JP2024089631A - プリンタ用のシートスタッカおよび／またはシートフィーダを備えるシートスタックハンドラ - Google Patents

Abstract

【課題】比較的単純で低コストの構造、比較的小さな設置面積で、プリンタのための改良されたシートスタックハンドラを提供する。
【解決手段】シートのスタック（８９、９５）を支持するようにそれぞれ構成された、第１および第２のリフト可能なスタック支持体（７２、９２）と、前記個々のシート係合体（７７）が新しいシートを前記頂部シート上に積み重ね、前記頂部シートを前記それぞれのスタック（８９、９５）から分離することができるように、個々のシート係合体（７７）の動作可能（ＯＬ）なレベルで、前記スタック保持容積（８９、９５）の内側の前記第１または第２のリフト可能なスタック支持体（７２、９２）上に前記スタック（８９、９５）の頂部シートを配置するように構成されるリフトアセンブリと、前記第１および第２のリフト可能なスタック支持体（７２、９２）のうちの少なくとも１つを並進させるように構成された並進機構（１１０）を備える。
【選択図】図２

Description

本発明は、プリンタ用のシートスタックハンドラ、そのようなシートスタックハンドラを備えるプリンタ、及び、シートをスタック上に及び／又はスタックから積み重ねる及び／又は供給する方法に関する。

シートスタックハンドラは、シートプリンタにおいて適用されて、個々のシートをスタックから分離し、これらを印刷ステーションに供給して、印刷ステーションから受け取った印刷済みシートからのスタックを印刷および／または形成する。このようなシートスタックハンドラは、－シートスタッカおよび／またはシートフィーダと、
－第１および第２のリフト可能なスタック支持体のうちの１つの上のシートのスタック上にシートを積み重ねるためのシートツースタック供給器、および／または、前記第１および第２のリフト可能なスタック支持体のうちの１つの上のシートのスタックからシートを分離するためのシートフロムスタック分離器、を備える個々のシート係合体と、
－第１または第２のリフト可能なスタック支持体上のシートのスタックの頂部シートが前記個々のシート係合体のレベルで配置可能であるように、前記第１および第２のリフト可能なスタック支持体を底部位置と頂部位置との間で移動させるように構成されたリフトアセンブリであって、スタック保持容積が頂部位置と底部位置との間で画定されるように、前記頂部位置は、前記個々のシート係合体に隣接し、前記底部位置は、前記第１または第２のリフト可能なスタック支持体のリフト方向において前記個々のシート係合体から離間している、リフトアセンブリと、
を備える。

１つのリフト可能なスタック支持体は、シートがリフト可能なスタック支持体上のスタックに対して分離または追加されるかどうかに応じて、下降または上昇され、その結果、スタックの頂面は、個々のシート係合体がスタックにシートを追加し、かつ／または、スタックからシートを分離することができる動作可能なレベルにある。スタック保持容積は、第１のリフト可能なスタック支持体から分離され得るか、またはその上に積み重ねられ得る、シートの最大高さの限界を画定する。その限界または最大容量に達すると、このリフト可能なスタック支持体は、さらなるシートを供給または積み重ねるために利用可能ではない。このリフト可能なスタック支持体が再び利用可能になるまで印刷を続けるために、例えば、第１を迂回する第２のシートスタックハンドラの形態で、シートを供給または積み重ねるための代替の位置が必要とされる。しかしながら、このような追加の装置は、プリンタのコスト及び設置面積を増加させる。これは、プリンタがＡ１／Ｂ１またはＡ２／Ｂ２サイズのシートのような大きなフォーマットのシートを取り扱うように構成されている場合に特に不利である。このようなより大きなシートは、パレット上にスタックで提供されることが多く、これにより、特定の家庭用／オフィス用プリンタで行うことができるように新しいシートを頂部から容易に追加することができない。

ＥＰ３５９４１５５Ａ１は、２つの回転アームを有するシート供給モジュールを開示しており、各回転アームは、シートのスタックのためのスタック支持体を備えている。両方のスタック支持体は、垂直方向に移動可能であり、水平面内で回転可能であり、その結果、スタック支持体は、連続的な周期的運動で場所を変えることができる。

ＵＳ５０１１１２６Ａは、垂直方向に移動可能なスタック支持体と、スタック支持体の両側に水平方向に移動可能なピンとを有するシート供給モジュールを開示している。ピンは、スタックの上部を支えるためにスタック支持体上のスタックに挿入されてもよく、一方、下部スタック支持体はその開始位置に戻る。

本発明の目的は、プリンタのための代替的な又は改良されたシートスタックハンドラを提供することであり、好ましくは、比較的単純な及び／又は低コストの構造、及び／又は比較的小さな設置面積を有するものである。

本発明によれば、請求項１に記載のシートスタックハンドラ、請求項１５に記載のプリンタ、及び請求項１６に記載の方法が提供される。

前記シートスタックハンドラは、
－シートスタッカおよび／またはシートフィーダと、
－好ましくはパレット上に設けられた、シートのスタックを支持するようにそれぞれ構成された、第１および第２のリフト可能なスタック支持体と、
－前記第１または第２のリフト可能なスタック支持体のうちの１つのシートのスタック上にシートを積み重ねるための、および／または、前記第１および第２のリフト可能なスタック支持体のうちの１つの上のシートのスタックからシートを分離するための、個々のシート係合体と、
－スタック保持容積が底部位置と頂部位置との間で画定されるように、前記第１または第２のリフト可能なスタック支持体を、前記個々のシート係合体に対して離間及び隣接してそれぞれ配置される前記底部位置と前記頂部位置との間で移動させるためのリフトアセンブリであって、前記個々のシート係合体が新しいシートを前記頂部シート上に積み重ねる、および／または、前記頂部シートをそれぞれのスタックから分離することができるように、前記リフトアセンブリは、および／またはスタック保持容積の内側の前記第１または第２のリフト可能なスタック支持体上に、前記個々のシート係合体の動作可能なレベルで前記スタックの頂部シートを配置するようにさらに構成される、リフトアセンブリと、を備える。

前記シートスタックハンドラは、前記スタック保持容積の外側且つその一方の側のバッファ位置と、前記スタック保持容積の内側のアクティブ位置との間でシートのスタックを支持しながら、前記第１及び第２のリフト可能なスタック支持体のうちの少なくとも１つを並進させるように構成された並進機構をさらに備える。

前記並進機構は、前記それぞれのリフト可能なスタック支持体上にシートのスタックを保持しながら、前記第１または第２のリフト可能なスタック支持体を前記スタック保持容積内および／または前記スタック保持容積外に運ぶように構成される。これにより、スタックは、例えば摺動軌道によって形成されたコンパクトな並進経路を介してスタック保持容積内に、および／またはスタック保持容積外に移動することができる。スタック保持容積の外側では、前記それぞれのリフト可能なスタック支持体は、前記スタック保持容積の側部に極めて近接している。並進運動と組み合わされたこの隣接する位置決めは、比較的小さな設置面積を有するコンパクトな装置をもたらす。前記スタック保持容積の内側の前記リフト可能なスタック支持体が、その容量に達した場合（すなわち、空であるか、またはその最大高さまで積み重ねられたとき）、他のリフト可能なスタック支持体は、前記スタック保持容積内に迅速かつ効率的に挿入され得、その結果、動作は、スタック交換による最小限の遅延で継続され得る。前記バッファ位置における前記リフト可能なスタック支持体は、前記スタック保持容積の外側にあり、それによって、その上のパレットの横向きの積み上げ（loading）及び積み下ろし(unloading)のために容易にアクセス可能である。これにより、本発明の目的が達成された。

本発明のより具体的なオプション機能は、従属請求項に示されている。

一実施形態では、前記リフトアセンブリは、前記第１のリフト可能なスタック支持体を上昇および／または下降させるための第１のリフトと、前記第１のリフト可能なスタック支持体とは独立して、前記第２のリフト可能なスタック支持体を上昇および／または下降させるための第２のリフトとを備える。各スタック支持体には、１つのスタック支持体を他のスタック支持体とは独立して上昇および／または下降させることを可能にする個々のリフトが設けられる。これは、例えば、スタック支持体を前記スタック保持容積内に挿入する前に、前記スタック支持体を動作可能なレベルで前記バッファ位置に配置することによって、迅速なスタック交換を可能にする。前記上昇または下降は、時間を節約するために並進運動中にも実行されてもよい。それは、さらに、スタック支持体が、並進の前または並進中に、互いの邪魔にならないように移動されることを可能にし得る。

一実施形態では、前記個々のシート係合体は、前記個々のシート係合体にシートを供給するための、および／または前記個々のシート係合体からシートを受け取るための搬送経路に平行な搬送方向にシートを搬送するように構成され、前記並進機構の並進方向は、前記搬送方向および前記リフト方向に垂直である。前記搬送経路は、好ましくは前記個々のシート係合体によってシートがスタックの上にまたはスタックから移動される方向である前記搬送方向に延びる。前記スタック支持体は、前記搬送方向に垂直な方向に、それらの支持面に平行に並進可能である。動作中、前記搬送方向および前記並進方向は、好ましくは水平方向である。これにより、前記バッファ位置又は複数のバッファ位置は、前記搬送方向に対して前記スタック保持容積の側方に配置される。これは、前記バッファ位置における前記スタック支持体が容易にアクセス可能であることを可能にする。

一実施形態では、前記並進機構は、前記第１または第２のリフト可能なスタック支持体のうちの１つを、前記アクティブ位置と前記バッファ位置との間の直線状の線形軌道に沿って前後に移動させるように構成される。前記アクティブ位置は、前記リフト方向に見たときに、前記スタック保持容積の内側であり、供給および／または分離モジュールの下または重なり合っている。前記バッファ位置は、好ましくは重なり合うことなく、前記アクティブ位置の側部、隣接、および／または近接する。前記並進機構は、最短経路に沿って、スタック支持体を前記バッファ位置から前記アクティブ位置に、および／またはその逆に移動させるように構成される。この往復運動は、小さな設置面積を可能にする。

一実施形態では、前記並進機構は、第１および第２のリフト可能なスタック支持体が前記並進機構の並進方向に同時に移動するように、前記第１のリフト可能なスタック支持体を前記第２のリフト可能なスタック支持体に接続する並進フレームを備える。前記第１および第２のリフト可能な支持体は、前記摺動フレーム上に一緒に提供され、それは、前記第１および第２のリフト可能な支持体を前記フレームの前記並進方向に一緒に堅く結合する。前記リフト可能なスタック支持体のうちの１つがバッファ位置から前記アクティブ位置に移動されると、他方のスタック支持体は、前記アクティブ位置からバッファ位置に移動し、逆もまた同様である。

一実施形態では、２つのバッファ位置は、前記スタック保持容積の両側に設けられ、その結果、前記第１および第２のリフト可能なスタック支持体のうちの１つを、前記バッファ位置のうちの１つから前記アクティブ位置に移動させることにより、前記第１および第２のリフト可能なスタック支持体のうちの他方を、前記アクティブ位置から前記バッファ位置のうちの他方に移動させる。前記摺動フレームは、前記第１の位置と第２の位置との間で往復移動可能であり、その結果、前記スタック支持体は、交互に、前記スタック保持容積内の前記アクティブ位置に移動される。各スタック支持体は、それ自体のバッファ位置を有しており、それは、前記並進方向において前記スタック保持容積の両側に位置する。前記摺動フレームは移動する。
一実施形態では、前記第２のリフト可能なスタック支持体は、前記スタック保持容積の外側および一方の側の上の前記バッファ位置と、前記第１のリフト可能なスタック支持体の上の前記スタック保持容積の内側の前記アクティブ位置との間で、前記第１および第２のリフト可能なスタック支持体の両方のリフト方向に垂直な方向に移動可能であり、その結果、前記個々のシート係合体は、前記第２のリフト可能なスタック支持体上のシートのスタック上および／またはスタックからシートを積み重ね、および／または分離することができる。前記第１のリフト可能なスタック支持体がアクティブに使用される間、前記第２のリフト可能なスタック支持体は、前記バッファ位置にあるとき、前記スタック保持容積の片側に配置される。前記第１のリフト可能な支持体の容量に達すると、それはその底部位置にあるか、またはその底部位置に移動し、それによって、前記スタック保持容積内の前記第１のリフト可能な支持体上に自由空間（フリースペース）を作成し、ここで、前記第２のリフト可能な支持体は、前記スタック保持容積内のそのアクティブ位置に挿入される。そのアクティブ位置にある前記第２のリフト可能な支持体は、前記第１のリフト可能な支持体の上に配置され、前記リフト方向におけるその位置を適切に制御することによって、シートをその上から供給するまたはその上に積み重ねるために利用可能である。それによって、前記第２のリフト可能な支持体は、シートを供給するおよび／または積み重ねるために使用されたときの前記第１のリフト可能なスタック支持体と同様に、前記個々のシート係合体に対して適切なレベルに保たれる。したがって、前記第１のリフト可能な支持体上に新しいスタックを提供するための、または前記第１のリフト可能な支持体からスタックを取り外すための時間ウィンドウが、前記第２のリフト可能な支持体の容量を使用することによって作成される。前記第２のリフト可能な支持体は、前記個々のシート係合体に対する調整を必要とすることなく、前記第１のリフト可能な支持体と同じ個々のシート係合体を利用するので、前記構造は比較的単純で低コストである。使用中、前記第２のリフト可能な支持体を前記スタック保持容積内に前記スタック支持体の片側から挿入する水平移動によって、比較的小さな設置面積が達成される。これはまた、前記第２のリフト可能な支持体が前記バッファ位置にある間、それ自体のスタックを保持することができるので、前記モジュールが積層（積み重ね、スタッキング）モジュールおよび供給モジュールの両方として使用されることを可能にする。

一実施形態では、前記第２のリフト可能な支持体は、前記バッファ位置にある間、シートの第２のスタックを保持するように構成される。積み重ねの目的のために、前記第２のリフト可能な支持体は、その上のスタックを前記スタック保持容積の外側に前記バッファ位置まで移動させることができる。供給の目的のために、前記第２のリフト可能な支持体は、第２のスタックを前記バッファ位置に保持し、それを前記バッファ位置から前記スタック保持容積内に運ぶことができる。これにより、前記個々のシート係合体は、前記第２のリフト可能な支持体を利用して印刷動作を継続することができ、一方、前記第１のリフト可能な支持体は、クリアにされるか、または再ストックされる。好ましくは、前記バッファ位置は、前記個々のシート係合体へおよび／または前記個々のシート係合体からシートを搬送するための搬送経路に対して前記スタック保持部の反対側にあるが、前記バッファ位置は、前記スタック保持容積の残りの横方向側面のうちの１つに設けられてもよい。前記スタック保持容積の異なる側面は、シートのスタック、好ましくはパレット上に設けられたスタックを挿入および／または除去するために、自由であるかまたは開いている。印刷におけるほとんどのシートタイプは長方形であるので、前記スタック保持容積は通常、使用中に垂直方向に見たとき、長方形である。

一実施形態では、前記第２のリフト可能なスタック支持体は、シートのスタックを保持しながら、前記スタック保持容積内に及び／又は前記スタック保持容積外に移動するように構成され、上にシートのスタックを有する前記第２のリフト可能なスタック支持体は、両方のリフト可能なスタック支持体のリフト方向に垂直な方向に、前記第１のリフト可能なスタック支持体上を移動する。前記第２のリフト可能なスタック支持体は、前記スタック保持容積内にあるとき、また、前記スタック保持容積の外側にある間にバッファ位置にあるとき、ならびに、前記スタック保持容積の内および／または外に移動するときに、シートのスタックを保持するように構成される。これにより、前記第２のリフト可能なスタック支持体は前記、第１のリフト可能なスタック支持体が前記第２のリフト可能なスタック支持体の下の下方位置にある間に、スタックを前記スタック保持容積内におよび／または外に移動させることができる。

一実施形態では、前記第１および第２のリフト可能なスタック支持体の前記リフト方向は、互いに平行である。使用中、両方のリフト方向は、好ましくは垂直方向に、または垂直方向と平行に延在する。

一実施形態では、前記シートスタックハンドラは、前記第１のリフト可能なスタック支持体を底部位置と頂部位置との間で移動させるための第１のリフトと、前記第１のリフトとは独立して前記第２のリフト可能なスタック支持体を下降および上昇させるための第２のリフトとをさらに備え、前記第２のリフト可能なスタック支持体は、少なくとも前記頂部位置と底部位置との間で、前記第１のリフトに接触することなく前記スタック保持容積内に挿入されるように寸法決めおよび位置決めされる。前記第１のリフトは、好ましくは前記スタック支持面の外側および／または側面で、前記第１のリフト可能なスタック支持体と係合する。少なくとも前記スタック保持容積内の前記第１のリフトは、前記第２のリフト可能なスタック支持体が、及び任意選択的にその第２のリフトも、前記スタック保持容積内の前記第１のリフトの間で移動することができるように及び／又は前記スタック保持容積内の前記第１のリフトの間の中にフィットするように、前記第２のリフト可能なスタック支持体から離間して配置される。これは、前記第２のリフト可能なスタック支持体が、他方の動作に影響を及ぼすことなく、前記第１のリフト可能なスタック支持体上に挿入されることを可能にする。前記第１および第２のリフトは、前記第１のリフト可能なスタック支持体が前記第２のリフト可能なスタック支持体の位置および／または移動とは無関係に位置決めされ得るおよび／または移動され得るように、互いに独立して動作するようにさらに構成される。

一実施形態では、前記シートスタックハンドラは、並進ガイドビームをさらに備え、それに沿って、前記第２のリフト可能なスタック支持体は、前記スタック容積内およびスタック容積外に移動するときに移動可能であり、前記並進ガイドビームは、使用中に水平方向と平行に延在する。前記並進ビームは、前記第２のリフト可能なスタック支持体が前記スタック保持容積内へ及び／又はスタック保持容積外へ移動する軌道を画定する。前記並進ビームは、好ましくは前記スタック保持容積の外側に配置されるが、前記第２のリフト可能なスタック支持体が前記スタック保持容積の内側にあるときにも、前記第２のリフト可能なスタック支持体を支持するように位置決めおよび／または寸法決めされる。前記第２のリフトは、前記第２のリフト可能なスタック支持体と共に移動するように設けられてもよく、および／または、前記リフトビームの高さを制御し、それによって、前記第２のリフト可能なスタック支持体の高さを制御するように構成されてもよいことが理解されよう。別の例では、前記第２のリフト可能なスタック支持体は、静止位置に留まり、前記シートスタックハンドラは、少なくとも前記第１のリフト可能なスタック支持体の範囲と比較してより小さい範囲内で、前記スタックの変化する高さを補償するように構成される。

一実施形態では、前記第２のリフトは、前記第２のリフト可能なスタック支持体が前記スタック保持容積内に挿入されたときに、前記スタック保持容積の外側に実質的に配置される。剛性の接続部は、前記第２のリフトを前記スタック保持容積内の前記第２のリフト可能なスタック支持体に取り付ける。小さな垂直設置面積を維持するために、前記第２リフトは、前記スタック保持容積の外側に留まる。これは、前記第１のリフトが前記第１のリフト可能なスタック支持体のスタック支持面の縁部に直接配置されることを可能にする。前記スタック支持面は、適用される最大のシートフォーマットの寸法と類似の又は等しい寸法を有する。別の実施形態では、前記第２のリフト可能なスタック支持体は、垂直方向に見たときに、前記第１のリフトのリフト線と重ならない。前記リフト線は、駆動装置（drive）に接続され、前記第１のリフト可能なスタック支持体は、前記リフト線を巻き取り、巻き戻すことによって上昇及び下降される。

一実施形態では、前記シートスタックハンドラは、前記第１のリフト可能なスタック支持体上の前記スタック内のシートの数が所定の閾値に一致するかまたは超えるときを判定し、次いで、前記第１のリフト可能なスタック支持体が前記底部位置に配置されるように制御し、続いて、前記第２のリフト可能なスタック支持体が前記スタック保持容積内に挿入されるように制御し、ユーザインタフェース上でスタック支持体容量情報をプロンプトするために前記情報を送信するように構成されたコントローラをさらに備える。前記コントローラは、前記第１のリフト可能な支持体の容量を超えたとき、すなわち、シート供給の場合には前記スタックが空になったとき、および／またはシート積み重ね（スタッキング）の場合には前記スタックが最大許容高さに達したときを判定する。前記所定の閾値は、シートの数又は高さなどの任意の適当な方法で表すことができる。シート供給の場合、前記閾値は例えば、ゼロシート又は０ｍｍ又はミクロンであり、前記閾値に達したとき、前記第１のリフト可能な支持体は、前記第１のリフト可能なスタック支持体を下降させた後、前記第２のリフト可能な支持体を前記スタック保持容積内に移動させるように制御される。加えて、オペレータは、前記ユーザインタフェースにおける前記プロンプトを介して、前記第１のリフト可能なスタック支持体のために、積み上げまたは積み下ろし動作が必要であることを知らされる。前記プロンプトは、前記第２のリフト可能な支持体の容量に到達する前の推定時間を含むことができる。例えば、前記コントローラは、前記第２のリフト可能なスタック支持体上の前記スタックが枯渇するまでの推定期間を示す時間情報を前記ユーザインタフェース上にプロンプトするために、前記第２のリフト可能なスタック支持体上のシートの数に関する情報を適用するように構成される。

別の実施形態では、前記コントローラは、前記スタック保持容積のどちらの第１の側に前記第１または第２のリフト可能なスタック支持体が配置されるかをさらに判定し、その結果、前記所定の閾値に一致または超過したと判定することに応じて、前記第１または第２のリフト可能なスタック支持体は前記スタック保持容積内に移動され、それによって、前記第１または第２のリフト可能なスタック支持体の他方が、前記第１の側とは反対側の前記スタック保持容積の第２の側のバッファ位置内に移動される。前記第１および第２のスタック支持体は、前記スタック保持容積を通って往復的に連動して移動する。印刷中、前記スタック支持体のうちの１つは、パレットを積み上げるまたは積み下ろすために、前記スタック保持容積の片側のバッファ位置にある。前記コントローラは、積み上げ及び積み下ろしのために前記スタック支持体が前記プリンタのどちらの側に位置するかを判定する。前記スタック保持容積内の前記パレットが交換を必要とするとき、前記バッファ位置のこのスタック支持体は、前記スタック保持容積内に移動される。前記他のスタック支持体は、並進方向において前記第１に堅固に接続されるので、これは、前記他のスタック支持体を前記スタック保持容積の反対側のバッファ位置に移動させ、その結果、パレットが積み上げられるかまたは積み下ろされることができる。次に、前記移動は、別のパレット交換が必要とされるときに反転される。

本発明はさらに、上述のシートスタックハンドラを備えるプリンタに関する。前記プリンタは、好ましくは前記シート供給モジュールと前記シート積層モジュールとの間に延在する実質的に直線状または直線状の搬送経路部を備えるインクジェットプリンタであり、その結果、比較的大きなフォーマットの、カートンなどの剛性シートを容易に搬送し、印刷することができる。

本発明は更に、スタック上におよび／またはスタックからシートを積み重ねるおよび／または供給する方法に関し、前記方法は、
－第１のリフト可能なスタック支持体上のスタックの頂部シートが個々のシート係合体において動作可能なレベルにあるように、前記個々のシート係合体が前記第１のリフト可能なスタック支持体上の前記スタック上に及び／又は前記スタックからシートを積み重ねる及び／又は供給することができるように、前記第１のリフト可能なスタック支持体の高さ位置を制御することと、
－直線軌道に沿って、第２のリフト可能なスタック支持体を、スタック保持容積の側部に隣接するバッファ位置から前記スタック保持容積内へ移動させることと、
－前記第２のリフト可能なスタック支持体上のスタックの頂部シート及び／又は頂面が、前記個々のシート係合体において前記動作可能なレベルにあるように、前記第１のリフト可能なスタック支持体の高さ位置とは独立して、前記第２のリフト可能なスタック支持体の高さ位置を制御することと、
－前記個々のシート係合体によって、前記第２のリフト可能なスタック支持体上の前記スタック上に及び／又は前記スタックからシートを積み重ねる及び／又は分離することと、
を含む。

前記方法は、上述のように前記デバイス上で実行されて、プリンタへのシートの積み重ね又はプリンタからのシートの供給の効率的な方法を達成することができる。一実施形態では、前記第２のリフト可能なスタック支持体は、前記スタック保持容積内の前記第１のリフト可能なスタック支持体の上を摺動するか、または摺動するステップは、前記第１および第２のリフト可能なスタック支持体を並進方向に連動して移動させることを含む。

一実施形態では、前記第１および第２のリフト可能なスタック支持体の連動のステップは、前記第１のスタック支持体を前記スタック保持容積の第１の側の第１のバッファ位置から前記スタック保持容積内のアクティブ位置に移動させると同時に、前記第２のスタック支持体を前記アクティブ位置から前記第１のバッファ位置とは反対側の前記スタック保持容積の第２の側の第２のバッファ位置に移動させること、および／またはその逆を含む。前記スタック支持体は、共通の摺動フレーム上に設けられてもよい。前記摺動フレームを前後に移動させることによって、一方のスタック支持体は、前記スタック保持容積内に移動され、他方のスタック支持体は前記スタック保持容積からそれぞれのバッファ位置に移動される。

一実施形態では、前記方法は、前記スタック支持体のうちの１つの高さを、そのバッファ位置において、前記個々のシート係合体の動作可能なレベルに調整するステップをさらに含む。前記スタック保持容積内に移動する前に、それぞれのスタック支持体は、その上の前記スタックが前記個々のシート係合体によって利用され得るレベルまで上昇される。これにより、交換時間が短縮される。

本発明は更に、スタック上におよび／またはスタックからシートを積み重ねるおよび／または供給する方法に関し、前記方法は、
－第１のリフト可能なスタック支持体上のスタックの頂部シートが個々のシート係合体において動作可能なレベルにあるように、前記個々のシート係合体が前記第１のリフト可能なスタック支持体上の前記スタック上に及び／又は当該スタックからシートを積み重ねる及び／又は供給することができるように、前記第１のリフト可能なスタック支持体の高さ位置を制御することと、
－前記スタックの高さが所定の閾値に達するか、または超過することを判定する場合に、前記第１のリフト可能なスタック支持体を下降させることと、
－第２のリフト可能なスタック支持体を前記第１のリフト可能なスタック支持体上で摺動させることと、
－前記第２のリフト可能なスタック支持体上のスタックの頂部シートが前記個々のシート係合体において前記動作可能なレベルにあるように、前記個々のシート係合体が前記第１のリフト可能なスタック支持体上に配置された前記第２のリフト可能なスタック支持体上の前記スタック上に、および／または当該スタックからシートを積み重ねる、および／または供給することができるように、前記第２のリフト可能なスタック支持体の高さ位置を制御することと、
－前記第１及び第２のリフト可能なスタック支持体の間に新しいスタックが配置されるように、前記第１のリフト可能なスタック支持体上に前記新しいスタックを提供すること、および／または、前記第１及び第２のリフト可能なスタック支持体間から前記第１のリフト可能なスタック支持体上のスタックを除去することと、を含む。一実施形態では、前記方法は、第２のリフト可能なスタック支持体を後退させるステップをさらに含み、その結果、その上の前記第１のリフト可能なスタック支持体が動作可能なレベルに向かって自由に移動する。前記スタックの前記上部または前記空のスタック支持面は、前記動作可能なレベルに配置される。別の実施形態では、前記第２のリフト可能なスタック支持体は、前記第１のリフト可能なスタック支持体が前記第２のリフト可能なスタック支持体を通過する際に、直接、前記第１のリフト可能なスタック支持体上を摺動する。好ましくは、前記第１および第２のリフト可能なスタック支持体は、垂直方向に移動し、前記第２の移動可能なスタック支持体は、水平方向に摺動する。例えば、前記第１のリフト可能なスタック支持体上の前記スタックの開始高さは、前記第２のリフト可能なスタック支持体上の前記スタックの開始高さよりも大きくてもよい。前記第２のリフト可能な支持体が一時的な緩衝材（バッファ）として機能するため、その上に設けられた又は形成された前記スタックは、前記第１のリフト可能な支持体上のスタックよりも小さい（少ない）。

本発明のさらなる適用範囲は、以下の詳細な説明から明らかになるのであろう。しかしながら、本発明の精神および範囲内の様々な変更および修正がこの詳細な説明から当業者に明らかになるので、詳細な説明および特定の実施例は、本発明の好ましい実施形態を示しているが、例示としてのみ与えられていることを理解されたい。

本発明は、本明細書において以下に与えられる詳細な説明、および単なる例示として与えられる添付の図面からより完全に理解され、したがって、本発明を限定するものではない。
本発明に係るシートプリンタの概略側面図である。 図１のプリンタのシート供給装置の概略側面図である。 シートを供給するステップにおける図１のプリンタのシート供給装置の概略側面図である。 第１のリフト可能なスタック支持体が空にされた、図１のプリンタのシート供給装置の第１の実施形態の概略側面図である。 第２のリフト可能なスタック支持体がスタック保持容積内に挿入されている、図１のプリンタのシート供給装置の概略側面図である。 スタック保持容積内に挿入された第２のリフト可能なスタック支持体からシートが供給される、図１のプリンタのシート供給装置の概略側面図である。 第１のリフト可能な支持体が、シートが供給されている第２のリフト可能なスタック支持体の下のその底部位置に戻される、図１のプリンタのシート供給装置の概略側面図である。 第１のリフト可能な支持体が、シートが供給されている第２のリフト可能なスタック支持体の下に新しいシートのスタックが設けられている、図１のプリンタのシート供給装置の概略側面図である。 第１のリフト可能な支持体上に第１のシートを積み重ねるステップにおける図１のプリンタのシート積層装置の概略側面図である。 第２のリフト可能な支持体を第１のリフト可能な支持体上に挿入するステップにいて、後者がその最大容量に達したときの、図９のシート積層装置の概略側面図である。 、 、 、 、 、 図１１～図１６は、図１のプリンタのためのシート供給装置の別の実施形態によってシートを供給するステップの概略斜視図である。 、 、 、 図１７～図２０は、概略上面図における図１１～図１６に示される方法のステップを示す。 、 、 、 図２１～図２４は、概略上面図における、図１のプリンタのためのシート供給装置の他の実施形態によってシートを積み重ねる方法のステップを示す。

本発明は添付の図面を参照して説明され、ここで、同じ参照符号はいくつかの図を通して同じまたは類似の要素を識別するために使用されている。

プリンタ
図１は、本発明による印刷システム１の実施形態を概略的に示す。印刷システム１は、説明のために、出力部５、印刷エンジン及び制御部３、ローカルユーザインタフェース７、及び入力部４に分割されている。特定の印刷システムが示され、説明されるが、開示される実施形態は、インクジェット印刷システム、電子写真印刷システムなどの他のタイプの印刷システムと共に使用されてもよい。

出力部５は、印刷された受像材料、例えば複数のシートを保持するための出力ホルダを備える。出力部５は、さらなる出力ホルダを備えてもよい。印刷された受像材料は、入口５３を介して印刷エンジン及び制御部３から出力搬送経路５２のローラ５４を介して出力部５に搬送される。出力ホルダは、出力搬送経路５２から受け取ったシートを出力ホルダ上のスタックに積み重ねるシート積層モジュールに含まれる。

印刷エンジン及び制御部３は、印刷エンジンと、印刷プロセスを制御し、入力部４において複数のシートがスタックから分離される前に、印刷順序で複数のシートをスケジューリングするコントローラ３７とを備える。

コントローラ３７は、印刷エンジンに接続され且つ、印刷システムのデジタル環境、例えば、提出された印刷ジョブを印刷システム１に送信するためのネットワークＮ、に接続されたコンピュータ、サーバ又はワークステーションである。図１では、コントローラ３７は印刷エンジンおよび制御部３の内側に配置されているが、コントローラ３７は、ワークステーションＮ１内のネットワークＮに関連して、印刷エンジンおよび制御部３の外側に少なくとも部分的に配置されてもよい。

コントローラ３７は、ユーザが印刷システム１に印刷ジョブを提出することを可能にする印刷ジョブ受信部３７１を備え、印刷ジョブは、印刷される画像データと複数の印刷ジョブ設定とを含む。コントローラ３７は、印刷システム１に提出され、印刷される予定の印刷ジョブのための印刷ジョブキューを含む印刷ジョブキュー部３７２を備える。コントローラ３７は、印刷ジョブキュー内の複数のシートの印刷ジョブのそれぞれについて、印刷エンジンおよび制御部３の用紙経路における入口時間（エントランスタイム）、特に、本発明による用紙経路における第１経路の入口時間およびループにおける第２経路の入口時間を決定するシートスケジューリング部３７３を備える。以下、シートスケジューリング部３７３をスケジューラ３７３とも呼ぶ。

シートスケジューリング部３７３は、ループの長さを考慮する。ループの長さは、ループ内のシートの速度に依存して、ループを通過するシートのループ持続時間に対応する。ループ持続時間は、シートの種類ごとに、すなわち、異なる媒体特性を有するシートごとに異なり得る。

リソースは、入力部４に位置する記録材料、印刷エンジンの印刷ヘッドまたは印刷アセンブリ３１の近くまたはその中のリザーバ３９に位置するマーキング材料、または、印刷エンジンの印刷ヘッドまたは印刷アセンブリ３１の近くに位置するまたは出力部５に位置する仕上げ材料であってもよい（図示せず）。

用紙経路は、印刷エンジン及び制御部３の入口点（エントリーポイント）３６から印刷ヘッド又は印刷アセンブリ３１に沿って出力部５の入口５３まで受像材料を搬送するための複数の用紙経路部３２、３３、３４、３５を含む。シート経路部３２、３３、３４、３５は、本発明によるループを形成する。ループは、両面印刷ジョブおよび／または混合ジョブ、すなわち、部分的に片面モードでおよび部分的に両面モードで印刷されることが意図されるシートの混合を含む印刷ジョブの印刷を可能にする。

印刷ヘッドまたは印刷アセンブリ３１は、マーキング材料を受像材料に吐出および／または定着させるのに適している。印刷ヘッドまたは印刷アセンブリ３１は、用紙経路部３４の近くに配置される。印刷ヘッドまたは印刷アセンブリ３１は、インクジェット印刷ヘッド、直接画像形成トナーアセンブリ、または間接画像形成トナーアセンブリであってもよい。

受像材料がループ内の第１の経路で用紙経路部３４に沿って搬送される間、受像材料は、印刷ヘッドまたは印刷アセンブリ３１を通してマーキング材料を受容する。次の用紙経路部３２は、受像材料の片面印刷または両面印刷のために異なる後続の用紙経路を選択するためのフリップユニット３２である。また、フリップユニット３２は、片面モードで印刷した後、シートが印刷エンジンおよび制御部３からフリップユニット３２の湾曲部３８を介して及び入口５３を介して出力部５へと出る前に、受像材料のシートをフリップするために使用されてもよい。フリップユニット３２の湾曲部分３８は存在しなくてもよく、片面ページのめくり（回転）は別の用紙経路部３５を介して行われなければならない。

シートへの両面印刷の場合、または湾曲部３８が存在しない場合、シートの反対側への印刷を可能にするためにシートを回転させるために、シートは用紙経路部３５Ａを介してループに沿って搬送される。シートは、入口点３６から用紙経路部３４に入るシートが用紙経路部３５から来るシートと混ざり合う合流点３４Ａに到達するまで、用紙経路部３５に沿って搬送される。入口点３６から用紙経路部３４に入るシートは、ループ内の印刷ヘッドまたは印刷アセンブリ３１に沿って第１の経路を開始する。用紙経路部３５から来るシートは、ループ内の印刷ヘッドまたは印刷アセンブリ３１に沿って第２の経路を開始する。シートが第２の経路で２回目に印刷ヘッドまたは印刷アセンブリ３１を通過すると、シートは出力部５の入口５３に搬送される。

入力部４は、１つ以上のシート供給モジュールを含んでもよく、各々は、受像材料のシートを印刷エンジンおよび制御部３に搬送する前に、受像材料を保持するための少なくとも１つの入力ホルダを備える。受像材料のシートは、シート分離モジュールによって入力ホルダから分離され、ガイド手段４２、４３、４７によって印刷エンジン及び制御部３に案内される。各入力ホルダは、異なる種類の受像材料、すなわち異なる媒体特性を有するシートを保持するために使用され得る。

ローカルユーザインタフェース７は、コントローラ３７内に存在する印刷ジョブキューを制御するためのユーザインタフェースウィンドウを表示するのに適している。別の実施形態では、ネットワークＮ内のコンピュータＮ１は、印刷システム１の印刷ジョブキューを表示および制御するためのユーザインタフェースを有する。

実施例１
図２は、入力部４に含まれるシート供給モジュール７０を示す。図２に示されるスタック処理装置は、図９に関して説明されるように、出力部５におけるシート積層装置としても適用され得ることが理解されるのであろう。シート供給モジュール７０は、シートの第１のスタック８９を保持するための第１のリフト可能なスタック支持体７２を備える。第１のリフト可能なスタック支持体７２は、好ましくはシートのスタックが積み上げられたパレットを保持するために寸法決めされ、そのスタック支持面は、好ましくは少なくとも標準的なパレットまたは半パレットサイズ、例えば、少なくとも１２００×８００ｍｍまたはそれぞれ８００×６００ｍｍのサイズである。第１のリフト可能なスタック支持体７２は、アタッチメント７４を介して第１のリフトに接続される。図２の例の第１のサイン（sin）は、垂直方向Ｚに平行なリフト方向に第１のリフト可能なスタック支持体７２を上昇及び下降させるための駆動装置７８に結合されたリフトチェーン７６の形態のリフト線を含む。垂直アクチュエータ、またはラックアンドピニオンシステムなどの他のリフトも適用され得る。第１のリフトは、スタック支持面を水平に保ちながら、図２に示される底部位置ＢＯＴと図４に示される頂部位置ＴＯＰとの間で、第１のリフト可能なスタック支持体７２を移動させるように構成される。底部位置ＢＯＴと頂部位置ＴＯＰとの間の仮想容積は、スタック保持容積８８を示すために、図２に破線で示されている。第１のリフトは、第１のスタック８９内の頂部シートがシート分離モジュール７７の動作可能なレベルＯＬに維持されるように、スタック保持容積８９を通して第１のリフト可能なスタック支持体７２を移動させるように制御される。

シート分離モジュール７７は、第１のスタック８９からの頂部シートを係合して保持し、それを搬送経路８６上に搬送するように構成される。図２のシート分離モジュール７７は、負圧よってシートの一部を局所的に保持する１つ以上の保持装置８４を備える。保持装置８４は、前記シートを保持しながら、ガイド装置８２によってシートが搬送経路８６上をまで搬送方向Ｘに移動する。そこで、保持装置８４は、シートを解放し、その後、シートは、搬送経路８６のローラによって、搬送方向Ｘにさらに搬送される。図２の例では、保持装置８４は、吸引カップまたは吸引搬送ベルトなどの１つ以上の吸引装置から形成される。他の保持装置、ならびに、頂部シートをスタック８９から分離するのを補助するブロワまたはピンチャなどの分離補助装置が適用されてもよい。別の実施形態では、保持装置は、シートをベルトに対して引き寄せるための吸引装置を有する無端搬送ベルトとして形成されてもよい。

第１のリフト及びシート分離モジュール７７は、フレーム８０に取り付けられている。フレーム８０は、シート供給モジュール７０を地面に固定し、例えばリフト可能なスタック支持体７２、９２が移動される剛性の静止基準を提供する。

シート供給装置７０は、補助スタック保持装置９０をさらに備える。補助スタック保持装置９０は、シート９５の第２のスタックを保持するように構成された第２のリフト可能なスタック支持体９２を備える。第２のリフト可能なスタック支持体９２は、第１のリフト可能なスタック支持体７２と同様の寸法を有するので、両方とも同じタイプの（すなわち、同じ寸法および／または同じデータを有する）シートを保持することができる。両方とも、スタック支持面について少なくとも等しく大きい面積を有する。図２では、第２のリフト可能なスタック支持体９２は、第１のリフト可能なスタック支持体７２からのシート分離を妨げないように、スタック保持容積８８の外側のバッファ位置Ｂに配置される。

第２のリフト可能なスタック支持体９２は、並進機構１１０によって、そのバッファ位置ＢＰからスタック保持容積８８内に移動するように構成される。並進機構１１０は、水平駆動装置９６を備える。水平駆動装置９６は、第２のリフト可能なスタック支持体９２が取り付けられる支持軸受１００を、搬送方向Ｘにスタック保持容積８８内に並進させるように構成される。これにより、支持軸受１００は、フレーム部８１に沿って案内される。さらに、第２のリフト可能なスタック支持体９２を支持軸受１００に対して垂直方向Ｚに移動させるために、第２のリフトが設けられる。図２では、第２のリフトは、第２のリフト可能なスタック支持体９２を上昇及び下降させるために、ねじ軸上に取り付けられたモータ９３を備える。他の適当なリフトが適用されてもよい。異なる実施形態における補助スタック保持装置９０はまた、スタック保持容積８８に出入りする方向Ｙに移動するように、横方向側部に配置されてもよいことが理解されるのであろう。スタック保持容積８８の別の側は開いており、その結果、シートのスタックを有するパレットをスタック保持容積８８に出入りさせるためにアクセス可能である。

図３は、保持装置８４によって、第１のスタック８９から頂部シートを分離するステップを示す。シートは、搬送経路８６上に位置するように、搬送方向Ｘに移動される。それによって、保持装置８４は、そのグリップをシート上で解放し、次いで、それは、印刷アセンブリ３１に向かって搬送経路８６に沿ってさらに搬送される。次いで、保持装置８４は、さらなるシートを分離することができるように、動作可能なレベルＯＬでその位置に戻される。あるいは、保持装置８４は、無端コンベヤの場合のように、無端ループに沿って移動してもよい。第１のリフトの第１の駆動装置７８は、頂部シートを動作可能なレベルＯＬに維持するために、１つ以上のシートの分離後に作動される。保持装置８４は、シートを分離するたびに第１のリフトの第１の駆動装置７８が作動される必要がないように、ある程度垂直に移動可能であり、かつ／または十分に強い吸引力を提供することができることが理解されるのであろう。図４に示されるように、１つ以上のシートを分離し、続いて、第１のリフト可能なスタック支持体７１を上昇させるステップは、第１のリフト可能なスタック支持体７２が空になるまで繰り返される。

第１のリフト可能なスタック支持体７２上のスタックが空になったと判定すると、コントローラ３７は、第１のリフト駆動装置７８を制御して、第１のリフト可能なスタック支持体７２を底部位置ＢＯＴに戻す。第１のリフト可能なスタック支持体７２が第２のリフト可能なスタック支持体９２の下に下降させられたとコントローラ３７が判定すると、水平駆動装置９６が作動して、図５および図６に示すように、第２のリフト可能なスタック支持体９２をスタック保持容積８８に向かって、その中へ摺動させる。第１及び第２のリフト可能なスタック支持体７２、９２は同様のシートスタック支持領域を有するが、少なくとも横方向Ｙに、第１のリフト、特にチェーン７６の間に嵌合するように第２のリフト可能なスタック支持体９２が寸法決めされることに留意されたい。水平駆動装置９６は、第２のリフト可能なスタック支持体９２を水平方向Ｘに並進運動させるように構成されている。アタッチメント７４は、第２のリフト可能な支持体９２のためにチェーン７６間に十分な空間を作り出すように配置される。アタッチメント７４は、横方向および／または搬送方向Ｘ、Ｙにおいてシートスタック支持領域を越えて、またはシートスタック支持領域の外側に延在し、その結果、チェーン７６間の間隔は、第２のリフト可能なスタック支持体９２よりも広い。

図６では、第２のリフト可能なスタック支持体９２は、スタック保持容積８８内に完全に挿入されており、そのアクティブ位置ＡＰに配置されている。第２のリフト可能なスタック支持体９２は、底部位置ＢＯＴにあるかまたは底部位置ＢＯＴに向かって移動する、第１のリフト可能なスタック支持体７２の上に配置される。垂直方向Ｚに見ると、第２のリフト可能なスタック支持体９２は、第１のリフト可能なスタック支持体９２と全体的に重なる。第２のリフト駆動装置９３は、シート分離モジュール７７において第２のスタック９５の頂部シートを動作可能なレベルＯＬに位置決めするように制御される。アクティブ位置ＡＰにおいて第１のスタック支持体７２上に単一のシートが存在するとき、動作可能なレベルＯＬは、好ましくは頂部位置ＴＯＰにあり、かつ／または頂部位置ＴＯＰと同じである。

図６および図７は、第１のリフト可能なスタック支持体７２が第２のリフト可能なスタック支持体９２の下にある間に、シートを第２のスタック９５から分離する繰り返しステップを示す。図７において、第１のリフト可能なスタック支持体７２は、その底部位置ＢＯＴに達している。印刷動作は、第１のスタック８９が空になったにもかかわらず、実質的に中断されずに継続することができる。第２のリフト可能なスタック支持体９５上の第２のスタック９５は、第１のスタック８９よりも少ない枚数のシートを保持するが、第２のスタック９５は、少なくとも第１のリフト可能なスタック支持体７２を下降させ、それを新しいスタックで再ストックするのに必要な時間を克服するのに十分である。印刷速度に応じて、第２のスタック９５は、少なくとも数時間の時間ウィンドウを作り、第１のリフト可能なスタック支持体７２は、再充填されてもよい。第１のスタック８９が無くなったと判定されると、コントローラ３７は、オペレータに再ストックすることが必要であることを知らせるために、例えばプリンタ、コンピュータ、および／またはモバイルデバイス上のユーザインタフェースにプロンプトを送信する。プロンプトは、例えば、プリンタ１の印刷速度と比較した第２のスタック９５内のシートの数に基づいて、第２のスタック９５が実行されるまでの推定時間を含むことができる。

第１のリフト可能なスタック支持体７２の再ストックを、図８に示す。新しい第１のスタック８９は、第１のリフト可能なスタック支持体７２上に配置され、第２のリフト可能なスタック支持体９２の下にある。したがって、印刷動作は、第１のリフト可能なスタック支持体７２の再充填中であっても継続することができる。新しい第１のスタック８９は、第１及び第２のリフト可能なスタック支持体７２、９２の間のスタック保持容積８８内に配置される。オペレータはまた、第１のリフト可能なスタック支持体７２を再充填する前に、第２のリフト可能なスタック支持体９２をそのバッファ位置Ｂにまず後退させることを選択してもよいことが理解されよう。いずれにしても、第２のリフト可能なスタック支持体９２は、新しい第１のスタック８９が第１のリフト可能なスタック支持体上に提供されたとき、またはその後、最終的にそのバッファ位置ＢＰに戻される。次に、図１に示すように、シート供給は、第１のリフト可能なスタック支持体７２上の新しい第１のスタック８９から継続することができる。一方、第２のリフト可能なスタック支持体９２は、新しい第２のスタック９５で再ストックされてもよい。次いで、上述のステップを繰り返すことができる。

実施例２
図９および図１０は、シート積層モジュールとして機能する図２のスタック処理装置の動作を示す。ここで、シート分離モジュール７７は、シート積層モジュール７７として機能し、搬送経路８６からシートをピックアップし、これらを動作可能なレベルＯＬに向けて移動させる。ここで、シートは、下のスタック８９上に放出される。図９では、新しい第１のスタック８９の第１のシートが、第１のリフト可能なスタック支持体７２上に置かれる。第１のリフト可能なスタック支持体７２は、頂部位置ＴＰで開始し、より多くのシートが第１のスタック８９に追加されるにつれて、段階的に下降される。コントローラ３７が、第１のリフト可能なスタック支持体７２が底部位置ＢＯＴに達した（または印刷／スタックが完了した）と判定すると、第２のリフト可能なスタック支持体９２がスタック保持容積８８内に挿入され、その結果、第２のリフト可能なスタック支持体９２は、第１のリフト可能なスタック支持体７２上の第１のスタック８９の上に配置される。ここでの底部位置ＢＯＴは、第１のリフト可能なスタック支持体７２上の第１のスタック８９の頂部シートの上に、第２のリフト可能なスタック支持体９２を挿入するのに十分なスペースが利用できるように選択される。次いで、第２のスタックを第２のリフト可能なスタック支持体９２上に形成することができ、一方、オペレータは、第１のスタック８９を第１のリフト可能なスタック支持体７２から取り外す。その後、第２のリフト可能なスタック支持体９２は、第１のリフト可能なスタック支持体７２上で積み重ね（スタッキング）を続けることができるように、バッファ位置Ｂまで後退させられる。第１のリフト可能なスタック支持体７２が空になった後、第２のリフト可能なスタック支持体９２は、バッファ位置ＢＰまで後退させることができ、第１のリフト可能なスタック支持体７２上で積み重ねを再開することができる。

実施例３
図１１は、図において、シートスタックハンドラの別の実施形態を示す。これは、図１１～図２０では、シート供給装置として動作するように構成されている。図２１～図２４に関して説明するように、この構成は、シート積層装置としても適用することができる。

図１１では、第１および第２のスタック支持体７２、９２は、並進機構１２０を形成する共通の摺動フレーム１０１上に一緒に設けられる。並進機構１２０は、摺動フレームを第１の位置ＦＰと第２の位置ＳＰとの間で往復的に移動させるように構成された駆動装置（図示せず）を備える。いずれの位置ＦＰ、ＳＰにおいても、第１および第２のスタック支持体７２、９２の１つは、シート分離モジュール７７の下のスタック保持容積８８の内側に配置される。駆動装置は、摺動フレームを第１の位置ＦＰと第２の位置ＳＰとの間で前後に移動させることができ、その結果、シート分離モジュール７７の下の第１のスタック支持体７２は、第２のスタック支持体９２と交換されるか、またはその逆である。シート分離モジュール７７は次いで、頂部シートを、それぞれのスタック支持体７２、９２上のシートスタック８９から個々に分離し、それを搬送経路８６上に配置し、シートを搬送方向Ｘに移動させることができるように構成される。

図１１は、摺動フレーム１０１の摺動方向Ｙの両側において、シート供給装置のフレームまたは筐体が開いていることを示している。したがって、各スタック支持体７２、９２は、シートのスタックを保持しながら、筐体に出入りすることができる。各スタック支持体７２、９２には、それぞれのリフト７９、９７がさらに設けられている。リフト７９、９７は、リフト方向Ｚに互いに独立して移動可能である。フレーム上のリフト７９、９７およびスタック支持体７２、９２は、並進方向において固定された重なり合わない位置を有する。したがって、フレームを移動させると、リフト７９、９７およびスタック支持体７２、９２が並進方向に同期して移動する。

図１２は、シート供給装置の初期動作状態を示している。第１のシートスタック８９は、シート分離モジュール７７の下にある第１のスタック支持体７２上に設けられている。シートスタック８９は、パレット７２Ｐ上に設けられており、パレット７２Ｐは、第１のリフト７９によって、スタック８９の頂部シートをシート分離モジュール７７の動作可能なレベルＯＬに保つために、断続的または連続的に上昇させられる。したがって、ストリームシートを、搬送経路８６を介してプリンタに向けて送ることができる。

摺動フレーム１０１の第１の半分は、第１のスタック支持体７２を備え、筐体の内側に配置され、一方、第２のスタック支持体９２を有する第２の半分は、筐体の外側に配置される。これにより、図１３に示すように、第２のシートスタック９５を有する第２のパレット９５Ｐを第２のスタック支持体９２上に積み上げることができる。

図１３の状況を図１７の上面図に示す。図１７は、摺動フレーム１０１が移動する摺動エリアが３つの別個のエリアＡ、Ｂ、Ｃを含むことを示す。バッファエリアＡ、Ｃは摺動方向Ｙにおいて、アクティブスタックエリアＢの側に且つ両側に配置される。バッファエリアＡ、Ｃは筐体の外側にあり、その結果、パレット７２Ｐ、９２Ｐは、バッファエリアＡ、Ｃ内のスタック支持体７２、９２から取り出され、および／またはその上に配置され得る。パレット７２Ｐ、９２Ｐは、例えば、フォークリフトによって積み上げられ（積み下ろされ）得る。バッファエリアＡ、Ｃは、これらが少なくとも１つの側からアクセス可能である限り、依然として部分的に遮蔽され得ることが理解されよう。垂直方向Ｚの上方から見ると、バッファエリアＡ、Ｃはそれぞれ、それぞれのバッファ位置ＢＰ１、ＢＰ２に対応し、かつ／または重なり、アクティブスタックエリアＢは、アクティブ位置ＡＰに位置する。

剛性摺動フレーム１０１は、少なくとも垂直方向Ｚに見たとき、第１のスタック支持体７２が第１のバッファエリアＡとアクティブスタックエリアＢとの間で移動可能であり、第２のスタック支持体９２がアクティブスタックエリアＢと他のバッファエリアＣとの間で移動可能であるように、並進可能である。摺動フレーム１０１は、並進方向Ｙにおいて第１のスタック支持体７２の移動を第２のスタック９２の移動に剛性的に結合する。摺動フレーム１０１上では、第１および第２のスタック支持体７２、９２は固定された相対位置を有する。第１および第２のリフトは同様に、少なくとも摺動方向において、摺動フレーム上で互いに対して固定される。スタック支持体７２、９２のうちの一方をアクティブスタックエリアＢに移動させるとき、スタック支持体７２、９２のうちの他方は、そのそれぞれのバッファエリアＡ、Ｃに移動される。ここでの例では、摺動フレーム１０１がその第１の位置ＦＰにある場合、第１の支持スタック７２はアクティブスタックエリアＢにあり、一方、第２のスタック支持体９２は第１のバッファエリアＡにある。並進機構１２０の駆動を作動させると、摺動フレームがその第２の位置ＳＰに移動し、ここで、第１のスタック支持体７２は第２のバッファエリアＣにあり、一方、第２のスタック支持体９２はアクティブスタックエリアＢにある。第１および第２のリフトは、互いに独立して制御することができ、その結果、第１および第２のスタック支持体７２、９２は、摺動フレーム１０１の摺動方向の位置にかかわらず、任意の所望の高さに設定することができる。第１および第２のリフトは、摺動フレームに摺動方向に固定されているので、スタック支持体７２、９２は、アクティブスタックエリアＢに向かって、またはアクティブスタックエリアＢから離れるように移動することにつれて、上下に移動することができる。

図１４および図１８は、第１のスタック支持体７２上の第１のスタック８９を空にするステップを示す。第１のスタック８９を空にする前又は空にするとき、第２のリフト９７は、第２のスタック９５をシート供給装置７７の動作ＯＬまで上昇させるように制御される。スタック交換時間は、挿入前に第２のスタック９５を正しいレベルまで上昇させることによって短縮される。あるいは、摺動フレーム１０１が移動する間に上昇させてもよい。

図１５及び図１９は、摺動フレーム１０１の第２の位置ＳＰへの並進を示す。第１のスタック支持体７２は、筐体から第２のバッファ領域Ｃへ摺動する。第２のスタック支持体９２は、同時に筐体に入り、アクティブスタック位置Ｂに配置される。第２のスタック９５は、第１のスタック８９と完全に整列していない（位置合わせされていない）ことに留意されたい。この例では、第２のスタック９５は、第１のスタック８９に対して搬送方向Ｘおよび摺動方向Ｙの両方にわずかにシフトする（ずれる）ように積み上げられている。摺動フレーム１０１の並進は、各スタック８９、９５が所定の横方向基準位置Ｄ（矢印で示す）に対して位置合わせされるように制御される。これにより、搬送経路８６上でシートが横方向Ｙに整列される。搬送方向Ｘのずれ（偏差）は、例えば一定のシート間距離を有することによってシートが供給されるように、シート供給モジュール７７の移動を制御することによって補正することができる。スタック８９、９５が回転状態に配置される場合、回転は、摺動フレーム１０１とシート分離モジュール７７とを位置決めする複合動作によっても補正され得る。シートスタック８９、９５の位置は、カメラ、（レーザ）距離センサ、または他の検出手段などの１つ以上の適当なセンサによって検出することができる。各補正（Ｘ、Ｙ、またはスキュー／回転偏差など）は、互いに独立して適用され得ることが理解されよう。したがって、積み込み中に慎重な位置合わせが必要とされないため、各スタックまたはパレットを比較的迅速に積み込むことができる。

図１６は、図２０に示されるように、新しいスタック８９が第１のスタック支持体７２上に配置され得るように、第１のスタック支持体７２を下降させるステップを示す。次いで、次いで、スタック交換による中断を最小限に抑えて印刷プロセスを継続するために、上記のステップを必要な変更を加えて繰り返すことができる。

実施例４
なお、図１１～図１６の構成は、図２１～図２４に示すように、シート積層装置としても適用可能であることが理解されるだろう。図２４では、両方のスタック支持体７２、９２は、空のパレット７２Ｐ、９２Ｐを含む。第１のスタック支持体７２は、アクティブスタックエリアＢに配置され、その上のスタック８９の頂部シートをシート積み重ねモジュール７７のレベルに維持するために上昇し、続いて下降する。第２スタック支持体９２は、第１のバッファエリアＡにある。

図２２は、第１のスタック８９が完了したこと、または第１のスタック支持体７２がその最大容量に達したことを示す。次に、第１のスタック８９が第２のバッファエリアＣに摺動されるように、並進機構１２０が作動される。同時に、摺動フレーム１０１は、第２の位置ＳＰを移動させることによって、第２のスタック支持体９２をアクティブスタックエリアＢに移動させる。そこでは、パレット９２Ｐは、横方向基準位置Ｄに対して位置合わせされる。また、第２のリフト９７は、摺動フレーム１０１が第２の位置ＳＰに到達する時点か又は到達する前に、パレット９２Ｐがシート積層モジュール７７の動作ＯＬにあるように、及び／又は横方向基準位置Ｄに対して位置合わせされるように、制御される。次いで、シートの積層を、第２スタック支持体９２上に継続することができる。第２のスタック支持体９２の容量に達すると、空のパレット７２Ｐが第１のスタック支持体７２上に提供された後、摺動フレーム１０１を第１の位置ＦＰに移動させることができる。

本発明の特定の実施形態が本明細書に図示され、説明されるが、様々な代替および／または同等の実装形態が存在することが当業者によって理解されるのであろう。例示的な実施形態または例示的な実施形態は、例にすぎず、いかなる形でも範囲、適用可能性、または構成を限定することを意図するものではないことを理解されたい。むしろ、前述の概要および詳細な説明は少なくとも１つの例示的な実施形態を実施するための便利なロードマップを当業者に提供し、添付の特許請求の範囲およびそれらの法的均等物に記載される範囲から逸脱することなく、例示的な実施形態に記載される要素の機能および構成において様々な変更が行われ得ることを理解されたい。一般に、本出願は、本明細書で論じられる特定の実施形態の任意の適応または変形を包含することが意図される。

この文書において、用語「備える」、「備えている」、「含む」、「含んでいる」、「有する」、「有している」、およびそれらの任意の変形は、包括的な（すなわち、非排他的である）意味で理解されることが意図され、本明細書に記載されるプロセス、方法、デバイス、装置またはシステムは、列挙されるそれらの特徴または部分または要素またはステップに限定されず、明示的に列挙されないか、またはそのようなプロセス、方法、物品または装置に固有の他の要素、特徴、部分またはステップを含み得ることも理解されよう。さらに、本明細書で使用される「ａ」および「ａｎ」という用語は別段の明示的な記載がない限り、１つ以上を意味するものと理解されるべきである。さらに、「第１の」、「第２の」、「第３の」などの用語は、単にラベルとして使用され、それらのオブジェクトの重要性の特定のランク付けに数値要件を課すこと、またはそれを確立することを意図するものではない。

以上のように本発明を説明したが、本発明は多くの方法で変更することができることは明らかであろう。そのような変形は、本発明の趣旨および範囲からの逸脱とみなされるべきではなく、当業者に明らかであろうすべてのそのような修正は、以下の特許請求の範囲内に含まれることが意図される。

Claims (17)

1. シートスタッカおよび／またはシートフィーダを備えるシートスタックハンドラであって、
   －好ましくはパレット上に設けられた、シートのスタックを支持するようにそれぞれ構成された、第１および第２のリフト可能なスタック支持体と、
   －前記第１または第２のリフト可能なスタック支持体のうちの１つのシートのスタック上にシートを積み重ねるためのシートツースタック供給器、および／または、前記第１および第２のリフト可能なスタック支持体のうちの１つ上のシートのスタックからシートを分離するためのシートフロムスタック分離器を備える個々のシート係合体と、
   －スタック保持容積が底部位置と頂部位置との間で画定されるように、前記第１および／または第２のリフト可能なスタック支持体を前記個々のシート係合体に対してそれぞれ離間及び隣接して配置される前記底部位置と前記頂部位置との間で移動させるためのリフトアセンブリであって、前記個々のシート係合体が新しいシートを頂部シート上に積み重ねる、および／または、前記頂部シートをそれぞれのスタックから分離することができるように、前記リフトアセンブリは、前記個々のシート係合体の動作可能なレベルで、前記スタック保持容積の内側の前記第１および／または第２のリフト可能なスタック支持体上に前記スタックの前記頂部シートを配置するようにさらに構成される、リフトアセンブリと、
   －前記スタック保持容積の外側且つ一方の側のバッファ位置と、前記スタック保持容積の内側のアクティブ位置との間でシートのスタックを支持しながら、前記第１および第２のリフト可能なスタック支持体のうちの少なくとも１つを並進させるように構成された並進機構と、
   を備えるシートスタックハンドラ。
2. 前記リフトアセンブリは、前記第１のリフト可能なスタック支持体を持ち上げるおよび／または下降させるための第１のリフトと、前記第１のリフト可能なスタック支持体とは独立して、前記第２のリフト可能なスタック支持体を持ち上げるおよび／または下降させるための第２のリフトとを備える、請求項１に記載のシートスタックハンドラ。
3. 前記個々のシート係合体は、前記個々のシート係合体にシートを供給し、および／または、前記個々のシート係合体からシートを受け取るための搬送経路に平行な搬送方向にシートを搬送するように構成され、前記並進機構の並進方向は、前記搬送方向および前記リフト方向に対して垂直である、請求項２に記載のシートスタックハンドラ。
4. 前記並進機構は、前記アクティブ位置と前記バッファ位置との間の直線状の線形軌道に沿って、前記第１および第２のリフト可能なスタック支持体のうちの一方を前後に移動させるように構成される、請求項３に記載のシートスタックハンドラ。
5. 前記並進機構は、第１および第２のリフト可能なスタック支持体が前記並進機構の並進方向に一致して移動するように、前記第１のリフト可能なスタック支持体を前記第２のリフト可能なスタック支持体に接続する摺動フレームを備える、請求項４に記載のシートスタックハンドラ。
6. 前記摺動フレームは、前記第１および第２のリフト可能なスタック支持体のための固定された重なり合わない位置をその上に画定する剛性フレームである、請求項５に記載のシートスタックハンドラ。
7. 前記第１および前記第２のリフトは、前記並進方向に互いに並んで前記摺動フレームに取り付けられていることを特徴とする請求項５に記載のシートスタックハンドラ。
8. 前記第１および第２のリフト可能なスタック支持体のうちの一方を、バッファ位置のうちの一方から前記アクティブ位置に移動させることにより、前記第１及び第２のリフト可能なスタック支持体のうちの他方を前記アクティブ位置から前記バッファ位置のうちの他方に移動させるように、前記スタック保持容積の両側に２つのバッファ位置が設けられている、請求項２に記載のシートスタックハンドラ。
9. 前記スタック保持容積を囲む筐体をさらに備え、前記バッファ位置は、前記筐体の外側に延在し、前記バッファ位置において、前記第１および第２のリフト可能なスタック支持体は、パレットを積み上げるおよび／またはそこからパレットを積み下ろすためにアクセス可能である、請求項８に記載のシートスタックハンドラ
10. 前記リフトアセンブリは、
    －前記底部位置と前記頂部位置との間で前記第１のリフト可能なスタック支持体を移動させるための第１のリフトであって、前記第２のリフト可能なスタック支持体は、前記バッファ位置とアクティブ位置との間で、前記第１および第２のリフト可能なスタック支持体の両方のリフト方向に垂直な、前記第１のリフト可能なスタック支持体とは独立した方向に移動可能であり、前記第２のリフト可能な支持体は、前記スタック保持容積の内側にあり、前記第１のリフト可能なスタック支持体の上に延在し、これにより、前記個々のシート係合体は、前記第２のリフト可能なスタック支持体上のシートの第２のスタック上にシートを積み重ねる、および／または、当該第２のスタックからシートを分離することが可能である、第１のリフトと、
    －前記第１のリフトとは独立して前記第２のリフト可能なスタック支持体を下降および上昇させるための第２のリフトであって、前記第２のリフト可能なスタック支持体は、少なくとも前記頂部位置と前記底部位置との間で前記第１のリフトに接触することなく、前記スタック保持容積内に挿入されるように寸法決めおよび配置される、第２のリフトと、
    を備える請求項１に記載のシートスタックハンドラ。
11. 並進ガイドビームをさらに備え、それに沿って前記第２のリフト可能なスタック支持体は前記スタック保持容積内外に移動する際に移動可能であり、前記並進ガイドビームは、使用中に水平方向に平行に延在する、請求項９に記載のシートスタックハンドラ。
12. 前記第２のリフトは、前記第２のリフト可能なスタック支持体が前記スタック保持容積内に挿入されたときに、前記スタック保持容積の外側に配置される、請求項１１に記載のシートスタックハンドラ。
13. 前記第２のリフト可能なスタック支持体は、前記第１のリフトのリフト線と、垂直方向に見たときに重ならない、請求項１２に記載のシートスタックハンドラ。
14. 前記第１のリフト可能なスタック支持体上の前記スタック内のシートの数が所定の閾値に一致するかまたは超えるときを判定し、前記第１のリフト可能なスタック支持体が前記底部位置に配置されるように制御し、続いて前記第２のリフト可能なスタック支持体が前記スタック保持容積内に挿入されるように制御し、及び、ユーザインタフェース上でスタック支持体情報をプロンプトするために前記情報を送信するように構成されたコントローラをさらに備える、請求項２に記載のシートスタックハンドラ。
15. 請求項１に記載のシートスタックハンドラを備えるプリンタ。
16. スタック上におよび／またはスタックからシートを積み重ねるおよび／または供給する方法であって、
    －第１のリフト可能なスタック支持体上のスタックの頂部シートが個々のシート係合体において動作可能なレベルにあるように、前記個々のシート係合体が前記第１のリフト可能なスタック支持体上の前記スタック上に及び／又は前記スタックからシートを積み重ねる及び／又は供給することができるように、前記第１のリフト可能なスタック支持体の高さ位置を制御することと、
    －直線軌道に沿って、第２のリフト可能なスタック支持体を、スタック保持容積の側部に隣接するバッファ位置から前記スタック保持容積内へ移動させることと、
    －前記第２のリフト可能なスタック支持体上のスタックの頂部シート及び／又は頂面が、前記個々のシート係合体において前記動作可能なレベルにあるように、前記第１のリフト可能なスタック支持体の高さ位置とは独立して、前記第２のリフト可能なスタック支持体の高さ位置を制御することと、
    －前記個々のシート係合体によって、前記第２のリフト可能なスタック支持体上の前記スタック上に及び／又は前記スタックからシートを積み重ねる及び／又は分離することと、
    を含む方法。
17. 前記第２のリフト可能なスタック支持体は、前記スタック保持容積内の前記第１のリフト可能なスタック支持体上で摺動する、または、前記摺動するステップは、前記第１および第２のリフト可能なスタック支持体を、連結移動で並進方向に移動させることを含む、請求項１６に記載の方法。

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