M+H).
実施例76
7,8-ジクロロ-10-(2,2-ジフルオロエトキシ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
無水DMF(0.67mL)、ラセミ7,8-ジクロロ-10-ヒドロキシ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(50mg、0.17mmol)及び炭酸セシウム(55mg、0.17mmol)をN下で合わせた。周囲温度で20分間撹拌した。2-ブロモ-1,1-ジフルオロエタン(15μL、0.18mmol)を添加し、一晩撹拌した。水を添加し、固体を濾過し、真空下で乾燥させた。DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、減圧下で乾燥させて、ラセミ7,8-ジクロロ-10-(2,2-ジフルオロエトキシ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(14mg、22%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)363.0/365.0(M+H).
中間体59
10-(3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)プロポキシ)-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
7,8-ジクロロ-10-ヒドロキシ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(100mg、0.207mmol、62質量%)、(3-ヨードプロポキシ)(tert-ブチル)ジメチルシラン(124mg、0.415mmol)及びKCO(86mg、0.622mmol)をDMF(2mL)中で合わせた。25℃で16時間撹拌した。HOで希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、濃縮して、10-(3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)プロポキシ)-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン80mg、61%)を得た。ES/MS(m/z):471.0/473.0(M+H).
中間体60
10-(3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)プロポキシ)-7,8-ジクロロ-1,6-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
DMF(2mL)中の10-(3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)プロポキシ)-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(80mg、0.13mmol、75質量%)の撹拌溶液に、炭酸セシウム(0.15g、0.45mmol)及びヨードメタン(22mg、0.15mmol)を添加した。25℃で2時間撹拌した。HOで希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、10-(3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)プロポキシ)-7,8-ジクロロ-1,6-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(70mg、93%)を得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)485.0/487.0(M+H).
実施例77
7,8-ジクロロ-10-(3-ヒドロキシプロポキシ)-1,6-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
THF(2mL)中の10-(3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)プロポキシ)-7,8-ジクロロ-1,6-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(70mg、0.12mmol、82質量%)の溶液に、TBAF(0.47mL、0.47mmol、THF中1M)を添加した。25℃で2時間撹拌した。EtOAcで希釈し、飽和NHCl水溶液、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。0.47倍のスケールで反応を繰り返し、粗生成物を合わせた。逆相分取HPLCによって精製して、7,8-ジクロロ-10-(3-ヒドロキシプロポキシ)-1,6-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(28mg、42%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)371.0/373.0(M+H).
中間体61
2-((7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル
DMF(2mL)中の7,8-ジクロロ-10-ヒドロキシ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロ-1H-アゼピノ[4,5-b]インドール-2-オン(80mg、0.15mmol、56質量%)の溶液に、ブロモアセトニトリル(40mg、0.33mmol)及びKCO(30mg、0.22mmol)を周囲温度で添加した。周囲温度で2時間撹拌した。水で希釈し、EtOAcで抽出した(3回)。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、濃縮して、2-((7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル(60mg、100%)を黄色ガム状物として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)337.9/339.9(M+H).
実施例78
2-((7,8-ジクロロ-1,6-ジメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル
DMF(2mL)中の2-((7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル(60mg、0.15mmol、84質量%)及び炭酸セシウム(170mg、0.522mmol)を合わせ、MeI(30mg、0.21mmol)を0℃で添加した。周囲温度で2時間撹拌した。水でクエンチし、EtOAcで抽出した(3回)。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。分取HPLCにより精製した。減圧下で濃縮し、凍結乾燥させて、2-((7,8-ジクロロ-1,6-ジメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル(27.15mg、50%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)352.0/353.9(M+H).
実施例79
7,8-ジクロロ-10-(2-メトキシエトキシ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
7,8-ジクロロ-10-ヒドロキシ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(70.0mg、0.183mmol、78質量%)、1-ヨード-2-メトキシエタン(102mg、0.548mmol)及びKCO(75.7mg、0.548mmol)をDMF(2mL)中で合わせた。60℃で3時間撹拌した。0.71倍のスケールで反応を繰り返し、両方の粗製ロットを合わせた。水で希釈し、EtOAcで抽出した(3倍)。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し(3回)、NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。分取HPLCによって精製して、不純な生成物を黄色固体として得た。反応時間を16時間に増加させながら、1.20倍のスケールで反応及び精製を繰り返し、両方の不純な生成物ロットを合わせた。更に、DCM中のMeOH(1/10、V/V)で溶出する分取TLCにより精製し、減圧下で濃縮し、水を添加し、凍結乾燥させて、7,8-ジクロロ-10-(2-メトキシエトキシ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(49.6mg、21%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)357.0/359.0(M+H).
実施例80
(S)-7,8-ジクロロ-10-(2-メトキシエトキシ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(R)-7,8-ジクロロ-10-(2-メトキシエトキシ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体1)
及び
実施例81
(S)-7,8-ジクロロ-10-(2-メトキシエトキシ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(R)-7,8-ジクロロ-10-(2-メトキシエトキシ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体2)
SFCにより、ラセミ7,8-ジクロロ-10-(2-メトキシエトキシ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(150mg、85.5%質量、0.359mmol)を精製して、表題化合物を得た(異性体1-Rt=1.407分(100%ee)、52.8mg、40%;異性体2-Rt=1.626分(99.7%ee)、51.85mg、39%)。カラム:DAICEL CHIRALPAK AD、250×30mm、10μm;移動相:40%EtOH(0.1%NHO);60%CO;流量:80mL/分。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)357.1/359.1(M+H).
中間体62
7,8-ジクロロ-10-(R)-2-ヒドロキシプロポキシ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(260mg、0.589mmol、82質量%)、(R)-プロパン-1,2-ジオール(10mL、140mmol)、tert-BuBrettPhos-Pd-G(79mg、0.088mmol)及びt-BuONa(179mg、1.77mmol)を1,4-ジオキサン(10mL)中で合わせた。Nで脱気及びパージした(3回)。N雰囲気下、65℃で80分間撹拌した。周囲温度に冷却した。反応を0.06倍のスケールで繰り返し、反応混合物を合わせた。水で希釈し、EtOAcで抽出した(2回)。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し(2回)、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、減圧下で濃縮し、更に分取HPLCにより精製し、7,8-ジクロロ-10-((R)-2-ヒドロキシプロポキシ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(90mg、42%)をジアステレオマーの混合物として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)356.9/358.9(M+H).
実施例82
(S)-7,8-ジクロロ-10-((R)-2-ヒドロキシプロポキシ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(R)-7,8-ジクロロ-10-((R)-2-ヒドロキシプロポキシ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体1)
及び
実施例83
(S)-7,8-ジクロロ-10-((R)-2-ヒドロキシプロポキシ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(R)-7,8-ジクロロ-10-((R)-2-ヒドロキシプロポキシ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体2)
SFCにより、ジアステレオマー混合物7,8-ジクロロ-10-((R)-2-ヒドロキシプロポキシ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(90mg、0.25mmol、97質量%)を精製して、表題化合物を得た(異性体1-Rt=1.570分(99.1%de)、37.02mg、白色固体として42%;異性体2-Rt=2.211分(99.6%de)、33.08mg、白色固体として38%)。カラム:DAICEL CHIRALPAK AD、30×250mm、10μm;移動相:40%MeOH(0.1%NHO):60%CO;流量:80mL/分。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)357.1/359.0(M+H).
中間体63
7,8-ジクロロ-10-((S)-2-ヒドロキシプロポキシ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(180mg、0.423mmol、85質量%)、(S)-プロパン-1,2-ジオール(12mL、160mmol)、tert-BuBrettPhos-Pd-G(57mg、0.063mmol)及びt-BuONa(128mg、1.27mmol)を1,4-ジオキサン(12mL)中で合わせた。Nで脱気及びパージした(3回)。N雰囲気下、65℃で80分間撹拌した。周囲温度に冷却した。反応を0.11倍のスケールで繰り返し、反応混合物を合わせた。水で希釈し、EtOAcで抽出した(2回)。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し(2回)、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、減圧下で濃縮し、更に分取HPLCにより精製し、7,8-ジクロロ-10-((S))-2-ヒドロキシプロポキシ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(80mg、52%)をジアステレオマーの混合物として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)356.9/358.9(M+H).
実施例84
(S)-7,8-ジクロロ-10-((S)-2-ヒドロキシプロポキシ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(R)-7,8-ジクロロ-10-((S)-2-ヒドロキシプロポキシ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体1)
及び
実施例85
(S)-7,8-ジクロロ-10-((S)-2-ヒドロキシプロポキシ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(R)-7,8-ジクロロ-10-((S)-2-ヒドロキシプロポキシ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体2)
SFCにより、7,8-ジクロロ-10-((S)-2-ヒドロキシプロポキシ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(80mg、0.22mmol)を精製して、表題化合物を得た(異性体1-Rt=1.710分(99.6%de)、28.62mg、白色固体として36%;異性体2-Rt=2.085分(97.4%de)、32.40mg、白色固体として40%)。カラム:DAICEL CHIRALPAK AD、30×250mm、10μm;移動相:35%MeOH(0.1%NHO):65%CO;流量:80mL/分。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)357.0/359.0(M+H).
実施例86
7,8-ジクロロ-1-メチル-10-((テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
7,8-ジクロロ-10-ヒドロキシ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(320mg、0.749mmol、70質量%)、3-ヨードテトラヒドロフラン(445mg、2.25mmol)及びKCO(517mg、3.74mmol)をDMF(8mL)中で合わせた。脱気し、Nで3回パージした。N雰囲気下、60℃で3時間撹拌した。周囲温度まで冷却し、水で希釈し、EtOAcで抽出した。飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、減圧下で濃縮した。分取HPLCによって精製して、7,8-ジクロロ-1-メチル-10-((テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(52mg、19%)をジアステレオマーの白色固体混合物として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)369.0/371.0(M+H).
中間体64
7,8-ジクロロ-10-(2-オキソプロポキシ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
7,8-ジクロロ-10-ヒドロキシ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(200mg、0.449mmol、64質量%)、ヨウ化カリウム(85mg、0.512mmol)及び炭酸カリウム(220mg、1.59mmol)をアセトン(5mL)に溶解した。クロロアセトン(170mg、1.84mmol)を添加した。65℃で3時間撹拌した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1mL)でクエンチし、減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製して、7,8-ジクロロ-10-(2-オキソプロポキシ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(75mg、44%)を褐色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)340.9/342.9(M+H).
実施例87
7,8-ジクロロ-10-(2-ヒドロキシプロポキシ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
7,8-ジクロロ-10-(2-オキソプロポキシ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(75mg、0.198mmol)をMeOH(6mL)に溶解した。水素化ホウ素ナトリウム(60mg、1.59mmol)を0℃で添加した。0℃で0.5時間撹拌した。反応を0℃で1M HCl水溶液(2mL)でクエンチし、水(10mL)で希釈した。混合物を、EtOAcで抽出する(10mL、2回)。合わせた有機層を無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。分取HPLCによって精製して、7,8-ジクロロ-10-(2-ヒドロキシプロポキシ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(29.54mg、43%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)343.0/344.9(M+H).
中間体65
10-(3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)プロプ-1-イン-1-イル)-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(350mg、0.822mmol、85質量%)、tert-ブチルジメチル(プロプ-2-イン-1-イルオキシ)シラン(420mg、2.47mmol)、Pd(dppf)Cl(61mg、0.082mmol)、ヨウ化銅(I)(32mg、0.16mmol)及びEtN(840mg、8.22mmol)をDMF(8mL)中で合わせた。Nで脱気及びパージした(3回)。80℃で16時間撹拌した。0℃で水で希釈し、EtOAcで抽出した(3回)。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し(2回)、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。PE中のEtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、減圧下で濃縮して、10-(3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)プロプ-1-イン-1-イル)-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(75mg、19%)を得た。H NMR(CDOD):7.17(s,1H),4.76(q,J=7.4Hz,1H),3.94-3.85(m,1H),3.45(dt,J=14.9,3.5Hz,1H),3.10-2.99(m,2H),1.69(d,J=7.4Hz,3H),0.96(s,9H),0.19(s,6H).
実施例88
7,8-ジクロロ-10-(3-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
THF(2.5mL)及びMeOH(2.5mL)中で、10-(3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)プロプ-1-イン-1-イル)-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(75mg、0.16mmol、95質量%)及び湿潤炭素担持Pd(OH)(25mg、20質量%)を合わせた。H(30psi)下、20℃で24時間撹拌した。濾過し、濾液を濃縮した。分取HPLCにより精製した。減圧下で濃縮し、凍結乾燥させて、7,8-ジクロロ-10-(3-ヒドロキシプロピル)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(12mg、22%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)341.1/343.1(M+H).
実施例89
(R)-2-(7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル又は(S)-2-(7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル(異性体1)
及び
実施例90
(R)-2-(7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル又は(S)-2-(7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル(異性体2)
SFCにより、ラセミ2-(7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル(20.82mg、0.0646mmol)を精製して、表題化合物を得た(異性体1-Rt=2.244分(95.2%ee)、8.81mg、42%;異性体2-Rt=2.918分(90.6%ee)8.67mg、42%)。カラム:Chiralpak AD-H、20×150mm;移動相:25%MeOH:75%CO;流量:80mL/分;カラム温度:40℃;検出:225nM。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)322.0/324.0(M+H)H NMR(DMSO-d6):11.59(s,1H),7.80(t,J=5.9Hz,1H),7.22(s,1H),4.35-4.24(m,2H),4.11-4.06(m,1H),4.04-4.01(m,1H),3.75-3.67(m,1H),3.18(d,J=4.7Hz,2H),1.59(d,J=7.4Hz,3H).
中間体66
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,6-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
DMF(10mL)中で10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(300mg、0.746mmol、90質量%)及び炭酸セシウム(868mg、2.61mmol)を合わせた。ヨードメタン(130mg、0.895mmol)を0℃で添加した。周囲温度で2時間撹拌した。水で希釈し、EtOAcで抽出した(2回)。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し(2回)、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、減圧下で濃縮して、10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,6-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(300mg、94%)を淡黄色油として得た。ES/MS(m/z):374.7/376.8/378.7(M+H).
中間体67
1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾール-4-カルボニトリル
1H-イミダゾール-5-カルボニトリル(2.00g、21.1mmol)のACN(40mL)中撹拌溶液に、KCO(5.82g、42.1mmol)を0℃で添加し、続いてSEM-Cl(4.30g、25.3mmol)を滴下添加した。90℃で6時間撹拌した。濾過し、ケーキをEtOAcで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、次いで水で希釈し、EtOAcで抽出した(3回)。有機層を合わせ、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾール-4-カルボニトリル(3.30g、67%)を淡黄色油として得た。ES/MS(m/z):224.2(M+H).H NMR(DMSO-d6):8.29(d,J=0.8Hz,1H),8.06(d,J=0.8Hz,1H),5.40(s,2H),3.49(dd,J=8.4,7.7Hz,2H),0.84(dd,J=8.4,7.7Hz,2H),-0.04(s,9H).
中間体68
(1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾール-4-イル)メタンアミン
THF(20mL)中の1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾール-4-カルボニトリル(2.00g、8.51mmol、95質量%)の溶液に、LiAlH(646mg、17.0mmol)を0℃で少しずつ添加した。N雰囲気下、0℃で2時間撹拌した。0℃で水(0.6mL)を加えてクエンチし、続いて15%NaOH水溶液(0.6mL)及び水(1.8mL)を添加した。THF(15mL)で希釈し、無水NaSOで乾燥させた。周囲温度で30分間撹拌し、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、(1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾール-4-イル)メタンアミン(970mg、46%)を黄色油として得た。ES/MS(m/z):228.1(M+H).
中間体69
7,8-ジクロロ-1,6-ジメチル-10-(((1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾール-4-イル)メチル)アミノ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,6-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(200mg、0.500mmol、94質量%)、(1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾール-4-イル)メタンアミン(250mg、1.00mmol、91質量%)、Pd(dba)(56mg、0.060mmol)、キサントホス(70mg、0.12mmol)及び炭酸セシウム(489mg、1.50mmol)を1,4-ジオキサン(10mL)及びTHF(1mL)中で合わせた。Nで脱気及びパージした(3回)。100℃で16時間撹拌した。減圧下で濃縮し、DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、7,8-ジクロロ-1,6-ジメチル-10-(((1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾール-4-イル)メチル)アミノ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(220mg、67%)を黄色油として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)522.0/524.0(M+H).
実施例91
10-(((1H-イミダゾール-5-イル)メチル)アミノ)-7,8-ジクロロ-1,6-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
THF(4mL)中の7,8-ジクロロ-1,6-ジメチル-10-(((1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾール-4-イル)メチル)アミノ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(190mg、0.287mmol、79質量%)の溶液に、1,2-ジアミノエタン(352mg、5.74mmol)及びTBAF(5.7mL、5.7mmol、THF中1M)を滴下添加した。N雰囲気下、60℃で16時間撹拌した。0.05倍のスケールで反応を繰り返し、反応混合物を合わせた。EtOAcで希釈し、飽和NHCl水溶液で洗浄し(10倍)、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。分取HPLCにより2回精製した。SFCによって更に精製して(カラム:DAICEL CHIRALPAK AD(250×30mm、10μm);移動相:55%EtOH(0.1%のNHO);45%CO;流量:80mL/分)、10-(((1H-イミダゾール-5-イル)メチル)アミノ)-7,8-ジクロロ-1,6-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(12.88mg、11%)を黄色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)392.1/394.1(M+H).
実施例92
(S)-N-(7,8-ジクロロ-1,6-ジメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミド又は(R)-N-(7,8-ジクロロ-1,6-ジメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミド(異性体1)
及び
実施例93
(S)-N-(7,8-ジクロロ-1,6-ジメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミド又は(R)-N-(7,8-ジクロロ-1,6-ジメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミド(異性体2)
1,4-ジオキサン(60mL)及びTHF(3mL)中で、10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,6-ジメチル-1,3,4,5-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2-オン(270mg、0.517mmol、72質量%)、2-ヒドロキシアセトアミド(90mg、1.175mmol)、Pd(dba)(50mg、0.0530mmol)、キサントホス(60mg、0.104mmol)及び炭酸セシウム(600mg、1.84mmol)を合わせた。脱気し、Nでパージし(3回)、110℃で14~18時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮し、DCM中のMeOHで溶出するシリカフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した。得られた残留物を5mLのDCM中MeOH(5/1)で粉砕し、SFCによって更に精製して、表題化合物を得た(異性体1-Rt=2.297分(100%ee)、47.64mg、白色固体として24%;異性体2-Rt=2.804分(100%ee)、51.07mg、白色固体として26%)。精製条件:カラム:DAICEL CHIRALPAK AD(30×250mm、10μm);移動相:50%EtOH(0.1%NHO):50%CO;流量:80mL/分。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)392.0/393.9(M+Na).(使用したキラル分析-カラム:Chiralpak IC-3、50×4.6mm、3μm;移動相:20~40%EtOH(0.05%DEA):80~60%CO;流量:4mL/分)。
中間体70
(2S)-N-(7,8-ジクロロ-1,6-ジメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシプロパンアミド
1,4-ジオキサン(10mL)及びTHF(1mL)中で、ラセミ10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,6-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(300mg、0.702mmol、88質量%)、(S)-2-ヒドロキシプロパンアミド(197mg、2.11mmol)、Pd(dba)(66mg、0.070mmol)、キサントホス(83mg、0.14mmol)及び炭酸セシウム(817mg、2.46mmol)を合わせた。Nで脱気及びパージした(3回)。N雰囲気下、110℃で16時間撹拌した。周囲温度に冷却した。減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、減圧下で濃縮して、(2S)-N-(7,8-ジクロロ-1,6-ジメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシプロパンアミド(170mg、60%)をジアステレオマーの混合物としてオフホワイト固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)384.0/385.7(M+H);383.8/385.7(M+H).
実施例94
(2S)-N-((S)-7,8-ジクロロ-1,6-ジメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシプロパンアミド又は(2S)-N-((R)-7,8-ジクロロ-1,6-ジメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシプロパンアミド(異性体1)
及び
実施例95
(2S)-N-((S)-7,8-ジクロロ-1,6-ジメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシプロパンアミド又は(2S)-N-((R)-7,8-ジクロロ-1,6-ジメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシプロパンアミド(異性体2)
SFCにより、ジアステレオマー混合物(2S)-N-(7,8-ジクロロ-1,6-ジメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシプロパンアミド(170mg、0.420mmol、95質量%)を精製し、表題化合物を得た(異性体1-Rt=1.342分(100%de)、71.17mg、白色固体として43%;異性体2-Rt=2.589分(100%de)、61.85mg、白色固体として38%)。カラム:DAICEL CHIRALPAK IG(30×250mm(10μm);移動相:60%EtOH(w/0.1%NHO):40%CO;流量:80mL/分。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)384.1/386.1(M+H).
実施例96
7,8-ジクロロ-10-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-1.6-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
1,4-ジオキサン(8mL)及びTHF(0.8mL)中で、10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,6-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(150mg、0.383mmol、96質量%)、2-メトキシエタン-1-アミン(74mg、0.96mmol)、Pd(dba)(36mg、0.038mmol)、キサントホス(45mg、0.077mmol)及び炭酸セシウム(378mg、1.15mmol)を合わせた。Nで脱気及びパージした(3回)。100℃で16時間撹拌した。減圧下で濃縮し、DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、分取HPLCによって更に精製した。減圧下で濃縮し、凍結乾燥させて、7,8-ジクロロ-10-((2-メトキシエチル)アミノ)-1,6-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(50.74mg、35%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)370.2/372.1(M+H).
実施例97
7,8-ジクロロ-10-(2-メトキシエトキシ)-1.6-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,6-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(200mg、0.441mmol、83質量%)、ナトリウムtert-ブトキシド(134mg、1.32mmol)、2-メトキシエタン-1-オール(1.93g、24.1mmol)及びt-BuBrettPhos-Pd-G(40mg、0.044mmol)を1,4-ジオキサン(2mL)中で合わせた。Nで脱気及びパージした(3回)。N雰囲気下、65℃で1時間撹拌した。水で希釈し、EtOAcで抽出し、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、減圧下で濃縮し、逆相分取HPLCによって更に精製した。減圧下で濃縮し、凍結乾燥させて、7,8-ジクロロ-10-(2-メトキシエトキシ)-1,6-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(45.35mg、27%)を黄色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)370.9/372.9(M+H).
中間体71
7,8-ジクロロ-10-(((R)-2-ヒドロキシプロピル)アミノ)-1,6-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,6-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(300mg、0.750mmol、94質量%)、(R)-1-アミノプロパン-2-オール(178mg、2.25mmol)、Pd(dba)(69mg、0.075mmol)、キサントホス(90mg、0.15mmol)及び炭酸セシウム(611mg、1.87mmol)を1,4-ジオキサン(10mL)及びTHF(0.8mL)中で合わせた。N雰囲気下、110℃で16時間撹拌した。減圧下で濃縮し、DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、減圧下で濃縮して、7,8-ジクロロ-10-(((R)-2-ヒドロキシプロピル)アミノ)-1,6-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(165mg、52%)をジアステレオマーの混合物として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)370.1/372.0(M+H).
実施例98
(R)-7,8-ジクロロ-10-(((R)-2-ヒドロキシプロピル)アミノ)-1,6-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(S)-7,8-ジクロロ-10-(((R)-2-ヒドロキシプロピル)アミノ)-1,6-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体1)
及び
実施例99
(R)-7,8-ジクロロ-10-(((R)-2-ヒドロキシプロピル)アミノ)-1,6-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(S)-7,8-ジクロロ-10-(((R)-2-ヒドロキシプロピル)アミノ)-1,6-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体2)
SFCにより、ジアステレオマー混合物7,8-ジクロロ-10-(((R)-2-ヒドロキシプロピル)アミノ)-1,6-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(165mg、0.392mmol、88質量%)を精製し、表題化合物を得た(異性体1-Rt=1.661分(100%de)、51.39mg、オフホワイト固体として35%;異性体2-Rt=2.139分(100%de)、50.23mg、オフホワイト固体として34%)。精製条件:カラム:DAICEL CHIRALPAK AD(30×250mm、10μm);移動相:55%iPrOH(w/0.1%NHO):45%CO;流量:80mL/分。(使用したキラル分析-カラム:ChiralPak IG、50×4.6mm、3μm;移動相:40%EtOH(0.05%DEA):60%CO流量:4mL/分;カラム温度:35℃)。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)370.1/372.1(M+H).
中間体72
7,8-ジクロロ-10-(((R)-2-ヒドロキシプロピル)アミノ)-1,6-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,6-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(200mg、0.511mmol、96質量%)、(S)-1-アミノプロパン-2-オール(98mg、1.3mmol)、Pd(dba)(48mg、0.051mmol)、キサントホス(60mg、0.10mmol)及び炭酸セシウム(504mg、1.53mmol)を1,4-ジオキサン(10mL)及びTHF(1mL)中で合わせた。Nで脱気及びパージした(3回)。100℃で16時間撹拌した。減圧下で濃縮し、DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。減圧下で濃縮し、分取HPLCによって更に精製した。減圧下で濃縮し、凍結乾燥させて、ジアステレオマー混合物7,8-ジクロロ-10-(((R)-2-ヒドロキシプロピル)アミノ)-1,6-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(100mg、49%)を黄色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)369.9/371.9(M+H).
実施例100
(R)-7,8-ジクロロ-10-(((R)-2-ヒドロキシプロピル)アミノ)-1,6-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(S)-7,8-ジクロロ-10-(((R)-2-ヒドロキシプロピル)アミノ)-1,6-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体1)
及び
実施例101
(R)-7,8-ジクロロ-10-(((R)-2-ヒドロキシプロピル)アミノ)-1,6-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(S)-7,8-ジクロロ-10-(((R)-2-ヒドロキシプロピル)アミノ)-1,6-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体2)
SFCにより、ジアステレオマー混合物7,8-ジクロロ-10-(((R)-2-ヒドロキシプロピル)アミノ)-1,6-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(100mg、0.251mmol、93質量%)を精製した。カラム:DAICEL CHIRALPAK AD(250×30mm、10μm);移動相:60%EtOH(w/0.1%NHO):40%CO;流量:80mL/分)。SFCにより、7,8-ジクロロ-10-(((R)-2-ヒドロキシプロピル)アミノ)-1,6-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オンの別のパッチ(190mg、0.458mmol、89質量%)を精製した。カラム:DAICEL CHIRALPAK IC、30×250mm(10μm);移動相:50%EtOH(w/0.1%NHO):50%CO;流量:80mL/分)。両方のSFC精製からの最初に溶出する生成物画分を合わせ、凍結乾燥させて、異性体1-Rt=1.752分(100%de)、61.67mg、23%を黄色固体として得た。両方のSFC精製からの第2の溶出生成物画分を合わせ、凍結乾燥させて、異性体2-Rt=2.378分(98.9%de)、63.06mg、23%を黄色固体として得た。(使用したキラル分析-カラム:Chiralpak AD-3、50×4.6mm、3μm;移動相:5~40%EtOH(0.05%DEA)/CO;流量:4mL/分)。ES/MS m/z:(35Cl/37Cl)370.1/372.1(M+H).
中間体73
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
THF(6mL)中のエチル2-(10-ブロモ-7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)アセテート(200mg、0.392mmol、85質量%)の溶液に、MeMgBr(0.65mL、1.96mmol、EtO中3M)を0℃で添加した。0℃で2時間撹拌した。反応を0.25倍のスケールで繰り返し、反応混合物を合わせた。飽和NHCl水溶液でクエンチし、HOで希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、飽和NHCl水溶液、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、減圧下で濃縮して、10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン200mg、57%)を得た。ES/MS(m/z):418.8/420.8/422.8(M+H).
実施例102
7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(150mg、0.207mmol、58質量%)、2-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2H-1,2,3-トリアゾール(173mg、0.414mmol)、Pd(dppf)Cl(15mg、0.021mmol)、NaCO(66mg、0.62mmol)を1,4-ジオキサン(12mL)及びHO(3mL)中で合わせた。Nで脱気及びパージした(3回)。90℃で2時間撹拌した。反応を0.33倍のスケールで繰り返し、反応混合物を合わせ、減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、減圧下で濃縮し、逆相分取HPLCにより更に精製して、7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(76.42mg、65%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)422.0/423.8(M+H).
実施例103
(R)-7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(S)-7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体1)
及び
実施例104
(R)-7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(S)-7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体2)
SFCにより、ラセミ7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(21mg、0.050mmol)を精製して、表題化合物を得た(異性体1-RT=1.79分(100%ee)、8mg、40%;異性体2-RT=3.06分(100%ee)、7mg、30%)。カラム:Chiralpak AD-H、21×150mm;移動相:20%MeOH:80%CO;流量:80mL/分;カラム温度:40℃;検出:225nM。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)422.2/424.2(M+H).
実施例105
7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-6-メチル-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
DMF(2mL)中の7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-6-メチル-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(40mg、0.093mmol、98質量%)の撹拌溶液に、炭酸セシウム(106mg、0.326mmol)及びヨードメタン(13mg、0.093mmol)を添加した。25℃で2時間撹拌した。反応を0.25倍のスケールで繰り返し、反応混合物を合わせた。HOでクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。逆相分取HPLCによって精製して、7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-6-メチル-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(26mg、49%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)436.1/438.0(M+H).
実施例106
(R)-2-(7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル又は(S)-2-(7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル
(異性体1)
及び
実施例107
(R)-2-(7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル又は(S)-2-(7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル
(異性体2)
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(310mg、0.568mmol、77質量%)、4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-イソオキサゾール(133mg、0.682mmol)、Pd(dppf)Cl(42mg、0.057mmol)及びKF(99mg、1.7mmol)をDMSO(12mL)及びHO(3mL)中で合わせた。Nで脱気及びパージした(3回)。N雰囲気下、100℃で1時間撹拌した。HOでクエンチし、EtOAcで抽出した(3回)。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、減圧下で濃縮した。残留物及びKF(205mg、3.53mmol)をDMF(3mL)及びHO(3mL)中で合わせた。100℃で16時間撹拌した。HOで希釈し、EtOAcで抽出した(3回)。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。逆相分取HPLCによって精製し、更にSFCによって精製して、表題化合物を得た(異性体1-Rt=1.308分(99.6%ee)、29.26mg、白色固体として17%;異性体2-Rt=1.386分(99.2%ee)、29.42mg、白色固体として18%)。カラム:DAICEL CHIRALPAK AD(30×2 50mm、10μm);方法:45%EtOH(0.1%NHO):55%CO;流量:80mL/分。(使用したキラル分析-カラム:ChiralPak AD、50×4.6mm、3μm;移動相:5~40%EtOH(0.05%DEA)/CO;流量:4mL/分)。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)380.0/382.0(M+H)..
中間体74
7,8-ジクロロ-10-ヒドロキシ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
1,4-ジオキサン(15mL)及びHO(3mL)中で、10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(470mg、0.839mmol、75質量%)、t-BuBrettPhos-Pd-G(72mg、0.084mmol)及びt-BuONa(202mg、2.10mmol)を合わせた。Nで脱気及びパージした(3回)。N雰囲気下、65℃で2時間撹拌した。1NのHCl水溶液を添加してpH=5に調整し、EtOAcで抽出した(3回)。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。EtOAcでの粉砕によって精製して、7,8-ジクロロ-10-ヒドロキシ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン300mg、76%)を褐色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)356.9/358.8(M+H).
中間体75
2-((7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル
DMF(8mL)中で、7,8-ジクロロ-10-ヒドロキシ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(270mg、0.574mmol、76質量%)、KCO(238mg、1.72mmol)及びKI(95mg、0.57mmol)を合わせ、2-クロロアセトニトリル(87mg、1.2mmol)を0℃で添加した。25℃で6時間撹拌した。HOで希釈し、EtOAcで抽出した(3回)。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。逆相分取HPLCにより精製して、2-((7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル(150mg、63%)を黄色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)396.0/398.0(M+H).
実施例108
(R)-2-((7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル又は(S)-2-((7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル(異性体1)
及び
実施例109
(R)-2-((7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル又は(S)-2-((7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル(異性体2)
SFCにより、ラセミ2-((7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル(150mg、0.363mmol、96質量%)を精製して、表題化合物を得た(異性体1-Rt=1.505分(99.4%ee)、63.48mg、オフホワイト固体として43%;異性体2-Rt=1.711分(99.1%ee)、68.42mg、オフホワイト固体として47%)。カラム:REGIS(S,S)WHELK-O1(30×250mm、5μm);移動相:45%iPrOH(0.1%NHO):55%CO。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)396.0/398.0(M+H).
中間体77
7,8-ジクロロ-10-ヒドロキシ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-6-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-6-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(500mg、1.09mmol、95質量%)、t-BuONa(263mg、2.74mmol)、t-BuBrettphos-Pd-G(94mg、0.11mmol)を、1,4-ジオキサン(6mL)及びHO(2mL)中で合わせた。Nで脱気及びパージし(3回)、N雰囲気下、65℃で3時間撹拌した。水で希釈し、2N HCl水溶液でpH=5になるまで酸性化し、次いで、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。EtOAcで粉砕して、7,8-ジクロロ-10-ヒドロキシ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-6-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(200mg、35%)を褐色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)371.0/373.0(M+H).
中間体78
2-((7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-6-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル
DMF(3mL)中で、7,8-ジクロロ-10-ヒドロキシ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-6-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(180mg、0.349mmol、72質量%)、KCO(145mg、1.05mmol)及びKI(58mg、0.35mmol)を合わせ、2-クロロアセトニトリル(53mg、0.70mmol)を0℃で添加した。25℃で3時間撹拌した。水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。分取HPLCにより精製して、ラセミ2-((7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-6-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル(77mg、49%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)410.0/412.0(M+H).
実施例110
(R)-2-((7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-6-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル又は(S)-2-((7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-6-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル(異性体1)
及び
実施例111
(R)-2-((7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-6-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル又は(S)-2-((7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-6-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル(異性体2)
SFCにより、ラセミ2-((7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-6-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル(77mg、0.17mmol)を精製して、表題化合物を得た(異性体-Rt=1.617分(100%ee)、26mg、オフホワイト固体として36%;異性体2-Rt=1.991分(99.7%ee)、22mg、オフホワイト固体として32%)。カラム:DAICEL CHIRALPAK IC-3、30×250mm、10μm;移動相:60%EtOH(0.1%NHO);40%CO;流量:80mL/分。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)410.0/411.8(M+H).
中間体78
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-(2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)エチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
DMF(10mL)中の10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシエチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(500mg、0.778mmol、61質量%)、EtN(249mg、2.33mmol)及びDMAP(10mg、0.078mmol)の溶液に、メタンスルホン酸無水物(419mg、2.33mmol)をN雰囲気下0℃で添加した。N雰囲気下、25℃で2時間撹拌した。次いで、2,2,2-トリフルオロエタン-1-アミン(10mL、120mmol)を上記混合物に25℃で添加した。60℃で16時間撹拌した。HOで希釈し、EtOAcで抽出した(2回)。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、減圧下で濃縮して、10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-(2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)エチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(330mg、82%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):471.8/473.7/475.6(M+H).
実施例112
7,8-ジクロロ-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-5-(2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)エチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-(2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)エチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(330mg、0.635mmol、91質量%)、2-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2H-1,2,3-トリアゾール(199mg、0.952mmol)、Pd(dppf)Cl(49mg、0.064mmol)及びNaCO(212mg、1.90mmol)を1,4-ジオキサン(12mL)及びHO(3mL)中で合わせた。Nで脱気及びパージした(3回)。90℃で2時間撹拌した。減圧下で濃縮した。DCM中MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、減圧下で濃縮し、次いで逆相分取HPLCにより精製し,更にSFCにより精製した。カラム:アキラル;移動相:30%EtOH(0.1%NHO);70%CO;流量:80mL/分;7,8-ジクロロ-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-5-(2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)エチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(151.53mg、49%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)475.1/477.1(M+H).
中間体79
2-(10-ブロモ-7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)酢酸
エチル2-(10-ブロモ-7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)アセテート(1.00g、1.96mmol、85質量%)のTHF(8mL)、MeOH(8mL)及びHO(4mL)溶液に、NaOH(392mg、9.79mmol)を添加した。20℃で16時間撹拌した。1N HCl水溶液でpH=4にクエンチした。固体を真空濾過により回収し、乾燥させて、2-(10-ブロモ-7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)酢酸(937mg、90%)を黄色固体として得た。ES/MS(m/z):404.8/406.8/408.8(M+H).
中間体80
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシエチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
THF(20mL)中のエチル2-(10-ブロモ-7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)アセテート(950mg、1.75mmol、80質量%)の溶液に、水素化ホウ素リチウム(140mg、6.43mmol)をN雰囲気下、0℃で添加した。25℃で2時間撹拌した。飽和NHCl水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、飽和NHCl水溶液、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。PE中のEtOAcでの粉砕により精製して、10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシエチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(550mg、60%)を得た。ES/MS(m/z):390.8/392.8/394.7(M+H).
実施例113
2-(7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシエチル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシエチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(150mg、0.287mmol、75質量%)、4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-イソオキサゾール(67mg、0.34mmol)、Pd(dppf)Cl(21mg、0.029mmol)及びKF(50mg、0.86mmol)をDMSO(12mL)及びHO(3mL)中で合わせた。Nで脱気及びパージした(3回)。100℃で1時間撹拌した。反応を0.33倍のスケールで繰り返し、反応混合物を合わせた。HOでクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、減圧下で濃縮した。残留物及びKF(124mg、2.13mmol)をDMF(3mL)及びHO(3mL)中で合わせた。100℃で16時間撹拌した。HOで希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。逆相分取HPLCによって精製し、SFCによって更に精製して、2-(7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシエチル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル(38.93mg、41%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)352.0/353.9(M+H).
実施例114
2-(8,9-ジクロロ-2-オキソ-2,3,4,4a,5,6-ヘキサヒドロ-1H-アゼピノ[3,4,5-gh]ベンゾ[b]ピロリジン-11-イル)アセトニトリル
ラセミ2-(7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシエチル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル(30mg、0.085mmol)及びTHF(2mL)を、N下、周囲温度で合わせ、0℃に冷却した。トリフェニルホスフィン(34mg、0.13mmol)及びジイソプロピルアゾジカルボキシレート(26mg、0.13mmol)を添加し、次いで、周囲温度まで一晩ゆっくりと温めた。反応物を減圧下で濃縮し、物質を逆相クロマトグラフィーにより精製して、2-(8,9-ジクロロ-2-オキソ-2,3,4,4a,5,6-ヘキサヒドロ-1H-アゼピノ[3,4,5-gh]ベンゾ[b]ピロリジン-11-イル)アセトニトリル(9mg、30%)を得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)334.0/336.0(M+H).
中間体81
7,8-ジクロロ-10-ヒドロキシ-5-(2-ヒドロキシエチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
1,4-ジオキサン(15mL)及びHO(3mL)中で、10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシエチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(300mg、0.574mmol、75質量%)、t-BuBrettphos-Pd-G(49mg、0.057mmol)及びt-BuONa(138mg、1.43mmol)を合わせた。Nで脱気及びパージした(3回)。65℃で2時間撹拌した。1NHCl水溶液で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、7,8-ジクロロ-10-ヒドロキシ-5-(2-ヒドロキシエチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(300mg、粗製物)を得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)328.9/330.8(M+H).
中間体82
2-((7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシエチル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル
7,8-ジクロロ-10-ヒドロキシ-5-(2-ヒドロキシエチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(300mg、0.638mmol、70質量%)、KCO(264mg、1.91mmol)、ヨウ化カリウム(106mg、0.638mmol)をDMF(6mL)中で合わせ、次いで2-クロロアセトニトリル(96mg、1.28mmol)を添加した。25℃で16時間撹拌した。HOで希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、減圧下で濃縮して、2-((7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシエチル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル(130mg、43%)を得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)367.9/369.9(M+H).
実施例115
2-((8,9-ジクロロ-2-オキソ-2,3,4,4a,5,6-ヘキサヒドロ-1H-アゼピノ[3,4,5-gh]ベンゾ[b]ピロリジン-11-イル)オキシ)アセトニトリル
2-((7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシエチル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル(100mg、0.212mmol、78質量%)、トリフェニルホスフィン(111mg、0.424mmol)をTHF(2mL)中で合わせ、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(86mg、0.424mmol)を添加した。25℃で16時間撹拌した。反応を0.30倍のスケールで繰り返し、反応混合物を合わせた。HOでクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、減圧下で濃縮し、更に逆相分取HPLCにより精製して、2-((8,9-ジクロロ-2-オキソ-2,3,4,4a,5,6-ヘキサヒドロ-1H-アゼピノ[3,4,5-gh]ベンゾ[b]ピロリジン-11-イル)オキシ)アセトニトリル(26mg、26%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)349.9/351.9(M+H).
中間体83
11-ブロモ-8,9-ジクロロ-1,3,4,4a,5,6-ヘキサヒドロ-2H-アゼピノ[3,4,5-gh]ベンゾ[b]ピロリジン-2-オン
THF(4mL)中の10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシエチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(170mg、0.347mmol、80質量%)、トリフェニルホスフィン(182mg、0.694mmol)を合わせ、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(140mg、0.694mmol)を添加した。25℃で16時間撹拌した。HOで希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、減圧下で濃縮して、11-ブロモ-8,9-ジクロロ-1,3,4,4a,5,6-ヘキサヒドロ-2H-アゼピノ[3,4,5-gh]ベンゾ[b]ピロリジン-2-オン(220mg、61%)を得た。ES/MS(m/z):372.9/374.9/377.0(M+H).
実施例116
8,9-ジクロロ-11-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-1,3,4,4a,5,6-ヘキサヒドロ-2H-アゼピノ[3,4,5-gh]ベンゾ[b]ピロリジン-2-オン
11-ブロモ-8,9-ジクロロ-1,3,4,4a,5,6-ヘキサヒドロ-2H-アゼピノ[3,4,5-gh]ベンゾ[b]ピロリジン-2-オン(170mg、0.164mmol、36質量%)、2-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2H-1,2,3-トリアゾール(137mg、0.327mmol)、Pd(dppf)Cl(12mg、0.0164mmol)及びNaCO(52mg、0.491mmol)を1,4-ジオキサン(12mL)及びHO(3mL)中で合わせた。Nで脱気及びパージした(3回)。90℃で2時間撹拌した。反応を0.29倍のスケールで繰り返し、反応混合物を合わせた。減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、減圧下で濃縮し、逆相分取HPLCで更に精製して、8,9-ジクロロ-11-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-1,3,4,4a,5,6-ヘキサヒドロ-2H-アゼピノ[3,4,5-gh]ベンゾ[b]ピロリジン-2-オン(22mg、27%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)376.0/378.0(M+H).
中間体84
2-(10-ブロモ-7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)-N,N-ジメチルアセトアミド
2-(10-ブロモ-7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)酢酸(837mg、1.57mmol、76質量%)、ジメチルアミン塩酸塩(153mg、1.88mmol)、DIPEA(607mg、4.70mmol)及びHATU(715mg、1.88mmol)をDMF(25mL)中で合わせた。25℃で2時間撹拌した。水で希釈し、水層をEtOAcで抽出した。飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、減圧下で濃縮して、2-(10-ブロモ-7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)-N,N-ジメチルアセトアミド(740mg、55%)を黄色油として得た。ES/MS(m/z):431.8/433.8/435.7(M+H).
実施例117
2-(7,8-ジクロロ-10-(シアノメチル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)-N,N-ジメチルアセトアミド
2-(10-ブロモ-7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)-N,N-ジメチルアセトアミド(740mg、0.854mmol、50質量%)、4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-イソオキサゾール(200mg、1.03mmol)、Pd(dppf)Cl(63mg、0.85mmol)及びフッ化カリウム(149mg、2.56mmol)を、DMSO(32mL)及び水(8mL)中で合わせた。Nで脱気及びパージした。100℃で1時間撹拌した。水で希釈し、EtOAcで抽出した。飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、減圧下で濃縮した。残留物及びKF(348mg、6.00mmol)をDMF(22mL)及びHO(22mL)中で合わせた。Nで脱気及びパージし、次いで、100℃で16時間撹拌した。反応物を0.12倍のスケールで繰り返し、反応混合物を合わせた。水で希釈し、EtOAcで抽出した。飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。分取HPLCにより精製した。次いで、SFCカラム:DAICEL CHIRALPAK IC(30×250mm、10μm);移動相:50%EtOH(0.1%NHO);50%CO;流量:80mL/分。減圧下で濃縮し、凍結乾燥させて、2-(7,8-ジクロロ-10-(シアノメチル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)-N,N-ジメチルアセトアミド(88.43mg、26%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)393.1/395.1(M+H).
中間体85
2-(10-ブロモ-7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)エチルメタンスルホネート
DCM(10mL)中の10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシエチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(350mg、0.670mmol、75質量%)、EtN(203mg、2.01mmol)及びDMAP(8mg、0.07mmol)の溶液に、塩化メタンスルホニル(470mg、4.10mmol)をN雰囲気下0℃で添加した。25℃で16時間撹拌した。次いで、追加の塩化メタンスルホニル(230mg、2.01mmol)を添加し、25℃で更に3時間撹拌した。飽和NaHCO水溶液でクエンチし、DCMで抽出した。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、2-(10-ブロモ-7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)エチルメタンスルホネート(300mg、29%)を得た。ES/MS(m/z):468.8/470.8/472.8(M+H).
中間体86
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-(2-ジエチルアミノ)エチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
2-(10-ブロモ-7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)エチルメタンスルホネート(300mg、0.191mmol、30質量%)及びDIPEA(74mg、0.57mmol)のDCM(10mL)溶液に、ジメチルアミン塩酸塩(31mg、0.38mmol)を添加した。25℃で16時間撹拌した。減圧下で濃縮し、DCM中MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、減圧下で濃縮して、10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(100mg、83%)を得た。ES/MS(m/z):417.8/419.8/421.8(M+H).
実施例118
7,8-ジクロロ-5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(70mg、0.16mmol、95質量%)、2-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2H-1,2,3-トリアゾール(133mg、0.317mmol)、Pd(dppf)Cl(12mg、0.016mmol)及びNaCO(50mg、0.48mmol)を1,4-ジオキサン(4mL)及びHO(1mL)中で合わせた。Nで脱気及びパージした(3回)。90℃で2時間撹拌した。減圧下で濃縮し、DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、減圧下で濃縮し、逆相分取HPLCにより更に精製して、7,8-ジクロロ-5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(20.32mg、27%、ギ酸塩)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)421.0/423.0(M+H).
中間体87
2-(10-ブロモ-7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)-N-メトキシ-N-メチルアセトアミド
DMF(10mL)中の2-(10-ブロモ-7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)酢酸(750mg、1.31mmol、71質量%)及びDIPEA(508mg、3.93mmol)の溶液に、N,O-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(153mg、1.57mmol)及びHATU(598mg、1.57mmol)を添加した。25℃で2時間撹拌した。HOで希釈し、EtOAcで抽出した(3回)。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、減圧下で乾燥させて、2-(10-ブロモ-7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)-N-メトキシ-N-メチルアセトアミド(700mg、99+%)を褐色固体として得た。ES/MS(m/z):447.8/449.8/451.8(M+H).
中間体88
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-(2-オキソプロピル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
THF(15mL)中の2-(10-ブロモ-7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)-N-メトキシ-N-メチルアセトアミド(500mg、1.02mmol、92質量%)の溶液に、MeMgBr(1.71mL、5.12mmol、EtO中3M)をN雰囲気下、-65℃で滴下添加した。N雰囲気下、20℃で5時間撹拌した。飽和NHCl水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した(2回)。有機層を合わせ、飽和NHCl水溶液、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、減圧下で濃縮して、10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-(2-オキソプロピル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(335mg、80%質量、54%)を黄色固体として得た。ES/MS(m/z):402.8/404.7/406.9(M+H).
中間体89
7,8-ジクロロ-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-5-(2-オキソプロピル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-(2-(オキソプロピル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(285mg、0.564mmol、80質量%)、2-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2H-1,2,3-トリアゾール(472mg、1.13mmol)、Pd(dppf)Cl(41mg、0.056mmol)及びNaCO(179mg、1.69mmol)を1,4-ジオキサン(12mL)及びHO(3mL)中で合わせた。Nで脱気及びパージした(3回)。90℃で2時間撹拌した。減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、減圧下で濃縮して、7,8-ジクロロ-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-5-(2-オキソプロピル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(300mg、60%質量、79%)を褐色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)405.9/407.7(M+H).
実施例119
7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシプロピル)-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
MeOH(4mL)中の7,8-ジクロロ-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-5-(2-オキソプロピル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(100mg、0.148mmol、60質量%)の溶液に、NaBH(17mg、0.44mmol)を0℃で少しずつ添加した。N雰囲気下、20℃で2時間撹拌した。飽和NHCl水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した(2回)。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。逆相分取HPLCによって精製して、7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシプロピル)-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(29.58mg、48%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)408.0/410.0(M+H).
中間体90
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシプロピル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
MeOH(8mL)中の10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-(2-オキソプロピル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(250mg、0.600mmol、97質量%)の溶液に、NaBH(68mg、1.8mmol)を0℃で少しずつ添加した。N雰囲気下、20℃で2時間撹拌した。飽和NHCl水溶液でクエンチし、濾過して濾過ケーキを回収し、HOで洗浄し(2回)、減圧下で乾燥させて、10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシプロピル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(220mg、85%)を黄色固体として得た。ES/MS(m/z):405.0/406.9/408.9(M+H).
実施例120
2-(7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシプロピル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシプロピル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(220mg、0.509mmol、94質量%)、4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-イソオキサゾール(119mg、0.611mmol)、Pd(dppf)Cl(37mg、0.051mmol)、KF(89mg、1.5mmol)をDMSO(12mL)及びHO(3mL)中で合わせた。Nで脱気及びパージした(3回)。N雰囲気下、100℃で1時間撹拌した。HOでクエンチし、EtOAcで抽出した(3回)。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、濃縮した。残留物及びKF(133mg、2.29mmol)をDMF(2mL)及びHO(2mL)中で合わせた。Nで脱気及びパージした(3回)。N雰囲気下、100℃で16時間撹拌した。HOでクエンチし、EtOAcで抽出した(3回)。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。逆相分取HPLCによって精製して、2-(7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシプロピル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル(69mg、65%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)366.0/367.9(M+H).
中間体91
エチル2-(5-ブロモ-7,8-ジクロロ-9-メチル-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン]-1-イル)アセテート
DMF(10mL)中のエチル2-(5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン]-1-イル)アセテート(650mg、1.33mmol、95質量%)の撹拌溶液に、炭酸セシウム(1.52g、4.67mmol)及びヨードメタン(568mg、4.00mmol)を添加した。25℃で8時間撹拌した。次いで、追加のヨードメタン(378mg、2.67mmol)を添加し、50℃で2時間撹拌した。反応を0.23倍のスケールで繰り返し、反応混合物を合わせた。HOでクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、エチル2-(5-ブロモ-7,8-ジクロロ-9-メチル-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン]-1-イル)アセテート(650mg、80%)を得た。ES/MS(m/z):475.8/477.8/479.8(M+H).
中間体92
エチル2-(5-ブロモ-7,8-ジクロロ-9-メチル-3-オキソ-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-カルバゾール-1-イル)アセテート
アセトン(15mL)中にエチル2-(5-ブロモ-7,8-ジクロロ-9-メチル-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン]-1-イル)アセテート(650mg、1.25mmol、92質量%)を溶解し、N雰囲気下でシリンジによってTFA(714mg、6.27mmol)を添加した。80℃で3日間撹拌した。減圧下で濃縮した。PE中のEtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、減圧下で濃縮して、エチル2-(5-ブロモ-7,8-ジクロロ-9-メチル-3-オキソ-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-カルバゾール-1-イル)アセテート(230mg、36%)を得た。ES/MS(m/z):431.8/433.8/435.7(M+H).
中間体93
エチル2-(10-ブロモ-7,8-ジクロロ-6-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)アセテート
メタンスルホン酸(5mL)中にエチル2-(5-ブロモ-7,8-ジクロロ-9-メチル-3-オキソ-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-カルバゾール-1-イル)アセテート(230mg、0.451mmol、85質量%)を溶解し、0℃でNaN(70mg、1.10mmol)をゆっくり添加した。0℃で30分間、25℃で16時間撹拌した。氷水中に注ぎ入れ、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。PE中のEtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、減圧下で濃縮して、エチル2-(10-ブロモ-7,8-ジクロロ-6-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)アセテート(130mg、58%)を得た。ES/MS(m/z):446.9/448.8/450.8(M+H).
中間体94
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシエチル)-6-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
THF(3mL)中のエチル2-(10-ブロモ-7,8-ジクロロ-6-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)アセテート(130mg、0.261mmol、90質量%)の溶液に、LiBH(10mg、0.46mmol)をN雰囲気下0℃で添加した。25℃で16時間撹拌した。飽和NHCl水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、飽和NHCl水溶液、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。PE/EtOAc(1/1、V/V)で粉砕することにより精製して、10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシエチル)-6-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(100mg、85%)を得た。ES/MS(m/z):404.8/406.8/408.8(M+H).
実施例121
2-(7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシエチル)-6-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシエチル)-6-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(150mg、0.332mmol、90質量%)、4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-イソオキサゾール(78mg、0.40mmol)、Pd(dppf)Cl(24mg、0.033mmol)及びKF(58mg、0.99mmol)をDMSO(12mL)及びHO(3mL)中で合わせた。Nで脱気及びパージした(3回)。100℃で1時間撹拌した。反応を0.33倍のスケールで繰り返し、反応混合物を合わせた。HOでクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。水層を減圧下で濃縮した。残留物及びKF(200mg、3.45mmol)をDMSO(10mL)及びHO(10mL)中で合わせた。100℃で16時間撹拌した。HOで希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。逆相分取HPLCにより精製した。SFCによって更に精製して、2-(7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシエチル)-6-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル(66.18mg、42%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)366.0/367.8(M+H).
実施例122
(R)-2-(7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシエチル)-6-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル又は(S)-2-(7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシエチル)-6-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル(異性体1)
及び
実施例123
(R)-2-(7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシエチル)-6-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル又は(S)-2-(7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシエチル)-6-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル(異性体2)
SFCにより、ラセミ2-(7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシエチル)-6-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル(58.1mg、0.159mmol)を精製して、表題化合物を得た(異性体1-Rt=0.84分(100%ee)、26.3mg、45%;異性体2-Rt=1.40分(100%ee)、27.8mg、48%)。カラム:Chiralpak AD-H、21×150mm;移動相:25%iPrOH:75%CO;流量:80mL/分;カラム温度:40℃;検出:225nM。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)366.2/368.2(M+H).
中間体95
7,8-ジクロロ-10-ヒドロキシ-5-(2-ヒドロキシエチル)-6-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
1,4-ジオキサン(10mL)及びHO(2mL)中で、10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシエチル)-6-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(150mg、0.332mmol、90質量%)、t-BuBrettphos-Pd-G(28mg、0.033mmol)、t-BuONa(80mg、0.83mmol)を合わせた。Nで脱気及びパージした(3回)。65℃で2時間撹拌した。反応を0.33倍のスケールで繰り返し、反応混合物を合わせた。1NのHCl水溶液で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、7,8-ジクロロ-10-ヒドロキシ-5-(2-ヒドロキシエチル)-6-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(250mg、63%)を得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)342.9/344.8(M+H).
実施例124
2-((7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシエチル)-6-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル
7,8-ジクロロ-10-ヒドロキシ-5-(2-ヒドロキシエチル)-6-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(200mg、0.227mmol、39質量%)、KCO(94mg、0.68mmol)、KI(38mg、0.23mmol)をDMF(5mL)中で合わせ、次いで2-クロロアセトニトリル(34mg、0.46mmol)を添加した。25℃で16時間撹拌した。反応を0.25倍のスケールで繰り返し、反応混合物を合わせた。HOでクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。逆相分取HPLCによって精製して、2-((7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシエチル)-6-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル(31mg、28%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)382.0/383.8(M+H).
実施例125
(R)-2-(7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシエチル)-6-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル又は(S)-2-((7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシエチル)-6-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル(異性体1)
及び
実施例126
(R)-2-(7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシエチル)-6-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル又は(S)-2-((7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシエチル)-6-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル(異性体2)
SFCにより、ラセミ2-((7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシエチル)-6-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル(26mg、0.068mmol)を精製して、表題化合物を得た(異性体1-RT=1.83分(100%ee),8mg、30%;異性体2-RT=3.73分(100%ee)、8mg、30%;使用したキラル分析25%MeOH:75%CO)を得た。カラム:Chiralpak AD-H、21×150mm;移動相:40%MeOH:60%CO;流量:80mL/分;カラム温度:40℃;検出:225nM。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)382.0/384.0(M+H).
実施例127
7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシエチル)-6-メチル-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシエチル)-6-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(70mg、0.16mmol、90質量%)、2-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2H-1,2,3-トリアゾール(130mg、0.310mmol)、Pd(dppf)Cl(11mg、0.016mmol)及びNaCO(49mg、0.47mmol)を1,4-ジオキサン(8mL)及びHO(2mL)中で合わせた。Nで脱気及びパージした(3回)。90℃で2時間撹拌した。反応を0.43倍のスケールで繰り返し、反応混合物を合わせた。減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、減圧下で濃縮し、逆相分取HPLCにより更に精製して、7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシエチル)-6-メチル-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(28mg、31%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)408.1/410.0(M+H).
中間体96
2-(10-ブロモ-7,8-ジクロロ-6-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)酢酸
THF(4mL)/MeOH(4mL)中のエチル2-(10-ブロモ-7,8-ジクロロ-6-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)アセテート(500mg、1.00mmol、90質量%)の溶液に、HO(2mL)中のNaOH(201mg、5.02mmol)の溶液を添加した。20℃で16時間撹拌した。1N HCl水溶液で5のpHに調整し、濾過し、次いで乾燥させて、2-(10-ブロモ-7,8-ジクロロ-6-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)酢酸(450mg、82%質量、87%)を黄色固体として得た。ES/MS(m/z):419.0/420.9/422.8(M+H).
中間体97
2-(10-ブロモ-7,8-ジクロロ-6-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)-N-メトキシ-N-メチルアセトアミド
2-(10-ブロモ-7,8-ジクロロ-6-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)酢酸(450mg、0.878mmol、82質量%)、N,O-ジメチルヒドロキシルアミンハイドロクロライド(103mg、1.05mmol)、HATU(401mg、1.05mmol)、及びDIPEA(341mg、2.64mmol)をDMF(10mL)中で合わせた。25℃で2時間撹拌した。水で希釈し、EtOAcで抽出し、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製し、減圧下で濃縮して、2-(10-ブロモ-7,8-ジクロロ-6-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)-N-メトキシ-N-メチルアセトアミド(380mg、88%質量、82%)を褐色固体として得た。ES/MS(m/z):462.0/464.0/466.0(M+H).
中間体98
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-6-メチル-5-(2-オキソプロピル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
MeMgBr(1.20mL、3.61mmol、ジエチルエーテル中3M)を-65℃及びN下で2-(10-ブロモ-7,8-ジクロロ-6-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)-N-メトキシ-N-メチルアセトアミド(380mg、0.722mmol、88質量%)のTHF(10mL)中の溶液に滴下添加した。混合物を25℃で2時間撹拌した。飽和NHCl水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出し、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、減圧下で濃縮して、10-ブロモ-7,8-ジクロロ-6-メチル-5-(2-オキソプロピル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(250mg、83%質量、69%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):416.8/418.8/420.8(M+H).
中間体99
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシプロピル)-6-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
MeOH(3mL)中の10-ブロモ-7,8-ジクロロ-6-メチル-5-(2-オキソプロピル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(250mg、0.496mmol、83質量%)を合わせ、0℃でNaBH(60mg、1.6mmol)を少しずつ添加した。N雰囲気下、25℃で3時間撹拌した。飽和NHCl水溶液でクエンチし、減圧下でMeOHを除去した。水で希釈し、濾過し、次いで沈殿物を水で洗浄し、乾燥させて、10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシプロピル)-6-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(170mg、75%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):418.8/420.8/422.7(M+H).
実施例128
2-(7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシプロピル)-6-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシプロピル)-6-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(170mg、0.372mmol、92質量%)、4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-イソオキサゾール(87mg、0.45mmol)及びKF(65mg、1.1mmol)、Pd(dppf)Cl(27mg、0.037mmol)をDMSO(4mL)及びHO(1mL)中で合わせた。Nで脱気及びパージした(3回)。N雰囲気下、100℃で1時間撹拌した。水で希釈し、EtOAcで抽出し、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、減圧下で濃縮した。DMF(2mL)及びHO(2mL)中に残留物を溶解した。KF(99mg、1.7mmol)を添加し、100℃で16時間撹拌した。HOで希釈し、EtOAcで抽出した。飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、減圧下で濃縮し、分取HPLCにより更に精製して、2-(7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシプロピル)-6-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリルのジアステレオマーの混合物(25.26mg、30%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):ES/MS m/z:(35Cl/37Cl)380.0/382.0(M+H);380.1/382.0(M+H).
中間体100
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-6-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
THF(10mL)中のエチル2-(10-ブロモ-7,8-ジクロロ-6-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)アセテート(2.28g、4.78mmol、94質量%)の溶液に、MeMgBr(7.97mL、23.9mmol、ジエチルエーテル中3M)を-65℃で添加した。25℃で2時間撹拌した。飽和NHCl水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した(3回)。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、減圧下で乾燥させて、10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-6-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(1.50g、69%)を得た。ES/MS(m/z):432.8/434.8/436.8(M+H).
中間体101
2-(7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-6-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-6-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(300mg、0.656mmol、95質量%)、4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-イソオキサゾール(154mg、0.788mmol)、Pd(dppf)Cl(48mg、0.066mmol)及びKF(114mg、1.97mmol)をDMSO(8mL)及びHO(2mL)中で合わせた。Nで脱気及びパージした(3回)。N雰囲気下、100℃で1時間撹拌した。HOでクエンチし、EtOAcで抽出した(3回)。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、減圧下で濃縮した。残留物及びKF(134mg、2.30mmol)をDMF(3mL)及びHO(3mL)中で合わせた。Nで脱気及びパージした(3回)。N雰囲気下、100℃で16時間撹拌した。HOでクエンチし、EtOAcで抽出した(3回)。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。逆相分取HPLCによって精製して、2-(7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-6-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル(70mg、59%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)393.9/395.9(M+H).
実施例129
(R)-2-(7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-6-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル又は(S)-2-(7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-6-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル(異性体1)
及び
実施例130
(R)-2-(7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-6-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル又は(S)-2-(7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-6-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル(異性体2)
SFCにより、2-(7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-6-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル(70mg、0.17mmol、96質量%)を精製して、表題化合物を得た(異性体1-Rt=1.604分(100%ee)、33mg、白色固体として48%;異性体2-Rt=2.247分(99.8%ee)、29mg、白色固体として42%)。カラム:DAICEL CHIRALPAK IC(250×30mm、10μm);移動相:60%EtOH(0.1%NHO);40%CO;流量:80mL/分。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)394.1/396.0(M+H).
中間体102
7,7-ジメチル-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-オン
t-BuOH(450mL)中の1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-オン(20.0g、128mmol)の溶液に、t-BuOK(35.9g、320mmol)をN雰囲気下、周囲温度でゆっくりと加え、1時間撹拌した。ヨードメタン(39.1g、275mmol)を1時間かけて滴下添加した。N雰囲気下、周囲温度で16時間撹拌した。水でクエンチし、EtOAcで抽出した(3回)。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し(3回)、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。PE中のEtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、減圧下で濃縮して、7,7-ジメチル-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-オン11.8g、45%)を得た。H NMR(DMSO-d6):3.92(s,4H),2.44(dd,J=7.6,6.8Hz,2H),1.93(ddd,J=7.6,6.8,1.0Hz,2H),1.84(s,2H),1.06(s,6H).
中間体103
(E)-1-(5-ブロモ-2,3-ジクロロフェニル)-2-(7,7-ジメチル-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-イリデン)ヒドラジン
5-ブロモ-2,3-ジクロロフェニル)ヒドラジン(21g、73mmol、90質量%)、7,7-ジメチル-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-オン(15g、73mmol、90質量%)及び酢酸(4.2mL、73mmol)をMeOH(150mL)中で合わせた。N雰囲気下、75℃で3時間撹拌した。減圧下で濃縮し、EtOAc及び水で希釈した。層を分離し、水層をEtOAcで抽出した(3回)。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。PE中のEtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、減圧下で濃縮して、(E)-1-(5-ブロモ-2,3-ジクロロフェニル)-2-(7,7-ジメチル-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-イリデン)ヒドラジン(14g、38%)を褐色油として得た。ES/MS(m/z):420.8/422.8/424.8(M+H).
中間体104
5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,1-ジメチル-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン]
別のフラスコにZnCl(9.22g、67.7mmol)を入れ、ZnClが白色の自由流動固体になるまで、減圧下、140℃で加熱した。周囲温度に冷却した。(E)-1-(5-ブロモ-2,3-ジクロロフェニル)-2-(7,7-ジメチル-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-イリデン)ヒドラジン(14.0g、28.2mmol、85質量%)を乾燥トルエン(90mL)に溶解し、N雰囲気下で乾燥ZnClに添加した。130℃で2日間撹拌した。減圧下で濃縮し、乾燥キシレン(90mL)に懸濁させ、懸濁液を乾燥ZnCl(9.22g、67.7mmol)に添加し、N雰囲気下、140℃で3日間撹拌した。周囲温度に冷却し、減圧下で濃縮した。EtOAc及び飽和重炭酸ナトリウム水溶液で希釈して、沈殿物を形成した。2N HCl水溶液をpH=7まで添加し、固体を溶解した。分離し、水層をEtOAcで抽出した(2回)。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。PE中のEtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、減圧下で濃縮して、5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,1-ジメチル-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン](3.30g、23%)を得た。ES/MS(m/z):404.0/405.9/407.9(M+H).
中間体105
5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,1-ジメチル-1,2,4,9-テトラヒドロ-3H-カルバゾール-3-オン
アセトン(50mL)中の5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,1-ジメチル-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン](1.90g、4.13mmol、88質量%)の溶液に、N雰囲気下でTFA(2.35g、20.6mmol)を添加した。N雰囲気下、80℃で16時間撹拌した。減圧下で濃縮し、水で希釈し、EtOAcで抽出した(3回)。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。PE中のEtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、減圧下で濃縮して、5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,1-ジメチル-1,2,4,9-テトラヒドロ-3H-カルバゾール-3-オン(1.10g、66%)を黄色固体として得た。ES/MS(m/z):360.0.0/362.0/363.9(M+H).
中間体106
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5,5-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
メタンスルホン酸(22mL)中の5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,1-ジメチル-1,2,4,9-テトラヒドロ-3H-カルバゾール-3-オン(1.10g、2.74mmol、90質量%)の溶液に、アジ化ナトリウム(180mg、2.77mmol)を0℃でゆっくり添加した。0℃で30分間、次いで20℃で16時間撹拌した。反応混合物を氷水に注ぎ入れ、6N水溶液NaOHでpH=10に塩基性化し、EtOAcで抽出した(3回)。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、次いで生成物をDCMに懸濁させ、周囲温度で30分間撹拌し、固体を真空濾過により回収し、乾燥させて、10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5,5-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(520mg、40%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):374.8.0/376.8/378.7(M+H).H NMR(DMSO-d6):11.46(s,1H),7.95(t,J=6.4Hz,1H),7.42(s,1H),4.15(s,2H),3.30(s,2H),1.34(s,6H).
中間体107
1-(10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5,5-ジメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-1-イル)ピロリジン-2,5-ジオン
DMF(10mL)中の10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5,5-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(600mg、1.47mmol、92質量%)、NIS(396mg、1.76mmol)及び炭酸セシウム(574mg、1.76mmol)を0℃で合わせた。25℃で6時間撹拌し、25℃で2.5日間放置した。NIS(198mg、0.881mmol)を添加し、25℃で16時間撹拌した。0℃で10%塩化リチウム水溶液を滴下添加してクエンチし、0℃で0.5時間撹拌した。沈殿物を濾過し、減圧下で乾燥させて、褐色固体を得た。濾液をEtOAcで抽出した(2回)。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、褐色ガム状物を得た。褐色固体及びガム状物を合わせて、1-(10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5,5-ジメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-1-イル)ピロリジン-2,5-ジオン750mg、54%)を得た。ES/MS(m/z):372.9/374.9/376.7(M+H-スクシンイミド).
中間体108
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,5,5-トリメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
MeMgBr(1.32mL、3.96mmol、ジエチルエーテル中3M)のTHF(20mL)中の溶液に、1-(10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5,5-ジメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-1-イル)ピロリジン-2,5-ジオン(750mg、0.793mmol、50質量%)のTHF(15mL)溶液をN雰囲気下、0℃で滴下添加した。0℃で1時間撹拌した。10%クエン酸水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した(3回)。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、減圧下で濃縮して、10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,5,5-トリメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(420mg、96%)を褐色ガム状物として得た。ES/MS(m/z):388.9/390.9/392.8(M+H).
実施例131
7,8-ジクロロ-10-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-1,5,5-トリメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
1,4-ジオキサン(20mL)及びTHF(2mL)中で、10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,5,5-トリメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(250mg、0.429mmol、67質量%)、2-アミノエタン-1-オール(58mg、0.95mmol)、Pd(dba)(40mg、0.043mmol)、キサントホス(51mg、0.086mmol)及び炭酸セシウム(500mg、1.50mmol)を合わせた。Nで脱気及びパージした(3回)。N雰囲気下、110℃で16時間撹拌した。減圧下で濃縮し、DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。ACNと共沸させ(4回)、凍結乾燥させて、7,8-ジクロロ-10-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-1,5,5-トリメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(95.95mg、59%)を黄色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)370.0/371.9(M+H).
中間体109
N-(7,8-ジクロロ-1,5,5-トリメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミド
1,4-ジオキサン(20mL)及びTHF(2mL)中で、10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,5,5-トリメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(450mg、0.773mmol、67質量%)、2-ヒドロキシアセトアミド(130mg、1.70mmol)、Pd(dba)(72mg、0.077mmol)、キサントホス(92mg、0.16mmol)及び炭酸セシウム(899mg、2.71mmol)を合わせた。Nで脱気及びパージした(3回)。N雰囲気下、110℃で16時間撹拌した。減圧下で濃縮し、DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。20℃で30分間のACNでの粉砕により更に精製して、ラセミN-(7,8-ジクロロ-1,5,5-トリメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミド(180mg、59%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)384.0/386.0(M+H).
実施例132
(R)-N-(7,8-ジクロロ-1,5,5-トリメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミド又は(S)-N-(7,8-ジクロロ-1,5,5-トリメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミド(異性体1)
及び
実施例133
(R)-N-(7,8-ジクロロ-1,5,5-トリメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミド又は(S)-N-(7,8-ジクロロ-1,5,5-トリメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミド(異性体2)
SFCにより、ラセミN-(7,8-ジクロロ-1,5,5-トリメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミド(180mg、0.454mmol、97質量%)を精製して、表題の化合物を得た(異性体1-Rt=1.135分(100%ee)、72.58mg、白色固体として41%;異性体2-Rt=1.560分(100%ee)、71.71mg、白色固体として40%)。カラム:DAICEL CHIRALPAK AD、30×250mm、10μm;移動相:45%EtOH(w/0.1%NHO):55%CO;流量:80mL/分。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)384.1/386.1(M+H).
中間体110
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,5,5.6-テトラメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
DMF(10mL)中で10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,5,5-トリメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(420mg、0.764mmol、71質量%)及び炭酸セシウム(503mg、1.53mmol)を合わせた。20℃で30分間撹拌した。ヨードメタン(221mg、1.53mmol)を0℃でゆっくり添加し、20℃で3時間撹拌した。水で希釈し、EtOAcで抽出した(3回)。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、次いでACNで25℃にて30分間粉砕して、10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,5,5,6-テトラメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(300mg、95%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):403.0/405.0/407.0(M+H).
中間体111
N-(7,8-ジクロロ-1,5,5.6-テトラメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミド
1,4-ジオキサン(20mL)及びTHF(2mL)中で、10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,5,5.6-テトラメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(300mg、0.727mmol、98質量%)、2-ヒドロキシアセトアミド(123mg、1.60mmol)、Pd(dba)(67mg、0.073mmol)、キサントホス(87mg、0.15mmol)及び炭酸セシウム(847mg、2.55mmol)を合わせた。Nで脱気及びパージし(3回)、次いで、N雰囲気下、110℃で16時間撹拌した。減圧下で濃縮し、DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。次いでACNで20℃にて30分間粉砕して、ラセミN-(7,8-ジクロロ-1,5,5,6-テトラメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミド(120mg、38%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)398.1/400.0(M+H).
実施例134
(R)-N-(7,8-ジクロロ-1,5,5.6-テトラメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミド又は(S)-N-(7,8-ジクロロ-1,5,5.6-テトラメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミド(異性体1)
及び
実施例135
(R)-N-(7,8-ジクロロ-1,5,5.6-テトラメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミド又は(S)-N-(7,8-ジクロロ-1,5,5.6-テトラメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミド(異性体2)
SFCにより、ラセミN-(7,8-ジクロロ-1,5,5,6-テトラメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミド(120mg、0.274mmol、91質量%)を精製して、表題化合物を得た(異性体1-Rt=1.436分(100%ee)、41.63mg、白色固体として37%;異性体2-Rt=2.114分(100%ee)、42.04mg、白色固体として38%)。カラム:REGIS(S,S)WHELK-O1、30×250mm、5μm;移動相:45%EtOH(w/0.1%NHO):55%CO;流量:80mL/分。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)398.1/400.1(M+H).
中間体112
2-(5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン]-1-イル)酢酸
THF(20mL)及びMeOH(20mL)中のエチル2-(5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン]-1-イル)アセテート(7.32g、14.5mmol、92質量%)の溶液に、HO(10mL)中の水酸化ナトリウム(2.91g、72.7mmol)の溶液を添加した。20℃で16時間撹拌した。1N HCl水溶液を添加して5のpHに調整し、得られた固体を濾過により回収し、真空乾燥させた。PE中のEtOAcで粉砕することによって精製して、2-(5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン]-1-イル)酢酸(5.30g、80%)を黄色固体として得た。ES/MS(m/z):433.9/435.6/437.7(M+H).
中間体113
2-(5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン]-1-イル)-N-メトキシ-N-メチルアセトアミド
DMF(50mL)中の2-(5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン]-1-イル)酢酸(5.30g、11.7mmol、96質量%)及びDIPEA(4.53g、35.1mmol)の溶液に、N,O-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(1.37g、14.0mmol)及びHATU(5.34g、14.0mmol)を添加した。25℃で2時間撹拌した。HOで希釈し、EtOAcで抽出した(3回)。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。PE中EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、減圧下で濃縮して、2-(5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン]-1-イル)-N-メトキシ-N-メチルアセトアミド(5.00g、87%)を黄色油として得た。ES/MS(m/z):476.8/478.7/480.7(M+H).
中間体114
1-(5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン]-1-イル)プロパン-2-オン
THF(50mL)中の2-(5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン]-1-イル)-N-メトキシ-N-メチルアセトアミド(5.00g、10.1mmol、97質量%)の溶液に、MeMgBr(16.9mL、50.7mmol、ジエチルエーテル中3M)をN雰囲気下、-65℃で滴下添加した。N雰囲気下、20℃で3時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した(3回)。有機層を合わせ、飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和NaCl水溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。PE中のEtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、減圧下で濃縮して、1-(5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン]-1-イル)プロパン-2-オン(2.86g、64%)を黄色固体として得た。ES/MS(m/z):431.8/433.8/435.7(M+H).
中間体115
5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-(2,2-ジフルオロプロピル)-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン]
DCM(15mL)中の1-(5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン]-1-イル)プロパン-2-オン(860mg、1.95mmol、98質量%)の溶液に、N雰囲気下、-65℃で三フッ化ジエチルアミノ硫黄(1.25g、7.78mmol)を添加した。N雰囲気下、45℃で3日間撹拌した。飽和NaHCO水溶液でクエンチし、DCMで抽出した(3回)。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。PE中のEtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、減圧下で濃縮して、5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-(2,2-ジフルオロプロピル)-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン](570mg、63%)を黄色ガム状物として得た。ES/MS(m/z):453.8/455.8/457.7(M+H).
中間体116
5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-(2,2-ジフルオロプロピル)-1,2,4,9-テトラヒドロ-3H-カルバゾール-3-オン
アセトン(15mL)中の5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-(2,2-ジフルオロプロピル)-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン](570mg、1.23mmol、98質量%)の溶液に、N雰囲気下でシリンジによってTFA(1.12g、9.82mmol)を添加した。N雰囲気下、80℃で2日間撹拌した。減圧下で濃縮し、PE中のEtOAcで粉砕して、5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-(2,2-ジフルオロプロピル)-1,2,4,9-テトラヒドロ-3H-カルバゾール-3-オン(410mg、79%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):409.7/411.8/413.7(M+H).
中間体117
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-(2.2-ジフルオロプロピル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
メタンスルホン酸(10mL)中の5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-(2,2-ジフルオロプロピル)-1,2,4,9-テトラヒドロ-3H-カルバゾール-3-オン(410mg、0.967mmol、97質量%)の溶液に、NaN(70mg、1.1mmol)を0℃でゆっくり添加した。0℃で30分間、次いで25℃で16時間撹拌した。氷水中に注ぎ入れ、EtOAc(3×)で抽出した。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。PE中のEtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、減圧下で濃縮して、10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-(2.2-ジフルオロプロピル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(160mg、37%)を黄色固体として得た。ES/MS(m/z):424.8/426.7/428.5(M+H).
中間体118
7,8-ジクロロ-5-(2,2-ジフルオロプロピル)-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-(2,2-ジフルオロプロピル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(160mg、0.360mmol、96質量%)、2-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2H-1,2,3-トリアゾール(113mg、0.541mmol)、Pd(dppf)Cl(26mg、0.036mmol)及びNaCO(115mg、1.08mmol)を1,4-ジオキサン(8mL)及びHO(2mL)中で合わせた。Nで脱気及びパージした(3回)。90℃で2時間撹拌した。減圧下で濃縮した。PE中のEtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、減圧下で濃縮し、逆相分取HPLCにより更に精製して、7,8-ジクロロ-5-(2,2-ジフルオロプロピル)-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(80mg、51%)を黄色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)428.1/430.1(M+H).
実施例136
(R)-7,8-ジクロロ-5-(2,2-ジフルオロプロピル)-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(S)-7,8-ジクロロ-5-(2,2-ジフルオロプロピル)-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体1)
及び
実施例137
(R)-7,8-ジクロロ-5-(2,2-ジフルオロプロピル)-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(S)-7,8-ジクロロ-5-(2,2-ジフルオロプロピル)-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体2)
SFCにより、7,8-ジクロロ-5-(2,2-ジフルオロプロピル)-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(80mg、0.18mmol、98質量%)を精製して、表題化合物を得た(異性体1-Rt=1.996分(100%ee)、32mg、白色固体として40%;異性体2-Rt=2.141分(98.5%ee)、36mg、白色固体として45%)。カラム:DAICEL CHIRALCEL OX(30×250mm、10μm);移動相:30%EtOH(w/0.1%NHO):70%CO;流量:80mL/分。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)428.1/430.0(M+H).
中間体119
2-(7,8-ジクロロ-5-(2,2-ジフルオロプロピル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-(2,2-ジフルオロプロピル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(250mg、0.557mmol、95質量%)、4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-イソオキサゾール(134mg、0.669mmol)、Pd(dppf)Cl(43mg、0.056mmol)及びKF(102mg、1.67mmol)をDMSO(12mL)及び水(3mL)中で合わせた。Nで脱気及びパージした(3回)。N雰囲気下、100℃で1時間撹拌した。水で希釈し、EtOAcで抽出した(3倍)。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、減圧下で濃縮した。残留物及びKF(186mg、3.04mmol)をDMF(3mL)及び水(3mL)中で合わせた。Nで脱気及びパージした(3回)。N雰囲気下、100℃で16時間撹拌した。水で希釈し、EtOAcで抽出した(3倍)。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。逆相分取HPLCによって精製して、2-(7,8-ジクロロ-5-(2,2-ジフルオロプロピル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル(70mg、46%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)386.0/388.0(M+H).
実施例138
(R)-2-(7,8-ジクロロ-5-(2,2-ジフルオロプロピル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル又は(S)-2-(7,8-ジクロロ-5-(2,2-ジフルオロプロピル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル(異性体1)
及び
実施例139
(R)-2-(7,8-ジクロロ-5-(2,2-ジフルオロプロピル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル又は(S)-2-(7,8-ジクロロ-5-(2,2-ジフルオロプロピル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル(異性体2)
SFCにより、ラセミ2-(7,8-ジクロロ-5-(2,2-ジフルオロプロピル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル(70mg、0.18mmol、97質量%)を精製して、表題化合物を得た(異性体1-Rt=1.275分(99.6%ee)、27.62mg、白色固体として40%;異性体2-Rt=1.466分(98.7%ee)、25.35mg、白色固体として37%)。カラム:REGIS(S,S)WHELK-O1(30×250mm、5μm);移動相:45%iPrOH(w/0.1%NHO):55%CO;流量:80mL/分。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)386.0/388.0(M+H).
中間体120
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-6-(ジフルオロメチル)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
DMF(20mL)中の10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(1.50g、4.14mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(331mg、8.29mmol、60質量%)を10℃で添加した。10℃で30分間撹拌した。エチル-2-ブロモ-2,2-ジフルオロアセテート(1.02g、4.97mmol)を10℃で滴下添加した。60℃で2時間撹拌した。飽和NHCl水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した(3回)。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、減圧下で濃縮して、10-ブロモ-7,8-ジクロロ-6-(ジフルオロメチル)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(800mg、38%)を得た。ES/MS(m/z):410.8/412.8/414.7(M+H).
中間体121
10-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)アミノ)-7,8-ジクロロ-6-(ジフルオロメチル)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-6-(ジフルオロメチル)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(130mg、0.315mmol)を1,4-ジオキサン(5mL)中にバイアル中で懸濁させ、Nで5分間パージした。トリス(ジベジリデンアセトン)ジパラジウム(29mg、0.031mmol)及び4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン(44mg、0.076mmol)、続いて2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エタン-1-アミン(111mg、0.631mmol)及び三塩基性リン酸カリウム(201mg、0.946mmol)を添加した。バイアルを密封し、100℃に18時間加熱した。周囲温度に冷却し、1:1の水及び飽和重炭酸ナトリウム水溶液に注ぎ入れた。水層をEtOAcで抽出した(2回)。有機物を合わせ、飽和重炭酸ナトリウム(2回)及び飽和NaCl水溶液で洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。ヘキサン/アセトンで溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、10-((2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)アミノ)-7,8-ジクロロ-6-(ジフルオロメチル)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(75mg、47%)を得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)506.2/508.2(M+H).
実施例140
7,8-ジクロロ-6-(ジフルオロメチル)-10-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
10-((2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)アミノ)-7,8-ジクロロ-6-(ジフルオロメチル)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(75mg、0.15mmol)をTHF(2mL)に溶解し、TBAF(THF中1.0M)(0.44mL、0.44mmol)を添加し、周囲温度で30分間撹拌した。水に注ぎ入れ、EtOAcで抽出した。1:1の水と飽和重炭酸ナトリウム水溶液及び飽和NaCl水溶液で洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、ラセミ7,8-ジクロロ-6-(ジフルオロメチル)-10-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(41mg、71%)を得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)392.0/394.0(M+H).
実施例141
7,8-ジクロロ-6-(ジフルオロメチル)-10-((2-メトキシエチル)アミノ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
1,4-ジオキサン(8mL)及びTHF(0.8mL)中で、10-ブロモ-7,8-ジクロロ-6-(ジフルオロエチル)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(200mg、0.393mmol、81質量%)、2-メトキシエタン-1-アミン(93mg、1.2mmol)、Pd(dba)(38mg、0.039mmol)、キサントホス(48mg、0.079mmol)及び炭酸セシウム(405mg、1.18mmol)を合わせた。Nで脱気及びパージした(3回)。N雰囲気下、110℃で16時間撹拌した。周囲温度に冷却した。減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、減圧下で濃縮した。分取HPLCによって精製して、7,8-ジクロロ-6-(ジフルオロメチル)-10-((2-メトキシエチル)アミノ)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(68.59mg、42%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)406.1/408.1(M+H).
中間体122
(2S)-N-(7,8-ジクロロ-6-(ジフルオロメチル)-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシプロパンアミド
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-6-(ジフルオロメチル)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(200mg、0.393mmol、81質量%)、(S-2-ヒドロキシプロパンアミド(81mg、0.87mmol)、Pd(dba)(36mg、0.039mmol)、キサントホス(47mg、0.079mmol)及び炭酸セシウム(453mg、1.38mmol)を1,4-ジオキサン(20mL)及びTHF(1mL)中で合わせた。Nで脱気及びパージした(3回)。110℃で16時間撹拌した。減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、減圧下で濃縮した。SFC(カラム:DAICEL CHIRALPAK IG(30×250mm、10μm);移動相:30%iPrOH(w/0.1%NHO):70%CO;流量:80mL/分)により更に精製して、ジアステレオマー混合物(2S)-N-(7,8-ジクロロ-6-(ジフルオロメチル)-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシプロパンアミド(50mg、30%)を黄色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)419.9/421.8(M+H).
実施例142
(2S)-N-((S)-7,8-ジクロロ-6-(ジフルオロメチル)-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシプロパンアミド又は(2S)-N-((R)-7,8-ジクロロ-6-(ジフルオロメチル)-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシプロパンアミド(異性体1)
及び
実施例143
(2S)-N-((S)-7,8-ジクロロ-6-(ジフルオロメチル)-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシプロパンアミド又は(2S)-N-((R)-7,8-ジクロロ-6-(ジフルオロメチル)-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシプロパンアミド(異性体2)
SFCにより、ジアステレオマー混合物(2S-N-(7,8-ジクロロ-6-(ジフルオロメチル)-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシプロパンアミド(206mg、0.483mmol)を精製して、表題化合物を得た(異性体1-Rt=1.212分(99.1%de)、97.70mg、オフホワイト固体として46%;異性体2-Rt=1.603分(98.4%de)、75.01mg、オフホワイト固体として36%)。カラム:ChiralPak IH、30×250mm、10μm);移動相:40%EtOH(w/0.1%NHO):60%CO;流量:80mL/分。ES/MS m/z:(35Cl/37Cl)420.1/422.1(M+H).
実施例144
N-(7,8-ジクロロ-6-(ジフルオロメチル)-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミド
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-6-(ジフルオロメチル)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(130mg、0.315mmol)をバイアル中の1,4-ジオキサン(5mL)に懸濁させ、Nで5分間パージした。トリス(ジベジリデンアセトン)ジパラジウム(29mg、0.031mmol)及び4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン(44mg、0.075mmol)、続いて2-ヒドロキシアセトアミド(47mg、0.63mmol)及びリン酸三カリウム(201mg、0.946mmol)を添加した。バイアルを密封し、100℃に18時間加熱した。周囲温度に冷却し、1:1の水及び飽和重炭酸ナトリウム水溶液に注ぎ入れた。水層をEtOAcで抽出した(2回)。有機物を合わせ、飽和重炭酸ナトリウム(2回)及び飽和NaCl水溶液で洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。ヘキサン/アセトンで溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、N-(7,8-ジクロロ-6-(ジフルオロメチル)-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミド(16mg、12%)を得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)406.0/408.0(M+H).
中間体123
2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-N-(7,8-ジクロロ-6-(ジフルオロメチル)-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトアミド
1,4-ジオキサン(13mL)中に10-ブロモ-7,8-ジクロロ-6-(ジフルオロメチル)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(0.70g、1.7mmol)を懸濁させ、Nで5分間パージした。2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)アセトアミド(0.80mg、4.2mmol)、三塩基性リン酸カリウム(1.3g、5.9mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(39mg、0.042mmol)、4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)9,9-ジメチルキサンテン(59mg、0.10mmol)を添加し、次いで4時間加熱還流した。反応物を-70℃に冷却し、次いで100mLのEtOAc及び水を添加した。層を分離し、EtOAcで抽出した。合わせた有機物を1:1飽和重炭酸ナトリウム水溶液/水及び飽和NaCl水溶液で洗浄した。NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。ヘキサン/アセトンで溶出するフラッシュクロマトグラフィーによって物質を精製して、2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-N-(7,8-ジクロロ-6-(ジフルオロメチル)-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトアミド(0.43g、49%)を得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)520.2/522.2(M+H).
中間体124
(R)-2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-N-(7,8-ジクロロ-6-(ジフルオロメチル)-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトアミド又は(S)-2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-N-(7,8-ジクロロ-6-(ジフルオロメチル)-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトアミド(異性体1)
及び
中間体125
(R)-2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-N-(7,8-ジクロロ-6-(ジフルオロメチル)-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトアミド又は(S)-2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-N-(7,8-ジクロロ-6-(ジフルオロメチル)-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトアミド(異性体2)
SFCにより、ラセミ2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-N-(7,8-ジクロロ-6-(ジフルオロメチル)-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトアミド(0.42g、0.81mmol)を精製して、表題化合物を得た(異性体1-RT=1.267分(99%ee)、191mg、45%;異性体-2-RT=2.353分(99%ee)、201mg、48%)。カラム:Chiralpak IC、21×150mm;移動相:25%MeOH(0.5%DMEA):75%CO;流量:80mL/分;カラム温度:40℃;検出:225nM。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)520.0.0/522.0(M+H).
実施例145
(R)-N-(7,8-ジクロロ-6-(ジフルオロメチル)-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミド又は(S)-N-(7,8-ジクロロ-6-(ジフルオロメチル)-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミド
単一異性体2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-N-(7,8-ジクロロ-6-(ジフルオロメチル)-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトアミド(異性体1、0.191g、0.367mmol)をTHF(4mL)に溶解し、TBAF(THF中1.0M)(1.4mL、1.47mmol)を添加した。周囲温度で1時間撹拌した。酢酸エチルを添加し、水(2回)及び飽和NaCl水溶液(2回)で洗浄した。有機物をNaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、(R)-N-(7,8-ジクロロ-6-(ジフルオロメチル)-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミド又は(S)-N-(7,8-ジクロロ-6-(ジフルオロメチル)-1-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミド(119mg、97%)を得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)406.0/408.0(M+H).
中間体126
メチル8-オキソ-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-7-カルボキシレート
2Lフラスコ中で水素化ナトリウム(20.5g、512mmol、鉱油中60%)をヘキサンで3回すすぎ、フラスコをNでパージした。THF(1.0L)中の1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-オン(40.0g、256mmol)の溶液を周囲温度で15分間かけて添加した。周囲温度で30分間撹拌し、炭酸ジメチル(46.1g、512mmol)を添加した。得られた懸濁液を3日間撹拌し、次いで濾過し、濾液を水及びEtOAcの撹拌混合物中に流入させた。5M HClをゆっくり添加することによって水層をpH7にし、層を分離した。有機層を水及び飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、濾過し、無水NaSO上で乾燥させた。同一スケールで反応を繰り返し、粗生成物溶液を合わせた。減圧下で濃縮して、琥珀色固体を得た。油をトルエンに溶解し、減圧下で濃縮し、更に減圧下で乾燥させて、メチル8-オキソ-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-7-カルボキシレート(96.78g、80%、純度90%)を琥珀色油として得、これを静置すると明るい琥珀色固体に結晶化した。ES/MS(m/z):215.0(M+H)。
中間体127
メチル7-メチル-8-オキソ-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-7-カルボキシレート
メチル8-オキソ-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-7-カルボキシレート(8.40g、32.9mmol、純度84%)、炭酸カリウム6.57g、47.1mmol)、及びDMF(105mL)を合わせた。Nでパージし、周囲温度で15分間撹拌し、ヨードメタン(2.93mL、47.0mmol)を滴下添加した。周囲温度で22時間撹拌し、50mLの水を添加し、5M HClをpH7までゆっくり添加した。減圧下で濃縮し、残留物をEtOAcと水との間で分配し、層を分離した。有機層を水及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、濾過し、無水NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。ヘキサン中のEtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、減圧下で乾燥させて、メチル7-メチル-8-オキソ-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-7-カルボキシレート(7.66g、100%)を無色油として得た。GCMS(m/z):228.1.H NMR(CDCl):4.08-3.93(m,4H),3.72(s,3H),3.07-2.97(m,1H),2.68(ddd,J=14.0,2.4,1.4Hz,1H),2.54-2.48(ddd,J=14.8,4.5,4.0Hz,1H),2.05-1.98(m,2H),1.72(d,J=14.0Hz,1H),1.29(s,3H).
中間体128
メチル(E)-8-(2-(5-ブロモ-2,3-ジクロロフェニル)ヒドラジニリデン)-7-メチル-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-7-カルボキシレート
メチル7-メチル-8-オキソ-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-7-カルボキシレート(7.13g、30.6mmol)、(5-ブロモ-2,3-ジクロロフェニル)ヒドラジン(8.00g、30.6mmol)、MeOH(61mL)、及び酢酸(1.8mL、31mmol)をN下で合わせた。3時間還流し、周囲温度に冷却し、氷水浴中に1時間置いた。固体を真空濾過によって収集し、MeOHで洗浄し(3回)、乾燥させて、メチル(E)-8-(2-(5-ブロム-2,3-ジクロロフェニル)ヒドラジニリデン)-7-メチル-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-7-カルボキシレート(13.43g、94%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):464.8/466.8/468.8(M+H).
中間体129
メチル5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-メチル-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン]-1-カルボキシレート
フラスコに塩化亜鉛(4.9g、36mmol)を入れ、塩化亜鉛が自由流動固体になるまで真空下で加熱した。フラスコを周囲温度まで冷却し、N下で、メチル(E)-8-(2-(5-ブロム-2,3-ジクロロフェニル)ヒドラジニリデン)-7-メチル-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-7-カルボキシレート(14.0g、30.0mmol、使用直前に50mLのトルエンと共沸させた)及びトルエン(200mL)を添加した。Nでパージし、2日間還流した。減圧下で濃縮し、塩化亜鉛(4.9g、36mmol、上記のように乾燥させた)及びキシレン(100mL)を添加した。Nでパージし、4日間還流した。周囲温度に冷却して、EtOAc及び飽和重炭酸ナトリウム水溶液を添加し、次いで5M HClをpH7になるまでゆっくり添加した。層を分離し、水層をEtOAcで抽出した(2回)。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、濾過し、無水NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。DCMで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。混合画分を減圧下で濃縮し、DCMから残留物を再結晶化した。結晶を純粋なクロマトグラフィー画分と合わせ、減圧下で濃縮し、80℃で減圧下で更に乾燥させて、メチル5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-メチル-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン]-1-カルボキシレート(6.96g、50%)を黄褐色固体として得た。ES/MS(m/z):447.8/449.8/451.8(M+H).
中間体130
5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-メチル-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン]-1-カルボン酸
メチル5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-メチル-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン]-1-カルボキシレート(5.69g、12.2mmol)、THF(61mL)、及びMeOH(61mL)を合わせた。5M水酸化ナトリウム水溶液(4.87mL、24.4mmol)を添加し、周囲温度で28時間撹拌した。5M HCl水溶液(4.87mL、24.4mmol)を滴下添加し、減圧下で濃縮した。残留物をDCMに懸濁させ、濾過し、固体をDCMですすいだ。濾液を無水NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮し、更に減圧下で乾燥させて、5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-メチル-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン]-1-カルボン酸(5.40g、90%、純度88%)を褐色固体として得た。ES/MS(m/z):433.8/435.8/437.8(M+H).
中間体131
5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-メチル-1,2,4,9-テトラヒドロ-3H-カルバゾール-3-オン
5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-メチル-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン]-1-カルボン酸(5.40g、10.9mmol、純度88%、使用直前にトルエンと共沸させた)及び酢酸(44mL)をN下で合わせた。窒素でパージし、120℃で4時間撹拌した。周囲温度に冷却し、減圧下で濃縮し、トルエンと2回共沸させて、5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-メチル-1,2,4,9-テトラヒドロ-3H-カルバゾール-3-オン(5.37g、>99%、純度72%)を橙色がかった褐色固体として得た。ES/MS(m/z):343.8/345.8/347.8(M-H).
中間体132
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-メチル-1,2,4,9-テトラヒドロ-3H-カルバゾール-3-オン(5.37g、11.1mmol、72%純度)のメタンスルホン酸(74mL)中の懸濁液を氷水浴中で溶媒がほぼ凍結するまで冷却した。アジ化ナトリウム(732mg、11.1mmol)をゆっくりと添加し、混合物を周囲温度で1時間撹拌した。更なるアジ化ナトリウム(241mg、3.67mmol)をゆっくりと添加し、混合物を周囲温度で30分間撹拌した。反応混合物を氷と2M炭酸カリウム水溶液の混合物に撹拌しながら滴下添加した。得られた懸濁液をEtOAcで希釈し、層を分離した。有機層を飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物を9:1のDCM/MeOHに懸濁させ、固体を真空濾過によって収集し、DCMで洗浄し(2回)、乾燥させて、10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(2.095g、45%、純度86%)を黄色固体として得た。ES/MS(m/z):358.8/360.8/362.8(M-H).
中間体133
7,8-ジクロロ-5-メチル-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン1.00g、2.26mmol、純度82%)、2-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2H-1,2,3-トリアゾール(710mg、3.40mmol)、炭酸カリウム(939mg、6.79mmol)、Pd(dppf)Cl(222mg、0.272mmol)、1,4-ジオキサン(15mL)、及び水(3mL)を合わせた。Nでパージし、100℃に2時間加熱した。周囲温度に冷却し、EtOAcで希釈し、シリカゲルのプラグを通して濾過し、90%EtOAc/10%MeOHでシリカを通して十分にすすぎ、濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得た。残留物をDCM/MeOH(9:1)に懸濁させ、超音波処理し、真空濾過によって固体を収集し、DCM/MeOH(9:1)、次いでDCMで洗浄した。EtOAc中のMeOHで溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーによって濾液を精製し、生成物含有画分を濾過からの固体と合わせた。逆相クロマトグラフィーにより更に精製して、ラセミ7,8-ジクロロ-5-メチル-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H-オン(513mg、62%)をオフホワイト固体として得た。ES-MS(m/z):(35Cl/37Cl)364.0/366.0(M+H).
実施例146
(R)-7,8-ジクロロ-5-メチル-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(S)-7,8-ジクロロ-5-メチル-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体1)
及び
実施例147
(R)-7,8-ジクロロ-5-メチル-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(S)-7,8-ジクロロ-5-メチル-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体2)
SFCにより、ラセミ7,8-ジクロロ-5-メチル-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(513mg、1.41mmol)を精製して、表題化合物を得た(異性体1-RT=0.90分(100%ee)、201mg、39%;異性体2-RT=1.38分(100%ee)、229mg、45%;使用したキラル分析30%MeOH(0.5%DMEA):70%CO)。カラム:Chiralpak AD-H、30×250mm;移動相:40%MeOH(0.5%DMEA):60%CO;流量:100mL/分;カラム温度:40℃;検出:235nM。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)364.0/366.0(M+H).H NMR(DMSO-d6):11.54(s,1H),7.96(s,1H),7.73(t,J=6.4Hz,1H),7.15(s,1H),4.24(s,3H),3.55(ddd,J=14.6,6.5,3.3Hz,1H),3.35-3.28(m,2H),3.27(dd,J=14.6,6.5Hz,1H),3.16-3.06(m,1H),1.30(d,J=7.0Hz,3H).
中間体134
7,8-ジクロロ-10-ヒドロキシ-5-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H-オン
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H-オン(430mg、0.950mmol、80質量%)を1,4-ジオキサン(9mL)及び水(3mL)に溶解した。ナトリウムtert-ブトキシド(280mg、2.83mmol)及びtert-BuBrettPhos-Pd-G3(100mg、0.115mmol)を添加した。Nで脱気及びパージし(3回)、65℃で3時間撹拌した。水(100mL)で希釈し、100mLのEtOAcで抽出した(3回)。有機層を飽和NaCl水溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥させた。濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を、DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、ラセミ7,8-ジクロロ-10-ヒドロキシ-5-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(70mg、90質量%、22%)を黄色油として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)299.1/300.9(M+H).
中間体135
2-((7,8-ジクロロ-5-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル
7,8-ジクロロ-10-ヒドロキシ-5-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H-オン(70mg、0.187mmol、80質量%)をDMF(4mL)に溶解した。炭酸カリウム(80mg、0.579mmol)及びブロモアセトニトリル(30μL、0.430mmol)を添加した。周囲温度で3時間撹拌した。反応物を水(100mL)で希釈し、EtOAc(100mL、3回)で抽出し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、ラセミ2-((7,8-ジクロロ-5-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル(60mg、83質量%、79%)を黄色油として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)338.1/340.0(M+H)..
実施例148
(R)-2-((7,8-ジクロロ-5-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル又は(S)-2-((7,8-ジクロロ-5-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル(異性体1)
及び
実施例149
(R)-2-((7,8-ジクロロ-5-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル又は(S)-2-((7,8-ジクロロ-5-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル(異性体2)
SFCにより、2-((7,8-ジクロロ-5-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリル(60mg、83質量%、0.147mmol)を精製して、2-((7,8-ジクロロ-5-メチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)オキシ)アセトニトリルを分離されたエナンチオマーとして得た(異性体1-Rt=1.95分(100%ee)、8.53mg、17%;異性体2-Rt=2.42分(>99%ee)、13.05mg、25%)。カラム:DAICEL CHIRALPAK AD(250mm×30mm、10μm);移動相:50%CO:50%EtOH(0.1%NHO);流量:80mL/分)。使用したキラル分析-カラム:Chiralpak AD、50×4.6mm、3μm;移動相:5~40%EtOH(0.1%NHO)及びCO;流量:4mL/分)。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)338.0/339.9(M+H).
中間体136
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,5-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(1.39g、3.84mmol)及びEtOAc(38.4mL)を合わせた。周囲温度で5分間撹拌して、ベージュ色のスラリーを生成した。三臭化ピリジニウム(1.96g、6.14mmol)を添加し、一晩撹拌した。氷浴中で冷却し、ナトリウムエトキシド(11.5mL、30.7mmol、エタノール中21重量%)を滴下添加し、一晩撹拌した。氷/水でクエンチし、EtOAcで抽出した(5回)。合わせた有機層を飽和NaCl水溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物をTHF(17.1mL)に溶解し、氷浴中で予め冷却したMeMgBr(7.30mL、21.9mmol、ジエチルエーテル中3M)及びTHF(8.55mL)の混合物に滴下添加した。0℃で30分間撹拌した。塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した(5回)。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させた。N流下で蒸発させて、粗製10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,5-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(1.585g、2.1mmol、77%、純度50%)を褐色固体として得た。ES/MS(m/z):374.8/376.8/378.8(M+H).
中間体137
2-(7,8-ジクロロ-1,5-ジメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,5-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(0.5g、0.7mmol、純度50%)、4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-イソオキサゾール(0.4g、2mmol)、フッ化カリウム(0.2g、4mmol)、Pd(dppf)Cl(0.1g、0.2mmol)、DMSO(0.01L)及び水(3mL)を合わせた。窒素でパージし、100℃に設定した加熱ブロックに入れ、100℃で1時間50分間撹拌した。周囲温度に冷却し、EtOAcで希釈し、濾過した。有機層を水で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。EtOAc中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによる粗生成物を精製して、2-(7,8-ジクロロ-1,5-ジメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル(194mg、82%)を褐色固体及び異性体の混合物として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)336.0/338.0(M+H).
実施例150
2-((1S,5R)-7,8-ジクロロ-1,5-ジメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル又は2-((1R,5S)-7,8-ジクロロ-1,5-ジメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル(異性体1)
及び
実施例151
2-((1S,5S)-7,8-ジクロロ-1,5-ジメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル又は2-((1R,5R)-7,8-ジクロロ-1,5-ジメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル(異性体2)
及び
実施例152
2-((1S,5S)-7,8-ジクロロ-1,5-ジメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル又は2-((1R,5R)-7,8-ジクロロ-1,5-ジメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル(異性体3)
及び
実施例153
2-((1S,5R)-7,8-ジクロロ-1,5-ジメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル又は2-((1R,5S)-7,8-ジクロロ-1,5-ジメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル(異性体4)
SFCにより、2-(7,8-ジクロロ-1,5-ジメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトニトリル(185mg、0.550mmol)を精製して、表題化合物を得た(異性体1-Rt=1.90分(100%de)、27mg、14%;異性体2-Rt=2.30分(94.4%ee)、20mg、10%);(異性体3-Rt=3.29分(100%ee)、23mg、12%;異性体4-Rt=5.23分(100%ee)、38mg、20%)。カラム:Chiralpak AS-H、4.6×150mm;移動相:20%EtOH(0.5%DMEA):80%CO;流量:80mL/分;検出:230nM;カラム温度:40℃。ES/MS m/z:(35Cl/37Cl)336.0/338.0(M+H).異性体1及び4:H NMR(DMSO-d6):11.56(s,1H),7.80(t,J=6.1Hz,1H),7.21(s,1H),4.31(d,J=18.4Hz,1H),4.26(d,J=18.4Hz,1H),4.01(qd,J=7.5,1.3Hz,1H),3.86(ddd,J=14.8,5.6,1.5Hz,1H),3.22-3.14(m,1H),3.07(ddd,J=14.8,7.4,3.3Hz,1H),1.54(d,J=7.5Hz,3H),1.27(d,J=7.0Hz,3H).異性体2及び3:H NMR(DMSO-d6):11.35(s,1H),7.83-7.76(m,1H),7.23(s,1H),4.32(d,J=18.4Hz,1H),4.27(d,J=18.4Hz,1H),4.00(qd,J=7.6,1.4Hz,1H),3.55(ddd,J=14.5,11.5,5.0Hz,1H),3.20-3.04(m,3H),1.63(d,J=7.6Hz,3H),1.34(d,J=6.6Hz,3H).
中間体138
10-((2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)アミノ)-7,8-ジクロロ-1,5-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,5-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(0.1g、純度60%、0.2mmol)キサントホス-Pd-G2(0.01g、0.02mmol)及びリン酸三カリウム(0.1g、0.6mmol)を合わせた。1,4-ジオキサン(2mL)及び2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシエタンアミン(0.06g、0.3mmolを添加した。反応物をNでスパージし、102℃で15時間撹拌した。周囲温度に冷却し、減圧下で濃縮し、ヘキサン中のEtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。画分を合わせ、減圧下で濃縮し、真空オーブン中で乾燥させて、橙色油状生成物10-((2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)アミノ)-7,8-ジクロロ-1,5-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(58mg、80%)を異性体の混合物として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)470.0/472.0(M+H).
実施例154
(1S,5R)-7,8-ジクロロ-10-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-1,5-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(1R,5S)-7,8-ジクロロ-10-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-1,5-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体1)
及び
実施例155
(1R,5R)-7,8-ジクロロ-10-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-1,5-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(1S,5S)-7,8-ジクロロ-10-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-1,5-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体2)
及び
実施例156
(1R,5R)-7,8-ジクロロ-10-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-1,5-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(1S,5S)-7,8-ジクロロ-10-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-1,5-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体3)
及び
実施例157
(1S,5R)-7,8-ジクロロ-10-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-1,5-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(1R,5S)-7,8-ジクロロ-10-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-1,5-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体4)
10-((2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)アミノ)-7,8-ジクロロ-1,5-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(286mg、0.608mmol)をTHF(6.1mL)に溶解し、Nでパージした。TBAF(2.43mL、2.43mmol、THF中1.0M)を添加し、30分間撹拌し、N流下で濃縮した。0.20倍のスケールで反応を繰り返し、粗生成物を合わせた。粗生成物をシリカゲルのプラグを通して濾過し、EtOAcを用いてシリカを通して十分にすすぎ、濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得た。逆相クロマトグラフィーにより精製して、7,8-ジクロロ-10-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-1,5-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オンを4種のジアステレオマーの混合物として得た。ジアステレオマーをSFCによって分離して、表題化合物を白色固体として得た(異性体1-RT=0.77分(98.6%de)、40.5mg、16%;異性体2-RT=1.18分(95.8%de),19.8mg、8%;異性体3-RT=1.90分(100%de),20.4mg、8%;異性体4-RT=3.06分(98.8%de)、41.9mg、16%)。カラム:Chiralpak AS-H、21×150mm;移動相:35%EtOH:65%CO;流量:80mL/分;カラム温度:40℃;検出:245nM。
異性体1:ES/MS m/z:355.8/357.8(M+H);異性体2-ES/MS(m/z):356.2/358.2(M+H);異性体3-ES/MS m/z:356.2/358.2(M+H);異性体4-ES/MS m/z:356.2/358.2(M+H)。異性体1及び4:H NMR(DMSO-d6):11.03(s,1H),7.76(t,J=6.2Hz,1H),6.23(s,1H),4.97(t,J=5.3Hz,1H),4.93(s,1H),4.10(q,J=7.5Hz,1H),3.80(dd,J=14.3,6.2Hz,1H),3.71-3.60(m,2H),3.23-2.98(m,4H),1.54(d,J=7.5Hz,3H),1.24(d,J=6.8Hz,3H).異性体2及び3:H NMR(DMSO-d6):10.82(s,1H),7.78(t,J=6.2Hz,1H),6.26(s,1H),4.95(t,J=5.0Hz,1H),4.88(dd,J=4.5,5.9Hz,1H),4.13(q,J=7.6Hz,1H),3.73-3.61(m,2H),3.49(ddd,J=14.6,11.8,5.6Hz,1H),3.23-2.97(m,4H),1.62(d,J=7.6Hz,3H),1.29(d,J=6.7Hz,3H).
中間体139
2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-N-(7,8-ジクロロ-1,5-ジメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトアミド
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,5-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(558mg、0.890mmol、60%純度)、tert-BuBrettPhos-Pd-G3(79.1mg、89.0μmol)及び三塩基性リン酸カリウム(756mg、3.56mmol)を合わせた。1,4-ジオキサン(12.5mL)及び2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)アセトアミド(337mg、1.78mmol)を添加した。撹拌し、表面下ニードルを使用してNで5分間スパージし、102℃に加熱し、一晩撹拌した。周囲温度に冷却し、珪藻土を通して濾過し、減圧下で濃縮した。ヘキサン中のEtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-N-(7,8-ジクロロ-1,5-ジメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトアミド(0.68g、95%、60%純度)を異性体の混合物として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)484.2/486.2(M+H).
実施例158
トランス-N-(7,8-ジクロロ-1,5-ジメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミド
及び
実施例159
シス-N-(7,8-ジクロロ-1,5-ジメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミド
2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-N-(7,8-ジクロロ-1,5-ジメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)アセトアミド(0.680g、純度60%、842μmol)をTHF(8.42mL)に溶解した。Nでパージし、TBAF(3.37mL、3.37mmol、THF中1.0M)を添加した。Nで再びパージし、30分間撹拌した。N流下で濃縮し、逆相カラムクロマトグラフィーによって精製し、MeOHで粉砕し、乾燥させて、表題化合物を白色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)369.8/371.8(M+H).
トランス-(73.8mg、24%)-H NMR(DMSO-d6):11.42(br s,1H),9.54(br s,1H),7.76(t,J=6.2Hz,1H),7.39(s,1H),6.04(br s,1H),4.11(q,J=7.5Hz,1H),4.04(s,2H),3.81(dd,J=14.0,4.9Hz,1H),3.20-3.10(m,1H),3.10-3.01(m,1H),1.48(d,J=7.5Hz,3H),1.26(d,J=6.9Hz,3H).
シス(28mg、9%)-H NMR(DMSO-d6):11.21(s,1H),9.51(s,1H),7.81-7.74(m,1H),7.38(s,1H),6.50(s,1H),4.13(q,J=7.6Hz,1H),4.04(s,2H),3.56-3.44(m,1H),3.18-3.02(m,2H),1.56(d,J=7.6Hz,3H),1.33(d,J=6.6Hz,3H).
実施例160
N-((1S,5R)-7,8-ジクロロ-1,5-ジメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミド又はN-((1R,5S)-7,8-ジクロロ-1,5-ジメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミド(異性体1)
及び
実施例161
N-((1S,5R)-7,8-ジクロロ-1,5-ジメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミド又はN-((1R,5S)-7,8-ジクロロ-1,5-ジメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミド(異性体2)
SFCにより、ラセミトランス-N-(7,8-ジクロロ-1,5-ジメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミド(65mg、0.18mmol)を精製して、表題化合物を得た(異性体1-RT=1.24分(100%ee),33.51mg、52%;異性体2-RT=1.74分(100%ee)、27.51mg、42%)。カラム:(S,S)Whelk-O1、21.2×250mm;移動相:40%EtOH:60%CO;流量:80mL/分;カラム温度:40℃;検出:225nM。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)369.8/371.8(M+H).
中間体140
メチル7-メチル-8-オキソ-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-7-カルボキシレート
NaH(300mg、10.0mmol、60質量%)のトルエン(50mL)及びDMF(50mL)溶液に、メチル8-オキソ-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-7-カルボキシレート(3.00g、10.0mmol、85質量%)のトルエン(10mL)及びDMF(10mL)溶液を0℃で滴下添加した。周囲温度で1時間撹拌した。ヨードエタン(6.00g、40.0mmol)を上記反応混合物に添加し、25℃で16時間撹拌した。HOでクエンチし、EtOAcで抽出した(3回)。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。PE中のEtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、メチル7-エチル-8-オキソ-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-7-カルボキシレート(2g、85%質量、60%)を得た。H NMR(DMSO-d6):4.00-3.80(m,4H),3.65(s,3H),2.82(td,J=14.0,6.5Hz,1H),2.43(dd,J=13.8,3.4Hz,1H),2.36-2.26(m,1H),1.99(td,J=13.3,5.1Hz,1H),1.90-1.84(m,1H),1.81(d,J=14.0Hz,1H),1.70(dq,J=13.7,7.4Hz,1H),1.49(dq,J=13.7,7.4Hz,1H),0.78(t,J=7.4Hz,3H).
中間体141
メチル5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-エチル-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン]-1-カルボキシレート
(5-ブロモ-2,3-ジクロロフェニル)ヒドラジン(1.06g、3.72mmol、90質量%)、メチル7-エチル-8-オキソ-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-7-カルボキシレート(1.00g、3.72mmol、90質量%)及び酢酸(223mg、3.72mmol)をEtOH(15mL)中で合わせた。N雰囲気下、75℃で2時間撹拌した。周囲温度に冷却し、濾過し、フィルターケーキを減圧下で乾燥させて、黄色固体を得た。固体をトルエン(120mL)に溶解し、乾燥ZnCl(2.70g、20.0mmol)を添加した。N雰囲気下、145℃で2時間撹拌した。減圧下で濃縮し、残留物をキシレン(56mL)に溶解した。乾燥ZnCl(2.70g、20.0mmol)を添加し、N雰囲気下、145℃で4日間撹拌した。周囲温度に冷却し、EtOAc及びHOで希釈し、2NNaOH水溶液を上記混合物に添加し、分離した。濁った水層を6N HCl水溶液で約pH7に中和し、次いで、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。PE中のEtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、メチル5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-エチル-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン]-1-カルボキシレート(6g、70質量%、50%)を得た。ES/MS(m/z):462.0/463.9/465.9(M+H).
中間体142
5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-エチル-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン]-1-カルボン酸
5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-エチル-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン]-1-カルボン酸メチル(6.00g、9.07mmol、70質量%)のMeOH(45mL)及びTHF(45mL)溶液に、5N NaOH水溶液(3.6mL、18.1mmol)を添加した。50℃で16時間撹拌した。水で希釈し、6NHCl水溶液の添加によりpH=3に酸性化し、濃縮して溶媒の大部分を減圧下で除去した。DCMで抽出し(3回)、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。EtOAc及びPEの混合物中で固化し、濾過し、乾燥させた。粗生成物をEtOAc/PE中のDCMで粉砕して、5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-エチル-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン]-1-カルボン酸(4.36g、95%質量、99+%)を得た。ES/MS(m/z):447.9/449.9/451.8(M+H).
中間体143
5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-エチル-1,2,4,9-テトラヒドロ-3H-カルバゾール-3-オン
酢酸(29mL)中の5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-エチル-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン]-1-カルボン酸(3.30g、7.00mmol、95質量%)の溶液を、N雰囲気下、120℃で16時間撹拌した。減圧下で濃縮し、粗生成物をPE中のEtOAcで粉砕することによって精製して、5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-エチル-1,2,4,9-テトラヒドロ-3H-カルバゾール-3-オン(750mg、80%質量、23%)を得た。ES/MS(m/z):359.8/361.7/363.9(M+H).
中間体144
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-エチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
メタンスルホン酸(9.00g、93.7mmol)中の5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-エチル-1,2,4,9-テトラヒドロ-3H-カルバゾール-3-オン(250mg、0.554mmol、80質量%)の混合物に、0℃で、NaN(70mg、1.1mmol)をゆっくり添加した。0℃で30分間、次いで20℃で16時間撹拌した。反応混合物を氷水に注ぎ入れ、6N水溶液NaOHでpH=10に塩基性化し、EtOAcで抽出した(3回)。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-エチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(110mg、84%純度、44%)を得た。ES/MS(m/z):374.9/376.8/378.7(M+H).
実施例162
7,8-ジクロロ-5-エチル-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-エチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(110mg、0.246mmol、84質量%)、2-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2H-1,2,3-トリアゾール(144mg、0.344mmol、50質量%)、Pd(dppf)Cl(18mg、0.025mmol)及びNaCO(78mg、0.74mmol)を1,4-ジオキサン(4mL)及びHO(1mL)中で合わせた。Nで脱気及びパージした(3回)。N雰囲気下、90℃で2時間撹拌した。減圧下で濃縮し、水で希釈し、EtOAcで抽出し(3回)、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。分取HPLCにより精製し、SFC(カラム:DAICEL CHIRALPAK AD(250×30mm、10μm);移動相:45%EtOH(0.1%NHO);55%CO;流量:80mL/分)。減圧下で濃縮し、凍結乾燥させ、次いでACNで粉砕して、7,8-ジクロロ-5-エチル-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(23.05mg、26%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)378.0/379.8(M+H).
実施例163
7,8-ジクロロ-5-エチル-10-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
1,4-ジオキサン(20mL)及びTHF(1mL)中の10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-エチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(120mg、0.287mmol、90質量%)、2-アミノエタン-1-オール(35mg、0.57mmol)、Pd(dba)(26mg、0.029mmol)、キサントホス(33mg、0.057mmol)及び炭酸セシウム(327mg、1.01mmol)を合わせた。Nで脱気及びパージした(3回)。110℃で16時間撹拌した。減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、減圧下で濃縮した。次いで、逆相分取HPLCにより精製して、7,8-ジクロロ-5-エチル-10-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(27.91mg、27%)を黄色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)355.8/357.9(M+H).
中間体145
メチル8-オキソ-7-プロピル-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-7-カルボキシレート
水素化ナトリウム(1.1g、48.0mmol、60質量%)のトルエン(50mL)及びDMF(50mL)溶液に、8-オキソ-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-7-カルボン酸メチル(10g、40.0mmol、85質量%)のトルエン(10mL)及びDMF(10mL)溶液を0℃で滴下添加した。25℃で1時間撹拌した。ヨウ化プロピル(20.0g、120mmol)を上記反応混合物に添加し、25℃で16時間撹拌した。水でクエンチし、EtOAcで抽出した(3回)。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。PE中のEtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、メチル8-オキソ-7-プロピル-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-7-カルボキシレート(7g、60%)を得た。H NMR(DMSO-d6):4.00-3.80(m,4H),3.64(s,3H),2.82(td,J=14.0,6.5Hz,1H),2.44(dd,J=13.8,3.5Hz,1H),2.31(ddd,J=14.4,4.9,3.4Hz,1H),1.98(td,J=13.3,5.1Hz,1H),1.90-1.84(m,1H),1.81(d,J=14.0Hz,1H),1.66-1.55(m,1H),1.44-1.28(m,2H),1.06-0.90(m,1H),0.82(t,J=7.0Hz,3H).
中間体146
メチル8-(2-(5-クロロ-2,3-ジクロロフェニル)ヒドラジニリデン)-7-プロピル-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-7-カルボキシレート
EtOH(100mL)中の(5-ブロモ-2,3-ジクロロフェニル)ヒドラジン(6.99g、24.6mmol、90質量%)及びメチル8-オキソ-7-プロピル-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-7-カルボキシレート(7.00g、24.6mmol、90質量%)の溶液に、酢酸(1.48g、24.6mmol)を添加した。N雰囲気下、75℃で2時間撹拌した。周囲温度に冷却し、濾過し、濾過ケーキを減圧下で乾燥させて、メチル8-(2-(5-ブロモ-2,3-ジクロロフェニル)ヒドラジニリデン)-7-プロピル-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-7-カルボキシレート(10g、70%)を得た。H NMR(DMSO-d6):8.83(s,1H),7.47(d,J=2.3Hz,1H),7.28(d,J=2.3Hz,1H),3.98-3.89(m,2H),3.88-3.77(m,2H),3.63(s,3H),2.92(dt,J=15.0,4.4Hz,1H),2.41-2.31(m,1H),2.40(d,J=13.8Hz,1H),1.88(td,J=12.4,3.0Hz,1H),1.79-1.68(m,2H),1.68-1.48(m,2H),1.66(d,J=13.8Hz,1H),1.21-1.08(m,1H),0.93(t,J=7.1Hz,3H).
中間体147
メチル5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-プロピル-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン]-1-カルボキシレート
トルエン(120mL)中のメチル8-(2-(5-ブロモ-2,3-ジクロロフェニル)ヒドラジニリデン)-7-プロピル-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-7-カルボキシレート(10.0g、17.0mmol、85質量%)の溶液に、乾燥ZnCl(2.80g、21.0mmol)を添加した。N雰囲気下、145℃で2時間撹拌した。減圧下で濃縮し、残留物をキシレン(57mL)に溶解した。乾燥ZnCl(2.80g、21.0mmol)を添加し、N雰囲気下、145℃で4日間撹拌した。周囲温度に冷却し、EtOAc及びHOで希釈した。2N NaOH水溶液を上記混合物に添加し、分離した。濁った水層を6N HCl水溶液でpH=7に中和し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。PE中のEtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、メチル5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-プロピル-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン]-1-カルボキシレート(2.50g、27%)を得た。ES/MS(m/z):475.9/477.9/479.8(M+H).
中間体148
5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-プロピル-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン]-1-カルボン酸
5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-プロピル-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン]-1-カルボン酸メチル(2.50g、4.98mmol、90質量%)のMeOH(24mL)及びTHF(24mL)溶液に、5N NaOH水溶液(1.9mL)を添加した。50℃で16時間撹拌した。水で希釈し、5N HCl水溶液でpH=3に酸性化し、次いでDCMで抽出した(2回)。有機層を合わせ、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。EtOAc/PE中のDCMで粉砕することによって精製して、5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-プロピル-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン]-1-カルボン酸(1.85g、80%)を得た。ES/MS(m/z):461.8/463.8/465.8(M+H).
中間体149
5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-プロピル-1,2,4,9-テトラヒドロ-3H-カルバゾール-3-オン
酢酸(7mL)中の5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-プロピル-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン]-1-カルボン酸(930mg、1.91mmol、95質量%)の溶液をNで脱気及びパージした(10回)。125℃で40時間撹拌した。減圧下で濃縮し、PE/DCMで粉砕することによって精製して、5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-プロピル-1,2,4,9-テトラヒドロ-3H-カルバゾール-3-オン(280mg、37%)を得た。H NMR(DMSO-d6):11.81(s,1H),7.41(s,1H),3.90(d,J=20.4Hz,1H),3.68(d,J=20.4Hz,1H),3.40-3.28(m,1H),2.93(dd,J=14.2,6.7Hz,1H),1.73-1.62(m,1H),1.54-1.42(m,1H),1.41-1.16(m,2H),0.86(t,J=7.3Hz,3H).
中間体150
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-プロピル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
メタンスルホン酸(6mL)中の5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-プロピル-1,2,4,9-テトラヒドロ-3H-カルバゾール-3-オン(280mg、0.709mmol、95質量%)の溶液に、NaN(20mg、0.31mmol)を0℃でゆっくり添加した。0℃で30分間、次いで20℃で16時間撹拌した。氷水中に注ぎ入れ、6NNaOH水溶液でpH=10に塩基性化し、EtOAcで抽出した(3回)。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-プロピル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(145mg、47%)を得た。ES/MS(m/z):388.8/390.8/392.8(M+H).
実施例164
7,8-ジクロロ-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-5-プロピル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-プロピル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(145mg、0.335mmol、90質量%)、2-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2H-1,2,3-トリアゾール(196mg、0.468mmol、50質量%)、Pd(dppf)Cl(25mg、0.034mmol)及びNaCO(106mg、1.00mmol)を1,4-ジオキサン(5mL)及びHO(1.25mL)中で合わせた。N雰囲気下、90℃で6時間撹拌した。減圧下で濃縮し、水で希釈し、EtOAcで抽出した(3回)。有機層を合わせ、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、減圧下で濃縮した。次いで、DCMで粉砕し、SFC(カラム:DAICEL CHIRALPAK AD(250×30mm、10μm)によって更に精製した。移動相:35%EtOH(0.1%NHO);65%CO;流量(ml/分):80)。減圧下で濃縮し、凍結乾燥させて、7,8-ジクロロ-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-5-プロピル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(31.60mg、23%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)392.1/394.0(M+H).
中間体151
7-メチル-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-オン
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(170mL、170mmol、THF中1M)のTHF(100mL)溶液に、1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-オン(20.0g、0.13 mol)のTHF(200mL)溶液をN下-78℃で15分かけて滴下添加した。-78℃で30分間撹拌した。上記反応物にヨードメタン(22.0g、150mmol)を添加し、-78℃で20分間撹拌し、周囲温度に温め、周囲温度で2時間、N雰囲気下で撹拌した。飽和NHCl水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出する。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。PE中のEtOAcで溶出するフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、減圧下で濃縮して、7-メチル-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-オン(11.5g、90%質量、47%)を得た。H NMR(DMSO-d6):4.02-3.87(m,4H),2.70-2.48(m,2H),2.22-2.14(m,1H),2.05-1.82(m,3H),1.65(t,J=13.1Hz,1H),0.89(d,J=6.6Hz,3H).
中間体152
2-メチルシクロヘキサン-1,4-ジオン
DCM(150mL)中の7-メチル-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-オン(11.5g、60.8mmol、90質量%)の溶液に、TFA(92.6mL、1.22mol)を添加した。25℃で16時間撹拌した。NaHCOでクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。PE中のEtOAcで溶出するフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、減圧下で濃縮して、2-メチルシクロヘキサン-1,4-ジオン(5.40g、90%質量、63%)を得た。H NMR(DMSO-d6):2.93-2.75(m,2H),2.68-2.43(m,5H),0.98(d,J=6.8Hz,3H).
中間体153
5-ブロモ-7,8-ジクロロ-2-メチル-1,2,4,9-テトラヒドロ-3H-カルバゾール-3-オン
2-メチルシクロヘキサン-1,4-ジオン(5.4g、39mmol、90質量%)及び(5-ブロモ-2,3-ジクロロフェニル)ヒドラジン(8.8g、31mmol、90質量%)をトルエン(300mL)中で合わせ、130℃で3時間撹拌した。N雰囲気下でDean-Starkトラップを用いた。減圧下で濃縮して、粗製ヒドラゾンを黄色固体(14g)として得た。粗製ヒドラゾンを、トルエン中の乾燥ZnCl(6.30g、46.0mmol)と合わせ、N雰囲気下でDean-Starkトラップを用いて130℃で3日間還流した。別のバッチの乾燥ZnCl(6.30g、46.0mmol)を添加し、130℃で更に2日間撹拌した。周囲温度に冷却し、減圧下で濃縮した。EtOAc及び飽和NaHCO水溶液で希釈して、多くの固体を生成した。2M HCl水溶液をゆっくり添加して混合物のpHを7に調整し、固体を溶解した。層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。PE中のEtOAで溶出するフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、5-ブロモ-7,8-ジクロロ-2-メチル-1,2,4,9-テトラヒドロ-3H-カルバゾール-3-オン(1.50g、9%)を得た。H NMR(DMSO-d6):11.82(s,1H),7.38(s,1H),3.92(d,J=19.8Hz,1H),3.67(d,J=19.8Hz,1H),3.24(dd,J=16.2,6.9Hz,1H),3.01-2.89(m,1H),2.75(dd,J=16.2,11.0Hz,1H),1.12(d,J=6.5Hz,3H).
中間体154
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-4-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
メタンスルホン酸(10mL)中の5-ブロモ-7,8-ジクロロ-2-メチル-1,2,4,9-テトラヒドロ-3H-カルバゾール-3-オン(500mg、11.15mmol、80質量%)の混合物に、NaN(230mg、3.54mmol)を0℃で少しずつ添加した。25℃で16時間撹拌した。氷水を注ぎ入れ、EtOAcで抽出した。濾過して固体を集め、濾液をEtOAcで抽出した。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し(100mL)、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM中のMeOHで溶出するフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによって固体及び抽出物を精製し、次いで減圧下で濃縮して、10-ブロモ-7,8-ジクロロ-4-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(400mg、89%質量、85%)を得た。ES/MS(m/z):361.0/363.0/364.9(M+H).
実施例165
7,8-ジクロロ-10-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-4-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-4-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(150mg、0.331mmol、80質量%)、2-アミノエタン-1-オール(41mg、0.66mmol)、Pd(dba)(30mg、0.033mmol)、キサントホス(19mg、0.033mmol)及び炭酸セシウム(270mg、0.829mmol)を1,4-ジオキサン中で合わせた。Nで脱気及びパージした(3回)。N雰囲気下、100℃で16時間撹拌した。濾過し、濾液を水で希釈し、次いでEtOAcで抽出した。有機層を合わせ、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。分取HPLCにより精製した。減圧下で濃縮し、凍結乾燥させて、7,8-ジクロロ-10-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-4-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(17.70mg、16%)を黄色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)342.0/344.0(M+H).
中間体155
メチル7-(2-メトキシエチル)-8-オキソ-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-7-カルボキシレート
メチル8-オキソ-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-7-カルボキシレート(6.42g、25.2mmol、純度84%)、炭酸カリウム(5.27g、37.8mmol)、ヨウ化カリウム2.11g、12.6mmol)、及びDMF(50mL)を合わせた。Nでパージし、1-ブロモ-2-メトキシエタン(2.93mL、47.0mmol)を添加した。80℃で24時間撹拌し、濾過し、50mLの水を濾液に添加し、5M HClをpH7までゆっくり添加した。減圧下で濃縮し、残留物をEtOAcと水との間で分配し、層を分離した。有機層を水及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、濾過し、無水NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。ヘキサン/EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、減圧下で乾燥させて、メチル7-(2-メトキシエチル)-8-オキソ-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-7-カルボキシレート(4.75g、69%)を無色油として得て、これを静置すると白色固体に結晶化した。GCMS(m/z):272.1.H NMR(CDCl):4.07-3.92(m,4H),3.72(s,3H),3.53-3.47(ddd,J=9.8,6.6,5.8Hz,1H),3.37(dt,J=9.8,6.8Hz,1H),3.25(s,3H),3.02(ddd,J=14.5,11.4,8.8Hz,1H),2.63(dd,J=14.0,2.3Hz,1H),2.48(dt,J=14.5,4.2Hz,1H),2.07-1.96(m,3H),1.89(quintet,J=6.9Hz,1H),1.81(d,J=14.0Hz,1H).
中間体156
メチル(E)-8-(2-(5-ブロモ-2,3-ジクロロフェニル)ヒドラジニリデン)-7-(2-メトキシエチル)-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-7-カルボキシレート
メチル7-(2-メトキシエチル)-8-オキソ-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-7-カルボキシレート(14.3g、52.4mmol)、MeOH(105mL)、酢酸(3.0mL、52mmol)、及び(5-ブロモ-2,3-ジクロロフェニル)ヒドラジン(13.7g、52.5mmol)をN下で合わせた。20時間還流し、周囲温度に冷却し、トルエンと共沸させ(3回)、70℃で減圧下で乾燥させて、メチル(E)-8-(2-(5-ブロム-2,3-ジクロロフェニル)ヒドラジニリデン)-7-(2-メトキシエチル)-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-7-カルボキシレート(28.5g、99+%、94%純度)を橙色シロップとして得た。ES/MS(m/z):508.8/510.8/512.8(M+H).
中間体157
メチル5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-(2-メトキシエチル)-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン]-1-カルボキシレート
フラスコに塩化亜鉛(17.2g、126mmol)を入れ、塩化亜鉛が自由流動固体になるまで真空下で加熱した。フラスコを周囲温度に冷却し、N下でメチル(E)-8-(2-(5-ブロム-2,3-ジクロロフェニル)ヒドラジニリデン)-7-(2-メトキシエチル)-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-7-カルボキシレート(28.5g、52.5mmol)のキシレン溶液(175mL)を添加した。窒素でパージし、5日間還流した。周囲温度に冷却して、EtOAc及び飽和重炭酸ナトリウム水溶液を添加し、次いで5M HClをpH7になるまでゆっくり添加した。層を分離し、水層をEtOAcで抽出した(4回)。合わせた有機層を飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。ヘキサン中のEtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。DCM中のEtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって更に精製し、減圧下で乾燥させて、5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-(2-メトキシエチル)-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン]-1-カルボン酸メチル(11.46g、44%)を黄色固体として得た。ES/MS(m/z):491.8/493.8/495.8(M+H).
中間体158
5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-(2-メトキシエチル)-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン]-1-カルボン酸
メチル5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-(2-メトキシエチル)-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン]-1-カルボキシレート(11.46g、23.00mmol)、THF(100mL)、及びMeOH(100mL)を合わせた。5M水酸化ナトリウム水溶液(9.20mL、46.0mmol)を添加し、周囲温度で3日間撹拌した。5M HCl水溶液(9.20mL、46.0mmol)を滴下添加し、減圧下で濃縮した。残留物をDCM中のMeOH(1:9)に懸濁させ、超音波処理し、濾過し、固体をDCMですすいだ。濾液を無水NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮し、DCMと共沸させ、減圧下で乾燥させて、5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-(2-メトキシエチル)-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン]-1-カルボン酸(11.84g、95%、純度88%)を淡橙色固体として得た。ES/MS(m/z):477.8/479.8/481.8(M+H).
中間体159
5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-(2-メトキシエチル)-1,2,4,9-テトラヒドロ-3H-カルバゾール-3-オン
5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-(2-メトキシエチル)-1,2,4,9-テトラヒドロスピロ[カルバゾール-3,2’-[1,3]ジオキソラン]-1-カルボン酸(11.84g、21.75mmol、純度88%、使用直前にトルエンと共沸させた)及び酢酸(87mL)をN下で合わせた。Nでパージし、125℃で3日間撹拌した。周囲温度に冷却し、減圧下で濃縮し、トルエンと2回共沸させた。残留物を2:1のヘキサン/トルエンに懸濁させ、固体を真空濾過によって回収し、ヘキサンで洗浄し(2回)、乾燥させて、5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-(2-メトキシエチル)-1,2,4,9-テトラヒドロ-3H-カルバゾール-3-オン(8.09g、94%)をクリーム色固体として得た。ES/MS(m/z):389.8/391.8/393.8(M+H).
中間体160
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-(2-メトキシエチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
5-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-(2-メトキシエチル)-1,2,4,9-テトラヒドロ-3H-カルバゾール-3-オン(4.00g、10.2mmol)のメタンスルホン酸(68mL)中の懸濁液を氷水浴中で溶媒がほぼ凍結するまで冷却した。アジ化ナトリウム(798mg、12.3mmol)をゆっくり添加し、0℃で30分間撹拌し、周囲温度に温め、混合物を周囲温度で30分間撹拌した。反応混合物を氷と2M炭酸カリウム水溶液の混合物に撹拌しながら滴下添加し、沈殿物を形成させた。固体を真空濾過によって回収し、水で洗浄し(3回)、乾燥させて、淡褐色固体を得た。固体をDCM中のMeOH(1:9)に懸濁させ、超音波処理し、真空濾過によって固体を回収し、DCM中のMeOH(1:9)、次いでDCMで洗浄し、乾燥させて、10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-(2-メトキシエチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(1.94g、44%)をクリーム色固体として得た。ES/MS(m/z):404.8/406.8/408.8(M+H).
実施例166
7,8-ジクロロ-5-(2-メトキシエチル)-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-(2-メトキシエチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(300mg、0.702mmol)、2-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2H-1,2,3-トリアゾール(229mg、1.05mmol)、炭酸カリウム(291mg、2.11mmol)、Pd(dppf)Cl(86mg、0.105mmol)、1,4-ジオキサン(4.7mL)、及び水(0.9mL)を合わせた。Nでパージし、100℃に2時間加熱した。周囲温度に冷却し、90%EtOAc/10%MeOHで希釈し、シリカゲルのプラグを通して濾過し、90%EtOAc/10%MeOHでシリカを通して十分にすすぎ、濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得た。EtOAc中のMeOHで溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーによって粗生成物を精製した。逆相クロマトグラフィーにより更に精製して、7,8-ジクロロ-5-(2-メトキシエチル)-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン66mg、23%)をクリーム色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)407.8/409.8(M+H).
実施例167
(R)-7,8-ジクロロ-5-(2-メトキシエチル)-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体1)
及び
実施例168
(S)-7,8-ジクロロ-5-(2-メトキシエチル)-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体2)
SFCにより、ラセミ7,8-ジクロロ-5-(2-メトキシエチル)-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(61mg、0.15mmol)を精製して、(R)-7,8-ジクロロ-5-(2-メトキシエチル)-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体1-RT=1.42分(100%ee)、24mg、39%;使用したキラル分析25%MeOH:75%CO)及び(S)-7,8-ジクロロ-5-(2-メトキシエチル)-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体2-RT=3.04分(99%ee)、24mg、39%;使用したキラル分析25%MeOH:75%CO)を得た。カラム:Chiralpak AD-H、21×150mm;移動相:40%MeOH:60%CO;流量:80mL/分;カラム温度:40℃;検出:225nM。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)408.0/410.0(M+H).
中間体161
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-エトキシ-5-(2-メトキシエチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-(2-メトキシエチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(622mg、1.53mmol)をEtOAc(10mL)に溶解した。周囲温度で5分間撹拌し、次いでピリジニウムブロミドペルブロミド(735mg、2.30mmol)を添加した。24時間後、反応物を氷水浴中で冷却した。10分後、ナトリウムエトキシド(1.94g、2.23mL、5.97mmol、エタノール中21重量%)を添加した。氷水浴中で5分間撹拌し、次いで周囲温度で更に24時間撹拌した。混合物をEtOAc(100mL)で希釈した。少量の珪藻土を添加し、濾過し、EtOAc(200mL)及び水(200mL)ですすいだ。濾液を分液漏斗に移した。EtOAcで抽出し、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、不純な10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-エトキシ-5-(2-メトキシエチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(700mg、99+%)を得た。ES/MS(m/z):448.8/450.8(M+H).
中間体162
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-(2-メトキシエチル)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
MeMgBr(3.11mL、9.33mmol、ジエチルエーテル中3M)をTHF(6mL)中で希釈し、0℃に冷却した。THF(6mL)中の10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-エトキシ-5-(2-メトキシエチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(700mg、1.56mmol)の溶液をゆっくり滴下添加した。0℃で8時間撹拌した。10%クエン酸水溶液(50mL)でゆっくりクエンチし、分液漏斗に移した。EtOAcで抽出し、飽和無水NaClで洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。DCM/EtOAc/MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-(2-メトキシエチル)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(300mg、46%)をジアステレオマーの黄色固体混合物として得た。ES/MS(m/z):418.8/420.8/422.8(M+H).
中間体163
トランス-10-((2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)アミノ)-7,8-ジクロロ-5-(2-メトキシエチル)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
及び
中間体164
シス-10-((2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)アミノ)-7,8-ジクロロ-5-(2-メトキシエチル)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
1,4-ジオキサン(5mL)中で10-ブロモ-7,8-ジクロロ-5-(2-メトキシエチル)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(450mg、1.07mmol)、2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エタン-1-アミン(188mg、1.07mmol)、リン酸三カリウム(909mg、4.28mmol)及びキサントホス-Pd-G2(190mg、0.214mmol)を合わせた。Nでパージし、100℃に加熱した。一晩撹拌した。混合物を周囲温度に冷却し、EtOAcで希釈した。飽和重炭酸ナトリウム溶液及び飽和NaCl水溶液で洗浄した。有機層を、NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。EtOAc及びMeOH中のDCMで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーを用いて精製した。ジジアステレオマーの混合物を濃縮し、逆相クロマトグラフィーによって精製して、分離したシス異性体及びトランス異性体を得た。ES/MS(m/z):514.4/516.4(M+H).
トランス(237mg,43%)-H NMR(DMSO-d6):11.04(s,1H),7.73(t,J=6.3Hz,1H),6.27(s,1H),4.94(t,J=5.4Hz,1H),4.10(q,J=7.5Hz,1H),3.87-3.81(m,3H),3.72(dd,J=5.5,14.5Hz,1H),3.52-3.46(m,3H),3.30-3.30(m,5H),3.25-3.16(m,4H),2.03-1.95(m,1H),1.77-1.70(m,1H),1.55(d,J=7.5Hz,4H),0.89(s,9H),0.08(s,6H)
シス-(212mg,39%)-H NMR(DMSO-d6):10.92(s,1H),7.72(t,J=6.2Hz,1H),6.29(s,1H),4.80(t,J=5.3Hz,1H),4.13(q,J=7.6Hz,1H),3.89-3.83(m,2H),3.67-3.59(m,1H),3.38(t,J=6.4Hz,2H),3.32(s,2H),3.25(s,7H),3.12-3.05(m,1H),2.45-2.33(m,1H),2.22-2.14(m,1H),1.92-1.82(m,1H),1.62(d,J=7.7Hz,4H),0.88(s,9H),0.08(s,6H).
実施例169
トランス-7,8-ジクロロ-10-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-5-(2-メトキシエチル)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
ラセミトランス-10-((2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)アミノ)-7,8-ジクロロ-5-(2-メトキシエチル)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(95mg、0.18mmol)及びTHF(2mL)を合わせた。TBAF(0.74mL、0.74mmol、THF中1.0M)を加え、周囲温度で1時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮し、EtOAc(50mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム溶液及び飽和NaCl水溶液で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、ラセミトランス-7,8-ジクロロ-10-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-5-(2-メトキシエチル)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(75mg、100%)を得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)400.2/402.2(M+H).
実施例170
シス7,8-ジクロロ-10-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-5-(2-メトキシエチル)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
ラセミシス-10-((2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)アミノ)-7,8-ジクロロ-5-(2-メトキシエチル)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(95mg、0.18mmol)及びTHF(2mL)を合わせた。TBAF(0.74mL、0.74mmol、THF中1.0M)を加え、周囲温度で1時間撹拌した。反応物を濃縮し、EtOAc(50mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム溶液及び飽和NaCl水溶液で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、ラセミシス7,8-ジクロロ-10-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-5-(2-メトキシエチル)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(70mg、95%)を得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)400.2/402.2(M+H).
実施例171
(1R,5S)-7,8-ジクロロ-10-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-5-(2-メトキシエチル)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(1S,5R)-7,8-ジクロロ-10-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-5-(2-メトキシエチル)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体1)
及び
実施例172
(1R,5S)-7,8-ジクロロ-10-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-5-(2-メトキシエチル)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(1S,5R)-7,8-ジクロロ-10-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-5-(2-メトキシエチル)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体2)
SFCにより、ラセミトランス-7,8-ジクロロ-10-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-5-(2-メトキシエチル)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(70mg、0.17mmol)を精製して、表題化合物を得た(異性体1-Rt=0.98分(97%ee)22mg、32%;異性体2-Rt=1.71分(99%ee)21mg、31%)。カラム:Chiralpak AD-H、21×150mm;移動相:25%MeOH:75%CO;流量:80mL/分;検出:225nM。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)400.2/402.2(M+H).
実施例173
(1S,5S)-7,8-ジクロロ-10-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-5-(2-メトキシエチル)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(1R,5R)-7,8-ジクロロ-10-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-5-(2-メトキシエチル)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体1)
及び
実施例174
(1S,5S)-7,8-ジクロロ-10-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-5-(2-メトキシエチル)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(1R,5R)-7,8-ジクロロ-10-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-5-(2-メトキシエチル)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体2)
SFCにより、ラセミシス-7,8-ジクロロ-10-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-5-(2-メトキシエチル)-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(70mg、0.17mmol)を精製して、表題化合物を得た(異性体1-Rt=1.98分(96%ee)18mg、26%;異性体2-Rt=2.80分(93%ee)19mg、27%)。カラム:Chiralpak AD-H、21×150mm;移動相:25%MeOH:75%CO;流量:80mL/分;検出:225nM。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)400.2/402.2(M+H).
実施例175
(R)-7,8-ジクロロ-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-5-(2-モルホリノエチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(S)-7,8-ジクロロ-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-5-(2-モルホリノエチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
単一のエナンチオマー7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシエチル)-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体1、0.29g、0.74mmol)をDCM(3mL)に溶解した。N下、周囲温度で、TEA(74mg、0.74mmol)、続いてメタンスルホニルクロリド(84mg、0.74mmol)を添加した。8時間撹拌した。モルホリン(63μL、0.74mmol)を添加し、50℃に加熱した。50℃で一晩撹拌した。周囲温度に冷却し、シリカプレカラムに直接充填した。DCM及びMeOH中7Nアンモニアで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、逆相クロマトグラフィーにより更に精製して、(R)-7,8-ジクロロ-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-5-(2-モルホリノエチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(S)-7,8-ジクロロ-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-5-(2-モルホリノエチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(61mg、18%)をオフホワイト固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)463.2/465.2(M+H)..
中間体165
2-(7,8-ジクロロ-10-(シアノメチル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)酢酸
エチル2-(10-ブロモ-7,8-ジクロロ-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)アセテート(0.16g、0.368mmol)、DMSO(5mL)、水(1.25mL)、4-イソオキサゾールボロン酸ピナコールエステル(0.16mg、0.804mmol)、Pd(dppf)Cl(0.05g、0.068mmol)、及びKF(0.150g、2.58mmol)を合わせた。マイクロ波により100℃で1時間撹拌した。水でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、混合物を濃縮して、減圧下で乾燥させた。DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより残留物を精製した。精製した物質、DMF(3mL)、水(3mL)及びKF(0.09g、1.5mmol)を合わせた。100℃で18時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮乾固した。残留物を逆相カラムクロマトグラフィーにより精製して、2-(7,8-ジクロロ-10-(シアノメチル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)酢酸を褐色固体として得た(20mg、28.2%)。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)366.0/368.0(M+H).
実施例176
メチル2-(7,8-ジクロロ-10-(シアノメチル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)アセテート
2-(7,8-ジクロロ-10-(シアノメチル)-2-オキソ-3,4,5,6-テトラヒドロ-1H-アゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)酢酸(20mg、0.055mmol)、メタノール(1mL)及び硫酸(0.01mL、0.2mmol)を合わせた。周囲温度で18時間撹拌した。混合物を減圧下で蒸発乾固させた。残留物を逆相クロマトグラフィーにより精製して、メチル2-(7,8-ジクロロ-10-(シアノメチル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-5-イル)アセテートを白色固体(14.9mg、72%)として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)380.0/382.0(M+H)..
中間体166
7,8-ジクロロ-5-(2-ヨードエチル)-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
トリフェニルホスフィン(0.32g、1.2mmol)、イミダゾール(82mg、1.2mmol)及びヨウ素(0.31g、1.2mmol)を無水DCM(4.0mL)中で合わせた。ラセミ7,8-ジクロロ-5-(2-ヒドロキシエチル)-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(0.49g、純度65%、0.81mmol)を0℃で少しずつ添加した。混合物を周囲温度に温め、一晩撹拌した。Naの20%(w/v)水溶液、水、及び飽和NaCl水溶液で洗浄した。NaSO上で有機層を乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。EtOAc中のMeOHで溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、7,8-ジクロロ-5-(2-ヨードエチル)-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(270mg、63%)を褐色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)503.8/505.8(M+H).
実施例177
7,8-ジクロロ-5-(3,3-ジフルオロプロピル)-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
ラセミ7,8-ジクロロ-5-(2-ヨードエチル)-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(133mg、0.251mmol)、トリフルオロメタンスルホネート銅(II)(12.4mg、34.3μmol)、及び2,2’-;6’,2’’-テルピリジン(8.00mg、34.3μmol)を合わせた。窒素でパージし、DMSO(343μL)を添加し、1分間撹拌した。(DMPU)Zn(CFH)(109mg、257μmol)のDMSO(343μL)溶液を添加し、同時に2,4,6-トリメチルベンゼンジアゾニウムテトラフルオロホウ酸塩(100mg、0.429mmol)のDMSO(343μL)溶液を滴下添加した。2時間撹拌し、DMSO(343μL)中の(DMPU)Zn(CFH)(109mg、257μmol)を添加し、更なる時間撹拌した。0.2mLのDMSO中の2,4,6-トリメチルベンゼンジアゾニウムテトラフルオロホウ酸塩(40mg、0.172mmol)を添加し、3時間撹拌した。水(3mL)で希釈し、EtOAc(10mL、3回)で抽出した。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、減圧下で濃縮した。粗生成物を逆相クロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中EtOAc、続いてEtOAc中MeOHで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって更に精製した。再び逆相クロマトグラフィーによって精製し、真空オーブン中で乾燥させて、ラセミ7,8-ジクロロ-5-(3,3-ジフルオロプロピル)-10-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(19mg、23%、純度90%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)428.0/430.0(M+H).
中間体167
7,8-ジクロロ-1-メチル-10-(オキサゾール-4-イルメトキシ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
DMF(5mL)中の7,8-ジクロロ-10-ヒドロキシ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(215mg、0.696mmol)、及び炭酸カリウム(389mg、2.78mmol)の混合物に、4-(ブロモメチル)オキサゾール(343mg、2.09mmol)を添加した。混合物を20℃で16時間撹拌した。混合物を水で希釈し、EtOAc(3回)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。精製を分取HPLCによって実施し、7,8-ジクロロ-1-メチル-10-(オキサゾール-4-イルメトキシ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(85mg、32%)を黄色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)380.0/382.1(M+H).
実施例178
(S)-7,8-ジクロロ-1-メチル-10-(オキサゾール-4-イルメトキシ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(R)-7,8-ジクロロ-1-メチル-10-(オキサゾール-4-イルメトキシ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体1)
及び
実施例179
(S)-7,8-ジクロロ-1-メチル-10-(オキサゾール-4-イルメトキシ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(R)-7,8-ジクロロ-1-メチル-10-(オキサゾール-4-イルメトキシ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体2)
SFCによりラセミ7,8-ジクロロ-1-メチル-10-(オキサゾール-4-イルメトキシ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(85mg、0.22mmol)を精製して、表題化合物を得た(異性体1-Rt=1.57分(99%ee)23mg、27%;異性体2-Rt=2.06分(99%ee)21mg、25%)。カラム:Chiralpak AD、250x30mm;移動相:40%iPrOH:60%CO;流量:80mL/分;検出:225nM。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)380.1/382.0(M+H).(使用したキラル分析-カラム:Chiralpak AD-3、50×4.6mm、3μm;移動相:A:CO B:IPA(0.05%DEA)、勾配:1.5分で5%~40%のB、40%で1分間、次いで5%のBで0.5分間保持、流速:4mL/分)。
中間体168
7,8-ジクロロ-1-メチル-10-(((R)-オキセタン-2-イル)メトキシ)-6-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
DMF(8mL)中の7,8-ジクロロ-10-ヒドロキシ-1-メチル-6-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(300mg、46重量%、0.321mmol)、及びCsCO(276mg、0.803mmol)の混合物に、(R)-オキセタン-2-イルメチル4-メチルベンゼンスルホネート(105mg、0.418mmol)を添加した。混合物を80℃で2時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、EtOAc(3回)で抽出した。合わせた有機相を飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して残留物を得、それをカラムクロマトグラフィー(MeOH/DCM)により精製した。7,8-ジクロロ-1-メチル-10-(((R)-オキセタン-2-イル)メトキシ)-6-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(200mg、93%)を褐色ガム状物として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)499.2/501.1(M+H).
実施例180
7,8-ジクロロ-1-メチル-10-(((R)-オキセタン-2-イル)メトキシ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
THF(3mL)中の7,8-ジクロロ-1-メチル-10-(((R)-オキセタン-2-イル)メトキシ)-6-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(200mg、75%純度、0.300mmol)の溶液に、TBAF(THF中1M、6.01mL、6.01mmol)及び1,2-ジアミノエタン(0.502mL、7.11mmol)を添加した。得られた混合物を60℃で16時間撹拌した。熱を2時間かけて80℃まで上昇させた。反応混合物を冷却し、EtOAcで希釈し、飽和NHCl水溶液(6回)及び飽和NaCl水溶液で順次洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して残留物を得、それを分取HPLCにより精製して、7,8-ジクロロ-1-メチル-10-(((R)-オキセタン-2-イル)メトキシ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(29mg、26%)を白色の固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)369.1/371.1(M+H).
中間体169
(2S)-N-(7,8-ジクロロ-1,5,5-トリメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシプロパンアミド
1,4-ジオキサン(20mL)及びTHF(1.0mL)中の10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1,5,5-トリメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(250mg、67重量%、0.429mmol)、トリス(ジベジリデンアセトン)ジパラジウム(39.7mg、0.0429mmol)、4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン(51.2mg、0.0859μmol)、炭酸セシウム(495mg、1.50mmol)、及び(S)-2-ヒドロキシプロパンアミド(88.6mg、0.945mmol)の混合物を脱気し、Nでパージした(3回)。混合物を、N下で、110℃で16時間撹拌した。混合物を濃縮し、DCM中のMeOHで溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、(2S)-N-(7,8-ジクロロ-1,5,5-トリメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシプロパンアミド(160mg、88%)を黄色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)398.0/400.0(M+H).
実施例181
(S)-N-((R)-7,8-ジクロロ-1,5,5-トリメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシプロパンアミド又は(S)-N-((S)-7,8-ジクロロ-1,5,5-トリメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシプロパンアミド(異性体1)
及び
実施例182
(S)-N-((R)-7,8-ジクロロ-1,5,5-トリメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシプロパンアミド又は(S)-N-((S)-7,8-ジクロロ-1,5,5-トリメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシプロパンアミド(異性体2)
SFCにより、ジアステレオマー(2S)-N-(7,8-ジクロロ-1,5,5-トリメチル-2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシプロパンアミド(160mg、0.38mmol)を精製して、表題化合物を得た(異性体1-Rt=1.08分(>99%ee)60mg、39%;異性体2-Rt=1.76分(>99%ee)69mg、46%)。カラム:Chiralpak AD、250x30mm;移動相:50%EtOH(0.1%NHOH):50%CO;流量:80mL/分;検出:225nM。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)398.5/400.2(M+H).(使用したキラル分析-カラム:Chiralpak AD-3、50×4.6mm、3μm;移動相:A:CO B:IPA(0.05%DEA)、勾配:1.5分で5%~40%のB、40%で1分間、次いで5%のBで0.5分間保持、流速:4mL/分)。
実施例183
7,8-ジクロロ-1-メチル-10-(オキセタン-3-イルオキシ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
DMF(2mL)中の7,8-ジクロロ-10-ヒドロキシ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(100mg、0.234mmol、70重量%)、及びCsCO(233mg、0.702mmol)の混合物に、3-ヨードオキセタン(52.7mg、0.281mmol)を25℃で添加した。反応混合物を16時間撹拌した。混合物を水で希釈し、EtOAc(3回)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して残留物を得、それを分取HPLCにより精製して、7,8-ジクロロ-1-メチル-10-(オキセタン-3-イルオキシ)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(9.10mg、11%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)355.1/357.0(M+H).
中間体170
7,8-ジクロロ-10-(2-メトキシエトキシ)-1,5,5-トリメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
DMF(10mL)中の7,8-ジクロロ-10-ヒドロキシ-1,5,5-トリメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(150mg、0.344mmol、75重量%)、及び炭酸カリウム(150mg、1.03mmol)の混合物に、1-ヨード-2-メトキシエタン(202mg、1.03mmol)を添加した。混合物を25℃で16時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、EtOAc(3回)で抽出した。合わせた有機物を飽和NaCl水溶液(2回)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を分取HPLCによって精製して、7,8-ジクロロ-10-(2-メトキシエトキシ)-1,5,5-トリメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(100mg、74%)を白色固体として得た。
固体。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)385.1/387.1(M+H).
実施例184
(S)-7,8-ジクロロ-10-(2-メトキシエトキシ)-1,5,5-トリメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(R)-7,8-ジクロロ-10-(2-メトキシエトキシ)-1,5,5-トリメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体1)
及び
実施例185
(S)-7,8-ジクロロ-10-(2-メトキシエトキシ)-1,5,5-トリメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン又は(R)-7,8-ジクロロ-10-(2-メトキシエトキシ)-1,5,5-トリメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(異性体2)
SFCにより、エナンチオマー7,8-ジクロロ-10-(2-メトキシエトキシ)-1,5,5-トリメチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(100mg、0.253mmol)を精製して、表題化合物を得た(異性体1-Rt=1.18分(>99%ee)36mg、37%;異性体2-Rt=1.41分(97%ee)32mg、33%)。カラム:Chiralpak AD、250x30mm;移動相:35%EtOH(0.1%NHOH):65%CO;流量:80mL/分;検出:225nM。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)385.2/387.1(M+H).(使用したキラル分析-カラム:Chiralpak AD-3、50×4.6mm、3μm;移動相:A:CO B:IPA(0.05%DEA)、勾配:1.5分で5%~40%のB、40%で1分間、次いで5%のBで0.5分間保持、流速:4mL/分)。
中間体171
10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-メチル-6-(2,2,2-トリフルオロエチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン
DMF(5mL)中の10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(500mg、1.22mmol、88重量%)、及びCsCO(1.19g、3.65mmol)の溶液に、2,2,2-トリフルオロエチルトリフルオロメチルスルホネート(863mg、3.65mmol)を0℃で添加した。反応物を周囲温度まで温め、N下で2時間撹拌した。混合物を濃縮し、水に懸濁し、EtOAc(3回)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaCl水溶液(3回)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を、DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-メチル-6-(2,2,2-トリフルオロエチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(500mg、79%)を緑色油として得た。ES/MS(m/z):443.0/445.0/446.9(M+H).
中間体172
N-(7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-6-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミド
1,4-ジオキサン(20mL)及びTHF(2.0mL)中の10-ブロモ-7,8-ジクロロ-1-メチル-6-(2,2,2-トリフルオロエチル)-3,4,5,6-テトラヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-2(1H)-オン(300mg、0.574mmol、85重量%)、2-ヒドロキシアセトアミド(136mg、1.72mmol)、トリス(ジベジリデンアセトン)ジパラジウム(53.1mg、0.0574mmol)、4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン(67.8mg、0.115mmol)、CsCO(562mg、1.72mmol)の混合物を、N下、100℃で16時間撹拌した。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)385.1/387.1(M+H).混合物を濃縮し、DCM中のMeOHで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィー及び分取HPLCにより順次精製して、N-(7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-6-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミド(140mg、53%)を白色固体として得た。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)437.7/439.8(M+H).
実施例186
(S)-N-(7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-6-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミド又は(R)-N-(7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-6-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミド(異性体1)
及び
実施例187
(S)-N-(7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-6-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミド又は(R)-N-(7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-6-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミド(異性体2)
SFCにより、エナンチオマーN-(7,8-ジクロロ-1-メチル-2-オキソ-6-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロアゼピノ[4,5-b]インドール-10-イル)-2-ヒドロキシアセトアミド(140mg、0.303mmol)を精製して、表題化合物を得た(異性体1-Rt=1.01分(>99%ee)54mg、41%;異性体2-Rt=1.25分(>99%ee)61mg、46%)。カラム:(S,S)-Whelk-O 1、250x30mm;移動相:35%EtOH(0.1%NHOH):65%CO;流量:80mL/分;検出:225nM。ES/MS(m/z):(35Cl/37Cl)438.1/440.0(M+H).(使用したキラル分析-カラム:(S,S)-Whelk-0-1.8、50x4.6mm、3μm;移動相:A:CO B:35%のエタノール(0.05%DEA);流速:2.8mL/分)。
アッセイ
組換えcGASタンパク質の発現及び精製:完全長のヒトcGASをコードするcDNAを、インフレームHis6タグを含む改変された細菌発現ベクターに挿入する。プラスミドを含むE.coli株BL21(DE3)を1mMのIPTG(イソプロピルβ-D-1-チオガラクトピラノシド)で18℃で一晩誘導する。ベンゾナーゼ及びRNaseの存在下で、HISpur Ni-NTA樹脂上でHis6タグ付きcGASタンパク質を精製し、続いて保存バッファー(50mMのTris-HCl pH7.5、300mMのNaCl、1mMのDTT、10%のグリセロール)を使用したSuperdex 200サイズ排除クロマトグラフィーを行う。
cGAS活性のインビトロ阻害アッセイ:10mMのTirs-Cl pH7.5、50mMのNaCl、5mMのMgCl、1mMのDTT、0.01%のTritonX-100、60nMの75-bp dsDNA、50μΜのATP、50μMのGTP、10nMの組換えヒトcGAS、及びDMSO中の試験化合物の連続希釈物を含有する5μL混合物を384ウェルプレートに添加し、室温で3時間インキュベーションする。0.1%ギ酸及び0.1μM内部標準(3’3’-ジフルオロcGAMP)を含有する停止液100μLを添加して反応を停止する。RapidFire 365質量分析法によって生成されたcGAMPの量を測定し、試験化合物のlog濃度に対してcGAMP生成の特異的阻害パーセントをプロットすることにより、化合物の阻害効果を評価する。4パラメータの非線形ロジスティック方程式(y=(S0+((Sinf-S0)/(1+((qAC50/x)^nHill)))))を使用してIC50値を計算する。
cGAS活性を測定する細胞アッセイ:ATCCからのTHP1細胞株を使用して、ヒト細胞における試験化合物によるcGAS活性の阻害を測定する。細胞を96ウェルプレートに0.2×10/ウェルで播種し、37℃/5%COでホルボールミリステートアセテート(phorbol myristate acetate、PMA)を用いて分化させる。24時間後、PMAを含む培地をPMAを含まない培地と交換し、更に一晩インキュベーションする。次いで、試験化合物を添加する前に、1000MOIでRDG-アデノウイルス-GFP(Vector Biolabs番号1768)によって4時間細胞を刺激した。一晩インキュベーション後、cGAS活性のマーカーとしてIFNb分析を行うために、各ウェルから10μLの培地を新しいプレートに移す。アクセプタービーズを細胞上清と混合し、続いて、ビオチン化抗体及びドナービーズを添加することによって、IFNb AlphaLISA Detectionキット(Perkin Elmer AL3133F)でIFNbの定量を測定する。PHERAStar AlphaLISAプロトコルによりドナービーズ及びアクセプタービーズの相互作用から生成される相対蛍光シグナルを測定し、試験化合物の対数濃度に対するIFNb産生の特異的阻害をプロットすることによって化合物の阻害効果を評価する。4パラメータの非線形ロジスティック方程式(y=(S0+((SInf-S0)/(1+((qAC50/x)^nHill)))))を使用してIC50値を計算する。
実施例のcGAS阻害活性データを以下の表2に要約する。
Figure 2024089668000462
記号「-」は、収集されなかったデータを示す。
Figure 2024089668000463
Figure 2024089668000464
Figure 2024089668000465
表2及び表2A~2Bにおける上記データは、本発明の化合物が有効なcGAS阻害剤であることを示している。特に例示されていない本開示の他の化合物もまた、同様に試験され、有効なcGAS阻害剤であることを検証され得る。

Claims (28)

  1. 以下の式の化合物であって、
    式中、
    X及びRが、独立して、ハロであり、
    、R、R、及びRが、独立して、Rであり、
    が、H若しくはFであり、
    が、-NH-Rbb-OR、-NHC(O)-Rbb-OR、-NHC(O)-C(O)-NH、-NH-R、-NH-C(O)-R、-O-R、-O-CH-R、-O-Rbb-C(O)NH、-O-Rbb-OR、-O-Rbb-O-C(O)-R、-O-Rbb-H、-O-Rbb-CN、-NH-Rbb-H、-Rbb-OH、-Rbb-CN、-NH-R、-O-CH-R、-NH-CH-R、又は各々2若しくは3個のヘテロ原子を有する5員若しくは6員ヘテロアリールであり、前記ヘテロアリールが、-NH、-Rbb-H、若しくは-Rbb-OHで任意選択的に置換されており、
    が、H、-RbbH、-RbbC(O)OR、-RbbC(O)N(R、-RbbN(R、-RbbN(R)(RbbCF)、-RbbOR、若しくは
    であるか、
    又は、R及びRが、それらと結合した原子と一緒になって、5員複素環を形成し、
    の各出現が、独立して、H若しくは-RbbHであり、
    bbの各出現が、独立して、フルオロ若しくはメチルで任意選択的に置換されたC1~3アルキレンであり、
    の各出現が、ヒドロキシ置換されたC4~6炭素環若しくは酸素の4~6員複素環であり、
    の各出現が、Nを含む5員ヘテロアリールである、化合物、
    又はその薬学的に許容される塩。
  2. 以下の式を有する、請求項1に記載の化合物、
    又はその薬学的に許容される塩。
  3. が、H、-RbbH、-RbbC(O)OR、-RbbC(O)N(R、-RbbN(R、-RbbN(R)(RbbCF)、-Rbb-OR、若しくは
    である、請求項1若しくは2に記載の化合物、
    又はその薬学的に許容される塩。
  4. が、H、-CH、-CHCH、-CHCHCH
    である、請求項1若しくは2に記載の化合物、
    又はその薬学的に許容される塩。
  5. が、-RbbH、-RbbC(O)OR、-RbbC(O)N(R、-RbbN(R、-RbbN(R)(RbbCF)、-Rbb-OR、若しくは
    である、請求項1若しくは2に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  6. が、Hである、請求項1若しくは2に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  7. が、Hである、請求項1~6のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  8. が、-RbbHであり、前記
    である、請求項1~6のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  9. が、メチルである、請求項1~6及び8のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  10. が、-NH-Rbb-OR、-NHC(O)-Rbb-OR、-NHC(O)-C(O)-NH、-O-Rbb-C(O)NH、-O-Rbb-OR、-O-Rbb-O-C(O)-R、-O-Rbb-H、-O-Rbb-CN、-NH-Rbb-H、-Rbb-OH、若しくは-Rbb-CNである、請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  11. が、-NH-R、-NH-C(O)-R、若しくは-O-Rである、請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物、
    又はその薬学的に許容される塩。
  12. が、
    から選択される、請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  13. が、-NH-(CH-OH、-NH-(CH-O(CH)、-NH-(CH)((CH)(CH))-OH、-NHC(O)-CH-OH、-NHC(O)-CH-O(CH)、-NHC(O)-CH(CH)-OH、-NH-(CH)(CF)(CH)-OH、-NH-(CH)-CHF、-NH-(CH-CHF、-O-CH-C(O)NH、-O-(CH)(CH(CH))-OH、-O(CH-OH、-O(CH-O(CH)、-O-(CH)(CF)(CH)-OH、-NH-(CH)(CF)(CH)-OH、-O(CH)CHF、-O(CHCHF、-O-CH-CN、-NH(CH、-(CHOH、及び-CH-CNから選択される、請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  14. が、Hである、請求項1~13のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  15. が、メチルである、請求項1~13のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  16. が、Hである、請求項1~15のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  17. が、メチルである、請求項1~15のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  18. 以下の式を有し、
    式中、
    が、H、-CH、若しくは-CHFであり、
    が、H、-CH、CHCH、若しくは-CHCHCHであり、
    が、H、-CH、CHCH、若しくは-CHCHCHであり、
    が、-NH-(CH-OH、-NH-(CH-O(CH)、-NH-(CH)((CH)(CH))-OH、-NHC(O)-CH-OH、-NHC(O)-CH-O(CH)、-NHC(O)-CH(CH)-OH、-NH-(CH)(CF)(CH)-OH、-NH-(CH)-CHF、-NH-(CH-CHF、-O-CH-C(O)NH、-O-(CH)(CH(CH))-OH、-O(CH-OH、-O(CH-O(CH)、-O-(CH)(CF)(CH)-OH、-NH-(CH)(CF)(CH)-OH、-O(CH)CHF、-O(CHCHF、-O-CH-CN、-NH(CH、-(CHOH、-CH-CN、
    である、請求項1に記載の化合物、
    又はその薬学的に許容される塩。
  19. 以下の式を有し、
    式中、R、R、及びRが、各々独立して、H又は-CHFであり、Rが、-NHC(O)-CH-OH、-O-(CH-O-(CH)、-NH-C(O)-CH(CH)-OH、若しくは
    である、請求項1に記載の化合物、
    又はその薬学的に許容される塩。
  20. 前記化合物が、
    から選択される、請求項1に記載の化合物、
    又はその薬学的に許容される塩。
  21. 前記化合物が、
    から選択される、請求項1に記載の化合物、
    又はその薬学的に許容される塩。
  22. から選択される、化合物、
    又はその薬学的に許容される塩。
  23. 請求項1~22のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩を、1つ以上の薬学的に許容される担体、希釈剤、又は賦形剤とともに含む、薬学的組成物。
  24. 患者における免疫介在性疾患を治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、有効量の請求項1~22のいずれか一項に記載の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、又は請求項23に記載の薬学的組成物を投与することを含む、方法。
  25. 前記免疫介在性疾患が、全身性エリテマトーデス、ループス腎炎、皮膚筋炎、及びエカルディ-グティエール症候群から選択される、請求項24に記載の方法。
  26. 患者におけるcGAS活性化に関連する疾患を治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、有効量の請求項1~22のいずれか一項に記載の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、又は請求項23に記載の薬学的組成物を投与することを含む、方法。
  27. 療法における使用のための、請求項1~22のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  28. 全身性エリテマトーデス、ループス腎炎、皮膚筋炎、及びエカルディ-グティエール症候群から選択される疾患の治療に使用するための、請求項1~22のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
JP2023215890A 2022-12-21 2023-12-21 cGAS阻害剤 Pending JP2024089668A (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US202263476422P 2022-12-21 2022-12-21
US63/476,422 2022-12-21
EP23383152 2023-11-10
EP23383152 2023-11-10

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024089668A true JP2024089668A (ja) 2024-07-03

Family

ID=89707674

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023215890A Pending JP2024089668A (ja) 2022-12-21 2023-12-21 cGAS阻害剤

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20240246979A1 (ja)
JP (1) JP2024089668A (ja)
TW (1) TW202438079A (ja)
WO (1) WO2024137752A1 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11414422B2 (en) 2018-02-05 2022-08-16 The Rockefeller University Substituted pyrido[4,3-b]indoles and azepino[4,5-b]indoles as inhibitors of cGAS
US20220185812A1 (en) * 2019-03-13 2022-06-16 The Rockefeller University INHIBITORS OF cGAS FOR TREATING AUTOINFLAMMATORY DISEASES AND CANCER METASTASIS
JP2023543254A (ja) * 2020-09-24 2023-10-13 ベンタス・セラピューティクス・ユー・エス・インコーポレイテッド ピリド[4,3-b]インドール誘導体およびその医薬としての使用
IL303913A (en) 2020-12-22 2023-08-01 Novartis Ag Indole derivatives useful in treating conditions associated with cgas

Also Published As

Publication number Publication date
WO2024137752A1 (en) 2024-06-27
TW202438079A (zh) 2024-10-01
US20240246979A1 (en) 2024-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI751629B (zh) 6,7-二氫-5H-吡啶并[2,3-c]嗒𠯤-8-基衍生物、含其等之醫藥組合物及其等作為促細胞凋亡劑之用途
KR20180021860A (ko) Magl 억제제로서의 1,1,1-트리플루오로-3-히드록시프로판-2-일 카르바메이트 유도체 및 1,1,1-트리플루오로-4-히드록시부탄-2-일 카르바메이트 유도체
US20060166964A1 (en) Inhibitors of HCV replication
JP2008509218A (ja) Hcv複製の阻害剤
JP4880097B1 (ja) Hivインテグラーゼ阻害剤
CN106967074A (zh) Cdk抑制剂
AU2014249192A1 (en) BET bromodomain inhibitors and therapeutic methods using the same
US20230065368A1 (en) Inhibiting ubiquitin specific peptidase 9x
JPH10510821A (ja) 四環式スピロ化合物、その製法およびその5ht1dレセプターアンタゴニストとしての使用
CN114286818A (zh) 作为bet抑制剂的杂环化合物
US11078198B2 (en) Spirocyclic compounds as farnesoid X receptor modulators
JP7162591B2 (ja) スピロピペリジン誘導体
JP2022535577A (ja) 癌を処置するためのprc2阻害剤としてのイミダゾ[1,2-c]ピリミジン誘導体
US20230027198A1 (en) Inhibitors of enl/af9 yeats
WO2021150574A1 (en) Sulfonimidamide compounds as nlrp3 modulators
JP2023513373A (ja) P2x3修飾薬
CN116528857A (zh) Malt-1调节剂
JP2021500370A (ja) 新規な大環状誘導体、それを調製するための方法及びそれを含有する医薬組成物
KR20200128379A (ko) Irak4 억제제 및 이의 용도
TWI859905B (zh) cGAS抑制劑
JP2024089668A (ja) cGAS阻害剤
WO2020129901A1 (ja) ケトン化合物の製造方法
CN110092804A (zh) 一种含双环基团的嘌呤化合物及其制备方法
CA3214088A1 (en) Pkc-theta modulators
WO2024259241A1 (en) 5-ht2a receptor modulators and methods of use thereof

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240625

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240625

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20240625

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240806

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20241105

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20250121