JP2024081520A - 光信号中継装置、光伝送システム、光信号中継方法、及びプログラム - Google Patents

光信号中継装置、光伝送システム、光信号中継方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】波長多重された光信号の通信品質を向上させることが可能な光信号中継装置、光伝送システム、光信号中継方法、及びプログラムを提供すること。【解決手段】本開示に係る光信号中継装置11は、第1の光信号に含まれる波長の中に第2の光信号に含まれる波長と同一波長である同一波長光信号が有る場合、同一波長光信号を分離する波長選択スイッチ部112と、同一波長光信号の波長を別の波長に波長変換する波長変換部113と、同一波長光信号の波長を別の波長に変換する際に発生する所定の歪を補償する光学補償部114と、波長変換と波長変換の際に発生する歪と光信号の伝送レートとの関係を予め記憶したデータベースと、同一波長光信号の波長と、別の波長と、同一波長光信号の前記伝送レートと、に基づいて所定の歪を求め、所定の歪を補償するように光学補償部114を制御する制御部115と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、光信号中継装置、光伝送システム、光信号中継方法、及びプログラムに関し、特に、波長多重された光信号の通信品質を向上させることが可能な光信号中継装置、光伝送システム、光信号中継方法、及びプログラムに関する。
メトロ領域で採用されているリングネットワークは、波長選択スイッチ(WSS:Wavelength Selective Switch)用いて光信号を接続し、また、トランスポンダを用いて光信号を一旦復調した電気信号で再生中継するROADM(Reconfigurable Optical Add/Drop Multiplexer)によって構成されている。波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)された光信号を用いた光通信においては、同一ネットワーク内の異なるノードの場合、同一波長を用いた光通信をすることができるが、同一ノードの場合、共存することができない。そこで、ROADMにおいては、光信号を電気信号に変換し電気信号で再生中継し光信号に再変換する際の波長を変換前の波長と異なるもの(別の波長)に変換するデジタルTRX(Transceiver)を採用していた。しかしながら、復調を含む電気再生中継では、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)によるデジタル信号処理が必要となり、デジタル信号処理の消費電力が大きいことやFPGAの価格が高いといった問題があった。
そこで、ROADMにおいては、光信号を復調しないアナログ波長変換が検討されている。アナログ波長変換は、デジタル信号処理が必要ないので、消費電力の削減とFPGAを使用しない分のコスト低減をすることができる。しかしながら、アナログ波長変換では、RegeneratingやRetimingができないため、再変換された光信号が劣化しスペクトル歪が発生し伝搬する問題(課題)がある。
上記課題の解決策として、特許文献1の段落0025並びに図7には、「受信器内の受信側CPUは、SDNコントローラからの受信光波長が受信光波長となるため、その受信光波長に局発光波長をシフトするように局発光源を制御する。その結果、波長変換器等で波長変換後の信号光が波長ズレ等でチャネルグリッドを大きく超えたとしても、局発光波長と受信光波長との間のズレがなくなるため、受信器毎の受信品質の劣化を抑制できる。」と記載されている。特許文献1には、光信号の波長を別の波長に再変換した際に発生するスペクトル歪を補償することは開示されていない。
特開2019-220773号公報
上述のとおり、アナログ波長変換では、RegeneratingやRetimingができないため、別の波長に再変換した際にスペクトル歪が発生し通信品質が低下するという課題があった。
本開示の目的は、上述した課題を解決する光信号中継装置、光伝送システム、光信号中継方法、及びプログラムを提供することにある。
本開示に係る光信号中継装置は、
少なくとも1つの波長を含む第1の光信号が第1の伝送路を経て入力する第1の入力端子と、少なくとも1つの波長を含む第2の光信号が第2の伝送路を経て入力する第2の入力端子と、を有する入力部と、
前記第1の光信号に含まれる波長の中に前記第2の光信号に含まれる波長と同一波長である同一波長光信号が有る場合、前記同一波長光信号を分離する波長選択スイッチ部と、
前記同一波長光信号の波長を別の波長に波長変換する波長変換部と、
前記同一波長光信号の波長を前記別の波長に変換する際に発生する所定の歪を補償する光学補償部と、
前記波長変換と前記波長変換の際に発生する歪と光信号の伝送レートとの関係を予め記憶したデータベースと、前記同一波長光信号の波長と、前記別の波長と、前記同一波長光信号の前記伝送レートと、に基づいて前記所定の歪を求め、前記所定の歪を補償するように前記光学補償部を制御する制御部と、
前記所定の歪を補償した後の前記別の波長を含む別波長光信号を出力する出力部と、
を備える。
本開示に係る光伝送システムは、
光信号中継装置と、波長変換の際に発生する歪に関する情報を記憶する記憶装置と、を備え、
前記光信号中継装置は、
少なくとも1つの波長を含む第1の光信号が第1の伝送路を経て入力する第1の入力端子と、少なくとも1つの波長を含む第2の光信号が第2の伝送路を経て入力する第2の入力端子と、を有する入力部と、
前記第1の光信号に含まれる波長の中に前記第2の光信号に含まれる波長と同一波長である同一波長光信号が有る場合、前記同一波長光信号を分離する波長選択スイッチ部と、
前記同一波長光信号の波長を別の波長に波長変換する波長変換部と、
前記同一波長光信号の波長を前記別の波長に変換する際に発生する所定の歪を補償する光学補償部と、
前記波長変換と前記波長変換の際に発生する歪と光信号の伝送レートとの関係を予め記憶したデータベースと、前記同一波長光信号の波長と、前記別の波長と、前記同一波長光信号の前記伝送レートと、に基づいて前記所定の歪を求め、前記所定の歪を補償するように前記光学補償部を制御する制御部と、
前記所定の歪を補償した後の前記別の波長を含む別波長光信号を出力する出力部と、を有し、
前記記憶装置は、
前記波長変換と前記波長変換の際に発生する歪と光信号の前記伝送レートとの関係を予め前記データベースに記憶する。
本開示に係る光信号中継方法は、
少なくとも1つの波長を含む第1の光信号に含まれる波長の中に少なくとも1つの波長を含む第2の光信号に含まれる波長と同一波長である同一波長光信号が有る場合、前記同一波長光信号を分離することと、
前記同一波長光信号の波長を別の波長に波長変換することと、
前記同一波長光信号の波長を前記別の波長に変換する際に発生する所定の歪を補償することと、
前記波長変換と前記波長変換の際に発生する歪と光信号の伝送レートとの関係を予め記憶したデータベースと、前記同一波長光信号の波長と、前記別の波長と、前記同一波長光信号の前記伝送レートと、に基づいて前記所定の歪を求め、前記所定の歪を補償するように制御することと、
前記所定の歪を補償した後の前記別の波長を含む別波長光信号を出力することと、
を備える。
本開示に係るプログラムは、
少なくとも1つの波長を含む第1の光信号に含まれる波長の中に少なくとも1つの波長を含む第2の光信号に含まれる波長と同一波長である同一波長光信号が有る場合、前記同一波長光信号を分離することと、
前記同一波長光信号の波長を別の波長に波長変換することと、
前記同一波長光信号の波長を前記別の波長に変換する際に発生する所定の歪を補償することと、
前記波長変換と前記波長変換の際に発生する歪と光信号の伝送レートとの関係を予め記憶したデータベースと、前記同一波長光信号の波長と、前記別の波長と、前記同一波長光信号の前記伝送レートと、に基づいて前記所定の歪を求め、前記所定の歪を補償するように制御することと、
前記所定の歪を補償した後の前記別の波長を含む別波長光信号を出力することと、
をコンピュータに実行させる。
本開示によれば、波長多重された光信号の通信品質を向上させることが可能な光信号中継装置、光伝送システム、光信号中継方法、及びプログラムを提供することができる。
実施の形態1に係る光信号中継装置を例示するブロック図である。 実施の形態1に係る光伝送システムを例示するブロック図である。 実施の形態1に係るデータベースを例示する図である。 実施の形態1に係る光信号中継装置による効果を例示するグラフである。 実施の形態1に係るデータベースを例示する図である。 実施の形態1に係る光信号中継装置を例示するブロック図である。 実施の形態1に係る光信号中継装置の動作を例示するフローチャートである。 実施の形態1に係る光信号中継装置の動作を例示するフローチャートである。 実施の形態1に係る光信号中継装置の動作を例示するフローチャートである。 実施の形態2に係る光信号中継装置を例示するブロック図である。 実施の形態3に係る光信号中継装置を例示するブロック図である。 実施の形態3の変形例に係る光信号中継装置を例示するブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明を省略する。
[実施の形態1]
<光信号中継装置、光伝送システム>
図1は、実施の形態1に係る光信号中継装置を例示するブロック図である。
図2は、実施の形態1に係る光伝送システムを例示するブロック図である。
図2では、記憶装置およびネットワークマネージャは、簡単のため省略する。
図1および図2に示すように、実施の形態1に係る光伝送システム10は、光信号中継装置11と、波長変換の際に発生する歪に関する情報を記憶する記憶装置12と、を備える。歪をスペクトル歪と称することもある。
光信号中継装置11は、入力部111と、波長選択スイッチ部112と、波長変換部113と、光学補償部114と、制御部115と、出力部116と、を備える。波長選択スイッチを(WSS:Wavelength Selective Switch)と称することもある。
入力部111は、少なくとも1つの波長を含む第1の光信号が第1の伝送路を経て入力する第1の入力端子と、少なくとも1つの波長を含む第2の光信号が第2の伝送路を経て入力する第2の入力端子と、を有する。図1では、第1の光信号として、波長λ3,波長λ4、および波長λ6の光信号を示し、第2の光信号として、波長λ1,波長λ2、および波長λ3の光信号を示す。なお、第1の光信号と第2の光信号は、コヒーレント光である。
波長選択スイッチ部112は、第1の光信号に含まれる波長の中に第2の光信号に含まれる波長と同一波長である同一波長光信号が有る場合、同一波長光信号を分離する。この例では、同一波長光信号は、波長λ3の光信号である。よって、波長選択スイッチ部112は、波長λ3の光信号を分離(分岐)する。
波長変換部113は、同一波長光信号の波長を別の波長に波長変換する。別の波長は、第1の光信号の波長および第2の光信号の波長以外の波長である。この例では、第1の光信号と第2の光信号のうちで、波長λ3が同一波長光信号として衝突するので、波長λ5(別の波長)に波長変換する。そして、波長λ3を波長λ5に波長変換する際に所定の歪(スペクトル歪)が発生する。
<スペクトル歪の補償>
ここで、波長λ3を波長λ5に波長変換する際に発生する所定の歪(スペクトル歪)の補償方法を以下に示す。
先ず、制御部115は、光ネットワーク全体の伝送路で使用する光信号の波長の情報を持つネットワークマネージャ13から、同一波長光信号の波長の情報と、別の波長の情報と、同一波長光信号の伝送レートと、を取得する。ネットワークマネージャ13は、光ネットワークの各伝送路で使用する光信号の波長や各伝送路の距離や光信号の伝送レートや各伝送路の光ファイバのタイプ等の情報を有するので、任意の伝送路での同一波長光信号の波長の情報と、別の波長の情報と、同一波長光信号の伝送レートと、を光信号中継装置11の制御部115に提供できる。
制御部115は、例えば、ネットワークマネージャ13から、同一波長光信号の波長として波長λkと、別の波長のとして波長λmと、同一波長光信号の伝送レートとして伝送レートsと、を取得する。なお、光信号中継装置11は、同一波長の光信号同士が衝突する伝送路(衝突経路)の情報を、ネットワークマネージャ13から取得してもよい。
次に、制御部115は、データベース(DB:Data Base)にアクセスする。
図3は、実施の形態1に係るデータベースを例示する図である。
ただし、n、mは整数を示し、kは、2~(n-1)の整数を示す。
図3は、スペクトル歪に関する情報を示す。
図3に示すように、データベースには、波長変換前の波長と、波長変換後の波長と、波長変換の際に発生する歪と、光信号の伝送レートと、の関係が予め記憶されている(データベースは、波長変換と波長変換の際に発生する歪と光信号の伝送レートとの関係を記憶する)。例えば、波長変換前の波長が波長λ1であり、波長変換後の波長が波長λ2であり、光信号の伝送レートがsの場合、波長変換の際に発生する歪はa12sである。このようなデータを予め実験等で測定し、測定結果をデータベースに記憶(格納)する。具体的には、基準信号を使用して、波長変換前後のスペクトルの差分をスペクトル歪として測定し記憶する。
なお、図3では、伝送レートがsの場合のみを示しているが、これには限定されない。伝送レート=s以外の場合もデータベースに記憶する。図3では簡単のため、伝送レート=s以外のものを省略している。
制御部115は、ネットワークマネージャ13から、同一波長光信号の波長として波長λkと、別の波長のとして波長λmと、同一波長光信号の伝送レートとして伝送レートsと、を取得した場合、それらの情報とデータベースに記憶された情報とを照らし合わせ(図3において矢印Pで示す)、この場合に発生するスペクトル歪が歪akmsであることを求める。制御部115は、歪akmsを補償するように光学補償部114を制御する。
すなわち、制御部115は、データベースと、同一波長光信号の波長と、別の波長と、同一波長光信号の伝送レートと、に基づいて所定の歪(図3では歪akms)を求め、所定の歪akmsを補償するように光学補償部114を制御する。
光学補償部114は、制御部115からの制御によって、同一波長光信号の波長を別の波長に変換する際に発生する所定の歪を補償する。光学補償部114は、複数の補償器を使用して所定の歪を補償する。スペクトル歪(所定の歪)を補償するための補償器であってデータベースを利用した該補償器を、スペクトル補償フィルタと称することもある。
出力部116は、所定の歪を補償した後の別の波長を含む別波長光信号を出力する。
なお、記憶装置12は、波長変換と波長変換の際に発生する歪と光信号の伝送レートとの関係をデータベースに予め記憶する。また、データベースは、さらに、光信号を変調する際の変調方式と発生する歪との関係を予め記憶してもよい。
また、光信号中継装置11は、第1の光信号に含まれる波長の中に同一波長光信号が有るか否かを検出する光波長検出部(図示せず)をさらに備えてもよい。光波長検出部によって検出された情報と、データベースから取得した情報とを照合することにより、同一波長光信号の有無を確実に検出することができる。
<効果>
図4は、実施の形態1に係る光信号中継装置による効果を例示するグラフである。
図4の横軸は波長を示し、縦軸は光スペクトル強度を示す。
実施の形態1に係る光信号中継装置11は、同一波長の衝突を避けるために同一波長光信号の波長を別の波長に変換する。このとき、所定の歪が発生するが、光信号中継装置11は、当該所定の歪を補償する。これにより、例えば、図4の変換前の光信号のスペクトル波形は、変換後補償ありの光信号のスペクトルに変換される。
一方、歪補償が無い場合には、例えば、図4の変換前の光信号のスペクトル波形は、変換後補償なしの光信号のスペクトルに変換される。変換後補償ありのグラフと変換後補償なしのグラフを比較すると、変換後補償ありの方が所定の歪が低減していることが理解できる。よって、実施の形態1によれば、波長多重された光信号の通信品質を向上させることが可能な光信号中継装置、光伝送システム、光信号中継方法、及びプログラムを提供することができる。
また、実施の形態1によれば、波長変換の際に発生するスペクトル歪を、補償器を用いて補償することにより、光信号の品質が向上し通信可能距離(伝送距離)を延ばすことができる。
<波長分散の補正>
ここで、光信号が光ファイバを伝送することによって発生する所定の分散(波長分散)の補償方法を以下に示す。
図5は、実施の形態1に係るデータベースを例示する図である。
図5は、波長分散に関する情報を示す。
波長分散は、伝送路に使用される光ファイバの種類(材質)と伝送距離に基づいて求めることができる。よって、光信号の波長と伝送距離と伝送路(光ファイバ)の材質と波長分散との関係を予め求めておく。そして、図5に示すように、記憶装置12は、光信号の波長と伝送距離と伝送路(光ファイバ)の材質と波長分散との関係をデータベースに記憶する。記憶装置12は、例えば、波長が波長λ1であり、伝送距離が距離L1であり、伝送路(光ファイバ)の材質がAの場合、波長分散は、b11Aであることをデータベースに記憶する。このようなデータが予め実験等で測定され、記憶装置12は、その測定結果をデータベースに記憶する。なお、光信号の伝送距離を経路長とし、ファイバ(伝送路)の材質をファイバタイプとして示す場合もある。
また、図5では、伝送路の材質がAの場合のみを示しているが、これには限定されない。伝送路の材質がA以外の場合もデータベースに記憶される。図5では簡単のため、伝送路の材質がA以外のものは省略している。
制御部115は、光信号中継装置11から別の光信号中継装置11n(例えば図2に示す)までの伝送区間の距離を含む伝送路情報をネットワークマネージャ13から取得する。制御部115は、光信号の波長として波長λkと、伝送距離(伝送区間の距離)として距離Lmと、伝送路の材質として材質Aと、を取得した場合、それらの情報とデータベースに記憶された情報とを照らし合わせ(図4において矢印Pで示す)、この場合に伝送区間で発生する所定の波長分散が波長分散bkmAであることを求める。制御部115は、所定の波長分散bkmAを補償するように光学補償部114を制御する。なお、光信号の波長λkは、波長変換後の波長、すなわち、別の波長である。
<効果>
光信号中継装置11は、所定の波長分散も補償することができる。これにより、波長多重された光信号の通信品質を、スペクトル歪だけを補償した場合と比べてさらに向上させることができる。
また、実施の形態1によれば、光信号が光ファイバを伝送することによって発生する波長分散を、分散補償器を用いて補償することにより、ピーク電力対平均電力比(PAPR:Peak-to-Average. Power Ratio)を低下させることができる。これにより、光受信FEのアンプ(トランスインピーダンスアンプ(TIA:Trans impedance Amplifier)や光送信FEのアンプの利用効率が上がりアンプの線形性(リニアリティー)が高くなるので、アンプの3次相互変調歪が発生しにくくなる。その結果、光信号の伝送距離を延ばすことができる。
<光信号中継装置の構成の詳細>
図6は、実施の形態1に係る光信号中継装置を例示するブロック図である。
図6は、図1に示す光信号中継装置の詳細を示す。
図6に示すように、光信号中継装置11は、波長合成スイッチ部117をさらに備えてもよい。波長合成スイッチ部117は、第1の光信号の一部と第2の光信号の一部とを波長合成して第3の光信号を生成し、第1の光信号の別の一部と第2の光信号の別の一部とを合成して第4の光信号を生成する。この例では、波長合成スイッチ部117は、波長λ6の光信号を第3の光信号として生成し、波長λ1~波長λ3と、波長λ4と、波長λ5(別の波長)と、を合成し第4の光信号として生成する。
出力部116は、第3の光信号を出力する第3の端子と、第4の光信号を出力する第4の端子(図示しない)と、を有する。別波長光信号は、第3の光信号および第4の光信号のうちの少なくとも一方に含まれる、この例では、波長変換後の別の波長λ5の光信号は、第4の光信号に含まれる。
光学補償部114は、補償器114aと、補償器114bと、を有する。補償器114aは、波長選択スイッチ部112が同一波長光信号を分離した後であって波長変換部113が波長変換する前に所定の歪を補償する。補償器114bは、波長変換部113が波長変換した後であって波長合成スイッチ部117が波長変換後の別の波長を合成する前に所定の歪を補償する。
すなわち、光学補償部114は、同一波長光信号の波長が別の波長に変換される前に所定の歪を補償する、及び/又は、同一波長光信号の波長が別の波長に変換された後に所定の歪を補償する。
補償器114aおよび補償器114bは、スペクトル歪を補償するものとして、例えば、光フィルタ等の任意波形整形器(Waveshaper)を使用してもよい。また、補償器114aおよび補償器114bは、波長分散(群遅延)を補償するものとして、例えば、分散補償ファイバを使用してもよい。また、各補償器は、様々な波長分散を補償できるようにするため、複数の分散補償モジュールを有してもよい。
光信号中継装置11は、入力部111と波長選択スイッチ部112との間に光増幅器(AMP)を有してもよい。光増幅器により、入力する光信号のパワーを調整できる。また、光信号中継装置11は、波長合成スイッチ部117と出力部116との間に別の光増幅器(AMP)を有してもよい。別の光増幅器により、出力パワーを大きくすることができる。なお、AMPと波長選択スイッチ部112と波長合成スイッチ部117と別のAMPとを含む部分をROADMと称することもある。
なお、光信号中継装置11は、波長合成スイッチ部117で複数の波長の光信号をWDM(波長合成)するが、このとき、波長毎のパワーがばらついてしまうことがある。
これを解消するため、光信号中継装置11は、該ばらつきを考慮して、光学補償部114(補償器114a等のフィルタ)を使用してWDM後の波長毎のパワーが所定のパワーレベルの範囲内に収まるように制御してもよい。
<特徴>
光信号中継装置11の特徴を以下に示す。
(スペクトル歪の補償)
事前に(予め)、波長変換部への入力前のスペクトルと入力後のスペクトルを測定し、両者のスペクトル差分を波長ごとにデータベースに格納し、格納した情報に基づいて補償器(フィルタ)を制御する。
ボーレート毎にスペクトル歪補償用のフィルタ形状を制御する。
事前の測定は、複数回行ってもよい。
波長選択スイッチ(前段のWSS)および/または波長合成スイッチ(後段のWSS)の波長特性を考慮して補償器(フィルタ形状)を設計する。
波長毎に補償器を制御する。
変換器毎(メーカやモデル単位でも可能)に補償器を制御してもよい。
(波長分散の補償)
経路(伝送路)、波長、光ファイバ特性情報を基に波長分散の量を算出し、補償器で補償する。
波長分散を補償すると、PAPRが低下し線形性が高くなるので、アナログアンプの性能を十分に引き出せるようになり、伝送距離が延びる。
波長選択スイッチ(WSS)に波形整形の機能(補償器の歪補償の機能)を統合してもよい。
前段のWSSで複数チャネルを1ポートに分岐し、後段のWSSにおいてカプラで複製し、フィルタでチャネル毎の信号を抽出することでWSSに搭載するポート数を削減する。
WDM後(波長合成後)の波長毎のパワーばらつきを考慮して、フィルタ(補償器)で制御可能な範囲を制御する。
後段のWSS(波長合成スイッチ部)の利得平坦化フィルタ(GFF:Gain Flattening Filter)による減衰量が大きい場合には補償量を大きくし、GFFによる減衰量が小さい場合には補償量を小さくするように制御する。このとき、重要な帯域(低域や高域)から順番に制御を加える範囲を選択してもよい。
<光信号中継装置の動作>
図7Aは、実施の形態1に係る光信号中継装置の動作を例示するフローチャートである。
図7Aでは、波長分散を補償した後、スペクトル歪を補償するフローとなっているが、これには限定されない。実施の形態1では、スペクトル歪を補償した後、波長分散を補償してもよい。
図7Aに示すように、光信号中継装置11の制御部115は、アナログ波長変換が可能か否かを判定する(ステップS101)。アナログ波長変換は、光信号を電気信号に変換後、電気信号の復調をせずにそのまま再度、変換前とは別の波長の光信号に変換するものである。
制御部115は、アナログ波長変換が可能であると判定した場合(ステップS101:Yes)、波長の分散量が閾値を超過するか否かを判定する(ステップ:S102)。
制御部115は、波長の分散量が閾値以下の場合(ステップS102:Nо)、波長分散の補償を行わず、ステップS104に移行する。波長の分散量が小さく補償による効果が少ないので、分散量が閾値以下の場合には波長分散の補償を行わない。
制御部115は、波長の分散量が閾値を超過する場合(ステップS102:Yes)、波長分散の補償を行う(ステップS103)。すなわち、制御部115は、波長の分散量の分だけ補償を行うように光学補償部114を制御する。
制御部115は、ステップS103において、波長分散の補償を行った後、スペクトル歪の補償を行う(ステップS104)。
制御部115は、ステップS104において、スペクトル歪の補償を行った後、アナログ波長変換を行う(ステップS105)。
制御部115は、ステップS101において、アナログ波長変換が可能でないと判定した場合(ステップS101:Nо)、デジタル波長変換を行う(ステップ:S106)。デジタル波長変換は、光信号を電気信号に変換後、復調やエラー訂正を含む処理で再生し、再生した信号を、変換前とは別の波長の光信号に再変換するものである。デジタル波長変換の処理内容は通常使用されるものでよいので、ここでは詳細は記載しない。
図7Bは、実施の形態1に係る光信号中継装置の動作を例示するフローチャートである。
図7Bは、図7AのステップS103に示す波長分散の補償の動作を示す。
図7Bに示すように、制御部115は、線路長を検索する(ステップS1031)。具体的には、制御部115は、光信号中継装置11から別の光信号中継装置11n(図2参照)までの伝送区間の距離について、データベースを検索する。
制御部115は、ファイバタイプを検索する(ステップS1032)。具体的には、制御部115は、伝送区間で使用されている光ファイバタイプについて、データベースを検索する。光ファイバタイプによって、光ファイバに使用される材質等が決まる。
制御部115は、波長分散の量を計算する(ステップS1033)。具体的には、制御部115は、検索した伝送区間の線路長(距離)と、検索した光ファイバタイプ(材質)と、伝送区間を伝送する光信号の波長と、をデータベース(図5参照)と照らし合わせ、波長分散の量を計算する。
制御部115は、光学補償部114の分散補償モジュールを選択する(ステップS1034)。ここで、光学補償部114は複数の補償器を有し、各補償器は様々な波長分散量を補償できるようにするため、複数の分散補償モジュールを有する。制御部115は、ステップS1033で計算した波長分散の量を補償するのに最適な分散補償モジュールを複数の分散補償モジュールのうちから選択するように光学補償部114を制御する。
制御部115は、光信号が伝送する経路(伝送路)を制御する(ステップS1035)。制御部115が経路を制御することにより、同一波長による光信号が衝突することなく、目的地へ伝送することができる。
図7Cは、実施の形態1に係る光信号中継装置の動作を例示するフローチャートである。
図7Cは、図7AのステップS104に示すスペクトル歪の補償の動作を示す。
図7Cに示すように、制御部115は、信号の帯域幅を検索する(ステップS1041)。信号の帯域幅によってスペクトル歪が変化するからである。
制御部115は、信号の変調方式を検索する(ステップS1042)。信号の変調方式によってスペクトル歪が変化するからである。
制御部115は、光信号中継装置11に入力する光信号の入力波長を検索する(ステップS1043)。入力波長は、例えば、図1では波長λ3等である。
制御部115は、光受信FE(Front End)を選択する(ステップS1044)。光受信FEは、受光素子によって光信号を電気信号に変換する。
制御部115は、出力波長を検索する(ステップS1045)。制御部115は、波長変換部113によって、変換される波長を検索する。出力波長は、例えば、図1では波長λ5である。
制御部115は、光送信FEを選択する(ステップS1046)。光送信FEは、発光素子によって電気信号を再度、光信号に変換する。ここで、光受信FEによって電気信号に変換する前の光信号と、光送信FEによって光信号に変換した後の光信号と、を比べる。例えば、図3の変換前波形と変換後補償なしのグラフとを比べると、スペクトル波形が異なり、スペクトル歪が生じていることが理解できる。
制御部115は、スペクトル歪を計算する(ステップS1047)。具体的には、制御部115は、ステップS1041において検索した帯域幅(伝送レート)と、ステップS1043において検索した入力波長と、ステップS1045において検索した出力波長(別の波長)と、をデータベースと照らし合わせスペクトル歪を計算する。
制御部115は、ステップS1047において計算したスペクトル歪を補償するため、光学補償部114の任意波形整形器(Waveshaper)を選択する(ステップS1048)。光学補償部114は複数の補償器を有し(図6参照)、各補償器は様々なスペクトル歪を補償できるようにするため、複数のWaveshaperを有する。制御部115は、複数のWaveshaperのうちから、ペクトル歪を補償するために最適なWaveshaperを選択する。
制御部115は、フィルタ形状を選択する(ステップS1049)。制御部115は、ステップS1047で求めたスペクトル歪を補償するため、ステップS1048において選択したWaveshaperのフィルタ形状を選択する。これにより、スペクトル歪が低減する。
制御部115は、光信号が伝送する経路(伝送路)を制御する(ステップS1050)。制御部115が経路を制御することにより、同一波長による光信号が衝突することなく、目的地へ伝送することができる。
なお、実施の形態1では、コヒーレント光を前提として説明を行ったが、これには限定されない。実施の形態1は、コヒーレント光に限らず、インコヒーレント光にも適用可能である。
[実施の形態2]
図8は、実施の形態2に係る光信号中継装置を例示するブロック図である。
図8に示すように、実施の形態2に係る光信号中継装置21は、実施の形態1に係る光信号中継装置11と比べて、光学補償部114の補償器が複数の波長によって発生するスペクトル歪を一括で補償する点が異なる。この例では、光信号中継装置21の補償器114aおよび補償器114bは、波長λ2を波長λ4に波長変換した際に発生するスペクトル歪と、波長λ3を波長λ5に波長変換した際に発生するスペクトル歪と、を一括で補償する。
光信号中継装置21は、複数の波長を一括で補償するので、補償器の数を削減することができる。
[実施の形態3]
図9は、実施の形態3に係る光信号中継装置を例示するブロック図である。
図9に示すように、実施の形態3に係る光信号中継装置31は、実施の形態1に係る光信号中継装置11と比べて、AMPと波長選択スイッチ部112との間に補償器114cを有し、波長合成スイッチ部117と別のAMPとの間に補償器114dを有する点が異なる。
補償器114cは、波長選択スイッチ部112による波長の分離前に設けられ、補償器114dは、波長合成スイッチ部117による波長の合成後に設けられる。これにより、補償器114cおよび補償器114dは、複数の波長のスペクトル歪、および/または、波長分散を補償することができる。光信号中継装置31は、複数の波長のスペクトル歪、波長分散をまとめて補償することにより、補償器の数を低減することができる。
また、補償器114aおよび補償器114bは、波長選択スイッチ部112による波長の分離後、且つ、波長合成スイッチ部117による波長の合成前に設けられている。これにより、補償器114aおよび補償器114bは、1つの波長毎にスペクトル歪、および/または、波長分散を補償することができる。光信号中継装置31は、1つの波長毎にスペクトル歪、波長分散を補償することにより、柔軟な補償をすることができる。
[実施の形態3の変形例]
図10は、実施の形態3の変形例に係る光信号中継装置を例示するブロック図である。
図10に示すように、光信号中継装置31は、補償器114aおよび補償器114bに、例えば、スペクトル歪を補償するためのスペクトル歪用補償器を使用する。また、光信号中継装置31は、補償器114cおよび補償器114dに、例えば、波長分散を補償するための波長分散用補償器を使用する。このとき、これらの補償器をWSSに統合してもよい。
補償器114aおよび補償器114bにスペクトル歪用補償器を使用することにより、波長選択スイッチ部112で分離された波長毎にスペクトル歪を補償することができる。また、補償器114cおよび補償器114dに波長分散用補償器を使用することにより、伝送路毎に波長分散を補償することができる。
尚、上記の実施の形態では、本発明をハードウェアの構成として説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、各構成要素の処理を、CPU(Central Processing Unit)にコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。
上記の実施の形態において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実態のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(具体的にはフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(具体的には光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(具体的には、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM))、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory)を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
さらに、動作は特定の順序で描かれているが、これは、望ましい結果を達成するために、そのような動作が示された特定の順序または連続した順序で実行されること、または示されたすべての動作が実行されることを要求するものとして理解されるべきではない。特定の状況では、マルチタスクと並列処理が有利な場合がある。同様に、いくつかの特定の実施の形態の詳細が上記の議論に含まれているが、これらは本開示の範囲に対する制限としてではなく、特定の実施の形態に特有の特徴の説明として解釈されるべきである。別個の実施の形態の文脈で説明される特定の特徴は、単一の実施の形態に組み合わせて実装されてもよい。逆に、単一の実施の形態の文脈で説明される様々な特徴は、複数の実施の形態で別々にまたは任意の適切な組み合わせで実装されてもよい。
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記によって限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
尚、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
少なくとも1つの波長を含む第1の光信号が第1の伝送路を経て入力する第1の入力端子と、少なくとも1つの波長を含む第2の光信号が第2の伝送路を経て入力する第2の入力端子と、を有する入力部と、
前記第1の光信号に含まれる波長の中に前記第2の光信号に含まれる波長と同一波長である同一波長光信号が有る場合、前記同一波長光信号を分離する波長選択スイッチ部と、
前記同一波長光信号の波長を別の波長に波長変換する波長変換部と、
前記同一波長光信号の波長を前記別の波長に変換する際に発生する所定の歪を補償する光学補償部と、
前記波長変換と前記波長変換の際に発生する歪と光信号の伝送レートとの関係を予め記憶したデータベースと、前記同一波長光信号の波長と、前記別の波長と、前記同一波長光信号の前記伝送レートと、に基づいて前記所定の歪を求め、前記所定の歪を補償するように前記光学補償部を制御する制御部と、
前記所定の歪を補償した後の前記別の波長を含む別波長光信号を出力する出力部と、
を備える光信号中継装置。
(付記2)
前記データベースは、さらに、光信号を変調する際の変調方式と前記発生する歪との関係を予め記憶する、
付記1に記載の光信号中継装置。
(付記3)
前記制御部は、
自装置から別の光信号中継装置までの伝送区間の距離を含む伝送路情報を取得し、
光信号の波長と伝送距離と伝送路の材質と波長分散との関係をさらに記憶した前記データベースと、前記別の波長と、前記伝送区間の距離と、前記伝送区間の前記伝送路の材質と、に基づいて前記伝送区間で発生する所定の波長分散を求め、前記所定の波長分散を補償するように前記光学補償部を制御する、
付記1に記載の光信号中継装置。
(付記4)
前記制御部は、前記所定の波長分散が閾値を超過する場合、前記所定の波長分散を補償するように前記光学補償部を制御する、
付記3に記載の光信号中継装置。
(付記5)
前記光学補償部は、
前記同一波長光信号の波長が前記別の波長に変換される前に前記所定の歪を補償する、又は、前記同一波長光信号の波長が前記別の波長に変換された後に前記所定の歪を補償する、
付記1に記載の光信号中継装置。
(付記6)
前記光学補償部は、
前記同一波長光信号の波長が前記別の波長に変換される前に前記所定の歪を補償し、且つ、前記同一波長光信号の波長が前記別の波長に変換された後に前記所定の歪を補償する、
付記1に記載の光信号中継装置。
(付記7)
前記第1の光信号の一部と前記第2の光信号の一部とを波長合成して第3の光信号を生成し、前記第1の光信号の別の一部と前記第2の光信号の別の一部とを合成して第4の光信号を生成する波長合成スイッチ部をさらに備え、
前記出力部は、前記第3の光信号を出力する第3の端子と、前記第4の光信号を出力する第4の端子と、を有し、
前記別波長光信号は、前記第3の光信号および前記第4の光信号のうちの少なくとも一方に含まれる、
付記1に記載の光信号中継装置。
(付記8)
自装置は、光ネットワーク全体の前記伝送路で使用する光信号の波長の情報を持つネットワークマネージャから、前記同一波長光信号の波長の情報と、前記別の波長の情報と、前記同一波長光信号の前記伝送レートと、を取得する、
付記1に記載の光信号中継装置。
(付記9)
前記第1の光信号と前記第2の光信号は、コヒーレント光である、
付記1に記載の光信号中継装置。
(付記10)
前記第1の光信号に含まれる波長の中に前記同一波長光信号が有るか否かを検出する光波長検出部をさらに備える、
付記1に記載の光信号中継装置。
(付記11)
前記別の波長は、前記第1の光信号の波長および前記第2の光信号の波長以外の波長である、
付記1に記載の光信号中継装置。
(付記12)
光信号中継装置と、波長変換の際に発生する歪に関する情報を記憶する記憶装置と、を備え、
前記光信号中継装置は、
少なくとも1つの波長を含む第1の光信号が第1の伝送路を経て入力する第1の入力端子と、少なくとも1つの波長を含む第2の光信号が第2の伝送路を経て入力する第2の入力端子と、を有する入力部と、
前記第1の光信号に含まれる波長の中に前記第2の光信号に含まれる波長と同一波長である同一波長光信号が有る場合、前記同一波長光信号を分離する波長選択スイッチ部と、
前記同一波長光信号の波長を別の波長に波長変換する波長変換部と、
前記同一波長光信号の波長を前記別の波長に変換する際に発生する所定の歪を補償する光学補償部と、
前記波長変換と前記波長変換の際に発生する歪と光信号の伝送レートとの関係を予め記憶したデータベースと、前記同一波長光信号の波長と、前記別の波長と、前記同一波長光信号の前記伝送レートと、に基づいて前記所定の歪を求め、前記所定の歪を補償するように前記光学補償部を制御する制御部と、
前記所定の歪を補償した後の前記別の波長を含む別波長光信号を出力する出力部と、を有し、
前記記憶装置は、
前記波長変換と前記波長変換の際に発生する歪と光信号の前記伝送レートとの関係を予め前記データベースに記憶する、
光伝送システム。
(付記13)
前記記憶装置は、
光信号の波長と伝送距離と伝送路の材質と波長分散との関係をさらに前記データベースに記憶し、
前記光信号中継装置の前記制御部は、
前記光信号中継装置から別の光信号中継装置までの伝送区間の距離を含む伝送路情報を取得し、
前記データベースと、前記別の波長と、前記伝送区間の距離と、前記伝送区間の前記伝送路の材質と、に基づいて前記伝送区間で発生する所定の波長分散を求め、前記所定の波長分散を補償するように前記光学補償部を制御する、
付記12に記載の光伝送システム。
(付記14)
少なくとも1つの波長を含む第1の光信号に含まれる波長の中に少なくとも1つの波長を含む第2の光信号に含まれる波長と同一波長である同一波長光信号が有る場合、前記同一波長光信号を分離することと、
前記同一波長光信号の波長を別の波長に波長変換することと、
前記同一波長光信号の波長を前記別の波長に変換する際に発生する所定の歪を補償することと、
前記波長変換と前記波長変換の際に発生する歪と光信号の伝送レートとの関係を予め記憶したデータベースと、前記同一波長光信号の波長と、前記別の波長と、前記同一波長光信号の前記伝送レートと、に基づいて前記所定の歪を求め、前記所定の歪を補償するように制御することと、
前記所定の歪を補償した後の前記別の波長を含む別波長光信号を出力することと、
を備える光信号中継方法。
(付記15)
少なくとも1つの波長を含む第1の光信号に含まれる波長の中に少なくとも1つの波長を含む第2の光信号に含まれる波長と同一波長である同一波長光信号が有る場合、前記同一波長光信号を分離することと、
前記同一波長光信号の波長を別の波長に波長変換することと、
前記同一波長光信号の波長を前記別の波長に変換する際に発生する所定の歪を補償することと、
前記波長変換と前記波長変換の際に発生する歪と光信号の伝送レートとの関係を予め記憶したデータベースと、前記同一波長光信号の波長と、前記別の波長と、前記同一波長光信号の前記伝送レートと、に基づいて前記所定の歪を求め、前記所定の歪を補償するように制御することと、
前記所定の歪を補償した後の前記別の波長を含む別波長光信号を出力することと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
10…光伝送システム
11…光信号中継装置
11n…別の光信号中継装置
111…入力部
112…波長選択スイッチ部
113…波長変換部
114…光学補償部
114a、114b、114c、114d…補償器
115…制御部
116…出力部
117…波長合成スイッチ部
12…記憶装置
13…ネットワークマネージャ

Claims (10)

  1. 少なくとも1つの波長を含む第1の光信号が第1の伝送路を経て入力する第1の入力端子と、少なくとも1つの波長を含む第2の光信号が第2の伝送路を経て入力する第2の入力端子と、を有する入力部と、
    前記第1の光信号に含まれる波長の中に前記第2の光信号に含まれる波長と同一波長である同一波長光信号が有る場合、前記同一波長光信号を分離する波長選択スイッチ部と、
    前記同一波長光信号の波長を別の波長に波長変換する波長変換部と、
    前記同一波長光信号の波長を前記別の波長に変換する際に発生する所定の歪を補償する光学補償部と、
    前記波長変換と前記波長変換の際に発生する歪と光信号の伝送レートとの関係を予め記憶したデータベースと、前記同一波長光信号の波長と、前記別の波長と、前記同一波長光信号の前記伝送レートと、に基づいて前記所定の歪を求め、前記所定の歪を補償するように前記光学補償部を制御する制御部と、
    前記所定の歪を補償した後の前記別の波長を含む別波長光信号を出力する出力部と、
    を備える光信号中継装置。
  2. 前記データベースは、さらに、光信号を変調する際の変調方式と前記発生する歪との関係を予め記憶する、
    請求項1に記載の光信号中継装置。
  3. 前記制御部は、
    自装置から別の光信号中継装置までの伝送区間の距離を含む伝送路情報を取得し、
    光信号の波長と伝送距離と伝送路の材質と波長分散との関係をさらに記憶した前記データベースと、前記別の波長と、前記伝送区間の距離と、前記伝送区間の前記伝送路の材質と、に基づいて前記伝送区間で発生する所定の波長分散を求め、前記所定の波長分散を補償するように前記光学補償部を制御する、
    請求項1に記載の光信号中継装置。
  4. 前記制御部は、前記所定の波長分散が閾値を超過する場合、前記所定の波長分散を補償するように前記光学補償部を制御する、
    請求項3に記載の光信号中継装置。
  5. 前記光学補償部は、
    前記同一波長光信号の波長が前記別の波長に変換される前に前記所定の歪を補償する、又は、前記同一波長光信号の波長が前記別の波長に変換された後に前記所定の歪を補償する、
    請求項1に記載の光信号中継装置。
  6. 前記光学補償部は、
    前記同一波長光信号の波長が前記別の波長に変換される前に前記所定の歪を補償し、且つ、前記同一波長光信号の波長が前記別の波長に変換された後に前記所定の歪を補償する、
    請求項1に記載の光信号中継装置。
  7. 光信号中継装置と、波長変換の際に発生する歪に関する情報を記憶する記憶装置と、を備え、
    前記光信号中継装置は、
    少なくとも1つの波長を含む第1の光信号が第1の伝送路を経て入力する第1の入力端子と、少なくとも1つの波長を含む第2の光信号が第2の伝送路を経て入力する第2の入力端子と、を有する入力部と、
    前記第1の光信号に含まれる波長の中に前記第2の光信号に含まれる波長と同一波長である同一波長光信号が有る場合、前記同一波長光信号を分離する波長選択スイッチ部と、
    前記同一波長光信号の波長を別の波長に波長変換する波長変換部と、
    前記同一波長光信号の波長を前記別の波長に変換する際に発生する所定の歪を補償する光学補償部と、
    前記波長変換と前記波長変換の際に発生する歪と光信号の伝送レートとの関係を予め記憶したデータベースと、前記同一波長光信号の波長と、前記別の波長と、前記同一波長光信号の前記伝送レートと、に基づいて前記所定の歪を求め、前記所定の歪を補償するように前記光学補償部を制御する制御部と、
    前記所定の歪を補償した後の前記別の波長を含む別波長光信号を出力する出力部と、を有し、
    前記記憶装置は、
    前記波長変換と前記波長変換の際に発生する歪と光信号の前記伝送レートとの関係を予め前記データベースに記憶する、
    光伝送システム。
  8. 前記記憶装置は、
    光信号の波長と伝送距離と伝送路の材質と波長分散との関係をさらに前記データベースに記憶し、
    前記光信号中継装置の前記制御部は、
    前記光信号中継装置から別の光信号中継装置までの伝送区間の距離を含む伝送路情報を取得し、
    前記データベースと、前記別の波長と、前記伝送区間の距離と、前記伝送区間の前記伝送路の材質と、に基づいて前記伝送区間で発生する所定の波長分散を求め、前記所定の波長分散を補償するように前記光学補償部を制御する、
    請求項7に記載の光伝送システム。
  9. 少なくとも1つの波長を含む第1の光信号に含まれる波長の中に少なくとも1つの波長を含む第2の光信号に含まれる波長と同一波長である同一波長光信号が有る場合、前記同一波長光信号を分離することと、
    前記同一波長光信号の波長を別の波長に波長変換することと、
    前記同一波長光信号の波長を前記別の波長に変換する際に発生する所定の歪を補償することと、
    前記波長変換と前記波長変換の際に発生する歪と光信号の伝送レートとの関係を予め記憶したデータベースと、前記同一波長光信号の波長と、前記別の波長と、前記同一波長光信号の前記伝送レートと、に基づいて前記所定の歪を求め、前記所定の歪を補償するように制御することと、
    前記所定の歪を補償した後の前記別の波長を含む別波長光信号を出力することと、
    を備える光信号中継方法。
  10. 少なくとも1つの波長を含む第1の光信号に含まれる波長の中に少なくとも1つの波長を含む第2の光信号に含まれる波長と同一波長である同一波長光信号が有る場合、前記同一波長光信号を分離することと、
    前記同一波長光信号の波長を別の波長に波長変換することと、
    前記同一波長光信号の波長を前記別の波長に変換する際に発生する所定の歪を補償することと、
    前記波長変換と前記波長変換の際に発生する歪と光信号の伝送レートとの関係を予め記憶したデータベースと、前記同一波長光信号の波長と、前記別の波長と、前記同一波長光信号の前記伝送レートと、に基づいて前記所定の歪を求め、前記所定の歪を補償するように制御することと、
    前記所定の歪を補償した後の前記別の波長を含む別波長光信号を出力することと、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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