JP2024089427A - 排ガス処理用の制御装置及び方法並びにco2回収システム - Google Patents

排ガス処理用の制御装置及び方法並びにco2回収システム Download PDF

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Abstract

【課題】CO2の回収効率を向上させる。【解決手段】入力空間(32)、出力空間(33)、及び、入力空間と出力空間との間に設けられ且つ熱機関(11)から入力空間へ供給される排ガス中のCO2を出力空間に通過させるCO2分離膜(31)を有するCO2分離装置(30)と、切り替え弁(71)と、タンク(60)と、が対象機器(1)に設けられる。排ガス処理用の制御装置は処理部を備える。熱機関から入力空間へ供給される排ガスの内、一部のガスはCO2分離膜を通過する。処理部は、熱機関から入力空間へ供給される排ガスの流量に基づき、残部のガスをタンクに供給してタンクに貯留させるタンク貯留モード、又は、残部のガスを対象機器の外部に放出させつつタンク内の貯留ガスを入力空間に戻す還流モードで動作する。【選択図】図5

Description

本発明は、排ガス処理用の制御装置及び方法並びにCO回収システムに関する。
内燃機関等の熱機関にて生じた排ガスからCOを分離して回収する技術がある。CO分離膜を用いて排ガスからCOを分離することができる。
尚、下記特許文献1には、膜モジュールを用いて車両の排気ガスストリームからCOを分離及び回収するにあたり、ターボチャージャー及び真空ポンプを用いて圧力差を生み出す技術が開示されている。また一定濃度のCOが含まれるガスをCO分離膜に供給する場合、供給ガス流量の増大に伴い、基本的にCO分離膜を通過するガスの流量(通過ガス流量)も増大する。しかしながら、CO分離膜の特性上、通過ガス流量が或る一定量にまで高まると供給ガス流量の増大に対して通過ガス流量が殆ど増大しなくなる(非特許文献1参照)。
特表2014-508240号公報 "平成29年度CO2分離回収技術の研究開発事業(二酸化炭素分離膜モジュール実用化研究開発事業)"、[online]、平成31年2月、次世代型膜モジュール技術研究組合 、[令和4年11月26日検索]、インターネット<URL:https://www.meti.go.jp/meti_lib/report/H29FY/010496.pdf>
供給ガス流量の増大に対して通過ガス流量が殆ど増大しなくなる状態は、CO分離膜によるCOの分離が不十分な状態に相当する。COの分離が不十分な状態において、CO分離膜を通過しなかったガスには、比較的大きくのCOが残存している。このようなガスを単に外部に放出することは、COの回収効率の低下を招く。
本発明は、COの回収効率の向上に寄与する排ガス処理用の制御装置及び方法並びにCO回収システムを提供すること目的とする。
本発明に係る排ガス処理用の制御装置は、入力空間、出力空間、及び、前記入力空間と前記出力空間との間に設けられ且つ熱機関から前記入力空間へ供給される排ガス中のCOを前記出力空間に通過させるCO分離膜を有するCO分離装置と、切り替え弁と、タンクと、が設けられた対象機器にて使用される排ガス処理用の制御装置であって、処理部を備え、前記熱機関から前記入力空間へ供給される前記排ガスの内、一部のガスは前記CO分離膜を通過し、残部のガスは前記切り替え弁を通じて前記対象機器の外部に放出されるか或いは前記タンクに送られ、前記処理部は、前記熱機関から前記入力空間へ供給される前記排ガスの流量に基づき、タンク貯留モード及び還流モードを含む複数のモードの何れかで動作し、前記処理部は、前記タンク貯留モードにおいて、前記切り替え弁を通じて前記残部のガスを前記タンクに供給して前記タンクに貯留させ、前記還流モードにおいて、前記切り替え弁を通じて前記残部のガスを前記対象機器の外部に放出させつつ前記タンク内の貯留ガスを前記入力空間に戻す。
本発明によれば、COの回収効率の向上に寄与する排ガス処理用の制御装置及び方法並びにCO回収システムを提供することが可能となる。
本発明の実施形態に係る車両及び車両内部の概略的な平面図である。 本発明の実施形態に係り、制御装置の内部構成図である。 本発明の実施形態に係るセンサブロックの内部ブロック図である。 本発明の実施形態に係り、制御装置の機能ブロック図である。 本発明の実施形態に係り、基本モード、タンク貯留モード及び還流モードにおけるガスの流れの説明図である。 本発明の実施形態に係り、CO分離膜における供給ガス流量と通過ガス流量との関係図である。 本発明の実施形態に係り、CO分離装置に関わるガスの流れの説明図である。 本発明の実施形態に係り、CO分離膜における供給ガス流量と通過ガス流量との関係図である。 本発明の実施形態に係り、供給ガス流量が増加したときの残ガスの流量変化を示す図である。 本発明の実施形態に属する第1実施例に係り、CO回収システムの動作フローチャートである。 本発明の実施形態に属する第2実施例に係り、CO回収システムの動作フローチャートである。 本発明の実施形態に属する第2実施例に係り、CO回収システムの動作フローチャートである。
以下、本発明の実施形態の例を、図面を参照して具体的に説明する。参照される各図において、同一の部分には同一の符号を付し、同一の部分に関する重複する説明を原則として省略する。尚、本明細書では、記述の簡略化上、情報、信号、物理量、機能部、回路、素子又は部品等を参照する記号又は符号を記すことによって、該記号又は符号に対応する情報、信号、物理量、機能部、回路、素子又は部品等の名称を省略又は略記することがある。
図1は本実施形態に係る車両1の概略的な平面図である。車両1にはCO回収システムが搭載される。COは二酸化炭素を指す。尚、本明細書においてCOとCO2は同じものを指す。車両1は例えば路面上を走行可能な自動車であるが、車両1の種類は任意である。
車両1には、内燃機関11、排気マニホールド12、排気管13、浄化装置14及びマフラ15が設けられる。また車両1には、CO分離装置30、CO貯留装置40、ポンプ50及びタンク60が設けられる。更に車両1には、切り替え弁71、車外放出口72、圧送機73、還流弁74、還流路75、圧送機76、圧力センサ77、制御装置100及びセンサブロック200が設けられる。CO回収システムは、内燃機関11からの排ガス中のCOをCO貯留装置40にて貯留(換言すれば回収)する。以下、各部の構成及び機能を説明する。
内燃機関11は、熱機関の例であり、燃料を内部で燃焼させることによって車両1を駆動するための駆動力を発生させる。内燃機関11に加えて電動機(不図示)が車両1に設けられていて良い。この場合、内燃機関11と電動機を併用して車両1を駆動するための駆動力を発生させる。
内燃機関11内での燃料の燃焼によって生じた排ガス(排気ガス)は排気マニホールド12を通じて排気管13に流入する。排気管13に対して浄化装置14及びマフラ15が設けられる。換言すれば、排気管13にて形成される排ガスの流路に浄化装置14及びマフラ15が挿入される。排ガスの流路において浄化装置14の下流側にマフラ15が設けられ、マフラ15の更に下流側にCO分離装置30が設けられる。
排気管13は、連結路13a、13b及び13cを有する。連結路13aは排気マニホールド12と浄化装置14との間に設けられ、排気マニホールド12と浄化装置14とを連結する。連結路13bは浄化装置14とマフラ15との間に設けられ、浄化装置14とマフラ15とを連結する。連結路13cはマフラ15とCO分離装置30との間に設けられ、マフラ15とCO分離装置30とを連結する。
内燃機関11から送出された排ガスは連結路13aを通って浄化装置14に流れ込む。浄化装置14は自身に流入した排ガスを浄化する。当該浄化において、浄化装置14は自身に流入した排ガス中の浄化対象物質を除去する(換言すれば低減する)。浄化対象物質はNO、SO、HC(炭化水素)及びCO(一酸化炭素)を含む。NOは窒化酸化物を指し、例えばNO、NO、N、N又はNOである。SOは硫黄酸化物を指し、例えばSO又はSOである。浄化装置14は浄化対象物質の除去に適した触媒を含む。浄化装置14は、三元触媒又は酸化触媒による浄化装置、排ガス中の粒子状物質(主にスス)を除去するフィルタ装置、及び、尿素を還元剤として使用した選択還元型触媒装置(いわゆる尿素SCR)を含んでいて良い。尚、除去対象物質が完全に浄化装置14にて除去されるとは限らず、排ガス中の除去対象物質の濃度等に依存して、排ガス中の除去対象物質の幾らかは浄化装置14を通過し得る。
浄化装置14による浄化後の排ガスは連結路13bを通ってマフラ15に流れ込む。以下、内燃機関11から浄化装置14に流入する排ガスは、適宜、記号“Ga”にて参照される。浄化装置14による浄化後の排ガスであって、マフラ15に送られる前の排ガスは、適宜、記号“Gb”にて参照される。従って、連結路13a内の排ガスは排ガスGaであり、連結路13b内の排ガスは排ガスGbである。
マフラ15は自身に流れ込む排ガス(ここでは排ガスGb)における温度及び圧力を低下させて排気騒音を低減させる機能を持つ。マフラ15を通過した後の排ガスは、適宜、記号“Gc”にて参照される。排ガスGcは連結路13cを通ってCO分離装置30に送られる。
CO分離装置30は、CO分離膜31、入力空間32及び出力空間33を備える。入力空間32と出力空間33との間にCO分離膜31が設けられる。即ち、CO分離装置30内の空間はCO分離膜31を境界に入力空間32と出力空間33に分離される。連結路13cを通ってCO分離装置30に送られる排ガスGcは入力空間32に流れ込む。
CO分離膜31は、入力空間32内の排ガスの内、気体の二酸化炭素のみを選択的に通過させる膜である。CO分離膜31を通過したガス(即ち気体の二酸化炭素)は出力空間33に入る。出力空間33内のガスはCO貯留装置40に送られる。CO分離膜31を通過しなかったガスは、CO分離装置30に設けられた残ガス排出口34を通じ切り替え弁71に送られる。
入力空間32へ供給される排ガスには、内燃機関11からタンク60を経由することなく入力空間32へ供給される排ガスと、タンク60を経由して入力空間32へ供給される排ガスと、がある。内燃機関11からタンク60を経由することなく入力空間32へ供給される排ガスは、適宜、記号“Gin”にて参照される。ここでは、排ガスGcそのものが排ガスGinである。タンク60を経由して入力空間32へ供給される排ガスは還流ガスと称され、適宜、記号“Gr”にて参照される(図5(c)参照)。入力空間32へ供給される排ガスの内、CO分離膜31を通過したガスを通過ガスと称し、CO分離膜31を通過しなかったガスを残ガスと称する。通過ガスは、適宜、記号“G1”にて参照される。残ガスは、適宜、記号“G2”にて参照される。理想的にはCO以外のガスのみにて残ガスG2が構成されるが、残ガスG2にCOが含まれることがある。
ポンプ50は出力空間33とCO貯留装置40との間に設けられる。ポンプ50は出力空間33内のガス(従って通過ガスG1)を吸い出し、吸い出したガスをCO貯留装置40に送るポンプ動作を行う。本実施形態においてポンプ50の作動とポンプ動作の実行は互いに同義である。ポンプ50は制御装置100と通信可能に接続され、ポンプ50の作動条件(換言すれば作動状態)は制御装置100により制御される。
ポンプ50は吸気口及び排気口を有し、吸気口から排気口に向かってガスを輸送する気体輸送式真空ポンプである。吸気口が出力空間33に設けられ、排気口からのガスがCO貯留装置40に送られる。ポンプ50が作動することで、出力空間33内のガスの量が減少するため出力空間33内の圧力が低下する。出力空間33内の圧力の低下は、出力空間33におけるCOの分圧の低下に相当する。ポンプ50の継続的な作動により、出力空間33内のCOの分圧が入力空間32内のCOの分圧よりも低く維持される。入力空間32と出力空間33との間におけるCOの分圧差に基づき、入力空間32から出力空間33に向けてCOがCO分離膜31を通過する。
CO貯留装置40は自身に送られたガスG1’中のCOを捕捉して貯留する。ガスG1’は、出力空間33内のガスの内(従って通過ガスG1の内)、ポンプ50により吸い出されてCO貯留装置40に送られたガスである。従って、CO貯留装置40は出力空間33におけるCOを捕捉して貯留するものであると言える。
CO貯留装置40におけるCOの捕捉及び貯留の方法として、公知の方法を含む任意の方法を利用することができる。例えば、COの捕捉及び貯留の方法として、物理吸着法、物理吸収法、化学吸収法又は深冷分離法を利用できる。一例として、物理吸着法を採用される場合のCO貯留装置40の構造及び機能を説明する。この場合、CO貯留装置40は、活性炭又はゼオライト等から成り且つCOの吸着に適したCO吸着剤と、CO吸着剤を収容する容器と、を備える。CO吸着剤に対しCOを含んだガス(上述のガスG1’)を接触させることによりCOをCO吸着剤に吸着させることができる。
切り替え弁71は、残ガス排出口34とタンク60と車外放出口72とに連結され、残ガス排出口34からの残ガスG2を、タンク60及び車外放出口72の何れか一方に切り替えて送る。車外放出口72に送られた残ガスG2は車外に放出される。車外放出口72は車両1の内部と車外との境界に配置される。車外とは車両1の外部を指す。
タンク60は切り替え弁71を通じて自身に送られた残ガスG2を貯留する。切り替え弁71を通じて残ガスG2がタンク60に送られる際、ガス排出口34からの残ガスG2が圧送機73によりタンク60へ圧送される(即ち残ガスG2が圧縮された状態でタンク60へ送られる)。圧送機73は、ガス排出口34からタンク60に向かう残ガスG2を圧縮する送風機又は圧縮機である。圧送機73は、残ガスG2がガス排出口34からタンク60に送られる流路上であって、且つ、切り替え弁71とタンク60との間に設けられる。但し、圧送機73は省略され得る。
還流弁74はタンク60と入力空間32との間に設けられた仕切弁である。還流弁74と入力空間32とは還流路75にて連結される。還流弁74は閉状態及び開状態の何れかの状態をとる。還流弁74の状態が閉状態であるとき、還流弁74及び還流路75を介したタンク60と入力空間32との間のガスの流れは遮断される。タンク60内にガスが貯留されていることを前提に、還流弁74の状態が開状態であるとき、タンク60内のガスが還流弁74及び還流路75を介して入力空間32に供給される。尚、還流弁74は、入力空間32からタンク60に向かうガスの流れ(逆流)を防止する逆止弁の機能を内包する。
タンク60内のガスが還流弁74及び還流路75を介して入力空間32に供給されるとき、タンク60内のガスは圧送機76により入力空間32へ圧送される(即ちタンク60内のガスが圧縮された状態で入力空間32へ送られる)。圧送機76は、タンク60から入力空間32に向かうガスを圧縮する送風機又は圧縮機である。圧送機76は、タンク60内のガスが還流弁74及び還流路75を介してタンク60に送られる流路上の任意の位置に設けられる。ここでは、タンク60と還流弁74との間に圧送機76が設けられるものとする。但し、圧送機76は省略され得る。
圧力センサ77はタンク60内のガスの圧力を検出する。圧力センサ77により検出された圧力を圧力PDETと称する。圧力PDETを示す信号は制御装置100に送信される。圧力センサ77はセンサブロック200の構成要素に含まれると解しても良い。
図2に制御装置100の内部構成図を示す。制御装置100は、ハードウェア資源として演算処理部110、メモリ120及びインターフェース130を備える。演算処理部110は、MPU(Micro Processing Unit)及びGPU(Graphics Processing Unit)等を含む。制御装置100にて実行される任意の制御、動作及び処理は、演算処理部110にて実行される制御、動作及び処理であると解されて良い。演算処理部110においてMPUとGPUが一体に形成されていても良い(例えばMPUにGPUが内蔵されていても良い)。
メモリ120は、ROM(Read only memory)又はフラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、及び、RAM(Random access memory)等の揮発性メモリを含む。メモリ120に格納されたプログラムを演算処理部110にて実行することで、制御装置100の各機能が実現されて良い。ここにおけるプログラムは複数のプログラムを含んでいて良い。演算処理部110に複数のMPUを設けておき、当該複数のMPUにて複数のプログラムが実行されることで、制御装置100の各機能が実現されても良い。制御装置100は1以上のECU(Electronic Control Unit)にて構成されていて良い。2以上のECUにおける2以上のMPUにより演算処理部110が構成されていても良い。
インターフェース130は相手側装置と通信を行う。通信は双方向通信又は一方向通信である。車両1においてCAN(Controller Area Network)を含む通信網が形成される。相手側装置は車両1に設置され且つ上記通信網に接続された任意の装置を含む。制御装置100及び相手側装置は上記通信網を介して任意の情報及び信号の送受信が可能である。本実施形態において、相手側装置はセンサブロック200を含む他、ポンプ50、切り替え弁71、圧送機73、還流弁74、圧送機76及び圧力センサ77を含む。インターフェース130にとっての相手側装置は、車両1の外部に設けられた外部装置(サーバ装置等)を含み得る。制御装置100及び相手側装置間の通信は、インターフェース130を用いて実現されるが、以下では、インターフェース130の記述が省略されることがある。
センサブロック200は車両1に設置された1以上のセンサから成る。図3にセンサブロック200の内部ブロック図を示す。図3には、センサブロック200に含まれるセンサとして、流量センサ210、回転数センサ211、車速センサ212、ギアセンサ213、アクセルセンサ214、ブレーキセンサ215及び舵角センサ216が示される。但し、図3に示されないセンサもセンサブロック200に含まれ得る。制御装置100及びセンサブロック200内の各センサは上記通信網に接続され、上記通信網を介して任意の情報及び信号の送受信が可能である。
流量センサ210は、内燃機関11から送出される排ガスの流量を検出し、検出した流量を表す流量検出情報を生成及び出力する。流量の検出対象となる排ガスは、連結路13a内の排ガスGaであっても良いし、連結路13b内の排ガスGbであっても良いし、連結路13c内の排ガスGcであっても良い。尚、本実施形態において任意の流量は単位時間当たりにおける気体の移動量を指す。本実施形態において任意の気体の流量は標準状態における気体の流量換算値を表す。気体の量についても同様である。標準状態は一気圧且つ所定温度(例えば0℃)の状態である。
回数数センサ211は内燃機関11であるエンジンの回転数(クランクシャフトの回転数)を検出し、検出した回転数を表す回転数情報を生成及び出力する。車速センサ212は車両1の速度を検出し、検出した速度を表す車速情報(車速パルス)を出力する。ギアセンサ213は車両1に設けられた変速機のギアの状態又はギア比を検出し、検出したギアの状態又はギア比を表すギア情報を出力する。アクセルセンサ214は車両1に設けられたアクセルペダルへの操作量(運転手による操作量)を検出し、検出した操作量を表すアクセル情報を出力する。ブレーキセンサ215は車両1に設けられたブレーキペダルへの操作量(運転手による操作量)を検出し、検出した操作量を表すブレーキ情報を出力する。舵角センサ216は車両1の舵角(操舵角)を検出し、検出した舵角を表す舵角情報を出力する。
走行状態情報は、上述の回転数情報、車速情報、ギア情報、アクセル情報、ブレーキ情報及び舵角情報を含む。走行状態情報により車両1の走行状態が表される。センサ211~216は車両1の走行状態を検出するためのセンサであると言える。
図4に制御装置100の機能ブロック図を示す。制御装置100には機能ブロックF1~F6が設けられる。演算処理部110において、単一のプログラム又は複数のプログラムが実行されることで機能ブロックF1~F6が実現されて良い。演算処理部110に複数のMPUを設けておき、当該複数のMPUにて複数のプログラムが個別に実行されることで任意の複数の機能ブロックが実現されて良い。機能ブロックF1、F2、F3、F4、F5、F6は、夫々、流量情報取得部、流量判断部、モード設定部、流路制御部、圧力制御部、通知管理部である。
流量情報取得部F1は、内燃機関11から送出される排ガスの流量を表す流量情報を取得する。以下、流量情報によって表される流量を流量FRと称する。本実施形態において流量FRは排ガスGinの流量に相当する。流量情報取得部F1は、流量センサ210にて生成される流量検出情報を流量情報として取得して良い。この場合、流量FRは流量センサ210により検出された流量であり、流量情報取得部F1は流量センサ210から流量検出情報を受信するインターフェース130により実現されると解して良い。
或いは、流量情報取得部F1は、内燃機関11から送出される排ガスの流量を推定することで流量情報を取得しても良い。この場合、流量センサ210は不要であり、推定された流量が流量FRとなる。内燃機関11から送出される排ガスの流量は車両1の走行状態に依存する。このため、流量情報取得部F1は、走行状態情報(図3参照)に基づき、内燃機関11から送出される排ガスの流量を推定し、これによって流量情報を取得しても良い。例えば、内燃機関11であるエンジンの回転数及び車両1に設けられた変速機のギア比と、内燃機関11から送出される排ガスの流量と、の関係を表す流量導出用情報を予め作成してメモリ120に保持させておく。この場合、流量情報取得部F1は、流量導出用情報と回転数情報及びギア情報とに基づき内燃機関11から送出される排ガスの流量を推定できる。走行状態情報の内、回転数情報及びギア情報以外の情報が用いられる場合も同様である。また、他の情報を更に参照して上記推定を行っても良い。他の情報は例えば内燃機関11の空燃比を含む。内燃機関11の空燃比も走行状態情報に含まれると解しても良い。センサブロック200に設けておくことのできる空燃比センサ(不図示)により内燃機関11の空燃比が検出される。
機械学習を経て作成された学習済みモデルにより上記推定を行うようにしても良い。即ち例えば、走行状態情報と内燃機関11から送出される排ガスの流量との対応関係を示す学習用データセットを用意し、学習用データセットを用いて機械学習装置に機械学習を実施させる。そして、機械学習を用いて得られた学習済みモデルを流量情報取得部F1に組み込む。当該学習済みモデルは、走行状態情報を入力情報として受け、入力情報に基づき流量情報を出力する。
流量判断部F2は流量情報に基づく各種の判断処理を行う。流量判断部F2の処理内容は後述される。
モード設定部F3は動作モードを複数のモードの何れかに設定する。動作モードとは、制御装置100又は演算処理部110の動作モードであり、より具体的には流路制御部F4及び圧力制御部F5の動作モードであると解して良い。制御装置100(流路制御部F4及び圧力制御部F5)はモード設定部F3により設定された動作モードにて動作する。上記複数のモードは、基本モード、タンク貯留モード及び還流モードを含む(図5(a)~図5(c)参照)。
流路制御部F4は切り替え弁71の状態の制御を通じて残ガスG2の流路を制御する。切り替え弁71の状態は放出用状態及び貯留用状態の何れかに制御及び設定される。切り替え弁71の状態が放出用状態であるとき、残ガス排出口34からの残ガスG2は切り替え弁71を介して車外放出口72に送られ、車外放出口72に送られた残ガスG2は車外に放出される。切り替え弁71の状態が貯留用状態であるとき、残ガス排出口34からの残ガスG2は切り替え弁71を介してタンク60に送られ、タンク60に送られた残ガスG2はタンク60に貯留される。更に流路制御部F4は還流弁74の状態を制御及び設定する。
圧力制御部F5は流量情報に基づき出力空間33の圧力を制御する。圧力制御部F5は流量情報に基づきポンプ50の作動条件を制御することを通じて出力空間33の圧力を制御するため、圧力制御部をポンプ制御部と称することもできる。尚、通知管理部F6の機能については後述される。
図5(a)に基本モードにおける排ガスの流れを示す。基本モードにおいて、制御装置100(流路制御部F4及び圧力制御部F5)は基本制御を行う。基本モードにおいて(従って基本制御において)、流路制御部F4は切り替え弁71の状態を放出用状態に設定すると共に還流弁74の状態を閉状態に設定する。また基本モードにおいて(従って基本制御において)、流路制御部F4は圧送機73及び76を非作動に設定する。圧送機73を非作動に設定するとは、圧送機73を停止させることを意味する。圧送機76についても同様である。尚、基本モードにおける圧力制御部F5の動作については後述される。
図5(b)にタンク貯留モードにおける排ガスの流れを示す。タンク貯留モードにおいて、制御装置100(流路制御部F4及び圧力制御部F5)はタンク貯留制御を行う。タンク貯留モードにおいて(従ってタンク貯留制御において)、流路制御部F4は切り替え弁71の状態を貯留用状態に設定すると共に還流弁74の状態を閉状態に設定する。タンク貯留モードにおいて(従ってタンク貯留制御において)、流路制御部F4は圧送機73を必要に応じて作動させ且つ圧送機76を非作動に設定する。タンク貯留モードでは、残ガスG2が切り替え弁71を通じてタンク60に供給されることで残ガスG2がタンク60に貯留されることになる。タンク60に貯留されたガスは、以下、貯留ガスと称され得る。尚、タンク貯留モードにおける圧力制御部F5の動作については後述される。
図5(c)に還流モードにおける排ガスの流れを示す。還流モードにおいて、制御装置100(流路制御部F4及び圧力制御部F5)は還流制御を行う。還流モードにおいて(従って還流制御において)、流路制御部F4は切り替え弁71の状態を放出用状態に設定すると共に還流弁74の状態を開状態に設定する。還流モードにおいて(従って還流制御において)、流路制御部F4は圧送機76を必要に応じて作動させ且つ圧送機73を非作動に設定する。還流モードでは、タンク60内のガスが還流弁74を通じ還流ガスGrとして入力空間32に供給されることになる。尚、還流モードにおける圧力制御部F5の動作については後述される。
ポンプ50に関して説明を加える。上述のポンプ50の機能を実現できる限り、ポンプ50の種類は任意であるが、ここではポンプ50は油回転ポンプであるとする。ポンプ50は吸気口、排気口及びロータを有し、ロータの回転により出力空間33内のガスが吸気口から吸気された後、排気口から排出される。ポンプ50の排気口から排出されたガスがCO貯留装置40に送られる。
圧力制御部F5はポンプ50のロータの回転数を指定及び制御することができる。ポンプ50のロータの回転数を、以下、ロータ回転数と称し、記号“RR”にて参照する。基本モードにおいて一定濃度のCOを含み且つ一定流量の排ガスGinが入力空間32に供給され続ける状況を想定する。当該状況において、ロータ回転数RRが増大するにつれてポンプ50の吸気量及び排気量が増大し、ポンプ50の吸気量及び排気量が増大するにつれて出力空間33の圧力が低下する。故に、出力空間33の圧力の制御はポンプ50の吸気量及び排気量の制御であるとも言える。
ロータ回転数RRには上限があり、上限の回転数を最大回転数RRMAXと称する。ロータ回転数RRを常に最大回転数RRMAXに維持したならば、出力空間33の圧力が常に最小化される。即ち、入力空間32と出力空間33との間におけるCOの分圧差が最大化され、結果、通過ガスG1の流量も最大化される。但し、ロータ回転数RRの増大はポンプ50の消費電力の増大を招く。
ここで、図6を参照してCO分離膜31の特性を説明する。図6に、一定条件下において一定濃度のCOを含むガスをCO分離膜31に供給したときにおける、供給ガス流量と通過ガス流量との関係を概略的に示す。基本モード及びタンク貯留モードにおいて供給ガス流量は排ガスGinの流量であり、還流モードにおいて供給ガス流量は排ガスGinの流量と還流ガスGrの流量の和である。通過ガス流量は任意の動作モードにおいて通過ガスG1の流量である。
通過ガス流量が十分に小さい領域では、供給ガス流量の増大につれて通過ガス流量も十分に大きな傾きをもって増大してゆく。しかしながら、CO分離膜31の特性上、通過ガス流量が或る一定量にまで高まると供給ガス流量の増大に対して通過ガス流量が殆ど増大しなくなる(非特許文献1参照)。上記一定量はCO分離膜31の表面積に依存し、当該表面積が大きいほど増大する。更に上記一定量は入力空間32と出力空間33との間におけるCOの分圧差にも依存し、当該分圧差が大きいほど増大する。
故に、限られた大きさのCO分離膜31を用いて、通過ガスG1の流量を増大させるには、出力空間33の圧力の低減が有効である。但し、出力空間33の圧力が最小化されるようポンプ50を作動させ続けるのは(即ちロータ回転数RRを常に最大回転数RRMAXで維持するのは)、エネルギ効率面で最適とは言い難い。
他方、内燃機関11から送出される排ガスの流量は様々に変化する。或る作動条件でポンプ50を作動させているときに排ガスの流量が一定流量を超えると、CO分離膜31にてCOを分離しきれなくなる。
更に、図7~図9を参照して、供給ガス流量及び供給ガス流量とポンプ50の作動条件との関係について説明を加える。尚、図7~図9では、図示及び説明の便宜上、還流路75の存在が無視されている。また以下では、特に記述無き限り、内燃機関11から送出される排ガス中のCOの濃度は一定である又は一定とみなすことができるものとする。従って、図1の構成では、排ガスGc中のCOの濃度は一定である又は一定とみなすことができるものとする。
今、図7に示す如く、供給ガス流量(入力空間32に供給されるガスの流量)が流量Aであって且つ通過ガス流量(CO分離膜31を通過するガスの流量)が流量Bであるとする。そうすると、残ガス排出口34から切り替え弁71に送られる残ガスG2の流量は(A-B)で表される。
図8において、実線波形610はポンプ50を所定の基準作動条件で作動させたときの流量A及びB間の関係を示す。図8において、破線波形620はポンプ50を所定の最大作動条件で作動させたときの流量A及びB間の関係を示す。最大作動条件においてロータ回転数RRは上述の最大回転数RRMAXと一致する。基準作動条件においてロータ回転数RRは所定の基準回転数RRREFと一致する。基準回転数RRREFは最大回転数RRMAXより小さい。故に、一定濃度のCOを含み且つ一定流量の排ガスGinが入力空間32に供給され続ける状況において、基準作動条件におけるポンプ50の吸気量及び排気量は、最大作動条件におけるポンプ50の吸気量及び排気量よりも小さい。
ポンプ50の任意の作動条件において、供給ガス流量Aが所定の処理限界流量以下であるときには、供給ガス流量Aの増大につれて通過ガス流量Bも十分に大きな傾きをもって増大してゆく。但し、供給ガス流量Aが処理限界流量を超えると、供給ガス流量Aの増大に対して通過ガス流量Bが殆ど増加しなくなる。ここでは、説明の簡単化のため、供給ガス流量Aが処理限界流量を超えると、供給ガス流量Aの変化に対して通過ガス流量Bが不変であるとする。処理限界流量はポンプ50の作動条件の依存し、ロータ回転数RRが増大するにつれて(従って、ポンプ50の吸気量及び排気量の増大につれて)処理限界流量も増大する。
図8において、流量AMAX_Mはポンプ50が基準作動条件で作動しているときの処理限界流量であり、流量AMAX_Lはポンプ50が最大作動条件で作動しているときの処理限界流量である。供給ガス流量Aが処理限界流量AMAX_Mと一致しているときにおいてポンプ50を基準作動条件で作動させたときの通過ガス流量Bは流量BMAX_Mである。供給ガス流量Aが処理限界流量AMAX_Lと一致しているときにおいてポンプ50を最大作動条件で作動させたときの通過ガス流量Bは流量BMAX_Lである。
図9を参照し、今、基準作動条件において“A=AMAX_M”である場合を想定する。この場合、“B=BMAX_M”であるので、残ガス排出口34から切り替え弁71に送られる残ガスG2の流量は(AMAX_M-BMAX_M)で表される。次に基準作動条件において供給ガス流量Aが処理限界流量AMAX_MからΔAだけ増加した場合を考える。この場合も“B=BMAX_M”であるので、残ガス排出口34から切り替え弁71に送られる残ガスG2の流量は(AMAX_M-BMAX_M+ΔA)で表される。基準作動条件においてΔAにて表される分の残ガスG2には、CO2分離膜31で分離しきれなかったCOが多く含まれる。
本実施形態では、CO分離膜31にてCOを分離しきれなくなる状況において、タンク60に残ガスG2を送って貯留させ、その後、適切なタイミングでタンク60内のガスを、適量、入力空間32に戻す。これを実現するために排ガスGinの流量情報を参照する。
即ち、制御装置100(演算処理部110)は流量FRに応じてタンク貯留モード及び還流モードを含む複数のモードの何れかで動作する。タンク貯留モードにおいて、制御装置100(演算処理部110)は、残ガスG2を切り替え弁71を通じタンク60に供給してタンク60に貯留させる。還流モードにおいて、制御装置100(演算処理部110)は、残ガスG2を切り替え弁71を通じ車外に放出させつつタンク60内の貯留ガスを入力空間32に戻す。
これにより、CO分離膜31の分離能力を超える量の排ガスが内燃機関11から送出されるときにはタンク貯留モードに設定して、CO分離が不十分なガスをタンク60に貯めておくことができる。その後、内燃機関11から送出される排ガスが少ないとき、即ち、CO分離膜31の分離能力に余力があるときにタンク60内のガスをCO分離装置30に戻すといったことが可能となる。このような制御により、排ガスから効率的にCOを回収することができる。
還流モードにおけるタンク60内の貯留ガスの流路上に還流弁74が設けられることで、タンク貯留モード及び還流モード間の切り替えが実現される。上述したように、タンク貯留モードでは、流路制御部F4により還流弁74が閉状態に設定されることで還流弁74を介したタンク60から入力空間32へのガスの流れが遮断される。このため、CO分離膜31の分離能力に余力が無い状態において、タンク60から入力空間32にガスが流入するといったことは防止される。これに対し、還流モードでは、流路制御部F4により還流弁74を開状態に設定することでタンク60内の貯留ガスを入力空間32に流入させる。これにより、貯留ガスからCOを適正に回収することができる。
また上述したように基本モードも設定可能とされる。基本モードにおいて、流路制御部F4は、還流弁74を閉状態に設定することで還流弁74を介したタンク60から入力空間32へのガスの流れを遮断しつつ、残ガスG2を切り替え弁71を通じて車外に放出させる(図5(a)参照)。CO分離膜31の分離能力に余力があってもタンク60にガスが貯留されていないケースもある。また、CO分離膜31の分離能力を超える量の排ガスが内燃機関11から送出されているときにおいて、タンク60に追加の貯留余力が無いケースもある。基本モードにて、これらのケースに対応することができる。
以下、CO回収システムに関わる具体的な制御、動作、構成又は応用技術等を、複数の実施例の中で説明する。本実施形態にて上述した事項は、特に記述無き限り且つ矛盾無き限り、以下の各実施例に適用される。各実施例において、上述の事項と矛盾する事項がある場合には、各実施例での記載が優先されて良い。また矛盾無き限り、以下に示す複数の実施例の内、任意の実施例に記載した事項を、他の任意の実施例に適用することもできる(即ち複数の実施例の内の任意の2以上の実施例を組み合わせることも可能である)。
<<第1実施例>>
第1実施例を説明する。圧力制御部F5はポンプ50のロータの回転数を指定及び制御することができると上述したが、第1実施例ではポンプ50の作動条件が基準作動条件にて固定されるものとする。
図10は第1実施例に係るCO回収システムの動作フローチャートである。図10を参照して、CO回収システムの動作の流れを説明する。
まずステップS11にて内燃機関11が作動開始する。内燃機関11の作動開始に伴って、内燃機関11からの排ガスの送出も開始される。ステップS11の後、内燃機関11が停止すると図10の動作は終了するが、内燃機関11の停止に関わるステップは図10では示されていない。以下、特に記述なき限り、内燃機関11は作動し続けるものとする。ステップS11の後、ステップS12に進む。ステップS12において、圧力制御部F5はポンプ50を基準作動条件で作動開始させる。ステップS12の後、ステップS13に進む。
ステップS13において、流量情報取得部F1は流量FRを表す流量情報を取得する。流量情報取得部F1は所定周期で流量情報を順次取得する。ステップS13では最新の流量情報が取得され、最新の流量情報に基づき後段のステップの処理が実行される。ステップS13の後、ステップS14に進む。
ステップS14において、流量判断部F2は流量FRを所定の閾流量FRTH1と比較し、流量FRが閾流量FRTH1以下であるかを判断する。閾流量FRTH1は基準作動条件における処理限界流量AMAX_Mを元に予め定められる。閾流量FRTH1は処理限界流量AMAX_Mと一致する。但し、閾流量FRTH1は処理限界流量AMAX_Mよりも若干大きくても良い又は若干小さくても良い。“FR≦FRTH1”の成立時には(ステップS14のY)ステップS15に進み、“FR>FRTH1”の成立時には(ステップS14のN)ステップS21に進む。
ステップS15において、モード設定部F3は圧力PDETに基づきタンク60に所定の基準量以上のガスが貯留されているかを判断する。具体的にはステップS15において、モード設定部F3は圧力PDETが所定の基準圧力PREF以上であるかを判断する。そして、“PDET≧PREF”が成立する場合、モード設定部F3は、タンク60に基準量以上のガスが貯留されていると判断して(ステップS15のY)ステップS16への移行を発生させる。“PDET≧PREF”が不成立の場合、モード設定部F3は、タンク60に基準量以上のガスが貯留されていないと判断して(ステップS15のN)ステップS19への移行を発生させる。尚、基準量が十分に小さい場合、ステップS15は、実質的に、タンク60内の貯留ガスの有無を判断するステップであるとも言える。
ステップS16においてモード設定部F3は動作モードを還流モードに設定する。ステップS16に進んだ場合、続くステップS17及びS18の処理にて還流制御が実行される(図5(c)参照)。即ち、ステップS17において、流路制御部F4により切り替え弁71が放出用状態に設定されると共に還流弁74が開状態に設定される。これにより、タンク60内の貯留ガスが還流ガスGrとして還流弁74を通じ入力空間32に送られる。
この際、流路制御部F4はステップS18にて還流量制御を行う。還流量制御では還流ガスGrの流量が制御される。還流ガスGrの流量を制御するために、流路制御部F4は還流弁74の開口面積を任意に調整して良い。更に必要に応じ、流路制御部F4は還流量制御において圧送機76での圧縮比を調整して良い。還流ガスGrは、タンク60から還流弁74の開口面積分の大きさを持つ流路を通って入力空間32に送られる。還流ガスGrの流量を検出するセンサを還流路75に設けておいても良く(不図示)、この場合、流路制御部F4は還流ガスGrの流量の検出値を参照した閉ループ制御により、還流ガスGrの流量を所望流量に制御しても良い。
還流モードにおいて、流路制御部F4は還流弁74の開口面積の調整を通じ、例えば一定流量の還流ガスGrを入力空間32に送るようにして良い。
或いは、還流モードにおいて、流路制御部F4は還流弁74の開口面積の調整を通じ、流量FRに応じて還流ガスGrの流量を制御及び調整しても良い。この際、流量FRの減少に伴って還流ガスGrの流量を増大させて良い。典型的には例えば、還流ガスGrの流量が差(FRTH1-FR)と等しくなるように還流量制御を行って良い。尚、後にも述べるが、“FR≦FRTH1”が成立していても“FRTH1-Δ<FR”が成立する場合にあっては、ステップS16ではなくステップS19に進むようにしても良い。Δは正の微小流量を表す。
ステップS19においてモード設定部F3は動作モードを基本モードに設定する。ステップS19に進んだ場合、続くステップS20の処理にて基本制御が実行される(図5(a)参照)。即ち、ステップS20において、流路制御部F4により切り替え弁71が放出用状態に設定されると共に還流弁74が閉状態に設定される。これにより、内燃機関11からの排ガスGinのみが入力空間32に送られて、排ガスGinのみに基づく残ガスG2が車外に放出される。
ステップS21において、モード設定部F3は圧力PDETに基づきタンク60に貯留余力があるかを判断する。具体的にはステップS21において、モード設定部F3は圧力PDETが所定の上限圧力PMAXより低いかを判断する。上限圧力PMAXは上記の基準圧力PREFよりも高い。タンク60に貯留できるガスの量に対し上限量が規定されており、タンク60に上限量分のガスが貯留されているとき、タンク60内のガスの圧力は上限圧力PMAXに一致する。
ステップS21において“PDET<PMAX”が不成立の場合、モード設定部F3は、タンク60に貯留余力がないと判断して(ステップS21のN)ステップS19への移行を発生させる。ステップS21からステップS19へ移行した場合、上述のステップS19及びS20の処理が実行される。
ステップS21において“PDET<PMAX”が成立する場合、モード設定部F3は、タンク60に貯留余力があると判断して(ステップS21のY)ステップS22への移行を発生させる。タンク60に貯留余力あるとはタンク60内の貯留ガスの量が上記の上限量より少ないことを意味する。ステップS21では、貯留余力の有無(即ちタンク60内の貯留ガスの量と上限量との大小関係)を圧力PDETと上限圧力PMAXとの比較により判断している。
ステップS22においてモード設定部F3は動作モードをタンク貯留モードに設定する。ステップS22に進んだ場合、続くステップS23の処理にてタンク貯留制御が実行される(図5(b)参照)。即ち、ステップS23において、流路制御部F4により切り替え弁71が貯留用状態に設定されると共に還流弁74が閉状態に設定される。これにより、残ガスG2が車外に排出されることなくタンク60に送られて貯留される。
ステップS18の後、ステップS20の後、及び、ステップS23の後、ステップS13に戻り、ステップS13から始まる一連の処理が再び実行される。ステップS13から始まる一連の処理は、所定の周期で繰り返し実行される。
CO分離膜31の分離能力を超える量の排ガスが内燃機関11から送出されているときにおいてタンク60に追加の貯留余力が無い第1ケースもある。これを考慮し、排ガスGinの流量FRが閾流量FRTH1を超えるとき(ステップS14のN)、モード設定部F3はタンク60内の貯留ガスの量に応じて動作モードをタンク貯留モード又は基本モードに設定する。これにより第1ケースに適切に対応できる。タンク60内の貯留ガスの量は圧力PDETに比例するため、圧力PDETにてタンク60内の貯留ガスの量を特定することができる。
またCO分離膜31の分離能力に余力があってもタンク60にガスが貯留されていない第2ケースもある。これを考慮し、排ガスGinの流量FRが閾流量FRTH1以下であるとき(ステップS14のY)、モード設定部F3はタンク60内の貯留ガスの量に応じて動作モードを還流モード又は基本モードに設定する。これにより第2ケースに適切に対応できる。
尚、ステップS14において、“FR≦FRTH1”が成立していても“FRTH1-Δ<FR”が成立する場合にあっては、ステップS16ではなくステップS19に進むようにしても良い。“FRTH1-Δ<FR≦FRTH1”の成立時には、内燃機関11からの排ガスGinだけでCO分離膜31の分離能力に殆ど余裕がなくなるからである。
これに類似し、ステップS14において、“FRTH1<FR”が成立していても“FR<FRTH1+Δ”が成立する場合にあっては、常にステップS19に進むようにしても良い。“FRTH1<FR≦FRTH1+Δ”の成立時には、排気ガスGin中のCOが概ね満足できる程度にCO分離膜31を通過することが見込まれるからである(従って、残ガスG2中のCO濃度は概ね満足できる程度に薄まっていることが見込まれるからである)。
また、還流モードでの還流量制御において、流量FRに基づき還流ガスGrの流量を制御することにより、CO分離膜の分離能力を過不足なく発揮させ続けるといったことが可能となる。これは、COの回収能力の向上に繋がる。
<<第2実施例>>
第2実施例を説明する。第2実施例では、第1実施例と異なり、ポンプ50の作動条件が動的に調整される。
図11及び図12は第2実施例に係るCO回収システムの動作フローチャートである。図11及び図12を参照して、CO回収システムの動作の流れを説明する。
まずステップS101にて内燃機関11が作動開始する。内燃機関11の作動開始に伴って、内燃機関11からの排ガスの送出も開始される。ステップS101の後、内燃機関11が停止すると図11及び図12の動作は終了するが、内燃機関11の停止に関わるステップは図11及び図12では示されていない。以下、特に記述なき限り、内燃機関11は作動し続けるものとする。ステップS101の後、ステップS102に進む。ステップS102において、圧力制御部F5はポンプ50を所定の初期作動条件で作動開始させる。初期作動条件は基準作動条件又は最大作動条件であっても良いし、それ以外の作動条件であっても良い。ステップS102の後、ステップS103に進む。
ステップS103において、流量情報取得部F1は流量FRを表す流量情報を取得する。流量情報取得部F1は所定周期で流量情報を順次取得する。ステップS103では最新の流量情報が取得され、最新の流量情報に基づき後段のステップの処理が実行される。ステップS103の後、ステップS104に進む。
ステップS104において、流量判断部F2は流量FRを所定の閾流量FRTH1と比較し、流量FRが閾流量FRTH1以下であるかを判断する。閾流量FRTH1は基準作動条件における処理限界流量AMAX_Mを元に予め定められる。閾流量FRTH1は処理限界流量AMAX_Mと一致する。但し、閾流量FRTH1は処理限界流量AMAX_Mよりも若干大きくても良い又は若干小さくても良い。“FR≦FRTH1”の成立時には(ステップS104のY)ステップS105に進み、“FR>FRTH1”の成立時には(ステップS104のN)ステップS106に進む。
ステップS105において、モード設定部F3は圧力PDETに基づきタンク60に所定の基準量以上のガスが貯留されているかを判断する。具体的にはステップS105において、モード設定部F3は圧力PDETが所定の基準圧力PREF以上であるかを判断する。そして、“PDET≧PREF”が成立する場合、モード設定部F3は、タンク60に基準量以上のガスが貯留されていると判断して(ステップS105のY)ステップS111への移行を発生させる。“PDET≧PREF”が不成立の場合、モード設定部F3は、タンク60に基準量以上のガスが貯留されていないと判断して(ステップS105のN)ステップS121への移行を発生させる。尚、基準量が十分に小さい場合、ステップS105は、実質的に、タンク60内の貯留ガスの有無を判断するステップであるとも言える。
ステップS106において、流量判断部F2は流量FRを所定の閾流量FRTH2と比較し、流量FRが閾流量FRTH2以下であるかを判断する。閾流量FRTH2は最大作動条件における処理限界流量AMAX_Lを元に予め定められる。閾流量FRTH2は処理限界流量AMAX_Lと一致する。但し、閾流量FRTH2は処理限界流量AMAX_Lよりも若干大きくても良い又は若干小さくても良い。何れにせよ、“FRTH1<FRTH2”である。“FR≦FRTH2”の成立時には(ステップS106のY)ステップS131に進み、“FR>FRTH2”の成立時には(ステップS106のN)ステップS107に進む。
ステップS107において、モード設定部F3は圧力PDETに基づきタンク60に貯留余力があるかを判断する。具体的にはステップS107において、モード設定部F3は圧力PDETが所定の上限圧力PMAXより低いかを判断する。上限圧力PMAXは上記の基準圧力PREFよりも高い。タンク60に貯留できるガスの量に対し上限量が規定されており、タンク60に上限量分のガスが貯留されているとき、タンク60内のガスの圧力は上限圧力PMAXに一致する。
ステップS107において“PDET<PMAX”が成立する場合、モード設定部F3は、タンク60に貯留余力があると判断して(ステップS107のY)ステップS141への移行を発生させる。タンク60に貯留余力あるとはタンク60内の貯留ガスの量が上記の上限量より少ないことを意味する。ステップS107では、貯留余力の有無(即ちタンク60内の貯留ガスの量と上限量との大小関係)を圧力PDETと上限圧力PMAXとの比較により判断している。
ステップS107において“PDET<PMAX”が不成立の場合、モード設定部F3は、タンク60に貯留余力がないと判断して(ステップS107のN)ステップS151への移行を発生させる。
図12を参照する。“FR≦FRTH1”であって且つタンク60に相応量のガスが貯留されているケースは、ステップS111に進むケースに該当する。ステップS111においてモード設定部F3は動作モードを還流モードに設定する。ステップS111に進んだ場合、続くステップS112~S114の処理にて還流制御が実行される(図5(c)参照)。即ち、ステップS112において、流路制御部F4により切り替え弁71が放出用状態に設定されると共に還流弁74が開状態に設定される。これにより、タンク60内の貯留ガスが還流ガスGrとして還流弁74を通じ入力空間32に送られる。
ステップS111に進んだ場合に実行される還流制御では、ステップS113にて圧力制御部F5によりポンプ50の作動条件が基準作動条件に設定される(従ってロータ回転数RRが基準回転数RRREFに設定される)。そしてステップS114にて流路制御部F4による還流量制御が行われる。ここにおける還流量制御は第1実施例に示した還流量制御と同様である。従って、ステップS111に進んだ場合に実行される動作は、第1実施例においてステップS16に進んだ場合の還流モードでの動作と同じである。第1実施例における還流モード及び還流量制御の記載が第2実施例にも適用される。
“FR≦FRTH1”であって且つタンク60にガスが無い又は略無いケースは、ステップS121に進むケースに該当する。ステップS121においてモード設定部F3は動作モードを基本モードに設定する。ステップS121に進んだ場合、続くステップS122及びS123の処理にて基本制御が実行される(図5(a)参照)。即ち、ステップS122において、流路制御部F4により切り替え弁71が放出用状態に設定されると共に還流弁74が閉状態に設定される。これにより、内燃機関11からの排ガスGinのみが入力空間32に送られて、排ガスGinのみに基づく残ガスG2が車外に放出される。
ステップS123にて、圧力制御部F5は、流量FRに応じてロータ回転数RRを基準回転数RRREF以下に設定する。つまり、ステップS123に係る圧力制御部F5は、流量FRに応じ、ポンプ50の作動条件を基準作動条件に設定する、又は、ポンプ50の吸気量及び排気量が基準作動条件よりも小さくなるようポンプ50の作動条件を設定する。
ステップS123において、圧力制御部F5は流量FRの増大につれてロータ回転数RRを高める。この際、流量FRの増大につれてロータ回転数RRを段階的に又は連続的に増大させて良い。但し、ステップS123で設定されるロータ回転数RRの上限は基準回転数RRREFとされる。例えばステップS123において、“FR=FRTH1”であるときにはロータ回転数RRを基準回転数RRREFに設定すると良い。少なくとも、流量FRが閾流量FRTH1より十分に低いときには、ロータ回転数RRは基準回転数RRREFより低く設定される。
ロータ回転数RRを基準回転数RRREFより低く設定することで、基準作動条件よりもポンプ50の吸気量及び排気量が低下するので出力空間33の圧力が基準作動条件よりも高くなる。実際には例えば、流量FRとロータ回転数RRとの関係を規定する情報(ルックアップテーブル又は関係式)を予め圧力制御部F5に持たせておき、当該情報を用いてロータ回転数RRを決定すれば良い。
“FRTH1<FR≦FRTH2”であるケースは、ステップS131に進むケースに該当する。ステップS131においてモード設定部F3は動作モードを基本モードに設定する。ステップS131に進んだ場合、続くステップS132及びS133の処理にて基本制御が実行される(図5(a)参照)。即ち、ステップS132において、流路制御部F4により切り替え弁71が放出用状態に設定されると共に還流弁74が閉状態に設定される。これにより、内燃機関11からの排ガスGinのみが入力空間32に送られて、排ガスGinのみに基づく残ガスG2が車外に放出される。
ステップS133において、圧力制御部F5はポンプ50の作動条件を最大作動条件に設定する又は基準作動条件よりも最大作動条件に近づける。具体的には例えば、ステップS133において、圧力制御部F5は流量FRに応じてロータ回転数RRを基準回転数RRREFより高く設定する。この際、流量FRの増大につれてロータ回転数RRを高める。流量FRの増大につれてロータ回転数RRを段階的に又は連続的に増大させて良い。但し、ロータ回転数RRの上限は最大回転数RRMAXである。
ロータ回転数RRを基準回転数RRREFより高めることで、基準作動条件よりもポンプ50の吸気量及び排気量が増大するので出力空間33の圧力が基準作動条件よりも低くなる。実際には例えば、流量FRとロータ回転数RRとの関係を規定する情報(ルックアップテーブル又は関係式)を予め圧力制御部F5に持たせておき、当該情報を用いてロータ回転数RRを決定すれば良い。
“FRTH2<FR”であって且つタンク60に貯留余力があるケースは、ステップS141に進むケースに該当する。ステップS141においてモード設定部F3は動作モードをタンク貯留モードに設定する。ステップS141に進んだ場合、続くステップS142及び143の処理にてタンク貯留制御が実行される(図5(b)参照)。即ち、ステップS142において、流路制御部F4により切り替え弁71が貯留用状態に設定されると共に還流弁74が閉状態に設定される。これにより、残ガスG2が車外に排出されることなくタンク60に送られて貯留される。
ステップS143において、圧力制御部F5はポンプ50の作動条件を最大作動条件に設定する、即ちロータ回転数RRを最大回転数RRMAXに設定する。これにより、出力空間33の圧力はポンプ50にて達成可能な最小圧力に制御され、通過ガス流量Bは最大化される。但し、ステップS143において、圧力制御部F5はポンプ50の作動条件を最大作動条件以外に設定しても良く、例えば基準作動条件に設定しても良い。ステップS141に進むケースでは、COの分離が不十分であっても、後に実行されることになる還流制御にてCOの分離が再度行われるからである。
“FRTH2<FR”であって且つタンク60に貯留余力が無いケースは、ステップS151に進むケースに該当する。ステップS151においてモード設定部F3は動作モードを基本モードに設定する。ステップS151に進んだ場合、続くステップS152及びS153の処理にて基本制御が実行される(図5(a)参照)。即ち、ステップS152において、流路制御部F4により切り替え弁71が放出用状態に設定されると共に還流弁74が閉状態に設定される。これにより、内燃機関11からの排ガスGinのみが入力空間32に送られて、排ガスGinのみに基づく残ガスG2が車外に放出される。
ステップS153において、圧力制御部F5はポンプ50の作動条件を最大作動条件に設定する、即ちロータ回転数RRを最大回転数RRMAXに設定する。これにより、出力空間33の圧力はポンプ50にて達成可能な最小圧力に制御され、通過ガス流量Bは最大化される。ステップS151に進むケースでは、最大作動条件でポンプ50を作動させてもCOの分離が不十分となるが、タンク60への追加貯留が不能であるのでポンプ50を最大限に機能させることで、極力、COの回収を図る。
ステップS114、S123、S133、S143及びS153の何れの後も、ステップS103に戻り、ステップS103から始まる一連の処理が再び実行される。ステップS103から始まる一連の処理は、所定の周期で繰り返し実行される。
第2実施例でも第1実施例と同様の作用及び効果が得られる。これに加えて第2実施例では、排ガスGinの流量FRに応じ、ポンプ50の作動条件の調整を通じて出力空間333の圧力が制御及び調整される。
限られた大きさのCO分離膜31を用いて、通過ガスG1の流量を増大させるには、出力空間33の圧力の低減が有効である。但し、出力空間33の圧力が最小化されるようポンプ50を作動させ続ける(即ちロータ回転数RRを常に最大回転数RRMAXで維持するのは)、エネルギ効率面で改良の余地がある。流量FRに応じて出力空間33の圧力制御を行うことで、エネルギロスを低減することが可能である。
具体的には例えば、流量FRが閾流量FRTH1を超えるとき(ステップS104のN)、流量FRが閾流量FRTH1以下であるときよりも(ステップS104のY)、ロータ回転数RRを高く設定することで出力空間33の圧力を低く制御する(S113、S123、S133、S143、S153)。これにより、求められるCO回収機能を実現しつつ、ポンプ50の動作に関わるエネルギロスをなるだけ低減することができる。
また基本モードにおいて、或る作動条件でポンプ50を作動させているときに排ガスの流量FRが一定流量を超えると、CO分離膜31を通過しなかったガスの量が残ガス排出口34又は車外放出口72にとって過大となりうる。このとき、条件次第では、内燃機関11とCO分離装置30との間でガスの詰まりが発生しうる。ガスの詰まりは内燃機関11の燃費効率に悪影響を与える。流量FRに応じて出力空間33の圧力を適宜低減させることにより、通過ガスG1の流量増大を通じて残ガスG2の流量を減少させることができ、これは詰まりの防止にも役立つ。
<<第3実施例>>
第3実施例を説明する。第3実施例では通知管理部F6の機能を説明する(図4参照)。第3実施例を第1及び第2実施例に適用できる。
車両1の運転状況によっては内燃機関11から送出される排ガスの流量が継続的に又は頻繁に多くなる。例えばアクセルペダルの急な踏み込みを頻繁に繰り返すような状況において、内燃機関11から送出される排ガスの流量が継続的に又は頻繁に多くなる。当該状況においては、タンク60に排ガスを貯めてゆくことが適切であってもタンク60に貯留余力が無いことが継続的に又は頻繁に発生する。このような状況において通知管理部F6は勧告通知処理を実行する。
勧告通知処理において、通知管理部F6は所定の勧告通知を通知受理者に対して行う。通知受理者は基本的には車両1の運転手であるが、車両1の運転手以外の乗員又は管理者等であっても良い。勧告通知は、COの回収効率が低下している旨の通知、又は、運転操作の改善を促す通知を含んでいると良い。勧告通知処理により、運転手による運転操作が改善されてCOの回収効率が向上する可能性が高まる。
勧告通知は、表示装置での表示により実現されて良い。具体的には例えば、勧告通知処理において、通知管理部F6は車両1の運転席付近に設置された表示装置(不図示)に所定のメッセージを含む通知用画像を表示させる表示制御を行う。通知用画像におけるメッセージは、例えば「排ガス量の増大に伴い、COの回収効率が低下しています。急なアクセル操作などを控えて、エコドライブを目指しましょう」といった文言を含む。通知用画像が表示される表示装置は、通知受理者が所持する携帯端末(例えば車両1の運転手が所持するスマートホン)の表示装置であっても良い。勧告通知は、表示装置での表示に加えて又は表示装置での表示に代えて、音声出力による通知を含んでいても良い。
勧告通知処理の実行条件を例示する。内燃機関11の作動開始後の任意のタイミングにおいて、通知管理部F6は一定時間分の長さを有する運転評価期間を設定する。
第1実施例に係る通知管理部F6は(図10参照)、運転評価期間内において、“FRTH1<FR”が成立し且つ動作モードが基本モードに設定される期間の長さの総和(便宜上、時間Taと称する)を求める。第1実施例に係る通知管理部F6は、運転評価期間を占める時間Taの割合を導出し、導出した割合が所定値以上であるとき、勧告通知処理を実行する。第1実施例において(図10参照)、継続的に又は頻繁に、ステップS21を経由してステップS19に至るとき、勧告通知処理が実行され易くなる。
第2実施例に係る通知管理部F6は(図11及び図12参照)、運転評価期間内において、“FRTH2<FR”が成立し且つ動作モードが基本モードに設定される期間の長さの総和(便宜上、時間Tbと称する)を求める。第2実施例に係る通知管理部F6は、運転評価期間を占める時間Tbの割合を導出し、導出した割合が所定値以上であるとき、勧告通知処理を実行する。第2実施例において(図11及び図12参照)、継続的に又は頻繁にステップS151に至るとき、勧告通知処理が実行され易くなる。
<<第4実施例>>
第4実施例を説明する。ガスG1’の流れによって回転するロータ(不図示;便宜上、ロータRaと称する)がポンプ50の排気口とCO貯留装置40との間に設けられていて良い。圧送機76はロータを有し、圧送機76のロータの回転によってタンク60内のガスの圧送が実現される。ロータRaの回転軸と圧送機76のロータの回転軸とを連結しておき、ロータRaの回転エネルギを動力源にして圧送機76のロータを回転させるようにしても良い。ロータRaを設けるのではなく、ポンプ50のロータの回転軸と圧送機76のロータの回転軸とを連結しておくようにしても良い。この場合、ポンプ50のロータの回転エネルギを動力源にして圧送機76のロータを回転させるようにしても良い。これらの方法により、還流制御に必要な電力消費の削減が期待される。
<<第5実施例>>
第5実施例を説明する。第5実施例では、上述した各事項に対する補足事項、応用技術又は変形技術等を説明する。
内燃機関11から送出される排ガスの流路において、CO分離装置30の上流側にマフラ15が配置される構成例を挙げたが(図1参照)、CO分離装置30の下流側にマフラ15が配置されるようにしても良い。この場合、排ガスGbが排ガスGinであり、車外排出口72にマフラ15を設ける。内燃機関11から送出される排ガスの流路において、CO分離装置30の上流側と下流側の双方にマフラが設置されても良い。
CO貯留装置40にて貯留されたCOは、例えば、ガソリンスタンド又は車庫等に設置された回収機器(不図示)に対してCO貯留装置40が接続されたときに、CO貯留装置40から回収機器に放出される。或いは、CO貯留装置40全体又はCO貯留装置40内のカートリッジを車両1から取り外すことで、CO貯留装置40に貯留されたCOが車外に取り出されても良い。
排ガスに関わる装置として、上述の各図面に示されない装置(以下、追加装置と称する)が車両1に設けられていても良い。追加装置として排ガス冷却装置が車両1に設置されて良い。排ガス冷却装置は、排ガスの流路においてCO分離装置30の上流側に配置され、CO分離装置30に流入する排ガスの温度を低下させる。排ガス冷却装置の設置により、熱によるCO分離装置30の劣化(特にCO分離膜31の劣化)を抑制することができる。追加装置としてエネルギ変換装置が車両1に設置されて良い。エネルギ変換装置は、排ガスが有する熱エネルギを他のエネルギ(電気エネルギ等)に変換する。変換により得られた他のエネルギ(電気エネルギ等)を車両1にて利用することができる。排ガスをエネルギ変換装置に通すことで排ガスの温度が低下する。このため、エネルギ変換装置は排ガス冷却装置の一種であるともいえる。排ガスの流路においてエネルギ変換装置をCO分離装置30の上流側に配置し、CO分離装置30に流入する排ガスの温度をエネルギ変換装置にて低下させて良い。
本実施形態に係るCO回収システムは、少なくとも制御装置100、CO分離装置30、CO貯留装置40、ポンプ50、タンク60及び切り替え弁71を備えて構成される。但し、車両1に搭載されるものとして上述した任意の部品は、CO回収システムの構成要素に含まれ得る。CO回収システムを排ガス処理装置と読み替えても良い。制御装置100は排ガス処理用の制御装置として機能する又は排ガス処理用の制御装置を内包する。
車両1は内燃機関11を用いて発生した駆動力にて移動する移動体の例である。本発明において、移動体は車両に分類されないもの(例えばロボット、ドローン)であっても良い。
車両1は、本発明に係る排ガス処理用の制御装置及びCO回収システムが適用される対象機器の例である。本発明に係る排ガス処理用の制御装置及びCO回収システムを、車載用途とは異なる任意の用途に適用することも可能である。即ち、対象機器は車両に限定されず、本発明に係る排ガス処理用の制御装置及びCO回収システムを任意の対象機器に適用及び搭載できる。また、上述の車両1に設けられる熱機関は内燃機関(11)であるが、対象機器に設けられる熱機関は内燃機関及び外燃機関の何れであっても良いし、内燃機関及び外燃機関の組み合わせであっても良い。熱機関の作動により熱機関からCOを含む排ガスが送出される。
具体的には、対象機器は化石燃料(石油又はガス等)を燃焼させる装置又は設備であっても良い。化石燃料を燃焼させる装置又は設備の例として、火力発電を行う装置又は設備、溶炉を備えた装置又は設備、コジェネレーションを行う装置又は設備、及び、暖房装置が挙げられる。閉鎖環境の換気システムに対して、本発明に係る排ガス処理用の制御装置及びCO回収システムを適用及び搭載しても良い。閉鎖環境として、宇宙空間に形成された居住施設(宇宙ステーション等)、及び、深海に形成された居住施設が挙げられる。
本発明の実施形態にて述べた任意の方法をコンピュータに実行させるプログラム、及び、そのプログラムを記録した記録媒体であって且つコンピュータ読み取り可能な不揮発性の記録媒体は、本発明の実施形態の範囲に含まれる。本発明の実施形態における任意の処理は、半導体集積回路等のハードウェア、上記プログラムに相当するソフトウェア、又は、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって実現されて良い。ここにおけるソフトウェア及びハードウェアは夫々に複数あっても良い。
本発明の一側面に係るプログラムは、入力空間、出力空間、及び、前記入力空間と前記出力空間との間に設けられ且つ熱機関から前記入力空間へ供給される排ガス中のCOを前記出力空間に通過させるCO分離膜を有するCO分離装置と、切り替え弁と、タンクと、が設けられた対象機器にて使用される排ガス処理用の制御方法を処理部(110)に実行させるプログラムであって、前記熱機関から前記入力空間へ供給される前記排ガスの内、一部のガスは前記CO分離膜を通過し、残部のガスは前記切り替え弁を通じて前記対象機器の外部に放出されるか或いは前記タンクに送られ、当該プログラムは、前記熱機関から前記入力空間へ供給される前記排ガスの流量に基づき、タンク貯留モード及び還流モードを含む複数のモードの何れかを動作モードに設定する工程と、前記タンク貯留モードが前記動作モードに設定されるとき、前記切り替え弁を通じて前記残部のガスを前記タンクに供給して前記タンクに貯留させる工程と、前記還流モードが前記動作モードに設定されるとき、前記切り替え弁を通じて前記残部のガスを前記対象機器の外部に放出させつつ前記タンク内の貯留ガスを前記入力空間に戻す工程とを、前記処理部に実行させる。
本発明の実施形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。以上の実施形態は、あくまでも、本発明の実施形態の例であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以上の実施形態に記載されたものに制限されるものではない。上述の説明文中に示した具体的な数値は、単なる例示であって、当然の如く、それらを様々な数値に変更することができる。
1 車両
11 内燃機関
12 排気マニホールド
13 排気管
13a、13b、13c 連結路
14 浄化装置
15 マフラ
30 CO分離装置
31 CO分離膜
32 入力空間
33 出力空間
34 残ガス排出口
40 CO貯留装置
50 ポンプ
60 タンク
71 切り替え弁
72 車外放出口
73、76 圧送機
74 還流弁
75 還流路
77 圧力センサ
100 制御装置
110 演算処理部
120 メモリ
130 インターフェース
200 センサブロック
210 流量センサ
211 回転数センサ
212 車速センサ
213 ギアセンサ
214 アクセルセンサ
215 ブレーキセンサ
216 舵角センサ
Ga、Gb、Gc、Gin 排ガス
G1 通過ガス
G2 残ガス
Gr 還流ガス
F1 流量情報取得部
F2 流量判断部
F3 モード設定部
F4 流路制御部
F5 圧力制御部
F6 通知管理部

Claims (11)

  1. 入力空間、出力空間、及び、前記入力空間と前記出力空間との間に設けられ且つ熱機関から前記入力空間へ供給される排ガス中のCOを前記出力空間に通過させるCO分離膜を有するCO分離装置と、切り替え弁と、タンクと、が設けられた対象機器にて使用される排ガス処理用の制御装置であって、処理部を備え、
    前記熱機関から前記入力空間へ供給される前記排ガスの内、一部のガスは前記CO分離膜を通過し、残部のガスは前記切り替え弁を通じて前記対象機器の外部に放出されるか或いは前記タンクに送られ、
    前記処理部は、前記熱機関から前記入力空間へ供給される前記排ガスの流量に基づき、タンク貯留モード及び還流モードを含む複数のモードの何れかで動作し、
    前記処理部は、前記タンク貯留モードにおいて、前記切り替え弁を通じて前記残部のガスを前記タンクに供給して前記タンクに貯留させ、前記還流モードにおいて、前記切り替え弁を通じて前記残部のガスを前記対象機器の外部に放出させつつ前記タンク内の貯留ガスを前記入力空間に戻す
    、排ガス処理用の制御装置。
  2. 前記還流モードにおける前記タンク内の貯留ガスの流路上に還流弁が設けられ、
    前記処理部は、前記タンク貯留モードにおいて、前記還流弁を閉状態に設定することで前記還流弁を介した前記タンクから前記入力空間へのガスの流れを遮断し、前記還流モードにおいて、前記還流弁を開状態に設定することで前記タンク内の貯留ガスを前記入力空間に流入させる
    、請求項1に記載の排ガス処理用の制御装置。
  3. 前記複数のモードは基本モードを含み、
    前記処理部は、前記基本モードにおいて、前記還流弁を閉状態に設定することで前記還流弁を介した前記タンクから前記入力空間へのガスの流れを遮断しつつ、前記切り替え弁を通じて前記残部のガスを前記対象機器の外部に放出させる
    、請求項2に記載の排ガス処理用の制御装置。
  4. 前記処理部は、前記排ガスの流量が閾流量を超えるとき、前記タンク内の貯留ガスの量に応じて前記タンク貯留モード又は前記基本モードで動作し、前記排ガスの流量が前記閾流量以下であるとき、前記タンク内の貯留ガスの量に応じて前記還流モード又は前記基本モードで動作する
    、請求項3に記載の排ガス処理用の制御装置。
  5. 前記処理部は、前記還流モードにおいて、前記排ガスの流量に基づき、前記タンクから前記入力空間へ戻されるガスの流量を制御する
    、請求項1~4の何れかに記載の排ガス処理用の制御装置。
  6. 前記処理部は、前記排ガスの流量に基づき、前記出力空間の圧力を制御する
    、請求項1~4の何れかに記載の排ガス処理用の制御装置。
  7. 前記処理部は、前記排ガスの流量に基づき、前記出力空間の圧力を制御し、
    前記処理部は、前記排ガスの流量が前記閾流量を超えるとき、前記排ガスの流量が前記閾流量以下であるときよりも、前記出力空間の圧力を低く制御する
    、請求項4に記載の排ガス処理用の制御装置。
  8. 前記出力空間内のガスを吸い出すことで前記出力空間の圧力を低下させるポンプが前記対象機器に設けられ、
    前記処理部は、前記排ガスの流量に基づき前記ポンプの作動条件を制御することを通じて前記出力空間の圧力を制御する
    、請求項6に記載の排ガス処理用の制御装置。
  9. 前記ポンプにより前記出力空間から吸い出されたガス中のCOを捕捉して貯留するCO貯留装置が前記対象機器に設けられる
    、請求項8に記載の排ガス処理用の制御装置。
  10. 請求項1~4及び7の何れかに記載の排ガス処理用の制御装置と、
    前記CO分離装置と、
    前記切り替え弁と、
    前記タンクと、
    前記出力空間内のガスを吸い出すことで前記出力空間の圧力を低下させるポンプと、
    前記ポンプにより前記出力空間から吸い出されたガス中のCOを捕捉して貯留するCO貯留装置と、を備えた
    、CO回収システム。
  11. 入力空間、出力空間、及び、前記入力空間と前記出力空間との間に設けられ且つ熱機関から前記入力空間へ供給される排ガス中のCOを前記出力空間に通過させるCO分離膜を有するCO分離装置と、切り替え弁と、タンクと、が設けられた対象機器にて使用される排ガス処理用の制御方法であって、
    前記熱機関から前記入力空間へ供給される前記排ガスの内、一部のガスは前記CO分離膜を通過し、残部のガスは前記切り替え弁を通じて前記対象機器の外部に放出されるか或いは前記タンクに送られ、
    当該制御方法では、前記熱機関から前記入力空間へ供給される前記排ガスの流量に基づき、タンク貯留モード及び還流モードを含む複数のモードの何れかを動作モードに設定し、
    前記タンク貯留モードが前記動作モードに設定されるとき、前記切り替え弁を通じて前記残部のガスを前記タンクに供給して前記タンクに貯留させ、前記還流モードが前記動作モードに設定されるとき、前記切り替え弁を通じて前記残部のガスを前記対象機器の外部に放出させつつ前記タンク内の貯留ガスを前記入力空間に戻す
    、排ガス処理用の制御方法。
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